投稿者 匿名 日時 2000 年 9 月 23 日 09:32:58:
情報を使った統制技術=「IT統制」
(配合情報飼料と脅威という透明な檻)
人間、特に現代人は普通の食物の他に「情報」をも食べる動物であると言えます。そして食物と同様に情報においても飢えや過食偏食などが見られます。
幼児期の人間は白黒のはっきりした情報を好み、同時に与えられた情報をほぼ無条件に受け入れてしまう傾向があります。(死ぬまでずっとそのままの人も居る)
このような点と、曖昧な情報を与えられると余計情報に飢えるという特徴を使うと「情報」による人間の餌付けが可能です。
餌付け用の配合情報飼料の特徴は、曖昧な情報や一層疑問が湧くような記述に富み、その一方で対象となる集団が好む味付けを施した情報が混ざっている点です。当然の事ながら餌付けをしている側にとって決定的に不利な情報を含む事は滅多にありませんし、基本的には焦点のぼやけたどうでも良い情報が多いのです。
情報を食べ慣れていれば奇妙に甘ったるい独特の味付けと、中身の薄い情報に思わせぶりな書き方の組み合わせから容易に見分ける事が出来ます。しかし、日頃から情報の具体性や現実性、その情報の流された背景について注目する習慣を持って居ないナイーブな人は割と簡単に甘味料入りの情報に食いついてしまいます。
この点ではカルト教祖などの言葉に騙されるのと全く同じメカニズムです。情報の個々の要素をほんの少し注意深く検討するだけで数々の矛盾が発見されるにも関わらず、安易な情報食料源を手放したくない為も加わって、中毒的に配合情報飼料を待つようになってしまうの人が居ます。
餌付け用情報のもう一つの特徴として、「脅威」を強調する点があります。
これは日本人だけでなく、おそらく人類に共通の「タブーによる抑制効果」をサブリミナルに使う手法です。この場合、「脅威」は非常に曖昧でぼやけた形で提示され、その実態についてあれこれと想像を広げてしまうように配置されますが、確たる答えや脅威の具体的な影響が明らかになって明確な対抗手段を考えるには至らないような工夫も為されます。
何故かと言えば、「脅威の透明な檻」を使うのはそもそも実際に対抗手段となりうるような具体的な行動を抑制する為でもあるからです。この為、対象とされる集団において統制側にとって邪魔な問題分子や問題発言が暗示的タブーとなるように「脅威」の記述がなされますし、「もはや逃げ道がない」と思わせるような演出も行なわれます。
IT統制の補助手段として、ハンドル名というブランドの定評を徐々に定着させて、足がかりに使う例もあります。自分で考えて判断する習慣のない人は他の人の評価を安易に信じる傾向が強いので、思考停止した人間がねずみ算式に支持集団を構成する可能性もあります。
上記のようなIT統制は今年の春ごろから各種掲示板で実験的に行われている模様ですが、投稿の背後の真意を感知する能力が厨房混じりの議論の観戦によって全体的に向上している為か今のところそれほどの効果はあげていません。
しかし、今まで統制要員は各掲示板において単独、又は少数で活動していたものの、飼い慣らされたりスカウトされる例も多々あるようです。
でも、タブーにしたい事柄(つまり弱点)や宣伝したい事柄が見えるので面白いです。