OPPO Sonica DAC _ 音楽がわからないアホ・オーディオマニアが絶賛する超お買い得品(?)だけど…
Sonica DAC 製造終了商品 OPPO Digital Japan株式会社
https://www.oppodigital.jp/discontinued-product/sonica-dac/
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OPPO Sonica DAC 禁断のKRELL
価格破壊であることは間違いなく、10万円を切る価格でこの音質は驚異的。
これだけの音が出てしまうと大手国産メーカーは窮地に立たされてしまう。
「驚異だからこそ、悪く言われる」そういう立ち位置にあるモデルだと思う。
https://ameblo.jp/507576/entry-12333777331.html
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OPPOの「Sonica DAC」が価格破壊すぎて即完。ES9038PRO積んで10万円 2017年02月07日
OPPO Digital発表の「Sonica DAC」が話題。最新世代フラッグシップDACチップ「ES9038PRO」を搭載しながら、価格は10万円前後。
本日(2月7日)の販売開始で、すでにどこも完売中。
http://www.oppodigital.jp/products/dac/sonica-dac/
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Joshin webショップ 2017年7月16日
USB-DACの歴史を大きく塗り替える! OPPO Digital『 Sonica DAC 』の先進性とは?
http://blog.joshinweb.jp/hiend/2017/07/usb-dac-oppo-di-dc82.html
ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、デジタル音源再生の万能機! OPPO Digital USB-DAC『 Sonica DAC 』をご紹介!
近頃、デジタル・リスニングに対するストレスを感じる方が多い中で、オーディオファンの不満を解消しうる製品です。
OPPO「Sonica DAC」
■ デジタル・リスニングに対するストレス
近頃、USB-DACを使ってのPCオーディオやファイルオーディオに一時期のような熱いモノを感じないのは筆者だけではないのではないでしょうか。どうしても自宅でのデジタル・リスニングの際に、アナログ・リスニングではなかったある種のストレスを感じてしまうからかも知れません。
その原因を筆者なりに考えてみますと、
1.またぞろオーディオ界にサンプリング周波数などの「数字競争」がはびこってきた。
2.USBやネットワーク、ストリーミングなどの再生方法が混在してしまっている。
3.ハイレゾ音源にPCMとDSDがある上に多くのファイル形式が存在する。
4.アナログオーディオのスキルだけではどうしてもデジタルを完全に使いこなせない。などなどです。
特に4.に関してはアナログを知り尽くした人間程、デジタルの不条理さに投げ出したくなった経験が、一度や二度ではないのではないでしょうか。そこにはアナログにあった優しさや、ある種の寛容性に乏しいからなのではないでしょうか。
そんな中にあって、最近のUSB-DACのヒット作はと言いますと、このコーナーでも以前に取り上げています米国マイテックデジタルの「BROOKLYN DAC」と国産ソウルノートの「D-1」です。いずれも異例のヒットとなっています。
そこに、発売前から大変な評判となり、爆発的なヒット(発売以来品薄状態が続きました)となって加わってきたのが、今回ご紹介します米国OPPO Digital(オッポ・デジタル)社の『 Sonica DAC 』です。早速その先進性を見て参りましょう。
■ OPPO Digital社とは
OPPO Digital社は、米カリフォルニア州のIT最先端のシリコンバレーに2004年に創業したエレクトロニクスメーカーです。同社は、主にアメリカ、ヨーロッパ、日本、オーストラリアの各地域で、ユニバーサルプレーヤーや、パーソナルオーディオ製品を含む高級AV機器の製造開発および販売をしています。同社の製品はアメリカのR&D(研究開発)チームにより設計・開発されています。
同社は創業以来コストパフォーマンスの高い製品を提供し続けており、ユニバーサルプレーヤーは最も優れた製品として人気を博し、過去には「BDP-105」や「BDP-103」、最新の「UDP-203」「UDP-205」が今現在大ヒットとなっています。
また、2014年から参入した、高級ヘッドホン「PM-1」やDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「HA-2」も人気モデルとなっており、欧州で最も権威のある賞である“EISAアワード”を受賞したと言います。
■ OPPO Digital初のUSB-DAC『 Sonica DAC 』
話は戻りますが、前述の2.に関しては、パソコンを使って内蔵または外付けHDDにためた音源を再生するにはUSB-DACが必要であり、NASに保存した音源の再生にはネットワークプレーヤが必要となるなど、音源の保存場所によって別の機器が必要になるため、コストはもちろん手間も半端ではありませんでした。これがPCオーディオが登場して10年になろうかと言う今の現状でもあります。
そんなPCオーディオやネットワークオーディオに対するオーディオファンの不満を解消してくれるのがOPPO Digital初のUSB-DAC『 Sonica DAC 』という訳です。それは、同社が放つハイエンドオーディオ製品の第一弾でもあるのです。
まずは『 Sonica DAC 』のフィーチャーから。
DACチップには、アキュフェーズのフラッグシップ「DC-950」をはじめとした最新のハイエンドD/Aコンバーターなどに競うように使われているESS Technology社の新世代DACチップ「ES9038PRO」が採用されています。この価格の製品としては全く異例なことです。これこそ恐らくグローバル企業の大量発注の成せる業でしょう。
さらにXMOS(エックスモス)社製のUSBインターフェース回路を採用したことで、USB入力では最大32bit/768kHzのPCM音源のほか、最大22.6MHz(DSD512)のDSD音源の再生にも対応できたのだと言います。
それにしても私には、どうしてもオーバースペックとしか思えないのですが・・・。これこそが将来を見据えた最高スペックのハイレゾ音源の再生に対応していることになるのだそうです。ただ、ファイル形式やサンプリング周波数を気にする必要がなくなったことは大歓迎です。
USB-DACとしてはMacでも11.2MHz(DSD256)まで再生でき、1系統を装備したLAN端子でのネットワークオーディオプレーヤーとしても最大24bit/192kHzまでのPCM音源および2.8MHzまでのDSD音源の再生に対応しています。USBによるPCオーディオとネットワークオーディオの境界線を完全に取っ払ったとも言える内容です。
さらに本機で再生可能なメディアとしては、Bluetooth、AirPlay、SponifyとTIDALのストリーミングサービス(標準サポート)、USBメモリ、インターネットラジオとまさにてんこ盛り状態です。
そしてそれらの操作は、専用アプリ「SonicaApp」を駆使することで可能としています。これは本機が単なるDACではなく、ネットワーク接続を前提として設計されていることで実現できたのです。リスニングルームの音場補正まで可能とのことです。
その他、USB-A端子を2系統、同軸デジタル入力1系統、光デジタル入力1系統を装備し、さらにRCAアナログ入力1系統まで装備しているのです。また、本機はこれ1台でDACプリとも言えるのですが、これは「ES9038PRO」内蔵のデジタルボリュームとフルバランスのアナログ回路を持つことから可能になったのです。ヘッドホンアンプはDACとしての音質を追求した結果、あえて搭載を控えたのだと言います。
■ 従来機になかったコンセプトの製品『 Sonica DAC 』
『 Sonica DAC 』は、既存のオーディオシステムに追加するのも良し、アクティブスピーカーと組み合わせて極めてシンプルなシステムを構築するのも良しの従来機になかったコンセプトの製品でもあります。
横幅254mmとコンパクト設計ですが、肉厚のあるアルミ筐体や金属製のツマミは価格以上の高級感を漂わせています。そして、高性能なDACチップだけで音が良くなる訳ではないことはOPPOは十分承知で、「ES9038PRO」の性能を十分引き出すため、トロイダルトランスを採用した直流安定化電源やフルバランス設計のアナログ回路まで採用しています。アナログ出力にはRCAの他にXLRバランス出力まで用意するというこだわりようです。
ここまでで『 Sonica DAC 』の異常な程の多機能ぶりは十分お分かり頂いたと思います。そう、あとは音質です。以下は当社の“耳自慢”のUSB入力でのサウンドの印象です。
■ 気になるサウンドは?
抜群の分解能を感じさせるサウンドで、非常に解像度が高く、鮮度感、立ち上がりの速さも素晴らしものがあったと言います。また、ハイファイ指向の機器で感じることのある色付けのない無機的な冷たさは一切なく、適度な温かみを持つ耳なじみの良い、潤いを感じさせるナチュラルさだと言います。
情報量の多さ、透明度の高い見通しの良い音場は、さすがESSのDACチップの高性能さを感じさせますが、従来のESS DACに感じていたある種のキレやスピード感に加え、『 Sonica DAC 』では、従来以上に密度感や温度感を出すことができたとも言えます。これはDAC以降の回路を追求することで実現できたのではないかと思います。
なお、『 Sonica DAC 』には100時間以上のエージングが推奨されており、当初の音質から大きく変化するとのアナウンスもあります。また出力電圧が高いため、許容入力の低い普及クラスのアンプではボリュームを若干絞ってお使いになることが提案されています。
■最後に。
『 Sonica DAC 』は、通常のD/AコンバーターやUSB-DACとしてはもちろん、ネットワーク再生やストリーミングサービスへの対応など、全てこの一台でこなせる、まさにデジタル音源再生の万能機とも言える画期的な製品です。
さらにアナログ入力を装備したプリアンプでもあることから、「痒い所に手の届く」とも言える完成度をこの価格で実現したのですから・・・脱帽です。ヒットは当然です。
『 Sonica DAC 』の先進性は、オーディオ界の今後を占う“ターニングポイント”となる予感がします。
http://blog.joshinweb.jp/hiend/2017/07/usb-dac-oppo-di-dc82.html
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84:名無しさん@お腹いっぱい。 2017/01/31(火) 23:50:54.32 ID:/DohIO5z.net
音の大部分が電源とチップで決まるなら、今現在の定番の最高級の電源とチップ使えば、どこの会社が出しても音に不満はなくなるのかな?
86:名無しさん@お腹いっぱい。 2017/02/01(水) 00:33:34.17 ID:8x/9+agN.net
>>84
○○チップ載せたら買いたい、とか言ってるのは催眠術(暗示)行為そのものだよ
しかもX-20みたいな前例がありながらまだそんなこと言ってるからね
幾ら最新チップ載せたって「安物は安物なりの水準の音しかしない」
その中で製品の音と自分の環境の相性を探すのがオーディオの大前提なのに
DAC購入の基準にチップというマーケティングアイテムを信奉させようとと必死な人がいる
馬鹿を作るためのマーケティングそのものだ
93:名無しさん@お腹いっぱい。 2017/02/01(水) 09:24:39.42 ID:bwetWn5d.net
>>84
重要なのが抜けてる
アナログ出力段
85:名無しさん@お腹いっぱい。 2017/01/31(火) 23:59:44.05 ID:/DohIO5z.net
似たような製品を二つ用意して、実際は中身は一緒。片方中華、片方日本製と言う事にして聴きくらべさせたら、ほとんどが日本製が良い音だって言うと思う。
オーディオは、催眠術とか洗脳と一緒だなww
87:名無しさん@お腹いっぱい。 2017/02/01(水) 00:33:49.63 ID:8x/9+agN.net
初心者は新作だから良いとか、飛び抜けていい製品があるとかの馬鹿馬鹿しいマーケティングに騙されず
自分に合ったDACを探すようにしたほうがいい
DACじゃなくてアンプでもスピーカーでも基本中の基本
http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/pav/1483247747/
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逸品館 marantz HD-DAC1 oppo Sonica DAC AIRBOW HD-DAC1-UD503 Special usb-dac 音質 比較 試聴レポート
https://www.ippinkan.com/marantz_hd-dac1.htm
oppo Sonica DAC 、HD-DAC1 Special 、UD-503 Special 音質比較テスト
2017年3月 USB-DAC 音質比較(概要説明) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=a9DfMuCOj4c
2017年3月 USB-DAC 音質比較(1)せせらぎ - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=Ehkz65B8kPs
2017年3月 USB-DAC 音質比較(2)バイオリン - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=5HMI7MTxug0
2017年3月 USB-DAC 音質比較(3)JAZZボーカル - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=kBaFTTFZQaw
2017年3月 USB-DAC 音質比較(4)POPSボーカル - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=H6Dw_c6QLF4
2017年3月 USB-DAC 音質比較(5)シンフォニー - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=6rqxeGlfzYA
2017年3月 USB-DAC 音質比較(6)ハイレゾ - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=kQalM5AR_6U
2017年3月 USB-DAC 音質比較(7)DSD - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=j167VoA5qFE
marantz HD-DAC1 メーカー希望小売価格 108,000円(ペア・税別)
AIRBOW HD-DAC1 Special 180,000円(ペア・税込)
AIRBOW UD-503 Special 160,000円(ペア・税込)
oppo Sonica Dac オープン価格(実売10万円程度)
oppoからESSの最新・フラッグシップDACチップ「ES9038PRO」を搭載しながら、実売10万円という意欲的なプライスが設定されたネットワーク/USB-DAC「Sonica DAC」が発売されました。
※このページを作成する前に行った「Sonus Faber Venere S(Signature)の音質テスト」で、Sonica DACを高く評価しなかったと言うことが「oppo製品を誠意を持って販売する」という契約条項に違反したと言うことで、oppo Japanから一方的に契約解除され、逸品館ではoppo製品の販売を行うことができなくなりました。逸品館としては「お客様に誠意のある情報をご提供すること」を「メーカーへの忠誠心」よりも大切にしています。「逸品館が信頼されるセレクトショップ」であるために、このような契約解除が発生しても、全く問題ではありませんのでご安心ください。また、すでに販売したoppo製品のアフターサービスは、逸品館でお引き受けいたしますのでご安心ください。お客様には、ご迷惑おかけして申し訳ありません。
Sonica DACは、marantzやTEACのような量産規模ではないメーカーの製品としては、機能の割に価格が安く、仕上げも伴っていますから、さらに商品力を上げる余地はまだあると思います。戦後の退復興を遂げた後、日本の家電メーカーが後出のアジア各国のメーカーに苦戦を強いられたのは、経営陣が「苦言」を受け入れなかったからだとおもいます。苦言は、痛いところを突いてくるからこそ煙たいのであり、そこを直せば企業や製品はより良くなります。その余地を持たないのは、残念なことだと思います。
oppo Sonica DACは、中国製品らしく価格がとても安いのが魅力です。作りも悪くなく、多機能です。これで音質が伴っていれば、鬼に金棒です。そこで、すでに発売されているmarantz HD-DAC1(使われているのは、シーラスロジックの CS4398)や、そのカスタムモデルAIRBOW HD-DAC1 Special、また旭化成のAD4490を搭載する TEAC UD-503のカスタムモデル、AIRBOW UD-503 Speciaをoppo Sonica DACと比較してみることにしました。
試聴環境
今回の試聴は、AIRBOW ミュージックPC「MSS-i5 MsHS6.7」に収録した音源をUSB接続で、それぞれのDACに入力し、音質を比較しました。
この音質テストは「YouTube」でご覧いただけますが、その音声はそれぞれのDACから出力されたアナログ信号を「96KHz/24bit」でA/D変換し、映像編集ソフトで48KHzの信号に変換していますので、ご自宅での音質比較に十分な音質が実現していると思います。
概要説明
今回の試聴評価の文章は、他のページと違って「oppo Sonica DAC」を基準として、他のDACに切り替えた時にどのように印象が変わったかを掲載しています。
せせらぎ音質比較
DACをmarantz HD-DAC1に切り替えた瞬間に、音質がパッと明るくなり開放的な音になります。
鳥の鳴き声が自然な感じになって、「楽しくさえずっている」ように聞こえるようになります。
水と鳥の「間」に「空気(空間)」があることがわかります。
開放的で立体的、臨場感のある楽しい音質に変わりました。
基本的な音調は、marantz HD-DAC1と同じですが、せせらぎをながれる「水の量」がぐっと増えて、水流の勢いが強くなりました。
鳥のさえずりのバリエーションが増えて、表情の変化がより細かく聞き取れます。
せせらぎの響きが「リスナーの体」を取り巻くように広がって、サラウンドのような音の広がりが実現しました。
響きの量がやや少なくなりました。空気の温度感(季節感)が、少し「寒い」方向へと変化します。
HD-DAC1(Special)が、初夏のせせらぎを感じさせるのに対し、UD-503 Specialは初春のせせらぎのようです。
HD-DAC1(Special)のような、響きの多い複雑なアナログ回路を持たないので、癖がほとんど感じられない、モニター的な音調ですが、Sonica DACよりも音が細かく、また音の広がりにも優れ、不自然な感じはありません。
バイオリン音質比較
Sonica DACで聞くこの演奏は「空間に浮いているバイオリンから音が出てくるよう」に感じられましたが、marantz HD-DAC1で同じ演奏を聞くと、「奏者がバイオリンを奏でている様子」が伝わってきます。
この曲では複数の音を同時にならす「重奏」が多く用いられています。
バイオリンはとても繊細で、弓(BOW)が弦に触れる圧力や角度、速度で音色が大きく変化します。2本の弦を一本の弓で同時にならすときには、とても繊細で慎重なコントロールが求められますが、HD-DAC1では「その繊細さ」がきちんと伝わります。
バイオリンの音はより粘り強く、きめ細やかで、抑揚が大きくなりました。こういう音が出てこそ、家電品を超えたオーディオ機器としての価値が生まれるのだと思います。
やはり基本的な音は、marantz HD-DAC1のまま変わりません。ベースモデルの音調を「尊敬する」こと。そしてそれをむやみに損なわないこと。それは、カスタムモデルの音作りとして、AIRBOWがとても大切にしていることであると同時に、marantzがAIRBOWの存在を否定しない理由でもあります。
けれども、音はより細かくなり、奏者とバイオリンだけではなく、演奏されている「ホールの空気感」まで伝わってくるような「音場の濃さ(密度の高さ)」が感じられるようになります。
音の変化をデジタルカメラの画素数に例えるなら、400万画素が1000万画素、あるいは2000万画素(2K)が4000万画素(4K)になったような感覚です。
marantz HD-DAC1、AIRBOW HD-DAC1 Specialは、リザ・フェルシュトマンの演奏を「より積極的に聞かせる」方向の音作りが感じられました。奏者と一体になって行く感覚で演奏を楽しめます。
UD-503 Specialは、そうではなく「客観的に演奏を観察しているイメージ」でこの曲を鳴らします。
明らかな傾向の違いがありますが、どちらも良い音であることには変わりがないと思います。
JAZZボーカル音質比較
Sonica DACよりもギターの音やボーカルの抑揚が大きく、ギターのハーモニクスのところの音の「透明感」や「美しさ」が俄然際立ってきます。
演奏のライブ感や楽しさががらりと変わりました。
ギターの音がさらに上質なものに変化し、ギターやボーカルの消え入るまで(聞き取れなくなるまで)の時間が長くなるので、添付がゆっくりと感じられるようになります。また、小節の間の「休符」がきちんと聞き取れるようになります。
ギタリストとボーカリストの「息の合った感じ」も完璧です。
多の曲で聞き比べたときと同じように、演奏が落ち着いた感じに変化します。
marantz HD-DAC1、AIRBOW DAC1 Specialでは、いかにも「ライブ!」という音が出ましたが、UD-503 Specialでは、それが「スタジオ」のように感じられます。
一つの演奏が「違うイメージ」に感じられるのは、原音忠実という方向からは外れます。しかし、録音された音源をミックスダウンするときに、エンジニアによって「マスタリング」が行われることで、すでにそこに「奏者+エンジニアの意図」が加算されますから、「演奏の趣旨を損なわない改変(再演奏)」は、許されると思うのです。
ただし、そこには必ず「音楽」や「演奏者」に対する「尊敬(敬愛)」の気持ちが欠かせないと思います。
心を込めて行われた演奏は、心を込めて聞くべきだと、私は考えています。
POPS音質比較
音の角が立って、輪郭がハッキリし、演奏がリズミカルで明るいものへと変化します。
ボーカルが入ったところでは、伴奏からボーカルがすっと抜けて、前後方向の自然な立体感が醸し出されます。
ボーカルのソノリティーも一気に向上し、演奏が生き生きしてきました。
音の粒子がぐっときめ細かくなり、ハーモニーの複雑さがまします。
音が細かくなると同時に、空間の再現性も向上するので、音が団子にならず、ハーモニーが薄い層を重ねたミルフィーユのように聞こえます。実際の演奏では、楽器の音色や倍音構造を奏者がコントロールして、他の人の音と「ぶつからないよう」にしていますから、それが上手く再現出来ると、演奏そのものの「うまさ」が向上して感じられます。
このソフトは、逸品館のYouTubeに「レコードを聞いた音」をアップロードしていますが、AIRBOW HD-DAC1 Specialの音は、滑らかで艶があり、一番レコードの音に近いように思いました。
伴奏に使われているシンセサイザーの濁りが少なく、音が透き通っています。低音のリズムの刻みも正確に感じられます。
きっちりと一音一音正確に歌い上げている感じで、音階にぶれがありません。
UD-503 Specialの静かで深みのある音は、この曲に良くマッチしています。
シンフォニー音質比較
ハーモニーの厚みが増し、ホールの響きも良く伝わってくるようになります。
金管楽器の力強さも出てきて、ノイマン/チェコフィルらしい演奏になりました。
ハーモニーの厚みと複雑さはさらに増します。低音部の量感と押し出しのエネルギー感が、さらに向上します。
モナリザで感じたのと同じように「音が完全に消えるところまで聞き取れる」ので、演奏にゆとりが出て、時間がゆっくり流れているように感じます。
marantz HD-DAC1やAIRBOW HD-DAC1 Specialに比べて、緻密ですが音が少し重い感じです。
S/Nに優れ空間の純度が高いのも特徴です。
marantz HD-DAC1やAIRBOW HD-DAC1 Specialで聞くこの演奏は「未来への期待と夢で満ちあふれたもの」に聞こえ、UD-503 Specialでは、「不安と愁いを帯びたもの」へと変化します。
この曲では、前者の明るく開放的な感じが、私の好みに合います。
ハイレゾ音質比較
サックスとベース奏者のコンビネーションが改善し、息の合った感じが伝わってきます。
奏者が楽器をどのように操作しているかが、際せ差入れる音から伝わります。
演奏が生き生きと楽しく聞こえるのは、この曲でも同じです。HD-DAC1の良いところだと思います。
音の切れ味が増し、演奏の抑揚とリズムがハッキリします。
ベースのとが太くなっています。
サックスとベースの音がきれいに分離しながら、それぞれの関係性と息の合った感じはより高密度に再現されます。
ディスク(ソフト)の録音が良くなったような感じです。
各楽器の関係やリズムのタイミングはぴたりと合っていますが、演奏のテンポが速くなったように感じられます。
楽しさよりも緊張感が前面に出てくる感じです。
ライブではあまり感じられない、こういう「客観的」な鳴り方も、オーディオの魅力の一つだと思います。
DSD音質比較
ベルの余韻が長くなって、余韻が消えるところで「音が揺れている」ことが伝わります。
ベルとギターはバラバラに鳴っているのではなく、それぞれのコンビネーションが再現されるようになりました。
ボーカルは、伴奏から抜けてすっと前に出てきます。
音場感と立体感が、大きく向上しました。
ベースの音がしっかりします。ベルとギターの音がより鮮やかに感じられるようになりました。
ボーカルは丁寧に歌っているように感じられます。
やはり、全体的な印象はmarantz HD-DAC1とほとんど変わりませんが、音質がよりきめ細やかで、S/N感も向上し、演奏が上質に丁寧に聞こえるようになります。
また、HD-DAC1では聞き取りにくかった、伴奏の後ろの「ストリングスの小さな音(徐々に大きくなります)」が、よりハッキリと聞き取れたのも印象的でした。
イントロのウッドベースの音は、marantz HD-DAC1、AIRBOW HD-DAC1 Specialにくらべて、少し濁りが多いように感じられたのは意外でしたが、CDから取り込んだ音源や、ハイレゾPCM音源による聞き比べよりも、DSDではUD-503 Specialの音が「あきらかに一段高音質」に感じられます。
輪郭がクッキリして分離感に優れ、それぞれの音の抑揚もより大きく感じられます。
DSDの再生は、このモデルが一歩ぬきんでているように感じました。
総合評価
最初に書いたように、このページを作成する前に行った「Sonus Faber Venere S(Signature)の音質テスト」で、Sonica DACを高く評価しなかったと言うことが「oppo製品を誠意を持って販売する」という契約条項に違反したと言うことで、WEBページ掲載の当日に、逸品館はoppo Japanから一方的に契約解除され、oppo製品の販売を行うことができなくなりました。
そのため、今回の評価は、「いつもにも増して私が感情的」になっているため、正確性を損ねているかも知れません。
報道の姿勢で、最重要事項の「公平」という「正義」が、メディアに利益をもたらす企業や団体によって、彼らに利益を誘導するように「事実が曲げられ」ています。このような問題は現代のメディアすべてに共通することですが、オーディオ業界では昔からそれがひどく、悪いことにオーディオが下火になり、メディアが売り上げの確保に血眼になり始めてから、余計にひどくなっているのです。
「良いパーツを使っているから音が良い」あるいは「良いパーツを使っているのに価格が安い」というのは、家電業界では使い古された「広告文句」で、オーディオなら「300B」という真空管を使うアンプは、今でも珍重されますが、それは「Western 300B」を使った一部のアンプの音が良かったからで、形状も音質も異なる「中国製などの300B」を搭載するアンプの音質が「同じように良い」というわけではありません。
けれど「300B」を搭載するアンプは、いまも「高価格を設定する理由付け」、あるいは「高音質を保証する理由付け」として、あたかも「正当」なように用いられています。それはすべて利益追求のためで、技術的な根拠は皆無です。
近年、お客様は店頭に出向かず、インターネットの情報で商品を選ぶ傾向が強くなっています。とくに「若い人」ほど、その傾向が強くなっています。最近、DeNAが運営するキュレーションサイト(まとめサイト)上の情報の正当性と著作権の侵害が、があまりにもずさんだったために、DeNAは運営する10サイトを公開停止しました。
オーディオメディアや評論家の評価が、「金次第」なのは仕方のないことです。
また、メーカー側が「気に入らない情報」を流したくないのもわかります。
けれど、オーディオ製品は「家電品」とは違います。それは、より良い音楽との出会い、より良い音(より深く音楽が伝わる音、演奏者の気持ちを身近に感じられる音)との出会いが、私たちとお客様の人生を、より意味深いものに変えてくれるからです。
だからこそ、オーディオ機器の音質に対する評価は、とても「重要」だと思うのです。
インターネットにある「情報」は、あまりにも多すぎて、自分に合った情報、あるいは正しい情報を見分けるのは、干し草の山の中から針を探すようなものになっています。もちろん、逸品館がインターネットにアップロードする情報が「100%正しい」とは、言いませんし、私も人間ですから間違うことも多く、感情に左右されます。もちろん、小さくても企業ですから、掲載する記事の内容が利益にも左右されることもないとは言いません。それでも、可能な限り「お客様に対して誠実」であること。それが、小売業を長く続ける秘訣であり、何よりも自分と社員の人生を有意義なものにできる方法だと思うのです。
私が掲載している「評価」は、あくまでも私の個人的な感想です。だから、お客様が同じように感じられることも、あるいは正反対に感じられる事もあるでしょう。けれど、私が「方向性」を変えてしまえば、何の「指標」にもならなくなってしまいます。そして、今までの経験では、「あまり高く評価しないモデル」があったとしても、ほとんどの場合「売り上げ」には、影響がなく、逆に情報がネット上に出たことで、そのモデルもその後よく売れるというケースが多いのです。だから、あまり神経質にならず評価を書かせてもらっています。
※ただし、特定モデルの悪口が過ぎて、その機種をお使いのお客様の気分を損ねたことがあるので、その点は常に反省し、お詫びの気持ちでいっぱいです(でも、またやらかすかも知れません)。
今回、残念ながらoppo Japanとは縁が切れましたが、私が自由に評価をしながら、良好なおつきあいを続けているメーカーや輸入代理店の方は多く、むしろ彼らは製品発売前にプロトタイプを逸品館に持参し、ここでの評価を参考にしています(逸品館の情報が早いのは、メーカーと良好な協力関係があるからです)。
例えば「Harbeth」を輸入している「M-plus Concept」とは、とても仲良くしています。
代表の「笹本」さんは、私がどのように評価を下そうとも、それは「実際に聞いて書いていること」だから、それでかまわない。聞かずに適当なことを書かれるよりはよっぽどよいし、製品が真摯に評価されること自体がありがたい。と仰います。
(余談ですが、Harbeth Super HL5 PlusAは、良かったです)
オーディオは学問ではなく、あくまでも趣味ですから、楽しいのが一番だと思います!
よりみなさまに会った「音選び」の参考になるような情報を、今後も発信して行きたいと思います。
2017年3月 逸品館代表 清原裕介
https://www.ippinkan.com/marantz_hd-dac1.htm
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2017-09-21 MA1 DACとSonica DACの比較試聴
http://d.hatena.ne.jp/briareos156/20170921/p1
Meitner 「MA-1 」 Stereo DAコンバーター
http://www.highend.jp/Meitner_MA1.htm
6時間くらい通電した後、初めてメインシステムで聴いた印象は「MA1 DACとあまり差がない...かも。」という驚くべきものでした。
価格差は約10倍。果たして喜ぶべきか悲しむべきか、心中を複雑な思いが行き交います。
それから3週間にわたってSonica DACを使いました。
音の印象
Sonica DACとMA1 DACの音を比較した感想
なお個別に記載してない限り、感想はZ1ESとSonica DACをUSB接続した時のもので、DEQ2496は経由していませんがiPurifierは通しています。また電源ケーブルはヘッドフォンオーディオシステムで試した際にNBSとの相性が良かったため、Z1ESに使用しているBlack Label2をそのまま使用しました。PL-LやOracleとの接続ケーブルはMA1 DACの環境と同一です。インシュレーターはヘッドフォンオーディオシステムでの使用時に使っているKriptonを使用しました。
メインシステムにインストールして初めて聴いた時の感想は、先に触れたように「MA1 DACとあまり差が無いかも」というものでした。もう少し具体的に書くと、
情報量や解像力についてはほぼ同等(差がわからない)
低音〜高音の再生レンジの広さもほぼ同等
低音はSonica DACの方が少し量感があるが、MA1 DACの方が深い低音まで出ている感じではある
サウンドステージはMA1 DACに比べると僅かに狭い
といった感じで、所謂スペック的な差は“意外にも”ほとんど感じませんでした。Oracleをソースにした場合もほぼ同様の印象です。流石に最新のES9038PROを使っているだけのことはあるわけで、「MA1 DACとあまり差が無いかも」と思ったのはそういう意味です。
では音の質感についてはどうかと言うと、
Sonica DACの方が音の出方が少し明快で、クッキリハッキリした感じ。MA1 DACの方が音の構成要素のつながりが滑らか
音が薄いとは言わないけど、濃くはない。ちょっと表面的な表現になっているというか、一つ一つの音の厚み感とか深み感がやや弱い
低音の質感はMA1 DACとの差を感じない
ピアノの音(特に高音)はMA1 DACの方がリアルさに勝る
ヴァイオリンのソロや女性ボーカルの情感表現は悪くないけどMA1 DACの方が若干上手
エレキギターの歪んだ音の表現が少しあっさりしている感じ
と言うことで、(私の好みからすれば)音の厚みとか深みという点がやや弱い印象を受けました。音自体はとてもキレイなんだけど、ちょっとだけ物足りないというか...。このあたりはデジタル処理部ではなくアナログ部の差なのかもしれません。
ちなみにOracleをソースにすると上記の印象はさらに強まります。Oracleの良さとSonica DACがうまくマッチしてない感じ。
ではこの質的な差が価格差に値するかと言われると、それこそその人の価値観次第だとは思いますが、まあ値しないでしょうね。もし今、DACを新規導入するとしてこの2台を比較試聴したとするなら、圧倒的な価格差を考えてSonica DACを選ぶか、あるいは100万円クラスの他のDACを試聴すると思います。
MA1 DACの発売は確か2012年なので、Sonica DACの発売まで5年という長い時間が経過しているわけです。その間のデジタル技術の進歩がこの価格差を生んだと言うことでしょう。
だとするなら「現時点での100万円クラスのDACってどんな凄い音がするんだろう」という興味がわくわけですが、もう買い変えられないので試すつもりはありません。きっと耳に毒でしょうから...(^_^)
3週間にわたるSonica DACのメインシステムでの試聴を終え、先週日曜日の朝、久々にMeitner MA1 DACに戻しました。3週間も通電していなかったので、音は少し籠もって透明感はないし、高音も詰まった感じで伸びがありません。MA1 DACは寝起きが悪いので仕方ないですね。
それから6時間ほどシステムエンハンサーをリピート再生してバーンインした後、試聴してみました。ベストの調子では無いけど9割方は戻ってきています。
Z1ESをソースにして2時間ほど聴いたのですが、MA1 DACとSonica DACとの差は概ね先に触れた通りのもので、最大の違いはやはり“音の厚み”と“深み”、さらに言うなら“密度感”だと再確認した次第。
ただ、一つだけ新たな発見があったのは、音のダイナミックレンジがMA1 DACの方が大きいように感じたこと。音量が上がった際、明らかにMA1 DACの方が音に余裕があるように感じます。だからと言うわけでもないのですが、何と言うかSonica DACよりも格上の音に感じるんですよね。かつてChord DAC64とWadia521を比較試聴した際に感じたのと同じ感覚です。
大枚はたいて買ったMA1 DACに対する贔屓目が入っていることは否定はしないけど、それでもちょっとホッとした私でした。
http://d.hatena.ne.jp/briareos156/20170921/p1
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April 04, 2018
OPPO オーディオビジュアルからまさかの撤退
categoryオーディオビジュアル機器
■OPPO Digital、AV/オーディオ製品の企画・開発を終了
■OPPO Digital新規製品開発終了の衝撃とディスクプレーヤー市場の転換点
管理人が今までOPPOについて興味が薄く、SONICA DACやUDP-205など、オーディオAV機器界隈で大ヒットして周りが騒いでいるにも関わらず、敢えて距離を置いてほとんど語らなかった理由は、
この事実上の中華メーカーが、まるで米国製品であるかの如くミスリードを誘うように出自を喧伝していたこともありましたが、
それ以上に、OPPOの製品群が、デザイン面を含め極めて消費家電的な発想で作られていて、ピュアオーディオメーカーに必要な情熱としての、音楽やオーディオ文化に対してのこだわりと愛情が、何故か不思議と感じられなかったのが大きかったのが正直なところです。
けれどもまさか、それが突然の市場撤退と言う形で早々に、彼らを高く評価したオーディオマニア層に後足で砂をかける形で答えが出てしまうとは正直思いもしませんでした。
今となっては逸品館さんがこちらの比較レビュー記事などで、代理店と仲違いしたり、各所から叩かれながらもあれだけ酷評していたのは、やはり老舗オーディオ店としてのとしての長年の勘というか、目利きとしての見る目ががあったと言わざるを得ないと思います。
受注数に製造が間に合わない状況にもかかわらず、3月末に突然製造終了したSONICA DACなど、一般庶民のオーディオマニアの多数派層にとって本来一番必要とされている価格帯に、ESS DAC ES9038PROチップを採用したある意味で価格破壊とも取れる性能のヒット商品を久々に投入してきた辺り、ビジネスに国産メーカーには無い勢いがあって戦略的でニクいな〜・・・私の好みでは無いですけれども、色々な意味であっぱれ♪と云う、オーディオ市場の活性化の為にもまんざらでも無い想いが少なからずあったのですが・・・(涙)
近年の縮小したピュアオーディオ市場は低価格帯でさしたる利益など出るはずもなく、OPPOの撤退判断をお金儲けの視点からだけ見れば、ビジネス上の経営判断としては迅速である意味正しい選択と言わざるを得ない部分があるとは思います。それでも、オーディオや音楽、映像芸術と云う、決して生活必需品ではない、だがしかし人の心に訴える目に見えないアートに関わる製品群を提供する覚悟というものは、ビジネスである以上に作り手側の根源的な文化への執着と情熱がなければ関わるべきではないですし、そもそも信念抜きには続かないものだと思っています。
修理やアップデート等のメーカーサポートについては今後も続ける方針とリリースされていますが、ディスクプレーヤーの市場規模縮小を理由に、その文脈からは無関係なDACやヘッドホン関連などの製品までAV機器から全面撤退する以上、オーディオ文化を支える矜持が無いビジネスにとって利益が出ないサポート事業が手厚く成り得ないのは目に見えていますし、OPPO製品を購入してしまった方々にはご愁傷様としか言えませんが、それでも、自ら選んでOPPO製品を手にした以上、10年後20年後に、めげずにOPPOの製品を愛情を持って長く使い続けるオーディオマニアが少なからず残っているならば、その時にこそ、2010年代半ばに一瞬の間輝きを放ったOPPOの真の価値が、改めて高く評価されることになるのであろうと思います。
http://www.audiostyle.net/archives/oppo.html
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OPPO Digital、AV/オーディオ製品の企画・開発を終了 2018年04月03日
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OPPO Digital Japanは、新製品の企画・開発を終了すると発表した。
現在販売されているUDP-205などの製品が、OPPO Digital として最後の世代の製品となる。
企画・開発の終了を行う背景として同社は、近年、世界的にストリーミングコンテンツサービスが流行し、特に米国のディスクプレーヤー市場が縮小したことから、同製品ジャンルの市場について、生産規模の拡大や維持が困難な見込みで、今後の継続的な経営資源投下を断念すると判断したと説明している。
OPPO Digital Japanでは、「これまでの日本のお客様からの多くのご支持に改めて御礼申し上げるとともに、突然のご案内となりましたことを深くお詫びいたします。この度は弊社としても大変残念なご案内となりましたが、日本のお客様にご不便をおかけしないよう努めてまいります」とコメントしている。
現在OPPO Digital Japanが販売しているのは、UHD BDプレーヤーがUDP-205とUDP-203、オーディオ製品がHA-2とそのオプションケーブル、ヘッドホンがPM-1/PM-2/PM-3とそれらのオプションケーブルとなっている。
人気となったUSB-DAC「Sonica DAC」などはすでに販売を終了していた。
https://www.phileweb.com/news/d-av/201804/03/43661.html
OPPO Digital新規製品開発終了の衝撃とディスクプレーヤー市場の転換点
本田 雅一 2018年4月3日
米OPPO Digitalが、今後、新製品の企画・開発を行なわないと発表した。
これに伴い、日本法人であるOPPO Digital Japanも新たな製品ラインナップを追加することはなくなる。
ただし、今回のアナウンスは事業が傾むいて会社が存続できない、あるいは今後、既存製品のメンテナンスやアップデートを行なわないといったアナウンスではないことだ。
むしろ売上は好調で、とりわけ主力製品のUltra HD Blu-rayプレーヤーなどは、競合が少ないこともあってグローバルで人気を集めている。
また、ファームウェアアップデートや既存製品の販売、追加生産も行なわれ、既存製品のサポートも継続される。あくまでも、"新製品の開発”を行なわないということだ。
しかしながら、業界内での成功者とも言えるOPPOが新規製品の開発を行なわないという発表は、かなりの驚きと混乱の反応があることだろう。高品位なユニバーサルプレーヤーの開発に力を入れるメーカーが少なくなってる中、OPPO Digitalは残存者利益を享受する立場にあったからだ。
ブルーレイプレーヤー、DAC内蔵ヘッドフォンアンプ、USB DAC、ポータブルヘッドフォンアンプなど、時流に合わせてコストパフォーマンス抜群の製品を開発、供給。ファームウェアアップデートでによって、製品のライフタイムサイクル内に大幅に機能を追加、新しい技術トレンドへ対応するなどの積極性によって、近年ではもっとも成功し、ブランド力を高めてきていたメーカーは、なぜ撤退を決めたのだろうか?
好調のうちに終息という判断、その理由
前述したように、米OPPO Digitalはブルーレイプレーヤーをスタート地点に、大手メーカーが徐々に上位モデルの開発を諦める中、継続して高品位な部品の採用や、積極的なデジタル・オーディオ技術トレンドへの対応(多くはソフトウエアアップデートでの対応)などで評価され、瞬く間にグローバルで知られるブランドとなった。
主戦市場は米国ながら、日本ではエミライ(のちにOPPO Digital Japan)とのパートナーシップにより、質の高い日本市場対応を進めてきた。たとえば、日本の放送録画をDLNA経由で正しく再生できるなど、利用者から見れば当たり前、しかし大手メーカーでもきちんと対応できていないケースもある、といった事案に、きちんと代理店がコミュニケーションを取って対応してきたという歴史がある。
その魅力は、決断と開発の速さ、それに低コストで安定した品質の製品を生産し、提供できたからに他ならない。
たとえば昨年、もっとも多く売れてUSB DACのSonica DAC。
ESSのSABRE ES9038PROを搭載するこのDACは、実は日本市場向けにコンセプトを10分ぐらいで決めたものだったという。
3月に製造終了を発表した「Sonica DAC」
日本でDACが売れているという話題が、出張先のホテル朝食で出たとき、こんなコンセプトの製品が出れば、きっと売れるに違いない。そう話した少しあとには、すでに製品コンセプトが仕上がっていたという。
製品開発を行なうことが決まればあとは早い。すぐに設計・試作して量産まで持ち込める。
OPPO Digitalの製品は、エンスージアストも納得するスペックや部品を採用し、十分な(かなりマニアックでもある)品質の音や映像を、少し高価であっても、分かる人にはわかるリーズナブルに購入できる価格帯に収めているところが大きな魅力だった。
もっとも、マニアックな消費者の心を理解しているものの、しかし右肩上がりを描けない場合、どのように今後のビジョンを考えればいいのか。それがOPPO Digitalの直近におけるもっとも大きなテーマだった。
なぜなら、USB DACなどシンプルな構成の製品は、参入障壁が低いため、すでに多くの中国メーカーが参入しているように、今後はどんどん競争が激しくなる。OPPO Digitalは高級BDプレーヤーの開発を通じ、それら製品の開発で先行してきた歴史がある。
言い換えれば、OPPO Digitalの競争力の源となっていた高級BDプレーヤー市場の先行きを考えて、今後、新たなハードウェアを開発せず、ソフトウェア・アップデートにのみに社内リソースを集約することに決めたのだろう。
https://www.phileweb.com/news/d-av/201804/03/43661.html