投稿者 「国益論」にだまされるな。田中真紀子を擁護せよ by 宮崎学 日時 2001 年 6 月 07 日 02:46:14:
「国益論」にだまされるな。田中真紀子を擁護せよ
官僚と既成利得権益組のタグチームによる田中真紀子バッシングが始まった。
--------------------------------------------------------------------------------
脇の甘さを突かれてお嬢の田中真紀子が苦戦 しとる。
すでに、外務省はもとより、アメリカ、自民党、野党の総連合で田中 真紀子
罷免のプログラムが動いている。これはその走狗たる読売新聞の見出しをみて
たらわかるやろから論証はしない。
垂れ流しマスコミが外務省利権官僚どもの いいなりに記事を書いている、と
いうのが一番よくわかる。駅売りでこうてみ。 わしは田中真紀子を断固擁護
する。 組員、党員は断固、大マスコミの報道にだまされるなよ。
モンダイの本質はなにか?
アメリカの進める「ミサイル防衛」などというのは、今世界最強の、古代ロー
マ帝国なみに強い 国にとってまったく不要だ。あの戦力なら北朝鮮などとい
うのはそれこそイラク戦争なみにつぶ せる。
したがってあの「ミサイル防衛」というのは従事する産業の利権を太らせるだ
けだ、なん ぞいうのは子供でもわかる話だ。それをわからないようなふりを
しているのは「大人のゲーム」 かもしれんけど、田中真紀子は別の論理、
「いっぱんのおばちゃんの論理」で切り込んだわけだ。
まあ、わし、おばちゃんはキライだが・・・ 田中真紀子がいうたんでまちご
うとるなあ、とおもうのは李登輝氏のビザ問題ぐらいであとは なんもまちご
うたことをいうてない。内閣の一員、である前に一人の政治家である彼女がな
にを 言おうと、かまへんのや。もし、セキニンというならそれは最初からそ
んなことはわかっていた 首相にある。
いずれにせよ、「日本はアメリカの属州である」という現実と、「そうであっ
てはならない」と いう政治家が誰もがおもてることをはっきりゆうた、ちゅ
う話や。
田中真紀子批判の一番ましな論文、ちゅうのは数日前に毎日新聞にのった山内
昌之東大教授の批判ちゃうかな。 大変冷静かつ広範な知識をもって、説得力
あるし、その限りでは「正しい」のだ。まあ、よみたいやつ はよんでくれ。
ざっというと、「大臣は国益を守るべき存在」「官僚は仕える存在」「親方の
大臣は官僚を使うべきで 悪口いうて喧嘩するのは正しくない」とまあ、こう
いうことを古今の例をひいて論証し「政治家はかくあるべし」というている。
これが学者や。 その限りでは一見ただしそうな「正論」や。
あのなあ、しやけど現実が先や。
今のような状況、国民がみな真紀子女史を支持するような状況は、田中真紀
子が作ったのではなく外務省が作ったのだ。
彼らが「機密費」、つまり税金で競馬馬こうて、てめえの飲み食いつけまわし
して、それ がばれても平気で身内に甘い形ばかりの「処分」をして、なんら
反省などしておらず、ひたすら嵐が頭上 をすぎさるのを待っていた。だから
国民は怒っておるのだ。 すなわち、セキニンは第一に外務官僚どもにある。
つぎに、いまさわいどるやつがいう「国益」ちゅうのは「アメリカのいいなり
になる」ことだ。
このようななさけない状態を作り出した戦後日本が今、閉塞状況にある。だか
ら小泉、真紀子に人気が集まる。その「アメリカに言いなりになる」を支えて
きたのが そのなかでミミっちいネコババしとったんを、外務省である。「自
腹で田中外相のホテル代はらう」とかいうミミッチイリークは到底男のやるべ
きことではない。
真紀子はそういった腐った男たちに怒っている。
おばちゃん のセンスやけど、当然やないか。あれはおばちゃんなんやし。
いや、ネコババはかまへん。いくらでも盗め。しかし、自分の責任で盗め。
ならば役人だろうとわしは許す。ちゃうやんけ。「みんなやってるから」てい
どの話やろが。
それやったらクズや。クズに外交をまかせておけない、と大臣が言うのはあ
たりまえだ。
怒るべきときに薄ら笑いをうかべて賢そうなふりしてごまかす、なんちゅう
なら外務官僚もよろこんで大臣を立てるやろけど、そやない。それを打破し
ようと裸単騎で戦っているのが真紀子やないか。
それを足引っ張る男はクズやんけ。 なにが「アメリカの元高官が『好まし
くないというた』じゃ。アホ。外務官僚がそういうてくれ、て電話したにきま
っとるがな。
そもそも、大臣などより、日本外交においては政治家ではなk官僚組織が圧
倒的に支配者なのだ。
しかし「建前」は大臣がエライことになっている。
真紀子はこの2重構造を破壊しようとしとるんやで。 それも当初は「どうせ
参院選までの大臣」と高をくくっていた外務省が震撼するスピードで、だ。だ
からあわててなりふりかまわず反撃リークにでとるだけのこっちゃ。
真紀子に対する批判、なるものは「アメリカのご機嫌を損じた」だの「小泉
内閣の総意とはいえない」だの、 「これまで日本がゆうてきたことと違う」
とか、あるいは「真紀子の答弁がいろいろ変わる」だの、次元の低い話 ばか
りではないか。
要するに基盤は「アメリカゼッタイ至上主義」でである。
アホ、その結果、今のけったいな日本があるのだ。息苦しい、閉塞感が若いや
つらの可能性を殺しているのだ。
もっとも、田中真紀子がすきか?ときかれたら、わしゃ返事にこまる。
正直やからな。おばちゃんはキライだ。そのおばちゃんのボスみたいなんが
好きになれるはずがない。
しかし、今、単身、この外務官僚の利権を心のそこから怒り、自らの利益を捨
てて切り込める男の政治家がおったか?
誰がこれだけはっきりモノをいうたか?あの顔だけはヤクザも恥ずかしい河野
洋平とくらべてみたらええがな。
東大の学者先生はタレイランだのカリエールだの過去の偉大な外交官を持ち
出して、彼女の行動を批判する。
しかし、歴史はこれからつくられるもんや。
今、真紀子のゆうとることのほうが、あすの常識かもしれん。
自民党の創始者みたいな吉田茂がいうたんは「日本の外交とは中国とアメリ
カの間でいかにうまくやるか」だちゅうとったんを外務官僚ならしってるだろ
う。
アメリカ一辺倒の外務省利権官僚と政治家、中国に忠勤を誓う反対派外務省
官僚たちが役に立たないならクビにしてほしい、というのは当然のことだ。
このままほっとくとまた垂れ流し大喜びアホマスコミと旧守派官僚連合軍に
よって、「真紀子殺し」がおこなわれかねない。
女中の髪の毛をつかもうが、何十億
円もってようが、かんしゃくモチだろう
が、いやな女だろうが、対外務官僚のこの問題に関しては一切関係ない。
はじめて誰にもわかる言葉で本音を世界にモノ言える女の政治家を、おまえ
ら足ひっぱって殺してどないするねん。「現状維持」と「国益」は違う。「国
益」のなのもとに、国を食い物にしとる外務官僚のリークをたれながすマスコ
ミにだまされたらあかんでえ。
まして、「小泉人気」の弱点はここだ、などと野党は乗せられないように。
2001年6月6日未明
宮崎 学