年内にもソウル訪問 金正恩が納得する“警護”間に合うのか
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2018年9月21日 日刊ゲンダイ
次はソウルで(C)聯合=共同
北の最高指導者として史上初の金正恩委員長のソウル訪問が19日の南北首脳会談で合意された。会談後の共同会見で、関係者を驚かせたのは、韓国の文在寅大統領が「特別な事情がなければ年内に行われる」と訪問の期限を区切ったことだ。2000年に金大中大統領からソウル訪問を持ちかけられた父・金正日総書記は「いずれは行く」とは言ったものの、主に安全上の問題で実現しなかった。それをわずか3カ月以内でやる――。大統領の一声にソウルは大騒ぎとなっている。
ソウルには南北融和を納得していない保守強硬派もかなりいる。中には「金正恩が来たら殺す」と息巻く過激派もいる。韓国の地元記者が言う。
「大統領官邸警護室が指揮を執り、警察、特殊部隊、陸海空軍を導入して空前の警護態勢を敷くようです。韓国側の警護規模は10万人以上になるでしょう。また、北朝鮮からも警護部隊が数千人の単位でやって来るという話もあります。“絶対安全”を保証しない限り、金正恩氏は来ません。文大統領は期限を設けた以上、急ピッチで警護態勢を準備することになります」
宿泊ホテルの選定も重要だ。米国大統領がソウルで宿泊するホテルは、1998年のビル・クリントン以降、南山中腹の「グランドハイアット・ソウル」が定番。昨年11月に訪韓したトランプも同ホテルに宿泊した。山頂に立っていて、周囲に高い建物がなく、狙撃される危険が低いからだ。金正恩の宿泊場所としても最有力だが、同ホテルは米国資本。米大統領には安心でも、金正恩にはどうなのか。そこで、次の候補とされるのが東大門近くにある「ソウル新羅ホテル」だ。大きな門から宿舎まで奥行きがあり、侵入者を遮断しやすい構造になっている。
「新羅ホテルは今回の訪朝にも同行しているサムスングループが保有しています。北の経済開発に熱心なサムスン電子の李在鎔副会長が、金正恩滞在中のホテルの安全徹底を買って出る可能性があります。そちらの方が金正恩は安心かも知れません。李副会長は将来の北の経済利権が狙いですがね」(前出の地元記者)
金正恩の“おもてなし”の準備は年内に整うのか。
(現地取材協力=国際ジャーナリスト・太刀川正樹氏)
今回の南北首脳会談で関係者を驚かせたのが、文在寅大統領が「特別な事情がなければ年内に」と金正恩委員長のソウル訪問の期限を区切ったことです。この大統領のツルの一声にソウルは大騒ぎとなっています。 https://t.co/LGl2WoP9CO #日刊ゲンダイDIGITAL #日刊ゲンダイ
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2018年9月20日
【infoseek】大統領の一声にソウルは大騒ぎ / https://t.co/i3BHr4qgxP
— ☆TAC★ (@tac_s) 2018年9月21日
暗殺を極端に恐れて、中ロ以外の外国へも行けず、飛行機にも乗れず、影武者を何人も用意していた無能な金正日と違い、金正恩ならきっと年内に行くと思うけどね。 https://t.co/ajQCAvmWjD
— 北野慶(虚構の太陽) (@keikitano) 2018年9月21日
文大統領「年内」明言【史上初】北トップのソウル訪問 パニック必至 間に合うのか 正恩が納得する万全の警護 空前の規模「韓国」10万人 「北」数千人 ソウルには南北融和を納得していない保守強硬派もかなりいる。中には「金正恩が来たら殺す」と息巻く過激派もいる(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/8PLHJ0fn50
— KK (@Trapelus) 2018年9月20日