市場には好材料 「トランプ弾劾」で9月大相場がやってくる
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/236316
2018年8月29日 日刊ゲンダイ
9月相場の主役はこの人(C)AP
トランプ米大統領は弾劾されるのか。9月相場の最大のテーマに浮上してきた。
先週、トランプの元顧問弁護士マイケル・コーエン氏が、捜査当局との司法取引に応じ、トランプの指示で元ポルノ女優へ口止め料を支払ったと認めた。
「不倫の口止め料だけでなく、ロシア疑惑に絡む関係者の証言も飛び出しそうです。米議会が弾劾手続きに入る可能性は捨てきれません。ただ、株式市場はトランプ弾劾を歓迎しているフシがあります。トランプ大統領が仕掛けた米中貿易戦争はある程度ケリがつくでしょうし、輸入自動車に対する25%関税も白紙になる。TPP参加を米国が再検討するかもしれません。株式市場にとってプラス材料ばかりです」(市場関係者)
トランプも黙ってはいなかった。テレビのインタビュー(23日)で、「もし自分が弾劾されれば、株価はクラッシュ(暴落)する」と警告したのだ。
「トランプ大統領にしては珍しく弱気な発言だと感じました。本当に弾劾となれば、株価は暴落すると思いますが、あくまで一時的で、あっという間に上昇相場に転じるでしょう」(ちばぎん証券アナリストの安藤富士男氏)
16年11月の米大統領選でトランプ勝利が伝わると、日経平均は一時1000円以上も暴落した。ところが、翌日になるとトランプの打ち出したインフラ投資や大型減税を評価する流れが生まれ、株価は一転、1200円以上も上昇した。
「今回も似たような株価の動きが想定できます。トランプ弾劾のショック安は避けられず、日経平均は1000円近く下げるでしょう。ただ、市場の期待度が高いペンス副大統領の“昇格”や、世界経済に与えるプラス面にスポットライトが当たり、日経平均は2万4000円をうかがう動きになるかもしれません」(株式評論家の倉多慎之助氏)
28日の終値は2万2813円。約1200円の上昇で、2万4000円だ。市場はトランプ弾劾を催促している?
【ビジネス】市場には好材料 「トランプ弾劾」で9月大相場がやってくる https://t.co/Fapprgxfuc #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2018年8月28日
弾劾された大統領は歴史上1人もいない
— Y=aX (@LTEcmc) 2018年8月28日
https://t.co/roP0wDaQDS