愛用機は70億円…評判は「金に汚い男」ゴーンの私生活 “暴君”ゴーンの落日
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2018/11/27 日刊ゲンダイ
ゴーン容疑者の自宅マンション(右)/(C)日刊ゲンダイ
<我々は、発展するためにこの地球上にやってきたのではありません。幸せになるためにやってきたのです。昔の賢人たち、エピクロスやセネカ、そしてアイマラ人(南米の先住民族)たちは言っています。貧しい人とは、少ししかモノを持っていない人ではなく、もっともっとと、いくらあっても満足しない人のことだと>(ウルグアイのムヒカ前大統領)
拘置所で彼は何を思うのか――。
羽田空港に降り立った日産の社用機「ガルフストリームG550」。空飛ぶ応接室と呼ばれる豪華ビジネスジェットで、購入当時の価格は約70億円。日産の社用機ではあるが、ほぼひとりしか使えないプライベートジェットだ。
カルロス・ゴーン容疑者(64)は馴染みの焼き鳥屋に向かう予定だったが、羽田で身柄を拘束されてしまった。行くはずだった焼き鳥屋は、子供たちを連れて何度も通った店。大衆店と70億円のジェット機が異様なコントラストを描く。
「来日当初のゴーン氏は、『趣味といえば家族』と思われるほど、家族優先でした。一時期、家族全員がみそラーメンにハマっていて、奥さんと娘3人、息子1人で仲むつまじくスープをすすっている姿が頻繁に目撃されています」
こう話すのは、経済ジャーナリストの大山功男氏。愛用の時計も庶民でも手に入るセイコーの「アストロン」で、数十億円の報酬をもらう経営者にしては質素だ。
ただし、住居は最高級の元麻布ヒルズにあり、他にブラジル、レバノン、フランス、オランダ、米国にも住宅がある。言い方は悪いが、ポケットマネーではラーメンというケチ、会社のカネなら途端に気が大きくなるタイプだ。周囲からも「カネには汚い」と見られていた。
そんなゴーンは、31歳で当時まだ薬学部の学生だったリタ前夫人と結婚。前夫人は大の親日家として知られ、著書には「ゴーンは日本人と同じ発想で家族を大切にしてくれる」と記している。一時、代官山などに「マイレバノン」というレバノン料理店を3店舗経営していたが、週刊文春に「5ドル稼ぐために人に尽くすなんて……」と夫のゴーンからバカにされたと証言している。
「欲には際限がなく、庶民的だった人でも強欲になっていく。再婚相手のキャロルさんとベルサイユ宮殿で結婚披露宴を挙げたと聞き、驚きました」(大山功男氏)
では、他の外国人社長の生活ぶりはどうなっているのか。
武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長(52)の自宅も麻布永坂町の高級レジデンス。昨年度の役員報酬は12億1700万円で、ゴーンに負けず劣らずの好待遇だ。
日本マクドナルドHDのサラ・カサノバ社長(53)の家も、六本木の高級タワーマンションにある。役員報酬は赤字決算だった15年度こそ1億6700万円だったが、V字回復した昨年度は6億3200万円にジャンプアップしている。
外国人社長は日本に来るプロ野球の助っ人と同じでオプションボーナス契約を結んでいる。日本マクドナルドHDは業績連動型、ソフトバンクは株式報酬型で、共に億単位の出来高が付くという。
わが世の春を謳歌したゴーン。今回は身内に密告され、司法取引で悪事がバレた。強欲が身を滅ぼす典型例だ。
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— 株式情報市場 (@yuria2122) 2018年11月27日
自腹だとラーメン、焼き鳥、セイコーの腕時計なんだ(笑)(セイコーやシチズンの電波時計はすごくいいけどね。)
— シバタ・ミチヒロ (@ruelascases) 2018年11月27日
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