激論対決 小島露観(『WL』第22号)

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投稿者 SP' 日時 2001 年 2 月 28 日 09:37:36:

回答先: ぼいす OF ワンダー(『ワンダーライフ』第22号) 投稿者 SP' 日時 2001 年 2 月 28 日 09:34:20:


21世紀に向けての新たな政治体制、新たな存在のあり方を説く小島露観氏。
彼の説には、絶大な支持者と、完全否定論者との二極が存在する。
否定論者と対決したいという小島氏。「小島を叩きたい」という一部読者と、質問したいことがあるという数多くの読者。
それらを一堂に集めて、言論による対決がさる一月十八日、小学館の講堂で行われた。以下は、その様子を誌上再現したものである。

●編集部よりひとこと●
『小島露観との言論対決』を企画した編集部に対し、「対決したい」と申し込んできた者4名。「質問がある」という読者22名。言論対決を傍聴したいという人が40名いた。
 ところが、フタを開けてみると、「対決」希望で当時も参加するはずだった2名が無届欠席である。事情もあるのだろうが、電話連絡くらいできたはず──と残念に思う。
 当日は、山口県や大阪府、福島、新潟などからの参加者もあった。いっぽうで「私は遠方なので出席できない。だが小島露観の説には反対なので、私の書いた文を会の冒頭で読みあげてほしい」等というのもあった。自分の意見を、自分の口で、相手に直接言うことができるための会である。こういった卑怯なやり方は納得できないので、その手紙は破り捨てた。もちろん、来られない事情があることはよくわかる。来られないのなら、しかし、発言はできない。その「当然」を、ぜひご理解していただきたい。

──遠くは山口県や新潟県からはるばるやって来た人を含め、ワンダーライフの読者も六十名前後揃ってそろそろ始まりかと思われたその時である。
 ドアを勢いよく蹴ちらし、今回の期待の星、青木氏登場! 彼は事前に“当日は棺桶持って来い!”という過激な文を小島氏宛に送っている。その姿は、タイガーマスクもまっ青の仮面(実は縁日で売ってるもの)に、パンクロック少年顔まけのスタイルであり、腕に突起のたくさん出た黒い皮ベルトをつけ、リングに上がったレスラーさながらに拳で手をパンパン鳴らし、落ちつきなくウロウロしたり、突然机に手をついて腕立て伏せを試みてみたり、ちょっと危い雰囲気である。会場の空気も一転して緊迫感がみなぎった。と思いきや、床に落としたスカーフを拾おうとして足を使うがうまく拾えないなど、お茶目な面も見せている。

本誌 ではそろそろ『小島露観と言論対決の会』を始めたいと思います。最初に、本誌は全く厳正中立な司会進行役に徹することをお断わりしておきます。では、小島先生をお呼びしましょう。
小島先生、よろしくお願いします。
──小島氏、壇上に着く。
本誌 では、反対派の方々からどうぞ。
岡本 大阪から来た岡本直之です。僕は反対派というより小島さんのおっしゃってることがウソくさいというか、ようわからんので質問したいんですけど……。たとえば、大川隆法とか創価学会とかエホバの証人とかありますよね。みんな、今が世紀末という、たいへん重要な時で、人間はどんどん退廃する。地球も破壊が進んで極限まで行くんやけど、我こそがそれを救うとか変えるとか言ってますよね。僕らから見たら、彼らが言ってることと小島さんがおっしゃってることと、似たようなもんに聞こえるんです。どこが違うんですか?
小島 プランがあるかどうか。現実の世界を変えるプランがあるかどうかですよ。ビジョンがあるかどうか。愛だの平和だの、みんな仲良く手をつなげば世界が変わるなんてのはビジョンでも何でもない。具体的に、今の日本で言えば、権力を握れるかどうかということですよ。現行の民主主義体制をこわしていかに政権を取れるかと言うことですよ。
岡本 でも、日本を征服するということは大川隆法も言ってると思いますが。
小島 いやいや。彼のはビジョンなんかじゃないですよ。なんかフワフワした霧みたいなものの中であいまいなことを言ってるだけだ。
岡本 でも、彼らから見たら小島さんの方が逆に霧みたいなものなんじゃないんですか?
小島 そんなことはあり得ない。
岡本 友達が霊友会というのに入っていて、ついて行ったことがあるんですが、自分らの会に入らないと救われへんと言うんです。創価学会にしてもエホバの証人にしてもやはり同じですよ。小島さんのも、ザインを信じなきゃ助からんと言うてますよね。
小島 いや。救おうとか助けようとか、そんな話は全然してない。バカは死にゃあいい。バカを救ってもどうしようもない。とにかく僕が言ってるのは現実の世界をどう変えるかということですよ。
岡本 現実の世界というのは霊的な世界とは違って?
小島 そう、霊的な世界の問題はもう処理し終わっている。今は、政治の世界と経済界、それに軍事面をどう結びつけてゆくかということだけです。
岡本 小島さんは自分のことをザインの分身とゆうてますよね。
小島 分身じゃあない。そのものだ、うん。
岡本 じゃあ、別の本体みたいなものがあると……。
小島 本体というのは誰でもありますよね。本体というのはその人の神の部分だから。それが、三次元の世界に入って肉体を持ったのが人間だから。
岡本 じゃあ、私にもここにいる肉体の他に本体があるわけですね。
小島 もちろん。ありますよ。エネルギーの本体というものがね。
──この後、岡本氏は前世を持ち出し、小島氏が古い魂であるとしたらそれだけ進化し神に近い存在であるのだがうんぬんというような、既に古くなった精神世界的発言をしたため、そんなものは何の価値もない無意味な質問であると小島氏に軽くあしらわれてしまった。そのため岡本氏は行き詰まってしまい、過激派青木氏に一時バトンを譲ることと相なった。
青木 あの〜。
小島 覆面を取れ。なんで覆面をしてるんだ?
数人の読者 そうだ、そうだ。覆面は取った方がいいぞ。
──青木氏、むきになって声のした方を振り返り、もったいぶって覆面を剥ぎ取る。すると、なんとその下からは、 目のまわりを黒マジックで塗りつぶした顔が出現したのである。
青木 小島ぁ、おまえはこの間ワンダーライフでくだらんことを言ってたなぁ。
小島 何がくだらんのだ。言ってごらん。論理的に言ってごらん。おまえが挑戦してきたんだろう?
青木 じゃあひとつ言ってやろう。おまえは警察権力、いや現行権力を否定しているよな。
小島 いや、否定しているが、否定していない。
青木 否定しているがしていないとは何だ! そこを論理的に説明してもらおうじゃないか。
小島 現在彼らは権力を握っている。しかし、ずーっとそうであり続けることはないということを言っているんだ。
青木 だったら言うけど、国会議員に対してもバカだ何だとヒステリックに言ってるじゃないか。
小島 ヒステリックになんだと? まあいいや。それで?
青木 今の議員に対して否定発言したよな。
小島 したよ。じゃあ、おまえは今の議員がまともだと思っているのか?
青木 思ってないよ。
小島 私と同じじゃないか。いったい何なんだ?
青木 国会議員にしても何にしても、決闘しようとしたら、必ず現行の警察権力が出てくるってことだよ。
小島 当たり前だ。
青木 現行権力が法律で正当化されている限り、決闘したって無駄に決まってるじゃないか。
小島 現行の法律に守られながらする決闘なんかない。決闘というのは、今も昔も真剣勝負だ。法律がどうのこうの言うくらいだったら決闘という言葉は使うな!
青木 だったらやってみろよ。精神力がそれだけ強いって言うんなら、肉体も強いはずだろ?
小島 何でそんな変な理論が成り立つんだ? 精神力が強い人間は必ずしも肉体が強いとは言えんだろうが! ホーキングを見ろ。ものすごい精神力の持ち主だが、彼は車イスでしか動けない。今君とホーキングが決闘したらどうなる? ホーキングに勝ち目はないよ。彼は車イスから立ち上がることもできないのだから。
──青木氏、それでも『精神力が強ければ肉体も強い』という理論を成立させようと食い下がる。
青木 だっておまえは車イスじゃないだろ?
小島 そうだよ。
青木 だったらやってみようよ。
小島 何をだ?
青木 オレと決闘を、だよ。素手でいいよ。素手で!
──と言いつつも、手に持っているヌンチャクらしき武器を離すことはできないのか、武器で机をバシバシ叩いている。さらに、突起つきの皮ベルトなど裸にでもならぬ限り素手とは言い難いとも言える状況である。
小島 なんだそれは! オレとやろうってのか? よし、じゃあこれからやろう。
──立ち上がり、椅子からおりる小島氏。椅子に立つ青木氏。小島氏、壇からおりる。青木氏、襲いかかる態勢をとる。本誌、思わず、条件反射的に止めに入る。
本誌 今回は言論を用いてということですので……。
青木 フン、うまく逃げたじゃないの。
小島 (語気を荒らげて)逃げてないよ、オレは!
青木 外へ出ようよ、外へ。
小島 今はここの主催でやっているんだ。それを続ける義務がある。
青木 それじゃあ終わってからやろうぜ。
小島 おう、やろうじゃないか。
──双方、かなりテンションが高くなったところで再び本誌の仲裁が入り、とりあえず青木氏もおとなしくひきさがることとなった。
本誌 はい、岡本さんどうぞ。
岡本 小島さんは、よく霊斬という言葉を使われますが、霊斬とはどういうものですか? 肉体が剣や刀で斬られたようになるのか、それとも肉体はそのままなのに既にやられていることなのか……。
小島 そうそう。肉体はそのままの状態ですよ。敏感な人はすぐに感じとりますがね。
岡本 (とぼけたように)ほう。
──再び青木氏の発言に戻る。
青木 おまえの思想は共産主義みたいなものだろう?
小島 いや、共産主義じゃあない。しいていえばナチズムだよ。ナチに近いね。
青木 どうしてナチに近いのか?
小島 要するに、神と魔は一つだという概念だよ。今までは神が偉いもので魔は汚いものだという概念によって、人類の歴史は創られてきた。それを覆えしたのがナチスですよ。人間誰しも自分の中に神の部分と魔の部分、あるいは言いかえれば、創造と破壊、正と反とも言える面を持っているわけです。それは、どちらが上とかいいとかいうんじゃないわけなんですがね。ところが、過去の歴史は、神のみが尊いというおかしな倫理道徳観念に縛られて、魔を完全に否定してきた。しかし、その中でナチスは、堂々と破壊を行い、人類に魔の部分を突きつけた。これは非常に意味あることですよ。
青木 ナチスの逆まんじ、ハーケンクロイツがその創造と破壊の破壊を意味してるんだね。
小島 そうだ。ザイン自身も、自分の中に創造と破壊、すなわちホワイトホール的な面とブラックホール的な面を持っている。まずは破壊してから生み出す、そういう、システムになっている。
青木 それは、現実の世界を破壊するのか、それとも……。
小島 現実の世界を既にどんどんこわしている。たとえば共産主義の崩壊、ソ連邦の解体、アメリカ経済の衰退など、みんなザインの遂したわざだ。
青木 それをどうやって証明するの? 証明できっこないじゃないか? それに、小島、おまえ今四十歳だっけ?
小島 ちがう、五十一歳だ。
青木 ならなおさらだ。おまえの寿命が、あと十年だか二十年だか知らんけど、途中で死んだらどうなるの? 今ここで、心臓マヒでポックリいかないとも限らないだろ、え?
小島 いやいやいや。必ず生きている間に証明されますよ。私が政権を取れば、完全に証明されますよね(と言いきる)。
青木 これはちょっとした同情心なんだけどね、もしもよ、万が一いや億分の一でもいい、政権が取れなかったらどうするの?
小島 そんなことはあり得ない。ザインは時間の神で、ある時間が来れば一 気にエネルギーが放出されてある現象が成り立つ、というふうにして次々と地上を支配して行くのだ。
青木 でも人間誰でもまちがいはあるだろう? まちがって政権取りそこねることだってないとは言えないよ。どうするの?
小島 この首あげる。
青木 そんなもん欲しくないよ。オレはさ、政権が取れなかった時に、下手なこと言ってない方がおまえがみじめにならなくてすむと思って……。
小島 オレは責任のないことは一切言わないよ。逆に言えば、確信があるからこそ言うのであって。
青木 じゃあ聞くけど、ザインの計画というのは具体的にはどうなるの?
小島 一九九五年までに政権を取る。遅れに遅れて一九九九年だね。
青木 自分がそう思いこんでるだけってこともあるよね。政権が取れずに人々から嘲笑されたら……。
小島 そりゃ不愉快でしょうね。でも自分が播いた種だからしょうがない。そのくらいの腹は決まっているよ。
青木 話は変わるけど、ワンダーライフに時霊とか距霊とか載っているけどあれは何なの? 距霊というのはふりかけみたいで僕は気にいらないんだけど。できれば違う言葉に変えてほしいと何度思ったかしれないんだけど──
(場内に押し殺した笑いが渦巻く。さらに青木氏の発言が続く。)
距霊というのは聞き慣れない言葉で多分あなたの造語だろうけど、あれを読んでいると難しくて言葉の迷路にはまってしまうんだよね。
小島 もちろん。距霊は私が初めて造った概念で、わかりにくいとは思いますがね。昔からある言葉に置きかえると直日霊ですよ。仏教で言えば、空とか無という言葉ですかね。ただ、それらの概念はひとつの次元ととらえていたのに対して、私はそこに、時間を司どる時霊界と、空間を司どる距霊界があることを認識したのです。そして、空間性を持たせるために距離の『距』をとって、距霊と名づけたんです。
青木 なるほど。そういう説明はワンダーライフにはありませんよね。
小島 いや、してあると思いますよ。ただ、それも含めて私の思想は非常に膨大な量になるんです。ワンダーライフではとても書ききれないこともあり、その他いろいろな所に書いてますがね。
青木 それは、自分の会の中で書いてるということですか?
小島 そう。私の話を仮説として受け入れてくれる人たちに対してね。
青木 『仮説』なんて自信のない話だね。
小島 いやいや。自信はある。宇宙は仮説だらけですよ。仮説でできている。宇宙に絶対的な真理なんてものは存在しない。たとえればね、玉ネギみたいなものですよ。むいてもむいても次が出てくる。
岡本 じゃあ小島さんの言ってることも、いずれは抜かされるかもしれないね。
小島 そう。越えられるかもしれない。
岡本 そしたら小島さんは詐欺師ですね。
小島 何で詐欺師になるの? たとえばニュートンがニュートン力学を唱え、アインシュタイン力学がそれを越えたからといって、ニュートンが詐欺師になるということはないだろう?
青木 ふーん。でも逆にワンダーライフではザインは絶対神みたいなことを書いてたよね。
小島 『今』という時間においてね。ザインというのは時間の神様だからね。未来のいつかの時間においては絶対神ではなくなるかもしれないね。
本誌 岡本さん、どうぞ。
岡本 今までの話を僕なりにまとめてみたんですけど、僕は小さい頃から絶対的な真理というのを追い求めてきたんです。そして、目に見えないものに対して、それでもそれを実証する方法は何かあるんじゃないかとずっと考えてきたんです。そして、小島さんならそれを証明する方法を何かお持ちではないかと思って遠路はるばる大阪から来たわけです。しかし、今までの話では、霊斬されても肉体は変わらず生きているし、距霊を改造しても現実に距霊のせいで変わったかどうかは証明できないということですよね。ですから、僕の求めていることの証明は得られなかったわけで、非常にガッカリです。(声を落として)これで僕の対決は終わりです。
──ここで青木氏、岡本氏に同情したのか、『証明』に関する発言をする。が、ちょっとはずしてしまったようである。
青木 そうだ、たとえば今ここで僕が距霊を改造しても、もしかしたら百年後に変わるかもしれないよね。もし変わるって言うんなら今やってみせてよ。五十人もいりゃあ一人くらいその場で変わる奴が証明されるかもしれないだろ?
小島 距霊の影響が肉体に出るまでに時間のズレがある。薬を飲んでも、すぐに病気が治らないのと同じで今ここで証明はできない。
青木 えーと、それなら小島さんが過去世でやっていたものに今すぐなってみてよ。岩でもいいよ。岩になってみせろよ。
(場内に笑い。)
小島 できないよ。だいたい、なぜオレがここで岩にならなきゃいけないんだ。岩になれたら偉いのか? 無意味なことじゃないか。
──目に見えないことをやたらと証明させたがる青木・岡本御両人の発言は、この後三十分に渡って続いたが、話に進展は見られなかった。
本誌 では、小島氏と激論対決組の発言はこのくらいにして、次に何か質問をしてみたい方々の発言に移ることにします。はい、どうぞ。
水越 ワンダーライフで宗教撲滅の記事が載ってましたけど、撲滅を行ってから現実に何か起こったのですか?
小島 ああ、それは出てますよ。大川隆法のフライデー事件とか創価学会と日蓮宗の闘いとかがそれですよ。
本誌 次の方、どうぞ。
──ここで、質問組の中からほとんど反対派と思われる人物が出てきて、一つの質問に延々とこだわり続けた。その人物とは…。
佐藤 小島さんは民主主義を否定なさってますけど、民主主義以外に何があるんですか?
小島 王政。絶対王政。
佐藤 過去の歴史で絶対王政がよかったことはないですよ。拷問とかギロチンとか……。
小島 それは、過去の絶対王政が不完全だったからでしょう。あれはエゴが創り出したもので、私がこれから打ち立てるのは普遍の創り出す絶対王政ですよ。
佐藤 それならなぜ、民主主義が生まれる前に転生してこなかったんですか? その方が早いでしょうが。わざわざ民主主義を倒す手間が省けて。
小島 違う違う。民主主義は民主主義で、それは一つの意味ある形体ですよ。
宇宙には無意味なものは存在しない。ただ、民主主義は、霊魂体の『魂』の表れであって、時間の流れは今『霊』の時代へと向かっている。これが何かというと、一ランク上の螺旋上にある絶対王政です。民主主義が存在したことは必要だったし、それを壊して次の段階へ行くことも必要なわけです。
佐藤 それじゃあ聞くけど、なぜ人間を全て滅ぼさないんですか? なぜあなたはサルとかゾウに生まれて来なかったんですか? 人間がいなかったら自然破壊もなかったはずですよ。
小島 人間も動物や植物と同じ自然の一部ですよ。全部滅ぼす必要ないじゃあありませんか。
佐藤 でも、その人間が、自然のバランスを崩し、地球を危機に陥らせたんですよ。あなたも含めてみんなサルとかゾウに生まれたら問題は解決するんじゃありませんか?
小島 なぜ私がサルとかゾウに生まれなきゃいけないんです? サルが言葉をしゃべりますか? ゾウがどうやったら政権を取れるんですか?
──この後、佐藤氏は“私の質問に答えていない”と、“サルかゾウに生まれればよかった”を執拗に繰り返したが、実りがないので省略する。場内がいいかげんうんざりしてきた時、いきなり斬新な質問が出て来た。
丹保 あのー、小島露観さんのぉ髪がうすいのと、腹が出ているのは、何か意味があるんですか?
──数秒の沈黙が流れ、場内は小島氏がどう出るか、かたずをのんで見守っている。
小島 ……意味は、ない。
(場内爆笑。)
──この後、傍聴人の中からも幾つかの質問が出た後、時間ぴったりをもってめでたく『言論対決の会』は幕をとじたのであった。

*      *
 今回の言葉による対決では、編集部としては、もっと過激で、もっと内容のある対論会を期待していた。質問者の多くが、表面的な、自己主張だけの言葉で終わってしまったことが、残念ではある。
 ワンダーライフは幕を閉じた。しかし読者のみなさんは、今後もこのような機会をどこかで見つけるだろう。その時には、相手の意見をしっかりととらえたうえで、明確に批判したり賛同したりする姿勢を持っていただきたい。




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