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返答をありがとうございます。
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投稿者 エンセン 日時 2003 年 10 月 03 日 21:41:06:ieVyGVASbNhvI

(回答先: Re: 一応の返答 投稿者 戦争屋は嫌いだ 日時 2003 年 10 月 03 日 20:08:56)

 
ご丁寧な解説をどーもです。

>兵器産業も営利企業である以上、必ず売上げ目標はあるでしょうね。どのような戦争においても基本的に過去に生産された兵器を使うわけですが、在庫の補填分の発注は当然新規の売上げになります。

この意味は分かります。
ですが、使用された兵器の金額と補填分は必ずしもイコールではないですよね。
私は財政上の苦しさから兵器産業への資金は今後、減らすしかないと見ています。

>ただ現在のイラク情勢では消費されるのは機関銃の弾くらいなので、最終的にレバノン的内戦状態にして、分裂した双方の党派に武器を売る、というシナリオが考えられます。そうでないと米兵の一部(CIAの工作員と見られる)のイラク市民をわざと怒らせるような挑発的な動きは説明できない。

挑発的な動きと兵器産業の売上げが直結しているようには、ちょっと今回のイラク占領では見えないのですよねえ。
具体的な根拠は無いのですが。勘です。

>もうひとつはイラク情勢が今のまま推移すれば、中東全体の不安定化をもたらしこれもまた周辺国の兵器需要につながります。(とにかく平和になることが彼らにとっては一番困る)内戦を起こして双方に兵器を売りつけるのは「こたえられない」商売のようです。

「中東全体の不安定化」がアメリカの兵器産業に繋がるのかな?
今回は本気でサウジ王室も含めて中東全体(イスラエルを除いて)がアメリカ離れしているように見えます。

>アップアップなのは戦争前から(英国も含めて)わかっていることですが、そのために巨額の国債を発行しているわけです。勘違いしてはいけないのはブッシュ政権(クリントンだって同じだったが)は米国民全体の利害など代表してはいないということです。兵器産業の方がアップアップどころが笑いがとまらない状態になればそれで万事OKということです。

戦争屋は嫌いださんは、「兵器産業の方がアップアップどころが笑いがとまらない状態に」になるとお考えなのでしょうか。
アメリカの財政はそのような状況を維持していけるとは、ちょっと考えられません。

>ところで今回のイラク侵略の前にイラクは石油決済通貨をドルからユーロに転換していました。

そのようですね。

>この動きが加速するとドルは基軸通貨の地位を追われ、そうなると「金に困ったら輪転機回して米国債発行」の原理は通用しなくなります。これがイラク侵略の最大の理由だったと見る向きもあります。

でもこれだと、逆の効果になる可能性もあると思うんですけど。
中東以外でも世界的にアメリカを嫌い始めています。それがフランス・ドイツを始め、思いっきり表現しています。

>報道を通して聞いた程度の話ですが、フランス・ロシア系の石油資本がサダムフセインとの契約関係をすでに締結していたとの情報があります。当然英米系石油メジャーは利権の横取りを望む立場にいたはず。だからイラク侵略直後米英軍の最初の仕事が油田の確保だったのは周知の事実ですね。今でもバグダッドの治安などには、最小限のマンパワーしか割いていないようだが、その分は油田地帯の警護に回っていると見るべきでしょう。戦争がなければこの利権はフランス・ロシアに手に落ちていたでしょう。

何故、ブッシュパパはイラク侵略を支持しなかったのだろう。確か反対していましたよね?
ちょっと本から引用しますが、
「アメリカとイギリスはイラク制圧後、早速に占領政策を打ち出した。そこに、イラク侵攻に反対したフランス、ドイツ、ロシアをイラク復興事業から排除する性格が露出したので、これは石油陰謀論の通りと多くの人は確信したに違いない。しかし国連でフランス、ドイツ、ロシアがイラク侵攻に賛成していれば、イラク攻撃はもっと迅速に実施に移されていた。その場合は、三国をイラク復興事業から排除しなかったはずである。したがって、アメリカが軍事行動を起こした動機は、初めから利権を独占するのではなかったことが明白である。」
と広瀬隆の「アメリカの保守本流」には書かれています。
この意見に私は納得ができました。

>20世紀の戦争は第一次大戦(セルビアの皇太子の暗殺がきっかけだったが、本当の問題はドイツ(の石油資本)がバクダッド鉄道敷設によって中東油田へ触手を伸ばそうとしたことであった。)第二次大戦も含めてほとんど90%が石油利権の争奪戦と見て間違いありません。戦争がなければ利権は移転しません。残念ながらこのジャングルの法則は21世紀も妥当するものであることが証明されたということです。

もう石油をそれほど必要としない時代が目の前に来ているようです。
21世紀は「水」で戦争が起こるのかもしれません。


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