プロパガンダに集中するCNNの実態を明らかにする新たな映像が公開された
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202104140001/
2021.04.14 櫻井ジャーナル
ドナルド・トランプをホワイトハウスから追い出してジョー・バイデンに取り替えることにCNNは集中していたと語る男性の映像を「プロジェクト・ベリタス」は公開した。その男性とはCNNで技術ディレクターを務めるチャーリー・チェスターで、次には「気候変動」で恐怖を煽るとしている。
内部告発を支援するウィキリークスなる団体が権力者にとって都合の悪い情報を公表、こうした活動に激怒したアメリカ政府はウィキリークスの看板的な存在だったジュリアン・アッサンジを刑務所へ送り込むことにする。まずスウェーデン当局が事件を捏ち上げるが、アッサンジはロンドンのエクアドル大使館内へ逃げ込み、保護される。
2017年にスウェーデン当局はアッサンジに対する逮捕令状を取り下げるが、2019年4月にイギリスの警察官が大使館内に入ってアッサンジを逮捕、イギリス版グアンタナモ刑務所と言われているベルマーシュ刑務所へ入れた。2019年5月にスウェーデン当局は捜査を再開するが、すぐに止めている。
アメリカの当局はアッサンジを2011年初め、秘密裏に起訴したと言われている。民間情報会社ストラトフォーの内部でやりとりされた電子メールの中でそうしたことが書かれているのだが、その後、ケレン・ドワイアー検事補が裁判官へ書いた文書でも起訴は確認されている。
起訴を秘密にしたのは、その内容が権力者にとって都合が悪かったからだろう。そうした情報のひとつが2007年7月にアメリカ軍のAH-64アパッチ・ヘリコプターがバグダッドで非武装の一団を銃撃、ロイターの特派員2名を含む十数名を殺した際の映像。ウィキリークスは2010年4月に公開している。この映像を伝えなかったり、事実をねじ曲げて伝えてジャーナリストを名乗ることはできない。それだけインパクトのある情報だった。
今では単なるプロパガンダ機関と見られているCNNだが、かつてはジャーナリズムの側面もあった。例えば、1991年11月には「国家安全保障上の緊急事態」が起こった際に地下政府を作るという「COG」に関する報道をし、98年6月にはアメリカ軍のMACV-SOGが1970年に逃亡米兵をサリンで殺害した「テイルウィング作戦」についてと報じている。1991年12月のソ連が消滅しているが、こうした状況が報道を可能にしたのかもしれないが、ともかく、報道した。
COGに関しては本ブログでも繰り返し書いてきた。テイルウィング作戦の背景には、CIAと特殊部隊が実行した住民を虐殺して恐怖させ、同時に共同体を破壊する目的の「フェニックス・プログラム」があった。この作戦についても本ブログは繰り返し書いてきた。
テイルウィング作戦の報道ではふたりのプロデューサー、ジャック・スミスとエイプリル・オリバーは解雇されている。誤報だと認めるようにとする要求を拒否したからだ。オリバーによると、放送では示されなかった重要な情報をCNNは隠しているという。
彼らの最も重要な情報源は1970年7月から74年7月まで統合参謀本部議長を務めたトーマス・ムーラー提督。作戦について部下から報告を受け、知っていたという。MACV-SOGの作戦は基本的にCIAのもので、正規軍のトップだったムーラーは関与していなかった。
この報道は「軍人組織」やライバルのメディアから激しく攻撃され、CNN経営陣に依頼された弁護士は1カ月に満たない期間に報告書を作成し、報道内容を否定する。その中でムーラー提督を認知症の老人であるかのように表現しているが、ゴルフ場で普通にブレーし、別の事件で記者会見に登場するほどの健康体だった。
ふたりの解雇自体大きな問題だが、その報道の翌年、アメリカ陸軍の第4心理作戦群の隊員が2週間ほどCNNの本部で活動していたことも明らかになっている。「産業訓練」というプログラムの一環。アメリカ軍の広報担当だったトーマス・コリンズ少佐によると、派遣された軍人はCNNの社員と同じように働き、ニュースにも携わったという。
そして2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターとバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃され、それ以降、CNNもプロパガンダ一色が一気に強めた。
1. 赤かぶ[127210] kNSCqYLU 2021年4月14日 18:57:21 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[25988]
プロパガンダに集中するCNNの実態を明らかにする新たな映像が公開された♠ 櫻井ジャーナルhttps://t.co/SNWuzCCbPe #r_blog
— 国民こそ主権者・砂頭巾;雪組 (@553Sandhood) April 14, 2021
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/455.html#c1
20. 2021年4月14日 19:03:31 : NvSrp0dzOw : d3NkMGd6ZGtxUy4=[1]
一度決めたことは何があっても突き進む。
底なし沼に税金が吸い込まれようと、
国民が何人死のうと。
戦争にはじまって、今にいたるまで。
今もやってるでしょう。
底なし海岸に税金を打っちゃってる。
これって、日本の文化。
美しい文化ってね。
一度決めたら、金亡者どもが、
まるでウジのようにたかるからだよ。
ほんとうに美しい、しかも冷え冷えした国だよ、日本は。
「令和」とは「冷え冷えした美しい倭の国」という意味だよ。
そして下々に「和を命じる」という意味でもある。
誰のための和かというと、お上のための平和。
黙っとけ、ってね!
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/272.html#c20
70. 斜め中道 (-_-メ)[3926] js6C35KGk7kgKC1fLdIp 2021年4月14日 19:04:25 : ZHvBssUSUE : d1BJYlVSdTRTTTI=[35]
>>59 >>68 爺ぃさま
毎度ありがとうございま〜す♪
>>
69. 東大解体論者さま
えらいニャ〜(=^・^=) 見倣いたいもんじゃ♪
33. 2021年4月14日 19:06:03 : vFex0XaPcU : UnVlT09ib2lWMWM=[14]
もう壊れた原発も海に捨てて来い
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/269.html#c33
25. 2021年4月14日 19:07:37 : xdvke1DuBo : eThnWkRyYy5taU0=[4]
「ワクチンの瀬戸際にいる 私たちひとりひとり・・・」
その通り。瀬戸際です。ひとりひとりがターゲット・標的です。
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/357.html#c25
14. 赤かぶ[127211] kNSCqYLU 2021年4月14日 19:08:26 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[25989]
It’s Time to Rethink the Olympics https://t.co/gfyVkqMsey
— 🥦 (@tde_en) April 13, 2021
ニューヨーク・タイムズに同意します。日本と世界にとっての「一大感染イベント」もっと世界からボロカス言って欲しい、恥ずかしい国だ。#東京五輪#オリンピックより命を守れ #聖火リレー
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/274.html#c14
21. 2021年4月14日 19:09:34 : vFex0XaPcU : UnVlT09ib2lWMWM=[15]
相手がお偉いさんでも国民の生活安全の為に必要ならぶち殺してでも排除するというのが基本にない国だからね。
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/272.html#c21
26. 2021年4月14日 19:10:00 : xdvke1DuBo : eThnWkRyYy5taU0=[5]
ワクチンじゃない、「遺伝子治療」
健康なのに、なんで遺伝子治療だよ。
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/357.html#c26
5. 2021年4月14日 19:12:10 : 8ZOfzsUjXw : SmpsVDRtem00WS4=[925]
イスラエル せっせと励む お膳立て
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/447.html#c5
4. 2021年4月14日 19:12:26 : 8ZOfzsUjXw : SmpsVDRtem00WS4=[926]
爆発に 上手く合わせろ タイミング
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/448.html#c4
13. 2021年4月14日 19:12:34 : 8ZOfzsUjXw : SmpsVDRtem00WS4=[927]
世を騙す 自由を名乗る 統制が
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/446.html#c13
39. 2021年4月14日 19:12:41 : 8ZOfzsUjXw : SmpsVDRtem00WS4=[928]
火に油 そして海には 汚染水
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/442.html#c39
6. 2021年4月14日 19:12:48 : 8ZOfzsUjXw : SmpsVDRtem00WS4=[929]
安全か? 試してみろよ 近場にて
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/443.html#c6
4. 2021年4月14日 19:12:54 : 8ZOfzsUjXw : SmpsVDRtem00WS4=[930]
予感あり いつもと違う 鳴き声に
http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/820.html#c4
5. パレオリベラル[1254] g3CDjINJg4qDeIOJg4s 2021年4月14日 19:15:15 : FXvNra8Xus :TOR Y2lZTWk0RFNOd28=[7]
⇒《記事の続き⤵》
なんで投稿者が何回もコメントするの?
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/454.html#c5
15. 2021年4月14日 19:16:44 : fPAGedqalU : S0tQb1pzMi91OVU=[1558]
”ワクチンが来れば五輪反対世論をひっくり返せるから心配ない!”
と言っていたに違いない菅には、先進諸国で最下位の接種率
が明らかになるにつれて、バイデン詣でで、色良い返事を
持ち帰れば五輪反対を封じ込められるとでも思って
訪米を思いついたのだろう。
さすが、NYタイムズが菅の動きを察して、
”日本の菅の訪米は全く無駄な足掻き”だよと
牽制記事を書いたのかもしれない。
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/274.html#c15
21. 2021年4月14日 19:20:07 : UcDXaKYuD6 : NHVtZDFSTmphZUE=[1]
やくざ維新の吉村はテレビに出たいだけ。目が笑ってるのに気が付かないか、大阪の人よ!早く眼を覚まさないと大阪はえらいことになる。若くてかっこよく見えるから大阪のおばちゃん、こいつに票をいれるんやろな?はやく目をさましや。
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/271.html#c21
4. 2021年4月14日 19:21:10 : FZOPvgNti6 : MGIwWmVGbGxoNEk=[149]
いずれにせよアフガンに手を出した帝国は滅ぶ。
6. 2021年4月14日 19:22:13 : 8ZOfzsUjXw : SmpsVDRtem00WS4=[931]
水増しで わざと下げよう クオリティ
役員の 背後に潜む 裏ルート
http://www.asyura2.com/21/hasan135/msg/279.html#c6
28. 2021年4月14日 19:22:28 : 8ZOfzsUjXw : SmpsVDRtem00WS4=[932]
ワクチンが 更に強める 隠蔽を
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/258.html#c28
20. 2021年4月14日 19:22:34 : 8ZOfzsUjXw : SmpsVDRtem00WS4=[933]
ワクチンを 巡り飛び交う 買い被り
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/260.html#c20
13. 2021年4月14日 19:22:43 : 8ZOfzsUjXw : SmpsVDRtem00WS4=[934]
捻じ伏せろ 「こんな奴ら」の 不安など
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/261.html#c13
20. 2021年4月14日 19:22:50 : 8ZOfzsUjXw : SmpsVDRtem00WS4=[935]
4割も あればならない 不利になど
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/262.html#c20
23. 2021年4月14日 19:22:56 : 8ZOfzsUjXw : SmpsVDRtem00WS4=[936]
「ホッとした」 油断を誘え 跳びつかせ
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/263.html#c23
4. 中川隆[-5720] koaQ7Jey 2021年4月14日 19:23:18 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[37]
Date: 8月 15th, 2013
現代スピーカー考(その31)
http://audiosharing.com/blog/?p=11569
ステレオサウンドは以前、HI-FI STEREO GUIDEを年二回出していた。
そのとき日本市場で発売されているオーディオ機器を、アクセサリーをふくめて網羅した便利な本だった。
しかも70年代の、この本の巻頭には、沢村亨氏による「カタログデータの読み方」というページがあり、
その中にウォルッシュ・ドライバーの解説もあった。
そのおかげで大ざっぱにはどういうものか知っていたけれど、
それだけではやはり不充分だったし、オームのスピーカーシステムを、
すこし変った無指向性スピーカーというぐらいの認識のところでとまっていた。
このころアメリカ(だったと記憶している)からBESというメーカーのスピーカーシステムが入ってきていた。
これもステレオサウンドの新製品紹介のページで取り上げている。
薄型のパネル状の外観のスピーカーシステムだった。
外観からはマグネパンと同類のスピーカーなんだろう、という理解だった。
ただ輸入元からの資料を読むと、どうもそうではないことはわかったものの、
それでも、それがどういうことなのかを理解できていたわけではない。
このBESのスピーカーシステムも、ステレオサウンドの試聴室で聴いている。
でも、記憶を溯っても、ほとんど思い出せない。
BESのスピーカーシステムもベンディングウェーヴのひとつだったのか、と気づくのは、
もっとずっと後、ジャーマン・フィジックスのDDD型ユニットを聴いたあとだった。
それほどスピーカーの理想動作は、ピストニックモーションである──、
このことから離れることができずに、ものごとを捉えていたのである。
http://audiosharing.com/blog/?p=11569
Date: 8月 17th, 2013
現代スピーカー考(その32)
http://audiosharing.com/blog/?p=11586
ピストニックモーションだけがスピーカーの目指すところではないことは知ってはいた。
そういうスピーカーが過去にあったことも知識としては知ってはいた。
ヤマハの不思議な形状をしたスピーカーユニットが、いわゆる非ピストニックモーションの原理であることは、
あくまでも知識の上でのことでしかなかった。
このヤマハのスピーカーユニットのことは写真で知っていたのと、
そういうスピーカーがあったという話だけだった。
ヤマハ自身がやめてしまったぐらいだから……、というふうに捉えてしまったこともある。
1980年ごろから国内メーカーからはピストニックモーションを、より理想的に追求・実現しようと、
平面振動板スピーカーがいくつも登場した。
そういう流れの中にいて、非ピストニックモーションでも音は出せる、ということは、
傍流の技術のように見えてしまっていた。
それに1980年代に聴くことができた非ピストニックモーションのスピーカーシステム、
BESのシステムにしても、オームのウォルッシュドライバーにしても、完成度の低さがあり、
それまで国内外のスピーカーメーカーが追求してきて、あるレベルに達していた剛の世界からすれば、
非ピストニックモーションの柔の世界は、
生れたばかりの、まだ立てるか立てないか、というレベルだった、ともいえよう。
それに聞くところによると、
ウォルッシュ・ドライバーの考案者でウォルッシュ博士も、
最初はピストニックモーションでの考えだったらしい。
けれど実際に製品化し研究を進めていく上で、
ピストニックモーションではウォルッシュ・ドライバーはうまく動作しないことに気づき、
ベンディングウェーヴへと考えを変えていったそうだ。
当時は、ベンディングウェーヴという言葉さえ、知らなかったのだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=11586
Date: 5月 13th, 2014
現代スピーカー考(その33)
http://audiosharing.com/blog/?p=13694
リボン型、コンデンサー型、その他の全面駆動型のスピーカーユニットがある。
これらは振動板の全面に駆動力がかかっているから、振動板の剛性は原則として必要としない、とされている。
駆動力が振動板全体に均一にかかっていて、その振動板が周囲からの影響をまったく受けないのであれば、
たしかに振動板に剛性は必要ない、といえるだろう。
だがリボン型にしろコンデンサー型にしろ、一見全面駆動のように見えても、
微視的にみていけば駆動力にムラがあるのは容易に想像がつく。
だいたい人がつくり出すものに、完全な、ということはない。
そうであるかぎり完全な全面駆動は現実のモノとはならない。
ボイスコイルを振動板にプリントし、振動板の後方にマグネットを配置した平面型は、
コンデンサー型よりももっと駆動力に関しては不均一といえる。
そういう仕組みを、全面駆動を目指した方式だから、
さも振動板全体に均一に駆動力がかかっている……、と解説する人がいる。
コーン型やドーム型に対して、こうした方式を全面駆動ということは間違いとはいえないし、
私もそういうことがある。だが完全なる全面駆動ではないことは、ことわる。
もし全面駆動(つまり振動板全体に駆動力が均一にかかっている状態)が実現できていたら、
振動板の材質の違い(物性の違い)による音の差はなくなるはずである。
現実には、そうではない。ということは全面駆動はまだ絵空事に近い、といえる。
ただこれらの方式を否定したいから、こんなことを書いているのではない。
これらのスピーカーはピストニックモーションを追求したものであり、
ピストニックモーションを少しでも理想に近付けるには、振動板の剛性は高さが常に求められる。
剛性の追求(剛の世界)は、力まかせの世界でもある。
ジャーマン・フィジックスのDDD型ユニットを聴いてから、頓にそう感じるようになってきた。
http://audiosharing.com/blog/?p=13694
Date: 1月 30th, 2015
現代スピーカー考(その34)
http://audiosharing.com/blog/?p=16134
柔よく剛を制す、と昔からいわれている。
これがスピーカーの世界にも完全に当てはまるとまでは私だっていわないけれど、
柔よく剛を制すの考え方は、これからのスピーカーの進化にとって必要なことではないか。
これに関連して思い出すのは、江川三郎氏が一時期やられていたハイイナーシャプレーヤーのことだ。
ステレオかオーディオアクセサリーに発表されていた。
慣性モーメントを高めるために、中心から放射状にのびた複数の棒の先に重りがつけられている。
重りの重量がどのくらいだったのか、放射状の棒の長さがどれだけだったのかはよく憶えていない。
それでもガラス製のターンテーブルとこれらの組合せは、写真からでも独特の迫力を伝えていた。
ターンテーブルの直径も30cmではなく、もっと大きかったように記憶している。
トーンアームもスタックスのロングアーム(それも特註)だったような気がする。
慣性モーメントを大きくするという実験のひとつの記録かもしれない。
メーカーも同じようにハイイナーシャのプレーヤーの実験は行っていただろう。
だからこそターンテーブルプラッター重量が6kgから10kgのダイレクトドライヴ型がいくつか登場した。
慣性モーメントを高めるには、同じ重量であれば、中心部よりも外周部に重量が寄っていた方が有利だし、
直径の大きさも効果的である。
その意味で江川三郎氏のハイイナーシャプレーヤーは理に適っていた、ともいえる。
そのころの私は、江川三郎氏はさらにハイイナーシャを追求されるだろうと思っていた。
けれど、いつのころなのかはもう憶えていないが、ハイイナーシャプレーヤーは処分されたようであるし、
ハイイナーシャを追求されることもなくなった。
なぜなのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=16134
Date: 1月 30th, 2015
現代スピーカー考(その35)
http://audiosharing.com/blog/?p=16146
江川三郎氏がどこまでハイイナーシャプレーヤーを追求されたのかは、私は知らない。
想像するに、ハイイナーシャに関してはやればやるほど音は変化していき、
どこまでもエスカレートしていくことを感じとられていたのではないだろうか。
つまり飽和点が存在しないのではないか、ということ。
静粛な回転のためにターンテーブルプラッターの重量を増す傾向はいまもある。
10kgほどの重量は珍しくなくなっている。
もっと重いものも製品化されている。
どこまでターンテーブルプラッターは重くしていけば、
これ以上重くしても音は変化しなくなる、という飽和点があるのだろうか。
10kgを20kgにして、40kg、100kg……としていく。
アナログディスクの重量は、重量盤といわれるもので約180g。
この一万倍が1800kgとなる。
このへんで飽和点となるのか。
それにターンテーブルプラッターを重くしていけば、それを支える周辺の重量も同時に増していく。
1.8tのターンテーブルプラッターであれば、プレーヤーシステムの総重量は10tほどになるのだろうか。
だれも試せないのだから、ここまでやれば飽和点となるとはいえない。
飽和点に限りなく近づいていることはいえるが、それでも飽和点といえるだろうか。
江川三郎氏も、飽和点について書かれていたように記憶している。
ようするに、きりがないのである。
http://audiosharing.com/blog/?p=16146
Date: 7月 22nd, 2018
現代スピーカー考(その36)
http://audiosharing.com/blog/?p=26490
この項は、このブログを書き始めたころは熱心に書いていたのに、
(その35)を書いたのは、三年半ほど前。
ふと思いだし、また書き始めたのは、
ステレオサウンド 207号の特集が「ベストバイ・スピーカー上位49モデルの音質テスト」だからだ。
ステレオサウンドでの前回のスピーカーシステムの総テストは187号で、五年前。
ひさびさのスピーカーシステムの総テストであるし、
私もひさびさに買ったステレオサウンドだった。
49機種のスピーカーシステムの、もっとも安いモノはエラックのFS267で、
420,000円(価格はいずれもペア)。
もっとも高いモノは、YGアコースティクスのHailey 1.2の5,900,000円である。
どことなく似ているな、と感じるスピーカーシステムもあれば、
はっきりと個性的なスピーカーシステムもある。
使用ユニットもコーン型は当然として、ドーム型、リボン型、ホーン型、
コンデンサー型などがあるし、
ピストニックモーションが主流だが、ベンディングウェーブのスピーカーもある。
これら49機種のスピーカーシステムは、
いずれも半年前のステレオサウンドの特集ベストバイの上位機種ということだから、
人気も評価も高いスピーカーシステムといえる。
その意味では、すべてが現代スピーカーといえるのか、と思うわけだ。
いったい現代スピーカーとは、どういうものなのか。
それをこの項では書こうとしていたわけだが、過去のスピーカーシステムをふり返って、
あの時代、あのスピーカーは確かに現代スピーカーだった、といえても、
現行製品を眺めて、さぁ、どれが現代スピーカーで、そうでないのか、ということになると、
なかなか難しいと感じている。
http://audiosharing.com/blog/?p=26490
Date: 7月 24th, 2018
現代スピーカー考(その37)
http://audiosharing.com/blog/?p=26534
ステレオサウンド 207号の特集に登場する49機種のスピーカーシステム。
いま世の中に、この49機種のスピーカーシステムしか選択肢がない、という場合、
私が選ぶのは、フランコ・セルブリンのKtêmaである。
ペアで400万円を超えるから、いまの私には買えないけれども、
予算を無視した選択ということであれば、Ktêmaを、迷うことなく選ぶ。
このスピーカーならば、こちらがくたばるまでつきあっていけそうな予感がある。
49機種のスピーカーシステムで実際に、その音を聴いているのは半分もない。
Ktêmaは聴いている。
仮に聴いていなかったとしても、207号の試聴記だけでの判断でもKtêmaである。
207号の特集では四つの価格帯に分けられている。
それぞれの価格帯から選ぶとしたら、
80万円以下のところでは、ハーベスのSuper HL5 PlusかタンノイのEaton。
130万円以下のところでは、フランコ・セルブリンのAccordo。
280万円以下のところでは、JBLの4367WXかマンガーのp1、それにボーニック・オーディオのW11SE。
280万円超のところでは、Ktêmaの他にはJBLのProject K2 S9500。
8/49である。
これら八機種のうちで、現代スピーカーと考えられるモノは……、というと、
まずKtêmaは真っ先に外れる。
同じフランコ・セルブリンのAccordoも、外れる。
ハーベスも現代的BBCモニターとはいえても、現代スピーカーなのか、となると、
やはり外すことになる。Eatonも旧Eatonと比較すれば部分的に現代的ではあっても、
トータルでみた場合には、現代スピーカーとはいえない。
マンガーのユニットそのものは非常に興味深いものを感じるが、
だからといってシステムとしてとらえた場合は、やはりこれも外すことになる。
ボーニック・オーディオは数ヵ月前に、とある販売店で鳴っているのを偶然耳にした。
それまで気にも留めなかったけれど、
そこで鳴っていた音は、自分の手で鳴らしてみたらどんなふうに変るのか、
それをやってみたくなるくらいの音がしていた。
JBLを二機種選んだが、現代スピーカーということでは4367WXのほうだし、
ドライバーとホーンは現代スピーカーのモノといえるかも、ぐらいには感じている。
それでも、システムとしてどうなのか、といえば、やはり外す。
となると、八機種の中で、これが現代スピーカーだ、といえるモノはない。
では、残りの41機種の中にあるのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=26534
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1167.html#c4
戦意高揚という訳で、自衛隊は米軍の盾に使われるのがお約束だが、その上手をいって中露と報告連絡相談をしながらずっこけた動きをして中露をアシストする事である。
http://www.asyura2.com/21/cult31/msg/664.html
40. 茶色のうさぎ[-25332] koOQRoLMgqSCs4Ks 2021年4月14日 19:25:00 : LGwNCKw122 : UlFaLnR1Mll4Snc=[1]
↓ 筆坂さん、藤岡さん、高野孟さん💛 ←応援♪♪
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/725.html#c1
https://photos.google.com/photo/AF1QipMrkJrZHli63V1BJDopdGSnf9jPfjzR7PkAusLx
まぁ、 田布施一味 宮本顕治(愛弟子:志位和夫) ←除名処分🌈 しね💀 うさぎ♂
2. パレオリベラル[1255] g3CDjINJg4qDeIOJg4s 2021年4月14日 19:26:16 : FXvNra8Xus :TOR Y2lZTWk0RFNOd28=[8]
新型コロナワクチン接種者が死亡…ワクチン接種との因果関係は調査中
長崎県によりますと、女性は3月中旬にワクチンの接種を受け、3月下旬に脳出血で死亡したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/78938d75b107963e2533745e9621aa60593a5792
副反応
37・5度以上の発熱は1回目3%に対し、2回目38%。
接種の翌日が最も多く、2回目の後の発熱の半数あまりは38度以上の高熱だった。倦怠(けんたい)感(だるさ)や頭痛も2回目のほうが多い。
高齢者はいまのところ、症状が発生する頻度が低い。65歳以上(479人)では、2回目の後の発熱は9%。
https://www.asahi.com/articles/ASP4D7QRPP4DULBJ005.html
けっこうな大きな副反応。
http://www.asyura2.com/20/iryo6/msg/611.html#c2
audio identity (designing) 宮ア勝己 現代スピーカー考
Date: 9月 15th, 2008
現代スピーカー考(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=48
1年ほど前だったと思うが、ある掲示板で
「現代スピーカーの始まりはどこからか」というタイトルで語られていたのを、ちらっと読んだことがある。
この問掛けをした人は、ウィルソン・オーディオのスピーカーだ、という。
コメントを寄せている人の中には、B&Wのマトリックス801という人もいたし、
その他のメーカー、スピーカーの型番をあげる人もいた。
挙げられたスピーカーの型番は、
ほぼすべて1980年代の終わりから90年にかけて登場したものばかりで、
ここにコメントしている人たちは、私よりも10歳くらい若い世代か、さらにその下の世代かもと思っていたら、
大半の方が私よりも二、三歳上なので、驚いた。
もっと驚いたのは、誰一人、現代スピーカーの定義を行なわないまま、
スピーカーの型番を挙げ、その理由というよりも、私的感想を述べているだけなことだ。
特定の人しか読めないようになっている内輪だけの場や、
酒を飲みながら、あれが好きだとかこれはちょっと……と語り合うのは、くだらなさを伴いながらも楽しいし、
そのことに、外野の私は、何も言わない。
けれど不特定の人がアクセスする場で、
少なくとも「現代スピーカーはここから始まった」というテーマで語り合うにしては、
すこし幼すぎないだろうか。
話をもどそう。
現代スピーカーは、KEFからはじまった、と私は考える。
http://audiosharing.com/blog/?p=48
現代スピーカー考(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=49
昔も今もそうだが、KEFをケフと呼ぶ人が少なからずいるが、正しくはケー・イー・エフである。
KEFは、1961年にレイモンド・E・クックによって創立されている。
クックは、ワーフェデール(輸入元が変わるたびに日本語表記も変っていて、ワーフデールだったりもするが、
個人的にはワーフェデールが好きなので)に直前まで在籍している。
ワーフェデールは、イギリス人で当時のスピーカー界の大御所のひとりだった
G・A・ブリッグスによる老舗のスピーカーメーカー(創立1932年)で、
ブリッグスはいくつものオーディオ関係の著書を残している。
1961年に「Audio Biobraphies」を出している。
イギリスとアメリカのオーディオ関係者の回想録に、ブリッグスがコメントをつけたもので、
そこに1954年の、ある話が載っており、岡俊雄氏が、ステレオサウンド 10号に要約されている。
手元にその号はないので、記憶による要約だが──
1954年、ニューヨークのホテルで催されていたオーディオフェアに、ワーフェデールも出展していた。
そのワーフェデールのブースにある日、若い男が、
一辺四〇センチにも満たない、小さなスピーカーを携えて現われた。
エドガー・M・ヴィルチュアであり、G・A・ブリッグスに面会を求めた。
ヴィルチュアはスピーカー会社をつくり、その第1号機を持ってきた。
これと、ブリッグス(つまりワーフェデール)のスピーカーと、公開試聴をしたいという申し出である。
ワーフェデールの大型スピーカーは約250リットル強、
ヴィルチュアのスピーカーは一辺40cmにも満たない立方体の小型スピーカー。
当時の常識では、勝負は鳴らす前から決っていると多くの人が思っていたにも関わらず、
パイプオルガンのレコードを、十分な量感で自然な音で聴かせたのは、
ヴィルチュアの小型スピーカーだったのを、会場の多くの人ばかりでなく、ブリッグスも認めている。
E・M・ヴィルチュアは、翌年、自身の会社アコースティック・リサーチ(AR)創立し、
正式にAR-1と名付けたスピーカーを市販している(試作機とは多少寸法は異なる)。
勝手な推測だが、この事件が、クックがワーフェデールをはなれ、
KEFを創立するのにつながっていると思っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=49
現代スピーカー考(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=50
クックがいた頃のワーフェデールのスピーカーユニットは、
ウーファーもスコーカーもトゥイーターもすべてコーン型で、振動板は、もちろん紙を採用している。
そのラインナップの中で異色なのは、W12RS/PSTである。
紙コーンのW12RSとは異り、型番の末尾が示すとおり発泡プラスチックを振動板に採用している。
このW12RS/PSTを開発したのは、技術部長だったクックである。
さらにクックは、高分子材料を振動板に使うことを考え開発したにも関わらず、ブリッグスが採用を拒否している。
このウーファーがのちにKEFのB139として登場する。
クックは、スピーカーの振動板としての紙に対して、
自然素材ゆえに安定性が乏しく均一のものを大量に作る工業製品の素材としては必ずしも適当ではないと考えており、
均質なものを大量に作り出すことが容易な化学製品に、はやくから注目し取り組んでいる。
クックの先進性と、それを拒否したブリッグスが、
ワーフェデールという、老舗の器の中で居つづけることは無理があったと考えてもいいだろう。
もしB139がワーフェデールから登場していたら、クックの独立はなかったか、
すこし先に延びていたかもしれないだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=50
現代スピーカー考(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=51
レイモンド・E・クックは、ワーフェデールに在籍していた1950年代、
外部スタッフとしてBBCモニターの開発に協力している。
当時のBBC技術研究所の主任研究員D・E・L・ショーターを中心としたチームで、
ショーターのキャリアは不明だが、イギリスにおいてスピーカー研究の第一人者であったことは事実で、
ワーフェデールのブリッグスも,自著「Loudspeakers」に、
ショーターをしばしば訪ねて、指導を仰いだことがある、と記している。
ショーターの元での、スピーカーの基本性能を解析、理論的に設計していく開発スタイルと、
当時のスピーカーメーカーの多くが勘と経験に頼った、いわゆる職人的な設計・開発スタイルを、
同時期に経験しているクック。
クックの写真を見ると、学者肌の人のように思う。
彼の気質(といっても写真からの勝手な推測だが)からいっても、
後者のスタイルはがまんならなかっただろうし、職人的開発スタイルのため、
新しい理論(アコースティックサスペンション方式)による小型スピーカーに公開試聴で負けたことは、
その場にいたかどうかは不明だが、ブリッグス以上に屈辱的だったに違いないと思っている。
ショーターやクックのチームが開発したスピーカーは、LS5/1であり、
改良モデルのLS5/1Aの製造権を手に入れたのは、クックが創立したKEFであり、BBCへの納入も独占している。
http://audiosharing.com/blog/?p=51
現代スピーカー考(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=54
LS5/1Aは、スタンダードサンプルに対して規定の範囲内に特性がおさまるように、
1本ずつ測定・キャリブレートが要求される。
クックにとって、均質の工業製品をつくる上で、このことは当り前のこととして受けとめていただろう。
1961年、KEFはプラスチックフィルム、メリネックスを振動板に採用したドーム型トゥイーターT15を、
1962年にはウーファーのB139を発表している。
ワーフェデール時代にやれなかった、
理論に裏打ちされた新しい技術を積極的に採りいれたスピーカーの開発を特色として打ち出している。
1968年、KEFにローリー・フィンチャムが技術スタッフとして加わる。
彼を中心としたチームは、ブラッドフォード大学と協力して、
スピーカーの新しい測定方法を開発し、1973年のAESで発表している。
インパルスレスポンスの解析法である。
この測定方法の元になったのは、
D.E.L.ショーターが1946年にBBCが発行しているクオータリーに発表した
「スピーカーの過渡特性の測定とその視覚的提示方法」という論文である。
第二次世界大戦の終わった翌年の1月のことである。驚いてしまう。
この論文が実用化されるにはコンピューターの進化・普及が必須で、27年かかっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=54
現代スピーカー考(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=56
インパルスレスポンスの解析法は、従来のスピーカーの測定が、
周波数特性、指向特性、インピーダンスカーブ、歪率といった具合に、
正弦波を使った、いわゆる静特性の項目ばかりであるのに対して、
実際の動作状態に近い形でつかむことを目的としたものである。
立ち上がりの鋭いパルスをスピーカーに入力、その音をコンデンサーマイクで拾い、
4ビットのマイクロプロセッサーで、結果を三次元表示するものである。
これによりスピーカーにある波形が加えられ、音が鳴りはじめから消えるまでの短い時間で、
スピーカーが、どのように動作しているのかを解析可能にしている。いわば動特性の測定である。
この測定方法は、その後、スピーカーだけでなく、カートリッジやアンプの測定法にも応用されていく。
インパルスレスポンスの解析法で測定・開発され、最初に製品化されたのは#104である。
瀬川先生は「KEF #104は、ブックシェルフ型スピーカーの記念碑的、
あるいは、里程標的(マイルストーン)な作品とさえいってよいように思う。」とひじょうに高く評価されている。
インパルスレスポンスの解析法は、コンピューターの進歩とともに改良され、
1975年には、4ビット・マイクロプロセッサーのかわりに、
ヒューレット・パッカード社のHP5451(フーリエアナライザー)を使用するようになる。
新しいインパルスレスポンスの解析法により、
#104のネットワークに改良が加えられ(バタワースフィルターをベースにしたもの)、
#104aBにモデルチェンジしている。
http://audiosharing.com/blog/?p=56
現代スピーカー考(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=57
KEFの#104aBは、20cm口径のウーファーB200とソフトドーム型トゥイーターT27の2ウェイ構成に、
B139ウーファーをベースにしたドロンコーンを加えたモデルである。
B200は、クックが中心となって開発された高分子素材のベクストレンを振動板に採用している。
ベクストレンは、その組成が、紙以上にシンプルで均一なため、ロットによるバラツキも少なく、
最終的に音質もコントロールしやすい、との理由で、BBCモニターには1967年から採用されている。
ただし1.5kHzから2kHzにかけての固有音を抑えるために、ダンプ剤が塗布されている。
T27の振動板はメリネックス製。T27の最大の特長は振動板ではなく、構造にある。
磁気回路のトッププレートの径を大きくし、そのままフレームにしている。
従来のドーム型トゥイーターの、トッププレートの上にマウントフレームが設けるのに対して、
構造をシンプル化し、音質の向上を図っている。しかもコストがその分けずれる。
のちにこの構造は、ダイヤトーンのドーム型ユニットにも採用される。
このT27の構造は、いかにもイギリス人の発想だとも思う。
たとえばQUADの管球式パワーアンプのIIでは、QUADのネームプレートを留めているネジで、
シャーシ内部のコンデンサーも共締めしているし、
タンノイの同軸型ユニットは、
アルテックがウーファーとトゥイーターのマグネットを独立させているのと対照的に、
ひとつのマグネットで兼用している。
しかも中高域のホーンの延長として、ウーファーのカーブドコーンを利用している。
こういう、イギリス独特の節約精神から生れたものかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=57
現代スピーカー考(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=58
#104と#104aBの違いは(記憶に間違いがなければ)ネットワークだけである。
ユニットはまったく同じ、エンクロージュアも変更されていない。
そのため、KEFでは、旧モデルのユーザーのために、aBタイプへのヴァージョンアップキットを発売していた。
キットの内容は新型ネットワークのDN22をパッケージしたもので、
スピーカーユニットが同じにも関わらず、スピーカーの耐入力が、50Wから100Wと大きく向上している。
この成果は、#104の開発に使われた4ビット・マイクロプロセッサーと、
aBタイプへの改良に使われたヒューレット・パッカード社のHP5451の処理能力の違いから生れたものだろう。
インパルスレスポンスの解析法そのものは大きな変化はなくても、
処理する装置の能力次第で、時間は短縮され、
その分、さまざまなことを試せるようになっているし、
結果の表示能力も大きな違いがあるのは容易に想像できる。
そこから読み取れるものも多くなっているはず。
インパルスレスポンスの解析法の進歩・向上によって(言うまでもないが、進歩しているのは解析法だけではない)、
#105が生れてくることになる。
私が考える現代スピーカーのはじまりは、この#105である。
http://audiosharing.com/blog/?p=58
現代スピーカー考(余談・その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=59
KEFの#105は、ステレオサウンド 45号の表紙になっている。
このころのステレオサウンドの表紙を撮影されていたのは安齋吉三郎氏。
いまのステレオサウンドの表紙と違い、
この時代は、撮影対象のオーディオ機器を真正面から見据えている感じがしてきて、
印象ぶかいものが多く、好きである。
41号の4343もそうだし、45号の105もそう。ほかにもいくつもあげられる。
目の前にあるモノを正面から、ひたすらじーっと見続けなければ、
見えてこないものがあることを、
安齋氏の写真は無言のうちに語っている、と私は思う。
http://audiosharing.com/blog/?p=59
現代スピーカー考(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=60
「われわれのスピーカーは、コヒーレントフェイズ(coherent phase)である」
当時、類似のスピーカーとの違いを尋ねられて、
KEFのレイモンド・E・クックがインタビューで答えた言葉である。
#105とは、KEF独自の同軸型ユニットUNI-Qを搭載したトールボーイ型スピーカーのことではなく、
1977年に登場した3ウェイのフロアー型スピーカーのことである。
#105は、傾斜したフロントバッフルのウーファー専用エンクロージュアの上部に、
スコーカーとトゥイーターをマウントした樹脂製のサブエンクロージュアが乗り、
中高域部単体で、左右に30度、上下に7度、それぞれ角度が変えられるようになっている。
使用ユニットは、105のためにすべて新規開発されたもので、
ウーファーは30cm口径のコーン型、振動板は高分子系。
スコーカーは10cmのコーン型、トゥイーターはドーム型となっている。
こう書いていくと、B&Wの801と似ていると思う人もいるだろう。
801は2年後の79年に登場している。
#105の2年前に、テクニクスのSB-7000が登場しているし、
さらに前にはフランス・キャバスからも登場している。同時期にはブリガンタンが存在している。
http://audiosharing.com/blog/?p=60
現代スピーカー考(その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=61
使用ユニットの前後位置合わせを行なったスピーカー、一般的にリニアフェイズと呼ばれるスピーカーは、
キャバスがはやくからORTF(フランスの国営放送)用モニターで採用していた。
1976年当時のキャバスのトップモデルのブリガンタン(Brigantin)は、
フロントバッフルを階段状にすることで、各ユニットの音源を垂直線上に揃えている。
リニアフェイズ(linear phase)を名称を使うことで積極的に、
この構造をアピールしたのはテクニクスのSB-7000である。
このモデルは、ウーファー・エンクロージュアの上に、
スコーカー、トゥイーター用サブエンクロージュアを乗せるという、
KEFの#105のスタイルに近い(前にも述べたように、SB-7000が先に登場している)。
さらに遡れば、アルテックのA5(A7)は、
ウーファー用エンクロージュアにフロントホーンを採用することで、
ホーン採用の中高域との音源の位置合わせを行なっている。
#105よりも先に、いわゆるリニアフェイズ方式のスピーカーは存在している。
http://audiosharing.com/blog/?p=61
Date: 10月 29th, 2008
現代スピーカー考(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=163
KEFのレイモンド・E・クックの
「われわれのスピーカーは、コヒーレントフェイズ(coherent phase)である」 を
もういちど思い出してみる。
このインタビューの詳細を思い出せればいいのだが、さすがに30年前のことになると、
記憶も不鮮明なところがあるし、手元にステレオサウンドもない。
いま手元にあるステレオサウンドは10冊に満たない。
もうすこしあれば、さらに正確なことを書いていけるのだが……。
クックが言いたかったのは、#105は単にユニットの音源合わせを行なっているだけではない。
ネットワークも含めて、位相のつながりもスムーズになるよう配慮して設計している。
そういうことだったように思う。
他社製のスピーカーを測定すると、位相が急激に変化する帯域があるとも言っていたはずだ。
当然、その測定にはインパルスレスポンスによる解析法が使われているからこその発言だろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=163
現代スピーカー考(その12)
http://audiosharing.com/blog/?p=82
KEFの#105をはじめて聴いたのは1979年、熊本のとあるオーディオ店で、
菅野先生と瀬川先生のおふたりが来られたイベントの時である。
オーディオ相談といえるイベントで、菅野先生、瀬川先生はそれぞれのブースにおられて、
私はほとんど瀬川先生のブースにずっといた。
その時、瀬川先生が調整して聴かせてくれたのが、105である。
いまでこそクラシックが、聴く音楽の主だったものだが、当時、高校二年という少年にとっては、
女性ヴォーカルがうまく鳴ってほしいもので、瀬川先生に、
「この人とこの人のヴォーカルがうまく鳴らしたい」(誰なのかは想像にまかせます)と言ったところ、
「ちょっと待ってて」と言いながら、ブースの片隅においてあった105を自ら移動して、
バルバラのレコードをかけながら、
スピーカー全体の角度、それから中高域ユニットの水平垂直方向の調整を、
手際よくやられたのち、「ここに座って聴いてごらん」と、
バルバラをもういちど鳴らしてくれた。
唇や舌の動きが手にとるようにわかる、という表現が、当時のオーディオ雑誌に載っていたが、
このときの音がまさにそうだった。
誇張なく、バルバラが立っていたとして、ちょうど口あたりのところに、
何もない空間から声が聴こえてくる。
瀬川先生の調整の見事さと早さにも驚いたが、この、一種オーディオ特有の生々しさと、
けっして口が大きくならないのは、強い衝撃だった。
バルバラの口の中の唾液の量までわかるような再現だった。
ヴォーカルの再生は、まず口が小さくなければならない、と当時のオーディオ誌ではよく書いてあった。
それがそのまま音になっていた。
いま思い出すと、それは歌い手のボディを感じられない音といえるけれど、
なにか他のスピーカーとは違う、と感じさせてくれた。
http://audiosharing.com/blog/?p=82
現代スピーカー考(その13)
http://audiosharing.com/blog/?p=83
KEFの#105の底にはキャスターが取り付けられていた。
いまのオーディオの常識からすると、なぜそんなものを取り付ける? となるが、
当時は、スペンドールのBCII、BCIIIの専用スタンドもキャスターをがついていた。
ただスペンドールの場合も、このキャスター付きのスタンドのせいで、
上級機の BCIIIはずいぶん損をしている。
日本ではBCIIのほうが評価が高く、BCIIIの評価はむしろ低い。
ステレオサウンド 44号のスピーカーの総テストの中で、瀬川先生が、
BCIIIを、専用スタンドではなく、
他のスタンドにかえたときの音に驚いた、といったことを書かれている。
スペンドールのスタンドは、横から見るとコの字型の、鉄パイプの華奢なつくりで、キャスター付き。
重量は比較的軽いBCIIならまだしも、BCIIのユニット構成に30cmウーファーを追加し
エンクロージュアを大型にしたBCIIIで、スタンドの欠点が、よりはっきりと出たためであろう。
KEFの試聴室の写真を見たことがある。
スピーカーは、105の改良モデルの105.2で、一段高いステージの上に置かれているが、
とうぜんキャスターは付いていない。あのキャスターは、輸入元がつけたのかもしれない。
そして、キャスターを外した105の音はどう変化するのかを確認してみたい。
http://audiosharing.com/blog/?p=83
現代スピーカー考(その14)
http://audiosharing.com/blog/?p=164
KEFの#105の資料は、手元に何もない。写真があるぐらいだ。
以前、山中先生が言っておられた。
「ぼくらがオーディオをやりはじめたころは、得られる情報なんてわずかだった。
だからモノクロの写真一枚でも、じーっと見続けていた。
辛抱づよく見ることで、写真から得られるもの意外と多いし、そういう習慣が身についている。」
私がオーディオに関心をもちはじめたころも、山中先生の状況と大きく変わらない。
東京や大阪などに住んでいれば、本だけでなくオーディオ店にいけば、実機に触れられる。
しかも、オーディオ店もいくつも身近にある。
けれど、熊本の片田舎だと、オーディオを扱っているところはあっても、近所にオーディオ専門店はない。
得られる情報といえば、オーディオ誌だけである。
まわりにオーディオを趣味としている先輩も仲間もいなかった。
だから何度もくり返し同じ本を読み、写真を見続けるしかなかった。
いまはどうだろう。
情報量が増えたことで、あるひとつの情報に接している時間は短くなっていないだろうか。
数年前、ある雑誌で、ある人(けっこう年輩の方)が、
「もう、細かなことはいちいち憶えてなくていいんだよ。ネットで検索すればいいんだから」と発言されていた。
それは趣味の分野に関しての発言だった。
ネットに接続できる環境があり、パソコンもしくはPDAで検索すればそのとおりだろう。
仲間内で、音楽やオーディオの話をしているとき、
その人は、つねにネットに接続しながら話すのだろうか。
それで成り立つ会話というのを想像すると、つよい異和感がある。
http://audiosharing.com/blog/?p=164
現代スピーカー考(その15)
http://audiosharing.com/blog/?p=195
KEFの#105の写真を見ていると、LS3/5Aにウーファーを足したスタイルだなぁ、と思ってしまう。
スコーカーは10cm口径のコーン型で、
トゥイーターはT27でこそないが、おそらく改良型といえるであろうソフトドーム型。
これらを、ただ単にウーファーのエンクロージュアに乗せただけではなく、
左右上下に角度調整ができる仕掛けがついている。
#105の、見事な音像定位は、LS3/5Aの箱庭的定位に継がっているようにも思えてくる。
LS3/5Aも、#105の中高域部と同じように、仰角も調整して聴いたら、
もっと精度の高い、音の箱庭が現われるのかもしれない。
LS3/5Aを使っていたときには、仰角の調整までは気がつかなかった。
セレッションのSL600を使っていたときに、カメラの三脚の使用を検討したことがある。
スピーカーの仰角も、左右の振り、そして高さも、すぐ変更できる。
いい三脚は、ひじょうにしっかりしている。
スピーカーのベストポジションを見つけたら、そこからは絶対に動かさないのと対極的な聴き方になるが、
被写体に応じて、構図やカメラのピントを調整するように、
ディスクの録音に応じて、スピーカーのセッティングを変えていくのも、ありではないだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=195
現代スピーカー考(その16)
http://audiosharing.com/blog/?p=205
推測というよりも妄想に近いとわかっているが、#105のスタイルを、
レイモンド・クックは、LS3/5A+ウーファーという発想から生み出したように思えてならない。
LS3/5Aに搭載されているスピーカーユニットはKEF製だし、KEFとBBCの関係は深い。
時期は異るが、KEFからもLS3/5Aが発売されていたこともある。
#105は、セッティングを緻密に追い込めば、精度の高い音場再現が可能だし、
内外のスピーカーに与えた影響は、かなり大きいといえるだろう。
にも関わらず、少なくとも日本では#105は売れなかった。
#105は、より精度の高さを求めて、105.2に改良されている。
もともとバラツキのひじょうに少ないスピーカーではあったが、105.2になり、
全数チェックを行ない、標準原器と比較して、
全データが±1dBにおさまっているモノのみを出荷していた。
またウーファーの口径を30cmから20cmの2発使用にして、
ウーファー・エンクロージュアを小型化した105.4も出ていた。
ということは、#105はKEFにとって自信作であり、主力機でもあったわけだが、
日本での売れ行きはサッパリだったと聞いている。
この話をしてくれた人に理由をたずねると、意外な答えが返ってきた。
「(スピーカーの)上にモノが乗せられないから」らしい。
いまでは考えられないような理由によって、である。
http://audiosharing.com/blog/?p=205
現代スピーカー考(その17)
http://audiosharing.com/blog/?p=206
KEFの#105が日本であまり芳しい売行きでなかったのは、
なにも上にモノを乗せられないばかりではないと思う。
#105と同時期のスピーカーといえば、価格帯は異るが、JBLの4343があり、爆発的に売れていた。
#105と同価格帯では、QUADのESL、セレッションのDitton66(662)、
スペンドールBCIII、ダイヤトーンの2S305、タンノイのアーデン、
すこし安い価格帯では、ハーベスのMonitor HL、スペンドールBCII、JBLの4311、
BOSEの901、パイオニアのS955などがあった。
これらのスピーカーと比較すると、#105の音色は地味である。
現代スピーカーの設計手法の先鞭をつけたモデルだけに、周波数バランスもよく、
まじめにつくられた印象が先にくるのか、
魅力的な音色で楽しく音楽を聴かせてくれる面は、薄いように思う。
もちろんまったく無個性かというと決してそうではなく、
昔から言われるように、高域に、KEFならではの個性があるが、
それも#104に比べると、やはり薄まっている。
それにちょっと骨っぽいところもある。
もっともKEFが、そういうスピーカーづくりを嫌っていただろうから、
#105のような性格に仕上がるのは同然だろうが、
個性豊かなスピーカー群に囲まれると、地味すぎたのだろう。
少なくとも、いわゆる店頭効果とは無縁の音である。
店頭効果で思い出したが、
上にモノが乗せられないことは、オーディオ店に置いてもらえないことでもある。
当時のオーディオ店では、スピーカーは山積みで展示してあり、
切換スイッチで、鳴らしていた。
#105のスタイルは、オーディオ店でも嫌われていた。
おそらく、このことは輸入代理店を通じて、KEFにも伝えられていたはず。
それでも、KEFは、スタイルを変えることなく、105.2、105.4とシリーズ展開していく。
http://audiosharing.com/blog/?p=206
現代スピーカー考(その18)
http://audiosharing.com/blog/?p=207
#105の2年ほどあとに登場した303というブックシェルフ型スピーカーは、
ペアで12万4千円という、輸入品ということを考えれば、かなりのローコストモデルだ。
20cm口径のコーン型ウーファーとメリネックス振動板のドーム型トゥイーターで、
エンクロージュアの材質は、木ではなく、プラスチック樹脂。
外観はグリルがエンクロージュアを一周しているという素っ気無さであり、
合理的なローコストの実現とともに、製造時のバラツキの少なさも考慮された構成だ。
303の音は、当時、菅野先生と瀬川先生が高く評価されていた。
たしかおふたりとも、ステレオサウンド 55号(ベストバイの特集号)で、
マイベスト3に選ばれている。
こういうスピーカーは、従来の、技術者の勘や経験を重視したスピーカーづくりではなしえない。
理知的なアプローチと、それまでのスピーカーづくりの実績がうまく融合しての結果であろう。
#105の誕生があったから生れたスピーカーだろうし、
303も優れた現代スピーカーのひとつだと、私は思う。
瀬川先生が書かれていたように、303のようなローコスト設計を日本のメーカーが行なえば、
もっと安く、それでいて、まともな音のするスピーカーをつくれただろう。
2 Comments
kenken
1月 11th, 2009
なつかしさのあまり投稿いたします。 KEFの303は3度にわたり手に入れては手放しました。
今思うとラックスのアンプで303を鳴らしていた時代が最も純粋に音楽を楽しめた時期だったような気がします。
マニアの性ですぐにもう少しハイエンドなスピーカーを使いたくなってしまうのですが。。
audio sharing
3月 15th, 2009
kenkenさま
コメント、ありがとうございます。
KEF303の特徴である何気ない音、素朴な音は、現行製品ではなかなか得られない良さだと思います。
http://audiosharing.com/blog/?p=207
現代スピーカー考(その19)
http://audiosharing.com/blog/?p=210
KEFの#105で思い出したことがある。
1979年前後、マークレビンソンが、開発予定の機種を発表した記事が
ステレオサウンドの巻末に、2ページ載っていたことがある。
スチューダーのオープンリールデッキA80のエレクトロニクス部分を
すべてマークレビンソン製に入れ換えたML5のほかに、
マランツ10 (B)の設計、セクエラのチューナーの設計で知られるリチャード・セクエラのブランド、
ピラミッドのリボントゥイーターT1をベースに改良したモノや、
JBL 4343に、おもにネットワークに改良を加えたモノのほかに、
KEFの#105をベースにしたモノもあった。
A80、T1(H)、4343といった高級機の中で、価格的には中級の#105が含まれている。
#105だけが浮いている、という見方もあるだろうが、
訝った見方をすれば、むしろ4343が含まれているのは、日本市場を鑑みてのことだろうか。
マークレビンソンからは、これと前後して、HQDシステムを発表している。
QUADのESLのダブルスタックを中心とした、大がかりなシステムだ。
このシステム、そしてマーク・レヴィンソンがチェロを興してから発表したスピーカーの傾向から思うに、
浮いているのは4343かもしれない。
結局、製品化されたのはML5だけで、他のモノは、どこまで開発が進んでいたのかすら、わからない。
なぜマーク・レヴィンソンは、#105に目をつけたのか。
もし完成していたら、どんなふうに変わり、
どれだけマークレビンソンのアンプの音の世界に近づくのか、
いまはもう想像するしかないが、おもしろいスピーカーになっただろうし、
#105の評価も、そうとうに変わってきただろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=210
現代スピーカー考(その20)
http://audiosharing.com/blog/?p=771
ステレオサウンド創刊15周年記念の60号の特集は、アメリカン・サウンドだった。
この号の取材の途中で瀬川先生は倒れられ、ふたたび入院された。
この号も手もとにないので、記憶に頼るしかないが、JBLの4345を評して、
「インターナショナルサウンド」という言葉を使われた。
残念なのは、この言葉の定義づけをする時間が瀬川先生には残されていなかったため、
このインターナショナルサウンドが、その後、使われたことはなかった(はずだ)。
インターナショナルサウンドという言葉は、すこし誤解をまねいたようで、
菅野先生も、瀬川先生の意図とは、すこし違うように受けとめられていたようで、
それに対して、病室でのインタビューで、瀬川先生は補足されていた。
「主観的要素がはいらず、物理特性の優秀なスピーカーシステムの、すぐれた音」──、
たしか、こう定義されていたと記憶している。
インターナショナルサウンド・イコール・現代スピーカー、と定義したい。
http://audiosharing.com/blog/?p=771
Date: 1月 13th, 2010
現代スピーカー考(その20・補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=1102
ステレオサウンドの60号が手もとにあるので、
瀬川先生のインターナショナルサウンドについての発言を引用しておく。
*
これは異論があるかもしれないですけれど、きょうのテーマの〈アメリカン・サウンド〉という枠を、JBLの音には、ぼくの頭のなかでは当てはめにくい。たとえば、パラゴンとオリンパスとか、あの辺はアメリカン・サウンドだという感じがするんだけれども、ぼくの頭の中でJBLというとすぐ、4343以降のスタジオモニターが、どうしてもJBLの代表みたいにおもえちゃうんですが、しかし、これはもう〈アメリカン・サウンド〉じゃないんじゃないのか、言ってみれば〈インターナショナル・サウンド〉じゃないかという感じがするんです。この言い方にはかなり誤解をまねきやすいと思うので、後でまた補足するかもしれないけれども、とにかく、ぼくの頭の中でのアメリカン・サウンドというのは、アルテックに尽きるみたいな気がする。
アルテックの魅力というのは(中略)、50年代から盛り返しはじめたもう一つのリッチなアメリカ、それを代表するサウンドと言える。もしJBLの4343から4345を、アメリカン・サウンドと言うならば、これは今日の最先端のアメリカン・サウンドですね。
*
瀬川先生のインターナショナル・サウンドに対しては、
アメリカン・サウンドの試聴に参加された岡、菅野のおふたりは、異論を唱えられている。
岡先生は、4345の音を「アメリカ製のインターナショナル・サウンド」とされている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1102
現代スピーカー考(その20・続補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=1103
「ぼくはインターナショナル・サウンドっていうのはあり得ないと思います」と岡先生は否定されている。
が、「アメリカ製のインターナショナル・サウンド」とも言われているように、全否定されているわけではない。
岡先生は、こうも言われている。
「非常にオーバーな言い方をすれば、アメリカのスピーカーの方向というものはよくも悪しくもJBLが代表していると思うんです。アメリカのスピーカーの水準はJBLがなにかをやっていくたびにステップが上がっていく。そういう感じが、ことにここ10数年していたわけです。
JBLの行きかたというのはあくまでもテクノロジー一本槍でやっている。あそこの技術発表のデータを見ていると、ほんとうにテクノロジーのかたまりという感じもするんです。」
この発言と、瀬川先生が病室から談話で語られた
「客観的といいますか、要するにその主観的な要素が入らない物理特性のすぐれた音」、
このふたつは同じことと捉えてもいい。
だから残念なのは、全試聴が終った後の総括の座談会に、瀬川先生が出席されていないことだ。
もし瀬川先生が入院されていなかったら、インターナショナル・サウンドをめぐって、
ひじょうに興味深い議論がなされたであろう。
それは「現代スピーカー」についての議論でもあったはずだ。
瀬川先生の談話は、the Review (in the past) で公開している。
「でも、インターナショナル≠ニいってもいい音はあると思う」の、その1、2、3、4だ。
1 Comment
AutoG
1月 14th, 2010
当時、同時進行でステサンを読んでいた訳ですが、瀬川氏が4320、43、45等に対して礼賛する姿勢を以前から採っていて、客観的にも「やや淹れ込んでいる」という感は否めませんでした。まあ、その後、菅野氏がマッキンのスピーカーに傾倒していったりする経緯もありましたが、瀬川氏は情緒的にやや入りすぎるきらいがあって、菅野氏達に自分の好みを一般化する姿勢に対し、「傲慢」呼ばわりされる羽目になってしまった。入院先から「談話」の形で誤解を解く記事が載ったものの、読者としてはこの一連の「揉め事」に心穏やかではなかったことを思い出します。
結果として後に入院先の九段坂病院で帰らぬ人となった瀬川氏にとって、このアメリカンサウンド特集が評論活動としての最後であったと記憶します。
昨年大晦日に瀬川氏や岩崎千明氏を良く知る御仁と話しができて、しみじみ懐かし九思い、タイプは異なれどご両人とも「鋭い感性の人」という共通認識で別れました。いずれにしても瀬川氏には大きな影響を受けました。
http://audiosharing.com/blog/?p=1103
Date: 1月 22nd, 2010
現代スピーカー考(その20・続々補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=1115
瀬川先生が、「インターナショナル・サウンド」という言葉を使われた、29年前、
私は「グローバル」という言葉を知らなかった。
「グローバル」という言葉を、目にすることも、ほとんどなかった(はずだ)。
いま「グローバル」という言葉を目にしない、耳にしない日はないというぐらい、の使われ方だが、
「グローバル・サウンド」と「インターナショナル・サウンド」、このふたつの違いについて考えてみてほしい。
ステレオサウンド 60号の、瀬川先生抜きの、まとめの座談会は、
欠席裁判のようで不愉快だ、と捉えられている方も、少なくないようである。
インターネット上でも、何度か、そういう発言を読んだことがある。
早瀬さんも、「やり場のない憤り」を感じたと、つい最近書かれている。
私は、というと、当時、そんなふうには受けとめていなかった。
いまも、そうは受けとめていない。
たしかに、菅野先生の発言を、ややきつい表現とは感じたものの、瀬川先生の談話は掲載されていたし、
このとき、瀬川先生が帰らぬ人となられるなんて、まったく思っていなかったため、
次号(61号)のヨーロピアン・サウンドで、きっとKEFのスピーカーのことも、
思わず「インターナショナル・サウンド」と言われるのではないか、
そして、「インターナショナル・サウンド」について、
菅野先生と論争をされるであろう、と思っていたし、期待していたからだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=1115
現代スピーカー考(その20・続々続補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=1116
仮に欠席裁判だとしよう。
29年経ったいま、「グローバル」という言葉が頻繁に使われるようになったいま、
「インターナショナル・サウンド」という表現は、瀬川先生も「不用意に使った」とされているが、
むしろ正しい使われ方だ、と私は受けとめている。
もし「グローバル・サウンド」と言われていたら、いまの私は、反論しているだろう。
瀬川先生は、他の方々よりも、音と風土、音と世代、音と技術について、深く考えられていた。
だから、あの場面で「インターナショナル・サウンド」という言葉を、思わず使われたのだろう。
瀬川先生に足りなかったのは、「インターナショナル・サウンド」の言葉の定義をする時間だったのだ。
思慮深さ、では、決してない。
http://audiosharing.com/blog/?p=1116
現代スピーカー考(その20・続々続々補足)
瀬川先生に足りなかったものがもうひとつあるとすれば、
「インターナショナル・サウンド」の前に、
岡先生の発言にあるように「アメリカ製の」、もしくはアメリカ西海岸製の」、または「JBL製の」と、
ひとこと、つけ加えられることであろう。
グローバルとインターナショナルの違いは、
「故郷は?」ときかれたときに、
「日本・東京」とか「カナダ・トロント」とこたえるのがインターナショナルであって、
「お母さんのお腹の中」とこたえるのがグローバルだ、と私は思っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1117
現代スピーカー考(その21)
http://audiosharing.com/blog/?p=781
ステレオサウンドの60号の1年半前にも、スピーカーの試聴テストを行なっている。
54号(1980年3月発行)の特集は「いまいちばんいいスピーカーを選ぶ・最新の45機種テスト」で、
菅野沖彦、黒田恭一、瀬川冬樹の3氏が試聴、長島先生が測定を担当されている。
この記事の冒頭で、試聴テスター3氏による「スピーカーテストを振り返って」と題した座談会が行なわれている。
ここで、瀬川先生は、インターナショナルサウンドにつながる発言をされている。
※
海外のスピーカーはある時期までは、特性をとってもあまりよくない、ただ、音の聴き方のベテランが体験で仕上げた音の魅力で、海外のスピーカーをとる理由があるとされてきました。しかし現状は決してそうとばかかりは言えないでしょう。
私はこの正月にアメリカを回ってきまして、あるスピーカー設計のベテランから「アメリカでも数年前までは、スピーカーづくりは錬金術と同じだと言われていた。しかし今日では、アメリカにおいてもスピーカーはサイエンティフィックに、非常に細かな分析と計算と設計で、ある水準以上のスピーカーがつくれるようになってきた」と、彼ははっきり断言していました。
これはそのスピーカー設計者の発言にとどまらず、アメリカやヨーロッパの本当に力のあるメーカーは、ここ数年来、音はもちろんのこと物理特性も充分にコントロールする技術を本当の意味で身につけてきたという背景があると思う。そういう点からすると、いまや物理特性においてすらも、日本のスピーカーを上まわる海外製品が少なからず出てきているのではないかと思います。
かつては物理特性と聴感とはあまり関連がないと言われてきましたが、最近の新しい解析の方法によれば、かなりの部分まで物理特性で聴感のよしあしをコントロールできるところまできていると思うのです。
※
アメリカのベテランエンジニアがいうところの「数年前」とは、
どの程度、前のことなのかはっきりとはわからないが、10年前ということはまずないだろう、
長くて見積もって5年前、せいぜい2、3年前のことなのかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=781
Date: 12月 7th, 2010
現代スピーカー考(その22)
http://audiosharing.com/blog/?p=1581
瀬川先生の「本」づくりのために、いま手もとに古いステレオサウンドがある。
その中に、スピーカーシステムの比較試聴を行った号もあって、掲載されている測定データを見れば、
あきらかに物理特性は良くなっていることがわかる。
ステレオサウンドでは44、45、46、54号がスピーカーの特集号だが、
このあたりの物理特性と、その前の28、29、36号の掲載されている結果(周波数特性)と比較すると、
誰の目にも、その差はあきからである。
36号から、スピーカーシステムのリアル・インピーダンスがあらたに測定項目に加わっている。
20Hzから20kHzにわたって、各周波数でのインピーダンス特性をグラフで表わしたもので、
36号(1975年)と54号(1980年)とで比較すると、これもはっきりと改善されていることがわかる。
インピーダンス特性の悪いスピーカーだと、
周波数特性以上にうねっているものが1970年半ばごろまでは目立っていた。
低域での山以外は、ほぼ平坦、とすべてのスピーカーシステムがそういうわけでもないが、
うねっているモノの割合はぐんと減っている。
周波数特性同様に、全体的にフラット傾向に向っていることがわかる。
この項の(その21)でのアメリカのスピーカーのベテラン・エンジニアの発言にある数年前は、
やはり10年前とかではなくて、当時(1980年)からみた4、5年前とみていいだろう。
アンプでは増幅素子が真空管からトランジスター、さらにトランジスターもゲルマニウムからシリコンへ、と、
大きな技術的転換があったため、性能が大きく向上しているのに対して、
スピーカーの動作原理においては、真空管からトランジスターへの変化に匹敵するようなことは起っていない。
けれど、スピーカーシステムとしてのトータルの性能は、数年のあいだに確実に進歩している。
http://audiosharing.com/blog/?p=1581
Date: 3月 21st, 2012
現代スピーカー考(その23)
http://audiosharing.com/blog/?p=7389
ステレオサウンド 54号のスピーカー特集の記事の特徴といえるのが、
平面振動板のスピーカーシステムがいくつか登場しており、
ちょうどこのあたりの時期から国内メーカーでは平面振動板がブームといえるようになっていた。
51号に登場する平面振動板のスピーカーシステムはいちばん安いものではペアで64000円のテクニクスのSB3、
その上級機のSB7(120000円)、Lo-DのHS90F(320000円)、ソニー・エスプリのAPM8(2000000円)と、
価格のダイナミックレンジも広く、高級スピーカーだけの技術ではなくてなっている。
これら4機種はウーファーまですべて平面振動板だが、
スコーカー、トゥイーターのみ平面振動板のスピーカーシステムとなると数は倍以上になる。
ステレオサウンド 54号は1980年3月の発行で、
国内メーカーからはこの後、平面振動板のスピーカーシステムの数は増えていった。
私も、このころ、平面振動板のスピーカーこそ理想的なものだと思っていた。
ソニー・エスプリのAPM8の型番(accurate pistonic motion)が表すように、
スピーカーの振動板は前後にピストニックモーションするのみで、
分割振動がまったく起きないのが理想だと考えていたからだ。
それに平面振動板には、従来のコーン型ユニットの形状的な問題である凹み効果も当然のことだが発生しない。
その他にも平面振動板の技術的メリットを、カタログやメーカーの広告などで読んでいくと、
スピーカーの理想を追求することは平面振動板の理想を実現することかもしれない、とも思えてくる。
確かに振動板を前後に正確にピストニックモーションさせるだけならば、平面振動板が有利なのだろう。
けれど、ここにスピーカーの理想について考える際の陥し穴(というほどのものでもないけれど)であって、
振動板がピストニックモーションをすることが即、入力信号に忠実な空気の疎密波をつくりだせるわけではない、
ということに1980年ごろの私は気がついていなかった。
音は空気の振動であって、
振動板のピストニックモーションを直接耳が感知して音として認識しているわけではない。
http://audiosharing.com/blog/?p=7389
Date: 3月 24th, 2012
現代スピーカー考(その24)
http://audiosharing.com/blog/?p=7391
平面振動板のスピーカーと一口に言っても、大きく分けると、ふたつの行き方がある。
1980年頃から日本のメーカーが積極的に開発してきたのは振動板の剛性をきわめて高くすることによるもので、
いわば従来のコーン型ユニットの振動板が平面になったともいえるもので、
磁気回路のなかにボイスコイルがあり、ボイスコイルの動きをボイスコイルボビンが振動板に伝えるのは同じである。
もうひとつの平面振動板のスピーカーは、振動板そのものにはそれほどの剛性をもつ素材は使われずに、
その平面振動板を全面駆動とする、リボン型やコンデンサー型などがある。
ピストニックモーションの精確さに関しては、どちらの方法が有利かといえば、
振動板全体に駆動力のかかる後者(リボン型やコンデンサー型)のようにも思えるが、
果して、実際の動作はそういえるものだろうか。
リボン型、コンデンサー型の振動板は、板というよりも箔や膜である。
理論通りに、振動箔、振動膜全面に均一に駆動力がかかっていれば、振動箔・膜に剛性は必要としない。
だがそう理論通りに駆動力が均一である、とは思えない。
たとえ均一に駆動力が作用していたとしても、実際のスピーカーシステムが置かれ鳴らされる部屋は残響がある。
無響室ではスピーカーから出た音は、原則としてスピーカーには戻ってこない。
広い平地でスピーカーを鳴らすのであれば無響室に近い状態になるけれど、
実際の部屋は狭ければ数メートルでスピーカーから出た音が壁に反射してスピーカー側に戻ってくる。
それも1次反射だけではなく2次、3次……何度も壁に反射する音がある。
これらの反射音が、スピーカーの振動板に対してどう影響しているのか。
これは無響室で測定している限りは掴めない現象である。
1980年代にアポジーからオール・リボン型スピーカーシステムが登場した。
ウーファーまでリボン型ということは、ひとつの理想形態だと、当時は考えていた。
それをアポジーが実現してくれた。
インピーダンスの低さ、能率の低さなどによってパワーアンプへの負担は、
従来のスピーカー以上に大きなものになったとはいえ、
こういう挑戦によって生れてくるオーディオ機器には、輝いている魅力がある。
アポジーの登場時にはステレオサウンドにいたころだから、聴く機会はすぐにあった。
そのとき聴いたのはシンティラだった。
そのシンティラが鳴っているのを、見ていてた。
http://audiosharing.com/blog/?p=7391
Date: 3月 25th, 2012
現代スピーカー考(その25)
http://audiosharing.com/blog/?p=7410
アポジーのスピーカーシステムは、外観的にはどれも共通している。
縦長の台形状の、広い面積のアルミリボンのウーファーがあり、
縦長の細いスリットがスコーカー・トゥイーター用のリボンなのだが、
アポジーのスピーカーシステムが鳴っているのを見ていると、
スコーカー・トゥイーター用のリボンがゆらゆらと動いているのが目で確認できる。
目で確認できる程度の揺れは、非常に低い周波数なのであって、
スコーカー・トゥイーターからそういう低い音は本来放射されるものではない。
LCネットワークのローカットフィルターで低域はカットされているわけだから、
このスコーカー・トゥイーター用リボンの揺れは、入力信号によるもではないことははっきりしている。
リボン型にしてもコンデンサー型にしても、
理論通りに振動箔・膜の全面に対して均一の駆動力が作用していれば、
おそらくは振動箔・膜に使われている素材に起因する固有音はなくなってしまうはずである。
けれど、現実にはそういうことはなく、コンデンサー型にしろリボン型にしろ素材の音を消し去ることはできない。
つまりは、微視的には全面駆動とはなっていない、
完全なピストニックモーションはリボン型でもコンデンサー型でも実現できていない──、
そういえるのではないだろうか。
この疑問は、コンデンサー型スピーカーの原理を、スピーカーの技術書を読んだ時からの疑問だった。
とはいえ、それを確かめることはできなかったのだが、
アポジーのスコーカー・トゥイーター用リボンの揺れを見ていると、
完全なピストニックモーションではない、と確信できる。
だからリボン型もコンデンサー型もダメだという短絡なことをいうために、こんなことを書いているのではない。
私自身、コンデンサー型のQUADのESLを愛用してきたし、
アポジーのカリパー・シグネチュアは本気で導入を考えたこともある。
ここで書いていくことは、そんなことではない。
スピーカーの設計思想における、剛と柔について、である。
http://audiosharing.com/blog/?p=7410
Date: 3月 28th, 2012
現代スピーカー考(その26)
http://audiosharing.com/blog/?p=7456
より正確なピストニックモーションを追求し、
完璧なピストニックモーションを実現するためには、振動板の剛性は高い方がいい。
それが全面駆動型のスピーカーであっても、
振動板の剛性は(ピストニックモーションということだけにとらわれるのであれば)、高い方がいい。
ソニーがエスプリ・ブランドで、振動板にハニカム構造の平面振動板を採用し、
その駆動方法もウーファーにおいてはボイスコイル、磁気回路を4つ設けての節駆動を行っている。
しかもボイスコイルボビンはハニカム振動板の裏側のアルミスキンではなく、
内部のハニカムを貫通させて表面のアルミスキンをふくめて接着する、という念の入れようである。
当時のソニーの広告には、そのことについて触れている。
特性上ではボイスコイルボビンをハニカム振動板の裏側に接着しても、
ハニカム構造を貫通させての接着であろうとほとんど同じなのに、
音を聴くとそこには大きな違いがあった、ということだ。
つまり特性上では裏側に接着した段階で充分な特性が得られたものの、
音の上では満足の行くものにはならなかったため、さらなる検討を加えた結果がボイスコイルボビンの貫通である。
APM8は1979年当時でペアで200万円していた。
海外製のスピーカーシステムでも、APM8より高額なモノはほとんどなかった。
高価なスピーカーシステムではあったが、その内容をみていくと、高くはない、といえる。
そして、この時代のソニーのスピーカーシステムは、
このAPM8もそうだし、その前に発売されたSS-G9、SS-G7など、どれも堂々としていた。
すぐれたデザインとは思わないけれど、
技術者の自信が表に現れていて、だからこそ堂々とした感じに仕上がっているのだと思う。
これらのソニーのスピーカーシステムに較べると、この10年ほどのソニーのスピーカーシステムはどうだろう……。
音は聴いていないから、そこについては語らないけれど、どこかしら弱々しい印象を見たときに感じてしまう。
このことについて書いていくと、長々と脱線してしまう。
話をピストニックモーションにもどそう。
http://audiosharing.com/blog/?p=7456
Date: 5月 20th, 2012
現代スピーカー考(その27)
http://audiosharing.com/blog/?p=7704
スピーカーの振動板を──その形状がコーン型であれ、ドーム型であれ、平面であれ──
ピストニックモーションをさせる(目指す)のは、なぜなのか。
スピーカーの振動板の相手は、いうまでもなく空気である。
ごく一部の特殊なスピーカーは水中で使うことを前提としているものがあるから水というものもあるが、
世の中の99.9%以上のスピーカーが、その振動板で駆動するのは空気である。
空気の動きは目で直接捉えることはできないし、
空気にも質量はあるものの普通に生活している分には空気の重さを意識することもない。
それに空気にも粘性があっても、これも、そう強く意識することはあまりない。
(知人の話では、モーターバイクで時速100kmを超えるスピードで走っていると、
空気が粘っこく感じられる、と言っていたけれど……)
空気が澱んだり、煙たくなったりしたら、空気の存在を意識するものの、
通常の快適な環境では空気の存在を、常に意識している人は、ごく稀だと思う。
そういう空気を、スピーカーは相手にしている。
空気がある閉じられた空間に閉じこめられている、としよう。
例えば筒がある。この中の空気をピストンを動かして、空気の疎密波をつくる、とする。
この場合、筒の内径とピストンの直径はほぼ同じであるから、
ピストンの動きがそのまま空気を疎密波に変換されることだろう。
こういう環境では、振動板(ピストン)の動きがそのまま空気の疎密波に反映される(はず)。
振動板が正確なピストニックモーションをしていれば、筒内の空気の疎密波もまた正確な状態であろう。
だが実際の、われわれが音を聴く環境下では、この筒と同じような状況はつくり出せない。
つまり壁一面がスピーカーの振動板そのもの、ということは、まずない。
http://audiosharing.com/blog/?p=7704
現代スピーカー考(その28)
http://audiosharing.com/blog/?p=7812
仮に巨大な振動板の平面型スピーカーユニットを作ったとしよう。
昔ダイヤトーンが直径1.6mのコーン型ウーファーを作ったこともあるのだから、
たとえば6畳間の小さな壁と同じ大きさの振動板だったら、
金に糸目をつけず手間を惜しまなければ不可能ということはないだろう。
縦2.5m×横3mほどの平面振動板のスピーカーが実現できたとする。
この巨大な平面振動板で6畳間の空気を動かす。
もちろん平面振動板の剛性は非常に高いもので、磁気回路も強力なもので十分な駆動力をもち、
パワーアンプの出力さえ充分に確保できさえすればピストニックモーションで動けば、
筒の中の空気と同じような状態をつくり出せるであろう。
けれど、われわれが聴きたいのは、基本的にステレオである。
これではモノーラルである。
それでは、ということで上記の巨大な振動板を縦2.5m×横1.5mの振動板に二分する。
これでステレオになるわけだが、果して縦2.5m×横3mの壁いっぱいの振動板と同じように空気を動かせるだろうか。
おそらく無理のはずだ。
空気は押せば、その押した振動板の外周付近の空気は周辺に逃げていく。
モノーラルで縦2.5m×横3mの振動板ひとつであれば、
この振動板の周囲は床、壁、天井がすぐ側にあり空気が逃げることはない。
けれど振動板を二分してしまうと左側と振動板と右側の振動板が接するところには、壁は当り前だが存在しない。
このところにおいては、空気は押せば逃げていく。
逃げていく空気(ここまで巨大な振動板だと割合としては少ないだろうが)は、
振動板のピストニックモーションがそのまま反映された結果とはいえない。
しかも実際のスピーカーの振動板は、上の話のような巨大なものではない。
もっともっと小さい。
筒とピストンの例でいえば、筒の内径に対してピストンの直径は半分どころか、もっと小さくなる。
38cm口径のウーファーですら、6畳間においては部屋の高さを2.5mとしたら約1/6程度ということになる。
かなり大ざっぱな計算だし、これはウーファーを短辺の壁にステレオで置いた場合であって、
長辺の壁に置けばさらにその比率は小さくなる。
http://audiosharing.com/blog/?p=7812
Date: 11月 3rd, 2012
現代スピーカー考(その29)
http://audiosharing.com/blog/?p=8337
筒とピストンの例をだして話を進めてきているけれど、
この場合でも筒の内部が完全吸音体でなければ、
ピストン(振動板)の動きそのままの空気の動き(つまりピストニックモーション)にはならないはず。
どんなに低い周波数から高い周波数の音まで100%吸音してくれるような夢の素材があれば、
筒の中でのピストニックモーションは成立するのかもしれない。
でも現実にはそんな環境はどこにもない。
これから先も登場しないだろうし、もしそんな環境が実現できるようになったとしても、
そんな環境下で音楽を聴きたいとは思わない。
音楽を聴きたいのは、いま住んでいる部屋において、である。
その部屋はスピーカーの振動板の面積からずっと大きい。
狭い狭い、といわれる6畳間であっても、スピーカー(おもにウーファー)の振動板の面積からすれば、
そのスピーカーユニットが1振幅で動かせる空気の容量からすれば、ずっとずっと広い空間である。
そして壁、床、天井に音は当って、その反射音を含めての音をわれわれは聴いている。
そんなことを考えていると、振動板のピストニックモーションだけでいいんだろうか、という疑問が出てくる。
コンデンサー型やリボン型のように、振動板のほぼ全面に駆動力が加わるタイプ以外では、
ピストニックモーションによるスピーカーであれば、振動板に要求されるのは高い剛性が、まずある。
それに振動板には剛性以外にも適度な内部損失という、剛性と矛盾するような性質も要求される。
そして内部音速の速さ、である。
理想のピストニックモーションのスピーカーユニットための振動板に要求されるのは、
主に、この3つの項目である。
その実現のために、これまでさまざまな材質が採用されてきたし、
これからもそうであろう。
ピストニックモーションを追求する限り、剛性の高さ、内部音速の速さは重要なのだから。
このふたつの要素は、つまりは剛、である。
この剛の要素が振動板に求められるピストニックモーションも、また剛の動作原理ではないだろうか。
剛があれば柔がある。
剛か柔か──、
それはピストニックモーションか非ピストニックモーションか、ということにもなろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=8337
Date: 8月 15th, 2013
現代スピーカー考(その30)
http://audiosharing.com/blog/?p=11560
スピーカーにおけるピストニックモーションの追求は、はっきりと剛の世界である。
その剛の世界からみれば、
ジャーマン・フィジックスのスピーカーシステムに搭載されているDDD型ユニットのチタンの振動板は、
理屈的に納得のいくものではない。
DDD型のチタンの振動板は、何度か書いているように振動板というよりも振動膜という感覚にちかい。
剛性を確保することは考慮されていない。
かといって、コンデンサー型やリボン型のように全面駆動型でもない。
スピーかーを剛の世界(ピストニックモーションの追求)からのみ捉えていれば、
ジャーマン・フィジックスの音は不正確で聴くに耐えぬクォリティの低いものということになる。
けれど実際にDDD型ユニットから鳴ってくる音は、素晴らしい。
ジャーマン・フィジックスのDDD型ユニットは、
1970年代にはウォルッシュ型、ウェーヴ・トランスミッションライン方式と呼ばれていた。
インフィニティの2000AXT、2000IIに採用されていた。
2000AXTは3ウェイで5Hz以上に、2000IIは4ウェイで、10kHz以上にウォルッシュ型を使っていた。
1980年代にはオームから、より大型のウォルッシュ・ドライバーを搭載したシステムが登場した。
私がステレオサウンドにいたころ、伊藤忠が輸入元で、新製品の試聴で聴いている。
白状すれば、このとき、このスピーカー方式のもつ可能性を正しく評価できなかった。
ジャーマン・フィジックスのDDD型ほどに完成度が高くなかった、ということもあるが、
まだ剛の世界にとらわれていたからかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=11560
Date: 8月 15th, 2013
現代スピーカー考(その31)
http://audiosharing.com/blog/?p=11569
ステレオサウンドは以前、HI-FI STEREO GUIDEを年二回出していた。
そのとき日本市場で発売されているオーディオ機器を、アクセサリーをふくめて網羅した便利な本だった。
しかも70年代の、この本の巻頭には、沢村亨氏による「カタログデータの読み方」というページがあり、
その中にウォルッシュ・ドライバーの解説もあった。
そのおかげで大ざっぱにはどういうものか知っていたけれど、
それだけではやはり不充分だったし、オームのスピーカーシステムを、
すこし変った無指向性スピーカーというぐらいの認識のところでとまっていた。
このころアメリカ(だったと記憶している)からBESというメーカーのスピーカーシステムが入ってきていた。
これもステレオサウンドの新製品紹介のページで取り上げている。
薄型のパネル状の外観のスピーカーシステムだった。
外観からはマグネパンと同類のスピーカーなんだろう、という理解だった。
ただ輸入元からの資料を読むと、どうもそうではないことはわかったものの、
それでも、それがどういうことなのかを理解できていたわけではない。
このBESのスピーカーシステムも、ステレオサウンドの試聴室で聴いている。
でも、記憶を溯っても、ほとんど思い出せない。
BESのスピーカーシステムもベンディングウェーヴのひとつだったのか、と気づくのは、
もっとずっと後、ジャーマン・フィジックスのDDD型ユニットを聴いたあとだった。
それほどスピーカーの理想動作は、ピストニックモーションである──、
このことから離れることができずに、ものごとを捉えていたのである。
http://audiosharing.com/blog/?p=11569
Date: 8月 17th, 2013
現代スピーカー考(その32)
http://audiosharing.com/blog/?p=11586
ピストニックモーションだけがスピーカーの目指すところではないことは知ってはいた。
そういうスピーカーが過去にあったことも知識としては知ってはいた。
ヤマハの不思議な形状をしたスピーカーユニットが、いわゆる非ピストニックモーションの原理であることは、
あくまでも知識の上でのことでしかなかった。
このヤマハのスピーカーユニットのことは写真で知っていたのと、
そういうスピーカーがあったという話だけだった。
ヤマハ自身がやめてしまったぐらいだから……、というふうに捉えてしまったこともある。
1980年ごろから国内メーカーからはピストニックモーションを、より理想的に追求・実現しようと、
平面振動板スピーカーがいくつも登場した。
そういう流れの中にいて、非ピストニックモーションでも音は出せる、ということは、
傍流の技術のように見えてしまっていた。
それに1980年代に聴くことができた非ピストニックモーションのスピーカーシステム、
BESのシステムにしても、オームのウォルッシュドライバーにしても、完成度の低さがあり、
それまで国内外のスピーカーメーカーが追求してきて、あるレベルに達していた剛の世界からすれば、
非ピストニックモーションの柔の世界は、
生れたばかりの、まだ立てるか立てないか、というレベルだった、ともいえよう。
それに聞くところによると、
ウォルッシュ・ドライバーの考案者でウォルッシュ博士も、
最初はピストニックモーションでの考えだったらしい。
けれど実際に製品化し研究を進めていく上で、
ピストニックモーションではウォルッシュ・ドライバーはうまく動作しないことに気づき、
ベンディングウェーヴへと考えを変えていったそうだ。
当時は、ベンディングウェーヴという言葉さえ、知らなかったのだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=11586
Date: 5月 13th, 2014
現代スピーカー考(その33)
http://audiosharing.com/blog/?p=13694
リボン型、コンデンサー型、その他の全面駆動型のスピーカーユニットがある。
これらは振動板の全面に駆動力がかかっているから、振動板の剛性は原則として必要としない、とされている。
駆動力が振動板全体に均一にかかっていて、その振動板が周囲からの影響をまったく受けないのであれば、
たしかに振動板に剛性は必要ない、といえるだろう。
だがリボン型にしろコンデンサー型にしろ、一見全面駆動のように見えても、
微視的にみていけば駆動力にムラがあるのは容易に想像がつく。
だいたい人がつくり出すものに、完全な、ということはない。
そうであるかぎり完全な全面駆動は現実のモノとはならない。
ボイスコイルを振動板にプリントし、振動板の後方にマグネットを配置した平面型は、
コンデンサー型よりももっと駆動力に関しては不均一といえる。
そういう仕組みを、全面駆動を目指した方式だから、
さも振動板全体に均一に駆動力がかかっている……、と解説する人がいる。
コーン型やドーム型に対して、こうした方式を全面駆動ということは間違いとはいえないし、
私もそういうことがある。だが完全なる全面駆動ではないことは、ことわる。
もし全面駆動(つまり振動板全体に駆動力が均一にかかっている状態)が実現できていたら、
振動板の材質の違い(物性の違い)による音の差はなくなるはずである。
現実には、そうではない。ということは全面駆動はまだ絵空事に近い、といえる。
ただこれらの方式を否定したいから、こんなことを書いているのではない。
これらのスピーカーはピストニックモーションを追求したものであり、
ピストニックモーションを少しでも理想に近付けるには、振動板の剛性は高さが常に求められる。
剛性の追求(剛の世界)は、力まかせの世界でもある。
ジャーマン・フィジックスのDDD型ユニットを聴いてから、頓にそう感じるようになってきた。
http://audiosharing.com/blog/?p=13694
Date: 1月 30th, 2015
現代スピーカー考(その34)
http://audiosharing.com/blog/?p=16134
柔よく剛を制す、と昔からいわれている。
これがスピーカーの世界にも完全に当てはまるとまでは私だっていわないけれど、
柔よく剛を制すの考え方は、これからのスピーカーの進化にとって必要なことではないか。
これに関連して思い出すのは、江川三郎氏が一時期やられていたハイイナーシャプレーヤーのことだ。
ステレオかオーディオアクセサリーに発表されていた。
慣性モーメントを高めるために、中心から放射状にのびた複数の棒の先に重りがつけられている。
重りの重量がどのくらいだったのか、放射状の棒の長さがどれだけだったのかはよく憶えていない。
それでもガラス製のターンテーブルとこれらの組合せは、写真からでも独特の迫力を伝えていた。
ターンテーブルの直径も30cmではなく、もっと大きかったように記憶している。
トーンアームもスタックスのロングアーム(それも特註)だったような気がする。
慣性モーメントを大きくするという実験のひとつの記録かもしれない。
メーカーも同じようにハイイナーシャのプレーヤーの実験は行っていただろう。
だからこそターンテーブルプラッター重量が6kgから10kgのダイレクトドライヴ型がいくつか登場した。
慣性モーメントを高めるには、同じ重量であれば、中心部よりも外周部に重量が寄っていた方が有利だし、
直径の大きさも効果的である。
その意味で江川三郎氏のハイイナーシャプレーヤーは理に適っていた、ともいえる。
そのころの私は、江川三郎氏はさらにハイイナーシャを追求されるだろうと思っていた。
けれど、いつのころなのかはもう憶えていないが、ハイイナーシャプレーヤーは処分されたようであるし、
ハイイナーシャを追求されることもなくなった。
なぜなのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=16134
Date: 1月 30th, 2015
現代スピーカー考(その35)
http://audiosharing.com/blog/?p=16146
江川三郎氏がどこまでハイイナーシャプレーヤーを追求されたのかは、私は知らない。
想像するに、ハイイナーシャに関してはやればやるほど音は変化していき、
どこまでもエスカレートしていくことを感じとられていたのではないだろうか。
つまり飽和点が存在しないのではないか、ということ。
静粛な回転のためにターンテーブルプラッターの重量を増す傾向はいまもある。
10kgほどの重量は珍しくなくなっている。
もっと重いものも製品化されている。
どこまでターンテーブルプラッターは重くしていけば、
これ以上重くしても音は変化しなくなる、という飽和点があるのだろうか。
10kgを20kgにして、40kg、100kg……としていく。
アナログディスクの重量は、重量盤といわれるもので約180g。
この一万倍が1800kgとなる。
このへんで飽和点となるのか。
それにターンテーブルプラッターを重くしていけば、それを支える周辺の重量も同時に増していく。
1.8tのターンテーブルプラッターであれば、プレーヤーシステムの総重量は10tほどになるのだろうか。
だれも試せないのだから、ここまでやれば飽和点となるとはいえない。
飽和点に限りなく近づいていることはいえるが、それでも飽和点といえるだろうか。
江川三郎氏も、飽和点について書かれていたように記憶している。
ようするに、きりがないのである。
http://audiosharing.com/blog/?p=16146
Date: 7月 22nd, 2018
現代スピーカー考(その36)
http://audiosharing.com/blog/?p=26490
この項は、このブログを書き始めたころは熱心に書いていたのに、
(その35)を書いたのは、三年半ほど前。
ふと思いだし、また書き始めたのは、
ステレオサウンド 207号の特集が「ベストバイ・スピーカー上位49モデルの音質テスト」だからだ。
ステレオサウンドでの前回のスピーカーシステムの総テストは187号で、五年前。
ひさびさのスピーカーシステムの総テストであるし、
私もひさびさに買ったステレオサウンドだった。
49機種のスピーカーシステムの、もっとも安いモノはエラックのFS267で、
420,000円(価格はいずれもペア)。
もっとも高いモノは、YGアコースティクスのHailey 1.2の5,900,000円である。
どことなく似ているな、と感じるスピーカーシステムもあれば、
はっきりと個性的なスピーカーシステムもある。
使用ユニットもコーン型は当然として、ドーム型、リボン型、ホーン型、
コンデンサー型などがあるし、
ピストニックモーションが主流だが、ベンディングウェーブのスピーカーもある。
これら49機種のスピーカーシステムは、
いずれも半年前のステレオサウンドの特集ベストバイの上位機種ということだから、
人気も評価も高いスピーカーシステムといえる。
その意味では、すべてが現代スピーカーといえるのか、と思うわけだ。
いったい現代スピーカーとは、どういうものなのか。
それをこの項では書こうとしていたわけだが、過去のスピーカーシステムをふり返って、
あの時代、あのスピーカーは確かに現代スピーカーだった、といえても、
現行製品を眺めて、さぁ、どれが現代スピーカーで、そうでないのか、ということになると、
なかなか難しいと感じている。
http://audiosharing.com/blog/?p=26490
Date: 7月 24th, 2018
現代スピーカー考(その37)
http://audiosharing.com/blog/?p=26534
ステレオサウンド 207号の特集に登場する49機種のスピーカーシステム。
いま世の中に、この49機種のスピーカーシステムしか選択肢がない、という場合、
私が選ぶのは、フランコ・セルブリンのKtêmaである。
ペアで400万円を超えるから、いまの私には買えないけれども、
予算を無視した選択ということであれば、Ktêmaを、迷うことなく選ぶ。
このスピーカーならば、こちらがくたばるまでつきあっていけそうな予感がある。
49機種のスピーカーシステムで実際に、その音を聴いているのは半分もない。
Ktêmaは聴いている。
仮に聴いていなかったとしても、207号の試聴記だけでの判断でもKtêmaである。
207号の特集では四つの価格帯に分けられている。
それぞれの価格帯から選ぶとしたら、
80万円以下のところでは、ハーベスのSuper HL5 PlusかタンノイのEaton。
130万円以下のところでは、フランコ・セルブリンのAccordo。
280万円以下のところでは、JBLの4367WXかマンガーのp1、それにボーニック・オーディオのW11SE。
280万円超のところでは、Ktêmaの他にはJBLのProject K2 S9500。
8/49である。
これら八機種のうちで、現代スピーカーと考えられるモノは……、というと、
まずKtêmaは真っ先に外れる。
同じフランコ・セルブリンのAccordoも、外れる。
ハーベスも現代的BBCモニターとはいえても、現代スピーカーなのか、となると、
やはり外すことになる。Eatonも旧Eatonと比較すれば部分的に現代的ではあっても、
トータルでみた場合には、現代スピーカーとはいえない。
マンガーのユニットそのものは非常に興味深いものを感じるが、
だからといってシステムとしてとらえた場合は、やはりこれも外すことになる。
ボーニック・オーディオは数ヵ月前に、とある販売店で鳴っているのを偶然耳にした。
それまで気にも留めなかったけれど、
そこで鳴っていた音は、自分の手で鳴らしてみたらどんなふうに変るのか、
それをやってみたくなるくらいの音がしていた。
JBLを二機種選んだが、現代スピーカーということでは4367WXのほうだし、
ドライバーとホーンは現代スピーカーのモノといえるかも、ぐらいには感じている。
それでも、システムとしてどうなのか、といえば、やはり外す。
となると、八機種の中で、これが現代スピーカーだ、といえるモノはない。
では、残りの41機種の中にあるのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=26534
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1168.html
166. 中川隆[-5719] koaQ7Jey 2021年4月14日 19:27:12 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[38]
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タイトル=audio identity (designing) 宮ア勝己 現代スピーカー考
audio identity (designing) 宮ア勝己 ワグナーとオーディオ(マランツかマッキントッシュか) (中川隆)
に対するレスポンス投稿として
audio identity (designing) 宮ア勝己 現代スピーカー考
Date: 9月 15th, 2008
現代スピーカー考(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=48
1年ほど前だったと思うが、ある掲示板で
「現代スピーカーの始まりはどこからか」というタイトルで語られていたのを、ちらっと読んだことがある。
この問掛けをした人は、ウィルソン・オーディオのスピーカーだ、という。
コメントを寄せている人の中には、B&Wのマトリックス801という人もいたし、
その他のメーカー、スピーカーの型番をあげる人もいた。
挙げられたスピーカーの型番は、
ほぼすべて1980年代の終わりから90年にかけて登場したものばかりで、
ここにコメントしている人たちは、私よりも10歳くらい若い世代か、さらにその下の世代かもと思っていたら、
大半の方が私よりも二、三歳上なので、驚いた。
もっと驚いたのは、誰一人、現代スピーカーの定義を行なわないまま、
スピーカーの型番を挙げ、その理由というよりも、私的感想を述べているだけなことだ。
特定の人しか読めないようになっている内輪だけの場や、
酒を飲みながら、あれが好きだとかこれはちょっと……と語り合うのは、くだらなさを伴いながらも楽しいし、
そのことに、外野の私は、何も言わない。
けれど不特定の人がアクセスする場で、
少なくとも「現代スピーカーはここから始まった」というテーマで語り合うにしては、
すこし幼すぎないだろうか。
話をもどそう。
現代スピーカーは、KEFからはじまった、と私は考える。
http://audiosharing.com/blog/?p=48
現代スピーカー考(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=49
昔も今もそうだが、KEFをケフと呼ぶ人が少なからずいるが、正しくはケー・イー・エフである。
KEFは、1961年にレイモンド・E・クックによって創立されている。
クックは、ワーフェデール(輸入元が変わるたびに日本語表記も変っていて、ワーフデールだったりもするが、
個人的にはワーフェデールが好きなので)に直前まで在籍している。
ワーフェデールは、イギリス人で当時のスピーカー界の大御所のひとりだった
G・A・ブリッグスによる老舗のスピーカーメーカー(創立1932年)で、
ブリッグスはいくつものオーディオ関係の著書を残している。
1961年に「Audio Biobraphies」を出している。
イギリスとアメリカのオーディオ関係者の回想録に、ブリッグスがコメントをつけたもので、
そこに1954年の、ある話が載っており、岡俊雄氏が、ステレオサウンド 10号に要約されている。
手元にその号はないので、記憶による要約だが──
1954年、ニューヨークのホテルで催されていたオーディオフェアに、ワーフェデールも出展していた。
そのワーフェデールのブースにある日、若い男が、
一辺四〇センチにも満たない、小さなスピーカーを携えて現われた。
エドガー・M・ヴィルチュアであり、G・A・ブリッグスに面会を求めた。
ヴィルチュアはスピーカー会社をつくり、その第1号機を持ってきた。
これと、ブリッグス(つまりワーフェデール)のスピーカーと、公開試聴をしたいという申し出である。
ワーフェデールの大型スピーカーは約250リットル強、
ヴィルチュアのスピーカーは一辺40cmにも満たない立方体の小型スピーカー。
当時の常識では、勝負は鳴らす前から決っていると多くの人が思っていたにも関わらず、
パイプオルガンのレコードを、十分な量感で自然な音で聴かせたのは、
ヴィルチュアの小型スピーカーだったのを、会場の多くの人ばかりでなく、ブリッグスも認めている。
E・M・ヴィルチュアは、翌年、自身の会社アコースティック・リサーチ(AR)創立し、
正式にAR-1と名付けたスピーカーを市販している(試作機とは多少寸法は異なる)。
勝手な推測だが、この事件が、クックがワーフェデールをはなれ、
KEFを創立するのにつながっていると思っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=49
現代スピーカー考(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=50
クックがいた頃のワーフェデールのスピーカーユニットは、
ウーファーもスコーカーもトゥイーターもすべてコーン型で、振動板は、もちろん紙を採用している。
そのラインナップの中で異色なのは、W12RS/PSTである。
紙コーンのW12RSとは異り、型番の末尾が示すとおり発泡プラスチックを振動板に採用している。
このW12RS/PSTを開発したのは、技術部長だったクックである。
さらにクックは、高分子材料を振動板に使うことを考え開発したにも関わらず、ブリッグスが採用を拒否している。
このウーファーがのちにKEFのB139として登場する。
クックは、スピーカーの振動板としての紙に対して、
自然素材ゆえに安定性が乏しく均一のものを大量に作る工業製品の素材としては必ずしも適当ではないと考えており、
均質なものを大量に作り出すことが容易な化学製品に、はやくから注目し取り組んでいる。
クックの先進性と、それを拒否したブリッグスが、
ワーフェデールという、老舗の器の中で居つづけることは無理があったと考えてもいいだろう。
もしB139がワーフェデールから登場していたら、クックの独立はなかったか、
すこし先に延びていたかもしれないだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=50
現代スピーカー考(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=51
レイモンド・E・クックは、ワーフェデールに在籍していた1950年代、
外部スタッフとしてBBCモニターの開発に協力している。
当時のBBC技術研究所の主任研究員D・E・L・ショーターを中心としたチームで、
ショーターのキャリアは不明だが、イギリスにおいてスピーカー研究の第一人者であったことは事実で、
ワーフェデールのブリッグスも,自著「Loudspeakers」に、
ショーターをしばしば訪ねて、指導を仰いだことがある、と記している。
ショーターの元での、スピーカーの基本性能を解析、理論的に設計していく開発スタイルと、
当時のスピーカーメーカーの多くが勘と経験に頼った、いわゆる職人的な設計・開発スタイルを、
同時期に経験しているクック。
クックの写真を見ると、学者肌の人のように思う。
彼の気質(といっても写真からの勝手な推測だが)からいっても、
後者のスタイルはがまんならなかっただろうし、職人的開発スタイルのため、
新しい理論(アコースティックサスペンション方式)による小型スピーカーに公開試聴で負けたことは、
その場にいたかどうかは不明だが、ブリッグス以上に屈辱的だったに違いないと思っている。
ショーターやクックのチームが開発したスピーカーは、LS5/1であり、
改良モデルのLS5/1Aの製造権を手に入れたのは、クックが創立したKEFであり、BBCへの納入も独占している。
http://audiosharing.com/blog/?p=51
現代スピーカー考(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=54
LS5/1Aは、スタンダードサンプルに対して規定の範囲内に特性がおさまるように、
1本ずつ測定・キャリブレートが要求される。
クックにとって、均質の工業製品をつくる上で、このことは当り前のこととして受けとめていただろう。
1961年、KEFはプラスチックフィルム、メリネックスを振動板に採用したドーム型トゥイーターT15を、
1962年にはウーファーのB139を発表している。
ワーフェデール時代にやれなかった、
理論に裏打ちされた新しい技術を積極的に採りいれたスピーカーの開発を特色として打ち出している。
1968年、KEFにローリー・フィンチャムが技術スタッフとして加わる。
彼を中心としたチームは、ブラッドフォード大学と協力して、
スピーカーの新しい測定方法を開発し、1973年のAESで発表している。
インパルスレスポンスの解析法である。
この測定方法の元になったのは、
D.E.L.ショーターが1946年にBBCが発行しているクオータリーに発表した
「スピーカーの過渡特性の測定とその視覚的提示方法」という論文である。
第二次世界大戦の終わった翌年の1月のことである。驚いてしまう。
この論文が実用化されるにはコンピューターの進化・普及が必須で、27年かかっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=54
現代スピーカー考(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=56
インパルスレスポンスの解析法は、従来のスピーカーの測定が、
周波数特性、指向特性、インピーダンスカーブ、歪率といった具合に、
正弦波を使った、いわゆる静特性の項目ばかりであるのに対して、
実際の動作状態に近い形でつかむことを目的としたものである。
立ち上がりの鋭いパルスをスピーカーに入力、その音をコンデンサーマイクで拾い、
4ビットのマイクロプロセッサーで、結果を三次元表示するものである。
これによりスピーカーにある波形が加えられ、音が鳴りはじめから消えるまでの短い時間で、
スピーカーが、どのように動作しているのかを解析可能にしている。いわば動特性の測定である。
この測定方法は、その後、スピーカーだけでなく、カートリッジやアンプの測定法にも応用されていく。
インパルスレスポンスの解析法で測定・開発され、最初に製品化されたのは#104である。
瀬川先生は「KEF #104は、ブックシェルフ型スピーカーの記念碑的、
あるいは、里程標的(マイルストーン)な作品とさえいってよいように思う。」とひじょうに高く評価されている。
インパルスレスポンスの解析法は、コンピューターの進歩とともに改良され、
1975年には、4ビット・マイクロプロセッサーのかわりに、
ヒューレット・パッカード社のHP5451(フーリエアナライザー)を使用するようになる。
新しいインパルスレスポンスの解析法により、
#104のネットワークに改良が加えられ(バタワースフィルターをベースにしたもの)、
#104aBにモデルチェンジしている。
http://audiosharing.com/blog/?p=56
現代スピーカー考(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=57
KEFの#104aBは、20cm口径のウーファーB200とソフトドーム型トゥイーターT27の2ウェイ構成に、
B139ウーファーをベースにしたドロンコーンを加えたモデルである。
B200は、クックが中心となって開発された高分子素材のベクストレンを振動板に採用している。
ベクストレンは、その組成が、紙以上にシンプルで均一なため、ロットによるバラツキも少なく、
最終的に音質もコントロールしやすい、との理由で、BBCモニターには1967年から採用されている。
ただし1.5kHzから2kHzにかけての固有音を抑えるために、ダンプ剤が塗布されている。
T27の振動板はメリネックス製。T27の最大の特長は振動板ではなく、構造にある。
磁気回路のトッププレートの径を大きくし、そのままフレームにしている。
従来のドーム型トゥイーターの、トッププレートの上にマウントフレームが設けるのに対して、
構造をシンプル化し、音質の向上を図っている。しかもコストがその分けずれる。
のちにこの構造は、ダイヤトーンのドーム型ユニットにも採用される。
このT27の構造は、いかにもイギリス人の発想だとも思う。
たとえばQUADの管球式パワーアンプのIIでは、QUADのネームプレートを留めているネジで、
シャーシ内部のコンデンサーも共締めしているし、
タンノイの同軸型ユニットは、
アルテックがウーファーとトゥイーターのマグネットを独立させているのと対照的に、
ひとつのマグネットで兼用している。
しかも中高域のホーンの延長として、ウーファーのカーブドコーンを利用している。
こういう、イギリス独特の節約精神から生れたものかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=57
現代スピーカー考(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=58
#104と#104aBの違いは(記憶に間違いがなければ)ネットワークだけである。
ユニットはまったく同じ、エンクロージュアも変更されていない。
そのため、KEFでは、旧モデルのユーザーのために、aBタイプへのヴァージョンアップキットを発売していた。
キットの内容は新型ネットワークのDN22をパッケージしたもので、
スピーカーユニットが同じにも関わらず、スピーカーの耐入力が、50Wから100Wと大きく向上している。
この成果は、#104の開発に使われた4ビット・マイクロプロセッサーと、
aBタイプへの改良に使われたヒューレット・パッカード社のHP5451の処理能力の違いから生れたものだろう。
インパルスレスポンスの解析法そのものは大きな変化はなくても、
処理する装置の能力次第で、時間は短縮され、
その分、さまざまなことを試せるようになっているし、
結果の表示能力も大きな違いがあるのは容易に想像できる。
そこから読み取れるものも多くなっているはず。
インパルスレスポンスの解析法の進歩・向上によって(言うまでもないが、進歩しているのは解析法だけではない)、
#105が生れてくることになる。
私が考える現代スピーカーのはじまりは、この#105である。
http://audiosharing.com/blog/?p=58
現代スピーカー考(余談・その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=59
KEFの#105は、ステレオサウンド 45号の表紙になっている。
このころのステレオサウンドの表紙を撮影されていたのは安齋吉三郎氏。
いまのステレオサウンドの表紙と違い、
この時代は、撮影対象のオーディオ機器を真正面から見据えている感じがしてきて、
印象ぶかいものが多く、好きである。
41号の4343もそうだし、45号の105もそう。ほかにもいくつもあげられる。
目の前にあるモノを正面から、ひたすらじーっと見続けなければ、
見えてこないものがあることを、
安齋氏の写真は無言のうちに語っている、と私は思う。
http://audiosharing.com/blog/?p=59
現代スピーカー考(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=60
「われわれのスピーカーは、コヒーレントフェイズ(coherent phase)である」
当時、類似のスピーカーとの違いを尋ねられて、
KEFのレイモンド・E・クックがインタビューで答えた言葉である。
#105とは、KEF独自の同軸型ユニットUNI-Qを搭載したトールボーイ型スピーカーのことではなく、
1977年に登場した3ウェイのフロアー型スピーカーのことである。
#105は、傾斜したフロントバッフルのウーファー専用エンクロージュアの上部に、
スコーカーとトゥイーターをマウントした樹脂製のサブエンクロージュアが乗り、
中高域部単体で、左右に30度、上下に7度、それぞれ角度が変えられるようになっている。
使用ユニットは、105のためにすべて新規開発されたもので、
ウーファーは30cm口径のコーン型、振動板は高分子系。
スコーカーは10cmのコーン型、トゥイーターはドーム型となっている。
こう書いていくと、B&Wの801と似ていると思う人もいるだろう。
801は2年後の79年に登場している。
#105の2年前に、テクニクスのSB-7000が登場しているし、
さらに前にはフランス・キャバスからも登場している。同時期にはブリガンタンが存在している。
http://audiosharing.com/blog/?p=60
現代スピーカー考(その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=61
使用ユニットの前後位置合わせを行なったスピーカー、一般的にリニアフェイズと呼ばれるスピーカーは、
キャバスがはやくからORTF(フランスの国営放送)用モニターで採用していた。
1976年当時のキャバスのトップモデルのブリガンタン(Brigantin)は、
フロントバッフルを階段状にすることで、各ユニットの音源を垂直線上に揃えている。
リニアフェイズ(linear phase)を名称を使うことで積極的に、
この構造をアピールしたのはテクニクスのSB-7000である。
このモデルは、ウーファー・エンクロージュアの上に、
スコーカー、トゥイーター用サブエンクロージュアを乗せるという、
KEFの#105のスタイルに近い(前にも述べたように、SB-7000が先に登場している)。
さらに遡れば、アルテックのA5(A7)は、
ウーファー用エンクロージュアにフロントホーンを採用することで、
ホーン採用の中高域との音源の位置合わせを行なっている。
#105よりも先に、いわゆるリニアフェイズ方式のスピーカーは存在している。
http://audiosharing.com/blog/?p=61
Date: 10月 29th, 2008
現代スピーカー考(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=163
KEFのレイモンド・E・クックの
「われわれのスピーカーは、コヒーレントフェイズ(coherent phase)である」 を
もういちど思い出してみる。
このインタビューの詳細を思い出せればいいのだが、さすがに30年前のことになると、
記憶も不鮮明なところがあるし、手元にステレオサウンドもない。
いま手元にあるステレオサウンドは10冊に満たない。
もうすこしあれば、さらに正確なことを書いていけるのだが……。
クックが言いたかったのは、#105は単にユニットの音源合わせを行なっているだけではない。
ネットワークも含めて、位相のつながりもスムーズになるよう配慮して設計している。
そういうことだったように思う。
他社製のスピーカーを測定すると、位相が急激に変化する帯域があるとも言っていたはずだ。
当然、その測定にはインパルスレスポンスによる解析法が使われているからこその発言だろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=163
現代スピーカー考(その12)
http://audiosharing.com/blog/?p=82
KEFの#105をはじめて聴いたのは1979年、熊本のとあるオーディオ店で、
菅野先生と瀬川先生のおふたりが来られたイベントの時である。
オーディオ相談といえるイベントで、菅野先生、瀬川先生はそれぞれのブースにおられて、
私はほとんど瀬川先生のブースにずっといた。
その時、瀬川先生が調整して聴かせてくれたのが、105である。
いまでこそクラシックが、聴く音楽の主だったものだが、当時、高校二年という少年にとっては、
女性ヴォーカルがうまく鳴ってほしいもので、瀬川先生に、
「この人とこの人のヴォーカルがうまく鳴らしたい」(誰なのかは想像にまかせます)と言ったところ、
「ちょっと待ってて」と言いながら、ブースの片隅においてあった105を自ら移動して、
バルバラのレコードをかけながら、
スピーカー全体の角度、それから中高域ユニットの水平垂直方向の調整を、
手際よくやられたのち、「ここに座って聴いてごらん」と、
バルバラをもういちど鳴らしてくれた。
唇や舌の動きが手にとるようにわかる、という表現が、当時のオーディオ雑誌に載っていたが、
このときの音がまさにそうだった。
誇張なく、バルバラが立っていたとして、ちょうど口あたりのところに、
何もない空間から声が聴こえてくる。
瀬川先生の調整の見事さと早さにも驚いたが、この、一種オーディオ特有の生々しさと、
けっして口が大きくならないのは、強い衝撃だった。
バルバラの口の中の唾液の量までわかるような再現だった。
ヴォーカルの再生は、まず口が小さくなければならない、と当時のオーディオ誌ではよく書いてあった。
それがそのまま音になっていた。
いま思い出すと、それは歌い手のボディを感じられない音といえるけれど、
なにか他のスピーカーとは違う、と感じさせてくれた。
http://audiosharing.com/blog/?p=82
現代スピーカー考(その13)
http://audiosharing.com/blog/?p=83
KEFの#105の底にはキャスターが取り付けられていた。
いまのオーディオの常識からすると、なぜそんなものを取り付ける? となるが、
当時は、スペンドールのBCII、BCIIIの専用スタンドもキャスターをがついていた。
ただスペンドールの場合も、このキャスター付きのスタンドのせいで、
上級機の BCIIIはずいぶん損をしている。
日本ではBCIIのほうが評価が高く、BCIIIの評価はむしろ低い。
ステレオサウンド 44号のスピーカーの総テストの中で、瀬川先生が、
BCIIIを、専用スタンドではなく、
他のスタンドにかえたときの音に驚いた、といったことを書かれている。
スペンドールのスタンドは、横から見るとコの字型の、鉄パイプの華奢なつくりで、キャスター付き。
重量は比較的軽いBCIIならまだしも、BCIIのユニット構成に30cmウーファーを追加し
エンクロージュアを大型にしたBCIIIで、スタンドの欠点が、よりはっきりと出たためであろう。
KEFの試聴室の写真を見たことがある。
スピーカーは、105の改良モデルの105.2で、一段高いステージの上に置かれているが、
とうぜんキャスターは付いていない。あのキャスターは、輸入元がつけたのかもしれない。
そして、キャスターを外した105の音はどう変化するのかを確認してみたい。
http://audiosharing.com/blog/?p=83
現代スピーカー考(その14)
http://audiosharing.com/blog/?p=164
KEFの#105の資料は、手元に何もない。写真があるぐらいだ。
以前、山中先生が言っておられた。
「ぼくらがオーディオをやりはじめたころは、得られる情報なんてわずかだった。
だからモノクロの写真一枚でも、じーっと見続けていた。
辛抱づよく見ることで、写真から得られるもの意外と多いし、そういう習慣が身についている。」
私がオーディオに関心をもちはじめたころも、山中先生の状況と大きく変わらない。
東京や大阪などに住んでいれば、本だけでなくオーディオ店にいけば、実機に触れられる。
しかも、オーディオ店もいくつも身近にある。
けれど、熊本の片田舎だと、オーディオを扱っているところはあっても、近所にオーディオ専門店はない。
得られる情報といえば、オーディオ誌だけである。
まわりにオーディオを趣味としている先輩も仲間もいなかった。
だから何度もくり返し同じ本を読み、写真を見続けるしかなかった。
いまはどうだろう。
情報量が増えたことで、あるひとつの情報に接している時間は短くなっていないだろうか。
数年前、ある雑誌で、ある人(けっこう年輩の方)が、
「もう、細かなことはいちいち憶えてなくていいんだよ。ネットで検索すればいいんだから」と発言されていた。
それは趣味の分野に関しての発言だった。
ネットに接続できる環境があり、パソコンもしくはPDAで検索すればそのとおりだろう。
仲間内で、音楽やオーディオの話をしているとき、
その人は、つねにネットに接続しながら話すのだろうか。
それで成り立つ会話というのを想像すると、つよい異和感がある。
http://audiosharing.com/blog/?p=164
現代スピーカー考(その15)
http://audiosharing.com/blog/?p=195
KEFの#105の写真を見ていると、LS3/5Aにウーファーを足したスタイルだなぁ、と思ってしまう。
スコーカーは10cm口径のコーン型で、
トゥイーターはT27でこそないが、おそらく改良型といえるであろうソフトドーム型。
これらを、ただ単にウーファーのエンクロージュアに乗せただけではなく、
左右上下に角度調整ができる仕掛けがついている。
#105の、見事な音像定位は、LS3/5Aの箱庭的定位に継がっているようにも思えてくる。
LS3/5Aも、#105の中高域部と同じように、仰角も調整して聴いたら、
もっと精度の高い、音の箱庭が現われるのかもしれない。
LS3/5Aを使っていたときには、仰角の調整までは気がつかなかった。
セレッションのSL600を使っていたときに、カメラの三脚の使用を検討したことがある。
スピーカーの仰角も、左右の振り、そして高さも、すぐ変更できる。
いい三脚は、ひじょうにしっかりしている。
スピーカーのベストポジションを見つけたら、そこからは絶対に動かさないのと対極的な聴き方になるが、
被写体に応じて、構図やカメラのピントを調整するように、
ディスクの録音に応じて、スピーカーのセッティングを変えていくのも、ありではないだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=195
現代スピーカー考(その16)
http://audiosharing.com/blog/?p=205
推測というよりも妄想に近いとわかっているが、#105のスタイルを、
レイモンド・クックは、LS3/5A+ウーファーという発想から生み出したように思えてならない。
LS3/5Aに搭載されているスピーカーユニットはKEF製だし、KEFとBBCの関係は深い。
時期は異るが、KEFからもLS3/5Aが発売されていたこともある。
#105は、セッティングを緻密に追い込めば、精度の高い音場再現が可能だし、
内外のスピーカーに与えた影響は、かなり大きいといえるだろう。
にも関わらず、少なくとも日本では#105は売れなかった。
#105は、より精度の高さを求めて、105.2に改良されている。
もともとバラツキのひじょうに少ないスピーカーではあったが、105.2になり、
全数チェックを行ない、標準原器と比較して、
全データが±1dBにおさまっているモノのみを出荷していた。
またウーファーの口径を30cmから20cmの2発使用にして、
ウーファー・エンクロージュアを小型化した105.4も出ていた。
ということは、#105はKEFにとって自信作であり、主力機でもあったわけだが、
日本での売れ行きはサッパリだったと聞いている。
この話をしてくれた人に理由をたずねると、意外な答えが返ってきた。
「(スピーカーの)上にモノが乗せられないから」らしい。
いまでは考えられないような理由によって、である。
http://audiosharing.com/blog/?p=205
現代スピーカー考(その17)
http://audiosharing.com/blog/?p=206
KEFの#105が日本であまり芳しい売行きでなかったのは、
なにも上にモノを乗せられないばかりではないと思う。
#105と同時期のスピーカーといえば、価格帯は異るが、JBLの4343があり、爆発的に売れていた。
#105と同価格帯では、QUADのESL、セレッションのDitton66(662)、
スペンドールBCIII、ダイヤトーンの2S305、タンノイのアーデン、
すこし安い価格帯では、ハーベスのMonitor HL、スペンドールBCII、JBLの4311、
BOSEの901、パイオニアのS955などがあった。
これらのスピーカーと比較すると、#105の音色は地味である。
現代スピーカーの設計手法の先鞭をつけたモデルだけに、周波数バランスもよく、
まじめにつくられた印象が先にくるのか、
魅力的な音色で楽しく音楽を聴かせてくれる面は、薄いように思う。
もちろんまったく無個性かというと決してそうではなく、
昔から言われるように、高域に、KEFならではの個性があるが、
それも#104に比べると、やはり薄まっている。
それにちょっと骨っぽいところもある。
もっともKEFが、そういうスピーカーづくりを嫌っていただろうから、
#105のような性格に仕上がるのは同然だろうが、
個性豊かなスピーカー群に囲まれると、地味すぎたのだろう。
少なくとも、いわゆる店頭効果とは無縁の音である。
店頭効果で思い出したが、
上にモノが乗せられないことは、オーディオ店に置いてもらえないことでもある。
当時のオーディオ店では、スピーカーは山積みで展示してあり、
切換スイッチで、鳴らしていた。
#105のスタイルは、オーディオ店でも嫌われていた。
おそらく、このことは輸入代理店を通じて、KEFにも伝えられていたはず。
それでも、KEFは、スタイルを変えることなく、105.2、105.4とシリーズ展開していく。
http://audiosharing.com/blog/?p=206
現代スピーカー考(その18)
http://audiosharing.com/blog/?p=207
#105の2年ほどあとに登場した303というブックシェルフ型スピーカーは、
ペアで12万4千円という、輸入品ということを考えれば、かなりのローコストモデルだ。
20cm口径のコーン型ウーファーとメリネックス振動板のドーム型トゥイーターで、
エンクロージュアの材質は、木ではなく、プラスチック樹脂。
外観はグリルがエンクロージュアを一周しているという素っ気無さであり、
合理的なローコストの実現とともに、製造時のバラツキの少なさも考慮された構成だ。
303の音は、当時、菅野先生と瀬川先生が高く評価されていた。
たしかおふたりとも、ステレオサウンド 55号(ベストバイの特集号)で、
マイベスト3に選ばれている。
こういうスピーカーは、従来の、技術者の勘や経験を重視したスピーカーづくりではなしえない。
理知的なアプローチと、それまでのスピーカーづくりの実績がうまく融合しての結果であろう。
#105の誕生があったから生れたスピーカーだろうし、
303も優れた現代スピーカーのひとつだと、私は思う。
瀬川先生が書かれていたように、303のようなローコスト設計を日本のメーカーが行なえば、
もっと安く、それでいて、まともな音のするスピーカーをつくれただろう。
2 Comments
kenken
1月 11th, 2009
なつかしさのあまり投稿いたします。 KEFの303は3度にわたり手に入れては手放しました。
今思うとラックスのアンプで303を鳴らしていた時代が最も純粋に音楽を楽しめた時期だったような気がします。
マニアの性ですぐにもう少しハイエンドなスピーカーを使いたくなってしまうのですが。。
audio sharing
3月 15th, 2009
kenkenさま
コメント、ありがとうございます。
KEF303の特徴である何気ない音、素朴な音は、現行製品ではなかなか得られない良さだと思います。
http://audiosharing.com/blog/?p=207
現代スピーカー考(その19)
http://audiosharing.com/blog/?p=210
KEFの#105で思い出したことがある。
1979年前後、マークレビンソンが、開発予定の機種を発表した記事が
ステレオサウンドの巻末に、2ページ載っていたことがある。
スチューダーのオープンリールデッキA80のエレクトロニクス部分を
すべてマークレビンソン製に入れ換えたML5のほかに、
マランツ10 (B)の設計、セクエラのチューナーの設計で知られるリチャード・セクエラのブランド、
ピラミッドのリボントゥイーターT1をベースに改良したモノや、
JBL 4343に、おもにネットワークに改良を加えたモノのほかに、
KEFの#105をベースにしたモノもあった。
A80、T1(H)、4343といった高級機の中で、価格的には中級の#105が含まれている。
#105だけが浮いている、という見方もあるだろうが、
訝った見方をすれば、むしろ4343が含まれているのは、日本市場を鑑みてのことだろうか。
マークレビンソンからは、これと前後して、HQDシステムを発表している。
QUADのESLのダブルスタックを中心とした、大がかりなシステムだ。
このシステム、そしてマーク・レヴィンソンがチェロを興してから発表したスピーカーの傾向から思うに、
浮いているのは4343かもしれない。
結局、製品化されたのはML5だけで、他のモノは、どこまで開発が進んでいたのかすら、わからない。
なぜマーク・レヴィンソンは、#105に目をつけたのか。
もし完成していたら、どんなふうに変わり、
どれだけマークレビンソンのアンプの音の世界に近づくのか、
いまはもう想像するしかないが、おもしろいスピーカーになっただろうし、
#105の評価も、そうとうに変わってきただろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=210
現代スピーカー考(その20)
http://audiosharing.com/blog/?p=771
ステレオサウンド創刊15周年記念の60号の特集は、アメリカン・サウンドだった。
この号の取材の途中で瀬川先生は倒れられ、ふたたび入院された。
この号も手もとにないので、記憶に頼るしかないが、JBLの4345を評して、
「インターナショナルサウンド」という言葉を使われた。
残念なのは、この言葉の定義づけをする時間が瀬川先生には残されていなかったため、
このインターナショナルサウンドが、その後、使われたことはなかった(はずだ)。
インターナショナルサウンドという言葉は、すこし誤解をまねいたようで、
菅野先生も、瀬川先生の意図とは、すこし違うように受けとめられていたようで、
それに対して、病室でのインタビューで、瀬川先生は補足されていた。
「主観的要素がはいらず、物理特性の優秀なスピーカーシステムの、すぐれた音」──、
たしか、こう定義されていたと記憶している。
インターナショナルサウンド・イコール・現代スピーカー、と定義したい。
http://audiosharing.com/blog/?p=771
Date: 1月 13th, 2010
現代スピーカー考(その20・補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=1102
ステレオサウンドの60号が手もとにあるので、
瀬川先生のインターナショナルサウンドについての発言を引用しておく。
*
これは異論があるかもしれないですけれど、きょうのテーマの〈アメリカン・サウンド〉という枠を、JBLの音には、ぼくの頭のなかでは当てはめにくい。たとえば、パラゴンとオリンパスとか、あの辺はアメリカン・サウンドだという感じがするんだけれども、ぼくの頭の中でJBLというとすぐ、4343以降のスタジオモニターが、どうしてもJBLの代表みたいにおもえちゃうんですが、しかし、これはもう〈アメリカン・サウンド〉じゃないんじゃないのか、言ってみれば〈インターナショナル・サウンド〉じゃないかという感じがするんです。この言い方にはかなり誤解をまねきやすいと思うので、後でまた補足するかもしれないけれども、とにかく、ぼくの頭の中でのアメリカン・サウンドというのは、アルテックに尽きるみたいな気がする。
アルテックの魅力というのは(中略)、50年代から盛り返しはじめたもう一つのリッチなアメリカ、それを代表するサウンドと言える。もしJBLの4343から4345を、アメリカン・サウンドと言うならば、これは今日の最先端のアメリカン・サウンドですね。
*
瀬川先生のインターナショナル・サウンドに対しては、
アメリカン・サウンドの試聴に参加された岡、菅野のおふたりは、異論を唱えられている。
岡先生は、4345の音を「アメリカ製のインターナショナル・サウンド」とされている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1102
現代スピーカー考(その20・続補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=1103
「ぼくはインターナショナル・サウンドっていうのはあり得ないと思います」と岡先生は否定されている。
が、「アメリカ製のインターナショナル・サウンド」とも言われているように、全否定されているわけではない。
岡先生は、こうも言われている。
「非常にオーバーな言い方をすれば、アメリカのスピーカーの方向というものはよくも悪しくもJBLが代表していると思うんです。アメリカのスピーカーの水準はJBLがなにかをやっていくたびにステップが上がっていく。そういう感じが、ことにここ10数年していたわけです。
JBLの行きかたというのはあくまでもテクノロジー一本槍でやっている。あそこの技術発表のデータを見ていると、ほんとうにテクノロジーのかたまりという感じもするんです。」
この発言と、瀬川先生が病室から談話で語られた
「客観的といいますか、要するにその主観的な要素が入らない物理特性のすぐれた音」、
このふたつは同じことと捉えてもいい。
だから残念なのは、全試聴が終った後の総括の座談会に、瀬川先生が出席されていないことだ。
もし瀬川先生が入院されていなかったら、インターナショナル・サウンドをめぐって、
ひじょうに興味深い議論がなされたであろう。
それは「現代スピーカー」についての議論でもあったはずだ。
瀬川先生の談話は、the Review (in the past) で公開している。
「でも、インターナショナル≠ニいってもいい音はあると思う」の、その1、2、3、4だ。
1 Comment
AutoG
1月 14th, 2010
当時、同時進行でステサンを読んでいた訳ですが、瀬川氏が4320、43、45等に対して礼賛する姿勢を以前から採っていて、客観的にも「やや淹れ込んでいる」という感は否めませんでした。まあ、その後、菅野氏がマッキンのスピーカーに傾倒していったりする経緯もありましたが、瀬川氏は情緒的にやや入りすぎるきらいがあって、菅野氏達に自分の好みを一般化する姿勢に対し、「傲慢」呼ばわりされる羽目になってしまった。入院先から「談話」の形で誤解を解く記事が載ったものの、読者としてはこの一連の「揉め事」に心穏やかではなかったことを思い出します。
結果として後に入院先の九段坂病院で帰らぬ人となった瀬川氏にとって、このアメリカンサウンド特集が評論活動としての最後であったと記憶します。
昨年大晦日に瀬川氏や岩崎千明氏を良く知る御仁と話しができて、しみじみ懐かし九思い、タイプは異なれどご両人とも「鋭い感性の人」という共通認識で別れました。いずれにしても瀬川氏には大きな影響を受けました。
http://audiosharing.com/blog/?p=1103
Date: 1月 22nd, 2010
現代スピーカー考(その20・続々補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=1115
瀬川先生が、「インターナショナル・サウンド」という言葉を使われた、29年前、
私は「グローバル」という言葉を知らなかった。
「グローバル」という言葉を、目にすることも、ほとんどなかった(はずだ)。
いま「グローバル」という言葉を目にしない、耳にしない日はないというぐらい、の使われ方だが、
「グローバル・サウンド」と「インターナショナル・サウンド」、このふたつの違いについて考えてみてほしい。
ステレオサウンド 60号の、瀬川先生抜きの、まとめの座談会は、
欠席裁判のようで不愉快だ、と捉えられている方も、少なくないようである。
インターネット上でも、何度か、そういう発言を読んだことがある。
早瀬さんも、「やり場のない憤り」を感じたと、つい最近書かれている。
私は、というと、当時、そんなふうには受けとめていなかった。
いまも、そうは受けとめていない。
たしかに、菅野先生の発言を、ややきつい表現とは感じたものの、瀬川先生の談話は掲載されていたし、
このとき、瀬川先生が帰らぬ人となられるなんて、まったく思っていなかったため、
次号(61号)のヨーロピアン・サウンドで、きっとKEFのスピーカーのことも、
思わず「インターナショナル・サウンド」と言われるのではないか、
そして、「インターナショナル・サウンド」について、
菅野先生と論争をされるであろう、と思っていたし、期待していたからだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=1115
現代スピーカー考(その20・続々続補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=1116
仮に欠席裁判だとしよう。
29年経ったいま、「グローバル」という言葉が頻繁に使われるようになったいま、
「インターナショナル・サウンド」という表現は、瀬川先生も「不用意に使った」とされているが、
むしろ正しい使われ方だ、と私は受けとめている。
もし「グローバル・サウンド」と言われていたら、いまの私は、反論しているだろう。
瀬川先生は、他の方々よりも、音と風土、音と世代、音と技術について、深く考えられていた。
だから、あの場面で「インターナショナル・サウンド」という言葉を、思わず使われたのだろう。
瀬川先生に足りなかったのは、「インターナショナル・サウンド」の言葉の定義をする時間だったのだ。
思慮深さ、では、決してない。
http://audiosharing.com/blog/?p=1116
現代スピーカー考(その20・続々続々補足)
瀬川先生に足りなかったものがもうひとつあるとすれば、
「インターナショナル・サウンド」の前に、
岡先生の発言にあるように「アメリカ製の」、もしくはアメリカ西海岸製の」、または「JBL製の」と、
ひとこと、つけ加えられることであろう。
グローバルとインターナショナルの違いは、
「故郷は?」ときかれたときに、
「日本・東京」とか「カナダ・トロント」とこたえるのがインターナショナルであって、
「お母さんのお腹の中」とこたえるのがグローバルだ、と私は思っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1117
現代スピーカー考(その21)
http://audiosharing.com/blog/?p=781
ステレオサウンドの60号の1年半前にも、スピーカーの試聴テストを行なっている。
54号(1980年3月発行)の特集は「いまいちばんいいスピーカーを選ぶ・最新の45機種テスト」で、
菅野沖彦、黒田恭一、瀬川冬樹の3氏が試聴、長島先生が測定を担当されている。
この記事の冒頭で、試聴テスター3氏による「スピーカーテストを振り返って」と題した座談会が行なわれている。
ここで、瀬川先生は、インターナショナルサウンドにつながる発言をされている。
※
海外のスピーカーはある時期までは、特性をとってもあまりよくない、ただ、音の聴き方のベテランが体験で仕上げた音の魅力で、海外のスピーカーをとる理由があるとされてきました。しかし現状は決してそうとばかかりは言えないでしょう。
私はこの正月にアメリカを回ってきまして、あるスピーカー設計のベテランから「アメリカでも数年前までは、スピーカーづくりは錬金術と同じだと言われていた。しかし今日では、アメリカにおいてもスピーカーはサイエンティフィックに、非常に細かな分析と計算と設計で、ある水準以上のスピーカーがつくれるようになってきた」と、彼ははっきり断言していました。
これはそのスピーカー設計者の発言にとどまらず、アメリカやヨーロッパの本当に力のあるメーカーは、ここ数年来、音はもちろんのこと物理特性も充分にコントロールする技術を本当の意味で身につけてきたという背景があると思う。そういう点からすると、いまや物理特性においてすらも、日本のスピーカーを上まわる海外製品が少なからず出てきているのではないかと思います。
かつては物理特性と聴感とはあまり関連がないと言われてきましたが、最近の新しい解析の方法によれば、かなりの部分まで物理特性で聴感のよしあしをコントロールできるところまできていると思うのです。
※
アメリカのベテランエンジニアがいうところの「数年前」とは、
どの程度、前のことなのかはっきりとはわからないが、10年前ということはまずないだろう、
長くて見積もって5年前、せいぜい2、3年前のことなのかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=781
Date: 12月 7th, 2010
現代スピーカー考(その22)
http://audiosharing.com/blog/?p=1581
瀬川先生の「本」づくりのために、いま手もとに古いステレオサウンドがある。
その中に、スピーカーシステムの比較試聴を行った号もあって、掲載されている測定データを見れば、
あきらかに物理特性は良くなっていることがわかる。
ステレオサウンドでは44、45、46、54号がスピーカーの特集号だが、
このあたりの物理特性と、その前の28、29、36号の掲載されている結果(周波数特性)と比較すると、
誰の目にも、その差はあきからである。
36号から、スピーカーシステムのリアル・インピーダンスがあらたに測定項目に加わっている。
20Hzから20kHzにわたって、各周波数でのインピーダンス特性をグラフで表わしたもので、
36号(1975年)と54号(1980年)とで比較すると、これもはっきりと改善されていることがわかる。
インピーダンス特性の悪いスピーカーだと、
周波数特性以上にうねっているものが1970年半ばごろまでは目立っていた。
低域での山以外は、ほぼ平坦、とすべてのスピーカーシステムがそういうわけでもないが、
うねっているモノの割合はぐんと減っている。
周波数特性同様に、全体的にフラット傾向に向っていることがわかる。
この項の(その21)でのアメリカのスピーカーのベテラン・エンジニアの発言にある数年前は、
やはり10年前とかではなくて、当時(1980年)からみた4、5年前とみていいだろう。
アンプでは増幅素子が真空管からトランジスター、さらにトランジスターもゲルマニウムからシリコンへ、と、
大きな技術的転換があったため、性能が大きく向上しているのに対して、
スピーカーの動作原理においては、真空管からトランジスターへの変化に匹敵するようなことは起っていない。
けれど、スピーカーシステムとしてのトータルの性能は、数年のあいだに確実に進歩している。
http://audiosharing.com/blog/?p=1581
Date: 3月 21st, 2012
現代スピーカー考(その23)
http://audiosharing.com/blog/?p=7389
ステレオサウンド 54号のスピーカー特集の記事の特徴といえるのが、
平面振動板のスピーカーシステムがいくつか登場しており、
ちょうどこのあたりの時期から国内メーカーでは平面振動板がブームといえるようになっていた。
51号に登場する平面振動板のスピーカーシステムはいちばん安いものではペアで64000円のテクニクスのSB3、
その上級機のSB7(120000円)、Lo-DのHS90F(320000円)、ソニー・エスプリのAPM8(2000000円)と、
価格のダイナミックレンジも広く、高級スピーカーだけの技術ではなくてなっている。
これら4機種はウーファーまですべて平面振動板だが、
スコーカー、トゥイーターのみ平面振動板のスピーカーシステムとなると数は倍以上になる。
ステレオサウンド 54号は1980年3月の発行で、
国内メーカーからはこの後、平面振動板のスピーカーシステムの数は増えていった。
私も、このころ、平面振動板のスピーカーこそ理想的なものだと思っていた。
ソニー・エスプリのAPM8の型番(accurate pistonic motion)が表すように、
スピーカーの振動板は前後にピストニックモーションするのみで、
分割振動がまったく起きないのが理想だと考えていたからだ。
それに平面振動板には、従来のコーン型ユニットの形状的な問題である凹み効果も当然のことだが発生しない。
その他にも平面振動板の技術的メリットを、カタログやメーカーの広告などで読んでいくと、
スピーカーの理想を追求することは平面振動板の理想を実現することかもしれない、とも思えてくる。
確かに振動板を前後に正確にピストニックモーションさせるだけならば、平面振動板が有利なのだろう。
けれど、ここにスピーカーの理想について考える際の陥し穴(というほどのものでもないけれど)であって、
振動板がピストニックモーションをすることが即、入力信号に忠実な空気の疎密波をつくりだせるわけではない、
ということに1980年ごろの私は気がついていなかった。
音は空気の振動であって、
振動板のピストニックモーションを直接耳が感知して音として認識しているわけではない。
http://audiosharing.com/blog/?p=7389
Date: 3月 24th, 2012
現代スピーカー考(その24)
http://audiosharing.com/blog/?p=7391
平面振動板のスピーカーと一口に言っても、大きく分けると、ふたつの行き方がある。
1980年頃から日本のメーカーが積極的に開発してきたのは振動板の剛性をきわめて高くすることによるもので、
いわば従来のコーン型ユニットの振動板が平面になったともいえるもので、
磁気回路のなかにボイスコイルがあり、ボイスコイルの動きをボイスコイルボビンが振動板に伝えるのは同じである。
もうひとつの平面振動板のスピーカーは、振動板そのものにはそれほどの剛性をもつ素材は使われずに、
その平面振動板を全面駆動とする、リボン型やコンデンサー型などがある。
ピストニックモーションの精確さに関しては、どちらの方法が有利かといえば、
振動板全体に駆動力のかかる後者(リボン型やコンデンサー型)のようにも思えるが、
果して、実際の動作はそういえるものだろうか。
リボン型、コンデンサー型の振動板は、板というよりも箔や膜である。
理論通りに、振動箔、振動膜全面に均一に駆動力がかかっていれば、振動箔・膜に剛性は必要としない。
だがそう理論通りに駆動力が均一である、とは思えない。
たとえ均一に駆動力が作用していたとしても、実際のスピーカーシステムが置かれ鳴らされる部屋は残響がある。
無響室ではスピーカーから出た音は、原則としてスピーカーには戻ってこない。
広い平地でスピーカーを鳴らすのであれば無響室に近い状態になるけれど、
実際の部屋は狭ければ数メートルでスピーカーから出た音が壁に反射してスピーカー側に戻ってくる。
それも1次反射だけではなく2次、3次……何度も壁に反射する音がある。
これらの反射音が、スピーカーの振動板に対してどう影響しているのか。
これは無響室で測定している限りは掴めない現象である。
1980年代にアポジーからオール・リボン型スピーカーシステムが登場した。
ウーファーまでリボン型ということは、ひとつの理想形態だと、当時は考えていた。
それをアポジーが実現してくれた。
インピーダンスの低さ、能率の低さなどによってパワーアンプへの負担は、
従来のスピーカー以上に大きなものになったとはいえ、
こういう挑戦によって生れてくるオーディオ機器には、輝いている魅力がある。
アポジーの登場時にはステレオサウンドにいたころだから、聴く機会はすぐにあった。
そのとき聴いたのはシンティラだった。
そのシンティラが鳴っているのを、見ていてた。
http://audiosharing.com/blog/?p=7391
Date: 3月 25th, 2012
現代スピーカー考(その25)
http://audiosharing.com/blog/?p=7410
アポジーのスピーカーシステムは、外観的にはどれも共通している。
縦長の台形状の、広い面積のアルミリボンのウーファーがあり、
縦長の細いスリットがスコーカー・トゥイーター用のリボンなのだが、
アポジーのスピーカーシステムが鳴っているのを見ていると、
スコーカー・トゥイーター用のリボンがゆらゆらと動いているのが目で確認できる。
目で確認できる程度の揺れは、非常に低い周波数なのであって、
スコーカー・トゥイーターからそういう低い音は本来放射されるものではない。
LCネットワークのローカットフィルターで低域はカットされているわけだから、
このスコーカー・トゥイーター用リボンの揺れは、入力信号によるもではないことははっきりしている。
リボン型にしてもコンデンサー型にしても、
理論通りに振動箔・膜の全面に対して均一の駆動力が作用していれば、
おそらくは振動箔・膜に使われている素材に起因する固有音はなくなってしまうはずである。
けれど、現実にはそういうことはなく、コンデンサー型にしろリボン型にしろ素材の音を消し去ることはできない。
つまりは、微視的には全面駆動とはなっていない、
完全なピストニックモーションはリボン型でもコンデンサー型でも実現できていない──、
そういえるのではないだろうか。
この疑問は、コンデンサー型スピーカーの原理を、スピーカーの技術書を読んだ時からの疑問だった。
とはいえ、それを確かめることはできなかったのだが、
アポジーのスコーカー・トゥイーター用リボンの揺れを見ていると、
完全なピストニックモーションではない、と確信できる。
だからリボン型もコンデンサー型もダメだという短絡なことをいうために、こんなことを書いているのではない。
私自身、コンデンサー型のQUADのESLを愛用してきたし、
アポジーのカリパー・シグネチュアは本気で導入を考えたこともある。
ここで書いていくことは、そんなことではない。
スピーカーの設計思想における、剛と柔について、である。
http://audiosharing.com/blog/?p=7410
Date: 3月 28th, 2012
現代スピーカー考(その26)
http://audiosharing.com/blog/?p=7456
より正確なピストニックモーションを追求し、
完璧なピストニックモーションを実現するためには、振動板の剛性は高い方がいい。
それが全面駆動型のスピーカーであっても、
振動板の剛性は(ピストニックモーションということだけにとらわれるのであれば)、高い方がいい。
ソニーがエスプリ・ブランドで、振動板にハニカム構造の平面振動板を採用し、
その駆動方法もウーファーにおいてはボイスコイル、磁気回路を4つ設けての節駆動を行っている。
しかもボイスコイルボビンはハニカム振動板の裏側のアルミスキンではなく、
内部のハニカムを貫通させて表面のアルミスキンをふくめて接着する、という念の入れようである。
当時のソニーの広告には、そのことについて触れている。
特性上ではボイスコイルボビンをハニカム振動板の裏側に接着しても、
ハニカム構造を貫通させての接着であろうとほとんど同じなのに、
音を聴くとそこには大きな違いがあった、ということだ。
つまり特性上では裏側に接着した段階で充分な特性が得られたものの、
音の上では満足の行くものにはならなかったため、さらなる検討を加えた結果がボイスコイルボビンの貫通である。
APM8は1979年当時でペアで200万円していた。
海外製のスピーカーシステムでも、APM8より高額なモノはほとんどなかった。
高価なスピーカーシステムではあったが、その内容をみていくと、高くはない、といえる。
そして、この時代のソニーのスピーカーシステムは、
このAPM8もそうだし、その前に発売されたSS-G9、SS-G7など、どれも堂々としていた。
すぐれたデザインとは思わないけれど、
技術者の自信が表に現れていて、だからこそ堂々とした感じに仕上がっているのだと思う。
これらのソニーのスピーカーシステムに較べると、この10年ほどのソニーのスピーカーシステムはどうだろう……。
音は聴いていないから、そこについては語らないけれど、どこかしら弱々しい印象を見たときに感じてしまう。
このことについて書いていくと、長々と脱線してしまう。
話をピストニックモーションにもどそう。
http://audiosharing.com/blog/?p=7456
Date: 5月 20th, 2012
現代スピーカー考(その27)
http://audiosharing.com/blog/?p=7704
スピーカーの振動板を──その形状がコーン型であれ、ドーム型であれ、平面であれ──
ピストニックモーションをさせる(目指す)のは、なぜなのか。
スピーカーの振動板の相手は、いうまでもなく空気である。
ごく一部の特殊なスピーカーは水中で使うことを前提としているものがあるから水というものもあるが、
世の中の99.9%以上のスピーカーが、その振動板で駆動するのは空気である。
空気の動きは目で直接捉えることはできないし、
空気にも質量はあるものの普通に生活している分には空気の重さを意識することもない。
それに空気にも粘性があっても、これも、そう強く意識することはあまりない。
(知人の話では、モーターバイクで時速100kmを超えるスピードで走っていると、
空気が粘っこく感じられる、と言っていたけれど……)
空気が澱んだり、煙たくなったりしたら、空気の存在を意識するものの、
通常の快適な環境では空気の存在を、常に意識している人は、ごく稀だと思う。
そういう空気を、スピーカーは相手にしている。
空気がある閉じられた空間に閉じこめられている、としよう。
例えば筒がある。この中の空気をピストンを動かして、空気の疎密波をつくる、とする。
この場合、筒の内径とピストンの直径はほぼ同じであるから、
ピストンの動きがそのまま空気を疎密波に変換されることだろう。
こういう環境では、振動板(ピストン)の動きがそのまま空気の疎密波に反映される(はず)。
振動板が正確なピストニックモーションをしていれば、筒内の空気の疎密波もまた正確な状態であろう。
だが実際の、われわれが音を聴く環境下では、この筒と同じような状況はつくり出せない。
つまり壁一面がスピーカーの振動板そのもの、ということは、まずない。
http://audiosharing.com/blog/?p=7704
現代スピーカー考(その28)
http://audiosharing.com/blog/?p=7812
仮に巨大な振動板の平面型スピーカーユニットを作ったとしよう。
昔ダイヤトーンが直径1.6mのコーン型ウーファーを作ったこともあるのだから、
たとえば6畳間の小さな壁と同じ大きさの振動板だったら、
金に糸目をつけず手間を惜しまなければ不可能ということはないだろう。
縦2.5m×横3mほどの平面振動板のスピーカーが実現できたとする。
この巨大な平面振動板で6畳間の空気を動かす。
もちろん平面振動板の剛性は非常に高いもので、磁気回路も強力なもので十分な駆動力をもち、
パワーアンプの出力さえ充分に確保できさえすればピストニックモーションで動けば、
筒の中の空気と同じような状態をつくり出せるであろう。
けれど、われわれが聴きたいのは、基本的にステレオである。
これではモノーラルである。
それでは、ということで上記の巨大な振動板を縦2.5m×横1.5mの振動板に二分する。
これでステレオになるわけだが、果して縦2.5m×横3mの壁いっぱいの振動板と同じように空気を動かせるだろうか。
おそらく無理のはずだ。
空気は押せば、その押した振動板の外周付近の空気は周辺に逃げていく。
モノーラルで縦2.5m×横3mの振動板ひとつであれば、
この振動板の周囲は床、壁、天井がすぐ側にあり空気が逃げることはない。
けれど振動板を二分してしまうと左側と振動板と右側の振動板が接するところには、壁は当り前だが存在しない。
このところにおいては、空気は押せば逃げていく。
逃げていく空気(ここまで巨大な振動板だと割合としては少ないだろうが)は、
振動板のピストニックモーションがそのまま反映された結果とはいえない。
しかも実際のスピーカーの振動板は、上の話のような巨大なものではない。
もっともっと小さい。
筒とピストンの例でいえば、筒の内径に対してピストンの直径は半分どころか、もっと小さくなる。
38cm口径のウーファーですら、6畳間においては部屋の高さを2.5mとしたら約1/6程度ということになる。
かなり大ざっぱな計算だし、これはウーファーを短辺の壁にステレオで置いた場合であって、
長辺の壁に置けばさらにその比率は小さくなる。
http://audiosharing.com/blog/?p=7812
Date: 11月 3rd, 2012
現代スピーカー考(その29)
http://audiosharing.com/blog/?p=8337
筒とピストンの例をだして話を進めてきているけれど、
この場合でも筒の内部が完全吸音体でなければ、
ピストン(振動板)の動きそのままの空気の動き(つまりピストニックモーション)にはならないはず。
どんなに低い周波数から高い周波数の音まで100%吸音してくれるような夢の素材があれば、
筒の中でのピストニックモーションは成立するのかもしれない。
でも現実にはそんな環境はどこにもない。
これから先も登場しないだろうし、もしそんな環境が実現できるようになったとしても、
そんな環境下で音楽を聴きたいとは思わない。
音楽を聴きたいのは、いま住んでいる部屋において、である。
その部屋はスピーカーの振動板の面積からずっと大きい。
狭い狭い、といわれる6畳間であっても、スピーカー(おもにウーファー)の振動板の面積からすれば、
そのスピーカーユニットが1振幅で動かせる空気の容量からすれば、ずっとずっと広い空間である。
そして壁、床、天井に音は当って、その反射音を含めての音をわれわれは聴いている。
そんなことを考えていると、振動板のピストニックモーションだけでいいんだろうか、という疑問が出てくる。
コンデンサー型やリボン型のように、振動板のほぼ全面に駆動力が加わるタイプ以外では、
ピストニックモーションによるスピーカーであれば、振動板に要求されるのは高い剛性が、まずある。
それに振動板には剛性以外にも適度な内部損失という、剛性と矛盾するような性質も要求される。
そして内部音速の速さ、である。
理想のピストニックモーションのスピーカーユニットための振動板に要求されるのは、
主に、この3つの項目である。
その実現のために、これまでさまざまな材質が採用されてきたし、
これからもそうであろう。
ピストニックモーションを追求する限り、剛性の高さ、内部音速の速さは重要なのだから。
このふたつの要素は、つまりは剛、である。
この剛の要素が振動板に求められるピストニックモーションも、また剛の動作原理ではないだろうか。
剛があれば柔がある。
剛か柔か──、
それはピストニックモーションか非ピストニックモーションか、ということにもなろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=8337
Date: 8月 15th, 2013
現代スピーカー考(その30)
http://audiosharing.com/blog/?p=11560
スピーカーにおけるピストニックモーションの追求は、はっきりと剛の世界である。
その剛の世界からみれば、
ジャーマン・フィジックスのスピーカーシステムに搭載されているDDD型ユニットのチタンの振動板は、
理屈的に納得のいくものではない。
DDD型のチタンの振動板は、何度か書いているように振動板というよりも振動膜という感覚にちかい。
剛性を確保することは考慮されていない。
かといって、コンデンサー型やリボン型のように全面駆動型でもない。
スピーかーを剛の世界(ピストニックモーションの追求)からのみ捉えていれば、
ジャーマン・フィジックスの音は不正確で聴くに耐えぬクォリティの低いものということになる。
けれど実際にDDD型ユニットから鳴ってくる音は、素晴らしい。
ジャーマン・フィジックスのDDD型ユニットは、
1970年代にはウォルッシュ型、ウェーヴ・トランスミッションライン方式と呼ばれていた。
インフィニティの2000AXT、2000IIに採用されていた。
2000AXTは3ウェイで5Hz以上に、2000IIは4ウェイで、10kHz以上にウォルッシュ型を使っていた。
1980年代にはオームから、より大型のウォルッシュ・ドライバーを搭載したシステムが登場した。
私がステレオサウンドにいたころ、伊藤忠が輸入元で、新製品の試聴で聴いている。
白状すれば、このとき、このスピーカー方式のもつ可能性を正しく評価できなかった。
ジャーマン・フィジックスのDDD型ほどに完成度が高くなかった、ということもあるが、
まだ剛の世界にとらわれていたからかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=11560
Date: 8月 15th, 2013
現代スピーカー考(その31)
http://audiosharing.com/blog/?p=11569
ステレオサウンドは以前、HI-FI STEREO GUIDEを年二回出していた。
そのとき日本市場で発売されているオーディオ機器を、アクセサリーをふくめて網羅した便利な本だった。
しかも70年代の、この本の巻頭には、沢村亨氏による「カタログデータの読み方」というページがあり、
その中にウォルッシュ・ドライバーの解説もあった。
そのおかげで大ざっぱにはどういうものか知っていたけれど、
それだけではやはり不充分だったし、オームのスピーカーシステムを、
すこし変った無指向性スピーカーというぐらいの認識のところでとまっていた。
このころアメリカ(だったと記憶している)からBESというメーカーのスピーカーシステムが入ってきていた。
これもステレオサウンドの新製品紹介のページで取り上げている。
薄型のパネル状の外観のスピーカーシステムだった。
外観からはマグネパンと同類のスピーカーなんだろう、という理解だった。
ただ輸入元からの資料を読むと、どうもそうではないことはわかったものの、
それでも、それがどういうことなのかを理解できていたわけではない。
このBESのスピーカーシステムも、ステレオサウンドの試聴室で聴いている。
でも、記憶を溯っても、ほとんど思い出せない。
BESのスピーカーシステムもベンディングウェーヴのひとつだったのか、と気づくのは、
もっとずっと後、ジャーマン・フィジックスのDDD型ユニットを聴いたあとだった。
それほどスピーカーの理想動作は、ピストニックモーションである──、
このことから離れることができずに、ものごとを捉えていたのである。
http://audiosharing.com/blog/?p=11569
Date: 8月 17th, 2013
現代スピーカー考(その32)
http://audiosharing.com/blog/?p=11586
ピストニックモーションだけがスピーカーの目指すところではないことは知ってはいた。
そういうスピーカーが過去にあったことも知識としては知ってはいた。
ヤマハの不思議な形状をしたスピーカーユニットが、いわゆる非ピストニックモーションの原理であることは、
あくまでも知識の上でのことでしかなかった。
このヤマハのスピーカーユニットのことは写真で知っていたのと、
そういうスピーカーがあったという話だけだった。
ヤマハ自身がやめてしまったぐらいだから……、というふうに捉えてしまったこともある。
1980年ごろから国内メーカーからはピストニックモーションを、より理想的に追求・実現しようと、
平面振動板スピーカーがいくつも登場した。
そういう流れの中にいて、非ピストニックモーションでも音は出せる、ということは、
傍流の技術のように見えてしまっていた。
それに1980年代に聴くことができた非ピストニックモーションのスピーカーシステム、
BESのシステムにしても、オームのウォルッシュドライバーにしても、完成度の低さがあり、
それまで国内外のスピーカーメーカーが追求してきて、あるレベルに達していた剛の世界からすれば、
非ピストニックモーションの柔の世界は、
生れたばかりの、まだ立てるか立てないか、というレベルだった、ともいえよう。
それに聞くところによると、
ウォルッシュ・ドライバーの考案者でウォルッシュ博士も、
最初はピストニックモーションでの考えだったらしい。
けれど実際に製品化し研究を進めていく上で、
ピストニックモーションではウォルッシュ・ドライバーはうまく動作しないことに気づき、
ベンディングウェーヴへと考えを変えていったそうだ。
当時は、ベンディングウェーヴという言葉さえ、知らなかったのだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=11586
Date: 5月 13th, 2014
現代スピーカー考(その33)
http://audiosharing.com/blog/?p=13694
リボン型、コンデンサー型、その他の全面駆動型のスピーカーユニットがある。
これらは振動板の全面に駆動力がかかっているから、振動板の剛性は原則として必要としない、とされている。
駆動力が振動板全体に均一にかかっていて、その振動板が周囲からの影響をまったく受けないのであれば、
たしかに振動板に剛性は必要ない、といえるだろう。
だがリボン型にしろコンデンサー型にしろ、一見全面駆動のように見えても、
微視的にみていけば駆動力にムラがあるのは容易に想像がつく。
だいたい人がつくり出すものに、完全な、ということはない。
そうであるかぎり完全な全面駆動は現実のモノとはならない。
ボイスコイルを振動板にプリントし、振動板の後方にマグネットを配置した平面型は、
コンデンサー型よりももっと駆動力に関しては不均一といえる。
そういう仕組みを、全面駆動を目指した方式だから、
さも振動板全体に均一に駆動力がかかっている……、と解説する人がいる。
コーン型やドーム型に対して、こうした方式を全面駆動ということは間違いとはいえないし、
私もそういうことがある。だが完全なる全面駆動ではないことは、ことわる。
もし全面駆動(つまり振動板全体に駆動力が均一にかかっている状態)が実現できていたら、
振動板の材質の違い(物性の違い)による音の差はなくなるはずである。
現実には、そうではない。ということは全面駆動はまだ絵空事に近い、といえる。
ただこれらの方式を否定したいから、こんなことを書いているのではない。
これらのスピーカーはピストニックモーションを追求したものであり、
ピストニックモーションを少しでも理想に近付けるには、振動板の剛性は高さが常に求められる。
剛性の追求(剛の世界)は、力まかせの世界でもある。
ジャーマン・フィジックスのDDD型ユニットを聴いてから、頓にそう感じるようになってきた。
http://audiosharing.com/blog/?p=13694
Date: 1月 30th, 2015
現代スピーカー考(その34)
http://audiosharing.com/blog/?p=16134
柔よく剛を制す、と昔からいわれている。
これがスピーカーの世界にも完全に当てはまるとまでは私だっていわないけれど、
柔よく剛を制すの考え方は、これからのスピーカーの進化にとって必要なことではないか。
これに関連して思い出すのは、江川三郎氏が一時期やられていたハイイナーシャプレーヤーのことだ。
ステレオかオーディオアクセサリーに発表されていた。
慣性モーメントを高めるために、中心から放射状にのびた複数の棒の先に重りがつけられている。
重りの重量がどのくらいだったのか、放射状の棒の長さがどれだけだったのかはよく憶えていない。
それでもガラス製のターンテーブルとこれらの組合せは、写真からでも独特の迫力を伝えていた。
ターンテーブルの直径も30cmではなく、もっと大きかったように記憶している。
トーンアームもスタックスのロングアーム(それも特註)だったような気がする。
慣性モーメントを大きくするという実験のひとつの記録かもしれない。
メーカーも同じようにハイイナーシャのプレーヤーの実験は行っていただろう。
だからこそターンテーブルプラッター重量が6kgから10kgのダイレクトドライヴ型がいくつか登場した。
慣性モーメントを高めるには、同じ重量であれば、中心部よりも外周部に重量が寄っていた方が有利だし、
直径の大きさも効果的である。
その意味で江川三郎氏のハイイナーシャプレーヤーは理に適っていた、ともいえる。
そのころの私は、江川三郎氏はさらにハイイナーシャを追求されるだろうと思っていた。
けれど、いつのころなのかはもう憶えていないが、ハイイナーシャプレーヤーは処分されたようであるし、
ハイイナーシャを追求されることもなくなった。
なぜなのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=16134
Date: 1月 30th, 2015
現代スピーカー考(その35)
http://audiosharing.com/blog/?p=16146
江川三郎氏がどこまでハイイナーシャプレーヤーを追求されたのかは、私は知らない。
想像するに、ハイイナーシャに関してはやればやるほど音は変化していき、
どこまでもエスカレートしていくことを感じとられていたのではないだろうか。
つまり飽和点が存在しないのではないか、ということ。
静粛な回転のためにターンテーブルプラッターの重量を増す傾向はいまもある。
10kgほどの重量は珍しくなくなっている。
もっと重いものも製品化されている。
どこまでターンテーブルプラッターは重くしていけば、
これ以上重くしても音は変化しなくなる、という飽和点があるのだろうか。
10kgを20kgにして、40kg、100kg……としていく。
アナログディスクの重量は、重量盤といわれるもので約180g。
この一万倍が1800kgとなる。
このへんで飽和点となるのか。
それにターンテーブルプラッターを重くしていけば、それを支える周辺の重量も同時に増していく。
1.8tのターンテーブルプラッターであれば、プレーヤーシステムの総重量は10tほどになるのだろうか。
だれも試せないのだから、ここまでやれば飽和点となるとはいえない。
飽和点に限りなく近づいていることはいえるが、それでも飽和点といえるだろうか。
江川三郎氏も、飽和点について書かれていたように記憶している。
ようするに、きりがないのである。
http://audiosharing.com/blog/?p=16146
Date: 7月 22nd, 2018
現代スピーカー考(その36)
http://audiosharing.com/blog/?p=26490
この項は、このブログを書き始めたころは熱心に書いていたのに、
(その35)を書いたのは、三年半ほど前。
ふと思いだし、また書き始めたのは、
ステレオサウンド 207号の特集が「ベストバイ・スピーカー上位49モデルの音質テスト」だからだ。
ステレオサウンドでの前回のスピーカーシステムの総テストは187号で、五年前。
ひさびさのスピーカーシステムの総テストであるし、
私もひさびさに買ったステレオサウンドだった。
49機種のスピーカーシステムの、もっとも安いモノはエラックのFS267で、
420,000円(価格はいずれもペア)。
もっとも高いモノは、YGアコースティクスのHailey 1.2の5,900,000円である。
どことなく似ているな、と感じるスピーカーシステムもあれば、
はっきりと個性的なスピーカーシステムもある。
使用ユニットもコーン型は当然として、ドーム型、リボン型、ホーン型、
コンデンサー型などがあるし、
ピストニックモーションが主流だが、ベンディングウェーブのスピーカーもある。
これら49機種のスピーカーシステムは、
いずれも半年前のステレオサウンドの特集ベストバイの上位機種ということだから、
人気も評価も高いスピーカーシステムといえる。
その意味では、すべてが現代スピーカーといえるのか、と思うわけだ。
いったい現代スピーカーとは、どういうものなのか。
それをこの項では書こうとしていたわけだが、過去のスピーカーシステムをふり返って、
あの時代、あのスピーカーは確かに現代スピーカーだった、といえても、
現行製品を眺めて、さぁ、どれが現代スピーカーで、そうでないのか、ということになると、
なかなか難しいと感じている。
http://audiosharing.com/blog/?p=26490
Date: 7月 24th, 2018
現代スピーカー考(その37)
http://audiosharing.com/blog/?p=26534
ステレオサウンド 207号の特集に登場する49機種のスピーカーシステム。
いま世の中に、この49機種のスピーカーシステムしか選択肢がない、という場合、
私が選ぶのは、フランコ・セルブリンのKtêmaである。
ペアで400万円を超えるから、いまの私には買えないけれども、
予算を無視した選択ということであれば、Ktêmaを、迷うことなく選ぶ。
このスピーカーならば、こちらがくたばるまでつきあっていけそうな予感がある。
49機種のスピーカーシステムで実際に、その音を聴いているのは半分もない。
Ktêmaは聴いている。
仮に聴いていなかったとしても、207号の試聴記だけでの判断でもKtêmaである。
207号の特集では四つの価格帯に分けられている。
それぞれの価格帯から選ぶとしたら、
80万円以下のところでは、ハーベスのSuper HL5 PlusかタンノイのEaton。
130万円以下のところでは、フランコ・セルブリンのAccordo。
280万円以下のところでは、JBLの4367WXかマンガーのp1、それにボーニック・オーディオのW11SE。
280万円超のところでは、Ktêmaの他にはJBLのProject K2 S9500。
8/49である。
これら八機種のうちで、現代スピーカーと考えられるモノは……、というと、
まずKtêmaは真っ先に外れる。
同じフランコ・セルブリンのAccordoも、外れる。
ハーベスも現代的BBCモニターとはいえても、現代スピーカーなのか、となると、
やはり外すことになる。Eatonも旧Eatonと比較すれば部分的に現代的ではあっても、
トータルでみた場合には、現代スピーカーとはいえない。
マンガーのユニットそのものは非常に興味深いものを感じるが、
だからといってシステムとしてとらえた場合は、やはりこれも外すことになる。
ボーニック・オーディオは数ヵ月前に、とある販売店で鳴っているのを偶然耳にした。
それまで気にも留めなかったけれど、
そこで鳴っていた音は、自分の手で鳴らしてみたらどんなふうに変るのか、
それをやってみたくなるくらいの音がしていた。
JBLを二機種選んだが、現代スピーカーということでは4367WXのほうだし、
ドライバーとホーンは現代スピーカーのモノといえるかも、ぐらいには感じている。
それでも、システムとしてどうなのか、といえば、やはり外す。
となると、八機種の中で、これが現代スピーカーだ、といえるモノはない。
では、残りの41機種の中にあるのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=26534
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/697.html#c166
94. 中川隆[-5718] koaQ7Jey 2021年4月14日 19:28:10 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[39]
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タイトル=audio identity (designing) 宮ア勝己 現代スピーカー考
audio identity (designing) 宮ア勝己 ワグナーとオーディオ(マランツかマッキントッシュか) (中川隆)
に対するレスポンス投稿として
audio identity (designing) 宮ア勝己 現代スピーカー考
Date: 9月 15th, 2008
現代スピーカー考(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=48
1年ほど前だったと思うが、ある掲示板で
「現代スピーカーの始まりはどこからか」というタイトルで語られていたのを、ちらっと読んだことがある。
この問掛けをした人は、ウィルソン・オーディオのスピーカーだ、という。
コメントを寄せている人の中には、B&Wのマトリックス801という人もいたし、
その他のメーカー、スピーカーの型番をあげる人もいた。
挙げられたスピーカーの型番は、
ほぼすべて1980年代の終わりから90年にかけて登場したものばかりで、
ここにコメントしている人たちは、私よりも10歳くらい若い世代か、さらにその下の世代かもと思っていたら、
大半の方が私よりも二、三歳上なので、驚いた。
もっと驚いたのは、誰一人、現代スピーカーの定義を行なわないまま、
スピーカーの型番を挙げ、その理由というよりも、私的感想を述べているだけなことだ。
特定の人しか読めないようになっている内輪だけの場や、
酒を飲みながら、あれが好きだとかこれはちょっと……と語り合うのは、くだらなさを伴いながらも楽しいし、
そのことに、外野の私は、何も言わない。
けれど不特定の人がアクセスする場で、
少なくとも「現代スピーカーはここから始まった」というテーマで語り合うにしては、
すこし幼すぎないだろうか。
話をもどそう。
現代スピーカーは、KEFからはじまった、と私は考える。
http://audiosharing.com/blog/?p=48
現代スピーカー考(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=49
昔も今もそうだが、KEFをケフと呼ぶ人が少なからずいるが、正しくはケー・イー・エフである。
KEFは、1961年にレイモンド・E・クックによって創立されている。
クックは、ワーフェデール(輸入元が変わるたびに日本語表記も変っていて、ワーフデールだったりもするが、
個人的にはワーフェデールが好きなので)に直前まで在籍している。
ワーフェデールは、イギリス人で当時のスピーカー界の大御所のひとりだった
G・A・ブリッグスによる老舗のスピーカーメーカー(創立1932年)で、
ブリッグスはいくつものオーディオ関係の著書を残している。
1961年に「Audio Biobraphies」を出している。
イギリスとアメリカのオーディオ関係者の回想録に、ブリッグスがコメントをつけたもので、
そこに1954年の、ある話が載っており、岡俊雄氏が、ステレオサウンド 10号に要約されている。
手元にその号はないので、記憶による要約だが──
1954年、ニューヨークのホテルで催されていたオーディオフェアに、ワーフェデールも出展していた。
そのワーフェデールのブースにある日、若い男が、
一辺四〇センチにも満たない、小さなスピーカーを携えて現われた。
エドガー・M・ヴィルチュアであり、G・A・ブリッグスに面会を求めた。
ヴィルチュアはスピーカー会社をつくり、その第1号機を持ってきた。
これと、ブリッグス(つまりワーフェデール)のスピーカーと、公開試聴をしたいという申し出である。
ワーフェデールの大型スピーカーは約250リットル強、
ヴィルチュアのスピーカーは一辺40cmにも満たない立方体の小型スピーカー。
当時の常識では、勝負は鳴らす前から決っていると多くの人が思っていたにも関わらず、
パイプオルガンのレコードを、十分な量感で自然な音で聴かせたのは、
ヴィルチュアの小型スピーカーだったのを、会場の多くの人ばかりでなく、ブリッグスも認めている。
E・M・ヴィルチュアは、翌年、自身の会社アコースティック・リサーチ(AR)創立し、
正式にAR-1と名付けたスピーカーを市販している(試作機とは多少寸法は異なる)。
勝手な推測だが、この事件が、クックがワーフェデールをはなれ、
KEFを創立するのにつながっていると思っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=49
現代スピーカー考(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=50
クックがいた頃のワーフェデールのスピーカーユニットは、
ウーファーもスコーカーもトゥイーターもすべてコーン型で、振動板は、もちろん紙を採用している。
そのラインナップの中で異色なのは、W12RS/PSTである。
紙コーンのW12RSとは異り、型番の末尾が示すとおり発泡プラスチックを振動板に採用している。
このW12RS/PSTを開発したのは、技術部長だったクックである。
さらにクックは、高分子材料を振動板に使うことを考え開発したにも関わらず、ブリッグスが採用を拒否している。
このウーファーがのちにKEFのB139として登場する。
クックは、スピーカーの振動板としての紙に対して、
自然素材ゆえに安定性が乏しく均一のものを大量に作る工業製品の素材としては必ずしも適当ではないと考えており、
均質なものを大量に作り出すことが容易な化学製品に、はやくから注目し取り組んでいる。
クックの先進性と、それを拒否したブリッグスが、
ワーフェデールという、老舗の器の中で居つづけることは無理があったと考えてもいいだろう。
もしB139がワーフェデールから登場していたら、クックの独立はなかったか、
すこし先に延びていたかもしれないだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=50
現代スピーカー考(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=51
レイモンド・E・クックは、ワーフェデールに在籍していた1950年代、
外部スタッフとしてBBCモニターの開発に協力している。
当時のBBC技術研究所の主任研究員D・E・L・ショーターを中心としたチームで、
ショーターのキャリアは不明だが、イギリスにおいてスピーカー研究の第一人者であったことは事実で、
ワーフェデールのブリッグスも,自著「Loudspeakers」に、
ショーターをしばしば訪ねて、指導を仰いだことがある、と記している。
ショーターの元での、スピーカーの基本性能を解析、理論的に設計していく開発スタイルと、
当時のスピーカーメーカーの多くが勘と経験に頼った、いわゆる職人的な設計・開発スタイルを、
同時期に経験しているクック。
クックの写真を見ると、学者肌の人のように思う。
彼の気質(といっても写真からの勝手な推測だが)からいっても、
後者のスタイルはがまんならなかっただろうし、職人的開発スタイルのため、
新しい理論(アコースティックサスペンション方式)による小型スピーカーに公開試聴で負けたことは、
その場にいたかどうかは不明だが、ブリッグス以上に屈辱的だったに違いないと思っている。
ショーターやクックのチームが開発したスピーカーは、LS5/1であり、
改良モデルのLS5/1Aの製造権を手に入れたのは、クックが創立したKEFであり、BBCへの納入も独占している。
http://audiosharing.com/blog/?p=51
現代スピーカー考(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=54
LS5/1Aは、スタンダードサンプルに対して規定の範囲内に特性がおさまるように、
1本ずつ測定・キャリブレートが要求される。
クックにとって、均質の工業製品をつくる上で、このことは当り前のこととして受けとめていただろう。
1961年、KEFはプラスチックフィルム、メリネックスを振動板に採用したドーム型トゥイーターT15を、
1962年にはウーファーのB139を発表している。
ワーフェデール時代にやれなかった、
理論に裏打ちされた新しい技術を積極的に採りいれたスピーカーの開発を特色として打ち出している。
1968年、KEFにローリー・フィンチャムが技術スタッフとして加わる。
彼を中心としたチームは、ブラッドフォード大学と協力して、
スピーカーの新しい測定方法を開発し、1973年のAESで発表している。
インパルスレスポンスの解析法である。
この測定方法の元になったのは、
D.E.L.ショーターが1946年にBBCが発行しているクオータリーに発表した
「スピーカーの過渡特性の測定とその視覚的提示方法」という論文である。
第二次世界大戦の終わった翌年の1月のことである。驚いてしまう。
この論文が実用化されるにはコンピューターの進化・普及が必須で、27年かかっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=54
現代スピーカー考(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=56
インパルスレスポンスの解析法は、従来のスピーカーの測定が、
周波数特性、指向特性、インピーダンスカーブ、歪率といった具合に、
正弦波を使った、いわゆる静特性の項目ばかりであるのに対して、
実際の動作状態に近い形でつかむことを目的としたものである。
立ち上がりの鋭いパルスをスピーカーに入力、その音をコンデンサーマイクで拾い、
4ビットのマイクロプロセッサーで、結果を三次元表示するものである。
これによりスピーカーにある波形が加えられ、音が鳴りはじめから消えるまでの短い時間で、
スピーカーが、どのように動作しているのかを解析可能にしている。いわば動特性の測定である。
この測定方法は、その後、スピーカーだけでなく、カートリッジやアンプの測定法にも応用されていく。
インパルスレスポンスの解析法で測定・開発され、最初に製品化されたのは#104である。
瀬川先生は「KEF #104は、ブックシェルフ型スピーカーの記念碑的、
あるいは、里程標的(マイルストーン)な作品とさえいってよいように思う。」とひじょうに高く評価されている。
インパルスレスポンスの解析法は、コンピューターの進歩とともに改良され、
1975年には、4ビット・マイクロプロセッサーのかわりに、
ヒューレット・パッカード社のHP5451(フーリエアナライザー)を使用するようになる。
新しいインパルスレスポンスの解析法により、
#104のネットワークに改良が加えられ(バタワースフィルターをベースにしたもの)、
#104aBにモデルチェンジしている。
http://audiosharing.com/blog/?p=56
現代スピーカー考(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=57
KEFの#104aBは、20cm口径のウーファーB200とソフトドーム型トゥイーターT27の2ウェイ構成に、
B139ウーファーをベースにしたドロンコーンを加えたモデルである。
B200は、クックが中心となって開発された高分子素材のベクストレンを振動板に採用している。
ベクストレンは、その組成が、紙以上にシンプルで均一なため、ロットによるバラツキも少なく、
最終的に音質もコントロールしやすい、との理由で、BBCモニターには1967年から採用されている。
ただし1.5kHzから2kHzにかけての固有音を抑えるために、ダンプ剤が塗布されている。
T27の振動板はメリネックス製。T27の最大の特長は振動板ではなく、構造にある。
磁気回路のトッププレートの径を大きくし、そのままフレームにしている。
従来のドーム型トゥイーターの、トッププレートの上にマウントフレームが設けるのに対して、
構造をシンプル化し、音質の向上を図っている。しかもコストがその分けずれる。
のちにこの構造は、ダイヤトーンのドーム型ユニットにも採用される。
このT27の構造は、いかにもイギリス人の発想だとも思う。
たとえばQUADの管球式パワーアンプのIIでは、QUADのネームプレートを留めているネジで、
シャーシ内部のコンデンサーも共締めしているし、
タンノイの同軸型ユニットは、
アルテックがウーファーとトゥイーターのマグネットを独立させているのと対照的に、
ひとつのマグネットで兼用している。
しかも中高域のホーンの延長として、ウーファーのカーブドコーンを利用している。
こういう、イギリス独特の節約精神から生れたものかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=57
現代スピーカー考(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=58
#104と#104aBの違いは(記憶に間違いがなければ)ネットワークだけである。
ユニットはまったく同じ、エンクロージュアも変更されていない。
そのため、KEFでは、旧モデルのユーザーのために、aBタイプへのヴァージョンアップキットを発売していた。
キットの内容は新型ネットワークのDN22をパッケージしたもので、
スピーカーユニットが同じにも関わらず、スピーカーの耐入力が、50Wから100Wと大きく向上している。
この成果は、#104の開発に使われた4ビット・マイクロプロセッサーと、
aBタイプへの改良に使われたヒューレット・パッカード社のHP5451の処理能力の違いから生れたものだろう。
インパルスレスポンスの解析法そのものは大きな変化はなくても、
処理する装置の能力次第で、時間は短縮され、
その分、さまざまなことを試せるようになっているし、
結果の表示能力も大きな違いがあるのは容易に想像できる。
そこから読み取れるものも多くなっているはず。
インパルスレスポンスの解析法の進歩・向上によって(言うまでもないが、進歩しているのは解析法だけではない)、
#105が生れてくることになる。
私が考える現代スピーカーのはじまりは、この#105である。
http://audiosharing.com/blog/?p=58
現代スピーカー考(余談・その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=59
KEFの#105は、ステレオサウンド 45号の表紙になっている。
このころのステレオサウンドの表紙を撮影されていたのは安齋吉三郎氏。
いまのステレオサウンドの表紙と違い、
この時代は、撮影対象のオーディオ機器を真正面から見据えている感じがしてきて、
印象ぶかいものが多く、好きである。
41号の4343もそうだし、45号の105もそう。ほかにもいくつもあげられる。
目の前にあるモノを正面から、ひたすらじーっと見続けなければ、
見えてこないものがあることを、
安齋氏の写真は無言のうちに語っている、と私は思う。
http://audiosharing.com/blog/?p=59
現代スピーカー考(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=60
「われわれのスピーカーは、コヒーレントフェイズ(coherent phase)である」
当時、類似のスピーカーとの違いを尋ねられて、
KEFのレイモンド・E・クックがインタビューで答えた言葉である。
#105とは、KEF独自の同軸型ユニットUNI-Qを搭載したトールボーイ型スピーカーのことではなく、
1977年に登場した3ウェイのフロアー型スピーカーのことである。
#105は、傾斜したフロントバッフルのウーファー専用エンクロージュアの上部に、
スコーカーとトゥイーターをマウントした樹脂製のサブエンクロージュアが乗り、
中高域部単体で、左右に30度、上下に7度、それぞれ角度が変えられるようになっている。
使用ユニットは、105のためにすべて新規開発されたもので、
ウーファーは30cm口径のコーン型、振動板は高分子系。
スコーカーは10cmのコーン型、トゥイーターはドーム型となっている。
こう書いていくと、B&Wの801と似ていると思う人もいるだろう。
801は2年後の79年に登場している。
#105の2年前に、テクニクスのSB-7000が登場しているし、
さらに前にはフランス・キャバスからも登場している。同時期にはブリガンタンが存在している。
http://audiosharing.com/blog/?p=60
現代スピーカー考(その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=61
使用ユニットの前後位置合わせを行なったスピーカー、一般的にリニアフェイズと呼ばれるスピーカーは、
キャバスがはやくからORTF(フランスの国営放送)用モニターで採用していた。
1976年当時のキャバスのトップモデルのブリガンタン(Brigantin)は、
フロントバッフルを階段状にすることで、各ユニットの音源を垂直線上に揃えている。
リニアフェイズ(linear phase)を名称を使うことで積極的に、
この構造をアピールしたのはテクニクスのSB-7000である。
このモデルは、ウーファー・エンクロージュアの上に、
スコーカー、トゥイーター用サブエンクロージュアを乗せるという、
KEFの#105のスタイルに近い(前にも述べたように、SB-7000が先に登場している)。
さらに遡れば、アルテックのA5(A7)は、
ウーファー用エンクロージュアにフロントホーンを採用することで、
ホーン採用の中高域との音源の位置合わせを行なっている。
#105よりも先に、いわゆるリニアフェイズ方式のスピーカーは存在している。
http://audiosharing.com/blog/?p=61
Date: 10月 29th, 2008
現代スピーカー考(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=163
KEFのレイモンド・E・クックの
「われわれのスピーカーは、コヒーレントフェイズ(coherent phase)である」 を
もういちど思い出してみる。
このインタビューの詳細を思い出せればいいのだが、さすがに30年前のことになると、
記憶も不鮮明なところがあるし、手元にステレオサウンドもない。
いま手元にあるステレオサウンドは10冊に満たない。
もうすこしあれば、さらに正確なことを書いていけるのだが……。
クックが言いたかったのは、#105は単にユニットの音源合わせを行なっているだけではない。
ネットワークも含めて、位相のつながりもスムーズになるよう配慮して設計している。
そういうことだったように思う。
他社製のスピーカーを測定すると、位相が急激に変化する帯域があるとも言っていたはずだ。
当然、その測定にはインパルスレスポンスによる解析法が使われているからこその発言だろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=163
現代スピーカー考(その12)
http://audiosharing.com/blog/?p=82
KEFの#105をはじめて聴いたのは1979年、熊本のとあるオーディオ店で、
菅野先生と瀬川先生のおふたりが来られたイベントの時である。
オーディオ相談といえるイベントで、菅野先生、瀬川先生はそれぞれのブースにおられて、
私はほとんど瀬川先生のブースにずっといた。
その時、瀬川先生が調整して聴かせてくれたのが、105である。
いまでこそクラシックが、聴く音楽の主だったものだが、当時、高校二年という少年にとっては、
女性ヴォーカルがうまく鳴ってほしいもので、瀬川先生に、
「この人とこの人のヴォーカルがうまく鳴らしたい」(誰なのかは想像にまかせます)と言ったところ、
「ちょっと待ってて」と言いながら、ブースの片隅においてあった105を自ら移動して、
バルバラのレコードをかけながら、
スピーカー全体の角度、それから中高域ユニットの水平垂直方向の調整を、
手際よくやられたのち、「ここに座って聴いてごらん」と、
バルバラをもういちど鳴らしてくれた。
唇や舌の動きが手にとるようにわかる、という表現が、当時のオーディオ雑誌に載っていたが、
このときの音がまさにそうだった。
誇張なく、バルバラが立っていたとして、ちょうど口あたりのところに、
何もない空間から声が聴こえてくる。
瀬川先生の調整の見事さと早さにも驚いたが、この、一種オーディオ特有の生々しさと、
けっして口が大きくならないのは、強い衝撃だった。
バルバラの口の中の唾液の量までわかるような再現だった。
ヴォーカルの再生は、まず口が小さくなければならない、と当時のオーディオ誌ではよく書いてあった。
それがそのまま音になっていた。
いま思い出すと、それは歌い手のボディを感じられない音といえるけれど、
なにか他のスピーカーとは違う、と感じさせてくれた。
http://audiosharing.com/blog/?p=82
現代スピーカー考(その13)
http://audiosharing.com/blog/?p=83
KEFの#105の底にはキャスターが取り付けられていた。
いまのオーディオの常識からすると、なぜそんなものを取り付ける? となるが、
当時は、スペンドールのBCII、BCIIIの専用スタンドもキャスターをがついていた。
ただスペンドールの場合も、このキャスター付きのスタンドのせいで、
上級機の BCIIIはずいぶん損をしている。
日本ではBCIIのほうが評価が高く、BCIIIの評価はむしろ低い。
ステレオサウンド 44号のスピーカーの総テストの中で、瀬川先生が、
BCIIIを、専用スタンドではなく、
他のスタンドにかえたときの音に驚いた、といったことを書かれている。
スペンドールのスタンドは、横から見るとコの字型の、鉄パイプの華奢なつくりで、キャスター付き。
重量は比較的軽いBCIIならまだしも、BCIIのユニット構成に30cmウーファーを追加し
エンクロージュアを大型にしたBCIIIで、スタンドの欠点が、よりはっきりと出たためであろう。
KEFの試聴室の写真を見たことがある。
スピーカーは、105の改良モデルの105.2で、一段高いステージの上に置かれているが、
とうぜんキャスターは付いていない。あのキャスターは、輸入元がつけたのかもしれない。
そして、キャスターを外した105の音はどう変化するのかを確認してみたい。
http://audiosharing.com/blog/?p=83
現代スピーカー考(その14)
http://audiosharing.com/blog/?p=164
KEFの#105の資料は、手元に何もない。写真があるぐらいだ。
以前、山中先生が言っておられた。
「ぼくらがオーディオをやりはじめたころは、得られる情報なんてわずかだった。
だからモノクロの写真一枚でも、じーっと見続けていた。
辛抱づよく見ることで、写真から得られるもの意外と多いし、そういう習慣が身についている。」
私がオーディオに関心をもちはじめたころも、山中先生の状況と大きく変わらない。
東京や大阪などに住んでいれば、本だけでなくオーディオ店にいけば、実機に触れられる。
しかも、オーディオ店もいくつも身近にある。
けれど、熊本の片田舎だと、オーディオを扱っているところはあっても、近所にオーディオ専門店はない。
得られる情報といえば、オーディオ誌だけである。
まわりにオーディオを趣味としている先輩も仲間もいなかった。
だから何度もくり返し同じ本を読み、写真を見続けるしかなかった。
いまはどうだろう。
情報量が増えたことで、あるひとつの情報に接している時間は短くなっていないだろうか。
数年前、ある雑誌で、ある人(けっこう年輩の方)が、
「もう、細かなことはいちいち憶えてなくていいんだよ。ネットで検索すればいいんだから」と発言されていた。
それは趣味の分野に関しての発言だった。
ネットに接続できる環境があり、パソコンもしくはPDAで検索すればそのとおりだろう。
仲間内で、音楽やオーディオの話をしているとき、
その人は、つねにネットに接続しながら話すのだろうか。
それで成り立つ会話というのを想像すると、つよい異和感がある。
http://audiosharing.com/blog/?p=164
現代スピーカー考(その15)
http://audiosharing.com/blog/?p=195
KEFの#105の写真を見ていると、LS3/5Aにウーファーを足したスタイルだなぁ、と思ってしまう。
スコーカーは10cm口径のコーン型で、
トゥイーターはT27でこそないが、おそらく改良型といえるであろうソフトドーム型。
これらを、ただ単にウーファーのエンクロージュアに乗せただけではなく、
左右上下に角度調整ができる仕掛けがついている。
#105の、見事な音像定位は、LS3/5Aの箱庭的定位に継がっているようにも思えてくる。
LS3/5Aも、#105の中高域部と同じように、仰角も調整して聴いたら、
もっと精度の高い、音の箱庭が現われるのかもしれない。
LS3/5Aを使っていたときには、仰角の調整までは気がつかなかった。
セレッションのSL600を使っていたときに、カメラの三脚の使用を検討したことがある。
スピーカーの仰角も、左右の振り、そして高さも、すぐ変更できる。
いい三脚は、ひじょうにしっかりしている。
スピーカーのベストポジションを見つけたら、そこからは絶対に動かさないのと対極的な聴き方になるが、
被写体に応じて、構図やカメラのピントを調整するように、
ディスクの録音に応じて、スピーカーのセッティングを変えていくのも、ありではないだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=195
現代スピーカー考(その16)
http://audiosharing.com/blog/?p=205
推測というよりも妄想に近いとわかっているが、#105のスタイルを、
レイモンド・クックは、LS3/5A+ウーファーという発想から生み出したように思えてならない。
LS3/5Aに搭載されているスピーカーユニットはKEF製だし、KEFとBBCの関係は深い。
時期は異るが、KEFからもLS3/5Aが発売されていたこともある。
#105は、セッティングを緻密に追い込めば、精度の高い音場再現が可能だし、
内外のスピーカーに与えた影響は、かなり大きいといえるだろう。
にも関わらず、少なくとも日本では#105は売れなかった。
#105は、より精度の高さを求めて、105.2に改良されている。
もともとバラツキのひじょうに少ないスピーカーではあったが、105.2になり、
全数チェックを行ない、標準原器と比較して、
全データが±1dBにおさまっているモノのみを出荷していた。
またウーファーの口径を30cmから20cmの2発使用にして、
ウーファー・エンクロージュアを小型化した105.4も出ていた。
ということは、#105はKEFにとって自信作であり、主力機でもあったわけだが、
日本での売れ行きはサッパリだったと聞いている。
この話をしてくれた人に理由をたずねると、意外な答えが返ってきた。
「(スピーカーの)上にモノが乗せられないから」らしい。
いまでは考えられないような理由によって、である。
http://audiosharing.com/blog/?p=205
現代スピーカー考(その17)
http://audiosharing.com/blog/?p=206
KEFの#105が日本であまり芳しい売行きでなかったのは、
なにも上にモノを乗せられないばかりではないと思う。
#105と同時期のスピーカーといえば、価格帯は異るが、JBLの4343があり、爆発的に売れていた。
#105と同価格帯では、QUADのESL、セレッションのDitton66(662)、
スペンドールBCIII、ダイヤトーンの2S305、タンノイのアーデン、
すこし安い価格帯では、ハーベスのMonitor HL、スペンドールBCII、JBLの4311、
BOSEの901、パイオニアのS955などがあった。
これらのスピーカーと比較すると、#105の音色は地味である。
現代スピーカーの設計手法の先鞭をつけたモデルだけに、周波数バランスもよく、
まじめにつくられた印象が先にくるのか、
魅力的な音色で楽しく音楽を聴かせてくれる面は、薄いように思う。
もちろんまったく無個性かというと決してそうではなく、
昔から言われるように、高域に、KEFならではの個性があるが、
それも#104に比べると、やはり薄まっている。
それにちょっと骨っぽいところもある。
もっともKEFが、そういうスピーカーづくりを嫌っていただろうから、
#105のような性格に仕上がるのは同然だろうが、
個性豊かなスピーカー群に囲まれると、地味すぎたのだろう。
少なくとも、いわゆる店頭効果とは無縁の音である。
店頭効果で思い出したが、
上にモノが乗せられないことは、オーディオ店に置いてもらえないことでもある。
当時のオーディオ店では、スピーカーは山積みで展示してあり、
切換スイッチで、鳴らしていた。
#105のスタイルは、オーディオ店でも嫌われていた。
おそらく、このことは輸入代理店を通じて、KEFにも伝えられていたはず。
それでも、KEFは、スタイルを変えることなく、105.2、105.4とシリーズ展開していく。
http://audiosharing.com/blog/?p=206
現代スピーカー考(その18)
http://audiosharing.com/blog/?p=207
#105の2年ほどあとに登場した303というブックシェルフ型スピーカーは、
ペアで12万4千円という、輸入品ということを考えれば、かなりのローコストモデルだ。
20cm口径のコーン型ウーファーとメリネックス振動板のドーム型トゥイーターで、
エンクロージュアの材質は、木ではなく、プラスチック樹脂。
外観はグリルがエンクロージュアを一周しているという素っ気無さであり、
合理的なローコストの実現とともに、製造時のバラツキの少なさも考慮された構成だ。
303の音は、当時、菅野先生と瀬川先生が高く評価されていた。
たしかおふたりとも、ステレオサウンド 55号(ベストバイの特集号)で、
マイベスト3に選ばれている。
こういうスピーカーは、従来の、技術者の勘や経験を重視したスピーカーづくりではなしえない。
理知的なアプローチと、それまでのスピーカーづくりの実績がうまく融合しての結果であろう。
#105の誕生があったから生れたスピーカーだろうし、
303も優れた現代スピーカーのひとつだと、私は思う。
瀬川先生が書かれていたように、303のようなローコスト設計を日本のメーカーが行なえば、
もっと安く、それでいて、まともな音のするスピーカーをつくれただろう。
2 Comments
kenken
1月 11th, 2009
なつかしさのあまり投稿いたします。 KEFの303は3度にわたり手に入れては手放しました。
今思うとラックスのアンプで303を鳴らしていた時代が最も純粋に音楽を楽しめた時期だったような気がします。
マニアの性ですぐにもう少しハイエンドなスピーカーを使いたくなってしまうのですが。。
audio sharing
3月 15th, 2009
kenkenさま
コメント、ありがとうございます。
KEF303の特徴である何気ない音、素朴な音は、現行製品ではなかなか得られない良さだと思います。
http://audiosharing.com/blog/?p=207
現代スピーカー考(その19)
http://audiosharing.com/blog/?p=210
KEFの#105で思い出したことがある。
1979年前後、マークレビンソンが、開発予定の機種を発表した記事が
ステレオサウンドの巻末に、2ページ載っていたことがある。
スチューダーのオープンリールデッキA80のエレクトロニクス部分を
すべてマークレビンソン製に入れ換えたML5のほかに、
マランツ10 (B)の設計、セクエラのチューナーの設計で知られるリチャード・セクエラのブランド、
ピラミッドのリボントゥイーターT1をベースに改良したモノや、
JBL 4343に、おもにネットワークに改良を加えたモノのほかに、
KEFの#105をベースにしたモノもあった。
A80、T1(H)、4343といった高級機の中で、価格的には中級の#105が含まれている。
#105だけが浮いている、という見方もあるだろうが、
訝った見方をすれば、むしろ4343が含まれているのは、日本市場を鑑みてのことだろうか。
マークレビンソンからは、これと前後して、HQDシステムを発表している。
QUADのESLのダブルスタックを中心とした、大がかりなシステムだ。
このシステム、そしてマーク・レヴィンソンがチェロを興してから発表したスピーカーの傾向から思うに、
浮いているのは4343かもしれない。
結局、製品化されたのはML5だけで、他のモノは、どこまで開発が進んでいたのかすら、わからない。
なぜマーク・レヴィンソンは、#105に目をつけたのか。
もし完成していたら、どんなふうに変わり、
どれだけマークレビンソンのアンプの音の世界に近づくのか、
いまはもう想像するしかないが、おもしろいスピーカーになっただろうし、
#105の評価も、そうとうに変わってきただろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=210
現代スピーカー考(その20)
http://audiosharing.com/blog/?p=771
ステレオサウンド創刊15周年記念の60号の特集は、アメリカン・サウンドだった。
この号の取材の途中で瀬川先生は倒れられ、ふたたび入院された。
この号も手もとにないので、記憶に頼るしかないが、JBLの4345を評して、
「インターナショナルサウンド」という言葉を使われた。
残念なのは、この言葉の定義づけをする時間が瀬川先生には残されていなかったため、
このインターナショナルサウンドが、その後、使われたことはなかった(はずだ)。
インターナショナルサウンドという言葉は、すこし誤解をまねいたようで、
菅野先生も、瀬川先生の意図とは、すこし違うように受けとめられていたようで、
それに対して、病室でのインタビューで、瀬川先生は補足されていた。
「主観的要素がはいらず、物理特性の優秀なスピーカーシステムの、すぐれた音」──、
たしか、こう定義されていたと記憶している。
インターナショナルサウンド・イコール・現代スピーカー、と定義したい。
http://audiosharing.com/blog/?p=771
Date: 1月 13th, 2010
現代スピーカー考(その20・補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=1102
ステレオサウンドの60号が手もとにあるので、
瀬川先生のインターナショナルサウンドについての発言を引用しておく。
*
これは異論があるかもしれないですけれど、きょうのテーマの〈アメリカン・サウンド〉という枠を、JBLの音には、ぼくの頭のなかでは当てはめにくい。たとえば、パラゴンとオリンパスとか、あの辺はアメリカン・サウンドだという感じがするんだけれども、ぼくの頭の中でJBLというとすぐ、4343以降のスタジオモニターが、どうしてもJBLの代表みたいにおもえちゃうんですが、しかし、これはもう〈アメリカン・サウンド〉じゃないんじゃないのか、言ってみれば〈インターナショナル・サウンド〉じゃないかという感じがするんです。この言い方にはかなり誤解をまねきやすいと思うので、後でまた補足するかもしれないけれども、とにかく、ぼくの頭の中でのアメリカン・サウンドというのは、アルテックに尽きるみたいな気がする。
アルテックの魅力というのは(中略)、50年代から盛り返しはじめたもう一つのリッチなアメリカ、それを代表するサウンドと言える。もしJBLの4343から4345を、アメリカン・サウンドと言うならば、これは今日の最先端のアメリカン・サウンドですね。
*
瀬川先生のインターナショナル・サウンドに対しては、
アメリカン・サウンドの試聴に参加された岡、菅野のおふたりは、異論を唱えられている。
岡先生は、4345の音を「アメリカ製のインターナショナル・サウンド」とされている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1102
現代スピーカー考(その20・続補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=1103
「ぼくはインターナショナル・サウンドっていうのはあり得ないと思います」と岡先生は否定されている。
が、「アメリカ製のインターナショナル・サウンド」とも言われているように、全否定されているわけではない。
岡先生は、こうも言われている。
「非常にオーバーな言い方をすれば、アメリカのスピーカーの方向というものはよくも悪しくもJBLが代表していると思うんです。アメリカのスピーカーの水準はJBLがなにかをやっていくたびにステップが上がっていく。そういう感じが、ことにここ10数年していたわけです。
JBLの行きかたというのはあくまでもテクノロジー一本槍でやっている。あそこの技術発表のデータを見ていると、ほんとうにテクノロジーのかたまりという感じもするんです。」
この発言と、瀬川先生が病室から談話で語られた
「客観的といいますか、要するにその主観的な要素が入らない物理特性のすぐれた音」、
このふたつは同じことと捉えてもいい。
だから残念なのは、全試聴が終った後の総括の座談会に、瀬川先生が出席されていないことだ。
もし瀬川先生が入院されていなかったら、インターナショナル・サウンドをめぐって、
ひじょうに興味深い議論がなされたであろう。
それは「現代スピーカー」についての議論でもあったはずだ。
瀬川先生の談話は、the Review (in the past) で公開している。
「でも、インターナショナル≠ニいってもいい音はあると思う」の、その1、2、3、4だ。
1 Comment
AutoG
1月 14th, 2010
当時、同時進行でステサンを読んでいた訳ですが、瀬川氏が4320、43、45等に対して礼賛する姿勢を以前から採っていて、客観的にも「やや淹れ込んでいる」という感は否めませんでした。まあ、その後、菅野氏がマッキンのスピーカーに傾倒していったりする経緯もありましたが、瀬川氏は情緒的にやや入りすぎるきらいがあって、菅野氏達に自分の好みを一般化する姿勢に対し、「傲慢」呼ばわりされる羽目になってしまった。入院先から「談話」の形で誤解を解く記事が載ったものの、読者としてはこの一連の「揉め事」に心穏やかではなかったことを思い出します。
結果として後に入院先の九段坂病院で帰らぬ人となった瀬川氏にとって、このアメリカンサウンド特集が評論活動としての最後であったと記憶します。
昨年大晦日に瀬川氏や岩崎千明氏を良く知る御仁と話しができて、しみじみ懐かし九思い、タイプは異なれどご両人とも「鋭い感性の人」という共通認識で別れました。いずれにしても瀬川氏には大きな影響を受けました。
http://audiosharing.com/blog/?p=1103
Date: 1月 22nd, 2010
現代スピーカー考(その20・続々補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=1115
瀬川先生が、「インターナショナル・サウンド」という言葉を使われた、29年前、
私は「グローバル」という言葉を知らなかった。
「グローバル」という言葉を、目にすることも、ほとんどなかった(はずだ)。
いま「グローバル」という言葉を目にしない、耳にしない日はないというぐらい、の使われ方だが、
「グローバル・サウンド」と「インターナショナル・サウンド」、このふたつの違いについて考えてみてほしい。
ステレオサウンド 60号の、瀬川先生抜きの、まとめの座談会は、
欠席裁判のようで不愉快だ、と捉えられている方も、少なくないようである。
インターネット上でも、何度か、そういう発言を読んだことがある。
早瀬さんも、「やり場のない憤り」を感じたと、つい最近書かれている。
私は、というと、当時、そんなふうには受けとめていなかった。
いまも、そうは受けとめていない。
たしかに、菅野先生の発言を、ややきつい表現とは感じたものの、瀬川先生の談話は掲載されていたし、
このとき、瀬川先生が帰らぬ人となられるなんて、まったく思っていなかったため、
次号(61号)のヨーロピアン・サウンドで、きっとKEFのスピーカーのことも、
思わず「インターナショナル・サウンド」と言われるのではないか、
そして、「インターナショナル・サウンド」について、
菅野先生と論争をされるであろう、と思っていたし、期待していたからだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=1115
現代スピーカー考(その20・続々続補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=1116
仮に欠席裁判だとしよう。
29年経ったいま、「グローバル」という言葉が頻繁に使われるようになったいま、
「インターナショナル・サウンド」という表現は、瀬川先生も「不用意に使った」とされているが、
むしろ正しい使われ方だ、と私は受けとめている。
もし「グローバル・サウンド」と言われていたら、いまの私は、反論しているだろう。
瀬川先生は、他の方々よりも、音と風土、音と世代、音と技術について、深く考えられていた。
だから、あの場面で「インターナショナル・サウンド」という言葉を、思わず使われたのだろう。
瀬川先生に足りなかったのは、「インターナショナル・サウンド」の言葉の定義をする時間だったのだ。
思慮深さ、では、決してない。
http://audiosharing.com/blog/?p=1116
現代スピーカー考(その20・続々続々補足)
瀬川先生に足りなかったものがもうひとつあるとすれば、
「インターナショナル・サウンド」の前に、
岡先生の発言にあるように「アメリカ製の」、もしくはアメリカ西海岸製の」、または「JBL製の」と、
ひとこと、つけ加えられることであろう。
グローバルとインターナショナルの違いは、
「故郷は?」ときかれたときに、
「日本・東京」とか「カナダ・トロント」とこたえるのがインターナショナルであって、
「お母さんのお腹の中」とこたえるのがグローバルだ、と私は思っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1117
現代スピーカー考(その21)
http://audiosharing.com/blog/?p=781
ステレオサウンドの60号の1年半前にも、スピーカーの試聴テストを行なっている。
54号(1980年3月発行)の特集は「いまいちばんいいスピーカーを選ぶ・最新の45機種テスト」で、
菅野沖彦、黒田恭一、瀬川冬樹の3氏が試聴、長島先生が測定を担当されている。
この記事の冒頭で、試聴テスター3氏による「スピーカーテストを振り返って」と題した座談会が行なわれている。
ここで、瀬川先生は、インターナショナルサウンドにつながる発言をされている。
※
海外のスピーカーはある時期までは、特性をとってもあまりよくない、ただ、音の聴き方のベテランが体験で仕上げた音の魅力で、海外のスピーカーをとる理由があるとされてきました。しかし現状は決してそうとばかかりは言えないでしょう。
私はこの正月にアメリカを回ってきまして、あるスピーカー設計のベテランから「アメリカでも数年前までは、スピーカーづくりは錬金術と同じだと言われていた。しかし今日では、アメリカにおいてもスピーカーはサイエンティフィックに、非常に細かな分析と計算と設計で、ある水準以上のスピーカーがつくれるようになってきた」と、彼ははっきり断言していました。
これはそのスピーカー設計者の発言にとどまらず、アメリカやヨーロッパの本当に力のあるメーカーは、ここ数年来、音はもちろんのこと物理特性も充分にコントロールする技術を本当の意味で身につけてきたという背景があると思う。そういう点からすると、いまや物理特性においてすらも、日本のスピーカーを上まわる海外製品が少なからず出てきているのではないかと思います。
かつては物理特性と聴感とはあまり関連がないと言われてきましたが、最近の新しい解析の方法によれば、かなりの部分まで物理特性で聴感のよしあしをコントロールできるところまできていると思うのです。
※
アメリカのベテランエンジニアがいうところの「数年前」とは、
どの程度、前のことなのかはっきりとはわからないが、10年前ということはまずないだろう、
長くて見積もって5年前、せいぜい2、3年前のことなのかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=781
Date: 12月 7th, 2010
現代スピーカー考(その22)
http://audiosharing.com/blog/?p=1581
瀬川先生の「本」づくりのために、いま手もとに古いステレオサウンドがある。
その中に、スピーカーシステムの比較試聴を行った号もあって、掲載されている測定データを見れば、
あきらかに物理特性は良くなっていることがわかる。
ステレオサウンドでは44、45、46、54号がスピーカーの特集号だが、
このあたりの物理特性と、その前の28、29、36号の掲載されている結果(周波数特性)と比較すると、
誰の目にも、その差はあきからである。
36号から、スピーカーシステムのリアル・インピーダンスがあらたに測定項目に加わっている。
20Hzから20kHzにわたって、各周波数でのインピーダンス特性をグラフで表わしたもので、
36号(1975年)と54号(1980年)とで比較すると、これもはっきりと改善されていることがわかる。
インピーダンス特性の悪いスピーカーだと、
周波数特性以上にうねっているものが1970年半ばごろまでは目立っていた。
低域での山以外は、ほぼ平坦、とすべてのスピーカーシステムがそういうわけでもないが、
うねっているモノの割合はぐんと減っている。
周波数特性同様に、全体的にフラット傾向に向っていることがわかる。
この項の(その21)でのアメリカのスピーカーのベテラン・エンジニアの発言にある数年前は、
やはり10年前とかではなくて、当時(1980年)からみた4、5年前とみていいだろう。
アンプでは増幅素子が真空管からトランジスター、さらにトランジスターもゲルマニウムからシリコンへ、と、
大きな技術的転換があったため、性能が大きく向上しているのに対して、
スピーカーの動作原理においては、真空管からトランジスターへの変化に匹敵するようなことは起っていない。
けれど、スピーカーシステムとしてのトータルの性能は、数年のあいだに確実に進歩している。
http://audiosharing.com/blog/?p=1581
Date: 3月 21st, 2012
現代スピーカー考(その23)
http://audiosharing.com/blog/?p=7389
ステレオサウンド 54号のスピーカー特集の記事の特徴といえるのが、
平面振動板のスピーカーシステムがいくつか登場しており、
ちょうどこのあたりの時期から国内メーカーでは平面振動板がブームといえるようになっていた。
51号に登場する平面振動板のスピーカーシステムはいちばん安いものではペアで64000円のテクニクスのSB3、
その上級機のSB7(120000円)、Lo-DのHS90F(320000円)、ソニー・エスプリのAPM8(2000000円)と、
価格のダイナミックレンジも広く、高級スピーカーだけの技術ではなくてなっている。
これら4機種はウーファーまですべて平面振動板だが、
スコーカー、トゥイーターのみ平面振動板のスピーカーシステムとなると数は倍以上になる。
ステレオサウンド 54号は1980年3月の発行で、
国内メーカーからはこの後、平面振動板のスピーカーシステムの数は増えていった。
私も、このころ、平面振動板のスピーカーこそ理想的なものだと思っていた。
ソニー・エスプリのAPM8の型番(accurate pistonic motion)が表すように、
スピーカーの振動板は前後にピストニックモーションするのみで、
分割振動がまったく起きないのが理想だと考えていたからだ。
それに平面振動板には、従来のコーン型ユニットの形状的な問題である凹み効果も当然のことだが発生しない。
その他にも平面振動板の技術的メリットを、カタログやメーカーの広告などで読んでいくと、
スピーカーの理想を追求することは平面振動板の理想を実現することかもしれない、とも思えてくる。
確かに振動板を前後に正確にピストニックモーションさせるだけならば、平面振動板が有利なのだろう。
けれど、ここにスピーカーの理想について考える際の陥し穴(というほどのものでもないけれど)であって、
振動板がピストニックモーションをすることが即、入力信号に忠実な空気の疎密波をつくりだせるわけではない、
ということに1980年ごろの私は気がついていなかった。
音は空気の振動であって、
振動板のピストニックモーションを直接耳が感知して音として認識しているわけではない。
http://audiosharing.com/blog/?p=7389
Date: 3月 24th, 2012
現代スピーカー考(その24)
http://audiosharing.com/blog/?p=7391
平面振動板のスピーカーと一口に言っても、大きく分けると、ふたつの行き方がある。
1980年頃から日本のメーカーが積極的に開発してきたのは振動板の剛性をきわめて高くすることによるもので、
いわば従来のコーン型ユニットの振動板が平面になったともいえるもので、
磁気回路のなかにボイスコイルがあり、ボイスコイルの動きをボイスコイルボビンが振動板に伝えるのは同じである。
もうひとつの平面振動板のスピーカーは、振動板そのものにはそれほどの剛性をもつ素材は使われずに、
その平面振動板を全面駆動とする、リボン型やコンデンサー型などがある。
ピストニックモーションの精確さに関しては、どちらの方法が有利かといえば、
振動板全体に駆動力のかかる後者(リボン型やコンデンサー型)のようにも思えるが、
果して、実際の動作はそういえるものだろうか。
リボン型、コンデンサー型の振動板は、板というよりも箔や膜である。
理論通りに、振動箔、振動膜全面に均一に駆動力がかかっていれば、振動箔・膜に剛性は必要としない。
だがそう理論通りに駆動力が均一である、とは思えない。
たとえ均一に駆動力が作用していたとしても、実際のスピーカーシステムが置かれ鳴らされる部屋は残響がある。
無響室ではスピーカーから出た音は、原則としてスピーカーには戻ってこない。
広い平地でスピーカーを鳴らすのであれば無響室に近い状態になるけれど、
実際の部屋は狭ければ数メートルでスピーカーから出た音が壁に反射してスピーカー側に戻ってくる。
それも1次反射だけではなく2次、3次……何度も壁に反射する音がある。
これらの反射音が、スピーカーの振動板に対してどう影響しているのか。
これは無響室で測定している限りは掴めない現象である。
1980年代にアポジーからオール・リボン型スピーカーシステムが登場した。
ウーファーまでリボン型ということは、ひとつの理想形態だと、当時は考えていた。
それをアポジーが実現してくれた。
インピーダンスの低さ、能率の低さなどによってパワーアンプへの負担は、
従来のスピーカー以上に大きなものになったとはいえ、
こういう挑戦によって生れてくるオーディオ機器には、輝いている魅力がある。
アポジーの登場時にはステレオサウンドにいたころだから、聴く機会はすぐにあった。
そのとき聴いたのはシンティラだった。
そのシンティラが鳴っているのを、見ていてた。
http://audiosharing.com/blog/?p=7391
Date: 3月 25th, 2012
現代スピーカー考(その25)
http://audiosharing.com/blog/?p=7410
アポジーのスピーカーシステムは、外観的にはどれも共通している。
縦長の台形状の、広い面積のアルミリボンのウーファーがあり、
縦長の細いスリットがスコーカー・トゥイーター用のリボンなのだが、
アポジーのスピーカーシステムが鳴っているのを見ていると、
スコーカー・トゥイーター用のリボンがゆらゆらと動いているのが目で確認できる。
目で確認できる程度の揺れは、非常に低い周波数なのであって、
スコーカー・トゥイーターからそういう低い音は本来放射されるものではない。
LCネットワークのローカットフィルターで低域はカットされているわけだから、
このスコーカー・トゥイーター用リボンの揺れは、入力信号によるもではないことははっきりしている。
リボン型にしてもコンデンサー型にしても、
理論通りに振動箔・膜の全面に対して均一の駆動力が作用していれば、
おそらくは振動箔・膜に使われている素材に起因する固有音はなくなってしまうはずである。
けれど、現実にはそういうことはなく、コンデンサー型にしろリボン型にしろ素材の音を消し去ることはできない。
つまりは、微視的には全面駆動とはなっていない、
完全なピストニックモーションはリボン型でもコンデンサー型でも実現できていない──、
そういえるのではないだろうか。
この疑問は、コンデンサー型スピーカーの原理を、スピーカーの技術書を読んだ時からの疑問だった。
とはいえ、それを確かめることはできなかったのだが、
アポジーのスコーカー・トゥイーター用リボンの揺れを見ていると、
完全なピストニックモーションではない、と確信できる。
だからリボン型もコンデンサー型もダメだという短絡なことをいうために、こんなことを書いているのではない。
私自身、コンデンサー型のQUADのESLを愛用してきたし、
アポジーのカリパー・シグネチュアは本気で導入を考えたこともある。
ここで書いていくことは、そんなことではない。
スピーカーの設計思想における、剛と柔について、である。
http://audiosharing.com/blog/?p=7410
Date: 3月 28th, 2012
現代スピーカー考(その26)
http://audiosharing.com/blog/?p=7456
より正確なピストニックモーションを追求し、
完璧なピストニックモーションを実現するためには、振動板の剛性は高い方がいい。
それが全面駆動型のスピーカーであっても、
振動板の剛性は(ピストニックモーションということだけにとらわれるのであれば)、高い方がいい。
ソニーがエスプリ・ブランドで、振動板にハニカム構造の平面振動板を採用し、
その駆動方法もウーファーにおいてはボイスコイル、磁気回路を4つ設けての節駆動を行っている。
しかもボイスコイルボビンはハニカム振動板の裏側のアルミスキンではなく、
内部のハニカムを貫通させて表面のアルミスキンをふくめて接着する、という念の入れようである。
当時のソニーの広告には、そのことについて触れている。
特性上ではボイスコイルボビンをハニカム振動板の裏側に接着しても、
ハニカム構造を貫通させての接着であろうとほとんど同じなのに、
音を聴くとそこには大きな違いがあった、ということだ。
つまり特性上では裏側に接着した段階で充分な特性が得られたものの、
音の上では満足の行くものにはならなかったため、さらなる検討を加えた結果がボイスコイルボビンの貫通である。
APM8は1979年当時でペアで200万円していた。
海外製のスピーカーシステムでも、APM8より高額なモノはほとんどなかった。
高価なスピーカーシステムではあったが、その内容をみていくと、高くはない、といえる。
そして、この時代のソニーのスピーカーシステムは、
このAPM8もそうだし、その前に発売されたSS-G9、SS-G7など、どれも堂々としていた。
すぐれたデザインとは思わないけれど、
技術者の自信が表に現れていて、だからこそ堂々とした感じに仕上がっているのだと思う。
これらのソニーのスピーカーシステムに較べると、この10年ほどのソニーのスピーカーシステムはどうだろう……。
音は聴いていないから、そこについては語らないけれど、どこかしら弱々しい印象を見たときに感じてしまう。
このことについて書いていくと、長々と脱線してしまう。
話をピストニックモーションにもどそう。
http://audiosharing.com/blog/?p=7456
Date: 5月 20th, 2012
現代スピーカー考(その27)
http://audiosharing.com/blog/?p=7704
スピーカーの振動板を──その形状がコーン型であれ、ドーム型であれ、平面であれ──
ピストニックモーションをさせる(目指す)のは、なぜなのか。
スピーカーの振動板の相手は、いうまでもなく空気である。
ごく一部の特殊なスピーカーは水中で使うことを前提としているものがあるから水というものもあるが、
世の中の99.9%以上のスピーカーが、その振動板で駆動するのは空気である。
空気の動きは目で直接捉えることはできないし、
空気にも質量はあるものの普通に生活している分には空気の重さを意識することもない。
それに空気にも粘性があっても、これも、そう強く意識することはあまりない。
(知人の話では、モーターバイクで時速100kmを超えるスピードで走っていると、
空気が粘っこく感じられる、と言っていたけれど……)
空気が澱んだり、煙たくなったりしたら、空気の存在を意識するものの、
通常の快適な環境では空気の存在を、常に意識している人は、ごく稀だと思う。
そういう空気を、スピーカーは相手にしている。
空気がある閉じられた空間に閉じこめられている、としよう。
例えば筒がある。この中の空気をピストンを動かして、空気の疎密波をつくる、とする。
この場合、筒の内径とピストンの直径はほぼ同じであるから、
ピストンの動きがそのまま空気を疎密波に変換されることだろう。
こういう環境では、振動板(ピストン)の動きがそのまま空気の疎密波に反映される(はず)。
振動板が正確なピストニックモーションをしていれば、筒内の空気の疎密波もまた正確な状態であろう。
だが実際の、われわれが音を聴く環境下では、この筒と同じような状況はつくり出せない。
つまり壁一面がスピーカーの振動板そのもの、ということは、まずない。
http://audiosharing.com/blog/?p=7704
現代スピーカー考(その28)
http://audiosharing.com/blog/?p=7812
仮に巨大な振動板の平面型スピーカーユニットを作ったとしよう。
昔ダイヤトーンが直径1.6mのコーン型ウーファーを作ったこともあるのだから、
たとえば6畳間の小さな壁と同じ大きさの振動板だったら、
金に糸目をつけず手間を惜しまなければ不可能ということはないだろう。
縦2.5m×横3mほどの平面振動板のスピーカーが実現できたとする。
この巨大な平面振動板で6畳間の空気を動かす。
もちろん平面振動板の剛性は非常に高いもので、磁気回路も強力なもので十分な駆動力をもち、
パワーアンプの出力さえ充分に確保できさえすればピストニックモーションで動けば、
筒の中の空気と同じような状態をつくり出せるであろう。
けれど、われわれが聴きたいのは、基本的にステレオである。
これではモノーラルである。
それでは、ということで上記の巨大な振動板を縦2.5m×横1.5mの振動板に二分する。
これでステレオになるわけだが、果して縦2.5m×横3mの壁いっぱいの振動板と同じように空気を動かせるだろうか。
おそらく無理のはずだ。
空気は押せば、その押した振動板の外周付近の空気は周辺に逃げていく。
モノーラルで縦2.5m×横3mの振動板ひとつであれば、
この振動板の周囲は床、壁、天井がすぐ側にあり空気が逃げることはない。
けれど振動板を二分してしまうと左側と振動板と右側の振動板が接するところには、壁は当り前だが存在しない。
このところにおいては、空気は押せば逃げていく。
逃げていく空気(ここまで巨大な振動板だと割合としては少ないだろうが)は、
振動板のピストニックモーションがそのまま反映された結果とはいえない。
しかも実際のスピーカーの振動板は、上の話のような巨大なものではない。
もっともっと小さい。
筒とピストンの例でいえば、筒の内径に対してピストンの直径は半分どころか、もっと小さくなる。
38cm口径のウーファーですら、6畳間においては部屋の高さを2.5mとしたら約1/6程度ということになる。
かなり大ざっぱな計算だし、これはウーファーを短辺の壁にステレオで置いた場合であって、
長辺の壁に置けばさらにその比率は小さくなる。
http://audiosharing.com/blog/?p=7812
Date: 11月 3rd, 2012
現代スピーカー考(その29)
http://audiosharing.com/blog/?p=8337
筒とピストンの例をだして話を進めてきているけれど、
この場合でも筒の内部が完全吸音体でなければ、
ピストン(振動板)の動きそのままの空気の動き(つまりピストニックモーション)にはならないはず。
どんなに低い周波数から高い周波数の音まで100%吸音してくれるような夢の素材があれば、
筒の中でのピストニックモーションは成立するのかもしれない。
でも現実にはそんな環境はどこにもない。
これから先も登場しないだろうし、もしそんな環境が実現できるようになったとしても、
そんな環境下で音楽を聴きたいとは思わない。
音楽を聴きたいのは、いま住んでいる部屋において、である。
その部屋はスピーカーの振動板の面積からずっと大きい。
狭い狭い、といわれる6畳間であっても、スピーカー(おもにウーファー)の振動板の面積からすれば、
そのスピーカーユニットが1振幅で動かせる空気の容量からすれば、ずっとずっと広い空間である。
そして壁、床、天井に音は当って、その反射音を含めての音をわれわれは聴いている。
そんなことを考えていると、振動板のピストニックモーションだけでいいんだろうか、という疑問が出てくる。
コンデンサー型やリボン型のように、振動板のほぼ全面に駆動力が加わるタイプ以外では、
ピストニックモーションによるスピーカーであれば、振動板に要求されるのは高い剛性が、まずある。
それに振動板には剛性以外にも適度な内部損失という、剛性と矛盾するような性質も要求される。
そして内部音速の速さ、である。
理想のピストニックモーションのスピーカーユニットための振動板に要求されるのは、
主に、この3つの項目である。
その実現のために、これまでさまざまな材質が採用されてきたし、
これからもそうであろう。
ピストニックモーションを追求する限り、剛性の高さ、内部音速の速さは重要なのだから。
このふたつの要素は、つまりは剛、である。
この剛の要素が振動板に求められるピストニックモーションも、また剛の動作原理ではないだろうか。
剛があれば柔がある。
剛か柔か──、
それはピストニックモーションか非ピストニックモーションか、ということにもなろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=8337
Date: 8月 15th, 2013
現代スピーカー考(その30)
http://audiosharing.com/blog/?p=11560
スピーカーにおけるピストニックモーションの追求は、はっきりと剛の世界である。
その剛の世界からみれば、
ジャーマン・フィジックスのスピーカーシステムに搭載されているDDD型ユニットのチタンの振動板は、
理屈的に納得のいくものではない。
DDD型のチタンの振動板は、何度か書いているように振動板というよりも振動膜という感覚にちかい。
剛性を確保することは考慮されていない。
かといって、コンデンサー型やリボン型のように全面駆動型でもない。
スピーかーを剛の世界(ピストニックモーションの追求)からのみ捉えていれば、
ジャーマン・フィジックスの音は不正確で聴くに耐えぬクォリティの低いものということになる。
けれど実際にDDD型ユニットから鳴ってくる音は、素晴らしい。
ジャーマン・フィジックスのDDD型ユニットは、
1970年代にはウォルッシュ型、ウェーヴ・トランスミッションライン方式と呼ばれていた。
インフィニティの2000AXT、2000IIに採用されていた。
2000AXTは3ウェイで5Hz以上に、2000IIは4ウェイで、10kHz以上にウォルッシュ型を使っていた。
1980年代にはオームから、より大型のウォルッシュ・ドライバーを搭載したシステムが登場した。
私がステレオサウンドにいたころ、伊藤忠が輸入元で、新製品の試聴で聴いている。
白状すれば、このとき、このスピーカー方式のもつ可能性を正しく評価できなかった。
ジャーマン・フィジックスのDDD型ほどに完成度が高くなかった、ということもあるが、
まだ剛の世界にとらわれていたからかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=11560
Date: 8月 15th, 2013
現代スピーカー考(その31)
http://audiosharing.com/blog/?p=11569
ステレオサウンドは以前、HI-FI STEREO GUIDEを年二回出していた。
そのとき日本市場で発売されているオーディオ機器を、アクセサリーをふくめて網羅した便利な本だった。
しかも70年代の、この本の巻頭には、沢村亨氏による「カタログデータの読み方」というページがあり、
その中にウォルッシュ・ドライバーの解説もあった。
そのおかげで大ざっぱにはどういうものか知っていたけれど、
それだけではやはり不充分だったし、オームのスピーカーシステムを、
すこし変った無指向性スピーカーというぐらいの認識のところでとまっていた。
このころアメリカ(だったと記憶している)からBESというメーカーのスピーカーシステムが入ってきていた。
これもステレオサウンドの新製品紹介のページで取り上げている。
薄型のパネル状の外観のスピーカーシステムだった。
外観からはマグネパンと同類のスピーカーなんだろう、という理解だった。
ただ輸入元からの資料を読むと、どうもそうではないことはわかったものの、
それでも、それがどういうことなのかを理解できていたわけではない。
このBESのスピーカーシステムも、ステレオサウンドの試聴室で聴いている。
でも、記憶を溯っても、ほとんど思い出せない。
BESのスピーカーシステムもベンディングウェーヴのひとつだったのか、と気づくのは、
もっとずっと後、ジャーマン・フィジックスのDDD型ユニットを聴いたあとだった。
それほどスピーカーの理想動作は、ピストニックモーションである──、
このことから離れることができずに、ものごとを捉えていたのである。
http://audiosharing.com/blog/?p=11569
Date: 8月 17th, 2013
現代スピーカー考(その32)
http://audiosharing.com/blog/?p=11586
ピストニックモーションだけがスピーカーの目指すところではないことは知ってはいた。
そういうスピーカーが過去にあったことも知識としては知ってはいた。
ヤマハの不思議な形状をしたスピーカーユニットが、いわゆる非ピストニックモーションの原理であることは、
あくまでも知識の上でのことでしかなかった。
このヤマハのスピーカーユニットのことは写真で知っていたのと、
そういうスピーカーがあったという話だけだった。
ヤマハ自身がやめてしまったぐらいだから……、というふうに捉えてしまったこともある。
1980年ごろから国内メーカーからはピストニックモーションを、より理想的に追求・実現しようと、
平面振動板スピーカーがいくつも登場した。
そういう流れの中にいて、非ピストニックモーションでも音は出せる、ということは、
傍流の技術のように見えてしまっていた。
それに1980年代に聴くことができた非ピストニックモーションのスピーカーシステム、
BESのシステムにしても、オームのウォルッシュドライバーにしても、完成度の低さがあり、
それまで国内外のスピーカーメーカーが追求してきて、あるレベルに達していた剛の世界からすれば、
非ピストニックモーションの柔の世界は、
生れたばかりの、まだ立てるか立てないか、というレベルだった、ともいえよう。
それに聞くところによると、
ウォルッシュ・ドライバーの考案者でウォルッシュ博士も、
最初はピストニックモーションでの考えだったらしい。
けれど実際に製品化し研究を進めていく上で、
ピストニックモーションではウォルッシュ・ドライバーはうまく動作しないことに気づき、
ベンディングウェーヴへと考えを変えていったそうだ。
当時は、ベンディングウェーヴという言葉さえ、知らなかったのだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=11586
Date: 5月 13th, 2014
現代スピーカー考(その33)
http://audiosharing.com/blog/?p=13694
リボン型、コンデンサー型、その他の全面駆動型のスピーカーユニットがある。
これらは振動板の全面に駆動力がかかっているから、振動板の剛性は原則として必要としない、とされている。
駆動力が振動板全体に均一にかかっていて、その振動板が周囲からの影響をまったく受けないのであれば、
たしかに振動板に剛性は必要ない、といえるだろう。
だがリボン型にしろコンデンサー型にしろ、一見全面駆動のように見えても、
微視的にみていけば駆動力にムラがあるのは容易に想像がつく。
だいたい人がつくり出すものに、完全な、ということはない。
そうであるかぎり完全な全面駆動は現実のモノとはならない。
ボイスコイルを振動板にプリントし、振動板の後方にマグネットを配置した平面型は、
コンデンサー型よりももっと駆動力に関しては不均一といえる。
そういう仕組みを、全面駆動を目指した方式だから、
さも振動板全体に均一に駆動力がかかっている……、と解説する人がいる。
コーン型やドーム型に対して、こうした方式を全面駆動ということは間違いとはいえないし、
私もそういうことがある。だが完全なる全面駆動ではないことは、ことわる。
もし全面駆動(つまり振動板全体に駆動力が均一にかかっている状態)が実現できていたら、
振動板の材質の違い(物性の違い)による音の差はなくなるはずである。
現実には、そうではない。ということは全面駆動はまだ絵空事に近い、といえる。
ただこれらの方式を否定したいから、こんなことを書いているのではない。
これらのスピーカーはピストニックモーションを追求したものであり、
ピストニックモーションを少しでも理想に近付けるには、振動板の剛性は高さが常に求められる。
剛性の追求(剛の世界)は、力まかせの世界でもある。
ジャーマン・フィジックスのDDD型ユニットを聴いてから、頓にそう感じるようになってきた。
http://audiosharing.com/blog/?p=13694
Date: 1月 30th, 2015
現代スピーカー考(その34)
http://audiosharing.com/blog/?p=16134
柔よく剛を制す、と昔からいわれている。
これがスピーカーの世界にも完全に当てはまるとまでは私だっていわないけれど、
柔よく剛を制すの考え方は、これからのスピーカーの進化にとって必要なことではないか。
これに関連して思い出すのは、江川三郎氏が一時期やられていたハイイナーシャプレーヤーのことだ。
ステレオかオーディオアクセサリーに発表されていた。
慣性モーメントを高めるために、中心から放射状にのびた複数の棒の先に重りがつけられている。
重りの重量がどのくらいだったのか、放射状の棒の長さがどれだけだったのかはよく憶えていない。
それでもガラス製のターンテーブルとこれらの組合せは、写真からでも独特の迫力を伝えていた。
ターンテーブルの直径も30cmではなく、もっと大きかったように記憶している。
トーンアームもスタックスのロングアーム(それも特註)だったような気がする。
慣性モーメントを大きくするという実験のひとつの記録かもしれない。
メーカーも同じようにハイイナーシャのプレーヤーの実験は行っていただろう。
だからこそターンテーブルプラッター重量が6kgから10kgのダイレクトドライヴ型がいくつか登場した。
慣性モーメントを高めるには、同じ重量であれば、中心部よりも外周部に重量が寄っていた方が有利だし、
直径の大きさも効果的である。
その意味で江川三郎氏のハイイナーシャプレーヤーは理に適っていた、ともいえる。
そのころの私は、江川三郎氏はさらにハイイナーシャを追求されるだろうと思っていた。
けれど、いつのころなのかはもう憶えていないが、ハイイナーシャプレーヤーは処分されたようであるし、
ハイイナーシャを追求されることもなくなった。
なぜなのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=16134
Date: 1月 30th, 2015
現代スピーカー考(その35)
http://audiosharing.com/blog/?p=16146
江川三郎氏がどこまでハイイナーシャプレーヤーを追求されたのかは、私は知らない。
想像するに、ハイイナーシャに関してはやればやるほど音は変化していき、
どこまでもエスカレートしていくことを感じとられていたのではないだろうか。
つまり飽和点が存在しないのではないか、ということ。
静粛な回転のためにターンテーブルプラッターの重量を増す傾向はいまもある。
10kgほどの重量は珍しくなくなっている。
もっと重いものも製品化されている。
どこまでターンテーブルプラッターは重くしていけば、
これ以上重くしても音は変化しなくなる、という飽和点があるのだろうか。
10kgを20kgにして、40kg、100kg……としていく。
アナログディスクの重量は、重量盤といわれるもので約180g。
この一万倍が1800kgとなる。
このへんで飽和点となるのか。
それにターンテーブルプラッターを重くしていけば、それを支える周辺の重量も同時に増していく。
1.8tのターンテーブルプラッターであれば、プレーヤーシステムの総重量は10tほどになるのだろうか。
だれも試せないのだから、ここまでやれば飽和点となるとはいえない。
飽和点に限りなく近づいていることはいえるが、それでも飽和点といえるだろうか。
江川三郎氏も、飽和点について書かれていたように記憶している。
ようするに、きりがないのである。
http://audiosharing.com/blog/?p=16146
Date: 7月 22nd, 2018
現代スピーカー考(その36)
http://audiosharing.com/blog/?p=26490
この項は、このブログを書き始めたころは熱心に書いていたのに、
(その35)を書いたのは、三年半ほど前。
ふと思いだし、また書き始めたのは、
ステレオサウンド 207号の特集が「ベストバイ・スピーカー上位49モデルの音質テスト」だからだ。
ステレオサウンドでの前回のスピーカーシステムの総テストは187号で、五年前。
ひさびさのスピーカーシステムの総テストであるし、
私もひさびさに買ったステレオサウンドだった。
49機種のスピーカーシステムの、もっとも安いモノはエラックのFS267で、
420,000円(価格はいずれもペア)。
もっとも高いモノは、YGアコースティクスのHailey 1.2の5,900,000円である。
どことなく似ているな、と感じるスピーカーシステムもあれば、
はっきりと個性的なスピーカーシステムもある。
使用ユニットもコーン型は当然として、ドーム型、リボン型、ホーン型、
コンデンサー型などがあるし、
ピストニックモーションが主流だが、ベンディングウェーブのスピーカーもある。
これら49機種のスピーカーシステムは、
いずれも半年前のステレオサウンドの特集ベストバイの上位機種ということだから、
人気も評価も高いスピーカーシステムといえる。
その意味では、すべてが現代スピーカーといえるのか、と思うわけだ。
いったい現代スピーカーとは、どういうものなのか。
それをこの項では書こうとしていたわけだが、過去のスピーカーシステムをふり返って、
あの時代、あのスピーカーは確かに現代スピーカーだった、といえても、
現行製品を眺めて、さぁ、どれが現代スピーカーで、そうでないのか、ということになると、
なかなか難しいと感じている。
http://audiosharing.com/blog/?p=26490
Date: 7月 24th, 2018
現代スピーカー考(その37)
http://audiosharing.com/blog/?p=26534
ステレオサウンド 207号の特集に登場する49機種のスピーカーシステム。
いま世の中に、この49機種のスピーカーシステムしか選択肢がない、という場合、
私が選ぶのは、フランコ・セルブリンのKtêmaである。
ペアで400万円を超えるから、いまの私には買えないけれども、
予算を無視した選択ということであれば、Ktêmaを、迷うことなく選ぶ。
このスピーカーならば、こちらがくたばるまでつきあっていけそうな予感がある。
49機種のスピーカーシステムで実際に、その音を聴いているのは半分もない。
Ktêmaは聴いている。
仮に聴いていなかったとしても、207号の試聴記だけでの判断でもKtêmaである。
207号の特集では四つの価格帯に分けられている。
それぞれの価格帯から選ぶとしたら、
80万円以下のところでは、ハーベスのSuper HL5 PlusかタンノイのEaton。
130万円以下のところでは、フランコ・セルブリンのAccordo。
280万円以下のところでは、JBLの4367WXかマンガーのp1、それにボーニック・オーディオのW11SE。
280万円超のところでは、Ktêmaの他にはJBLのProject K2 S9500。
8/49である。
これら八機種のうちで、現代スピーカーと考えられるモノは……、というと、
まずKtêmaは真っ先に外れる。
同じフランコ・セルブリンのAccordoも、外れる。
ハーベスも現代的BBCモニターとはいえても、現代スピーカーなのか、となると、
やはり外すことになる。Eatonも旧Eatonと比較すれば部分的に現代的ではあっても、
トータルでみた場合には、現代スピーカーとはいえない。
マンガーのユニットそのものは非常に興味深いものを感じるが、
だからといってシステムとしてとらえた場合は、やはりこれも外すことになる。
ボーニック・オーディオは数ヵ月前に、とある販売店で鳴っているのを偶然耳にした。
それまで気にも留めなかったけれど、
そこで鳴っていた音は、自分の手で鳴らしてみたらどんなふうに変るのか、
それをやってみたくなるくらいの音がしていた。
JBLを二機種選んだが、現代スピーカーということでは4367WXのほうだし、
ドライバーとホーンは現代スピーカーのモノといえるかも、ぐらいには感じている。
それでも、システムとしてどうなのか、といえば、やはり外す。
となると、八機種の中で、これが現代スピーカーだ、といえるモノはない。
では、残りの41機種の中にあるのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=26534
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/858.html#c94
2021年4月14日 15時52分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/98051
日本医師会の中川俊男会長は14日の記者会見で、大阪府などの新型コロナウイルス感染状況を「第4波だと思う」との認識を示した。「何としても感染者数を抑え込むことが必要だ。先手先手早めの手を打つという意味では、まん延防止等重点措置ではなく、状況によっては早期の緊急事態宣言の発令も必要だ」と述べた。
中川会長は、大阪府は「すでに医療崩壊が始まっている」と指摘。首都圏1都3県でも医療崩壊の恐れがあるとした。
さらに「月末からの大型連休では、人の動きのさらなる増加が予想され、首都圏の感染者増加が全国に波及する恐れもある」と指摘。「これではいくら病床の確保を進めても病床のひっ迫は避けられない」とした。
その上で緊急事態宣言の発令について「結局発令することになるのであれば、できるだけ早く発令する方が効力を発揮すると思う。それも昨年4月の第1回目の緊急事態宣言時のような広範囲で強い自粛と外出制限などを要請する覚悟のいる厳しい内容にならざるをえない。全国的に危機感と緊張感を醸成しなければならない」と語った。
【関連記事】「いわゆる『第4波』と言って差し支えない」 尾身会長、大阪の緊急事態宣言発出にも言及
https://www.tokyo-np.co.jp/article/98015
http://www.asyura2.com/20/iryo6/msg/612.html
24. 中川隆[-5717] koaQ7Jey 2021年4月14日 19:30:13 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[40]
audio identity (designing) 宮ア勝己 現代スピーカー考
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1168.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/414.html#c24
1. 赤かぶ[127212] kNSCqYLU 2021年4月14日 19:30:35 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[25990]
最優先のはずだった医療従事者へのワクチン先行接種が遅々として進まない中、高齢者接種が始まった。接種時の感染リスクについて各地の医師会から悲鳴が上がるのはさもありなん。接種会場でうつしうつされクラスターが発生、そんな事態もあり得るのだ。https://t.co/oGgF0xyHgz #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイDIGITAL (@nikkan_gendai) April 14, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/275.html#c1
22. 中川隆[-5716] koaQ7Jey 2021年4月14日 19:31:39 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[41]
audio identity (designing) 宮ア勝己 現代スピーカー考
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1168.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/111.html#c22
2. 赤かぶ[127213] kNSCqYLU 2021年4月14日 19:31:43 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[25991]
愚かだね。
— Sohmen57 (@sohmen57) April 14, 2021
微々たる人数の高齢者に接種してニュースになれば、ワクチン接種が着々と進捗して、一般の早期接種開始も期待できると錯覚させられると思ってるのかな。
このうえ、中途半端に前倒しでごまかそうとしたら、日本国中大混乱だろう。 https://t.co/RmT9s2RI5A
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/275.html#c2
3. 赤かぶ[127214] kNSCqYLU 2021年4月14日 19:32:07 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[25992]
医療従事者へのワクチンが後回しになり接種会場でクラスターになる可能性が高いということは考えれば分かる話なのに、見切り発車で高齢車接種を開始するのは絶対におかしいよね https://t.co/nH1PBiUxia
— そらこ🍞 (@PeNbqc19iMSTp0L) April 14, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/275.html#c3
4. 赤かぶ[127215] kNSCqYLU 2021年4月14日 19:32:55 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[25993]
これは、3月上旬に日本のメディアで大量ワクチン接種を受けていた露出した医療関係者がカモフラージュを演じているだけだったというニュースを意味しますか @nikkan_gendai ? https://t.co/6DA2y7R7kA
— mikel bazövić (@BazovicMikel) April 14, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/275.html#c4
5. 赤かぶ[127216] kNSCqYLU 2021年4月14日 19:33:33 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[25994]
ぶっちゃけ、医療従事者より100歳以上の高齢者のワクチン摂取は何の意味があるのだろう??? https://t.co/XaVHv7jR8P
— 鷹山な人 (@youzan999) April 14, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/275.html#c5
6. 赤かぶ[127217] kNSCqYLU 2021年4月14日 19:33:59 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[25995]
「老い先の短い人」よりも、医療従事者にまずワクチン接種すべきでしょうね。どうせ選挙を見据えて、確実に投票する高齢者に「忖度」しているとしか思えない、チグハグな接種スケジュールです。。。。😔 https://t.co/i4w4frAFeP
— AWDobroNo8 (@AWDobroNo8) April 14, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/275.html#c6
16. 2021年4月14日 19:35:12 : YfL3rAWZvt : ZW1pQ0o4QjN1eEE=[12]
アメリカの命令だろ。こんな重大な決定、日本人(経産、原子力村)だけで決められる訳がない。
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/452.html#c16
現在のアイヌ人は大卒も殆ど居ないし、所得も日本人より遥かに安い
アイヌ人差別を恐れてアイヌだとわからない様にしている人が多い
中国のウイグル人と同じ待遇だよ
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/303.html
前にも書いたが、日本は最大貿易相手国と組むのが一番自然で、米軍に占領されている現実を直視して、それを追い出す方法があるのか無いのか日本単独でできるのかを冷静に考える事で、米軍の占領は仕方ないという前提の思考は駄目である。
http://www.asyura2.com/21/cult31/msg/665.html
7. 赤かぶ[127218] kNSCqYLU 2021年4月14日 19:38:00 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[25996]
https://twitter.com/agnes2001hisae/status/1382252285825191939
・
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/275.html#c7
22. 2021年4月14日 19:41:54 : CtCNJzE7js : bzV0RnFiN2NQNE0=[32]
>>20
機械が書いているのかな。
うざい人やね。このスレで書くか?タイミングはずしたら面白くないじゃん。
「わっしょい,わっしょい,詐欺でした」な内容書けよ。
要りもしない重症病棟に行って,患者を家に帰して,病棟は解散!
吉村さんがそうしないなら,あなたがそうしたらよいじゃん。
大阪コロナ重症センターに行って,「ほらね,そんな建物はありまんでした。
嘘でした」って。
そんな内容なら書いたらよい。
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/271.html#c22
144. 2021年4月14日 19:43:56 : xvxueh8tvo : UTg4TkE2VFdyVkU=[2]
日本もファイザーワクチンの接種が進めば進むほど
コロナ死の数も増えていくのだろう。
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/410.html#c144
16. 2021年4月14日 19:46:40 : oyZaIFcmqk : MllDcjNWVHpBMmc=[799]
原発の汚染水を垂れ流す国のオリンピックに参加することはない、という風潮になる。もう終わりだな。オワリ。お終い。
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/274.html#c16
8. 赤かぶ[127219] kNSCqYLU 2021年4月14日 19:51:04 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[25997]
「エバーギブン」差し押さえられる💦
— 鰊(にしん)サンド・六四天安門 悪霊退散‼ (@midnight_tea7) April 14, 2021
エジプト、スエズ座礁船「差し押さえ」 損害賠償9億ドル要求 https://t.co/wETysMfYQQ
スエズ運河庁のオサマ・ラビ長官は政府系日刊紙アルアハラムに、9億ドル(約980億円)の賠償金が支払われないため、エバーギブンを差し押さえたと語った。
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/453.html#c8
9. 赤かぶ[127220] kNSCqYLU 2021年4月14日 19:51:32 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[25998]
日本の船主会社「正栄汽船」に賠償の責任があるとANNの取材に答える#差し押さえ #スエズ運河 #エバーギブン pic.twitter.com/TsvqDnKR3z
— 炎音心刃ヤっくん@超クリエイター (@ENONSINZIN) April 14, 2021
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/453.html#c9
5. 中川隆[-5715] koaQ7Jey 2021年4月14日 19:57:02 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[42]
ネトウヨに文学は理解できない
二流小説家 三島由紀夫のカッコ付かなかった格好付け人生
三島由紀夫は19歳の時に徴兵され、軍の入隊検査を受けるが軍医から「肺浸潤」と診断され即日帰郷となった。彼が入るはずだった部隊の兵士たちはフィリピンに派遣され、戦闘でほぼ全滅した。これは軍医の誤診だったとも、仮病を使って兵役逃れをしたとも言われている。何れにせよここで三島は死ではなく、生き延びることを選んだわけだ。しかし後に彼は自衛隊に体験入隊したりした挙句の果て、自ら組織した民兵組織「楯の会」隊員4名と自衛隊市ヶ谷駐屯地に立てこもり、割腹自殺を遂げる。享年45歳だった。
戦争で死に損ない、そのことを恥じていた三島は〈美しい死〉〈英雄的な死〉に魅せられていた。彼は若い頃から(老化で体が醜くなる直前の)45歳で死ぬと周囲の人に公言しており、割腹自殺は長年に渡る綿密な計画に基づいていた。「豊饒の海」4部作を書き上げた日に自決しているのがその証である。また31歳(1956年)からボディービルディングに勤しんだのも〈完璧な肉体〉を希求していたことを示している。1960年には映画「からっ風野郎」に主演した。
映画監督の大島渚は「政治オンチ克服の軌跡=三島由紀夫」という文章で次のように述べている。
対談の時に三島さんは私の『無理心中・日本の夏』をわからないと言われた。それは無理もない。三島さん的な美意識からは絶対にわかる筈はないからである。そして三島さんは何故美男美女を使わないのかと言われた。このあたりが三島さんの美意識の限界なのである。つまり三島さんの美意識は大変通俗的なものだったのだ。そしてそれだけならよかったのだが、三島さんは一方で極めて頭のよい人だったから、おのれの美意識が通俗的なものだということに或る程度自覚的だったのである。そこから三島さんの偽物礼讃、つくられたもの礼讃が生まれたのだった。そして自分自身をもつくり上げて行ったあげく、死に到達してしまったのである。
▲△▽▼
本多勝一は三島由紀夫については、彼が自爆する2年前の文章が載っていて、
「定向進化の道を歩み始めた生物はもはや手遅れのガン細胞となる」
と予言している。勝手に滅びればいいが、困るのはナチのように、「神々の黄昏」に多くの人を巻きこもうとすることである、とも書いている。
殺す側の発起人たち 本多勝一 1971年
名を口にするのも不快な一小説家が、江戸時代の職業用心棒としての武士階級の真似をしてハラキリ自殺をしたとき、新聞、週刊誌、月刊誌の多くはたいへんな紙数をこの事件のために費やした。(中略)あの小説家は芸能人的な要素があったようだから、一般的週刊誌がこれに飛びついて、何週間にもわたって洗いざらい書きまくることについては、私も大して違和感を覚えない。ところが、日常的にはそういうゴシップ雑誌として通用しているのではない雑誌(特に月刊誌)までが、いつまでたってもこの小説家のことに洪水のごとく紙面を提供しているのは、いささかうんざりさせられた。(中略)
そうした中で、一つだけ私の興味をつよく引いたのは、「三島由紀夫追悼集会」のための発起人名簿であった。そのまま写せば次の通りである。
発起人総代 林房雄
代表発起人 川内康範、五味康祐、佐伯彰一、滝原健之、武田繁太郎、中山正敏 藤島泰輔、舩坂弘、北條誠、黛敏郎、保田與重郎、山岡荘八
発起人 会田雄次、阿部正路、伊藤桂一、宇野精一、大石義雄、大久保典夫、大島康正、桶谷繁雄、小野村資文、川上源太郎、岸興祥、倉橋由美子、小林秀雄、小山いと子、坂本二郎、佐古純一郎、清水崑、杉森久英、曽村保信、高鳥賢司、多田真鋤、立野信之、田中美知太郎、田辺貞之助、中河与一、中村菊男、萩原井泉水、林武、平林たい子、福田信之、水上勉
こうしてみると、さもありなんというひとがもちろん多いけれど、おや、と思わせられるような意外な人も見受ける。いろんな義理もあったのだろう。(中略)しかし、その「意外な人」も含めて、やっぱり私は問いたいのだ。日本が朝鮮や中国などを侵略したこと、これを否定することは、発起人の方々もできないであろう。そのとき、それらの国々で、何万とも知れぬ一般民衆を虐殺(中国での三光政策はその典型)したこと。これもまた否定できないであろう。そして、それらすべてが、最終的に「天皇」の名のもとに行われたこと、これもまた議論の余地はないであろう。背景は少しも「複雑」ではないし、侵略側の事情を「理解」して弁護することはない。
発起人の方々よ、右のような事実に対して、あなた方はどう思っているのだろうか。
あのハラキリ小説家が、日本列島に住む一億の人々の、どの層と関連、或いはどの層の意識の中に生きていたかは、もはや説明するまでもあるまい。逆から言うと、庶民、民衆、人民、大衆(何分様々な表現と歴史がある)とは無縁の、いい気な男の一人であって、別にこういう人も多数の中の一人として、他の人々と同じ意味で存在してもいいけれども、その存在は、あくまで「それ相応のもの」でなければならない。侵略する側、すなわち庶民、民衆、人民、大衆を殺す側によって利用され続けてきた天皇制を、またしても利用しようという男、そんなものを、あたかも大思想家や大芸術家であるかのごとく扱うことに、戦後日本の民主主義なるもののいかさま性を暴露する以上の意味はない。
彼の破滅も、このような意味、つまり「殺す側」と「殺される側」のどちらに立つ人間かをはっきりさせるための踏み絵となってくれた点においてだけは、無駄ではなかった。私にとっては意外に思われる人が、この踏み絵事件で「感動」や「衝撃」の反応を示し、それによって当人が「殺す側」に立つものであることを、庶民、民衆、人民、大衆及び虐殺された中国人、朝鮮人そのほかのアジア人たちに示してくれた。(アジア人の眼には、この発起人名簿は、「殺し屋名簿」に見えるだろう。)
▲△▽▼
三島先生は自己顕示欲が肥大化した人格障害者という事でしょうね:
三島由紀夫に関する病跡学的試論
https://www.shukugawa-c.ac.jp/wp-content/uploads/2013/11/bulletin201203_6.pdf
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/322.html#c5
6. 2021年4月14日 19:58:51 : xvxueh8tvo : UTg4TkE2VFdyVkU=[3]
米英やイタリアでコロナ死が多い(多かった)のは、
ファイザーのワクチンを沢山打ったからじゃないか?
ファイザーのワクチンから中露のワクチンに乗り換えたところは、
コロナ死が減ってきたようだし。
そのことに気付いたイタリアやオランダやオーストリアは
脱ファイザーへと舵を切った。
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/429.html#c6
22. 2021年4月14日 19:59:17 : Askq0YLCxI : Qmp1Y3Rla1c0Vlk=[670]
決めたら変えられない、変えたくないはむしろ自然の話だ。
企業でもどんな組織でも同じだ。変えたりすると決めた先代の責任に成る。日本人は
これを嫌う。
しかし企業なら株主総会で社長更迭があり、国なら選挙で政権交代がある。ちゃんと
仕組みはある。
メディアならそれを喧伝して、野党を叱咤して一人前にしていかないと。。。。
6. AN[1869] gmCCbQ 2021年4月14日 20:01:37 : 7MnTY0kXGk : WnV6NThHb3NRa0E=[3]
>>5.さん
ご希望に応じまして、グラフにしてみました。
(ソースを書いて頂けると有り難いのですが^^;)
いやぁ、驚くほど似ていますね!
ファクターXということを山中伸弥氏が言い始めてからもうだいぶ経つわけですが、依然その正体が謎のまま、というのは、、、小生の説が正しいからではないかな(笑)
http://www.asyura2.com/20/iryo6/msg/606.html#c6
2021年4月14日 19時20分 (共同通信)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/98106
【北京共同】中国外務省の趙立堅副報道局長は14日の定例記者会見で、東京電力福島第1原発の処理水について「飲めるというなら飲んでみてほしい」と述べた。麻生太郎財務相の「飲んでも何てことはないそうだ」との発言を踏まえ、海洋放出の方針決定を改めて非難した。
趙氏は「太平洋は日本の下水道ではない」と非難。韓国の文在寅大統領が国際海洋法裁判所への提訴検討を韓国政府に指示したことにも「日本が国際社会の懸念を重視することを希望する」と述べた。
麻生氏は13日、海洋放出の方針決定に関して「もうちょっと早くやったらと思っていた。飲んでも何てことはないそうだ」と発言した。
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/456.html
21. 2021年4月14日 20:05:51 : xvxueh8tvo : UTg4TkE2VFdyVkU=[4]
副反応、高齢者は「大幅に低い」 ということにして
用心してファイザーワクチンを打たない高齢者に打たせたい
清和会御用達の読売新聞。
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/260.html#c21
7. 2021年4月14日 20:06:54 : xvxueh8tvo : UTg4TkE2VFdyVkU=[5]
あっ、ドイツもね。
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/429.html#c7
41. 茶色のうさぎ[-25334] koOQRoLMgqSCs4Ks 2021年4月14日 20:08:24 : FjHnZmHbkn : cHd5L0xVYVF6L3M=[1]
↓ 勉強中です。 中曽根 + 伊藤忠
https://photos.google.com/photo/AF1QipOxABqN5pz-WhfVV-5-B1I2cg3z5guCfAhSW4xz
↓ みんな、怒ってます。 応援♪♪💛
https://photos.google.com/photo/AF1QipMIrlyXSexTvkD7siDbevg3I5fmovGMoseBmMew
https://photos.google.com/photo/AF1QipMFeYaf__7xKDqqpMdxv0f6V7qmFqxrjzIWREgY
↓ こいつ、 ころせー♪♪ぺっ 除名処分🌈 うさぎ♂ 麦がうまい♪💛
https://photos.google.com/photo/AF1QipMXv9Ai49d4WnE0pmoeNUOmlvT5pJ4Tyys_vlLf
42. 2021年4月14日 20:10:05 : hIlWdKnDU2 : MTdTTEcyRWVtZVU=[1]
安全なら東京湾に流せ
いやいや、安全じゃないから福島に原発造ったんでしょう?
東京湾に建設すれば輸送ロスも最小限、ピッタリ最適フィット
だったんだけど、安全じゃないから福島に作ったんでしょう!
東京湾で3基爆発・メルトダウン、SPEEDI予測データも非公開で勝手に逃げろ、
とやられたらと思うと・・・ゾっとしますわ。
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/442.html#c42
コロナウイルスの大きな教訓:多くの指導者が人々を失望させた
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-f8e2d4.html
2021年4月14日 マスコミに載らない海外記事
2021年4月6日
フィル・バトラー
New Eastern Outlook
結局は、こういうことだ。コロナウイルス流行が、最終的に、国や企業や自身を守ることができない無辜の家族を破壊する時、読者は誰の側にいるのだろう? 読者は、この状況につけこむ貪欲な政治家や企業エリート側につくのだろうか?あるいは、積み上げられた遺体や板で塞がれた店舗で、最終的に、この状況が一体何なのか読者が悟るのだろうか? 制度としての民主政治は最終試験を受けている。我々は緊張緩和と経済学のマッド・サイエンティストが、さいころを振って、我々がどの道を走るか賭ける命取り迷路の実験用マウスだ。
最近の欧州連合のバーチャル・サミットが、コロナ流行とワクチン接種に対する戦いで、ヨーロッパの深まる内部抗争を、むき出しにした。コロナウイルス・ワクチンが不足し、経済が企業と国境再開に必死な中、ティエリー・ブルトン欧州委員は、欧州連合は、大いに効果的で安価なスプートニクVワクチンを、まとめ買いしないと発表した。また、
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、この機会につけこんで、ロシアと中国が何らかの政治的征服のためワクチンを武器化しようと企む新種の世界大戦を予測した。
一方、フランスの「フィガロ紙」は、EU諸国が外国ワクチンを使用する独自の権利を認めるのを拒絶し、欧州連合が、イデオロギー的原則を、実利主義や、人々の健康より優先する基準を設定したのを示唆していると言う。「フランスが三度目のCovid-19封鎖に入り、ギリシャのような国は、経済を救うため、観光事業再開に賭けており、思想だけでないの衝突が、一見、一年間の愚行後、何億人もの人々を脅かしている。たとえブリュッセルがそうしないにせよ、ドイツでは、アンゲラ・メルケル首相は、スプートニクVを承認する準備ができている。最近、フランス国民が、コロナウイルスのための制約に関し、反対意見を言い始めるにつれ、マクロンさえ、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と、薬のフランス認可について話している。
だが、メルケルとマクロンは、遅れているEUの接種を切り抜けることができない場合に備えて、口実を求めているだけかも知れない。メルケルとマクロンは、前向きなスプートニクV議論で、新しいフランクフルトのBioNTech-ファイザーワクチン工場が、ヨーロッパを窮地から救えない場合に備えて、政治的予防接種を欲していると想定するのは合理的に思われる。フランス製薬企業サノフィも、ドイツでこの接種の1億2500万回分の薬を作り出す計画に関与している。だが、要点は、全て、私が言及した、転がるさいころであることだ。これら指導者は、ロシア嫌いの狂気や、自由主義体制の冷戦戦略、あるいは(私が想像する)何らかの直接の金儲けのために、何億人もの命、更には彼らの国民全員の未来を危険にさらしているのだ。
ハンガリーとスロバキアは既にスプートニクVを購入しており、今オーストリアとイタリアが、彼らの国民のためにロシア・ワクチン接種承認を進める準備ができているように思われる。だが地政学スペクトルの反対側、(サミットに出席した)アメリカのジョー・バイデン大統領は、フランスのマクロンを「ロシア反対し、民主政治のために立ちあがる」よう説得したように思われる。スプートニクVワクチンの後援者、ロシアの直接投資ファンドは、年内には、世界の十人に一人にワクチンを供給すべく海外生産を拡大していると言う。だが、ヨーロッパ人にとって、多くの専門家がロシア・ワクチン接種が広範にく行われる希望を全く抱いていない。ここギリシャで、アテネ当局はアメリカに手錠でつながれており、ミソタキス首相が助けを求めてウラジーミル・プーチンに電話をする前に、あらゆる理由から、大惨事が予想できる。Covid-19のため、ギリシャ国民がバタバタと死ぬかどうかにかかわらず、大臣連中は、休暇のため観光客がギリシャに再び押し寄せるよう商売するのに忙しい。国民から、封鎖は、もはや実行可能と考えられていないので、政府に助言している専門家連中は、既に、この可能性を「解決策」として先触れしている。
今月ギリシャは、若干の観光客、5月14日までには、更に何百万人も、受け入れを再開するが、現在ギリシャ人は、これまで8%以下しか認可されたワクチンの二回接種を受けていない。この状況を悪化させるのは、こうしたワクチンの生産と出荷の遅れで、おそらく外国の免疫を得た観光客を、まだマスクをつけ、距離を置いている、あるいは封鎖の制約の下にさえいるギリシャ人の前に置くことだ。あるいは、今まで誰も見たことのない人的-社会的-心理的-経済的大惨事小説。悲しいことに、どれだけ多くの批判や、ギリシャ戦略に対する抵抗も、責任者であるワシントン傀儡に影響を与えるように思われない。先週、記録的なコロナウイルス感染症数だったが、ギリシャの小売店は、4月5日に再開予定だ。一方、供が、学校に戻らなければならないと発表された後、当局は、教師と学生がCovid-19の自己診断を義務化した。目まいがするようなバラバラ状態だ。私が想像できる最も民主政治から遠いものだ。
一年以上の壊滅的制約と、未曾有の死と苦しみの後も、我々の指導者は、依然、人々を優先するのを嫌がっている。あらゆる配慮、あらゆる優先順位付け、あらゆる言説が、我々の命や暮らしより優先する古い憎悪や偏見を示している。私の考えでは、もしスプートニクVが何カ月も前に、前向きに見られていれば、この薬品の国際的開発や流通が、既に劇的に感染曲線を減少させていたはずなのだが。人口の少ないギリシャのような国にとって、国民全員がワクチン接種で免疫を得るだけでなく、他のCovid-19変異株も、それに応じて最小化できていたかもしれない。新冷戦短期版は、既に何万人もの民間人犠牲者をもたらしている。悲しいことに、もし各国が協力を望んでいれば、コロナウイルス流行は、とうの昔に終わっていたかもしれない。私がこの文章をタイプする中、ギリシャ首相は、この迫り来る大惨事を製薬業者と欧州連合のせいにしている。人も、国も、文化さえも、全く重要でないかのようだ。
国内レベルまでつぶされた、これら失敗した地政学は、我々が作った全て、我々が作りたいと望んだ全てと、我々の子供たちや孫たち全員の未来を破壊している。それは陰謀でも、新世界秩序の画策でも、我々が知るべき歴史本の一ページである必要はないが、世界がおかしくなったのだ。コロナウイルス流行は、我々にこれを教えているはずだ。
フィル・バトラーは評論家、政治学者、東ヨーロッパ専門家、「“Putin’s Praetorians”プーチンの近衛兵」という最近のベストセラーや他の本の著者。オンライン誌「New Eastern Outlook」独占記事。
記事原文のurl:https://journal-neo.org/2021/04/06/the-great-coronavirus-lesson-many-leaders-have-failed-the-people/
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7. AN[1870] gmCCbQ 2021年4月14日 20:10:23 : 7MnTY0kXGk : WnV6NThHb3NRa0E=[4]
あれ、、、見直して気が付いたんですけど、新コロのグラフがコメント>>1.のとだいぶ違うな……
>新コロ死亡数累計 7474人
ってのは少々古いようですから、そのせいかな?
http://www.asyura2.com/20/iryo6/msg/606.html#c7
56. 2021年4月14日 20:10:25 : xvxueh8tvo : UTg4TkE2VFdyVkU=[6]
>>54(地下爺)さんのそれ、先日ポチって老母に毎日飲ませてる。
なんか知らんが地下爺さんのオススメなので。
http://www.asyura2.com/21/cult31/msg/587.html#c56
1. 赤かぶ[127221] kNSCqYLU 2021年4月14日 20:10:31 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[25999]
コロナウイルスの大きな教訓:多くの指導者が人々を失望させた
— 国民こそ主権者・砂頭巾;雪組 (@553Sandhood) April 14, 2021
マスコミに載らない海外記事 2021年4月14日 (水)https://t.co/kf3WXUOBUi
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/457.html#c1
35. 2021年4月14日 20:12:57 : 9rweDrwSL2 : QnppNC92dllGVk0=[400]
>34 そのとうりです 本当に困ったとき
自然が健康であれば、なんとかなるはずです
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/257.html#c35
2021年4月14日 18時52分 (共同通信)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/98046?rct=world
【ソウル共同=上嶋茂太】韓国の文在寅大統領は14日、日本政府が決めた東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を差し止めるため、ドイツ・ハンブルクにある国際海洋法裁判所に提訴することを積極的に検討せよと政府に指示した。同日、相星孝一駐韓大使と面会した場では「地理的に最も近く、海を共有する韓国は非常に強く憂慮している」と伝えた。
韓国大統領府が明らかにした。韓国では処理水の放出に対する反対が根強く、文氏の姿勢は世論を反映した形だ。
加藤勝信官房長官は14日の記者会見で、文氏の提訴検討指示に絡み「韓国を含む国際社会に丁寧に説明し、理解醸成を図る」と述べた。
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/458.html
23. 2021年4月14日 20:14:00 : k6i91X1TAF : VmJtaHFiR0VuQy4=[918]
玉川さんよ
コヤツを「無能」「青二才」と罵ってやれw
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/271.html#c23
57. 2021年4月14日 20:15:06 : xvxueh8tvo : UTg4TkE2VFdyVkU=[7]
>>39さん
>ワクチン接種後は感染しても重症化を防ぐというが
岡田正彦先生のHPから抜粋
「感染は予防できないが、重症化を防ぐ効果がある」
→No!
まったく逆。発表されたデータをよく見ると、感染した人が重症化する割合は、
ワクチン接種してない人が5.6%であったのに対し、接種した人では12.5%と、
むしろ増えている。専門家と称する人たちが論文をきちんと読んでいないのは
明らか。
http://www.asyura2.com/21/cult31/msg/587.html#c57
17. AN[1871] gmCCbQ 2021年4月14日 20:20:29 : 7MnTY0kXGk : WnV6NThHb3NRa0E=[5]
>>9.、>>14.さん
ソースのご紹介、ありがとうございます。
なるほど武田邦彦か……前に政治板に書きましたが、一時期はマトモなことを言ってたんですが、また元の”御用学者”に戻ってしまいましたね。
http://www.asyura2.com/20/iryo6/msg/607.html#c17
17. 2021年4月14日 20:21:47 : HRivPcAnvQ : VmZNanFkRy9mUUk=[1]
この五輪をごり押ししてる創価学会公明党とその利権集団が、最終的に全ての責任を負うんだろ?核爆弾が着弾したりして。
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/274.html#c17
18. 乳良〜くTIMES[1607] k_uXx4Fggq1USU1FUw 2021年4月14日 20:23:50 : reC95oxq0w : Y2lZdTFibVJNTC4=[1]
決して欧米崇拝者ではないつもりだが、政権やスポンサー企業の圧力に屈している日本のメディアとは全く違うね。
一般の日本人は五輪よりもコロナ禍を何十倍も心配しているのは明らかなのに、スポーツニュースでは出場予定者を「輝かしく報道」しているの、なんとも気持ち悪い。
令和のインパール、というのが決してオーバーではない。
Save Us !と悲鳴を上げたいところだ。
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/274.html#c18
19. 2021年4月14日 20:27:48 : 9rweDrwSL2 : QnppNC92dllGVk0=[401]
東京五輪開催は最悪はそのとうり
ただしアメリカは人権問題を言えるのだろうか ?
差別しまくりのアメリカ奴隷制度から続く差別、アジアヘイト
そして 「シャンハイ」
これは昔、鉄道作るために中国からアヘン付にし連れてきた中国人のことだそうです
現在も刑務所ビジネスも人権問題だと・・・
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/274.html#c19
4. 2021年4月14日 20:29:06 : OOX4BcEirM : anVqNzYvd0k3U0U=[-1]
新型コロナウイルスは偽旗つまり911に於けるタワービルに突っ込んだ飛行機であり、実際は5Gが犯人
(拡散希望)新型コロナウイルス肺炎とは5G肺炎
(日本を憂えての手記)
(序章)
1年前にイタリアで以下のことが発見さたが、マスコミは完全無視した。心ある人はこれに注目した。しかし、世界は (deep state) が支配している。反抗は出来なかった。この事実を無視するしか無かった。
How Italian Doctors Disobeyed WHO And Discovered The Secrets Of Coronavirus (イタリアの医師たちがWHO の絶対に死因解剖をしていけないという無謀な命令に背いて死体解剖を行い、 コロナウイルスの秘密を発見した。) - Health - Nairaland
(1) (Reply) How Italian Doctors Disobeyed WHO And Discovered The Secrets Of Coronavirus by Raphkriz(m): 4:51pm On May 25, 2020
友人たちよ、コロナウイルスはWHOが私たちに信じさせているようなウイルスでは決してなく、全ての生きとし生けるものにワクチンを接種し、多くの人々を暗殺し、生きとし生けるものを支配し、世界の人口を 10分の1に 減らしたいがための(詐欺)なのだ。
イタリアの医師たちは、世界保健機構(WHO)の「決して死因解剖してはならない、という滅茶苦茶な命令」に従わず、コロナウイルスの死者の検死を行なった。
そして、コロナウイルスとは安全な弱毒なウイルスであり、死をもたらすものは5Gであることを発見した。5Gが原因で血栓ができ、死に至ることを突き止めた。
(欧州に於いてコロナ騒動は5Gと直ぐに気付かれたが、00権力は徹底的に弾圧し、それは陰謀論と徹底的に片付けられた 。明らかに間違いというのだけネットに残された )
(有名陰謀論者は人工的に新型コロナが造られたと騒いでいた。有名陰謀論者は真実を知っていたはずであるが。誤誘導が陰謀論者の役目である )
それは「播種性血管内凝固」(Thrombosis)に他ならない。
そして、その戦い方、つまりその治療法は「抗凝固剤、抗炎症剤」である。
(イタリアでは、これに抗生物質も加える。細菌感染が併発しやすいからであろう。一般的な経口の抗生物質で十分なようである)
(2020年春に欧州では5Gが犯人と見抜いていた。00権力のパターンでは新型コロナは存在せず、5Gのみと考えるのが常道だろう。アポロ8号、911などを考えると、そうなる )
5Gは血液を固まらせる、それ故に抗凝固剤が必要である。また、5Gは血管壁に炎症を起こさせる、それ故に抗炎症剤が必要である。
この世界的にセンセーショナルなニュースは、イタリアの医師が covid-19 で作られた死体を検死して出したものである。
イタリアの病理学者は 「人工呼吸器や集中治療室は全く必要なかった」と言う。
したがって、イタリアでは治療法の変更を行いました。
この治療法は、中国はすでに知っていましたが、世界制覇のため内密にしていました。
この情報をご家族、ご近所、お知り合い、ご友人、お勤め先、同僚、一般の方々にお伝えください。
もしCovid-19に感染したら(Covid-19はマスコミが造ったもので実際は有りません。真実は5Gに曝されたら)……彼らが信じさせているようなウイルスではなく.........炎症と低酸素を生み出す5G電磁波で増幅されたものであり、すべきことはアスピリン100mg(バイアスピリン1錠)とApronaxまたはParacetamol( 抗炎症剤、アセトアミノフェン )を飲むことだけです。
5Gが血栓を引き起こし、体に血栓症を発症させ、血液が流れず、心臓や肺に酸素が供給されず、その結果、呼吸ができずにすぐに死んでしまうことが明らかになりました。
イタリアでは、医師がWHOの手順に従わず、covid-19で死亡したとされる死体を検死した。死体を切断して手足などを開いてみると、静脈が拡張して血液が凝固し、すべての静脈や動脈が血栓で満たされていて、血液が正常に流れず、脳や心臓、肺を中心とした全ての臓器に酸素が行き渡らず、患者は絶命してしまっていた。
これを発見したイタリア保健省は、直ちにコロナウイルス治療のプロトコルを変更し......患者にアスピリン100mg(バイアスピリン1錠)とアプロナックス( 抗炎症剤 )を投与し始めました。
そして、この新しい治療法により、1日で14,000人以上の患者を帰宅させることができたのです。
イタリアでは、すでに数十万人単位の死者が出ており、深刻な混乱状態にありましたが、常識を覆したのです。
これでWHOは、多くの死者を隠蔽し、世界の多くの国の経済を崩壊させたとして、世界的に訴えられることになるだろう。
汚染度が高いというレッテルを貼り、遺体を解剖せずに火葬したり、すぐに埋めたりする命令を出した理由も分かってきた。
How Italian Doctors Disobeyed WHO And Discovered The Secrets Of Coronavirus - Health - Nairaland
(1) (Reply)
How Italian Doctors Disobeyed WHO And Discovered The Secrets Of Coronavirus by Raphkriz(m): 4:51pm On May 25, 2020
Friends, coronavirus is never a virus as WHO has made us to believe; the whole PANDEMIC is because they want to vaccinate every living being, and assassinate the great number of people, control the living, and reduce the world population.
Italian doctors, disobeyed the world health law WHO, not to do autopsies on the dead of the Coronavirus and they found that it is NOT a VIRUS but a BACTERIA that causes death. This causes blood clots to form and causes the death of the patient.
Italy defeats the so-called Covid-19, which is nothing other than “Disseminated intravascular coagulation” (Thrombosis).
And the way to combat it, that is, its cure, is with the “antibiotics, anti-inflammatories and anticoagulants”. ASPIRIN, indicating that this disease had been poorly treated.
This sensational news for the world has been produced by Italian doctors by performing autopsies on corpses produced by the Covid-19.
Something else, according to Italian pathologists. “The ventilators and the intensive care unit were never needed.”
Therefore, in Italy the change of protocols began, ITALY THE SO-CALLED global pandemic is REVEALED AND RAISED BY THE WHO, this cure the Chinese already knew and did not report FOR DOING BUSINESS.
Please pass this info on to your entire family, neighborhood, acquaintances, friends, colleagues, coworkers and the general public.
If they get to contract the Covid-19 … which is not a Virus as they have made us believe, but a bacterium … amplified with 5G electromagnetic radiation that also produces inflammation and hypoxia; All they need do is take Aspirin 100mg and Apronax or Paracetamol
This is because it has been shown that coronavirus causes clots of blood, which compels the body to develop a thrombosis, and the blood not to flow and oxygenate the heart and lungs, this results in the person dying quickly due to not being able to breathe.
In Italy, doctors disobeyed the WHO protocol and did an autopsy on a corpse that died from Covid-19. They cut the dead body and opened the arms and legs and the other sections of the body and realized that the veins were dilated and coagulated with blood, and all veins and arteries filled with thrombi, preventing the blood from flowing normally and bringing oxygen to all organs, mainly to the brain, heart and lungs and the patient ends up dying.
Having discovered this diagnosis, the Italian Ministry of Health immediately changed the coronavirus treatment protocols … and began to administer to their positive patients Aspirin 100mg and Apronax.
And these patients began to recover and with improvements, as a result of this new method, the Ministry of Health released and sent home more than 14,000 patients in a single day.
Italy broke the norm because they were already overwhelmed and in serious chaos of daily deaths in hundreds of thousands.
Now the WHO would be sued worldwide for covering up so many deaths and the collapse of the economies of many countries in the world; it is now understood why the order to cremate or immediately bury the bodies without autopsy, and labeled them as highly polluting.
イタリア国会での騒動は意図的に無視され、1年が過ぎた。この1年での悲劇は非常に多かった。更に続くと、人類の破滅的な悲劇へと繋がるだろう。
(第1章)
武漢省では世界一大規模な5Gタワーが完成し、それが稼働を始めた途端に奇妙な肺炎が流行し始めた。武漢省は過去にSARS が流行った処、そして世界有数のウイルス研究所が有る処、その研究所は00権力が資金を出して設立された。その奇妙な肺炎は正確には2年前より起こっており、SARSより毒性は弱くインフルエンザより少し毒性が強いか、ほぼ同じ程度であるため、医学者を始め余り注目されることはなかった。
その武漢で全員に接種されたワクチンにはデジタル化された(制御可能な)レプリカのRNAが含まれていました。このRNAは5G の60Ghzミリ波によって活性化されるもので、武漢では5Gがちょうど、開始されたばかりでした。
結論から先に言う。5Gによる奇妙な間質性肺炎です。5G(60GHz)はO2を破壊し肺炎に似た病態を発現するのです。
もともと5Gは、アメリカ国防総省が冷戦時代に旧ソ連との電子戦争を想定して開発したもので、いわば「誘導性の電磁波兵器」なのです。
自立型の装甲車を走らせる際に必要とされる電磁波用のレンズとして開発が進められ、その意味では通信用ではなく、あくまで兵器としての使用を前提としたものであった。つまり新型コロナだ!!と恐怖を煽って、実は5Gだったのです。
武漢省では世界一大規模な5Gタワーに次いで世界各国とくに欧米でも5Gタワーが稼働し始め、今までになかった奇妙な肺炎が流行し始めた。
5G(60Ghz)によってO2が分解され肺炎に似た病態を起こし肺の繊維化が起こる。ウイルス感染無しに肺の繊維化が起こる。
「5Gの電磁波により起こる肺動脈抹消の多発性塞栓」を新型コロナウイルス肺炎と騒いでいるだけなのです。武漢に於いては2年前から5Gの試運転が時折行われていたのです。
イタリアに於ける5G肺炎を考えてなのか(いや、これは考慮に入ってないと思う。
5Gは様々に生体に悪影響を及ぼす。とくに若年者に於ける悪影響は大きい)、欧州(ヨーロッパ)では多くの国が5Gを中止したが、日本には言語の壁か伝わってない。
5G肺炎は一切、証拠が残らず、人の肺をダメにするに最適な兵法。
最も深刻なのが、無線電波が体の中に入る事実で、最も憂慮すべき対象が妊婦である。成人はある程度、皮膚で電波に耐性を持つが、受精後100日間の胎児は、全く防御のすべがない。
結果、DNAをやられ、障害を持ったまま生まれる、悲劇はその後で、 遺伝として、代々受け継がれることになる。5Gの問題は、ナノレベルで影響を及ぼし、DNAをも傷つけることにある。兵器として長時間連続的(断続的)に浴びせたら、体がおかしくなる。
5Gには少なくとも免疫系の働きを抑える作用(免疫ダウンする)がある事は確かである。免疫系を抑えるためガンになる。狙った人に5Gを浴びせ、ガンにすることが出来る。5Gは直進性が高く、狙った人限定に5Gを浴びせることが出来る。
何故、男性が新型コロナウイルス肺炎で死亡することが多いのか?
これは男性は体内の鉄分が女性よりかなり多く、それ故に5Gの影響を受けやすい(つまり、電波塔になりやすい)道を歩いていて突然倒れる画像(動画)は、全て男性である。
そして5Gは指向性が高い。ビルの合間で男性が突然倒れるのは、ビルの合間を通った5Gが鉄分の多い男性を直撃するからだ。
また、このため狙った相手を狙って倒すことが出来る。
しかし、ワクチンを打ち、マイクロチップが入ったならば、そういうことは不要になる。パソコンから特定のマイクロチップを動作させれば良いからだ。
(マイクロチップの回路図を持っていたが、何故か見付からない)
すなわち、マイクロチップが入ったならば、ゲーム感覚で人を殺せる。中国ではウイグル人収容所などが外国から強い批判を浴びているため、囚人(すなわちウイグル人のことである)にマイクロチップを打ち、ゲーム感覚で殺す。それは楽しい狩りのようなゲームだ。また、パソコンでのコンピューターゲームのようなものだ。
これならば外国から強い批判を受けることはない。刑務所勤務の人達は、今までの残酷な行いを全くする必要がなく、そして、それ以上に残酷な行いをパソコンの画面を見ながら出来る。ゲーム感覚で囚人(ウイグル人のことだ)を拷問できる。
5Gで使用してる60GHz周波数帯は
酸素分子を吸収するスペクトル(配列)
つまり酸欠になる=突然倒れる
(↑↑兵器として使用されてきたのは、上のような機序だった)
5Gの多いシンガポールで暑いにも拘わらず、多く新型コロナウイルス肺炎が起こっていた。シンガポールは5Gが普及しているからだ。暑さ寒さは5G肺炎には関係が無い。
(↓↓5Gだけで、これだけ悪さがある。これにマイクロチップが加わると、個人を自由に操れるし、個人特定的にガンにさせたり、発狂させたり容易に出来る。すでに中国が完成している。中国では兵士として逃亡することなど不可能である。場所が直ぐに分かるから)5Gの怖さは何処にでも書いてある。本当の怖さはマイクロチップが体内に入ってからである。
マイクロチップが入ると、特定の個人を狙ってガンにしたり、発狂させたり、パソコンの画面上から容易に出来る。中国では既にそうなっている。中国では既に人民総奴隷化が完成している。
(第2章)
(2019年秋)中国では、すべての国民に強制的にワクチン(予防接種)が行われました。武漢では5Gがちょうど、開始されたばかりでした(中国共産党ですから絶対強制でした)。
このワクチンにはデジタル化された(制御可能な)レプリカのRNAが含まれていましたが、このRNAは5G の60Ghzミリ波によって活性化される。
もう一度書く。
このワクチンにはデジタル化された(制御可能な)レプリカのRNAが含まれていましたが、このRNAは5G の60Ghzミリ波によって活性化される。
ダイヤモンド・プリンセスのクルーズ船は特に60Ghz 5Gが搭載されていました。
つまりこれは、遠隔的な暗殺ともいえます。00権力にとって不都合な人物が乗っていた可能性も考えられ得ます。
エリート層がこの5G向け60Ghzミリ波のことを「V」波(ウィルス:VirusのV)と呼んでいるのは、あたかも一般市民をあざ笑っているかのように思われます。
COVID-19とされる電子顕微鏡で見える物質はウイルスでは無く、我々の体が病気の時に生産する物質(エクソソーム)です。
5Gが無い所(例えば田舎)には新型コロナ肺炎(下図)が無い。
しかし、中国は国際的に批判されているウイグル・チベットの人民を支配するのに、5G・マイクロチップを用いた。パソコンの画面上から5G・マイクロチップにより、ウイグル・チベットの人民を完全管理できる。拷問も思いのまま出来る。それはパソコンの画面上で出来、ゲーム感覚で出来る。
そのため中国は世界の何処よりも早く、マイクロチップを全国民に打った(2019年秋)。5Gは少し遅れることとなった。
5Gタワーが出来た頃、奇妙極まる肺炎の異常発生が起こった。これは中国には想定外のことであった。
後にこれは5Gに依る肺炎であることを中国はイタリアより先に発見したが、国家機密とした。同時に、海外のマスコミを全員、国外追放にした。
海外が、中国の奇妙極まる肺炎がどのようになったのか訝しがっていたが、その気妙極まる肺炎は5G網を全国に広めると共に全国に広がった。中国は人口が多すぎて困っていた国。奇妙極まる肺炎で次々と亡くなって行くことは極めて便利なことであった。諸外国のように都市閉鎖などは行わなかった。
推定3億の国民が得体の知れない奇妙極まる肺炎で死亡した。後には5Gに鈍感な国民が残った。また、人手纏いであった高齢者が選択的に亡くなったことは中国には便利なことであった。
ジェノサイトとして批判を浴びていたウイグル・チベットの人民には、5Gを強く当てると、その得体の知れない奇妙極まる肺炎を起こして死亡することが分かり、多くのウイグル・チベットの人民を殺戮した。
5Gを強く当てても肺炎を起こさないウイグル・チベットの人民には、更に強く5Gを浴びせると、その得体の知れない奇妙極まる肺炎が起こることも判明した。
(第3章)
ここにコロナ・ワクチンが出現した。00権力はこのワクチンを打つことが目的だった。
もう一度書く。
00権力はこのワクチンを打つことが目的だった。
マイクロチップを入れたワクチンを打つことにより、5Gとマイクロチップで個人を自由自在に操れる、心を自由に操れる、すなわち人民の完全家畜化が完成するのです(中国14億人、既に完全家畜化が達成されているのです。国家に刃向かうものは極簡単に殺せる)。
誰かが服従していないと見做された場合に、その人の臓器機能を遠隔から停止させることができる。
有っては行けない存在と分かると簡単に殺せる...............これがマイクロチップと5Gで簡単に出来る。その殺し方も自由に選べる。ガンにして殺す、発狂させる、自在に出来る。
>COVIT-19感染者は、ウイルスで死ぬのではなく、5G光線に曝された特殊な細菌が血栓症を引き起こし死に至らしめるとの発表をロシア保健省がしました。ワクチンは控えた方が良さそうです。<
(ロシア保健省が書いたものとネット上に出回っていた文書)
ーー私には、この特殊な細菌というのが、分からない。2020年の4月頃、ブログ記事を一気に消され、その恐怖に、この問題には関わるまい、他のことで人のためになろうと以降は全く関わらなかったため、これは分からない。
5Gにより多くの生物は大きなダメージを受けるのが普通だが、ダメージを受けない細菌も存在するのであろう。
また、先日、ネットに転がっていたロシア保健省のものとされる文書の信憑性は有るのか?
たしかにイタリアでは50体の死因解剖後、治療法は自宅での(バイアスピイリン、抗炎症剤)の投与に変わった(このことはネット上、公開されていたはずであるが、何故か完全無視された)。
ネットで「ロシア保健省・Ministry of Health of Russia」で検索して出て来る処にこの文章は書かれてない。 イタリアの1年前の出来事から誰かが考えてネットに載せたものではないかと思われる。と言うより、イタリアのそのままをネットにそのままコピーしたものと思われる。ーー
ーーイタリアでは「絶対行っては行けない」というWHOの滅茶苦茶な指令を無視して死因解剖を50体に行い、97%は肺の末梢動脈の多発性塞栓が死因であった。
プーチン大統領なら見破るはずと私は先日、ネットで見付けた文書を信じた。プーチン大統領はロシアの秘密諜報員だった。
5Gが殺人兵器であることは常識として知っているはずである。プーチン大統領ならコロナ騒動の可笑しさが分かるはずである。
ロシアに於いても全く無害なワクチンを開発した、そして周辺諸国に配ることを知り、私が尊敬するプーチン大統領は偽装を使っていると今も確信しているーーすでに1年前、イタリアでWHOの「決して死亡解剖しては行けない」という滅茶苦茶な命令に逆らって、死亡解剖した。イタリアは中国の武漢に次いで5Gの普及が早かった地方です。
また、イタリアは武漢に次いで奇妙極める肺炎が猛威を振るい沢山の人が亡くなった地方です。そして97%は肺の末梢動脈の多発性血栓で死んでいることが分かりました。
そのため、イタリアでは「血栓が出来難くするバイアスピリン、抗炎症剤」を与えるのみで、入院無しに治療法が変わりました。
ところが、このイタリアの発見は全く報道されていません。ネットに上がった情報も発見次第、直ぐに消されました(それとも完全無視だったのでしょうか?)。
00権力には非常に不利だったからです。私はそのネットに上がった情報をコピーした。
それは2020年の5月頃でした。コピーしたそれを自分なりに纏めてブログに上げると、記事ごとバッサリと消され恐怖を覚え、この問題には関わら無いようにしようと決めた。他のことで病気などに悩む人を救っていこうと決めた。そして1年近くが経過した。
しかし、コロナ騒動は収まる気配が無く、ワクチン接種まで進んでいることに気付き、正義感から再びコロナ問題にも触れることにした。イタリアに於いても、5Gの普及が遅い地方は新型コロナ肺炎は無く(または少ない)、また、火山灰土の地方も新型コロナ肺炎が無い(または少ない)ことが確認されました。
日本の多くは火山灰土です。BCG予防ワクチンを日本は受けているから新型コロナ肺炎が少ない(軽い)のもありますが、火山灰土であることも大きく影響しています(火山灰土が5Gを吸収すると言うことらしい)。
(第4章)
今、日本でも5Gタワーが次々にできています。欧米では5Gタワーは危険と次々に廃止になっています(マスコミは放送しません、日本人は少なくとも末端は知りません)。欧米で5Gが禁止になったのは、スイスなど多くの国になります。
4Gでさえ、中国製の世界ナンバーワンのシェアを持つ会社のルーターを使えば、私は具合が悪くなっていました。日本製の古いルーターに戻すと、具合が良くなっていました。4Gでも、このようになるのです。
トランプ大統領の指導の下、アメリカでは危険の無い5Gが開発され、それが使われるようになったと情報を得ましたが、日本では全くそのような動きは有りません。日本は未だに「deep state(闇の国家)」と中国共産党に支配下なのです。5Gが犯人ですから、もちろんワクチンは不要です。百害あって一利なしです。それどころか、殺されます。私は絶対に拒否します。
(第5章)
超巨大利権である5Gが人命より遙かに大事なのだろう。今回の新型コロナ騒動は劇場、新型コロナは人口を10分の1に少なくすることが彼らの希望だからだ。
日本政府も「deep state(闇の国家)」には逆らえない。世界を牛耳っている「deep state(闇の国家)」
中国では5Gが全国に完備されたらしい(マイクロチップ入りのワクチンを全国民に接種済み)。14億の人民の完全奴隷化が完成している。
その途中で多くの人が5G肺炎を起こして死んだと思われるが、中国は人口が多すぎる国、人口が減った方が良い国。
そのマイクロチップの回路図を示す(処が何故か、見当たらない)。
一番下には5G肺炎のCT所見を示す。
(第6章)
先日、ボンヤリしているうちに、何処かからコピーしたものを示す。英語にて存在した。(以下は自動翻訳である、多少、気付いた所を直している)
出典 ロシア保健省
ロシアがCovid-19患者を死後解剖、大発見があった。ロシアは世界で初めてCovid-19の死体を解剖した国(注;これは可笑しい。イタリアが一番最初に解剖した)であり、徹底した調査の結果、Covid-19は存在しない VIRUSであることが判明しました。
これは世界的な詐欺である。人々は「拡大した電磁波(毒)」で死ぬ。
ロシアの医師は、世界保健機関(WHO)の法律に違反して、covid-19.により亡くなった人の検死を行いました。
そして、ほぼ全てが「血管の凝固(血栓症)」で死亡していることを発見しました。
抗炎症剤、抗凝固剤(バイアスピリン)の服用。
つまり、この病気は治るということである。この世界に向けてのセンセーショナルなメッセージは、ロシアの医師たちがcovid-19ウイルスの解剖(死骸)により得たものである。
中国はすでにこのことを知っていましたが、報告を公表しませんでした。それは中国の世界支配という目的のためでした。
この情報をあなたの家族、隣人、友人、同僚と共有することで、Covid-19の恐怖から抜け出し、ウイルスではなく、単に電磁波である5Gに曝されたものであることを理解して下さい。
5Gは、炎症や低酸素症も引き起こします。被害者となった人は、バイスピリン1錠とアプリコットまたはパラセタモール650mg(抗炎症剤、アセトアミノフェン)を服用してください。
なぜなら、5Gは血液凝固を引き起こし、人の血栓症に繋がることが分かっているからです。なぜかというと、血液が静脈に固まり、そのため脳や心臓、肺に酸素が供給されず、呼吸が困難になり、呼吸エネルギーが不足して死亡してしまうからです。
ロシアの医師たちはWHOのプロトコルに耳を貸さず、covid-19に依るとされる死体を解剖した。
医師たちは腕や足などを開き、きちんと検査した結果、血管や静脈の中に通常は血流を妨げている血栓が詰まっていること、また体内の酸素の流れを悪くしていることに気づき、患者を死に至らしめた。
この研究のニュースの後、ロシア保健省は、Covid-19の治療プロトコルを変更し、アスピリン100mg(バイアスピリン1錠)とEmpromak(抗炎症剤)の投与を開始しました。
その結果、患者は回復し始め、健康状態も改善していきました。
ロシア保健省は、1日で14,000人以上の患者を退院させ、家に帰したのです。
Source: Ministry of Health of Russia.
Russia has postmortem dissected Covid-19 patient, great discovery has been made.
Russia is the first country in the world to dissect Covid-19 corpses, and after a thorough investigation, it was determined that Covid-does NOT exist AS A VIRUS.
It is a GLOBAL scam. People die of '' extended electromagnetic radiation (poison) ".
Doctors in Russia are violating the World Health Organization (WHO) law that does not allow autopsies of people with Covid-19. died.
After a period of scientific discovery, it cannot be assumed that it is a virus, but rather bacteria that cause death and lead to the formation of blood clots in the veins and nerves, from which the patient dies because of these bacteria.
Russia defeated the virus and said '' there is nothing else but a coagulation of the blood vessels (thrombosis) and the treatment method is intact ".
Antibiotic tablets
Anti-inflammatory and taking anticoagulants (aspirin).
It means that the disease can be cured, this sensational message for the world was prepared by Russian doctors through the autopsy (carcass) of the Covid-19 virus. According to other Russian scientists, ventilators and intensive care units (UCI) were never used. Protocols for this have already been published in Russia.
CHINA already knew this but never published its report.
Share this information with your family, neighbors, friends, friends, co-workers so that they can get out of the fear of Covid-19 and understand that it is not a virus but simply bacteria exposed to 5 G rays are.
The cause is to hurt people with very low immunity. This radiation also causes inflammation and hypoxia. Those who are victims should take Aprin-100 mg and Apronicot or Paracetamol 650 mg.
Because Covid-19 has been shown to cause blood clotting, lead to thrombosis in people and why blood clots in the veins and therefore the brain, heart and lungs cannot oxygenate, which makes it difficult for people to breathe and people die quickly with lack of lack of breathing energy.
Doctors in Russia did not listen to the WHO protocol and dissected the corpses on Covid-19 corpses.
Doctors opened arms, legs, and other parts of the body, and after being properly tested, noticed that blood vessels and veins filled with clots that normally prevented blood flow, as well as reducing the flow of oxygen in the body, causing the patient to die
After the news of this study, the Ministry of Health of Russia changed the Covid-19 treatment protocol and gave aspirin-100 mg to its positive patients and started giving the Empromak.
As a result, the patients began to recover and their health began to improve.
Russia's Ministry of Health discharged and sent home more than 14,000 patients in one day.
(第7章)
http://premier.gov.ru/en/events/
ロシア保健省もディープステート(DS)の圧力で発表を消したらしい。昨夜有った、その発表が今朝、無くなっている。
プーチン大統領の発表では無く、ロシア保健省のホームページに載っていたものだった。
ロシア保健省も未だ、ディープステート(DS)に負けるのか?
未だ、ディープステート(DS)は強いらしい。
同じ発表はイタリアが1年前に既に行ったが(イタリアはWHOの「解剖するな!」という無茶苦茶な指導を無視して解剖を行ったのだった)、完全無視された。そして1年が過ぎた。
イタリア国会で話題騒然となったのだが。
そのロシア保健省の発表とされる文書はイタリア保健省(いや、発表しただろうか?)が発表したものを少し改変したものではないかと思われる。
イタリアはそうして、入院させず、バイアスピリン(血栓が出来るのを防ぐクスリ)と抗炎症剤投与に治療方針を変えた(ところが、これはマスコミに全く報道されないまま、1年が過ぎた。
日本の医療従事者でこのことを知っていたのは私だけだったのかも知れない。いや、数人は知っていたと思う、いや、私だけが知っていたのだろうか?言っては行けない真実として葬られたのだろうか?。
完全無視され1年経過後、ロシア保健省が勇気を持って発表した(こととなっているが、違うだろう。いたずら文書と思われる)。
イタリア国会は「肺炎は一つも無い」と大騒動になったが、イタリア保健省は発表したか分からない。
不都合な真実は消されるのです。
世界に知らせられないまま、また1年が過ぎるのも知れない。コピーしていて正解だったが。
トランプ革命進行中のはずであるが、未だ、悪が勝ち、善は負ける、世の中なのか?
まだ、世の中は変わっていないような気がする。
不都合な真実は消されるのです。
(追記)
ロシア保健省が掲載したという文書は、イタリア保健省(Italian Ministry of Health)が1年前に発表したものを誰かが少し改変またはコピーしたものらしい。
イタリアではネットで見ても、バイアスピリン・消炎剤で治療することが載っている。
https://www.nairaland.com/5881724/how-italian-doctors-disobeyed-discovered
ネットにあったその文書はイタリアのパクリでした。しかし、正義のパクリでした。
イタリアの医師たちはいかにしてWHOに背き、コロナウイルスの秘密を発見したのか - 健康 -
Nairaland Forum / Nairaland / General / Health / How Italian Doctors Disobeyed WHO And Discovered The Secrets Of Coronavirus (1334 Views)
100人のイタリア人医師がコロナウイルスで死亡した / コロナウイルス。陽性と判定された51人のイタリア人医師は全員死亡 / ナイジェリアでイタリア人コロナウイルス患者を運んだUberドライバーが語る
(1) (返信)
How Italian Doctors Disobeyed WHO And Discovered The Secrets Of Coronavirus by Raphkriz(m): 4:51pm On May 25, 2020
友人たちよ、コロナウイルスはWHOが私たちに信じさせているようなウイルスでは決してなく、全ての生きとし生けるものにワクチンを接種し、多くの人々を暗殺し、生きとし生けるものを支配し、世界の人口を減らしたいがためのPANDEMICという壮大な策略なのだ。
イタリアの医師たちは、世界保健機構(WHO)に従わず、コロナウイルスの死者の検死を行なった。そして、血栓ができ、死に至ることを発見した。
イタリアは、これは「播種性血管内凝固」(Thrombosis)に他ならないことに気付きました。
そして、その治療法は「抗凝固剤、抗炎症剤」である。
この世界的にセンセーショナルなニュースは、イタリアの医師が covid-19 で作られた死体を検死して出したものである。
イタリアの病理学者によれば、 "人工呼吸器や集中治療室は必要なかった"
したがって、イタリアではプロトコルの変更が始まりました。
イタリアでは、いわゆる世界的なパンデミックがWHOによって明らかに捏造されたことを明らかに為ています。
この治療法は、中国はすでに知っていて、世界制覇のために報告しませんでした。
この情報をご家族、ご近所、お知り合い、ご友人、お勤め先、同僚、一般の方々にお伝えください。
もし彼らがCovid-19に感染したら...彼らが信じさせているようなウイルスではなく、5Gであり...炎症と低酸素を生み出す5G電磁波で増幅されたものである。
これは、コロナウイルスが血栓を引き起こし、体に血栓症を発症させ、血液が流れず、心臓や肺に酸素が供給されず、その結果、呼吸ができずに死んでしまうことが明らかになりました。
イタリアでは、医師がWHOの手順に従わず、covid-19とされる死亡した死体を検死した。死体を切断して手足などを開いてみると、静脈が拡張して血液が凝固し、すべての静脈や動脈が血栓で満たされていて、血液が正常に流れず、脳や心臓、肺を中心としたすべての臓器に酸素が行き渡らず、患者は死んでいた。
この診断を発見したイタリア保健省は、直ちにコロナウイルス治療のプロトコルを変更し......患者にアスピリン100mg(バイアスピリン1錠)とアプロナックス(抗炎症剤)を投与するようになりました。
そして、この新しい方法により、1日で14,000人以上の患者を帰宅させることができたのです。
イタリアでは、すでに数十万人単位の死者が出ており、深刻な混乱状態にあったが、常識を覆したのである。
これでWHOは、多くの死者を隠蔽し、世界の多くの国の経済を崩壊させたとして、世界的に訴えられることになるだろう。
汚染度が高いというレッテルを貼り、遺体を解剖せずに火葬したり、すぐに埋めたりする命令を出した理由も分かってきた。
How Italian Doctors Disobeyed WHO And Discovered The Secrets Of Coronavirus - Health - Nairaland
(1) (Reply)
How Italian Doctors Disobeyed WHO And Discovered The Secrets Of Coronavirus by Raphkriz(m): 4:51pm On May 25, 2020
Friends, coronavirus is never a virus as WHO has made us to believe; the whole PANDEMIC is because they want to vaccinate every living being, and assassinate the great number of people, control the living, and reduce the world population.
Italian doctors, disobeyed the world health law WHO, not to do autopsies on the dead of the Coronavirus and they found that it is NOT a VIRUS but a BACTERIA that causes death. This causes blood clots to form and causes the death of the patient.
Italy defeats the so-called Covid-19, which is nothing other than “Disseminated intravascular coagulation” (Thrombosis).
And the way to combat it, that is, its cure, is with the “antibiotics, anti-inflammatories and anticoagulants”. ASPIRIN, indicating that this disease had been poorly treated.
This sensational news for the world has been produced by Italian doctors by performing autopsies on corpses produced by the Covid-19.
Something else, according to Italian pathologists. “The ventilators and the intensive care unit were never needed.”
Therefore, in Italy the change of protocols began, ITALY THE SO-CALLED global pandemic is REVEALED AND RAISED BY THE WHO, this cure the Chinese already knew and did not report FOR DOING BUSINESS.
Please pass this info on to your entire family, neighborhood, acquaintances, friends, colleagues, coworkers and the general public.
If they get to contract the Covid-19 … which is not a Virus as they have made us believe, but a bacterium … amplified with 5G electromagnetic radiation that also produces inflammation and hypoxia; All they need do is take Aspirin 100mg and Apronax or Paracetamol
This is because it has been shown that coronavirus causes clots of blood, which compels the body to develop a thrombosis, and the blood not to flow and oxygenate the heart and lungs, this results in the person dying quickly due to not being able to breathe.
In Italy, doctors disobeyed the WHO protocol and did an autopsy on a corpse that died from Covid-19. They cut the dead body and opened the arms and legs and the other sections of the body and realized that the veins were dilated and coagulated with blood, and all veins and arteries filled with thrombi, preventing the blood from flowing normally and bringing oxygen to all organs, mainly to the brain, heart and lungs and the patient ends up dying.
Having discovered this diagnosis, the Italian Ministry of Health immediately changed the coronavirus treatment protocols … and began to administer to their positive patients Aspirin 100mg and Apronax.
And these patients began to recover and with improvements, as a result of this new method, the Ministry of Health released and sent home more than 14,000 patients in a single day.
Italy broke the norm because they were already overwhelmed and in serious chaos of daily deaths in hundreds of thousands.
Now the WHO would be sued worldwide for covering up so many deaths and the collapse of the economies of many countries in the world; it is now understood why the order to cremate or immediately bury the bodies without autopsy, and labeled them as highly polluting.
(結語)
やはり、イタリアのパクりであった。誰がパクったのだろう。
しかし、これは正義の悪戯というものである。世界人類を救う正義の悪戯である。
(完)
イタリア国会での騒動は意図的に無視され、1年が過ぎた。この1年での悲劇は非常に多かった。更に続くと、人類の破滅的な悲劇へと繋がるだろう。
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/441.html#c4
16. 2021年4月14日 20:33:41 : iFn8MDLkzI : MDE3MTROVWk5anc=[967]
>新型コロナウイルス感染の鎮圧に成功した中国
>二階氏のような権力亡者をいまだ支持する国民はいるのか?
これらの点からパヨ頭な奴らの無知と滑稽さが想像以上に酷いことがよくわかります。
>>15
素質?草分け?そんなわけねーだろ!
その時代から上級かそれ以外で別けられていたに過ぎない
どんな奴かもわからないのに悪くないイメージでコメントしている時点でB層レベルですね
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/137.html#c16
48. 2021年4月14日 20:34:58 : OOX4BcEirM : anVqNzYvd0k3U0U=[0]
ワクチンに含まれているのは我々が発見したγレトロウイルスです。
『ワクチンは製薬会社の金儲けの手段でしかありません』
☂〜☂〜☁〜☁〜☁〜☂〜☂〜
何故、ウイルスとの共生を考えない。弱毒性のウイルスとなら共生できる
弱毒性のウイルスは強毒性のウイルスを駆逐してくれる
今、4G5Gで我々の周りのウイルスが全滅状態に近づいている
弱毒性のウイルスなら我々を守ってくれるのに
(文献)
武漢での報道に違和感を抱いたのは私だけでは無いだろう。
新型コロナを発見した医師が30代で亡くなったのに違和感を覚えました。
その医師は未だ生きている
911と同じ、と私は思いました。
報道が作為的すぎている
新型コロナは無い
人類は太古の昔より多くのウイルスと共存して生きています。
それが4G5Gでどんどん殺されていって居ます。
コロナウイルスを殺すのでは無く、コロナウイルスと共存してゆくことを目標とするべきなのです。
スウェーデンの採った方法は非常に賢い選択でした。
4G5Gでウイルスさえ死んで行っています。人間は多くの細菌と共存して生きていることは多くの人が知っていると思いますが、ウイルスと共存していることは余り知られていません。
4G5Gは多くのウイルスを殺しているのです。
今年、インフルエンザ・ノロウイルス感染が流行らないのは、その為です。
これは危機的状況なのです。
4Gまでは許容範囲かも知れない。
しかし、5Gになるとウイルスが全滅してしまう。
人間が生存するには多くのウイルスが必要なのです。
☂〜☂〜☁〜☁〜☁〜☂〜☂〜,
☂〜☂〜☁〜☁〜☁〜☂〜☂〜
新型コロナワクチンは打つな!です。
世界金融資本(デープステーツ)は滅亡の危機にあります。
トランプ大統領が勝ったからです(テレビはこうは放送してないようだけど)。
このIDヤバイかな?
インフルエンザ感染が激減している謎です。
新型コロナがインフルエンザを追い遣ったのか、
普及した5Gがインフルエンザウイルスを殺したのか、
インフルエンザ感染を検査しなくなったためか、
どちらか分かりません。
新型コロナはお年寄り以外にはただの風邪で「これは新型コロナは人工的に造られたもので、老人には初感染だから」という意見をアメリカの大学が発表していました。
2019年10月からインフルエンザによる死者が無くなっている謎です。
5G普及は半年後。
新型コロナがインフルエンザウイルスを駆除したとも考えられます。
2019年の9月に新型コロナウイルスは既に日本全国に蔓延していると解いていた東京の医師がfacebookに居ました。
新型コロナは5Gなど電磁波に強いように造られていると考えることも出来得ます
もちろん新型コロナは人口ウイルスです
インフルエンザウイルスは5Gなど電磁波に弱い
昨日の医学雑誌ではPCR検査が第三派を造り出したと書いてあったので
世の中が急激に変化していると感じました(トランプ大統領の勝利により)
新型コロナとはメディアが造り出した妖怪!!
これ(写真に写っているもの)はエクソソームだ!!
このワクチン、遺伝子組み換えワクチンだから、5年後に癌で死ぬように簡単に細工できるようだけど、そうしたら何で死んだか分からない。
世界人口1/10が容易に達成できる。
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(ハチミツ医師のサイトより引用)このワクチンは人口1/10にするための一環
ノルウェーでファイザー製の遺伝子ワクチンの1回目接種後の短い期間に23人が死亡したという記事が出ました
ニューヨークの老人ホーム(nursing home)では、2020年12月21日の遺伝子ワクチン接種した192名のうち32名が死亡しています。
メキシコでも32歳の若い女性のドクターがファイザー製の遺伝子ワクチン接種後に脳脊髄炎(encephalomyelitis)で入院しています
(ハチミツ医師のサイトより引用)このワクチンは人口1/10にするための一環
『アストラゼネカの新型コロナ遺伝子ワクチンも死亡例続出』
インドにおいて、先日56歳の医療スタッフがアストラゼネカの新型コロナ遺伝子ワクチン接種7日後に死亡したというニュースが出ていました
だいたい、どういう機序で、RNAウイルスであるコロナウイルスにワクチンが効くか、説明を願いたい。効く機序は無いはずです。
インフルエンザに於いても、こうでしたが、黙っていました。
しかし、今回の新型コロナ騒動で頭にきました。
それも遺伝子操作するワクチンと言うことで頭にきました。
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ワクチンというものは効かないのです。ワクチンは製薬会社の金儲けの手段でしかありません。インフルエンザ・ワクチンも百害あって一利なしです。全てのワクチンがそうです。ウイルスは電磁波に弱く、ラジオの普及・アメリカの000の開始などとともにウイルス感染が無くなっています。ワクチンのためではありません。効くワクチンはありません。言ってはいけない真実です。
このこと医者にも分かっていないのは多い(ほとんど分かっていない)です。所詮、医者とは製薬会社の奴隷であり、製薬会社の言うなりに働いていれば安泰です。
ウイルスの真実を言うウイルス学者はアメリカだけでも200人は殺されました(自殺・交通事故などで)。真実を言わない者が後を継ぎました。
ウイルスは無いのです。みんなが見ているウイルスはエクソソームという生体の排泄物です。ウイルスとは波動(量子力学で言う)です。波動(量子力学で言う)が伝染するのです。
波動(量子力学で言う)がどうしてワクチンが効くものでしょう。全く効きません。
しかし、言ってはいけない真実であります。
みんなが今まで受けてきたワクチンは百害あって一利なしです。ただし、BCGワクチンは何らかの機序でコロナ感染や細菌性肺炎の予防に寄与することは明らかとなっています。
BCGワクチンは細菌性肺炎の予防に寄与するため、日本のある地域ではBCGワクチンを老人に接種することが行われましたが、どういう機序で効果が有ると反論されて、中止になりました。
私が医師専門サイトでBCGワクチンがコロナ感染に効くからBCGワクチンを接種するべきと書いたら、子供に摂取するBCGワクチンが足りなくなる、と反論されました。BCGワクチンを増産してら良いではないか?増産は簡単ではないか?と反論しても、答えは返ってきませんでした。
老人や基礎疾患の有る者にBCGワクチンを打てば良いのです。こちらの方が新型コロナ・ワクチンより遙かに安全で効果は高いはず。(BCGワクチン接種地域と非接種地域の世界図がありましたが、今、見当たりません。見事に一致していました)
コロナは若者には単なる風邪に過ぎません。それでも若者や子供に打ってきます。新型コロナ感染で危ないのは老人や基礎疾患の有る者だけです。後の人には単なる風邪です。それで大騒ぎする国は可笑しいのです。自粛や緊急指令宣言など馬鹿らしいです。経済を止めて仕事が無くなる人が激増しています。
BCGワクチンでは目的が達成されないのでしょう。
そしてコロナウイルスはどういう策を採ろうとも、数年で日本中に蔓延します。普通のコロナウイルスの仲間に入ります。確実に人口ウイルスですが、RNAウイルスであるため、変幻自在で、ワクチンは絶対的に不可能です(ウイルスが有るという説を採っても)。
普通の風邪に1種類加わるだけです。老人が新型コロナに弱いのは、今まで感染したことが無いから(初感染で有るから症状が重い)と言う意見が有ります。私は5Gも疑っているのですが。
そしてそのワクチンは5年ほど経ってからガンを起こすという意見が有ります。5年ほど経ってからなので何が原因か分かりません。私はPCR検査の棒の先にそれを付けて、5年後にガンにすることが出来ると思います(もうかなり行われていることになります)。遺伝子学の進歩は凄い。
世界人口1/10がほぼ完了中という処でしょう。
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技術は進み、昔は不可能だった遺伝子操作が容易になりました。
20年後、痴呆症になるようにする
10年後、ガンに成るようにする
簡単にできるそうです。
ワクチンで出来ますが、PCR検査でも棒の先に付けることで容易に出来ます。
mRNAワクチンは遺伝子組み換えウイルスRNAを直接、筋肉内から血管に放り込むわけで、将来にわたった副反応はだれにも想像できません。国はワクチン接種もその保証も無償でおこなうと言っていますが、おそらく口上だけでしょう。今のところ、やって見ないとわからない状況のようです。
遺伝子組み換えワクチン 〜将来にわたった副反応はだれにも想像できない
(ハチミツ医師のサイトより引用)
ノルウェーの新型コロナ遺伝子ワクチン接種後の死者が23人から29人へと増加し、当局もさすがにワクチン接種ガイドラインに手を加えたようです。
(ハチミツ医師のサイトより引用)
大リーグのホームラン王である、ファンク・アーロン氏がモデナの新型コロナ遺伝子ワクチン接種18日後に亡くなりました。死因は公開されていません
(ハチミツ医師のサイトより引用)
ジブラルタルはイギリスが海外にもついわゆるタックス・ヘイブン(租税回避地)の一つです。
人口3万2千人程度とされています。2021年1月にこの地で大量殺戮(massacre)が起こりました。
ある行為を約5400人(人口の17%)に施したところ、 52名が亡くなったのです。
新型コロナ・ワクチンです。
遺伝子組み換えワクチン 〜将来にわたった副反応はだれにも想像できない
新型コロナ・ワクチンは↑です。
一般の人は「アポロ8号は月に行ってない。テレビ局で造られたもの」と言っても信じない。
同じ事が行われていることを気付かない。
(超重要!!)世界人口1/10計画完了中
昔、痴呆症は全く無かった。うつ病性障害·不安障害も少なかった。
これは何も知らずに変幻自在のRNAウイルスであるインフルエンザ·ワクチンを打っているからかも知れない。
今はネットで調べられる。国民白痴化であってはいけない。
遺伝子を入れるワクチン!!.........そんなの聞いたことが無い。何を考えているのか全く分からない。
Mikovits博士"米国民全員に強制ワクチンを実施すれば少なくとも5千万人が死亡します。
ワクチンに含まれているのは我々が発見したγレトロウイルスです。
臨床症状は我々も確認していますがそういうエビデンスは無視して新型コロナで亡くなったことになるでしょう"
ロックフェラーやビルゲイツら支配層が「病人量産し、5億人まで人口削減したい!人々を完全に監視し管理しコントロールし、全人類を奴隷化したい!」為に、有害でマイクロチップ入り、遺伝子を変異させる危険すぎるワクチンを全人類が強制接種される瀬戸際 皆、気づいて!!
第3波到来と大騒ぎをしている背景にはPCR増幅回数のトリックがあります。
無症状や軽い風邪の人にいきなりPCRを実施し、増幅を40回以上繰り返し「コロナ感染者」と診断しているのが現状。
人類がかつて接種されたことのないDNA·RNAワクチンだけに、免疫系の暴走や遺伝子異常など何が起きるか分か
ビルゲイツなどから大量の研究資金を受け取った「科学者」たちがコロナのワクチンを開発しており、GSK社のワクチンの場合は、女性はワクチンを受けた人の97%が不妊になり、男性の場合は、性交渉によってその不妊症を女性に感染させてしまう可能性がある、ということです。
「ワクチンの副作用は?」
「人口削減になります。
それでは注射打ちますね」
接種する意味のあるワクチンは一本もない。
ワクチンには様々な有害物質が含まれている。
『(超重要!!)世界人口1/10計画完了中』
⇒ https://ameblo.jp/toshichan-man/entry-12653496286.html… #アメブロ @ameba_officialより
PCR検査はサイクル数増やせば誰でも陽性反応出る。
その陽性者を感染者と呼んでいる。
風邪でもインフルエンザでも陽性反応出る。 https://pic.twitter.com/bQEaBf69kx
ワクチンでディープステートに依る大変な事が仕組まれています 特に日本では農薬や食品添加物及び毒薬フッ素等に依り人口削減計画が行われ 生殖機能低下が急速に進行しています、自民党政府はディープステートの手先ですね
VAERS米ワクチン副作用報告システム(Vaccine Adverse Events Reporting System) に届出のあった報告によりますと、これまでに、アメリカでは、この両社のいずれかのワクチンの接種後に55人が死亡し、数百人に生死にかかわる重大な副反応が出ているということです。
アメリカのほか、そのほかの複数国
副作用は遅れて現れる/気付くものが多数派だろう
私は20代でHPVワクチン3回接種直後無排卵となったがワクチンとの関連性に気付くのに5年以上費やしている
定期接種対象の10代では良くても恐らく倍はかかる
ヒトの遺伝子を操作するという未知のワクチンとなれば尚更5年後10年後の影響は計り知れな
こういったワクチンが出回った場合、不妊現象は7〜10年の間は一般市民に気づかれることはないだろう。しかし人口は、開始からわずか1、2年ほどで目立って減少することが予想される。
またワクチンの流通の規模に応じ、世界的な人口の減少もみられるであろう。
ロックフェラーやビルゲイツら支配層が「病人量産し、5億人まで人口削減したい!人々を完全に監視し管理しコントロールし、全人類を奴隷化したい!」為に、有害でマイクロチップ入り、遺伝子を変異させる危険すぎるワクチンを全人類が強制接種される瀬戸際
皆、気づ
https://pic.twitter.com/sEGZWmVyhO
Mikovits博士"米国民全員に強制ワクチンを実施すれば少なくとも5千万人が死亡します。ワクチンに含まれているのは我々が発見したγレトロウイルスです。臨床症状は我々も確認していますがそういうエビデンスは無視して新型コロナで亡くなったことになるでしょう"
mRNAワクチンという、人類史上初めてとなる危険なワクチンなので、絶対打ちたくない。全く信用できない。「無理」
https://pic.twitter.com/W1n7qow0IE
2010年新型インフルエンザの
ワクチン接種後に亡くなった人達。
記事の通り死因はワクチンではなく
高齢や基礎疾患の可能性とされる。
これって今回コロナワクチン優先接種対象の人達。
接種前にそんな過去事例が有る事を知っておいてもらいたい。 https://pic.twitter.com/0wKRrLX5YG
コロナワクチンを接種された193人の利用者のうち24人が死亡
『ある老人ホームではコロナウイルスの死亡者はゼロでした。その後、COVID-19ワクチンを導入し、24人が死亡しました。』(2021-01-19) さてはてメモ帳
https://blog.goo.ne.jp/beingtt/e/fbd47a61b81dbd4205557923e9b00703… https://pic.twitter.com/yLSfNdJWLW
こないだのワクチンセミナーで教えてもらった
ワクチンの中にコーティングされた状態の毒物が入ってるらしい
この毒物が入ると、動物はのたうち回って苦しむんだって
コーティングが溶けたら私らものたうち回るやん
投与された10人に1人が白血病になる等の副作用も報告されてます。
これはガチでヤバいですよ。
https://pic.twitter.com/FjZtrQQaPv
レトロウイルスを含んだワクチンと書いてある。
これはマズい。
もし、新型コロナウイルスがRNAなら、なぜわざわざレトロウイルスと化させたワクチンを体内に入れる必要があるのか…
なんてご都合主義。今度の遺伝子組み換えワクチンは生涯、あるいは何代も先まで、様々な問題を残し、急逝のショック死だけで無く、生涯にわたる自己免疫疾患をはじめ、深刻な症状を持ち、実のところ、何が起こるのかは、専門の医師にも、生物学者にも予測不可能なのに。要するに、免疫下げろキャンペーン
コロナワクチンを接種された193人の利用者のうち24人が死亡
『ある老人ホームではコロナウイルスの死亡者はゼロでした。その後、COVID-19ワクチンを導入し、24人が死亡しました。』(2021-01-19) さてはてメモ帳
https://blog.goo.ne.jp/beingtt/e/fbd47a61b81dbd4205557923e9b00703… https://pic.twitter.com/yLSfNdJWLW
【ワクチンは危険!】
このペースだと2032年には10人中8人が自閉症に!発症するかどうかの差は?
https://ameblo.jp/sunamerio/entry-12627229456.html… https://pic.twitter.com/iDFH7KTgBQ
『マイコヴィッツ博士「コ口ナワクチンはレトロウイルスを含む」→接種すれば白血病が頻発する!』
『【ワクチンは危険!】病気を予防するのではなく病気にさせるためのものであるという証拠、てんこ盛り!』
https://ameblo.jp/sunamerio/entry-12609209459.html
アメリカCDCが提出したデータが示す「強烈なコロナワクチン接種後作用」:すでに「数千人」が日常の生活ができないほどの身体的悪影響を経験している
アメリカCDCが提出したデータが示す「強烈なコロナワクチン接種後作用」:すでに「数千人」が日常の生活ができないほどの身体的悪影響を経験している - In DeepアメリカCDCが提出したデータが示す「強烈なコロナワクチン接種後作用」:すでに「数千人」が日常の生活ができないほどの身体的悪影響を経験しているリンクindeep.jp
陽性者の8割は「国籍不明」:日本人は2割
https://pic.twitter.com/YBnruAHnOd
死因は『脳梗塞』ゆうてるやん!
でも、コロナによる死者なんだってさ
https://pic.twitter.com/nDwFXfFtsU
【ケガで死んでもコロナ死】
『男性は、死因となった外傷で救急搬送された際に感染が判明した』そもそも、ケガで運ばれてるのに、何でわざわざPCR検査したの?自殺した人もPCR検査されたりしてるみたいだけど…。死んだ人が、ただPCR検査で陽性判定が出たってだけ。
https://pic.twitter.com/RjZE2nyX8D
死因をコロナと診断した病院に国からお金が貰える。 https://pic.twitter.com/bb9BzLuUL6
VAERS米ワクチン副作用報告システム(Vaccine Adverse Events Reporting System) に届出のあった報告によりますと、これまでに、アメリカでは、この両社のいずれかのワクチンの接種後に55人が死亡し、数百人に生死にかかわる重大な副反応が出ているということです。
アメリカのほか、そのほかの複数国
ワクチンが↓で効いていると言えるでしょうか?
ワクチンは効かないことは常識なのです。
ただ、言えないだけです。
https://pic.twitter.com/w6CfzXhUiL
マスコミの広告費の70%は、巨大な製薬企業から出資されている、ということを思い出してください。ここで誰が利益を受けるのかを考えてください。
しかし、1994年以降、全国の小中学校ではインフルエンザ·ワクチンの集団接種は中止されています。医師会の調査などで「ワクチンに効果なし」という発表が続出したからです。
インフルエンザもコロナもRNAウイルス、どんどん変化するからワクチンを造ることは不可能
https://pic.twitter.com/Dd4xeloBEL
武漢省では世界一大規模な5Gタワーに次いで世界各国とくに欧米でも5Gタワーが稼働し始め、今までになかった奇妙な肺炎が流行し始めた。
5Gの電磁波直撃により肺の繊維化が起こる。ウイルス感染無しに肺の繊維化が起こっていた。
これをコロナウイルス感染と言っているのです。
5Gの電磁波直撃により肺の繊維化が起こる。ウイルス感染無しに肺の繊維化が起こっていたと考えられる。
「5Gの電磁波により起こる肺の繊維化による肺炎」を新型コロナウイルス肺炎と騒いでいるだけなのです。武漢に於いては2年前から5Gの試験運行が繰り返されていた。
そもそも、ウイルスというものは未だ特定されたことがありません。
病態のウンコ(エクソソーム)をウイルスと呼んでいるのが現状(実情)です。
接種する意味のあるワクチンは一本もない。ワクチンには様々な有害物質が含まれている。
https://pic.twitter.com/RmLhFhSBUn
昨年の秋、すべての中国人に強制的にワクチン(予防接種)が行われていました。
ワクチンにはデジタル化された(制御可能な)レプリカのRNAが含まれていました。このRNAは5G の60Ghzミリ波によって活性化されるもので、武漢では5Gがちょうど、開始されたばかりでした。また、世界中のあらゆる人がケ
しかし、1994年以降、全国の小中学校ではインフルエンザ·ワクチンの集団接種は中止されています。医師会の調査などで「ワクチンに効果なし」という発表が続出したからです。
https://pic.twitter.com/Dd4xeloBEL
この危機的な状況を救えるのは「ワクチン」しかないと、さらにマスコミの洗脳。多くの方がワクチン期待が満載です
試験を十分にしていないワクチンだが、副作用が出たら日本国が責任を取るという前提で、日本国はファイザー社製ワクチンを買う契約を行った菅首相は、先日にファイザーと「年内に1億4
https://pic.twitter.com/bFbHKdPNwM
PCR検査を行うこと自体に意味がない。このような検査で確定診断しているのはもはやファンタジーやオカルトの世界の話
https://pic.twitter.com/64vQ1OsMIs
しかし、1994年以降、全国の小中学校ではインフルエンザ·ワクチンの集団接種は中止されています。医師会の調査などで「ワクチンに効果なし」という発表が続出したからです
そうはいっても、インフルエンザワクチンを、毎年、接種することを当たり前だと思っている人はいまだに多いのではないでしょ
特に子どもの場合には被害が甚大です。今では、乳児に多くのワクチンが投与されるため、許容量の数百倍を超える水銀が体内に入るような状況です。水銀やアルミニウムが、脳に重大な損傷をもたらすことは周知の事実。米国でも、イタリアでも、ワクチンと自閉症の因果関係が認められています。
https://pic.twitter.com/CQJWSK2rH0
ただ単に、ウンコの形がウイルス毎に少し異なると言うだけです。病気の原因が分かってないのです。原因が分からずウイルスという犯人が造り上げられているだけです。
電子顕微鏡で見られるウイルスとされるのはエクソソーム(ウンコ)であり、病態の原因が全く分からないという状態なのです。
不安を煽るのがマスコミに課せられた役目。
それを本当と思うのは「愚民」と言う。
真の日本人はテレビ·新聞を信じない。
マスクしてないと言うことは、本当のことを知っているためだろう↓ https://pic.twitter.com/Hux2BcZPts
↓これが今回のコロナ劇場だったのか↓(見えるかな↓)
https://pic.twitter.com/NE4OKOKsSA
ビル·ゲイツと世界のエリートは子供にワクチンを打たない。
ビル·ゲイツの三人の子供、ジェニファー、ローブ、ローリーはワクチンを受けたことがなく、今や健康的なヤングアダルトだ。
↑
何だ、これは!!
https://pic.twitter.com/mQ2RWwobjy
「コロナワクチン副作用でも製薬企業は免責」政府が方針、日本が巨大な人体実験場に
↑
何だ、これは!!
現在、世界的に重症者が相次ぎ死者も増えているのは、高齢になってから初めて感染していることが主な要因という。
風邪を引き起こすヒトコロナウイルスは世界中で定着しているが、症状は軽度で重大な問題となっていない。
今回、研究チームは、4種のヒトコロナウイルスと同様の特性を新型コロナも持つと仮定。若いうちに感染すると軽症で済み、再度感染しても重症化しにくいと考えた。現在、世界的に重症者が相次ぎ
このコロナ騒ぎが収まったとき、人々は唖然とする。
働く先が潰れてしまっている。働く所が無い。
富む者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなり
格差がますます激しくなったことを
昭和の時代の一億総中流の時代は遠くに過ぎ去り
政治家は保守では無い、保身で有ることを。
信じられるものは身
https://pic.twitter.com/b4ybzNr2d1
私はコロナの研究をしていて気付きました
これは医学では無い、政治だと。
テレビも新聞もグルになって国民を騙そうとしていると
国際的な陰謀に巻き込まれているに過ぎないことに気付きました
今まで全く政治に関心がありませんでした
政治とは醜い駆け引きに過ぎないと見下していました
しかし、一人、本物の政治家を見付けました
ガッツのある奴だと思いました
https://pic.twitter.com/GyhZhSJWJk
コロナ茶番劇は、完全なる事実無根の大衆的ヒステリーであり、メディアと政治家による扇動。
極悪非道。
過去に類を見ない正直な一般市民への最大の詐欺行為。
コロナは、エボラでもなくサーズでもなく特別な対策は何もいらない。
マスクも社会的距離もまったく意味が無い。
PCR陽性は感染を意味しない
私が電磁波のためというと基地外扱いされました。
しかし、4Gでさえ、中国のシェアナンバー1のルーターでは私は具合が悪くなっていました(何かの小細工がされているらしい)。
日本製の古い4Gのルーターに変えると具合が良くなりました。
5Gに成ると体が具合が悪くなる人が続出すると思います
新型コロナだ!!と恐怖を煽って、実はインフルエンザまたは風邪または5G過敏症と5Gの合わせ技だったのだ!!
また普通の夏風邪でも5Gと合わせると新型コロナウイルス肺炎と成る。
老人はインフルエンザまたは風邪で肺炎に近い状態に成りやすい
そこに5Gを浴びると容易に5G肺炎に成る
超巨大利権である5Gが人命より遙かに大事なのだろう
今回の新型コロナ騒動は劇場、新型コロナは無い
人口を10分の1に少なくすることが彼らの希望だからだ
日本政府も00権力には逆らえない
世界を牛耳っている00権力
プーチン大統領トランプ大統領に期待するしか無い
5Gは害が酷い、と考えることはマスコミの洗脳により
日本ではタブーにされているらしい
欧米と言語の壁がある
とにかく
「インフルエンザまたは風邪または5G過敏症」プラス「5G」=「新型コロナ肺炎」
です
アメリカの5G普及は日本より早い。2019/2020の冬は既に5Gが全米に普及している所が多かった。
(このためアメリカでは謎の奇妙極める間質性肺炎は猛威を振るった。「インフルエンザまたは普通の風邪または5G過敏症」と「5G」の合わせ技と気付かれなかった。いや、気付いていた医師も
つまり新型コロナだ!!と恐怖を煽って、実は「インフルエンザまたは普通の風邪または5G過敏症」と「5G」の合わせ技だったのだ!!
5G普及のための策略だったのだ!!
5G普及には新型コロナが必要不可欠だったのだ!!
何故、アメリカに奇妙極める肺炎に襲われ多数の死者が出ていたか?
5Gの多いシンガポールで暑いにも拘わらず
多く新型コロナウイルス肺炎が起こっていた。
シンガポールは5Gが普及しているからだ。
そして屋外労働者(寝るのも屋外で寝る人)に異常多発していた。
5Gを真面に浴びていたからだ。
(風邪なしでも5Gに過敏な人は新型コロナ肺炎に成る)
5Gに酷い害があると去年の4月頃ブログに書いたら
そのブログ記事は全て消された(5Gのみ選択的に)
私は怖くなって吃音など他のことに没頭して人を救おうと決めた
しかし、新型コロナがワクチン接種まで進んでいることを知り
新型コロナに戻った
ブログもTwitter も直ぐに消されるだろう
5Gは
https://momoko008.dousetsu.com/200406.pdf
https://momoko008.dousetsu.com/200406.docx
https://momoko008.dousetsu.com/200404.pdf
https://momoko008.dousetsu.com/200404.docx
(少し訂正)
つまり新型コロナだ!!と恐怖を煽って、実は
「インフルエンザまたは普通の風邪」と「5G」の合わせ技だったのだ!!
5G普及のための策略だったのだ!!
5G普及には新型コロナが必要不可欠だったのだ!!
では
「電子顕微鏡に映る新型コロナウイルスは何?」
と問われると
「それはゴミです」
彼らは今回は弱毒性のウイルスだったが、次は強毒性のウイルスをばら撒く可能性も考えられる。そして世界の人口を10分の1に減らすのだろう。
彼らは、いつも同じパターンでやってくる
911のときと同じパターンだ
報道は作為的
世界一権威のあるnature はあちら側の雑誌で何とでも書ける
WHO
天然痘·百日咳·ジフテリアなどが無くなったのは、ワクチンのお陰と思っている人(ほぼ全ての医療関係者)が多いが、電磁波が地球を覆ったためと言うことに気付かないでいる。
電磁波にはウイルスを殺す作用が強いらしい。
インフルエンザ·ノロがこの冬、起こらないのは、4G5Gの為らしい。
ロシアも新型コロナの被害が酷いとなっているが、騙された振りをして居るのみ(ロシアに害は無い)。
すなわち、私が以前、カルトとの闘いのとき用いてきた「狂気の偽装」と同じと思う。
プーチン大統領はちゃんと見通しているし、
水面下で00権力と戦っている。
プーチン大統領が勝利することを期待する。
新型コロナ、10年後は普通の風邪 米大学研究チームが試算
5Gによる奇妙極まる間質性肺炎を新型コロナウイルス肺炎と偽っている。
5Gは超巨大利権。
新型コロナは無い。
https://pic.twitter.com/4TIiDNiM8M
PCR検査を行うこと自体に意味がない。このような検査で確定診断しているのはもはやファンタジーやオカルトの世界の話
しかもPCR検査の棒の先にマイクロチップが付いている
PCR検査を受けることは自殺行為
キリスト教のトップ、ローマ法王こう言っている。
「天国に行くにはコロナワクチンの接種が必要」
「元大統領3人が推奨し、ローマ法王さえ推奨してるワクチンなんだから、すごくいいものに違いない」
↑悪魔なのです。ワクチンだけは打ってはいけない。
これら1500のサンプルの研究室テストを行った7つの大学は、今、コビド19の不正行為でCDCを訴えています。CDCはまだ、コビド19の生存可能な分離精製されたサンプルを送ってきていません。彼らができないか、または私たちに実行可能なサンプルを送らない場合、私はコビド19は存在しないと言います、
これだけ書けば、もう十分でしょう。
私は去ります。笑って下さい、卑怯者の背中を。
私には養わねばならない子供が居るのです。
各病院の勤務する看護師および事務員全員に
ワクチン接種は半ば(強制的)義務化されているようです
これは上からの命令で病院長は逆らえないようです
マイクロチップと5Gで完全管理社会実現が達成されます
心を操ることも容易に出来ます
マイクロチップと5Gで、そういうことが容易く出来る
家でインフルエンザで高熱になった老人を大きな病院に運ぶと、
大きな病院には今は5Gが激しく飛んでいる。
老人は自然に5G肺炎を起こし、死亡する。
PCR検査ではインフルエンザも陽性に出る。
これを新型コロナで亡くなったと言っているのだろう。
イタリアの医師もイギリスの医師も
「あれは悪性のインフルエンザ」
とyoutube で言っています。
これから新型コロナは無いと思われます。
免疫系の暴走や遺伝子異常が起こる可能性が高い。新型コロナワクチンは打つべきで無い。
新型コロナはただの風邪
電磁波に被曝すると、酸化ストレス、DNA損傷、免疫異常、自律神経系の異常、ホルモンの異常、心臓血管系の障害、認識機能の異常などが発生し、神経側索硬化症(ALS)などの神経変性疾患や、脳腫瘍などのガン、流産の増加、精子数の減少など生殖機能障害につながると指摘されている。
私は中国の武漢で新型コロナを発見し死んだとされる医師は未だ生きているに賭けます。
コロナ劇場だからです。
911やアポロ8号と同じ。
PCR検査に使う棒、マイクロチップが入っている可能性があります。
ワクチンは言うまでも無いけど、PCR検査も危険と思う。
マイクロチップは、ワクチンだけで無く、PCR検査の棒の先にも着いているようです
人工衛星かhaarp からの5G6G照射で数を混乱させているのかも知れない
ベルギーの死者が多いことになっている?
ベルギーは新式の4Gも中程度危険と言うことを知らないのか?
どうしても本当に新型コロナが存在するとしないと計算が合わない部分も多く有る
それで迷ってしまう
新型コロナは無いと言ったら基地外と思うだろう。しかし、新型コロナは無いが正しいことは時間が証明する
『普通のコロナウイルスを新型コロナと騒いでいただけなのか!!5G肺炎だったのだ!!』
4Gでさえ中国製のルーターを使えば具合が悪くなって日本製の古いルーターに戻せば具合が良くなるのに覚醒しました。
5Gが始まったら自分はどうなるだろう。
ネットで私のようなのは沢山居ることを知り、安心した次第です。
自分のTwitter のIDは当分、5G反対に特化しようと思います。第2のID
イタリアではWHOに逆らって50人の解剖、死因は肺炎ではなく血栓を確認。96.3%は別の疾患での死亡。超有害汚染ワクチンと大気汚染と5Gが原因。ヒト·人感染の証拠はどこにもない。
私は貴方だけは信じていたが......また、貴方だけは信じていたいが........
製薬会社のワクチンにはマイクロチップが入っており、個人を狙って殺すことができる、不都合な人物と見做されたときに.......
マイクロチップと5Gにより日本国民完全奴隷化が実現する
私たちが発見したのは、PCR検査でコロナ陽性とされた1500サンプルを電子顕微鏡で精査した所、ほとんどがインフルエンザAであり、一部はインフルエンザBでした。COVID-19は一つもありませんでした
サウスカリフォルニアでPCR検査で陽性のCOVID-19サンプルの電磁顕微鏡での厳密な検査の結果
あれは5Gの電波塔になって倒れているのです。男性は鉄を体内に多く含み、電波塔になりやすい。だから男性の方がコロナ(5G)で死ぬ人が多い。
インフルエンザ·ウイルスを駆逐する、ノロ·ウイルスを駆逐する、他のウイルスも駆逐する。
最強のウイルスを造ったのか00権力は。
これに電磁波でウイルスが死んでいると思われるが、新型コロナは電磁波に強いのであろう。
5G4Gだけでは、どうしても説明不十分になってしまう。 https://pic.twitter.com/jDdoQzmFNn
↓↓これは人体の排泄物に過ぎない。ウイルスは未だに同定されていないのです。
このこと(真実)を言うアメリカのウイルス研究者は200人殺され、後釜に製薬会社の言うことを聞くのが教授として治まった。
コロナ騒動は全くの茶番なのです。
コロナは茶番で5Gが真犯人です。
5G肺炎をコロナ肺炎と騒いでいるだけです。
1. 赤かぶ[127222] kNSCqYLU 2021年4月14日 20:35:32 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26000]
どんな綺麗事を並べようと下村氏がこれまでしてきたことが全て。大学入試改革の美味しいところをつまみ食い。「東大に英語民間試験を使わせろ!」「大学に言うことを聞かせろ!」と官僚をどやしつけた末の大失敗。責任はどうとる? 加計学園からの闇献金の説明はいつする? https://t.co/Aj9y2EuMXS
— 羽藤由美 (@KITspeakee) April 12, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/276.html#c1
34. 2021年4月14日 20:35:45 : k6i91X1TAF : VmJtaHFiR0VuQy4=[919]
論より証拠だ
自民党議員と、海洋放出を支持するヨミウリ関係者は、
毎日コップ1杯ずつ飲んで、無害であることを証明してみよ
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/269.html#c34
2. 赤かぶ[127223] kNSCqYLU 2021年4月14日 20:36:19 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26001]
超重要!!! https://t.co/UuOw94GJaJ
— 餡蜜 (@honeysuckle58) April 13, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/276.html#c2
3. 赤かぶ[127224] kNSCqYLU 2021年4月14日 20:36:48 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26002]
下村さんは器ではありません。 https://t.co/FxLnESxZBc
— TopWeight (@TopWeight1) April 12, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/276.html#c3
5. 2021年4月14日 20:36:48 : OOX4BcEirM : anVqNzYvd0k3U0U=[1]
5G(60GHz)はO2を破壊し肺炎に似た病態を発現する
新型コロナウイルスではなく、5Gという電波により死んでいると言うこと。
5Gは急加速度的に増設されており、これから肺炎に似た病態で死ぬ人は急増する危険性がある。
これを説明した動画がyoutube で速効的に削除されている。
イギリスでは5Gタワーを壊す運動が強く起こっている。
ダイアモンドプリンセスには5Gタワーが2つ有った。
コロナの兆候を示さず、突然、倒れるのは、これ故と言うこと。
ニューヨーク・シティ、ブルックリンのメディカルセンターの緊急治療室·救命救急医師(Cameron Kyle-Sidell)が2つのビデオをユーチューブに投稿し、新型コロナウイルスは肺炎ではないと訴えています。この医師によると新型コロナウイルスは肺炎のような感染病ではない。この病気の症状は酸素欠乏であり、一部の患者に高圧の人工呼吸器を使えば肺を損傷させ重篤化させる。
世界中で実践されている新型コロナウイルスの治療法は誤ったものかもしれない。新型コロナウイルスは、医学エスタブリッシュメントが独断的に発表しているものとは全く別物かもしれない。
この医師は、感染者の治療にあたりながら、新型コロナウイルスに肺炎の治療は道理にかなわないと感じた。肺炎患者は急性呼吸促迫症候群へと進行していくが、新型コロナウイルスの患者はこのような症状は現れない。
過去9日間に現場で治療に当たった医師が目にしたものは、新型コロナウイルスは肺炎ではないということ。そしてこれまでの治療法は適切ではないということを理解した。
医師らは全く別の病気を治療しているようだ。患者に誤った治療を続けていては短期間に大勢の患者を重篤化させてしまう。この情報を拡散してほしい。新型コロナウイルスの肺疾患は、この医師の見るところでは、肺炎とは違う。そのため肺炎の治療は全く適さない。
この病は、高山病によく似たウイルス誘導の病気の一種である。つまり、ニューヨーク市民が乗った飛行機が高さ3万フィートのところを飛んでいる最中にキャビン内の圧力を徐々に抜いたような状態と同じ。新型コロナウイルスの患者は徐々に酸素欠乏に陥っている。
新型コロナウイルスで重篤化した瀕死の患者は肺炎のような症状を見せていない。むしろ、飛行機からエベレスト山頂に突然つき落とされたような状態になる。
そして呼吸不全に陥った患者に対して高圧の人工呼吸器を使うのは危険である。酸素不足に陥っている患者に呼吸器不全であるとして人工呼吸器で加圧すれば、患者の肺に大きな負担をかけることになる。人工呼吸器は患者に肺障害を起こしてしまうことになる。
現行の治療法では何十万人もの患者の肺が危機にさらされているということだ。
つまり、新型コロナウイルスは、肺炎を生じさせるのではなく酸素欠乏を生じさせるということだ。この情報は、明白な理由で非常に重要であり、コロナウイルスの起源が何なのか、このウイルスは単にウイルスだけでなく何等かの外的因子が加えられた結果、複合効果(重度の酸素欠乏)がもたらされているのかについて解明されるべきである。
5G、重大な健康被害示す研究相次ぐ…世界で導入禁止の動き、日本では議論すら封印
基地局周辺で住民の健康被害
その根拠に挙げられているのは、2005年から今日まで欧米各地の医療・研究機関で継続されている、マウスを使った電磁波の人体への影響に関する研究結果だ。そこで明らかになったのは、人の皮膚や目、そして生殖能力への悪影響が懸念されること。実際に、すでに5Gの基地局が設置された周辺では、相次いで住民の被害が報告されている。
すでに述べたように、ベルギーのブリュッセルでは5Gの実験、導入が全面的に禁止されることになった。また、同じ時期、スイスでは放射線のもたらす健康被害を調査するシステムが完成するまで、新たな5Gの設置は延期する方針が決定された。
アメリカでも同様の動きが見られる。ハーバード大学を退職した応用物理学のロナルド・パウウェル博士は「環境保全トラスト」のウェブサイト上に論文を発表し、「5Gの人体への悪影響を防ぐには地域コミュニティーから5Gを排除するしかない。被害を軽減する方法はほかにない。5Gの導入を中止するのがベストの選択だ」と主張する。
米「フォーブス」誌の報道によると、ニューハンプシャー州では州議会において5Gの健康への影響を調査する委員会の設置が決まった。また、カルフォルニア州のサンフランシスコ市近郊のミル・バレーでは昨年、新たな5G基地局の設置が禁止されたという。ニューヨーク州のシラキュース市では住民の訴えに応じて、5Gアンテナの安全性を検証するため、現場での立ち合い検査の実施が認められた。
もちろん、5Gを推進する側のAT&Tやベライゾンなど通信事業者は連邦通信委員会(FCC)に働きかけ、5Gの安全性を盛んにアッピールしている。通信事業者団体のCTIAの運営する「携帯電話に関する健康相談」サイトでは「5Gには健康上のリスクはない」と断言。とはいえ、その根拠に挙げられているデータは1996年の実験結果に基づくもの。しかも、人体への影響を試験すると称して使われたのは大人サイズのプラスティック製のマネキンであった。
さらにいえば、1996年当時の通信アンテナや携帯から出る放射性電波は、現在導入が進む5Gとは比較にならないほどの低周波である。4Gの場合、周波数は6GHzであるが、5Gとなれば30から100GHzになる。一般の市民がこれほど高い周波数にさらされることは前代未聞のこと。
5Gは武器としてもともと開発が始まった技術なのである。実は、WiFiも同様で、その起源は1950年代にさかのぼる。秘密裡に開発が始まった電磁波兵器に欠かせないのがWiFiであった。
そうした背景もあるせいか、通信機器や電波がもたらす危険性について、ヨーロッパでもアメリカでもさまざまな検証や研究が繰り返されている。当たり前といえば、当たり前のことである。現実に、5Gが原因と思われる健康被害も発生していれば、医学関係者の間でも「無視できない」との見方が広がっていることは周知の事実にほかならない。
残念ながら、日本ではこうした視点からの研究も対策もまったくといっていいほど講じられていない。「後の祭り」にならないことを祈るばかりだ。便利さだけを売り込むのではなく、それに伴うリスクをきちんと開示することが求められる。
そこで今回は、欧米の研究者の間で進められている5Gの健康への影響に関する調査の一部を紹介してみたい。日本での議論の呼び水になれば幸いである。
「誘導性の電磁波兵器」
まずはイスラエルのアリエル大学で物理学を教えるベン・イシャイ博士による、5Gが人体の発汗作用に及ぼす影響に関する実験である。それによれば、「5Gネットワークが使用する周波数は我々の人体内の汗が流れる管に徐々にではあるが破壊的な影響を与える」とのこと。人間の皮膚や人体内の臓器にも悪影響を及ぼすことは避けられないだろう。汗が皮膚を通じて流れ出る管はらせん状になっているが、5Gの発する75から100GHzの周波数はこうした管に影響をもたらすため、発汗作用が異常をきたし、ストレス解消のための発汗作用が機能しなくなる恐れが出てくるというわけだ。
より注目すべき研究は、ワシントン州立大学の名誉教授で生化学の専門家マーティン・ポール博士による「5Gのもたらす電磁波が人体に及ぼす影響」に関するものである。無線放射線や電磁波の専門家でもある同博士によれば、「5Gの電磁波は人間の生殖能力、脳、心臓機能に影響をもたらし、最終的には遺伝子(DNA)にも作用を与える」とのこと。
同博士の実験によると、妊娠中の牛が電磁波を発する基地局の近くにいると、生まれた子牛が白内障に罹る可能性が高くなることが判明した。253頭の子牛のうち、32%に当たる79頭が白内障に罹患。基地局からの距離にも影響はあるのだが、100メートルから199メートルの範囲内にいたメス牛から生まれた子牛には、それ以上の距離にいた場合よりも高い確率で重度の白内障が見つかったという。
もともと5Gは、アメリカ国防総省が冷戦時代に旧ソ連との電子戦争を想定して開発したもので、いわば「誘導性の電磁波兵器」なのである。自立型の装甲車を走らせる際に必要とされる電磁波用のレンズとして開発が進められ、その意味では通信用ではなく、あくまで兵器としての使用を前提としたものであった。
当然、非殺傷兵器としても応用が期待されていた。警察が暴徒化したデモ参加者や群衆を排除する目的で開発されたもので、ミリ単位の電磁波を発する。照射されても死に至ることはないが、照射された瞬間には火炎に包まれたような衝撃を受けることになる。こうした電磁波を恒常的に浴びていると、人体は突然変異を起こす可能性が高まる。現時点では起きないにしても、次世代になってから細胞内に異常が見られるようになり、最終的に突然変異に見舞われることになるとの指摘もあるほどだ。
加えて、発がん性の恐れも指摘されている。世界保健機関(WHO)では携帯電話用の電波塔の発する電波は、発がん性のレベルは「2b」としている。しかし、研究者のなかには5Gの電磁波は発がん性のレベルは「1」と、もっとも高いリスクがあると判定しているケースもある。問題は、現在広く普及している2G、3G、4Gの使用している電磁波でも脳への悪影響は確認されているわけで、今後5Gがどのような健康被害をもたらすものか、早急な調査と研究が必要とされるということは論をまたないはずだ。
従来の4Gと比較すれば、5Gの電波の浸透力は格段に強化されることになる。その結果、外部から発せられる電磁波は簡単に住居やビルの壁をすり抜けるため、頑丈な防御壁でもないかぎり、我々は知らない間に1日24時間、人体をむしばむ電磁波を被爆することになりかねない。レンガやコンクリートの壁などは防御の役目を果たさないといわれる。
ロイズ社が驚くべき報告書
国際機関でも5Gの危険性については対策を求める声が出始めている。国連職員であったクレア・エドワーズさんによれば、「過去20年間で地球上から昆虫の80%が死滅した。もし5Gが本格稼働すれば100%が死に絶えるだろう。昆虫の次は動物、そして人間も同じ運命をたどる」という。彼女は在職中に国連のアントニオ・グレーテス事務総長に繰り返し進言をしたという。しかし、巨大な組織は簡単には動かない。そのため、彼女は職を辞し、民間の立場で5Gのリスクについて講演をし、一般市民に警鐘を鳴らす道を選び、各地で啓蒙活動に取り組んでいる。
前述の通り、アメリカも中国も5Gの普及と覇権を賭けて通信衛星の打ち上げに余念がない。500万ワットの電磁波が地上の基地局目がけて降り注ぎ、地上の動物や人間にも容赦なく降り注ぐことにもなるだろう。
そのような宇宙空間から大量に降り注ぐ電磁波が人体に影響をもたらさないわけがない。ここで思い起こされるのはアスベストやヒ素公害である。今でこそ、アスベスト訴訟を通じて人体への発がん作用など悪影響が認知されるようになったが、当初、建築に使われ始めた頃には「人体には無害」と説明されていた。
2010年、英国の保険会社ロイズ社が驚くべき報告書をまとめた。それは無線通信技術とアスベストを比較したもの。すでに今から9年も前に出されたものだが、さすが世界最大の保険会社である。同社のリスク分析チームは5Gのもたらす危険性について当時から注目していたというわけだ。その結果、ロイズは大手の通信事業会社から5G導入に関連する保険の引き受けを要請されたのだが、すべて拒否したのである。5Gのもたらす健康被害額が膨大になり、とても保険事業としては採算が合わないとの判断が下されたのである。実に冷静な対応であったと思われる。
とはいえ、日本でも世界各地でも5Gの普及に向けての基地局の整備は着々と進んでいる。また来年になれば、スマホの買い替えも一気に進むに違いない。しかし、5Gの電磁波が人体や自然環境に及ぼす影響については、残念ながら日本においてはまったく問題視されていない。
今もなお子供から大人までスマホ中毒症に陥っている日本人だが、健康や命を犠牲にしてまで大容量、超高速の通信サービスが本当に必要かどうか、改めて立ち止まって熟考する時ではないだろうか。
4. 赤かぶ[127225] kNSCqYLU 2021年4月14日 20:37:19 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26003]
アヘさんと同じで
— 自分を見つめる(婚活中) (@jibunwomitumeru) April 12, 2021
「嘘つきウソぴょん、大げさなコダイ、まぎらわしいまぎらワシ。」
だからじゃないのかね。類友。 https://t.co/QPJzBLgu1k
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/276.html#c4
5. 赤かぶ[127226] kNSCqYLU 2021年4月14日 20:37:49 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26004]
下村博文、
— 烏仙人 (@Skzf4UzR70hNKKy) April 12, 2021
よく恥ずかしくもなく、人前に出てくるよね。
さすがは、安倍晋三のお仲間だ。
堂々としていれば、悪人だとは思われないって?
時間が経てば、みんな忘れるってか。
国民は舐められっぱなしだ。#自民党は全員落とす #選挙に行こう https://t.co/eLDDHxwGcX
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/276.html#c5
6. 赤かぶ[127227] kNSCqYLU 2021年4月14日 20:38:45 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26005]
下村も犯罪の匂いがプンプンするので自民党内では次の総理は無理‼️💢😡😡😡 https://t.co/O04y8r8tjL
— 自民党独裁政治は日本を滅ぼした‼️情けない😵 (@fnM1BYGsrwnyXKX) April 12, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/276.html#c6
7. 赤かぶ[127228] kNSCqYLU 2021年4月14日 20:40:00 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26006]
安倍前首相のお墨付きを得て下村政調会長が総裁選に名乗り 菅首相はどうなる? https://t.co/BCUZOVG9HL 下村博文・元文科相に違法霊能者から献金! EM菌、親学、江戸しぐさ…下村の救い難いオカルト体質 https://t.co/VqDQqG16lX
— tomatom@たぬきの尻尾は手入れ必要 (@fusasippona) April 12, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/276.html#c7
18. 2021年4月14日 20:40:41 : saN0VoN1aQ : Z0E5VjZ3Zi9Xai4=[1]
>日本では枚院電車でも新型コロナウイルスに感染した人はいません。・・・それはPCR検査をしないからという当たり前の結論w
That's right! ズバリ正解を言ってしまいましたねw
あまりハッキリ正解を言わないでください、折角のPCR詐欺が台無しになりますからw
http://www.asyura2.com/20/iryo6/msg/607.html#c18
58. 2021年4月14日 20:41:08 : xvxueh8tvo : UTg4TkE2VFdyVkU=[8]
『上級は毒なしワクチン』ってのは、先日、TBSラジオで
森本毅郎さんが伝えたように、経団連のトップ十数人とその家族
および自民の国会議員の一部が、中国やロシアのワクチンを
密かに接種していたという、その中露のワクチンでは?
http://www.asyura2.com/21/cult31/msg/587.html#c58
20. 乳良〜くTIMES[1608] k_uXx4Fggq1USU1FUw 2021年4月14日 20:41:42 : reC95oxq0w : Y2lZdTFibVJNTC4=[2]
言い忘れた。>>10さんに強く共感する。
原子力問題が重くのしかかる日本も、人権抑圧をしている中国も、五輪開催国として全く相応しくない。
そういう国がメダル取ったら、国歌演奏、国旗掲揚……コレが「浅薄な国威発揚」でなくてなんなの?
「恥部を糊塗する」行為であることに気づかない人の、ナイーブさに呆れる。
冷戦時代の東欧諸国の「ドーピング三昧」を思い出して欲しい。
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/274.html#c20
40. 2021年4月14日 20:41:53 : iFn8MDLkzI : MDE3MTROVWk5anc=[968]
第4波でも五輪は開催できるでしょ?
外出禁止にさせれば嫌でも五輪観戦することになる
無観客で外には選手と審判他スタッフだけ
競技も密にならない種目だけに限ればできる
何なら陸上だけでも良いくらいだ
水泳は微妙だが
再び中止になって喜ぶ奴がいるとすれば
他人の不幸を喜ぶようなレベルの奴でしかない
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/265.html#c40
8. 赤かぶ[127229] kNSCqYLU 2021年4月14日 20:42:39 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26007]
https://twitter.com/takehiko_yui/status/1381591611138695169
・
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/276.html#c8
49. 2021年4月14日 20:43:34 : iwAujJtOFE : ZGZXRTcuMFlZQXM=[1100]
維新は以前から災害や非常時に関して全く仕事をしないという
とんでもない欠陥があったが今も変わっていないようだ。
2年前には松井知事がこんな騒動を起こしている。
松井知事が台風対応を放り出して沖縄へ逃亡。
http://www.asyura2.com/18/senkyo250/msg/428.html
2月の宮城の地震はWTCビルには影響なかったのかな?
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/256.html#c49
2021年4月14日 20時20分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/97988
原子力規制委員会は14日、東京電力に柏崎刈羽原発(新潟県)の運転を事実上禁じる命令を出した。テロ対策設備の不備が長期間続いていたことへの措置で、期間は「事業者の自律的な改善が見込める状態」になるまで。改善策やテロ対策への姿勢を調べる追加検査は1年以上かかる見通し。東電が経営再建の柱とした早期再稼働は不可能となり、計画の見直しが避けられなくなった。(小川慎一)
命令は原子炉等規制法に基づき、同原発内の核燃料の移動を禁じた。東電は原発内に核燃料を搬入したり、原子炉に装塡そうてんしたりできない。商用原発への措置としては初めて。規制委は9月23日までに東電から原因分析をまとめた報告書の提出を受け、本格的な検査に入る。
◆規制委員長「前例ない処分と受け止めを」
更田豊志委員長は14日の定例会見で「運転停止命令は1年以内と決まっているが、(今回は)期限がない。前例のない処分を受けたことを、東電は受け止めてもらいたい」と話した。
テロ対策設備の不備は、規制委の2月下旬の検査で判明。2020年3月〜21年2月、侵入検知装置が16カ所で故障し、うち10カ所は代わりの対応も不十分で、侵入を検知できない状態が30日間を超えて続いていた。今年1月には、男性社員が同僚のIDカードを無断で持ち出し、原発の心臓部である中央制御室に不正に入室していた。
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/453.html
6. 2021年4月14日 20:45:55 : OOX4BcEirM : anVqNzYvd0k3U0U=[2]
ウイルスとは電磁波または波動です
ウイルスの像として載っているのはエクソソームという生体の排出物(ウンコ)です
https://momoko008.dousetsu.com/200406.pdf
https://momoko008.dousetsu.com/200406.docx
https://momoko008.dousetsu.com/200404.pdf
https://momoko008.dousetsu.com/200404.docx
米軍の最新非殺傷兵器「ADS」、わき上がる耐え難い「熱 ...
www.afpbb.com › articles
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2012/03/15 — ... 熱」の耐えがたい感覚――これは米軍当局が今週発表した電磁波を利用する最新の非殺傷兵器「アクティブ・ ... 従って電子レンジの約100倍の威力を持つADSのビームでも、ポップコーンを作ることはできないという。
「スマホの電磁波で癌になる」は本当か | ワールド | 最新記事 ...
www.newsweekjapan.jp › world › 2018/10 › post-11205
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2018/10/30 — 電磁波と癌の関連を示す研究結果はいくつかあるが…… ILLUSTRATION BY SINELAB FOR NEWSWEEK. <WHOは「発癌性が疑われる」と警告し、細胞への影響を示す研究も......携帯電話の発する電磁波の危険性とは>.
マイクロ波で「頭の中の声」を送る命令電波兵器 MEDUSA ...
japanese.engadget.com › jp-2008-07-08-medusa
[Show on Hatena Bookmark]
2008/07/08 — New Scientistより、物騒なハイテク兵器技術の話題。米軍の電磁波兵器といえば「Pain Gun」ことADSが知られていますが、海軍の研究プログラムに協力する企業SNCではマイクロ波で集団または個人に「音」を聞かせる ...
メディア・インターナショナル・オーストラリア。2020 Aug 4 : 1329878X20946113.
オンライン公開 2020 Aug 4. doi: 10.1177/1329878X20946113.
PMCID: PMC7404088
'コロナ?5Gか、それとも両方か」:Facebook上のCOVID-19/5G陰謀論の力学
アクセル・ブランズ、スティーブン・ハリントン、エドワード・ハーカム
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抄録
本論文では、COVID-19 を取り巻く流行の一つの重要な要素に焦点を当て、武漢をはじめとする世界各地での 5G 携帯電話技術の普及に関連したパンデミック流行の噂の拡散ダイナミクスを追跡する。時系列分析、ネットワーク分析、綿密な精読を含む量的・質的手法の混合を用いて、Facebook上での噂の広まり方を分析すると、既存の陰謀論者グループでの曖昧な出自から、より多様なコミュニティでの広がり、著名人、スポーツスター、報道機関による実質的な増幅までを示しています。ソーシャルネットワークにおけるCOVID関連の誤報・誤報の詳細な追跡は、オンライン情報拡散の力学に重要な新たな洞察を与え、誤報の拡散を遅らせたり止めたり、少なくとも正確な反情報を用いてより直接的に対抗する機会を提供している。
キーワード 5G、陰謀論、コロナウイルス、COVID-19、誤報、拡散、Facebook、誤報、噂、ソーシャルメディア
目指せ!
ご紹介
2019年後半以降、中国・武漢を起源とする新規コロナウイルスパンデミックが世界中に広がっていることは、世界保健機関(WHO)が指摘しているように、同様に世界的な「インフォデミック」を伴っている(Ghebreyesus, in United Nations, 2020b)。
これは当然のことである。現在では一般的にCOVID-19と呼ばれている謎の病気の発生と、その緩やかな感染拡大は、必然的に、ウイルスの重症度と感染様式、効果的な保護メカニズムと治療法、ウイルスを検出して感染拡大を遅らせるための政府の取り組み、そして社会的な遠ざかり、検疫、封鎖措置の長期的な個人的、社会的、経済的影響について、多くの不確実性をもたらした。しかし、重大な不確実性がある時には、噂、誤報、そして明らかな虚偽の情報の流通が大幅に増加する傾向がある(Allport and Postman, 1946)。公式ニュースや政府の情報は大まかなものであったり、矛盾したものであったりするが、市民は、信頼性の低い情報源からの検証されていない情報でニュースを補う傾向があり、自分の既存の世界観に沿った情報、危機の深刻さを軽視した情報、あるいは自分の生活の混乱を非難できる都合の良い外部のスケープゴートを提示した情報を好む傾向がある。
現代では、このようなインフォーデミクスは、「操作的または悪意のある意図を持たずに作成された、または広められた誤解を招くような情報」(UNESCO, 2018: 7)という誤った情報が、別の情報源から、特にオンライン上で容易にアクセスし、共有できることに助けられている。これはまた、経済的または政治的な理由から、あるいは単に公共のコミュニケーションプロセスを混乱させるために、意図的に混乱と不和を生み出すことを目的とした個人、グループ、組織の活動によっても悪化している(UNESCO, 2018: 7)。COVID-19の危機は、このような伝染病の伝播プロセスの豊富な例を提供している。実際のウイルス伝染の追跡は、パンデミックのダイナミクスに関する新たな洞察を提供し、そのような伝染を遅らせたり止めたりするための重要な変曲点を浮き彫りにしているのと同様に、ソーシャルネットワーク上でのCOVID関連の誤情報や誤情報の詳細な追跡は、オンラインでの情報伝播のダイナミクスに関する重要な新たな洞察を提供し、誤情報の伝播を遅らせたり止めたり、少なくとも正確なカウンター情報でより直接的に対抗する機会を指摘している。
この記事では、COVID-19 をめぐる流行の一つの重要な要素に焦点を当て、武漢をはじめとする世界各地での 5G 携帯電話技術の普及に関連して、パンデミックの発生が何らかの形で関係しているという噂の流布のダイナミクスを追跡する。また、この噂は、5G 技術が健康や環境に与える可能性のある影響についての一連の関連する物語の上に成り立っており、おそらく、既存のネットワークとそれを取り巻く誤情報のおかげで、大部分が繁栄したと考えられる。これらの噂は「陰謀論」というカテゴリーに非常に強く当てはまり、それ自体が上述した誤情報や誤報のカテゴリーとは別のサブセットを形成していると考えられる。一方では、陰謀論は実際にそれを信じている人たちによって広められている可能性が高い(そして、自分の知識を他の人に「教えてあげたい」と思っている)ので、おそらく善意で行われていると思われる。一方で、陰謀論は悪意のある行為者によって、一般的な不和を煽ったり、相手や批判者の信用を落としたりするために利用され、増幅されることもある(例えば、2020年5月にドナルド・トランプ氏がツイッターを通じて間接的にテレビ司会者のジョー・スカーボロ氏がインターンを殺害したことがあると非難したときのように、Baker and Astor, 2020を参照)、あるいは悪事や無能から注意を逸らすために利用されることもある(前述の例はここでも当てはまるかもしれない)。最後に、陰謀論は時として(極めて稀ではあるが)どちらのカテゴリーにも当てはまらないことがある。しかし、明確にしておきたいのは、ここで検証する陰謀論の中心にあるCOVID-19と5Gの接続は、完全にフィクションであるということです。
もちろん、COVID-19に関連した陰謀は5Gだけではありません(例えば、より有名な説の1つは、ウイルスは武漢の研究所で開発されたもので、そこから偶然か意図的に放出されたと主張しています)。このような説が広まっているのは、おそらく、人々がこのような大規模な社会的・経済的混乱の原因を、文字通り目に見えないものではなく、より具体的な原因を求めてきたからであろう1。
Yablokov(2015)は、陰謀論は「秘密の「権力圏」として表現された想像上の「他者」に対して「民衆」としての聴衆を団結させることで機能する」と論じている。(p. 302). 政府、億万長者、メディア、医療専門家による自由と市民の自由への侵害と思われるものを中心に、これほど多くのものが登場しても不思議ではない。その中でも最も重要なものの一つが、気候変動は気候科学者による発明であり、政府の研究資金をより多く確保するために、あるいはより悪質なバージョンでは、単一の世界政府を正当化するための基礎を築くためのものであるという考え方です。ワクチンの安全性と利点に関する懐疑論の豊富な脈も同様で、現代医学に対する疑念(この信念を主張する人々は、しばしば代替の「自然な」治療法を求めている)や、より広く科学技術に対する猜疑心に基づいています。
この2つの考え方の相互関係を完全に把握することは難しいが、注目すべきは、オーストラリアにおける反5G抗議の「ホットスポット」の1つであるニューサウスウェールズ州北部(NSW州)のMullumbimby(Bibby, 2020参照)は、伝統的に子どもの予防接種率が国内で最も低い地域である(MacKenzie, 2017)。したがって、私たちはこの事例を単独で研究しているが、パンデミック(アルヘンティーノ、2020年)という文脈の中での新たな緊急の公衆衛生上の懸念とはいえ、この事例は、長年人気のある陰謀論(アマラシンガム、2019年)とダイナミクスを共有している。フリンジの陰謀論者グループから、有名人の支持、主流のメディア報道、政府やWHOの公式否定(例:オーストラリア政府、2020年;英国政府、2020年;国連、2020a)へと徐々に広まっていくことも、そのような噂の典型的な普及プロセスであると思われることを示している。
本稿では、COVID/5Gの噂に焦点を当てる。なぜなら、COVIDに関連した様々な誤報の中で、最も直接的で目に見える影響を生んだのは間違いないからである - 2020年4月初旬には、英国、オランダ、その他の国のいくつかの携帯電話タワーと、それらのタワーにサービスを提供している技術者の一部が、噂の信奉者によって攻撃された(Osborne, 2020)。このことは、そのような誤情報や誤報が必ずしもオンラインでの流通に限定されたままではなく、オフラインでの実質的な被害をもたらす可能性があることを示している。本論文では、最も広く利用されているグローバルなソーシャルメディア・プラットフォームであるFacebook上での噂の流布に焦点を当てている。時系列分析、ネットワーク分析、綿密な精読を含む量的・質的手法の混合に基づいて、私たちの分析は、既存の陰謀論者グループにおける無名の起源から、より多様なコミュニティでの広がりを経て、著名人、スポーツスター、マスコミによる実質的な広まりへと、噂のダイナミクスを示しています。
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方法とデータセット
我々は、Facebookのメトリクス・プラットフォームであるCrowdTangleからアクセスしたデータを分析のために利用している。この制限はFacebookユーザーのプライバシーを保護するために完全に適切であるが、これは、クローズドグループ、プライベートまたはセミプライベートの個人プロフィール(例えば、友人や友人の友人しか投稿できないプロフィール)、またはダイレクトメッセージングを通じてCOVID/5Gの噂のさらなる拡散を追跡することが必ずしもできないことを意味していることに注意してほしい。しかし、この研究の目的からすれば、これは適切かつ十分なものである。ここでは、この流れから分岐する可能性のあるマイナーな流れよりも、広く目に見える公共空間で最も迅速に行われるであろう噂の伝達の主要な流れに主に関心を持っている。
CrowdTangleは主に商用のソーシャルメディア分析ユーザー向けに設計されている。以前はサードパーティ製のオーディエンス分析ツールだったが、2016年にFacebookに買収され(Newton, 2016)、主にFacebookの商用パートナーが利用している。さらに最近では、CrowdTangleが世界中の主要な学術的なソーシャルメディア研究センターや研究機関で利用できるようになってきています。現段階では、学術的なユーザーを対象としたオープンな申請フォームはあるものの、学術的なアクセスはまだ主に招待制で提供されています。私たちは、これがインターネット研究コミュニティ内に分裂を生み出すことを認識しており、この点に関する私たちのこれまでの議論(Bruns, 2019)に沿って、ソーシャルメディアデータへの学術的なアクセスの拡大を求め続けています。この文脈では、学術的なCrowdTangleへのアクセスが、研究活動のアジェンダ、方法論、主題に関連するいかなる制限もなく提供されていることにも注意することが重要である。
CrowdTangleでは、クエリ(covid,corona,virus,epidemi,pandemi) AND (5g)を使用して検索し、COVID-19アウトブレイクに関連する5つの単語または語幹のいずれかを含むパブリックグループ、ページ、および検証済みプロフィール上の投稿と、この技術を参照するために普遍的に使用される用語「5G」を特定しました。この検索では、「epidemi」と「pandemi」を語幹として採用しました。これは、「epidemic」、「epidemiologists」、およびその他の関連用語を捕捉する可能性があるためです。さらに、これらの用語を使用することで、Facebookで使用されている幅広い言語からの結果も得られました:これらの用語の多く(特に「COVID」と「corona」)は、言語間で同一の形式で使用されており、多くの場合、非ラテン語のスクリプトを使用している言語でも使用されています。しかし、我々のデータの範囲は、ラテン文字を使用している言語の方が、他の言語よりも包括的である可能性が高いことに注意してください。特に、Facebookは中国本土では一般的にアクセスできず、ロシアやその他のポストソビエト共和国ではVKontakteに次ぐ役割を果たしているため、これらの国でのCOVID関連の噂の伝播は、主に他のソーシャルメディア・プラットフォームで行われている可能性が高い。
特に、Facebookは中国本土では一般的にアクセスできず、ロシアやその他のポストソビエト共和国ではVKontakteに次ぐ役割を果たしているため、これらの国々でのCOVID関連の噂の拡散は、他のソーシャルメディアプラットフォームで主に行われている可能性が高い。
この時間枠は、世界中でパンデミックに関する情報が徐々に広まり、ほとんどの国でますます厳しくなる検疫とロックダウン措置が実施され、4月初旬にイギリスやその他の国で携帯電話タワーへの攻撃が行われた期間をカバーしている。これは、COVID-19と5G技術との関連性に関する噂が流れなくなったことを意味するものではありません。実際、WHOや各国政府による最近の公式声明は、そのような噂を正し、否定しようとしていますが、実際には、そのような噂を広めている陰謀家たちを強化するのに役立っているかもしれません。しかし、ここでは、このような噂が広まった初期の段階に主に関心を持っていますが、噂が携帯電話インフラへの物理的な攻撃を促した時点で、このような噂は明らかに終結していました。
この検索クエリによって生成されたCrowdTangleデータセットには、公開ページ、公開グループ、または検証済みのプロフィールに投稿された約89,664件のFacebook投稿が含まれています。以下の分析では、まず、コンピュータによる時系列分析と主要な投稿の精読を組み合わせることで、Facebookプラットフォーム内の縁側からより人気のあるスペースへと徐々に噂が広がっていく様子を説明するために、噂の伝播のダイナミクスを追跡する。また、これらのスペースの種類とリーチにも特に注意を払い、そのようなスペースがどのようにして新しいコミュニティに噂を増幅させたのかを明らかにする。最後に、類似のCOVID/5Gコンテンツを宣伝しているページ、グループ、プロフィールのより広いコミュニティを特定するために、URL共有のネットワークを調査し、それらがどのような共通の属性を共有しているかを調査する。
これらの噂や陰謀論があからさまに増幅されることを避けるために、以下では一般的にこれらの噂や陰謀論を要約し、Facebookの投稿やリンク先の外部リソースからの直接の引用やスクリーンショットを含めることは控えています;ソース素材からの広範な引用は、有害な陰謀論のプラットフォームを増やし、その流通を拡大させる可能性があり、そのようなコンテンツを学術誌に掲載することは、そうでなければ消えてしまうか、Facebook自体から明示的に削除されてしまうメッセージの持続性を高める可能性があると考えています。しかし、COVID/5Gの噂の拡散ダイナミクスにおいて特に重要な役割を果たすようになったいくつかの情報源を明示的に特定している。
さらに、特定の投稿が達成した拡散性、可視性、そしてその結果としてのインパクトを評価するために、ここでは特に、公開ページ、グループ、検証済みプロフィールが投稿時に持っていたフォロワーの数に焦点を当てている。もちろん、ページをフォローしたからといって、ユーザーがそのページのすべての投稿を見るわけではないので、ある投稿を見たであろうFacebookユーザーの絶対数を決定することはできませんが、この指標は、データセットの他の投稿と比較して、任意の投稿のバイラリティを相対的に測定するのに役立ちます。これらのページでの閲覧や、プライベートやセミプライベートでの共有を通じて、主に数百人のフォロワーを持つページやグループに表示される投稿は、数百万人や数千万人のフォロワーを持つページやグループに表示される投稿よりも、多くのオーディエンスに到達する可能性ははるかに低いでしょう。
しかし、ここで注意しなければならないのは、CrowdTangleがページ、グループ、プロフィールの「投稿時のいいね!」指標を報告しているのは、やや不完全であるということです。このように、私たちのデータは、特定の投稿を共有したページ、グループ、プロフィールのフォロワー数の合計を体系的に過小評価することになります。これは、Facebookのコミュニケーションパターンに関するCrowdTangleのデータを使用する上で避けられない側面ですが、繰り返しになりますが、このメトリックを使用する目的は、投稿を見たであろうユーザー数の絶対的な推定値を作成することではなく、異なる投稿のバイラル拡散の相対的な尺度を提供することです。
最後に、簡単にするために、以下の分析と議論では、私たちのデータセットに含まれる公開ページ、公開グループ、検証済みプロファイルを総称してFacebookスペースと呼ぶことにします。これは、一般的にページ、グループ、プロフィールはFacebookのコミュニケーションエコシステム全体で異なる役割を果たしているとはいえ、公開ページ、グループ、プロフィールは、たとえ「いいね!」や「フォロー」を選択していなくても、プラットフォームを利用するすべてのユーザーがアクセス可能であり、Facebookユーザーが行う検索でそれらのコンテンツが表示されるからです。したがって、我々の分析の目的では、プラットフォーム上での情報、意見、噂の公的な情報源としての機能は同等です。
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分析
図1が示すように、公共の場で検索キーワードにマッチしたFacebookの投稿の量は、ここで分析している期間中、徐々に増加している。実際、このような投稿のFacebook上での広がりは、いくつかの明確な段階に大まかに分けることができる。
図1.
Facebook上でのCOVID/5Gの投稿量は、Facebookの投稿タイプに分けて時間経過とともに増加している。
フェーズ1:既成の陰謀論(2020年1月1日〜26日
1月の最初の数週間の間、私たちの選択基準に一致するFacebookの投稿は非常に少なく、実際、それらの投稿でさえも、COVID-19の発生に関連しているとすれば、非常にゆるやかなものに過ぎない。むしろ、これらの投稿は、水のフッ素化、大量予防接種、ケムトレイル、遺伝子組み換え食品、「有毒な」5G排出量の組み合わせによって、世界の人口の大多数を絶滅させるという秘密の計画についての典型的な陰謀論者の典型例を繰り返している(つまり、これらの投稿のほとんどは、既存の反科学・技術レトリックの継続的なものである)。この主張がCOVID-19の発生に関する初期の報告に直接関係しているのか、それともより一般的な、既存の恐怖を表しているのかは、現段階ではまだ不明である(COVID-19という用語自体が、COVID-19の発生を意味する)。
(COVID-19という用語自体は2020年2月11日にWHOによって導入されたばかりであり、これらの初期の投稿は、その主題については必然的にやや曖昧である。)
しかし、このような投稿の中には、積極的な駆除段階が「パンデミックウイルス」によって引き起こされることを予想している、かなり古いFacebookの投稿を明示的に再共有しているものもあり、このような再共有の行為は、このような既存の陰謀論と現在の流行とを意図的に結びつけていると解釈することができる。このような共有においては、既存の陰謀論者の世界観に現在の出来事が組み込まれていく初期の兆候を見ることができる。このようなイデオロギー的に色づけされたニュースの読み方は、ほとんどの陰謀論者グループにとって一般的なものである可能性が高く、実際、超党派的ではない形ではあるが、あらゆるメディアの消費プロセスの基本的な特徴である(cf. Hall, 1980)。
このリンクは、1月20日に投稿されたフランス語のブログLes Moutons Enragés (The Rabid Sheep)の記事の中で明示されている。ここで著者は、ウイルスの発生について議論し、5Gの排出が健康に悪影響を与えるという既存のフリンジ理論に注目し、武漢では5G技術の実質的な展開が始まっていたと主張しています。我々のデータセットによると、武漢の 5G 接続の主張が Facebook 上で公に流通したのはこれが初めてである。
フェーズ 2:武漢の 5G 接続が世界的に広がる(2020 年 1 月 27 日〜2 月 24 日
ムートンEnragésの記事は、しかし、言語の壁を突破するために失敗し、数日間だけ循環します。1月27日にドイツ語の代替医療サイトconnectiv.eventsに投稿されたこの記事は、武漢は5G電話ネットワークを最初に展開した中国の省にあると主張し、5G技術の危険性(「インフルエンザのような症状」を含む)を警告する「180人の科学者と医師」からの公開書簡へのリンクを掲載しています。さらに、これらの危険性の証拠を提供すると主張する実質的な資料を追加し、欧州連合(EU)からのより良い規制を求めるとともに、サイトの運営を支援するための寄付を求めています。
循環するには少し遅いが、最終的には少なくとも110万人のフォロワーの合計を合わせた87スペースのさらに大きな聴衆に到達するには、エンターテイメントサイトallkpopのディスカッションフォーラムでも、1月27日に、投稿された同様の記事です。その後、フォーラムから削除されたが、生き残った記事の見出し「Wuhan was the province where 5G was rolled out, now the center of deadly virus」は、その全体的なテーマを明確に示している。この記事は、COVID/5Gの主張を概説した最初の英語の投稿であり、Facebook上で広く流布したものであるが、元の内容を特定する
フェーズ2:武漢の5G接続が世界に広がる(2020年1月27日〜2月24日
ムートンEnragésの記事は、しかし、言語の壁を突破するために失敗し、数日間だけ循環します。1月27日にドイツ語の代替医療サイトconnectiv.eventsに投稿されたこの記事は、武漢は5G電話ネットワークを最初に展開した中国の省にあると主張し、5G技術の危険性(「インフルエンザのような症状」を含む)を警告する「180人の科学者と医師」からの公開書簡へのリンクを掲載しています。さらに、これらの危険性の証拠を提供すると主張する実質的な資料を追加し、欧州連合(EU)からのより良い規制を求めるとともに、サイトの運営を支援するための寄付を求めています。
循環するには少し遅いが、最終的には少なくとも110万人のフォロワーの合計を合わせた87スペースのさらに大きな聴衆に到達するには、エンターテイメントサイトallkpopのディスカッションフォーラムでも、1月27日に、投稿された同様の記事です。その後、フォーラムから削除されたが、生き残った記事の見出し「Wuhan was the province where 5G was rolled out, now the center of deadly virus」は、その全体的なテーマを明確に示している。この記事は、COVID/5G の主張を概説した最初の英語の投稿であり、Facebook 上で広く流布したものであるが、元の内容は不明であるが、以前のフランス語やドイツ語の投稿の主張も参考にしている可能性がある。英語で書かれているにもかかわらず、この記事へのリンクが、スウェーデンからパキスタン、スペインから香港まで、Facebook上の多くの言語コミュニティで広く共有されていたことは注目に値します。
この記事は、次の日に投稿された陰謀論者のブログVigiliae.orgの記事でも参照されています。この記事では、武漢の国立バイオ安全研究所が危険な病原体の実験に従事していたこと、コロナウイルスが医療実験や生物兵器である可能性があること、5Gがその活性化に一役買っている可能性があることなどを、様々な情報源からの抜粋を集めて主張しています。これらの初期のCOVID-19と5Gの関連性を描いた記事の中で、この記事は最も広く流通しており、投稿時には127のスペースに達し、少なくとも130万人のフォロワーを獲得していた。この記事はさらにアメリカに拠点を置くフリンジニュースサイト「The Liberty Beacon」に再投稿され、少なくとも49万人のフォロワーを持つ53のスペースで共有された。これらの記事を共有しているスペースは、場所、言語、興味の範囲が広く、特にそれが組み合わさった陰謀論の様々な要素を含んでいた。
注目すべきは、これらの記事が、1月末に英国政府が、米国政府の明確な助言に反して、中国の電気通信会社Huaweiが英国の5G電話ネットワークの開発に参加することを認めるという大きな政策決定を行った時期に出てきたことである(Kleinman, 2020)。実際、図1が示すように、1月27日以降、COVID-19と5GをリンクさせたFacebookの投稿の総量が、1日30件未満だったものが、2月中には1日80〜220件にまで大幅に増加している。これは偶然の一致ではないと思われる。少なくとも、英国の決定とその後の米国政権の声高な不同意は、5G技術に対する世間の注目をかなり集めただろうし、5G関連の陰謀コンテンツの流通も増幅させたかもしれない。
第3期:ローカリゼーションと装飾(2020年2月25日〜3月11日
このようなストーリーは2月の大半の間、比較的変化のない形で流通し続けていますが、月末には顕著な局面の変化が見られます。この時点では、英語以外の言語での新しい投稿が広く流通しています。 900万人のフォロワーがいて、コロナウイルスは5Gの放射線によって活性化され、ジョージ・ソロスとビル・ゲイツを含む影の陰謀の依頼で地球の大量過疎化につながる致命的なワクチンを配布するための口実に過ぎないと主張しています。 180万人のフォロワーを持つ141のスペースで共有され、現在はYouTubeで削除されています); 3月4日に投稿されたオルタナティブヘルスサイトElectric Senseからの長い投稿, 5G技術とその健康への影響についての様々な懸念を照合し、5GはCOVID-19をより病原性にすることができることを示唆している, (少なくとも1.4百万人のフォロワーを持つ127のスペース) 400万人のフォロワーを持つ127のスペース);3月7日に投稿されたFacebookのビデオでは、ウイルスは存在せず、COVID-19の症状は「アジェンダ21/30」と呼ばれる世界的な国連の過疎化計画の一部として5Gの排出によって引き起こされていると主張している(少なくとも350万人のフォロワーを持つ156のスペースで共有されている)。
特に注目すべきは、この期間中にそのようなコンテンツが扱う言語コミュニティの範囲が大幅に増加していることです。2月25日から29日の期間だけでも、COVID-19と5Gを扱ったFacebookの投稿が1日あたり約120件から330〜580件に急増し、最も広く共有されている投稿やリンクの多くはルーマニア語、チェコ語、クロアチア語、イタリア語、スペイン語、フランス語を含む東欧や南欧の言語である。このような多様化の決定的な理由を外部から判断することは不可能であるが、これらの国々における検疫やロックダウン措置の段階的な実施に関連している可能性がある。例えばルーマニアは、2月24日に同国に到着したすべての旅行者に対する検疫要件を発表した(Budu, 2020)。
COVID-19の危機が現地の人々に影響を与え始めたことで、現地の陰謀論者たちがより直接的にこの問題に取り組むようになったのかもしれない(そうすることで、Facebookやその他のソーシャルメディア・プラットフォームを通じてすでに流通している英語の資料を利用するようになったのかもしれない)。もっと不吉な説明としては、このような局所的な陰謀的なコンテンツも、これらの国を不安定化させようとする国家やその他のディスインフォメーション・アクターによって意図的に流布されたものである可能性があり、東欧と南欧に焦点を当てたことは、特にサンクトペテルブルクのクレムリンにリンクされた「Internet Research Agency」トロールファーム(Chen, 2015)の過去の活動と一致しているだろうが、現時点では、このような意図的な活動を示す決定的な証拠は我々のデータには見当たらない。
この段階では、いくつかの著名な投稿の簡単な概要が示すように、COVID/5Gの噂は、時として発散したり、矛盾したりする方向へと、さらなる装飾が加えられているのも見られる。これらは、多くの場合、様々な陰謀論グループが以前から持っていた強迫観念によって動かされています。一部の陰謀論は、5G放射線の健康への悪影響(コロナウイルスの存在を否定し、COVID-19は武漢での5G実験の影響を説明するための単なる隠蔽工作に過ぎないと主張するところまで)に集中的に焦点を当て続けていますが、他の人々は、5Gを、バイオエンジニアリングされたウイルスや5Gで活性化された致命的なワクチンを含む、はるかに大きく複雑なアジェンダの一部として位置づけています。このような陰謀論では、陰謀論者の数が増えてきているが、その背景には様々な陰謀論者がいると言われている。ビル・ゲイツ、ジョージ・ソロス、WHO、国連、華為技術、中国、米国などのビッグテック企業、あるいはイルミナティなどの世界的な陰謀組織などです。
第4弾:酸素吸収の主張とロックダウン疑惑(2020年3月12日〜28日
3月中旬以降には、もう一つの段階的な変化が起こり、世界中でロックダウン措置が実施されるようになったことと関連しているのかもしれません。このようなロックダウンが世界中の多くの人々に影響を与えるように、危機に巻き込まれた一部の有名人もまた、イベントの独自の解釈を投稿し始め、時には陰謀論者のトークポイントを反響させます。例えば、3月16日には、アフリカ系アメリカ人R&Bシンガーのケリ・ヒルソンが一連のツイートで、アフリカは世界的な5G展開の優先地域ではなかったため、これまでCOVID-19の症例が比較的少なかったという説を支持している。これらのツイートのスクリーンショットや、Hilson氏の見解やHilson氏の経営陣からの要請による迅速な撤回に関するニュースやエンターテイメントの報道は、その後数日の間にFacebook上で広く拡散され、結果的に米国、アフリカ、東南アジアでかなりの数の記事が拡散された。ヒルソンのコメントについて最も広く共有された記事(ナイジェリアの新聞「The Nation」、ケニアのニュースプラットフォーム「Tuko」、インドネシアのテレビニュース番組「Liputan 6」、エンターテイメントサイト「Rappler」、「Complex」、「Popular Superstars」)は、少なくとも3,900万人のフォロワーを持つ15のスペースで共有された。そのような記事はほぼ普遍的にヒルソンの意見を嘲笑したが、それにもかかわらず、彼女のツイートの内容を大幅に増幅させた(そのほとんどが逐語的に含まれていた)。
ヒルソンの投稿とその報道に続いて、アフリカのコミュニティの間でCOVID/5Gの噂が広まったのは初めてのことである。ウィルソン自身がこれらの投稿に影響を受けたのか、それとも彼女のツイートがそれを後押ししたのかを判断することはできないが、これらの出来事が近接していることに注目したい。この投稿は、宗教から音楽、政治に至るまで275のスペースで循環しており、合計で少なくとも2870万人のフォロワーがいる。この投稿の2番目の、短いバージョンは、3月17日から循環し、少なくとも1300万人のフォロワーを持つ別の153のスペースに達した、再びほとんどがアフリカで。酸素吸収の主張は、ブルガリアのオルタナティブヘルス&スピリチュアリティサイト「Portal 12」の記事の中心にもなっており、3月16日以降も同様の記事が掲載されています。最終的にはサイトから削除されたが、少なくとも640万人のフォロワーを持つ約130のスペースで共有されている。
これらの投稿は、酸素吸収の主張にも言及した英国の看護師との以前のインタビューにある程度引き寄せられているように見えるが、より中心的には、米国を拠点とする5Gの陰謀論者ジョー・インブリアーノの主張に触発されているように見える。そのようなビデオの1つは、運転中にImbrianoの車の中で撮影され、1月29日に投稿されたもので、ここで調査した時間枠の間に少なくとも20万人のフォロワーを持つ3つのFacebookスペースで共有されていた。それはしたがって、この陰謀論がはるかに大きな聴衆に普及していることを他の人、特にアフリカのFacebookコミュニティ内での酸素吸収の主張のテイクアップを介してのみです。
同様に、アメリカの様々な州でロックダウンが実施されると、ロックダウンは教師や保護者、生徒が留守の間に全国の校舎に5Gマストを設置するための隠れ蓑に過ぎないと主張するYouTubeのビデオが広く流通し始めた。3月17日に最初に共有されたこの動画は、最終的には約531のスペースと800万人以上のフォロワーを持つグループに到達しています。スマート電力メーターに反対するキャンペーンサイトTake Back Your Powerの関連記事では、学校の近くで5G設置のバンを見せようとするビデオを集めてこの話を続けており、読者は地元の学校に連絡してそのような活動について問い合わせるように勧めています。3月22日に初めて見られ、118のスペースでシェアされ、140万人以上のフォロワーがいます。
3月22日からは、イタリア語での様々な投稿も広く出回っています。これは、イタリアのGuiseppe Conte首相が3月21日遅くに発表した、必要のないすべての企業の閉鎖と国内旅行の全面的な禁止(Safi et al. 代替健康サイトOasi Sana (ヘルシーオアシス)の記事は、ベルギーの経済学者グンターパウリ、イタリア首相への経済顧問とされる、武漢は5G技術をロールアウトする世界で最初の場所だったと主張を繰り返し、国の最悪のCOVID-19の発生を見た北イタリアは、5Gを展開するために最初のヨーロッパの地域であったことをさらに主張を追加するツイートを指摘しています。
そして、ジャーナリストのニコラ・ポーロ氏による、COVID-19の検査で陽性反応が出たにもかかわらず、新たな封鎖規制に怒りをぶつけているFacebookの動画は、特に極右の元内務大臣マッテオ・サルビーニ氏の支持者の間で広く共有されている。これら3つの投稿を合わせると112のスペースに達し、少なくとも110万人のフォロワーがいる。
ポーランドでも、陰謀論サイトOdkrywamy Zakryte (We Uncover Secrets)からの記事は、3月16日から小さなスペースで循環していたが、5GとCOVID-19の間にあるとされる関連性についての生物学者Paul Doyonの発見を取り上げようとしたもので、3月の後半に国家の封鎖措置が強化されたことで、より大きなスペースに到達した。最終的には、少なくとも370万人のフォロワーを持つ9つのスペースで共有されています。
フェーズ5:放火魔、伝道師、有名人(3月29日〜2020年4月中旬
COVID-19の監禁期間中の新たな5G基地局の設置に関する疑惑は、最終的には、ここで検討する時間枠の中で最も目に見えて暴力的な段階を開始したようにも見える。4月30日までに、ZDNetはイギリスだけで61件の「放火の疑いのある攻撃」をカウントしており、「オランダ、ベルギー、イタリア、キプロス、スウェーデン」でさらに攻撃が行われている(Osborne, 2020)。
これらが3月中旬から流通していた米国の学校への5Gの設置についての噂によって少なくとも間接的に影響を受けたかもしれないかどうかは不明のままだが、3月30日以降、私たちは特に南部アフリカで、5G技術が「偽コロナウイルスのロックダウン」から隠れて「世界中のどこにでも」設置されていると主張するだけでなく、明示的に「これらのすべての技術を溶かすために破壊する必要がある」と述べている、長い新しいポストの流通を見ることができる。火はすべてを破壊する」と明言している。世界的なエリートからフリーメーソンまで、そしてヨーロッパの王室から多国籍企業まで、危機の背後にある秘密のアクターとして認識されている敵を位置づけ、この投稿には、ブライトン(それ自体は3月23日に投稿された)の長い「5Gの黙示録」陰謀ビデオへのリンクと、学校の建物への5Gの設置について議論し、この展開を「私たちの子供たちへの攻撃」として説明している極右の陰謀論者マーク・スティール(3月27日から)のYouTubeビデオ(現在は削除されている)へのリンクが含まれています。様々なバージョンで、この投稿は少なくとも780万人のフォロワーを持つ113のスペースに達しています。
最も明確に5G機器への放火攻撃を呼びかけているこの投稿は、その後の数日間に特にイギリスで発生したこのような攻撃の波の発火点となった可能性があります。最初の投稿は特に南部アフリカに集中していましたが、ほぼ同じ名前のFacebookスペース(「STOP 5G & SMART METERS」と、ダンディー、エディンバラ、リーズ、マンチェスターなどの英国北部の都市名を組み合わせたもの)でも、この投稿がシェアされていました。いずれもフォロワー数は500人に満たない小規模なものですが、これらの都市は、英国への5G技術に対するより暴力的な攻撃の入り口として機能している可能性があります。
悪名高い陰謀論者であるDavid Icke氏が4月2日にYouTubeで公開した長いビデオでは、COVID-19自体が詐欺であり、代わりに5G技術が原因であると主張している。Icke氏はさらに動画を公開し、COVID-19自体は存在せず、5Gが人体の酸素吸収を妨げ、COVIDに似た症状を引き起こしていると主張しています。4月7日に動画共有サイトVimeoに投稿されたこの動画は229のスペースに達し、少なくとも430万人のフォロワーを獲得した後、削除された。
陰謀論は、イギリスの「ボーダフォンの元幹部」による啓示を提示すると称する投稿と付随するビデオでさらに奇妙なターンを取り、ボーダフォン - '華為技術との提携で' - 今イギリスでインストールされている技術の想定される危険性を概説しています。4月2日以降、英語だけでなく、イタリア語、ルーマニア語、その他の言語に翻訳されたバージョンの数で投稿され、付随するビデオの範囲のいずれかの有無にかかわらず、これらの投稿は、最終的に私たちの時間枠の終わりまでに少なくとも1800万人のフォロワーといくつかの175のスペースで共有されました。ガーディアンの調査によると、投稿や動画の中でボーダフォンの元幹部を装っている人物は、実際にはジンバブエのルートンを拠点とする福音派の牧師、ジョナソン・ジェームズであることが明らかになった(Waterston, 2020)。
実際、終末的なキリスト教をテーマにした投稿は、この段階で広く流通し始めた。5G技術は間もなくマイクロチップの埋め込みを必要とするだろうと主張する投稿、これはイルミナティとその神バアルの名の下に人口制御の一形態として意図されたものであり、ドナルド・トランプ氏の当選とオバマケアの解体によって、この計画の背後にいたビル・ゲイツ氏周辺の影のグループが、華為技術の支援を受けて、その実施を米国から中国の「神ではない国」にシフトさせることを余儀なくされたと主張する投稿は、フランス・アフリカのコミュニティの間で、そしてフランス語圏のアフリカそのものの間で、最初にフランス語で浮上した。3月29日に投稿されたこのバージョンのストーリーは、少なくとも2880万人のフォロワーを持つ約253のスペースに達した。
3月4日からは、ナイジェリアのChris Oyakhilome牧師の説教がウイルス的に広まったことも大きな影響を与えています。
彼も同様に、COVID-19と5Gが人口抑制を目的とした集団予防接種に利用されていると主張しています。これらの主張は、特にアフリカ中部と南部のフェイスブックのスペースで広く拡散され、説教の様々なテキスト、イメージミーム、ビデオのバージョンのすべてを確実に識別することが不可能になったポイントにまで広がった。このような普及は、特にアフリカのフェイスブックユーザーの間でCOVID/5G陰謀論を大幅に増幅させただけでなく、インドから韓国、パプアニューギニアまで、大陸を越えて伝道者のキリスト教コミュニティにも届いたことでしょう。
以前のフランス語のテキストのさらなるバージョンは、今では英語で、これらの計画の背後にある影のグループとしてイルミナティのためのフリーメイソンを置き換えると、4月12日に私たちのデータ収集のタイムフレームの終わりまでに8000万人以上のフォロワーと464のスペースを介して循環していた。ここでも、循環は特に英語圏のアフリカのフェイスブックのスペースで広がっており、投稿のいくつかのバージョンでは、クリス・オヤキロメ牧師による以前の説教を直接参照していました。
この段階でもまた、著名人によるCOVID/5G陰謀論の支持と増幅が見られます。4月1日、俳優のウディ・ハレルソンは、5Gタワーへの攻撃を示すとする動画をInstagramに投稿したが、実際には香港での公民権抗議デモ中の監視塔への攻撃であった(Evon, 2020)。先のケリ・ヒルソン事件と同様に、ハレルソンの投稿を取り上げたメディアの記事は主に批判的なものであるが、それにもかかわらず、COVID/5Gの懸念を新たな視聴者に向けて発信している;エンターテイメントサイト「Too Fab」や「Being」の投稿だけでも、そのスペースを通じて少なくとも1500万人のフォロワーに達している。
同日、イギリスのボクサー、アミール・カーン氏はFacebook(現在は削除されている)とYouTube(現在も利用可能)に、この病気とコロナウイルスとの関連性に異議を唱え、代わりに5G技術が原因であり、人口抑制のために利用されていたことを示唆する動画を投稿しました。このビデオは、それ自体では比較的限られた流通を得たが、スポーツニュースサイトGive Me Sportの記事がこれらの主張をカバーし、YouTubeのビデオの全文を埋め込み、4月5日にFacebookスペースの少なくとも2,570万人のフォロワーに配信した。
4月4日、米ラッパーのWiz Khalifaはシンプルなステータスメッセージ「Corona? 5g? Or both? "というこの記事のタイトルとなるメッセージを、3950万人以上のフォロワーを持つ彼のグループに投稿した。この投稿にはそれ以上のリンクや他の情報は含まれていないが、これ自体が、これらのフォロワーの一部をグーグルでこれらの用語を検索し、COVID-19と5G技術の間のリンクを描こうとしている今すぐ利用可能な陰謀論者の資料を発見することにつながったかもしれない。
反対側:ファクトチェックとプロ5Gの話
COVID/5Gの陰謀コンテンツの流通に対する科学的な反応は、4月初旬以降、広く報道された。そのような反応を論じた4月5日のBBCニュースの記事は、少なくとも1100万人のフォロワーを持つ158のスペースに投稿され、別の記事はBBCニュースのFacebookページだけで5100万人のフォロワーに到達した。著名な陰謀論者のコンテンツのテイクダウンに関するニュースも広く流通しています。4月7日のBBCニュースの記事では、YouTubeのDavid Ickeの動画のテイクダウンを取り上げ、189のスペースで少なくとも550万人のフォロワーと共有され、様々な支持や批判的なコメントが付けられました。対照的に、WHOからのファクトチェック情報が目立つようになったのは、ここで検討する時間枠の中では比較的遅い時期になってからである。2020年4月10日に公開されたファクトチェック情報を含む画像投稿は、約525のスペースに到達し、合計で少なくとも2330万人のフォロワーを獲得した。
しかし、COVID/5Gの誤報をファクトチェックすることに成功したとは限らない。例えば、4月7日には、イタリアの老舗新聞「La Stampa」でさえ、5Gの健康被害に関する陰謀論を積極的に推し進めるオピニオン記事を掲載した。出版後しばらくして新聞サイトから削除されたが、この記事はインターネットアーカイブによってキャプチャされたバージョンで循環し続け、4月12日の私たちの収集期間の終了時には、少なくとも330万人のフォロワーを持ついくつかの210のスペースに達していた。
また、この段階が終わる頃には、ソーシャルメディアのプラットフォーム自体が、そのような陰謀論の流布に対して、より目に見える行動を取り始めていることにも注目すべきである。特にFacebookは、「誤報や有害なコンテンツの拡散を止めるために積極的な措置をとる」ことを約束している(Quinn, 2020) - しかし、その後の段階ではコンテンツの取り締まりの証拠が増えているが、そのような努力は、これらの陰謀論の拡散を完全に鎮めたり、オフラインの世界で重大な結果をもたらすのを防ぐことには失敗している。実際、最近の研究では、コンテンツの取り締まり、ファクトチェック、および誤情報や誤情報の拡散を遅らせるためのその他の試みは、彼らの世界観において、プラットフォーム運営者、主流メディア、国家機関、およびその他の「ディープステート」の工作員が彼らを黙らせようとしていることを証明するものであるため、熱心な陰謀論者の信念を固めるだけであることが示されている(cf. Krämer, 2017)。
最後に、私たちのデータセットを確立するために使用された検索用語は、5G技術の利点を宣伝するCOVID関連の投稿もかなりの数を捉えていた。2月初旬から見られるこれらの投稿は、新華社通信、中国日報、人民日報、CGTN、CCTVテレビネットワークなどの中国の国営メディアから発信されており、英語からスペイン語、ルーマニア語までのヨーロッパ言語や、カンボジア語からインドネシア語、ベトナム語までの東南アジア言語をカバーしています。これらの記事の拡散は、一般的に5000万人から1億人のフォロワーを持つこれらのテレビ局の公式Facebookスペースに主に限定されている。
図2.
Facebookのスペース(赤)と共有されたURL(グレー)の間のネットワーク。
この記事の核となる時系列分析を補完するために、ネットワークの構造的な評価を行うことで、以前の観察結果のいくつかを確認し、さらなる洞察を加えることができました。イタリア語、スペイン語、フランス語、ルーマニア語の大規模なクラスター、ドイツ語、オランダ語、ポーランド語、チェコ語、相互に関連するバルカン諸国の言語(セルビア語、クロアチア語、ボスニア語、スロベニア語を含む)の小規模なクラスター、アジアの言語もいくつか存在しますが、一般的にはネットワークの中核とは離れています。さらに、アフリカの国内および国境を越えたネットワーク・クラスターが多数存在する。一般的なフランス語のクラスターのすぐ近くにあるフランス語圏の小規模なアフリカン・クラスターと、南アフリカとナイジェリアのFacebookスペースの大規模なクラスター(およびジンバブエやシエラレオネなどの小規模な隣接クラスター)である。これらは英語だけでなく、様々な現地語で投稿するFacebookスペースを組み合わせたもので、多くの場合は両方の言語で投稿されています。
↑驚きました↑ここの院長は男と思う。
大丈夫かな!!こんな本当のことを書いて!!
医学とは騙し、と習ってきた!!
製薬会社から遣られないかな!!
24. 2021年4月14日 20:47:27 : 0AIW1qxz4o : UnZ4b1gzT0dKM2s=[1]
>>21
このあいだの日曜日の宝塚市長選で糞維新の門に投票したのはほとんど男性票
女性票は当選した山崎さんへ流れた女性はそこまで馬鹿じゃない維新の謀略を防いだのは女性
馬鹿は男性の方だと思う
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/271.html#c24
24. 2021年4月14日 20:52:17 : EFgce2aWX6 : eUlwLmEzL2EuczI=[493]
基本的な疑問。
何でわざわざヘリで行ったのか?
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/263.html#c24
35. 2021年4月14日 20:53:00 : Fw8i08SSaA : b1gwelZ6aHlob2M=[31]
原発の利益は上級国民の物‼原発被害は下級国民の一生物!
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/269.html#c35
2021年4月14日 20時18分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/98120
柏崎刈羽原発の事実上の運転禁止命令が出された14日、東京電力の小早川智明社長は原発が立地する新潟県の県議会に参考人として出席した。県議13人からの質問は4時間にわたったが、「調査中」と説明を避ける場面が多く、あいまいな答弁に終始した。(小野沢健太)
◆事実関係説明せず
「原子力事業を存続できるか、大きな危機感を持っている。うみを出し切りつくりかえなければならない」。午後1時すぎ、議場の答弁席に立った小早川氏は、テロ対策設備の不備を巡る不祥事を3秒間頭を下げて謝罪してから、そう言葉を続けた。
質疑では、故障した侵入検知装置の代わりの対策が不十分なまま、放置されていた原因追及が相次いだ。
しかし、小早川氏は用意した文章を読み上げ、「原子力規制委員会に報告するため、原因究明を進めている」として事実関係の説明をしなかった。社長自身が故障を認識していたのかについては、「経営層まで報告する仕組みになっていなかった」と釈明した。
◆早期再稼働、幻に
福島第1原発の事故収束や被災者への賠償費用を捻出したい東電にとって、柏崎刈羽の再稼働は最重要課題。世界最悪レベルの事故を起こしながら、巨額を投じて6、7号機は再稼働に必要な新規制基準に適合した。1基の稼働で年間約1000億円のコスト削減を見込むも、運転禁止命令で早期再稼働は幻となった。
県議らからも「再稼働を議論できる状況ではない」との発言が続き、小山芳元県議(未来にいがた)が「原発を運転する資格はあると考えているのか。撤退するべきではないか」と迫る場面も。小早川氏が「原因究明と再発防止に取り組むのが責務」とかわすと、小山県議は「質問に答えず空虚に感じる」と批判した。
参考人招致は最大会派の自民党が提案し実現。県議会は3月25日に、政府と国会に対し「東電に原発を運転する資格があるのか」を再審査するよう求める意見書を全会一致で可決している。
【関連記事】原子力規制委、東電柏崎刈羽原発の「運転禁止」決定 商業炉では初
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/454.html
21. 2021年4月14日 20:59:45 : LsmdzCrN3c : T1J5dXQxbGF2VHM=[1]
>「五輪の在り方を再考すべき時が来ている」
もっとも重要な指摘だ。 「在り方」?あんた今更何言ってるの?と来る。
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/274.html#c21
118. 中川隆[-5714] koaQ7Jey 2021年4月14日 21:00:08 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[43]
audio identity (designing) 宮ア勝己 QUAD・ESLについて
Date: 11月 21st, 2008
QUAD・ESLについて(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=249
QUADのESL(旧型)を使っていたときに、山中先生にそのことを話したら、
「ESLをぐんと上まで持ちあげてみるとおもしろいぞ。
録音スタジオのモニタースピーカーと同じようなセッティングにする。
前傾させて耳の斜め上から音が来るようにすると、がらっと印象が変るぞ!」
とアドバイスをいただいたことがある。
やってみたいと思ったが、このセッティングをやるための、
壁(もしくは天井)からワイヤーで吊り、脚部を壁からワイヤーで引っ張る方法は、
賃貸の住宅では壁に釘かネジを打ち込むことになるので、試したことはない。
山中先生は、いちどその音を聴かれているとのこと。
そのときの山中先生の口ぶりからすると、ほんとうにいい音が聴けそうな感じだった。
http://audiosharing.com/blog/?p=249
QUAD・ESLについて(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=251
QUADの旧型のESLを、ESL63とはっきりと区別するために、ESL57と表記するのを見かける。
ESL63の末尾の「63」は、発売年ではなく、開発・研究が始まった1963年を表している。
なのに、ESL57の「57」は発売年を表しているとのこと。
ESLが発表されたのは1955年である。
なぜ、こう中途半端な数字をつけるのだろうか。
ところで、ESLだが、おそらくこれが仮想同軸配置の最初のスピーカーだと思う。
中央にトゥイーター・パネル、その左右にスコーカー・パネル、両端にウーファー・パネル。
ESLを90度向きを変えると、仮想同軸の配置そのものである。
ESLを使っていたとき、90度向きを変えて、鳴らしたことがある。
スタンドをあれこれ工夫してみたが、安定して立てることができず、
そういう状態での音出しだったので満足できる音ではなかったが、
きちんとフレームを作り直せば、おもしろい結果が得られたかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=251
QUAD・ESLについて(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=252
ウェスターン・エレクトリックの555ドライバーの設計者のE.C.ウェンテは、1914年に入社し、
3年後の1917年にコンデンサー型マイクロフォンの論文を発表している。
555の発表は1926年だから、コンデンサー型マイク、スピーカーの歴史はかなり長いものである。
コンデンサー型スピーカーの原理は、1870年よりも前と聞いている。
イギリスのクロムウェル・フリートウッド・ヴァーリィという人が、
コンデンサーから音を出すことができるということで特許を取っているらしい。
このヴァーリィのアイデアを、エジソンは電話の受話器に使えないかと、先頭に立って改良を試みたが、
当時はアンプが存在しなかったため、実用化にはいたらなかったとのこと。
ウェンテのマイクロフォンは、0.025mmのジュラルミン薄膜を使い、
その背面0.0022mmのところに固定電極を置いている。
11年後、改良型の394が出て、これが現在のコンデンサー型マイクロフォンの基礎・基本となっている。
このことを知った時にふと思ったのは、可動電極がジュラルミン、つまり金属ということは、
コンデンサー型スピーカーの振動板(可動電極)にも金属が使えるのではないか、と。
いまのコンデンサー型スピーカーは、フィルムに導電性の物質を塗布しているか、
マーティン・ローガンのCLSのように、導電性のフィルムを使っている。
金属では、振幅が確保できないためだろう。
しなやかな金属の薄膜が実現できれば、コンデンサー型スピーカーに使えるし、
かなりおもしろいモノに仕上がるはず、と思っていた。
だから数年前にジャーマン・フィジックスのDDDユニットを見た時は、やっと現われた、と思っていた。
DDDユニットに採用されているのはチタンの薄膜。触ってみるとプヨプヨした感触。
これならば、そのままコンデンサー型スピーカーに流用できるはず、という予感がある。
いま手元に要修理のQUADのESL63Proが1ペア、押入れで眠っている。
初期型のものだ。
純正のパネルで修理するのが賢明だろうが、いずれ、かならず、また修理を必要とする日が来る。
ならばいっそチタンの薄膜に置き換えてみるのも、誰もやってないだろうし、楽しいはず。
ただ、あれだけの面積のチタン薄膜がなかなか見つからない。
http://audiosharing.com/blog/?p=252
QUAD・ESLについて(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=254
QUAD・ESLの2段スタックは、1970年代前半、
香港のオーディオショップが特別につくり売っていたことから始まったと言われている。
ステレオサウンドでは、38号で岡俊雄先生が「ベストサウンド求めて」のなかで実験されている。
さらに77年暮に出た別冊「コンポーネントステレオの世界’78」で山中先生が、
2段スタックを中心にした組合せをつくられている。
38号の記事を読むと、マーク・レヴィンソンは75年には、自宅で2段スタックに、
ハートレーの61cm口径ウーファー224MSを100Hz以下で使い、
高域はデッカのリボン・トゥイーターに受け持たせたHQDシステムを使っていたとある。
山中先生が語っておられるが、ESLを2段スタックにすると、
2倍になるというよりも2乗になる、と。
ESLのスタックの極付けは、スイングジャーナルで長島達夫先生がやられた3段スタックである。
中段のESLは垂直に配置し、上段、下段のESLは聴き手を向くように角度がついている。
上段は前傾、下段は後ろに倒れている格好だ。
真横から見ると、コーン型スピーカーの断面のような感じだ。
上段と下段の角度は同じではないので、写真でみても、威容に圧倒される。
この音は、ほんとうに凄かったと聞いている。
山中先生の言葉を借りれば、3段だから3乗になるわけだ。
長島先生に、この時の話を伺ったことがある。
3段スタックにされたのは、ESLを使って、疑似的に球面波を再現したかったからだそうだ。
繊細で品位の高い音だが、どこかスタティックな印象を拭えないESLが、
圧倒的な描写力で、音楽が聴き手に迫ってくる音を聴かせてくれる、らしい。
その音が想像できなくはない。
ESLを、SUMOのThe Goldで鳴らしていたことがあるからだ。
SUMOの取り扱い説明書には、QUADのESLを接続しないでくれ、と注意書きがある。
ESLを鳴らすのならば、The Goldの半分の出力のThe Nineにしてくれ、とも書いてある。
そんなことは無視して、鳴らしていた。
ESLのウーファーのf0は50Hzよりも少し上だと言われている。
なのに、セレッションのSL6をクレルのKMA200で鳴らした音の同じように、
驚くほど低いところまで伸びていることが感じとれる。
少なくともスタティックな印象はなくなっていた。
http://audiosharing.com/blog/?p=254
QUAD・ESLについて(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=255
ステレオサウンドの弟分にあたるサウンドボーイ誌の編集長だったO氏は、
QUADのESL63が登場するずいぶん前に、スタックスに、
細長いコンデンサースピーカーのパネルを複数枚、特注したことがあって、
それらを放射状に配置し、外周部を前に、中心部を後ろに、
つまり疑似的なコーン型スピーカーのようにして、
長島先生同様、なんとか球面波に近い音を出せないかと考えての試作品だった、と言っていた。
結果は、まったくダメだったそうだ。
だからO氏も、ESL63の巧みな方法には感心していた。
http://audiosharing.com/blog/?p=255
Date: 12月 16th, 2008
QUAD・ESLについて(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=307
QUADのESLを、はじめて聴いた場所は、オーディオ店の試聴室でもなく、個人のリスニングルームでもなく、
20数年前まで、東京・西新宿に存在していた新宿珈琲屋という喫茶店だった。
当時のサウンドボーイ誌に紹介されていたので、上京する前、まだ高校生の時から、この店の存在は知っていた。
ESLを鳴らすアンプは、QUADの33と50Eの組合せ。記事には場所柄、電源事情がひどいため、
絶縁トランスをかませて対処している、とあった。
CDはまだ登場していない時代だから、LPのみ。
プレーヤーはトーレンスのTD125MKIIBにSMEの3009SII、
オルトフォンのカートリッジだったように記憶している。
新宿珈琲屋の入っていた建物は、木造長屋といった表現のぴったりで、2階にあるこの店に行くには、
わりと急な階段で、昇っているとぎしぎし音がする。
L字型のカウンターがあり、その奥には屋根裏に昇る、階段ではなく梯子があって、
そこにはテーブル席も用意されていた。
ESLは客席の後ろに設置されていた。
濃い色の木を使った店内にESLが馴染んでいたのと、パネルヒーター風の形状のためもあってか、
オーディオに関心のない人は、スピーカーだとわかっていた人は少なかったと、きいている。
鳴らしていた音楽は、オーナーMさんの考えで、バロックのみ。LPは、たしか20、30枚程度か。
そのなかにグールドのバッハも含まれていた。
この装置を選び、設置したのは、サウンドボーイ編集長のOさん。
Mさんとは古くからの知合いで、相談を受けたとのこと。
新宿に、もう一店舗、こちらはテーブル席も多く、ピカデリー劇場の隣にあった。
ふだんMさんはこちらのほうに顔を出されることが多かったが、
ときどき西新宿の店にも顔を出された。
運がよければ、Mさんの淹れたコーヒーを飲める。
ふだんはH(男性)さん、K(女性)さんのどちらかが淹れてくれる。
Kさんとはよく話した。
よく通った。コーヒーの美味しさを知ったのはこの店だし、
背中で感じるESLの音が心地よかった。
いまはもう存在しない。
火事ですべてなくなってしまった。
その場所の一階に、いまも店はある。名前が2回ほど変っているが、基本的には同じ店だ。
ただMさんはもう店に出ないし、HさんもKさんもいなくなった。
オーディオ機器も、鳴らす音楽も、他店とそう変わらなくなってしまった。
http://audiosharing.com/blog/?p=307
Date: 7月 18th, 2009
QUAD・ESLについて(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=743
KEFのレイモンド・E・クックは、最初に市販されたフェイズリニアのスピーカーシステムは、
「1954年、QUADのエレクトロスタティック・スピーカー」だと、
1977年のステレオサウンド別冊「コンポーネントステレオの世界」のインタビューで、そう答えている。
ただ当時は、位相の測定法が確立されていなかったため、まだモノーラル時代ということもあって、
ESLがフェイズリニアであることに気がついていた人は、ほんのひとにぎりだったといっている。
そして、QUADのピーター・J・ウォーカーに、そのことを最初に伝えたのはクックである、と。
このインタビューで残念なのは、そのとき、ウォーカーがどう答えたのかにまったくふれられていないこと。
KEF社長のクックへのインタビューであるから、しかたのないことだとわかっているけれども、
ウォーカーが、フェイズリニアを、ESLの開発時から意識していたのかどうかだけでも知りたいところではある。
http://audiosharing.com/blog/?p=743
QUAD・ESLについて(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=744
フェイズリニアが論文として発表されたのは、1936年で、
ベル研究所の研究員だったと思われるジョン・ヘリアーによって、であると、クックはインタビューで答えている。
ウーファーとトゥイーターの音源の位置合わせを行なっていた(行なえる)スピーカーシステムは、
QUADのESL以前にも、だからあった。
有名なところでは、アルテックのA5だ。
1945年10月に、”The Voice of The Theater”のAシリーズ全10機種のひとつとして登場したA5は、
低音部は515とフロントロードホーン・エンクロージュアのH100と15インチ・ウーファーの515の組合せで、
この上に、288ドライバーにH1505(もしくはH1002かH805)ホーンが乗り、
前後位置を調整すれば、音源の位置合わせは、できる。
ほぼ同じ構成のA7は1954年に登場している。
クックは、A5、A7の存在は、1936年のアメリカの論文の存在を知っていたくらいだから、
とうぜん知っていたであろう。
なのに、クックは、ESLを、最初に市販されたフェイズリニアのスピーカーだと言っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=744
QUAD・ESLについて(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=745
アルテックのA5、A7で使われていたネットワークは、N500、N800で、
12dB/oct.のオーソドックスな回路構成で、とくに凝ったことは何ひとつ行なっていない。
QUADのESLのネットワークは、というと──かなり以前に回路図を見たことがあるだけで、
多少あやふやなところな記憶であるが──通常のスピーカーと異り、
ボイスコイル(つまりインダクタンス)ではなく、コンデンサーということもあって、
通常のネットワークが、LCネットワークと呼ばれることからもわかるように、
おもなパーツはコイルとコンデンサーから構成されているに対し、
ESLのネットワークは、LCネットワークではなく、RCネットワークと呼ぶべきものである。
低域をカットするためには、LCネットワーク同様、コンデンサーを使っているが、
高域カットはコイルではなく、R、つまり抵抗を使っている。
アンプのハイカットフィルターと同じ構成になっている。
このRCネットワークの遮断特性は、6dB/oct.である。
http://audiosharing.com/blog/?p=745
QUAD・ESLについて(その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=746
QUADのESLのほかに、遮断特性(減衰特性)6dB/oct.のカーブのネットワークを採用したスピーカーとして、
井上先生が愛用されたボザークが、まずあげられるし、
菅野先生愛用のマッキントッシュのXRT20も、そうだときいている。
これら以外にもちろんあり、
ダイヤトーンの2S308も、トゥイーターのローカットをコンデンサーのみで行なっていて、
ウーファーにはコイルをつかわず、パワーアンプの信号はそのまま入力される構成で、やはり6dB/oct.である。
このタイプとしては、JBLの4311がすぐに浮ぶし、
1990年ごろ発売されたモダンショートのスピーカーもそうだったと記憶している。
比較的新しい製品では、2000年ごろに発売されていたB&WのNSCM1がある。
NSCM1ときいて、すぐに、どんなスピーカーだったのか、思い浮かべられる方は少ないかもしれない。
Nautilus 805によく似た、このスピーカーのプロポーションは、
Nautilus 805よりも横幅をひろげたため、ややずんぐりした印象をあたえていたこと、
それにホームシアター用に開発されたものということも関係していたのか、
多くの人の目はNautilus 805に向き、
NSCM1に注目する人はほとんどいなかったのだろう、いつのまにか消えてしまったようだが、
井上先生だけは「良く鳴り、良く響きあう音は時間を忘れる思い」(ステレオサウンド137号)と、
Nautilus 805よりも高く評価されていた。
http://audiosharing.com/blog/?p=746
Date: 7月 27th, 2009
QUAD・ESLについて(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=758
少し前に、あるスピーカーについて、ある人と話していたときに、たまたま6dB/oct.のネットワークの話になった。
そのとき、話題にしていたスピーカーも、「6dBのカーブですよ」と、相手が言った。
たしかにそのスピーカーは6dB/oct.のネットワークを採用しているが、
音響負荷をユニットにかけることで、トータルで12dB/oct.の遮断特性を実現している。
そのことを指摘すると、その人は「だから素晴らしいんですよ」と力説する。
おそらく、この人は、6dB/oct.のネットワークの特長は、
回路構成が、これ以上省略できないというシンプルさにあるものだと考えているように感じられた。
だから6dB/oct.の回路のネットワークで、遮断特性はトータルで12dB。
「だから素晴らしい」という表現が口をついて出てきたのだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=758
QUAD・ESLについて(その12)
http://audiosharing.com/blog/?p=760
スピーカー用のLCネットワークの減衰特性には、オクターブあたり6dB、12dB、18dBあたりが一般的である。
最近ではもっと高次のものを使われているが、6dBとそれ以外のもの(12dBや18dBなどのこと)とは、
決定的な違いが、ひとつ存在する。
いまではほとんど言われなくなったようだが、6dB/oct.のネットワークのみ、
伝達関数:1を、理論的には実現できるということだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=760
Date: 8月 10th, 2009
QUAD・ESLについて(その13)
http://audiosharing.com/blog/?p=782
この「伝達関数:1」ということが、「だから素晴らしい」と力説した人の頭の中にはなかったのだろう。
では、なぜ彼は、6dB/oct.のネットワークがいいと判断したのだろうか。
彼の頭の中にあったのは、
「思いつき」と「思いこみ」によってつくられている技術「的」な知識だけだったように思えてならない。
そこに、考える習慣は、存在していなかったとも思っている。
考え込み、考え抜くクセをつけていれば、あの発言はできない。
いま、彼のような「思いつき」「思いこみ」から発せられた情報擬きが、明らかに増えている。
http://audiosharing.com/blog/?p=782
QUAD・ESLについて(その14)
己の知識から曖昧さを、できるだけなくしていきたい。
誰もが、そう思っているだろうが、罠も待ち受けている。
曖昧さの排除の、いちぱん楽な方法は、思いこみ、だからだ。
思いこんでしまえれば、もうあとは楽である。
この罠に堕ちてしまえば、楽である……。
http://audiosharing.com/blog/?p=784
QUAD・ESLについて(その15)
http://audiosharing.com/blog/?p=785
「思いこみ」のもつ力を否定しているわけではない。
思いこみ力が、いい方向に作用することだってあるのは、わかっている。
ただ「思いこみ」で、だれかにオーディオの技術や方式について、
そのことを音に結びつけて、オーディオ、オーディオ機器について説明するのは、
絶対にやってはいけないことだ。
これは害以外の何ものでもない。
けれど「思いこみ」の人は、そのことにまったく気づかず、害を垂れ流しつづけるかもしれない。
「思いこみ」の人のはなしをきいている人が、よくわかっている人ならば、こんな心配はいらないが、
そうでない人のことの場合も、案外多いと思う。
「だから素晴らしい」と語る、その人の仕事の詳細を、私は知らないが、
それでも、オーディオに明るくない人のシステム導入のことをやっているのは、本人からきいている。
彼は、ここでも、思いこみだけの技術的説明を行なっているのだろう、おそらく……。
http://audiosharing.com/blog/?p=785
Date: 11月 10th, 2009
QUAD・ESLについて(その16)
http://audiosharing.com/blog/?p=972
最近のオーディオ誌では、ほとんど伝達関数という言葉は登場しなくなったが、
私がオーディオに興味をもち始めた1976年ごろは、まだときどき誌面に登場していた。
チャンネルデバイダーがある。
入力はひとつで、2ウェイ仕様なら出力は2つ、3ウェイ仕様なら3つあるわけで、
通常なら、それぞれの出力はパワーアンプへ接続される。
このチャンネルデバイダーからの出力を合成したとしよう。
当然、入力信号と振幅特性、位相特性とも同じになるのが理想だが、
これができるは、遮断特性が6dB/oct.だけである。つまり伝達関数:1である。
12dB/octのカーブでは振幅特性にディップが生じ、位相特性も急激に変化する。
18dB/oct.のカーブでは振幅特性はほぼフラットでも、位相特性はなだらかにシフトする、といったぐあいに、
6dB/oct.カーブ以外、入力と合成された出力が同じになることは、アナログフィルターを使うかぎり、ありえない。
http://audiosharing.com/blog/?p=972
QUAD・ESLについて(その17)
http://audiosharing.com/blog/?p=973
チャンネルデバイダーを例にとって話をしたが、スピーカーのネットワークでも同じで、
ネットワークの負荷に、負荷インピーダンスがつねに一定にするために、
スピーカーユニットではなく、8Ωなり4Ωの抵抗をとりつけて、その出力を合成すれば、
6dB/oct.のカーブのネットワークならば、振幅特性、位相特性ともにフラットである。
他のカーブでは、伝達関数:1は実現できない。
ただし6dB/oct.のカーブのネットワークでも、実際にはスピーカーユニットが負荷であり、
周波数によってインピーダンスが変動するために、決して理論通りのきれいにカーブになることはなく、
実際のスピーカーシステムの出力が、伝達関数:1になることは、まずありえない。
ただインピーダンスが完全にフラットで、まったく変化しないスピーカーユニットがあったとしよう。
それでも、現実には、スピーカーシステムの出力で伝達関数:1はありえない。
スピーカーユニットの周波数特性も関係してくるからである。
ひとつひとつのスピーカーユニットの周波数帯域が十分に広く、しかもそのスピーカーユニットを、
ごく狭い帯域でのみ使用するのであれば、かなり伝達関数:1の状態に近づけることはできるが、
実際にはそこまで周波数帯域の広いユニットなく、
ネットワークの減衰特性とスピーカーユニットの周波数特性と合成された特性が、
6dB/oct.のカーブではなくなってしまう。
http://audiosharing.com/blog/?p=973
QUAD・ESLについて(その18)
http://audiosharing.com/blog/?p=974
この項の(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=758
で書いたスピーカーシステムは、
6dB/oct.のネットワークとスピーカーユニットに音響負荷をかけることで、
トータル12dB/oct.の減衰特性を得ているわけだが、
これまでの説明からおわかりのように伝達関数:1ではない。
スピーカーシステムとしての出力の合成は、位相特性は急激に変化するポイントがある。
つまり6dB/oct.ネットワーク採用の技術的なメリットは、ほぼないといえよう。
もちろん12dB/oct.のネットワークを使用するのとくらべると、ネットワークのパーツは減る。
ウーファーのハイカットフィルターであれば、通常の12dB/oct.では、
直列にはいるコイルと並列に入るコンデンサーが必要になるのが、コイルひとつで済むわけだ。
パーツによる音の違い、そして素子が増えることによる、互いの干渉を考えると、
6dB/oct.のネットワークで、
12dB/oct.のカーブが、スピーカーシステム・トータルとして実現できるのは意味がある。
けれど、事はそう単純でもない。
http://audiosharing.com/blog/?p=974
QUAD・ESLについて(その19)
http://audiosharing.com/blog/?p=975
目の前にオーディオのシステムがある。
パワーアンプは? ときかれれば、「これ」と指さすわけだが、
スピーカーシステムから見たパワーアンプは、そのスピーカーシステムの入力端子に接がっているモノである。
つまりパワーアンプとともに、スピーカーケーブルまで含まれることになる。
そしてスピーカーユニットから見たパワーアンプは? ということになると、どうなるか。
スピーカーユニットにとってのパワーアンプとは、信号源、駆動源であるわけだし、
スピーカーユニットの入力端子に接がっているモノということになる。
つまりスピーカーユニットにとっての駆動源(パワーアンプ)は、
パワーアンプだけでなく、ネットワークまで含まれた系ということになる。
ということは、パワーアンプの出力インピーダンスに、
ネットワークの出力インピーダンスが関係してくることになる。
このネットワークの出力インピーダンスということになると、
6dB/oct.カーブのネットワークよりも、12dB/oct.仕様の方が有利となる。
http://audiosharing.com/blog/?p=975
QUAD・ESLについて(その20)
http://audiosharing.com/blog/?p=976
ウーファーのハイカットフィルターは、6dB/oct.だとコイルが直列にひとつはいる。
この場合、ウーファーユニットにとってのパワーアンプ(駆動源)の出力インピーダンスは、
パワーアンプの出力インピーダンス+コイルのインピーダンスとなる。
コイルは、高域になるにしたがってインピーダンスが上昇する。
この性質を利用してネットワークが構成されているわけだが、
つまりカットオフ周波数あたりから上の出力インピーダンスは、意外にも高い値となっていく。
これが12dB/oct.だとコイルのあとにコンデンサーが並列に入るわけだから、
パワーアンプの出力インピーダンス+コイルのインピーダンスとコンデンサーの並列値となる。
コンデンサーは、コイルと正反対に、周波数が高くなるとインピーダンスは低くなる。
つまり6dB/oct.と12dB/oct.のネットワークの出力インピーダンスを比較してみると、
そうとうに違うカーブを描く。
18dB/oct.だと、さらにコイルが直列にはいるし、24dB/oct.だとコンデンサーがさらに並列にはいる。
6dB/oct.、18dB/oct.の奇数次と、12dB/oct.、24dB/oct.の偶数次のネットワークでは、
出力インピーダンスが異り、これはスピーカーユニットに対するダンピングにも影響する。
http://audiosharing.com/blog/?p=976
QUAD・ESLについて(その21)
http://audiosharing.com/blog/?p=977
スコーカー、トゥイーターのローカットについても、同じことがいえる。
6dB/oct.だと、コンデンサーがひとつ直列にはいる。
コンデンサーは、高域になるにしたがってインピーダンスが下がるということは、
いうまでもないことだが、低い周波数になればなるほどインピーダンスは高くなる。
12dB/oct.だと、コイルが並列にはいる。コイルは低域になるにしたがってインピーダンスは低くなる。
パワーアンプの出力インピーダンス+コンデンサーとコイルのインピーダンスの並列値が、
スコーカー、トゥイーターにとっても、駆動源のインピーダンスとなる。
カットオフ周波数よりも、ローカットフィルターならば低い周波数、ハイカットフィルターならば高い周波数は、
できるだけきれいに減衰させたいわけだが、その部分で駆動源のインピーダンスが上昇するとなると、
ダンピングファクターは低下する。
ダンピングファクターは、スピーカーのインピーダンスを、
駆動源(パワーアンプ)の出力インピーダンスで割った値である。
http://audiosharing.com/blog/?p=977
QUAD・ESLについて(その22)
http://audiosharing.com/blog/?p=978
ダンピングファクターによってのみ、スピーカーのダンピングが決まるわけでもないし、
必ずしもダンピングファクターの値が高い(つまり出力インピーダンスが低い)パワーアンプが、
低い値のパワーアンプよりもダンピングにおいて優れているかというと、そんなことはない。
現代アンプに不可欠なNFBを大量にかけると、出力インピーダンスは、けっこう下がるものである。
NFBを大量にかけるために、NFBをかける前のゲイン(オープンループゲイン)を高くとっているアンプは、
ひじょうに低い周波数から高域特性が低下していく。
良心的なメーカであれば、ダンピングファクターの値のあとに、(20Hz)とか(1kHz)と表示している。
つまり、そのダンピングファクターの値は、括弧内の周波数におけるものであることを表わしている。
ダンピングファクターの値が、200とか、それ以上の極端な高いパワーアンプだと、
たいていは数10Hzあたりの値であり、それより上の周波数では低下していくだけである。
つまりごく狭い周波数においてのみの、高いダンピングファクターのものがあるということだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=978
QUAD・ESLについて(その23)
http://audiosharing.com/blog/?p=979
にもかかわらず、ダンピングファクターの、単に表面的な数値のみにとらわれて、
このパワーアンプはダンピング能力が高い、と誇張表現しているサイトが、どことは名指しはしないが、ある。
いまどき、こんな陳腐な宣伝文句にだまされる人はいないと思っていたら、
意外にそうでもないようなので、書いておく。
ダンピングファクターは、ある周波数における値のみではなく、
注目してほしいのは、ダンピングファクターの周波数特性である。
つまり、そのパワーアンプの出力インピーダンスの周波数特性である。
何Hzまでフラットなのか、その値がどの程度なのかに注意を向けるのであれば、まだしも、
単に数値だけにとらわれていては、そこには何の意味もない。
ダンピングファクターから読み取れるのは、そのパワーアンプの、NFBをかける前の、
いわゆる裸の周波数特性である。
それにどんなに可聴帯域において、高い値のダンピングファクターを維持しているパワーアンプだとしても、
奇数次のネットワークが採用されたスピーカーシステムであれば、
カットオフ周波数以下(もしくは以上)の帯域では、ダンピングファクターが低下する。
http://audiosharing.com/blog/?p=979
QUAD・ESLについて(その24)
http://audiosharing.com/blog/?p=980
カットオフ周波数以下(もしくは以上)の帯域こそ、すみやかに、そしてきれいに減衰させたいわけだから、
むしろこの帯域こそダンピング能力が、求められるのではないだろうか。
なぜ、マルチウェイのスピーカーシステムで、その周波数より上(もしくは下)をカットするのか、を考えれば、
ごく低い周波数近辺だけでの高い値のダンピングファクターは、ほぼ無意味であるといっても言い過ぎではないし、
この点からのみネットワークを判断すれば、12dB/oct.、24dB/oct.といった偶数次のものが有利である。
ただ偶数次の場合、たとえば2ウェイならばトゥイーターの極性を、
3ウェイならばスコーカーの極性を反転させなければ、フラットな振幅特性は得られない。
しかも、この部分で安易にスピーカーユニットの極性を、他のユニットと反対にしてしまえば、
音場感の再現力に関しては、大きなマイナスになってしまう面ももつ。
それに位相特性を重視すれば、6dB/oct.しかないともいえる。
http://audiosharing.com/blog/?p=980
QUAD・ESLについて(その25)
http://audiosharing.com/blog/?p=981
それに6dB/oct.以外のネットワークでは、並列にはいるコンデンサーなりコイルの存在があり、
サイズ項の(その37)、(その38)、(その39)、(その40)、(その41)でふれた、
信号系のループの問題が発生してくる。
ネットワークはフィルターであり、そのフィルターの動作をできるだけ理想に近づけるためには、
アース(マイナス)線を分離していくことが要求される。
スピーカーのネットワークは、基本的にコンデンサーとコイルで構成される、さほど複雑なものではないのに、
スロープ特性だけをとりあげても、けっこう端折った書き方で、これだけある。
なのに、この項の(その11)でふれた人のように、「だから素晴らしい」と断言する人が、現実にはいる。
なぜ、その程度の知識で断言できるか、そのことについて考えていくと、ある種の怖さが見えてくる気がする。
http://audiosharing.com/blog/?p=981
Date: 11月 15th, 2009
QUAD・ESLについて(その26)
http://audiosharing.com/blog/?p=982
オーディオの技術的知識について問われれば、
中途半端なレベルであれば、むしろ持っていないほうがいいように思っている。
もちろんオーディオ機器を正しく接続するための知識は必要なのは言うまでもないことだが、
それ以上の技術的知識となると、人によるとわかっていても、
知識を吸収している段階の、ある時期は、真摯に音を聴くときの害になる。
中途半端な技術的知識が、耳を騙す。
「だから素晴らしい」と語った人は、私の目にはそう映ってしまう。
耳が騙された人は、本人も気づかぬうちに、だれかを騙すことになる。
あるサイトの謳い文句に騙された人も、同じだ。
悪気は無くても、同じ謳い文句を口にしては誰かを騙している。
そういう人のあいだから発生してきた、まともそうにきこえても、じつはデタラメなことがらが流布してしまう。
http://audiosharing.com/blog/?p=982
Date: 12月 27th, 2009
QUAD・ESLについて(その27)
技術的知識は「有機的に体系化」できなければ、
害をもたらすことが多いということを肝に銘じてほしい。
http://audiosharing.com/blog/?p=1061
21. 中川隆[-5713] koaQ7Jey 2021年4月14日 21:00:42 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[44]
audio identity (designing) 宮ア勝己 QUAD・ESLについて
Date: 11月 21st, 2008
QUAD・ESLについて(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=249
QUADのESL(旧型)を使っていたときに、山中先生にそのことを話したら、
「ESLをぐんと上まで持ちあげてみるとおもしろいぞ。
録音スタジオのモニタースピーカーと同じようなセッティングにする。
前傾させて耳の斜め上から音が来るようにすると、がらっと印象が変るぞ!」
とアドバイスをいただいたことがある。
やってみたいと思ったが、このセッティングをやるための、
壁(もしくは天井)からワイヤーで吊り、脚部を壁からワイヤーで引っ張る方法は、
賃貸の住宅では壁に釘かネジを打ち込むことになるので、試したことはない。
山中先生は、いちどその音を聴かれているとのこと。
そのときの山中先生の口ぶりからすると、ほんとうにいい音が聴けそうな感じだった。
http://audiosharing.com/blog/?p=249
QUAD・ESLについて(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=251
QUADの旧型のESLを、ESL63とはっきりと区別するために、ESL57と表記するのを見かける。
ESL63の末尾の「63」は、発売年ではなく、開発・研究が始まった1963年を表している。
なのに、ESL57の「57」は発売年を表しているとのこと。
ESLが発表されたのは1955年である。
なぜ、こう中途半端な数字をつけるのだろうか。
ところで、ESLだが、おそらくこれが仮想同軸配置の最初のスピーカーだと思う。
中央にトゥイーター・パネル、その左右にスコーカー・パネル、両端にウーファー・パネル。
ESLを90度向きを変えると、仮想同軸の配置そのものである。
ESLを使っていたとき、90度向きを変えて、鳴らしたことがある。
スタンドをあれこれ工夫してみたが、安定して立てることができず、
そういう状態での音出しだったので満足できる音ではなかったが、
きちんとフレームを作り直せば、おもしろい結果が得られたかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=251
QUAD・ESLについて(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=252
ウェスターン・エレクトリックの555ドライバーの設計者のE.C.ウェンテは、1914年に入社し、
3年後の1917年にコンデンサー型マイクロフォンの論文を発表している。
555の発表は1926年だから、コンデンサー型マイク、スピーカーの歴史はかなり長いものである。
コンデンサー型スピーカーの原理は、1870年よりも前と聞いている。
イギリスのクロムウェル・フリートウッド・ヴァーリィという人が、
コンデンサーから音を出すことができるということで特許を取っているらしい。
このヴァーリィのアイデアを、エジソンは電話の受話器に使えないかと、先頭に立って改良を試みたが、
当時はアンプが存在しなかったため、実用化にはいたらなかったとのこと。
ウェンテのマイクロフォンは、0.025mmのジュラルミン薄膜を使い、
その背面0.0022mmのところに固定電極を置いている。
11年後、改良型の394が出て、これが現在のコンデンサー型マイクロフォンの基礎・基本となっている。
このことを知った時にふと思ったのは、可動電極がジュラルミン、つまり金属ということは、
コンデンサー型スピーカーの振動板(可動電極)にも金属が使えるのではないか、と。
いまのコンデンサー型スピーカーは、フィルムに導電性の物質を塗布しているか、
マーティン・ローガンのCLSのように、導電性のフィルムを使っている。
金属では、振幅が確保できないためだろう。
しなやかな金属の薄膜が実現できれば、コンデンサー型スピーカーに使えるし、
かなりおもしろいモノに仕上がるはず、と思っていた。
だから数年前にジャーマン・フィジックスのDDDユニットを見た時は、やっと現われた、と思っていた。
DDDユニットに採用されているのはチタンの薄膜。触ってみるとプヨプヨした感触。
これならば、そのままコンデンサー型スピーカーに流用できるはず、という予感がある。
いま手元に要修理のQUADのESL63Proが1ペア、押入れで眠っている。
初期型のものだ。
純正のパネルで修理するのが賢明だろうが、いずれ、かならず、また修理を必要とする日が来る。
ならばいっそチタンの薄膜に置き換えてみるのも、誰もやってないだろうし、楽しいはず。
ただ、あれだけの面積のチタン薄膜がなかなか見つからない。
http://audiosharing.com/blog/?p=252
QUAD・ESLについて(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=254
QUAD・ESLの2段スタックは、1970年代前半、
香港のオーディオショップが特別につくり売っていたことから始まったと言われている。
ステレオサウンドでは、38号で岡俊雄先生が「ベストサウンド求めて」のなかで実験されている。
さらに77年暮に出た別冊「コンポーネントステレオの世界’78」で山中先生が、
2段スタックを中心にした組合せをつくられている。
38号の記事を読むと、マーク・レヴィンソンは75年には、自宅で2段スタックに、
ハートレーの61cm口径ウーファー224MSを100Hz以下で使い、
高域はデッカのリボン・トゥイーターに受け持たせたHQDシステムを使っていたとある。
山中先生が語っておられるが、ESLを2段スタックにすると、
2倍になるというよりも2乗になる、と。
ESLのスタックの極付けは、スイングジャーナルで長島達夫先生がやられた3段スタックである。
中段のESLは垂直に配置し、上段、下段のESLは聴き手を向くように角度がついている。
上段は前傾、下段は後ろに倒れている格好だ。
真横から見ると、コーン型スピーカーの断面のような感じだ。
上段と下段の角度は同じではないので、写真でみても、威容に圧倒される。
この音は、ほんとうに凄かったと聞いている。
山中先生の言葉を借りれば、3段だから3乗になるわけだ。
長島先生に、この時の話を伺ったことがある。
3段スタックにされたのは、ESLを使って、疑似的に球面波を再現したかったからだそうだ。
繊細で品位の高い音だが、どこかスタティックな印象を拭えないESLが、
圧倒的な描写力で、音楽が聴き手に迫ってくる音を聴かせてくれる、らしい。
その音が想像できなくはない。
ESLを、SUMOのThe Goldで鳴らしていたことがあるからだ。
SUMOの取り扱い説明書には、QUADのESLを接続しないでくれ、と注意書きがある。
ESLを鳴らすのならば、The Goldの半分の出力のThe Nineにしてくれ、とも書いてある。
そんなことは無視して、鳴らしていた。
ESLのウーファーのf0は50Hzよりも少し上だと言われている。
なのに、セレッションのSL6をクレルのKMA200で鳴らした音の同じように、
驚くほど低いところまで伸びていることが感じとれる。
少なくともスタティックな印象はなくなっていた。
http://audiosharing.com/blog/?p=254
QUAD・ESLについて(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=255
ステレオサウンドの弟分にあたるサウンドボーイ誌の編集長だったO氏は、
QUADのESL63が登場するずいぶん前に、スタックスに、
細長いコンデンサースピーカーのパネルを複数枚、特注したことがあって、
それらを放射状に配置し、外周部を前に、中心部を後ろに、
つまり疑似的なコーン型スピーカーのようにして、
長島先生同様、なんとか球面波に近い音を出せないかと考えての試作品だった、と言っていた。
結果は、まったくダメだったそうだ。
だからO氏も、ESL63の巧みな方法には感心していた。
http://audiosharing.com/blog/?p=255
Date: 12月 16th, 2008
QUAD・ESLについて(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=307
QUADのESLを、はじめて聴いた場所は、オーディオ店の試聴室でもなく、個人のリスニングルームでもなく、
20数年前まで、東京・西新宿に存在していた新宿珈琲屋という喫茶店だった。
当時のサウンドボーイ誌に紹介されていたので、上京する前、まだ高校生の時から、この店の存在は知っていた。
ESLを鳴らすアンプは、QUADの33と50Eの組合せ。記事には場所柄、電源事情がひどいため、
絶縁トランスをかませて対処している、とあった。
CDはまだ登場していない時代だから、LPのみ。
プレーヤーはトーレンスのTD125MKIIBにSMEの3009SII、
オルトフォンのカートリッジだったように記憶している。
新宿珈琲屋の入っていた建物は、木造長屋といった表現のぴったりで、2階にあるこの店に行くには、
わりと急な階段で、昇っているとぎしぎし音がする。
L字型のカウンターがあり、その奥には屋根裏に昇る、階段ではなく梯子があって、
そこにはテーブル席も用意されていた。
ESLは客席の後ろに設置されていた。
濃い色の木を使った店内にESLが馴染んでいたのと、パネルヒーター風の形状のためもあってか、
オーディオに関心のない人は、スピーカーだとわかっていた人は少なかったと、きいている。
鳴らしていた音楽は、オーナーMさんの考えで、バロックのみ。LPは、たしか20、30枚程度か。
そのなかにグールドのバッハも含まれていた。
この装置を選び、設置したのは、サウンドボーイ編集長のOさん。
Mさんとは古くからの知合いで、相談を受けたとのこと。
新宿に、もう一店舗、こちらはテーブル席も多く、ピカデリー劇場の隣にあった。
ふだんMさんはこちらのほうに顔を出されることが多かったが、
ときどき西新宿の店にも顔を出された。
運がよければ、Mさんの淹れたコーヒーを飲める。
ふだんはH(男性)さん、K(女性)さんのどちらかが淹れてくれる。
Kさんとはよく話した。
よく通った。コーヒーの美味しさを知ったのはこの店だし、
背中で感じるESLの音が心地よかった。
いまはもう存在しない。
火事ですべてなくなってしまった。
その場所の一階に、いまも店はある。名前が2回ほど変っているが、基本的には同じ店だ。
ただMさんはもう店に出ないし、HさんもKさんもいなくなった。
オーディオ機器も、鳴らす音楽も、他店とそう変わらなくなってしまった。
http://audiosharing.com/blog/?p=307
Date: 7月 18th, 2009
QUAD・ESLについて(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=743
KEFのレイモンド・E・クックは、最初に市販されたフェイズリニアのスピーカーシステムは、
「1954年、QUADのエレクトロスタティック・スピーカー」だと、
1977年のステレオサウンド別冊「コンポーネントステレオの世界」のインタビューで、そう答えている。
ただ当時は、位相の測定法が確立されていなかったため、まだモノーラル時代ということもあって、
ESLがフェイズリニアであることに気がついていた人は、ほんのひとにぎりだったといっている。
そして、QUADのピーター・J・ウォーカーに、そのことを最初に伝えたのはクックである、と。
このインタビューで残念なのは、そのとき、ウォーカーがどう答えたのかにまったくふれられていないこと。
KEF社長のクックへのインタビューであるから、しかたのないことだとわかっているけれども、
ウォーカーが、フェイズリニアを、ESLの開発時から意識していたのかどうかだけでも知りたいところではある。
http://audiosharing.com/blog/?p=743
QUAD・ESLについて(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=744
フェイズリニアが論文として発表されたのは、1936年で、
ベル研究所の研究員だったと思われるジョン・ヘリアーによって、であると、クックはインタビューで答えている。
ウーファーとトゥイーターの音源の位置合わせを行なっていた(行なえる)スピーカーシステムは、
QUADのESL以前にも、だからあった。
有名なところでは、アルテックのA5だ。
1945年10月に、”The Voice of The Theater”のAシリーズ全10機種のひとつとして登場したA5は、
低音部は515とフロントロードホーン・エンクロージュアのH100と15インチ・ウーファーの515の組合せで、
この上に、288ドライバーにH1505(もしくはH1002かH805)ホーンが乗り、
前後位置を調整すれば、音源の位置合わせは、できる。
ほぼ同じ構成のA7は1954年に登場している。
クックは、A5、A7の存在は、1936年のアメリカの論文の存在を知っていたくらいだから、
とうぜん知っていたであろう。
なのに、クックは、ESLを、最初に市販されたフェイズリニアのスピーカーだと言っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=744
QUAD・ESLについて(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=745
アルテックのA5、A7で使われていたネットワークは、N500、N800で、
12dB/oct.のオーソドックスな回路構成で、とくに凝ったことは何ひとつ行なっていない。
QUADのESLのネットワークは、というと──かなり以前に回路図を見たことがあるだけで、
多少あやふやなところな記憶であるが──通常のスピーカーと異り、
ボイスコイル(つまりインダクタンス)ではなく、コンデンサーということもあって、
通常のネットワークが、LCネットワークと呼ばれることからもわかるように、
おもなパーツはコイルとコンデンサーから構成されているに対し、
ESLのネットワークは、LCネットワークではなく、RCネットワークと呼ぶべきものである。
低域をカットするためには、LCネットワーク同様、コンデンサーを使っているが、
高域カットはコイルではなく、R、つまり抵抗を使っている。
アンプのハイカットフィルターと同じ構成になっている。
このRCネットワークの遮断特性は、6dB/oct.である。
http://audiosharing.com/blog/?p=745
QUAD・ESLについて(その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=746
QUADのESLのほかに、遮断特性(減衰特性)6dB/oct.のカーブのネットワークを採用したスピーカーとして、
井上先生が愛用されたボザークが、まずあげられるし、
菅野先生愛用のマッキントッシュのXRT20も、そうだときいている。
これら以外にもちろんあり、
ダイヤトーンの2S308も、トゥイーターのローカットをコンデンサーのみで行なっていて、
ウーファーにはコイルをつかわず、パワーアンプの信号はそのまま入力される構成で、やはり6dB/oct.である。
このタイプとしては、JBLの4311がすぐに浮ぶし、
1990年ごろ発売されたモダンショートのスピーカーもそうだったと記憶している。
比較的新しい製品では、2000年ごろに発売されていたB&WのNSCM1がある。
NSCM1ときいて、すぐに、どんなスピーカーだったのか、思い浮かべられる方は少ないかもしれない。
Nautilus 805によく似た、このスピーカーのプロポーションは、
Nautilus 805よりも横幅をひろげたため、ややずんぐりした印象をあたえていたこと、
それにホームシアター用に開発されたものということも関係していたのか、
多くの人の目はNautilus 805に向き、
NSCM1に注目する人はほとんどいなかったのだろう、いつのまにか消えてしまったようだが、
井上先生だけは「良く鳴り、良く響きあう音は時間を忘れる思い」(ステレオサウンド137号)と、
Nautilus 805よりも高く評価されていた。
http://audiosharing.com/blog/?p=746
Date: 7月 27th, 2009
QUAD・ESLについて(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=758
少し前に、あるスピーカーについて、ある人と話していたときに、たまたま6dB/oct.のネットワークの話になった。
そのとき、話題にしていたスピーカーも、「6dBのカーブですよ」と、相手が言った。
たしかにそのスピーカーは6dB/oct.のネットワークを採用しているが、
音響負荷をユニットにかけることで、トータルで12dB/oct.の遮断特性を実現している。
そのことを指摘すると、その人は「だから素晴らしいんですよ」と力説する。
おそらく、この人は、6dB/oct.のネットワークの特長は、
回路構成が、これ以上省略できないというシンプルさにあるものだと考えているように感じられた。
だから6dB/oct.の回路のネットワークで、遮断特性はトータルで12dB。
「だから素晴らしい」という表現が口をついて出てきたのだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=758
QUAD・ESLについて(その12)
http://audiosharing.com/blog/?p=760
スピーカー用のLCネットワークの減衰特性には、オクターブあたり6dB、12dB、18dBあたりが一般的である。
最近ではもっと高次のものを使われているが、6dBとそれ以外のもの(12dBや18dBなどのこと)とは、
決定的な違いが、ひとつ存在する。
いまではほとんど言われなくなったようだが、6dB/oct.のネットワークのみ、
伝達関数:1を、理論的には実現できるということだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=760
Date: 8月 10th, 2009
QUAD・ESLについて(その13)
http://audiosharing.com/blog/?p=782
この「伝達関数:1」ということが、「だから素晴らしい」と力説した人の頭の中にはなかったのだろう。
では、なぜ彼は、6dB/oct.のネットワークがいいと判断したのだろうか。
彼の頭の中にあったのは、
「思いつき」と「思いこみ」によってつくられている技術「的」な知識だけだったように思えてならない。
そこに、考える習慣は、存在していなかったとも思っている。
考え込み、考え抜くクセをつけていれば、あの発言はできない。
いま、彼のような「思いつき」「思いこみ」から発せられた情報擬きが、明らかに増えている。
http://audiosharing.com/blog/?p=782
QUAD・ESLについて(その14)
己の知識から曖昧さを、できるだけなくしていきたい。
誰もが、そう思っているだろうが、罠も待ち受けている。
曖昧さの排除の、いちぱん楽な方法は、思いこみ、だからだ。
思いこんでしまえれば、もうあとは楽である。
この罠に堕ちてしまえば、楽である……。
http://audiosharing.com/blog/?p=784
QUAD・ESLについて(その15)
http://audiosharing.com/blog/?p=785
「思いこみ」のもつ力を否定しているわけではない。
思いこみ力が、いい方向に作用することだってあるのは、わかっている。
ただ「思いこみ」で、だれかにオーディオの技術や方式について、
そのことを音に結びつけて、オーディオ、オーディオ機器について説明するのは、
絶対にやってはいけないことだ。
これは害以外の何ものでもない。
けれど「思いこみ」の人は、そのことにまったく気づかず、害を垂れ流しつづけるかもしれない。
「思いこみ」の人のはなしをきいている人が、よくわかっている人ならば、こんな心配はいらないが、
そうでない人のことの場合も、案外多いと思う。
「だから素晴らしい」と語る、その人の仕事の詳細を、私は知らないが、
それでも、オーディオに明るくない人のシステム導入のことをやっているのは、本人からきいている。
彼は、ここでも、思いこみだけの技術的説明を行なっているのだろう、おそらく……。
http://audiosharing.com/blog/?p=785
Date: 11月 10th, 2009
QUAD・ESLについて(その16)
http://audiosharing.com/blog/?p=972
最近のオーディオ誌では、ほとんど伝達関数という言葉は登場しなくなったが、
私がオーディオに興味をもち始めた1976年ごろは、まだときどき誌面に登場していた。
チャンネルデバイダーがある。
入力はひとつで、2ウェイ仕様なら出力は2つ、3ウェイ仕様なら3つあるわけで、
通常なら、それぞれの出力はパワーアンプへ接続される。
このチャンネルデバイダーからの出力を合成したとしよう。
当然、入力信号と振幅特性、位相特性とも同じになるのが理想だが、
これができるは、遮断特性が6dB/oct.だけである。つまり伝達関数:1である。
12dB/octのカーブでは振幅特性にディップが生じ、位相特性も急激に変化する。
18dB/oct.のカーブでは振幅特性はほぼフラットでも、位相特性はなだらかにシフトする、といったぐあいに、
6dB/oct.カーブ以外、入力と合成された出力が同じになることは、アナログフィルターを使うかぎり、ありえない。
http://audiosharing.com/blog/?p=972
QUAD・ESLについて(その17)
http://audiosharing.com/blog/?p=973
チャンネルデバイダーを例にとって話をしたが、スピーカーのネットワークでも同じで、
ネットワークの負荷に、負荷インピーダンスがつねに一定にするために、
スピーカーユニットではなく、8Ωなり4Ωの抵抗をとりつけて、その出力を合成すれば、
6dB/oct.のカーブのネットワークならば、振幅特性、位相特性ともにフラットである。
他のカーブでは、伝達関数:1は実現できない。
ただし6dB/oct.のカーブのネットワークでも、実際にはスピーカーユニットが負荷であり、
周波数によってインピーダンスが変動するために、決して理論通りのきれいにカーブになることはなく、
実際のスピーカーシステムの出力が、伝達関数:1になることは、まずありえない。
ただインピーダンスが完全にフラットで、まったく変化しないスピーカーユニットがあったとしよう。
それでも、現実には、スピーカーシステムの出力で伝達関数:1はありえない。
スピーカーユニットの周波数特性も関係してくるからである。
ひとつひとつのスピーカーユニットの周波数帯域が十分に広く、しかもそのスピーカーユニットを、
ごく狭い帯域でのみ使用するのであれば、かなり伝達関数:1の状態に近づけることはできるが、
実際にはそこまで周波数帯域の広いユニットなく、
ネットワークの減衰特性とスピーカーユニットの周波数特性と合成された特性が、
6dB/oct.のカーブではなくなってしまう。
http://audiosharing.com/blog/?p=973
QUAD・ESLについて(その18)
http://audiosharing.com/blog/?p=974
この項の(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=758
で書いたスピーカーシステムは、
6dB/oct.のネットワークとスピーカーユニットに音響負荷をかけることで、
トータル12dB/oct.の減衰特性を得ているわけだが、
これまでの説明からおわかりのように伝達関数:1ではない。
スピーカーシステムとしての出力の合成は、位相特性は急激に変化するポイントがある。
つまり6dB/oct.ネットワーク採用の技術的なメリットは、ほぼないといえよう。
もちろん12dB/oct.のネットワークを使用するのとくらべると、ネットワークのパーツは減る。
ウーファーのハイカットフィルターであれば、通常の12dB/oct.では、
直列にはいるコイルと並列に入るコンデンサーが必要になるのが、コイルひとつで済むわけだ。
パーツによる音の違い、そして素子が増えることによる、互いの干渉を考えると、
6dB/oct.のネットワークで、
12dB/oct.のカーブが、スピーカーシステム・トータルとして実現できるのは意味がある。
けれど、事はそう単純でもない。
http://audiosharing.com/blog/?p=974
QUAD・ESLについて(その19)
http://audiosharing.com/blog/?p=975
目の前にオーディオのシステムがある。
パワーアンプは? ときかれれば、「これ」と指さすわけだが、
スピーカーシステムから見たパワーアンプは、そのスピーカーシステムの入力端子に接がっているモノである。
つまりパワーアンプとともに、スピーカーケーブルまで含まれることになる。
そしてスピーカーユニットから見たパワーアンプは? ということになると、どうなるか。
スピーカーユニットにとってのパワーアンプとは、信号源、駆動源であるわけだし、
スピーカーユニットの入力端子に接がっているモノということになる。
つまりスピーカーユニットにとっての駆動源(パワーアンプ)は、
パワーアンプだけでなく、ネットワークまで含まれた系ということになる。
ということは、パワーアンプの出力インピーダンスに、
ネットワークの出力インピーダンスが関係してくることになる。
このネットワークの出力インピーダンスということになると、
6dB/oct.カーブのネットワークよりも、12dB/oct.仕様の方が有利となる。
http://audiosharing.com/blog/?p=975
QUAD・ESLについて(その20)
http://audiosharing.com/blog/?p=976
ウーファーのハイカットフィルターは、6dB/oct.だとコイルが直列にひとつはいる。
この場合、ウーファーユニットにとってのパワーアンプ(駆動源)の出力インピーダンスは、
パワーアンプの出力インピーダンス+コイルのインピーダンスとなる。
コイルは、高域になるにしたがってインピーダンスが上昇する。
この性質を利用してネットワークが構成されているわけだが、
つまりカットオフ周波数あたりから上の出力インピーダンスは、意外にも高い値となっていく。
これが12dB/oct.だとコイルのあとにコンデンサーが並列に入るわけだから、
パワーアンプの出力インピーダンス+コイルのインピーダンスとコンデンサーの並列値となる。
コンデンサーは、コイルと正反対に、周波数が高くなるとインピーダンスは低くなる。
つまり6dB/oct.と12dB/oct.のネットワークの出力インピーダンスを比較してみると、
そうとうに違うカーブを描く。
18dB/oct.だと、さらにコイルが直列にはいるし、24dB/oct.だとコンデンサーがさらに並列にはいる。
6dB/oct.、18dB/oct.の奇数次と、12dB/oct.、24dB/oct.の偶数次のネットワークでは、
出力インピーダンスが異り、これはスピーカーユニットに対するダンピングにも影響する。
http://audiosharing.com/blog/?p=976
QUAD・ESLについて(その21)
http://audiosharing.com/blog/?p=977
スコーカー、トゥイーターのローカットについても、同じことがいえる。
6dB/oct.だと、コンデンサーがひとつ直列にはいる。
コンデンサーは、高域になるにしたがってインピーダンスが下がるということは、
いうまでもないことだが、低い周波数になればなるほどインピーダンスは高くなる。
12dB/oct.だと、コイルが並列にはいる。コイルは低域になるにしたがってインピーダンスは低くなる。
パワーアンプの出力インピーダンス+コンデンサーとコイルのインピーダンスの並列値が、
スコーカー、トゥイーターにとっても、駆動源のインピーダンスとなる。
カットオフ周波数よりも、ローカットフィルターならば低い周波数、ハイカットフィルターならば高い周波数は、
できるだけきれいに減衰させたいわけだが、その部分で駆動源のインピーダンスが上昇するとなると、
ダンピングファクターは低下する。
ダンピングファクターは、スピーカーのインピーダンスを、
駆動源(パワーアンプ)の出力インピーダンスで割った値である。
http://audiosharing.com/blog/?p=977
QUAD・ESLについて(その22)
http://audiosharing.com/blog/?p=978
ダンピングファクターによってのみ、スピーカーのダンピングが決まるわけでもないし、
必ずしもダンピングファクターの値が高い(つまり出力インピーダンスが低い)パワーアンプが、
低い値のパワーアンプよりもダンピングにおいて優れているかというと、そんなことはない。
現代アンプに不可欠なNFBを大量にかけると、出力インピーダンスは、けっこう下がるものである。
NFBを大量にかけるために、NFBをかける前のゲイン(オープンループゲイン)を高くとっているアンプは、
ひじょうに低い周波数から高域特性が低下していく。
良心的なメーカであれば、ダンピングファクターの値のあとに、(20Hz)とか(1kHz)と表示している。
つまり、そのダンピングファクターの値は、括弧内の周波数におけるものであることを表わしている。
ダンピングファクターの値が、200とか、それ以上の極端な高いパワーアンプだと、
たいていは数10Hzあたりの値であり、それより上の周波数では低下していくだけである。
つまりごく狭い周波数においてのみの、高いダンピングファクターのものがあるということだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=978
QUAD・ESLについて(その23)
http://audiosharing.com/blog/?p=979
にもかかわらず、ダンピングファクターの、単に表面的な数値のみにとらわれて、
このパワーアンプはダンピング能力が高い、と誇張表現しているサイトが、どことは名指しはしないが、ある。
いまどき、こんな陳腐な宣伝文句にだまされる人はいないと思っていたら、
意外にそうでもないようなので、書いておく。
ダンピングファクターは、ある周波数における値のみではなく、
注目してほしいのは、ダンピングファクターの周波数特性である。
つまり、そのパワーアンプの出力インピーダンスの周波数特性である。
何Hzまでフラットなのか、その値がどの程度なのかに注意を向けるのであれば、まだしも、
単に数値だけにとらわれていては、そこには何の意味もない。
ダンピングファクターから読み取れるのは、そのパワーアンプの、NFBをかける前の、
いわゆる裸の周波数特性である。
それにどんなに可聴帯域において、高い値のダンピングファクターを維持しているパワーアンプだとしても、
奇数次のネットワークが採用されたスピーカーシステムであれば、
カットオフ周波数以下(もしくは以上)の帯域では、ダンピングファクターが低下する。
http://audiosharing.com/blog/?p=979
QUAD・ESLについて(その24)
http://audiosharing.com/blog/?p=980
カットオフ周波数以下(もしくは以上)の帯域こそ、すみやかに、そしてきれいに減衰させたいわけだから、
むしろこの帯域こそダンピング能力が、求められるのではないだろうか。
なぜ、マルチウェイのスピーカーシステムで、その周波数より上(もしくは下)をカットするのか、を考えれば、
ごく低い周波数近辺だけでの高い値のダンピングファクターは、ほぼ無意味であるといっても言い過ぎではないし、
この点からのみネットワークを判断すれば、12dB/oct.、24dB/oct.といった偶数次のものが有利である。
ただ偶数次の場合、たとえば2ウェイならばトゥイーターの極性を、
3ウェイならばスコーカーの極性を反転させなければ、フラットな振幅特性は得られない。
しかも、この部分で安易にスピーカーユニットの極性を、他のユニットと反対にしてしまえば、
音場感の再現力に関しては、大きなマイナスになってしまう面ももつ。
それに位相特性を重視すれば、6dB/oct.しかないともいえる。
http://audiosharing.com/blog/?p=980
QUAD・ESLについて(その25)
http://audiosharing.com/blog/?p=981
それに6dB/oct.以外のネットワークでは、並列にはいるコンデンサーなりコイルの存在があり、
サイズ項の(その37)、(その38)、(その39)、(その40)、(その41)でふれた、
信号系のループの問題が発生してくる。
ネットワークはフィルターであり、そのフィルターの動作をできるだけ理想に近づけるためには、
アース(マイナス)線を分離していくことが要求される。
スピーカーのネットワークは、基本的にコンデンサーとコイルで構成される、さほど複雑なものではないのに、
スロープ特性だけをとりあげても、けっこう端折った書き方で、これだけある。
なのに、この項の(その11)でふれた人のように、「だから素晴らしい」と断言する人が、現実にはいる。
なぜ、その程度の知識で断言できるか、そのことについて考えていくと、ある種の怖さが見えてくる気がする。
http://audiosharing.com/blog/?p=981
Date: 11月 15th, 2009
QUAD・ESLについて(その26)
http://audiosharing.com/blog/?p=982
オーディオの技術的知識について問われれば、
中途半端なレベルであれば、むしろ持っていないほうがいいように思っている。
もちろんオーディオ機器を正しく接続するための知識は必要なのは言うまでもないことだが、
それ以上の技術的知識となると、人によるとわかっていても、
知識を吸収している段階の、ある時期は、真摯に音を聴くときの害になる。
中途半端な技術的知識が、耳を騙す。
「だから素晴らしい」と語った人は、私の目にはそう映ってしまう。
耳が騙された人は、本人も気づかぬうちに、だれかを騙すことになる。
あるサイトの謳い文句に騙された人も、同じだ。
悪気は無くても、同じ謳い文句を口にしては誰かを騙している。
そういう人のあいだから発生してきた、まともそうにきこえても、じつはデタラメなことがらが流布してしまう。
http://audiosharing.com/blog/?p=982
Date: 12月 27th, 2009
QUAD・ESLについて(その27)
技術的知識は「有機的に体系化」できなければ、
害をもたらすことが多いということを肝に銘じてほしい。
http://audiosharing.com/blog/?p=1061
25. 2021年4月14日 21:00:46 : EFgce2aWX6 : eUlwLmEzL2EuczI=[494]
トリチウムの事ばかり言われているが、汚染水の中にはストロンチウム90、ヨウ素129などの放射性核種が含まれている。
https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/story/2019/07/23/9618/
これらの核種はALPSでは取り除けない厄介な代物。
むしろこれらを海に流す方がよほど危険。
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/445.html#c25
audio identity (designing) 宮ア勝己 QUAD・ESLについて
Date: 11月 21st, 2008
QUAD・ESLについて(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=249
QUADのESL(旧型)を使っていたときに、山中先生にそのことを話したら、
「ESLをぐんと上まで持ちあげてみるとおもしろいぞ。
録音スタジオのモニタースピーカーと同じようなセッティングにする。
前傾させて耳の斜め上から音が来るようにすると、がらっと印象が変るぞ!」
とアドバイスをいただいたことがある。
やってみたいと思ったが、このセッティングをやるための、
壁(もしくは天井)からワイヤーで吊り、脚部を壁からワイヤーで引っ張る方法は、
賃貸の住宅では壁に釘かネジを打ち込むことになるので、試したことはない。
山中先生は、いちどその音を聴かれているとのこと。
そのときの山中先生の口ぶりからすると、ほんとうにいい音が聴けそうな感じだった。
http://audiosharing.com/blog/?p=249
QUAD・ESLについて(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=251
QUADの旧型のESLを、ESL63とはっきりと区別するために、ESL57と表記するのを見かける。
ESL63の末尾の「63」は、発売年ではなく、開発・研究が始まった1963年を表している。
なのに、ESL57の「57」は発売年を表しているとのこと。
ESLが発表されたのは1955年である。
なぜ、こう中途半端な数字をつけるのだろうか。
ところで、ESLだが、おそらくこれが仮想同軸配置の最初のスピーカーだと思う。
中央にトゥイーター・パネル、その左右にスコーカー・パネル、両端にウーファー・パネル。
ESLを90度向きを変えると、仮想同軸の配置そのものである。
ESLを使っていたとき、90度向きを変えて、鳴らしたことがある。
スタンドをあれこれ工夫してみたが、安定して立てることができず、
そういう状態での音出しだったので満足できる音ではなかったが、
きちんとフレームを作り直せば、おもしろい結果が得られたかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=251
QUAD・ESLについて(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=252
ウェスターン・エレクトリックの555ドライバーの設計者のE.C.ウェンテは、1914年に入社し、
3年後の1917年にコンデンサー型マイクロフォンの論文を発表している。
555の発表は1926年だから、コンデンサー型マイク、スピーカーの歴史はかなり長いものである。
コンデンサー型スピーカーの原理は、1870年よりも前と聞いている。
イギリスのクロムウェル・フリートウッド・ヴァーリィという人が、
コンデンサーから音を出すことができるということで特許を取っているらしい。
このヴァーリィのアイデアを、エジソンは電話の受話器に使えないかと、先頭に立って改良を試みたが、
当時はアンプが存在しなかったため、実用化にはいたらなかったとのこと。
ウェンテのマイクロフォンは、0.025mmのジュラルミン薄膜を使い、
その背面0.0022mmのところに固定電極を置いている。
11年後、改良型の394が出て、これが現在のコンデンサー型マイクロフォンの基礎・基本となっている。
このことを知った時にふと思ったのは、可動電極がジュラルミン、つまり金属ということは、
コンデンサー型スピーカーの振動板(可動電極)にも金属が使えるのではないか、と。
いまのコンデンサー型スピーカーは、フィルムに導電性の物質を塗布しているか、
マーティン・ローガンのCLSのように、導電性のフィルムを使っている。
金属では、振幅が確保できないためだろう。
しなやかな金属の薄膜が実現できれば、コンデンサー型スピーカーに使えるし、
かなりおもしろいモノに仕上がるはず、と思っていた。
だから数年前にジャーマン・フィジックスのDDDユニットを見た時は、やっと現われた、と思っていた。
DDDユニットに採用されているのはチタンの薄膜。触ってみるとプヨプヨした感触。
これならば、そのままコンデンサー型スピーカーに流用できるはず、という予感がある。
いま手元に要修理のQUADのESL63Proが1ペア、押入れで眠っている。
初期型のものだ。
純正のパネルで修理するのが賢明だろうが、いずれ、かならず、また修理を必要とする日が来る。
ならばいっそチタンの薄膜に置き換えてみるのも、誰もやってないだろうし、楽しいはず。
ただ、あれだけの面積のチタン薄膜がなかなか見つからない。
http://audiosharing.com/blog/?p=252
QUAD・ESLについて(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=254
QUAD・ESLの2段スタックは、1970年代前半、
香港のオーディオショップが特別につくり売っていたことから始まったと言われている。
ステレオサウンドでは、38号で岡俊雄先生が「ベストサウンド求めて」のなかで実験されている。
さらに77年暮に出た別冊「コンポーネントステレオの世界’78」で山中先生が、
2段スタックを中心にした組合せをつくられている。
38号の記事を読むと、マーク・レヴィンソンは75年には、自宅で2段スタックに、
ハートレーの61cm口径ウーファー224MSを100Hz以下で使い、
高域はデッカのリボン・トゥイーターに受け持たせたHQDシステムを使っていたとある。
山中先生が語っておられるが、ESLを2段スタックにすると、
2倍になるというよりも2乗になる、と。
ESLのスタックの極付けは、スイングジャーナルで長島達夫先生がやられた3段スタックである。
中段のESLは垂直に配置し、上段、下段のESLは聴き手を向くように角度がついている。
上段は前傾、下段は後ろに倒れている格好だ。
真横から見ると、コーン型スピーカーの断面のような感じだ。
上段と下段の角度は同じではないので、写真でみても、威容に圧倒される。
この音は、ほんとうに凄かったと聞いている。
山中先生の言葉を借りれば、3段だから3乗になるわけだ。
長島先生に、この時の話を伺ったことがある。
3段スタックにされたのは、ESLを使って、疑似的に球面波を再現したかったからだそうだ。
繊細で品位の高い音だが、どこかスタティックな印象を拭えないESLが、
圧倒的な描写力で、音楽が聴き手に迫ってくる音を聴かせてくれる、らしい。
その音が想像できなくはない。
ESLを、SUMOのThe Goldで鳴らしていたことがあるからだ。
SUMOの取り扱い説明書には、QUADのESLを接続しないでくれ、と注意書きがある。
ESLを鳴らすのならば、The Goldの半分の出力のThe Nineにしてくれ、とも書いてある。
そんなことは無視して、鳴らしていた。
ESLのウーファーのf0は50Hzよりも少し上だと言われている。
なのに、セレッションのSL6をクレルのKMA200で鳴らした音の同じように、
驚くほど低いところまで伸びていることが感じとれる。
少なくともスタティックな印象はなくなっていた。
http://audiosharing.com/blog/?p=254
QUAD・ESLについて(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=255
ステレオサウンドの弟分にあたるサウンドボーイ誌の編集長だったO氏は、
QUADのESL63が登場するずいぶん前に、スタックスに、
細長いコンデンサースピーカーのパネルを複数枚、特注したことがあって、
それらを放射状に配置し、外周部を前に、中心部を後ろに、
つまり疑似的なコーン型スピーカーのようにして、
長島先生同様、なんとか球面波に近い音を出せないかと考えての試作品だった、と言っていた。
結果は、まったくダメだったそうだ。
だからO氏も、ESL63の巧みな方法には感心していた。
http://audiosharing.com/blog/?p=255
Date: 12月 16th, 2008
QUAD・ESLについて(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=307
QUADのESLを、はじめて聴いた場所は、オーディオ店の試聴室でもなく、個人のリスニングルームでもなく、
20数年前まで、東京・西新宿に存在していた新宿珈琲屋という喫茶店だった。
当時のサウンドボーイ誌に紹介されていたので、上京する前、まだ高校生の時から、この店の存在は知っていた。
ESLを鳴らすアンプは、QUADの33と50Eの組合せ。記事には場所柄、電源事情がひどいため、
絶縁トランスをかませて対処している、とあった。
CDはまだ登場していない時代だから、LPのみ。
プレーヤーはトーレンスのTD125MKIIBにSMEの3009SII、
オルトフォンのカートリッジだったように記憶している。
新宿珈琲屋の入っていた建物は、木造長屋といった表現のぴったりで、2階にあるこの店に行くには、
わりと急な階段で、昇っているとぎしぎし音がする。
L字型のカウンターがあり、その奥には屋根裏に昇る、階段ではなく梯子があって、
そこにはテーブル席も用意されていた。
ESLは客席の後ろに設置されていた。
濃い色の木を使った店内にESLが馴染んでいたのと、パネルヒーター風の形状のためもあってか、
オーディオに関心のない人は、スピーカーだとわかっていた人は少なかったと、きいている。
鳴らしていた音楽は、オーナーMさんの考えで、バロックのみ。LPは、たしか20、30枚程度か。
そのなかにグールドのバッハも含まれていた。
この装置を選び、設置したのは、サウンドボーイ編集長のOさん。
Mさんとは古くからの知合いで、相談を受けたとのこと。
新宿に、もう一店舗、こちらはテーブル席も多く、ピカデリー劇場の隣にあった。
ふだんMさんはこちらのほうに顔を出されることが多かったが、
ときどき西新宿の店にも顔を出された。
運がよければ、Mさんの淹れたコーヒーを飲める。
ふだんはH(男性)さん、K(女性)さんのどちらかが淹れてくれる。
Kさんとはよく話した。
よく通った。コーヒーの美味しさを知ったのはこの店だし、
背中で感じるESLの音が心地よかった。
いまはもう存在しない。
火事ですべてなくなってしまった。
その場所の一階に、いまも店はある。名前が2回ほど変っているが、基本的には同じ店だ。
ただMさんはもう店に出ないし、HさんもKさんもいなくなった。
オーディオ機器も、鳴らす音楽も、他店とそう変わらなくなってしまった。
http://audiosharing.com/blog/?p=307
Date: 7月 18th, 2009
QUAD・ESLについて(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=743
KEFのレイモンド・E・クックは、最初に市販されたフェイズリニアのスピーカーシステムは、
「1954年、QUADのエレクトロスタティック・スピーカー」だと、
1977年のステレオサウンド別冊「コンポーネントステレオの世界」のインタビューで、そう答えている。
ただ当時は、位相の測定法が確立されていなかったため、まだモノーラル時代ということもあって、
ESLがフェイズリニアであることに気がついていた人は、ほんのひとにぎりだったといっている。
そして、QUADのピーター・J・ウォーカーに、そのことを最初に伝えたのはクックである、と。
このインタビューで残念なのは、そのとき、ウォーカーがどう答えたのかにまったくふれられていないこと。
KEF社長のクックへのインタビューであるから、しかたのないことだとわかっているけれども、
ウォーカーが、フェイズリニアを、ESLの開発時から意識していたのかどうかだけでも知りたいところではある。
http://audiosharing.com/blog/?p=743
QUAD・ESLについて(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=744
フェイズリニアが論文として発表されたのは、1936年で、
ベル研究所の研究員だったと思われるジョン・ヘリアーによって、であると、クックはインタビューで答えている。
ウーファーとトゥイーターの音源の位置合わせを行なっていた(行なえる)スピーカーシステムは、
QUADのESL以前にも、だからあった。
有名なところでは、アルテックのA5だ。
1945年10月に、”The Voice of The Theater”のAシリーズ全10機種のひとつとして登場したA5は、
低音部は515とフロントロードホーン・エンクロージュアのH100と15インチ・ウーファーの515の組合せで、
この上に、288ドライバーにH1505(もしくはH1002かH805)ホーンが乗り、
前後位置を調整すれば、音源の位置合わせは、できる。
ほぼ同じ構成のA7は1954年に登場している。
クックは、A5、A7の存在は、1936年のアメリカの論文の存在を知っていたくらいだから、
とうぜん知っていたであろう。
なのに、クックは、ESLを、最初に市販されたフェイズリニアのスピーカーだと言っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=744
QUAD・ESLについて(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=745
アルテックのA5、A7で使われていたネットワークは、N500、N800で、
12dB/oct.のオーソドックスな回路構成で、とくに凝ったことは何ひとつ行なっていない。
QUADのESLのネットワークは、というと──かなり以前に回路図を見たことがあるだけで、
多少あやふやなところな記憶であるが──通常のスピーカーと異り、
ボイスコイル(つまりインダクタンス)ではなく、コンデンサーということもあって、
通常のネットワークが、LCネットワークと呼ばれることからもわかるように、
おもなパーツはコイルとコンデンサーから構成されているに対し、
ESLのネットワークは、LCネットワークではなく、RCネットワークと呼ぶべきものである。
低域をカットするためには、LCネットワーク同様、コンデンサーを使っているが、
高域カットはコイルではなく、R、つまり抵抗を使っている。
アンプのハイカットフィルターと同じ構成になっている。
このRCネットワークの遮断特性は、6dB/oct.である。
http://audiosharing.com/blog/?p=745
QUAD・ESLについて(その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=746
QUADのESLのほかに、遮断特性(減衰特性)6dB/oct.のカーブのネットワークを採用したスピーカーとして、
井上先生が愛用されたボザークが、まずあげられるし、
菅野先生愛用のマッキントッシュのXRT20も、そうだときいている。
これら以外にもちろんあり、
ダイヤトーンの2S308も、トゥイーターのローカットをコンデンサーのみで行なっていて、
ウーファーにはコイルをつかわず、パワーアンプの信号はそのまま入力される構成で、やはり6dB/oct.である。
このタイプとしては、JBLの4311がすぐに浮ぶし、
1990年ごろ発売されたモダンショートのスピーカーもそうだったと記憶している。
比較的新しい製品では、2000年ごろに発売されていたB&WのNSCM1がある。
NSCM1ときいて、すぐに、どんなスピーカーだったのか、思い浮かべられる方は少ないかもしれない。
Nautilus 805によく似た、このスピーカーのプロポーションは、
Nautilus 805よりも横幅をひろげたため、ややずんぐりした印象をあたえていたこと、
それにホームシアター用に開発されたものということも関係していたのか、
多くの人の目はNautilus 805に向き、
NSCM1に注目する人はほとんどいなかったのだろう、いつのまにか消えてしまったようだが、
井上先生だけは「良く鳴り、良く響きあう音は時間を忘れる思い」(ステレオサウンド137号)と、
Nautilus 805よりも高く評価されていた。
http://audiosharing.com/blog/?p=746
Date: 7月 27th, 2009
QUAD・ESLについて(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=758
少し前に、あるスピーカーについて、ある人と話していたときに、たまたま6dB/oct.のネットワークの話になった。
そのとき、話題にしていたスピーカーも、「6dBのカーブですよ」と、相手が言った。
たしかにそのスピーカーは6dB/oct.のネットワークを採用しているが、
音響負荷をユニットにかけることで、トータルで12dB/oct.の遮断特性を実現している。
そのことを指摘すると、その人は「だから素晴らしいんですよ」と力説する。
おそらく、この人は、6dB/oct.のネットワークの特長は、
回路構成が、これ以上省略できないというシンプルさにあるものだと考えているように感じられた。
だから6dB/oct.の回路のネットワークで、遮断特性はトータルで12dB。
「だから素晴らしい」という表現が口をついて出てきたのだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=758
QUAD・ESLについて(その12)
http://audiosharing.com/blog/?p=760
スピーカー用のLCネットワークの減衰特性には、オクターブあたり6dB、12dB、18dBあたりが一般的である。
最近ではもっと高次のものを使われているが、6dBとそれ以外のもの(12dBや18dBなどのこと)とは、
決定的な違いが、ひとつ存在する。
いまではほとんど言われなくなったようだが、6dB/oct.のネットワークのみ、
伝達関数:1を、理論的には実現できるということだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=760
Date: 8月 10th, 2009
QUAD・ESLについて(その13)
http://audiosharing.com/blog/?p=782
この「伝達関数:1」ということが、「だから素晴らしい」と力説した人の頭の中にはなかったのだろう。
では、なぜ彼は、6dB/oct.のネットワークがいいと判断したのだろうか。
彼の頭の中にあったのは、
「思いつき」と「思いこみ」によってつくられている技術「的」な知識だけだったように思えてならない。
そこに、考える習慣は、存在していなかったとも思っている。
考え込み、考え抜くクセをつけていれば、あの発言はできない。
いま、彼のような「思いつき」「思いこみ」から発せられた情報擬きが、明らかに増えている。
http://audiosharing.com/blog/?p=782
QUAD・ESLについて(その14)
己の知識から曖昧さを、できるだけなくしていきたい。
誰もが、そう思っているだろうが、罠も待ち受けている。
曖昧さの排除の、いちぱん楽な方法は、思いこみ、だからだ。
思いこんでしまえれば、もうあとは楽である。
この罠に堕ちてしまえば、楽である……。
http://audiosharing.com/blog/?p=784
QUAD・ESLについて(その15)
http://audiosharing.com/blog/?p=785
「思いこみ」のもつ力を否定しているわけではない。
思いこみ力が、いい方向に作用することだってあるのは、わかっている。
ただ「思いこみ」で、だれかにオーディオの技術や方式について、
そのことを音に結びつけて、オーディオ、オーディオ機器について説明するのは、
絶対にやってはいけないことだ。
これは害以外の何ものでもない。
けれど「思いこみ」の人は、そのことにまったく気づかず、害を垂れ流しつづけるかもしれない。
「思いこみ」の人のはなしをきいている人が、よくわかっている人ならば、こんな心配はいらないが、
そうでない人のことの場合も、案外多いと思う。
「だから素晴らしい」と語る、その人の仕事の詳細を、私は知らないが、
それでも、オーディオに明るくない人のシステム導入のことをやっているのは、本人からきいている。
彼は、ここでも、思いこみだけの技術的説明を行なっているのだろう、おそらく……。
http://audiosharing.com/blog/?p=785
Date: 11月 10th, 2009
QUAD・ESLについて(その16)
http://audiosharing.com/blog/?p=972
最近のオーディオ誌では、ほとんど伝達関数という言葉は登場しなくなったが、
私がオーディオに興味をもち始めた1976年ごろは、まだときどき誌面に登場していた。
チャンネルデバイダーがある。
入力はひとつで、2ウェイ仕様なら出力は2つ、3ウェイ仕様なら3つあるわけで、
通常なら、それぞれの出力はパワーアンプへ接続される。
このチャンネルデバイダーからの出力を合成したとしよう。
当然、入力信号と振幅特性、位相特性とも同じになるのが理想だが、
これができるは、遮断特性が6dB/oct.だけである。つまり伝達関数:1である。
12dB/octのカーブでは振幅特性にディップが生じ、位相特性も急激に変化する。
18dB/oct.のカーブでは振幅特性はほぼフラットでも、位相特性はなだらかにシフトする、といったぐあいに、
6dB/oct.カーブ以外、入力と合成された出力が同じになることは、アナログフィルターを使うかぎり、ありえない。
http://audiosharing.com/blog/?p=972
QUAD・ESLについて(その17)
http://audiosharing.com/blog/?p=973
チャンネルデバイダーを例にとって話をしたが、スピーカーのネットワークでも同じで、
ネットワークの負荷に、負荷インピーダンスがつねに一定にするために、
スピーカーユニットではなく、8Ωなり4Ωの抵抗をとりつけて、その出力を合成すれば、
6dB/oct.のカーブのネットワークならば、振幅特性、位相特性ともにフラットである。
他のカーブでは、伝達関数:1は実現できない。
ただし6dB/oct.のカーブのネットワークでも、実際にはスピーカーユニットが負荷であり、
周波数によってインピーダンスが変動するために、決して理論通りのきれいにカーブになることはなく、
実際のスピーカーシステムの出力が、伝達関数:1になることは、まずありえない。
ただインピーダンスが完全にフラットで、まったく変化しないスピーカーユニットがあったとしよう。
それでも、現実には、スピーカーシステムの出力で伝達関数:1はありえない。
スピーカーユニットの周波数特性も関係してくるからである。
ひとつひとつのスピーカーユニットの周波数帯域が十分に広く、しかもそのスピーカーユニットを、
ごく狭い帯域でのみ使用するのであれば、かなり伝達関数:1の状態に近づけることはできるが、
実際にはそこまで周波数帯域の広いユニットなく、
ネットワークの減衰特性とスピーカーユニットの周波数特性と合成された特性が、
6dB/oct.のカーブではなくなってしまう。
http://audiosharing.com/blog/?p=973
QUAD・ESLについて(その18)
http://audiosharing.com/blog/?p=974
この項の(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=758
で書いたスピーカーシステムは、
6dB/oct.のネットワークとスピーカーユニットに音響負荷をかけることで、
トータル12dB/oct.の減衰特性を得ているわけだが、
これまでの説明からおわかりのように伝達関数:1ではない。
スピーカーシステムとしての出力の合成は、位相特性は急激に変化するポイントがある。
つまり6dB/oct.ネットワーク採用の技術的なメリットは、ほぼないといえよう。
もちろん12dB/oct.のネットワークを使用するのとくらべると、ネットワークのパーツは減る。
ウーファーのハイカットフィルターであれば、通常の12dB/oct.では、
直列にはいるコイルと並列に入るコンデンサーが必要になるのが、コイルひとつで済むわけだ。
パーツによる音の違い、そして素子が増えることによる、互いの干渉を考えると、
6dB/oct.のネットワークで、
12dB/oct.のカーブが、スピーカーシステム・トータルとして実現できるのは意味がある。
けれど、事はそう単純でもない。
http://audiosharing.com/blog/?p=974
QUAD・ESLについて(その19)
http://audiosharing.com/blog/?p=975
目の前にオーディオのシステムがある。
パワーアンプは? ときかれれば、「これ」と指さすわけだが、
スピーカーシステムから見たパワーアンプは、そのスピーカーシステムの入力端子に接がっているモノである。
つまりパワーアンプとともに、スピーカーケーブルまで含まれることになる。
そしてスピーカーユニットから見たパワーアンプは? ということになると、どうなるか。
スピーカーユニットにとってのパワーアンプとは、信号源、駆動源であるわけだし、
スピーカーユニットの入力端子に接がっているモノということになる。
つまりスピーカーユニットにとっての駆動源(パワーアンプ)は、
パワーアンプだけでなく、ネットワークまで含まれた系ということになる。
ということは、パワーアンプの出力インピーダンスに、
ネットワークの出力インピーダンスが関係してくることになる。
このネットワークの出力インピーダンスということになると、
6dB/oct.カーブのネットワークよりも、12dB/oct.仕様の方が有利となる。
http://audiosharing.com/blog/?p=975
QUAD・ESLについて(その20)
http://audiosharing.com/blog/?p=976
ウーファーのハイカットフィルターは、6dB/oct.だとコイルが直列にひとつはいる。
この場合、ウーファーユニットにとってのパワーアンプ(駆動源)の出力インピーダンスは、
パワーアンプの出力インピーダンス+コイルのインピーダンスとなる。
コイルは、高域になるにしたがってインピーダンスが上昇する。
この性質を利用してネットワークが構成されているわけだが、
つまりカットオフ周波数あたりから上の出力インピーダンスは、意外にも高い値となっていく。
これが12dB/oct.だとコイルのあとにコンデンサーが並列に入るわけだから、
パワーアンプの出力インピーダンス+コイルのインピーダンスとコンデンサーの並列値となる。
コンデンサーは、コイルと正反対に、周波数が高くなるとインピーダンスは低くなる。
つまり6dB/oct.と12dB/oct.のネットワークの出力インピーダンスを比較してみると、
そうとうに違うカーブを描く。
18dB/oct.だと、さらにコイルが直列にはいるし、24dB/oct.だとコンデンサーがさらに並列にはいる。
6dB/oct.、18dB/oct.の奇数次と、12dB/oct.、24dB/oct.の偶数次のネットワークでは、
出力インピーダンスが異り、これはスピーカーユニットに対するダンピングにも影響する。
http://audiosharing.com/blog/?p=976
QUAD・ESLについて(その21)
http://audiosharing.com/blog/?p=977
スコーカー、トゥイーターのローカットについても、同じことがいえる。
6dB/oct.だと、コンデンサーがひとつ直列にはいる。
コンデンサーは、高域になるにしたがってインピーダンスが下がるということは、
いうまでもないことだが、低い周波数になればなるほどインピーダンスは高くなる。
12dB/oct.だと、コイルが並列にはいる。コイルは低域になるにしたがってインピーダンスは低くなる。
パワーアンプの出力インピーダンス+コンデンサーとコイルのインピーダンスの並列値が、
スコーカー、トゥイーターにとっても、駆動源のインピーダンスとなる。
カットオフ周波数よりも、ローカットフィルターならば低い周波数、ハイカットフィルターならば高い周波数は、
できるだけきれいに減衰させたいわけだが、その部分で駆動源のインピーダンスが上昇するとなると、
ダンピングファクターは低下する。
ダンピングファクターは、スピーカーのインピーダンスを、
駆動源(パワーアンプ)の出力インピーダンスで割った値である。
http://audiosharing.com/blog/?p=977
QUAD・ESLについて(その22)
http://audiosharing.com/blog/?p=978
ダンピングファクターによってのみ、スピーカーのダンピングが決まるわけでもないし、
必ずしもダンピングファクターの値が高い(つまり出力インピーダンスが低い)パワーアンプが、
低い値のパワーアンプよりもダンピングにおいて優れているかというと、そんなことはない。
現代アンプに不可欠なNFBを大量にかけると、出力インピーダンスは、けっこう下がるものである。
NFBを大量にかけるために、NFBをかける前のゲイン(オープンループゲイン)を高くとっているアンプは、
ひじょうに低い周波数から高域特性が低下していく。
良心的なメーカであれば、ダンピングファクターの値のあとに、(20Hz)とか(1kHz)と表示している。
つまり、そのダンピングファクターの値は、括弧内の周波数におけるものであることを表わしている。
ダンピングファクターの値が、200とか、それ以上の極端な高いパワーアンプだと、
たいていは数10Hzあたりの値であり、それより上の周波数では低下していくだけである。
つまりごく狭い周波数においてのみの、高いダンピングファクターのものがあるということだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=978
QUAD・ESLについて(その23)
http://audiosharing.com/blog/?p=979
にもかかわらず、ダンピングファクターの、単に表面的な数値のみにとらわれて、
このパワーアンプはダンピング能力が高い、と誇張表現しているサイトが、どことは名指しはしないが、ある。
いまどき、こんな陳腐な宣伝文句にだまされる人はいないと思っていたら、
意外にそうでもないようなので、書いておく。
ダンピングファクターは、ある周波数における値のみではなく、
注目してほしいのは、ダンピングファクターの周波数特性である。
つまり、そのパワーアンプの出力インピーダンスの周波数特性である。
何Hzまでフラットなのか、その値がどの程度なのかに注意を向けるのであれば、まだしも、
単に数値だけにとらわれていては、そこには何の意味もない。
ダンピングファクターから読み取れるのは、そのパワーアンプの、NFBをかける前の、
いわゆる裸の周波数特性である。
それにどんなに可聴帯域において、高い値のダンピングファクターを維持しているパワーアンプだとしても、
奇数次のネットワークが採用されたスピーカーシステムであれば、
カットオフ周波数以下(もしくは以上)の帯域では、ダンピングファクターが低下する。
http://audiosharing.com/blog/?p=979
QUAD・ESLについて(その24)
http://audiosharing.com/blog/?p=980
カットオフ周波数以下(もしくは以上)の帯域こそ、すみやかに、そしてきれいに減衰させたいわけだから、
むしろこの帯域こそダンピング能力が、求められるのではないだろうか。
なぜ、マルチウェイのスピーカーシステムで、その周波数より上(もしくは下)をカットするのか、を考えれば、
ごく低い周波数近辺だけでの高い値のダンピングファクターは、ほぼ無意味であるといっても言い過ぎではないし、
この点からのみネットワークを判断すれば、12dB/oct.、24dB/oct.といった偶数次のものが有利である。
ただ偶数次の場合、たとえば2ウェイならばトゥイーターの極性を、
3ウェイならばスコーカーの極性を反転させなければ、フラットな振幅特性は得られない。
しかも、この部分で安易にスピーカーユニットの極性を、他のユニットと反対にしてしまえば、
音場感の再現力に関しては、大きなマイナスになってしまう面ももつ。
それに位相特性を重視すれば、6dB/oct.しかないともいえる。
http://audiosharing.com/blog/?p=980
QUAD・ESLについて(その25)
http://audiosharing.com/blog/?p=981
それに6dB/oct.以外のネットワークでは、並列にはいるコンデンサーなりコイルの存在があり、
サイズ項の(その37)、(その38)、(その39)、(その40)、(その41)でふれた、
信号系のループの問題が発生してくる。
ネットワークはフィルターであり、そのフィルターの動作をできるだけ理想に近づけるためには、
アース(マイナス)線を分離していくことが要求される。
スピーカーのネットワークは、基本的にコンデンサーとコイルで構成される、さほど複雑なものではないのに、
スロープ特性だけをとりあげても、けっこう端折った書き方で、これだけある。
なのに、この項の(その11)でふれた人のように、「だから素晴らしい」と断言する人が、現実にはいる。
なぜ、その程度の知識で断言できるか、そのことについて考えていくと、ある種の怖さが見えてくる気がする。
http://audiosharing.com/blog/?p=981
Date: 11月 15th, 2009
QUAD・ESLについて(その26)
http://audiosharing.com/blog/?p=982
オーディオの技術的知識について問われれば、
中途半端なレベルであれば、むしろ持っていないほうがいいように思っている。
もちろんオーディオ機器を正しく接続するための知識は必要なのは言うまでもないことだが、
それ以上の技術的知識となると、人によるとわかっていても、
知識を吸収している段階の、ある時期は、真摯に音を聴くときの害になる。
中途半端な技術的知識が、耳を騙す。
「だから素晴らしい」と語った人は、私の目にはそう映ってしまう。
耳が騙された人は、本人も気づかぬうちに、だれかを騙すことになる。
あるサイトの謳い文句に騙された人も、同じだ。
悪気は無くても、同じ謳い文句を口にしては誰かを騙している。
そういう人のあいだから発生してきた、まともそうにきこえても、じつはデタラメなことがらが流布してしまう。
http://audiosharing.com/blog/?p=982
Date: 12月 27th, 2009
QUAD・ESLについて(その27)
技術的知識は「有機的に体系化」できなければ、
害をもたらすことが多いということを肝に銘じてほしい。
http://audiosharing.com/blog/?p=1061
25. 中川隆[-5712] koaQ7Jey 2021年4月14日 21:02:34 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[45]
audio identity (designing) 宮ア勝己 QUAD・ESLについて
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1169.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/414.html#c25
11. 中川隆[-5711] koaQ7Jey 2021年4月14日 21:03:26 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[46]
audio identity (designing) 宮ア勝己 QUAD・ESLについて
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1169.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/506.html#c11
23. 中川隆[-5710] koaQ7Jey 2021年4月14日 21:03:47 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[47]
audio identity (designing) 宮ア勝己 QUAD・ESLについて
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1169.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/111.html#c23
22. 2021年4月14日 21:08:23 : 7vnP07gQd6 : WFRKU3RaYzYuaXc=[1]
世界に完璧な国はない。
真実を極めるだけ。
全て、嘘のプロパガンダがあるからね。
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/274.html#c22
7. 乳良〜くTIMES[1609] k_uXx4Fggq1USU1FUw 2021年4月14日 21:08:26 : Bqo8eH9bjE : QTRGam9IR0dlYzY=[1]
スチュワーデスと呼ばれていた時代においては、「体力的にキツいが、憧れの職」だった。
それが今、こんなに採用、訓練システムがお粗末になっているとはショックです。
パイロット程ではないけれど、顧客の命に関わる仕事なのに。
http://www.asyura2.com/21/hasan135/msg/279.html#c7
1. パレオリベラル[1256] g3CDjINJg4qDeIOJg4s 2021年4月14日 21:10:28 : 008USHuvXQ :TOR TnB1UDJqRVJvZzI=[6]
【新常識】“地球に優しい”で選ぶ
サスティナブルなブランド4選!
・〈A|Xアルマーニ エクスチェンジ〉〈ナショナル ジオグラフィック〉とのコラボ
・〈ポール&シャーク〉
※素材の“エコニール”は、世界中の海で捨てられた漁網をリサイクルした、再生ナイロン糸
・DIESEL
※BCIコットンと、リサイクルポリエステル
・〈フォルトゥナ オム〉
https://safarilounge.jp/online/fashion/detail.php?id=7262
現代の常識。新常識「地球に優しい」
常識のない原子力村・自公維国は、もれなくクルクルパー。
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/458.html#c1
東電が汚染水を海に流してはいけない理由
東電福島第一原発で増え続けている汚染水を太平洋へ放出することを菅義偉内閣は4月13日に閣議決定したという。放射性物質で汚染された水のうち回収された分は保管されているが、2022年秋には限界に達する。そこで、汚染水からトリチウム(水素の放射性度言う元素)以外の「ほとんどの放射性物質」を除去したうえで薄め、環境中へ放出するわけだ。言うまでもなく、薄めても放出される放射性物質の総量に変化はない。
水俣病など公害が問題になった時も「薄める」という儀式を行った上で環境中へ放出していた。排水溝の近くの海から水をくみ上げ、廃液とまぜて濃度を下げるという子ども騙しのようなことが行われていたのである。
汚染水が放出されるのは30年間とされているが、それは2051年までに廃炉できるという前提での話。イギリスのタイムズ紙は福島第一原発を廃炉するまでに必要な時間を200年だと推定したが、数百年はかかるだろうと考える人が少なくない。数百年間は放射性物質を含む水を太平洋へ流し続けるということだ。
廃炉を困難にしている最大の理由はデブリ(溶融した炉心を含む塊)の存在。炉心が溶融してデブリが格納容器の床に落下、コンクリートを溶かし、さらに下のコンクリート床面へ落ちたと見えられている。実際にデブリがどうなっているのかは明確でないが、その一部が地中へ潜り込み、地下水で冷却されている可能性もあり、そうなると流れてくる地下水を汚染し続けることになる。
福島第一原発の周辺は水の豊かな場所。その地下水によってデブリは冷却されているのだろうが、それによって大量の汚染水を作り出すことになり、捕捉されていないルートを通って海へ流れ出ていることも考えられる。
事故当時、風向きの影響で、放射性物質の多くは太平洋側へ流れたと見えられている。それで東京ではまだ人が住めるのだが、その分、太平洋は汚染された。
事故からしばらくすると、ベーリング海やチュクチ海で生息するアザラシの間で奇病が発生していると伝えられた。無気力で新しい毛が生えず、皮膚病も見つかったという。
この件について、アラスカ大学の研究者がひとつの仮説をたてた。福島第一原発から大気中に放出された放射性物質は5日以内にベーリング海やチュクチ海に到達、海氷の上に蓄積されて東へ移動、その間、氷の上で生活するアザラシなどが外部被曝や呼吸を通じて内部被曝した可能性があるというのだ。出産なども氷の上で行うので、その時にも被曝する。放射性物質が食物連鎖の中に入るのは氷が溶けた後ということだ。
そのほか、カナダではニシンのひれ、腹部、あご、眼球などから出血が報告され、サケへも影響が出ている疑いがあり、ヤマトシジミに遺伝的な異常が出たとする調査結果もある。アメリカの西海岸ではヒトデに異常が報告されている。また、昨年末にはユタ州でハクトウワシが原因不明の奇病で数週間に20羽が死亡しているようだ。
勿論、日本列島で被害がなかったとは言えない。福島第一原発から放出された放射性物質の総量はチェルノブイリ原発事故の1割程度、後に約17%に相当すると発表されているが、その算出方法に問題がある。
計算の前提では、圧力抑制室(トーラス)の水で99%の放射性物質が除去されることになっているが、この事故では水が沸騰していたはずなので、放射性物質の除去は無理。トーラスへの爆発的な噴出で除去できないとする指摘もある。そもそも格納容器も破壊されていた。
原発の元技術者、アーニー・ガンダーセンは少なくともチェルノブイリ原発事故で漏洩した量の2〜5倍の放射性物質を福島第一原発は放出したと推測している(アーニー・ガンダーセン著『福島第一原発』集英社新書)が、10倍程度だと考えても非常識とは言えない。
放出された放射性物質が住民の上に降り注いでいたことを示す証言もある。例えば医療法人の徳洲会を創設した徳田虎雄の息子で衆議院議員だった徳田毅は事故の翌月、2011年4月17日に自身の「オフィシャルブログ」(現在は削除されている)で次のように書いている:
「3月12日の1度目の水素爆発の際、2km離れた双葉町まで破片や小石が飛んできたという。そしてその爆発直後、原発の周辺から病院へ逃れてきた人々の放射線量を調べたところ、十数人の人が10万cpmを超えガイガーカウンターが振り切れていたという。それは衣服や乗用車に付着した放射性物質により二次被曝するほどの高い数値だ。」
12日の午後2時半頃にベント(排気)した、つまり炉心内の放射性物質を環境中へ放出したとされているが、双葉町ではベント前に放射線量が上昇していたと伝えられている。そして午後3時36分に爆発。
建屋の外で燃料棒の破片が見つかるのだが、この破片についてNRC(原子力規制委員会)新炉局のゲイリー・ホラハン副局長は2011年7月28日に開かれた会合で、発見された破片は炉心にあった燃料棒のものだと推測できるとしている。マンチェスター大学や九州大学の科学者を含むチームは原子炉内から放出された粒子の中からウラニウムや他の放射性物質を検出した。
また、事故当時に双葉町の町長だった井戸川克隆によると、心臓発作で死んだ多くの人を彼は知っているという。セシウムは筋肉に集まるようだが、心臓は筋肉の塊。福島には急死する人が沢山いて、その中には若い人も含まれているとも主張、東電の従業員も死んでいるとしている。
福島第一原発の事故でも事実は明らかにされてこなかった。政府、企業、あるいはマスコミだけでなく、検察や裁判所、そしてWHO(世界保健機関)も共犯関係にあると言えるだろう。
福島第一原発の件ではIAEA(国際原子力機関)との関係が指摘された。1959年にWHOとIAEAが調印した合意文書の第1条第3項の規定により、一方の機関が重大な関心を持っている、あるいは持つことが予想されるテーマに関するプログラムや活動の開始を考えている場合、プログラムや活動を考えている機関はもうひとつの機関に対し、問題を調整するために相談しなければならないとされている。IAEAの許可がなければ、WHOは放射線の健康被害に関して発表することはできないということだ。
福島第一原発の事故の問題は構造的である。その構造に目を向け、調べる人びとに有力メディアや「権威」は「謀略論」というタグをつけ、切り捨てようとする。構造的な問題に触れたくない人びとは、このタグを喜んで受け入れる。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/304.html
26. 2021年4月14日 21:19:03 : TMUQWgXzgY : cGVyc2MwRzgyRnM=[1]
アルミで除去 近畿大など新技術
https://mainichi.jp/articles/20180827/k00/00m/040/120000c
井原辰彦・近大教授(無機材料化学)と大阪市のアルミ箔(はく)製造会社「東洋アルミニウム」などのチームは、直径5ナノメートル(ナノは10億分の1)以下の小さな穴が無数に開いたアルミ製フィルターを開発。トリチウム水を含んだ水蒸気をフィルターに通すと、トリチウム水だけが穴に残り、「条件によるが、ほぼ100%分離できた」(近大チーム)という。
原発で発電する電気代を安く抑えるために
電力会社はコストのかかる除去は絶対にやりたくないのが本音
海や大気中に捨てるのが一番安くつく
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/445.html#c26
23. 2021年4月14日 21:19:20 : Gotth5c1qc : THZxRThVcmtFYWs=[1394]
来た来た、
五輪の在り方を再考すべき時,が 来た。
東京五輪も、北京五輪も再考すべきだ。
すでにリオのオリンピックからおかしかった。
貧しいリオの人々をないがしろにして、ジカ熱で苦しんでいる渦中に
平気で土足でのし上がり、リオの権力者たちや五輪貴族が勝手に開いた
オリンピックだった。
なにも心に残らない。
なぜこうも、世界からの声が上がらないのだろう。
スガと会見の約束を済ませたら、バイデン政権は「科学にもとづいて」
東京五輪をはっきりと断ることができるだろうか。
ドイツも、フランスもイギリスも、
オリンピックより、ミャンマー情勢や、世界の貧困のコロナ情勢や
北朝鮮の心配を
積極的にすべき時代に入ったんではなかろうか。
自己満足の世界はもう、終わりにしろ。
166. 2021年4月14日 21:21:34 : B0nWj67ECQ : TnNoZ1B6VjdERDY=[3]
スマホ回線にて失礼。しんどいけど、
http://www.asyura2.com/20/iryo6/msg/603.html#c1
に引用された図の解釈を書いとくか。解説にある、
>「COVID-19陽性者の試料を細胞培養して感染を起こすかどうか試験した」
という説明から、横軸の"Ct値"は「試料を採取された陽性者が陽性と判定された時に、RNA量のしきい値(threshold)に達するために必要とした増幅回数」と解釈できる(8pKh4md53c:NTZmNnBlczJtdk0=が勝手に「議論のためのCt値」と呼んでるものではない、ということ)。人工的に作ったサンプル群ではなく臨床で取られた物だから、各"Ct値"でサンプル数がバラバラなわけだ。で、図を見ると"Ct値"が小さいほどサンプル数に対する"Positive"の割合が大きくなっている("Ct=11"は2例で100%)。これは、>>146 が書いた
>Ct値が高い時点で、それはイコール「ウイルス数が少ない」ということでしかない。
の反対で、"Ct値"が低いイコール「ウイルス数が多い」という事になり、それだけ細胞に対する感染能力も高いというわかりやすい結果である。で、ここで"Ct=35"の場合を見ると、陽性判定された対象者から採取された74個のサンプルを用いた実験で細胞への感染が確認されたのは2例とされ、割合表示で2.7%。
これが、ここのコメント欄や他のコメント欄に散々書かれてきた「Ct値35で擬陰性が97%」の真相。なにより、元データのほんの一部だけを取り出してあれこれやってる時点で、どう転んだところでまともな話にはならない
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/251.html#c166
10. 乳良〜くTIMES[1610] k_uXx4Fggq1USU1FUw 2021年4月14日 21:22:12 : Bqo8eH9bjE : QTRGam9IR0dlYzY=[2]
正栄汽船側はスエズ運河庁に対して、「浚渫が不充分だった」と主張して値切れるの?
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/453.html#c10
23. 2021年4月14日 21:24:28 : g53hscdofw : ajNla2lCQm1wWEU=[5]
その縮小がクソウヨなんだよ。
奴等は自分達に100パー非があっても、自分達が間違っていても、決してそれを認めない。認めてしまったら、それは負けであり、自分が破滅するという強烈な恐怖感に支配されているからだ。
それは前大戦の過ちと、ひたすらイケイケドンドンしか出来ない薩長のゴリ押し体育会系体質によって起こされている。今だって、自分の非を認めて楽になろうより、非を認めたら、俺は攻撃していた奴に頭を下げることになる、それは俺のプライドから認められない!というチンケな見栄やプライドに縛られている。
それは偉かろうが、そうでなかろうが、人間誰もが、人間としての矜持が試される事なのだが、奴等はその矜持をぶん投げて、人としてのプライドも棄てているのだよ。
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/272.html#c23
1. ぢっとみる[2077] gsCCwYLGgt2C6Q 2021年4月14日 21:25:16 : ijQ7l2ppgo : VE8xbDY1ZkZjelE=[1]
> 不安は水に流せない
“不安”とか、
(テンノーヘーカまで、おっしャられル)“風評”じゃない!
「実害」だ。
ジ・ツ・ガ・イだ!
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/450.html#c1
34. 2021年4月14日 21:25:23 : Yrw7gxSKEQ : NVFFbmxYQzgzbTY=[1]
朝鮮ニートが日本の大学には行かなくても言い、塾にも行くな。韓国人と日本人とは付き合わないと言っては結局犯罪を犯すか生活に失敗しては引きこもり。
アシュラ人民共和国の国家元首
人民共和国国家社長
高木英YG大元帥
人民軍
共和国国防相
山田ダベールYG元帥
人民軍参謀総長
日川義輝YG大将
首脳陣
国家貿易大臣
許政道
国家宣伝大臣
イ・チャンウ
国家金融調達大臣
慎哲成
国家情報探偵大臣
古畑任三郎
国家食糧管理大臣
チャ・サンボク
国家文化大臣
松本人志
副大臣
浜田雅功
官房長
月崎方正
人民保安内務大臣
松野ホエマツYG大将
国家社長護衛部隊
国家社長府護衛総局局長
アホーガンYG中将
護衛総局首都ヨンギュリア近衛団
松田珍宝少将
護衛総局地方ニート兵団
関慎吾少将
アシュラ朝鮮人総連合会( Asyura Korean People General Council)
金昌興議長
人民軍田代前衛軍
田代まさしYG中将
田代前衛軍参謀長
山本圭壱主任大佐
兵器開発団(首席団長:ジャイオネルト・ウッチーニ大佐)
人民軍地上兵器開発団
ジャイオネルト・ウッチーニ大佐
人民軍航空兵器開発団
チョースケン・イカリー・バカール大佐
人民軍海上兵器開発団
ナカモン・コジハルト・バカール大佐
麾下の12個団体
特殊部隊(首席団長:清原和博大佐)
人民軍特殊空挺団
清原和博大佐
人民軍イタバシ親衛団
千柱革大佐
地上部隊(首席団長:高樹沙耶大佐)
人民軍青年突進団
英圭革大佐
人民軍野戦突撃団
高樹沙耶大佐
人民軍中核前進団
洞口朋子大佐
人民軍人民武装兵団
林守浩大佐
人民軍デンジャラス工兵偵察団
慎朝成大佐
人民軍対外活動団
新庄剛志大佐
人民軍文化活動団
森本稀哲大佐
航空部隊(首席団長:内田恭子大佐)
人民軍日航闘争団
内田妙子大佐
人民軍飛行電撃団
山口宏也大佐
人民軍飛行先遣団
遠藤章造大佐
人民軍飛行武装団
田中直樹大佐
海上部隊(首席団長:山口達也大佐)
人民軍海上打撃団
山口達也大佐
人民軍通商護衛団
金口敦喜大佐
人民軍海上輸送団
チャ・ヨンファン大佐
人民軍海上兵器開発団
共和国人民軍語学教育統制官
ヨンギュッス・タカギノエッチ・ヒデーリアン少将
http://www.asyura2.com/15/hasan95/msg/767.html#c34
41. 2021年4月14日 21:26:12 : iwAujJtOFE : ZGZXRTcuMFlZQXM=[1101]
オリンピック運営スタッフとダマスゴミ関係者には
全員にワクチン接種が必須になるだろう。
たとえ開会式に一時的に出席する人でもコロナに感染すれば
出場する選手に影響する。みんなワクチン接種が必要であろう。
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/265.html#c41
32. 東大解体論者[518] k4yR5YnwkcyYX47S 2021年4月14日 21:28:14 : Wz5nuAddaq : bUV4SjJnWncwams=[51]
>>28
そんなことよりおまえの「ココロのより所」
クッサイクッサイ蛆サンケイグループの明日を心配しろよ。(笑)
今回もまた女子穴に思想調査みたいなことやってんのか?(笑)
まったくアチラ系だな(爆)
http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/867.html#c32
8. 2021年4月14日 21:28:15 : nfoGTNZeTs : QkxqMHJTTGRjWkU=[200]
会場もクラスターだが肝心の毒チン事態に
接種後約5割で重篤な発熱症状が出ていることを
なぜシカトこく日刊ナチス731ゲンダイ
医療関係者が命の危険感じてもワクチン接種進まない理由もこれ
20代の看護師さんの急死のニュースは衝撃的だったが
他にも同様にヤバイ事例がでているんじゃね
このためか官庁、各自治体、民間、医療施設、老人福祉施設等で
毒チンマンセー派と懐疑派、拒否派の対立分断が激化して来ているという
ニポンもう\(^o^)/オワタ
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/275.html#c8
167. 2021年4月14日 21:28:19 : iFn8MDLkzI : MDE3MTROVWk5anc=[969]
そのくせ綾瀬コンクリ殺人事件には何故か志位的に無視するアカい員長であった
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/251.html#c167
9. 2021年4月14日 21:28:24 : DhOLZ4grQc : clB3ZzhjMmJYa0U=[5]
もう、この国は制御不能。
1. 赤かぶ[127230] kNSCqYLU 2021年4月14日 21:30:24 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26008]
国民の反対を押し切って福島第1原発の汚染処理水について海洋放出の決定がなされた。大手メディアはトリチウムの除去についてこぞって報じているが、ほかにも12の核種について懸念があるという。原発推進派の自民・山本拓衆院議員はこう指摘する。 https://t.co/6FAskeRPbB #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイDIGITAL (@nikkan_gendai) April 14, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/277.html#c1
1. 乳良〜くTIMES[1611] k_uXx4Fggq1USU1FUw 2021年4月14日 21:30:29 : fmqtwP8id2 : dk9SYTZvVTBJZm8=[1]
汚染水を自分で飲んでみろ、と麻生氏が言われて、当然です。
日本人からも、「そうだ、そうだ」と言いましょう。
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/456.html#c1
2. 赤かぶ[127231] kNSCqYLU 2021年4月14日 21:31:10 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26009]
原発推進派の山本拓議員
— かず (@Kazu0402cd) April 14, 2021
東京電力が2020年12月24日に公表した資料によると、処理水を2次処理してもトリチウム以外に12の核種を除去できないことがわかっています。2次処理後も残る核種には、半減期が長いものも多く、ヨウ素129は約1570万年、セシウム135は約230万年、炭素14は約5700年です https://t.co/jd0vJf472M
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/277.html#c2
24. 2021年4月14日 21:31:27 : Gotth5c1qc : THZxRThVcmtFYWs=[1395]
橋下や北村弁護士が向き合って対談していたが、
ろくでもない二人しか、テレビ業界に現れない日本の現状。
日本にとって、リベラルの有識者知識人と言えるほどの人が見当たらない。
監督も作家もそこそこ、脚本家やシナリオライターも殺人と不倫ばかりを
もてあそぶ。
毎日犯罪の起きる国で、これ以上、スポーツの人間ばかりを称賛し、
広告塔のスポンサー付きでのさばらせては、
子供の幼い命を、商品価値にすり替えて生きている短絡的な親しか
生み出さない。
その集合体は、犯罪しか生まない国に姿を変える。
愛ある寛容な人のいない国、考えるとぞっとする。
3. 赤かぶ[127232] kNSCqYLU 2021年4月14日 21:31:57 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26010]
Twitterで交わされる処理水について、他国も流しているんだからいいじゃないか。
— ソナー (@tcOoRMCWoYgxn8M) April 14, 2021
ではありません。
根本が違います。
自民党議員さんからの情報です。
これを読んで出直してほしい人がいっぱいいます。 https://t.co/z7O0I1icvv
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/277.html#c3
1. 蒲田の富士山[617] ipeTY4LMlXiObY5S 2021年4月14日 21:32:12 : ThU5Gy6dsg : UWU5VlZ1UlRBak0=[45]
関連記事のURLですが、同じURLで別の記事が出てきます。
東京新聞では、時々こんなことがありますが、URLを再利用しているのか、元記事を修正して、タイトルも変更したのかもしれません。
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/454.html#c1
4. 赤かぶ[127233] kNSCqYLU 2021年4月14日 21:33:03 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26011]
「通常の原発でも海に流している」は産経が得意になって報道し、嫌韓連中が沸いているが、彼らは処理水と通常の原発排水の区別がつかない。 https://t.co/0weNoHjCDo
— toripy (憲法守ろう) (@t_toripy) April 14, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/277.html#c4
5. 赤かぶ[127234] kNSCqYLU 2021年4月14日 21:33:32 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26012]
ほらやっぱり嘘だらけじゃん、色々混ざってる、大手メディアはこれ隠してるんだなきっと https://t.co/ni0CqJLOh3
— こーすけ (@kou1972suke) April 14, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/277.html#c5
25. 2021年4月14日 21:33:41 : l8Dcs24GJo : aUdPYjRDN05TSDY=[1]
厄病神だな
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/271.html#c25
6. 赤かぶ[127235] kNSCqYLU 2021年4月14日 21:34:02 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26013]
こういう事実を知りたかった。通常原発の熱交換器を循環する水と、処理水が同じであろう訳がない。トリチウムだけをことさら取り上げて安全と云うのは、無責任だと思う。 https://t.co/ezy0lwDUJX
— ゆうじ (@QTADxumfoWjn1Ol) April 14, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/277.html#c6
33. 東大解体論者[519] k4yR5YnwkcyYX47S 2021年4月14日 21:34:26 : Wz5nuAddaq : bUV4SjJnWncwams=[52]
>>31
それは自民党の安倍(李)「コカイン」明恵や河井案里や三原クッサクッサイお毛毛ヤンキーウンコや今井「不倫は文化」絵里子のような連中にこそ言うんだな。
てか、こいつら本当に日本人か?どう見たってこいつらこそアチラ系の
喜び組みのアレじゃねーか?(爆)卯正日は黙ってないでこの事実を説明しろ!!
http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/867.html#c33
7. 赤かぶ[127236] kNSCqYLU 2021年4月14日 21:34:38 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26014]
つまり「汚染処理後の汚染水」ということですね。#汚染水の海洋放出に反対します https://t.co/qxGLkeVNYP
— てつお (@mAQYRJTBChUYg11) April 14, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/277.html#c7
8. 赤かぶ[127237] kNSCqYLU 2021年4月14日 21:35:10 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26015]
#汚染水の海洋放出に反対します
— Deelgai (でぃーるがい) (@deelgai) April 14, 2021
『2次処理後も残る核種には、半減期が長いものも多く、ヨウ素129は約1570万年、セシウム135は約230万年、炭素14は約5700年です』
自民内からも放出反対の声が出ている。 https://t.co/i7h35qSZYR
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/277.html#c8
9. 赤かぶ[127238] kNSCqYLU 2021年4月14日 21:35:40 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26016]
この問題に比べればコロナもオリンピックも些細な事なんだよね https://t.co/2o6WcpPGMq
— 猫の国 (@dpn0909) April 14, 2021
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/277.html#c9
25. 2021年4月14日 21:35:48 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[9471]
愛媛・松山市内 聖火リレー中止 県知事が発表
•2021/04/14
FNNプライムオンライン
https://www.youtube.com/watch?v=B-jkBQmihcw
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/274.html#c25
26. 達人が世直し[197] kkKQbIKqkKKSvIK1 2021年4月14日 21:38:04 : dhiOMx8Rv6 : L2l3ZjhjbU5kS28=[198]
海外メディアのように、客観的に物事を直視し、客観的に論評を展開する。メディアにとって、ジャーナリズムにとって、そんな当たり前のことを、日本の大手メディアに望むことは、最早寝ぼけた夢物語になってしまったのか。こんな風になったのは、いつ頃からだろうか?かなり以前から国内のメディアにジャーナリズムを感じたことが無い気がする。一部のメディアを除いては。
日本にジャーナリストはいないのか?、御用メディアのみなのか?寿司友ばかりなのか?(そうだ。との声が聞こえてきそうで怖い。)本当のジャーナリストを目指す若者はいないのか?そんな若者を育てる師はいないのか?
悲しいことではある。可哀想なことではある。未だに寿司友が跋扈しているようでは、むべなるかなである。
強い者におもねて、いまの地位にしがみ付く、定年間近の寿司友には見切りをつけ、しかし、若い人には、本当のジャーナリストを目指し、一念発起を促したい。若い人それぞれが、世の中を変え、良くしていくことに貢献できる可能性を持った人なのだから。師は日本にいなくても世界には大勢いる。間違っても寿司友になってはいけない。それはジャーナリストにとっては自殺行為そのものだから。
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/274.html#c26
168. 2021年4月14日 21:39:17 : BzArfZcWPw : VUV4b3Nyam41QTI=[3]
バカ「新型コロナこええ。国民全員PCR検査して犯罪者を炙り出せ。」
オレ「だからさあ、新型コロナは存在しないのよ。存在しないものは発見できないだろ?」
バカ「オマエは陰謀論者だ。氏ね。」
オレ「どうでもいいけど、2020年の年間死者数減ってるの知ってる?」
バカ「そんなことどうだっていいい。テレビが新型コロナは怖いって言ってるからこええんだ。」
オレ「オマエ今時テレビ見てんのかよwww」
バカ「クソ氏ね。早くオレにワクチン打ってくれ。」
オレ「話になんねえwww」
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/251.html#c168
27. 2021年4月14日 21:40:11 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[9472]
原発処理水の海洋放出を決定!東京電力の無責任な対応で福島、日本の風評被害が拡大!福島第一原発事故〖Masaニュース雑談〗
•2021/04/14
Masaニュース雑談
https://www.youtube.com/watch?v=MkxjKAPlgGA
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/445.html#c27
<12の核種が残留>原発汚染水にトリチウム以外の核種…自民原発推進派が指摘(日刊ゲンダイ)
2. 2021年4月14日 21:43:15 : nfoGTNZeTs : QkxqMHJTTGRjWkU=[201]
さあ自民党の先生方、
特にみぞゆう副大臣
ここで全世界のリクエストに応えてグッと行きましょう
毒チン打っていたら放射能も屁の河童ですよ
ゾンビになるだけで他は心配ありませんよ
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/456.html#c2
11. 赤かぶ[127239] kNSCqYLU 2021年4月14日 21:46:08 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[26017]
日本の船会社に賠償金1000億円払えるわけないやん…って思ってたら既にエバーギブン号差し押さえされてて草
— きっころ (@kikkoroys38) April 14, 2021
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/453.html#c11
42. 2021年4月14日 21:46:27 : Gotth5c1qc : THZxRThVcmtFYWs=[1396]
オリンピック選手の不幸って、
幸福と同じくらい興味がない。
どちらにしても、二週間の麻薬が過ぎるとすっかり忘れる、日本人。
5. 乳良〜くTIMES[1612] k_uXx4Fggq1USU1FUw 2021年4月14日 21:46:33 : 7KWD2Gglk2 : QnVHbE5wUW5leHc=[1]
「イスラム過激派」の連中も、キリスト教徒に支配され続けるのはメンツが許さないだろうからな。
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/451.html#c5
26. 2021年4月14日 21:49:35 : 1HdYy6WWuA : QjdvSzJlR1AvWm8=[94]
ヨシムラの仕事は、コロナ・パンデミックを続けること
飼い主に言いなりのゴキブリ野郎です
もちろん、飼い主は医療マフィア=WHO=国際金融資本家
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/271.html#c26
17. 2021年4月14日 21:49:53 : CtCNJzE7js : bzV0RnFiN2NQNE0=[33]
>>16
委員長が更田氏でなければ同意だけど,更田氏は合理性のないことや
ガバナンスには厳しいから,規制委員会の判断だと思う。
委員長が代ることがあればどうなるかわからないが,経産、原子力村
のど真ん中にいるような人を委員長に据えてきていない。彼は村の中の
変人だよ。田中さんもそうだったけど。
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/452.html#c17
8. 2021年4月14日 21:50:20 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[9473]
ワクチン接種後に60代女性が死亡 因果関係は?(2021年4月14日)
•2021/04/14
ANNnewsCH
https://www.youtube.com/watch?v=fakw4X-eV1Y
http://www.asyura2.com/20/iryo6/msg/610.html#c8
50. 2021年4月14日 21:50:32 : Gotth5c1qc : THZxRThVcmtFYWs=[1397]
こんな緊急事態に居座り続ける、松井や吉村。
よほど、大阪ってセンスが、無いんじゃないか。
日立の広告塔見てもそう思う。
1. 2021年4月14日 21:51:19 : 0wdnRi3Iu6 : aERQQnJZR0gva0k=[1]
「日本医師会の中川俊男会長」;
PCR 検査の実態を『理解』していますか?
放射能汚染水は海に流して、オリンピックをするのですか?
『日本医師会』???
WTF?
Songcatcher.
http://www.asyura2.com/20/iryo6/msg/612.html#c1
16. 東大解体論者[520] k4yR5YnwkcyYX47S 2021年4月14日 21:54:43 : Wz5nuAddaq : bUV4SjJnWncwams=[53]
>>15
東スポなんぞ蛆サンケイと同じ
極悪893イエロージャーナル珍聞だな。ある意味
お前のような低脳ブヨブヨブヨクにはピッタリだな(笑)。
一つだけい教えてやろう人気漫画からの名言だ。
「世の中は権力者(イエロージャーリズムなカスゴミと自民党の政治ゴロ連中)が
バカ(お前みたいの矜持を持たない無知蒙昧のカスウヨだ、卯正日!!)
を操っているのだ」(漫画ドラゴン桜)より。
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/243.html#c16
1. 2021年4月14日 21:57:26 : JvkD0hW6vk : WVYwQlIwSVQzeDY=[7]
ウォルター・リード問題、ブッシュ大統領が謝罪 - 米国
https://www.afpbb.com/articles/-/2204418
【ワシントンD.C./米国 31日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は30日、ワシントンD.C.のウォルター・リード陸軍病院(Walter Reed Army Medical Center)を訪問し、イラク等から帰還した負傷兵が劣悪な医療環境に置かれていた事実に対して謝罪した。
ブッシュ大統領は、「自らの意思で軍へと参加した者に対して可能な限りの支援をし尽くせなかった。私はこのことに謝罪する。我々はこのことをしっかりと意識しなければならない」と述べた。
ワシントン・ポスト(Washington Post)紙は2月、療養中の兵士たちを収容する病院の劣悪な環境、および官僚的な行政の対応に振り回されている姿を報じている。今回の大統領の訪問はこの報道がなされて以降初。
このスキャンダルを受けて、フランシス・ハーベイ(Francis Harvey)陸軍長官と病院トップのジョージ・ウェートマン(George Weightman)陸軍少将が辞任に追い込まれる形となった。
http://www.asyura2.com/0304/war26/msg/409.html#c1
36. 2021年4月14日 21:57:43 : Gotth5c1qc : THZxRThVcmtFYWs=[1398]
柏崎刈羽原発は、稼働中止を決定。
原子力委、原発産業に危機感、だとよ。
ドイツは、2011年に危機感を感じたが、10年たたないと危機感を感じない、
超のつく鈍感力。
負けたんだよ。宇宙のエネルギーに。
123. 中川隆[-5709] koaQ7Jey 2021年4月14日 22:01:34 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[48]
audio identity (designing) 宮ア勝己 BBCモニター考
Date: 12月 2nd, 2008
BBCモニター考(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=270
こんなことがあった。
ステレオサウンドに入ったばかりの頃、試聴室となりの倉庫に、ちょうどロジャースのPM510があった。
もちろん、さっそく聴いてみた。
まず試聴室のリファレンススピーカーの4343を聴いた後、PM510に変えた。
アンプ、プレーヤーはそのままである。
出てきた音に、すくなからず驚いた。音がとても粗い。
なぜ、こんな音がするのか、不思議なほど、特に微小域の音が粗かった。
アンプを、マイケルソン&オースチンのTVA1に変えてみた。
嘘のように、粗さは消えている。
もういちどアンプを戻すと、やはり粗い。
もしかしてACの極性が反対かと思い、反転させてみても音の粗さは変わらず。
当時、世評の高いセパレートアンプの組合せである。
4343にもう一度つなげて聴くと、粗さは感じられない。
カタログ上の音圧レベルは、PM510は94dB、4343は93dB。
ほとんど同じだから、アンプの出力もほぼ同じ領域で使っていたわけだ。
にもかかわらず、4343では聴きとれなかった、というか気にならなかった音の粗さが、
PM510では耳について、気になって仕方がなかった。
http://audiosharing.com/blog/?p=270
Date: 12月 3rd, 2008
BBCモニター考(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=272
4343で感じられなかった音の粗さが、なぜPM510では感じとれたのか。
スピーカーには初動感度というのがある。基本的には能率が同じならば初動感度も同じと考えていい。
ただし聴感上の初動感度は必ずしも、音圧レベルと一致するとは言えない面も持つ。
たとえば重たい振動板を強力な磁気回路を用意して動かすのと、
軽い振動板をほどほどの磁気回路で動かすとして、出力音圧レベル(能率)が同じなら、
初動感度は同じということになる。
だが実際に聴いた印象では、軽い振動板の方が、敏捷だと感じることがある。
4343とPM510の使用ユニットに投じられている物量は、4343のほうがあきらかに上である。
フレームも磁気回路もしっかりとつくってある。
オーディオマニア心をくすぐるのは、4343である。
イギリスは、4343のようなスピーカーを、この時代はつくらなくなっていた。
それ以前はタンノイのオートグラフ、ヴァイタヴォックスのCN191など、
JBLのパラゴン、ハーツフィールド、エレクトロボイスのパトリシアン・シリーズと並ぶ
大型で本格的なつくりのスピーカーがつくられていたが、
いつのまにか家庭用スピーカーとしての範囲をこえないものになっていった。
いかにもイギリス的といえるが、やはりオーディオマニアとってはさびしい面もある。
PM510もLS5/8も、そういう意味では、コストを惜しまず技術の粋を集めて、
やれるところまでやってつくられたというスピーカーではない。
けれど……、と私は思う。
http://audiosharing.com/blog/?p=272
Date: 12月 4th, 2008
BBCモニター考(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=280
スピーカーの面構えやユニット構成、それまでのブランドイメージからから判断すると、
ロジャースのPM510よりもJBLの4343のほうが出力音圧レベルは高いように思われるだろうが、
先に書いたようにカタログ上の値では、PM510のほうが0.5dB高い。
スペンドールのBCIIの値は発表されていないが、聴いた感じでは80数dBぐらいだろう。
KEFの105.2が、たしか85dBだった。
LS5/8、PM510以前のBBCモニターのウーファーの振動板の材質はベクストレンで、
この材質の固有の音が、1.5kHzから2kHzで発生するため、
ダンピングのためのプラスティフレックスを塗布しなければならない。
そのせいで振動板質量が重くなり、能率の低下につながっていた。
PM510のウーファー振動板の材質、ポリプロピレンは表面にダンプ材を塗布する必要がない。
このためばかりではないと思うが、能率があきらかに向上している。
ただしエッジとの接着がひじょうにむずかしく、この部分も特許になっているらしい。
LS5/8の最大出力音圧レベルは、116dBである。JBLの4345が120dBということを考えると、
イギリスのスピーカーとしては、かなり驚異的な値といえるだろう。
ちなみにLS3/5Aは95dB/1.5mである。
ただしJBLのスピーカーが、長い時間でも、最大出力音圧レベルぎりぎりの音を出せるのに対して、
LS5/8はそれほど長い時間耐えられるわけではない。
ボイスコイルの発熱をどう逃がすか、そしてコーンアッセンブリー全体が熱にどのまで耐えられるかも、
どこまで耐えられるかの重要な要素である。
スイングジャーナル編集部に在籍したことのある友人Kさんから聞いた話だが、
山中先生が取材でLS5/8を鳴らされたとき、いい感じで鳴ったので、
ついついボリュームをあげて聴いていたら、ボイスコイルの熱によってポリプロピレンが融けてしまったそうだ。
こんなことは、JBLのスピーカーでは絶対に起こり得ない。
http://audiosharing.com/blog/?p=280
Date: 12月 4th, 2008
BBCモニター考(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=279
4343とLS5/8、同じモニタースピーカーといっても、
使われ方、求められる性能の項目が違うことがあらためてわかる。
JBLのスタジオモニターは、性能ぎりぎりのところで使いつづけても破綻をきたさないよう設計されている。
BBCモニターはモニタースピーカーといっても、大音量で使われることはまずないと聞く。
1970年代にはQUADのESLが、ヨーロッパのレーベル(たしかデッカ)のスタジオモニターとして使われていた。
旧型の ESLがスタジオモニターと通用するくらい、イギリスを含めてヨーロッパのスタジオの試聴音量は、
かなり低いということを書かれた文章を何度か目にしている。
たとえば磁気回路を見ても、BBCモニターはそれほど物量投入の設計ではない。
スピーカーユニットを開発・設計する機会のないわれわれは、
スピーカーの磁気回路の磁束密度は高いほどいいと思いがちだが、
メーカーの技術者に話をきくと、必ずしもそうではなく、
振動板の口径や重さなどとの絡みもあるが、聴いて音の良いポイントがある、といっている。
具体的な数値は教えてくれなかったが、10000ガウスよりも低いところで、ひとついいポイントがあるとのこと。
たしかにKEFのLS5/1A搭載のグッドマンのウーファーの磁束密度は、9000ガウスだ。
たまたまなのかもしれないし、他のBBCモニターの使用ユニットの磁束密度は不明だが、
ユニットそのもののつくりを見る限りそれほど高い値とは思えない。
LS5/8、PM510のウーファーの振動板ポリプロピレンも、スピーカーの振動板に求められる性能──
高剛性、適度な内部損失、内部音速の速さ、軽さの点から見ると、
お世辞にも高剛性といえないし、内部音速がそれほど速い素材でもない。
満たしているのは、適度な内部損失と軽さだけだろう。
もっもとすべての諸条件をすべて高い次元で満たしている素材はないので、
どの項目を優先するかは技術者次第なのだろう。
BBCモニターの設計、つくり方を見て思うのは、ぎりぎりの性能を実現することよりも、
バラツキのないものをつくることを優先しているように思う。
ウーファーの振動板を紙からベクストレン、そしてポリプロピレンに変更していったのも、
性能向上とともに、バラツキのないものをつくれるメリットがあることも大きい。
BBCモニターを、どれでも実際に購入したことのある人ならば、
リアバッフルにシリアルナンバーが手書きで書いてあり、
同じシリアルナンバーで末尾にAがつくものと、Bがつくものとがペアになっているか、
シリアルナンバーが連番になっていることをご存じのはずだ。
4343時代のJBLは、同じ製造ロットのものが入荷してくるのだが、
シリアルナンバーが連番ということはまずなかった。
4341、4343のユニットレイアウトもそうだが、左右対称にはなっていない。
4343はトゥイーターの2405を購入者がつけ換えれば左右対称になるけれど、出荷時点ではそうなっていない。
BBCモニターのライセンスは、要請があれば、公共機関ということもあり、原則として与えるそうだが、
その審査はひじょうに厳しいものらしい。
BBCの仕様に基づいてつくられた製品に対して、サンプルは勿論、
量産品のクォリティコントロールまでチェックした上で与えられるそうだ。
これは言い換えると、ステレオ用スピーカーとして、
左右両スピーカーの性能が揃っていることを重視している、そう言っていいだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=279
Date: 1月 31st, 2009
BBCモニター考(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=434
JBLの4343のウーファー2231A(フェライトモデルは2231H)は、マスコントロールリングを採用している。
コーン紙とボイスコイルボビンとの接合部に金属製のリング(アルミ製)を装着することで、
比較的軽いコーン紙を使いながらも、振動板のトータル質量を増すことで、f0を拡張している。
マスコントロールリングなしで、コーン紙を厚くして同等の質量とすると、中低域のレスポンスが低下する。
質量の増加を、ボイスコイル付近に集中させているのが、この方式の特徴である。
というものの、やはり振動系の質量は100gをゆうにこえていたと記憶している。
38cm口径のコーン型スピーカーとしても、その質量は重量級といえる。
これを強力な磁気回路で駆動すれば、能率はそこそこ高くなる。
ロジャースPM510の軽量級のポリプロピレンのコーン紙とほどほどの磁気回路でも、
2231Aとほぼ同じ能率を実現している。
理屈の上では、能率が同じであれば、初動感度は等しい。
だが感覚的には同じとは認識しないのではないだろうか。
低能率のスピーカーをハイパワーアンプで鳴らせば、高能率とスピーカーと同等の音圧を得られる。
だからといって、高能率なスピーカーに共通する特質を、そこに聴くことはできない。
数値上でつじつまは合っていても、感覚的なつじつまはどうなのだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=434
Date: 1月 31st, 2009
BBCモニター考(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=437
ステレオサウンドの50号前半の数号にわたって、JBL 4343研究という記事が連載されていた。
詳細は憶えていないが、JBLのスタッフふたりによる4343の鳴らし込みといった内容の回もあった。
彼らが聴感でレベルコントロールを調整した結果(写真)が載っていたが、
左右でレベルコントロールの位置は、多く違っていた。
部屋の影響ももちろんあっての結果であるし、
4343に搭載されているユニットに、多少の音圧上のバラツキもあるのだろう。
それにレベルコントロールに採用されている巻き線式のアッテネーターの精度も、個人的には疑いたい。
意外にも、ここのバラツキが大きかったのかもしれない。
どこにいちばんの原因があるのかは置いておくとして、
少なくとも完成品としての4343は、一台一台すべての周波数特性が、
ある範囲内にぴったり収まっているわけではない。
4343のミッドバス、ミッドハイ、トゥイーターのレベルコントロールは飾りではない。
積極的に、それぞれのユニットのレベルを揃えるために必要不可欠なものだから、ついている。
彼らの調整が終った後、編集部による、
当時話題になっていたポータブル型のスペクトラムアナライザーのIvieの結果は、
左右の4343のレベルが見事に揃っていることを示していた。
BBCモニターに、4343のような連続可変のレベルコントロールがついている機種はない。
工場出荷時には、左右のペアの特性が揃えられていることも、関係していよう。
http://audiosharing.com/blog/?p=437
BBCモニター考(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=438
一度、ステレオサウンド試聴室のリファレンススピーカーだったJBLの4344のレベルコントロールを、
自分なりに徹底的に調整してみようと思い、夜、ひとりで試聴室にこもったことがある。
意外にもミッドハイのレベル差が大きく、少しずつ連続可変のレベルコントロールを動かしては音を聴き、
また席を立ち4344のところに行き、ほんの少しいじる。
あるポイントで、ひじょうにいい感じで、ヴォーカルが鳴りはじめた。
センター定位も、かなり気持ちよく、ぴたっと安定している。
もうひと息だな、とその時、思った。
このときの音は、これはこれで満足度の高い音だったが、直感的にもう少し詰められる、と感じたからだ。
さきほどよりも、さらにほんの少しだけレベルコントロールを触った。
椅子に坐り、音を聴く。先ほどの音が良かった。
ひとつ前の状態に戻した。もどしたつもりだったが、
鳴ってきた音は、もどっていない。さっきの音が鳴ってこない。
もう一度4344のところに行き、いじる。
けれども、レベルコントロールに使われている巻き線による連続可変型のためなのか、
同じ位置にしても(したつもりでも)、けっして同じ音にはならない、そんな気がしてくるほど、
不安定要素(不安要素といってもいいだろう)がある。
http://audiosharing.com/blog/?p=438
Date: 5月 31st, 2009
BBCモニター考(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=667
そういえば瀬川先生が、ステレオサウンド 56号に書かれていたことを思い出す。
JBLのパラゴンのトゥイーター(075)・レベルについて
「最適ポイントは決して1箇所だけではない。指定の(12時の)位置より、少し上げたあたり、少なくとも2箇所に、それぞれ、いずれともきめかねるポイントがある。そして、その位置はおそろしくデリケート、かつクリティカルだ。つまみを指で静かに廻してみると、巻線抵抗の線の一本一本を、スライダーが摺動してゆくのが、手ごたえでわかる。最適ポイント近くでは、その一本を越えたのではもうやりすぎで、巻線と巻線の中間にスライダーが跨った形のところが良かったりする。まあ、体験してみなくては信じられない話かもしれないが。」
という記述だ。
パラゴンと4344というシステムの違いはあるが、巻線抵抗のレベルコントロールは共通している。
その微妙さ(ときには不安定さ)も共通しているといえよう。
さきほどまでの、いい感じで鳴ってくれた音と、もう少しと欲張り、先に戻せなかった音の、
レベルコントロールの位置の差は、
まさに「巻線と巻線の中間にスライダーが跨った」かどうかの違いだったのかもしれない。
そうやって微妙な調整を経て、音はピントが合ってくるもの。
だから、巻線抵抗のレベルコントロールに文句を言っているように感じられるだろうが、
否定しているわけではない。
BBC モニター系列のスピーカーにレベルコントロールがついている機種は、あまりない。
ついていても連続可変ではなく、タップ切替による段階的なものである。
http://audiosharing.com/blog/?p=667
BBCモニター考(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=668
KEFの105(ことわっておくが、KEF独自の同軸型ユニットUniQを採用した機種ではなく、
1977年に登場した、階段状の3ウェイ・モデルのほうである)は、
−6dB/oct.のゆるやかな遮断特性のネットワークを採用している。
各ユニットの取りつけ位置を前後にずらしていることから分かるように、
105は位相特性の、十分な配慮が特長のスピーカーシステムであるだけに、
位相回転の少ない−6dB/oct.型を採用するのは、当然といえる。
だが105 SeriesII (105.2) のネットワークは、より高次の、基本的に−18dB/oct.型へと変更されている。
ウーファーも新型ユニットに変更され、エンクロージュアの外観も多少変った105.2の音は、
残念ながら聴く機会がなかった。
できれば105と105.2を比較試聴したいところなのだが、なぜKEFは、ネットワークの変更を行なったのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=668
BBCモニター考(その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=669
ウーファーのハイカットを−6dB/oct.でやる場合、コイルをひとつ直列に挿入すればいい。
トゥイーターのローカットは、コンデンサーをひとつ挿入するだけ。
簡単できることなので、フルレンジユニットでもいいから、適当な値のコンデンサー、
もしくはコイルを直列に挿入した音を聴いてみてほしい。
−6dB/oct.型カーブのゆるやかさが実感できる。
ウーファーならば、特に高域まで素直に伸びているユニットならば、
高域がけっこう出ていること、つまり、あまりカットされていないことに驚かれるかもしれない。
なぜスピーカーシステムをマルチウェイ化するのか。
それぞれのユニットを良好な帯域で使いたいためだが、−6dB/oct.型ネットワークを採用するということは、
使用ユニットそれぞれは、十分な帯域幅をもっていることが前提となる。
狭帯域のユニットだと、−6dB/oct.のゆるやかなカーブでは、分割共振が増えてくる領域までも、
かなり高い音圧レベルで、ユニットから出てくることになる。
同じカットオフ周波数でも遮断特性が−18dB/oct.型となると、分割共振が目立つ帯域は、かなり抑えられる。
http://audiosharing.com/blog/?p=669
BBCモニター考(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=670
KEFの105は、製造ラインをコンピュータ管理していること、
振動板の素材にバラツキの少ない高分子系のモノをつかっていることなどから、
もともと品質・特性のバラツキは少ないスピーカーであったが、
105.2になり、さらにバラツキは少なくなり、KEFの研究所にある標準原器との差は、
全データにおいて1dB以内におさめられているモノのみ出荷していた。
JBLの4344、4343からすると、このバラツキのなさ(少なさというよりもなさと言ってもいいだろう)は、
KEFという会社のスピーカーづくりのポリシー、
そして中心人物だったレイモンド・E・クックの学者肌の気質が結実したものだろう。
出荷の選別基準を1dB以内まで高めたことは、製造時のバラツキの少なさの自信の現われでもあろう。
バラツキの大きいものが作られれば、その分、廃棄されるものも増え、製造コストは増していくばかりだ。
バラツキの少ない素材の選定から製造ラインの徹底した管理などともに、
バラツキを抑える有効な手段といえるのが、ネットワークの高次化ではなかろうか。
特性を揃えるということは、できるだけユニットをピストニックモーションの良好な帯域のみで使い、
分割共振が増してくる帯域はできるだけ抑えることでもある。
コントロールがきかなくなりつつある分割共振の帯域が、レベル的に高いままユニットから出ていては、
スピーカーシステム・トータルの特性もバラついてくる。
もちろんバラツキをなくすためだけに高次ネットワークを採用したわけではなかろう。
それでも高次ネットワークと出荷選定基準の引き上げは、決して無関係ではないと考えられる。
http://audiosharing.com/blog/?p=670
BBCモニター考(その12)
http://audiosharing.com/blog/?p=671
レイモンド・クック(Raymond E. Cooke)はステレオサウンド「コンポーネントの世界’78」のインタビューで、
これからのスピーカーはコヒーレントフェイズ(Coherent Phase)、
もしくはフェイズリニアになっていく必要がある、と答えている。
それは、やはりステレオ再生用スピーカーとして求められる条件だと、クックは考えていたのだろう。
モノーラル再生で優れた音を再現してくれるスピーカーが、
必ずしもステレオ用として優れているかどうかは断言できない。
モノーラル時代のスピーカーには求められなかったこと、
ステレオ時代のスピーカーに求められることは、左右のスピーカーがまったく同一であることも含まれる。
インライン配置の左右同一か左右対称のユニットレイアウトだけでなく、測定できるすべての項目において、
バラツキがひじょうに少ないこともあげられよう。
位相特性も重要なことだが、フェイズリニアが論文として発表されているのは、
クックによると、1936年のことらしい。モノーラル時代のことだ。
発表したのは、ジョン・ヘリアーという人で、ベル研究所の人物らしい。
コヒーレントフェイズは、クックとKEFの技術重役フィンチャムが、1976年9月、
東京で講演したのが最初だという。
そしてフェイズリニアのスピーカーとして最初に市販されたのは、
QUADのESLで、1954年のことだ、とクックは語っている。
1954年、やはりモノーラル時代のことである。
http://audiosharing.com/blog/?p=671
BBCモニター考(その13)
http://audiosharing.com/blog/?p=672
現代スピーカー考(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=163
の補足でもあるが、
クックは「105はフェイズリニアのスピーカーではない」といい、リニアフェイズスピーカーというのは、
再生周波数帯域内の位相特性が水平で一直線のことであり、技術的には不可能なこととも言っている。
「日本でリニアフェイズとされて売られているスピーカー」──テクニクスのスピーカーのことである──は、
クックによると、そのスピーカーの再生周波数帯域においてリニアフェイズではなく、
ある特定の帯域のみリニアフェイズだということらしい。
600〜6000Hzくらいの帯域でのみリニアフェイズを実現している、とのこと。
一方105はというと、位相特性のグラフの線は低域から高域にいくに従って下がっていくが、
再生周波数帯域内ではカーブを描いたり、段差がついたりせず、直線だということだ。
水平ではないが、帯域内では直線の位相特性の105、
600〜6000Hz内ではほぼ水平の位相特性だが、
600Hz以下では上昇カーブ、6000Hz以上では下降カーブを描くテクニクスのスピーカー、
どちらがステレオ用スピーカーとして、聴感上優位かといえば、個人的には前者だと考える。
もっとも位相特性をほとんど考慮していない設計のスピーカーでは、帯域内で急激な位相変化を起こすものもある。
クックは、さらに大切なこととして、「軸上だけでなく、軸上からはずれたところでも聴いて、
そのよしあしを判断すべき」であり、「スピーカーの周りをグルッと回って聴くことも必要」だと語っている。
しかも耳の高さもいろいろ変えてみると面白いとつけ加えている。
クックがステレオ用としてのスピーカーのありかたを意識していることが、
ここに伺えるような気がして、ひじょうに興味深い。
http://audiosharing.com/blog/?p=672
BBCモニター考(その14)
http://audiosharing.com/blog/?p=673
105.2ほどではないにせよ、BBCモニター系列のスピーカーは、
左右でシリアルナンバーの揃っているモノ、続き番号のモノが出荷され、ユーザーの手もとに届く。
4343までのJBLとは、ここが違う。
モニタースピーカーという、同じ枠の言葉で括られてしまうのがおかしいほどに、
JBLのスタジオモニター・シリーズとBBCモニタースピーカーは、違いが多々ある。
JBLの場合、スタジオモニターという名が付くスピーカーだけに、これらを使う者は、
プロもしくはそれに準ずるレベルをもつ人であり、相応のシステムを装備していることを前提としていると思える。
スタジオには多素子のグラフィックイコライザーもあれば、スペクトラムアナライザーもあろう。
だからスピーカー側にも、連続可変のレベルコントロールをウーファー以外のユニットすべてにつけて、
細かく調整可能にしておけばいいと考えではなかったのか。
そうしておけば、少々のバラツキは、使い手側で、ほぼ完全に補正できるからだ。
作っている側もプロなら使う側もプロ、そういう前提を無視して、
あまりにも4343までの、JBLの一連のスタジオモニターについて語りすぎていたのではなかろうか。
そうして4343への誤解が生まれていった。
http://audiosharing.com/blog/?p=673
Date: 7月 12th, 2009
BBCモニター考(その15)
http://audiosharing.com/blog/?p=734
JBLの4343もモニタースピーカーだし、ロジャースのLS3/5AもLS5/8も、やはりモニタースピーカーである。
モニタースピーカーとはいったいどういう性格の、性能のスピーカーのことをいうのだろうか。
コンシューマー用スピーカーとの本質的な違いは、あきらかなものとして存在するのであろうか。
たとえばヤマハのNS1000Mの型番末尾の「M」はMonitorの頭文字である。
だからといって、NS1000Mが、モニタースピーカーとして企画され、開発製造されていたとは思わない。
あきらかにコンシューマー用スピーカーなのだが、1970年代、スウェーデンの国営放送局が、
このスピーカーをモニタースピーカーとして正式に採用している。
そうなると、単なる型番の名称ではなく、「モニタースピーカー」と堂々と名乗れる。
QUADのESLも、純然たる家庭用スピーカーの代表機種にもかかわらず、
レコーディングのスタジオモニターとして採用されていたこともある。
スタジオモニターといえば、大きな音での再生がまず絶対条件のように思われている方もおられるかもしれないが、
モニタリング時の音量は、アメリカ、日本にくらべるとイギリス、ドイツなどは、かなり低めの音量で、
一般家庭で聴かれているような音量とほとんど変らないという。
だから、ESLでも、多少の制約は、おそらくあっただろうが、
もしくはESLで、なんら制約も感じないほどの音量がイギリスでのモニタリング時の一般的な音量なのだろう。
とにかくESLは、十分モニターとしての役割を果していた。
http://audiosharing.com/blog/?p=734
BBCモニター考(その16)
http://audiosharing.com/blog/?p=735
1990年前後から日本の録音スタジオにモニタースピーカーとして導入され、
知名度を急激に上げていったスピーカーがある。
絶賛する声も、現場では多かった反面、
「このスピーカーでは仕事(モニタリング)ができない」という声もあったときいている。
このスピーカーと、たとえば誰も絶賛しないけれど、誰も「使えない」と全面否定もしない、
いわば可も不可もなく、といったモニタースピーカーがあったとして、
さて、どちらがモニタースピーカーとして優れているのか、
あえて点数をつけるとすれば、どちらが高い点数を獲得するのか。
そんなことを考えてみたくなる。
前者のスピーカーには、ひじょうに高い点をつける人もいれば、
まったく点を与えない人もいるだろう。そうすると平均点はそれほど高くならない。
後者のスピーカーはどうか。高い点は得られないだろう。でも極端に低い点をつける人もいないだろう。
となると平均点は、前者のスピーカーと対して変わらない、ということになるかもしれない。
つまりこのふたつのモニタースピーカーは、ほぼ互角かというと、決してそんなことはなく、
ここがスピーカーの選択・評価の、微妙なところであり、面白さであろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=735
BBCモニター考(その17)
http://audiosharing.com/blog/?p=736
ずっと以前は、モニタースピーカー・イコール・アラ探しのためのスピーカーと捉えられていたようだ。
いま、そういう捉え方をする人は、ほとんどいないだろうし、そういうスタジオモニターも、
ほとんどないといってもいいだろう。
ならば、モニタースピーカーの定義とは、何なのだろうか。
はっきりした定義は、いまだないように思う。
なんとなく、これはモニタースピーカー、あれは家庭用スピーカーだな、と個々人が、
勝手に、そこに境界線を引いているという、あいまいさが残ったままなのか。
どんなスピーカーにも、かならず、そのスピーカーならではの固有音がある。
固有音、つまり個性・癖がまったく存在しないスピーカーこそ、無色透明のスピーカーとなるわけだが、
いまのところも、これからもさきも、少なくともあと10年、20年ぐらいで、
「スピーカーの音」というものがなくなるとは思えない。
いまのスピーカーの原理であるかぎり、パワーアンプから送られてくる電気信号の、
ほんのわずか数%しか音に変換できない。のこりは熱となって消費されているわけだ。
これが70%以上、そんなにいかなくてもいいかもしれない。
50%程度でも音に変換できるようになれば、スピーカーの音というものは、ずいぶん大きく変容することだろう。
さらに80から90%ほど音に変換できるようになれば、ほとんど変換ロスがなくなってくれば、
スピーカーの音は、かぎりなく無色透明になっていくのであろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=736
BBCモニター考(その18)
http://audiosharing.com/blog/?p=737
では、いま現在、無色透明な音は存在し得ないのか。
そんなことはないと思う。
スピーカーひとつひとつに固有音がある。アンプやその他のオーディオ機器に固有音がある。
もちろんレコード(録音)にもあるし、アンプやスピーカーを構成するパーツや素材にも、固有音は存在する。
固有音が存在しないものは、いまのところ世の中にはない。
そう、聴き手であるわれわれにも、固有音があるのではなかろうか。
だから、同じ部屋で同じ音を、同時に聴いて、音の評価が大きく異なることがすくなくないのも、
そのことが関係しているのかもしれない。
個々人の耳に、それぞれ固有音があるとしたら、あるとき、ある瞬間だけ、
固有音すべてが相互に関係し合い、打ち消し、補整することで、無色透明の音は存在し得ないとはいえない。
すべて人にとって共通の無色透明は音は、いまのところない。
あるひとにとって、未来永劫、無色透明な音もない。
けれど、すべての条件が、たまたまうまく絡み合ったときに、起き得ないと、だれが言えるのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=737
Date: 8月 23rd, 2009
BBCモニター考(その19)
http://audiosharing.com/blog/?p=817
耳の固有音について考えると、もちろん個人差があるし、同じひとりの人間でも、
それまでの体験の蓄積によって、耳も成長し、耳がもつ固有音も変化していくのだろう。
ステレオサウンドの50号ごろからはじまった「スーパーマニア」の連載の初期のころに登場された方々が、
なぜ真空管アンプ(それもシングルアンプが多かったように記憶している)で、
高能率のスピーカーを鳴らされていることに、つよい関心があった。
そういった方々の多くの人は、そうとうな遍歴を経た上で、誌面に登場されたときの装置を選択されている。
そのとき、まだ10代なかばだった私は、関心をもちながらも、その理由についてはまったく想像できなかった。
けれど、耳の固有音の形成如何によっては、それまでどういう音を聴いていたかによっては、
高能率スピーカーと真空管のシングルアンプの組合せが、無色透明とはいかないまでも、
意外にも、それほどつよい個性を感じさせずに、自然と音楽が響いてくる音なのかしれないと、
ここ数年思うようになってきた。
これが歳を重ねるということなのだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=817
BBCモニター考(その20)
http://audiosharing.com/blog/?p=818
耳の固有音に関係してくるのは、時代と風土も、無視できないだろう。
ほぼ同じだけのオーディオのキャリアもつ人がふたりいたとしても、生れた時代によって、
耳にしてきた音の性格も異る。
アクースティックな蓄音器の時代から、レコードの音を聴いてきた耳の固有音と、
ステレオ時代しか知らない世代の耳の固有音、
それからCD以降の音しか知らない世代が、これからキャリアをつんだときの耳の固有音、
これらは違って当然だろう。
1963年生れの私は、オーディオに関心をもつまでに、もっとも長く耳にしていたスピーカーの音は、
それはテレビに内蔵されているスピーカーの音であり、ラジオのスピーカーだった。
幼いころにあったテレビは、まだ真空管式だったはずだ。
スピーカーは、紙コーンのフルレンジ型。
テレビも音声多重放送がはじまると、フルレンジ型だけでなく2ウェイ構成のものも登場してきた。
ラジカセも、私が学生のころはフルレンジだけだったのが、いつのまにかマルチウェイ化されていった。
テレビ、ラジオといった身近なスピーカーの音も、時代によって変化している。
外に出ればわかるが、いま音楽を聴くのは、
スピーカーよりもヘッドフォン、イヤフォンが多いという人も増えている。
キャリア(時間)が同じだとしても、
ステレオサウンドの「スーパーマニア」に登場した人たちと同じ構成の装置を、
これからの人たちの耳が選択するとは思えない。
これはどちらがレベルが高いとか、センスがいいとか、そういったことではなく、
生まれ育った時代による耳の固有音の形成され方の違いということでしかない。
http://audiosharing.com/blog/?p=818
Date: 4月 29th, 2011
BBCモニター考(その21)
http://audiosharing.com/blog/?p=4173
少し話がずれてしまったが、無色透明であることがモニタースピーカーの条件ではない、ことはいえる。
1960年から70年にかけてスタジオモニターとして
各国のスタジオで使われることの多かったアルテックの604を収めたスピーカーシステムは、
誰が聴いても無色透明とは遠いところにいる音である。
イギリスの録音の現場で使われることの多かったタンノイにしても、その点は同じである。
音色としての個性は、どのスタジオモニターであれ、はっきりともっていた、といえる。
そういうスピーカーでモニタリングされながら、名盤と呼ばれるレコードはつくられてきた。
いまここでスタジオモニター、といっているスピーカーシステムは、
レコード会社の録音スタジオで使われるスピーカーのことである。
この項は「BBCモニター考」である。「スタジオモニター考」でも、「モニタースピーカー考」でもない。
これは日本だけのことなのかもしれないが、BBCモニター、とこう呼ばれている。
BBCはいうまでもなくイギリスの国営放送局で、BBCモニターはその現場で使われるスピーカーシステムのことで、
型番の頭には、LS、とつく。
ステレオサウンド 46号は、モニタースピーカーの特集号である。
この中で、岡先生が、当時の世界中のスタジオで使われているモニタースピーカーのブランドを数えあげられている。
資料として使われたのは、ビルボード誌が毎年発行している(いた?)
インターナショナル・ダイレクトリー・オブ・レコーディング・ステュディオスで、
この本は世界中の大多数の録音スタジオの規模、設備がかわるもの。
それによると、1975年当時、962のスタジオの使われていたスピーカーのブランドは次の通り。
アルテック:324
JBL:299
タンノイ:91(うちロックウッドと明示してあるのが40)
エレクトロボイス:60
ウェストレーク:21
KLH:17
K+H:14
カダック:13
AR:12
これを国別でみると、イギリスとフランスで圧倒的に多く使われていたのはタンノイで、
イギリスではタンノイ:20/ロックウッド:18、フランスではタンノイ:1/ロックウッド:12。
西ドイツではK+Hとアルテックがともに同数(9)でトップ。
気づくのは、BBCモニターを作っているブランドがない、ということ。
もっとも岡先生があげられたブランドの合計は851だから、
のこり100ちょっとスピーカーシステムの中にはBBCモニターのブランドがはいっている可能性はあるが、
少なくともARの12よりも少ない数字であることは間違いない。
http://audiosharing.com/blog/?p=4173
1. 2021年4月14日 22:01:59 : XMYui5azXM : V3ZFTUZ0RGZWaTY=[1]
どこで政治学んだんだか知らんが、戦って勝った側の方が政治的にも立ち位置は有利になれるのが世の常で常識でアタリマエの真実。特に海戦においては重大。
したがって、陸海空の自衛隊は全力で中共海軍を叩きのめすべきだと思うね。
想定しづらいが、仮に勝利以外の結果の場合、西側のミス・ユニバースの優勝逃した二位の美人、みたいな程度じゃ済まされませんよ?
ま、理解してワザト言ってるんでしょうけど、共産工作員さん。
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