憂慮すべきことだが、政府や原子力産業からの圧力や嫌がらせに屈せず、
原発問題を追及している真のジャーナリストにも被ばく被害が顕著になってきたようだ。
先月、報道写真誌「デイズ・ジャパン」が来年3月号で休刊になることが発表された[1]。
原発・被ばく問題についてタブーなく真実を報道する数少ないメディアの一つだったのに
非常に残念である。
休刊の理由は購読部数が減ったことと社長の広河隆一氏の健康問題だという。
広河さんは取材のためチェルノブイリに何度も訪れており、福島第一原発1号機
爆発後の3月13日に双葉町で取材している[2]。
携帯した線量計3台全部が振り切れたそうで、大量に被ばくしたことはまちがいなく、
健康被害が非常に心配である。
原発問題と長らく取り組んできたルポライターの明石昇二郎さんも胃がんになったことを
公表している[3]。
明石さんも何度も取材で福島を訪れている。
今年3月、「週刊金曜日」で「福島で胃がんが多発している」という記事を発表、
大きな反響があったが、御自身でそれを証明してしまったのが何とも皮肉である[4]。
IWJの岩上安身さんも狭心症で倒れて自宅療養中である[5]。
以前から体調不良が続き、3年前にも狭心症で入院した[6]。
岩上さんも何度も福島を訪れ、福島第一原発の入構取材もしている。
原発事故の真実を追究するには被ばくは覚悟しなければならないのだろうが、
わが身を削っているようで何とも痛々しく、お気の毒である。
釈迦に説法だろうが、飲食物に十分気をつけ余計な被ばくをしないようにして
十分休んでいただきたいと思う。
みなさんの一日も早い回復をお祈りしたい。
(関連情報)
[1] 「報道写真誌『デイズ・ジャパン』休刊へ 15周年で最後」 (朝日新聞 2018/11/17)
https://www.asahi.com/articles/ASLCK4G9LLCKUCFI001.html
[2] 「<福島原発>計器メーター振り切れ、放射線計測不能(YouTube)」
(阿修羅・gataro 2011/3/14)
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/110.html
[3] 「私も『胃がん』になりました」 (Level 7 NEWS 2018/11/24)
https://level7online.jp/?p=2044
[4] 「福島と「フェイクニュース」 (週刊金曜日・明石昇二郎)」 (拙稿 2018/3/29)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/570.html
[5] 「【お詫びと報告】『不可逆的な容態』を引き起こす可能性も!
新たな診断書が交付された岩上さんは、橋下徹氏によるスラップ訴訟の
第五回口頭弁論に出廷できません。早期復帰に向け自宅療養に専念します!
2018.12.6」 (IWJ)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/437216
[6] 「岩上安身さんが心臓発作(冠攣縮性狭心症)で倒れて緊急入院 (はなゆー)」
(拙稿 2015/2/22)
http://www.asyura2.com/14/genpatu41/msg/891.html
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/646.html