投稿者 あかはた 日時 2001 年 6 月 04 日 17:30:19:
宇宙核戦争阻止へ連合 英の平和団体が合意
米政権のミサイル防衛は「地球規模の核軍拡」
2001年6月2日(土)「しんぶん赤旗」
【ロンドン31日田中靖宏】米ブッシュ政権がすすめるミサイル防衛(MD)計画についてのフォーラ
ム(討論会)が三十一日ロンドンで開かれ、イギリスの全国の反核平和団体の代表が参加。危険な宇宙核
戦争計画を阻止するため連合して運動していくことを決めました。
討論会には英核軍縮運動(CND)や「英国アボリション(核廃絶)二〇〇〇」など反核組織のほか、
米軍基地反対運動(CAAB)、国連協会(UNA)、クウェーカー平和社会運動(QPSW)、平和・
環境保護団体グリーンピースや英米安保情報評議会(BASIC)など平和組織や研究団体の代表百五十
人が参加しました。
ブラッドフォード大学のポール・ロジャーズ教授やルーカス欧州議会議員、ジャーナリストのニック・
コーエン氏らがブッシュ政権の宇宙核戦争計画の背景を解明、CAABのリンディス・パーシーさんが英
ヨークシャー州メンウィズヒル基地とフィリングデールズ基地が米国の計画に使われることの危険を訴え
ました。
討論ではミサイル「防衛」が実は宇宙を含めた地球全体の核軍拡計画にほかならず、本質は「防衛とは
無縁の人類にたいする核戦争準備」計画であることが強調されました。
ブレア英労働党政権が核抑止政策に固執して米政権の計画に反対していないことに強い批判が出されま
した。また最終盤を迎えている総選挙戦のなかで主要政党がこの問題を取り上げず国民的な議論になって
いない問題も指摘されました。
こうした状況を踏まえさまざまな反核、反戦、平和組織が米国のミサイル防衛計画を阻止する課題で協
力していく必要が強調され、連合した運動組織をつくるための作業グループをつくることになりました。