PayPayに給料が振り込まれる時代へ…デジタル給与解禁で何が変わる?メリットと懸念点
https://biz-journal.jp/2021/03/post_211199.html
2021.03.02 18:20 文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト Business Journal
「gettyimages」より
ヤフーは今年の新入社員を含む全国の正社員、契約社員、嘱託社員全約7800名に対し、リモートワーク用の通信費補助を月5000円に増額し、さらに4月1日に「働く環境応援資金」として5万円相当を支給すると発表した。
後者は、仕事環境を整えるため新たに机や椅子・PC周辺機器を購入したり、健康維持のためにエクササイズグッズをそろえたりする際の費用ということだが、注目すべきは現金支給ではなく「PayPayマネーライト」で付与されるという点だ。これは、スマホ決済アプリ「PayPay」の支払いに使える残高で、店舗で買い物をしたり、一部の公共料金などの支払いなどに使える。ヤフーのECサービスで使うことも可能だ。
ただし、PayPayマネーライト自体は現金として出金することはできない。支払いにしか使えない電子マネーなので、ヤフー側としては自社サービスで使ってもらうもよし、PayPayを導入している加盟店で消費してもらうもよし、社員としても使えばポイント還元もあるからまあいいかという、三方よしの妙案と言えよう。
さすがネット企業のヤフー、と感心している場合ではない。これは、今年の春から解禁される「デジタル給与」の実証モデルでもあるのだ。我々の給与の一部が、PayPay残高で支払われる日が近々来るかもしれない――そういう話である。
■デジタル給与のメリットとは?
「デジタル給与」とは、一口で言えば現金ではなく、デジタルマネーで給与を支払うことだ。現在は働く人のほとんどが、銀行口座への振り込みで給与を受け取っていることだろう。そこから住宅ローンや光熱費や通信費の引き落とし、クレジットカードの決済、そして積立預金等をしているはずだ。こうして銀行は個人のお金の流れを一手に握ってきた。
しかし、昨今、働き方は多様化し、副業でメインの勤め先以外からの給与を受け取る人も増えてきている。また、政府が後押ししてきたキャッシュレス化がコロナ禍で加速している実態もある。公正取引委員会が昨年行った調査では、もしコード決済事業者のアカウントに対して賃金の支払いが行えるようになったら、約4割の利用者が自分のアカウントへの振り込みを検討すると回答している。デジタルマネーへのニーズはある、と政府は見ているわけだ。
給与をデジタルにすることのメリットは、次のような点だ。現金を下ろすために銀行に足を運んだり、ATMに並ばずに済むし、休日でも引き出し手数料がかからずに済む。決済アプリにチャージする手間もなく、支払いに応じたポイント付与も期待できる。履歴が残るので使ったお金の管理が楽、家計簿アプリとの連携もしやすいという、デジタルならではの優位性も挙げられるだろう。
また、副業や短期アルバイトの場合、報酬が支払われるまで時間がかかることもあるが、デジタルマネーなら企業側の処理が早くなるのでは、とも期待されている。
とはいえ、PayPayやメルペイなどのアプリに毎月の給与がまるまる入金されるわけでもない。実際には、労働者の希望に応じ給与の一部をデジタルマネー払い、というのが現実的だろう。決済業者が会員として参加しているフィンテック協会が開いた記者勉強会では、「まずは小遣い相当の金額をデジタル払いで受け取るというスタートではないか」という話が出ていた。デジタルマネーの場合、残高に利息が付かない。多額の金額をそこで保有していても利用者メリットは小さいだろうし、セキュリティ的にも問題があるだろう。
■国がデジタルマネーを推進する理由
降って湧いたようなデジタル給与だが、国にもそれなりの思惑があるようだ。もともとキャッシュレス推進は悲願であり、決済のデジタル化が進めば、そのインフラや購買データを利用した消費喚起がしやすくなる。先のヤフーの例ではないが、デジタル給与として決済アプリに振り込まれたお金は、出金したり貯蓄に回すよりは、そのまま消費に使われるだろう。
加えて、マイナポイント事業のような景気刺激策もスムーズだ。コロナ禍で打ち出されたような給付金の受け取りや、Go To キャンペーンのデジタルクーポン付与にも使える。
さらに、働き手として来日する外国人にもメリットがあるという。言葉の壁だけでなく、口座開設までに時間を要したり、海外送金にかかる手数料が比較的高額だったりと、日本の銀行に慣れていない外国人にはハードルがいくつもある。デジタル給与ならアカウントをつくる手続きはオンラインで完結するし、送金も容易になる。今でこそコロナで人の行き来が制限されているが、入国が全面解除され、以前のように多くの外国人労働者や留学生を受け入れるようになれば、デジタルマネー払いの需要はかなりあるのではないか。
働き手も働き方も多様化する未来を俯瞰すると、低コストでスピーディに給与のやり取りができるデジタルインフラの整備は欠かせないわけだ。
■セキュリティや補償などの課題も山積み
先にも書いたように、現実的には給料全額がデジタルマネーで支給されることはないだろう。とはいえ、受け取る側の我々としては便利になるばかりとも言えない。もし、デジタル給与が第三者に不正利用されてしまったら、アカウントが乗っ取られたら、決済アプリの事業者が潰れたら、お金はどうなる? これらの「いざというとき」が解決されることが急務だろう。
デジタル給与の受け皿になるのは、PayPayやメルペイなどが登録する資金移動業者となる。銀行のように一律の補償体制が設けられているわけではなく、経営基盤もバラバラだ。厚生労働省の労働政策審議会では、不正利用への補償体制や事業者が破綻した際の対応策について議論されている最中で、給与を受け取る労働者を守るための仕組みづくりに期待したい。
しかし、現実に「ドコモ口座事件」のような、銀行口座からデジタルマネー残高へ勝手に資金移動されてしまう不正チャージは何度も起きている。残念ながら、犯罪者集団の方がよっぽどデジタル強者で頭が切れることは間違いない。決済業者も銀行側も何段階もの本人確認体制で対抗しているが、あまりやりすぎると、今度は利便性が損なわれる。
筆者も、使っている複数の決済アプリすべてで本人認証を行うくらいなら、ATMで現金を下ろしてその都度チャージするほうが手間がないとさえ思ってしまう。結局、現金の方が便利だよね、となっては本末転倒だ。
また、スマホの紛失にも注意が必要だ。これまではショップや電話ですぐに対応できたが、各携帯会社が出してきた格安プランはサポートはオンラインのみ。もし、これらのプランへの乗り換えを考えているなら、いざスマホの紛失や盗難に遭った際の手続きについては確認しておいた方がいい。
デジタル社会になればなるほど、実は自分でやるべきことが増えていく。スマホの管理、IDやパスワードの管理、利用履歴や残高の確認など、人に任せられないことばかりだ。もし、あなたの勤め先にデジタル給与が導入されたとしても、当分は1〜2万円程度までにしてもらった方がいいかもしれない。
そもそも、そんなことにかけるコストがあるなら、1円でも給料を上げてくれよ、という声も聞こえてきそうではあるが。
(文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト)
●松崎のり子(まつざき・のりこ)
消費経済ジャーナリスト。生活情報誌等の雑誌編集者として20年以上、マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析した経験から、貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い方にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行う。また、節約愛好家「激★やす子」のペンネームでも活躍中。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)。Facebookページ「消費経済リサーチルーム」
1. 赤かぶ[120614] kNSCqYLU 2021年3月02日 23:46:15 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[19391]
PayPayに給料が振り込まれる時代へ…デジタル給与解禁で何が変わる?メリットと懸念点 ーー>https://t.co/PW6EozNmMY
— 稼ぐ秘訣 (@netbizaf) March 2, 2021
http://www.asyura2.com/21/hasan135/msg/196.html#c1
アメリカの過ちを繰り返すのに余念がない新バイデン政権
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2021/03/post-817aba.html
2021年3月 2日 マスコミに載らない海外記事
2021年2月23日
ジェームズ・オニール
New Eastern Outlook
2020年11月に、ジョー・バイデンがアメリカ大統領に選ばれた際、彼は前任者ドナルド・トランプが追求した外国政策とは違うやり方を約束した。経験豊富な政治評論家たちはしきりに注意を促していたが、それら約束は一般に歓迎された。新大統領は外国の戦争におけるアメリカの関与の長い実績があり、一部の人々は、彼が本当にその性格を変えたのを疑っていた。
今、バイデンが就任して一カ月もたたないうちに、懐疑派が正しかったことが証明されたように見える。新バイデンは、大いに年取ったバイデンの再演だという証拠は、彼の外交問題の対応で、日に日に一層明らかになりつつある。
退任前、トランプは今年五月までのアフガニスタンからアメリカ軍撤退を約束していた。彼は正式な軍隊の一部ではないアメリカ軍の運命については静かだが、彼らの人数は実際に2020年を通して増加した。それにもかかわらず、この発表は、外国の戦争におけるアメリカ関与を減らすという、トランプによる本物の努力と見なされた。
その約束は今バイデンが放棄した。アフガニスタンのアメリカ軍を撤退するというトランプ政策を彼が逆転したのはほとんど驚くべきことではない。アメリカ主流メディアの典型として、アメリカの心変わりの本当の理由は言及されないままだ。アメリカ軍兵士は、三つの主な理由でアフガニスタンに駐留している。
一つ目の理由は、実際アメリカが撤退した場合、いつ終わってもおかしくないことを知っているアフガニスタン首相の政治指導力を支援し続けることだ。タリバンが、地方の60%以上を有効支配しており、彼は実際はカーブル市長以上の何ものでもない。タリバンは女性の教育に対する姿勢を柔らげ、彼らは少なくともアメリカによる占領の間に、女性たちは、勝ち取った自由の一部を維持することができそうに思われる。
二つ目の理由は、アフガニスタンの地理だ。アフガニスタンは七つの国と国境を接しており、その国々の一つもアメリカ同盟国ではなく、その一つ、中国は、バイデン政権によって、アジアでの継続的なアメリカ覇権に対する脅威と見なされている。アジアにおけるその地位を強化しようとするアメリカの益々窮余の取り組みにもかかわらず、この要素は変化する可能性はありそうもない。アメリカ、インド、日本とオーストラリアの反中国同盟を促進して、(最初は、バイデンが副大統領として仕えたオバマ政権下で)「アジアNATO」を作るアメリカの試みの復活で、その必死さの一部は明らかだ。
この措置の成功は極めて限定されている。中国と日本の貿易は、2020年1月に対し、今年1月には20%増えており、長く困難な中日関係にもかかわらず、日本は損得に目ざとく、第二次世界大戦に最初に課され、以来75年間続いている上司対部下の関係という、益々疑わしいアメリカ提携の利点よりは、経済的成功を選ぶだろう。
自由選択できる場合には、世論調査は、日本はその経済的未来を、衰弱しつつあるアメリカ国のそれよりも、中国の増大する力に益々関係したいと思っているのを示唆している。2019年、出生より、死亡が500,000人多く、日本は厳しい人口危機に直面している。歴史的に、解決策として移住を受け入れるのを嫌がってきた国にとって、人口動態見通しは益々深刻だ。
この人口動態は、日本のどんな軍事介入の野心も和らげるだろう。
バイデン政権がアフガニスタンに駐留している三つ目の理由は、主流メディアがほとんど決して論じない要因だ。世界ヘロイン供給の90%を占めるアフガニスタンの極めて大きな役割で、そのそのほぼ70%がCIA支配下で輸出され、この支配の巨大な権力と、「会計簿に記載されない」収入の大いに儲かる金額をこの組織に与えているのだ。
バイデン政権が、トランプ政権から際立って変化することがありそうにない二つ目の分野はイランの状況を巡るものだ。イラン経済に対する不適当な攻撃の一環として、トランプ政権が離脱したJCPOA再加入について、バイデンは騒ぎ立てていた。協定への再加入を、バイデン政権が、イランによる政策変更を条件としている事実は、それほど報道されていない。イランは、予想通り、アメリカの合意再加入につけたアメリカの条件に従う意図がないことを明らかにした。アメリカが要求した主な前提条件は、現在最高20%までの、ウランのさらなる濃縮を、イランが終わらせることだ。
この野心は、もちろんイランの核開発の意図に関するイスラエルの恐怖を誘引した。何年間も同じ念仏を繰り返しているイスラエルを信じれば、イランは今にも核兵器を生産しようとしている。イランが核武装する野心の、どんな証拠もない全くだけでなく、そのようなイスラエルの強い主張は決して明白な疑問を問われていない。なぜイスラエルだけが、中東諸国の間で、核武装独占権を保持すべきなのか。イランに関する彼らの全ての発言を大いに偽善的にしているのは、その現実に直面するのを欧米が拒否していることだ。
イランにはアメリカの要求に屈する誘因がなく、そうする可能性はありそうにない。それは近年いずれもイラン核開発の意図とされていることに対する欧米の執着を共有しないロシアと中国両国への常により親密な繋がりを作り出した。三国は最近、未曾有の共同海軍軍事演習を行った。この関係は、将来増大すると予想される。
イランは、バイデンが、イラクでのアメリカ軍事関与増強を計画しており、提案された10,000人の追加部隊の大部分がイラン国境近くに配備されることも重々承知している。再び、これもトランプ政権政策からの離脱だ。イランに対するアメリカ政策が、トランプ下で友好的だったと見る人は決していないだろうが、バイデン政権が着手した、そのような公然の軍事行動はなかった。アメリカは、アメリカ兵が、彼らの国を去るべきだというイラク議会による2019年1月の要求を無視し、主権があるイラク政府の合法的要求に対する、承認を明らかにするバイデン政権の言葉も行動も皆無だ。このイラクの経験は、またしても、主権国家が目的を達するのが最も困難なのは、歓迎されない、この場合は、不法に占領しているアメリカ軍隊の撤退であることを明示している。
もし地平線に一点の明かりが見えるとすれば、それは先週のG7会談の結果だ。バイデンは、ヨーロッパの指導者を、彼の反中国救世軍に参加させる説得に成功しなかった。ヨーロッパ諸国は、地政学の風がどちらの方向に吹いているか良く知っている。風は、ほぼ確実に、中国に有利に吹いており、それは近い将来変わることはありそうもない。
バイデン政権は敗北を謙虚に受け入れそうになく、疑う余地なく、反中国政策を続けるだろう。そこに世界平和にとっての最大の危険がある。アメリカには、その力が根本的に衰えたことを認識し、受け入れる能力がないのだ。世界はアメリカ覇権に、うんざりしており、アメリカがより早くその事実を認識すればするほど、それだけ我々全員にとって良いのだ。
ジェームズ・オニールは、オーストラリアを本拠とする元法廷弁護士で地政学専門家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。
記事原文のurl:https://journal-neo.org/2021/02/23/the-new-biden-administration-intent-on-repeating-us-mistakes/
----------
1. 赤かぶ[120615] kNSCqYLU 2021年3月02日 23:52:20 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[19392]
https://t.co/t3C4L9yiDT
— obayashi (@akio_obayashi) March 2, 2021
バイデン政権がアフガニスタンに駐留している三つ目の理由は、主流メディアがほとんど決して論じない要因だ。世界ヘロイン供給の90%を占めるアフガニスタンの極めて大きな役割で、そのそのほぼ70%がCIA支配下で輸出され、この支配の巨大な権力と、「会計簿に記載されない」
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/290.html#c1
949. けろりん[5624] gq@C64LogvE 2021年3月02日 23:55:12 : 8iDQRlRKiM : TzBuOGFWSDBvck0=[1432]
。
『 国家 』の上にかぶさる、『 グローバル企業軍 』
____________________________
世界時価総額ランキング・TOP10_推移
( 1990年 )
一位_(日)NTT
二位_(日)日本興業銀行
三位_(日)住友銀行
四位_(日)富士銀行
五位_(日)第一勧業銀行
六位_(米)IBM
七位_(日)三菱銀行
八位_(米)エクソン
九位_(日)東京電力
十位_(蘭・英)ロイヤルダッチ・シェル
( 2021年 )現在
一位_(米)アップル
二位_(沙)サウジアラムコ
三位_(米)マイクロソフト
四位_(米)アマゾン・ドットコム
五位_(米)アルファベット(グーグル)
六位_(中)テンセント
七位_(米)フェイスブック
八位_(中)アリババ
九位_(米)テスラ
十位_(米)B・ハサウェイ(バフェット投資会社)
__________________________________
幼児性から抜け出す、最初の一歩が、
「 政治・経済 」へのベ〜ス知識だ。
お百姓さんらの意識は、政治経済は「 お上のシゴト 」。
何百年も続いてきた、上記_大衆意識・精神構造は・・なかなか抜けない。
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > アーカイブ > 2021年3月