投稿者 明星 日時 2000 年 10 月 04 日 18:30:53:
回答先: 赤道の人 投稿者 無羅 日時 2000 年 10 月 03 日 16:44:26:
はじめまして、 無羅さん(ムラ?)。学生さんなのですね。
学生さんで、このような着眼点を持っておられるとは、とても素晴らしいですね。
あなたのような方がいれば、日本の未来も明るいです。
まるで、宝石の原石のごとく見えます。(^^)
話を戻します、実は、私も不振に思っていました。
そう、その日、TVニュースを観ていると、なぜか黒人選手がたった一人で、
しかも、「めちゃくちゃなフォーム」で「とっても遅く」泳いでいるではありませんか。
50のターンでは、なんと「クイックターン」まで披露しています。足が届くかどうか不安でしたが。(^_^;)
後半は、苦しそうに、手足をばたつかせ、必死で泳ぎ、なんとか無事にゴールできました。\(^_^)/
その後、映像はスイッチされ、観衆が総立ち、拍手と声援を送ってる映像が飛び込んできました。
そして、タイムは、2分近いじゃないですか。「小学生より遅い!」
『なんじゃこりゃ〜!』思わず私は、驚嘆しました。
『こっこれっ、まじオリンピック??練習??エキシビション??オープン参加??
罰ゲーム??笑う場面なの??そんなのあり??』
どうやら私の、予想を反して、男子100メートルの競泳の予選らしいのです。
ニュースでは「感動」・「感動」の「美談」として、採り上げていましたが、
何か私は、とってもかわいそうに思えました・・・・。
しかも、同じレースで泳ぐはずの選手は、「全員フライング」で「失格」になったとか。
それで、彼一人で泳ぐはめになったとか。悲しすぎますよ。
しかし、『なんで、こんな遅い人がオリンピック出られるの?』
(日本じゃ、オリンピックA標準記録をクリアーした、千葉すず選手さえ出られないのに)
『大いに疑問あり!!』
どうやら陰謀の雰囲気が漂ってきましたねぇ。(^^)
そう、間違いなく奴等が絡んでいるのです。
すべては、9月某日、シドニー某所IOCヘッドクォーターにて始まったのです。
そこでは、お子様ランチ会長を含め、理事らによる最高評議会が開かれていました。
そこにある一本の電話がかかってきました。
Mr.X 「お子様ランチ君、本大会の様子はどうだね?」
お子様「万事順調です、思っていたより、観客は熱狂しています。大成功です。」
Mr.X 「それは良かった、でも、何かインパクトが足りなくないか?
いつの大会だったか忘れたが、アンデルーセン選手みたいな、
観客をさらに熱狂させ、歓喜、感動させることはできんかね?」
お子様「そうですね、そんなシーンがあったら良いのですが。今のとこないですね。」
Mr.X 「馬鹿!なきゃ作ればいいだろう。」
お子様「ラジャー!」
そして、お子様ランチ会長と、理事達は、何か感動できるシーンを作れないか、
緊急動議を始めました。
お子様「何か感動できるシーン、しかもシドニーオリンピックにふさわしいこと
できないかね?」
理事 「今から急遽工作できるとしたら、個人技になりますけれど。」
お子様「そうか、団体はやはり無理か。では、どんな個人技があるかね?」
理事 「シドニーオリンピックにふさわしいとなると、やっぱり水泳でしょうか?
オーストラリアは、水泳大国です。今大会には、アイアン・ソープと言う
オージーのヒーローが出場しています。観客も彼の活躍を見に大勢きてます。
まさしく、感動を与えるに、最もふさわしい場所だと思います。」
お子様「そうか、そりゃいいね〜。じゃ、誰か、感動を集める選手をピックアップしてくれ。」
・
・
(一瞬の間) ・
理事 「それが、困ったことに、標準タイムにある程度近くないとエントリーできないことに
なってまして。どうやって感動させるシナリオにするかも見当もつきません。」
お子様「そりゃ困るな、何とかならんかね。水泳というのは、わしゃ良いと思うんじゃが。」
理事 「たった一つ、あるにはあるんですが。会長のお気に召すか。」
お子様「何だ、言ってみろ。」
理事 「あのー、黒人を使うんです。そうすれば全アフリカ代表枠として、標準タイムの
問題はクリアできるんですよ。」
お子様「なんだ〜、黒人だと?そりゃまずいよ。」
理事 「しかし、これしかもう方法がありません、会長。黒人ならアフリカ代表としては、
初ですから、さらに感動させるに好都合なんです。」
お子様「ふ〜、それしかないのか、残念だが、そうするか。じゃ早いとこ、その黒人見つけだせ。」
理事 「ラジャー!!」
・
・
(次の日) ・
お子様「どうだ、黒人選手は見つかったか?」
理事 「はい、会長の例の組織を使わして頂きまして、旧スペイン植民地だった、赤道ギニアから
100メートルぐらいなら泳げる青年を見つけました。」
お子様「よし、じゃ、至急、シドニーに呼び出せ。」
理事 「すでに手配ずみです。」
お子様「さすがじゃな、これで準備万端か。で、彼はどのレースに出す?」
理事 「それが、本当は1500とか400が感動させるには、最適なんですが。
やっと泳げて100メートルですから・・・
かと言って、50じゃ、すんなり泳げて、感動を与えないかも知れません。
となると100しかないです。」
お子様「そうか、じゃ、100の予選のどこかに、入れとけ!」
理事 「それが、もうエントリー表を選手に発表していまして。新たに、1レース追加
しないと、空きがないんです。また、不出場の選手の枠に無理に入れるてもバレバレですし。」
お子様「しかたない、1レース追加しろ。そうなると、当て馬も必要か、何人か探しとけ!」
理事 「ラジャー!!!ところで、会長、こんな無理なことするのは、あの電話ですか?
一体どなたなんですか?」
お子様「うるさい、お前は黙ってろ!!」
(会長背を向け、独り言)
「・・・・、オリンポスの神々なんだょ・・・。」
そうです、こうして世にも奇妙なレースが仕組まれたのです。
当て馬は、某国と某国の、オリンピック代表に選考されなかった選手です。
しかも、時間が無く用意できたのは、たったの数人でした。
彼らは、「絶対まじめに、泳ぐなよ!!ほどほどに泳げよ!!」と事前に釘をさされていました。
彼らは、練習用プールで、対戦相手となる彼の姿を見かけ、いやになりました。
「そう言うことだったのか!なんで、黒人
で、あんな貧弱な体のトーシローと俺たちゃ、
泳がなくちゃなんねーんだ」
「そうだよな、もろ、当て馬じゃねーかぁ」
「よっし、いっそ、フライングしてやろうぜ。ぶっつぶすんだ。
そしたらやっこさん、たった一人で泳がなくちゃいけねー。
いい気味だぜ。」
「よーし、そうしようぜ」
そして、彼らはやってしまいました。
その後、彼らの姿を見かけたものは誰もいませんでした。
人の噂では、南米に渡ったそうですが。依然行方不明のままです。
おわり。
(その後のニュースでは、最新の鮫肌スイムスーツを寄贈され、
さっそく着て、うれしそうに泳いでいる彼の姿を見かけました)
【注意】
この物語は、完全なるフィクションです。
【編集後記】
残念ながら、私は、「フライング」した選手(2,3人?)のシーンを見ていません。(^_^;)
彼らが、どこの国の代表だったのかさえわかりません。
そもそもこのレース、たった3、4人の選手だけだったのか?
普通1レースもっと多くないですか?
「競泳」の「オリンピック」への出場資格とは?
競泳の最新のオリンピックルールとは?
(フライングは、昔は2回目か、3回目にやった選手が失格だったような気がします!?)
なぜ赤道ギニア?なのか?
何かと疑問と謎だらけですね。(^_^;)
そこらへんから、紐解けば、神々の姿が見えてくるかもね。