投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 13 日 17:15:43:
回答先: イスラエル軍の報復攻撃、和平交渉が重大局面に(13CNN) 投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 13 日 14:12:20:
12日、ヨルダン川西岸地区で、イスラエル軍武装ヘリのミサイル攻撃で爆破された警察署から走って逃げるパレスチナ人住民(AP)
【エルサレム13日=村上大介】
パレスチナ群衆によるイスラエル兵リンチ事件とイスラエル軍による本格的報復の事態を受け、イスラエルのバラク首相は十二日夜、テルアビブで記者会見し、「もはやアラファト自治政府議長を和平のパートナーと見なさない」と強い調子で議長を非難した。首相はさらに、事態乗り切りのために非常事態挙国一致内閣を樹立する意向を表明、同日深夜から野党の右派リクードのシャロン党首と協議に入った。
首相は会見で、「アラファト議長は(事態の収拾のために)何も行動を起こしていない。彼は和平に関心はないようだ」と、議長の対応を改めて批判したうえで、「和平のパートナーがいないことが証明されれば、われわれ自身をパレスチナ人から切り離すために行動する」と述べ、自治区の完全封鎖やパレスチナとの経済関係の断絶など一方的な措置を取り続ける姿勢を示した。
首相はまた、「パレスチナ人だけでなく、アラブ世界に対抗するためには非常事態内閣が必要だ」と強調。野党の右派リクードのシャロン党首について「極めて重要なパートナーだ」と述べ、非常事態内閣への協力を求めた。首相は非常事態内閣樹立に「三、四日かかるだろう」との見通しを示した。
シャロン党首は先月二十八日、エルサレム旧市街のイスラム教聖域の視察を強行し、今回の紛争の発端を作った人物だけに、リクードを含む非常事態内閣が、アラブ世界全体の強い反発を呼ぶことは必至だ。
一方、アラファト議長はイスラエル軍の自治区攻撃後、自治区ガザで記者団に対し、「パレスチナ国家の首都であるエルサレムへのわれわれの進軍は止まることはない」と語り、対決姿勢を鮮明にした。
また、自治政府のシャース国際協力相は、イスラエルの攻撃に関して国連安全保障理事会で緊急討議を行うよう要請した。
一方、イスラエル軍は十二日夕、同日昼から続いた五波に及ぶ報復攻撃の作戦終了を宣言した。しかし、同日夜、パレスチナ自治区エリコにあるl、五世紀の古いシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)がパレスチナ人に焼き打ちされ、報復としてパレスチナ警察の幹部教育学校を戦闘ヘリのミサイル攻撃で破壊した。このほか、イスラエル軍のヘリは、西岸地区ナブルス、ヘブロンでもパレスチナ警察施設などに対して銃撃した。