投稿者 MASA 日時 2001 年 1 月 24 日 00:31:22:
大雪が降って、石川県では雪に閉じこめられた自動車での一酸化炭素中毒
が相継いだ。十数人が病院に担ぎ込まれ3人が死亡しているという。
雪に閉じこめられた排ガスが車内に流入、乗員は一酸化炭素中毒、メーカーで
は自動車の機密性を完全にすることは不可能で雪に閉じこめられたら自動車の
エンジンを止めるようにアドバイスしている。自動車の換気システムを「外気導入」
ではなくて「車内循環」にしてあったため、なる報道も常である。このような事故は
20年ほど前から毎年大雪が降ると報道されるようになり、毎年数十人が死亡して
、又は重症な一酸化炭素中毒に陥っていると思われる。軽度の被害者は何千人、
何万人、何百万人もいるのかもしれない。
一昨年、私も新車を買ったが、「外気導入」の空気が少しも新鮮でないことに気が
ついた。排気ガスが混ざっているような気がしてしかたがない。特にディーゼル車
の後ろを走っている時など、不快なディーゼル車排ガスが直接車内に入って来る。
このようなことは古い車(20年前の車)では殆どなかったことだった。
石川県での中毒事故を聞いて私は「外気導入とはエンジンルーム内の空気を
車内に入れているのではないか、ひょっとして。」 と気がついた。雪でワイパー下
の外気導入口が塞がれ、エンジンルーム内の排ガスだけが車内に導入、一酸化
炭素中毒を起こすのではないかと。ドアや車体フロアーの隙間から排気ガスが入る
なんてあまりにも不自然だ。(最近の自動車の気密性は非常に良い。)
そこで、次の実験を試みた。
1 自動車のエンジンをかけ、換気レバーを「室内循環」にして、ファンは止めておく。
2 発煙筒に点火して自動車の下部(下)に置き、私は車内に入る。
3 煙が車内に入ってくるかどうか。(全く入ってくる気配はなかった。)
4 ファンを強にして回す。(換気レバーは室内循環の位置。)
煙が車内に入ってくるかどうか。(全く入ってくる気配はなかった。)
5 換気レバーを「外気導入」 の位置にする。すると空気吹き出し口からは煙が
吹き出して一瞬にして煙が充満、車内にいることはできなくなった。
6 フロントガラス下(ワイパーの下)の外気導入口に雪を詰めて、煙が車内に
入ってくることを確認することがこの実験の目的だったが、5 の段階で実験
の継続は不可能になったので、これは中止。
私の自動車は雪でワイパー下の新鮮な空気導入口が塞がれなくてもエンジン
ルーム内の排気ガスは「外気導入」で強制的に車内に入ってくるのだった。バンパー
を開けて良く調べてみると、エンジンルームと「外気導入口」を区切っている筈のパ
ッキンはあまり機能していない、飾りみたいだ。ご丁寧にエンジンルームと新鮮な空
気入り口(のスペース)は多くの穴で繋がっているではないか。こんな車では前を走る
車の排ガスはエンジンルームを通して直接に私の肺に入ってくるのだった。雪の中で
駐車してエンジンで暖をとり、「一酸化炭素中毒にならないように外気導入にしておこう。
新鮮な空気を入れねば。」などと思っていたらあの世行きだった。雪の中で駐車(停車)
すれば排気ガスはエンジンルームに溜まるのは明らかだから。
知人の高級車(ボルボ)のボンネット内を見せて貰った。エンジンルームと外気導入
口は完全に遮断されており、ボルボはエンジンルーム内の空気が車内に入らない
よう細心の注意が払われた設計がされていることが知れる。またボンネット内に外気
導入口が大きく開いていて(私の車の2−3倍はある)、雪で塞がれることがないよう
になっている。
なお、私の古い車(55年車、同じ車種、今でも現役。)はエンジンルームと
外気導入口は完全に独立している。(だから排ガスが車内に入ることはない。)
この話をディーラーでしたのだが、「実はそうなんですよ。」「新聞はきちんと調べずに
報道していますね。」 「外気導入はエンジンルームから取るのが一番確実なんです。
外にあると木の葉やゴミで詰まりますので。」・・・・こんなこと言っている。このような事
故で毎年何人も死亡しているのに。「雪の中では外気導入は危険、エンジンを止める
ことができない場合には室内循環に。」 ということを公表せず、この20年、毎年何
人も見殺しにしてきたのが自動車業界なのか。
これが「陰謀」だとしたら。今日2時間程かけて、線香の煙を頼りにエンジンルームと
外気導入口を結ぶ穴を埋めたが、「これは手抜きと言うよりは恣意的(故意)にした
ことだな。 排ガス攻撃で事故を起こさせたり我々の脳疾患を誘うために。」 という気
がしてならなかった。必要がない穴を何のために開けてあるのだろうか。排ガスをドラ
イバーの肺に送り込むためとしか考えようがない。
(布テープで塞いである穴もある。??? 欧米向けは全部塞いであったりして。)