投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 23 日 00:57:22:
回答先: 体内埋め込み可能なボール型半導体が開発される(日経ビジネス) 投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 23 日 00:52:19:
薬を放出するマイクロチップが実現?
By Reuters/日本語版 小山敦史
Wed 27 Jan 1999 13:40 PT
[Update] 1枚のシリコンチップが、痛い注射や飲みにくい錠剤、まずい薬に代わるものになるかもしれない。
研究者たちは、シリコンチップにデータを詰め込むのではなく、薬を入れることを計画している。薬の入ったチップは、飲み込んだり、皮下に移植したりして、決まった時間に少量の薬が放出されるような設計だ。
ありそうもないことのように聞こえるかもしれないが、マサチューセッツ工科大の研究者は、この「スマートな錠剤」あるいは「薬局チップ(Pharmacy-on-a-chip)」はすぐに現実のものになると言っている。
ロバート・ランガー博士はロイター通信に対し「これは薬を体に運ぶシステムだが、何にでも使える」と語る。ランガー博士がジョン・サンティニ、マイケル・シーマ両氏と共同開発した今回の試作品は将来、鎮痛剤や抗がん剤を体内に運ぶのに使われる可能性がある。これはまた、医学的な診断や、香りを出す宝石など、一定の化学物質を特定の時間に特定量放出するようなあらゆる用途に使える。
テレビに埋め込んで香りを出すマイクロチップを作ることもできる。海のシーンには潮風の香りが、庭のシーンには花の香りがよく合うだろう。
マサチューセッツ工科大の化学・生化学工学教授であるランガー博士は「今回の試作品は、こうしたことをいつかは可能にするものだ」と話す。
1つまたは複数の化学物質をマイクロチップの中に蓄積しておき、必要に応じてそれを放出することを可能にするものとしては今回のチップが初めてのもの。マイクロプロセッサ、遠隔操作、バイオセンサーが化学物質を放出させる引き金となり得る。
27日(米国時間)発売の科学雑誌ネイチャーで公表された論文で、開発に携わった研究者たちは、米国の10セント硬貨ほどの大きさの固体のマイクロチップをどのようにテストしたかを書いている。34の針穴ほどのサイズの化学物質を貯えておく場所があり、ここには25ナノリットル、4000分の1ccの化学物質が固体、液体、ゲル状で貯えられる。ナノリットルとは、10億分の1リットル。
研究者によると、このチップのはさらに小さくすることが可能。用途によるが、2ミリまでは小さくできる。化学物質を貯える場所を1000以上にできる可能性もあり、一つひとつの場所を小さくすれば数千まで増やせる。
ランガー博士は「小さな井戸のついた容器を想像してほしい。一つ一つの井戸に薬や化学物質が入っており、それに金のキャップがついている。人間が遠隔操作によって、あるいはチップ自らが金のキャップを外すことができる。貯えられている物質を放出するのは数秒で、必要に応じて放出できる」と説明する。
もう一つの利点はこのチップが安いこと。ランガー博士のチームは実験室で1つ20ドルで製造しているが、大量生産すれば1つ数ドル以下になりうる。
特許出願中
このマイクロチップが広く利用できるようになるのがいつかを予想するのはまだ早いが、研究者は既に2つの特許を出願している。チップの構造に関する米国特許と、全技術をカバーする外国の特許がそれだ。
ランガー博士のチームはまずは動物実験でこのチップを試験し、最終的には人間で試したい意向。電極や物質放出媒体として今回は金と塩類が使われたが、分解するプラスチックなどの研究も既に進んでいるという。