イエズスイスとロスチャの縦ラインの下に有象無象がおり、その一つがファイブアイズであったりブッシュオバマヒラリーという傀儡だったりダマスゴミだったりする訳だが、米連邦警察も当然その下部組織の一つで、貴族のどの血統かとかフリメとイルミの兼務状況などはどうでもいいのである。
トランプのF35に対する有名な皮肉と言うかギャグで、F35ってすげーんだぜー、なにせ我々が誰も見たことがない位ステルスなのだからと言うのがあるが、同様に我々が確認のしようがない秘密組織を厳密に理解しようとするほど馬鹿げたものはなく、その性質が人事的か総務的か経理的か営業的か程度を押さえておけばよく、どうせ奥に引っ込んでるくそじじい以外は矢面に立ってる連中が覆面でも被って兼務している程度のもので、どの悪党がフリメの理事をしてるとかイルミの監査役をやってるとか超どうでもいいのである。
公務員の違法行為ではないが、どの公務員がどのような事をしたか特定するのではなく、組織として違法があれば損害賠償の対象となるのと同じように、ざっぱくな流れだけ把握すればよく、要はイエズスイス以下の泥棒組織が、また悪さをやってるなというところから落とし込んでいけばいいのである。
http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/668.html
29. 楽老[441] inmYVg 2019年4月14日 08:32:33 : QHkUDaloVM : ZjhxY3RmLkFlOU0=[163]
このスレに塵芥(チリアクタ)のようなコメが飛び交っている。
すかしたり、茶化したり、答えにならないことを無理無理答えにしてみたり
はたまたスライムのように気持ちの悪いコメが参戦したり
よほど宮本たけしが当選すると都合が悪いのだろう。
わたしは野党第一党としての枝野には期待している
そこにしか期待の持って行きどころが無いからだ
支持するのは山本太郎だ。
諸派ではなく何とか政党要件を満たすように議員を集めて欲しい。
宮本たけしを含めて個人参加の核として
オリーブの木ならぬ【れいわ新撰組】を
ただし、この名称何とかならぬものか
65. 2019年4月14日 08:33:04 : 9bESHEjuhs : QVFFUC5pOVljWk0=[208]
日韓首脳会談をごねる、安倍。
ロシアも中国も、韓国もどこからも、呼ばれなくなる、
必要の無い人に。
3. 2019年4月14日 08:33:19 : WytgVjLSJ6 : VFMzMVZhLk51RHc=[3]
高重要の会社は賃金も上がる
賃金が上げられないのはかえのきく会社だから
つまり賃金上昇までにはまだまだ淘汰される必要がある
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/157.html#c3
19. 今日にでも[176] jaGT@oLJgsWC4A 2019年4月14日 08:35:13 : RjEdXMlQ0s : c0x0WGY3QU1Lby4=[29]
野党が力を合わせて、安部一強を津扶桑というときに゜昔のことをもちだして、恨みつらみか。菅は政界去るべし。空気読めない政治家は邪魔。
一方「わいわ 新選組。」野山本太郎君 まさに時代の子 きたいしてます。総理をとれ。そして日米同盟
日本の独立・自民党の議員であろうとも国家に必要なら新内閣に入れるくらいの斬新さがほしい。「石破さん
あんた日本国のため外務大臣になってくれ。」そして国会でも議員同士の新しい投票行動が起こる。強行採決がなくなる。だけで日本が生まれ変わるも。共産党でもそうだ。最も共産党受けないだろうが。団結を叫ぶ前に議論だ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/608.html#c19
3. 2019年4月14日 08:36:43 : x3vm0BfegI : R2VyQ2lCLnV6Ly4=[2]
ハザール族偽ユダヤ勢力の壊滅が進行中ですので、納豆軍が最後の手段、ロシア侵略に動き始めましたが残念ながら中途半端な軍備、指揮命令系統では戦えません、先ず大義名分が無い、納豆軍の指揮はハザール族偽ユダヤ勢力ですのでアホがわめいて発する指揮命令等は誰も聞かないし、命令に従わない、ロシアの通常兵器が納豆軍の兵器より圧倒的に強力で、確実に破壊するので将兵達の士気は全く上がらない、敵前で白旗を上げる事に集中して如何に戦闘モードに成らない様にするのか必死で考えておる次第ですね。黒海のロシア基地はEMR攻撃できる電子戦闘部隊の兵器で、納豆軍の全ての兵器は無力化されて、艦船も航空機も動かない状況に為りますので、ロシア軍の小型兵器で納豆軍の全兵力は全滅します、この事実を理解しておる前線の将兵達は戦う意志がないことをハザール族偽ユダヤ勢力の作戦指令部隊は理解しておりませんので、納豆軍内部でハザール族偽ユダヤ勢力の上官に対して指揮権の下克上が起こり納豆軍はロシア中国軍の支配下に為りますので、欧米での軍事行動が全てハザール族偽ユダヤ勢力の完全壊滅駆逐に向かって大変な勢いで進行して参ります、当然この流れは東京にも現れて、ハザール族偽ユダヤ勢力のノータリン安倍朝鮮テロリスト集団政権の完全壊滅だけでなく、明治維新以降のノータリン朝鮮半島テロリスト集団統治の終焉を迎え、ハザール族偽ユダヤ勢力の下僕達の完全壊滅死滅駆逐に向かって参ります、皆さんもしっかりこの歴史的大転換ショーをシッカリ記録して二度とハザール族偽ユダヤ勢力が台頭しない様に徹底的に殲滅して参りましょう、先ずは自民党清和会議員の完全壊滅、創価学会統一教会の朝鮮カルト工作員部隊の完全壊滅から始まり、官僚公務員政治家のハザール族偽ユダヤ勢力の下僕を完全壊滅させて特に経団連の前会長、現会長の完全駆逐小泉竹中安倍麻生の最悪朝鮮人テロリスト集団の完全壊滅死滅させて、電通の完全壊滅等の日本人を奴隷化してきた全世界の勢力を完全死滅させて良い世界にしていく努力を世界中の皆さんで協力して進めて参りましょう。
http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/667.html#c3
11. 2019年4月14日 08:37:17 : q4HLyru6DY : S3M4WHJ5WHg0LmM=[4]
原子力発電に反対する人は反日、原発推進は愛国。とうとう原子力村はこんなキャンペーンを張り始めた。韓国には無理やり福島産の食品を買わせようとして失敗。
むしろ原子力村は売国、世界から孤立しつつある。
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/367.html#c11
36. 2019年4月14日 08:38:18 : 9bESHEjuhs : QVFFUC5pOVljWk0=[209]
三浦瑠璃も、
いつも戦闘態勢。顔がかかって来いと言う表情。
こういう人は差別意識は強い。幸せじゃないんだろう。
3. 2019年4月14日 08:38:45 : GSkoRSseGU : dUNURnpEd1NlOC4=[23]
国際社会は、今の安倍政権が、国の根幹統計資料や重要書類等を捏造、改竄、隠蔽することを認識しつつある。WTOの判定にもそれが伺える。一旦、こう云う認識が定着すると信頼を取り戻すのに途方もない時間を要するようになることは周知のことである。
ゴーン問題にも、日産西川と検察による捏造、改竄、隠蔽が行われているはずだと国際社会が考えても何の不思議もない。私自身もそうである。
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/154.html#c3
16. 2019年4月14日 08:43:10 : DihQOIIP96 : UUc5elpDWWdVeTY=[20]
野党不利だとか、野党有利だということは、誘導の意味もあるので、マスコミの報道には気を付けた方が良いと思う。
また、自民党と維新とは違っている。維新は安倍さんが応援しているように思えるが、自民党の安倍さんに近くない人たちは負けている。
遠隔操作のできる開票機械が2006年に作られたらしい。遠隔操作できれば何でもできる。2006年はだれが首相だったのでしょう・・・・・
https://www.youtube.com/watch?v=T8i4rNuPjiU
後ろの方で語っています。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/614.html#c16
6. スポンのポン[11088] g1iDfIOTgsyDfIOT 2019年4月14日 08:44:42 : YLRU9o6eFk : dUpJOXhqbEFjRlU=[268]
永田町のウジ虫ども・・・✖
自民党のウジ虫ども・・・◎
■偶然ではない
意図的にそうしている
政界全体を批判する⇒自民党にダメージはない
結局この会社は批判してるように見せかけて
たくみに自民党を守っている。
嘘だと言うなら
「自民党=傀儡政権」
「安倍晋三=売国奴」
「自民党=利権政治」と書いてみろ
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/621.html#c6
3. 2019年4月14日 08:45:50 : HEShkUHyfY : M3VHQ2E4MTRMN3c=[1]
結局、絶望の党騒動の繰り返しか。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/622.html#c3
ドイツとロシアにはさまれた国々、ポーランド、ベラルーシ、ウクライナ、バルト諸国、西部ソ連地域(=ブラッドランド)において、ヒトラーとスターリンの独裁政権は、1933年〜1945年の12年間に1400万人を殺害した。
ブラッドランド : ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実 – 2015/10/15
ティモシー スナイダー (著), Timothy Snyder (原著), & 1 その他
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89-%E4%B8%8A-%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3-%E5%A4%A7%E8%99%90%E6%AE%BA%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F-%E5%8D%98%E8%A1%8C%E6%9C%AC/dp/4480861297
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89-%E4%B8%8B-%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3-%E5%A4%A7%E8%99%90%E6%AE%BA%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F-%E5%8D%98%E8%A1%8C%E6%9C%AC/dp/4480861300/ref=sr_1_fkmrnull_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3+%E5%A4%A7%E8%99%90%E6%AE%BA%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F&qid=1555198794&s=books&sr=1-1-fkmrnull
▲△▽▼
【犠牲者1400万!】スターリンとヒトラーの「ブラッドランド」1933〜1945
http://3rdkz.net/?p=405
筑摩書房の「ブラッドランド ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実」(ティモシー・スナイダー著)によれば、ドイツとロシアにはさまれた国々、ポーランド、ベラルーシ、ウクライナ、バルト諸国、西部ソ連地域(=ブラッドランド)において、ヒトラーとスターリンの独裁政権は、1933年〜1945年の12年間に1400万人を殺害した。この数字は戦争で死亡した戦死者は一人も含まれていない。戦闘による犠牲者ではなく、両政権の殺戮政策によって死亡した人々だ。犠牲者の大半はこの地域に古くから住まう罪もない人々で、一人も武器を持っておらず、ほとんどの人々は財産や衣服を没収されたうえで殺害された。
「ブラッドランド」には、ルーマニア、ハンガリー、ユーゴスラヴィア、ナチ西部占領地域は含まれていない。ルーマニアではファシスト政権の反ユダヤ政策により、強制収容所や移送中の列車の中で30万人が死亡したが、これはナチやソ連政府とは無関係な殺害政策である。ハンガリーでは戦争末期に40万人のユダヤ人がアウシュビッツに送られて死亡したが、ソ連は関与していない。ユーゴではナチ傀儡「クロアチア独立国」により数十万人のユダヤ人やセルビア人が殺害されたが、ユーゴがソ連に支配されたことはない。フランスでも反ユダヤ政策によりユダヤ人が絶滅収容所に送られたが、「ブラッドランド」からは外れる、とのこと。
その理由は、あくまで上記のようにポーランド、ベラルーシ、ウクライナ、バルト諸国、西部ソ連地域のみに的を絞っているからだ。これらは戦前にはソ連に、戦間期にはナチスの大量殺人政策に痛めつけられた地域である。双方の無慈悲なテロに晒され夥しい数の人が死んだ”流血地帯”である。
筑摩書房「ブラッドランド」を読み解きながら、この地域で一体何が起こったのかまとめたい。
ブラッドランド=”流血地帯”はどういう意味を持つか
ブラッドランドは…
・ヨーロッパユダヤ人の大半が住んでいた
・ヒトラーとスターリンが覇権をかけて争った
・ドイツ国防軍とソ連赤軍が死闘を繰り広げた
・ソ連秘密警察NKVD(内務人民委員部)とSS(ナチス親衛隊)が集中的に活動した
…地域である。
ブラッドランドにおける主な殺害方法
1400万人殺したといっても、高度なテクノロジーは一切使われておらず、野蛮な方法であった。
ほとんどは人為的な飢餓による餓死である。
その次に多いのは銃殺である。
その次に多いのはガス殺である。
ガスも高度なテクノロジーとは無縁であった。ガス室で使用されたガスは、18世紀に開発されたシアン化合物や、紀元前のギリシャ人でさえ有毒だと知っていた一酸化炭素ガスである。
ウクライナの人為的飢餓テロー犠牲者500万人
1929年〜1933年にかけて餓死したウクライナ農民の死亡率。赤は25%以上。ほぼ全滅した村も多くあった。
1930年代初頭、第一次五か年計画、集団農場化を焦るスターリンは、反抗的なウクライナ農民を屈服させるために飢餓を利用した。
年間770万トンにも及ぶ血も涙もない食糧徴発作戦により、少なくとも500万人のウクライナ農民が人為的な飢餓に追い込まれて死亡した。
食料徴発隊は共産党員、コムソモール、地元の教員・学生、村ソヴィエトの理事や議員、OGPU(合同国家政治保安部)で構成された《ブリガーダ》と呼ばれる作業班で、ほとんど盗賊と変わらなかった。作業班は家から家へと渡り歩き、家の中を隅から隅まで探し、屋根裏や床を破壊し、庭を踏み潰し、棒を突っ込んで穀物を探した。
村でも街でも国の組織にハッパをかけられ、残虐行為が広がっていた。
http://3rdkz.net/?p=405
ある妊娠中の女性が小麦を引き抜いたとして板切れで打ちすえられ死亡した。
三人の子供を抱えた母親は集団農場のじゃがいもを掘り出したとして警備員に射殺された。子供たちは全員餓死した。
ある村では穀物をむしり取ったとして7人の農民と14歳と15歳の子供達3人が銃殺された。
《ブリガーダ》は狂ったように食物を探しまわり、飢餓によって手足の浮腫が生じていない農民の家を怪しんで捜索した。しまいにはサヤエンドウ、ジャガイモ、サトウダイコンまでも取り上げた。餓死したものたちも瀕死の者たちも一緒になって共同墓地に放り出された。
人々の餓死は1933年初春に最高潮に達した。
“
雪が解け始めたとき、本物の飢餓がやってきた。人々は顔や足や胃袋をふくらませていた。彼らは排尿を自制できなかった・・。今やなんでも食べた。ハツカネズミ、ドブネズム、スズメ、アリ、ミミズ・・骨や革、靴底まで粉々にした。革や毛皮を切り刻み、一種のヌードル状にし、糊を料理した。草が生えてくるとその根を掘り出し葉や芽を食べた。あればなんでも食べた。タンポポ、ゴボウ、ブルーベル、ヤナギの根、ベンケイソウ、イラクサ・・
”
33年の冬までに、ウクライナの農民人口2000〜2500万人のうち、4分の1から5分の1が死んだ。
彼らは孤独のまま、極めて緩慢に、なぜこんな犠牲になったのかという説明も聞かされずに、自分の家に閉じ込められ、飢えたまま置き去りにされ、ぞっとするような死に方をしていったのだ。
1345345447_959eb1e91e65[1]
“
ある農家はまるで戦争であった。みんな他を監視していた。人々はパンのかけらを奪い合った。妻は夫と、夫は妻といがみ合った。母は子供を憎んだ。しかし一方では最後の瞬間まで、神聖犯すべからざる愛が保たれていた。四人の子供を持った母親・・彼女は空腹を忘れさせようとして子供におとぎ話や昔話を聞かせてやった。彼女自身の舌は、もうほとんど動かないのに、そして自分の素手の腕さえ持ち上げられないのに、子供らを腕の中で抱いていた。愛が、彼女の中に生きていた。人々は憎しみがあればもっと簡単に死ねることを悟った。だが、愛は、飢餓に関しては、何もできなかった。村は全滅であった。みんな、一人も残っていなかった。
”
大粛清ー犠牲者70万人以上
greatpurge
ウクライナ大飢饉が一息ついた1934年1月、ナチスドイツとポーランドが不可侵条約を結んだ。当時のソ連はドイツ、ポーランド、日本という3つの宿敵に囲まれている形であった。ドイツとポーランドが手を結んだ今、ソビエト領内のポーランド人や少しでもポーランド人と関わりを持つ者は全てスパイとなった。
同年12月、レニングラード党第一書記キーロフが暗殺された。彼はスターリンにつぐナンバー2の権力者だった。スターリンはこれを最大限利用し、国内に反逆勢力がいるということを強調した。あたかも陰謀が常に存在するかのように。だがキーロフ暗殺の黒幕はスターリンその人であることが疑われている。
また、スターリンは集団農場化の大失敗によって引き起こされたウクライナの大飢饉を、外国のスパイ勢力の陰謀のせいだと主張した。
1936年、スターリンの妄想に付き従うものは重臣たちにさえ多くなかった。そんな中、ポーランド人のニコライ・エジョフという男がスターリンによってNKVD長官に任命されると、この男は反体制派とされる人々を嬉々として自ら拷問にかけ、手当たり次第にスパイであると自白させて銃殺にした。
1937年にはスターリンに歯向かうものは国内にいなかったが、依然政敵のトロツキーは外国で健在であり、ドイツとポーランドと日本という、いずれもかつてはロシア帝国やソビエト赤軍を打ち負かした反ソ国家に囲まれていた。スターリンは疑心暗鬼に囚われた。ドイツとポーランドと日本が手を携えて攻めてくるかもしれない……トロツキーが(かつてレーニンがそうしたように)ドイツ諜報機関に支援されて劇的にロシアの大地に帰還し、支持者を集めるのではないか……今こそ一見無害に見える者たちの仮面をはぎ取り、容赦なく抹殺するのだ!1937年の革命20周年の記念日に、スターリンは高らかにそう宣言した。
ポーランド人やドイツ人、日本人、またはそのスパイと疑われた人々や、元クラーク(富農)や反ソ運動の嫌疑により、約70万人の国民がスターリンとエジョフのNKVDによって銃殺された。また数え切れないほどの人々が拷問や流刑の過程で命を落とした。
粛清の範囲は軍や共産党やNKVDにまで及び、国中がテロに晒された。
殺された一般国民は全員、荒唐無稽な陰謀論を裏付けるために拷問によって自白を強要された無実の人々であった。
大粛清開始時のNKVD上級職員の3分の1はユダヤ人であったが、1939年には4%以下となっていた。スターリンは大粛清の責任をユダヤ人に負わせることを企図し、事実ヒトラーがそう煽ったように、後年ユダヤ人のせいにされた。こうしてのちに続く大量虐殺の布石がうたれたのである。
ポーランド分割ー犠牲者20万人以上
Soviet_and_German_Troops
1939年ブレスト=リトフスク(当時はポーランド領)で邂逅する独ソの将兵。両軍の合同パレードが開催された。
1939年9月中旬、ドイツ国防軍によってポーランド軍は完全に破壊され、戦力を喪失していた。極東においてはノモンハンにおいてソ連軍が日本軍を叩き潰した。その一か月前にはドイツとソ連が不可侵条約を結んでいた。世界の情勢はスターリンが望むままに姿を変えていた。
ヒトラーはポーランド西部を手に入れて、初めての民族テロに乗り出した。
スターリンはポーランド東部を手に入れて、大粛清の延長でポーランド人の大量銃殺と強制移送を再開した。
ドイツ国防軍の末端兵士に至るまで、ポーランド人は支配民族(=ドイツ人)に尽くすための奴隷民族であると教えられた。ドイツ将兵はポーランド人を気まぐれに虐待し、ドイツ兵一人が傷つけば身近なポーランド人を報復として数百人規模で銃殺した。また、ドイツ兵は平然とポーランド女性やユダヤ人女性を強姦した。銃声が聞こえれば付近の村人をフェンスの前に並ばせて皆殺しにした。またポーランド軍捕虜から軍服を奪い去り、ゲリラと決めつけて問答無用に銃殺にした。ポーランドにはユダヤ人が数多くいたが、ドイツ兵は彼らも気まぐれに虐待を加え、婦女子を強姦し、村人を銃殺し村を焼き払った。また、ドイツ空軍は開戦以来都市に無差別の爆撃を加え続け、戦闘の混乱により東に逃げる人々の列に機銃掃射を加えて楽しんだ。
1939年末までにドイツ兵に殺されたポーランド民間人は45000人に上った。
http://3rdkz.net/?p=405&page=2
戦後はドイツ軍政と、諜報機関のトップであるラインハルト・ハイドリヒによって編成されたナチス親衛隊の移動抹殺部隊により、ポーランドのエリート階層は根絶やしにされ、銃やガスや人為的飢餓でのきなみ絶滅の憂き目にあった。これは「AB行動」と呼ばれる。
ヒトラーの目的はポーランドをドイツの人種差別主義者の理想通りの世界とすること、社会からドイツの支配に抵抗する力を奪うことだった。とはいえ、当時のドイツの殺戮班はこの手のテロにまだ不慣れで、NKVDほど効率的に敵を排除することができず、総督府領内で徐々にレジスタンス活動が活発化して行く。
ソ連の場合、チェーカーやゲーペーウーを前身に持つエリートテロ組織であったNKVDや、革命初期の内戦期からテロの執行機関であった赤軍がもっとうまくやった。
ソ連軍は9月中旬、50万の大軍勢を持って、既に壊滅したポーランド軍と戦うために、護る者が誰もいなくなった国境を超えた。そこで武装解除したポーランド将兵を「故郷に帰してやる」と騙して汽車に乗せ、東の果てへ輸送した。
ポーランド将校のほとんどは予備役将校で、高度な専門教育を受けた学者や医師などの知識階級だった。彼らを斬首することにより、ポーランドの解体を早めることが目的だった。
同じころNKVDの職員が大挙してポーランドに押し寄せた。彼らは10個以上の階級リストを作成し、即座に10万人以上のポーランド民間人を逮捕。そのほとんどをグラーグ(強制収容所)へ送り、8000人以上を銃殺した。またすでに逮捕されたポーランドの高級将校たちを片っ端から銃殺にし、ドイツの犯行に見せかけた。そして家族をグラーグへ追放した。銃殺された者は20000人以上、将校の関係者としてグラーグへ送られた者は30万人以上とされる。そのほとんどは移送中の汽車の中や、シベリアやカザフスタンの収容所で命を落とした。
独ソ双方から過酷なテロを受けたポーランドでは、20万人が銃殺され、100万人以上が祖国を追放された。追放された者のうち、何名が死亡したかはいまだ未解明である。
独ソ開戦ー犠牲者?
horocaust
ドイツは第一次大戦で英軍の海上封鎖により76万人が餓死した苦い記憶を持つ。その歴史を熟知していたヒトラーは、食糧不安を解消するためになんとしてもウクライナが欲しかった。ウクライナはソ連の穀物生産の90%をしめるヨーロッパ有数のカロリー源であった。ヒトラーは東方総合計画を策定した。これは端的にいえばウクライナを占領し、農民を全て餓死させ、空白になった土地にドイツ人を入植させる。こういうものだった。
ドイツの計画立案者たちは、33年のウクライナ大飢饉に倣い、集団農場を使って農民を餓死させる計画を立てた。また、戦争によって拡大した領土に住まうドイツ人や前線に送るドイツ兵に食糧を効率的に供給するために、スラブ人やユダヤ人から食べ物を取り上げ、餓死させる計画を立てた。これはつまり、ソ連地域の大都市を破壊し、森に帰すことで冬の寒さに晒し、1942年の春までに3000万人を餓死させるというものだった。
しかし、戦況が思ったよりも長引き、ドイツ国防軍は苦戦し、進軍が遅れたために計画通りにはいかなかった。都市や集団農場の住民を殺して食糧源がなくなれば戦況は壊滅的に悪化するだろう。このような事情に加え、ナチス親衛隊やドイツ国防軍にソ連NKVDほどの実力はなかった。実際には飢餓計画は実行不可能だったのである。しかし、ドイツ国防軍に捕らえられた300万のソビエト兵捕虜は、冬の荒野に鉄条網を張り巡らせただけの収容所ともいえぬような場所に拘禁され、食べ物を与えられずほとんど全員が餓死した。またドイツ国防軍やナチス親衛隊は、50万人の捕虜を銃殺し、260万人の捕虜を餓死させるか、移送中に死に至らしめた。初めから殺すつもりだったのだ。犠牲者は310万人ともいわれる。
また、ドイツ兵はポーランド人よりもさらに劣等な人種としてロシア人を見ていた。ドイツ兵は彼らをためらうことなく銃殺したが、このような民間人に対する犯罪行為は、バルバロッサ命令という形で合法とされた。
また、コミッサール命令という政治将校、共産党員、赤軍将兵、または市民のふりをしたゲリラは問答無用に処刑して良いことになっていた。この定義にユダヤ人が含まれるようになると殺戮は拡大した。犠牲者はあまりにも膨大で、はっきりとした数字は未解明である。
1941年の9月までにドイツ軍が包囲した、ソビエト北の要衝レニングラードでは本格的な兵糧攻めが行われた。900日間にわたる包囲戦により、100万人の市民が餓死した。ヒトラーは東方総合計画により、レニングラードを完全に破壊して更地にしたうえでフィンランドに引き渡すつもりだった。はじめから住民を全て殺すつもりだったのである。包囲下のレニングラードでもNKVDは微塵も揺らぐことなく健在で、裏切り者を探し回っては銃殺していた。レニングラード市民は独ソ双方から過酷なテロを受けたのである。
また、1944年のワルシャワ蜂起では、20万人の市民が戦闘の巻き添えになって死亡し、70万人の市民が市内から追放された。
ホロコーストー犠牲者540万人
holocaust2
ホロコーストはバルト諸国のリトアニアから開始された。ナチス親衛隊はリトアニアやラトヴィアで現地民を扇動してポグロムを引き起こし、ユダヤ人やNKVD、共産党員を殺害。ドイツ軍や警察はユダヤ人の成人男性をスパイやゲリラと見なして銃殺した。
1941年の8月ごろになると、ヒトラーは既にソ連への奇襲作戦が失敗し、戦争終了を予定していた9月中旬までにモスクワを占領することは不可能そうであると悟った。総統はせめてユダヤ人を皆殺しにすることを考えた。こうしてユダヤ人の女性や子供・老人がゲリラの定義の中に含まれた。
ポーランドの時と同じように、ソ連の指導者たちを排除するため、保安諜報部(SD)と警察の特殊部隊が編成されていたが、彼らの任務はいつしかユダヤ人を全て殺すことへと変化して行った。SDと警察の移動抹殺作戦により、リトアニアのユダヤ人20万人のうち19万5千人が銃殺された。その他の地域でも気の狂ったような大量銃殺が繰り広げられ、その凶行をとめることができる者はいなかった。全ては総統命令として正当化されたのである。
ウクライナ、ベラルーシ、西部ソ連地区でも状況は似たようなものだった。ドイツ軍が版図を広げるたびに移動抹殺隊が影のように現れ、現地徴集兵を雇ってユダヤ人や共産党員、精神障害者や同性愛者を手当たり次第に銃殺した。ウクライナのキエフではたった2日で3万人以上のユダヤ人婦女子が銃殺され、ベラルーシでは過酷なパルチザン戦が繰り広げられ、国民の4分の1が巻き添えになって殺された。移動抹殺作戦の犠牲者は100万人以上と推計される。
http://3rdkz.net/?p=405&page=3
ポーランドには6つの絶滅収容所が設置され、ヨーロッパ各地からユダヤ人や政治犯、思想犯、同性愛者や障害者がかき集められて、飢餓や強制労働や銃やガスによって命を絶たれた。犠牲者は250万人を超える。
ホロコーストの結果、ヨーロッパの全ユダヤ人のうち3分の2が殺害され、なかでもポーランドの被害が最も深刻で、90%以上、300万人のユダヤ人が絶滅された。
抵抗の果てに
redarmyrape
戦争後期、ソ連軍はドイツ軍を打ち破って東プロイセンへ侵入した。そして彼らは目に付く全ての女性を強姦しようとした。その時点でドイツ成人男性の戦死者数は500万人にのぼっていた。残った男性はほとんど高齢者や子供で、彼らの多くは障害を持っていた。女性たちを守る男はいなかった。強姦被害にあった女性の実数は定かではないが数百万人に及ぶと推定され、自殺する女性も多かった。
それとは別に52万のドイツ男性が捕えられて強制労働につかされ、東欧の国々から30万人近い人々が連行された。終戦時までに捕虜になり、労役の果てに死亡したドイツ人男性は60万人に上った。ヒトラーは民間人を救済するために必要な措置を一切講じなかった。彼は弱者は滅亡するべきだと思っていた。それはドイツ民族であろうと同じだった。そして彼自身も自殺を選んだ。
ヒトラーの罪を一身に背負わされたのが戦後のドイツ人であった。新生ポーランドではドイツ人が報復や迫害を受け、次々と住処を追われた。ポーランドの強制収容所で死亡したドイツ人は3万人と推計される。1947年の終わりまでに760万人のドイツ人がポーランドから追放され、新生ポーランドに編入された土地を故郷とするドイツ人40万人が移送の過程で死亡した。
戦間期のスターリンの民族浄化
独ソ戦の戦間期には、対独協力の恐れがあるとみなされた少数民族の全てが迫害を受けた。
1941年〜42人にかけて90万人のドイツ系民族と、9万人のフィンランド人が強制移住させられた。
1943年、ソ連軍がカフカスを奪還すると、NKVDがたった1日で7万人のカフカス人をカザフスタンとキルギスタンに追放した。更にNKVDはその年の12月には、2日間で9万人のカルムイク人をシベリアへ追放した。
1944年にはNKVD長官ベリヤが直接指揮を執って、47万人のチェチェン人とイングーシ人をわずか一週間で狩り集めて追放した。一人残らず連行することになっていたので、抵抗する者、病気で動けない者は銃殺され、納屋に閉じ込めて火を放つこともあった。いたるところで村が焼き払われた。
同年3月、今度はバルカル人3万人がカザフスタンへ追放され、5月にはクリミア・タタール人18万人がウズベキスタンへ強制移住させられた。11月にはメスヘティア・トルコ人9万人がグルジアから追放された。
このような状況であったから、ソヴィエトと共に戦ったウクライナやバルト諸国やポーランド、ベラルーシでもNKVDの仕事は同じだった。赤軍や新生ポーランド軍は、かつては味方だったパルチザンに対して牙をむいた。少数民族や民族的活動家はのきなみ捕えられ、同じように東の果てに追放されたのだった。その数は1200万人に及んだ!
おわりに
長年、ドイツとロシアにはさまれた国々の悲惨な歴史に圧倒されていた。これ以上恐ろしい地政学的制約はないだろう。ドイツとソ連の殺害政策によって命を失った人々は、誰一人武器を持たない無抵抗の民間人は、それだけで1400万人に及ぶ。もちろんこれは戦闘による軍人・軍属の戦死者は含まれていない。またルーマニアやクロアチアやフランスの極右政権によって虐殺されたユダヤ人やセルビア人は数に含まれていない。
ドイツとソ連の殺害政策は、偶発的に起こったのではなく、意図的に明確な殺意を持って引き起こされた。その執行機関はNKVDであり、赤軍であり、ドイツ国防軍であり、ドイツ警察であり、ナチス親衛隊だった。その殺し方は飢餓が圧倒的に多く、その次に多かったのが銃で、その次がガスである。
アウシュビッツはホロコーストの象徴だが、アウシュビッツで死亡したユダヤ人は死亡したユダヤ人の6分の1に過ぎない。アウシュビッツが本格的に稼働するころには、既にユダヤ人の多くは命を落としていた。
ベルゲン・ベルゼンやダッハウ解放後の悲惨な写真は人々の記憶に刻みつけられたが、それらはどちらも絶滅収容所ではなく、西側の連合軍が解放した絶滅収容所は一つもなく、カティンの森もバビ・ヤールも、西側の目に触れたことは一度もない。
ナチス崩壊後も、スターリンの赤い帝国が厳重に引いた鉄のカーテンによって、ロシアばかりでなく、ドイツの犯罪行為も闇に葬られてしまった。ナチスドイツの東部捕虜収容所は、絶滅収容所以上の絶滅施設であった。そこでは310万人が飢餓や銃によって殺害され、ソ連兵捕虜の死亡率は60%近くに上った。ヒトラーの東方総合計画の検証もほとんど進まなかった。”ブラッドランド”は、全て戦後スターリンの帝国に覆い隠されてしまったからである。
激しい人種差別と階級的憎悪、独裁者の偏執的かつ無慈悲な実行力が両国に共通に存在していた。
海に囲まれた我が国には、人種差別がどれほどの暴力を是認するものなのか、階級憎悪がどれほどの悲劇を生んできたのか、ピンとこない。
知ってどうなるものでもないが、この恐ろしい歴史を興味を持ったすべての人に知ってもらいたい。
http://3rdkz.net/?p=405&page=4
75. 2019年4月14日 08:47:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1269]
ドイツとロシアにはさまれた国々において、ヒトラーとスターリンは 1933年〜1945年に1400万人を殺害した
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/344.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/464.html#c75
7. 2019年4月14日 08:50:52 : FihR7U8hTQ : VDR4NTJGNU1ZY2M=[12]
>そんな政党にこの国の将来を任せて大丈夫なはずはない
だからこそ政権交代が必要なんですよね。
野党は鳩山さんのために発言の場をつくってほしいです。
ネトサポが必死にネガキャンするでしょうけど、それは安倍や麻生が鳩山さんを恐れているから。
惑わされずにまた政権交代へ向かってまとまってほしい。
そうすれば野党への期待が高まって投票率も必ず上がるはずです。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/621.html#c7
52. おじゃま一郎[7065] gqiCtoLhgtyI6phZ 2019年4月14日 08:52:35 : 18ePLwhr5w : SkNWdnIyRXJIQ1U=[9]
>50. 日高見連邦共和国
>政治や生活は“ゲーム”ではない。生きるか死ぬかの“真剣勝負”だ。
なるほど。毎日緊張に満ち満ちて生きているんだ。ご苦労様。
枝野立憲の場合、「他の野党と共闘しない」という選択肢を持っている。
それは他の野党が共闘することによって与えるマイナス要因を持っている
ので自滅すると分かっているからだ。
したがって立憲は共闘に関し議論をしないのが得策なのである。これは
立憲の支持者も同じである。元総理のカンが、国民民主に
解党しろと本音をいって、枝野党首に戒められたのを見てもわかるだろう。
4. 2019年4月14日 08:54:48 : KAuxhBwC2s : cFBRMldXYm5KcE0=[3]
⇒《県政界には「再協議したが駄目だった、と階氏に納得させる筋書きがあるのではないか」と読み「階氏こそ追い詰められている」との見立てもある。》
そんな感じですね。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/622.html#c4
8. 2019年4月14日 08:55:22 : 9bESHEjuhs : QVFFUC5pOVljWk0=[210]
なんでも、解禁となり、気味の悪い、
インターネット会社がばい菌のように増え、中国のように
社会主義ではないので統制がきかず、薄気味悪い。
安倍が信用ならず、、TVのコマーシャルがサギ商品だったりが、日常茶飯事。
クレームの声を拾う場所が無い。
最近、バッファローのエアーステーションコネクトとか、
なりふり構わぬ宣伝が、電波妨害寸前、の下品さ。
太陽光パネルも、勝手に野放ししているので、
問題が起きると、自然再生エネルギーに問題があるかのような、情報操作。
安倍が安倍である限り、この国は信用度のとても低い社会となった。
犠牲者100万?!
ナチ傀儡『クロアチア独立国』のセルビア・ユダヤ・ロマ人大量虐殺の全貌
【バルカンのアウシュビッツ】 2017/5/12
http://3rdkz.net/?p=498
あまり表に出てこないナチ傀儡国「クロアチア独立国」の、主に強制収容所のシステムの概要を説明します。
《対独協力》
大戦中にナチスドイツの手足となって協力した国々を対独協力国と呼びます。ソ連崩壊後、《対独協力》がこれまで考えられてきた以上に大きな規模で行われていたことがわかってきました。それまで《対独協力》はいわば影の歴史でした。ナチスが崩壊したあと、対独協力国は戦争やユダヤ人大虐殺の責任をすべてナチスやヒトラーやその親衛隊にかぶせようとしてきました。「自分たちも被害者だった」というテーゼを用いて国際社会の目をそらそうとしました。しかも、ほとんどの対独協力国は戦後、ソ連邦の鉄のカーテンの内側へと姿を暗ませます。新しい人民政府は当然自らの罪を認めず、「あれはドイツ人に強要されたことであった」と言い続けました。西側の調査はソ連崩壊後まで立ち入ることができず、《対独協力》は歴史の闇に埋もれて行くのです。
そんな対独協力国の中でも、ひと際異質だったのが、ナチ傀儡『クロアチア独立国(Nezavisna Država Hrvatska=以下NDH)』です。
1941年4月、ドイツ軍をはじめとした枢軸軍によって反独政府が打倒されると、その後釜として据えられたのがNDHです。指導者は弁護士のアンテ・パヴェリッチ博士で、この人物はもともとユーゴスラヴィア連合王国の政権を打倒し、クロアチアを独立させることを目指す政治家でした。彼は危険人物とみなされて国外追放され、イタリアなどに亡命します。いつしか、現状を打開するための手段として選んだのはテロでした。『ウスタシャ(=蜂起する者)』というテロ組織を率い、ハンガリーやイタリアのファシスト政権から支援を受けていました。1920年代には既にセルビア人を絶滅させるための計画を練っていたといわれています。
多様な民族を持つユーゴ
大戦期間中のユーゴスラヴィア全体の地図。ドイツ、イタリア、ブルガリア、ハンガリー、アルバニアなどに解体され、残った領土をNDHやセルビア救国政府などの傀儡政権が支配しました。
そんなテロ組織の代表者が、いまやもともとのクロアチアの領土に加え、ボスニア全土、セルビアの一部という広大な領土を統治する権限を得ました。国民はクロアチア人ばかりではなく、イスラム教を崇拝するボシュニャク人、セルビア正教会を崇拝するセルビア人、ユダヤ人やロマ人、その他多くの少数民族も混ざっていました。クロアチア人は国民の3分の2に過ぎなかったのです。
クロアチア人とセルビア人は長年の因縁がありました。クロアチア人は、セルビア人主導のユーゴ王国の中で冷遇されている、と長年感じていました。ユーゴ連合王国の中でクロアチア人が限定的ながら自治権をようやく得たのは1939年のことで、これはクロアチア人による怒りが最高潮に高まっていたからです。
とはいえ、クロアチア人とセルビア人には、人種的な違いはほとんどありません。どちらも南方スラヴ人に分類され、ほとんど同じ言語を話します。クロアチア語とセルビア語は、双方ともにラテン文字でもキリル文字でも表記することができます。違いがあるとすれば、それは宗教でした。クロアチア人は伝統的にカトリック教徒が多く、セルビア人はセルビア正教会の信者が多かったのです。よって、両民族の争いは自然と宗教戦争的色合いを強めました。
ウスタシャは棚ボタで転がってきた政権運営を単独ではうまくやれませんでした。党員は数百名にすぎず、主義主張もテロに頼る性格を除けばてんでバラバラでした。そんな中、思想的統一と新たな党員を大量に提供したのが、ユーゴ全土に存在していたカトリック教会です。ウスタシャの思想はカトリック教会の影響を強く受けています。そして真っ先に取りかかった仕事は異教徒の粛清でした。特にターゲットとされたのはセルビア人、ユダヤ人、ロマ人、共産主義者でした。ちなみに、ムスリムは第三帝国の方針に影響されたのか、クロアチアの絶滅政策に巻き込まれることはありませんでした。(イスラム教と第三帝国の黒い関係は、語りだすと膨大になる興味深いトピックスで、ここでは触れません)
クロアチアに存在した絶滅収容所
ユーゴに存在した強制収容所。約70のうち、いくつかは絶滅収容所と呼ばれました。ウスタシャはナチスドイツよりも早く絶滅収容所を欧州に設置しました。※アウシュビッツのほうが建設は早いですが、アウシュビッツ=ビルケナウが絶滅収容所として使用されはじめたきっかけは、独ソ戦の戦況の後退によるといわれビルケナウをはじめとしたドイツの絶滅収容所の多くは1941年10月以降に建設されています。
http://3rdkz.net/?p=498
1941年4月にはクロアチア各地でユダヤ人、セルビア人狩りが行われ、各地の収容所へと拘禁されました。そして彼らは下記の処刑場=絶滅収容所へと送られてゆくのです。
ヤドヴノ絶滅収容所(KZ Jadovno)
(41年5~8月)
犠牲者が投げ落とされた自然の穴。
1941年5月、ウスタシャ政権は欧州最初の絶滅収容所を作り上げました。それはヤドヴノ絶滅収容所と呼ばれました。クロアチアの西方、アドリア海に近いこの場所は、ゴスピッチ県警の管轄下の刑務所、『ゴスピッチ収容所』と隣接していました。ゴスピッチ収容所は中継地点としての役割を果たし、収監された者はほとんど確実にヤドヴノ絶滅収容所へと送られ、ほとんど確実に死亡しました。殺し方は、収容所周辺に存在したカルスト地形の洞穴に落とすという方法です。ヤドウノにはゴスピッチ経由で連日千人前後のセルビア人、ユダヤ人が連行されていたといいます。ヤドヴノで殺された人々の数は35000〜72000と言われています。
パグ島絶滅収容所(KZ Pag=KZ Slana,Metajna)
(41年6~8月)
ゴスピッチを経由して人々が連行された収容所はヤドヴノだけでなく、アドリア海に浮かぶパグ島も同様でした。41年6月にパグ島にはスラナ・メタイナという二つの収容所が設置され、これらはやはり人を殺すために作られた絶滅収容所でした(スラナは男性収容所、メタイナは女性収容所)。主な殺し方は重りを巻きつけて運河に蹴り落とすという方法が採用され、ほとんどの犠牲者は溺死でした。
8月20日にここは閉鎖され、その後島を占領したイタリア軍が、伝染病蔓延を恐れ死体を焼却しました。生き残った囚人はヤドヴノかヤセノヴァツに送られ、ほとんど死亡したと言われています。
パグ島のパノラマ写真。二つの絶滅収容所があった。
ヤセノヴァツ収容所群(KZ Jasenovac)
(41年8月〜)
ヤセノヴァツ収容所跡地に建立された「石の花」のモニュメント
クロアチアで最も有名な絶滅収容所で、1〜6の広大な収容所を傘下に収めていました。ヤセノヴァツは首都ザグレブとベオグラードを結ぶ鉄道の沿線のすぐそばにあり、インフラが存在していました。
ヤセノヴァツ収容所跡地にて。当時使われていた貨車。
http://3rdkz.net/?p=498&page=2
また、周囲を川に囲まれて敵からの防衛に有利であることに加え、囚人の脱出が困難でありました。またこの地域の湿原の灌漑は19世紀から行われており、囚人を使役してこれを継続するという方針を内外に宣伝することができました。
収容所の周囲は川で囲まれており、湿地帯となっていて地面はぬかるんでいます。
しかし、実際は上記に示したごとく、ヤセノヴァツとその周辺の下部収容所は一大処刑場であり、ここで死んだ人は7~150万と推定、かなりムラがあります。現クロアチア共和政府はヤセノヴァツの死者を7万人程度と主張し、セルビアは100万人以上を主張。歴史的な決着はついていませんが、こういう場合、中間付近に真実があるものです。
ヤセノヴァツはとても広大な施設で、単独の収容所を表す言葉ではありません。
この地方一帯に様々な施設や下部収容所が存在しています。
子供収容所のシサク。
一大処刑地点であったドーニャ・グラディナ。
女子収容所のスタラ・グラディシュカ。
ジプシー収容所のUštica。
といった具合です。
一番大きな収容所は、『レンガ工場』と呼ばれた第三収容所です。
ここでは様々な敵性人種、思想犯が集められて惨たらしく殺されました。高度なテクノロジーは一切使われませんでした。
囚人の処刑道具は50通りにも及び、リボルバー、カービン銃、機関銃、爆弾、ナイフ、斧、まさかり、木槌、鉄の棒、ハンマー、つるはし、ベルトや革の鞭と多岐にわたり、殺害方法も、絞殺、火炙り、火葬、凍死、窒息、餓死など様々でした。
ヤセノヴァツミュージアムにて。当時使われていた処刑道具。
サイミシュテ絶滅収容所(KZ Sajmište)
(42年〜)
サイミシュテで使用されたガス有蓋車と同系統のタイプ。写真はポーランドにて撮られたもの。この殺害方法はナチス親衛隊の手口である。
http://3rdkz.net/?p=498&page=3
旧セルビア領でNDHの最東部に位置する収容所です。クロアチア領内にありましたが、実質ドイツのゲシュタポの影響下にあったといわれます。旧ユーゴ首都ベオグラードやその周囲に古くから住まうユダヤ人やロマ人やセルビア人が多数連行され、サイミシュテからヤセノヴァツやスタラ・グラディシュカへ送られることも珍しくなかったといわれています。つまり、ここではドイツとクロアチア双方に殺戮の責任があるといって良い筈です。
ここでは10万人もの人々が殺戮されたといわれ、セルビアのユダヤ人の80〜90%が殺されたと言われており、死者数が多いことでも有名です。
殺戮と移送
このような、独自の絶滅センターを持ちつつ、ドイツの絶滅作業班と協働してアウシュビッツへの道を開きつつ、クロアチアの大量殺人政策は戦争が終わるまで執拗に続けられました。
また子供を再教育する場として、専用の強制収容所システム(シサク、ヤストレバルスコ、スタラ・グラディシュカなど)が構築され、子供たちは様々な場所へ連行されて行き、多くは二度と帰りませんでした。クロアチア人としての新しい名をもらったり、出生日を変更させられたりして、殺されなかった子供も多くは親もとへ帰れませんでしたし、多くの場合、親は既に殺されていました。また、43年以降はたくさんの子供たちがアウシュビッツへ送られました。
子供の収容と処刑地を兼ねたスタラ・グラディシュカ絶滅収容所。ヤセノヴァツ第V収容所の南東30キロに位置し、収容者のほとんどは女性と子供で、殺害方法は人工飢餓・疫病、毒ガス、銃刑、拷問…乳幼児をサヴァ川に投げ込むという方法もあった。死者数は第V収容所に匹敵するといわれる。
他の対独協力国が日和見的態度で、ソ連が近づくと態度を改める様子が見られたのに対し、クロアチアはあまりそういった態度が見られませんでした。もちろん、クロアチアにも日和見主義者はいたのでしょうが、ホロコーストやセルビア人抹殺政策は、全体としては終戦まで続けられました。これはNDHに実質の主権がなく、ドイツの操り人形であったことを意味します。アンテ・パヴェリッチはヴァチカンの手引きで逃亡に成功。のちにスペインで暗殺されます。
歴史教育
戦後、チトーの社会主義政権時代にはNDHのことを論ずることは禁じられました。このような血塗られた歴史は民族融和を阻害するものと考えられたのです。
この民族浄化の怨念や憎悪や復讐心は連綿受け継がれ、90年代のユーゴ内戦において噴出し、再び血みどろの殺戮が繰り返されました。
現在、クロアチアはナチス時代の罪を矮小化しようと努め、セルビアは逆に誇大に宣伝しようとしており、歴史観が一致した解決を見たとは言えません。うやむやのまま、ウスタシャの蛮行は闇に葬り去られようとしています。恐らく、解決を見ぬまま時代は移り変わって行くのでしょう。
http://3rdkz.net/?p=498&page=4
76. 中川隆[-10777] koaQ7Jey 2019年4月14日 08:56:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1270]
犠牲者100万?!ナチ傀儡『クロアチア独立国』のセルビア・ユダヤ・ロマ人大量虐殺の全貌
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/345.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/464.html#c76
17. 茶色のうさぎ[-10514] koOQRoLMgqSCs4Ks 2019年4月14日 08:56:55 : ZPBFLc2Pgg : em5aNVhiWHNKNE0=[2]
中央官庁、高級官僚は、東大の連中ですね。ぺっ♪ ←日米合同委員会
↓ 共産党が、表では弱者や労働者などの味方の振りをしているけれども、
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12142237342?__ysp=5ZCJ5LqV6Iux5YudIOWFrOiqjeWPluOCiua2iOOBlw%3D%3D
↓ 日本共産党、志位和夫、人間のクズ、田布施の仲間です。 【拡散してね♪】
https://photos.google.com/photo/AF1QipOb73KCA3jBgnsDqZAsMhB4UGIj13jQ965FgBcw
宮本顕治: 愛弟子、志位和夫です。志位の親戚が、GHQ職員です。
↓ 日本共産党、犯罪、手口、正体です。 水俣 背後からの一刀、裏切り。 石牟礼道子さん
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/306.html#c48 <赤かぶ 日時 2018 年 9 月 11 日
結論: 福島事故によって、日本共産党の正体、暴露ですなー♪ぺっ うさぎ♂ 麦2
↓ おまけ♪
https://www.youtube.com/watch?v=ARhTP0A27tU ←地方行政なんて奴隷です。
https://www.youtube.com/watch?v=w9jouicRc8k ←官僚の思うがままです。
6. 2019年4月14日 08:59:59 : KAuxhBwC2s : cFBRMldXYm5KcE0=[4]
⇒《メディアの世論調査には法令の規制がないから、どのような調査をして、どのような集計をしているのか分からない。》
ココにも法律が必要ですかねぇ…
「質問の仕方」とか、「調査対象・人数」に規制が必要ですかね。
植草氏、がんばってください。応援しております。
日本の独立・民主化・脱土人・脱原発……立共政権樹立へ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/601.html#c6
32. おじゃま一郎[7066] gqiCtoLhgtyI6phZ 2019年4月14日 09:02:23 : 18ePLwhr5w : SkNWdnIyRXJIQ1U=[10]
反原発は韓国の禁輸が容認されたことを喜んでるが、
禁輸された汚染水産物は日本に戻って国内で消費されるだけだ。
8. 楽老[442] inmYVg 2019年4月14日 09:12:36 : QHkUDaloVM : ZjhxY3RmLkFlOU0=[164]
阿修羅の住民は消費税の税収が社会保障ではなく
米軍産への冥加金(ミカジメ料)として
大企業への減税財源として消えてしまっているのはご承知のことと思うが
これを一般国民に理解してもらわなければならない。
消費税を下げる
最低賃金を上げる
これ以上何もしなくても社会の自然淘汰に任せる勇気を
その中で落ちこぼれてくる人に手を差し伸べるのが社会保障だが
人手不足で外国人奴隷労働者を徴用しようと言う国内状況で
本当に働き口が無くて困っている人がどれぐらい居るか
平成の30年間労働者の実質賃金は下がりっぱなし
しかし、一億円越えの年収を取る者は続々と
世界第4位と云われる優秀な国民を擁して先進国中最下位(35位)の生産性しか上げられない安倍政権に鉄槌を
5. 2019年4月14日 09:12:54 : G8pg0pL4va : UzJMamVhMWJiV1k=[37]
小沢さん忖度で決まった自由党の(野党統一)候補で国民−自由の合併?目的がバレバレに、あまりにも露骨すぎたか?そうはいっても小沢王国で反小沢候補を擁立することは難しいでしょう。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/622.html#c5
6. 2019年4月14日 09:14:04 : 4mnqsjfvkI : Y2FucjA3My9FaW8=[1]
小沢さんの懐の深さと解したい。
日高見さんの方がこのあたりのことは詳しいだろうが、「選挙区」の方で“悪党”シナタケに一歩譲って黄川田さんを立てる一方で、横沢さんを「比例区(比例代表)」で当選させようと…。
当然、横沢さんを拘束名簿の「特定枠」で優遇するのが条件で、国民民主もこれを受け入れ、シナタケももちろん、岩手では「選挙区選は黄川田さん、比例区はぜひ横沢さんを…」と連呼する。
拘束名簿の特定枠は今回の参院選から導入されるわけで、どの程度の票を集めれば当選圏なのか分からないところがあるけれど、野党側の当選者数が1人よりも2人の方がいいわけで…。
なんてことは、難しいのかなぁ?
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/622.html#c6
3. 茶色のうさぎ[-10516] koOQRoLMgqSCs4Ks 2019年4月14日 09:14:35 : ZPBFLc2Pgg : em5aNVhiWHNKNE0=[0]
↓ 今中哲二の資料です。 チェルノブイリ
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/GN/GN9207.html
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/etc/Che20Final20060406-a.pdf
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/etc/JRR2012imanaka.pdf ←放出量まとめ
結論: 100mSv以下の被曝でも、影響はある!! うさぎ♂
9. 2019年4月14日 09:14:37 : 9bESHEjuhs : QVFFUC5pOVljWk0=[211]
この20年、結構、
気候変動による、作物や海産物への被害は上がっているのに、
経済への打撃を受けているのに、ゆっくりと進むからなのか、よく持ちこたえて
オリンピックだ何だと大騒ぎが出来てるのも、不思議。
相当、欲望が感性より勝っているのだろう。
じわじわ進むから、苦しい人がもっと増えないと、政権を転覆させられない。
去年は災いだったが、今年は凶あたりになるだろうか。
自分の身に降りかかってやっと知る人への痛み。
首相主催の桜を見る会も安倍の周りはお釜ばかりだったね。
REIWA新選党応援
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/618.html#c9
10. 2019年4月14日 09:14:40 : CzYJx39lTc : WmRkYlpQOHpRUk0=[116]
自民党の「ポイ捨て候補=島尻あいこ」が沖縄で勝てる訳がない。
島尻は「自民党に見捨てられた」と感じないのか?−−−−−日本国民。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/616.html#c10
5. 2019年4月14日 09:15:35 : 01JUjPKVpw : N2xjUjRPV2NxdUk=[12]
立憲民主党…というより、小沢一郎氏の政治家としての「終活」が進められているように思えます。
小選挙区制は二大政党に有利な制度。小さな党にとっては不利な制度です。
自分が作った制度ですから、そのことは小沢一郎氏が一番よく分かっているでしょう。
石川知裕氏は県ではなく、市町村レベルの政治家としてご活躍いただければと思います。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/609.html#c5
12. 2019年4月14日 09:15:43 : jk03vlqOxu : emUwdUZNQ0lZQlU=[9]
> 百田は桜田義孝前五輪相の辞任について〈自民党はアホが出世するシステムなのか、それともこんなアホでもマシな部類なのか!〉と投稿したが、
そういうことは総裁でもある安倍首相に直接言いましょう。会った時には言わなかったのですか?
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/615.html#c12
13. 2019年4月14日 09:20:05 : CzYJx39lTc : WmRkYlpQOHpRUk0=[117]
オ◯マに「腕を取られてご満悦の安倍」−−−−−−安倍の趣味。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/615.html#c13
66. 2019年4月14日 09:20:30 : 2izLR1Dtrs : UVhkSzVNcGpidjI=[85]
この海外の輸入禁止の件で立件民主は何も語らないのか?国民民主はどうなのか?
国内被曝食品の事をもっと解明しなくていいのか?
直ちに影響は無いってまだ言い張る気か?
枝野!!!
池江選手や稀勢の里や羽生弓弦に謝らなくていいのか?
若死にしていった多くの国民に謝らなくていいのか?
立憲民主や国民民にとって、国民はこれからも被曝モルモットだと言うことか?
1. 2019年4月14日 09:21:33 : 01JUjPKVpw : N2xjUjRPV2NxdUk=[13]
⇒《韓国こそが世界一、という妄想に憑りつかれているから始末が悪い。》
どこにそんな証拠があるというのか…
それこそ妄想でしょう。
世界一を名乗れるのはアメリカ、中国、インド… ぐらいですかねぇ…
韓国国民も、おおよそそのような認識じゃないでしょうか(推測ですが…)。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/623.html#c1
1. 2019年4月14日 09:22:32 : KyPgZPlu8Y : U0EzUDRXcC5YdzY=[140]
また昔の炭鉱落盤事故みたいになるんじゃないか。うちの子供のころ、白黒テレビジョンで流れていたよ。
[昭和36年3月] 中日ニュース No.375_3「相次ぐ筑豊の惨事」
https://www.youtube.com/watch?v=Kj9mnIveuCM
[昭和36年3月] 中日ニュース No.374_2「斜陽産業の悲劇 -上清炭鉱で死者71名-」
https://www.youtube.com/watch?v=PvrPfAJOYv4
●相次ぐ炭鉱事故は、炭鉱産業そのものを滅ぼしました。
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/158.html#c1
7. 22A[1069] glGCUUE 2019年4月14日 09:24:58 : LKXRYf922A : ZGRUU0wxY3FvbVk=[81]
>>1 日高見さん
誤字!
×県政会 → 〇県政界
これは,特定の会派を指す固有名詞ではなく,普通名詞だろう。岩手県の政界にいる人。
「ある野党幹部」とは,文脈上は,共産か社民かどちらか,ということになるが,どちらの党も県委員長・県代表の発言は実名入りで書いてあるのに,ここだけ実名がないのは,幹部とはいえ一般の人には無名の人だからか,あるいは本人が「私の名前は出さないでくれ」と言ったうえで発言したのか,いずれかだろう。
「県政界」の方も実名を挙げていないが,これも上記と同じ理由か,または複数の人間だからか,どっちかだろう。
私は,おそらく取材はしていると思うよ。
「見立てもある」と言うのは,断定しているのではなく,そういう意見もある,と言う程度の表現だろう。
13. 2019年4月14日 09:25:47 : 32gaobLF6I : WlBpTm96Rmw1dnM=[132]
■「菅」と「野田」を利用して、国民の野党への期待を萎ませるメディアの戦術!
国民の心の中にトラウマとなって消えないもの、それは『菅・野田=裏切り野党』のイメージだ。
更に、消費税増税を共同で成し遂げた実績と政権を禅譲したことから『野田=安部』というイメージも植え付けられている。
国民の中に、「菅」と「野田」に対するアレルギーは、そのまま「野党共闘への失望」となって定着してしまった。
●「菅」と「野田」の顔と名前を出すことで「野党共闘への失望」を呼び覚ますサブリミナル効果を狙っている。
サブリミナルとは「潜在意識に働きかける様子」を意味する言葉だ。
メディアで時折「菅」や「野田」の名前や顔がでてきたら、それは国民の野党への期待を萎ませる効果を狙ったものであると見ておいた方がいい。
特に、ゴミ売りや惨軽の系統のメディアの場合がそうだ。
今回、「菅」が民民解散を話題としたのも、それをたしなめるポーズをする「野田」のコメントも、同じ効果を狙ったものだろう。
●阿修羅の中で、「菅」「野田」の礼賛を続ける輩も、実は同じ狙いだろう。
阿修羅の中でも、あたかも「野党 vs 安部」を主張するように見せかけているが、実は「菅」と「野田」を礼賛することで「菅・野田=裏切り野党」のトラウマを刺激している。
「野党 vs 安部」で野党共闘が大切であることを知りながら、自由の小沢さん、山本太郎達を口汚く攻撃し続けている。
サブリミナル効果、くわばら、くわばら・・・・
http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/661.html#c13
4. 2019年4月14日 09:26:00 : 01JUjPKVpw : N2xjUjRPV2NxdUk=[14]
⇒《世界に冠たる日本のモノ造りの根幹が揺らいでいる。》
揺らいでいるどころか…
消滅しました。
これからは世界に冠たる、医療、福祉、観光国家を目指しましょう。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/612.html#c4
8. 2019年4月14日 09:26:00 : GSkoRSseGU : dUNURnpEd1NlOC4=[24]
>>6, 7
>> 「カルロス・ゴーン事件」は、「人権問題」ではない。まず第一に、経済問題と「社会格差」の問題。「強欲資本主義」を認めるか否かの問題。
こういう問題のとらえ方をしているところをみるとこのコメント主は現在は日本に在住していない、フランス在住の人間かも知れないと思うが、問題意識がずれていると言わざるを得ない。
ゴーンを擁護している人たちは、そういう表面的な問題のとらえ方よりは、より根源的な公平性の問題としてとらえているのだと思う。
「晴れ間」なる御仁は、本当に日産西川と検察が、経済問題と「社会格差」の問題、「強欲資本主義」を正すために、ゴーンを訴追していると言うのか?彼らの動機も目指すところも、これらとは全く違うだろう。そのことをこのコメント主は全く理解していないようだ。
事態の時系列をご存じないようだから、簡単に説明するにしても、自分でこの阿修羅の記事を全て読めば明らかであるが。つまり、コメント主は自分勝手な考えから抜け出せず、思考に柔軟性が欠けるのではないか?
まず、西川の同意により経産省から日産の役員に天下りがあった。そして、西川は日産の日本での販売不振や業績悪化の責めを受けて、ゴーンが東京に来た時に首を切られる予定であった。これがクーデターと言われる所以である。
ゴーンが社長や会長になって以来、それまでの悪習であった役所(主に経産省)からの天下りが消滅した。つまり、経産省と西川がつるんで、天下りを復活させる代わりに西川の首切りを防ぐことで合意したと考えられる。この天下り役人は安倍内閣(特に菅)と強いつながりのある人物で、ここに、検察が一枚かんで、ゴーンの奇襲攻撃的逮捕という暴挙に出た。特に安倍政権では、検察は自由に操れるようだ。
これらの顛末を見るにつけ、この連中が社会格差を解決するために立ち上がったとは到底言えないはずだが、このコメント主は、「社会格差」の問題という。その問題の前に、現政権や検察のfairness 公平性の欠如が問題にされなければおかしい。それが解決されて初めて、社会格差の問題も解決されるはずである。こうした不公正かつ卑怯なやり方で、社会正義がまともに達成されるはずは無い。
コメント主はフランスの事情に詳しいようであるが、日本の事情には疎いのか、或いは、フランス在住の役人関係の人間か?
14. 2019年4月14日 09:27:12 : UaX1Zfh5MM : Y3Nocmg5TGZnTE0=[1]
森友、加計問題でも、文書かいざんでも安倍政権を打倒できない。内閣不支持率の大きな理由が総理を信頼できないとなっているのに。あまり何も感じない人だからそれを何とも思ってないようである。どうしてこんなに不祥事が発生してるのに
この政権が読いているのでしょうか?
野党は、相変わらずどたばたとまとまらないし心ある国民はどうすればいいのdしょう。
時々神頼みしてます。国民、の為、この安倍政権を終わらしてほしいと。
問題が多い政権です。この自民党の驕りを鎮めるためにも、票を減らしてほしい
幸いにも沖縄3区は反自民が優勢である
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/615.html#c14
33. おじゃま一郎[7067] gqiCtoLhgtyI6phZ 2019年4月14日 09:27:16 : 18ePLwhr5w : SkNWdnIyRXJIQ1U=[11]
WTOの判決後、日本は韓国との二国間交渉となるが、韓国側は
WTO勝訴という有利なカードを持つことになる。
日本側は、韓国側にこのカードを「放射能被害ビジネス」として
使わせることである。
たとえば、天皇の謝罪を条件に出して、「禁輸は科学的に間違って
いましたので、解除します」と韓国側に言わせるとかである。
これは早急に手を打たないと、禁輸を解除した数十か国が、
復活させる恐れが出て来るからである。
8. 22A[1070] glGCUUE 2019年4月14日 09:28:29 : LKXRYf922A : ZGRUU0wxY3FvbVk=[82]
>>6
それを行ったら,共産と社民が怒りだすよ。
1. 2019年4月14日 09:29:55 : HCDU7rB1lg : NkdOS2ZMTkJ0cXc=[86]
(樹林)
バー司法長官はたった一言で、破壊力MAXの爆弾を議会に落としたようです。「どのようにしてFBIが2016年にトランプに対しての対敵情報活動の調査を行うに至ったのかを調査する」と明言しました。要は、調査をするということは、調査を行う理由になるだけの不正があった証拠があるということですね。
◆オバマ元大統領の法律顧問の起訴
◆狼狽するフェイクニュースメディア、ストーリーの路線変更を突然始めたフェイクニュースメディア
◆ジュリアン・アサンジの逮捕はアサンジを危険から守るため
●ビル・クリントン ──── 北朝鮮に核を与えた
●バラク・オバマ ───── イランに核を与えた
●ヒラリー・クリントン ── ロシアにウラニウムを与えた
●ドナルド・トランプ ─── 米国民に減税をもたらした
やのっち(。・ɜ・)d @_yanocchi0519
トランプ・ツイート
“金正恩氏との個人的な関係は非常に良好のままだ。3回目の会談は、我々が互いの立場を完全に理解する良い機会になるだろう。北朝鮮には非常に大きな可能性がある。”
藤原直哉 @naoyafujiwara
麻生氏「たぶんトランプが再選。ある程度前提に」
----------------------
麻生さん、その頃はあなたには、いてもらいたくないのです。
http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/668.html#c1
30. 2019年4月14日 09:30:27 : 2izLR1Dtrs : UVhkSzVNcGpidjI=[86]
枝野も玉木も共産党よりは維新の方がいいと思っているのだろう。
そりゃあそうだ。維新は国民の大量被曝の事は絶対蓋をしてくれる。
この二人の代表は宮本氏への応援の振りくらいはするだろうが、国民を消費増税と過剰被曝で苦しめる事に躊躇するはずがない。
過去一度も、国民を消費税から守ろうとしたこともなければ、国民を食品や環境からの被曝から守ろうとしたことも無いだろうが。
政策の一丁目一番地が維新と同じって言う事だ。
結論、枝野や玉木に頼らず、宮本氏は消費税減税と国民被曝阻止を主張して勝ち抜いてもらいたい。
53. 前河[1896] kU@JzQ 2019年4月14日 09:31:29 : mpRsB5iezk : eEJUV0N1bHlkM2M=[23]
日高見さんの
>「エダノンよ、もう間近に迫った参院選の、せめて『1人区での統一候補者調整』へのリーダーシップ発揮を望む。
に同意。安倍政権打倒のため、野党はまとまるしかない。えだのん攻撃ではなく、えだのん応援発破掛けだ。
重い腰を上げろってこと。
余談ですが日高見さん、円周率は
π = 3.14159265358……です。日本人女性が最長桁数を調べている世界記録を持ってるらしいですね。
さて、話題は変わって。
何か場が荒れてるな。
取り合えず>>31などのクラゲさんと言われている方。太字と赤字で意味のわからない社会党の話はやめて欲しい。今時、社会党って?言いたい事がわかりませんが(ふざけてるようにしか見えない)荒し?
逃亡者オジャマんが現れると場が荒れる。お前も荒しか。お前はえだのんの心配などしなくていい。えだのんの気まぐれに法的根拠はないからな。爆
日高見さんを罵倒してきた変な奴がいるな。以前、楽老さんやけろりんさん、私にも罵倒してきた奴だ。攻撃してる相手は全て野党支持者だ。つまりネトサポだ。
しかも罵倒専門とは嫌らしい奴だな。発言者のちょっとしたミスなどを拾い上げ攻撃し、発言者の信用を落とそうという作戦・役割だな。バレバレだ。決して議論はしない。役割ではないからだ。
ゆでかえるはここには来てないか?ゆでかえるも工作員だな。野党共闘の支持者のみを攻撃する。
一般人に分析されてしまうアホな工作員ども。
ネトウヨ便利帳にネトウヨ別動隊便利帳を追加するか?ああ、オジャマんはもう載っているが。w
6. 2019年4月14日 09:31:36 : HEShkUHyfY : M3VHQ2E4MTRMN3c=[2]
自分の選挙区でも立憲の候補がいたが、こいつは東工大と大企業出身のやつで、
税金の無駄遣いをなくします以外言わないやつで、現在の政治について勉強して
無いようだった。自分は投票しなかったし、他の人も投票せず、結局落ちた。
今の野党支持者は大企業のエリートサラリーマン的な人物には反感を持ってる
はずなのだが、こういう民意を読み取れなかったのだろうか。昔の民主党
でも経歴だけが立派なひとがたくさんいたけど、みんな消えたよね。
今度の参院選でも、変な女性アナウンサーみたいのを立候補させようと
してるみたいだけど、こいつらが普通の国民の何を代弁できるの?
肩書とイメージだけでは誰も投票しないよ。
世紀の捏造? ”ガス室はなかった” は本当か?
ドイツ人を変えたヒトラー奇跡の演説 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC+%E6%BC%94%E8%AA%AC
https://www.youtube.com/results?search_query=Adolf+Hitler
▲△▽▼
ドキュメント=ホロコースト生存者の証言 FC2 Video - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=8S7eetmh7Tc
アウシュビッツ裁判 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=RcMf2W_5wF4
ニュルンベルク裁判=ナチスの戦争犯罪を裁く - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=oHvlif112rg
ヒトラーと6人の側近たち 第1回 「ヨーゼフ・ゲッベルス」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=1zZ2RctGP2s
https://www.youtube.com/watch?v=PNZ_jaQxZ4w
https://www.youtube.com/watch?v=_R4QvU3y2zE
ヒトラーと6人の側近たちU 第3回 「マルティン・ボルマン」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=dQxQaCQTL2M
https://www.youtube.com/watch?v=ZLAOmmrq3do
https://www.youtube.com/watch?v=EV_0tmN1F5E
ヒトラーと6人の側近たち 第3回 「ルドルフ・ヘス」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=04MW0fwLMVE
https://www.youtube.com/watch?v=xk05qbC9brg
https://www.youtube.com/watch?v=zRuECyuTohM
ヒトラーと6人の側近たち 第2回 「ヘルマン・ゲーリング」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=s69UVGkUohM
https://www.youtube.com/watch?v=wraaO0iuzVo
https://www.youtube.com/watch?v=eWXLXasUA_g
ヒトラーと6人の側近たち 第5回 「カール・デーニッツ」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=nPMYejrhLFQ
https://www.youtube.com/watch?v=Y8dt1Rbfw00
https://www.youtube.com/watch?v=zs_nRkjOoCQ
ヒトラーと6人の側近たち 第6回 「アルベルト・シュペーア」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MyNm8amqY5E
https://www.youtube.com/watch?v=af4QmPD_SlU
https://www.youtube.com/watch?v=udA_4PhqLaY
ヒトラーと6人の側近たちU 第1回 「アドルフ・アイヒマン」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=NywuaqlyTwM
https://www.youtube.com/watch?v=LDg3iTLeVJU
https://www.youtube.com/watch?v=_5OxGVOlWFk
ヒトラーと6人の側近たち 第4回 「ハインリヒ・ヒムラー」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=PDdJSgUOlZM
https://www.youtube.com/watch?v=b20mQhYvtrk
https://www.youtube.com/watch?v=8yPk1HiKGIc
ヒトラーと6人の側近たちU 第2回 「ヨーゼフ・メンゲレ」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Cpvlu5x61zg
https://www.youtube.com/watch?v=sL0qQAgzlKQ
https://www.youtube.com/watch?v=VJ0MY-Zh7_Q
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世紀の捏造 ”ガス室はなかった”
ユダヤ人虐殺を否定する人達 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=TLyZAbmpQvM
【白人文化 X】 @d アウシュビッツの真実 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=EV7nMcajBrs
阿修羅 ホロコースト板
「ガス室」は実在したか?−−「アウシュウィッツ『ガス室』の真実
http://rank.asyura3.com/holocaust/999/1/
http://www.asyura2.com/09/holocaust6/index.html
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【世紀の捏造?】”ホロコースト否認”を科学する【”ガス室はなかった”は本当か】2017/5/10
http://3rdkz.net/?p=434
ホロコースト否認、ホロコースト否定論と呼ばれるものがあります。
それは、第二次大戦中にナチスドイツによって行われた、ユダヤ人の民族絶滅政策(=ホロコースト)をねつ造、あるいは誇張であるという主張全般のことを指すのですが、これは比較的に日本などでは「ありえそうな話」ということで、主にネットを中心に信じている人も多い言説です。これは「マルコポーロ廃刊事件」が日本で騒動を起こしたことが由来しています。
戦後世界史最大のタブー。
ナチ「ガス室」はなかった。
http://www7.plala.or.jp/nsjap/marco/marco0.html
私はとりあえず、ホロコーストがあった、なかったについては、よくわからない、というスタンスで、ホロコーストを否認する主張がどのような経過を辿って今に至るのか、歴史を追ってみたいと思います。あくまで「ニッチな世界史」です。
まずこれを見てください。
ホロコーストとかいう史上最大の作り話
http://fknews-2ch.net/archives/37988034.html
まあ、まずは下の方のコメント欄をご覧ください。
賛否両論ですよね。
ホロコースト否認に同意、賛同する人もたくさんいますし、否定論を否定する人もいます。数えてはいませんが、否定論肯定派の方が数は多いような気がしませんか? 日本のネットユーザーの間では、割と受け入れられている・・・そう考えてよさそうです。
ホロコーストは多数の物的証拠と証言がわんさと溢れているとされています。そして何よりドイツ政府が公的に認めて謝罪していますし、ルドルフ・ヘースやアドルフ・アイヒマンなどのホロコーストに関わったSS隊員も、ユダヤ人の大量虐殺を否定するようなことを主張していません。そもそも疑う理由がないようにも思えます。にもかかわらず、これだけ現代日本人の心をつかむ理由とは・・・わくわくしてきましたねw
では、ホロコースト否認の要点はなんなのでしょうか?上記サイトを参照してみましょう。
ううむ、けっこうボリュームがありますね。私的にこのサイトの主張を上から順番にまとめてみますと・・
@ホロコーストに疑問を持っただけで言論弾圧を受けるのはおかしい。
Aユダヤ人絶滅を指示する命令書が見つかっていない。ヒトラーも「絶滅を示唆する言葉」を一度しか使っていない
Bガス室は存在したかどうかが疑わしい。
CツィクロンBは高価だし、特性上人間の大量殺戮にはむいていない。
D犠牲者の数が多すぎて統計と合わない。陰謀論のにおいがする。
E被害者の証言や主張につじつまが合わない部分がある。
Fガス室で青酸ガスが使われた痕跡がない。(「ロイヒターレポート」を引き合いに出す)
G焼却炉の能力を考えれば、そんなにたくさん灰にできたはずがない。
H「肯定論者」が「否定論者」を相手にしないのが変。言論封殺っぽい。(@に近い主張か)
http://3rdkz.net/?p=434
I南京大虐殺や従軍慰安婦問題をねつ造と断言し、ホロコーストもねつ造であると印象付けている。
・・・・・・
あっ、これだけか。思ったより少なかったですね。
そもそも、ホロコースト否定論はいつごろから言われだしたことなのでしょうか? 少しお勉強してみましょう。
ホロコースト否定論の歴史
ホロコースト否定論は、1948年のフランスの社会主義者、ポール・ラシニエの著作「オデュッセウスの嘘」から始まったとされています。まあ、この辺はWikipediakが詳しいので引用させていただきますと・・
“
しかしラッシニエ自身の主張そのものは、「ガス室で殺された人数は通説ほど多いものでもないと思われる」という程度のものであり、ラッシニエ自身は虐殺自体を否定してなどいなかった。ところがアメリカの歴史見直し研究所 (IHR) は、ラッシニエの著書を英訳するに当たって、「ガス室で死んだ人間は全くいなかった」とし、彼の主張を改竄している。現在でも否認論者達はラッシニエを「ホロコースト修正主義の父」と呼び、現在も彼の著作をホロコーストに関する通説に異議を申し立てた学術的な研究として引用している
”
おやおや、改竄されたと書いていますね。。彼はフランスレジスタンス活動の英雄で、なおかつブーヘンヴァルト強制収容所に拘禁されていた人物なので、その経歴からもナチスに親和的な発言をするはずがないと考えられています。
ただし、ブーヘンヴァルトは絶滅収容所ではなかったのですから(全部で6つの絶滅収容所は全てポーランドにあったというのが通説)、組織的なガス殺を見なかったという主張は特別おかしなものではないですし、著作にもいろいろと問題が指摘されているようです。
1960年代、70年代と、ホロコーストを否定する、或いは既存の通説を修正する研究や刊行物が次々と出版されますが、1985年にホロコーストを否定する意見や主張を《侮辱罪》として処罰する法律が施行されると、目に見えてこれらの研究は下火になったそうです。
しかし、1988年2月25日、フレッド・A・ロイヒターという名の米国のエンジニアが、アメリカからポーランドへ飛びアウシュビッツのガス室を調査しました。そして、そこで『アウシュビッツでツィクロンBなる毒ガスで殺害された人は一人もいなかった』という結論を出しました。その研究レポートは、のちに『ロイヒターレポート』と呼ばれ、アウシュビッツや絶滅政策を否認する、否定論者たちの聖典となったのですが、これがいかにして作成されたのか、という顛末を説明します。
Fred A. Leuchter
ドイツ出身の出版業者、エルンスト・ツンデルはホロコーストを否認する内容の出版物を配布したとして、アウシュビッツの生存者サビーネ・シトロンから告発され、1985年には懲役15ヶ月の判決を受けていましたが、オンタリオの控訴審裁判所はこの判決を棄却し、再審を指示していました。
同じく否定論者の、フランスの文学者ロベール・フォーリンソンはツンデルと話し合ってロイヒターに連絡を取りました。ロイヒターは米国の刑務所の毒ガス処刑施設の開発と建設に関する専門家と見なされていましたので、その視点でアウシュビッツを調査し、毒ガスによる大量殺戮が行われなかったと「学問的に」証明できると思って依頼したわけです。
ロイヒターはあまり深いことを考えずにこれを快諾し、たったの一週間で帰国し、たったの一ヶ月で「ロイヒターレポート」をまとめました。
トロントの裁判所は、この「ロイヒターレポート」に、学問的価値や意義を認めませんでした。あまりに素人くさい内容だったからと言われています。それどころかロイヒターは検事による反対尋問の際に、自分はエンジニアとしての専門教育を受けたことがないこと、持っている修士は哲学修士であって工学修士ではないこと、を告白するハメになりました。
結局ツンデルは9か月の懲役刑を受け、「ロイヒターレポート」は彼一人の免罪にさえ全く不十分という有様でした(ツンデルは最高裁で無罪になりましたが、それは言論の自由を尊重する立場を最高裁が重視したからです。ロイヒターレポートが認められたわけではありません 後述)。にもかかわらずなぜ「聖典」になってしまったのでしょうか?
1989年、「ロイヒターレポート」はドイツやフランス、イギリスの極右活動家によって出版されました。その副題には「ポーランドのアウシュビッツ、ビルケナウ、マイダネクにおけるいわゆるガス室についてのあるエンジニアの報告」とありました。まるで公平な第三者が科学的な検証をしたかのような印象を与えます。
それは科学の体裁をとり、もっともらしく書かれていました。調査期間がたったの一週間だったことや、アウシュビッツの壁面を公的機関の立ちあいなしに削り取ったこと(つまり本当にアウシュビッツから削ったのかもわからない)も、ロイヒターが問題の分野にまったく無知で、工学の専門教育をまったく受けたことがないことも、すべて伏せられていました。
その後も「ロイヒターレポート」と同様の主張を行う刊行物が出版され続けましたが、2006年、否定論の核心的論客であったデヴィッド・アーヴィングが、オーストリアにおいて起訴されました。その場において「私は1989年にホロコーストを否定したが、1991年にアイヒマン論文を読んでからは認識を改めた」「ナチスは数百万人のユダヤ人を殺した」「具体的な数字は知らない。私はホロコーストの専門家ではない」と、自らの否定説を撤回する発言を行い、修正論者は理論的核心を完全に喪失しました。
さて、ここまでざーっと見てきましたが、上記サイトにおける10個の要点を今一度確認してみましょう。
@ホロコーストに疑問を持っただけで言論弾圧を受けるのはおかしい。
これはやはりWikipediaが参考になります。
“
国連では1965年に人種差別撤廃条約を採択、1966年には国際人権規約が採択された。同B規約20条2項には「差別、敵意又は暴力の扇動となる国民的、人種的又は宗教的憎悪の唱道は、法律で禁止する」とある。ホロコースト修正主義者は人種差別の罪で告発されることもある。否認論者はこれらは「表現の自由」の侵害であると主張しているが、欧州人権裁判所はガロディ裁判で「明確に立証されたホロコースト」に対して虚偽であるとして異論を唱えることは、人種主義とナチズムの復興をはかり、反ユダヤ主義を激化させる目的があると認定している。同裁判所は否認論の表現を認めることは、かえって人権の基礎となる正義と平和を侵害するものであるとしている。
”
多くの日本人は勘違いしていますが、言論の自由とは「何でも言っていい権利」ではありません。「言ってはいけない言葉」もあるんです。それは上にも書いてあります、、、、
“
差別、敵意又は暴力の扇動となる国民的、人種的又は宗教的憎悪の唱道
”
・・・です。
つまり、ヘイトスピーチです。ヘイトスピーチは古今東西の民族絶滅政策=ジェノサイドの第一段階と見なされています。
これはいかに言論の自由が保障された国においても、言ってはいけない! これは覚えておくと良いかと思います。
全部読んでくださいね。
“
欧州人権裁判所はガロディ裁判で「明確に立証されたホロコースト」に対して虚偽であるとして異論を唱えることは、人種主義とナチズムの復興をはかり、反ユダヤ主義を激化させる目的があると認定している。同裁判所は否認論の表現を認めることは、かえって人権の基礎となる正義と平和を侵害するものであるとしている。
”
・・ということですね。
http://3rdkz.net/?p=434&page=2
これに基づき当のドイツでは・・・
“
1994年からドイツでは「ホロコースト否定」が刑法で禁じられており、違反者は民衆扇動罪(第130条)で処罰される。オーストリアにも同様の法律がある。なお「民主主義に敵対する言論や結社の自由は認めない」という理念は極右と極左の双方に向けられており、旧西ドイツの最高裁判所は1956年にドイツ共産党に対し解散命令を下した。これはドイツが第二次大戦の教訓から「自由の敵には自由を与えない」とする、いわゆる「戦う民主主義」を採ったためであるが、同時に国家による言論弾圧に対する嫌悪感を生み出すとの立場もある。
”
こういうスタンスでずっと来ています。強権的だと批判もあります。しかし、ナチズムが選挙で権力を獲得した歴史を苦々しく思うドイツが、こういう処置を取ることを、誰が責められるでしょうか。。。
つまり、ホロコーストを否認することは、言論弾圧を受けているのではなく、民衆に憎悪をまき散らし、再びホロコーストに類じた民族抹殺政策を主導する人物としてみなされているのです。あるいはホロコーストの生存者(著しい苦痛を受けた、家族を喪った人々)を侮辱することになるために逮捕されます。
Aユダヤ人絶滅を指示する命令書が見つかっていない。ヒトラーも「絶滅を示唆する言葉」を一度しか使っていない
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ヒトラー総統は,大戦直前,1939年1月30日のドイツ国会演説で、国際金融界のユダヤ人が、諸国民を再び大戦に引き込めば、その結果は、ボルシュビキとユダヤ人の勝利ではなく、欧州ユダヤ人の絶滅である,と予言していた。
最高機密のユダヤ人絶滅は口頭命令だったが,ヒトラー総統は,1939年1月の国会演説,1941年12年11日の対米宣戦布告、1945年4月の政治的遺書など,ユダヤ人殲滅戦の遂行を公言している。これはあくまで過激な表現のプロパガンダに過ぎない,と誤解したドイツ人,連合国指導者もいた。
”
ヒトラーの政治的遺書
“
わたしやドイツ人が,1939年に戦争を欲したというのは真実ではない。この戦争は,意図的に,ユダヤ人やユダヤ人の利益のために働く国際的政治家によって,引き起こされた。——和平提案が拒否されたのは,イギリスの政治家の指導者が戦争を欲したのであり,国際的ユダヤ人international Jewryによるプロパガンダによって影響を受けている国際ビジネス界が戦争を欲したからである。
わたしは,非常に明白に,次の点を示してきた。それは、ヨーロッパの諸国民が、国際金融財政の陰謀家によって売り渡される単なる株券のように扱われるなら、このような人種民族であるユダヤ人は,殺人犯であり、責任をとらせられるべきであるということだ。さらに,疑いもないことだが,今度こそ、数百万ヨーロッパ・アーリア人の子弟が餓死し,数百万の男が死を被り,都市で数千万の婦人と子供が焼かれ空襲で殺されるのであれば,そのことは,本当に犯罪者の連中が,より人間的な手段によってではあっても,その罪を贖うことなしには,済まされない。
—–祖国の敵との戦争を継続すること願うのは言うまでもない。——
以上、最後にわたしは国民の指導者とその僕が人種諸法を遵守し、全世界に毒素を撒き散らす国際的ユダヤ人に対し、仮借なき抵抗をなさんことを要求するものである。
ベルリンにて 1945年4月29日 午前4時 ADOLF HITLER
”
以上、鳥飼研究所より
http://www.geocities.jp/torikai007/war/1943/holocaust.html
“
ヒトラーは「ユダヤ人種の殲滅・・・」演説を、第二次世界大戦開戦前夜のこととしてしばしば引用して語っているなど、ユダヤ人への宣戦布告として認識していた。
またヒトラーは1920年8月23日に「ユダヤ人は寄生動物であり、彼らを殺す以外にはその被害から逃れる方法はない」と演説したことや、1934年1月21日にチェコスロバキア外相フランティシェク・チヴァルコフスキーに対して「我々はユダヤ人を殲滅するつもりである」などと述べた例など、ユダヤ人絶滅ととれる発言を行ったことは一度きりではない。
”
全然一度ではないですねえ。。。
命令書がないことに関しては、ホロコーストは超極秘の国家機密でしたので、口頭命令が基本でした。しかしヴァンゼー会議議事録やヒムラーの発言、ゲッベルスの日記など、文書で照会できるものは残っています。また、以下を参照。
“
ナチ支配下においては、「総統命令の秘匿」および「人道犯罪の隠蔽」は日常的であった。障害者、同性愛者および労働不能者などに対する組織的な大量虐殺は、T4作戦(戦後の呼称)として既に1939年より行われており、ガス殺も主要な手段の一つとして用いられていた。それは続く14f13作戦に発展し、「社会的に不要な存在」として虐殺される対象は段階的に拡大した。T4作戦の延長がホロコーストであり、その手法はホロコーストに応用された。T4作戦もまた法制化されておらず、ヒトラーによる文書命令は秘密裏になされた。また、この作戦の関係組織には徹底したカムフラージュが行われていた。
”
以上、ホロコースト否認より
多分、「一度しか言ってない」との主張をした人は、あからさまな嘘でも言ったもん勝ち、と思っているか本当に「我が闘争」を読んでいないのでしょう。。
Bガス室は存在したかどうかが疑わしい。
いや、なぜこういう疑問が生じたのか、この人の心の闇を解析する作業から始めないといけないのだろうか、と少し暗い気持ちになりましたが、なんのことはないですね。要は第Tアウシュビッツで死体安置所がガス室に改装された件と、ガス室とされた部屋の壁からシアン化合物の残留物が検出されなかったから「そもそもガス室とされた場所でガス殺が行われていたのか?」と疑問に思った、と。そういうことのようです。
私は、アウシュビッツにも行ったことはありますが、第Tアウシュビッツのガス室や焼却場は復元されたものですが、第Uアウシュビッツ=ビルケナウには破壊されたガス室の跡がありました。ダッハウにも行きましたけど、ガス室はありましたし、そこではこれはテスト用に建設されたガス室だ、と説明が書いてありました。設計図も同時に展示されています(ガス室の設計図がないという主張もあるのですが、これは嘘です)。
まあ、この方が「そもそもガス室とされた場所でガス殺が行われていたのか?」と疑問に思った根拠として挙げられているのは、上記の「ロイヒターレポート」です。まあ上でも書いているのでもう一度読んでほしいのですが、ロイヒターはアメリカの囚人処刑用のガス室の専門家を自称(でも実際には専門教育は受けていないのです)していて、ナチのガス室がアメリカのガス室と、全然共通点がない、似ていない、アメリカのガス室を参考にしていないのはおかしい、とまで言ってしまっている人なんですが、このことはアウシュビッツの生存者が「41年から42年の対米戦争の真っ最中に、ナチがユダヤ人を大量に殺戮するためのガス室の設計を、わざわざアメリカにまで行って尋ねなかったことがよほど不思議らしい」と皮肉を書いていますが、これがすべてを物語っているでしょう。真面目に語るのも馬鹿馬鹿しいですね。
しかし、事実をよく知らない人は、修正主義者の言いがかりに真面目に反論しない姿を見て不安になるものらしいのでしっかり書いておきますが、「ロイヒターレポート」では、ガス室とされた場所でシアン化合物の残留物が見つからなかったことを、シラミ駆除用の部屋では検出されたことを引き合いに出しておかしいと疑問を呈しているわけです。アメリカのガス室では当然検出されるそうなんです。
しかし、アメリカのガス室は、たった一人の囚人を殺すために、致死量の10~20倍の青酸ガスを用いました。これは、囚人が苦しむだけ苦しんで死にぞこなうことを防ぐための「人道的措置」ですが、ナチのガス室は数百人を一度に狭い部屋に閉じ込め、ぎゅう詰めにして致死量ぎりぎりの量の青酸ガスで殺していたのです。ぎゅう詰めにされた人々は酸素を求めてパニックに陥り、呼吸の数がアメリカのガス室の囚人よりずっと多かったわけです。このため、壁に残留物が残るほど青酸ガスが余らなかったのです。実際ナチのガス室ではしばしば死にぞこなった人がいたそうです。
青酸ガスが26度以上でないと気化しないことを挙げ、冬はどうしていたんだという修正主義者もいますが、ぎゅう詰めにされた狭い室内では、上記のごとく人々はパニックに陥ってたくさん呼吸をします。それにより室温は容易に26度に達し、人々は青酸ガスを吸いこんで死んでいきました。
“
また、ツィクロンBはかなり高価な薬剤でしたし、取扱いも手間のかかるものでしたが、なぜわざわざナチスがこれを採用したのか不明です。
自分で開発したサリンでいいじゃん。
”
青酸ガスが高価だったという感覚は、たった一人の死刑囚に致死量の数十倍の量を使用していたアメリカガス室と比較した、ロイヒターレポートの影響と思われます。アメリカでは確かにガス処刑はコスト対効果が悪いと見なさてれいました。ロイヒターはこの通説を利用したのです。ロイヒターはまた、一人一人の専有面積を考えるとガス室が狭すぎる、などと頓珍漢なことを言っていたらしいですが、これは専門家から「まるでナチがユダヤ人をくつろがせるためにガス室を設計したと言わんばかり」と一笑に付されています。
サリンでいいじゃん。というのは本当にそれこそお粗末な意見ですね。新型の神経ガスを民間人を殺すために使ったとなると、それこそアメリカやソ連によって化学攻撃による報復を正当化することになります。使えたはずがありません。歴史上でもそんなことをしたのはサダム・フセインただ一人です。イラン・イラク戦争でクルド人相手に使ったのですが、相手は報復の手段を持たぬ国なき流浪の民でした。それにサリンは毒性が強すぎて扱いが困難で、使用した実績もありませんでした。そんな状況でもし、簡単なつくりの収容所のガス小屋で使ったりしたら、兵士や警備兵にも大きな被害が出たでしょう。地下鉄サリン事件を目の当たりにした日本人でさえ、こんなおかしな主張をしてしまうのはとても残念ですね。。
それに、ガス殺用のツィクロンBは、無臭だったんですよ。もともと青酸ガスは無臭なんですが、それだと漏れ出た時などに危険を察知するのが遅れるわけでしょう?そこで誤用を防ぐためにシラミ駆除用のツィクロンBには刺激物による臭素をつけるようにと法律で義務付けられていました。しかし、ガス殺用のツィクロンBにはこの臭いをわざわざ消すように特注されたものが使われていました。発注したのはナチス親衛隊(SS)で、受注したのはドイツ害虫駆除有限会社(デゲジュ社)です。ツィクロンBがホントに害虫駆除用に使われていたのなら、なぜそんな臭いを消すような工作が必要だったのでしょうか。もちろん発注書は全て完璧に残っています。
死体安置所がガス室に改装された理由は、それが焼却炉に近接していたという理由に加え、この窓のない部屋に残留する毒ガスを換気装置で素早く吸出し、また新たな犠牲者を入室させることができたから、とされています。
また、解放後のアウシュビッツで見つかった、293もの麻袋の中に女性の頭髪が詰められていましたが、クラクフの法医学研究所は、持ち込まれたこれらの頭髪から「青酸反応が見られる」とはっきり明記しています。
また、ガス室が全部ツィクロンBだったというのも完全な勘違い(というか無知?)で、トレブリンカをはじめとした初期の絶滅収容所は、一酸化炭素ガスやディーゼルエンジンの排ガスを利用したガス有蓋車が、ガス殺に利用されていました。また各絶滅収容所では、銃や飢餓による虐殺もメインの手段でした。全ての犠牲者が整然とガスで殺されたわけではありません。
この説明でCとFの回答にもなっていると思います。
D犠牲者の数が多すぎて統計と合わない。陰謀論のにおいがする。
ホロコーストの犠牲者数の内わけに議論の余地があるのは確かですが、それはSS特殊部隊による移動抹殺作戦による銃殺、6つの絶滅収容所によるそれぞれのガス殺数、労働によって餓死に追い込まれた人々の数が、それぞれ研究の見解によって説にばらつきがあるからです。
修正主義者は戦後のユダヤ人人口の統計からみても、犠牲者は20万から100万人程度ではないか、とする説を採用して声高に主張するのですが、定説とほとんど同じ550〜600万人ではないか、という統計のほうがはるかに多いのです。修正主義者は特に根拠もなく、自分たちの主張にぴったりと合う少ない数字を意図的に選んで根拠として採用しているのです。目的はナチ犯罪の矮小化で、このような数字のトリックを使ってあまり知識のない人に「ナチの犯罪は大したことなかったんじゃないか」と思わせて引き込むことが目的なのです。
また、一般に流布されている通説に誤りが多いことも、修正主義者を利しています。
中にはアウシュビッツで600万人が殺されたと信じている人もいますが、これは通説とはまったく異なります。アウシュビッツを解放したソ連は400万人説を主張していましたが、これは誇張で、ソ連崩壊後に西側の調査が入り、いろいろばらつきがあるものの、現在は100~150万人がアウシュビッツの犠牲者とされています。これはホロコースト全体から見ればわずか6分の1に過ぎません。他はアウシュビッツ稼働前に存在していたベウジェツ、ソビボル、ヘウムノ、トレブリンカ、マイダネクなどの他5つの絶滅収容所や、SS特殊部隊による移動抹殺作戦によって命を落としたと考えられています。
http://3rdkz.net/?p=434&page=3
第Uアウシュビッツ=ビルケナウで、ガス室に向かって走らされる裸の人びと。命がけの隠し撮りです。
アウシュビッツ以外の絶滅収容所で、最も多くの人が死んだのはトレブリンカで、トレブリンカのガス室は一酸化炭素ガスが使用され、銃殺や人工飢餓によって全部で90万人が死亡したとされています。移動抹殺作戦によって銃殺されたユダヤ人の数は、90~250万人と推計されています。銃殺作戦の個々の事例には疑いの余地がないほどに証拠がたくさん残っています。
holoca2
SS特殊部隊による集団銃殺。ユダヤ人全てを処刑するよう命令を受けていた。
horocaust
同上。これは映像も残っています。
holo3
これもSS特殊部隊の有名な写真です。
数字にばらつきがあるのは、ナチが「タイルコマンド1005」などの証拠隠滅を専門の仕事とする特殊部隊を活用していたことや、戦争中の混乱や東西冷戦による調査の遅れによって数字が不正確になっている可能性があるからとされています。
しかし、内わけにはばらつきがあるものの、戦後から現在まで、ユダヤ人の犠牲者総数は550~600万人以上で、これはあまり変わっていません。
E被害者の証言や主張につじつまが合わない部分がある。
“
西側にある収容所:比較的自由に調査が出来る。→ガス室発見できず
東側にある収容所:情報が閉ざされがちで、調査が難しい。→「ガス室」あり
という状況に。これが偶然とは思えません。
”
これも無知が原因です。。よく色々ふっかけてくるものですよね。。
偶然ではもちろんありません。ナチは最初に手に入れた占領地ポーランドのユダヤ人を絶滅させることに力を注ぎました。これはオディロ・グロボクニクSS中将が実行した「ラインハルト作戦」と呼ばれるものです。ポーランドには欧州最大のユダヤ人コミュニティがあり、国民の10%近くがユダヤ人で、そのほとんどは都市部に在住していました。これらを集中的に短期間で殺すために、絶滅収容所がすべてポーランド各地に建設されたことはまったく状況と矛盾しません。「ラインハルト作戦」の結果、ポーランドユダヤ人の90%に当たる300万人が殺されました。これは各絶滅収容所の死亡者数の総計と矛盾していません。ナチはこれを手際よくやってのけたのです。
また、アウシュビッツは特にナチ占領地域のほぼ中心に位置していました。占領地のどこからでもアウシュビッツに移送して殺すことは容易でした。
上記のように、まったく疑問に思うようなところではありません。
G焼却炉の能力を考えれば、そんなにたくさん灰にできたはずがない。
これは本当に馬鹿正直な疑問ですね。死体がすべて焼却炉できっちり骨にされたわけではありません。焼却炉の能力は確かに不十分でしたので、その辺に穴を掘ってガソリンぶっかけて焼き殺したり、火炎放射器やナパーム充填剤を使用したりして「野焼き」にされた人々もたくさんいました。これは「サウルの息子」などのような映画作品や、生存者による手記「トレブリンカ叛乱」などの本でも確認できる事実です。しかも「野焼き」中の写真も多数残っています。
Auschwitz
「野焼き中」とのことで超有名な写真です。どう見ても死体を焼却場以外の場所で焼いています。これまで捏造だと言われたら命がけでこの写真を撮った人は報われませんね。。
treb
トレブリンカの火葬場跡。ただの巨大な穴でした。ソ連軍が来る前にSSによって証拠隠滅のために破壊されましたが、人骨が片付けきれずに残されていました。
焼かれて残った骨は囚人を使って砕いて灰にしました。水辺で灰を乗せて待機するトラックの写真などが連合軍の空軍作戦機による撮影で多数残されています。
H「肯定論者」が「否定論者」を相手にしないのが変。言論封殺っぽい。(@に近い主張か)
これは@と同じなんで省略したいところですが、否定論者は既に存在している証拠をあまりに無視し過ぎていると思うのです。言いがかりに近いですし、平然と嘘の証拠や、とっくに否定されている資料を再びもっともらしく持ち出したりします。。これらに反論することを面倒がっていると、↑のように言われるわけですが、実際よく知らない人がそのやり取りを見ていると、否定論者が感情論ばかりになって反論できていない、というように見えるようです。だからこそ、何度使い古された反論でも、また同じことを言わねばならない、と思われるのです(だからこの記事を書いたわけなのですが)。
I南京大虐殺や従軍慰安婦問題をねつ造と断言し、ホロコーストもねつ造であると印象付けている。
これは、日本の修正論者に顕著な言説です。ネットでは南京大虐殺や慰安婦問題を捏造と決めつけて異論を全く聞こうとさえしない人で溢れています。これらとホロコースト否定論を同列に並べて「戦勝国による捏造に苦しむ僕たち敗戦国」という図式を露骨に打ち出して共感を集め、さもホロコーストが「南京や慰安婦と同じ」捏造であるとする先入観を植え付けようとしています。
南京とホロコーストはまったく個々の事例ですし、話がややこしくなるんでここでは南京大虐殺については言及しませんが、大衆の「信じたいものしか信じない」「聞きたくないものには耳を塞ぐ」という性質を巧みに利用した案件と思われるのです。
さあ、いかがですか? 上の2ちゃんねる系のリンクも、「マルコポーロ」も海外のネオナチ、修正主義者の大胆な仮説(=トンデモ理論)を焼き直しただけということがわかっていただければよいのですが。特に「ロイヒターレポート」によるところが大きく、ロイヒターの意見はいまや完全に否定されています。
@〜Iまで全て説明したつもりですが、頑迷な修正論者はあくまでどれほど論破されようとも、頑として自説を曲げない傾向にあります。。せめてよく知らないけど・・という人が「ホロコーストなんか本当にあったのぉ?」などと安易に口にしない、ネットに書き込まないことを切に願ってやみません。その言葉で誰かが傷ついているかもしれないことを想像してくださいね。貴方の軽はずみな言動で、日本のことが大嫌いになる外国人がきっといますよ。
あまり難解な専門書を勧めてもとっつきにくいでしょうから、こちらの本をお勧めします。修正主義者の典型的なプロパガンダの手口と、それに対する反論が短くまとめられています。
参考文献
アウシュヴィッツと(アウシュヴィッツの嘘) (白水Uブックス) – 2005/6/7
ティル・バスティアン (著), 石田 勇治 (他) (編集, 翻訳)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4560720800/ref=as_li_tf_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4560720800&linkCode=as2&tag=hissyo-22
http://3rdkz.net/?p=434&page=4
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アウシュヴィッツの大量殺戮装置
ジャン‐クロード・プレサック、ロベルト‐ヤン・ファン・ペルト
歴史的修正主義研究会試訳・抄訳 最終修正日:2003年5月1日
http://revisionist.jp/pressac/pressac_01.htm
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マルコポーロ事件(マルコポーロじけん)とは、1995年2月に日本の文藝春秋が発行していた雑誌『マルコポーロ』が、内科医西岡昌紀が寄稿したホロコーストを否定する内容の記事を掲載したことに対して、アメリカのユダヤ人団体サイモン・ウィーゼンタール・センターなどからの抗議を受けて同誌を自主廃刊したこと、及び当時の社長や編集長が辞任解任された事態を指す。この事件は、日本における「歴史修正主義」あるいは「ホロコースト否認論」を巡る状況のなかで、最も広範囲に話題となったもののひとつである。また、日本の出版界の商業主義、過度な広告依存、スポンサーへの過剰萎縮などの議論のきっかけとなった。
発端は、文藝春秋が発行していた雑誌『マルコポーロ』の1995年2月号に掲載された記事「戦後世界史最大のタブー。ナチ『ガス室』はなかった。」であった。記事は国立病院に勤務する西岡昌紀が、アウシュヴィッツとマイダネクに観光に訪れた際に撮影などを行ったのち、1989年頃から収集した英文図書に基づき執筆したもので、掲載にあたっての題名は『マルコポーロ』編集部が決めたものであり、内容は根拠に欠くイエローぺーパーレベルの内容であった。
この事件は公権力の強制力を伴う法規制や言論規制ではなく、言論による批判の結果として、あるいは広告収入に過度に依存し萎縮した結果として、言論機関が自主的に廃刊を決定したもので民事裁判にもなっていないため、憲法学上の概念としての「言論の自由」に対する弾圧事件ではなく、正確には「未係争の民事紛争事件」である。
その内容は、ナチス党政権下のドイツがユダヤ人を差別、迫害したことは明白な史実としながらも、
1.そのナチス党政権下のドイツがユダヤ人を「絶滅」しようとした、とする従来の主張には根拠がない
2.その手段として使用されたとするガス室は、それらの位置や構造からみて、ソ連もしくはポーランドが戦後捏造した物としか考えられない
3.戦後、連合国軍が押収したドイツ政府文書から判断して、ナチス党政権下のドイツが「ユダヤ人問題の最終的解決」と呼んで企図した計画は、ソ連を打倒した後、ヨーロッパのユダヤ人をロシアに強制移住させるものだった
4.収容所でユダヤ人が大量死した真の理由は、ガス室による処刑ではなく、発疹チフスなどによる病死である
などというものであった。
この記事を掲載した『マルコポーロ』1995年2月号が発売されたのは1995年1月17日で、阪神大震災が起きた日で震災報道に覆い隠されていた。また国内の多くの識者は、記事の内容そのものがニュルンベルク裁判におけるナチス戦犯と連合国による証拠と弁論に基づく判決と戦犯処刑によって決着した戦後処理事案の蒸し返しにすぎないと受け止め、話題性がないとして沈黙を守った。
雑誌発売を受けて直ちに、アメリカ合衆国のユダヤ人団体と駐日イスラエル大使館が、同誌を発行する文藝春秋社に抗議を開始した。特にサイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)が内外の企業に対して、週刊文春をはじめとする文藝春秋社発行雑誌全体への広告出稿をボイコットするよう呼びかけた。ただしイスラエル大使館やSWCは終始一貫してマルコポーロの廃刊は求めていない。
この事態により事件の話題性とニュースバリューは高まり、マスコミや識者から事件が注目され、言論界や国民各層から記事への批判や文芸春秋への抗議が寄せられるようになった。『マルコポーロ』編集部は、当初、抗議団体に反論のページを提供するなどして記事事実の撤回と謝罪を拒んでいたが、結局、文藝春秋社は『マルコポーロ』自体の自発廃刊と社長・『マルコポーロ』編集長ら雑誌編集・発行に対して責任のある人々の解任を決定した。
執筆者の西岡や木村愛二などホロコースト見直し論者はこの決定に抗議を展開した。また、歴史認識と言論の責任をめぐって広範な議論が起こった(廃刊抗議者が論ずるようなナチ賛美はヨーロッパでは犯罪と定義されている)。また、この事件をきっかけとして、過度な広告収入への依存に対する反省や出版社のスポンサーからの自立についても議論が広がった。
西岡による主張
1.まず、事実上全ての歴史家が認めているように、ヒトラーが「ユダヤ人絶滅」を命じた命令書は、今日まで発見されていない。
2.戦後、アウシュヴィッツで公開されている「ガス室」のなかには、ドイツ人用の病院の前に面しているものもある。これでは、死刑後青酸ガスを排気すると、向かいの病院のドイツ人達の生命が脅かされてしまう。場所と構造があまりにもおかしい。
3.「ガス室」の詳細を検討すると、換気扇がないし、ガスの素材であるツィクロンBを加熱するための装置もない。
以上の理由をもって、西岡はアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所内のガス室とユダヤ人虐殺の計画自体は存在しない、と主張した。
冒頭で、著者はこう述べる[1]。
獣をいけにえとして捧げ、火で焼くというユダヤ教の儀式を「ホロコースト」と言った。これが転じて、「ナチスのユダヤ人虐殺」を意味するようになったのは、ナチスドイツがアウシュヴィッツなどの強制収容所にガス室を作り、毒ガスを使って計画的に虐殺、さらにそれを焼いた――という恐ろしい話とイメージが重なったからだ。ところが、このホロコーストが作り話だったという説が、今、欧米で野火のように広がりはじめている。戦後五十年近くもの間、語られてきたこの「毒ガス虐殺」が作り話だといわれて、驚かない人はいないだろう。私自身、この話を六年前に英文で読んだ時には、驚天動地の思いをしたものである。私は一医師にすぎないが、ふとした機会に、この論争を知り、欧米での各種の文献を読み漁るようになった。そして、今では次のような確信に達している。
--まず、日本の新聞やテレビが言っていることは全部忘れてほしい。それから『シンドラーのリスト』も一旦忘れてほしい。--
「ホロコースト」は、作り話だった。アウシュヴィッツにも他のどの収容所にも処刑用ガス室などは存在しなかった。現在、ポーランドのアウシュヴィッツ収容所跡で公開されている「ガス室」なるものは、戦後ポーランドの共産主義政権か、または同国を支配し続けたソ連が捏造した物である。アウシュヴィッツでもどこでも、第二次大戦中のドイツ占領地域で、「ガス室」による「ユダヤ人大量虐殺」などは一度も行なわれていなかったのだ。こう断言する理由は後述するが、その前に二つのことを言っておきたい。まず、第一に私は、第二次世界大戦中にドイツが採ったユダヤ人政策を弁護するつもりは全くないということである。たとえ「ガス室による大量虐殺」が行なわれていなかったとしても、ドイツが罪のないユダヤ人を苦しめたことは明白な歴史的事実である。私はその事実を否定する者ではないことをここで明白にしておく。第二は、近年、アメリカやヨーロッパで、「ホロコースト」の内容に疑問を抱人々が急速に増えつつあるのに、日本の新聞、テレビが、そのことを報道せず、結果的にはそのことを日本人の目から隠しているという事実である。最近は、論争を断片的に伝える報道もでてきたが、そうした報道は、「ホロコースト」に疑問を投げかける者は皆「ネオナチ」か「極右」であるかのような「解説」を加えている。
事実は全く違う。「ホロコースト」に疑問を投げかける人々の中には政治的には明白に反ナチスの立場を取る知識人やユダヤ人さえ多数含まれているのだ。例えば、プリンストン大学のアーノ・メーヤー教授は子供の頃ナチスの迫害を受けアメリカにわたったユダヤ人の一人で、日本でも有名なきわめて権威ある歴史家である。彼は「ガス室」の存在そのものまでは否定しない「穏健な」論者だが、それでもユダヤ人の大多数は「ガス室」で殺されたのではないという「驚くべき」主張をしている。このことは一九八九年六月十五日号のニューズウィーク日本版でも取り上げられている。また、同じくユダヤ系アメリカ人のもっと若い世代に属するデイヴィッド・コウルというビデオ作家がいる。彼は、ユダヤ人であるにもかかわらず、「ガス室によるユダヤ人虐殺」は作り話だと、はっきり主張しているのである。「ネオナチ」の中にも「ホロコースト幻説」を取り上げる人間はいるだろうが、ユダヤ人の中にも「ホロコースト」はなかったと主張する人間が現われていることは注目に値する。とにかく、まず、日本の新聞やテレビが言っていることは全部忘れてほしい。それから、『シンドラーのリスト』も一旦忘れて頂きたい。映画は、歴史ではないのだから。そこで皆さんにまず、何が真実であったのかを先に言ってしまおう。欧米の幾多の研究を一口に要約し結論を述べ、証拠はあとから示そう。そうした方が、皆さんにとって後の話が理解しやすくなると思うからである。
1.ナチスがその政策においてユダヤ人に不当な差別を加え、様々な圧迫を加えたことは紛れもない事実である。そして、アメリカとの戦争に突入した後、ドイツ本国及びドイツの支配下に置かれたヨーロッパ諸国ではユダヤ人に対する圧迫が強まり、ユダヤ人を強制収容所に収容する政策が全ヨーロッパ的規模で開始された。この点について、従来の説明は大筋で正しい。
2.しかし、ヒトラー及びナチスの指導部は、収用したユダヤ人達の「絶滅」を計画したことなど一度もなかった。ナチス指導部が計画したことは、強制収容所に収容したユダヤ人達を戦後、ソ連領内などの「東方地域」に強制移住させることであった。彼らはこのユダヤ人強制移住計画をユダヤ人問題の「最終的解決(Endlösung)」と名付け、東部戦線でソ連を打倒 した後、実行するつもりでいた。
3.ナチスドイツが、アウシュヴィッツなど、ポーランド領内に建設した強制収容所は、戦後ドイツがソ連を打倒、占領した後に実行する「最終的解決」のためのユダヤ人強制移住計画の準備施設であった。すなわち、ナチスドイツは、アウシュヴィッツをはじめとするポーランド領内の収容所に収容したユダヤ人達を戦争中は労働力として利用し、戦後、ドイツがソ連に勝利した暁には、ソ連領内ほかの「東方地域」に強制移住させる計画であった。従って、この計画とは両立し得ない「ユダヤ人絶滅」などをドイツ政府が計画、実行したことは、一度もなかった。
4.ところが、ソ連戦線でドイツが敗退した結果、「ユダヤ人強制移住計画」は頓挫する。そして、戦争末期の混乱の結果、ユダヤ人達がいた収容所の衛生状態が悪化し、チフス等の疾病の爆発的発生が起きた。その結果、多くの罪のないユダヤ人達が収容所内で死亡した。
5.戦後、それらの収容所で病死したユダヤ人らの死体を撮影した連合軍は、そうした病死者達の死体を「ガス室」の犠牲者であるかのように発表した。
読者の多くは、こんな話をすぐには信じられないに違いない。当然である。すぐに信じられる方がどうかしている。私も最初は信じることが出来なかった。読者と同様、私も物心ついてから、あの恐ろしい「アウシュヴィッツのガス室」についてくりかえし教えられ、聞かされてきた者の一人であって、あるきっかけから真実を知るまでは、「ガス室による大量虐殺」を疑ったことなど、ただの一度もなかったのである。しかし、ある機会から「ホロコースト」について実は論争が存在することを知った私は、この論争に関する文献を買いまくり、読みまくった後、「ホロコースト」が作り話であるという確信に至ったのである。「ホロコースト」に疑問を投じる人々は、自分達のことを「ホロコースト・リビジョニスト(Holocaust revisionist)」、すなわち「ホロコースト見直し論者」と呼んでいる。筆者は、一医師であり歴史学を専攻したわけでは全くないが、六年前(一九八九年)に、ふとした機会に彼らの存在と研究を知り、その後、複数の大学教授に手紙などを書いて意見を求めてみた。その結果、有名な国立大学教授を含めた日本の学者たちがそれらホロコースト・リビジョニストたちの主張を全く論破出来ないことを知り、日本のアカデミズムのあり方に疑問を抱かずにはいられなくなったのである。また、英字紙マイニチ・デイリー・ニュースの投書欄で一九九三年五月に大論争をやったことがあるが、その時もリビジョニズムの正しさを確信する経験をしている。 気の早い読者は、「ホロコースト・リビジョニスト」達は、「ネオナチ」かそれに似た人間だと思うかもしれない。実際、「ネオナチ」の中にも「ホロコースト」の虚構を強調するグループはいる。だが、「ホロコースト・リビジョニスト」の中には、明らかに反ナチスの立場を取る個人やユダヤ人も多数含まれているのであって、「ホロコースト・リビジョニスト」を「ネオナチ」や「反ユダヤ」などという枠でくくることは余りに事実と懸け離れている。その反証として最も明らかなものは、最初の「ホロコースト・リビジョニスト」とも呼べる歴史家が、フランスのポール・ラッシニエ(Paul Rassinier)という大学教授で、彼が、戦争中、フランスのレジスタンス運動に参加して、戦後、そのレジスタンス活動の故にフランス政府から勲章まで授与された人物だったという事実ではないだろうか?このラッシニエという学者は、元は地理学者で、左翼思想の持ち主だったため、反ナチスのレジスタンス運動に参加したのであるが、そのレジスタンス活動の故に、ナチス占領下のフランスでゲシュタポに捕らえられ、強制収容所に入れられたという人物なのである。
こうした主張の根拠として、著者は、例えば、こうした点を挙げる[2]。
連合軍は、戦後ドイツで大量のドイツ政府公文書を押収した。それによって、戦争中ドイツ政府が何を検討し、何を命令していたかが明らかになるからだが、その押収されたドイツ公文書の量は、アメリカ軍が押収したものだけでも千百トンに及んでいる。
ところが、戦後、連合軍が押収したそれらのドイツ政府公文書の中に、ヒトラーもしくは他のドイツ指導者が「ユダヤ人絶滅」を決定、命令した文書は一枚もなかったのである。実際、連合国は、ニュールンベルク裁判において、ドイツの指導者が「ユダヤ人絶滅」を決定、命令した証拠となる文書を提出していない。
これに対しては、「ナチが証拠を隠滅したから文書が残らなかったのだ」とか、「ユダヤ人絶滅計画は極秘事項だったので、命令は全て口頭でなされたのだ」とかいう反論が予想されるが、そうした主張は、あくまでも「仮説」でしかない。事実としてそのような文書は、今日まで一枚も発見されていない。もし証拠となる命令文書はあったが隠滅されたとか、命令が口頭でなされたとか主張するなら、その証拠を提示するべきである。実際、アメリカにはこのような主張をする人々がおり、それなりの「証言」や談話の記録、会議録、手紙などを引用する人すらいるが、結論から言うと、彼らが引用するそれらのものは、全く「証拠」になるようなものではない。具体的には、ニュールンベルク裁判におけるハンス・レマースの証言、ハインリヒ・ヒムラーが1943年10月4日に行なったとされる談話の筆記録、ヴァンゼー会議の記録、ヘルマン・ゲーリングが1941年7月31日に書いた手紙、ベッカーという軍人のサインがあるソ連発表の手紙等々であるが、これらの文書は、しばしばそれらの反論者たちによって「ユダヤ人絶滅を命令、記録したドイツ文書」として引用されるものの、よく読むと、全くそんな文書ではないのである。それどころか、ドイツ政府が計画した「ユダヤ人問題の最終的解決」なるものの内容が、実はユダヤ人の「絶滅」等ではなく、ユダヤ人の強制移住であったことを明快に示す文書が、押収されたドイツの公文書の中に多数発見されている。それらの文書は、ポーランドに作られたアウシュヴィッツ収容所等へのユダヤ人移送が、ドイツ政府にとっては「一時的措置」でしかなかったことを明快に述べている。
このように、虐殺に関しての直接の証拠が存在しないと著者が主張する一方で、強制移住を示唆する文書が発見されていることから、ユダヤ人問題の「最終解決」とは虐殺ではなく「ユダヤ人の強制移住」を意味するものである、と西岡は主張する。
また、「ホロコースト」の内容が、戦後二転三転していることも重大である、と著者はいう。例えば、ドイツ西部に在ったダッハウ収容所について、戦後しばらくはガス室による処刑が行なわれていたと言われていたが、ある時期からダッハウではガス室による処刑は行なわれていなかったという説明に変わっている、と著者は述べる。それでは、戦後しばらくの間語られていた「ダッハウのガス室」での処刑に関する生々しい「目撃証言」は、一体何だったのか?と著者は問いかける。
そして、冒頭で言及しているように、こうした「ガス室」に関する目撃証言などを最初に疑った歴史家が、フランスの元レジスタンスであった左翼系歴史家ポール・ラッシニエであったことに触れて、こうした検証は「ネオナチ」のプロパガンダなどではない、と著者は述べる。
こうしてナチス政権下のドイツは、確かにユダヤ人を差別・迫害した、と著者は結論づける。ドイツは、ユダヤ人を、戦後、ロシアに強制移住させる計画を立て、それを「ユダヤ人問題の最終的解決」と呼んでいた、と著者は述べる。そして、その準備施設として作られたのが、アウシュヴィッツをはじめとする収容所であったとする。ところが、東部戦線でドイツが敗退した結果、そうした戦後の強制移住計画は頓挫し、収容所の衛生状態が悪化する中で、発疹チフスの爆発的発発生が起きたのだ、と著者は述べる。そうした悲劇の中で病死したユダヤ人の死体を連合国は、ガス室などによる計画的な大量殺人の犠牲者であったかの様に発表、宣伝したのだ、と西岡は主張する。その傍証として、西岡は、当時のドイツが、「ユダヤ人絶滅」とは両立しない命令を出していた事に言及する[3]。
アウシュヴィッツをはじめとする強制収容所で戦争末期にチフスが発生し、多くの死者を出したことは、明白な事実である。このことについては「ホロコースト」があったとする人々も異論を唱えてはいない。ナチスが建設したユダヤ人収容所で衛生業務に当たったドイツ軍軍医による記録、ドイツ西部で解放直後の強制収容所の衛生状態を観察したアメリカ、イギリスの医師たちによる報告などは、一致して、戦争末期から戦争直後にかけての強制収容所でのチフスの発生のひどさを詳細に記録しており、このことについては論争の余地はないものと思われる(J・E・ゴードンなど)。問題は、ドイツがそのような状況にどのように対応したかであるが、ドイツ軍当局は、ユダヤ人を戦時下の労働力として温存したかったのであり、意図的に衛生状態を悪化させたと考えさせる証拠は見つからない。例えば、ドイツ政府の中でユダヤ人問題を総括する立場にあったハインリヒ・ヒムラーは、チフス等の病気によるユダヤ人の死亡が多いことに神経をとがらせ、収容所の管理者たちに対し、もっと死亡率を低下させよという命令を出してすらいる。例えば、一九四二年十二月二十八日の日付けで強制収容所の統括司令部がアウシュヴィッツ収容所に送った命令書には、こう書かれている。「収容所の医師達は、これまで以上に被収容者の栄養状態を観察し、関係者と連携して改善策を収容所司令官に提出しなければならない」これは、ヒムラー自身の言葉ではないが、この命令書はヒムラーの次のような言葉を引用しているのだ。「死亡率は、絶対に低下させなければならない」この命令は、言われているような「民族皆殺し」と両立する命令であろうか?
なお、こうした議論の中で西岡は、いわゆる「反ユダヤ主義」的な言葉は一言も書いておらず、イスラエルについても、全く言及していない。記事の末尾は以下の通りである[4]。
ナチスドイツがユダヤ系市民に対して行なった様々な差別政策や弾圧は、民主主義の原則に対する明白な挑戦であり、その最終局面としての強制移住計画は、私自身を含めて、誰もが不当と言わざるを得ないものである。しかし、だからといって、ドイツがやっていないことまでやったと強弁することは間違っているし、そのことで、戦後生まれの若いドイツ人が罪人扱いされることも、こうした事実を検証しようとする言論を政府が抑圧することも明らかに間違ったことである。詳しく述べることが出来なかったが、六百万人という犠牲者数にも全く根拠がない。そもそも、ドイツが最も占領地域を広げた時ですら、そこにいたユダヤ人の数は、四百万人もいなかったという指摘もある。
最後に、一言言っておきたい。アウシュヴィッツをはじめとする強制収容所で生命を落としたユダヤ人達の運命は、悲惨である。彼らは、その意志に反して各地の収容所に移送され、戦争末期の混乱の中でチフス等の疾病によって生命を落としていった。その運命の悲惨さは、日本軍によって苦しめられた中国の民衆や、原爆の犠牲者と同様、現代に生きる我々が、忘れることを許されない今世紀最大の悲劇の一つである。現代の世界に生きる我々は、それを忘れる権利を持たない。しかし、そうであるからこそ、真実は明らかにされなければならないし、虚構を語ることは許されないのである。この記事をアウシュヴィッツその他の地で露と消えたユダヤ人の霊前に捧げたい。
反論・批判
石田勇治による反論
石田勇治は、西岡論文の論点を
1.ホロコーストに関する「定説」と情報操作
2.ガス室の構造とツィクロンB
3.絶滅政策に関する命令文書の有無
の三つに整理した上で詳細な反論を展開した[5]。まず1.では、著者が問題とするホロコーストに関する「今日の定説」そのものに誤解・曲解があり、著者が批判する旧西ドイツの歴史家ブローシャトについても誤った記述をしていると批判した。2.ではジャン・クロード・プレサックの『アウシュヴィッツの焼却炉』に言及しつつ、アウシュヴィッツのガス室の構造を説明し、さらに毒ガスのツィクロンBは、著者の記述に反して、気化するために加熱を必要としないと論述している。さらに3.では、ヒトラー本人による虐殺命令文書が存在しないことは昔から自明の事柄であり、逆に著者が「証拠にならない」として退けた五つの史料(ニュルンベルク裁判でのラマース証言、ヒムラーの秘密演説、ヴァンゼー会議の議事録、ゲーリング書簡、親衛隊少尉ベッカーの報告)について、これらを否定しようとする著者の主張には根拠がないと言明した。
西岡による再反論
こうした通説の立場からの反論に対して西岡は、廃刊事件直後からパソコン通信(PC-VAN)上で、さらに1997年に『アウシュウィッツ『ガス室』の真実:本当の悲劇は何だったのか?』(日新報道)を出版し、再反論している。西岡は『マルコポーロ』の記事に部分的には誤りが存在したことを認めたうえで、「ドイツがユダヤ人を絶滅しようとしたとする証拠はない」「ガス室でユダヤ人が殺された証拠はない」という主張を維持している。
西岡による修正点は以下の通り[6]。 #サイクロンB(ツィクロンB)が青酸ガスを遊離し続ける時間が長時間である事と、サイクロンBの毒性の問題を混同し、サイクロンBの毒性が低いかの様な記述をしてしまった事 #同じくサイクロンBの使用に際して、サイクロンBを加熱する事が必須の操作であるかの様な記述をした事。
チクロンBは、青酸ガスを遊離します。そして、青酸ガスは猛毒です。ですから、そのことだけを考えれば、「チクロンBによる大量殺人」という話は、何も不合理ではないように思われるかも知れません。しかし、こうしたこうしたことをするのに一体どれだけ時間が必要か、ちょっと定量的に考えてみたいのです。今、「定説」側が説明するように、「大量殺人」の目的で、チクロンBを「ガス室」に投げ込んだとしましょう。すると、投げ込まれたチクロンBは、先に述べたような原理で青酸ガスを遊離し始めます。ところが、ここで考えなければならない問題があるのです。それは、そうした青酸ガス遊離がどれくらい続くのか、という問題です。即ち、青酸ガスを吸収または吸着したパルプ片など(チップ)が「ガス室」に投げ込まれる。そして、その投げ込まれたチップから青酸ガスが遊離し始める。それは分かります。しかし、それでは、その青酸ガスの遊離が完全に終わるまでに、一体どれくらいの時間が掛かるのか。それを考えなければなりません。即ち、缶を開けてチクロンBの中身(パルプ片などのチップ)を出すと、それらのチップは青酸ガスを遊離し始めます。それを「ガス室」に投げ込んだのだと「定説」は言うわけですが、ここに重大な問題があります。それは、投げ込まれたチップからの青酸ガス遊離が終わらない内は、「ガス室」内部での青酸ガス遊離は続くということです。従って、その間は、「ガス室」を換気することは無意味ということになります。また、当然のことながら、その間は、「ガス室」の扉を開けることも、その中から死体を搬出することもできません。ですから、その「ガス室」での「大量殺人」に従事する作業員たちは、たとえ「ガス室」の中の人間が全員死んだとしても、「ガス室」内部でチクロンBが青酸ガスを遊離し続ける間は、「ガス室」の扉を開けることもできず、その外で待ち続けなければならなかったはずなのです。ところが、戦前チェコのプラハで発行されていたチクロンBの使用指示書(NI-9912)や、チクロンBの製造元が発行していた使用説明書を読むと、こう書かれてあるのです。チクロンBから青酸ガスが遊離し続ける時間(Einwirkungszeit)は、摂氏5度以下の場合で32時間、加熱すれば遊離は早まり、この時間を短縮できるが、それでも最低6時間にはなる、と。つまり、気温によって差はありますが、一旦チクロンBを缶から出したら、最低でも6時間は、青酸ガスを遊離し続けるということです。それどころか、気温が低ければ(摂氏5度以下の時)、32時間も青酸ガスが遊離し続ける場合もある、ということなのです。ですから、もしそのチクロンBを「ガス室」に投げ込んだら、投げ込まれたチクロンBは、5度以下では32時間、加熱した場合でも最低6時間は、青酸ガスを遊離し続けることになるのです。当然、その間は、たとえ「ガス室」内部の人々が全員死亡したとしても、「ガス室」を換気することも、扉を開けることもできない、ということになります。その上、プラハで発行されていた前述の使用指示書(NI-9912)や、チクロンBの製造元が発行していた使用説明書を読むと、こんなことも書いてあるのです。チクロンBを使って倉庫などの害虫駆除を行なった場合、その倉庫などの換気にどれくらい時間をかけるべきか、という記述があるのですが、それらによると、10時間から20時間の換気をしないと安全ではない、というのです。つまり、チクロンBが遊離する青酸ガスに、壁などに吸着し易いという物理的性質があるからだと思われます。(また、別の資料には、こうした吸着性の故に、強制換気をしてもあまり変わりがなく、それよりも長時間、自然の通風によって換気した方がよいという記述があるそうですが、この資料は、私自身は未入手で読んでいません)
いつ、どんな場所でも、このような長時間の換気が必要だったとは思いませんが、今論じている「ガス室」の場合、中空の部屋などではなく、人間の体でびっしりと満たされた空間なのですから、普通の倉庫などよりも換気が困難なことは想像するまでもありません。そこで仮に、この数字をそのまま適用すると、チクロンBで「ガス室処刑」を行なった場合、これだけ時間が掛かることになります。前述のように、チクロンBの青酸ガス遊離が終わるまでに最短でも6時間、最長で32時間。そして、換気に10時間から20時間というわけですから、合計して、最短で16時間、最長で52時間。「ガス室」にチクロンBを投げ込んで「処刑」を開始してから、「ガス室」の換気を終了するまでに、これだけ時間が掛かるということです。これが、「民族絶滅」の方法なのでしょうか?[7]
サイモン・ウィーゼンタール・センターによる抗議と広告ボイコット運動
発売直後にロサンゼルスのユダヤ人団体サイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)とイスラエル大使館は『マルコポーロ』編集部に抗議を開始。またSWCは『マルコポーロ』のこの号が発売された直後に駐米日本大使に記事を非難する書簡を送った。またSWCは文藝春秋に広告を出稿する企業に向け文藝春秋に一切の広告を提供しないよう求めた。ただし廃刊までは求めなかった。この広告ボイコットには欧米企業だけでなく日本企業も応じ広告ボイコット運動を是とした。欧米企業はもともと文藝春秋に広告を出稿している企業が少なかったため呼びかけに呼応する企業数は日本企業のそれよりも少なかった。呼応した企業のひとつであるマイクロソフト社は廃刊が発表された後にボイコットに応じている。
『マルコポーロ』編集部はSWCに反論のページを10ページ提供すると提案。しかし、SWCは反論書に対する編集権が『マルコポーロ』編集部にあり反論を掲載すべきメディアとして不適当として無編集掲載を要求したが『マルコポーロ』編集部はこの要求を拒否した。その結果徹底的な広告ボイコット運動が続けられることになった。広告出稿企業はこうした運動を無視して広告を出稿する自由があったが、多くの出稿企業はSWCに理(と利)有りとして『マルコポーロ』を含む『文藝春秋』各誌への出稿を自発的にとりやめた。こうして文藝春秋は企業存続の窮地に陥った。西岡が雑誌のインタビューなど述べたところによれば、『マルコポーロ』廃刊の決定がなされる直前、文春社内では「経験したことのない事態」であるとの発言があったほか、「早く何とかしないと『ニューヨーク・タイムズ』が動き出す」といった発言をした幹部がいたと言う事実を文春関係者から聴いたという。なお記事執筆者の西岡には雑誌編集権が無いため雑誌の編集をめぐる抗議や圧力は寄せられず、『マルコポーロ』廃刊が発表された後に記事の執筆者責任をめぐる批判が寄せられるようになった。
文藝春秋による謝罪と『マルコポーロ』廃刊
発売から13日ほどが経った1月30日、文藝春秋は編集権は執筆者ではなく編集部であり発行責任は出版社自身にあるとして西岡には相談せず、出版社として「記事は誤り」と発表し公的な謝罪をすると共に、『マルコポーロ』の廃刊と花田紀凱編集長の解任、記事に関係する幹部構成員の更迭を行った。田中健五社長は廃刊を発表した1995年2月2日のホテル・ニューオータニでの記者会見で社長の職に留まると述べたが、後に社内外から批判を浴び、結局、2月中旬に田中健五は代表職を辞任した。廃刊により文芸春秋の社員有志がSWCでのセミナーやアウシュヴィッツ見学に参加した。『マルコポーロ』1995年2月号の回収は、実際には行われていない。
廃刊が発表された1月30日、外務省の斎藤事務次官は記者会見を開き、外務省の見解として「廃刊措置は適切だった」と述べている。
江川紹子による指摘
この廃刊の決定を、阪神大震災の被災地で取材中に聞いた江川紹子は、次の様に回想している[8]。
明石市から被災地に入って、毎日少しずつ移動しながら8日目に西宮市に到着した。もちろん今回の阪神大震災の取材のためである。1月30日、今回の取材日程も最終日となった日の午後3時頃のことであった。携帯電話が鳴った。「突然ですが・・・」聞こえた文藝春秋社の月刊誌『マルコポーロ』のKデスクの声は暗く深刻だった。「マルコが廃刊となりました。今売られている号で最終号です。次号は出ません」「ウソでしょう。なぜ・・・」
ユダヤ人のホロコーストを巡る記事が問題になって、ユダヤ人の団体から抗議を受けたとのこと。交渉中だったが、会社が廃刊を決め、それが産経新聞に出るという話だった。青天の霹靂とはまさにこのことだ。
江川は、統一教会やオウムを巡る報道を通じて、文春と親しく、『マルコポーロ』編集部にも、花田紀凱を始めとする知人を持っていた。
『マルコ』については、以前から休刊の噂はあった。今回の思い切った判断は、『マルコ』だったからのことではないのか。これが『週刊文春』や『文藝春秋』だったら、ろくに交渉もせずに、同じような対応をしただろうか。なにしろ今回は、役員でもない塩谷北米総局長がセンターとの交渉に当たるだけで、田中社長など役員は相手方と直接会って交渉することもせずに、結論を出しているのだ[9]。
『マルコポーロ』が赤字であった事に加えて、事件の際、SWCとの交渉の窓口であったのが、塩谷北米総局長(当時)であったと言う指摘である。塩谷はまた、後述する2月2日にホテル・ニューオータニで文春とSWCが開いた共同記者会見において、田中健五の隣に席を取り、田中の発言を注視している。
西岡による批判
廃刊が発表された1月30日(月)、問題となった論考の執筆者である西岡は、朝日新聞夕刊紙上(社会面)で、文春の一方的な決定に対する強い怒りを表明した。この朝日新聞夕刊に掲載された西岡の主張は文春の謝罪と食い違っていたが、新聞で西岡が語ったとされる主張は西岡自身の主張である事実に違いはなかった。
西岡は、廃刊発表の2日後の2月1日に総評会館で木村愛二企画による記者会見を開いた。一方、文春関係者の一人も廃刊が発表された1月30日の夜西岡に電話をかけ文春・SWCに対抗する記者会見を開く事をひそかに提案しており当時の文春社内での社員の不満が伺える、と西岡は述べた。が、それらを含めた会見発言や発言内容の動揺は執筆者の責任回避と受けとめられ、記者会見の西岡の主張が在京マスメディアで好意的に受け止められることは無かった。
厚生省による職務専念義務指導
廃刊発表の翌日の1月31日、当時厚生省職員であった西岡の行動に対し、厚生省は国家公務員法が規定する職務専念義務を西岡に求めるため、勤務病院幹部を通じ事件について今後一切発言をせず職務に専念するよう指導した。[10]。またその翌日に行われる事となった記者会見を中止するよう強い指導を実施した。厚生省直轄の勤務病院で「西岡はなかば軟禁状態に置かれた」と「西岡は」主張している。だが、警察への被害届は無く、後述するように実際には出入り自由であった。
記者会見当日の2月1日、西岡は、執筆記事への批判から精神不安定状態になりこのままでは病院から出られないのではないかと思いこみ、記者会見に出席しないという嘘を関係者に流し「厚生省側を安心させた」と思い込んだ上で、病院の前に迎えに来た『サンデー毎日』の車で都内の記者会見会場に向かった。厚生省からの職務専念義務指導について西岡は記者会見冒頭で官庁名は出さないままに強く批判した。しかし、翌日の朝日・毎日・読売・日経は、西岡による記者会見自体は伝えながら、西岡が記者会見冒頭で抗議した厚生省による「介入」については、裏づけ取材によりその事実が無く単に職務専念義務指導にすぎなかったため報道をしなかったことが明らかになっている。(ただし反連合国史観の論壇誌『正論』は「官庁による圧力」という西岡の主張を「西岡の主張」として報じている)
文藝春秋社とSWC共同記者会見
2月2日、文藝春秋社とSWCはホテル・ニューオータニで共同記者会見を開催した。廃刊の決定に不満を持つ元編集者は、取締役会の方針に反してホロコースト見直し論者であるフリージャーナリストの木村愛二を会場に乱入させ、木村は野次をとばすなどして会見を妨害した。また会場では『マルコポーロ』次号にルポルタージュ掲載予定だったフリー・ジャーナリストの江川紹子も現れ、マルコポーロの記事の内容は支持しないと表明したうえで、自分が取材した記事掲載がつぶれたことの不満をSWCの抗議方法に批判の矛先を向けることで表明した。江川は、SWCを強く批判したが、出稿企業がSWCの広告出稿中止要請を自由に拒否することができたという事実や「出稿企業側の判断の是非」や「ホロコースト犠牲者を冒涜する記事に広告を出し利益を得る企業の倫理欠如」といった問題については沈黙を守った。記者会見で江川紹子は次の様に述べた。[11]。
田中社長の記者会見について。
田中社長は記者会見の中で自らの責任を問われ、きょとんとした表情で「どういう責任ですか?とってますよ。こうやって。僕がやめちゃってどうするんですか」と問い返した。日本を代表する出版社の一つである同社がこのような不透明な決着をしたことの重みを分かっているのかと首を傾げたくなった。田中社長の陽性な気質は攻勢にある時は、帆に順風を呼び寄せる力となったのだろうが、このように「守り」の態勢では逆風を煽る。隣の塩谷北米総局長が、田中社長が次に何を言い出すか心配そうに見つめ続けていたのが印象的だった。この点に限らず、田中社長の会見での表情は、「身を切られるような決断」(会見での発言)をしたとは思えない、明るいものだった。記者の中からも「今日の会見の雰囲気をみていると、ややこしい問題は早く謝って切り抜けようという感じが伝わってくる」という感想も出たほどだ。田中社長の言動に会見場では何度か失笑が漏れたのだが、当人は「なぜ笑いが出るのか分かりません」と首を傾げていた。(中略)最近部数が伸びてきたとはいえまだまだ赤字の『マルコ』だから、そう迷うこともなく切る決断をしたのではないか、との懸念は、今回の田中社長の表情を見て、ますます膨らむばかりだ。それにしても、と思う。私はこの記者会見で、田中社長が苦渋に満ちた表情、断腸の思いを滲ませた口調があれば、自分自身を納得させようと思っていた。そうでなくても、サイモン・ウィーゼンタール・センター側の説明が真に胸を打つものであれば、こうした結論も仕方がないとあきらめがついたかもしれない。しかし、残念ながらそのどちらもなかった。
SWC、クーパー師についての批判。
そしてクーパー師にも私は失望した。彼は「今回の記事は、投下されたのは原爆でなく、普通の爆弾だったと書かれたようなもの」としながら、問題になった原爆切手の発行について触れ、「切手のデザインに対して、日本から信じがたい感情的な反応があった。その結果原爆の被害を受けた人々の思いを汲んでデザインが変えられた」と述べた。(中略)同センターは「ユダヤ人の人権団体」とマスコミで紹介されているが、本当に人権問題に取り組んでいるのなら、このようにな発言はできるはずがない、と私は思う。ましてや原爆切手に対する反応を「信じがたい感情的な反応」と表現するに至っては、まさに絶句してしまった。言論の自由についての私の質問も半ばはぐらかされてしまった。重ねて回答を求めたが、質問の時間が制限され、かなわなかった。同師は一つの質問に対し、私たちには理解できないユダヤの例え話を含め雄弁に語った。あまりに話が長すぎて、「演説を聞きに来たんじゃない。これじゃ質問ができないじゃないか」という声も上がった。
宅八郎の指摘
『週刊SPA!』にコラムを連載していた宅八郎もこの記者会見に出席したが、繰り返し挙手をしたにもかかわらず、最後まで指名されなかった。宅八郎は、この日の記者会見場の空気をこう描写している[12]。
いやあ、ボク、会場入り口の受付で、文春の人に念を押されちゃった。「頼みますよ、宅さん」だって。不穏なものを感じたのかな(笑い)集まった記者の数、数100人。外国人記者も多かった。みんなマジメ。間違っても芸能レポーターはいない。同時通訳の電波で流される受信機のイヤホンをみんなが耳に突っ込んでるのが異様だった。ボクの存在も浮いちゃってたけどな。会見は、文春の全面謝罪白旗降伏なんだけど(当たり前か)、花田編集長が来てなくて(呼ばれてなくて)、記者たちは不満顔。記者の追及の矢面に立ったのは、田中社長だった。それでボクも、最前列で、質問しようと2時間もずっと手を上げてた(笑い)。だけど、司会者はボクだけは完全無視してて、絶対に指してくれないんだよな。チェッ。事件について整理しておく。まず、「歴史好きの医者」が書いた「ナチ収容所でのユダヤ人虐殺はなかった。なぜなら証拠がない」という記事にはかなりズサンな印象を持っていた。「証拠がないから歴史にない」というのは乱暴だからだ。ただしボクは、人間、あらゆる見解を持つことは自由だと考えている。だから断定でなく、それまでの定説に疑義をていする範囲であれば、問題は少なかっただろうと思う。(表現の自由の範囲外として、ホロコースト否定を唱えた者を罰するドイツの法には疑問があるが、少なくとも「ナチス問題」の当事者国の民意としては一定「認識」は必要だろう。)それを断定的に「公表」するには、明証責任が発生する。つまり、記事に「ガス室は歴史上なかったという証拠」を提出しなきゃならなくなる。ユダヤ側も発言していたが、やはり記事を断定支持したととれるリード文が、出版責任として問題となったのだろう。しかし、会見の文春側の対応は、しどろもどろ。「何が問題なのか。何を謝罪しているのか」さえ曖昧なものだった。記事に事実誤認があったのかどうか、掲載したことが問題なのか、ハッキリ認識していないようでもある。事実誤認があったというなら、「どこが」を指摘しなければならない。思ったのは、ワイドショーのレポーターじゃないけど、「社長、それで、ガス室はあったんですか!なかったんですか!」という質問がとべば、文春は困ったんじゃないか(笑い)。それがたんに「ひでえ記事でユダヤ人を侮辱してすんません」なんてコメントじゃ、記事を書いた人だって怒るだろう。今回、著者を置きっぱなしにして、文春がとった措置(回収・謝罪・廃刊)に著者自身は怒っている。出版社の著者に対する無責任だと感じた。これじゃ「載せ逃げ」だ。著者一人に責任を取れずに、ユダヤ人に責任を取ったつもりなのか。著者に対する責任をどう考えるのか。これは、同じく著者として生きている人間にとっての大疑問である。その無責任さは、廃刊にもつながっているよう思う。頼まれたわけでもないのに、勝手に自発的に廃刊にしたんだぜ。議論の余地をみずから絶つ「廃刊」なんて無責任だろう。建前だけの謝罪。「謝ってあげよう」「廃刊するんだから許して」としか思えなかった。しかし、会見ではマジメな新聞記者の質問も、建前しか返ってこないものではあった。「事件は今後の出版方針にどう変化を与えるでしょうか?」なんて聞いてどうするんだ。(笑い)ボクも指名されたかったなあ。なぜか、有名新聞記者ばっかり質問していたな。
イスラエル大使館の見解
こうした騒動の中で、イスラエル大使館の行動は慎重で、SWCとは距離を置いていた。
1995年2月8日産経新聞夕刊において、ガノール駐日イスラエル大使(当時)は「過剰に反応するのは日本とイスラエル双方にとって危険この上ない」と発言した。西岡はのちに「ガノール大使(当時)のこの発言はイスラエルが暗にSWCの過激な反応を批判した物ではなかったか?」と論じている[13]。
またイスラエル大使館は『週刊現代』の取材に対して、「これが原因で、強大なユダヤの力によって雑誌を廃刊させたなどといわれ、ユダヤに対する偏見を助長させないかと心配しています」と述べている[14]。
ポーランド大使館の態度
また、記事の中で西岡に「ガス室を捏造した」と名指しされたポーランド大使館は沈黙を守っている。新聞、テレビは、ポーランド大使館の沈黙に注目しなかったが、『噂の真相』は、ポーランド大使館に沈黙の理由を問い合せている。この『噂の真相』からの問い合わせに対し、ポーランド大使館は「既に抗議活動が起きていたので、それに加わる必要はないと考えた」という意味の回答を寄せている。
執筆者主催による炎上集会
木村愛二は、2月15日及び2月18日に総評会館で討論集会を開き、2回の公開討論は木村愛二が営業する木村書店から販売された。こうした木村による自称「討論集会」なる炎上商法のための席には、月刊『創』編集長の篠田博之が企業広告の萎縮を懸念する立場から司会者として加わった他、アメリカのユダヤ人で、左翼リベラルの立場からホロコーストの再検証を行っていたビデオ作家のデイヴィッド・コール(David Cole)や、科学史を専門とする常石敬一が参加した。
2月18日の討論会の場で、常石敬一は、ナチスドイツは、アウシュヴィッツ等のガス室で、議論の多いツィクロンBを使ったのではなく、サリン等の神経ガスを使用したのではないか?と言う新説を述べた。又、同じ2月18日の討論会の場で朝日新聞記者が「ヒトラーが演説の中でユダヤ人絶滅を予言していたのでは?」と質問しコールが反論する場面などがあったが、議論は最後までかみ合わなかった。
アジア記者クラブ主催講演
アジア記者クラブは、西岡と木村を招いて、会合で二人にマルコポーロ廃刊事件とホロコースト見直し論に関する講演を行わせた。西岡と木村が掲載メディアを失ったことに対して同情的なメディアもあったが、ホロコースト見直し論者である西岡と木村を招いて講演を行わせた事に歴史修正主義的な歴史認識に批判的な同記者クラブ関係者は反発し欠席するなど、同クラブの反応は分かれた。
オウム真理教への強制捜査などの報道の中、世論の多数が廃刊やむなしで収束したことにより、この事件の報道は下火となっていったが、文藝春秋社で開かれたSWCによるセミナーのやりとりが密かに録音され、『噂の真相』で記事として暴露された[15]だがこのような散発的に書かれるセンセーショナルな記事も、マルコポーロ編集部の編集責任の欠如を結果的に強調するものとなり、マルコポーロ廃刊やむなしとの世論を補完する方向に作用した。
渡辺武達による批判
一方、同志社大学教授の渡辺武達は、雑誌『第三文明』1998年9月号[16]にて、文藝春秋を次のように批判している。
文藝春秋はもともと、(1)販売政策としてもうかる(2)結果として記事が市民層を揶揄し、権力層の好む方向での世論形成になる、という条件のいずれかをクリアーしさえすればなんでもしてきた会社だから、この廃刊についても外向けにはユダヤ資本のからむ広告主が圧力をかけたから……などと、俗耳に入りやすい説明が流れるままにまかせ、「自分たちは弱者、被害者だ」というカマトトぶりを演じた。広告主……については、私もまたそれが廃刊の理由の一つだと思う。が、この文藝春秋は、とりわけその雑誌記事を分析すれば分かるように、新潮社とおなじく公安権力との関係が深く、オーディエンス(読者・視聴者)を誤導する情報提供をしばしばしてきたところであることを私たちは忘れてはならないだろう。
さらに、文藝春秋取締役であった岡崎満義が、1996年6月10日の情報化メディア懇談会での講演において、西岡記事は正しかったこと、ユダヤ人団体(SWC)は「テロ組織」と示唆した[17]うえで、「『マルコポーロ』誌の廃刊の理由は記事内容が間違っていたとか、広告量が減ったことなどによるものではなく、ある筋からいまのままでは日本の海外駐在員がテロにあう危険性があるという情報が入ったためである」と発言している[16]。
この岡崎発言について渡辺は、「思わせぶりに語られる「ある筋」とはどこなのか。これは文藝春秋という出版社が外向き用と内向き用では正反対の「舌」を平気で使い、同時にたえず自己弁護をはかっている、げに恐ろしいところであることをよく表している」と文藝春秋を批判した。
花田編集長の動向
『マルコポーロ』編集長の職を解かれた花田は事件後、文藝春秋の閑職とされる戦後史企画室に異動となった。異動後は心機一転、新雑誌の企画を提案していたが上層部に相手にされないことが多かったことから、だんだんと出社しなくなり、事件の1年後に文藝春秋社を退社した。同時に『朝日新聞』が立ち上げた女性向け月刊誌『UNO!』編集長に就任し、マスコミを驚かせた。
花田の朝日新聞移籍に際しては、朝日新聞の本田雅和が自社批判を展開している。
なお、この『マルコポーロ』最終号の表紙を飾っていたのは、後にテレビドラマ『医龍』等で人気を集める女優稲森いずみであった。
海外での報道
『マルコポーロ』の廃刊をめぐっては日本国内外で大きく報道がされた。日本国外では、ドイツ、オーストリアで、この事件が大きく報道されたほか、アメリカ合衆国の新聞各紙も、この廃刊事件を比較的大きく伝えている。
AP通信は、総評会館での記者会見の後、西岡に英語でインタビューを行い録画している。
後にフリージャーナリストとなる徳本栄一郎は、当時ロイター通信の記者で、西岡に長時間のインタビューを行い、厳しい質問を浴びせたが、比較的中立的な記事(英文)を書いている。
日本国内での報道
新聞
当時の日本の新聞、雑誌報道の大部分は、記事の内容に関する議論を避けている。また『マルコポーロ』の廃刊が決定される直前、SWCが西岡がアウシュヴィッツを訪れていないとする事実に反するファックスをマスコミに送付したため、マスコミの関心は、西岡はアウシュヴィッツを訪れたのか、花田にはいつ会ったのかなど、末梢的な事柄ばかりに費やされた。その中で、記事の内容に比較的踏み込んだのは『朝日新聞』で、前述の本田雅和が社会面で「西岡論文とは何だったのか?」と題された大きな記事を執筆したが、他の新聞は総じてこうした記事の内容に関する検討を避けた。
『読売新聞』と『毎日新聞』が特に記事に対して批判的で、『毎日新聞』は事件前に西岡が多くの個人、マスコミに送付したパンフレットと記事の原稿を混同して、それを売り込みと誤認する記事を掲載している。同様の事実誤認は『週刊SPA!』誌上で「ゴーマニズム宣言!」を連載していた小林よしのりもしている[18]。
『読売新聞』が発行していた月刊誌『This is 読売』でも西岡を批判。
『産経新聞』は、西岡の問題提起自体については大きく取り上げながら、SWC側の見解を古森義久のインタビューによって伝え、またイスラエル大使館の発言を伝えるなどバランスを取っていた。
日本共産党機関紙『赤旗』はこの事件を大きく取り上げ、収容所の写真などを掲載して、『マルコポーロ』が掲載した西岡の記事と文春を強く批判している。
スポーツ新聞では西岡に同情的な記事が複数見られた。夕刊フジはこの問題を連日大きく報じたのに対し、日刊ゲンダイは、扱いが小さかった。
雑誌、週刊誌
『アエラ』では当時『アエラ』の記者であったジャーナリストの烏賀陽弘道が記事を執筆している。
『週刊プレイボーイ』は、この事件をスミソニアン博物館における原爆展示内容の変更事件と並べて取り上げ、西岡側にやや同情的な記事を掲載した。
朝日新聞が発行する月刊誌『科学朝日』が「リビジョニストの科学」を掲載。
『フライデー』は中立的な記事を伝えている。
月刊『潮』は創価学会寄りの雑誌であるが、この事件を取り上げた浅野健一の記事は、浅野が木村愛二と個人的に友人であったためか、西岡の記事の内容に関する検証を避けている。
『週刊現代』(1995年2月18日号)は「言論には言論でという自由社会の「言論の自由」が、強力なプレッシャーを保持するSWC(ウィーゼンタール・センター)には通用しないとも受け取れる」とSWCの手法に疑問を投げ掛けている[19]。
『ニューズウィーク日本版』は「『ユダヤ人は自然死だった』で揺れる歴史学会」(1989年6月15日号)で、プリンストン大学のユダヤ系歴史学者アーノ・メイヤーが、アウシュヴィッツで死亡したユダヤ人の多くは病気や飢餓であったとする問題提起をしたことを取り上げた雑誌であり、西岡が『マルコポーロ』にこの記事を書く最初の切っ掛けを生んだ雑誌であった。しかし、『マルコポーロ』事件に際して、この雑誌が事件を取り上げた報道は非常に小さく、ほとんど取り上げないに等しい扱いであった。
『週刊金曜日』は、『マルコポーロ』廃刊の数か月前まで本多勝一がホロコースト見直し論に強い関心を抱き、木村愛二に連載を依頼したり、本多自らが、西岡が野坂昭如と共に主宰していたホロコースト見直し論の研究会(情報操作研究会)に出席して好意的な姿勢を示していたにもかかわらず、『マルコポーロ』が廃刊になると、記事と文春を攻撃した。これが、後に木村愛二の同誌に対する提訴の一因となるが、木村は『マルコポーロ』編集部が西岡の原稿の掲載を先送りにしていた際、本多がその西岡の原稿自体を『週刊金曜日』に掲載出来ないか?と打診して来たと述べている。
月刊『創』は、編集長篠田博之による記事「文藝春秋・田中健五前社長の憂鬱」のほか、江川紹子による長文の記事(「『マルコポーロ』廃刊事件で何が問われたか」)、福田みずほによる西岡の記事と文春への批判(『ホロコースト』の嘘-ドイツでの反応」)、そして、西岡自身の談話を元に構成した記事(「『ガス室はなかった』記事執筆の真意/「もともとの関心はメディアの情報操作にあった」」)を並べて掲載し、この問題を大きく特集した。
インターネット
こうした事件後の報道がなされた当時、インターネットは、まだ普及していなかった。しかし、PC-VANでは、この問題を巡る討論がなされ、この討論には、西岡自身も参加している。このパソコン通信上の議論については、月刊「創」がこれを伝えた他、ホロコースト見直し論(否認論)を厳しく批判する歴史学者たちも関心を寄せ、自分たちの座談会を収録した単行本『ショアーの衝撃』において、簡単にではあるが、言及している。
事件の背景分析
ジャーナリスト真山巴は1996年1月、『噂の真相』[20]において、公開情報の分析から事件の背景には当時進行しつつあったオスロ協定に基づく中東和平進展があり、また事件当時多くの日本企業がイスラエルとのビジネスに関わりを深めていたとを指摘し、財界が『マルコポーロ』の記事がそうした中東ビジネスに影を落とすことを恐れた結果、それを受けた日本政府が文春に『マルコポーロ』を廃刊するよう行政指導を加えたのではないか、と言う分析を述べている。
なお、2月2日の記者会見とその前後のマスコミの状況について、木村愛二は自著の中でこう描写している[21]。
『マルコ』廃刊事件の報道(以下「マルコ報道」)において、マスメディアは「一時的かつ表面的」な特徴を遺憾なく発揮した。廃刊の真相や背景の究明が不足していただけではなくて、問題の記事、「ナチ『ガス室』はなかった」の中心的な論拠であり、この問題の核心的争点である「ガス室」と「チクロンB」に関する事実関係の議論までが、まるでおこなわれていない。それなのに総ジャーナリズム的バッシング報道の嵐は、同年三月二〇日に発生した地下鉄サリン事件以前に、早くもすぎ去ってしまった。
『マルコ』の発行部数は公称二五万部、実売一〇万部そこそこだったという。問題の二月号は廃刊決定と同時に「回収」となった。回収の実績は不明だが、いずれにしても問題の記事そのものを実際に読んだ読者の数は、何百万から何千万単位の複数の新聞やテレビ報道の受け手の数にくらべれば、ごくごく少数である。圧倒的多数の受け手は、実物の記事に接することなく、大手マスメディアの情報のみに頼って、事態を判断することになる。
そのマスメディアは商業性であり、その商業的生命は速報性にある。だが、問題の記事の内容の判断はだれがするのか。とくにこの場合、失礼ながら、ほとんどのジャーナリストも歴史家も、急場の間に合うような予備知識を持っていなかった。相手が「タカ派の文藝春秋」だから適当な談話で良いというものではないはずだ。それなのに速報マスメディアはせっかちに「判断」をもとめる。このような場合のマスメディアの世論誘導効果には、必然的に政治的、ないしはファッショ的傾向がさけがたいものとなる。
その傾向がもっとも極端に現われたのが、火元の文藝春秋である。もともとかつての大日本帝国時代からの国策的出版社で、いまも社内体制は根っからの「タカ派」だから、こういう場合には露骨に正体をあらわにする。特徴的な現象は、記事内容に責任を持ち、いちばん事情に詳しいはずの『マルコ』編集長と執筆者本人の意見を聴取することなしに、「上御一人」的な廃刊方針が決定され、まかり通ったことだった。そのこと自体がすでに、記事内容とその根拠の調査を、いささかもしなかったことの立証になっている。
わたしは、二月二日に行われた文藝春秋とサイモン・ウィゼンタール・センター(以下SWC)の共同記者会見の席上で、「ガス室」と「チクロンB」に関する数度の調査結果の存在(本文で紹介)など、いくつかの重点的事実を指摘し、「そういう事実を調べた上で廃刊を決めたのか」と質問した。そのさい、田中健五社長(当時)の顔色は急速に青ざめた。わたしが回答を催促すると、上半身をフラフラとぐらつかせながら、「そんな細かいことをいわれても、わたしにはわからない」と、おぼつかなげに回答している。この態度と回答内容は、事実関係の調査をまったく行わなかったことの自認にほかならない。なお、わたしだけができたと自負するこの質問と田中社長の回答状況について、わずかに報道したのはスポーツ紙だけであって、大手マスメディアの報道はまったくなかった。
事件を巡る批評については、『週刊SPA!』では小林よしのりが、「ゴーマニズム宣言」で数度に渡って西岡を攻撃したが、その一方で宅八郎が西岡にインタビューを行い、そのインタビューを掲載した。小林よしのりは宅八郎のこのインタビュー記事掲載に強く反発し、後に小林よしのりがSPA!での「ゴーマニズム宣言」を中止し『サピオ』に移動する一因となった。西岡は事実と違うことが書かれたとして小林に抗議している[22]。
図書館関係者の雑誌『ず・ぼん』は西岡と社会学者の橋爪大三郎の対談「『ナチ・ガス室』はなかったの論理を検証する」を掲載し、同時に、リベラル系のジャーナリスト長岡義幸の記事を掲載させたが、長岡はこの記事の中で事件を巡るマスコミの報道姿勢を強く批判している。
俳優の中村敦夫は、自身が発行する『中村敦夫新聞』でマスコミが西岡を攻撃しながら反証を挙げていない事を指摘し、事件に関するマスコミの報道を批判した。ただし、中村敦夫側は、後に『中村敦夫新聞』のこの記事が西岡、木村に好意的であった事を自己批判するコメントを出している[23]。
保守系言論人の反応は複雑で、上述の古森義久は、『正論』にも寄稿して、『マルコポーロ』の記事を激しく攻撃したが、その『正論』の同じ号で、編集部は西岡が中央官庁(厚生省)から圧力を受けた点を取り上げ、中立的な姿勢を保ちつつも、歴史問題に対する中央官庁の介入には警戒する姿勢を示した。
後に「新しい歴史教科書を作る会」を立ち上げる一人となる西尾幹二は、月刊誌『宝島30』に寄稿して、『マルコポーロ』編集部の姿勢を、ナチスの極悪さを理解していないと言う視点から批判した。その一方で、西尾は「日本人には、ガス室の有無は検証できない」とする言わば不可知論の立場を表明し、ガス室については、議論を棚上げする姿勢を取っている。
風刺漫画[
漫画家では、やくみつるといしいひさいちが対照的な視点から事件を風刺した4コマ漫画を描いている。やくみつるは記者会見での西岡を揶揄する4コマ漫画を描いている。それに対していしいひさいちは、文春とSWCが共同記者会見をしている場面から始まり、4コマ目にイスラエル占領地のユダヤ人入植者がガス管を持ちながら「ガスが出ないぞ」と言っている光景を「入植地にガスはなかった」と言う太文字と共に描いて、やくみつるとは対照的な視点から『マルコポーロ』事件を風刺している。またマッド・アマノも『フォーカス』の狂告の時代でこの事件を風刺したパロディーを描いている。
言論の自由などに関する事件への批判
一連の事件が収束した後も、この事件を巡る論争が継続した。重要な争点のうちの一つは言論の自由の観点から提出されたものであった。そこではSWCによる広告ボイコット運動という手法と、それに応じて文藝春秋社が取った措置の両方が批判された。
月刊『創』編集長の篠田博之も「この種の言説を紹介するだけでも雑誌廃刊のような目にあうのではと、この問題について言及するのを避けるメディアもあるようだが、これこそまた1つのマスコミ・タブーを作り出すことにほかならない」と批判している[24]。
更に、記事の執筆者である当時厚生省の職員(医務官)であった西岡が厚生省から記者会見中止の圧力を加えたことは、中央官庁による言論介入が行われたことを意味し、重大であるが、当時の新聞・テレビは、こうした問題を深く掘り下げて報道しなかった。
江川紹子によるサイモン・ウィーゼンタール・センター批判
この措置によって文藝春秋社が執筆者に一言の相談も無く、記事の内容を取り消し、広告ボイコットの圧力に屈したとして江川紹子は、西岡記事は支持しない立場を明確にした上で、広告ボイコットという行為については厳しい批判を加えている[25]。
第一に、問題の記事をどう考えるかという点だ。私は前述のように、この記事を支持しない。(中略)第二の問題点は、サイモン・ウィーゼンタール・センターのとった、広告ボイコットという手法についての評価だ。(中略)ウィーゼンタール・センターの今回の手法は、民主主義のルールを踏み越えていると思う。クーパー師は「広告拒否という強硬手段は異例なことだった。ボイコットは大変深刻な場合のみである」と述べたが、私はその答えでは納得できない。『マルコ』側は反論の機会を用意していた。(それが同じ号に掲載するべきだったことは前述の通りだが)。『マルコ』に西岡氏の記事の倍のスペースを求めて、同センターが調査したホロコーストの実態を伝えることもできた。あるいは謝罪を求めるにしても、『マルコ』で出された記事については『マルコ』誌上で詫びさせるのがスジだろう。ところが、同センターはなんの交渉もせず、広告主へのボイコット要請を行った。(今私の手元にあるマイクロ・ソフト宛のボイコット要請文書は1月19日付である)。当初から広告による圧力を行ったのだ。仮に文春あるいは『マルコ』編集部の側に交渉の誠意がない場合は、このような強硬手段もやむを得ないだろうが、この場合はそうではない。(中略)確かに、言論の自由は面倒くさい側面がある。分かり切ったことであっても、異論が出た時には、きちんと言論によって反論しなければならない。いちいちそうした手間をかけるのは、時に面倒なものだ。しかしそれは、いかなる内容のものであれ、優秀な独裁者を抱くよりも民主主義を選択している私たちにとって最も大切な原則の一つ言論の自由を守るための、いわば経費である。私たちが惜しんではならない手間ではないだろうか。自由な議論の中で、事実に反する言論は淘汰されていくだろう。
江川紹子は、更に、こう懸念を述べている[26]。
今回の事件で、ユダヤ人を巡る問題は完全なタブーになるだろう。前出の木村氏は、西岡氏と同じ立場で単行本を出す予定だが、「新聞広告は出してもらえないし、流通も通常のルートからは拒否されそうな状況」(出版社)という。ホロコースト否定でなくても、ユダヤ人批判は当分マスコミから消え失せるだろう。それがユダヤ人に対する新たな偏見や差別を生む危険は大いにある。同センターとは別に、冷静に(かつ 然と)交渉を持とうとしたイスラエル大使館が「これが原因で、強大なユダヤの力によって雑誌を廃刊させたなどといわれ、ユダヤに対する偏見を助長させないかと心配しています」(『週刊現代』に対するコメント)と危惧するのも当然だろう
言論の自由に関する見解・批判
大月隆寛や安原顕のように中立的立場をとろうとした論者は、『マルコポーロ』は西岡の記事と併せてそれに反論する記事を掲載するべきであった、と述べた。江川紹子などもその一人である(後述)。
小林よしのりは、上述の様に、事件に関して西岡を激しく批判したが、ホロコースト見直し論に対する言論規制に賛同する発言はしていない。
一水会代表であった鈴木邦男は、事件から1年を経た時点で、新宿のライブハウスロフトプラスワンに記事を書いた西岡を招き、対談を行っている。この場で、鈴木は「言論には言論を」と言う自分の信条を改めて述べ、廃刊に至る文春の行動を批判している。
1997年、評論家の日垣隆は、西岡が同年出版した単行本『アウシュウィッツ「ガス室」の真実 本当の悲劇は何だったのか?』 日新報道 を毎日新聞社が発行するエコノミストの書評で好意的に紹介し、間接的に、事件当時の言論の空気を批判した。
フォトジャーナリストの広河隆一は、現地アウシュヴィッツでの詳細な現場検証を踏まえて西岡の記事と単行本を批判した上で、こうした議論を全て「反ユダヤ主義」と呼ぶ事の危険を指摘し、ホロコーストの検証自体は自由であるべきだとしている[27]。
副島隆彦はインターネット上でホロコーストの見直しを支持する立場を表明し、さらに元外務省職員の佐藤優との2008年に出版された対談書[28]で、マルコポーロ事件以後、日本の出版物において、ユダヤ人についての言論に自主規制がかかっているという趣旨の懸念を述べている。
ジャーナリストの田中宇は、ホロコーストに関する事実関係の議論は保留し、かつ、マルコポーロ事件その物については触れない形で論争の現状を概観し、ホロコーストを「国際問題の中で唯一分析が禁じられた事項」と呼び、この問題を巡る世界的言論規制の空気に注意を喚起した[29]。
出版物でのタブー化の空気とは対照的に、ネット上で、マルコポーロ事件とホロコースト見直し論を論じるブログ等は、数多い。
文芸批評家の絓秀実は、ヘイドン・ホワイトとカルロ・ギンズブルグの論争に言及しながら、上記のような言論の自由という争点そのものを批判した[30]。すがによれば、言論の自由という権利は中立的なものではなく政治的闘争の場に他ならないのであるから、その政治性が忘却されてしまった場合、政治的にホロコーストが重要な問題ではなかった日本においては、「ホロコースト否定論」すら言論の自由の名の下に登場し得ることになるのである。
歴史学からの批判
歴史学者石田勇治のコメント報道
事件当時、『サンデー毎日』1995年2月19日号は、小野博宣による電話取材で、東京大学助教授(当時)石田勇治(ドイツ現代史)の次のようなコメントを掲載した。
『中吊り広告を見てすぐ買ったが、驚いた。不正確な記述としかいいようがない』というのは、ドイツ史が専門の石田勇治東大助教授。『タネ本はすぐ分かる。ロンドンで出版された『ロイヒター・レポート』という本で、これはネオナチのバイブル。『マルコ』では欧米で論争になっているように書いているが、歴史研究の立場からすると、論争などまるでない。ヒトラーの虐殺指令書がないとか、ドイツ国内に『絶滅収容所』がないというのは本当です。しかし、筆者(西岡)の発想とはまるで逆に、『命令文書がなかったから虐殺はなかった』ではなく、『命令文書がないのにあれだけの虐殺があったのはなぜか』という研究が数多くされている。また、サイクロンBに関する研究もたくさんあり、十分殺傷能力があるとされている。ドイツでは保守派の学者でも『ガス室はなかった』とは言っていない。史実に反することですから。』
この石田勇治のコメントに対し木村愛二は、石田自身が「タネ本」とされるロイヒター報告を読んでもいないし、入手してさえもないと語ったして、自著の中で批判している[31]。
『サンデー毎日』(2・19)も『マルコ』記事の評価を簡単な電話取材でごまかした。 「『中吊り広告を見てすぐ買ったが、驚いた。不正確な記述としかいいようがない』というのは、ドイツ史が専門の石田勇治東大助教授。『タネ本はすぐに分かる。ロンドンで出版された「ロイヒター報告」という本で、これはネオナチのバイブル(後略)』」 本人に直接たしかめたところ、『ロイヒター報告』そのものを読んでいるどころか、実物を見てもいない。ドイツ語の見直し論批判本の名を二つ挙げただけだった。こんなズサンな肩書きだけの談話記事で、西岡が「ネオナチのバイブル」を引き写して作文したかのような印象が作りだされているのだ。 石田はさらに、「歴史研究の立場からすると、論争はまるでない」としているが、論理矛盾もはなはだしい。本人が「二冊持っているドイツ語の本」そのものが、論争の存在の立派な証明である。論争とは、権力御用、学会公認の公開論争だけを指すのではない。
石田勇治はその後、木村の批判には直接答えることはせずに『ジャーナリズムと歴史認識』(凱風社、1999年)や『過去の克服 ヒトラー後のドイツ』(白水社、2002年)といった著書で、戦勝国によるニュルンベルク国際軍事裁判だけでなく、戦後のドイツ司法当局が現在も続けている「ナチ裁判」、とくにアウシュヴィッツ収容所の重大犯罪(謀殺罪)を裁いたフランクフルトでのアウシュヴィッツ裁判を紹介し、ホロコーストが動かぬ事実であるとした。
また石田勇治は上記『ジャーナリズムと歴史認識』に「アウシュヴィッツ=ビルケナウ絶滅収容所の史料から」を寄稿して、木村や西岡が問題視するアウシュヴィッツ基幹収容所跡地のガス室の歴史を説明したうえで、ガス室の存在を示す当時の史料を詳しい説明とともに掲載した[32]。しかし、西岡は「ユダヤ人絶滅を命じた命令書」が発見されていないと指摘しており、現在もそうした公文書(命令書)は発見されていない。
歴史学界の動向
欧米の歴史学界(アカデミズム)ではホロコーストに関する実証研究が進み、その歴史的な背景から要因、経緯にいたるまで明らかになっている[33]。ユダヤ人絶滅命令がヒトラーによって口頭で下され、そのため命令書が存在しないことは歴史学界の常識となっている。
ホロコースト見直し論(ホロコースト否認、ホロコースト否定論とも)が欧米の歴史学界で取りあげられることはない。ただしドイツ、オーストリアでは、ホロコースト見直し論がネオナチや極右勢力の宣伝に利用されていることを重く見る歴史学者、学校教員、教育機関が、歴史教育の一環として、ガス室を含むホロコーストの実態に関する教育・啓蒙活動を行っている。またドイツ連邦内務省(ベルリン)、ナチ犯罪追及センター(ルードヴィヒスブルク)はネオナチ対策のひとつとして、同様の啓蒙活動を行っている。
日本の歴史学界では、ドイツ現代史学会が1995年夏の大会でこの問題(「マルコポーロ事件」)を取り上げたが、それ以外で取り上げられることはなかった。西岡の記事の内容に対しては、石田勇治(東京大学教授)、芝健介(東京女子大学教授)、永岑三千輝(横浜市立大学教授)、矢野久(慶應義塾大学教授)、栗原優(創価大学教授)、西川正雄(専修大学教授・東京大学名誉教授)などの歴史家たちが批判をしている。
日本の歴史学界では、文教大学の加藤一郎(西洋史)が、ホロコーストの事実見解を根底から見直す立場を取っている[34]。
マルコポーロ・ガス室裁判
梶村太一郎(ベルリン在住のジャーナリスト)と金子マーティン(日本女子大学教授、社会学)は、マルコポーロ事件に関連して「週刊金曜日」1997年1月誌上でホロコースト否定論を糾弾した[35]。
これに反発した木村愛二は、両者及び『週刊金曜日』を名誉毀損で東京地裁に訴えたが、地裁は「ホロコーストは世界にあまねく知られた歴史的事実」とした上で[36]、「このような「歴史解釈」をめぐる論争は、我が国の法体系の下においては、本来見解が対立する者同士の自由な議論に任せられるべき分野の問題であって、法が濫に介入すべきものではない。」としてガス室の存在についての判断は行わず、名誉毀損については請求を棄却した[37]。
参考文献
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石田勇治 「ナチ『ガス室』はなかったか ホロコースト見直し論を検証する」 『歴史地理教育』 (歴史教育者協議会編) 第535号 1995年7月
永岑三千輝 「アウシュヴィッツの真実とホロコースト研究の現段階-『アウシュヴィッツの嘘』の虚妄性」 『現代史研究』 (現代史研究会編) 第41号 1995年12月
永岑三千輝 「『アウシュヴィッツの嘘』と歴史の真実」 『前衛』 1995年9月号
石田勇治・永岑三千輝・矢野久「ホロコーストと現代史研究」 (シンポジウムの記録) 『季刊戦争責任研究』 (日本の戦争責任資料センター編) 第8号 1995年夏季号
ティル・バスティアン・著、石田勇治・星乃治彦・芝野由和・編訳 『アウシュヴィッツと〈アウシュヴィッツの嘘〉』 白水社 1995年11月 ISBN 4-560-02892-3 ティル・バスティアン・著、石田勇治・星乃治彦・芝野由和・編訳 『アウシュヴィッツと〈アウシュヴィッツの嘘〉』(白水Uブックス 歴史 U1080) 白水社 2005年6月 ISBN 4-560-72080-0
梶村太一郎・本多勝一・石田勇治・金子マーティン・新美隆『ジャーナリズムと歴史認識 ホロコーストをどう伝えるか』凱風社 1999年
デイヴィッド・グッドマン 『ユダヤ人陰謀説―日本の中の反ユダヤと親ユダヤ』 講談社 1999年 ISBN 4062095882
松浦寛 「「ロベール・フォリソンと不快な仲間たち――歴史修正主義の論理と病理――」「上智大学仏語・仏文学論集」2000年3月。(国立情報学研究所)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AD%E4%BA%8B%E4%BB%B6
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/346.html
77. 中川隆[-10776] koaQ7Jey 2019年4月14日 09:32:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1271]
世紀の捏造? ”ガス室はなかった” は本当か?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/346.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/464.html#c77
10. 2019年4月14日 09:34:22 : HEShkUHyfY : M3VHQ2E4MTRMN3c=[3]
女性のワーキングプアって、主婦のパートはきちんと除外してるの?
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/618.html#c10
31. 2019年4月14日 09:34:29 : 45qP55FaI2 : a0JYM1hQVFFweDI=[11]
志位の率いる日本共産党は、実態は共産党ではなく、欧州型社会民主党。
マルクスレーニン党とは名ばかりで、ある意味卑怯で傘に隠れた政党でもある。
しかし近未来的には第一党に躍り出る可能性があるとみている。
路線はおそらく親米、自由主義政権のままだろう。
中核都市岐阜(保守王国)で圧倒的な得票で連続トップ当選
する共産党県議がいる。衆議院に出れば野田聖子も破ると言われている。
人材があればということが如実に証明されている事例だ。
学歴とか職歴ではない。政治は人そのものでしかない。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/617.html#c31
12. 2019年4月14日 09:36:03 : CzYJx39lTc : WmRkYlpQOHpRUk0=[118]
遂に安倍の「アンダー・コントロール」演説が命取りになる日がやって来た。
WTO上級審が日本のWTO提訴を退けた。
『日本の食品は危ない』が世界に発信された。
安倍、東電は汚染を日本中に拡散して「福島は東京と同じ」と宣伝したいのだろう。
オリンピックが近づくと「あべのウソ」がクローズアップされる。
多分、外国のオリンピック委員会は
「自国の食材持参で参加」を検討しているだろう。
「安倍のウソ」が安倍に襲いかかる。−−−−−−−自業自得。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/613.html#c12
9. 2019年4月14日 09:37:27 : HEShkUHyfY : M3VHQ2E4MTRMN3c=[4]
>>8
そもそも、第二自民の国民民主と手を組もうとした小沢がくそ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/622.html#c9
65. 2019年4月14日 09:43:22 : ISvmsy3JNk : clN3NUtZVG9DRlk=[1]
なんか皆さん熱くなっているが、辺野古に決定したのは民主党政権の鳩山だ。
自民ではないぞ。
なんで自民党に文句を言っているんだ?
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/585.html#c65
1. 赤かぶ[9650] kNSCqYLU 2019年4月14日 09:44:26 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[302]
大阪12区、維新候補やや先行 沖縄3区は野党系リード:朝日新聞デジタル https://t.co/EOyHYEtZIT−−今更かもしれないが、最初から宮本を統一候補として全面的に各野党がバックアップしていればと思ってしまう。
— ぬまちゃん (@ikarinuma) 2019年4月13日
まだわからない、最後の踏ん張りに期待。何としても当選を!
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/625.html#c1
11. 2019年4月14日 09:46:03 : 2izLR1Dtrs : UVhkSzVNcGpidjI=[87]
れいわ新選組に出来て立憲民主に出来ない事
恐らく
☆消費税減税
☆国民被曝阻止
そしてこれらは1年後・2年後の貧困者数・自殺者数・入患者数・病死者数等
にダイレクトに反映されていく。
10年後・50年後など目も当てられなくなっていく。
(今でも、東北ばかりではなく原発周辺では、心筋梗塞や脳卒中が多発している)
(今後は福島第一原発由来の急性疾患がまるでパンデミックのように人を地獄に蹴 落とすに違いない)
今は辛うじて安泰なあなたもどうなっているか・・・、
それくらい大きな危機がそこにやってきていると思う。
れいわ新選組とそれに同調出来る政党だけがこの国の国民を守るに違いない。
2. 2019年4月14日 09:46:08 : NQVFCSAEy6 : TWwyRUtuUWQ3YVE=[3]
この人はいいことも言うのだが、嫌韓感情はネトウヨ並みだ。
>二国間の条約や約束事が守れない
植民地問題や徴用工問題について言えば、
これは日本の方だということもわかっていない。
そして結局アベ外交を支援している。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/623.html#c2
2. 赤かぶ[9651] kNSCqYLU 2019年4月14日 09:46:16 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[303]
大阪12区、胃が痛い序盤。宮本さんがこういう形で選挙戦に臨んだ以上、どうか国民も立憲も全力で力を貸して貰えないだろうか。 https://t.co/mwlykUn8E4
— 李ひとみ (@hitomi_rome) 2019年4月13日
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/625.html#c2
3. 赤かぶ[9652] kNSCqYLU 2019年4月14日 09:47:25 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[304]
大阪12区、維新候補やや先行 沖縄3区は野党系リード https://t.co/XutqmNVMDN #スマートニュース
— ケンさま(●´∀`●)ノシ (@kensama5555) 2019年4月13日
安倍シンゾー政権は『末期症状』を呈しはじめた(v_v)
かつて「政権交代」が起きた時に似てる感じ( ´艸`)
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/625.html#c3
32. れいわ新戦組ろーそん[1] guqCooLtkFaQ7ZFnguuBW4K7gvE 2019年4月14日 09:47:40 : kxk7MnCbWU : d1N5Q0JNaG5NNEk=[-812]
>>31
そのとおり!
>志位の率いる日本共産党は、実態は共産党ではなく、欧州型社会民主党。
この「欧州型社会民主党」というのは、CIAがロシア(旧ソ連)から
優秀なユダヤ人(ただしホモ)
を西側に亡命させるための
エサ
だったんだよね。
日本の「社民党」も「自由党」も、CIAが、ロシアやウクライナなどからのユダヤ人(山本太郎のようなユダヤ教シンパを含む)を日本に連れてくるための
撒き餌
だった!!
エダノも、山本太郎も、タマンキも、大阪12区のCIA無所属「所属は共産党員のまま」には、
応援に入らなかった
ので、反ユダヤ(反モサド)だったということになる!!!
山本太郎の新宣グミ立ち上げは、CIAからの「独立」だね!!!!
森ゆう子サン目覚めてくれ!!!!!
2019/04/13 22:12
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/617.html#c32
4. 赤かぶ[9653] kNSCqYLU 2019年4月14日 09:48:24 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[305]
消費税に最初から反対だった💨日本共産党の路線は正しかった❣消費税が無くなれば経済が活性化する💰解りやすくキャッチーな景気回復政策が大切🌺最低賃銀を上げて好景気に🌻夢託せる演説を💦何としてでも宮本はんを国会に‼
— Harumi suzuki #脱原発#高プロ反対 (@Harumisuzuki2) 2019年4月13日
https://t.co/K7ojkOJpyc
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/625.html#c4
5. 赤かぶ[9654] kNSCqYLU 2019年4月14日 09:50:03 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[306]
大阪ダブル選の維新大勝がまだ分析できない.今回の調査でも維新が無党派の半数から支持.なぜだ? 「維新が庶民生活に浸透」なら大変なことになる! で,宮本氏は? えっ無党派の支持得られず? これも大変だ! どうも12区のだけの問題ではなさそう.#宮本岳志 #i維新https://t.co/LVX2ZOsXDO
— Beginner (@Beginne56869609) 2019年4月13日
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/625.html#c5
34. 2019年4月14日 09:52:22 : UPkJOgegbD : UUpRSFAvWFlqRmc=[1]
今の植民地日本人は人間として、基本の基がなっちゃないんだよ。
別に子供好きではないが、体力的に弱い老人や子供にヒドイ事をしちゃいけないよ!
トラおじさんもね!移民の子に!
2〜年位前、アメリカから、輸入した非常に危ない!米❢を中国の公立小中学校の給食に使おうとして、発見された事件があった。
福島の子どもにも同じような事があっただろう!
よく、できるよね!
他国に売る!ポイズンを!
顔が?の河野!+アベ自民党公明党はdiabolos!
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/602.html#c34
6. 2019年4月14日 09:54:50 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[543]
【大阪12区補選】きょうの宮本たけし(宮本岳志) 第2回 - 2019.04.13
.
時事ぽぽんぷぐにゃん
2019/04/13 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=AEhI7F9GRSo
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/625.html#c6
7. 赤かぶ[9655] kNSCqYLU 2019年4月14日 09:55:45 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[307]
共同通信社は12、13両日、衆院2補選に関する電話世論調査を実施した。取材を加味して情勢を探ると、大阪12区は日本維新の会の藤田文武氏が先行し、沖縄3区は無所属の屋良朝博氏が優位に立っている。自民党はいずれも苦戦している。
— こたつぬこ『「社会を変えよう」といわれたら』4/17発売 (@sangituyama) 2019年4月13日
衆院2補選、自民が苦戦 | 共同通信 https://t.co/iqd1cAKJOb
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/625.html#c7
43. 2019年4月14日 09:56:12 : bYmBL3QqaA : dHRRRXZNOHNIemc=[1]
>42
じゃあお前の言う「証拠」とは「不正選挙やってましたという自白」や「陰謀会議の議事録」「選管への極秘指令所」みたいもものということだな。
お前はそういうものが出て来るまで「不正選挙の証拠はない」と言い張ると、そう宣言しているだけだ。
クズめ。死ねホント。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/477.html#c43
超未婚社会をAIが分析〜健康など危機感が婚姻率を高める〜家電量販店が交際相手を見つける場/Nクロ現
Nクロ現 2019,4,13
AIの分析では、「不健康が結婚への近道」と出た。
沖縄は結婚率と出生率が日本一。沖縄の婚姻率の推移を見ると、昭和50年以降下がり続けていた婚姻率が平成2年に底をつき、その後上昇した。
専門家に聞くと、婚姻率上昇の起点となった平成2年、それまで全国一位の男性の平均寿命が首位を陥落、その後もどんどん下がり続けた。
専門家「若冲年層の死亡率が全国よりも高くなってきた。沖縄は不健康だという危機感を若い世代に大々的にする運動が始まった。肥満率が日本一というテレビコマーシャルもあった。なぜかこういう時期と重なるように沖縄の婚姻率が回復していった。
どうやら不健康の状態そのものではなく、この危機感こそが、結婚につながるってことかも知れない。
そんな中、テキサス大学の論文が見つかった。「危機意識が結婚の意思決定とどう関係しているのか」というもの。米国の男女およそ1万2千人を20年以上追跡調査したところ、自分が危機的状況にあり逃れたいと思う人ほど結婚のタイミングが早いとい傾向があると出た。
不健康への危機意識が高まった沖縄では、更に積極的な取り組みが広がった。40歳未満の人たちに人間ドックなどの手厚い健康診断を受けさせる企業が、この15年でおよそ3倍に増えた(H15年:約4500→H29年:約12000)。
取り組みを始めたある企業では、結婚しあ社員の人数は当初ゼロだったが、最近は4〜5人と増えている。この15年で、何と204人中36人が結婚した。
鹿児島県でも脳卒中の死亡率が高かったが、塩分の取り過ぎに注意しようと呼びかけたとこと婚姻率があがった例もある。
(中略)
「家電量販店がないと交際相手が見つからない」というAI解析もある。
家電量販店の数と交際率の関係を調べると、そのデータはほとんどない。かわりに大手の結婚相談所で、地域別の交際率のデータがあったが大きなバラつきがある。茨木県は量販店がの減少率が全国一だが、量販店の減少とともに県が行う出会い支援事業も落ち込んでいた。
AIの分析を改めて見ると、交際相手の見つかるエリアのど真ん中に「量販店に毎月行く」というのがあった。
「おしゃれが婚姻率を下げる」という分析結果もあった。
8. 赤かぶ[9656] kNSCqYLU 2019年4月14日 09:58:36 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[308]
「辺野古終わらせる」 屋良朝博氏が総決起大会 衆院沖縄3区補欠選挙 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース https://t.co/USThNqXVJC
— ステイメン@打倒!凶人安倍! (@deskain) 2019年4月11日
2月に行われた県民投票の結果を完全に無視し続ける #凶人安倍幕府 の手足となるのが見えている島尻安伊子では、辺野古問題は無論、地域の課題も解決しない! pic.twitter.com/1ZbvUfaztJ
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/625.html#c8
18. 2019年4月14日 09:59:16 : nd5GRWUZzk : OFBnYnVqZnJ2d3c=[18]
>2015年には40年も前に開発されたF16戦闘機との模擬空中戦で負けるという失態を演じている
そんなこと言ったら、最強戦闘機といわれるF-22も、訓練機であるT-38相手に撃墜判定されたこともあるんだがねぇ
模擬戦闘なんて、それこそいろんな状況で行われており、あえて不利な条件で行われることもある
そもそも、撃墜されることがニュースになること自体、むしろF-35の高性能っぷりの証明といえる
F-35が演習で勝ったもニュースにはならない
http://www.asyura2.com/18/warb22/msg/616.html#c18
12. 2019年4月14日 09:59:28 : h1CAL98Wyw : S08zcVREbzNYYXM=[1]
>>5
>復興より大事なのが 原子力村
「復興より大事なのが 原発ムラ議員への選挙応援だってんだよ!」
by桜田義孝放射能五輪相
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/367.html#c12
5. 2019年4月14日 10:03:09 : KyPgZPlu8Y : U0EzUDRXcC5YdzY=[141]
この問題は、会社を急成長させたカリスマの負の遺産ですよ。スズキは、驚異的な成長を記録した。カリスマたる鈴木修前社長は、かつて「俺は中小企業のおやじ」と称していたが、今や世界の巨大企業に成長したというのが本当のところです。
ただ、スズキには急成長のひずみが製品にも表れている。テールランプやヘッドランプが知らないうちに切れているというのは、スズキ特有の問題。ダイハツもそうですが、製造コストを減らすために電気部品を減らしている。リレーの省略が問題の原因です。
仕事の関係で名古屋の南港新日鉄行ってた時に自動車の話になって、スズキは一番下の鋼板を買うって聞きました。これは業務上の守秘義務だが、ユーザーなら誰もが気付いていることです。スズキはとにかく錆びる。最近は改善されたが、昔は酷かったよ。キャリーバンの側面なんて、車体側のレールの周辺に錆による穴が出来ていた。
エンジンのオイル下がり、オイル上がりが見られるのもスズキの特質。ピストンリングが安物だから、品質にばらつきがある。確かに長寿命のものもあります。しかし自動車によっては、次のエンジンオイル交換までの間につぎ足さなくてはならないものもある。これらはリコールの対象になりません。嫌味を言われて落ち込むのは、われわれ整備士ですよ。
だから、どんなメーカーでも取り扱う個人経営の整備工場ですけど、本当は避けたいメーカーがある。好きなメーカーなら苦労してでも整備しますが。中古車を整備していると、お客さんから「どのメーカーが良いか」聞かれますよ。スズキは、お勧めしません。
●今回、この問題が出たのは、カリスマ前社長が次の世代に経営を渡すのに支障となる問題を一挙に解決するのが目的でしょう。カリスマ前社長は、これだけ巨大化しても、スズキの将来に不安を抱えていた。娘婿なので、前社長に言われていたとおりにした。「困った時は、トヨタに行って相談しなさい。」
それまでGMと提携したり、フォルクスワーゲンと提携したり、なるべくトヨタを避けていた鈴木修社長だったが、GMは衰退して倒産するし、フォルクスワーゲンはドイツ人特有の支配姿勢が強くて苦しみ、独立を取り戻すのに大変な苦労をした。自らも80歳を超え、このままでは会社の存亡にかかわる。それでトヨタに行ったのです。
品質のトヨタと相談して、次世代に会社を引き継ぐにあたり、過去の短所をすべて清算したんだと思います。カリスマが自ら、検査員が慢性的に不足していて、会社の成長に従業員の教育が追い付かなかったことを認めています。
しかし200万台とは大変だな。
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/135.html#c5
54. 前河[1897] kU@JzQ 2019年4月14日 10:03:39 : mpRsB5iezk : eEJUV0N1bHlkM2M=[24]
しかし、このスレにはなぜ変な奴が集まってくるのか?(立憲の支持者や立憲への発破掛けの方は違うが)
立憲が小沢さん等に協力するのを警戒しているんだろ。
立憲が本気になり野党共闘が強力になるのを恐れている。一番バレバレなのがオジャマん三郎太だな。
立憲は他の野党と距離を置くことで自分達の存在価値を引き立たせたいという考えではないだろうか?
ここは政治的な流れを読み取り、協力して欲しい。政治的な勘や判断力を発揮して欲しい。
希望でのトラウマもあるかもしれない。
あなた方はマジメで正論を言うが、現実的な戦略も考えて欲しい。今、ここでは組むべき状況ではないですか?安倍政権打倒のために。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/595.html#c54
『ヒトラー思想』とは何か
ドイツ人を変えたヒトラー奇跡の演説 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC+%E6%BC%94%E8%AA%AC
https://www.youtube.com/results?search_query=Adolf+Hitler
▲△▽▼
アウシュビッツ裁判 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=RcMf2W_5wF4
ニュルンベルク裁判=ナチスの戦争犯罪を裁く - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=oHvlif112rg
ヒトラーと6人の側近たち 第1回 「ヨーゼフ・ゲッベルス」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=1zZ2RctGP2s
https://www.youtube.com/watch?v=PNZ_jaQxZ4w
https://www.youtube.com/watch?v=_R4QvU3y2zE
ヒトラーと6人の側近たちU 第3回 「マルティン・ボルマン」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=dQxQaCQTL2M
https://www.youtube.com/watch?v=ZLAOmmrq3do
https://www.youtube.com/watch?v=EV_0tmN1F5E
ヒトラーと6人の側近たち 第3回 「ルドルフ・ヘス」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=04MW0fwLMVE
https://www.youtube.com/watch?v=xk05qbC9brg
https://www.youtube.com/watch?v=zRuECyuTohM
ヒトラーと6人の側近たち 第2回 「ヘルマン・ゲーリング」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=s69UVGkUohM
https://www.youtube.com/watch?v=wraaO0iuzVo
https://www.youtube.com/watch?v=eWXLXasUA_g
ヒトラーと6人の側近たち 第5回 「カール・デーニッツ」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=nPMYejrhLFQ
https://www.youtube.com/watch?v=Y8dt1Rbfw00
https://www.youtube.com/watch?v=zs_nRkjOoCQ
ヒトラーと6人の側近たち 第6回 「アルベルト・シュペーア」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MyNm8amqY5E
https://www.youtube.com/watch?v=af4QmPD_SlU
https://www.youtube.com/watch?v=udA_4PhqLaY
ヒトラーと6人の側近たちU 第1回 「アドルフ・アイヒマン」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=NywuaqlyTwM
https://www.youtube.com/watch?v=LDg3iTLeVJU
https://www.youtube.com/watch?v=_5OxGVOlWFk
ヒトラーと6人の側近たち 第4回 「ハインリヒ・ヒムラー」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=PDdJSgUOlZM
https://www.youtube.com/watch?v=b20mQhYvtrk
https://www.youtube.com/watch?v=8yPk1HiKGIc
ヒトラーと6人の側近たちU 第2回 「ヨーゼフ・メンゲレ」- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Cpvlu5x61zg
https://www.youtube.com/watch?v=sL0qQAgzlKQ
https://www.youtube.com/watch?v=VJ0MY-Zh7_Q
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『ヒトラー思想』とは何か ーまとめ 2017/7/31 ニッチな世界史
『ヒトラー思想』が降りてきた……
2016年7月26日、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」に男が侵入し、わずか1時間程度の間に45人の入所者を殺傷する事件が起きました。犠牲者は全員体や脳に重い障害を負っていました。犯人は自ら出頭し、その場で逮捕されました。その男の名は植松聖(26歳)。彼が精神病院へ措置(=強制)入院中に医師に話したとされる言葉……それが冒頭の『ヒトラー思想』です。
数々のメディアが、ナチスドイツの障害者絶滅※政策「T4作戦」に注目し、各所で歴史の見直しと考察がなされましたが、どれもこれも表層をなぞるのみに終始し、根本的な理解が得られたようには思えません。ヒトラーがなぜ「T4作戦」を許可したのか、そしてなぜ途中で中止命令を出したのか、中止命令が出されたのにひっそり続けられたのは何故なのか、そもそもT4作戦がいかなる規模でどのような官僚制度のもとで現実に実行されたのか、あなたは答えられますか?
※よく「安楽死」と表現されるんですが、現実にはディーゼルエンジンの排気ガスで窒息死させたり(死ぬのに1時間以上かかりました)、穴を掘らせてその淵で銃殺するなどの方法がとられ、「安楽死」などと呼べるものではなく、「安楽死」という表現はナチスのプロパガンダです
「T4」は『ヒトラー思想』の副産物のひとつにすぎない、と思います。
ナチスが政治的人種的にスケープゴートに定めたのは、多岐にわたります。反政府活動家、社会主義者、民主主義者、同性愛者、エホバの証人、労働忌避者(ニート)、精神障害者、、、、、様々ですが、最も大きなカテゴリーに属し、人種の最も憎むべき宿敵と規定されたのがユダヤ人です。
あるナチス親衛隊員は「西には職務が、東には国会社会主義の使命がある」と言いました。
『国家社会主義の使命』は、もちろんユダヤ人の絶滅を意味する言葉です。当時、ヨーロッパユダヤ人のほとんどは東ヨーロッパに点在し、それぞれで巨大なコミュニティを築いていたのです。
『ヒトラーの思想』はシンプルでしたが、既存のレジームを都合よく解釈しながらも極めて独創的であり、狂気と言えるぐらいに首尾一貫としていました。ヒトラーはそんなユニークなポリシーを頑として曲げることなく冷徹に実行しようとしましたし、その戦略は高度な計算に基づいていました。
冷酷な独裁者と言われ、高度な文明国ドイツで突如、ナチ党を率いて政権の座に就いた男……彼が何を考えていたのか、本当に理解している人は少ないでしょう。ヒトラーに関するあらゆることは、正確さに欠けていたり、偏見や決めつけで凝り固まっていたり、半ば伝説化している場合さえあります。『慶應義塾大学出版界』発行の『ブラックアース』や、ヒトラーの著作『わが闘争』、彼の発言集『ヒトラーのテーブルトーク』などを探りながら、『ヒトラー思想』の源流と基礎をまとめます。
http://3rdkz.net/?p=535
引用・参考文献
ブラックアース ―― ホロコーストの歴史と警告 – 2016/7/16
ティモシー・スナイダー (著), Timothy Snyder (著), & 1 その他
https://www.amazon.co.jp/gp/product/476642350X/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=476642350X&linkCode=as2&tag=hissyo-22&linkId=e2ae00fd1ae5f816dc6aa799a558b924
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わが闘争―民族主義的世界観(角川文庫) – 1973/10/1
アドルフ・ヒトラー (著), 平野 一郎 (翻訳), 将積 茂 (翻訳)
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ヒトラーのテーブル・トーク1941‐1944 – 1994/12/1
アドルフ・ヒトラー (著)
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イェール大学教授ティモシー・スナイダー教授著『ブラックアース』序章に「ヒトラーの世界」と題す短いチャプターがあります。訳文自体は硬くて読みにくいですが、ここに『ヒトラー思想』がシンプルにまとめられていますのでオススメしたいと思います。以下は、大部分が『ブラックアース』からの引用です。
ヒトラー思想@ 人生は土地を求める闘い
ヒトラーの世界観の中では、ドイツ人はわずかな土地から必死で食糧を掘りだそうとする存在ではなかった。土地は食糧の供給を意味したが、その土地からより多くの恵みを得ようという、農業のイノベーションをヒトラーは拒絶した。しかるに、食べ物をより多く得るために、自然の中で動物に過ぎない人間が行うことはただ一つであった。それは敵の土地を征服することであり、新たな土地を獲得することだった。それはドイツ人種の生存と豊かな生活を約束したのだった。
比較的に新しい陸軍国たるドイツは、英仏をはじめとする海洋国家に対して植民地獲得競争に乗り遅れていた。新たな領土として野心の対象となったのは、ロシアやそれに従属する東ヨーロッパ諸国の領土である。彼らから土地を没収するのを正当化するための、スラヴ人を奴隷と捉える人種イデオロギーが必要とされたのだ。
ヒトラーの思想は、ユダヤ人を反「自然」反「人種」として捉え殲滅することを正当化するイデオロギーと、スラヴ人から土地を奪取し、彼らを奴隷化することを正当化するイデオロギーの、大きく二つに分かれた。ヒトラーは、当時自然科学として人々の間で隆盛を誇った「優生学」「ダーウィニズム」「ニヒリズム」「マルクシズム」「心理学」「一元論」「唯物論」などなどを曲解・歪曲することで思想的根拠とした。また、ヒトラーは、聖書や神の言葉など、人々に根付いた伝統的な宗教観や道徳観を刺激し、独自解釈することで理論を補強した。その思想は、ゲッベルスをはじめとした天才的なプロパガンディストたちによって繰り返し大衆へ伝えられたのだ。
ヒトラーだけでなく、当時のドイツ人の多くは第一次大戦中の英海軍による海上封鎖によって、数十万人のドイツ人が餓死するという苦い心的外傷を記憶していた。この時優先的に食糧を配給されたのは兵士など戦争に役立つ人間であり、多くの障害者や病人は冷遇され、食糧を剥奪されて餓死した。戦争に役立たない人間から食糧を奪う、ということは当時から行われていたのだ。ヒトラーはこの苦い記憶から、食糧を確保することが何よりも生存と支配の原理を維持するのに大切であると学んだ。ヒトラーの観ずるところ、食糧を与えたり奪取したりする権力を単独で保有するイギリスこそ、世界経済を支配する黒幕なのである。ヒトラーは英国人以外の誰もが食糧保証が欠如している現状を「平時の経済戦争」と呼んだのである。食糧を確保することは、権力の一形態であるばかりか、それを恒久的に保証さえしたのである。
とはいえ、ヒトラーはイギリスを打倒すべき敵とは見ていなかった。イギリスは人種的に血縁であり、世界中に大帝国を築いたので敬意を払うべき存在であった。見習うべき偉大な海洋国家と見ていたのだ。大英帝国とのハルマゲドンを避けつつ、新興の陸軍国であるドイツを世界的強国にし、しかるのちにイギリスと同盟を組むことが彼の夢であった。西へ行っても英海軍にはとても叶わないから、英国を脅かすことのない東方へ野心が向かったと思われるのだ。
ヒトラー思想A 人間は動物
ヒトラーは人間を動物だと思っていた。そこに妥協や甘えは一切なく、強い種が弱い種から奪い、餓えさせるのは当然にして唯一の理だった。弱者に対する情や憐みは造物主に対する罪だった。
ヒトラーは人種の違いを、動物の種の違いと同じものだと考えていた。優良人種は能うかぎり劣等人種から奪い続けるべきであったし、捕食して生き残り凱歌を上げるべきであった。優良人種は劣等人種とは異なり、進化を続けているし、よって異人種間の交配はあり得ることだが大変罪深いのだ。動物がそうであるように、種は同じ種と交配するべきであったし、異種はあらゆる手段を動員して絶滅させるべきだった。ヒトラーにとってはこれこそが法であった。重力の法則と同じぐらい確かな人種闘争の法であったのだ。この闘争は果てることなく続くかも知れなかったし、勝利して凱歌を上げることもあれば、敗北し、餓えて消滅することもまたあり得るのだ。ヒトラーはそのような思想で世界を見ていたのである。
ヒトラー思想B 弱者の保護は反「自然」
ヒトラーにとって「自然」は非凡で獣的で圧倒的な真実だったし、他の考え方をしようとする歴史は丸ごと幻想だった。ヒトラーの世界ではジャングルの法が唯一の法であった。人々は慈悲の念を持とうなど欠片も思ってはならない。ナチス法理論家のカール・シュミットは「政治は我々が抱く敵意から生じるのだ」と説明した。「我々の人種的な敵は生まれつき選ばれているのであり、我々の仕事は闘い、殺しあうことだ」と。弱者は強者に支配されるべきだった。闘争はヒトラーにとってアナロジーやメタファーなどではなく、まごうことなき真実そのものであった。
ヒトラーの闘争では、つかめるものをつかまないのは人種に対する罪であり、異種の生存を赦すのも人種に対する罪だった。慈悲の念は、弱者が繁殖するのを赦すので事物の秩序を冒すとみなされた。ヒトラーの言では、十戒を拒むのこそまずやらねばならぬことだった。万人の万人に対する闘争はこの宇宙の唯一の理だった。「自然」は人類にとっての資源だったが、それはすべての人間を意味せず、勝利した人種のためのものであった。
勝利し凱歌を上げた人種は交わらなければならない。ヒトラーの理論では、殺人の後に人類が為すべきことはセックスであり、繁殖することだった。ヒトラーにとってみれば、我々の不幸な弱点は、我々が考えることができ、異人種も同じことができると納得してしまい、そのことで異人種を同胞と認めてしまえることにあった。ヒトラーの天国は絶え間ない闘争とその結果だった。人類がエデンを追われたのは、性交によってではなく、善悪をわきまえたからであった。
弱者を率先して絶滅させ、強い者だけが糧を得る…これこそがヒトラー思想の根幹である。ヒトラーの代理執行人ヒムラーに言わせれば、大量殺戮へ参加することは良き振る舞いであった。というのも、大量殺戮は「自然」を取り戻すことを意味したし、人種内部に、共通の敵を倒しその罪悪感を共有するという、美しい調和をもたらしたからだ。
ヒトラー思想C この惑星の「自然」な状態を歪ませたのはユダヤ人
ヒトラー思想は単純に、人間を動物とみなして弱者からの収奪を正当化することであったが、その「自然」な状態を歪ませたのはユダヤ人であった。
http://3rdkz.net/?p=535&page=2
ヒトラーにとって、第一次大戦の敗北はこの惑星の秩序が破壊され、この世界の全ての枠組みに歪みが生じている良い証明だった。ヒトラーはユダヤ人が「自然」の秩序を支配してしまったことの証しと捉えたのだ。このヒトラーの理解は、当時の同胞ドイツ人の土地をめぐる怨嗟やナショナリズムとは一線を画していた。
「国内に巣食うユダヤ人を戦争の最初にガス殺さえしておけば、ドイツは勝利していただろう」と、ヒトラーは主張した。
ヒトラーによれば、この惑星の「自然」の秩序を、人々に善悪の知識をもたらすことによって破壊したのはまごうことなくユダヤ人であった。人類に向かって、人類は動物よりも高位の存在であり自ら未来を決定する能力を持っていると最初に告げたのはユダヤ人だった。ヒトラーは自らが思い描く血塗られたエデンを取り戻すことが自分に課せられた運命であると悟った。ホモ・サピエンスは誰にも抑制されることなく人種間の殺戮を続けることによって繁栄するはずであった。ユダヤ人が言うように、人々が善悪をわきまえ、異種を同胞とみなし、衝動を抑制して理性的に振る舞えば、種は終焉を迎えてしまうのだ。
仮にユダヤ人が勝利すれば、彼は続ける。
「さすれば勝利の王冠は人類にとっての葬儀の花輪になるだろう」
ヒトラーは徹底した人種論者だったが、ユダヤ人が人種であることは否定した。彼に言わせれば、ユダヤ人は優等人種とか劣等人種とかいうものではなく、人種に非ざるもの、「反人種」であった。人種たるものは本能の赴くままに食べ物と土地を求めて闘うのだが、ユダヤ人はそのような「自然」とは相反する論理に従っていた。ユダヤ人は異種の土地を征服して満足するのを否定し、「自然」に抗しようとしていたし、他の人種にもそれを勧めた。地球が人類に提供するのは血と大地以外なかったが、ユダヤ人は薄気味の悪いやり方でこの世界を歪めていた。政治的な互恵性の発達や、人間が他の人間をやはり人間であると認める習慣は、ユダヤ人から発したのだ。
人間は動物であり、倫理的な熟考を重ねることなどそれ自体がユダヤ的腐敗の徴なのだ。普遍的な理想を掲げそれへ向けて精一杯努力することそのものが、まさに忌むべきことなのだ。数千の死の穴で朽ち果てた何十万もの屍を眺めるのに精神的疲労を起こすのは、陳腐なユダヤ的道徳が優越している証しなのだ。殺害への心労は、人種の将来への価値ある犠牲に過ぎないのである。
ヒトラー思想D 人種への忠誠が全てを正当化する
ヒトラーの考えでは、いかなる反人種的態度もユダヤ的であったし、いかなる普遍的考えもユダヤ支配のからくりであった。資本主義も共産主義もユダヤ的であった。それらが見かけ上闘争を容認したとしても、単にユダヤの世界支配の隠れ蓑に過ぎない。国家や法という抽象概念もユダヤ的である。
「国家自体が目標である国家など存在しないのだ」と彼は言う。
「人間の最高の目標は何処か特定の国家なり政府なりを維持することではなく、その種を維持することである」
かりそめの国境線など、人種闘争によって自然に洗い流されてしまうだろう。
法も同じように捉えられた。法も人種に尽くすために存在するべきなのであった。ヒトラーの個人的弁護士であり、占領ポーランド総督のハンス・フランクによれば、人種を外れたいかなるものにそった伝統も「血の通わぬ抽象」なのである。法はフューラーの直覚を成文化する以上の価値を持たない。
カール・シュミットによれば、法は人種に奉仕し、国家は人種に奉仕したので、人種が唯一的を得た概念だった。外的な法的基準や国家の概念など、強者を抑圧するために目論まれたまがい物に過ぎないのだ。
ヒトラー思想E ユダヤ人を取り除くことで、この惑星は「自然」の秩序へ復する
ヒトラーにとっては、人類の歴史など存在しないも同然だった。「世界の歴史で起きたことなど、善かれ悪しかれ人種の自己保存本能のあらわれだ」と彼は喝破した。記憶に留めるべきは、ユダヤ人が自然界の構造を歪ませようとする絶え間ない試みだけだった。この試みは、ユダヤ人が地球に存在する限り続くだろう。
ヒトラーは言う。「秩序を常に破壊するのはユダヤ人どもだ」
強者は弱者を飢えさせるべきだが、ユダヤ人は強者が飢えるように事を運ぶことができた。これは「存在の論理」を侵害しているのだ。ユダヤ思想によって歪まされている宇宙においては、闘争は思いもよらぬ結果を招くことがあり得た。適者生存どころか適者の飢えと消滅である。
この論理では、ドイツ人はユダヤ人が存在している限り常に犠牲者となろう。最優良人種として、ドイツ人種は最大のものを受けるに値するはずなのに、失うもののほうが大きいのだ。ユダヤ人の反「自然」はドイツ人種の未来を殺すのである。ユダヤ人がドイツ人を飢えさせている限り、世界は不均衡の最中にあるのだ。
1918年の敗北から、ヒトラーは将来の戦争について結論を引き出した。ユダヤ人がいなければドイツ人は常に勝利するだろう。しかし、ユダヤ人がこの惑星の全てを支配しているし、その思想をドイツ人にさえも浸透させている。
ドイツ人種の闘争は否応なく二種の目的を持つことになった。劣等人種を飢えさせその土地を奪うことに加え、健全な人種闘争を台無しにしてしまうグローバルな普遍主義を掲げるユダヤ人を打倒する必要があったのだ。出会う人種を支配するのと同時に、彼らをユダヤ支配から解放する責務をおっていた。領土を求めて劣等人種と闘争するのは地球の表面をめぐる争いに過ぎないが、ユダヤ人に対する闘争はそれと異なり生態学的だった。それは特定の敵人種や領土を巡る戦いではなく、地球上の生命の条件に関わるものだったからだ。ユダヤ人は「黒死病よりも悪い疫病、精神的な疫病」なのである。
http://3rdkz.net/?p=535&page=3
ユダヤ人は思想を持って戦うので、彼らの力はどこに行っても見られたし、誰もが自覚のあるなしにかかわらず工作員になり得た。
そうした疫病を取り除く唯一の方法は絶滅だった。仮にユダヤ人家族が一家族でもヨーロッパに残っていたなら、ヨーロッパ全体にその思想を感染させることができたのだから。ヒトラーは言った。ユダヤに毒された惑星は癒すことができると。
「ユダヤ人を取り除いた民族は、自ずと自然の秩序に復する」
「自然」はヒトラーによれば、二種類しかあり得なかった。まず、優良人種が劣等人種を虐殺する天国。もう一つは超自然的な存在であるユダヤ人が、優良人種に当然得るべき恩恵を与えず、可能な場合には飢え死にさせてしまう堕落させた世界であった。
ヒトラー思想F 国家や政府、法の支配が失われた場所でのみ、ユダヤ人を打倒できる
ヒトラーの観ずるところ、世界の問題はユダヤ人が誠実さのかけらもなく科学と政治とを分離し、進歩と人類愛について偽りの約束をばら撒いたことだった。ヒトラーが提案した解決方法は、ユダヤ人をして、自然と社会は一にして二ならぬものだという残忍な真実に触れさせることだった。ユダヤ人は他の者達から分離し、どこか侘しい荒れ果てた土地に住まわせるべきなのだ。ユダヤ人は彼らの反「自然」が他の人間達をユダヤ人に惹きつけるという点で力を持っていた。けれど、ユダヤ人は、残忍な現実に直面できないという点で弱かった。どこか野蛮な土地に再定住させれば、ユダヤ人も超自然的な観念で他の者達を操ることはできなくなるし、ジャングルの法に屈するようになるだろう。ヒトラーの当初の強迫観念は自然環境の最たるもの、「ある島における無政府状態」であった。後にヒトラーの考えはシベリアの荒れ野に向けられた。ユダヤ人がどこに送られようが「関心事ではない」とヒトラーは述べた。
ヒトラーがそう述べてからほぼ一ヶ月後の1941年8月に、ヒトラーの親衛隊やドイツ警察・国防軍は、ヨーロッパのど真ん中、政府を解体し国家を破壊した無政府状態のウクライナで、一時で万という単位のユダヤ人を銃殺し始めたのだ。
※※※※※※※※
終わりに
いかがですか?『ヒトラー思想』の一端がうかがえたでしょうか?『ヒトラー思想』は端的に言って弱肉強食を正当化する思想ですが、一口では語れない複雑な人種観を孕んでもいます。
強者は弱者から奪うべき。それこそが正義である…このような思想は魅力的です(特に男性にとっては)。この「秩序」に、何ら罪悪感に苛まれる必要もなく従えば良い、それこそが種を強化する、望ましい。正義である……これこそが『ヒトラー思想』の根幹です。彼に言わせれば、障害者や病人を慈しむことでさえ、強者を飢えさせようとするユダヤ的陰謀なのです。
しかるに、相模原で事件を起こした植松に、ヒトラーの如き深遠な人種観があったでしょうか?彼は単なる無学なアジア人です。深い考えがあったはずありません。彼は単にT4作戦の歴史を見て、特に思想も主義もなく自分の日ごろの鬱屈を弱者にぶつけただけです。それを『ヒトラー思想』だとこじつけてもっともらしくパフォーマンスしただけであり、それは明らかな間違えであり、見当違いです。
強者を崇拝する価値観は今もなお男子たる我々を惹きつけてやまないのは確かなのですが(それは弱者の否定とほとんど同じことです)、それを声高に訴えた国が、たったの12年で自滅に近い形で崩壊した歴史を、我々は忘れるべきではないでしょう。
http://3rdkz.net/?p=535&page=4
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アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)はワーグナーの愛好家だった
ワーグナーの手紙、イスラエルで競売へ ユダヤ人の「腐食的影響」に言及
2018年4月23日 12:13 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
反ユダヤ的な内容が記されたドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーの手紙。エルサレムで
(2018年4月16日撮影)。(c)AFP PHOTO / MENAHEM KAHANA
【4月23日 AFP】ドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナー(Richard Wagner)がユダヤ人による文化への悪影響を危惧した内容の手紙が24日、イスラエルで競売に掛けられる。反ユダヤ主義者だったワーグナーの作品はイスラエルでは公の場での演奏が実質的に禁じられているが、これを機に国内で議論が再燃しそうだ。
ワーグナーが19世紀に作曲した壮大で国粋主義的な作品は、反ユダヤ主義やミソジニー(女性への嫌悪や蔑視)、民族純化思想に満ちている。
民族純化は後にナチス・ドイツ(Nazi)が大々的に掲げ、その指導者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)はワーグナーの愛好家だった。
出品される1869年4月25日付の手紙は、ワーグナーがフランス人の哲学者エドゥアール・シュレー(Edouard Schure)に宛てたもの。その中では、ユダヤ人がフランス社会に同化すれば「ユダヤ精神による近代社会への腐食的影響」を観察できなくなるとし、フランス人はユダヤ人について「ほとんど何も」知らないなどとも記している。
イスラエルにはワーグナー作品の演奏を禁止した法律はないが、過去に演奏が試みられた際に国民から強い反発が起き、騒ぎになった経緯があることから、オーケストラや会場が演奏や上演を自粛している。
ワーグナーは1850年、偽名で「音楽におけるユダヤ性」と題した論文を発表し、激烈な反ユダヤ批判を展開。1869年にはこの論文を実名で出している。(c)AFP
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ニーチェとナチス〜レニの意志の勝利〜
■ワーグナーの信奉者
神は死んだ ・・・ ニーチェは自著「ツァラトゥストラはかく語りき」でかく語った。
この不用意な一言が、キリスト教徒の心情を逆なでにし、反キリストの烙印を押されたことは想像に難くない。大哲学者ニーチェも、熱心なキリスト教徒からみれば、ただの背信者なのだ。つまり、20億人が敵!?
さらに ・・・
ニーチェは「ナチスのシンパ(賛同者)」の嫌疑もかかっている。もし、それが本当なら、全人類が敵!?
歴史的名声をえているニーチェ像も、じつは薄氷の上にあり、いつ水没してもおかしくないわけだ。
では、本当のところはどうなのだろう?
第一の疑惑はワーグナーがからんでいる。
ワーグナーは、言わずと知れたドイツの大音楽家である。19世紀ロマン派歌劇の王様で、「ニーベルングの指環」、「トリスタンとイゾルデ」など、荘厳かつ芝居がかった楽曲で名声をえている。
そのワーグナーの熱烈な信奉者がニーチェだったのである。ニーチェは、学生時代にワーグナーの楽曲に感銘をうけ、個人的な交流が始まった。その後、ワーグナーを讃える書を書いて、インテリからひんしゅくを買った。
そして ・・・
ヒトラーも熱心なワーグナー信奉者だった。ヒトラーは、17歳のとき、シュタイアー実科中学校を放校処分になり、ウィーンに旅行したが、そのとき、友人のアウグスト・クビツェクに絵葉書を送っている。そこにはこう書かれていた。
「僕は今、ワーグナーに夢中だ。明日は『トリスタン』を、明後日には『さまよえるオランダ人』を観るつもりだ」
ヒトラーは、その後、ドイツの総統にまで上りつめるが、ワーグナー熱が冷めることはなかった。定期的に劇場に出かけ、ワーグナーの荘厳な歌劇に酔いしれたのである。
ということで、ニーチェはワーグナーをハブに、ヒトラー(ナチス)のお仲間とみられたわけだ。とはいえ、音楽の趣味が同じだからといって、ナチスシンパ呼ばわりされてはたまらない。
ところが ・・・
ワーグナーは偉大な音楽家にみえるが、うさん臭いところもあった。天上天下唯我独尊で傲慢不遜、しかも、金遣いがあらく、年中金欠だったが、問題はそこではない。
彼の代表作「ニーベルングの指環」は、天界と人間界をまたぐ、壮大な戦争叙事詩だが、モチーフは北欧神話。つまり、神々と北欧ゲルマン人を讃える物語なのだ。
北欧ゲルマン?
じつは、ワーグナーは、北欧ゲルマン人至上を信じる偏屈な反ユダヤ主義者だった。しかも、彼の2度目の妻コージマも反ユダヤ主義者で、夫婦そろって人種差別主義者だったのである。
ゲルマン人最高&ユダヤ人最低?
ナチスの教義そのままではないか。
じゃあ、ワーグナー夫婦はナチス信奉者だった?
ノー!
この二人がナチス信奉者であるはずがない。ナチスが創設される前に死んでいるから。
それに、17歳のヒトラーがワーグナーに魅せられたのは音楽であって、偏屈な人種差別ではない。この頃、ヒトラーのユダヤ人に対する差別意識は、ヨーロッパ人としては平均的なものだった。驚くべきことに、21歳の時、ヒトラーには、ヨーゼフ ノイマンというハンガリー系ユダヤ人の親友がいた。彼に自分の描いた絵を売ってもらっていたのである。
ニーチェもしかり。はじめに、ワーグナーの楽曲に感動し、個人的なつき合いが始まり、彼の知性に魅了されたのである。
そもそも、ニーチェは人種差別主義者ではなかった。彼は「ユダヤ教」を嫌っていたが(厳密には一神教)、「ユダヤ人」を差別していたわけではない。
というわけで、ワーグナーをからめて、ニーチェを「ナチスシンパ」呼ばわりするのは正しくない。
ところが ・・・
やっかいなことに、そう思われてもしかたがない事実があるのだ。ニーチェは著書の中でこう書いている。
「ちっぽけな美徳やつまらぬ分別(道徳)、惨めな安らぎ(宗教)を求めることなかれ、強固な意志と不屈の精神で成し遂げるのだ」
つまり、「道徳」と「宗教」を否定し、内なる声に従い、雄々しく生きよと鼓舞したのである。
これがニーチェ哲学の根幹をなす概念「力への意志」である。そして、この勇ましい思想が、ナチスに利用されたのである。
■ナチスの映画
1934年、ナチスは党のプロパガンダ映画「意志の勝利」を制作した。1934年9月4〜5日に開催されたナチスの全国党大会の記録映画である。
タイトルといい、内容といい、ニーチェの「力への意志」を彷彿させる。
ところが、この映画は、現在、ドイツで上映が禁止されている。ドイツでは、映画であれ、TVであれ、Tシャツであれ、「ナチス」の露出は禁じられているのだ。
禁じられると、よけいに観たくなる!
心配無用。日本ではDVDがふつうに手に入る(amazonで3,730円)。
それにしても日本はいい国だ。言論・思想の自由とかで、言いたい放題、見せたい放題、何をしても許されるのだから(皮肉です)。そこで、DVD版「意志の勝利」(※1)を購入してみると ・・・ 暴力シーンやエロいシーンはゼンゼンない。むしろ、荘厳で美しく、芸術的(そして眠くなる)。
ということで、発禁の理由は、ひとえに「題材=ナチス」。
では、映画の内容はどうなのか?
「ナチス」がムンムン伝わってくる。
冒頭、いきなり、鷲と鉤十字をかたどった像の下に、「Triumph des Willens(意志の勝利)」が映し出される。
そして、重々しい文言 ・・・ 1934年9月5日、世界大戦勃発から20年後、ドイツの受難から16年が経過、ドイツの復興が始まって19ヶ月、アドルフ・ヒトラーは閲兵のため、ニュルンベルクを再訪した ・・・
シーンは変わって、飛行機のコックピット。眼前にみごとな大雲海が広がっている。重厚なサウンドと相まって、気分が高揚する。飛行機は徐々に高度を下げ、雲の割れ目から古都ニュルンベルクが見える。大聖堂をはじめ、荘厳な石造りの建物が整然と並ぶ。中世を思わせる美しい街だ。
飛行機がニュルンベルクの飛行場に着陸する。大勢の民衆が出迎え、歓声をあげている。ヒトラーが飛行機から降り立つと、「ハイル、ハイル、ハイル」の大合唱だ。
オープンカーで、ドイッチャー・ホーフ・ホテルに向かうヒトラー。その途中、道の両側の建物から鉤十字のナチス旗が垂れ下がり、人々が熱狂的に手を振っている。
ホテルに到着すると、母と娘がヒトラーに花束をわたし、笑顔でこたえるヒトラー。絵に描いたような演出だ。ヒトラーがホテルに入ると、
「われらの指導者、姿をみせて!」
の大歓声がわきおこる。ヒトラーが窓から姿をあらわし、それに笑顔でこたえる。強固な意志と不退転の決意を秘めながら、民衆には心を開く、我らが指導者というわけだ。
映像はモノクロだが、美しく、荘厳で、力強い。演出もカメラワークも、時代を考慮すれば新鮮だ。映画全体に一大叙事詩のような風格がある。こんな映画を撮れる監督はそういない。現代なら、スタンリー・キューブリック(故人)かリドリー・スコットか?
■レニ リーフェンシュタール
ところが ・・・
「意志の勝利」を撮ったのは、キューブリックやリドリースコットのような映画界の重鎮ではなかった。レニ リーフェンシュタール、当時まだ32歳の美しい女性だった。
この映画の2年前、1932年3月、レニ リーフェンシュタル監督兼主演の映画「青の光」が公開された。ヒトラーはこの映画をみて感動したのである。その後、レニはヒトラーの大のお気に入りになり、1938年のベルリンオリンピック「民族の祭典(オリンピア)」の監督も任されている。
「意志の勝利」は高い芸術性が評価され、数々の賞を受賞し、レニも栄光と名誉を手に入れた。ところが、戦後、評価は一変する。ナチスが全否定されたのだ。結果、「意志の勝利」は上映が禁じられ、レニ自身も、ナチスに協力した罪で訴えられた。最終的に無罪になったものの、誹謗中傷はその後もつづいた。
この不遇に対し、レニはこう反論した。
「わたしはナチスに加担したわけではない。美を追求しただけだ」
たしかに、レニの映像は「美」をねらっている。しかし、その「美」は穏やかな自然の美ではない。超越した力の美である。そして、脚本は明確に「ナチス礼賛」。これでは、「ナチスの協力者」と言われてもしかたがないだろう。もっとも、そうしないと、映画は完成しなかったのだが。実際、ナチス宣伝相ゲッベルスがあまりに口うるさいので、レニはヒトラーに苦情を訴えている。
ということで、レニはヒトラーから依頼されてこの映画を撮ったのだが、結果として、ナチスを利用して自己実現することになった。フォン ブラウンが、ナチスの超兵器V2ケットを利用して、ロケットの夢を叶えたのと同じように。
論より証拠、映画の内容を精査してみよう。
脚本と演出から、この映画のテーマは3つ確認できる。
1.ヒトラーは偉大な指導者
2.ドイツの若者は健全でパワフル
3.ナチスドイツは階級のない社会
では、この3つが映像でどう表現されているかみていこう。
【ヒトラーは偉大な指導者】
飛行場に到着したヒトラーを出迎える熱狂的な民衆。オープンカーで移動中、道すがらナチス式敬礼でヒトラーを讃える民衆。母娘から花束を渡され、笑顔でこたえるヒトラー ・・・ ヒトラーは国民から崇拝されると同時に、愛される指導者でもある。
さらに ・・・
ヒトラーの演説は分かりやすく、力強い。要点をしぼって、カンタンな言葉で何度も繰り返す ・・・ ヒトラーは頭がよくて、頼りがいがある。ドイツを再び繁栄に導いてくれるに違いない。
というわけで、ヒトラーの演出は「偉大な指導者」にフォーカスされている。
【ドイツの若者は健全でパワフル】
ニュルンベルク郊外に設営された無数のテント。ヒトラーユーゲント(青少年団)の野営地だ。ここで、多くの若者が共同生活をおくっている。
朝起きて、ヒゲをそり、顔を洗う、こんな日常でさえ、限りなく健全で明るい。水掛けをしてふざけあうカットも、民族の一体感を感じさせる。そして、みたこともない大鍋でスープをつくって、大量のソーセージを煮込んで、みんなでモリモリ食べる。調理と食事という日常の風景なのに、物量が多いだけで、力強さを感じさせる。
食事が終わると、相撲とボクシングをあわせたような格闘技や騎馬戦に興じる ・・・ じつは、スポーツは疑似暴力(アグロ)。
というわけで ・・・
ドイツの若者は、共同生活を楽しみ、スポーツを愛する。だから、健康的で、明るく、パワフル。心の病気などどこ吹く風だ。
そして ・・・
こんな若者にささえられたドイツの未来は明るい!
とはいえ、これが当時のドイツ青少年のスタンダードと言うわけではない。この映画が撮られた1934年、ドイツの若者がすべてヒトラーユーゲントとは限らなかったから。ところが、1936年、「ヒトラーユーゲント法」が成立し、すべての青少年の入団が義務づけられた。つまり、「ドイツの青少年=ヒトラーユーゲント」。
以前、265代ローマ教皇ベネディクト16世が、ヒトラーユーゲントの団員だったことが取り沙汰された。もちろん、的外れ。この時すでに、ヒトラーユーゲント法が成立していたから。
【ナチスドイツは階級のない社会】
民族衣装に身を包み、収穫の行進をする農民たち。ナチスは農業・農民を重視します!が映像からヒシヒシ伝わってくる。そもそも、ヒトラーが東方生存圏の拡大をもくろんだ理由は、ドイツの食料不足にあったのだから。
ヒトラーがドイツ労働者戦線指導者ロベルトライをともない、労働戦線の隊員たちを観閲する。続いて、ナチス幹部の労働者を讃える熱い演説。
この2つの映像は、ナチスドイツが農民と労働者を重視する、つまり、「階級のない社会」であることを示唆している。また、先の「ヒトラーユーゲントの野営地」の映像は、ナチスドイツが個人が全体に従属する「全体主義」であることを暗示している。
つまり、ヒトラーの狙いは、「階級のない社会=共産主義」と「個人より国家=全体主義」にあったのである。
そして ・・・
後者の「全体主義」は、おそらく、ヒトラーの戦争体験によっている。
1918年10月13日、第一次世界大戦中、イープルの前方の南部戦線で、イギリス軍は毒ガス「マスタードガス(ドイツ軍は黄十字ガスとよんだ)」を使用した。ヒトラーはその毒ガスをもろにあびたのである。
その時の苦悩と覚醒が、ヒトラーの著書「わが闘争」に記されている ・・・
ガスに倒れ、両眼をおかされ、永久に盲目になりはしないかという恐怖で、一瞬、絶望しそうになったときも、良心の声がわたしを怒鳴りつけたのだ。あわれむべき男よ、なんじは、幾千の者がなんじより幾百倍も悪い状態に陥っているのに、それでも泣こうとするのかと ・・・ わたしは、祖国の不幸にくらべれば、個人的な苦悩というものが、すべてなんと小さいものかということを知ったのだ(※2)。
まさに、全体主義 ・・・
でも、「共産主義+全体主義」なら、まんまボリシェビズム(レーニン式共産主義)では?
たしかにやってることは変わらない、では身もフタもないので、ムリクリ両者の違いを捻出すると ・・・ 憎む相手。
ボリシェビズムの敵は、資本家、つまり「階級」。一方、ナチスの敵は、ユダヤ人とスラヴ人、つまり「人種」。
ヒトラーは「ヨーロッパの新秩序」を掲げ、人種ヒエラルキー社会をもくろんでいたのである。それが、イデオロギーとよべるかどうかはさておき、上から順番に ・・・
第1位:ゲルマン人(ドイツ・オーストリア)
第2位:ラテン人(南ヨーロッパ)
第3位:スラヴ人(東ヨーロッパおよびロシア)
第4位:ユダヤ人
ヒトラーは、ドイツの資源不足(特に食糧)を憂慮していた。そこで、新たな生存圏を獲得するため、上記リストの下位の土地をねらったのである。ところが、第4位のユダヤ人は広い領土をもたない。一方、第3位のスラヴ人が住むロシアは広大で、天然資源は無尽蔵(特に鉱物資源は世界トップ)。そこで、ヒトラーはロシアを征服しようとしたのである。
ヒトラーは、「優れたドイツ人が狭い土地に住み、劣ったスラヴ人が広い土地に住むのはがまんならない」と側近にもらしていたという。その意識が、第二次世界大戦を招いたのである。
ただし、第二次世界大戦の直接原因はヒトラーにあるのではない。イギリス首相チェンバレンの愚策にある(イギリス議会の総意でもあったが)。ヒトラーはフランスはもちろん、ポーランドも侵攻するつもりはなかったのだから。
ということで、ナチズムもボリシェビズムも「敵を憎んでやっつけろ」が基本で、異民族や価値観の違いを認めて、折り合う気がさらさらない。だから、隣国にとってはハタ迷惑なのだ。
日本のお隣にも、お仲間がいるって?
否定はしませんけどね。
話をレニにもどそう。ゲッベルスにちゃちゃを入れられたか、身の危険を感じたか分からないが、結果として、映画は「ナチス礼賛」になってしまった。
その真骨頂が、ナチスの副総統ルドルフ・ヘスの演説だろう。映像を観ていると、歯が浮いてくる ・・・
わが総統 ・・・ 人々は理解することになるでしょう。我々生きるこの時代の偉大さを、我が国にとって、総統がいかに重要な存在であるかを。
あなたはドイツです。
あなたの指導のもと、ドイツは真の祖国となる目的を達成するでしょう。世界中すべてのドイツ民族のために。あなたは我々に勝利を約束なさった。そして、今、我々に平和を与えてくださる。ハイル・ヒトラー!ジークハイル!
それにつづく、「ジークハイル!」の大合唱。
ところが ・・・
このヘスの演説の合間に、2秒ほど、ナチスナンバー2のゲーリングの表情が映るのだが ・・・ その白けた顔。そこにはこう書いてある。
「よう言うわ」
これはカットですよ、レニ監督。
■ニーチェとナチス
というわけで、ニーチェの思想とナチスの教義は似ているが、共通するのはイケイケぐらい。そもそも、ニーチェの「力への意志」の核心は個人主義にあるが、ナチスは頭のテッペンからつま先まで全体主義。だから、根本が真逆なのだ。つまり、ナチスは、都合のよいところだけ、ニーチェ・ブランドを利用したのである。宗教的道徳を捨て、力を信じて、お国のために死んでくれ!と。
ところが、ヒトラーがニーチェを愛読していたという証拠はない。ヒトラーは大変な読書家だったが、ジャンルは歴史と地理と戦争物に限られていた。ただし、第一次世界大戦中、戦場でショーペンハウアーを読んでいたという記録がある。
ショーペンハウアーといえば、19世紀を代表する大哲学者だが、大学入試(大阪大学)の現国の問題にもなっているので、特別難解というわけではない。とはいえ、個人的には難解だし、そもそも陰気臭い。でも、ひとつだけ感動した言葉がある。
「人間、40才までが本文、それを過ぎたら注釈の人生」
偉人の名言の中でも、ひときわ目立っている。あまりのインパクトに卒倒しそうになった。
それはさておき、ショーペンハウアーは「意志」にからんで、ニーチェに影響を与えているので、ヒトラーの心をとらえた可能性はある。
一方、イタリアのファシスト党首ムッソリーニは、ニーチェを愛読していた。彼は自著「力の哲学」の中で、
「ニーチェは19世紀最後の4半世紀で、最も意気投合できる心の持ち主だ」
と持ち上げている。
ムッソリーニの「覇道の人生」を正当化しているのだから、無理からぬ話だ。とはいえ、ムッソリーニは、世間に流布されたような無教養で粗野な人物ではなかった。大変な読書家で、数カ国語をあやつるインテリだったのである。
というわけで、ヒトラーがニーチェの信奉者だった証拠はないが、お仲間のムッソリーニはそうだった。だから、ニーチェはファシズムを産んだわけではないが、加担したことは否定できない。
しかし、ニーチェの一番の問題はそこではない。
彼の理想と現実の埋めようのないギャップ。
■ニーチェの末路
ニーチェは読者にむかって ・・・
「己の内なる声に耳を傾けよ。その声に従って、生きよ。道徳やルールに惑わされてはならない」
と、危険な生き方を強要しておきながら、自分は35歳でニートになってしまった。体調不良で、大学の教授をやめたのである。その後、気候の良い土地を転々としながら執筆に専念した。早い話が在野の学者。
ところが、ニーチェの転落はここでとどまらなかった。45歳で、生きながらにして、アリ地獄に落ち込んだのである。
1889年1月3日、トリノの街を散歩中に、老馬が御者に鞭打たれるのをみて、突然、馬の首にしがみつき、泣き崩れてしまった。気が触れたのである。その後、実家のナウムブルクから近いイェーナの精神病院に入院した。
病室では、たいてい口をきかず、ふさぎ込んでいた。かとおもうと、突然、大声でわめきだし、自分を皇帝とか公爵とよんで、窓を叩き壊すこともあった。そして、頭痛がはじまると、看護人をビスマルクだと言って、ののしるのだった。
「私は愚かだから死んでいる。私は死んでいるから愚かだ」
と、芝居のセリフのような呪文を繰り返した。
これはうつ病レベルではない。重度の精神障害「統合失調症」である。
やがて、病院は回復の見込みがないことを認め、1890年5月、ニーチェは退院した。その後、ナウムブルクの実家にもどり、一度も回復することなく、55歳でこの世を去った。
じつは、ニーチェの狂気は、鞭打たれる老馬をみて、突然、発現したわけではない。子供の頃、すでに、予兆があったのだ。ニーチェはこう書いている。
「僕が恐ろしいと思うのは、僕の椅子の後ろの、ぞっとする姿ではなく、その声である。どんな言葉だって、その姿が発する声ほど、身の毛もよだつ、言葉にならない非人間的なものはない。人間がしゃべるように話してくれさえすればいいのだが」(※3)
幻聴や幻覚は統合失調症の典型的な症状である。誰もが子供のとき経験する夢想世界とは別ものだ。結局、ニーチェの幼少時の予兆は現実になったのである。
■クラーク博士の末路
ニーチェの理想と現実の人生をみると、
「Boys,be ambitious(少年よ、大志を抱け)」
を残したクラーク博士を思いだす。
ウィリアム・クラークは、アメリカ合衆国の教育者で、札幌農学校(現北海道大学)の立ち上げに尽力した。先の名言は、これから巣立つ若者へのはなむけの言葉として有名である。
ところが、そのクラーク博士 ・・・
帰国後、大学の学長になり、順風満帆だったのに、自分の名言を実践することにした。学長を辞めて、新しい大学の創設、会社の創業に挑戦したのである。
「Old boys,be ambitious(中年よ、大志を抱け)」
ところが ・・・
結果はすべて失敗。最後は破産に追い込まれた。その後、心臓病をわずらい、寝たり起きたりで、59歳でこの世を去ったという。
大志を抱き、現実で失敗し、悲惨な末路をたどり、名声だけが残る ・・・ 詳細はさておき、大枠、ニーチェと同じではないか。
というわけで ・・・
挑戦する人生は素晴らしいが、身の丈を超えると、後が良くない。欲をかかず、つつましく生きるのも良き人生かな ・・・
■ゲーテの末路
ニーチェは、寄宿学校時代、文学サークル「ゲルマニア」をつくり、シェークスピアやゲーテをよみあさった。
そのゲーテだが、詩人、劇作家、小説家、科学者、弁護士にして政治家と、ニーチェの「力への意志」を地で行くような「攻め」の人生だ。
ところが ・・・
その「攻め」のゲーテが、晩年、こんな言葉を残している。
気持ち良い人生を送ろうと思ったら ・・・
済んだことをクヨクヨしないこと、
むやみに腹を立てないこと、
現実を楽しむこと、
人を憎まないこと、
そして、未来を神にまかせること。
人生は複雑である。
参考文献:
(※1)意志の勝利[DVD] 販売元:是空
(※2)わが闘争(上)―民族主義的世界観(角川文庫) アドルフ・ヒトラー (著), 平野 一郎 (翻訳), 将積 茂 (翻訳)
(※3)「エリーザベト・ニーチェ―ニーチェをナチに売り渡した女」ベン マッキンタイアー (著), Ben Macintyre (原著), 藤川 芳朗 (翻訳) 白水社
http://benedict.co.jp/smalltalk/talk-249/
_____
ニーチェとルサンチマン〜道徳の正体〜
http://benedict.co.jp/smalltalk/talk-250/
■ニーチェかサルトルか
昭和51年、日本の高度経済成長のまっただ中、こんなTV CMが流行した ・・・ 「ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか〜、ニ、ニ、ニーチェかサルトルか〜、みーんな悩んで大きくなった〜」 作家の野坂昭如が歌ったウィスキーのCMである。哲学者をまとめてコケにしたようなバチ当たりなCMだが、悪意は感じられない。彼の不思議なキャラのおかげだろう。野坂昭如は、言動はハチャメチャだが、どこか憎めない。何をしても許されそうな ・・・
そういえば、大島渚監督の結婚30周年パーティで、主役をグーで殴って大騒動になった。犯行映像も残っており、証拠は万全なのだが、訴えられたという話は聞かない。 とはいえ、彼のすべてが不真面目というわけではない。直木賞を受賞した「火垂るの墓」は何度もみても泣ける(ただしアニメ版)。
ところで ・・・ 冒頭のCMは、哲学者の有名どころはソクラテス、プラトン、ニーチェ、サルトルと言っているようなもの。つまり、ニーチェは日本でもポピュラーな哲学者なわけだ。 では、ニーチェと聞いて、何を思い浮かべるか? ツァラトゥストラはかく語りき 神は死んだ 超人思想 ・・・・ ニーチェの象徴、3大キーワードである。
ところが、この3つはすべて、ニーチェ哲学の重要な概念「力への意志」にからんでいる。 ニーチェは著書「ツァラトゥストラはかく語りき」の中で、「神は死んだ」と宣言し、人間のあるべき姿「超人思想」を提唱したから。 しかし ・・・ ニーチェが本当に言いたかったのは、「神は死んだ」ではなく「神は妄想である」だったのだ。
そこで、100年後、生物学者リチャード ドーキンスはニーチェを代弁した。彼は著書「利己的な遺伝子」で、生物は遺伝子の乗り物にすぎないと暴露し、さらに、著書「神は妄想である」で、人間を創造したのは進化の法則で、神ではないと言い切った。つまり、神と宗教を否定したのである。 ということで、ニーチェは哲学、ドーキンスは生物学、それぞれ異なったアプローチで同じ結論に到達したのである ・・・ 神は妄想ナリ。ところが、ロジックの鋭さと辛辣さでは、ニーチェが一枚上手。
■ルサンチマン
ニーチェ版「神は妄想」は用意周到である。まず、彼が最初に持ち出したのが「ルサンチマン」だった。 ルサンチマン? 響きはいいが、非常に危険な言葉である。フランス語で「恨み」とか「嫉妬」という意味だが、哲学用語としての意味は最悪 ・・・ 絶対にかなわない強者に対し、ねたむ、ひがむ、陰口をたたく ・・・ ここまでは想定内だが、ルサンチマンは陰湿でしつこい。相手を悪者に仕立てあげ、自分を正当化する。そして、ここが肝心なのだが ・・・ すべて想像の中で、行動は一切ナシ。
なんで?
立ち向かえば瞬殺されるから。 なんと惨めな。 「あんた立派だね。頑張れば ・・・」 ぐらいの皮肉の一つも言って、あきらめればいいのに。 ところが、ルサンチマンは、それでは腹の虫がおさまらない。卑屈というか、偏屈というか、いびつというか ・・・ 具体例をしめそう。 マイクロソフトは、OS(Windows)とOffice(Word、Excel)で成功し、ソフトウェア業界の王族として君臨している。革命でも起こらない限り、王座は安泰だろう。なぜなら、OSとOfficeは初めにやったもん勝ちだから。
たとえば、何か面白いアプリを思い付いて、開発するとしよう。どのOSを選ぶ? もちろん、Windows、次に余裕があれば、Macかな。もっとも、昨今は、タブレットやスマホが急伸しているので、AndroidかiOSかもしれない。つまり、普及しているOSほど、アプリが多いわけだ。だから、一旦、劣勢になったOSが挽回するのは不可能。
さらに、ビジネス現場ではWord、Excelがデファクトスタンダードになっている。外部とのデータのやりとりはPDFが多いが、Word、Excelのファイルを使うことも多い。だから、カネを惜しんで中国製のOffice互換ソフトを買ったところでさほど意味はない。 つまり、マイクロソフトの目を見張る成功は、実力ではなく、既得権益によっている。だから、どんなに優れた商品を開発し、どれほど広告を打とうが、勝ち目はないわけだ。これが、王族と言われるゆえんである。
さて、ここで、ルサンチマンの登場である ・・・ オデは知ってるぞ。マイクロソフトが成功したのはタナボタ、実力があったわけじゃない。1980年、IBMがパソコンに参入したとき、マイクロソフトのMS-DOSが採用され、「パソコンOS=マイクロソフト」が既成事実になったことがすべて。運というか、成り行きというか ・・・ 実際、あのとき、最有力はデジタルリサーチのCP/Mだったんだからな。
だから、マイクロソフトが市場を征服しようが、神様よりお金持ちになろうが、絶対に認めん。 じゃあ、WindowsとOfficeは使っていないの? あ、いや、使っているけど ・・・ 好きで使ってるわけじゃないぞ。みんなが使っているから、使っているだけだ。 では、WindowsとMacどっちがいい?
そりゃもう、Mac!
Appleと比べれば、マイクロソフトなんてゴミみたいなもんだ。いいか、よく聞け、オデはAppleには一目置いているけど、マイクロソフトなんか絶対に認めないぞ(Macを実際に使ったことあるのかな)。 それに ・・・ マイクロソフトはあんなに稼いでいるのに、WindowsXPのサポート打ち切りとか、ふざけたこと言いやがって。売るだけ売っておいて、無責任な話だ。たしかに、金持ちかもしれんが、性根はサイテーだ!
もう一声 ・・・ 創業者のビルゲーツも二代目CEOのスティーブンバルマーもユダヤ人っていうじゃないか。「ベニスの商人」の金貸しシャイロックだな。オデは、こんなエゲツナイ商売する連中とやり合うつもりはない。そこで、焼鳥屋をやることにした。あいつらと違って、オレは品があるからな。 これが、ルサンチマン。 では、ルサンチマンの逆は? たとえば、Google。 ボクたち、マイクロソフトがソフトウェア業界の王族だってことは認めるよ。大したもんだよ、ここまで来るのは。もちろん、ボクたちもイケてるけど、まともにやっては勝ち目はない。だけど、逃げたりはしない。土俵を変えて勝負するんだ。マイクロソフトはデスクトップのキングなら、僕たちはウェブのキング。そして、いつかウェブがデスクトップを超える日が来る。そのとき、マイクロソフトを打ち倒すんだ! その「いつか」だが、遠い未来ではなさそうだ。
ということで、ヘソ曲がりをのぞけば、100人中100人がGoogleを絶賛し、ルサンチマンを軽蔑するだろう。 とはいえ、ラッキーなマイクロソフトや、ルサンチマンなソフト会社や、今をときめくGoogleでたとえても、いまいちピンとこない。ところが、ニーチェが説く「ルサンチマン」は強烈だ。
■一神教と多神教
ニーチェは著書「道徳の系譜」の中でこう書いている ・・・ 「高貴な道徳」は、どれも誇らしげにみずからを肯定するところから発展するものだが、「奴隷道徳」は最初から外部のもの、異なっているもの、自分以外のものを否定する、この否定こそが、この道徳の創造的な行為なのだ。 まわりくどいので、カンタンにまとめると、 ・高貴な道徳 =社会の道徳 ・奴隷道徳 =宗教の道徳 そして、「奴隷道徳=宗教道徳」の本質は、自分以外を否定することにあると言っているのだ。ちなみに、ここでいう宗教とは「旧約聖書=ユダヤ教&キリスト教」に限定される。
では、なぜ、仏教やヒンズー教ではなく、「ユダヤ教&キリスト教」なのか? 一神教だから。 一神教は、他の神を一切認めない排他的な宗教である。たとえば、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教 ・・・ じつは、この三大宗教には「唯一神」以外にも共通点がある。 旧約聖書をバイブルにしていること、「普遍的な道徳」をもつことである。ここで、「普遍的道徳」とは、国や民族を超えて有効な道徳をいう。たとえば、ユダヤ教の「十戒」。読んで字のごとく、10の戒めがあるのだが、両親を敬えとか、人を殺してはいけないとか、嘘をつくなとか ・・・ 誰でも理解・納得できるルールだ。
一方、一神教の反対言葉「多神教」は ・・・ 文字どおり、複数の神を包含する。さらに、多神教の神は、地域に根付いており、普遍性がない。たとえば、古代都市テオティワカンでは「ジャガー神」があがめられたが、ジャガーがいない地域では、宗教そのものが成立しない。 さらに、多神教は、普遍的道徳をもたない。それどころか、生贄(いけにえ)を要求する性悪の神までいた(決めたのは人間だが)。2012年人類滅亡説で話題になったマヤ文明はその最たるものだろう。生贄を制度化していたのだから。
また、古代では、地球上のいたる所でシャーマニズムが存在した(一部の地域では今も存在する)。霊と交信するシャーマンが、占いや儀式を取り行い、為政者を補佐するのだが、王を兼ねることもあった。邪馬台国の卑弥呼もその一人だろう。 というわけで、多神教やシャーマニズムは、太陽や星々、森や動物の霊など、自然をモチーフにしている。つまり、自然と結びついた「自然神」なのだ。ところが、一神教は抽象的な唯一神をつくりあげ、それを崇めるよう強要する。さらに、文明化の名のもとに、森林を伐採し、神々などいないことを証明する。つまり、多神教が「自然神」なら、一神教は「人工神」なのだ。
一方、日本は世界に類を見ない無神論の国である。もっとも、戦国時代までは、日本は熱心な仏教国だった。ところが、織田信長がそれを一変させた。信長は、宗教が政治に口出しすることを極端に嫌い、宗教勢力を根絶やしにしたのである。一向宗「本願寺」との熾烈な総力戦の果てに。 その結果、日本の宗教勢力は弱体化し、無神論の国となった。盆は仏壇の前でチーン(仏教)、クリスマスイヴはケーキをほおばり(キリスト教)、正月には神社(神道)でパンパン。はた目で見ると、花見と変わらない。
ところで、一神教で道徳が重視されるのはなぜか? 治安と秩序をたもつため。 じゃあ、一神教は性悪説!? イエス! そもそも、キリスト教の教えによれば、人間には七つの大罪があるという。ところが、人間は神が創造したというではないか。全知全能の神が罪を作った!?矛盾してません? それとも、神はあえて不出来な人間を造り、大罪で苦しむの眺めて楽しんでいる? やっぱり、この世界は神の見世物小屋かもですね。
話をもどそう。 宗教が治安と秩序に一役買っているとしたら、無神論の日本はどうなるのだ?日本の治安と秩序は世界最高なのに。 1946年、アメリカで、この謎を解く書が出版された。タイトルは「菊と刀」、著者は文化人類学者のルース フルトン ベネディクトである。若き日のエリザベステーラーを彷彿させる美人だが、文体は陰気くさく読みづらい。その中で、彼女はこう説明している。 西洋人は「罪の文化」で、神罪を恐れて悪いことをしない。一方、日本人は「恥の文化」で、「世間体」を気にして悪いことをしない。 たしかに、江戸時代のハラキリ、太平洋戦争中の玉砕をみるまでもなく、日本人は世間体を気にする。つまり、「恥の文化」は宗教同様、治安と秩序に貢献しているわけだ。もっとも、最近は「恥知らず」な犯罪が増えているので、新しい「××の文化」をつくる必要がありそうだ。
■奴隷道徳
「ルサンチマン」に話をもどそう。 ニーチェによれば ・・・ 宗教も神も、ルサンチマンというひねくれ者が作りだした「妄想」にすぎない。戦っても勝ち目はないので、想像上の復讐で埋め合わせしているだけ(身もふたもない)。 そして、ルサンチマンの源流はユダヤ教と言い切ったのである。 これは興味深い。さっそく、ユダヤ教の歴史をみてみよう。 ユダヤ人が最初に王国を築いたのは紀元前1021年のイスラエル王国である。その後、強国エジプト王国と共存しながら、ダビデとその子ソロモンの治世で全盛期をむかえた。ところが、ソロモン王が死ぬと、内部抗争がおこり、王国はイスラエル王国とユダ王国に分裂した。
そして、ここからユダヤ人の苦難が始まる。 まず、紀元前597年、南方のユダ王国が新興の新バビロニアに滅ぼされた。さらに、ユダヤ民族の支配階級が新バビロニアに連行されたのである。歴史上有名な「バビロン捕囚」である。 ところが、バビロン捕囚には副産物があった。ユダヤ人が新バビロニアの優れた文化に接することができたのである。中でも、重要と思われるのがギルガメシュ叙事詩(古バビロニア版 or ニネヴェ版)である。 というのも ・・・ 後に、ユダヤ人が編纂する「旧約聖書」に、ギルガメッシュ叙事詩とソックリの部分があるのだ。 時間軸にそって説明しよう。 バビロン捕囚から60年後、ユダヤ人に転機が訪れる。紀元前539年、アケメネス朝ペルシアがバビロンに侵攻し、新バビロニアを滅ぼしたのである。ペルシアは異民族に寛大な帝国だった。王キュロス2世の命により、ユダヤ人はエルサレムに帰還することが許されたのである。その後、ユダヤ人は旧約聖書とユダヤ教を成立させた。 その旧約聖書の中に、「ノアの方舟」というエピソードがある。
じつは、それがギルガメシュ叙事詩の「ウトナピシュティムの洪水伝説」ソックリなのだ。というわけで、バビロン捕囚がユダヤ教成立に一役買ったの間違いない。 しかし、重要なのはそこではない。 イスラエル王国が滅亡し、現実世界で強者から弱者に転落したタイミングで、ユダヤ教が成立したこと。しかも、その教義というのが ・・・ 「ユダヤ民族は選ばれた民である。絶対神ヤハウェを信仰せよ、そうすれば、神が敵対する民族をすべて滅ぼしてくれる」 ところが、その後の歴史をみれば明らかだが、神はユダヤ民族を救ってはくれなかった。それどころが、第二次世界大戦まで、ユダヤ人の迫害が続いたのである。
そのユダヤ教の流れをくむのがキリスト教だが、初めから苦難の連続だった。創始者イエス キリストの受難から始まり、その後も、ローマ帝国で迫害されたのである。しかも、その迫害は常軌を逸していた。女子供を含む多数の信者が、コロッセウムに引きずり出され、ライオンに噛み殺されたのである。ところが、いくら祈っても、神はライオンを退治してくれなかった。 つまり、キリスト教は、創設当初から、強者に立ち向かう術を持たなかった。そのぶん、教義はパッシブであり、それはイエスの最期の言葉からもうかがえる。 イエスは、ゴルゴダの丘で手と足にクギを打ちつけられたときこう言ったという。
「父(神)よ、かれらをお許しください。かれらは何をしているのかわからないのです」
自分を殺そうとする敵をかばうのだから、慈悲深くみえる。しかし、見方を変えれば、勝ち目のない敵を蔑むことで、自分を上に置く、欺瞞(ぎまん)ともとれる。このように、現実では勝つことのできない弱者(キリスト教徒)が、精神世界での復讐のために創り出した価値観を、ニーチェは「僧侶的・道徳的価値観」とよんだ。そして、このような卑屈な負け惜しみをルサンチマンと呼んだのである。 つまり ・・・ 勝ち目のない惨めな現実から逃れるため、自己を正当化しようとする願望が「奴隷精神」、その手段が「奴隷道徳」なのである。そして、「奴隷道徳」こそが人間を堕落させたのだと。 なんという危険な思想だろう。 ニーチェは背神者であり、偶像破壊者であり、反逆者なのだ。
ところが、二ーチェは宗教と神を否定するだけのクレーマーではなかった。神が死んだ後、人間がどう生きるべきかを示したのである。 神を捨てて、オーヴァーマン(超人)たれ! これがニーチェの十八番「超人思想」である。
http://benedict.co.jp/smalltalk/talk-250/
_____
ニーチェと超人思想〜超人と末人〜
http://benedict.co.jp/smalltalk/talk-251/
■末人
末人 ・・・ 不吉な響きをもつ言葉だが、何の目的もなく、人生を放浪し、生をむさぼるだけの人間。哲学者ニーチェはそれを末人とよんだ。さらに、ニーチェは、このような末人が「神が死んだ」終末に出現し、ノミのように地球にはびこると予言した。
なんとも暗い未来だが、根拠はあるのだろうか?
今から3000年前、古代ギリシャでオリュンピア祭が始まった。4年に一度の競技大会で、現代オリンピックの起源である。ただし、競技種目は今よりずっと少なかった。水泳競技はなく、トラック競技、やり投げ、レスリング、ボクシング ・・・ 早い話が「バトル(戦闘)」。つまり、スポーツの原点は疑似暴力(アグロ)だったのである。
ところで、オリュンピア祭で讃えられたのは?
もちろん、敗者ではなく、勝者。
つまり、この時代は、
・強者=価値が高い → 善
・弱者=価値が低い → 悪
だったのである。
じつは、「強者=善、弱者=悪」には科学的な根拠がある。そもそも、現実世界は「弱肉強食」。そして、われわれ人間が今あるのも弱肉強食のおかげ。弱肉強食セット「突然変異と自然淘汰」で、原始細胞から人間に進化したのだから。
ところが、この自然の摂理にかなった価値観をユダヤ教とキリスト教が逆転させたとニーチェはいう。
つまり、
・強者=価値が低い → 悪
・弱者=価値が高い → 善
なんのこっちゃ?だが、気を取り直して、ユダヤ教とキリスト教のバイブル「旧約聖書」をチェックしてみよう。
じつは、「旧約聖書」は一人で一気に書きあげたものではない。複数の予言者のメッセージを編集したものである。内容は、壮大で一大叙事詩の感があるが、中にはユダヤ教徒への教訓もある。
たとえば ・・・
ユダヤ民族は神に選ばれた民である。だから、唯一神ヤハウェを信仰せよ。そうすれば、神はユダヤ民族の敵をことごとく滅ぼしてくれる。
ところが、敵は滅びるどころか、増える一方だった。そして、1932年から1945年にかけて、歴史に残る「ユダヤ人の迫害」が起こる。ナチスドイツの強制収容所で、600万人のユダヤ人が殺害されたのである。震撼すべき犠牲者の数だが、「殺戮」視点でみれば、最悪でない。
というのも ・・・
米国の図書館員マシュー ホワイトの著書「ランキング・残虐な大量殺戮上位100位」によれば、歴史上、ナチスを超える大量殺戮は3つ存在する。
・チンギスハーン(約4000万人)
・中国の毛沢東(約4000万人)
・ソ連のスターリン(約2000万人)
(※1)
もうすぐ1億 ・・・ ここまでくると、残酷な殺戮も「数字」にしかみえない。
じつは、ユダヤ人を迫害したのはナチスだけではなかった。程度の差こそあれ、ヨーロッパ全土に蔓延していたのである(デンマークは例外)。
1894年、フランス、ユダヤ人将校の冤罪に端を発する「ドレフュス事件」。さらに、1940年、ナチスに占領されたフランス・ヴィシー政府は、過酷なユダヤ人政策を強行した。様々なユダヤ人法を成立させ、次々とユダヤ人を強制収容所に送り込んだのである。
特に、1942年7月に実施されたユダヤ人狩り「春風計画」は凄まじかった。フランス側官憲4500人がユダヤ人の住居を襲い、1万2884名を捕え、アウシュヴィッツ収容所に送り込んだのである。その徹底ぶりは本家ナチスを凌駕する。意外に思えるかもしれないが、フランスの反ユダヤ主義は歴史的にみて根が深いのである。
また、東ヨーロッパでもユダヤ人の迫害が横行した。たとえば、1930年代、ルーマニア、ハンガリー、ユーゴスラヴィア、チェコスロヴァキア、リトアニア、ポーランドで大規模な暴力沙汰が起きている。ユダヤ人が路上で襲撃されたり、住居が放火されたり、店舗が破壊されたのである。
とくに、バルト海諸国やウクライナでは反ユダヤ感情が強かった。そのため、第二次世界大戦中、多くの住民がドイツ軍に協力した。たとえば、1941年6月28日、リトアニアで起きた「死の砦事件」。コヴノの第9要塞でユダヤ人8万人が虐殺されたのである。
さらに、キリスト教もユダヤ人を差別した。
1936年、ポーランドで、それを象徴するような事件が起きている。
まず、キリスト教イエズス会の機関誌にこんな記事がのった。
「われらの子弟が、ユダヤの低劣な倫理観に汚染されないよう、ユダヤ人学校を別にもうける必要がある」(※3)
さらに、ポーランドのカトリック教会のフロンド枢機卿は、
「ユダヤ人たちが詐欺行為を働き、高利貸しを仕事とし、白人売春婦の売買をもっぱらにしているのは事実である」(※3)
それが事実かどうかはさておき、神がユダヤ人を助けてくれなかったことは事実だ。
そこで ・・・
ユダヤ教の教えは変質した。力で勝ち目がないなら、道徳をでっちあげて、そこで優位に立とう。そして、このような価値観を集大成したのがキリスト教である ・・・ ニーチェはそう考えたのである。
ゴルゴダの丘で磔刑に課せられたとき、イエスはこうつぶやいた。
「父(神)よ、かれらをお許しください。かれらは何をしているのかわからないのです」
殺される弱者・イエスは、殺す強者・ローマ兵に哀れみをかけることで、「弱」から「善」に大変身したのである(命と引き替えに)。
つまり ・・・
相手が力づくできたら、負けてあげましょう。力で負けても、本当に負けたわけではないから。そもそも、力づくで思いを遂げようなんてサイテー。神の前では、力をふるう方が「悪」で、犠牲者は「善」なんだからね。
こうして、ユダヤ教とキリスト教の出現によって、「強善弱悪 → 強悪弱善」のコペルニクス的転回が起こったと、ニーチェは考えたのである。
ところで、よく考えると ・・・
「弱者=善」というのもヘンな話。
「強弱」は物理学、「善悪」は概念。属性が違うものをいっしょにしてどうするのだ?
■超人
ここで、ニーチェの哲理を一度整理しよう。
ユダヤ教とキリスト教は、現実世界で負けた恨みを晴らすために、精神世界で勝利しようとした。その仕掛けが「道徳」である。
つまり ・・・
弱者は協調的で優しいので「善」。一方、強者は自己中で強引なので「悪」。こうして、強者は表彰台から降り、かわりに、弱者が上ったのである。つまり、弱者が勝者にすりかわったわけだ。
それにしても ・・・
負けを素直に認めればいいものを、卑屈な話ではないか。そこで、ニーチェはこのような道徳を「奴隷道徳」とよんだ。奴隷道徳は、道徳の名を冠しているが、弱者を救済するための方便にすぎない。詭弁を弄して、正当化しようが、根源はひがみとねたみ。そこで、ニーチェはこのような価値観を「ルサンチマン(フランス語で「ひがみ・ねたみ」)」とよんで、忌み嫌った。
そして ・・・
ニーチェの鋭い批判は祖国ドイツにも向けられた。ドイツ人もルサンチマン化しているというのだ。実際、ニーチェは著書「偶像の黄昏」の中でこう書いている。
「かつて思索の民とよばれたドイツ人は、今日そもそも、思索というものをまだしているだろうか。近頃では、ドイツ人の精神にうんざりしている ・・・ ドイツ、世界に冠たるドイツ、これはドイツ哲学の終焉ではあるまいか、とわたしは恐れている。ほかのどこにも、ヨーロッパの『二大麻薬』、つまり、アルコールとキリスト教、これほど悪徳として乱用されているところはない」(※2)
アルコールとキリスト教は「二大麻薬」!?
やっぱり、ニーチェはナチスのお仲間?
というのも、1937年9月12日、ニュルンベルクで開催された第9回ナチス全国党大会で、ヒトラーはこんな演説しているのだ。
「ボリシェヴィキ(ロシア共産主義)は、人類がかつて経験したことのない最大の危機であり、キリスト教出現以来最大の危機である」
ボリシェヴィキとキリスト教は「二大麻薬」!?
つまり ・・・
ニーチェとナチスは、キリスト教(道徳)の天敵、そして、力の賛美者。だから、ニーチェとナチスはお仲間というわけだ。もちろん、ナチスは全体主義、ニーチェは個人主義という根本的な違いがあるのだが、ナチスの磁力があまりに強力なので、わずかな一致で、お仲間にされたのである。
ではなぜ、ニーチェはルサンチマンと道徳を否定したのだろう?
このような卑屈な考えは、人間本来の欲望を押し殺すと考えたから。
人間本来の欲望って?
今ハマっているアクションRPG「ディアブロ3」の世界なら、
・筋力:9999(最大値)
・敏捷性:9999(最大値)
・知力:9999(最大値)
・生命力:9999(最大値)
現実の世界なら、権力、金力、名誉!
ニーチェは、このような純粋で健全な欲望を「力への意志」とよんだ。そして、この意志を持ち続ける人間を「超人(ウーヴァーメンシュ)」とよんで、人間かくあるべしと鼓舞したのである。
ただし、ここでいう「超人」は、まれな資質を有し、困難な目標を成し遂げるスーパーマンではない。資質がイマイチで、成功の見込みがうすくても、自分の欲望から目をそらさず、挑戦する人間をいう。つまり、結果ではなく、意志。だからこそ、ニーチェは「力への意志」とよんだのである。
さらに、ニーチェは超人とルサンチマンがせめぎ合う未来を予言した。
ルサンチマンは、信仰によって骨抜きにされ、自分の欲望を直視することができない。さらに、自分というものがなく、「群れ」でしか生きられない。だから、本当は弱虫。ところが、それを認めず、道徳をでっちあげて、自分は上等だと言い張る。こんな独りよがりの妄想が、長続きするわけがないと。
その結果 ・・・
誰も神を信じなくなる。信じてもらえない神は、神ではない。ゆえに、神は死んだのだと。
その瞬間、道徳も崩壊する。なぜなら、道徳は神なくしてありえないから。
一神教の信者が道徳を守るのは、神罰を恐れるからである(少なくとも、そう教えられる)。ところが、神がいなくなれば、神罰もなくなる。つまり、「神が死んだ」瞬間、道徳も崩壊するのだ。
こうして、遠くない未来に、二大宗教的価値観「信仰と道徳」が崩壊する。そのとき、ルサンチマンはよりどころを失い、ただ生きながらえるだけの生き物になる。それが「末人」というわけだ。
一方、「超人」は、時代や環境に左右されることはない。自分で価値観をつくることができるから。だから、神が死のうが、既存の価値観が崩壊しようが、迷わず、まっすぐ生きていける。つまり、超人とは、何事にも束縛されない「自由」と、自己実現の「意志」を持った人間なのである。
これが、ニーチェの「超人思想」。
力強く、斬新で、カッコイイ。でも、暴力的で危険である。根っこにあるのは「背神」と「反道徳」、つまり、反宗教だから。
ところが、ニーチェは、初めは熱心なキリスト教徒だった。少年時代に、こんなことを書いている ・・・
「神はすべてにおいて、あやまちを犯さないよう、わたしを導いてくださった。だから、わたしは一生を神への奉仕に捧げようと決心した」
一体、何がニーチェを変えたのか?
おそらく、「狂気」。
ドーパミン過剰の激しい性質は、中庸と安定を好まず、左右のどちらかに振り切れる。その結果、既存の価値のことごとく破壊する。それで、新しい価値を生めばよし、破壊でおわれば、その先に待っているのは ・・・ 狂気の世界。
つまり、勇ましいニーチェの超人思想も、結末は超人か狂人か?
それを自ら体現してみせたのが、ニーチェ自身だったのである。
参考文献:
(※1)殺戮の世界史〜人類が犯した100の大罪 マシュー ホワイト著、住友進 訳 早川書房
(※2)「エリーザベト・ニーチェ―ニーチェをナチに売り渡した女」 ベン マッキンタイアー (著), Ben Macintyre (原著), 藤川 芳朗 (翻訳)
(※3)ヒトラー全記録 20645日の軌跡 阿部良男 (著) 出版社: 柏書房
http://benedict.co.jp/smalltalk/talk-251/
▲△▽▼
ヒトラーが愛したワーグナーの名曲
ワーグナー《ワルキューレ》「告別と魔の炎の音楽」クナ指揮 - ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19583361
ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』第3幕より
「ヴォータンの告別と魔の炎の音楽」
ヴォータン:ジョージ・ロンドン
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
録音時期:1958年 (P) 1958
録音場所:ウィーン、ゾフィエンザール
録音方式:ステレオ(セッション)
プロデューサー:ジョン・カルショー
エンジニア:ジェイムズ・ブラウン、ゴードン・パリー
▲△▽▼
ワーグナー《ワルキューレ》第1幕(全曲) クナッパーツブッシュ指揮 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Nm1FanHg2Nw
ジークリンデ:キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
ジークムント:セット・スヴァンホルム(テノール)
フンディング:アルノルト・ファン・ミル(バス)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
録音時期:1957年10月28〜30日
録音場所:ウィーン、ゾフィエンザール
録音方式:ステレオ(セッション)
プロデューサー:ジョン・カルショー
エンジニア:ジェイムズ・ブラウン
(P) 1959
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Wagner Götterdämmerung -- Knappertsbusch -- Windgassen -- Varnay -- Grümmer 1958 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=qGu_LQxfcfM
Siegfried: Wolfgang Windgassen
Gunther: Otto Wiener
Alberich: Frans Andersson
Hagen: Josef Greindl
Brünnhilde: Astrid Varnay
Gutrune: Elisabeth Grümmer
Waltraute: Jean Madeira
First Norn: Jean Madeira
Second Norn: Ursula Böse
Third Norn: Rita Gorr
Woglinde: Dorothea Siebert
Wellgunde: Claudia Hellmann
Floßhilde: Ursula Böse
Richard Wagner "Götterdämmerung"
Opera in three acts --
part four in a cycle of four operas titled
"Der Ring des Nibelungen"
Libretto by the composer
Chor der Bayreuther Festspiele
Orchester der Bayreuther Festspiele
Conductor: Hans Knappertsbusch
▲△▽▼
トリスタンとイゾルデ全曲
Tristan und Isolde Braun Treptow Klose Knappertsbusch Munich 1950 LIVE - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=RZkpNxLMNto
Hans Knappertsbusch Bayerische Staatsoper
Tristan - Günther Treptow
Isolde - Helena Braun
Brangaene - Margarete Klose
Marke - Ferdinand Frantz
Kurwenal - Paul Schöffler
Melot - Albrecht Peter
Hirt - Paul Kuen
Steuerman - Fritz Richard Bender
Stimme eines jungen Seemanns - Fritz Richard Bender
Wagner
▲△▽▼
1943. Die Meistersinger von Nürnberg - Prohaska, Lorenz, Müller (Wilhelm Furtwängler, Bayreuth) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MAokG9BrvPo
Jaro Prohaska -- Hans Sachs, Schuster
Max Lorenz -- Walther von Stolzing
Maria Müller -- Eva, Pogners Tochter
Eugen Fuchs -- Sixtus Beckmesser, Stadtschreiber
Josef Greindl -- Veit Pogner, Goldschmied
Erich Zimmermann -- David, Sachsens Lehrbube
Wilhelm Furtwängler
Chor & Orchester der Bayreuther Festspiele
1 Aug 1943
▲△▽▼
Wagner - Parsifal Opera (recording of the Century Hans Knappertsbusch 1962) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=dzeNnoMmsjM
Amfortas : George London
Titurel : Martti Talvela
Gurnemanz : Hans Hotter
Parsifal : Jess Thomas
Klingsor : Gustav Neidlinger
Kundry : Irene Dalis
Chor und Orchester der Bayreuther Festspiele
Chorus and Orchestra of the Bayreuth Festival
Chorus Master / Choreinstudierung : Wilhelm Pitz
Dirigent / Conductor : Hans Knappertsbusch
Live recording at the Bayreuth Festival in 1962
Furtwangler Siegfried's Funeral March from Gotterdammerung - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=zCE_aYJNfQo
Richard Wagner, composer
Vienna Philharmonic, Wilhelm Furtwangler
Studio Recording, March 2, 1954
▲△▽▼
Flagstad, Furtwangler Brunnhilde's Immolation (1-3) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=zP6b4F1cG_k
Excerpt from Richard Wagner's Gotterdammerung
Kirsten Flagstad, soprano
Philharmonia Orchestra, Wilhelm Furtwangler
Studio Recording, 1952
33. MaaSトヨタ大好き[-1] TWFhU4Nng4iDXpHljUSCqw 2019年4月14日 10:04:28 : kxk7MnCbWU : d1N5Q0JNaG5NNEk=[-814]
>>32
統一選後半が始まった。
https://jp.reuters.com/article/idJP2019041401001146
もう、過去のことは、どうでもいい!
エダノが無所属の現役共産党員を応援しなかったことは「自明の理」でしょ。
エダノは旧民主党のころから「反共産」であり「反小沢一郎」だった。
統一地方選の後半戦でもそうだろう。
我々は、後半戦を、どう戦うか、が課題なんだよ。
未来が大事!
トヨタミライも大事だけどね。
これからは、脱原発、脱石油、の、水素社会だ!!
MaasがJapan2.0の主役なんだ!!!
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/617.html#c33
78. 中川隆[-10775] koaQ7Jey 2019年4月14日 10:05:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1272]
『ヒトラー思想』とは何か
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/347.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/464.html#c78
9. 赤かぶ[9657] kNSCqYLU 2019年4月14日 10:05:04 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[309]
#ヤラともひろ 優勢と新聞紙上に踊るが、とんでもない!!去年の名護市長選挙を忘れてはならない😠官邸総掛かりで地下に潜り込ん何でもして来る👻👻決して油断してはいけない😤😤😤😤😤最後まで油断してはいけない😤😤😤😤😤
— 新婦人おきなわ (@njwa_okinawa) 2019年4月13日
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/625.html#c9
1. 2019年4月14日 10:07:29 : 0bCppO8e66 : MnVlNGMvaGt6UHc=[1]
洗脳の最も効果のある方法は、間違ったイメージを与えること。
視覚的に洗脳された人々は、それをあたかも真実のように広める。
そうして洗脳された友人や知人がまるで現場を見てきたように自信をもって嘘を語るので、知人として、それをうのみにするか、
または、真実を知る者ならば、疲弊してしまう。
巧妙なやり方だ。
この期に及んで、お金を払ってまで洗脳される観客もどうかとも思う。
3. 2019年4月14日 10:07:53 : GSkoRSseGU : dUNURnpEd1NlOC4=[25]
韓国の現大統領の歴史認識自体はそれほど間違っている訳ではないし、二国間の条約に違反している訳でもないし、約束事をなかったことにしている訳でもない。必ずしも日韓条約違反ではないことは沢山議論されてきた。また、約束事は条約ではない。政権が変われば、その変更を求めてくることも想定されているはずであるにも関わらず、安倍が勝手に不可逆的などという言葉を並べただけで、文章にそうしたことの記載が本当にあるのか?条約でない以上、あったとしても無意味であるから、無いと思うが。
韓国は、日本人が想像する以上アメリカナイズされており、おそらくトランプ流のやり方を真似て、約束事の撤回に乗り出したのだろう。私は、こうしたやり方を是認はしないが、それは約束破りだからではなく現実的対応とは言えないからである。慰安婦合意の約束は、アメリカにより強引に結ばされたものである以上、いつかは破綻するのは初めから見えていた。
しかし、このスレ主の慰安婦問題も含めた歴史認識は正しいのか?
極めて疑わしい。
6. 2019年4月14日 10:08:21 : KyPgZPlu8Y : U0EzUDRXcC5YdzY=[142]
バブル時代なんて、よい思い出ありませんよ。あの頃、結婚適齢期だったけど、付き合った女はどれも強気で、乗っていた自動車が安物の中古だったので、すぐ逃げられた。その後、外国行ったら絶世の美女と結婚できた。
バブル潰れてよかったんですよ。
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/128.html#c6
66. 2019年4月14日 10:08:33 : QtvwQZf2es : dFUwcXZaOXBXMGM=[1]
>65
自民党とグルになったアメポチクソ官僚に鳩山は嵌められたてクビにされたんだよ。
だから自民を、アベを叩いて何が悪い?
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/585.html#c66
34. 2019年4月14日 10:08:44 : ZKr7qDuIxo : SGJTekdyVEVpeXM=[27]
>>29
>【れいわ新撰組】
ではありませんよ。
れいわ新選組です。[ れいわ] と言う 新しい時代に 新しく選ばれし国士達の集団と言う、意味合いです。
良いネーミングだと思います。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/617.html#c34
4. 2019年4月14日 10:11:32 : GSkoRSseGU : dUNURnpEd1NlOC4=[26]
ご苦労様ですね。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/554.html#c4
12. 2019年4月14日 10:11:58 : KyPgZPlu8Y : U0EzUDRXcC5YdzY=[143]
日本の資本主義の生みの親を出したとは、遂に日本の資本主義も終わりの時かな。スピ系の言う、非貨幣経済に移行か。
最後だと分かっているから、「最後の大物」を紙幣にしたのでは。
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/127.html#c12
7. 2019年4月14日 10:12:32 : QtvwQZf2es : dFUwcXZaOXBXMGM=[2]
朝日も段々政権忖度に移行してきた。ゴミ売りからウソ日にシフトしてきたということか?
立民は確かに空き管の暴言で株を落としたが、枝野の早急勝つ率直な謝罪は、延々タラタラ謝罪せず、一応形だけはしても、反省という二文字が皆無の自民の破落戸共とは違っていたし、太郎の新党によって変化は出てくるかもな。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/609.html#c7
4. 2019年4月14日 10:15:37 : GSkoRSseGU : dUNURnpEd1NlOC4=[27]
>>3
初期非表示にするより、反論したらどうですか?
安倍並みの卑怯さですね。
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/154.html#c4
1. 中川隆[-10774] koaQ7Jey 2019年4月14日 10:16:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1273]
人間にとって猿とは何か。 哄笑の種、または苦痛にみちた恥辱である。
人間は超越せらるべき或物なり。 汝等は人間を超越せむが爲めに何をか爲したる。
一切の事物は從來、其自體の上に出づる或物を造りたり。
然るに汝等は此大なる潮《うしほ》の退潮《ひきしほ》となり、人間を超越するよりも、寧ろ禽獸に復歸せむとするものなるか。
猿猴は人間にとりて何物ぞ。哄笑のみ、或は慘《いた》ましき汚辱のみ。
曾て汝等は猿猴なりき。今も尚人間は、如何なる猿猴よりも猿猴なり。
我は、最も侮蔑するべきものの事を彼等に語らむとす。
最も侮蔑すべきは末人なり。
嗚呼。人間が遂に如何なる星をも産まざるの時來らむ。
嗚呼。遂に自ら卑むることはざる、最も卑むべき人間の時來らむ。
見よ。我は汝等に末人を示す。
「愛とは何ぞ。創造とは何ぞ。憧憬とは何ぞ。星辰とは何ぞ。」 -- 末人は斯く問ひて瞬《またたき》す。
其時地は小《ちさ》くなりて、一切を小くするところの末人其上に跳躍せり。
彼の種族は地蚤の如く掃蕩し難し。末人は最も長く生く。
「我等幸福を案出せり。」 -- 斯く言ひて、末人は瞬す。
http://web.archive.org/web/20040506045015/www.sm.rim.or.jp/~osawa/AGG/zarathustra/zarathustra-0.html
20. 2019年4月14日 10:18:52 : QtvwQZf2es : dFUwcXZaOXBXMGM=[3]
>17,18
多分、水増ししてるんじゃねーかね?捏造支持率や、データ改ざんのように。こんなチンケでつまらん催しにも、「俺は人気者なんだ!」とストリーキング丸出しでやっていそうだ。
そもそも日本どころか、世界中で嫌われている輩のファンが年々増えているというのが、不正数字だってバレバレ。ああ、気色悪い。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/608.html#c20
67. 2019年4月14日 10:18:55 : nd5GRWUZzk : OFBnYnVqZnJ2d3c=[19]
>中国や朝鮮半島有事に対応可能なだけでなく、ロシアに対する抑止力にもなりうる――中国脅威論を背景に米軍基地の沖縄固定化を主張する「にわか地政学論者」も納得せざるを得ない。
米国・米軍にとって、沖縄海兵隊は「台湾防衛」のための基地なんだが、そのことを理解していないとか、筆者自身が「にわか地政学論者」ですがな
それとオスプレイの作戦行動半径が1600kmって、一体何を根拠にしているんだろうか
オスプレイが人員・物資を満載しての戦闘行動半径は約600kmです
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/585.html#c67
35. ソーカそーかT[-23] g1yBW4NKgruBW4Kph1Q 2019年4月14日 10:19:31 : kxk7MnCbWU : d1N5Q0JNaG5NNEk=[-816]
>>33
それは、2014年に始まった!
https://toyota.jp/mirai/cp/hope/?padid=ag292_from_cartop
https://toyota.jp/request/webcatalog/mirai/
200万円を超える減税なんて当時は考えもつかなかった。
だけど、今は、当たり前!!
もう5年間も「失速」して「墜落」などしなかった!!!
新しい世界、冒険だね!!!!!
https://www.uta-net.com/movie/167599/
Japan2.0へ!!!!!
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/617.html#c35
9. 2019年4月14日 10:19:44 : GSkoRSseGU : dUNURnpEd1NlOC4=[28]
仁王像に告ぐ、あなたは何を隠したいのか?何を隠蔽したいのか?
反論せずに、ひたすら非表示にすると言う愚かな行いは広く知れ渡ることになる。
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/147.html#c9
2. 中川隆[-10773] koaQ7Jey 2019年4月14日 10:19:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1274]
ヒトラーが愛読したツァラトゥストラ
一
ツァラトゥストラ歳三十の時、其郷里と郷里の湖とを去りて山に入れり。 其處《そのところ》に彼は、自らの精神と自らの孤獨を樂めり。十年を經て勞るることなかりき。 されど遂に彼の心機は一轉せり、 -- 或る日の朝、黎明と共に起き出でて、日輪の前に歩み寄り、 斯く彼は日輪に語りき。
『汝大なる星よ。汝が照らすところのものなきとき、何の幸福なることか汝にあらむ。十年の間、 汝は此我が洞に來りき。我と、我が鷲と、また我が蛇とのあるに非ずば、汝は其光と其道とに倦じたりしなるべし。
されど我等は朝毎に汝を待ち、汝の氾濫を受けて汝を祝せり。
見よ。我わが智慧に勞れたること、餘りに多くの蜜を集めたる蜜蜂のごとし。 我はこれを獲むとて差伸べらるる手を要《もと》む。
我は賢き人々が今一?d《たび》その愚なるを悦び、貧しき人々が今一?d《たび》その富めるを悦ぶに至るまで、 自ら有てるものを分ち與へむことを希ふ。
されば汝が夕々《ゆふべ》に、海のあなたへ降り行き、光を幽界に齎す時の如く、 我も亦深きところに降り行かざる可からず。汝、豐饒なる星よ。
我は汝の如く沒落せざるべからじ。我が降り行かむとする人々、 これに名けて沒落と云ふ。
されば汝、過大の幸福をも嫉まざる靜平の眼《まなこ》、我を祝せよ。
將に溢れむとする觴《さかづき》を祝せよ、金色なる水の此《これ》より流れ、 普く汝が悦樂の反照を及ぼさむが爲めに觴を祝せよ。
見よ、此觴は再び空しからむとす。而して、ツァラトゥストラは今一?d《たび》人間とならむとすなり。』 -- 斯くしてツァラトゥストラの沒落は始りき。
二
ツァラトゥストラはただ一人山を下りしが、途《みち》に相會ふものなかりき。 されど彼が森に來りし時、忽ち一人の老翁ありて其前に立ちぬ。食ふべき根を森林に求めむとて、 隱遁の庵を出でたりしなり。さてツァラトゥストラに語りて言ふ。
『此漂泊者は我が未だ知らざるの人に非ず,多くの年の前、彼は此處を過ぎぬ。ツァラトゥストラと呼べりき。 されど彼は變りたり。
かの時汝は、汝の灰を山に運びき。今汝は、汝の火を谷に運ばむとするか。汝は放火者の刑を恐れざるか。
然り、我はツァラトゥストラを認めたり。其眼は清く、其口の邊《あたり》には、何等の厭ふべき影もなし。 彼は舞踏者の如くして行くに非ずや。
ツァラトゥストラは變りぬ。ツァラトゥストラは小兒となりぬ。ツァラトゥストラは目覺めたり。 汝そも眠れるものの間に何をか爲さむとす。
汝海に住む如く孤獨に住みき。而して海は汝を運びき。嗚呼、汝いま陸に上らむとするか。 嗚呼、汝再び自らの身體を曵き行かむとするか。』
ツァラトゥストラ答へき、『我は人間を愛す』と。
聖徒は言へり、『如何なれば我は、森に行き、野に行きしか。人間を愛すること餘りに甚しかりしが故に非ずや。
今は我、神を愛して、人間を愛せず。人間は我に取りて、餘りに不完全なる事物なり。 人間に對する愛は、我を殺すべし。』
ツァラトゥストラ答へき、『我愛に就きて何を言ひしや。我は人間に施すべき物を齎せり。』
聖徒は言へり、『彼等には何物をも與ふるなかれ。寧ろ彼等より或物を取り、 彼等と共にこれを負へ。そが、汝にはただ悦ばしきのみなる時、彼等には最も悦ばしきならむ。
而して汝若し、彼等に與へむことを慾《ねが》はば、施物の外何物をも與へざれ。施物も亦、 彼等をして之を乞はしめよ。』
ツァラトゥストラ答へき、『否。我は施物を與へず。我は未だ施物をするほどに貧しからざるなり。』
聖徒はツァラトゥストラを笑ひて斯く言へり、『然らば、彼等をして汝の寳を受けしめむことに意を用ひよ。 彼等は隱遁者を猜疑するの心あり、我等の與へむとて來れることを信ぜざるなり。
我等の跫音《あしおと》は餘りに寂しく彼等の街に響く。乃ち夜彼等の床にありて、日出に長き前、 或る一人《いちにん》の行けるを聞かば、彼等自ら問うて言はむとす、 「かの盜人《ぬすびと》は何處《いづく》に行くや」と。
人間に行かずして、森林に留まれ。寧ろ禽獸に行け。汝如何なれば我の如く、 -- 熊の中なる熊、鳥の中なる鳥としてあるを慾はざるか。』
『さて聖徒は、森林にありて何をか爲す。』 -- ツァラトゥストラは問ひき。
聖徒は答へき、『我は歌を作りて、之を歌ふ。歌を作るとき、或は笑ひ、或は泣き、 或は低唱す。かくして神を讚ずるなり。
歌を歌ひて、泣きて、笑ひて、低唱して我が神なるかの神を讚ずるなり。されど汝は如何なる施物を我等に齎すや。』
ツァラトゥストラ此等の言葉を聞き、稽首して聖徒に言ふ、『我は汝に與ぶべき何物をか有たむ。 されど我も亦汝より何物をも受けざらむ爲め、我をして速かに去らしめよ。』 -- 斯くて老いたると若きとは、二人の童子の笑ふが如く笑ひて相別れき。
さあれ、ツァラトゥストラただ一人になりしとき、彼は斯く其心に言へり、『誰かよくその有り得べきを思ふものぞ。 此老いたる聖徒は森林にありて、未だ全く、神の死せるを聞かざるなり。』 --
三
ツァラトゥストラは森林に續く最寄りの市《まち》に來りし時、彼は多くの人々の市塲に集まれるを見き。 踏索者《つなわたり》の技を觀むとて集れるなりき。乃ちツァラトゥストラかく人に言へりき。
『我汝等に超人を教ふ。人間は超越せらるべき或物なり。 汝等は人間を超越せむが爲めに何をか爲したる。
一切の事物は從來、其自體の上に出づる或物を造りたり。然るに汝等は此大なる潮《うしほ》の退潮《ひきしほ》となり、 人間を超越するよりも、寧ろ禽獸に復歸せむとするものなるか。
猿猴は人間にとりて何物ぞ。哄笑のみ、或は慘《いた》ましき汚辱のみ。人間も超人にとりては同樣なるべし。 哄笑のみ。或は慘《いた》ましき汚辱のみ。
汝等は蟲より人間に進みき。汝等の中なる多くは尚蟲なり。曾て汝等は猿猴なりき。 今も尚人間は、如何なる猿猴よりも猿猴なり。汝等の中最も賢き者も、草木と幽靈との雜種に過ぎず。 されど我は汝等に、幽靈もしくは草木たらむことを命ずるものならむや。
聽け、我は汝等に超人を教ふ。
超人は地の意義なり。汝等の意志をして言はしめよ、超人が地の意義なるべきことを。
切に願ふ、我が兄弟よ、地の忠なれ。 而して汝等に天上の希望を説くところのものを信ぜざれ。彼等は、自ら知れると知らざるとを問はず茶毒者なり。
彼等は生命の侮蔑者なり。自ら頽敗し行くもの、自ら茶毒せられしもの、地は此等の人々に勞れたり。 されば彼等をして去らしめよ。
曾ては神を涜《けが》すこと、最大の褻涜なりき。されど神死したれば、此褻涜者も共に死したり。 今は最も恐るべきもの、地を涜すにあり、不可思議の内臟を地の意義の上に置くにあり。
曾て、靈魂は肉體を侮蔑しき。其時此侮蔑は最高のものたりしなり。 -- 靈魂は肉體の乏しきを、 忌はしきを、飢ゑたるを慾ひき。斯くして肉體と地とを脱れむことを思ひき。
あはれ、其靈魂こそは乏しく、忌はしく、飢ゑたりけれ。殘酷は其靈魂の耽樂なりき。
然《され》ど我が兄弟よ、汝等も亦我に語れ。汝等の肉體は汝等の靈魂に就きて何をか告ぐる。 汝等の靈魂は貧弱と、汚穢と、はた憐むべき安逸とに非ざるか。
實に人間は濁流なり。人自ら濁ることなくして濁流を容るるを得むが爲めには、須くまさに海となるべし。
見よ、我汝等に超人を教ふ。超人はかの海なり。汝等の大なる侮蔑はよく其中に陷沒す。
汝等がよく經驗するところの最も大なるものは何ぞや。大なる侮蔑の時是なり。 ただに汝等の幸福のみならず、汝等の理性と汝等の徳操とまたひとしく、汝等の嘔吐を促すの時是なり。
其時汝等は言ふ、「我が幸福に何の價値ありや。ただ貧弱と、汚穢と、はた憐むべき安逸とのあるのみなり。 されど我が幸福は其れ自ら這の存在の理由を提供せざるべからざりき」と。
其時汝等は言ふ、「我が理性に何の價値ありや。その智識を追ふこと獅子の其食を追ふが如きものありや。 そはただ貧弱と、汚穢と、はた憐むべき安逸とに過ぎざるなり」と。
其時汝等は言ふ、「我が徳操に何の價値ありや。そは未だ我を狂暴に驅りしことなし。 我如何に我が善と我が惡とに疲れたるかな。其一切は貧弱と、汚穢と、はた憐むべき安逸となり」と。
其時汝等は言ふ、「我が正義に何の價値ありや。我は我が炎熱たり、炭塊たるを見ず。 されど正しき者は炎熱なり、炭塊なり」と。
其時汝等は言ふ、「我が憐憫に何の價値ありや。憐憫は人間を愛する者の磔けらるる十字架に非ずや。 されど我が憐憫は決して磔刑に非ず」と。
汝等已に此の如く語りしか。汝等已に此の如く[口|斗]びしか。嗚呼我、汝等のかく[口|斗]ぶを聞き得たりしならむには。
呪詛すべきは汝等の罪惡に非ずして、汝等の中庸なり。また汝等の罪惡に於ける汝等の吝嗇其物なり。
その舌をもて汝等を舐むるところの電光は何處にありや。それをもて汝等の接樹せらるべきかの亂心は何處にありや。
見よ、我は汝等に超人を教ふ。超人は其電光なり。超人は其亂心なり。』 --
ツァラトゥストラ斯く語りし時、群集の一人は[口|斗]びぬ。『我等踏索者に就きて聞きしこと足れり。 今我等をして彼を見せしめよ』と。人々皆ツァラトゥストラを笑ひき。されど、 踏索者と呼ばれしを自らの事なりと思へる踏索者は、頓《やが》て其業にとりかかりき。
四
されどツァラトゥストラは人々を視て驚きぬ。さて彼は斯く語りき。
『人間は禽獸と超人との間を繋ぐ一の索《なは》なり、 -- 深潭に懸れる一の索なり。
越ゆるも危し、越え了らざるも危し、顧るも危し、戰慄停留するも亦危し。
人間の大なるは、そが橋梁にして標的に非ざるところにあり。人間の愛すべきは、 そが一の過渡たり、沒落たるによる。
我はかの沒落の外に生くべき道を知らざる者を愛す。そは超越せむとする者なればなり。
我は大なる侮蔑者を愛す。そは大なる崇拜者なればなり、彼岸に對する憧憬の箭なればなり。
我はかの、沒落して犧牲となるべき理由を、星辰の彼方に求むることをせず、 寧ろ地が他日超人の手に歸せむ爲め、地に自らを獻ぐる者を愛す。
我はかの、認識せむが爲めに生き、他日超人の生きむが爲めに認識せむとする者を愛す。 斯くして彼は、自らの沒落を慾《ねが》へばなり。
我はかの、超人の爲めに家を建て、超人の爲めに地と、禽獸と、草木とを備へむとて勞作考案するものを愛す。 斯くして彼は、自らの沒落を慾《ねが》へばなり。
我はかの、自らの徳を愛するものを愛す。徳は沒落を慾ふの心、憧憬の箭なればなり。
我はかの、一滴の精神をも自らの爲めに保有することなく、寧ろ全く其徳の精神たらむことを意《おも》ふものを愛す。 斯く彼は、精神として橋梁を越ゆるなり。
我はかの、自らの徳を自らの性癖並びに自らの運命となすものを愛す。 斯くして彼は、自らの徳の爲めに生き、自らの徳の爲めに死す。
我はかの、餘りに多くの徳を追はざるものを愛す。一の徳は二の徳よりも更に徳なり。 そはより多く、その運命の繋るべき結節となるものなればなり。
我はかの、其靈魂の浪費せらるるもの、感謝を慾はず、報復を爲さざるものを愛す。 そは常に與へて、自ら貯へむことを慾はざればなり。
我はかの、僥倖なる骰子の投ぜらるる時耻づるものを愛す。その時彼は問うて言ふ、 「我は正の博奕者にあらずや」と。 -- 彼は沒落を慾ふものなればなり。
我はかの、其行爲に先ちて金言を放ち、又其誓約よりも多くを踐《ふ》むものを愛す。 そは自らの沒落を慾ふものなればなり。
我はかの、將來を辯護し、また過去を救濟するものを愛す。そは現實に依りて沒落せむことを慾ふものなればなり。
我はかの、其神を愛するのよりて、其神を懲戒するものを愛す。そは其神の怒の故に沒落すべければなり。
我はかの、負傷の際にも其魂の深きもの、一些事の爲めに能く沒落するものを愛す。 そは喜びて橋梁を越ゆべければなり。
我はかの、其魂の横溢せるによりて、自ら忘るるもの、一切の事物の其中に在るものを愛す。 斯く一切の事物は其沒落の因となる。
我はかの、自由なる精神と、自由なる心情とを有するものを愛す。斯く彼の頭腦は彼の心情の内臟たるのみ。 されど其心情は彼を沒落に驅る。
我はかの、人間を覆へる暗雲より、ひとつ〜落ち來る、重き滴《しづく》の如きもの一切を愛す。 彼等は電光の來るを告示し、告示者として沒落す。
見よ、我は電光の告示者なり、雲より落ち來る重き一滴なり。其電光に名けて超人と云ふ。』
五
此等の言葉を語りしとき、ツァラトゥストラ再び人々を視て默しき。彼は其心に語りき、 『彼等は立てり。彼等は笑へり。彼等は我を了解せず。我が口は彼等の耳に適はざるなり。
彼等が其眼をもて聞くことを學ぶに先ち、其耳を粉碎するの要あるか。 鑵鼓並びに齊日の説教者の如く怒罵するの要あるか。或は彼等ただ吃々として言ふ能はざるものをのみ信ずるか。
彼等は其誇とするところの物を有つ。其誇とするところの物に名けて何とか云ふ。 之に名けて教育と云ふ。彼等と牧羊者とを區別するもの是なり。
故に彼等は、自らの上に用ひられたる「侮蔑」てふ言葉を聞くことを悦ばず。 乃ち、我は彼等の誇とするところを藉《か》りて語らむとす。
乃ち我は、最も侮蔑するべきものの事を彼等に語らむとす。最も侮蔑すべきは末人なり。』
偖てツァラトゥストラかく人々に語りき。
『今は人自ら其目標を立つるの時なり。今は人自ら其最高希望の種子を植うるの時なり。
彼の土壤は、尚肥沃にして之をなすに足る。されど此土壤は早晩疲弊し去りて、喬木の生ずるものなきに至るべし。
嗚呼。人間が人間の彼方へ、其憧憬の箭を發《はな》つこと能はざるの時來らむ。 其?|弦《ゆみづる》の鳴るを忘るるの時來らむ。
我汝等に言ふ、人は舞ふところの星を産むことを得む爲めに、自ら混沌たるものなかるべからず。 我汝等に言ふ、汝等は尚自ら混沌たるものあるなり。
嗚呼。人間が遂に如何なる星をも産まざるの時來らむ。嗚呼。遂に自ら卑むることはざる、 最も卑むべき人間の時來らむ。
見よ。我は汝等に末人を示す。
「愛とは何ぞ。創造とは何ぞ。憧憬とは何ぞ。星辰とは何ぞ。」 -- 末人は斯く問ひて瞬《またたき》す。
其時地は小《ちさ》くなりて、一切を小くするところの末人其上に跳躍せり。 彼の種族は地蚤の如く掃蕩し難し。末人は最も長く生く。
「我等幸福を案出せり。」 -- 斯く言ひて、末人は瞬す。
彼等はその生くるに難かりし地方を去りぬ。温熱を要すればなり。 人々尚隣人を愛して、之と相摩擦す。温熱を要すればなり。
病患と猜疑と、彼等にありては罪惡なり。人々細心に道を行く。然るに尚、岩石に躓き、人間に躓くものは愚なるかな。
聊かの毒藥は、時に快き夢を誘《いざな》ふ。而して多量の毒藥は、終に快き死滅に導く。
人々は尚勞作せり。勞作は娯樂なればなり。されど彼等は、這《こ》の娯樂によりて自らを害はざらむことを心に用ふ。
人々今や富裕となることなく、貧困となることなし。二者何れも煩はしきなり。 何人か尚統御せむとするものぞ。何人か尚服從せむとするものぞ。二者何れも煩はしきなり。
實に一人の牧者もなき畜群よ。各一樣に慾《ねが》ひ、各全く同等なり。 思ふところを殊にするものは、自ら進むで癲狂院に入る。
「曾ては世界を擧げて狂人なりき」。 -- 斯く言ひて最も智慧あるものは瞬《またた》きす。
人々聰明にして、凡べての出來事を知るにより、彼等の嘲笑は極ることなし。 彼等相爭ふと雖、直にまた相和す。 -- しかせざれば胃の腑を滅すべし。
彼等は日中に小歡をなし、夜間にまた小歡をなす。されど彼等は健康を尊重す。
「我等幸福を案出せり」 -- と言ひて、末人は瞬きす。』
斯くてツァラトゥストラが第一の演説、即ち『緒言』は此處に終りき。 此時群集の喧噪[口|喜;#1-15-18]戲彼を妨げければなり。『我等に其末人を與へよ、ツァラトゥストラよ』。 -- 斯く彼等は[口|斗]びき -- 『我等を其末人となせ。我等悦びて超人を棄てむ』。 かくて人々皆歡呼して其舌を鼓しぬ。されどツァラトゥストラは悲しくなりて、其心に言へけり。
『彼等は我を了解せず。我が口は彼等の耳に適はざるなり。
恐くは、我が山に住むこと長きに過ぎしならむ、我が細流と樹木とに聽くこと多きに過ぎしならむ。 今我が彼等に説くは、牧羊者に説くと異らず。
我が靈魂は不動にして、午前の山の如く朗なり。然るに彼等は我を目して冷酷なるもの、 恐しき諧謔を弄する嘲笑者となす。
偖て今彼等は、我を視て笑ふ。彼等の笑ふ時、彼等はまた我を憎む。彼等の笑には氷あり。』
六
されど頓て、各人の口を噤《つぐ》ましめ、各人の目を注がしむる事起りき。 即ち此時已に踏索者は其?ニ《わざ》を始めたりしなり。彼は小き戸を出でて、二の塔の間に、 市塲と人々との上に張り渡したる索《なは》を歩めり。彼恰も其中程にありし時、かの小さき戸は再び開き、 華かなる色の衣裳をつけし、道化者《ちやり》の如き漢《をとこ》跳り出でて、足早に追行きぬ。 『進めよ、蹇《あしなへ》』と、其恐しき聲は[口|斗]びぬ、『進めよ、怠惰なる者、密賣者、白面者よ。 我我が踵をもて、汝を擽《くすぐ》ることのなからむ爲め進めよ、 汝何の用ありてか這《こ》の塔の間を行く。汝の處は塔にあり。汝は監禁の中にあるべかりき。 汝は汝に優れる者の、自由なる進路を阻む。』 -- 斯く言ひながら道化者《ちやり》の如き漢《をとこ》は益々近きぬ。 されどそのお相去ること一歩の處に到るや、各人の口を噤《つぐ》ましめ、各人の目を注がしむる恐しき事起りぬ。 -- 其?ソ《をとこ》は魔の如き[口|斗]を發して、先《さきだ》てる踏索者を跳越えぬ。 競敵の勝利を見て、踏索者は其頭と索を失へり。彼は其竿を投げ、其竿よりも速かに、 手足の旋風の如く射下りぬ。市塲と群集とは荒立てる海の如くなり、人皆右徃左徃に逃げまどひぬ。 取り分け踏索者の落ち來るべきところは甚しかりき。
ツァラトゥストラは獨り其ところに留りたりしが、恰も彼の傍に踏索者は落ち來れり。 淺間しく姿變り、傷《きづつ》きたりしかど、尚ほ死せざりき。稍ありて息吹き返し、ツァラトゥストラのその傍に跪けるを見き。 『汝何をか爲せる』と、遂にツァラトゥストラに問ふ、『我は夙《つと》に、惡魔の我を飜弄すべきことを知れりき。 今彼は我を地獄に曵く。汝之を防がむとするか。』
『我が名譽によりて誓ふ、友よ。』 -- ツァラトゥストラは答へき。『汝が語るところの物は總て在ることなし、 惡魔もなし、地獄もなし。汝の靈魂は汝の肉體よりも速かに死せむ。是より後亦再び恐るること勿れ。』
踏索者は狐疑の眼をもて見上げしか、やがて言ふ、『汝若し眞《まこと》を語らば、 我は我が命を失ふとも何物をも失はざるなり。我はかの、毆打と食餌とによりて舞踏を教へらるる禽獸と、 多く異るところなきなり。』
ツァラトゥストラは言へり、『否、然らず。汝は危險を汝の職業となしぬ。何の卑むべきことかあらむ。 今汝は其職業の故に死す。されば我、我が手を以て汝を葬るべし。』
ツァラトゥストラは斯く言ひし時、臨終の人は答を爲さで、僅に其手を動しぬ。 そは宛《あたか》も、ツァラトゥストラに謝せむとて、其手を求むるものの如く見えき。
七
さる程に夕《ゆふべ》は來り、市塲は闇に包まれぬ。人々は散り行きぬ。好竒の心と恐怖の念とまた倦怠しければなり。 然れどツァラトゥストラは死者の傍に、地上に坐し、思ひ沈みて時を忘れぬ。遂に夜となりて、 冷き風は寂しき者の上を吹き渡りぬ。乃ち、ツァラトゥストラ起ちて其心に言へり 『實《げ》に今日のツァラトゥストラが漁《すなどり》は宜しかりしかな。彼は人間を捕へずして、死體を捕へたり。
人生は凄慘にして、しかも無意義なり。道化者《ちやり》は能く其運命となることを得む。
我は人間に其存在の意義を教へむとす。即ちそは超人なり、人間の黒き雲より來る電光なり。
然《され》ど尚ほ我は人間を遠ざかれり。我が心は彼等の心に語らず。我は尚ほ人間に取りて、愚人と死體との中間なり。
夜は暗し、ツァラトゥストラの道は暗し。いざ汝、冷き硬直の伴侶よ。 我は我が手をもて汝を葬るべきところに汝を運ばむ。』
八
ツァラトゥストラは斯く其心に言ひし時、死體を負ひて其途に出で立ちぬ。未だ百歩を行かざるに、人あり、 濳に追躡し來りて耳語す。 -- 而して見よ、 -- 語りしはかの塔の道化者《ちやり》なりき。 『ツァラトゥストラよ、此?s《まち》を去れ』と彼は言ふ、『此處には餘りに多くの人々汝を憎む。 善き人、正しき人は汝を憎み、汝を其仇敵と呼び、侮蔑者と呼ぶ。正しき信仰に忠なる人は汝を憎み、 汝を多數者の爲めに危險なるものと呼ぶ。笑はるるは汝の僥倖なり。而して眞《まこと》に汝は道化者《ちやり》の如く語る。 死したる犬と交はりしは汝の僥倖なり。斯く自らを卑うすることによりて、汝は今日自らを救へり。 されど此市を去れ、 -- 去らずは、明朝我汝を越えて跳ばむ、生きたるもの、死せるものを越えて跳ばむ。』 斯く言ひて道化者《ちやり》の姿は消えぬ。ツァラトゥストラはなほも暗き小路を辿りぬ。
市《まち》の門にて彼は塋穴掘《あなほり》と出で會ひぬ。彼等は炬火《たいまつ》をもて彼の面《おもて》を照し、 そのツァラトゥストラなるを認めて、太《いた》く嘲りぬ。『ツァラトゥストラは死したる犬を運び去る。 彼自ら塋穴掘《あなほり》となるこそよけれ。彼等の手は此燔肉に對して餘りに清ければなり。 思ふにツァラトゥストラは、惡魔の餌食を盜まむとするものか。亦可なり。 その晩餐の羔なかれかし。但だ恐る、かの惡魔がツァラトゥストラにも優れる盜人なることを、 -- 惡魔は、二者何れをも盜み、何れをも食ふ。』かく言ひて彼等は、笑み交はしながら頭を寄せぬ。
ツァラトゥストラは之に答へずして、其道を行けり。森林沼澤の間を行くこと二時《ふたとき》餘りにして、 餓ゑたる狼の頻りに咆ゆるを聞き、彼自らも餓を覺えぬ。乃ち彼は或る寂しき家に足を止《とど》めぬ。 家の中には燈《ともしび》燃えたりき。
ツァラトゥストラは言へり、『空腹は盜賊の如く我を襲ひぬ。森林沼澤の間に、夜深うして我が空腹は我を襲ひぬ。
我が空腹に竒異なる習癖あり。屡々食事の後始めて我に來る。而して此日は終日來ることなかりき。 何處《いづこ》に在りしや。』
かく言ひて、ツァラトゥストラは其家の戸を叩きぬ。間もなく一人の翁現はれぬ。 燈《ともしび》を携へ來りて問ふ、『我と我が惡しき眠とに來るものは誰ぞや』。
ツァラトゥストラは言へり、『生きたるものと、死したるものと。食ふべき物、飮むべき物を我に與へよ。 我は之を晝の間に忘れたり。飢ゑたる者に食はしむるは、自らの靈《たましひ》を養ふなり。 斯く智慧は言ふ。』
翁は一旦《ひとたび》去りて、復《また》歸り、麺包《パン》と葡萄酒とをツァラトゥストラに與へぬ。 而して言ふ、『飢ゑたる人々にとりては惡しき處なり。此故に我は留まるなり。禽獸と人間と、 隱遁者なる我に來る。されど汝の伴侶にも飮み且つ食はしめよ。彼は汝よりも勞れたり』。 ツァラトゥストラは答へぬ。『我が伴侶は死したり。彼をして飮み且つ食はしめむこと難し』。 『何の關《かゝは》るところぞ』と、不興氣に翁は言ふ、『我が家を訪るる者は、我が與ふる物を受けざるべからず。 之を食ひて行け。』
是《こゝ》に於てツァラトゥストラ更に行くこと二時間、道路と星辰の光とに信頼せり。 彼は夜行することに慣れければなり、眠れる者の面を見ることを好みければなり。されど夜の明けしとき、 ツァラトゥストラは深き森林の中に在り、已に行くべき道なかりき。乃ち空洞《うつろ》なる樹の内に、 己《おの》が頭に近く、死したる者を横へ、 -- 死したる者の狼に襲はれざらむ爲め、 -- さて自らも土と苔との上に横はりぬ。間もなく彼は、勞れたる體をもて、泰然たる魂をもて眠に就きぬ。
九
ツァラトゥストラは長く眠りぬ。ただに黎明のみならず、午前もまた其面上を過ぎ行きぬ。 されど遂に其眼は開きぬ。ツァラトゥストラは森林と靜寂を見て驚き、自らを省みて愕けり。 其時彼はかの、忽ち陸を見る水夫の如く、蹶起して歡呼しぬ。 彼は新しき眞理を見たればなり。され彼は斯く其心に語りき。
『我は一道の光明に接したり。我は伴侶を要す、我が行かむと慾するところに携ふる、 -- 死したる伴侶と死體とに非ざる、 -- 生きたる伴侶を我は要す。
我は我に從ひ行く、生きたる伴侶を要す。彼等は自ら、我が行かむと慾する處に從ひ行かむと慾すればなり。
我は一道の光明に接したり。ツァラトゥストラは民衆に説くべからず。寧ろ伴侶に説くべきなり。 ツァラトゥストラは群畜の牧人となり犬となること能はず。
群畜より多くのものを誘惑し去ること、 -- その爲めに我は來れり。民衆と群畜とは我を怒るべし。 ツァラトゥストラは牧人によりて盜賊と呼ばるるならむ。
我は彼等自らは善き人?`《たゞ》しき人と呼ぶ。我は彼等を牧人と呼べど、 彼等自らは正しき信仰に忠なる人と呼ぶ。
善き人義しき人を見よ。彼等の最も憎むところのものは何ぞや。彼等が價値の卓子を粉碎し去るもの、 破壞者、犯罪者是なり。されど此破壞者、犯罪者ことは眞《まこと》の創造者なれ。
總ての信仰に忠なる人を見よ。彼等の最も憎むところのものは何ぞや。彼等が價値の卓子を粉碎し去るもの、 破壞者、犯罪者是なり。されど此破壞者、犯罪者ことは眞《まこと》の創造者なれ。
創造者は伴侶を求めて、死體を求めず、また郡畜並びに信仰ある人をも求めず。 創造者と共に創造するもの、新しき卓子の上に新しき價値を創造するものを求む。
創造者は伴侶を求め、彼と共に收穫すべきものを求む。彼にありては一切の物成熟して收穫せらるるを待てばなり。 されど彼に百挺の刈鎌缺げたり。乃ち彼は穀物の穗を毟《むし》りて怒る。
創造者は伴侶を求め、その刈鎌を研《と》ぐことを知れるものを求む。 彼等は斷滅者と呼ばれ、善惡の侮蔑者と呼ばるべし。されど彼等は收穫者にしてまた祝賀者なり。
ツァラトゥストラは彼と共に創造するものを求む。ツァラトゥストラは彼と共に祝賀するものを求む。 郡畜と牧人と死體とによりて、彼はた何うぃか爲さむ。
さて汝、我が第一の伴侶よ、いざさらば。我は汝が空洞《うつろ》なる樹の内に、好く汝を葬りぬ。 我は狼を防ぎて、好く汝を隱したり。
然《され》ど我汝に別を告ぐ。時已に到れり。黎明と黎明との間に、新しき眞理は我に現はれぬ。 我は牧人たるべからず、塋穴掘《あなほり》たるべからず。我はまた再び民衆と語らざるべし。 之れ我が死したる者に語りし最終なり。
我は創造するもの、收穫するもの、祝賀するものと相交らむ。我は彼等に虹を示し、 超人のあらゆる階級を彼等に示さむ。
我は隱遁者に我が歌を歌はむ。而して未聞の事物に耳あるものの胸を、我は我が幸福をもて重くせむ。
我が標木に我は志す。我自らの道を我は行く。我は遷延遲滯するものを超えて躍進す。 かく我が進行をして彼等の沒落たらしめよ。』
十
ツァラトゥストラ斯く其心に言ひし時、日は正に午なりき。彼は怪みて天《そら》を見上げぬ。 鋭き鳥の[口|斗]を聞きければなり。而して見よ。鷲あり、大圓を書きて空中に翔べり。 纒《まつ》はるところの蛇は、餌食の如くならずして朋友の如し。其體を鷲の頸に卷きたればなり。
『彼等こそ我が動物《いきもの》なれ』と言ひて、ツァラトゥストラは心より悦びぬ。
『日の下にありて最も尊大なるもの、日の下にありて最も聰明なるもの、 -- 彼等は偵察の爲めに出でたるなり。
彼等は、ツァラトゥストラの尚ほ生きたるや否やを知らむことを慾《ねが》ふ。 實《げ》に、我は尚ほ生きたるか。
我が人間にあるは、動物の中にあるよりも危かりき。危き道をツァラトゥストラは行く。 我が動物よ、我を導け。』
ツァラトゥストラは斯く言ひし時、森林に見し聖徒の言葉を思出《おもひい》で、嘆息して其心に言ふ。
『更に聰明ならましかば。嗚呼若し、根本より、我が蛇の如く聰明ならましかば。
されど我は不可能の事を願ふなり。我は我が自負の、常に我が智慧と並行せむことを願ふなり。
乃ち、若し我が智慧の我を去ることあらば、 -- 動もすれば我を棄てて去らむとす、 -- 希くは、我が自負も亦、我が愚昧と共に我を棄てて去らむことを。』
斯く、ツァラトゥストラの沒落は始まりき。
http://web.archive.org/web/20040506045015/www.sm.rim.or.jp/~osawa/AGG/zarathustra/zarathustra-0.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/347.html#c2
68. 2019年4月14日 10:22:40 : nd5GRWUZzk : OFBnYnVqZnJ2d3c=[20]
>ホントに米軍基地を置きたくないのなら、沖縄に行ってデモしてこいってんだよ、
ホントに米軍基地を置きたくないのなら、米軍依存を減らすように自衛隊増強をするのが正しい選択
デモで解決するような簡単な問題じゃない
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/585.html#c68
37. transimpex[40] gpSCkoKBgo6Ck4KJgo2CkIKFgpg 2019年4月14日 10:23:39 : QUIzga5GDg : VmRlcHcucWpmZHM=[57]
transimpex_ochd(スコットランド・ケール語で8です)で投稿しています。
日本の女性の質が悪い?
本当の日本女性が貴方達を嫌っているのです。
色々な経験からね。
戦後の沢山の事実が、、今もしている嫌がらせや犯罪が公になって来たから、
火消しに沢山、、動員されているのでしょう?
半島に関わりのある人達の発言と瓜二つ。
ストーリーを作って、、叩く、、スタイルが。
(今、、起きた所です)
やはり、、馬鹿な投稿が目立ちますね。
69. 2019年4月14日 10:24:52 : nd5GRWUZzk : OFBnYnVqZnJ2d3c=[21]
>今後10数年かかるかもしれない工事を待ってるのはなぜだい?緊急事態だろ?
その間は普天間が使われるだけの話
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/585.html#c69
4. 2019年4月14日 10:26:00 : GSkoRSseGU : dUNURnpEd1NlOC4=[29]
このスレ主は批判されても、初期非表示にはしないようだ。
批判に反論して、議論が進み、正しい結論が得られる。
批判があれば、直ぐに非表示にするスレ主がいるが、なんと狭量で愚かな人なのかと思ってしまう。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/623.html#c4
70. 2019年4月14日 10:26:24 : QtvwQZf2es : dFUwcXZaOXBXMGM=[4]
>68
アホか、その為に役立たずな兵器を増やしたって何になる?自衛隊を強くする?それこそ百年以上前の明治の富国強兵政策なんて超時代遅れ思考じゃねーか。
世界中で軍縮が進んでいるのに、日本が強力な武力を持つ!なんて発想自体、アナーキーなんだよ。欠陥スクラップばかり造る三菱を喜ばせてどーすんだ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/585.html#c70
7. 2019年4月14日 10:27:14 : KyPgZPlu8Y : U0EzUDRXcC5YdzY=[144]
こうなるのは昔から分かっていたから、うちも国鉄分割解体反対闘争に参加していたのです。国労と動力車労働組合が反対で一致したのに、松崎とやらが賛成に転じた。死んだ人のことを悪く言うのはどうかと思うが、裏切り者ですよ。
当局が国労いたら新会社いけないぞと脅迫し、組合変わった人多いよ。そこまでして新会社行ったものの、2時間ルールをやめて3時間ルールにしやがって身体が持たなくなり、やめました。(連続走行時間のこと。)
JR東日本は、組織改変を繰り返して電車区を車両センターにしたり、長距離列車から撤退したり、社員に対しては「社友会」に入るよう強要したり、最悪と聞きました。労働組合入っていたら社友会入れないんですよね。
松崎が「民営化に賛成するから、我々の組合員の雇用を守ってくれ。」と言ったそうですが、死んだらおしまいです。これから事故頻発しますよ。これが日本の鉄道の現実。鉄道利用しなくても暮らせるところで暮らさないと、いつ事故に巻き込まれるか分かりません。
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/122.html#c7
38. transimpex[41] gpSCkoKBgo6Ck4KJgo2CkIKFgpg 2019年4月14日 10:30:13 : QUIzga5GDg : VmRlcHcucWpmZHM=[58]
transimpex_ochd(スコットランド・ケール語で8です)で投稿しています。
日本国内の社会の歪みと関係ないと思っていますか?
貴方達が居なければ、、もっと栄えた国だと思いますよ。
幾ら、、戦後、、お金に走った日本人が増えたとしても。
各地のハングル・中国語表記、、、あんな事をされて、、気持ちの良い暮らしが
出来ると考えますか?
町には、、中韓の言葉が飛び交い、、おかしな服装の男女が大手を振って歩き
昼夜問わず、、馬鹿騒ぎ。
日本人は、、しません。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/596.html#c38
71. 2019年4月14日 10:30:38 : QtvwQZf2es : dFUwcXZaOXBXMGM=[5]
それにしてもアホウヨはつっぱねるなあ。
現実的な対処法を提示していて、それに反対!というのがちゃんちゃらおかしい。
土人県山口にはネトウヨも多いのだろうな。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/585.html#c71
72. 2019年4月14日 10:32:58 : nd5GRWUZzk : OFBnYnVqZnJ2d3c=[22]
>世界中で軍縮が進んでいるのに、日本が強力な武力を持つ!なんて発想自体
軍事分析で知られるストックホルム国際平和研究所が2日、2017年の世界の軍事費の報告書を公表した。前年比1・1%増の1兆7390億ドルで、1人あたり230ドル(約2万5千円)。11年の1兆6890億ドルを上回り、1989年の冷戦終結後で最高となった
「世界中で軍縮が進んでいる」って、いったいどこの星の話ですか?
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/585.html#c72
8. 2019年4月14日 10:34:32 : sIBP8FVPfU : OHduLndJMy93ZGs=[66]
安倍晋三に良い思いをさせてはならない。
野党は攻撃材料が満載である。
尻切れトンボにならないよう、徹底的に追及できるチャンスである。
野党を支持する国民を裏切ってはならない。
兎に角、中途半端な対応はダメ!
8. 2019年4月14日 10:35:06 : mWQeD1RxgA : WWx6U3ZYQnZoWUk=[9]
小沢一郎・自由党は二大政党に向けての粘着剤か触媒の役割を果たそうしているのでは
ないかい?
それができるまでの活動の足場(自由党)は必要、そんな風に見えるけどな。
10. 2019年4月14日 10:37:41 : mp6fw9MOwA : ck1MYXI4TzlaSjY=[35]
8さんに同意
現状の日本は明らかな証拠があるモリカケ・統計データの改竄・逮捕状が出た強姦事件の逮捕状取り下げ等の現実を精査せず起訴しない検察の姿がある。
ゴーン氏事件は、本人に未払いの報酬を確実に受け取れるとの認識が無ければ罪に問えない物を電撃逮捕との愚挙に出ている。
明らかに検察・裁判所はバランス感覚を欠いており恣意的な捜査を行っており、日本人の法と正義に関する感覚をマヒさせている。
民主主義国家は法と正義を忠実に守る司法制度が有り、国民の人権を守る事で成り立つはずだが、現状の検察・裁判所は人事権を握る最高裁事務総局の基に集い独立していなければならない検察・裁判所が判検交流の名の基に最高裁事務総局のシナリオを具現化するために法と正義を無視し冤罪つくりに邁進している。
ゴーン氏事件は明らかな人質司法であり、検察・裁判所に違法行為があるとの観点で推移を見守るとその証拠が沢山出てくるし、検察が漏らす情報は冤罪確定をもくろむもので全体像をつかむと内容が異なる表現のオンパレードである。
日本で報道されているフランス人の感じ方も偏った報道ではないかと思われる。
検察は国民を誤誘導するなら、知恵をだし、明らかに論理破綻している情報を流すべきではない。
検察の権限で捜査できるのはオマーンの販売代理店が日産から頂く報奨金が合法か否かの調査であり、その報奨金をどのように使ったかを日産内部の資料で推認し、販売代理店に不正があったと認定することは出来ない。
検察は司法取引を誤解釈し、販売代理店には一切迷惑をかけないのでゴーン氏の悪事を立証したいので協力してほしいと頼んでいると思われるが、この異常な要求は拒否されているようだ。
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/147.html#c10
36. transimpex[42] gpSCkoKBgo6Ck4KJgo2CkIKFgpg 2019年4月14日 10:41:29 : QUIzga5GDg : VmRlcHcucWpmZHM=[59]
transimpex_ochd(スコットランド・ケール語で8です)で投稿しています。
野党は終結して、、自公を倒すべし。
後、、40年以上前に、、一部のBによって、、風疹にかかって生まれた子供は
3歳まで大変でしたが、、今は、、普通に生活しています。
父母ともに、、健康体であったから、、被害は少なかったのです。
結婚は、、自分の弱い?部分をカバー?出来る相手と、、考えて結婚しました。
73. 2019年4月14日 10:41:58 : nd5GRWUZzk : OFBnYnVqZnJ2d3c=[23]
辺野古に代わる基地なら、まだ那覇空港の現実味がある
同じ沖縄県内だから台湾防衛に使える
そして、那覇空港は現在第2滑走路を建設中で、膨大な面積を埋め立て中
米海兵隊が運用できる余地がある
どうせ盛大に埋め立て中なんだから、さらに多少埋め立て面積が広がっても大した影響はないし、もともと空港なんだから航空機運用による住民負担は増えない
まぁ辺野古の経済にとっては痛手だけどね
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/585.html#c73
3. 中川隆[-10772] koaQ7Jey 2019年4月14日 10:42:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1275]
『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』著者:適菜収 なぜ日本人は騙され続けるのか? 【第3回】
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/32408
『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』
著者:適菜 収
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4062727560/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&tag=mo04-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4062727560
ニーチェは一八四四年にプロイセン(今のドイツ)で生まれました。
幼少期から才覚を示したニーチェは名門のプフォルタ学院に進み、ボン大学で古典文献学の権威フリードリヒ・ヴィルヘルム・リッチュル(一八〇六〜一八七六年)に師事します。その後、リッチュルの推薦により、二五歳の若さでスイスのバーゼル大学の古典文献学教授になりました。当時のニーチェは博士号も教員資格も取得しておらず、異例中の異例の抜擢でした。つまりニーチェは、世の中から天才として扱われていた。その後、体調を壊したこともあり、大学の教員を辞め、スイスやイタリアを周遊しながら執筆活動を進めていきます。
一八八九年に発狂。一九〇〇年八月に肺炎で亡くなります。
『ツァラトゥストラ』は、この周遊生活の中で書きあげられました。
「ツァラトゥストラ」は、ゾロアスター教の開祖ザラスシュトラ(紀元前一一世紀〜紀元前一〇世紀頃)のドイツ語読みです。英語で読むと「ゾロアスター」になります。
しかし、ゾロアスターの思想とニーチェの哲学は関係ありません。
ゾロアスターと『ツァラトゥストラ』の主人公であるツァラトゥストラは別人です。
では、ツァラトゥストラとはなにか?
ニーチェは著書『バイロイトにおけるヴァーグナー』について次のように述べます。
「読者はあの本にヴァーグナーという語が出て来たら、それをかまわず私の名前か、あるいは『ツァラトゥストラ』という語かに読みかえてしまってよろしい」(『この人を見よ』)
つまり、ニーチェはツァラトゥストラに自らの哲学を語らせたのです。
『ツァラトゥストラ』の冒頭は物語になっています。後半になるにつれ、物語の要素は薄くなり、ツァラトゥストラが一方的に自分の哲学を語るようになります。
この冒頭の物語は、近代大衆社会およびB層の問題を考えるうえで非常に重要です。
そこでは《終末の人間》が描かれているからです。
《終末の人間》は典型的なB層です。
私なりの抄訳ですが、しばらく『ツァラトゥストラ』の世界にお付き合いください。
〈 ツァラトゥストラは三〇歳になると、故郷を捨てて山に入った。
そして自分の精神と孤独に向き合った。それが一〇年間も続く。
しかし、ついに、彼の心は変わった。
ある日の朝、彼は夜明けの太陽に向かってこう語りかけた。
「太陽よ。もし、あなたが照らすものを持っていなかったら、あなたは幸福と言えるのか?」
太陽は一〇年間、ツァラトゥストラの住居を照らし続けてきた。しかし、もしそこに誰もいなかったら、太陽だって退屈だろうというわけだ。
「わたしもまた自分の知恵に飽きてしまった。まるで蜜を集めすぎたミツバチのように。この能力を人間に贈り与えなければならない」
というわけで、ツァラトゥストラは山を下りることにした。
「わたしは人間たちのところへ、下界へ下りていく」
山を下りる途中で森に入ると、突然、老人の聖者が現れ話しかけてきた。
「いまさら山から下りて、眠っている者どもに対してなにをしようというのか?」
ツァラトゥストラは答えた。
「わたしは人間を愛しています」
老人の聖者が反論する。
「わしは神を愛している。人間を愛することはない。なぜなら、人間は不完全なものだからだ」
ツァラトゥストラは一人になってから、つぶやいた。
「あの聖者は森の中に長年暮らしていたから、《神が死んだ》ことを知らないんだな」 〉
大衆はサル以下である
ツァラトゥストラは久しぶりに会った町の人々に悪態をつきます。
〈 ツァラトゥストラは森からもっとも近い町に到着した。
広場には大勢の人がいた。これから綱渡り師の公演が始まるようだ。
ツァラトゥストラは、さっそく人々に語りかけた。
「あなたたちに《超人》について教えましょう。《超人》から見れば、人間なんてサル以下の存在なんですよ。昔、あなたたちはサルでしたが、今ではサル以下です」
ツァラトゥストラはさらに語る。
「《超人》は大地そのものです。大地から離れた希望を信じてはいけません。そして、大地から離れた人の言うことを信じてはいけません。そこには毒があります。大地から離れた人間は、さっさと死ねばいいんです」
「あなたたちも似たようなものです。だから、わたしはあなたたちに《超人》について教える。それにより、あなたたちは《幸福》《理性》《徳》《正義》《同情》といったものを徹底的に軽蔑するようになるのです」
すると、群集の中の一人が叫んだ。
「そんな綱渡りみたいな話、もう聞き飽きたよ!」
群集は、ツァラトゥストラのことをあざ笑いました。
それを聞いていた綱渡り師は、自分のことを言われたのかと勘違いし曲芸にとりかかった。 〉
ツァラトゥストラは、人間を一本の綱に喩えます。
人間は動物と《超人》の間に張られた危険な綱を渡るべき存在であると。
《超人》とは自らの高貴な感情と意志により行動する人間、健康で力強い人間です。
ツァラトゥストラが愛するのは、今の世の中から離れていく者=没落していく者です。
くだらないものを、くだらないと拒絶する者です。
人間はもっと高いところを目指さなければならない。
ツァラトゥストラは《綱を渡るべき人間》について具体的に挙げていきます。
〈 今の世の中が肌に合わない人。
今の世の中を軽蔑している人。
空想の世界より大地に身をささげる人。
大地が《超人》のものになるように認識する人。
《超人》のために家を建てる人。
自分の徳を愛する人。
自分から徳の精神になりきろうとする人。
自分の徳を宿命とする人。
あまりに多くの徳をもとうとしない人。
気前がいい人。
博打で儲けたときに恥じる人。
自分に約束したことを、それ以上に果たす人。
未来の人たちを認め、過去の人たちを救う人。
自分の神を愛するがゆえに、自分の神を責める人。
ささやかな体験によって滅びることのできる人。
魂が豊かな人。
自由な精神をもつ人。
雷を告げる人。
「見なさい。わたしは雷、そして《超人》を告げ知らすものです」 〉
ツァラトゥストラが《高みを目指すべき人間》についてたくさん並べてみたものの、群集にはなんのことやらさっぱりわからない。まあ、当然のような気もしますが・・・。
そこでツァラトゥストラは、今度は反吐が出そうな《終末の人間》を例に挙げてみることにしました。
〈 民衆はものごとを理解しない。
彼らに聞く耳をもたせるにはどうしたらいいのだろうか?
太鼓をたたいたり、懺悔を迫る説教師みたいに、がなり立てればいいのか?
それとも、もっともらしくドモリながら話せばいいのか?
いや、違う。
彼らは自分たちの《教養》を誇りにしている。
それなら、彼らの誇りに向けて話しかけよう。
彼らは軽蔑されることを嫌がっている。
それなら、もっとも軽蔑されるべき《終末の人間》について話そう。 〉
こうしてツァラトゥストラは、民衆に向かって再び語り始めます。
民衆が選んだもの
〈 皆さん、まず自分の目標を定めてください。まだ間に合います。
しかし、いつの日か人間は可能性を失ってしまう。
そして、軽蔑すべき《終末の人間》の時代がやってきます。
「愛とはなにか。創造とはなにか。あこがれとはなにか」などと生ぬるいことを言いだす。
そのとき、大地は小さくなります。
《終末の人間》は虫けら同然です。
《終末の人間》は、ぬくぬくとした場所に逃げ込み、隣人を愛し、からだをこすりつけて生活している。
やたらと用心深くなり、適度に働き、貧しくも豊かにもならない。
支配も服従も望まない。そういうのは、わずらわしいと思っている。
みんなが平等だと信じている。誰もが同じものをほしがり、周囲の人間の感覚と異なると思えば、自分から進んで精神病院に入ろうとする。
ケンカもするけど、すぐに仲直りする。そうしなければ、胃が痛くなるからだ。
一日中、健康に注意しながら、ささやかな快楽で満足する。
これが《終末の人間》です。
ツァラトゥストラがここまで話すと、民衆がニヤニヤしながら叫んだ。
舌打ちをする者もいた。
「オレたちは、そういう《終末の人間》になりたい。オレたちを、そういう《終末の人間》にさせておくれよ! 《超人》はあんたに任せるからさ」
ツァラトゥストラは悲しくなった。
民衆はわたしをバカにして笑っている。笑いながら、わたしを憎んでいる。彼らの笑いの中には氷がある。
わたしは、山の中であまりにも長く暮らしすぎたのだ。
だから、彼らにはわたしの言葉が届かない。
ツァラトゥストラの意図に反して、民衆は《終末の人間》を選んでしまったのです。
ニーチェは自分の言葉が民衆に届かないということを、物語で描いているわけですね。
『ツァラトゥストラ』は一八八三〜八五年に刊行されましたが、そこで描かれた人々はB層そのものです。
民主主義や平等が大好きで、グローバリズムと隣人愛を唱え、健康に注意しながらささやかな快楽で満足する。
自分たちが《合理的》《理性的》《客観的》であることに深く満足している。
こうした軽蔑すべき《終末の人間》の時代を、われわれは生きているのです。
ひとりで生きる人たちのために
〈 ツァラトゥストラは考え込みます。
「わたしはまだ、民衆の心に語りかけることができない・・・」
ツァラトゥストラは星の光を頼りにして夜道を歩き始めます。
空が白みかけたころ、ツァラトゥストラは深い森の中にいることを知った。
もはや道は見つからなかった。
ツァラトゥストラは森の中で眠り込む。
ツァラトゥストラは長い時間眠った。
朝が過ぎ、そして昼になった。
彼はようやく目を覚まし、立ち上がった。
そして喜びの声をあげた。
一つの新しい真理を発見したからだ。
わたしは悟った。
わたしには道連れが必要なのだ。
自分自身に忠実になった結果、わたしに従うようになる人。
そして、わたしの目的に向かって一緒に進む道連れが必要なんだ。
だから、民衆に話しかけても仕方がない。
わたしは、道連れに向かって語るべきなのだ!
わたしは、畜群の牧人や番犬となるべきではない!
それよりも、わたしは民衆や畜群から盗賊と呼ばれたい。
奴らは自分たちを善人だと思っている。自分たちを正しい信仰の持ち主と呼ぶ。
そして、奴らは、奴らの諸価値を破壊する者を憎むのだ。
しかし、それこそが《新しい価値を創造する者》なのである。
彼は道連れを求める。
畜群も信者も求めない。
共に創造し、新しい価値をつくりあげる人を求める。
共に創造し、共に収穫し、共に祝う人をツァラトゥストラは求める。
それ以外は、いらない。
わたしは二度と民衆とは話すまい。
そして仲間に対して語りかけよう。
ひとりで生きる人たちのために、語りかけよう。
これまで聞いたことのないことに対して聞く耳をもつ人たちのために。
わたしは彼らに《超人》への階段のすべてを示す。 〉
バカを論破するのは不可能
要するにバカになにを言っても無駄なのです。
「非学者論に負けず」ということわざがあるように、バカは論破できません。
貝に権利を認め、誠実に語りかけても意味がない。なぜなら、彼らは自分の殻に閉じこもっているからです。
ニーチェもツァラトゥストラと同様、民衆に語りかけることを諦めます。
「私は多年人々と交際してきて、私が心にかけている事柄についてはけっして語らないというほどにまで、諦めるにいたり、慇懃となった。いや、私はそういう仕方でかろうじて人々とともに生きてきたのだ」(『生成の無垢』)
そしてニーチェは、自分の言葉が届くところに向けて語りかけようとします。
しかし、聞く耳をもった人間はごく少数です。
ニーチェもそれを知っています。
「今日誰もが私の説くことに耳をかさず、誰も私から教えを受けるすべを知らないということは、無理もないというだけでなく、むしろ至極当然のことだと私自身にも思える。(中略)私の著書を読んでもかいもくわからない純なる愚者となると、これは多すぎる!」(『この人を見よ』)
「ああ! 私のツァラトゥストラはまだまだ長い間、読者を捜さねばならないことであろう!」(『この人を見よ』)
今の世の中が肌に合わない人。
今の世の中のどこかがおかしいと感じている人。
今の世の中を深く軽蔑している人。
そういう人はニーチェの言葉に耳を傾けてみるべきでしょう。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/32408
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/347.html#c3
1. 赤かぶ[9658] kNSCqYLU 2019年4月14日 10:45:14 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[310]
本日は天候にも恵まれ、観桜会日和でした。お約束なのでアップしときます。虎ノ門ファミリーの皆様お疲れ様でした。 pic.twitter.com/QhSgNoikzK
— 上念 司 (@smith796000) 2019年4月13日
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/626.html#c1
2. 赤かぶ[9659] kNSCqYLU 2019年4月14日 10:46:02 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[311]
新宿御苑、総理主催の「桜を見る会」。近距離で撮った総理の写真。その後、総理は我ら虎ノ門ファミリーの一人一人に声をかけて握手して下さった。 pic.twitter.com/26cRMBUBHB
— 石平太郎 (@liyonyon) 2019年4月13日
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/626.html#c2
37. ソーカB層か[-149] g1yBW4NKgmGRd4Kp 2019年4月14日 10:46:29 : kxk7MnCbWU : d1N5Q0JNaG5NNEk=[-818]
>>35
>5年間も「失速」して「墜落」などしなかった
ではなく、
5年間も、失速も墜落もしなかった、ですね。
水素ステーション(新時代のガソリンステーション)は全国に広がって、ブルネイで水素を生産して
https://response.jp/article/2017/11/27/302970.html
日本に水素を輸入する
という、新たなエネルギー事業、が
TPPの取り組みとして、
そして、
RCEPの前哨戦として、
始まっています。
勇気をもってJapan2.0へ!
https://www.nicovideo.jp/watch/sm29881795
いさましい「ちび」のように!!
https://news.yahoo.co.jp/byline/akiyamaayano/20190412-00122045/
勇気と慎重のはやぶさ2のように!!!
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190302-OYT8T50071/
日本の夜明けは近い!!!!
https://www.youtube.com/watch?v=lY6K97WH1bE&feature=youtu.be
令和維新(旧姓BNT:BrandNewTheater)へ!!!!!
3. 赤かぶ[9660] kNSCqYLU 2019年4月14日 10:47:03 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[312]
新宿御苑、総理主催の「桜を見る会」に、虎ノ門ファミリーは続々と集合。 pic.twitter.com/VYkeLTEitb
— 石平太郎 (@liyonyon) 2019年4月12日
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/626.html#c3
35. 2019年4月14日 10:47:48 : MwqM2u5ylY : WmdFRGhUVFJRdkk=[291]
菅官房長官の例によって馬鹿の一つ覚えの「敗訴に当たらない」、問題ないの答え、これで6年7年も安倍を支え二人三脚でやってきた人間がポスト安倍で褒め称えている人間がいるのが全くどうかしている。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/602.html#c35
4. 赤かぶ[9661] kNSCqYLU 2019年4月14日 10:47:50 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[313]
新宿御苑、総理主催「桜を見る会」の「文化・芸能参加者特別エリア」、仲間たちと一緒に。 pic.twitter.com/CBugYyTVTY
— 石平太郎 (@liyonyon) 2019年4月12日
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/626.html#c4
4. 中川隆[-10771] koaQ7Jey 2019年4月14日 10:49:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1276]
ヒトラーが愛読したニーチェ『道徳の系譜』
ニーチェ全集〈11〉善悪の彼岸 道徳の系譜 (ちくま学芸文庫) – 1993/8/1
https://www.amazon.co.jp/dp/4480080813/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&linkCode=li3&tag=beyondthesky-22&linkId=69210c63691be6bbe991350f0c4e78d2&language=ja_JP
▲△▽▼
ニーチェ『道徳の系譜』を解読する
https://www.philosophyguides.org/decoding/decoding-of-nietzsche-genealogie/
「人間は何も欲しないよりは、いっそむしろ虚無を欲する」
「この生」「この世界」をどう肯定できるか?
『道徳の系譜』(1887年)は、ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェ(1844年〜1900年)による著作だ。時代的には中期から後期の作品に分類される。
本書は『善悪の彼岸』が自分の思ったように受け取られず、ニーチェが自分の思想を解説する必要にせまられて発表したものだとされている。ここでニーチェは十八番のアフォリズムを封印し、論文形式で議論を展開している。なので読むのに多少の手間は掛かるが、言いたいポイントは分かりやすくなっている。
本書のテーマは道徳だ。冒頭でニーチェは次のように述べている。
(解読)
私は本書で、人びとがそもそも善悪の価値判断を考えだした理由は何か、そしてこの価値判断それ自体にどんな価値があるかを明らかにするつもりだ。
そのために私は、道徳の価値がなぜ、そしていかにして生まれ、発展してきたかについて見ていくことで、道徳的な価値それ自体がもつ価値を批判的に考察しようと思う。
(引用)
われわれは道徳的諸価値の批判を必要とする、これら諸価値の価値そのものがまずもって問われねばならぬ、—そのためには、これら諸価値を生ぜしめ、発展させ、推移させてきたもろもろの条件と事情についての知識が必要である(結果としての、徴候としての、仮面としての、偽善としての、病気としての、誤解としての道徳。が一方また原因としての、薬剤としての、興奮剤としての、抑制剤としての、毒物としての道徳など)。
かくしてニーチェは道徳が発展してきた過程をさかのぼり、それが成立するために必要だった条件を見て取ろうとする。本書が『道徳の系譜』と名付けられているゆえんだ。
気をつけておくべきは、ニーチェは史実にもとづいて道徳の起源を取り出そうとしているわけではなく、ひとつの仮説を置こうとしているにすぎないということだ。何らかの起源を想定すること自体、ニーチェの思想の構えに反する。「ニーチェの主張する事実は歴史上存在したことがない」と反論することは、ニーチェの議論に正面から答えることにならない。
本書は3つの論文から構成されている。それぞれのタイトルは次の通りだ。
•第1論文:「善と悪」、「よい(優良)とわるい(劣悪)」
•第2論文:〈負い目〉、〈良心の疚しさ〉、およびその類いのことども
•第3論文:禁欲主義的理想は何を意味するか?
まずは第1論文について見ていく。
第1論文 … 自己肯定の道徳とルサンチマンの道徳
ニーチェの道徳論のひとつの重心は、私たちは何が道徳であるかをしばしば「ルサンチマン」によって規定してしまう、という点に置かれている。
ルサンチマンは一般に「怨恨」という訳語が当てられているが、これでは意味がよく分からない。
なので言い換えてみると、ルサンチマンとは「ちぇっ!なんだよあいつ…」と舌打ちするときの心の感じを思い浮かべると分かりやすいかもしれない。アイツばかりモテやがって…とか、アイツばかり昇進しやがって…などの「ちぇっ!」が、ニーチェのいうルサンチマンの内実だ。
ルサンチマンが私たちの道徳の根本にあると言われると、私たちはドキリとする。「これこれすることはいいことだ」という確信が、自分より優れているヤツに対する「ちぇっ!」によって支えられているならば、私たちの道徳は実はまったくの偽善であることになってしまうからだ。
ニーチェいわく、「よい」という判断のおこりは、「よい人」たち自身が彼らより劣った人たちと比べて自分の行為を「よい」と評価したことにある。つまり「よい」の判断は自己肯定の表現として現れたのだ。そうニーチェは言う。
(解読)
「よい」とは語源学的にいって、もともとどのような意味をもっていたのだろうか?
私が見るに、どの言語においても、身分的な意味での「貴族」とか「高貴」が基本概念であり、そこから派生して、貴族的とか卓越性としての「よい」が発展してきた。
しかしそれと並行してもうひとつの発展があった。つまり野暮とか低級といった概念が「わるい」schlechtの意味を持つようになってしまった。初めそれは単に素朴さ(schlechtwegsは「率直に」という意味をもつ)を指していたにすぎない。しかし次第にそれは現在の意味、つまり善と対置される「悪」das Böseへと意味を変化させていった。
(引用)
どの言語にあっても、身分上の意味での〈高貴〉・〈貴族的〉というのが基本概念であって、そこから精神的に〈高貴〉・〈貴族的〉とか、また〈精神的に高潔の資性をもつ〉・〈精神的に特権を有する〉とかいう意味での〈よい〉(優良)の概念が必然的に発展してくる。この発展とつねに平行してすすむ例のもう一つの発展があって、これは〈野卑〉とか〈賤民的〉とか〈低級〉とかいうのをついには〈わるい〉(劣悪)という概念に変えてしまう。
(解読)
身分的な意味でしか使われていなかった「よい」と「わるい」が次第にその意味を変化させる際には、「僧侶階級」が大きな役割を果たした。彼らは最初は政治的に最も高位にある階級にすぎなかった。しかし次第に精神的な面でも、最も優越していると考えられるようになった。
僧侶階級と対照的なのが「戦士階級」だ。僧侶階級が沈鬱的であり行動忌避的なのに対して、戦士階級は健康、力強さ、自由で快活であることを前提としている。
僧侶的民族であるユダヤ人は、敵対者である戦士階級に対して仕返しをするために、一切の価値の価値転換、すなわちルサンチマンによる価値創造を行った。ただし彼らは、これを現実の行為としてではなく、想像上の復讐として行ったのだ。
(引用)
道徳における奴隷一揆は、ルサンチマンそのものが創造的となり、価値を生みだすようになったときにはじめて起こる。すなわちこれは、真の反応つまり行為による反応が拒まれているために、もっぱら想像上の復讐によってだけその埋め合わせをつけるような者どものルサンチマンである。
「よい」のが悪い、「悪い」のがよい
ニーチェによれば、この過程で生み出されたのがルサンチマンの道徳だ。ニーチェはこれを奴隷道徳と呼び、それに対して、戦士階級の道徳、自己肯定の表現としての道徳を貴族道徳と呼ぶ。
(解読)
いっさいの貴族道徳は肯定から生まれてくる。これに対して奴隷道徳は否定から生まれてくる。なぜなら奴隷道徳の基礎にあるルサンチマンをもつ人間にとっては、否定そのものが価値を生む行為だからだ。自己肯定ではなく他者否定こそが、奴隷道徳の本質的な条件なのだ。
(引用)
すべての貴族道徳は自己自身にたいする勝ち誇れる肯定から生まれでるのに反し、奴隷道徳は初めからして〈外のもの〉・〈他のもの〉・〈自己ならぬもの〉にたいし否と言う。つまりこの否定こそが、それの創造的行為なのだ。価値を定める眼差しのこの逆転—自己自身に立ち戻るのでなしに外へと向かうこの必然的な方向—こそが、まさにルサンチマン特有のものである。
(解読)
ルサンチマンの人間は「悪人」を思い描き、それと対比して弱い自分を「善人」と見なす。それゆえ「善人」とはルサンチマンをもとに生み出された反動形成にすぎない。 ではルサンチマン道徳の「悪人」とは一体誰だろうか?これこそまさに貴族道徳での「よい者」、すなわち高貴な者、力強い者だ。
(引用)
ルサンチマンの人間が思い描くような〈敵〉を想像してみるがよい、—そこにこそは彼の行為があり、彼の創造がある。彼はまず〈悪い敵〉、つまり〈悪人〉を心に思い描く。しかもこれを基本概念となし、さてそこからしてさらにそれの模像かつ対照像として〈善人〉なるものを考えだす、—これこそが彼自身というわけだ!・・・
そもそもルサンチマン道徳の意味で〈悪い〉とされるのは一体誰であるか、ということが問われねばならない。これにたいし、いとも峻厳な答えをするなら、こうだ、—ほかならぬあの貴族道徳での〈よい者〉、つまり高貴な者・強力な者・支配者が、ルサンチマンの毒々しい眼差しによって変色され、意味を変えられ、逆な見方をされたにすぎないものこそが、まさにそれなのだ。
かつて「よい」は自然な自己肯定の表現だった。しかしルサンチマンは、「よい」のが悪く、「悪い」のが実はよいのだというように、価値基準をいつのまにか逆転させ、反動的に「善人」のイメージを思い描く。
「善人」は「悪人」の鏡として思い描かれたものだ。それは自然な自己肯定の現われではなく、「よい」人たちの価値基準を前提とすることで初めて成立するにすぎない。そうニーチェは言う。
ルサンチマンの人間は自分固有の価値基準をもっていない
ニーチェのいう貴族的人間とルサンチマンの人間の大きな違いは、ルサンチマンの人間が価値の基準をみずからの外部に求めるのに対して、貴族的人間はみずからのうちからそれを創りだすという点にある。
ルサンチマンの人間は、何がよく何が悪いかを判断するために、まず自分の外側へと向かっていく。その一方で貴族的人間は、自分の内面に価値尺度を備えている。彼は何がよいかを自分のうちで了解しており、他者の価値基準にビクつくことがない。こうした貴族的人間を、ニーチェは自由な人間と呼んでいる。
以上が第1論文だ。
第2論文 … 約束のできる人間に「良心」は宿る
次に第2論文について見ていく。
ニーチェによれば、「自由な人間」が登場した背景には「習俗の論理」の存在がある。習俗の論理は人間を一様に数え上げられるようにするが、最終的には、習俗の論理から再び解き放たれた個人、つまり「主権者的な個体」が現れるにいたるという。
「主権者的な個体」と言われると、王様や偉人のような人たちを思い描くかもしれないが、ニーチェのいう主権者とは、自分の意志をもち、約束をきちんと守り、相手も自分も裏切らないようなひとのことを指している。
(解読)
「主権者的な個体」は自律的で自己固有の意志をもつ人間だ。彼は自由の意識、自己と運命を支配する権力の意識に満ちあふれている。
そして大事なのは、彼は約束できる人間であることだ。 彼は責任についての強い自覚をもち、自分がしっかりと約束を守ることのできる能力があることを知っている。こうした能力がいわゆる**良心**のことだ。
(引用)
責任という格外の特権についての誇らかな自覚、この稀有な自由の意識、自己と命運とを支配するこの権力の意識は、彼の心の至深の奥底まで降り沈んでしまって、本能とまで、支配的な本能とまでなっているのだ。—もし彼にしてこれを、この支配的な本能を、一つの言葉で名づける必要に迫られるとすれば、これを彼は何と呼ぶであろうか?疑いの余地もなく、この主権者的な人間はこれを自己の良心と呼ぶ・・・
たとえば、友達と「明日10時にここで」と約束して、やっぱり面倒だなーと行きたくなくなったとき、「本当にそれでいいのか?」と引き止める感じが自分のうちからふつふつとわいてくることがあるだろう。
約束をした相手を裏切らず、しっかりと約束を守ろうとする自己確信、それがニーチェのいう良心の中身だ。この言い方は確かに納得感を与えてくれる。
ニーチェがいう権力感情とは、他人を制圧するための権力を求める欲求ではなく、むしろ相手を裏切らないだけの責任をもてるだけの自己コントロール(支配)能力のことを指している。権力感情と聞くと何だかアヤシク思えるが、その内実は「自分は責任をもってきちんと・・・ができる!」という「自負心」だと考えるとわかりやすい。
「負い目」に由来する疚しい良心
一方、ニーチェによれば、約束する能力に由来するのではない良心もある。それが疚しい(やましい)良心だ。
自負心による良心ではなく、後ろめたさや「罪障感」に支えられている良心、これがニーチェのいう疚しい良心だ。
では疚しい良心はどのようにして現れてくるのだろうか?ここで重要な役割を果たすのが「負い目」だ。なぜなら負い目をみずからの内面へと向け変えることによって疚しい良心が現れてくるからだ。そうニーチェは言う。
(解読)
「負い目」(Schuld)は物質的な意味での負債(Schulden)に由来して現れてきた。
(引用)
これら在来の道徳系譜学者らは、たとえば〈負い目〉(Schuld)というあの道徳上の主要概念が、はなはだもって物質的な概念である〈負債〉(Schulden)から由来したものだということを、おぼろげなりと夢想したことがあるだろうか?
(解読)
その一方で、刑罰が報復に由来して現れてきた。
これまでしばしば、刑罰は負い目の感情や良心のやましさ、良心の呵責を呼び起こすための道具だと見なされてきた。しかしそれはまったくの誤りだ。むしろ事実としては、刑罰によって負い目の感情が発達しないように抑制されてきたのだ。
刑罰の本来の効果は次のところにある。つまり刑罰は自己批判を改善させる効果をもつ。それは恐怖と用心深さを増し、欲望を制御させることで、ひとを馴致させる。
ここで私はひとつの仮説を提示したい。それは、ひとは社会と平和によって束縛されていることを悟ったときに良心の疚しさにとらえられたという仮説だ。疚しい良心は、社会や国家がひとびとの自由の意識、つまり自律的に約束する能力から防御するために用意した刑罰によって、私たち人間の本能が内向したこと(人間の内面化)で生まれたのだ、と。
以上が第2論文だ。
第3論文 … 禁欲主義的理想で生を肯定する
最後に、第3論文について見ていく。
ここでニーチェは、禁欲主義的理想が生まれてきた背景について論じている。
ニーチェいわく、これまでの哲学者は概して官能を拒否し、禁欲主義的理想に対して愛着を見せてきた。禁欲主義的理想は哲学者が存在するための前提であり、哲学それ自体が存続するための条件でもあったとさえいう。
(引用)
哲学者らに特有の世界否定的な、生敵視的な、官能不信の、官能棄却的な厭離的態度は、つい最近にいたるまで固持されてきたものであり、かくてこれがほとんど哲学者の態度そのものと見なされるほどになっているが、—しかし、こうした態度は何よりもまず、哲学が一般に成立し存続するための不可欠な諸条件から生じた結果なのである。つまり、禁欲主義的な外被と被服がなく、禁欲主義的な自己誤解がなかったら、いとも長きにわたって哲学がこの地上に存在することなど到底できなかったであろう。
(解読)
禁欲主義者は、この生を「あの世」までの仮の生と見なす。彼はそれを否定されるべきもの、誤り、もしくは反駁されるべきものと見なす。これは人類の歴史上どこでも見られる事実のひとつだ。
しかし、ニーチェによれば、禁欲主義的な生はそれ自体が矛盾している。そこでは生の条件を抑圧しようとするルサンチマンが支配的であり、生きんとする力を押さえ込もうとするからだ、と。
(引用)
そもそも禁欲主義的な生というのは、一つの自己矛盾である。そこには比類のないルサンチマンが支配しているが、これは生のある部分をではなく生そのものを、生の最深かつ最強のもっとも基底的な諸条件を制圧しようとする飽くなき本能と権力意志とルサンチマンである。ここでは、力の源泉を閉塞するために力を利用するという読みがなされるのである。ここでは、生理的な発達そのものにたいし、とくにその表現や美や悦びにたいして嫉妬ぶかい陰険な眼差しがそそがれる。
「禁欲主義的僧侶」が弱者の味方となる
ここでニーチェは、いわゆる「禁欲主義的僧侶」がルサンチマンの方向転換を施し、疚しい良心を生み出したという説を立てる。
禁欲主義的僧侶?
禁欲主義的僧侶と聞くと、実際にそういう人たちがいたようなイメージをもつかもしれない。しかしこれは初期キリスト教の指導者、という程度に捉えるべきだ。誰か具体的に特定の人物を指しているわけではない。
(引用)
われわれは、禁欲主義的僧侶がいかに規則的に、いかに普遍的に、いかにほとんどあらゆる時代に出現するものかを、とくと考えてみるとしよう。禁欲主義的僧侶なるものは、個々の種族のいずれにも属するものではない。彼はいたるところに生えしげり、あらゆる階級から生えでる。
いずれにしても、ここでニーチェは、キリスト教は弱者のルサンチマンに呼応して現れ、これを助長することで、内面の価値尺度で良し悪しを判断する道徳のあり方を組織的に否定しようとしている、と言おうとしているのだ。
禁欲主義的僧侶は生を肯定する
(解読)
弱者たちは自分の苦痛の原因を外部に求めようとする。「私が苦しいのは誰かのせいだ」など。しかし僧侶は弱者たちに次のように告げる。「確かにそうだ。しかしそれはお前自身だ。お前自身が自分の苦痛の原因なのだ」、と。
(引用)
もしわれわれが僧侶的実存の価値をもっとも簡単な一句に言い表わそうとするなら、端的にこう言ってよかろう、僧侶とはルサンチマンの方向転換者である、と。
「私は苦しい、これは誰かのせいにちがいないのだ」—こうすべての病める羊は考える。ところが彼の牧者である禁欲主義的僧侶は、彼にむかって言う、「そのとおりだ、私の羊よ!それは誰かのせいにちがいないのだ。が、この誰かというのは、じつはお前自身なのだ。それはただお前だけのせいなのだ、—お前がこうなっているのに責めがあるのはお前自身だけだ!」
(解読)
このように見ると、禁欲主義的僧侶は生を否定しているかのように思えるかもしれない。
外見的にはそうだ。しかし実は禁欲主義的僧侶は、生を肯定する勢力のひとつだ。なぜなら禁欲主義的僧侶は「こうではなく別にありたい」とする願望、つまり禁欲主義的理想を思い描くことで、倦怠感や「死への願望」と闘う力を得ているからだ。
(引用)
事実を簡潔に述べれば、次のごとくである、—禁欲主義的理想は頽廃しつつある生の防御本能と救治本能とから生ずる、と。かかる生は、あらゆる手段をもって自己を保持しようと努め、自己の生存のために闘う。
じつは生は、この理想において、この理想を通じて、死と格闘し、死に抗して闘っているのである。禁欲主義的理想は、生の保持をはかる一つの策略なのである。
ただし、禁欲主義的僧侶は、苦悩を治癒しても、苦悩を生み出す原因については治癒することがない。禁欲主義は慰めでこそあれ、不快のもとを取り除くことはない。ニーチェいわく、ここに宗教の本質がある。それはつまり、生理的な抑圧感、沈鬱や不快を、ただ心理的・道徳的にのみ取り除くことにあったのだ、と。
(引用)
流行病とまでなるにいたった一種の疲労と重苦しさとに打ち克つことが、すべての大宗教にとっての主要問題だったからである。地上の特定の場所で時折りほとんど必然的にある生理的抑圧感が広範囲の大衆を支配するようになるにちがいないということは、はじめからありそうなこととして推定されうるところである。しかし、この抑圧感は、生理上の知識を欠いていることからして、そうしたものとしては意識されることがなく、したがってその〈原因〉も、それの治療も、ただ心理的・道徳的にだけ求められ試みられるにすぎない(—これこそがすなわち、通例〈宗教〉と呼ばれるものにたいする私のもっとも一般的な定式なのだ)。
(解読)
ここで宗教が取る方法は、機械的な活動に従事させること、隣人愛という「小さな喜び」を処方することだ。
機械的な活動によって苦悩を打ち消すことを、ひとは「勤労の祝福」と呼んでいる。たえず同じ行為を繰り返すので、苦悩に対する余地がほとんどなくなってしまうのだ。
隣人愛は、慈善や施しを通じて、共同体、畜群生活への意志を育む。それは弱者同士の相互扶助を促進する。禁欲主義的僧侶は弱者のそうした本能を見抜き、さらにこれを助長するのだ。
そこで禁欲主義的僧侶は負い目の感情を利用した。彼は悩める人間に対して、苦悩の原因を次のように説いた。
(引用)
「おまえは、その苦悩の原因を、おまえ自身のうちに、負い目のうちに、過去の一事情のうちに求めるがよい、おまえの苦悩そのものを一つの刑罰状態と心得るがよい」、と。
(解読)
こうして彼は、罪障感に支えられた疚しい良心を抱くようになるのだ。
「人間は何も欲しないよりは、いっそむしろ虚無を欲する」
では、なぜ人びとは禁欲主義的理想を受け入れ、禁欲主義的僧侶に従うのだろうか?なぜ彼を拒否しなかったのだろうか?
これについて、ニーチェは次のように言う。
(解読)
それは、これまで唯一禁欲主義的理想のみが人間に生の意味を与えることができたからだ。
彼が禁欲主義的理想を抱くようになった理由、それは人間が本質的にいって生の意味を求める存在だからだ。彼にとっては苦悩それ自体が問題なのではない。むしろ苦悩に意味が欠けていること、これこそが問題なのだ。
禁欲主義的理想は、人びとに苦悩の意味、目的を与えた。それによって人びとは何かを意欲することができるようになったのだ。
(引用)
人間、このもっとも勇敢で苦悩に慣れた動物は、苦悩そのものを否みなどはしない。いな、苦悩の意味、苦悩の目的(Dazu)が示されたとなれば、人間は苦悩を欲し、苦悩を探し求めさえする。これまで人類の頭上に広がっていた呪いは、苦悩の無意味ということであって、苦悩そのものではなかった。—しかるに禁欲主義的理想は人類に一つの意味を供与したのだ!それがこれまで唯一の意味であった。何であれ一つの意味があるということは、何も意味がないよりはましである。
人間は一つの意味をもつにいたった。それ以来人間はもはや風にもてあそばれる一枚の木の葉のごときものではなくなった、もはや無意味の、〈没意味〉の手まりではなくなった。いまや人間は何かを意欲することができるようになった、—何処へむかって、何のために、何をもって意欲したかは、さしあたりどうでもよいことだ。要するに、意志そのものが救われたのである。
(解読)
しかし禁欲主義的理想は、人間に苦悩の意味を与えると同時に、新たな苦悩をもたらした。「虚無への意志」がそれだ。動物的なものに対する憎悪、官能に対する、また理性に対する嫌悪、美に対する恐怖—そうしたものすべてが禁欲主義的理想によって生み出されたのだ。
(引用)
さて、最初に言ったことを締めくくりにもう一度言うならば、—人間は何も欲しないよりは、いっそむしろ虚無を欲する・・・。
「この生」「この世界」をどう肯定できるか?
本書の流れを大まかにおさらいすると、次のような感じだ。
道徳、とりわけキリスト教的道徳が生まれた背景には人びとのルサンチマンがある。ルサンチマンが「よい」と「わるい」の価値秩序を逆転させてしまった。そうした人びとを導いているのが禁欲主義的僧侶だ。彼が人びとを内面化させ、疚しい良心(罪障感の良心)を生みだした。ところで人びとが禁欲主義的僧侶に従ったのは、人びとが生の意味を求めていたからだ。そこで人びとは禁欲主義的理想を手に入れ、みずからの苦悩には確かに意味があることを理解した。しかし同時に彼は「虚無への意志」に見舞われた。
ニーチェはこのように直観し、以後、生と世界を肯定するための価値を創造しようと自ら課題へとみずから取り組んでいく。しかしそれは完全な形では示されず、今日『権力への意志』として知られている草稿群のうちに断片的なアイディアとして残されるにとどまった。
道徳を「鍛え上げる」
部分部分を細かく見ると、確かに、ニーチェの議論には怪しいところもある。たとえばニーチェは国家、社会、文化を否定的に捉えすぎている向きがある。「それらは人間の自由の本能を抑制し、人びとを馴致する」という観点を前面に押し出しすぎているのは否めない。
それでもなお、ニーチェの議論は多くの納得感を与えてくれる。
私たちは油断するとついルサンチマンにやられてしまったり、ルサンチマンの力で生と世界を否定的に解釈してしまったりする。「自分の人生こんなはずじゃなかった…」とか「この世界はこうあるべきではない…」というように。
そこで反動的に「みな道徳的であるべきだ」とか「正しい生があるはずで、そこから外れた者はケシカラン」という感覚をもってしまうことがある。正しいのは自分で、間違っているのは世界の側だ、と。ニーチェを読むと、それがルサンチマンに発するねじ曲がった正義だということをズバリ指摘されたような感じを受ける。
素朴な正義はしばしば「この世界は間違っている!正しい世界を実現させるべきだ!」と主張する。しかしその理想はしっかりと確かめ直されてこそ、本当の意味で正義にかなうと言える。「その理想はルサンチマンに発していないだろうか?もしくは罪障感に支えられていたりしないだろうか?」、と吟味することによって、正義をより深く生かすことができる。ニーチェの議論はそのことを私たちに教えてくれる。
https://www.philosophyguides.org/decoding/decoding-of-nietzsche-genealogie/
▲△▽▼
『道徳の系譜』(どうとくのけいふ、Zur Genealogie der Moral)——副題:「一つの論駁書」("Eine Streitschrift")——は、ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの著作であり、先に公にされた『善悪の彼岸』の中で略述されたいくつかの新しい見解について詳論するという意図のもとに、1887年に執筆され、公刊された。
ニーチェの著作の中では、最も直接的な叙述がなされており、形式や文体の面でアフォリズム的な要素が最も少ないことから、ニーチェ研究者からは、確固たる明敏さと力強さをそなえた作品であり、ニーチェの代表作であるとみなされている。[1]
序言と三つの論文(Abhandlung)から成り、これら一連の論述を通して、道徳的諸概念の発展に関わる挿話を追っていくことによって、「道徳上の先入見」——とりわけキリスト教の道徳——を転覆することを目指す。
ニーチェの三つの論文の主題をなすのは、「道徳上の先入見の由来」についての彼独自の思想である。この思想は、彼が長期間にわたって作り上げてきたものであり、すでに『人間的な、あまりに人間的な』において簡潔に不完全な形で表現されている。ニーチェが自らの「仮説」を公刊しようと思ったきっかけとなったのは、友人パウル・レーの小著『道徳的感情の起源』(1877年)を読み、その中で「系譜論的仮説」が不十分な仕方で展開されているのを見出したことである。
かくして、ニーチェは、「道徳的諸価値の批判」こそが理に適っており、「これらの諸価値の価値こそそれ自身まずもって問題とされるべきである」と考えるに至る。この目的を果たすためには、レーのような(ニーチェが言うところの)「イギリス流心理学者」式の仮説的な説明よりも、実際の道徳史を提示することこそが必要不可欠である。
第一論文 「善と悪」・「よいとわるい」
この論文では、ニーチェが『人間的な、あまりに人間的な』以来ほのめかしてきた君主道徳と奴隷道徳の間の区別が説明される。これら二つの相異なる道徳様式は、それぞれ一対の対立概念に対応している。
ニーチェによると、特権階級は、自分たち自身の行為を「よい」("gut")と定義した。この場合の「よい」とは、「高貴な」、「貴族の」、「強力な」、「幸福な」等々という意味である。その一方で、彼ら君主たちは、他の卑しい人々の行為を「わるい」("schlecht")とみなした。ただし、この場合の「わるい」とは、「素朴な」("schlicht")、「平凡な」、「貴族でない」という意味であって、ことさらそれらの人々に対する非難のニュアンスが込められているわけではない。
特権階級に従属する卑しく、貧しくて不健康な人々、つまり「奴隷」によって価値の序列が逆転される。彼らの感情は、ルサンチマンに基づいており、彼らはまずもって他者を「悪人」、すなわち「悪しき敵」とみなす。そして、その後ではじめて、彼らはまさしく悪人に対立する者として、自分たち自身を「善人」と定義する。換言すると、彼らは「悪」("böse")でないがゆえに、「善」("gut")である。つまり、貴族にとっての「よい」という概念が能動的であるのに対して、奴隷の「善」概念は反動的なのである。
ニーチェは、二番目の価値様式をユダヤ教とキリスト教の内に見出し、第一の価値様式をローマ帝国、ならびにルネサンスやナポレオンに割り当てる。もっとも、これら二つの道徳様式の対立は、内的葛藤を抱えた一人一人の人間の中でも依然として闘争を繰り広げることになるとされる。今日でも、比較的高邁な精神の持ち主においては、両方の価値評価様式がともに存在し、相争っている。しかしながら、全体としては奴隷道徳のほうが勝利をおさめることとなった。ニーチェ自身は——無条件に、見境なしにというわけではないが——はっきりと「貴族的」な世界観のほうに強い共感を表明しており、自らの哲学によって「賤民的」な道徳に対する闘争が再開されうることを期しているように思われる。
第二論文 「負い目」・「良心のやましさ」・その他
ここで探求の対象となるのは、人間は何かに対して「責任」を負うことができるという考え方の由来、ならびに、人間に特有で動物界ではほとんど見られない記憶力一般である。ニーチェは、「負い目」という道徳的概念は債権者に対する「負債」という物質的な概念に基づいていると考える。彼は、刑罰がさまざまな文化の歴史の中で担ってきた多岐にわたる表向きの目的と真の目的を示唆する。刑罰は、あらゆる事態がそうであるように、支配体制が新しくなる度に、新たな解釈を与えられてきた。ニーチェによると、良心のやましさは、人間の文明化に起源をもつ。人間は、組織的な社会で生きるという重圧の下で、自らの攻撃的な衝動を内向させ、自分自身に向けるようになるのである。
なお、この論文の第12節は、「力への意志」に関する教説を比較的詳しく取り上げているという点で、鋭い示唆を含んでいる。
第三論文 禁欲主義的理想は何を意味するか
この論文は、すでにニーチェが序文で自ら指摘した形式的な特徴をよく表している。というのも、結論となる見解を最初の段落で簡潔なアフォリズムの形式で呈示しておいて——仮構の読者からの抗議に従って——論文本体において、そのアフォリズムを正確に敷延して完全な形で表現しているからである。
ニーチェは、禁欲主義的理想が、歴史の中や今日の社会の中で現れる際にまとってきたさまざまな形態、並びにその多様な目的を検討する(その中には、誤認された目的も実際の目的も含まれる)。ニーチェは、さまざまな人々——芸術家(リヒャルト・ワーグナーの『パルジファル』を例に)、哲学者(とりわけ、ショーペンハウアーの意志否定)、聖職者、ニーチェ自身が評価するところの「善人や義人」、聖人、そして現代において反-理想主義者と見誤られている人々、無神論者、科学者、批判的かつ反形而上学的な哲学者——における禁欲主義的理想の追求を解釈し評価する。そして、彼らの絶対的な「真理への意志」こそが、禁欲主義的理想の最後の純粋な形態であるとされる。そして、現代および将来のヨーロッパにおけるニヒリズムに関する考察に依拠して、ニーチェは、禁欲主義的理想がほとんど唯一の理想として尊崇されてきた究極の理由を示す。それは、つまるところ、より優れた理想がなかったからである。人間は「何も欲しない」ことができない。その結果、今日までの人間はむしろニヒリズムと禁欲において「無を欲し」てきたのである。
影響
「道徳の系譜」に影響を受けた人は、オスヴァルト・シュペングラー、ジャン=ポール・サルトル、ジークムント・フロイト、フランツ・カフカなどである。
また、ミシェル・フーコーは、この作品に影響を受け、狂気・性・懲罰について研究していた。
河出書房新社からは、この作品の標題を冠した叢書として「シリーズ・道徳の系譜」(1997年-)が刊行されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%93%E5%BE%B3%E3%81%AE%E7%B3%BB%E8%AD%9C
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/347.html#c4
5. 赤かぶ[9662] kNSCqYLU 2019年4月14日 10:49:36 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[314]
バカ丸出しの方々。
— 森 北斗 I am not ABE (@wagner1883jp) 2019年4月13日
首相と一緒。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/626.html#c5
55. 2019年4月14日 10:49:54 : 4BEw1pJ3kg : MWlkeGFFWmxnUUk=[5]
49
独善姿勢全開だな。
お前のその姿を面白がって見ている人は大勢いるからもっとやれ―。
管理人が黙認してたら何やってもいいのかよ、禊が済んで、平然とやっていけるのかよ???お前はいわゆる議席を職業としている政治屋稼業と全く同じ倫理観だな。日高見=片山さつき、甘利もびっくり、外国人献金も返せばいいんでしょでビックリ。そんなお前の性根の腐った書き込みをありがたがってるのは、純な人たちなんだろう、純だし、かつまた順だし。純と鈍って似てね?糸偏とカネ偏かぁ。意味深だな。
どのスレにおいても、中心的な話題にそって書き込みをすればいいというものではない。国会の予算委員会で、予算審議に関係ない話が延々と続くのは、その予算提出者の行政側の姿勢にいかがわしいところがあるからだろ?お前もいかがわしさにおいては政治屋水準の高さだから、まずそのうさんくささを叩かなければ意味がないんだよ。お前が何を言っても、ほぼ犯罪行為を行った過去があり、いつでもどこでも独善で、自分の知らないことは通用させないためのイカタコの墨を吹きかける、その幼児的欺瞞癖の本性を少しでも明らかにしなければ、こっちが思ってる阿修羅掲示板の趣旨に沿った議論が進まないだろうと、言ってるわけだよ。これに対して板運営を仕切るような発言したらお前、増長慢。
自分は脱線してもOK、人が脱線していると見た場合は責める、何枚舌か知らないけれど、でかいこと言う大きな口の中で舌同士がもつれてんじゃないの???
お前のそのようなやり方が、身に染みついて改善されないであろう環境に関してはもう神仏にお願いしても一生治る見込みが立つことは無理そうなので、可哀想だなぁ、って思うしかないよ。
出てこなくていいよと言ったお前がこれ見て無視しきれずになんか書いたらそれはお前がバカだと自分で証明したことになるからやめといた方が良いよ。お前の加勢をしてくれてる、イギリス人がダウニング街でコーヒー飲むとか言ってたお前によく似たバカが、文句を代わりに言ってくれてるじゃないか?それも固定観念でこちこちの定型文言でさ。野党を貶したらあへ擁護って短絡直線的な式をだれが作って誰が広めたのか?どうやったらそんなことを信じ込めるのかねぇ?お労しいことでっさ。
今朝のカレーはうまかったぞぉ。やっぱり一晩寝かせると違うねぇ。
旨いカレーには甘酢ラッキョウがあうねぇ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/595.html#c55
2019年4月14日、午前9時からNHK日曜討論会でいじめ問題に関する討論会報道があった。NHKではこれまでもいじめ問題に関する報道はあった。またNHK以外の放送局や新聞、雑誌等でもいじめ問題をテーマにしたものがある。しかしながら、やはり日本のいじめ問題は深刻で、少しも改善されていない。いじめは日本だけでなく、海外でもいじめは蔓延しているのだが、日本のいじめはまた独特なものがある。日本は島国ということもあり、島国根性が普通だ。そして日本文化として、いじめは当たり前みたいなところがある。昔は五人組制度などもあり、行政側がいじめのようなシステムを構築してきた。北朝鮮はもっと監視体制がひどい。中国も自由はない。ただアメリカとかイギリスとか西欧諸国ではいじめがないのかというとそうでもない。いじめはどこの国でもある。ただ日本の場合にはいじめの被害者が復讐することを厳重に禁止している。報復措置というのを絶対に認めない。ところが、外国ではいじめに対して報復したり、復讐したりするのは当然のことだとする風潮もある。アメリカでは正当防衛ということで、きちんとした対応をする自由が認められている。ここがおかしい。いじめは悪いことだとしながらも、日本の場合にはいじめはないとする。いじめの調査も捜査もしない。結局はいつも被害者の泣き寝入りで終わり、いじめ加害者は何の処罰も受けずに放置され、次々に新しいターゲットを狙い、相手を自殺に追い込んだり、不登校にさせたり、転勤や転校させて追い出す。義務教育でない場合には退学や辞職に追い込む。学校の場合にも深刻だが、職場で辞職に追い込むと、即座に金銭的な問題が出てきて、生活ができない状況に追い込まれる。結論から先に述べると、いじめ禁止法が制定されない限り、いじめはなくならないだろうし、いじめの犠牲者も増え続けるだろう。またいじめの加害者もそのまま死ぬまでいじめを続けることが多い。それはそれでものすごく問題がある。いじめの加害者というのは、もしも結婚して子供ができると、自分の子供や配偶者までもいじめや虐待をすることが多い。それから社会的地位を獲得したり、組織でリーダー的な役割になると、今度は組織内でいじめをやる。いじめ加害者というのはいじめ中心の生き方をするからだ。いじめ禁止法が制定された後も、いじめが完全に消滅するのかというとそれはないだろう。それは殺人事件でも傷害事件でもとかのあらゆる事でも同じだ。しかし、今の日本の状況は、いじめ問題に関して本気で取り組んでいない。いじめというのは日常生活上で当たり前であり、自然なことであり、すべては受け取り方の問題で、本人次第でどうにでもなるとしている。要するに気にするな、悩むな、考えるなという方針だ。これではどうにもならない。いじめ禁止法が制定されると、それが法律となり、取り締まる必要が出てくる。するといじめはただ悪いことだという曖昧な抽象的なことではなく、きちんと処罰の対象になるので、今までのようないい加減な対応はできない。いじめの調査や捜査もきちんとやるしかない。今の日本の学校や教育委員会は非常にいい加減であり、でたらめで、アンケート調査ぐらいしかしない。アンケートで犯罪行為の取り締まりなどはできない。そんなことであらゆる事件が解決するのであれば、こんな簡単なことはなく、警察など必要ない。定期的に各家庭にアンケート用紙を配布して、何か事件があったら自主申告をしてくださいというようなものだ。それで自主的に自発的に報告して、それで何でも解決できるのならだれも悩まない。要するに日本の場合にはどんなことでも芝居であり、ポーズであり、何かやっていますよというような単なる姿勢、要するに宣伝に過ぎない。そんなことでは何も解決しない。詐欺事件もなかなか減らないが、これも警察が民事事件としており、何も対応しないからだ。要するにどんな犯罪であっても、きちんと警察が対応しないと爆発的に激増する傾向にある。ただし、警察が何でも解決できるのかというとそうではないし、またそうであってはならないということもある。もしもすべて警察が対応すると、完全な監視社会となり、まさに北朝鮮とまったく同じ状況になる。警察も必ずしも常に正しいというわけでもなく、間違ったことも度々やるのも事実だ。アメリカではいじめ問題に関して、被害者がすべて一人で何でも解決させるのではなく、とりあえず、とにかくいじめを告発する意思表示をすることを徹底して教育させている。いじめとは集団で一人を攻撃するものだ。つまりそれはどんな人間でも対応できないことである。ましてや学校や職場や教育委員会がいじめはないとか、気のせいだとか、気の迷いだとか被害妄想だなどとして完全無視して取り合わない状況だと、一人ですべてを抱え込むことになる。つまりそういう状況に追い込んで、いつまでもいじめで悩む状環境にさせる。そうするとどんな人間でもノイローゼ状態になり、堂々巡りの恐ろしい状態になる。するとどうしても落ち込むし、落ち着きがなくなるし、動揺するし、失望するし、不快な気分が継続する。すると体にも異変が起きはじめ投稿や出社できなくなる。あるいは無理して外出したり作業をやると、ミスが多くなり、事故を起こしたりする。学校では成績が落ちるし、職場でもミスが起きて解雇されたりする。とにかくいじめの被害者が何もかも一人で対応するということは非常に難しい。法律に詳しい人に頼むのも金がかかるし、証拠を集めるのも難しい。証言者がいればいいが、他の人もいじめに巻き込まれるのを恐れて、無視したり、何もなかったと言うことが多い。とりあえず最低限出来ることはやるべきだ。ボイスレイコーダーは必ず自分の子供には携帯させておくべきだ。スマホや携帯電話でもいいが、学校では持ち込みや使用を禁止しているところもある。できれば録画できればもっといいのだが、録画はかなり難しい。録画する機械はかなり高価であるし、録画していることがばれてしまうと、それをネタにしてまたいじめが深刻化することも多い。しかし、ボイスレコーダーの場合には外部に知られることなく録音することができる。長時間の録音が可能な機械も出ている。ただし、このボイスレコーダーも安いとは言えない。それでも録画機械よりは安い。ボイスレコーダーも一台ではなく2台以上を携帯しておいたほうが良い。一台だと、電池切れして録音がいつの間にか停止したりすることが多い。ボイスレコーダーの多くはかなり小さいので、携帯にも便利だ。スマホにもアプリでボイスレコーダーのものがあるが、あまり性能は良くない。またスマホは電池切れになる可能性が高い。スマホでも2台以上を使用して常に録音していれば大丈夫かもしれない。あちこちにいろいろな相談所はあるが、実際にはあまり役には立たない。基本的に相談所は何もしないし、何の権限もない。相談所に相談するのは完全に何の意味もないのかというとそうではないが、あまり期待をしないほうが良い。あくまでも相談所は相談をするだけであり、いじめ問題を解決できるとは考えない方が良い。相談をするとまずいじめ問題を誰かに話をしたということで、少しは気が晴れる。いじめそのものは消えないかもしれないが、自分の悩みを誰かに知らせたということで、とにかくそれを軽減することができる。その役割は大きい。大抵はいじめ問題を無視するし、関りにならないように逃げ回ることが多い。特にいじめが発生している学校や教育委員会は、いじめはなかった事にする傾向が強い。その方が簡単だし、面子が保たれるからだ。いじめが起きたとなると責任問題にするし、対応をしなければならない。ところがいじめなかった、気のせい、錯覚、被害妄想ということにしてしまえば、何もしなくてもいいし、それは妄想によるもので、何の関係もないとできる。厳密にいうといじめというのはいじめのターゲットを病気にするのが狙いだ。いじめ加害者グループはゲーム感覚で、常に複数のいじめを同時進行でやっており、それを巧妙に面白がってやっている。いじめのターゲットの被害者を病気にしたり、自殺に追い込んだり、失職させたり、転勤や転校や退学や代謝に追い込むことを狙っている。いじめ常習犯は非常に凶悪であり、その悪質性は殺人犯人と同じかもっと悪い。それからいじめを放置すると、その組織は腐敗していき、ますますひどいいじめ組織になる。いじめを放置すると、他にもいろいろな悪影響が出てきて、他の犯罪も増え始める。またいじめの被害をきちんとケアしないと、やがて大変なことになる。その組織からいなくなったからと言っていじめが解決したわけでなく、いじめの被害者は消えても、いじめ加害者グループは残っているので、すぐにまた次のターゲットを選んで、いじめを繰り返す。いじめ常習犯はいじめ中毒になっており、いじめをしないではいられない。本当にいじめ中心の生活をしている。いじめ以外のことは考えられないのだ。たとえどんなことをしていようとも、何よりも重要なことはいじめをすることであり、それ以外は何もない。いじめだけが生きがいであり、いじめをすることだけが何よりも重要なのだ。つまりいじめそのものである。その考え方の基盤となっているのは、この世はすべていじめで成り立っているものであるというものだ。いじめをしないということは、自分がいじめのターゲットなるということで、それをいじめ常習犯は極度に恐れている。実はいじめ組織内部でも、いじめは頻繁に繰り返されている。別に仲良しグループではなく、その上下関係は厳しく、恐怖が支配している。いじめの被害者は自分の心の整理がつかないと、いつの間にか加害者になることもある。本来はいじめをなくそうという努力をするべきなのだが、いつの間にか加害者になることもある。だからいじめは放置してもいいことではない。いじめの被害者が悪いという説はいつもたびたび登場してくる。いじめ被害者のことを綿密に調査し、あれやこれやと欠点を並べ立て、すべていじめの被害者に落ち度があるという結論に導こうとする傾向がある。こういう卑劣なことをするのはもちろんいじめ加害者グループであり、いじめ常習犯なのだが、学校や教育委員会も何もしたくないので、そういうことに加担したりする。本来はいじめの調査をするべきなのに、いじめ加害者は放置しておいて、いじめ被害者を厳重に調査し、あれやこれやとミスや欠点や性格の問題を取り上げる。そして必ず被害妄想に持ち込む。すると、自分達の対面も保たれるし、何もしなくてもいい。すべてはいじめ被害者が悪いとなる。これは学校だけでなく職場でも地域社会でも同じだ。これが日本のシステムであり、日本の悪い風習であり、日本人の限界でもある。だから日本は世界のリーダーにはなれない。猿の社会でも、人間社会と同じようにいじめはある。だが、強いまともなリーダーのボス猿がいれば、組織の統率を図る。いじめは許さないという強い方針と熱意で、ボス猿がきちんと睨みをきかせるといじめはほとんどない。全くないということはないが即座に対応する。ところが、猿の社会でもいい加減なあやふやなリーダーがボス猿だと、いじめが蔓延しやすい。昔の日本の学校にはボス猿のような強いリーダーがいた。餓鬼大将というか、学校を裏で取り仕切るまとめ役がいた。つまり、強い統率力をもってすべてを支配していたのだ。昔もいじめはあったが教師とは別にこの生徒のリーダーが管理監督の役割を果たしていたのだ。それが今はなくなった。そういうリーダーが消滅したのだ。それで卑劣ないじめが蔓延するようになった。やはり、教師とか教育委員会とか文部科学省とかそういう連中ではどうにでもできない子供だけの世界というものがある。もちろんそれは警察でも対応できない。それが近代社会になり、つまらないことで次々に生徒のリーダーが取り締まりを受け、消えていった。その影響が大きい。学校にはPTAもあるし、生徒委員会もあるのだが、こういうのはすべて学校の教師の奴隷でしかなく、何の意味もない。いわゆる形だけのもので、何の権限もない。いじめをなくすにはこういうリーダーの存在も重要だ。頼んでもいないのに、いじめのターゲットにされ、平穏な生活を破壊され、とんでもない恐怖と失意の日々を送ることになった人には納得がいないことだと思う。しかし、何よりも重要なのは自分自身の命であり、自分の平穏な日常生活である。それで納得がいかないと思うが、これは日本全体の病だとして、何よりも自分の安全を確保してほしい。自分は何も悪いことをしていないのに、どうしてもこんな目に合うのかわからないと思うことだろう。もちろんいじめ加害者が悪いし、いじめを放置して何もしない学校側や教育委員会や文部科学省が悪い。だが、あえてそれでも自分自身を守るためにあらゆる対策をとってほしい。各相談所に相談をするのもいいし、不登校もこの場合はやむを得ない。ただし、出社拒否となると、即座に解雇になる恐れがあり、生活ができなくなる恐れがある。それで厳しい対応を強いられるかもしれないが、その場合でも、やはり自分自身を守ってほしい。最後にあなたを守ることができるのは、学校でも教育委員会でも文部科学省でも警察でも地域社会でもなく、あなた自身だから。いじめ加害者に復讐したいという気持ちはあるかもしれないが、それよりもまずは自分自身の安全を確保してほしい。いじめ問題はいじめ被害者の落ち度によるものではなく。いじめがはびこる組織の落ち度である。またいじめがある社会の落ち度であり、いじめ被害者の落ち度ではない。いじめ問題の解決をするべき責任者はいじめ被害者ではない。それは組織の責任であり、社会の責任である。いじめ常習犯は幸福ではない。普通のまともな人間であれば、いじめをして幸福であるはずがない。いじめ加害者もまた不幸である。そしていじめ常習犯の真の狙いとは、いじめのターゲットの日常生活を破壊することではなく、組織を破壊することが目的である。いじめ加害者は現状に満足しておらず、いじめという卑劣な手段で、自分の存在感を示したいのだ。しかし、いじめは隠れてやるしかない。自分の正体を隠し、次々に犠牲者を生み出す。だからどんなにいじめをしても、満足感は得られない。むしろどんどん卑劣になっていくだけだ。それがいじめの本質であり、いじめはなくさねばならない。いじめに追従する者達も消えねばならない。それは当然のことだ。だから何としても、自分はいじめに関係していないとしなければならない。そういう理由でいじめ問題の調査は進まない。それがいじめの本質だからだ。まさにいじめというにはジレンマであり、究極の組織のブラックホールだ。
http://www.asyura2.com/13/nametoroku7/msg/814.html
6. 赤かぶ[9663] kNSCqYLU 2019年4月14日 10:52:03 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[315]
ホテルでの後援会の資金集めパーティ「桜を観る会前夜祭」もあるらしい。「桜を観る会」で国民の血税を散財し、裏で紛らわしい「桜を観る会前夜祭」で昼の部招待お礼の選挙資金集めパーティらしい。要は大嘘つき夫婦との一緒のお写真代と。エゲツなくマスゴミはこのカラクリを知ってて報道しない。 https://t.co/9mG23o4LDx
— 大岡律(Tadashi Ohka) (@oooooka14) 2019年4月13日
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/626.html#c6
14. スポンのポン[11089] g1iDfIOTgsyDfIOT 2019年4月14日 10:52:33 : YLRU9o6eFk : dUpJOXhqbEFjRlU=[269]
■ゴミウヨどもが野党のヒーローをけなす理由
そんなことはわかりきっている。
野党の支持を増やさないためだ。
菅さん、野田さん、鳩山さん、枝野氏は本来ならばヒーロー的な人物だ。
そのことに国民が気づいたら嘘つきしかいない自民は一気に支持を失う。
それを恐れてゴミウヨどもが彼らにあらゆる難癖をつけまくって
悪人に仕立て上げているだけだ。
ゴミウヨどもが野党支持者になりすまして
ばらまくバカバカしいデマにだまされ乗せられる御仁の
馬鹿さ加減につける薬はない。
■何がトロイの木馬だ
菅さんや野田さんがトロイの木馬だと言うなら
実際にその役割を見事に果たしたのが他ならぬ小沢氏であることに
誰が反論できるか。
2007年には連立の提案をして崩壊寸前の自民政権に助け舟を送り、
その後にわざわざ「民主党には政権担当能力がない」という発言までしている。
2012年には50人もの議員を連れて離党して民主党政権に止めを刺した。
小沢氏のしたことこそが見事なまでのトロイの木馬であることなど
誰の目にも明らかではないのか。
明白な利敵行為をした小沢氏を
菅さんや野田さんが嫌うことに何の不思議があるか。
こういう事実をごまかすためにゴミウヨどもが
菅さんや野田さんをトロイの木馬などという
バカバカしいデマを流していることは明々白々だ。
自民の売国傀儡をごまかすために
「野党が反日」などと事実の間逆を言うのとまったく同じ構図である。
■考え方に異論はあっても
菅さん野田さんの消費税に悪意などかけらもない。
その目的が国のため国民のためであることに異論はないはず。
消費税をどうしようと菅さんも野田さんも
その金を一円たりとも自分の財布に入れるわけではない。
民主党と自民党では消費税の実態が
根本からまったく異なっている事実を無視して
消費税を口実に菅さん野田さんを批判するのは
とにかく何でもいいから彼らを悪人にしたいための
ただの口実に過ぎない。
■何が悲しくて野党政治家を批判をするのか
批判すべきウジ虫政治家は自民に山ほどいる。
原発事故も消費税も
原因はすべて自民党のでたらめな政治が作ってきたものだ。
そのでたらめな利権政治のために
この国の国民がどれほどの被害を受け苦しめられているのか。
世界には医療も教育もすべてまったく無料な国が多くある。
この国では高校生が進学資金のために
深夜のコンビニでアルバイトをしている。
野党の政治家などを批判する時間があるならその一分一秒も惜しんで
自民のウジ虫どもこそを批判しようとするのが正常な理性ではないのか。
http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/661.html#c14
5. 中川隆[-10770] koaQ7Jey 2019年4月14日 10:52:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1277]
ニーチェの思想 2006-07-10
https://blog.goo.ne.jp/journal008/e/c774a8819e1f564fac5d9c5324a64aaf
ソクラテス以前も含むギリシア哲学やスピノザやショーペンハウアーなどから強く影響を受け、その幅広い読書に支えられた鋭い批評眼で西洋文明を革新的に解釈した。実存主義の先駆者、または生の哲学の哲学者とされる。近代の終焉を告げる思想家ともされる。
神、真理、理性、価値、権力、自我などの既存の概念を逆説とも思える強靭な論理で解釈しなおし、デカダンス、ニヒリズム、ルサンチマン、超人、永劫回帰などの独自の概念によって新たな思想を生みだした。
そのなかには、有名な永劫回帰(永遠回帰)説がある。古代ギリシアの回帰的時間概念を借用して、世界は何か目標に向かって動くことはなく、現在と同じ世界を何度も繰り返すという世界観をさす。これは、生存することの不快や苦悩を来世の解決に委ねてしまうクリスチャニズムの悪癖を否定し、無限に繰り返し、意味のない、どのような人生であっても無限に繰り返し生き抜くという超人思想につながる概念である。
「神は死んだ」と宣し、西洋文明が始まって以来、哲学・道徳・科学を背後で支え続けた思想の死を告げた。
それまで世界や理性を探求するだけであった哲学を改革し、現にここで生きている人間それ自身の探求に切り替えた。自己との社会・世界・超越者との関係について考察し、人間は理性的生物でなく、恨みという負の感情ルサンチマンによって突き動かされていること、そのルサンチマンこそが苦悩や矮小化の原因であり、それを超越した超人をめざすことによって解決されるべきとした。
その思想は、ナチスのイデオロギーに利用されたが、多くのニーチェ主義者が喝破していたように、それはニーチェ哲学の曲解、通俗化でしかなかった。そもそもニーチェは、反ユダヤ主義に対しては強い嫌悪感を示しており、妹のエリーザベトが反ユダヤ主義者として知られていたベルンハルト・フェルスターと結婚したのち、1887年には次のような手紙を書いて叱責している。
お前はなんという途方もない愚行を犯したのか――おまえ自身に対しても、私に対してもだ! お前とあの反ユダヤ主義者グループのリーダーとの交際は、私を怒りと憂鬱に沈み込ませて止まない、私の生き方とは一切相容れない異質なものだ。……反ユダヤ主義に関して完全に潔白かつ明晰であるということ、つまりそれに反対であるということは私の名誉に関わる問題であるし、著書の中でもそうであるつもりだ。『letters and Anti-Semitic Correspondence Sheets』(引用者注:ニーチェの思想を歪曲して利用した反ユダヤ主義文書らしい)は最近の私の悩みの種だが、私の名前を利用したいだけのこの党に対する嫌悪感だけは可能な限り決然と示しておきたい。
また、1889年1月6日ヤーコプ・ブルクハルト宛てのおよそ気が確かだと思われる最後の書簡は、「ヴィルヘルムとビスマルク、全ての反ユダヤ主義者は罷免されよ!」で結んである。主著『善悪の彼岸』では「ドイツ的なもの」とその喧伝者への批判に一章を割き、死後に刊行された草稿ではドイツ人のいう「偉大な伝統」なるものを揶揄して「ユダヤ人こそがヨーロッパで最も長い伝統をもつ、最も高貴な民族である」と、さらには「反ユダヤ主義にも効能はある。民族主義国家の熱に浮かされることの愚劣さをユダヤ人に知らしめ、彼らをさらなる高みへと駆り立てられることだ」とまで書いており、ヒトラーはおろかナチス高官の誰一人としてニーチェをまともに読んですらいなかったことは自明である。
にもかかわらずナチスに悪用されたことには、ナチスへ取り入ろうとした妹エリーザベトが、自分に都合のよい兄の虚像を広めるために非事実に基づいた伝記の執筆や書簡の偽造をしたり、遺稿『力への意志』が(ニーチェが標題に用いた「力」とは違う意味で)政治権力志向を肯定する著書であるかのような改竄をおこなって刊行したことなどが大きく影響している。しかし、たとえこれほどの悪意的な操作がなかったとしても、〈善悪の彼岸〉〈超人〉〈力への意志〉など、文字面だけを見れば強権に迎合するものとも見えかねないキーワードをニーチェ自身が多用していたことも問題を紛糾させた一因である。
ニーチェの思想がナチズムや反ユダヤ主義と相容れないものであるという主張は、第二次世界大戦前からすでになされており、比較的早いものとしてはジョルジュ・バタイユをはじめピエール・クロソウスキー、アンドレ・マッソン、ロジェ・カイヨワらによる同人誌『無頭人(アセファル)』(1936年 - 1939年)などが有名である。
https://blog.goo.ne.jp/journal008/e/c774a8819e1f564fac5d9c5324a64aaf
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/347.html#c5
6. 2019年4月14日 10:53:18 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[544]
鳩山由紀夫のトリチウム発電の真相は【NET TV ニュース】
.
JRPtelevision
2019/04/13 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=i-gLVP6HEgA
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/453.html#c6
11. 22A[1071] glGCUUE 2019年4月14日 10:55:12 : LKXRYf922A : ZGRUU0wxY3FvbVk=[83]
>>9 日高見さん
『樹脂氏』?(笑)
おそらくは,「重視し」の誤記と思われます。
12. 2019年4月14日 10:55:29 : MtrYtEHZzY : aGRleFU5cmVlaVU=[84]
>山本太郎が安倍政治を終わらせる一手に出た!
期待しないで待ちましょう!
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/618.html#c12
56. 2019年4月14日 10:57:51 : 4BEw1pJ3kg : MWlkeGFFWmxnUUk=[6]
49
独善姿勢全開だな。
お前のその姿を面白がって見ている人は大勢いるからもっとやれ―。
いろいろ書こうとしたら、似たのがあるから、ペンネつけて投稿しろとの強制がかかったのでやめとくことにした。
一晩寝かしたカレーはうまかったよー、甘酢ラッキョが合うねぇ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/595.html#c56
57. 2019年4月14日 10:59:05 : 4BEw1pJ3kg : MWlkeGFFWmxnUUk=[7]
49
独善姿勢全開だな。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/595.html#c57
20. 2019年4月14日 11:00:24 : 32gaobLF6I : WlBpTm96Rmw1dnM=[133]
■国交&防衛利権村の重要ビジネスですから。
利権村の事なら、公明党の石井国交大臣に聞いてみるといいですよ。(^_^)
●『カネが何千億かかろうとも辺野古移設を進める「利権村」の正体』
https://www.mag2.com/p/news/393320?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000125_sat&utm_campaign=mag_9999_0413&l=rdj0974ad0
−−−−−−−−−−
(略)
そして、その大プロジェクトに群がった利権集団が、事業規模を拡大すべく政治家と防衛官僚、米軍関係者を動かしてきた。
“基地利権村”のメンバーは、辺野古の工事を受注している大成建設、五洋建設をはじめとする大手ゼネコンや、それらと共同企業体(JV)を組む地元の土木建設会社など。いずれも防衛省から天下りを多数受け入れている企業群だ。その資金や票をあてにしている地元政治家らも含めていいだろう。
2016年1月3日付の朝日新聞は、防衛省が直近の2年間に発注した辺野古移設事業の8割にあたる730億円分を、同省・自衛隊の天下り先企業や共同企業体が受注、辺野古受注業者10社が、工事入札前の2014年だけで、6,300万円を自民党に献金していた、と報じた。
沖縄防衛局は、かつての那覇防衛施設局である。基地などの軍事施設をかかえ国交省と並ぶ公共工事の大発注元である防衛施設庁の地方組織だ。工事を各企業に割り振っていく防衛施設庁の官僚は、天下り先にこと欠かない。
それゆえ企業との癒着、腐敗は進み、案の定、談合事件など不祥事が相次いで、防衛施設庁は2007年9月1日に廃止、防衛省に統合された。それにともなって、那覇防衛施設局が沖縄防衛局に改組された。
それでも、いまだに天下り、癒着の構造は変わらない。
(略)
−−−−−−−−−−−−−−
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/606.html#c20
9. 2019年4月14日 11:01:01 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[545]
【市民がつくる地方自治2019】街づくりを問う:神田順さん(東京都大田区長選)
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デモクラシータイムス.
2019/04/13 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=NyH82cKoaCg
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/603.html#c9
58. 2019年4月14日 11:01:59 : 4BEw1pJ3kg : MWlkeGFFWmxnUUk=[8]
56 57は、55の投稿時にエラーメッセージ対応の下手さ加減のせいで不要なものがアップされました。すみません。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/595.html#c58
13. 2019年4月14日 11:04:57 : VXN9sU9UEw : WEFmSThpV3ovaTY=[2]
サンデーモー◯ングでさえ、山本太郎さんの自由党離党、れいわ新選組の話題に全く触れない。
少しでも触れれば皆が調べてしまうから一切触れないように言われているのだろう。
出演者に匂わせるくらいの発言をしてくれる事を期待したいが…。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/618.html#c13
38. 一般ピープルぱんぴー[-226] iOqUyoNzgVuDdoOLgs@C8YLSgVs 2019年4月14日 11:05:09 : kxk7MnCbWU : d1N5Q0JNaG5NNEk=[-820]
>>37
いよいよ今週の水曜日に発売ですか。
https://www.youtube.com/watch?v=_OVEaHuPjQw&feature=youtu.be
令和維新の幕開けですね。
今月末の6Thも楽しみですね。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm33202867
https://idolmaster.jp/event/million6th/liveviewing.php
もうチケットはとれないけれどライブビューイングなら。
5. 2019年4月14日 11:05:12 : Eje8kle4x2 : U3FTT2s0YU5qams=[20]
これもから何かと金もいる事だし、親の懐具合を察した大学側が気をきかして、リクルートスーツで出来るだけ出て来るように事前に声掛けでもしたのかと思ったが、どうもそうではない様だ。
お祝いの場が真っ黒に塗りつぶされた中で祝辞を聞く新入生たちの顔からは、何だか希望に満ちた表情というのは感じ取れない。
どこぞのカルト宗教団体の若者入党式かと思った。それとも全国チェーンの葬儀会社の入社式とか?
没個性、脱個性、この1枚の写真で早稲田のイメージが変わった人は多かろう。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/605.html#c5
8. 中川隆[-10769] koaQ7Jey 2019年4月14日 11:05:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1278]
ドイツとロシアにはさまれた国々、ポーランド、ベラルーシ、ウクライナ、バルト諸国、西部ソ連地域(=ブラッドランド)において、ヒトラーとスターリンの独裁政権は、1933年〜1945年の12年間に1400万人を殺害した。
ブラッドランド : ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実 – 2015/10/15
ティモシー スナイダー (著), Timothy Snyder (原著), & 1 その他
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89-%E4%B8%8A-%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3-%E5%A4%A7%E8%99%90%E6%AE%BA%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F-%E5%8D%98%E8%A1%8C%E6%9C%AC/dp/4480861297
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89-%E4%B8%8B-%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3-%E5%A4%A7%E8%99%90%E6%AE%BA%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F-%E5%8D%98%E8%A1%8C%E6%9C%AC/dp/4480861300/ref=sr_1_fkmrnull_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3+%E5%A4%A7%E8%99%90%E6%AE%BA%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F&qid=1555198794&s=books&sr=1-1-fkmrnull
▲△▽▼
【犠牲者1400万!】スターリンとヒトラーの「ブラッドランド」1933〜1945
http://3rdkz.net/?p=405
筑摩書房の「ブラッドランド ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実」(ティモシー・スナイダー著)によれば、ドイツとロシアにはさまれた国々、ポーランド、ベラルーシ、ウクライナ、バルト諸国、西部ソ連地域(=ブラッドランド)において、ヒトラーとスターリンの独裁政権は、1933年〜1945年の12年間に1400万人を殺害した。この数字は戦争で死亡した戦死者は一人も含まれていない。戦闘による犠牲者ではなく、両政権の殺戮政策によって死亡した人々だ。犠牲者の大半はこの地域に古くから住まう罪もない人々で、一人も武器を持っておらず、ほとんどの人々は財産や衣服を没収されたうえで殺害された。
「ブラッドランド」には、ルーマニア、ハンガリー、ユーゴスラヴィア、ナチ西部占領地域は含まれていない。ルーマニアではファシスト政権の反ユダヤ政策により、強制収容所や移送中の列車の中で30万人が死亡したが、これはナチやソ連政府とは無関係な殺害政策である。ハンガリーでは戦争末期に40万人のユダヤ人がアウシュビッツに送られて死亡したが、ソ連は関与していない。ユーゴではナチ傀儡「クロアチア独立国」により数十万人のユダヤ人やセルビア人が殺害されたが、ユーゴがソ連に支配されたことはない。フランスでも反ユダヤ政策によりユダヤ人が絶滅収容所に送られたが、「ブラッドランド」からは外れる、とのこと。
その理由は、あくまで上記のようにポーランド、ベラルーシ、ウクライナ、バルト諸国、西部ソ連地域のみに的を絞っているからだ。これらは戦前にはソ連に、戦間期にはナチスの大量殺人政策に痛めつけられた地域である。双方の無慈悲なテロに晒され夥しい数の人が死んだ”流血地帯”である。
筑摩書房「ブラッドランド」を読み解きながら、この地域で一体何が起こったのかまとめたい。
ブラッドランド=”流血地帯”はどういう意味を持つか
ブラッドランドは…
・ヨーロッパユダヤ人の大半が住んでいた
・ヒトラーとスターリンが覇権をかけて争った
・ドイツ国防軍とソ連赤軍が死闘を繰り広げた
・ソ連秘密警察NKVD(内務人民委員部)とSS(ナチス親衛隊)が集中的に活動した
…地域である。
ブラッドランドにおける主な殺害方法
1400万人殺したといっても、高度なテクノロジーは一切使われておらず、野蛮な方法であった。
ほとんどは人為的な飢餓による餓死である。
その次に多いのは銃殺である。
その次に多いのはガス殺である。
ガスも高度なテクノロジーとは無縁であった。ガス室で使用されたガスは、18世紀に開発されたシアン化合物や、紀元前のギリシャ人でさえ有毒だと知っていた一酸化炭素ガスである。
ウクライナの人為的飢餓テロー犠牲者500万人
1929年〜1933年にかけて餓死したウクライナ農民の死亡率。赤は25%以上。ほぼ全滅した村も多くあった。
1930年代初頭、第一次五か年計画、集団農場化を焦るスターリンは、反抗的なウクライナ農民を屈服させるために飢餓を利用した。
年間770万トンにも及ぶ血も涙もない食糧徴発作戦により、少なくとも500万人のウクライナ農民が人為的な飢餓に追い込まれて死亡した。
食料徴発隊は共産党員、コムソモール、地元の教員・学生、村ソヴィエトの理事や議員、OGPU(合同国家政治保安部)で構成された《ブリガーダ》と呼ばれる作業班で、ほとんど盗賊と変わらなかった。作業班は家から家へと渡り歩き、家の中を隅から隅まで探し、屋根裏や床を破壊し、庭を踏み潰し、棒を突っ込んで穀物を探した。
村でも街でも国の組織にハッパをかけられ、残虐行為が広がっていた。
http://3rdkz.net/?p=405
ある妊娠中の女性が小麦を引き抜いたとして板切れで打ちすえられ死亡した。
三人の子供を抱えた母親は集団農場のじゃがいもを掘り出したとして警備員に射殺された。子供たちは全員餓死した。
ある村では穀物をむしり取ったとして7人の農民と14歳と15歳の子供達3人が銃殺された。
《ブリガーダ》は狂ったように食物を探しまわり、飢餓によって手足の浮腫が生じていない農民の家を怪しんで捜索した。しまいにはサヤエンドウ、ジャガイモ、サトウダイコンまでも取り上げた。餓死したものたちも瀕死の者たちも一緒になって共同墓地に放り出された。
人々の餓死は1933年初春に最高潮に達した。
“
雪が解け始めたとき、本物の飢餓がやってきた。人々は顔や足や胃袋をふくらませていた。彼らは排尿を自制できなかった・・。今やなんでも食べた。ハツカネズミ、ドブネズム、スズメ、アリ、ミミズ・・骨や革、靴底まで粉々にした。革や毛皮を切り刻み、一種のヌードル状にし、糊を料理した。草が生えてくるとその根を掘り出し葉や芽を食べた。あればなんでも食べた。タンポポ、ゴボウ、ブルーベル、ヤナギの根、ベンケイソウ、イラクサ・・
”
33年の冬までに、ウクライナの農民人口2000〜2500万人のうち、4分の1から5分の1が死んだ。
彼らは孤独のまま、極めて緩慢に、なぜこんな犠牲になったのかという説明も聞かされずに、自分の家に閉じ込められ、飢えたまま置き去りにされ、ぞっとするような死に方をしていったのだ。
1345345447_959eb1e91e65[1]
“
ある農家はまるで戦争であった。みんな他を監視していた。人々はパンのかけらを奪い合った。妻は夫と、夫は妻といがみ合った。母は子供を憎んだ。しかし一方では最後の瞬間まで、神聖犯すべからざる愛が保たれていた。四人の子供を持った母親・・彼女は空腹を忘れさせようとして子供におとぎ話や昔話を聞かせてやった。彼女自身の舌は、もうほとんど動かないのに、そして自分の素手の腕さえ持ち上げられないのに、子供らを腕の中で抱いていた。愛が、彼女の中に生きていた。人々は憎しみがあればもっと簡単に死ねることを悟った。だが、愛は、飢餓に関しては、何もできなかった。村は全滅であった。みんな、一人も残っていなかった。
”
大粛清ー犠牲者70万人以上
greatpurge
ウクライナ大飢饉が一息ついた1934年1月、ナチスドイツとポーランドが不可侵条約を結んだ。当時のソ連はドイツ、ポーランド、日本という3つの宿敵に囲まれている形であった。ドイツとポーランドが手を結んだ今、ソビエト領内のポーランド人や少しでもポーランド人と関わりを持つ者は全てスパイとなった。
同年12月、レニングラード党第一書記キーロフが暗殺された。彼はスターリンにつぐナンバー2の権力者だった。スターリンはこれを最大限利用し、国内に反逆勢力がいるということを強調した。あたかも陰謀が常に存在するかのように。だがキーロフ暗殺の黒幕はスターリンその人であることが疑われている。
また、スターリンは集団農場化の大失敗によって引き起こされたウクライナの大飢饉を、外国のスパイ勢力の陰謀のせいだと主張した。
1936年、スターリンの妄想に付き従うものは重臣たちにさえ多くなかった。そんな中、ポーランド人のニコライ・エジョフという男がスターリンによってNKVD長官に任命されると、この男は反体制派とされる人々を嬉々として自ら拷問にかけ、手当たり次第にスパイであると自白させて銃殺にした。
1937年にはスターリンに歯向かうものは国内にいなかったが、依然政敵のトロツキーは外国で健在であり、ドイツとポーランドと日本という、いずれもかつてはロシア帝国やソビエト赤軍を打ち負かした反ソ国家に囲まれていた。スターリンは疑心暗鬼に囚われた。ドイツとポーランドと日本が手を携えて攻めてくるかもしれない……トロツキーが(かつてレーニンがそうしたように)ドイツ諜報機関に支援されて劇的にロシアの大地に帰還し、支持者を集めるのではないか……今こそ一見無害に見える者たちの仮面をはぎ取り、容赦なく抹殺するのだ!1937年の革命20周年の記念日に、スターリンは高らかにそう宣言した。
ポーランド人やドイツ人、日本人、またはそのスパイと疑われた人々や、元クラーク(富農)や反ソ運動の嫌疑により、約70万人の国民がスターリンとエジョフのNKVDによって銃殺された。また数え切れないほどの人々が拷問や流刑の過程で命を落とした。
粛清の範囲は軍や共産党やNKVDにまで及び、国中がテロに晒された。
殺された一般国民は全員、荒唐無稽な陰謀論を裏付けるために拷問によって自白を強要された無実の人々であった。
大粛清開始時のNKVD上級職員の3分の1はユダヤ人であったが、1939年には4%以下となっていた。スターリンは大粛清の責任をユダヤ人に負わせることを企図し、事実ヒトラーがそう煽ったように、後年ユダヤ人のせいにされた。こうしてのちに続く大量虐殺の布石がうたれたのである。
ポーランド分割ー犠牲者20万人以上
Soviet_and_German_Troops
1939年ブレスト=リトフスク(当時はポーランド領)で邂逅する独ソの将兵。両軍の合同パレードが開催された。
1939年9月中旬、ドイツ国防軍によってポーランド軍は完全に破壊され、戦力を喪失していた。極東においてはノモンハンにおいてソ連軍が日本軍を叩き潰した。その一か月前にはドイツとソ連が不可侵条約を結んでいた。世界の情勢はスターリンが望むままに姿を変えていた。
ヒトラーはポーランド西部を手に入れて、初めての民族テロに乗り出した。
スターリンはポーランド東部を手に入れて、大粛清の延長でポーランド人の大量銃殺と強制移送を再開した。
ドイツ国防軍の末端兵士に至るまで、ポーランド人は支配民族(=ドイツ人)に尽くすための奴隷民族であると教えられた。ドイツ将兵はポーランド人を気まぐれに虐待し、ドイツ兵一人が傷つけば身近なポーランド人を報復として数百人規模で銃殺した。また、ドイツ兵は平然とポーランド女性やユダヤ人女性を強姦した。銃声が聞こえれば付近の村人をフェンスの前に並ばせて皆殺しにした。またポーランド軍捕虜から軍服を奪い去り、ゲリラと決めつけて問答無用に銃殺にした。ポーランドにはユダヤ人が数多くいたが、ドイツ兵は彼らも気まぐれに虐待を加え、婦女子を強姦し、村人を銃殺し村を焼き払った。また、ドイツ空軍は開戦以来都市に無差別の爆撃を加え続け、戦闘の混乱により東に逃げる人々の列に機銃掃射を加えて楽しんだ。
1939年末までにドイツ兵に殺されたポーランド民間人は45000人に上った。
http://3rdkz.net/?p=405&page=2
戦後はドイツ軍政と、諜報機関のトップであるラインハルト・ハイドリヒによって編成されたナチス親衛隊の移動抹殺部隊により、ポーランドのエリート階層は根絶やしにされ、銃やガスや人為的飢餓でのきなみ絶滅の憂き目にあった。これは「AB行動」と呼ばれる。
ヒトラーの目的はポーランドをドイツの人種差別主義者の理想通りの世界とすること、社会からドイツの支配に抵抗する力を奪うことだった。とはいえ、当時のドイツの殺戮班はこの手のテロにまだ不慣れで、NKVDほど効率的に敵を排除することができず、総督府領内で徐々にレジスタンス活動が活発化して行く。
ソ連の場合、チェーカーやゲーペーウーを前身に持つエリートテロ組織であったNKVDや、革命初期の内戦期からテロの執行機関であった赤軍がもっとうまくやった。
ソ連軍は9月中旬、50万の大軍勢を持って、既に壊滅したポーランド軍と戦うために、護る者が誰もいなくなった国境を超えた。そこで武装解除したポーランド将兵を「故郷に帰してやる」と騙して汽車に乗せ、東の果てへ輸送した。
ポーランド将校のほとんどは予備役将校で、高度な専門教育を受けた学者や医師などの知識階級だった。彼らを斬首することにより、ポーランドの解体を早めることが目的だった。
同じころNKVDの職員が大挙してポーランドに押し寄せた。彼らは10個以上の階級リストを作成し、即座に10万人以上のポーランド民間人を逮捕。そのほとんどをグラーグ(強制収容所)へ送り、8000人以上を銃殺した。またすでに逮捕されたポーランドの高級将校たちを片っ端から銃殺にし、ドイツの犯行に見せかけた。そして家族をグラーグへ追放した。銃殺された者は20000人以上、将校の関係者としてグラーグへ送られた者は30万人以上とされる。そのほとんどは移送中の汽車の中や、シベリアやカザフスタンの収容所で命を落とした。
独ソ双方から過酷なテロを受けたポーランドでは、20万人が銃殺され、100万人以上が祖国を追放された。追放された者のうち、何名が死亡したかはいまだ未解明である。
独ソ開戦ー犠牲者?
horocaust
ドイツは第一次大戦で英軍の海上封鎖により76万人が餓死した苦い記憶を持つ。その歴史を熟知していたヒトラーは、食糧不安を解消するためになんとしてもウクライナが欲しかった。ウクライナはソ連の穀物生産の90%をしめるヨーロッパ有数のカロリー源であった。ヒトラーは東方総合計画を策定した。これは端的にいえばウクライナを占領し、農民を全て餓死させ、空白になった土地にドイツ人を入植させる。こういうものだった。
ドイツの計画立案者たちは、33年のウクライナ大飢饉に倣い、集団農場を使って農民を餓死させる計画を立てた。また、戦争によって拡大した領土に住まうドイツ人や前線に送るドイツ兵に食糧を効率的に供給するために、スラブ人やユダヤ人から食べ物を取り上げ、餓死させる計画を立てた。これはつまり、ソ連地域の大都市を破壊し、森に帰すことで冬の寒さに晒し、1942年の春までに3000万人を餓死させるというものだった。
しかし、戦況が思ったよりも長引き、ドイツ国防軍は苦戦し、進軍が遅れたために計画通りにはいかなかった。都市や集団農場の住民を殺して食糧源がなくなれば戦況は壊滅的に悪化するだろう。このような事情に加え、ナチス親衛隊やドイツ国防軍にソ連NKVDほどの実力はなかった。実際には飢餓計画は実行不可能だったのである。しかし、ドイツ国防軍に捕らえられた300万のソビエト兵捕虜は、冬の荒野に鉄条網を張り巡らせただけの収容所ともいえぬような場所に拘禁され、食べ物を与えられずほとんど全員が餓死した。またドイツ国防軍やナチス親衛隊は、50万人の捕虜を銃殺し、260万人の捕虜を餓死させるか、移送中に死に至らしめた。初めから殺すつもりだったのだ。犠牲者は310万人ともいわれる。
また、ドイツ兵はポーランド人よりもさらに劣等な人種としてロシア人を見ていた。ドイツ兵は彼らをためらうことなく銃殺したが、このような民間人に対する犯罪行為は、バルバロッサ命令という形で合法とされた。
また、コミッサール命令という政治将校、共産党員、赤軍将兵、または市民のふりをしたゲリラは問答無用に処刑して良いことになっていた。この定義にユダヤ人が含まれるようになると殺戮は拡大した。犠牲者はあまりにも膨大で、はっきりとした数字は未解明である。
1941年の9月までにドイツ軍が包囲した、ソビエト北の要衝レニングラードでは本格的な兵糧攻めが行われた。900日間にわたる包囲戦により、100万人の市民が餓死した。ヒトラーは東方総合計画により、レニングラードを完全に破壊して更地にしたうえでフィンランドに引き渡すつもりだった。はじめから住民を全て殺すつもりだったのである。包囲下のレニングラードでもNKVDは微塵も揺らぐことなく健在で、裏切り者を探し回っては銃殺していた。レニングラード市民は独ソ双方から過酷なテロを受けたのである。
また、1944年のワルシャワ蜂起では、20万人の市民が戦闘の巻き添えになって死亡し、70万人の市民が市内から追放された。
ホロコーストー犠牲者540万人
holocaust2
ホロコーストはバルト諸国のリトアニアから開始された。ナチス親衛隊はリトアニアやラトヴィアで現地民を扇動してポグロムを引き起こし、ユダヤ人やNKVD、共産党員を殺害。ドイツ軍や警察はユダヤ人の成人男性をスパイやゲリラと見なして銃殺した。
1941年の8月ごろになると、ヒトラーは既にソ連への奇襲作戦が失敗し、戦争終了を予定していた9月中旬までにモスクワを占領することは不可能そうであると悟った。総統はせめてユダヤ人を皆殺しにすることを考えた。こうしてユダヤ人の女性や子供・老人がゲリラの定義の中に含まれた。
ポーランドの時と同じように、ソ連の指導者たちを排除するため、保安諜報部(SD)と警察の特殊部隊が編成されていたが、彼らの任務はいつしかユダヤ人を全て殺すことへと変化して行った。SDと警察の移動抹殺作戦により、リトアニアのユダヤ人20万人のうち19万5千人が銃殺された。その他の地域でも気の狂ったような大量銃殺が繰り広げられ、その凶行をとめることができる者はいなかった。全ては総統命令として正当化されたのである。
ウクライナ、ベラルーシ、西部ソ連地区でも状況は似たようなものだった。ドイツ軍が版図を広げるたびに移動抹殺隊が影のように現れ、現地徴集兵を雇ってユダヤ人や共産党員、精神障害者や同性愛者を手当たり次第に銃殺した。ウクライナのキエフではたった2日で3万人以上のユダヤ人婦女子が銃殺され、ベラルーシでは過酷なパルチザン戦が繰り広げられ、国民の4分の1が巻き添えになって殺された。移動抹殺作戦の犠牲者は100万人以上と推計される。
http://3rdkz.net/?p=405&page=3
ポーランドには6つの絶滅収容所が設置され、ヨーロッパ各地からユダヤ人や政治犯、思想犯、同性愛者や障害者がかき集められて、飢餓や強制労働や銃やガスによって命を絶たれた。犠牲者は250万人を超える。
ホロコーストの結果、ヨーロッパの全ユダヤ人のうち3分の2が殺害され、なかでもポーランドの被害が最も深刻で、90%以上、300万人のユダヤ人が絶滅された。
抵抗の果てに
redarmyrape
戦争後期、ソ連軍はドイツ軍を打ち破って東プロイセンへ侵入した。そして彼らは目に付く全ての女性を強姦しようとした。その時点でドイツ成人男性の戦死者数は500万人にのぼっていた。残った男性はほとんど高齢者や子供で、彼らの多くは障害を持っていた。女性たちを守る男はいなかった。強姦被害にあった女性の実数は定かではないが数百万人に及ぶと推定され、自殺する女性も多かった。
それとは別に52万のドイツ男性が捕えられて強制労働につかされ、東欧の国々から30万人近い人々が連行された。終戦時までに捕虜になり、労役の果てに死亡したドイツ人男性は60万人に上った。ヒトラーは民間人を救済するために必要な措置を一切講じなかった。彼は弱者は滅亡するべきだと思っていた。それはドイツ民族であろうと同じだった。そして彼自身も自殺を選んだ。
ヒトラーの罪を一身に背負わされたのが戦後のドイツ人であった。新生ポーランドではドイツ人が報復や迫害を受け、次々と住処を追われた。ポーランドの強制収容所で死亡したドイツ人は3万人と推計される。1947年の終わりまでに760万人のドイツ人がポーランドから追放され、新生ポーランドに編入された土地を故郷とするドイツ人40万人が移送の過程で死亡した。
戦間期のスターリンの民族浄化
独ソ戦の戦間期には、対独協力の恐れがあるとみなされた少数民族の全てが迫害を受けた。
1941年〜42人にかけて90万人のドイツ系民族と、9万人のフィンランド人が強制移住させられた。
1943年、ソ連軍がカフカスを奪還すると、NKVDがたった1日で7万人のカフカス人をカザフスタンとキルギスタンに追放した。更にNKVDはその年の12月には、2日間で9万人のカルムイク人をシベリアへ追放した。
1944年にはNKVD長官ベリヤが直接指揮を執って、47万人のチェチェン人とイングーシ人をわずか一週間で狩り集めて追放した。一人残らず連行することになっていたので、抵抗する者、病気で動けない者は銃殺され、納屋に閉じ込めて火を放つこともあった。いたるところで村が焼き払われた。
同年3月、今度はバルカル人3万人がカザフスタンへ追放され、5月にはクリミア・タタール人18万人がウズベキスタンへ強制移住させられた。11月にはメスヘティア・トルコ人9万人がグルジアから追放された。
このような状況であったから、ソヴィエトと共に戦ったウクライナやバルト諸国やポーランド、ベラルーシでもNKVDの仕事は同じだった。赤軍や新生ポーランド軍は、かつては味方だったパルチザンに対して牙をむいた。少数民族や民族的活動家はのきなみ捕えられ、同じように東の果てに追放されたのだった。その数は1200万人に及んだ!
おわりに
長年、ドイツとロシアにはさまれた国々の悲惨な歴史に圧倒されていた。これ以上恐ろしい地政学的制約はないだろう。ドイツとソ連の殺害政策によって命を失った人々は、誰一人武器を持たない無抵抗の民間人は、それだけで1400万人に及ぶ。もちろんこれは戦闘による軍人・軍属の戦死者は含まれていない。またルーマニアやクロアチアやフランスの極右政権によって虐殺されたユダヤ人やセルビア人は数に含まれていない。
ドイツとソ連の殺害政策は、偶発的に起こったのではなく、意図的に明確な殺意を持って引き起こされた。その執行機関はNKVDであり、赤軍であり、ドイツ国防軍であり、ドイツ警察であり、ナチス親衛隊だった。その殺し方は飢餓が圧倒的に多く、その次に多かったのが銃で、その次がガスである。
アウシュビッツはホロコーストの象徴だが、アウシュビッツで死亡したユダヤ人は死亡したユダヤ人の6分の1に過ぎない。アウシュビッツが本格的に稼働するころには、既にユダヤ人の多くは命を落としていた。
ベルゲン・ベルゼンやダッハウ解放後の悲惨な写真は人々の記憶に刻みつけられたが、それらはどちらも絶滅収容所ではなく、西側の連合軍が解放した絶滅収容所は一つもなく、カティンの森もバビ・ヤールも、西側の目に触れたことは一度もない。
ナチス崩壊後も、スターリンの赤い帝国が厳重に引いた鉄のカーテンによって、ロシアばかりでなく、ドイツの犯罪行為も闇に葬られてしまった。ナチスドイツの東部捕虜収容所は、絶滅収容所以上の絶滅施設であった。そこでは310万人が飢餓や銃によって殺害され、ソ連兵捕虜の死亡率は60%近くに上った。ヒトラーの東方総合計画の検証もほとんど進まなかった。”ブラッドランド”は、全て戦後スターリンの帝国に覆い隠されてしまったからである。
激しい人種差別と階級的憎悪、独裁者の偏執的かつ無慈悲な実行力が両国に共通に存在していた。
海に囲まれた我が国には、人種差別がどれほどの暴力を是認するものなのか、階級憎悪がどれほどの悲劇を生んできたのか、ピンとこない。
知ってどうなるものでもないが、この恐ろしい歴史を興味を持ったすべての人に知ってもらいたい。
http://3rdkz.net/?p=405&page=4
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/808.html#c8
21. 2019年4月14日 11:06:05 : MwqM2u5ylY : WmdFRGhUVFJRdkk=[292]
13>さ1んに同意。105機の戦闘機を維持していくだけで大変な税金の無駄、誰が見ても105機の戦闘機は必要ない、その半分でも多すぎる、その税金約6000億を教育の為社会福祉の為に回したらどれだけ国民の為になるだろうか、安倍という人間は自分と安倍友の事しか頭にない、全部自己保身の為と言っても言い過ぎではない。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/606.html#c21
30. 2019年4月14日 11:07:12 : 32gaobLF6I : WlBpTm96Rmw1dnM=[134]
■「忖度政治」の徹底!
↓
●『首相と省庁幹部の面談記録「不存在」 官邸1年未満で廃棄』
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6320275
−−−−−
安倍晋三首相と省庁幹部らとの面談で使われた説明資料や議事録などの記録約1年分を毎日新聞が首相官邸に情報公開請求したところ、全て「不存在」と回答された。
官邸が記録の保存期間を裁量で廃棄できる1年未満に設定していることも判明した。
官邸の担当者は「記録は政策を担当する省庁の責任で管理すべきだ」と説明したが、重要とみられる16件を抽出して府省側に同様の請求をしたところ、10件については説明資料の保有を認めたものの、どの府省も議事録の保有を認めなかった。
識者は首相の政策判断の検証に必要だとして、記録を残すルール作りを求めている。
(略)
−−−−−−−−−−
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/580.html#c30
39. 空っぽの愛国君[261] i_OCwYLbgsyIpI2RjE4 2019年4月14日 11:08:57 : XC4kc1n7Fs : bDlMWTRHTEplTTY=[85]
>>21ほか emIzejZLQXRadlU=
尻を叩く、発破をかける
も
応援の一種であることを理解できないでキーキー騒ぐ
こいつはやっぱ幼稚で異常だ。
ほんとに「病的」。
14. 2019年4月14日 11:09:55 : 2izLR1Dtrs : UVhkSzVNcGpidjI=[88]
れいわ新選組の活躍を「期待しないで待ちましょう」だ??
何言ってんだろうか?
「☆期待し、☆参加し、☆カンパし、☆議員を盛り立て、☆投票する」
しかないだろう。
やっと出た、希望の☆だ。「絶望の★(犯人)前原」の真逆だ!
7. 赤かぶ[9664] kNSCqYLU 2019年4月14日 11:10:53 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[316]
ももクロ・五木さんら参加 首相主催の「桜を見る会」
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年4月13日
「平成を 名残惜しむか 八重桜」
“芸能人やスポーツ選手ら約1万8200人が出席した”
政治プロパガンダに付き合う芸能人たちがこんなにたくさんいるんだね😩
(また幼稚な俳句を恥ずかしげもなく披露💧) https://t.co/nfgyRson60
何が嬉しいんだろうね⁉️何を求めてるんだろうね⁉️権力に媚びへつらう者たちの情けなさ❗
— 佐藤明吉 (@KbNtiV6gbW4wm9A) 2019年4月13日
安倍ごときにゴマスリをする芸能人やスポーツ選手って、自分に自信がないし、主張も信念もないんだろうな。海外では政治や政治家に対して批判する俳優やミュージシャン達はかなり多いのに情けない日本。これこそ忖度!そういう意味では安倍の誘いを断った千原ジュニアは素晴らしい👏 彼を応援したい!
— カピターノ@ネトウヨ認定パヨク (@Takechanman1125) 2019年4月13日
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/626.html#c7
4. 2019年4月14日 11:12:28 : DSOSHg3STI : TWp4ZXoyMEdxZTY=[1]
青雲の志を持って官公庁に入った者たちが、いつの間にかその志を失い、己が為だけに権力を振舞う。糞完了や政治屋を見ればよく分かるじゃないか。
青雲の志を常に持ち続けこと。自他の比較に流されないこと。
如何に煩悩だらけの今の世の中じゃ難しいか。
権力者にはオレがオレがの連中があまりにも多すぎる。
今の世の中、下から担がれ、権力者になった人はほとんどいないのではないか?
だから権力者ほど、金持ちほど汚い連中が多い。
せめてこれから世の中に羽ばたく若者諸君には、青雲の志を常に持ち続けてもらいたい。
腐った連中が改心するのは、地獄に落ちたあとでさえも難しいのだから。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/610.html#c4
1. 2019年4月14日 11:12:51 : FwdO3EHSeo : SmpPRGZDaGR4RGs=[1]
アストラルは意念、意識(燃料、水)
エーテルは現象(発現、火)
物質はまさにそれらが一時的に留まる絶好の中継地点としての依り代とは言えるが、いかんせん蝶(プネウマ)のとまる花(蜜、養分)。
真の依り代はサトル体、微妙とか精妙とか笑。愛とか慈悲とか縁とか結びとか括りとかね。存在ははっきりと知覚できる。無論個意識を超える。退化し鈍った肉体の目(他五感)だけを通してのみでは現人類には難しいが。
プラズマはそれの比較的目に見えるエネルギー(エーテル体込み)の容態だが、気象のように変化(集散)し続けるものなので(尤も宇宙で観測されるそれは人の寿命を遥かに超えた気の遠くなるスパンの変容が殆どなので変化の過程を望遠鏡や物質的な眼を通して観測するのはほぼ不可能、但し想定する事は比較的容易)。ま、でも銀河と地球で観測できる台風の生成はほぼ同じプラズマ現象なので。ブラックホールと言われているものも、台風の目と同様だし。割とシンプルなものだよ。
http://www.asyura2.com/16/bd62/msg/581.html#c1
59. おじゃま一郎[7068] gqiCtoLhgtyI6phZ 2019年4月14日 11:15:56 : 18ePLwhr5w : SkNWdnIyRXJIQ1U=[12]
>54. 前河
>立憲が本気になり野党共闘が強力になるのを恐れている。
立憲が野党共闘するのは、立憲を除く野党連中にマイナス要因が
なくなること。
もし前河クンが立憲を含めた野党共闘を望むなら、
このマイナス要因を取り除く発言をすべきだろう。
60. 2019年4月14日 11:17:48 : 101KC9Rw1Q : akZ5aWoyTU16eU0=[10]
ん?
マスコミがえだのん叩いてる?
じゃあえだのんを支持するのが正解だな。
立民は原発廃止で支持してるし、色々悪い部分はあるが、ボトムアップデモクラシーを標榜したから、それを実践するなら一定の希望がある。
もし国民民主と一つになるのなら、せっかくはじいた原発利権組をとまた手を組むことになるので、元の木阿弥になる。原発議員が当選したら目も当てられない。統一候補はその危険性をはらむ。
原子力村はまだまだ健在なので、企業やマスコミを使ってそういった勢力を無力化する事に必死となる。
だからこそ立民が叩かれている。
だからこそ僕は支持できる。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/595.html#c60
2. 2019年4月14日 11:18:14 : FwdO3EHSeo : SmpPRGZDaGR4RGs=[2]
ただ、いずれにせよアウフヘーベン体としての人類も、見た目や五感を通して知覚できるものは、今の普通の肉体と大きくは変わらない、というか変わる必要もない。
http://www.asyura2.com/16/bd62/msg/581.html#c2
8. 2019年4月14日 11:18:14 : mWQeD1RxgA : WWx6U3ZYQnZoWUk=[10]
安倍晋三を囲むどの写真も「アベ新喜劇」結成に見える。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/626.html#c8
9. 前河[1898] kU@JzQ 2019年4月14日 11:18:49 : gEILUBiAMY : cXR1WkgzbmlvTEE=[20]
変なのばかりだな。立派だと尊敬されるような人がいないな。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/626.html#c9
イエズスイスの経理部長のロスチャのやり方を下っ端も真似をしているという訳で、ひょっとこがやろうとしている水道民営化の狙いがそれで、それに加えて国民の生殺与奪を握り、毒を入れるも入れないも連中次第という訳だが、現時点でもフッ素は建前の説明と違い、国民の健康を害して延いては日本の国力を弱める狙いもあるようである。
そんな調子であるから、放射能が浄水場に飛散しているだの、地下水がやられ始めているだのという話は後回しであったり、むしろ連中はそれが好ましいとさえ思っている訳で、これもまた生活関連の戦争と言える訳で、それをさせているロスチャの更に飼い主のイエズスイスと話をつけるか退治するかしないと駄目で、プー習トラはその根本的な戦いをしているようで、そう信じたいものである。
http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/669.html
10. 2019年4月14日 11:23:34 : fVmzl2gB1s : d29uSUlmR05tSUU=[80]
「ももクロ」皆勤賞だな。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/626.html#c10
15. スポンのポン[11090] g1iDfIOTgsyDfIOT 2019年4月14日 11:23:59 : YLRU9o6eFk : dUpJOXhqbEFjRlU=[270]
■消費税が悪者なのか
消費税を正しく使わない自民党が悪者なのか
消費税を止めるべきなのか
消費税を正しく使わない自民政権を止めるべきなのか
『社会保障のためと言って国民をだまして
消費税で武器を買う自民政権を終わらせて、
消費税を正しく国民のために使う政権に代えましょう。』
と言うべきが本当ではないか。
そもそもこの国の税収財源が不足していることは事実であり、
山本氏の消費税批判はあくまでも
自民党政権下での不正な消費税の使い方に対する批判に過ぎない。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/618.html#c15
避難指示解除の福島県葛尾村は日本一人口が少ない村
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2857.html
2019/04/13(土) 19:50:09 めげ猫「タマ」の日記
2016年6月12日に避難指示が解除された福島県葛尾村(1)の町内在住者は401人です(2)。これは離島の自治体を除くと、全国で最も人口が少ない村である、高知県大川村(3)の人口406人(4)より少なく、実質で日本一人口が少ない村です。葛尾村からの避難者で仮設居住は0人、借上住宅居住は12人で(2)、多くは自力手配や復興公営住宅等で村外に安定した住宅を入手しており、これ以上の帰還は殆ど望めない状態です。ほぼ、日本一人口が少ない「村」が確定しました。
福島県葛尾村は福島県東部を南北に連なる阿武隈高地に位置する山村です(1)。以下に示します。
事故から8年以上が過ぎて汚染されている福島
※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で4月1日時点に換算
※2 避難区域は(7)による
図−1 福島県葛尾村
図に示す様に全域が国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(8)を超えています。事故から8年になりましたが福島県葛尾村は汚染されたままです。
福島事故直後に二種類の避難区域が設定されました。警戒区域と計画的避難区域です。警戒区域は事故直後の2011年3月12日に設定されました。計画的避難区域は事故後にしばらくしてから放射線量が高いことが判明し設定された避難区域で、設定されたのは事故から1ヶ月以上が過ぎた2011年4月22日です(7)。さらには、警戒区域では残された家畜は殺処分となりました(9)。一方で、計画的避難区域では一定の条件下で家畜の持ち出しが認められました(10)。計画的避難区域は家畜の持ち出し等の為になかなか逃げなった村です。葛尾村の大部分は計画的避難区域になりました(7)。事故前に葛尾村では3,448頭の牛と3,863頭の豚が飼育されていした(11)。これは葛尾村の事故前の人口1,531人(1)を超えます。
以下に福島県葛尾村・各年3月から1年間の赤ちゃん誕生数を示します。
事故後に女の子が多く生まれるようになった福島県葛尾村
※(12)を集計
図―2 福島県葛尾村の赤ちゃん誕生数(各年3月から1年)
図に示す様に事故後は女の子が男の子より多く生まれるようになりました。2012年以降に生まれた赤ちゃんの数を合計すると
男の子 29人
女の子 51人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的に差がるとされる5%を下回る(13)1.4%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(14)による。
有意差検定表
通常は 通常は男の子が多く生まれるので(15)異常な事態です。福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性
※(16)をキャプチャー
図―3 福島県の綺麗な女性
でも喜んでばかりはいられないようです。放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響がな事の根拠に生まれている赤ちゃんの男女の比率に異常がない事あげています(17)。広島や長崎では起きなかった事が福島県葛尾村では起きています。
それでも安倍出戻り内閣は「安全」だとして、2016年6月に大部分で避難指示を解除しまた(1)(5)。さらには先月(3月)末で、村外へ避難してる方への応急仮設住宅や借上住宅の提供が打ち切られました(18)。この結果、応急仮設住宅や借上住宅に住まわれている方は、自ら住宅(災害公営住宅を含む)を手配して村外に定住するか、帰還するを選択することになったと思います。
以下に葛尾村民の居住状況を示します。
なかなか人が戻らない福島県葛尾村
※(19)を集計(過去分も含む)
図―4 葛尾村民の居住形態
4月1日時点の帰還者は
対象 1,325人中318人(帰還率24%)
で(1)、帰還が進んでいません。他に避難指示解除以降の転入者が83人います。4月1日時点で葛尾村内に住んでいる方は合計で401人です。
図に示す様に自力で村外に自宅を入手された方や村外の災害公営住宅だと、葛尾村村外に安定した住居を入手した方を含むその他が大部分です。葛尾村村民の多くは帰還をあきらめ村外に安定した住居を入手したようです。村に戻る事はありません。
高知県大川村は離島を除くと日本で最も人口が少ない村です(3)。同村の人口は406人です(4)。葛尾村の村内在住者はこれより少ない401人です。実質、日本で一番人口の少ない村です。4月1日時点で仮設居住は0人、借上住宅居住は12人です。一方で村外での自力手配や災害公営住宅に該当するその他が924人です。葛尾村からの避難者の大多数が村外で安定した住宅を入手しています。村に戻ることはないと思います。葛尾村は実質的に日本で一番人口が少ない村になりました。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
町も含めると福島県大熊町と双葉町は今でも全域に避難指示が出ているので、町内在住者はほぼ0だと思います。葛尾村は避難指示を解除しも、町内に住んでいるのは事故前の4分の1程です。これからも住民は戻りません。いくら安倍出戻り総理が「安全」を唱えても(20)、福島の皆様の不安は払しょくできないようです。
福島を代表する野菜にキュウリがあります(21)。今年も出荷がはじまりました(22)。福島県福島市は福島最大の冬春キュウリの産地です(23)。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています(24)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
※(25)を引用
図―5 福島産が無い福島県のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2857.html
(1)葛尾村 - Wikipedia(2)葛尾村からの避難者の状況(4月1日現在) - 葛尾村ホームページ
(3)大川村 - Wikipedia
(4)大川村公式ウェブサイト
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成30年9月6日〜11月15日測定) 平成31年03月08日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2018年)
(7)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)警戒区域内の家畜の安楽死処分の対応に関するQ&A:農林水産省
(10)計画的避難区域及び緊急時避難準備区域における家畜の取扱い等について:農林水産省
(11)わが葛尾村の農業 -022/036page
(12)福島県の推計人口(平成31年3月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(13)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(14)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(15)出生性比
(16)医療創生大 改称後初の入学式|NHK 福島県のニュース
(17)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(18)東日本大震災に係る応急仮設住宅の供与期間の延長について(平成30年8月27日公表) - 福島県ホームページ
(19)避難情報 - 葛尾村ホームページ
(20)平成30年3月10日 福島県訪問 | 平成30年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ
(21)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(22)トピックス | JA夢みなみ
(23)福島県[福島市]の農作物 | 桃 梨 夏秋きゅうり きゅうり 西洋なし りんご | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(24)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(25)ヨークベニマル/お店ガイド
17. 2019年4月14日 11:25:55 : J3nUrZGckA : clF2N1dQYXhYckE=[277]
宮本たけし氏をどうしても当選させなければなりません。
このままま自民党一党独裁が続けば、自民党に真実は何でも隠蔽され、改ざんされた統計を見せられ騙され、記録も廃棄されて、何が何だか分からないうちに原発は全部再稼働され、司法も何もかも自民党に牛耳られ、個人の人権も国民主権も無くなって、そのうちに憲法を改悪され、緊急事態法が閣議決定でもされたら、もう国民は終わりです。
国民一体となって、宮本たけしを応援しよう。
その道しかない!
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/614.html#c17
7. 中川隆[-10768] koaQ7Jey 2019年4月14日 11:26:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1279]
京都大学レジリエンス実践ユニット・MMT勉強会:
「 MMT(現代貨幣理論)の論理構造と実践的意義」【講師:青木泰樹】 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=7fH3IXUoJ6M&feature=youtu.be
40. 空っぽの愛国君[262] i_OCwYLbgsyIpI2RjE4 2019年4月14日 11:27:15 : XC4kc1n7Fs : bDlMWTRHTEplTTY=[86]
野党の党首レベルはまだどこも動いていないようだ。
(そのことをどうのこうの言うつもりはない。)
宮本たけしさんのツイートから↓昨日の行動。
辰巳孝太郎はもちろん共産党の人ね。
https://twitter.com/ohsakamiyamoto/status/1116705431567474688
4月13日(土) #宮本たけしの予定 2️⃣
14:00 寝屋川市駅東口
🔥 国会チームスピーチ🔥
☆司会:辰巳孝太郎 参議院議員
☆弁士:福島伸享 前衆院議員 / 森ゆう子 自由党参議院議員 / 川内博史 立憲民主党衆議院議員 / #宮本たけし 衆院大阪12区候補
#大阪12区補選
#JOINUS
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/617.html#c40
1. 赤かぶ[9665] kNSCqYLU 2019年4月14日 11:27:45 : tmhbWkbvnI : aEhEY2IuWjZOSzI=[317]
【めげ猫「タマ」の日記】2,016年6月に避難指示が解除された福島県葛尾村の今年6月時点の帰村者は232人、仮設在住者は83人で、合計325人です。……葛尾村は日本一人口の少ない村に。https://t.co/PKVewiZMF5 pic.twitter.com/8t4K4iAFCO
— 大沼安史 (@BOOgandhi) 2018年6月25日
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/369.html#c1
39. 2019年4月14日 11:28:22 : uNDSKAys4E : NmtHcnMvTHZYalE=[120]
アレルギー
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/596.html#c39
5. 中川隆[-10767] koaQ7Jey 2019年4月14日 11:29:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1280]
ステファニー・ケルトン 2019-04-14
さて、なぜわたくしが毎日のようにMMT(現代貨幣理論)を取り上げるのかと言えば、実は理由は大きく二つありまして、
1.政府に財政的な予算制約がない(自国通貨建て国債の債務不履行はあり得ない)ことを明らかにし、緊縮財政の打破、財務省改革につなげる
に加え、
2.もっとも、国民経済の供給能力(=インフレ率)が国債発行の上限になる。故に、生産性向上の投資を継続しなければならないという、国民経済の本質を知らしめる
という、二つの決定的に重要な「事実」を広めるためです。
いや、お前は十年前から↑を言ってきたじゃないか。
「国債発行の上限はインフレ率」
「経済力とはカネの話ではなく、モノやサービスを生産する力」
と、すでに何百回も聞かされたので、耳タコだ。
との感想を持たれた方は多いでしょうが、十年「正しいこと」を言い続けて、これ(日本の現状)ですよ。
もっとも、日本人が正論を言っても聞き入れない「日本国」も、アメリカから黒船が到来すると態度を改める。これが現実でございます故、わたくし(というか、わたくし共)はMMTを大いに活用させてもらうことにしたのでございますよ。
まずは、自国通貨建て国債の「財政破綻」などあり得ないことを理解していく。
「だけど、政府が無限に国債を発行して、借金を増やしていいはずがない!!!」
分かってます、分かってます。インフレ率、国民経済の供給能力が「上限」になるんですよ。だからこそ、国民経済の供給能力、モノやサービスを生産する力を強化しましょうよ。
そのためには、公共投資、設備投資、技術投資、人材投資と、四つの生産性向上の投資を継続するしかないんです。他に方法はないんですよ。
国民経済の供給能力が高まれば、国債発行の上限も引き上げられる。これが、経済成長なんですよ。
という、国民経済の本質を、理解する必要があるのです。
何しろ、恐ろしいことに、現在、上記の「国民経済の本質」を最も理解していそうなのが「中国共産党」というヤバイ状況なのでございます。
ところで、日本経済新聞がMMT派経済学者のステファニー・ケルトン教授のインタビューを載せていました。しかも、不思議なことに「現代貨幣理論」と正しく書いています(現代「金融」理論ではなく)。
『提唱者・ケルトン氏に聞く インフレを恐れるな/雇用創出で赤字縮小
現代貨幣理論(MMT)の提唱者であるニューヨーク州立大教授のステファニー・ケルトン氏は日本経済新聞の取材に「日本が『失われた20年』といわれるのはインフレを極端に恐れたからだ」と述べ、日本がデフレ脱却を確実にするには財政支出の拡大が必要との認識を示した。(後略)』
後略部で、ケルトン教授はMMTの目的について、
「完全雇用と物価安定を達成するには金融政策ではなく、財政政策への依存度を高める必要がある。インフラや教育、研究開発に投資すれば国の長期的な潜在成長率が高まるのは、経済学の基本論理だ」
と、語っています。「インフラや教育、研究開発に投資」つまりは「公共投資」「人材投資」「技術投資」により、国民経済の供給能力を高める(=潜在成長率を高める)。わたくしと同じことを言っているわけです。
ちなみに、勘違いしている人が多いですが、日本は「潜在成長率」が低いから経済成長しないわけではありません。実際は経済成長をしていないからこそ、潜在成長率が低いのです。何しろ、潜在成長率とは「そういう統計」」なのです。詳しくは、「週刊三橋貴明 Vol516 潜在成長率の真相」で解説しています。興味がある方は登録して下さいませ。
ケルトン教授は、記者の「はいぱ〜いんふれ」懸念(本当にそう言っている)に対し、
「財政拡張策にインフレ防止条項を入れておけばいい。例えば5年間のインフラ投資計画を通したとしても、2年目にインフレの兆しが出れば支出を取りやめる。MMTは財政で物価をコントロールする」
と、財政政策によりインフレ率を制御できると語っています。
はい。消費税増税という「財政政策」により、物価上昇率を叩き落された日本人は、よ〜く理解しています。理解していないのは、目の前の現実ですら目にすることができない愚者共だけです。その愚者共の声がやたらでかいのが問題なのですが。
また、ケルトン教授は日本について、
「日本政府と日銀はMMTを長年実証してきた。日銀は日本国債の40%を買い上げ、金融政策で長期金利も抑制している。政府債務が問題なら、実体経済に問題が出るはずだ」
と語っています。はい、仰る通りでございますね。政府債務が本当に問題ならば、国債金利の急騰かインフレ率急騰のいずれかが「起きなければならない」のです。というか、経済学者は、そう主張しているわけです。
現実は? 現実が見える? 経済学者と自称する寄生虫の皆さん。いい加減、おカネのプールはないという現実を知ろうよ。
最後に、ケルトン教授は、
「日本が減税や歳出増で財政を拡張しても、現時点で供給不足によるインフレに近づいているとは思っていない。そもそもインフレは問題なのか。仮に3〜4%のインフレになるリスクがあっても、財政支出で長期停滞から脱却した方がいいのではないか。日本は『失われた20年』といわれるが、それはインフレを極端に恐れたからだ」
と、語っています。
う〜む、格好いい。というか、正しいことを言っているに過ぎない女性が、これほど眩しく見えるとは・・・。それだけ、日本の情報が歪んでいるという話なのですが。
ちなみに、日本にももちろん「まともな経済学者」は(ごく少数ですが)いらっしゃいます。数少ない、まともな経済学者である青木先生が解説したMMT動画は、こちらです。
京都大学レジリエンス実践ユニット・MMT勉強会:
「 MMT(現代貨幣理論)の論理構造と実践的意義」【講師:青木泰樹】 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=7fH3IXUoJ6M&feature=youtu.be
外圧に屈し、国内を変えるというのは、極めて情けない話ですが、変わらないよりもマシです。MMTという黒船を利用し、日本を亡国に追い込む財政破綻論を叩き潰しましょう。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/
61. 2019年4月14日 11:30:44 : E74ykJQPDI : WXlKME9EZUVqNXM=[2]
玉木氏が「国民民主の現役を降ろしてもよい」と言い、真に決意すれば
枝野氏はのむのではないか?
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/595.html#c61
16. 2019年4月14日 11:31:49 : BgVDDVUlfw : dko5enllY3M5ZzI=[2]
そもそも、低所得者を税金で庇護(生活保護)するという考え方が、非生産的・亡国的。
北欧やスイスのように、全国民が中〜上所得を目指してもいいじゃないか。
人間は賢い動物のハズなのに、他国で実現している国がいくつもあるのに、
かつて日本もそうだったのに…
最初から出来ないと諦めて、その方法を提示する人を否定するのは、
実に愚かでは無いだろうか?
安倍政権のように国民から搾取しかしない政治では、
国民が根本的に疲弊してしまい、国家の成長力が無くなる。
安倍政権は、日本復活・日本繁栄どころか、日本を潰そうとしてるだけなんだよ。
日本国民は、このことをしっかり認識しなくてはならない。
「国民から搾取」でなく「優秀な国民を一人でも多く育てる」という視点のある政治家が、
日本には絶対に必要。
自公政権・安倍政権には、この視点が皆無である。
だから、日本がここまで没落した。
適正な税徴収と税配分は、「非力な国民」を「有能な国民」に育てる。
その最も分かりやすい例が教育費。
正しい税分配をすれば、国民がゆとりある生活を送れるようになり、文化度も上がる。
文化度が上がれば、優秀な製品を生み出す能力も上がり、日本の国際競争力も上がる。
また、教養があり生活にゆとりがあれば、国民の健康レベルも上がり、健康保険からの持ち出しが減る。
つまり、無駄金が減る。
自公政権・安倍政権は、自分達が国庫からカネを強奪することしか考えてないから、
税金の使途がムダだらけになり、いくら増税しても足りなくなる。
税だってコスパの良い使い方を考えて使えば、今の財源でも、充分に富国強国に出来る。
本気でマトモな生活を送りたいと思っているのならば、
税の効率的な使い方について、自分である程度答えを持てるように、国民が各自勉強すること。
自公維のような無能クズ政治家に投票するのは止めること。
自公政権では、日本再興は絶対にムリ。
安倍政権では、日本再興は絶対にムリ。
絶対に他から輩出しなければ、三権の腐敗は続き、必ず日本が致命的に滅する日が来る。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/618.html#c16
4. 2019年4月14日 11:33:06 : jXbiWWJBCA : Rm5WWGpiTzAwU2c=[45]
日本の高齢者の稼働率は国際的に見ても既に高く
失業者の労働品質は低いので
AIやロボットの技術革新で補うしかないだろう
ちなみに生産性が変わらないのに賃金を上げてもインフレ率で調整されるだけで
結局は、実質生活水準は変わらない
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