投稿者 踊る藁人形 日時 2001 年 11 月 13 日 02:17:44:
電子政府構想
認証カードに互換性
自民特命委 IT要望の骨子案
自民党e-Japan重点計画特命委員会(委員長・麻生太郎政調会長)は五日、情報技術(IT)の活用促進に向けた緊急要望の骨子案をまとめた。行政手続きを電子化する「電子政府」に関して、政府が本人確認などのために住民に交付するICカードを金融機関のキャッシュカードなどと互換性を持たせるようにすることなどが柱。同特命委員会は六日に政府に申し入れて早期実現を求める。
政府は行政手続きの電子化で本人確認のために使用するICカードについて、端末【獣の像?】にかざしてデータを送る「非接触型」を採用する方向。同特命委は医療情報などの公的サービス、「接触型」である金融機関のカードやクレジットカードなどと互換性を持たせたほうが消費者の利便性が高まると指摘している。(1)各省庁の電子化システムの統一化やシステムの共有(2)システム開発や資材調達などに関する契約をすべて公開――などを求めており、低コストによる「電子政府」の実現を目指す。
政府の公共事業に関しては、インターネットによる電子入札の導入時期を当初計画よりも一年前倒しして二〇〇三年度に完全実施することを盛り込んだ。このほか通信分野の一段の規制緩和や、電力や鉄道会社の所有する光ファイバーの情報公開と利用促進を要求。新規事業の開拓などを通じて低迷する経済の立て直しにつなげたい考えだ。
[日経11/6]
★コメント
いかにもドサクサっぽいなー
獣の番号が宛われた個人のあらゆる行政データが一極集中するIDカード、
それを金融・信販企業に共用させるということは言うまでもなく、
『生活情報を含むあらゆるプライバシーは、事実上自由に踏みにじられ放題にさせられる。経済活動のみならず携帯電話や家電などの些細な操作に到るまで、個人は徹底的にIT監視・解析・ランク分けされることになる』
最初からそれが目的だ、という意味らしい。
21世紀型情報支配は、深刻な階級格差の普及に貢献するだろう。
改めて問う。
何のために、個人はプライバシーの護持を必要とするか。
では、弱小な野生動物のプライバシーとは、如何なる意味を持つか。
逆に、すべてを管理される家畜動物は、何の利益のために家畜にされたのか。
そのほか、
>医療情報などの公的サービス、「接触型」である金融機関のカードや
>クレジットカードなどと互換性を持たせたほうが消費者の利便性が高まる
>と指摘している。
#これは裏腹にプライバシーなどの点で重大なデメリットも
#発生する訳だから、利便性のみを挙げつらって決めつけないで、
#消費者に選択の余地を与えてもらわないと。
#低コストかつ個人データの機密性が高リスクでは信頼がおけない。
>政府の公共事業に関しては、インターネットによる電子入札の導入時期を
>当初計画よりも一年前倒しして二〇〇三年度に完全実施することを盛り込んだ。
#知らないんですけど、進捗状況が世界同時進行的に見えませんか…?
>電力や鉄道会社の所有する光ファイバーの情報公開と利用促進を要求。
#信頼性を高度に要求する私的通信インフラをほぼ不特定多数の
#最終ユーザーに開放するということは、サイバーテロなどの意図した
#外部由来の通信障害によって、専用回線が脆弱化する虞れはないだろうか?
#目先の低コストにこだわったせいで、通信障害由来の重大な事故を
#もし招いてしまったら、誰がどうオトシマエをつけてくれるんですか?
#
#このような専用回線の外部との完全混在は、安全保障上好ましい事ですか?
#少なくともある程度は、物理的に分離する必要はないのでしょうか?
#もちろん、よく知らなくて書いたのですが。