上杉研究所 交流点火 無帰還 300B シングルアンプ U・BROS-300AH
真空管アンプの上杉研究所 UESUGI HP
http://www.uesugilab.co.jp/news.php
上杉研究所
本社
〒662-0066 兵庫県 西宮市 高塚町1番1号
TEL :0798-72-3170
E-mail:uesugilab@chive.ocn.ne.jp
横浜事業所
〒195-0055 東京都 町田市 三輪緑山 1-5-3 緑山ビル
TEL 044-712-4632
代表者 藤原伸夫
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ヤフオク! - 「ウエスギ 300B」の落札相場
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?p=%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%82%AE+300B&va=%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%82%AE+300B&b=1&n=50&slider=undefined
価格.com - 上杉研究所(UESUGI) パワーアンプ
http://kakaku.com/kaden/audio-others/itemlist.aspx?pdf_ma=14642&pdf_Spec101=7&pdf_kw=%8F%E3%90%99%8C%A4%8B%86%8F%8A
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2018 年 6 月 8 日
「直熱真空管交流点火ハム雑音消去」技術の開発をいたしました
http://www.uesugilab.co.jp/news_detail.php?nid=60
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2018 年 10 月 10 日 【 号 外 】
交流点火に進化したウエスギ渾身の直熱三極管パワーアンプ 本年12月に発売いたします
有限会社 上杉研究所は平成25 年12 月に発売した U・BROS-300 の後継モデルとして、直熱三極管 300B を交流点火動作させることで音質をいっそう向上したモノラルパワーアンプ U・BROS-300AH を本年12月に発売いたします。
(AH:Alternating current Heating)
世界初の交流点火による無帰還300B シングル出力パワーアンプです。
直熱三極管の銘球である300B 真空管を交流点火する電気的利点、交流点火ならではの音質の魅力を提供いたします。
品名 型番 販売価格(税別 ステレオペア) 発売予定時期
モノラルパワーアンプ U・BROS-300AHPS 1,280,000 円 平成30 年12 月
WE300B(PSVANE) 付
モノラルパワーアンプ U・BROS-300AHTK 1,380,000 円 平成30 年12 月
U-300B(高槻) 付
モノラルパワーアンプ U・BROS-300AHL 1,180,000 円 平成30 年12 月
300B 無
専用真空管カバー G-300 22,000 円 販売中
U・BROS-300 と共用
http://www.uesugilab.co.jp/news_detail.php?nid=64
中川隆 註
ペンション すももの木 真空管アンプ「カトレア」では既に何年も前に交流点火の 300Bアンプを発売しています:
「新大陸」 300Bの交流点火シングルアンプ
価 格 330,000円
http://www.cattlea.jp/product/?no=71
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BROS-300AH
http://www.uesugilab.co.jp/pdf/UB-300AHVer1.0.pdf
「世界初の交流点火による無帰還300B シングル出力パワーアンプ」
1. 世界初の交流点火による無帰還300B シングル出力パワーアンプの実現
直熱型真空管は加熱されたフィラメントより熱電子をプレート電流として直接放出する
能動素子であり、また出力信号(プレート電流)はフィラメントとグリッドの電極間電
界(電位)により影響を受けます。フィラメントを交流点火した場合にはフィラメント
各部の電位分布が交流信号に同期して変動するので、出力信号にこの影響が電源ハム雑
音として現れます。このため現在ではフィラメント各部の電位分布が一定となり電源ハ
ム雑音発生のない直流電源で点火するのが主流となっています。
この直流電源による点火では
@ フィラメント各部の直流電位に定常的に差を生じ、その結果フィラメントのエミッ
ション密度が異なる状態が継続することから、エミッションの片減りやプレートの
局部加熱の恐れがあります。
A フィラメント電源を構成する低電圧大電流整流回路から音質に有害な整流ダイオ
ードのスイッチングノイズが発生します。
B 電源回路に用いられるリニアレギュレーターないしは平滑用抵抗に熱損失が発生
し電力損失が発生します。
一方、フィラメントの加熱用電源としてAC ライン電源を変圧しそのまま用いる交流点
火では
@ フィラメント各部の電位が等しくなり(時間平均)エミッション密度が均一になる
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ことよりフィラメント寿命、しいては真空管寿命の延長が期待できます。
A 大電流整流回路が不要であり整流ダイオードのスイッチングノイズが生じません。
B AC ライン電源をトランスで変圧し、そのままフィラメント点火電源として供給する
ことで、整流回路やリップルフィルター、定電圧回路といった電力損失を伴う要素
が不要となり電源利用効率が向上します。
などが利点としてあげられます。
交流点火による音質の魅力は現物が存在しないことからなかば伝説的に語られておりまし
たが、当社での試作機による音質評価では大いなる可能性を予感させる結果を得ており、
本技術開発の強い動機付けとなりました。
唯一の欠点はフィラメント点火電源に起因する電源ハム雑音の発生ですが、今回開発に成
功した「直熱真空管交流点火ハム雑音消去技術」(特許申請中)により直流点火に遜色のな
い現代オーディオが要求する低雑音レベルを達成しました。
この技術は「フィラメントハム雑音をフィラメント電源波形を入力とするシステムの入出
力応答と捉え、その伝達特性をセットごとに計測し、この伝達特性に基づき、リアルタイ
ムにフィラメント電源波形より消去信号を生成し直熱真空管のフィラメントへ注入してフ
ィラメントハム雑音を消去する技術です。」
直熱真空管交流点火ハム雑音消去技術
http://www.uesugilab.co.jp/pdf/Press%20release%E3%80%80V1.0.pdf
仕様
形式 真空管式シングル出力モノラルパワーアンプ
最大出力(THD:5%) 12W
ダンピングファクター(8Ω負荷時) 3
最大外形寸法(mm) 315(幅)×193(高さ)×223(奥行)
質量 15.3kg
http://www.uesugilab.co.jp/pdf/UB-300AHVer1.0.pdf
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直流点火 300B モノラルパワーアンプ U・BROS-300
平成 25 年12 月発売
U-300B 付 980,000 円(ステレオペア、税抜)
製品仕様
形式 真空管式シングル出力モノラルパワーアンプ
最大出力(THD:5%) 12W
最大外形寸法(m/m) 310(幅)×190(高さ)×220(奥行)
質量 14.8kg
http://www.uesugilab.co.jp/pdf/Uesugi_ProductsInformation_UB300.pdf
有限会社 上杉研究所は12 年ぶりに直熱三極管300B を用い、その魅力を余すことなく現代に引き出したモノラルパワーアンプU・BROS-300 を発売いたします。
過去、上杉研究所では市場の要請に応えて直熱三極管の銘球300B を使用した真空管アンプを生産しておりましたが、その後高品質な該真空管の入手が困難となり上杉研究所が堅持するアンプの信頼性、品質を維持する事が出来ず、同アンプの生産続行を断念した経緯があります。
2001 年 U・BROS-27 (300B シングル出力ステレオパワーアンプ)を発売
2010 年、かつて松下電器産業の真空管製造を担った高槻電器工業株式会社が、同社50 周年記
念事業として「高品質もの造り」の象徴として同社ブランドで300B をはじめとする高品質な真空管製造を再開いたしました。
同社で生産された真空管は上杉研究所が求める真空管品質を満たすものであり、再び300B を使用したアンプ製品化の必要条件が満たされたものと判断いたしました。
高品質ものづくりの象徴「メイドインジャパン」として、同社と上杉研究所は共同プロジェクトを組み、ウエスギブランド仕様の 300B の提供を受け製品開発に着手いたしました。
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上杉研究所創業者 上杉佳郎 略歴
昭和17年11月23日生まれ
4歳で鉱石ラジオを作り、その後ラジオ&オーディオの道を進む。
大学時代にオーディオ専門誌に寄稿。
昭和40年3月立命館大学理工学部電気工学科卒。
昭和39年9月(大学4回生)エロイカ電子工業株式会社 常務取締役技術部長に迎え入れられる。
昭和40〜41年国産最高級セパレート型アンプのEW-50(使用パワー・チューブは、KT66)、同フェニックス70(使用パワー・チューブは、EL34)などを続々と発表し、エロイカ電子工業株式会社の最高級アンプ・メーカーとしての地位を築きあげる。
昭和41年末エロイカ電子工業株式会社を退社。
昭和42年より、”無線と実験”(現在の”MJ”)、”ラジオ技術”、”トランジスタ技術”などの技術誌、および”ステレオ・サウンド”、”レコード芸術”、”ステレオ”、”スイング・ジャーナル”などのオーディオ/音楽誌に執筆。本格的にオーディオ評論家としての道を歩む。
アンプ・メーカーへの夢が捨て切れず、昭和46年(1971年)有限会社上杉研究所を設立し、数多くの真空管オーディオアンプを市場へ導入し現在に至る。
オーディオ評論家の立場より、上杉研究所製品に対する評論は一切行なわない立場を堅持した。
平成22年12月9日 逝去
平成23年4月 現代表 藤原伸夫 が事業を承継。
平成26年4月 神戸工場を閉鎖し、横浜事業所として現住所へ移転。
http://www.uesugilab.co.jp/outline.html
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UESUGIのアンプ
ハイサウンド ウエスギ製アンプやオーディオ機器の買取をしております。
http://highsound.net/uesugi.html
上杉研究所は 1971年に上杉佳朗氏と上杉卓男氏によって創設されました。
ウエスギは他のオーディオメーカーとはすこし違った存在でもありました。
それは設計者でもある上杉氏がオーディオ誌の評論家の顔を持つことにあります。ということは、オーディオ機器の批評をする立場でもあることから、自身の開発する製品は絶対の信頼性を持たなければならないということになります。
以来、厳選された真空管や構成パーツの使用を始め、入念な作り、そしてユーザーへの完璧なアフターサービスを心掛け、小規模・少量生産に徹していた UESUGI のオーディオ機器は管球オーディオファンから絶大な信頼と支持を誇る結果となりました。
UESUGIのオーディオとは
創設の翌年には UTY-1 の管球式モノラルパワーアンプを40台限定として発表。
UV845 シングル駆動で出力 20W とし、モデル名の UTY は2人の名前の略と、限定品を意味しています。
その後、U・BROS-1 など毎年のように新モデルを発表していくことなります。
同社のトップモデルはコントロールアンプは U・BROS18。
堅実な回路設計が結果的に高性能を実現したモデルで双3極管 ECC83 による2段 NF型をとり、さらに独自の多重帰還を導入することで、低歪みと音の躍動感を実現させています。また、同社初のバランス入力を用意しこれをトランス式とするのもウエスギならではといったものでした。
そしてパワーアンプのトップモデルといえば U・BROS21 です。
300B の魅力と高出力を実現させたプッシュプル駆動のモノラル機として開発されました。
このモデルに採用されているトランスは開発に3年の年月を費やしたと言われています。
ドライブ段にも3極管 ECC83 を用いて、300B の味を濁さず 20W のパワー出力を実現しています。こちらは当店では買取に力を入れている一台です。
その他には U・BROS・Junior1 はジュニアの名の通り、ウエスギの魅力を凝縮したプリメインアンプもありました。
本格的なフォノイコライザーも用意されており、出力段は GE 製 EL34 の 3極管接続プッシュプルと、ウエスギらしい音へのこだわりを感じられる一台で、買取の中では定番機となっております。
UESUGI製のなかでも特に人気モデルだったのはパワーアンプキットの U・BROS1/K があり低価格でウエスギの音を楽しめるということで話題になりました。こちらも数多く買い取り実績がございます。
当店は真空管アンプのキットモデルや組み立て品の買取はもちろん、未組立や組み立て途中やトランスなどパーツ単体でも買取り対象となっております
http://highsound.net/uesugi.html
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ふたたび歩み始めた UESUGI研究所 Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽) 2012/08/24
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-363.html
1971年創業なので、今年は創業41年になるそうだ。
堅実な部品の選定、高信頼の設計、極めて実質的な価格設定と充実したアフターサービスをもって、正に日本を代表する真空管アンプメーカーのひとつである。
その名門の領主たる創業者の上杉佳朗氏は40周年を目前にした 2010年12月9日 に逝去された。
たくさんの関係者やユーザー、ファンの方の惜念の想いと共に今後の事も心配された方も多かっただろう。
そして翌2011年に、上杉氏が生前から後継者と請うておられた藤原伸夫氏が正式に開発の責任を受け継ぎ事業の継続が決まった。
こうして多くの UESUGI ユーザー、ファンの方々は修理体制が再構築されたことと、新たな商品への期待と合いまりほっと胸を撫で下ろされたことだろうと思う。
さて、先頃のある日その藤原氏から突然ご連絡を頂き近々に長野で仕事の折に・・・との事で我があばら家に起こし頂いたのが昨日のことである。
私の方は雑誌の記事などで当然存じ上げていたし、その記事から以前務めていた会社の先輩である事も知っていたが在籍中は仕事上の繋がりが無かったから少々驚きつつ、こちらこそ是非にとお出で頂くことをお願いしたのです。
いよいよお見えになってそんな事をお伝えするとお互いに懐かしさもあり昔話に花が咲き、またオーディオ全般の造詣の深さと情熱をお持ちの方で貴重なお話を沢山聞かせて頂いた。
http://blog-imgs-55.fc2.com/k/a/o/kaorin27/PICT1509.jpg
上記の詳細は「ステレオ・サウンド誌 No180」に詳しい。写真は抜粋した冊子より。
実の処、在職中は評論家の高名な先生たちと仕事をさせていただく機会があっても「仕事」だからと特に緊張も感じずにご一緒していたけれど、今回のように自宅に起こし頂いたら当然音もお聞き頂いて・・・と思うとこの一週間ほどは柄に無く部屋の掃除を何時もより念入りにしたりコネクタの接点を拭ったりと緊張した日々を過ごした。
まあ、皆さんご期待の通り大変に気さくな方であったばかりでなく、時に踏み込んだお話になった際にも寛大にご意見を述べて頂けたように思い感謝に絶えません。
残念ながら、技術的な面や事業的な面の内容の全てをブログ上で詳らかにする事は出来ないが、これからも折につけその主旨や想いをここでお伝えできれば良いと思っています。今日は備忘も兼ねて箇条書きに書き留めて置きたい。
・UESUGI研究所については、いちオーディオ好きとして長年伺いたかった質問をして丁寧にお答え頂いた。
オーディオ雑誌の記事を書くライターとしては上出来な仕事かもしれないが、私の立場では過ぎるほどお伺いすることができたし、生意気にも私の想いというか願いのようなものも聞いて頂き幸せでした。
・UESUGI製品は創業以来1万台以上の商品を販売されているが、その殆どが現存しており更に大変丁寧に扱われていてキレイな状態で使われているそうです。
確かにアンプ群の外見からもそうした付き合い方をしたくなる品であると思えるし、ユーザーとなる方たちに共通な性格の細やかさがあるのではないかと思った次第。
・全く別の海外メーカーだが、ある機器の可変要素の詳細なデータを頂いた。これは全く貴重なもので20年以上も前にこのような方法が存在することだけをウワサで聞いた事があったけれど現物が目の前に現れるとは夢にも思っていなかったものだ。感謝。感謝です。
・その他オーディオ全般に渡ってご教授頂いたが、
演奏者が二人、三人・・・と増えて行くときに音量の変化ではなくエントロピーが増していく。だからフルオーケストラやオペラといった演者の多い楽曲の再生はオーディオ機器にとって厳しい条件になっていくんだ。
この点は私たち二人の意見が正にシンクロした点で、前回の記事に書いた「音響の総エネルギー」という単語をお使いになったのでビックリした。
しかも私は面積でと表現したのに対して、特にスピーカーでは立方体の「体積で」と表現されていたのが印象的だった。ファクターを一つ多く捉えているようで参考にさせて頂こうと思った。
・藤原氏の全身から醸し出される雰囲気はとても「技術者」とは思えなかった。増して、使いこなしとか音の変化の理屈のようなマニアックな話も主体的には皆無だったように思う。
昔に BMW のテレビ広告で「当社の最高経営者は全て技術畑出身です」というのがあったが、そんなフレーズを思い出したことを告白したい。
秘めたヴァイタリティ、渉外能力に長けた趣味人。故上杉氏はそんな方に船頭を渡したかったのだろうなあ?などと出しゃばったことを考えた一日となりました。
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-363.html
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Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽) 2013/09/29
ウエスギ研究所に行って参りました。 S-N 比の値段
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-441.html
真空管アンプの名門であるウエスギ研究所は創業者の故上杉佳郎氏の後を藤原伸夫氏が事業を引き継ぎ、意欲的な新商品を展開してファンの皆さんも胸を撫で下ろしてることと思います。
その藤原さんが昨年我が家を尋ねて頂いたことは以前の記事にあげました。
1年と少しが経ち、先週末に今回は私が「ウエスギ研究所・横浜事業所」でもある藤原邸にお邪魔して来ました。
東京と横浜の間に位置するような絶妙なロケーションの閑静な住宅街にあるのですが、通りからは母屋しか見えません。
中庭にそれはありました。
増築というよりは母屋から独立していますので建て増しですね。当然の事電源の引き込みや水回りも個別です。
電源容量をいくらと言われていたかな?ビックリして記憶が飛びました。普通の住宅で3軒くらいの電流だったと思います。
さて、専用室の玄関〜入り口のドアと2つの重い扉を開けて中に入ると・・・・
あの感じが身を包みます。
あの・・・と言ってもですが。
コンサートホールに入ったときに、耳ではなく全身で感じるあの感じです。
圧倒的な静けさが全身の細胞を包み込みます。
お話によると部屋の中に一回り小さい部屋を作った二重構造で 18.5dB(Anet)のノイズレベルを達成しているそうです。
これだけでもう、遠路はるばる尋ねて来たかいがあるというものです。
このS/N比を獲得するには、装置とは比較にならない金額がいるんだな。と再確認させられた体験でした。
ご挨拶やら近況のお話をしている背後には、小音量でピアノが鳴っていましたが使っているスピーカーの大きさ(規模)からは想像もできない音離れの良さです。
視覚情報は ALTEC の15インチ・ダブルウーハーを見ているのに、そのスピーカーとは何の関係もない場所から聞こえてくるがごときピアノの音の聴覚情報は全く別世界の出来事のようで、自分の脳の中で整合が取れずに感覚の戸惑いを覚える程です。
http://blog-imgs-36.fc2.com/k/a/o/kaorin27/130921_141435.jpg
これが ALTEC とオンケンドライバー&ツイーターの 3Way スピーカー
沢山の演奏と同じだけ沢山のお話をできました。
詳細を全て書く事はできませんが、藤原さんといえばその代名詞とも言えるアンプがあります。
Victor 在籍中にやりたい事をやりつくしたかのようなこだわりの固まりである・・・
http://blog-imgs-36.fc2.com/k/a/o/kaorin27/130921_141516.jpg
Victor ME-1000アンプ 1995年リリース 1台あたり83kgのモノラルアンプ
お邪魔するにあたって楽しみの一つであった新しいウエスギ・アンプの音は、全国から試聴会や試聴の要望が重なっていて残念ながら1セットも残さず出払っており聞く事が叶いませんでした。
その代わりなのか、おかげか ME-1000 を 6台使ったマルチチャンネルで駆動する音をたっぷり堪能できました。
そのパワー・ハンドリングやバランス、鮮度は昔忍び込んで聞かせてもらった会社のマスタリング・センターの印象に近いものでした。
藤原さんは恐らくそのように意識はしていないと思います。
長きに渡るオーディオ製品との関わりの中で、自然と「仕事の音」に寄っているんだと私には感じました。
まあ、ご本人は否定されるかもしれませんけれど、こっちの側の勝手な印象ですからあしからず。です。
ここでひとつ驚異的な写真を出しましょう。
http://blog-imgs-36.fc2.com/k/a/o/kaorin27/130921_154646.jpg
大先輩自らに持って頂いて撮った写真は、マッキンの C−22 ならば何にも珍しい写真ではないのですが。
これなんと・・・
板の一枚から全て藤原さんのお手製なんです!?
それも、高校生の時の!?
写真は光ってしまって下手ですみませんが、それでもコトの重大さは伝わるでしょう??
当節流行の、穴あけ済シャーシもなければ、ましてアンプキットを組み立てたのではないのですよ!
シャーシの板1枚を折り曲げて合わせる事から小さなスイッチ一つに至るまで、並々ならぬ精神力とこだわりを持って作り込まれており恐るべき高校生と言わざるを得ません。
古くからのウエスギ・ファンの皆さん。
先代の故上杉氏がお亡くなりになって、肩を落とされたむきも多かろうと思いますが私は今回確信しました。
この C−22 レプリカを作った藤原(当時)少年が長じて現代に生み出す新世代のウエスギ・アンプも大変に価値ある製品だと思います。
もちろん私の確信なんか全く必要ない程、世間では評価されているので大きなお世話なのですが、音がとか、真空管がとかいうまえに、何よりもまず心からアンプを好きな一人の技術者として心底尊敬したのです。
それから最後に、
これから何か良いアンプ、それも手頃な製品はあちこちにあるけれど極め付きの1台が無いかなと思って探している方が見えましたら・・・
もう少し決断を先延ばしにしておいて下さい。
私も具体的には分かりませんが、藤原さんは近々に大きな発表が出来るように準備を進めているようです。
恐らく年末のシーズンまでには明らかにされる様ですから、終のアンプになり得る逸品をお探しの方はウエスギ研究所のこの冬の動きに注目下さるようにお願い致します。
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-441.html
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/121.html