投稿者 2001年問題観察者 日時 2000 年 12 月 12 日 15:45:27:
回答先: CFR対日戦略−−−観察用資料 投稿者 2001年問題観察者 日時 2000 年 12 月 12 日 15:16:45:
CFRの資料はあれでも「さわり」の部分です。
それだけ読めば十分だと思いますが、リンクした元記事には
もう少し詳しい事が書いてあります。
大雑把に言うと、「日本経済は腐ってもタイだから、
アメリカのパートナーとして上手に利用しましょう」という事のようです。
また、構造改革に熱心な加藤の乱が失敗した事も受けてか
苛つくほど遅い日本の改造も進みつつあるし、焦ると逆行
しかねない状況であるから辛抱しましょうという事も言ってます。
日本の中小の自営業者を潰すのはもう少し後になるとも
考えているようです。
この様なCFRの戦略にも背景があると思われますが、
それを示唆する資料の一つが、下の本の紹介文です。
JCIEという団体の出してる本ですが、英文の紹介文と
日本語の紹介の差が興味深いというかおおいに笑えます。
日本語紹介文では「協治」とかいう変な訳が当てられてますが、
Governanceは「統治」の事です。
英語のabstractを読めば分かるように地球統治の為の
力(武力や経済力などか?)の使い方や政治家に頼らない
政策立案などを扱ってるようです。
本の内容はどうでもよいのですが、日本語の紹介文で
「地球統治」の本である事を隠すあたりがセコくて良いです。
陰謀でもなんでもない、政治、統治の実態です。
This book is a record of the fourth Global ThinkNet Conference convened in Tokyo on May 2930, 2000. The theme of the conference was "Guidance for Governance in the 21st Century." The scrutiny under which governance is coming in the new millennium motivated the conference theme. As all countries seek qualitative improvements in policy formation and implementation, it is necessary to rethink the processes involved, to ensure diversity of actors and options, to reconstruct systems for consensus building and collaboration, and to revisit policy-implementation methods.
Discussions at the conference centered around four topics relevant to the themes of two ongoing research projects. The joint international policy research projects considered the themes of "Guidance for Governance" and "Force, Order, and Global Governance." The four conference sessions focused on the topics of "The Role of Alternative Sources of Policy Advice," "In Search of a New System of Governance: The Changing Role of Politicians in the Policy-Making Process," "The Role of Force in Global Governance," and "A Future Research Agenda for Think Tank Cooperation." Approximately 80 participants from 18 countries grappled with these issues.
This book presents summaries of the discussions in both English and Japanese.
Chapters
- Foreword
- Opening Remarks
- Tadashi Yamamoto, President, Japan Center for International Exchange
- Remarks
- Yohei Sasakawa, President, The Nippon Foundation
- Guidance for Governance
- The Role of Force in Global Governance
- Agenda
- Participants
Copyright 2000 Japan Center for International Exchange
ISBN 4-88907-053-6 / paper, 64 pages / US$8.00 (¥800)
Please order from the Japan Center for International Exchange (Fax: 03-3443-7580; e-mail: books@jcie.or.jp)
Guidance for Governance in the 21st Century (The JCIE Papers: 34)
ちなみに1999年に行われた第一回の懇談会のメンバーです。
やっぱり、という感じの人が並んでいて楽しいですね。(笑)
日米アジア問題懇談会
(1999年5月20−21日)
ハーバード大学アジアセンターとの共催で、日米両国指導者の意見交換の場として、2000年度より開始。ヘンリー・キッシンジャー元国務長官が、長年にわたって、米中間のハイレベルな指導者を集めて両国の国内問題や米中関係、外交政策などについて意見交換を行い、将来、両国間をつなぐパイプとなるべく行ってきた懇談会をモデルとしている。
第1回目は5月にニューヨーク近郊のポカンティコにて開催された。米国側はキッシンジャー博士、日本側は加藤紘一元自由民主党幹事長が中心となり、双方から約10名ずつの政治家、元・現政府指導者、学者、ジャーナリストが集まり、両国の政治・経済・安全保障問題などについて意見交換を行った。
[日本側参加者] 加藤紘一 衆議院議員(自由民主党)、前自由民主党幹事長 秋山昌廣 前防衛事務次官、ハーバード大学客員フェロー 小和田恒 (財)日本国際問題研究所理事長兼所長、前国連大使 中前忠 中前国際経済研究所代表 船橋洋一 朝日新聞編集委員 山本正 (財)日本国際交流センター理事長 渡邊幸治 (財)日本国際交流センター シニア・フェロー、(社)経済団体連合会特別顧問、前駐ロシア日本大使 [米国側参加者] Henry A. Kissinger 元国務長官、キッシンジャー・アソシエーツ会長 Curt Campbell アジア太平洋担当国防副次官補 Gerald Curtis コロンビア大学政治学教授 Rust Deming 東アジア大平洋担当第一国務副次官補 Ken Lieberthal 大統領特別補佐官、国家安全保障会議(NSC)アジア担当シニア・ディレクター Walter Mondale 前駐日米国大使、元米国副大統領 George Packard 米日財団理事長 Joseph Prueher 前太平洋軍最高司令官(CINCPAC)、次期駐中国大使 Ezra Vogel ハーバード大学アジア・センター所長 John C. Whitehead 元国務副長官、AEAインベスターズ会長、米国国際連合協会副会長 Robert B. Zoellick 前戦略・国際問題研究センター(CSIS)理事長・最高経営責任者、元国務次官
(役職は参加当時のもの・敬称略)