テレビドラマ 山田孝之 綾瀬はるか 三浦友和『世界の中心で、愛をさけぶ TBS 2004年』
原作 片山恭一
脚本 森下佳子
制作 TBSエンタテインメント
主題歌 - 柴咲コウ「かたち あるもの」(ユニバーサルミュージック)
サウンドトラック - 河野伸『世界の中心で、愛をさけぶ TVオリジナル・サウンドトラック』(ユニバーサルミュージック)
2004年7月2日から9月10日まで毎週金曜日22時 - 22時54分[14]に、TBS系の「金曜ドラマ」枠で放送された。主演は山田孝之。2004年9月17日には、その後の物語を描いたオリジナル特別編を放送。
映画版の脚本を務めた坂元裕二、伊藤ちひろ、行定勲らの名前が潤色担当者としてクレジットに表記されており、ドラマ版においては原作、映画版の両作を参考にした作風になっている[15]。
キャスト
17年前
主要人物
松本朔太郎〈17〉
演 - 山田孝之
成績も運動もごく平凡な高校2年生。
廣瀬亜紀〈17〉
演 - 綾瀬はるか
朔太郎の恋人でクラスメイト。学級委員。陸上部員。
宮浦高校
谷田部敏美〈35〉
演 - 松下由樹
クラス担任国語教師。陸上部顧問。
大木龍之介〈17〉
演 - 田中幸太朗
朔太郎の幼馴染、漁師の息子。あだ名はスケちゃん。
中川顕良〈17〉
演 - 柄本佑
朔太郎の幼馴染、クラスメイト。実家は寺でアダ名はボウズ。亜紀に思いを寄せる。
上田智世〈17〉
演 - 本仮屋ユイカ
朔太郎の幼馴染、亜紀の友人であり、クラスメイト。陸上部員。龍之介に恋心を抱く。
安浦正〈17〉
演 - 田中圭
学級委員。亜紀に思いを寄せる。
黒沢千尋〈17〉
演 - 水野はるか
池田久美〈17〉
演 - 浅香友紀
松本家
松本芙美子〈13〉
演 - 夏帆
朔太郎の妹。原作では「亜紀も僕(朔太郎)と同じ一人っ子」と言う記述がある。
松本潤一郎〈47〉
演 - 高橋克実
朔太郎の父。農協に勤めていたが、謙太郎の没後に写真館を継ぐ。
松本富子〈43〉
演 - 大島さと子
朔太郎の母。漁協に勤めている。
松本謙太郎〈72〉
演 - 仲代達矢(特別出演)
朔太郎の祖父。松本写真館創業者。
廣瀬家
廣瀬綾子〈43〉
演 - 手塚理美
亜紀の母。
廣瀬真〈48〉
演 - 三浦友和
亜紀の父、建築士事務所経営、一級建築士。
その他
真島順平
演 - 鳥羽潤
亜紀と同じ稲代総合病院の白血病患者。
上田薬局店主
演 - おかやまはじめ
智世の父。
稲代総合病院の佐藤医師
演 - 浅野和之
たこ焼き屋「たこやきパパさん」店主
演 - 武野功雄
禅海寺の住職
演 - 野添義弘
中川の父。
ラジオDJ
演 - 平野文
現在
主要人物
松本朔太郎〈34〉
演 - 緒形直人
大学病院研究医師。亜紀を失った喪失感や心の傷は癒えていない。
小林明希〈34〉
演 - 桜井幸子
朔太郎の大学時代からの親友、シングルマザー。保険外交員をしながら一樹を育てている。
谷田部敏美〈52〉
演 - 松下由樹
教師を続けている。
松本家
松本潤一郎〈64〉
演 - 高橋克実
松本富子〈60〉
演 - 大島さと子
廣瀬家
廣瀬綾子〈60〉
演 - 手塚理美
廣瀬真〈65〉
演 - 三浦友和
その他
小林一樹
演 - 仲條友彪
明希の息子。朔太郎を「サク」と呼び、慕っている。
主なロケ地
静岡県
賀茂郡松崎町…メインロケ地、町内の民家が「亜紀の家」「松本写真館」として登場。他にも松崎港・松崎海岸・ときわ大橋・浜丁橋・ときわ大橋商店街・大阪屋文具店前(「たこやきパパさん」)・松崎造花店・さつまあげはやま(「「まごころ弁当」)・須田薬局(「上田薬局」)・瀬崎神社・禅海寺・帰一寺・大沢山神社・那賀川・池代川・牛原山(アジサイの丘)他が登場。ドラマに登場したコロッケパンは町内「清水屋パン」製。
松崎高校…「宮浦高校」として、第3棟3階2-D教室や図書室・職員室・体育館・グラウンド他が登場。
JA伊豆太陽岩科支店…松本潤一郎が勤めていた農協。目の前のマルテン商店を背景に、木橋と農道が第1話 - 最終話まで登場。
明治商家中瀬邸…常設でロケ展示コーナーがあり、サクの自転車や「稲代総合病院」看板他が見られる。
西伊豆町…最終話で町営斎場が登場。西伊豆町宇久須は、ドラマポスター写真ロケ地。
東伊豆町…町営アスド会館が、亜紀が入院していた「稲代総合病院」で登場。
片瀬白田駅…「宮浦駅」で登場。第2話で朔が降り立った駅、第9話で明希が事故にあった駅前、特別編でサクが町を出た駅。
伊豆大川駅…「宮浦南駅」で登場。第4話でスケちゃんを見送った駅。
伊豆の国市…第10話でサクが航空券を買った「稲代観光」は伊豆長岡駅前の伊豆箱根鉄道総合案内所。
伊豆長岡駅…「稲代駅」で登場。第10話で亜紀とサクが空港へ向かった駅。
伊豆市…八木沢大久保の民家が「サクの家」として登場。第8話の修学旅行で泊まったホテルはラフォーレ修善寺。
土肥港…第5話で明希と一樹が「大代フェリー」に乗った港。船内シーンは駿河湾フェリー「駿河」の特別室。
富士市…第4話の陸上競技場は富士総合運動公園。
下田市…第6 - 7話で朔が、また第7話で亜紀が入ろうとした海は九十浜。
東京都
新宿区…第1話のラジオ局は新宿国際ビルディング内東放学園サテライトスタジオ。第7話で一樹が歩いていた線路際は山手線の新大久保 - 高田馬場間。
渋谷区…第2話で明希が勤めていたのはCASIO本社1階。
八王子市…第1話で明希と一樹が訪れたのは東海大学付属八王子病院。
武蔵野市…第6話で一樹が通っていた幼稚園は武蔵野中央第二幼稚園。
千葉県
市原市…第3話で亜紀とサクが訪れたのは小湊鐵道月崎駅。
館山市…第5話の海で亜紀とサクが遊んだのは沖ノ島。
安房郡鋸南町…第5話で東京湾の浮島がキャンプ地「夢島」として登場。
福島県
石川郡玉川村
福島空港…第10話で亜紀とサクがオーストラリアへ旅立とうとした空港。
オーストラリア
シドニー…第8話で行った修学旅行先。
ウルル(キングスキャニオン)…第1話・最終話で登場、第8話で行った修学旅行先。
『世界の中心で、愛をさけぶ』(せかいのちゅうしんで、あいをさけぶ)は、日本の小説家・片山恭一の青春恋愛小説である。小学館より2001年4月に刊行。通称「セカチュー」[1]。
2004年以降、漫画化・映画化・テレビドラマ化・ラジオドラマ化・舞台化されている。
2001年初版刊行。初版8,000部と発売当初はさほど話題にならなかったが、小学館の新入社員だった営業マン[2]の目に留まり、彼が売り込んだことから、一部の書店販売員らの手書きのPOP広告と口コミにより、徐々に話題になっていった。2002年に女優の柴咲コウが、雑誌『ダ・ヴィンチ』に投稿した書評のコメント「泣きながら一気に読みました。私もこれからこんな恋愛をしてみたいなって思いました」が書籍の帯に採用され話題となった。
柴咲コウの書評が火種となり2003年に100万部を突破。2004年東宝にて映画化。映画版が大ヒットし、相乗効果で映画公開後300万部突破、大ベストセラーに。映画版の成功によって「セカチュー」と略され流行語にもなり、「セカチューブーム」として社会現象になった。その後テレビドラマ化、2005年に舞台化された。
小学館では、これまで文芸書のヒット作が少なかったが、本作や同じ恋愛路線の『いま、会いにゆきます』などのベストセラーで、出版社のイメージを変えた。2006年に小学館文庫から、文庫版も発売された。2014年には小学館ジュニア文庫からイラスト付きで発売された。
発行部数の推移
2003年2月 3万部
2003年4月 10万部
2003年6月 36万部
2003年11月 100万部到達
2004年3月 171万部
2004年5月7日 251万部 - 『ノルウェイの森(上巻)』を超え日本国内小説の最大発行部数を記録。
2004年5月20日 306万部
2004年12月2日 321万部以上
あらすじ
オーストラリアに向かう旅の途中、朔太郎は亡くなった恋人のことを思い出していた。不治の病と闘って亡くなった恋人アキのたっての希望を叶えるために朔太郎が手にしていたものは……。
とある地方都市、中学校でたまたま同じクラスになった朔太郎とアキは、高校生になり、互いに恋に落ちていく。だが出会って3年目、アキは白血病にかかり、日ごとに衰弱していった。朔太郎は、ラジオ番組に「友人に白血病の女の子が居る」という作り話を投稿して商品をもらった経緯があり、アキの病気は自分のせいだというひそかな悩みを抱えていた。
朔太郎は、入院中のアキが行けなかった修学旅行のオーストラリアにアキを連れて行くため、危険を冒して病院からアキを連れ出して豪雨の中空港に向かう。だが、待合室で倒れ込んでしまったアキ。「助けてください!!」朔太郎の悲痛な叫びが空港中に響き渡る。
アキは救急車でそのまま病院へ運ばれ、その後アキの両親も駆けつけ、医者を待つ。
作品背景
愛媛県宇和島市がモデル
舞台の地方都市がどこかについて、作中では明確には触れられていないが、「小池」「石応(こくぼ)」「城山」などの地名が登場するほか、真珠の養殖がさかんであるなど片山の故郷である愛媛県宇和島市の特徴が随所に描かれている。また原作で「コーヒーが不味い」と名指しされてしまった(第一章7)喫茶店が「大名庭園」そばに実在し、サクの自宅は市立図書館に併設している洋館(宇和島市立歴史資料館とみられる)と設定されている[3]。
しかし、原作に登場する動物園の描写は、かつて松山市の道後温泉の近くにあった愛媛県立道後動物園(昭和62年に移転)のものであったり、廃墟となった遊園地のある無人島(夢島)に類似する場所のモデルとされる場所が明らかでなかったり、クライマックスに登場する空港について、描写は宇和島市から松山空港に至る道程に近いがオーストラリアへの直行便は過去になく、片山が九州大学在学時から住む現住地である福岡市の福岡空港あたりを想定したものと考えられるなど、舞台の地方都市は、片山にゆかりのある複数の街にまつわる情景や構想を、適宜ミックスさせている[4]と考えられる。
タイトルについて
タイトルは編集者の助言によるもので、もともと作者は『恋するソクラテス』という題名を考えていた(英訳版では、この題が生かされている:後述)。
ハーラン・エリスンのSF小説『世界の中心で愛を叫んだけもの』(The Beast that shouted Love at The Heart of The World 1969年)や、同作のタイトルを参考にした庵野秀明監督のSFアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の最終話サブタイトル「世界の中心でアイを叫んだけもの」(1996年)から引用された可能性が指摘されている[7]。
放送日程
話数 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1話 2004年7月2日 恩師からの手紙 堤幸彦 18.5%
第2話 2004年7月9日 微妙な距離 15.7%
第3話 2004年7月16日 永遠の別れ 石井康晴 15.2%
第4話 2004年7月23日 最後の日 平川雄一朗 13.9%
第5話 2004年7月30日 忍び寄る影 堤幸彦 16.5%
第6話 2004年8月6日 生への旅路 15.0%
第7話 2004年8月13日 明けない夜 平川雄一朗 14.5%
第8話 2004年8月20日 プロポーズ 石井康晴 15.4%
第9話 2004年8月27日 最期の選択 平川雄一朗 15.9%
第10話 2004年9月3日 たすけてください… 堤幸彦 15.2%
最終話 2004年9月10日 かたち あるもの(15分拡大版) 19.1%
特別編
放送日 サブタイトル 演出 視聴率
2004年9月17日 17年目の卒業 石井康晴 15.3%
世界の中心で、愛をさけぶ 動画
https://www.youtube.com/watch?v=qDz4mlk1mbc
https://www.youtube.com/watch?v=FNsMogej17c&list=PLhJUVz-Synlo_as5xkCMgVg3b3aHjIYex
https://www.youtube.com/watch?v=hB_FafdTdM0
https://www.youtube.com/watch?v=z42dcjhpWnY
https://www.youtube.com/watch?v=qu3yTZy_E6o
https://www.youtube.com/watch?v=ZEdqYONkc58
https://www.youtube.com/watch?v=MvR1Dnfcy1k
https://www.youtube.com/watch?v=V4RMbW1whRI
https://www.youtube.com/watch?v=JaFtPrCJ03M
https://www.youtube.com/watch?v=ezMduenYdPc
世界の中心で愛をさけぶ -最終話ED
http://www.pandora.tv/view/kataka/33429708#31640524_new
http://www.asyura2.com/22/reki8/msg/103.html