すでに糖質の経口摂取はリアルタイムでは
栄養やエネルギーにならないことを説明した。
さらに、糖質は
経口摂取ではエネルギーや栄養にならない一方、
体内合成(糖新生)による
ブドウ糖(糖質)は、
十分に合成され
100%機能し
100%無駄なく利用されている。
赤血球やグリア細胞のエネルギー産生に
利用されていて余剰分は
インスリン基礎分泌で
全身の必要な細胞に
ブドウ糖を供給している。
では、経口摂取の糖質は
いったいぜんたいどうなっているのか?
経口摂取の糖質は
通常は肝臓で血糖値上昇させた
ブドウ糖(グリコーゲン)の補てん分として
小腸で吸収され
門脈経由で肝臓に取り込まれ
血糖値上昇で減少した
グリコーゲンの補てん分として利用され
肝臓のグリコーゲン100gを保持する形をとる。
通常、一気にたとえば、
300gの糖質を経口摂取した場合、
300gのグリコーゲンの貯蔵はないから
摂取した糖質相当の300gの
ブドウ糖が血液中に供給されることは不可能である。
しかし、摂取した糖質300gは逃げ場がないので
そのまま、小腸で吸収され
300gのブドウ糖が一気に
肝臓に取り込まれるように見えるが
肝臓のグリコーゲンの貯蔵量は100gしかないので、
万が一、もし仮に、肝臓のグリコーゲンが空になったとしても
(空になることは絶対にない)
200gが取り残こされる。
この200gのブドウ糖は全量
中性脂肪に変換され
メインとしては脂肪肝や
その他の内臓脂肪にとって代わる。
したがって
@摂取した過剰な糖質は必ず
内臓脂肪になる。
(このとき※追加インスリンの分泌を促す)
A摂取した過剰な糖質をきっかけに
肝臓から供給されたブドウ糖によって
血糖値が上昇した場合のブドウ糖余剰分は
※追加インスリンの作用で、
中性脂肪になりそれは主に体脂肪になり
肥満という結果を引き起こす。
B摂取した糖質による血糖値の上昇に
おいて※追加インスリンの作用が脆弱な人が
日本人に多い。
この場合、「痩せの糖質大食い」と呼ばれる人は
追加インスリンの作用が弱いため
臓器の上皮細胞で有り余るブドウ糖を
始末しようとし、
結果的に臓器の上皮細胞にて
嫌気的解糖作用の亢進が引き起こされ
やがて癌に導かれることになる。
糖質を300グラムも一気に摂取すると
体の中はパニックを引き起こしているのだが、
自覚症状としては、
インスリン追加分泌や
それによる
脂肪酸合成の亢進や
肝臓での内臓脂肪の合成など
同化作用によるATP消失での
倦怠感を感じるが、
糖質ジャンキーは
いつものことなので
特に体の異常や不調は感じないで
その場をやり過ごす。
ここで重要なのは、
糖質摂取が、
追加インスリン分泌を導き
インスリンが
活性酸素を大発生させて、
全身の細胞を攻撃し傷害し
炎症を引き起こすことである。
代表的のものが
動脈硬化、
臓器の慢性炎症である。
さらに追加インスリンによる
内臓脂肪の増加
体脂肪の増加による
血圧の上昇と
インスリン抵抗性が強まることである。
最後は、
一番日本人に多いタイプの
やせ型のがん患者の典型になるが、
糖質を大量に摂取するが、
追加インスリン分泌の作用が脆弱な場合、
有り余る血糖を
臓器の上皮細胞の解糖系を代謝させて
始末するタイプである。
やがて、この手の人は、
臓器の上皮細胞の解糖系が亢進し
がんをはぐくむことになる。
体内合成で十分に満ち足り機能し
均衡している糖質(ブドウ糖)を
わざわざ摂取する意味を今一度
考えるのも無駄ではないと思うのだが