記事 [経世済民127] ソニーは1兆円投資、東芝は売却…真逆の半導体戦略の明暗は?(週刊ダイヤモンド)
ソニーは1兆円投資、東芝は売却…真逆の半導体戦略の明暗は?
https://diamond.jp/articles/-/171519
2018.6.5 週刊ダイヤモンド編集部
半導体事業をめぐり、ソニーと東芝の道は正反対に分かれた。右はソニーの山形工場、左は東芝メモリの四日市工場 Photo:DW
巨額投資の半導体事業を抱え込むべきか否か──。東芝が半導体事業を売却した一方で、2018年3月期に20年ぶりの営業最高益を計上したソニーは、今後も半導体事業に継続投資する姿勢が鮮明だ。
ソニーは5月22日に公表した中期経営計画で、今後3年で累計2兆円以上の営業キャッシュフロー(金融部門を除く)を稼ぎ出す目標を掲げたが、このうち半導体中心の設備投資には1兆円もの資金を充てる方針だ。
3年で稼ぎ出すキャッシュフローの源泉は主に三つある。まずは「プレイステーション(PS)4」に代表される、ゲームユーザーを会員とするネットワークサービス。それと、定額のストリーミング配信向けに収益力を高めている音楽コンテンツも安定的なキャッシュの創出源となる。
また、テレビやカメラといったエレクトロニクス事業の採算も改善しており、「今後の成長資金を生み出すキャッシュカウ」(吉田憲一郎社長)と位置付ける。
ソニーは、これらグループ全体で稼ぐ豊富なキャッシュを半導体事業に惜しみなくつぎ込む。
ソニーの半導体事業は前期に過去最高の1640億円の営業利益を計上し、3年後も最大2000億円を計上する稼ぎ頭にする計画だ。だが、今期は減価償却費や研究開発費がかさみ減益の見込みで、前々期は赤字を計上するなど依然として変動が激しい。
それでもソニーは半導体事業の巨額投資を続け、スマートフォン向けに高いシェアを持つイメージセンサーの生産能力を増強する。
■半導体は分離が主流
一方、東芝は稼ぎ頭の半導体事業を売却。切り離された東芝メモリは、半導体専業メーカーとして再出発する。
東芝メモリは前期に4791億円もの営業利益を稼いだが、経営再建中の東芝が巨額の投資資金を本体で負担し続けることは不可能だった。グループ内部で豊富なキャッシュを生み出せるソニーと、経営危機で半導体の設備投資に耐えられなくなった東芝で、進む道が正反対に分かれた。
ただ、世界的な潮流を見ると、半導体事業をグループから切り離す方が主流といえる。NECなどから分離したルネサスエレクトロニクスや、米モトローラと蘭フィリップスの半導体部門を源流とするNXPなど大手半導体メーカーは独立専業の経営体制が多い。
むしろエレクトロニクスグループの一部門として運営する大手半導体メーカーは、ソニーのほかには韓国サムスン電子を残す程度で、世界的には希少な存在となった。
半導体をグループに抱え続けるソニーは、3年で最大1兆円もの巨額投資を負担するリスクにどう向き合うべきか。傘下の半導体事業が外部資金を活用することを考えてもいいだろう。
(「週刊ダイヤモンド」委嘱記者 村井令二)
2018年6月05日23時41分 〜
コメント [政治・選挙・NHK245] カンヌ受賞の是枝裕和監督を祝福しない安倍首相を、フランスの保守系有力紙が痛烈に批判(HARBOR BUSINESS) 赤かぶ
8. 2018年6月05日 23:46:37 : quMKleKEOA : apQvoj4eROs[762]
フランスの新聞だからカンヌを過大評価しているんだろうけど、
これって
日本アカデミー賞の外国映画賞を取った人に対して
日本の新聞がその人の母国の大統領に「感謝表敬しろ」
と言っているようなものでもある
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/629.html#c8
8. 2018年6月05日 23:46:37 : quMKleKEOA : apQvoj4eROs[762]
フランスの新聞だからカンヌを過大評価しているんだろうけど、
これって
日本アカデミー賞の外国映画賞を取った人に対して
日本の新聞がその人の母国の大統領に「感謝表敬しろ」
と言っているようなものでもある
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/629.html#c8
コメント [政治・選挙・NHK245] 空前の破廉恥政権、恐るべき幕引き 佐川が勝手にやったことなのか(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
4. 2018年6月05日 23:49:35 : A88sokHmj2 : EDIykuYBsrk[101]
むかしハレンチ学園という漫画が流行ってこんな馬鹿なことが起こるとは
思いもしなかった。が、いまやそんなことが国会で堂々とされているのだ。結末は
知らないが、知ったときがそら恐ろしい。
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/717.html#c4
4. 2018年6月05日 23:49:35 : A88sokHmj2 : EDIykuYBsrk[101]
むかしハレンチ学園という漫画が流行ってこんな馬鹿なことが起こるとは
思いもしなかった。が、いまやそんなことが国会で堂々とされているのだ。結末は
知らないが、知ったときがそら恐ろしい。
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/717.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK245] 安倍がわざわざ戻ってまで、記者会見に応じる。さて、その意図は? 赤かぶ
1. あほうたろう[1] gqCC2YKkgr2C64Kk 2018年6月05日 23:50:23 : NnPMkhX5rk : @p7ut0jIFtc[1]
SUBARUを見れ、トップの辞任が当たり前
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/722.html#c1
1. あほうたろう[1] gqCC2YKkgr2C64Kk 2018年6月05日 23:50:23 : NnPMkhX5rk : @p7ut0jIFtc[1]
SUBARUを見れ、トップの辞任が当たり前
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/722.html#c1
記事 [経世済民127] 定年後の年金格差「約7735万円」の現実 大企業に共働きなら「1億円」超え(PRESIDENT)
定年後の年金格差「約7735万円」の現実 大企業に共働きなら「1億円」超え
http://president.jp/articles/-/25227
2018.6.3 企業年金コンサルタント/ファイナンシャル・プランナー 山崎 俊輔 PRESIDENT 2018年5月14日号
妻の働き方次第で「わが家の老後資金」が、数千万円単位で変わる!? 世帯で受給する公的年金額の試算を基に、老後資金を増やすために現役時代の今、やっておくべきことを専門家に聞いた。
払い損より、もらい損に注意
公的年金なんてどうせ払い損だ――。そう感じている現役世代は多いと思いますが、この考え方は3つの点で間違っています。
1つ目は、公的年金のありがたさは実際にリタイアしてみないと実感できないことです。国の社会保障制度は、元気なときにはほとんど恩恵がありません。病気やケガをしたり、働けなくなったりしたときに機能するものです。年金もそのひとつです。元気に働いている間は、保険料を支払っているだけで何も受け取れず不満感が出ます。
しかし、現役時代に保険料を支払っておかなければ、将来、年金を受け取る権利を失うことになります。たとえば自営業の人は国民年金保険に加入しています。保険料を支払うことができるのは原則20歳から60歳までの40年間です。その間に未納があれば、将来受け取る額はどんどん減っていきます。10年未納があれば満額から4分の1の額が減ることになります。国民年金加入者が受け取る年金を老齢基礎年金と呼びますが、2017年度の年金受給額は月額約6万5000円。これが満額です。4分の1とすると月額約1万6250円を一生涯、受け取る権利を失ってしまいます。現役時代の「払い損」を気にするよりも、将来の「もらい損」に目を向けるべきです。
2つ目は公的年金を損得のロジックで考えること自体が間違っていることです。「あなたが支払った保険料の額をここまでの支給額が超えましたので、年金支給をストップします」。90歳まで長生きしたときに、こんな通知が届いたらどうでしょうか。そういうことはありません。生きている間はずっと受け取れるのが年金のメリットです。その代わり、早く亡くなった人は払い損になることもあります。それは長生きのリスクを社会全体でカバーしているからです。そもそも損得で考えるべきものではないのです。
一方で「国の年金制度はいずれ破たんするから支払いたくない」と考えている人もいるかもしれません。これが3つ目の間違いです。一時期ずいぶん年金破たん論が世間をにぎわせました。しかし、公的年金制度は保険料収入と給付のバランスを調整する仕組みを採用しており、破たんする可能性はほとんどありません。また、アベノミクスの結果として、年金積立金は200兆円程度まで確保することができました。これほど公的年金の財源を持っている国は、世界中を見回しても日本と米国くらいしかありません。日本の年金制度が破たんすることはもはやありえないのです。
以上の理由から年金を否定的に捉える必要はありません。注意しなければならないのは、現役時代の加入の仕方によって将来の年金額に予想外の差が出ることを知らない、ということです。
最強は共働きの「ダブル厚生年金」
厚生労働省が発表した18年度の新規裁定者(67歳以下)の年金額の例は、国民年金加入者(老齢基礎年金)が月額約6万5000円。これに加えて、厚生年金にも加入している場合(老齢厚生年金+老齢基礎年金)には、月額約15万6000円になります(厚生年金は、平均的収入〈平均標準報酬42.8万円〉で40年間就業した場合)。これをベースに一生涯の世帯年金額を推計すると表のようになります。16年の簡易生命表によると、65歳時点の男性の平均余命は男性が19.55年、女性は24.38年です。その平均値として年金を夫婦で22年間受け取ったとして計算しています。
この例で夫婦ともに会社員の組み合わせの場合、世帯年金の総額は約8237万円です。さらに多いのは夫婦ともに公務員の場合で約9451万円と1億円に近づきます。公務員の年金データはあまり明らかにされていませんが、厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業年報」(15年)によると、平均月額で15%程度、公務員のほうが上回っています。
会社員の夫と専業主婦の組み合わせになると、約5834万円まで一気に減ります。夫婦ともに公務員と比較すると、約3600万円の差が生じます。夫婦で自営業を営んでいる場合にはさらに下がり、約3432万円。夫婦ともに公務員と比較すると、3倍近い差になります。同じ夫婦でも働き方で、老後のライフプランに相当な格差が生じることになるのです。
一方で、人生の選択として生涯シングルを貫く人も増えています。団塊ジュニアの世代では、おそらく4人に1人程度が生涯独身になるといわれています。そんな中で、おひとりさまの年金はさらに厳しくなります。特に非正規社員として働き、国民年金だけに加入している人は1716万円しかありません。未納期間があれば、ここからさらに減額されることになります。
もちろん、夫婦2人の世帯とおひとりさまでは、老後に必要な生活費の額は異なります。ただし、ひとりだからといっても単純に半分にはならないことは理解しておくべきです。たとえば、入浴するときの水道代やガス代など、世帯単位で必要なランニングコストは1人でも2人でもほとんど変わりません。それでも年金は1人分しか受け取れません。生活が厳しくなるのは明白です。
厚生年金加入のチャンスを逃すな!
少しでも年金格差を縮めるためには、働き方を工夫する必要があります。ポイントは、(1)厚生年金から外れないこと、(2)収入を増やすこと、(3)できるだけ長く働くこと、の3つです。
「公的年金」は、国が運営する強制加入制度。「厚生年金」は、基礎年金に上乗せする形で支給される。公的年金以外には、確定拠出年金(401k)や確定給付年金などの「企業年金」、個人型確定拠出年金(iDeCo)や国民年金基金など自分の意思で加入できる年金がある。
前述のように将来の受給額は、厚生年金と国民年金で歴然とした差がありますから、厚生年金に加入している人は、特に女性の場合には出産による退職で、その立場を手放さないことが大事です。厚生年金は国民年金と異なり、報酬額によって保険料が変わります。それが将来受け取る年金額に反映されるのです。言い換えれば、たくさん保険料を納めると、将来の年金額も多くなるということです。
育児休業の期間は、厚生年金保険料が免除されます。将来、年金額を計算する際には育児休業中も保険料を支払ったものとして計算してくれるのです。復帰後に給料が下がった場合でも、年金額の計算の際には休業前の高い給料が続いたと仮定して計算されます。この優遇は子どもが3歳になるまで受けられるので、仕事と子育ての両立は将来必ず報われることになります。
退職金にも差がつきます。共働きであれば2人の分の退職金を受け取れますが、夫が1人で働いている場合には1人分です。こちらは産休・育休中は退職金額に反映されないのが一般的ですが、それでも退職金は正社員にのみ支払われる老後の大きな財産です。パートナーが正社員かそうでなかったかで、最後に受け取る額が1000万円単位で違うことになりうるのです。
このように専業主婦世帯と共働き世帯では、老後資金に「年金と退職金」で差が生じますが、特に大きなインパクトを与えるのが共働き世帯の「ダブル厚生年金」です。これまで女性が定年まで働いて、夫婦で厚生年金を得られるのは、妻が教師の場合などに限られていました。しかし、女性が正社員で働き続けられる環境が整い、今後はその数が増えていきます。これは老後不安を解消する最高の対策なのです。
現在、非正規社員として働いて、国民年金に加入している人は、厚生年金にも加入できる働き方に変えるべきです。出産で退職した人も同様です。厚生労働省によると、18年2月の正社員の有効求人倍率は1.07倍です。仕事を探す人よりも求人の数が上回っているのです。6年前には0.49倍でしたから異常ともいえる高さです。こんな状況が長く続くとは思えません。
特に団塊ジュニア層が就職した1993年のころは就職氷河期といわれ、仕事を見つけるのに苦労をしました。やむを得ず非正規社員として働いている人は「正社員になるラストチャンス」と考えて、厚生年金に加入する立場を手に入れてください。
同様に、正社員として働いている人も転職して収入を増やすチャンスです。収入が増えれば、厚生年金の保険料もアップしますが、年金額を増やすことにもなります。
一方、起業したい人は、年金についても戦略的に考えておくべきです。必然的に厚生年金を外れることになるため、起業後になるべく早く法人化して自分も厚生年金に加入し、その負担ができる組織にしてください。
最後は、できるだけ長く働くこと。60歳でリタイアした場合、25年ほどのセカンドライフが待っています。その間、年金と貯蓄の取り崩しで生活するのは困難です。総務省の「家計調査年報」(16年)のデータを見ると、世帯主が60歳以上の無職世帯の生活費は、月約6万円の赤字になっています。これが25年続けば不足額は1800万円に上ります。1年でも長く働くことは、老後の不足額を減らす賢い選択でもあるのです。
働いている間は年金の受給開始を繰り下げることもできますから、そう手続きすれば仕事を辞めたときに受け取る年金額を増やせます。70歳まで繰り下げて受給すると、65歳から受給した場合と比較して年金額は42%も増額します。
公的年金は、老齢、障害、死亡によって要件を満たしたときに給付が受けられる制度。給付の種類には、国民年金に老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金、厚生年金保険に老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年金などがある。
山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ)
フィナンシャル・ウィズダム代表
退職金、年金制度、資産運用が専門。連載12本を数える人気コラムニスト。著書に『読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方』など。
定年後の年金格差「約7735万円」の現実 大企業に共働きなら「1億円」超え
http://president.jp/articles/-/25227
2018.6.3 企業年金コンサルタント/ファイナンシャル・プランナー 山崎 俊輔 PRESIDENT 2018年5月14日号
妻の働き方次第で「わが家の老後資金」が、数千万円単位で変わる!? 世帯で受給する公的年金額の試算を基に、老後資金を増やすために現役時代の今、やっておくべきことを専門家に聞いた。
払い損より、もらい損に注意
公的年金なんてどうせ払い損だ――。そう感じている現役世代は多いと思いますが、この考え方は3つの点で間違っています。
1つ目は、公的年金のありがたさは実際にリタイアしてみないと実感できないことです。国の社会保障制度は、元気なときにはほとんど恩恵がありません。病気やケガをしたり、働けなくなったりしたときに機能するものです。年金もそのひとつです。元気に働いている間は、保険料を支払っているだけで何も受け取れず不満感が出ます。
しかし、現役時代に保険料を支払っておかなければ、将来、年金を受け取る権利を失うことになります。たとえば自営業の人は国民年金保険に加入しています。保険料を支払うことができるのは原則20歳から60歳までの40年間です。その間に未納があれば、将来受け取る額はどんどん減っていきます。10年未納があれば満額から4分の1の額が減ることになります。国民年金加入者が受け取る年金を老齢基礎年金と呼びますが、2017年度の年金受給額は月額約6万5000円。これが満額です。4分の1とすると月額約1万6250円を一生涯、受け取る権利を失ってしまいます。現役時代の「払い損」を気にするよりも、将来の「もらい損」に目を向けるべきです。
2つ目は公的年金を損得のロジックで考えること自体が間違っていることです。「あなたが支払った保険料の額をここまでの支給額が超えましたので、年金支給をストップします」。90歳まで長生きしたときに、こんな通知が届いたらどうでしょうか。そういうことはありません。生きている間はずっと受け取れるのが年金のメリットです。その代わり、早く亡くなった人は払い損になることもあります。それは長生きのリスクを社会全体でカバーしているからです。そもそも損得で考えるべきものではないのです。
一方で「国の年金制度はいずれ破たんするから支払いたくない」と考えている人もいるかもしれません。これが3つ目の間違いです。一時期ずいぶん年金破たん論が世間をにぎわせました。しかし、公的年金制度は保険料収入と給付のバランスを調整する仕組みを採用しており、破たんする可能性はほとんどありません。また、アベノミクスの結果として、年金積立金は200兆円程度まで確保することができました。これほど公的年金の財源を持っている国は、世界中を見回しても日本と米国くらいしかありません。日本の年金制度が破たんすることはもはやありえないのです。
以上の理由から年金を否定的に捉える必要はありません。注意しなければならないのは、現役時代の加入の仕方によって将来の年金額に予想外の差が出ることを知らない、ということです。
最強は共働きの「ダブル厚生年金」
厚生労働省が発表した18年度の新規裁定者(67歳以下)の年金額の例は、国民年金加入者(老齢基礎年金)が月額約6万5000円。これに加えて、厚生年金にも加入している場合(老齢厚生年金+老齢基礎年金)には、月額約15万6000円になります(厚生年金は、平均的収入〈平均標準報酬42.8万円〉で40年間就業した場合)。これをベースに一生涯の世帯年金額を推計すると表のようになります。16年の簡易生命表によると、65歳時点の男性の平均余命は男性が19.55年、女性は24.38年です。その平均値として年金を夫婦で22年間受け取ったとして計算しています。
この例で夫婦ともに会社員の組み合わせの場合、世帯年金の総額は約8237万円です。さらに多いのは夫婦ともに公務員の場合で約9451万円と1億円に近づきます。公務員の年金データはあまり明らかにされていませんが、厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業年報」(15年)によると、平均月額で15%程度、公務員のほうが上回っています。
会社員の夫と専業主婦の組み合わせになると、約5834万円まで一気に減ります。夫婦ともに公務員と比較すると、約3600万円の差が生じます。夫婦で自営業を営んでいる場合にはさらに下がり、約3432万円。夫婦ともに公務員と比較すると、3倍近い差になります。同じ夫婦でも働き方で、老後のライフプランに相当な格差が生じることになるのです。
一方で、人生の選択として生涯シングルを貫く人も増えています。団塊ジュニアの世代では、おそらく4人に1人程度が生涯独身になるといわれています。そんな中で、おひとりさまの年金はさらに厳しくなります。特に非正規社員として働き、国民年金だけに加入している人は1716万円しかありません。未納期間があれば、ここからさらに減額されることになります。
もちろん、夫婦2人の世帯とおひとりさまでは、老後に必要な生活費の額は異なります。ただし、ひとりだからといっても単純に半分にはならないことは理解しておくべきです。たとえば、入浴するときの水道代やガス代など、世帯単位で必要なランニングコストは1人でも2人でもほとんど変わりません。それでも年金は1人分しか受け取れません。生活が厳しくなるのは明白です。
厚生年金加入のチャンスを逃すな!
少しでも年金格差を縮めるためには、働き方を工夫する必要があります。ポイントは、(1)厚生年金から外れないこと、(2)収入を増やすこと、(3)できるだけ長く働くこと、の3つです。
「公的年金」は、国が運営する強制加入制度。「厚生年金」は、基礎年金に上乗せする形で支給される。公的年金以外には、確定拠出年金(401k)や確定給付年金などの「企業年金」、個人型確定拠出年金(iDeCo)や国民年金基金など自分の意思で加入できる年金がある。
前述のように将来の受給額は、厚生年金と国民年金で歴然とした差がありますから、厚生年金に加入している人は、特に女性の場合には出産による退職で、その立場を手放さないことが大事です。厚生年金は国民年金と異なり、報酬額によって保険料が変わります。それが将来受け取る年金額に反映されるのです。言い換えれば、たくさん保険料を納めると、将来の年金額も多くなるということです。
育児休業の期間は、厚生年金保険料が免除されます。将来、年金額を計算する際には育児休業中も保険料を支払ったものとして計算してくれるのです。復帰後に給料が下がった場合でも、年金額の計算の際には休業前の高い給料が続いたと仮定して計算されます。この優遇は子どもが3歳になるまで受けられるので、仕事と子育ての両立は将来必ず報われることになります。
退職金にも差がつきます。共働きであれば2人の分の退職金を受け取れますが、夫が1人で働いている場合には1人分です。こちらは産休・育休中は退職金額に反映されないのが一般的ですが、それでも退職金は正社員にのみ支払われる老後の大きな財産です。パートナーが正社員かそうでなかったかで、最後に受け取る額が1000万円単位で違うことになりうるのです。
このように専業主婦世帯と共働き世帯では、老後資金に「年金と退職金」で差が生じますが、特に大きなインパクトを与えるのが共働き世帯の「ダブル厚生年金」です。これまで女性が定年まで働いて、夫婦で厚生年金を得られるのは、妻が教師の場合などに限られていました。しかし、女性が正社員で働き続けられる環境が整い、今後はその数が増えていきます。これは老後不安を解消する最高の対策なのです。
現在、非正規社員として働いて、国民年金に加入している人は、厚生年金にも加入できる働き方に変えるべきです。出産で退職した人も同様です。厚生労働省によると、18年2月の正社員の有効求人倍率は1.07倍です。仕事を探す人よりも求人の数が上回っているのです。6年前には0.49倍でしたから異常ともいえる高さです。こんな状況が長く続くとは思えません。
特に団塊ジュニア層が就職した1993年のころは就職氷河期といわれ、仕事を見つけるのに苦労をしました。やむを得ず非正規社員として働いている人は「正社員になるラストチャンス」と考えて、厚生年金に加入する立場を手に入れてください。
同様に、正社員として働いている人も転職して収入を増やすチャンスです。収入が増えれば、厚生年金の保険料もアップしますが、年金額を増やすことにもなります。
一方、起業したい人は、年金についても戦略的に考えておくべきです。必然的に厚生年金を外れることになるため、起業後になるべく早く法人化して自分も厚生年金に加入し、その負担ができる組織にしてください。
最後は、できるだけ長く働くこと。60歳でリタイアした場合、25年ほどのセカンドライフが待っています。その間、年金と貯蓄の取り崩しで生活するのは困難です。総務省の「家計調査年報」(16年)のデータを見ると、世帯主が60歳以上の無職世帯の生活費は、月約6万円の赤字になっています。これが25年続けば不足額は1800万円に上ります。1年でも長く働くことは、老後の不足額を減らす賢い選択でもあるのです。
働いている間は年金の受給開始を繰り下げることもできますから、そう手続きすれば仕事を辞めたときに受け取る年金額を増やせます。70歳まで繰り下げて受給すると、65歳から受給した場合と比較して年金額は42%も増額します。
公的年金は、老齢、障害、死亡によって要件を満たしたときに給付が受けられる制度。給付の種類には、国民年金に老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金、厚生年金保険に老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年金などがある。
山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ)
フィナンシャル・ウィズダム代表
退職金、年金制度、資産運用が専門。連載12本を数える人気コラムニスト。著書に『読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方』など。
コメント [政治・選挙・NHK245] 安倍がわざわざ戻ってまで、記者会見に応じる。さて、その意図は? 赤かぶ
2. 2018年6月05日 23:54:52 : w2nSLkSxLM : Wienf4jADkg[20]
逃げようとして背を向けたが戻ってきた
後ろめたい気持ちがある証拠だ。
しかし
どうせ質問するならもっと明快に言えばよかった。
「総理、責任を取って辞めるべきではないですか」と。
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/722.html#c2
2. 2018年6月05日 23:54:52 : w2nSLkSxLM : Wienf4jADkg[20]
逃げようとして背を向けたが戻ってきた
後ろめたい気持ちがある証拠だ。
しかし
どうせ質問するならもっと明快に言えばよかった。
「総理、責任を取って辞めるべきではないですか」と。
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/722.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK245] 安倍がわざわざ戻ってまで、記者会見に応じる。さて、その意図は? 赤かぶ
3. 2018年6月05日 23:59:16 : rwgORSmgTI : ySbarMWNCPU[470]
責任を痛感するなら即刻辞職すべし!
3. 2018年6月05日 23:59:16 : rwgORSmgTI : ySbarMWNCPU[470]
責任を痛感するなら即刻辞職すべし!
総理という地位に恋々としがみつき、嘘とごまかしの答弁を繰り返しながら醜い姿をさらしている。
日本の恥さらしそのものである。
自民党はもう少しましな政党であったが安倍政権になってから完全に腐りきってしまったようだ。
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/722.html#c3
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > アーカイブ > 2018年6月