「題目だけの和平、もうたくさん」とパレスチナ住民(讀賣新聞)

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投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 16 日 12:12:07:

回答先: 中東会議前に両首脳が強硬姿勢(讀賣新聞) 投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 16 日 12:07:22:

【ガザ(パレスチナ自治区)15日=大内佐紀】
「和平交渉をしても、彼ら(イスラエル軍)がまた我々の若者を殺しに戻って来るだけ」――。ファティマ・アラザクさんは今月六日、ガザでイスラエル軍に射殺された三男マルワンさん(22)の遺影を手に涙を新たにした。パレスチナ住民の間ではイスラエルとの和平交渉は何の成果ももたらさないとして、パレスチナ自治政府のアラファト議長が中東首脳会議に出席することに反対する声が広がっている。
マルワンさんは旅行好きの学生だった。「暴力が嫌いでおとなしい息子だったのに」と母親のファティマさん。「イスラエルとの交渉に行くと言われても、息子を殺された私には納得がいかない」と涙をぬぐった。
父親の教師アブドゥルさん(53)は、同議長の決断について「アラファト議長は全パレスチナ人の父親だから」と批判を避け、「議長は米国や国際社会から、ひどい圧力を受けている。特に米国はユダヤびいきで、我々に冷た過ぎる」と怒りをあらわにした。
議長の首脳会議出席の報が伝わった十五日、ガザでは散発的にデモが起きた。十万人が居住するガザ最大のジャバリヤ難民キャンプは、反イスラエル闘争・インティファーダが始まった場所としても知られる。
このキャンプで生まれ育った穏健派のザルハ・スペアさん(27)は、同日夕の抗議デモに参加しながら、「議長が会議に出席すること自体は良い。問題は何を持って帰って来られるかだ。題目だけの和平はもうたくさん」と吐き捨てるように言った。連日のデモ行進では「ジハード(聖戦)を」の怒りの叫びが渦巻き、一般市民が和平を口にすることは身の危険に通じる雰囲気さえある。
イスラム原理主義組織ハマス幹部は「和平プロセスはもう崩壊している」と断言。アラファト議長を支えるパレスチナ解放機構(PLO)主流派「ファタハ」内でさえ「和平交渉で我々の生活は一切、改善されていない。これ以上交渉を続ける意味はない」(フサム・ハデル・パレスチナ評議会議員)との声が出ている。
(10月15日22:43)



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