では、過去の結果から、見てみましょう。
2004年 小泉政権の時である。
与党 60議席。 野党 61議席。
なんとか、野党が、辛うじて、過半数を取った。
2007年 第一次安倍政権。
与党 47議席。 野党74議席。
以前にも書いたが、マスコミの諜報力で、閣僚7人くらいのスキャンダルがバレ、そのうえ、有権者の、小泉改革への逆襲的なものもあり、与党は惨敗。
そして、これも以前に書いたが、惨敗しても、往生際の悪い、安倍は、すぐに辞めず、そのことで、多方面から、反発にあい、けっきょく惨敗してから、2ヶ月後に首相を退陣した。
ちなみに、その時の安倍陣営が、投票率を下げるために、本来の投票日より、真夏に近づけようとして、2週間遅らせたため、同じ自民党の議員だった、プロレスの大仁田厚が、「しょうもねえやっちゃなー。」と、安倍に怒り、選挙前に、自ら議員辞職をした。
そういうこともあり、今回の参議院選挙の、7月4日公示 7月21日投票日は、変わることはないでしょう。
もっとも、12年前と違って、今は、7月初旬から、猛暑が始まったり、又、気温の観測不可能ということもあり、2週間ずらしても、今は、それほど関係ないと言えるかもしれません。
たかだか、10年ほどの違いなのに・・・。
では、本題らしい、本題に入りましょう。
消費税が、上がっても、
じゃあ、軽減税率で、食料品は8%のままだから、べつにいっか。
なんて思ってたりする人も、中にはいるのでは。
しかし、これは、まず、お酒は、そのまま10%に上がります。
そして、飲食店も(お持ち帰り食品を除く)も、基本的に、10%に上がります。
ですから、ふつうに、ファミレスなどで食事をすると、10%です。
あと、自動車や、住宅などの減税は、どうなるのか。ということですが、
自動車・住宅減税が、ないわけではないのですが、
どうせ、減税するなら、ふつうに購入する時に、「消費税10%に上がりますが、2%の減税があります。」という減税なら、自動車・住宅に対する、影響はほとんどないと思いますが、そうじゃないんです。
まず、2%ほどの、高い減税は、ないですし、減税があるといっても、今回は、かなり複雑なんです。
複雑なので、自動車・住宅企業も、「減税ありますよー」といった、CMも、安易に流すこともできないのです。
次に、10月1日から、消費税が10%になることによって、
その負担は、平均的な世帯で、年間、6万2千円も増えると、政府も、認めています。
年間で、6万2千円というと、月で、約5000円の負担増になります。
どうでしょう。これを、平均的な家庭のお父さんの、お小遣いに例えましょう。
平均的なお父さんの、月の、お小遣いは、3万円と言われてます。
そうすると、10月1日から始まる消費増税で、そのお父さんの小遣いは、
3万円から、2万5千円に、減ってしまうのです。
たいしたこと、ないじゃん。
そう思う人も、いるかもしれませんが、これが、貧困世帯だったら、どうでしょう。
現在の日本の、年収200万円以下世帯は、18%います。
約2割で、5世帯に、1世帯は、この年収200万円以下世帯です。
そんな、貧困世帯で、月に、5000円も、負担が増えたら、どうでしょう。
人間というのは、お金の苦労に限らず、自分が、なってみないと分らない動物でありまして、
特に、最近の日本人は、冷たいものですから、やはり、他人事と思う人が、多いものでしょうか。
次に、いきましょう。
日米FTAです。
TPPにしろ、日米FTAにしろ、都会の人は、「農業のことでしょ。べつに、いいんじゃないの。」
だいたい、こんな感じでしょう。
しかし、日米FTAは、そんな甘いもんじゃ、ありません。
田舎の人は、情報が伝わっていますから、ちゃんと分っています。
なにしろ、米韓FTAという、大変な、前例があるわけですから。
これも、これで3回くらい書きますが、
アメリカでは、TPP(現在では日米FTA)の、ロビー団体が、
日本円で、年間で、5000億円ものの金額を、もう、10年ちょいも、
政治家を中心に、あちこちにばら撒いてきたわけですから、
(円で、5兆円は超えてる。)
日米FTAは、完全に、結ばれます。
これだけ、日本の経済が落ちぶれても、それでも世界から見たら、
日本の市場は、アメリカに次ぐ(中国除く)、ビッグマーケットだからです。
農業 畜産業 に加えて、
医療費大削減を狙う、財務省と結託しての、事実上の国民皆保険(健康保険)が、有名無実化されます。
つまり、病気の「保険対象外」を、徐々に、増やしていき、
そこに、アメリカの「健康保険会社」が、参入してくるのです。
日本の財務省は、医療費を大幅削減でき アメリカの健康保険会社は、たんまり儲ける。と。
そういうことなのです。
お解かり頂けたでしょうか。
あなた方が好きな、朝日やTBSは、私が述べたことを、そのまま報道してきたでしょうか。
1度も、したことがないでしょう。
そりゃ、そうです。
前も言ったとおり、朝日やTBSが、一番、小泉・竹中を、5年半も、ずっと応援していたメディアなわけですから。
それで、お話しした通り、選挙が終われば、すぐに、
「10月1日からの消費税UP」 「日米FTA」
こういうものが、あるわけですから、本来なら、野党が、過半数を取って、当たり前なのに、
これも、何度も言ってますが、
今の野党は、あまりにも弱すぎて、
分かりやすくいうと、のび太より、弱いので、
過半数を取るのは、無理。という、全くもっての情けなさ・・・・・。
じゃあ、もうちょっと詳しく、説明しましょう。
例えば、相撲でたとえると、
安倍自民は、「小結(こむすび)」レベルです。
しかし、今の野党は、十両より下の、「幕下 三段目」レベルです。
そういうことなんです。
かつて、これだけ弱い野党は、過去になかった。
なんで、こんなに、野党が弱いかが、分りますか。
簡単に、教えましょう。
頼りない
力がない
役者がいない
現実的で全有権者が喜ぶ代案を示さない(角栄を見習え)
(色んな意味で)得体が知れない
分かりやすくいうと、この、「5ない」なんです。
今の野党は、この、「5ない」が、あまりにも顕著になりすぎてるから、
弱いのです。
弱すぎるのです。
そういうわけで、私も疲れてきたので、この辺で、終わりにしたいと思います。
以上です。