投稿者 gaattc 日時 2000 年 9 月 12 日 23:07:04:
三菱電機が1987年から88年にかけて生産した大画面テレビが、電子回路の異常加熱で発火する恐れがあることを知りながら、製品の自主回収や問題の公表をしていなかったことが12日、明らかになった。通産省は重大事故の報告を義務づけた電気用品取締法違反の疑いもあるとして、調査を始めた。同じ三菱グループの三菱自動車工業によるリコール(回収・無償修理)に絡むクレーム隠し事件が発覚したばかりで、同グループ企業のモラルが改めて問われそうだ。
問題のテレビは「CZ―1シリーズ」で、約5万台を生産、約1万8000台が使用されている。同社によると、91〜97年に計10件の事故報告があり、7件は部品の破損にとどまったが、3件はテレビの発火事故につながったという。原因について、同社は「プリント基板のはめ込み工程で一部製品に問題があった。構造上の欠陥でない」として、製品の自主回収や公表はせず、個別修理による対応ですませていた。
三菱電機は「発火事故が報告されたのは事実だが、当時の基準では、公表すべき事案には入らなかった」と説明している。
[毎日新聞9月12日] ( 2000-09-12-11:36 )