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回答先: Re: RPG、日本神話にもとづいたモノありますか? 投稿者 ウィンゲート 日時 1998 年 10 月 23 日 10:19:03:
『RPG幻想事典・日本版』
だいぶ前なのですが、『RPG幻想事典・日本版』という本を読みました。
ソフトバンク 飯島健男編 1988年
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第三章 日本における魔術とは
日本に伝わる術のすべて
一般的に「魔術」というと、スピルバーグばりのSFX光線やら、半透明の物の怪の大群やらを意のままに登場させ、操ることができる力や、その使い手を連想する。それもあたかも万能の力であるようなイメージが強い。
しかし、旧大陸の東の吹きだまりに位置する日本列島では、その概念は少なからず異なっていた。常に大陸の文化・技術に圧倒され、その導入いかんによって運命を左右されてきたこの列島の住民にとっては、新しい「知識」こそが最大の力であり、武器だったのだ。これは同時に、その知識を表現する「言葉」もまた武器だったことを意味する。つまり日本においては、術としての「知識」と、武器としての「言葉」が、いわゆる魔術に代わる力の象徴なのだ。
もちろん、日本列島古来の魔術は人々の生活の中に厳然と存在していた。列島の住民は、海の向こうからより新しい、より強い魔術=知識を次から次へと持ち込みながら、自ら持っていたそれをも生かすことを忘れなかった。
かくして、両者は複雑きわまりない相互作用を繰り返しながら、集大成の時期である江戸時代へとなだれ込んでいく。
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「日本の本質」とは何か?を考えるときに
その大衆化されたかたちとしての「民話」「童話」「遊び」「ゲーム」なども、
民俗学的見地から大いに比較検討されるべきと考えます。
また、そのなかの「魔術」「祓い」などの世界観・秘儀も、陰謀論において
非常に重要なテーマと思います。