米朝首脳会談
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2018年06月12日 小笠原誠治の経済ニュースゼミ
米朝首脳会談の模様が報じられていますが、どのようにご覧になっているでしょうか?
私の個人的感想としては…トランプ大統領と金正恩の利害が一致した結果なのだと思っています。
つまり、トランプ大統領としては、世界平和実現の立役者になって、人気者になりたい、と。
一方で、金正恩の方としては、北朝鮮と自分に対するイメージ刷新を行い、制裁の解除を迫りたい、と。
もちろんそうなるためにはCVIDが前提条件になるとされている訳ですが…
Cは、Complete(完全で)
Vは、Verifiable(検証可能で)
Iは、Irreversible(不可逆的な)
Dは、Disarmament(非核化)
を指す訳ですが、トランプ大統領は、恐らく厳密な意味でのCVIDを求めないとの方針ではないかと思うのです。
ボルトンなどが主張するように、もし厳格なCVIDを求めても、それが直ぐに実現可能とはとても思えないからです。
しかし、その一方で、トランプ大統領としては成果が欲しい、と。
そこで、外見的にはCVIDに見えるものを求めつつも、実際にはそこそこの内容でも認めよう、と。
そして、もし、後日北朝鮮が約束を破ったようなことが判明しても、それは北朝鮮が悪いのであって、自分は知らないという作戦ではないかと思うのです。
ただ、そのようないい加減に見える話し合いであっても、やらないよりはやった方がどれだけいいことか、と。
実際に両国の首脳が握手をすれば、両国が戦争に突入するリスクは小さくなると考えるからです。
オバマ大統領が北朝鮮を全く相手にしなかったことも、今回の米朝首脳会談実現のためには役に立ったと思います。
戦略的忍耐とか言っていましたが…
トランプ大統領は、なんといってもオバマの反対ばかりしたがる男だからです。
オバマがやらかなったから、俺がやる、と。
皮肉なものですよね。
北朝鮮にとっては、核兵器の廃棄よりも拉致された人々の解放の方が遥かに容易いでしょうから、CVIDが実際に行われるかどうかの確認がなされる前に拉致された人々の解放実現を考えた方が賢明だと思います。
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