ロバート・サファーンの不気味な事件

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投稿者 SP' 日時 2001 年 5 月 01 日 17:22:30:

回答先: 恐怖の黒い影(週刊『X-ZONE』No.80) 投稿者 SP' 日時 2001 年 4 月 24 日 09:49:24:

『MJ-12の謎と第18格納庫の秘密』(ティモシー・G・ベクリー著、南山宏訳、二見書房)より抜粋。


 こうした話がどこまで真実なのか立証するためには、どんな種類の“裏づけ証拠”を探せばいいだろうか。私の手持ちの資料のなかに、うってつけの事件がファイルされている。きわめて興味をそそる事件で、アメリカ政府が宇宙人とある種の協定を結び、以来政府と宇宙人の協力関係が長年にわたって続いている、という見解を裏書きするものだ。
 現代屈指の魅力的な接近遭遇事件が起きたのは、一九七五年十月七日のことだった。カナダの一市民が、地球外生物と顔をつきあわせて、肝をつぶしたのである。以下に紹介するこの事件の要約は、カナダの〈UFOリサーチ・ネットワーク〉の共同会長ハリー・トカーズが行なった現地調査報告をいくぶん編集した記事に基づいている。もともとは〈ストラトフォードUFOリサーチ・チーム〉のパット・デ・ラ・フラニエによって発表されたものだが、私は長いことこのレポートをわが〈UFOレビュー〉誌上に掲載したものかどうかためらい、結局、特別広報のかたちで、サファーン氏のたぐいまれな証言に何かをつけ加えることのできそうな数人の顔ぶれだけに配布した、という経緯がある。
 では、ハリー・トカーズの興味深いオリジナル・レポートから取りだした、サファーン氏の体験談を紹介することにしよう。

 ロバート・サファーンは、オンタリオ州ブレースブリッジにある自宅の農家付近で、外宇宙から来た生き物を目撃したと信じきっている。疑う連中などクソくらえだ!
 一九七五年十月七日、この二十七歳になる大工は、納屋が燃えていると妹から知らされて調べに出たところ、砂利道の真ん中に着陸している黒々とした円形の乗り物に出くわした。しかも数メートル離れたところには、人影が見えた。この今にも腰が抜けそうな状況だけでは飽きたりないと言わんばかりに、この“化け物”はそのあとサファーンの車とぶつかりかけたのだ。おかげで、彼の心はその後何カ月ものあいだ、この事件のショックから立ち直れなくなったのである。
 彼が目撃し、あやうく車でひくところだった生物は、小さな体格で、球形のヘルメットをかぶり、銀灰色の服を着ていた。過去によく報告された同類と同じ恰好だ。この一連の不気味な出来事の発端は、同じ道路沿いの家に住んでいるサファーンの妹が、彼の家の納屋近くに“何かが燃えているみたいな光”が見える、と電話で知らせてきたことだった。
 サファーンは車に飛び乗り、光が見えたという納屋に駆けつけて点検した。そのあとふたたび道路に出てくると、前方の路上に大きな円盤型物体が鎮座しているのを見て、びっくり仰天したのである。
 のちに、彼は語っている。「怖かった。ライトもついていなければ、生きている気配もないあいつが、目の前にぬっとそびえていたんだから。急ブレーキをかけるまもなく、やつは急上昇して見えなくなったよ」
 そこで彼は急いで車の向きを変えて、あわてふためいて自宅に向かった。そのとき、“化け物”が車の前方の路上に歩き出てきた。急ブレーキを踏んだので、車体が横滑りを起こした。すると、その生き物は塀のほうへ引き返して、畑のなかに消えた。
 この目撃者によると、「あいつは塀のそばに行くと、柱に手をかけて、軽々と乗り越えた。まるで重さがないみたいだった」
 過去二年間にサファーンがこうしたものを目撃したのは、これで三度目だった。以前二回見たUFOは、夜間の発光体にすぎなかったが、この新しい遭遇事件は、数あるUFO乗員目撃報告のなかではとりたてて新奇なものとは言えないにせよ、別の驚嘆に値する付随的事件の発端となったのだ。全世界のUFO研究家が共有する不安な疑惑──この惑星上でもっともセンセーショナルな臆測の源泉でありつづけながら、けっして充分には証明されたことのない疑惑を、現実に実証する付随的事件の。

 訪れてきた政府高官

 サファーンが異常な体験をしてから二日後の十月九日までには、全米の通信社がこの事件をとりあげていた。マスコミのみならず、UFO研究家と物好きな野次馬の大群が、北米大陸全土から彼の農場に押しかけてきて、この二児の父親を質問ぜめにし、食い物にした。真摯な研究家の多くは、望みどおりの事実を手に入れて帰っていった。しかし、この事件には後日談があることに気づいた者は、ほとんどいなかった。それは遭遇事件そのもののあとで起きた重要な出来事であり、いつの日かUFOの謎が解明されるとき、十月七日の着陸事件よりも重要なカギとなるはずの物語である。
 一九七六年七月十五日、フリーの映画カメラマン、ウェイン・フォーサイスと私は、オンタリオ州全域を飛びまわって、UFO目撃報告を追いかけていた。フォーサイスは『UFO──カナダからの展望』というタイトルをつける予定の自作のドキュメンタリー映画の材料を探し、私のほうは、自分の目にとまった面白いが世に埋もれた目撃報告の真贋を、見きわめるのが目的だった。ブレースブリッジ付近を通りかかったとき、私たちはサファーンの家を訪れることにした。前年の遭遇事件の後日談を聞かせてもらえるかもしれないと思ったからだ。
 私はこの事件の詳細については熟知していたので、彼には事件の話を蒸し返すのではなく、その後の歳月にまとめあげた個人的UFO観を披露してもらって撮影しようと考えていた。サファーンがずっと心に秘密を隠していたことに、ほとんど気づいていなかった──この三十年間、民間の研究者たちのあいだに広まっていた噂の事実上の裏づけとなるかもしれない意味を持つ、きわめて不気味な秘密を──政府はUFOについてあらゆることを知っているだけでなく、こうした宇宙の知的生物と第二次世界大戦のころから実際に同盟関係を結んでいたという秘密を
 サファーンも彼の妻も、UFOについて話すことにあまり乗り気ではなく、私たちが持ちこんだ最新式のカメラや記録装置を見ても嬉しそうな顔をしなかった。こちらが一九七六年十月の事件の話を持ち出さないようにすると、どうやら彼の恐れはおさまったらしい(彼はマスコミに根深い不信感を抱いていたのだ)。私たちが装備をしまいこむことに同意すると、彼はすぐ安心して、快く話をしてくれる気になった。
 私たちは、前年あわただしく最初の調査を行なったときには話に出なかった新しい詳細だけを聞きたいのだと、最初からはっきり宣言した。
 サファーン夫妻がだんだん興にのってきて、UFOを話題にするうちに、二つの興味深い事実が浮かびあがってきたのである。
 一九七五年十二月十二日、サファーンがやや落ち着きを取り戻したような気分になりはじめたころ(夫妻の農場は何週間ものあいだ、次々と押しかける物好きな野次馬の群れで、文字どおりあふれ返っていた。なかには、家の屋根に登って、天体観測をする者さえいたのだ)、三人の男がオンタリオ州警察のパトカーで、夫妻の家に派遣されてきた。この会見の約束 は、十一月のうちに前もって取り決められていた。この軍人たちはきちんと制服を着込み、大げさな信用状を持参して、それぞれオタワのカナダ軍、ペンタゴンのアメリカ空軍、ワシントンDCの海軍情報局の高官だと自己紹介した。
 サファーンはすでにUFOとその乗員に遭遇した自分の奇妙な体験に動揺していたので、自分の質問にはすべて、ためらうことなく率直に答えてほしいと、この三人の頼りがいのありそうな紳士たちに頼んだ。三人は彼の願いを聞きいれ、あれはどこから来たのか、正体は何か、どんな目的をもっているのかという問いに答えた。彼らの話しぶりからすると、アメリカ、カナダの両政府は長年にわたって、UFOの詳細な知識に通じており、事実、底知れぬ規模で昔から異星の知的生命体と協力し合っているらしかった!
 それだけならまだしも、この“事情通”の軍人たちは、一九七五年十月の不幸な事件についても公式に謝罪して、夫妻をあっけにとらせた。あれは間違いだったというのだ! それを聞いて、サファーンは思わず、ぼくが見たあれは超極秘の軍用機だったんですねと口走った。いいえと、彼らは否定した。あなたの農場に故障して着陸した円盤には、宇宙人が乗っていたんです。
 信じられないような話だが、サファーン夫妻の主張するところでは、第二次世界大戦中に、アメリカ軍パイロットがUFOを近接撮影した、非常に鮮明な航空偵察写真を見せられたという。私が収集した写真のなかから、いちばん信用できるものを見せたが、夫妻はとうてい比べものにならないと首を振った。そのときのサファーン夫人は、こうした情報がまったく信じられなかったが、奇妙なことに三人にいろいろ質問してみると、士官たちは着陸した時間をぴたりと──正確に分単位まで──言いあてたのだ。これはサファーン一家だけが知っていて、他人にはもらしていない細かい事実だった。
 一家は自分の地所内で三度もUFOを目撃していたが、当局に報告したのは最後の件だけだった。それなのに、前二回の正確な日付と時刻を、この情報通の三人組は正しく言いあてたのだ。この何でも知っているエージェントたちは、ひとそろいの本とデータを並べてみせて、着陸は不慮の事故でもう二度と起きないと再度強調したという。

 意図的な機密漏洩?

 サファーンがかたくなに主張したところによると、あの円形物体と乗員に関する彼の質問は“満足のゆくまで”答えてもらったという。それにひきかえ、民間人研究者のほうは何十人とやってきたのに、謎の一端なりとも解き明かそうといろんな仮説を立ててみただけだった。たぶん、たくさん寄せられた仮説は、“いい線まで行ってはいた”のだが、一人として、これと“同じぐらい正確”に説き明かしてくれた者はいなかったのだ。
 ここまで聞かされたとき、私たちは調査の方向を変えた。その理由は、私たちを追いはらうために、相手が“からかって”いるのではないかという気がしてきたからだ──あるいは、ひょっとして私たちの人の好さを試しているのかもしれない。たぶんサファーンは、私たちをからかって楽しんでいるのだろう。それからはこの考えを念頭において、私たちは態度を改めた。
 ロバート・サファーンは、注意深く考えを練るタイプに思えた。その誠実さは、彼が自分の考えや意見をゆっくり口にするにつれ、はっきり伝わってきた。彼の細君は純朴な田舎娘で、思ったことをすぐ口にし、自分が事実だと思うことを洗いざらいしゃべってしまうタイプである。明らかに厳格に守られていた秘密を、彼女がときおりぽろっと“洩らして”しまうのは、この性格のせいだった。私たちがこうした状況に警戒をはらうようになると、サファーンは逆にゆっくりと警戒心を解いて、こちらを信頼しようと決心してくれた。
 こうした情報はどれもこれも、事実として受けとるにはあまりにも型にはまった代物に思えた。過去にもたくさんのUFO目撃者が、口のうまいニセ役人たちにかつがれているという事実から考えて、連中の話は“作り話”ではないかと、私たちはほのめかした。それが目撃者をおとなしくさせる連中の常套手段なのだ。これもまた、UFO目撃者を黙らせるための新手の戦術にちがいないとすればの話だが。そう言われても、サファーンの信念は揺るがなかった。それ以上に、カナダ当局がUFOに関して例外的に情報を公開し、アメリカの同じような役所よりもあけっぴろげに話をしてくれたという事実に、喜びと驚きを感じていると語った。
 サファーン夫妻は、自分たちが公共秘密法に縛られていることは否定する。だが、道徳的な理由から、秘密を守る意志を固めているのだ。夫妻はただ、政府の意向にしたがって“取り引きの約束を守ろう”としているだけなのである。このとき、ふとある考えが私の脳裏に浮かんだ──これは意図的な機密漏洩ではないか?
 はからずも、今回の私は犠牲者の役を務めさせられているのだろうか? 記録のため付記しておくが、私は一九七七年五月十五日に、またサファーンの家を訪れている。そのときには客観的に観察し、証人になってもらうため、二人の研究者仲間に同行してもらった。ラリー・フェンウィックとジョゼフ・マスカットは、サファーンから同じ話を聴取した。もっとも、このときの彼はあまり多弁ではなかったが。いまこの情報をまとめている途中で、ほかの研究者たちから聞いたところでは、サファーンはこの状況についてこれ以上のコメントを拒否し、電話をかけてくる者に対して、ひどく無愛想になっているとのことである。
 最近訪問した際の会話中に、私たちは軍が依然としてUFO乗員のことを“ヒューマノイド”と呼んでいることを知った。最初の接触は一九四三年に行なわれたらしく、いまやアメリカの三軍は、私たちの惑星で宇宙人が活動していることを承知しているのだ。
 これは面白い思考材料である。なぜなら、研究者はみな、政府がもはや目撃事件や着陸事件の調査になんの関心も抱いていないことをよく承知しているからだ。事実、政府はもうおざなりの調査すらしない。このことは何を意味するのだろうか?
 この推理に対する興味深い傍証は、サファーン夫妻がさまざまなマスコミ関係者から大金を出すという申し出を受けたのに、例のアメリカの空軍中尉から、いっさいの接触と金銭的見返りを拒否するよう忠告されたという事実である。もちろん、これは夫妻が宇宙の知的生物に関する政府の知識を与えられたあとの話だ。私が隠蔽工作が行なわれている真の理由を尋ねると、彼はこう答えたものだ。
「この惑星には、くだらないことがたくさんあるからね」
 この言葉に続けて、彼は最近受けとった“宗教的ファンレター”について、ひとしきり不平を鳴らしたのである。





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