投稿者 やました 日時 2001 年 8 月 03 日 00:33:12:
回答先: 「東京都立障害児学校における扶桑社教科書採択に対する行動要請」(教科書情報センター) 投稿者 やました 日時 2001 年 8 月 03 日 00:30:22:
<つくる会教科書>都立養護学校採用で、教育現場に波紋が広がる
2001年7月31日(火)22時20分
「新しい歴史教科書をつくる会」主導で作成された中学生向け歴史・公民教科書を、東京都教育委員会が一部の都立養護学校で採用する方針を固めたことで、教育現場に波紋が広がっている。なぜ、東京で、なぜ養護学校なのか。「公立校の初採択」をめぐって論議を呼んでいる。
◇教育委員会の審議
関係者によると、26日の定例教育委員会(非公開)では、盲、ろう、養護(肢体不自由、知的障害、病弱)の各部門について、6人の委員が無記名で自分の推す教科書を記入したうえ、記述内容や障害者が学ぶのにふさわしいかどうか意見交換した。
このうち、知的障害と病弱の養護学校中学部で「扶桑社の教科書が学習指導要領にもっとも即している」と評価する意見が最も多かった。他の部門では可否同数など意見が割れたという。
◇現場の困惑
知的障害の都立養護学校中学部に通う生徒約930人のうち、大部分の約910人は検定教科書を使用していない。その代わり、絵本などを教科書として使っている。また、ろう学校や肢体不自由の養護学校でも、障害に応じて、検定教科書を使用していない生徒もいる。この措置は学校教育法で認められている。
このため、「つくる会」教科書が正式に採択されても、使用されない場合が予想される。各地の教育委員会で「分量が多く、表現が難しい」を不採択の理由にした例があるのに「そもそもなぜ養護学校なのか」と疑問の声が上がっている。
ある養護教諭は「養護学校の生徒が使うには難しい言い回しなどもあり、ふさわしくない。繊細な子が多く、国際的に問題となっている教科書を使えば、混乱する恐れもある」と困惑する。
◇反対の声
都教育庁には31日、260件の電話、ファクス、電子メールが寄せられた。このうち大部分の240件が、採択に反対の意見だった。都教育庁によると、教育問題でこれだけ多くの意見が寄せられるのは異例という。
都障害児学校教職員組合も反対の声明を発表。
市民団体「子どもと教科書全国ネット21」の俵義文事務局長は「教育的観点からではなく『つくる会』を支援するというきわめて政治的な立場を優先させた」との談話を発表した。
◇石原慎太郎都知事は
石原知事は「つくる会」教科書について具体的な発言はしていない。ただし、今年4月、区市町村の教育委員を集め「採択は皆さんの責任で行ってほしい」と呼び掛けた。教科書採択に一部の教諭らの影響力が及ぶのを避ける狙いがあった。
教育委員会の決定には知事の直接的な権限は及ばないが、委員には知事の“知己”が多い。丸紅会長の鳥海巌氏は一橋大人脈、永世棋聖の米長邦雄氏も教育委員の任命にあたり知事が声をかけた。教育庁に勤務経験のない都庁官僚出身の横山洋吉氏を教育長に抜てきしたのも知事だった。
[毎日新聞7月31日] ( 2001-07-31-22:20 )