イラン、麻薬探知犬の導入にも“宗教令” (讀賣新聞)

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投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 30 日 22:42:01:

回答先: 「家畜の福祉」に集中砲火 EU案に途上国が一斉反発 投稿者 倉田佳典 日時 2000 年 9 月 30 日 19:07:14:

犬が「汚らわしい動物」とされているイランで、警察による麻薬探知犬の導入が始まった。世界有数の麻薬生産国・アフガニスタンと国境を接するだけに、麻薬流入を防ぐための苦肉の策だ。
探知犬として活躍しているのは、フランスから寄贈されたシェパード十五匹。イランでは初の“公用犬”だ。空港や国境検問所などで麻薬摘発に当たり、今春の導入以来、モルヒネ一トンの摘発に成功するなど、実績をあげている。
イランは、アフガンから麻薬の一大消費地・欧州への密輸中継地に当たる。国境線での警備が手薄で、国内での麻薬のまん延が大きな社会問題となっている。
とはいえ、イランでは、イスラム教の預言者ムハンマドの「健康のために野良犬を避けよ」との言葉があることなどから、イスラム法学者が、羊飼い用などを除く犬を忌み嫌い、一九七九年の革命後は、ペットとしての犬の所有、売買がイスラム法(シャリーア)に反するとの解釈が定着した。
二、三年前から室内でこっそり小型犬を飼うのが流行しているものの、現在でも、犬を散歩させていて、警察に没収される飼い主がいるほどだ。
警察は今回、大アヤトラ(最高位のイスラム法学者)に麻薬流行の現状と探知犬の有用性を訴え、探知犬を容認するファトワ(宗教令)を得た。宗教上のお墨付きが得られたことで、ようやく導入が可能に。イスラム規範に厳格な保守派からも、今のところ反発の声は上がっていない。
探知犬は、来年三月末までに六十匹まで増強され、麻薬密売人の逮捕にも活用される予定だ。(テヘラン 久保 哲也)
(9月30日22:18)



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