投稿者 明星 日時 2000 年 10 月 12 日 09:39:13:
英人女性失そう解明へ、40歳代社長に逮捕状
東京・六本木のクラブで働いていたオーストラリア人女性が約三年前、客の会社社長に薬物を飲ませられ、わいせつ行為をされていたことがわかり、警視庁捜査一課と麻布署は十一日、この社長に対する準強制わいせつ容疑の逮捕状を取った。きょう十二日にも逮捕し、港区内のマンションなど約二十か所を一斉捜索する。
この社長が契約する携帯電話は、七月から行方不明になっている英国人女性のルーシー・ブラックマンさん(22)の失そう直後、ルーシーさんの友人にかかった不審な電話の発信元だったことが同課の調べで判明しており、ルーシーさん失そうについても追及する。
この社長は、港区内に住む四十歳代の男性。同区や神奈川県逗子市、北海道、長崎県など全国約二十か所にマンションなどの資産を保有し、その資産管理会社の社長を務めている。
調べによると、社長は約三年前、六本木のクラブで働く二十歳代のオーストラリア人女性を車で神奈川県逗子市内の所有マンションに誘い出し、薬物を飲ませてもうろうとさせたうえ、わいせつ行為をした疑いが持たれている。
同課などでは、女性の被害届に基づいて捜査を進め、外国人女性が働く六本木のクラブなどに出入りしていた社長を特定した。
行方不明になっているルーシーさんは、元英国航空客室乗務員で、今年五月四日に友人と来日、渋谷区内の外国人向けの宿泊施設で生活しながら、旅行費用を得るために六本木のバーで働いていた。
ルーシーさんが行方不明になったのは七月一日で、「客に携帯電話を買ってもらう。千駄ヶ谷駅の近くで会う」などと友人に言い残して外出したが、「ドライブで海にいる」と電話をかけてきた後、「九時に帰る」と連絡してきたのを最後に行方が途絶えた。
二日後の同三日夕、友人の携帯電話に「タカギ・アキラ」と名乗る男から電話がかかり、「ルーシーは千葉にいて無事。新興宗教団体に入信し、修行をしているので戻れない」と連絡があった。
このため、友人が在日英国大使館に相談し、翌四日、麻布署に捜索願を出し、同庁は事件に巻き込まれた可能性が強いとして捜査一課を投入して聞き込みを進めてきた。
この捜査の中で、ルーシーさんの友人にかかった携帯電話は、港区内に住む会社社長が契約していたものだったことが判明した。同課では、社長がルーシーさんの失そうの経緯を承知している可能性が強いとみている。
ルーシーさんの失そうをめぐっては、沖縄サミットで来日したブレア英首相が森首相に解明を求めたほか、父親のティムさん(47)が三度にわたって来日、情報提供を呼びかけてきた。有力情報には懸賞金千六百万円がかけられている。
(10月12日08:48)