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(回答先: ありがとう 投稿者 エンセン 日時 2003 年 10 月 03 日 19:30:44)
(現在使われている兵器は、過去に製造されたものを使用していますよね?)
兵器産業も営利企業である以上、必ず売上げ目標はあるでしょうね。どのような戦争においても基本的に過去に生産された兵器を使うわけですが、在庫の補填分の発注は当然新規の売上げになります。ちなみにバルカン半島で使われた巡航ミサイル・スマート爆弾は1999年以前に製造されたコンピュータを内蔵していて、我々のPC同様Y2K(西暦2000年問題)の問題があって、消費を急いだようです。もちろん手直しでも対応は可能だったでしょうが、それでは売上げ倍増とはいかないので、ミロセビッチを悪党に仕立て上げて、爆弾の雨を降らせたというのが真相のようです。
ただ現在のイラク情勢では消費されるのは機関銃の弾くらいなので、最終的にレバノン的内戦状態にして、分裂した双方の党派に武器を売る、というシナリオが考えられます。そうでないと米兵の一部(CIAの工作員と見られる)のイラク市民をわざと怒らせるような挑発的な動きは説明できない。もうひとつはイラク情勢が今のまま推移すれば、中東全体の不安定化をもたらしこれもまた周辺国の兵器需要につながります。(とにかく平和になることが彼らにとっては一番困る)内戦を起こして双方に兵器を売りつけるのは「こたえられない」商売のようです。
(米国財政はアップアップ状態だと思っているんですよね。)
アップアップなのは戦争前から(英国も含めて)わかっていることですが、そのために巨額の国債を発行しているわけです。勘違いしてはいけないのはブッシュ政権(クリントンだって同じだったが)は米国民全体の利害など代表してはいないということです。兵器産業の方がアップアップどころが笑いがとまらない状態になればそれで万事OKということです。
ところで今回のイラク侵略の前にイラクは石油決済通貨をドルからユーロに転換していました。
この動きが加速するとドルは基軸通貨の地位を追われ、そうなると「金に困ったら輪転機回して米国債発行」の原理は通用しなくなります。これがイラク侵略の最大の理由だったと見る向きもあります。
(「英米系石油メジャーの利権」とは具体的にどのような利権があるのかご存知ですか。具体的な情報は知りませんが、私が思うに「英米系石油メジャー」は戦争を望んでいないと思うんですけど。危機によって価格が暴騰すろのは望むのでしょうが、決して戦争は望んでいないと思ったりもしています。)
報道を通して聞いた程度の話ですが、フランス・ロシア系の石油資本がサダムフセインとの契約関係をすでに締結していたとの情報があります。当然英米系石油メジャーは利権の横取りを望む立場にいたはず。だからイラク侵略直後米英軍の最初の仕事が油田の確保だったのは周知の事実ですね。今でもバグダッドの治安などには、最小限のマンパワーしか割いていないようだが、その分は油田地帯の警護に回っていると見るべきでしょう。戦争がなければこの利権はフランス・ロシアに手に落ちていたでしょう。
20世紀の戦争は第一次大戦(セルビアの皇太子の暗殺がきっかけだったが、本当の問題はドイツ(の石油資本)がバクダッド鉄道敷設によって中東油田へ触手を伸ばそうとしたことであった。)第二次大戦も含めてほとんど90%が石油利権の争奪戦と見て間違いありません。戦争がなければ利権は移転しません。残念ながらこのジャングルの法則は21世紀も妥当するものであることが証明されたということです。