新型コロナ「第9波」が広島サミット直撃か…新規感染者数11週ぶり増加の不気味
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2023/04/03 日刊ゲンダイ
何度も起きた医療崩壊(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ
新型コロナウイルス「第9波」に突入か──。厚労省によると、3月25日から31日の1週間の全国の新規感染者数は4万8000人となり、11週間ぶりに増加に転じた。2日の新規感染者数も前週の日曜日より150人増えた。
過去を振り返ると、新型コロナは春に流行期がある。2020年の春は東京五輪の延期が決定し、全国に緊急事態宣言が発動された。21年は英国発のアルファ株が猛威を振るった。22年は年初からのオミクロン株の流行が長期化し、収束したのは6月だった。
今年も、例年通り、春に流行する可能性がある。
「今年はマスク着用のルールが緩和されるなどコロナに対する警戒が緩んでいます。5月8日からは感染症法上の位置づけが5類に引き下げられる。人の活動も活発で感染リスクが高まる材料が揃っています。大きな流行になる恐れは捨てきれず、警戒が必要です」(西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏=感染症学)
流行期に感染が拡大するのは、致し方ないとして、問題はいかに死者数を抑えるかだ。大きな懸念は、岸田政権は、コロナ対策にあまり熱心ではないことだ。
新規感染者の全数把握を取りやめたため、陽性者数の正確な実態はつかめなくなったが、陽性者の死者数は漏れずに公表されており、ごまかしようがない。
岸田政権下で5万6000千人が命を落とす
岸田政権下(21年10月〜今年3月)のコロナ関連死はナント5万6000人に上る。安倍政権下(コロナ流行後の20年1〜9月)の800人、菅政権下(20年9月〜21年10月)の1万6000人を大幅に上回っている。
「自分の政権下で圧倒的最多の死者数を出していることに対して、岸田首相が重く受け止め、反省しているようには見えません。今度も同じ対応を繰り返すなら、リスクの高い高齢者や基礎疾患がある人を中心に死者が続出してもおかしくありません」(中原英臣氏)
コロナは感染拡大が始まり、少し遅れて死者数が増える傾向にある。ちょうど、5月19〜21日に広島サミットが開かれている頃、第9波によるコロナ死が激増する恐れがある。
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