投稿者 YM 日時 2001 年 3 月 10 日 13:19:08:
回答先: 「つくる会」歴史教科書、137カ所の修正受け入れ 投稿者 YM 日時 2001 年 3 月 06 日 01:34:02:
http://iij.asahi.com/paper/special/newtext/10307a.html
公民教科書は検定合格へ
「つくる会」、99カ所修正
文部科学省の教育用図書検定調査審議会(検定審)の公民小委員会が6日開か
れ、「新しい歴史教科書をつくる会」(会長・西尾幹二電気通信大教授)の主導
で編集された2002年度版の中学公民教科書が検定に合格する見通しになっ
た。検定審は昨年、憲法や自衛隊などの記述に「偏りがある」など99カ所の検
定意見を付けて修正を求めていた。著者側は「核兵器廃絶は絶対の正義か」とい
うコラムを書き換えるなど、すべて修正に応じており、この日の同小委は基本的
に修正内容を了承。今月末にも予定される検定審の総会を経て、文部科学相が正
式決定する見込みだ。
この教科書は検定申請段階で、「核兵器廃絶は絶対の正義か」と題して、「核
兵器廃絶を絶対の正義とするのは、その廃絶法に違反するものはいないと想定し
ているという意味で、人間を性善なるものと安易にみなしているのではないだろ
うか」などとするコラムを載せており、被爆者団体などの批判を招いた。検定審
は「核抑止論に偏っている」などと意見を付けた結果、著者側は題名を「核兵器
廃絶という理想を考える」と変えた上で、「核兵器廃絶を世界中に訴え続けてい
る」と書き加えるなど内容を変えた。
憲法については申請段階で「憲法と自衛隊の実態とが整合しておらず、憲法の
改正が強く主張されている」などとしていたが、改憲論に偏り過ぎているとの意
見が付き、「一度も改正されたことがない」「議論が続いている」などと、客観
的な事実を書くように修正した。
また、現在の日本が「立憲君主国」だとの記述が何カ所もあったが、削除する
か言い換えた。
この教科書は「つくる会」の西部邁理事らが著者になり、出版社の「扶桑社」
が昨年4月、文部科学省に検定申請した。検定審は検定基準に従って、「特定の
事柄を特別に強調し過ぎている」などと、バランスを確保するよう検定意見をつ
けたという。
これに基づき同社側が2月、修正内容を提出していた。この日の小委員会で基
本的に了承されたことで、第二部会(社会科)、総会を経て今月中にも正式に合
否判断される。