投稿者 2001年問題観察者 日時 2000 年 11 月 29 日 00:04:16:
回答先: 縦の二極分裂と横の二極対立による三極構造 投稿者 2001年問題観察者 日時 2000 年 11 月 28 日 02:32:52:
IT チンドン屋とは、IT革命や創造的破壊を売り込もうと
珍妙な論説をばら撒く人達のことです。
その中の一人の大前研一氏が有閑フジに興味深い
連載をやってますので見てみましょう。
下は、その連載のトップページです。
大前研一<画像> 1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒後、東京工業大学大学院原子核工学科、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号取得。日立製作所で原子炉の設計に携わった後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに転職、日本支社長、アジア・太平洋地区会長などを歴任し、95年退職。現在、UCLA教授、CSのビジネス専門チャンネル「ビジネス・ブレークスルー」社長などをつとめるほか、起業家養成学校「アタッカーズ・ビジネススクール」なども主宰する。
最新記事 森首相は、加藤紘一氏によっては刺されなかったが、やはり早く辞めた方が良いのではないか。若い人たちが、ITとは景気刺激のばらまきであり、無料のパソコンを配ることであり、ポルノを見る高速通信網のことだと思ってしまったら、本当にこの国の将来はなくなる。
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これまでの連載一覧
第20回:ドットコム・クラッシュを回避するには(2000.11.21)
第19回:高速通信網整備で日本は世界のカモに(2000.11.14)
第18回:日本新生プランは関空の構図と同じ(2000.11.07)
第17回:不況の元凶はケータイだ(2000.10.31)
第16回:“究極の主婦サイト”に問い合わせ殺到(2000.10.17)
第15回:ITで会議と出張は不要になる(2000.10.10)
第14回:日本のIT技術者不足は決定的だ(2000.10.03)
第13回:ITで商店街は活性化する(2000.09.26)
第12回:IT時代に銀行は不要だ(2000.09.19)
第11回:IT時代に新聞と出版はいるか(2000.09.12)
第10回:IT時代に郵便は生き残るか(2000.09.05)
第9回:ITで役人はいらなくなる(2000.08.29)
第8回:ITで日本がアメリカに勝てない理由(2000.08.22)
第7回:ITは政治家さえいらなくする(2000.08.15)
第6回:ITに「先生」は必要なのか?(2000.08.08)
第5回:ITは無国籍。うまい話は防げぬ(2000.08.01)
第4回:パソコンはメガネ。問題は頭の切り替えだ(2000.07.25)
第3回:IT戦略会議は形を変えたロビイスト(2000.07.18)
第2回:IT“バラマキ”よりも教育の充実をはかれ!(2000.07.11)
第1回:自民党色丸出しサミットでITは語れない(2000.07.04)
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以上のタイトルを見ただけで、何が言いたいのかが
かなり伝わってくる非常に優れたページです。
この連載で繰り返し強調されているのはアメリカ賛美と
日本は駄目だというメッセージです。
また、IT で、教師も政治家も役人も銀行も郵便も新聞も出版も
会議も出張も要らなくなるなどと言っています。
逆に言えば、IT革命とやらで、上記のものを無くしたいと
考えていると言って良いでしょう。
なぜ無くしたいのかと言えば、「邪魔だから」なのでしょう。
彼等の描く未来像によれば、市民は「何をするにも」 IT 、
つまりインターネットやその後継のネット機器インターフェースを
通さなければならないようにし、ニュースなどの情報も
全て IT 経由にしようと考えているようです。
こうする事で、市民生活の全般と思想や心理状況にまで及ぶ
情報の一元集中管理しやすいからだろうと思われます。
また、人間が、他の人や物に直接触れる機会を減らし、
人間生活の全面に渡って IT インターフェースに
「依存させること」が当面の目標とされているのでしょう。
現在政治や経済の現場で起こっている大きな変化のほとんどは、
このような計画の一端を担っているようです。
ただし、彼らの考え方は偏狭で稚拙なので、これからも
何度も計画の変更を余儀なくされ、結果的にも思った通りには
ならないでしょう。
そんな彼等の宣伝班である ITチンドン屋も観察者の目を
楽しませてくれます。
たとえば、大前研一氏は、「第7回:ITは政治家さえいらなくする」
というコラムで、「 猫も杓子もIT、ITとうるさくてしょうがない。」
などと言っています。
ちなみに先程転載した彼のコラムの目次を見て下さい。
IT IT とうるさいのはITチンドン屋の大前研一氏本人なのです。(笑)
こんな人達が進めている計画ですので、ずっこけながら
ふらふらと進行し、日本人を含め地球の人間の生活を
引っ掻き回しては混乱させることでしょう。
これからも、大前研一氏や船橋洋一氏、その他サカキバラ氏や尊師、
おっと、孫氏のような IT チンドン屋の面々が我々に
教えてくれるショッカー地球征服計画を観察して
みんなで楽しみましょう。(笑)