首相自らの軽口と、印象操作の無理な言い訳が招いた危機。それでも祖父の悲願「改憲」を居続ける党首に、議員は何を思うのか。
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安倍首相 改憲に意欲、重ねて表明 地方議員に講演
https://mainichi.jp/articles/20180421/ddm/002/010/049000c
毎日新聞2018年4月21日 東京朝刊
安倍晋三首相は20日、東京・芝公園のホテルで開かれた自民党地方議員の研修会で講演し、自衛隊の存在を明記する憲法改正に重ねて意欲を表明した。
講演は非公開で行われた。出席者によると、首相は党内で自衛隊明記など4項目の改憲論議が進んだことを歓迎。9条第1項(戦争放棄)と第2項(戦力不保持)を維持しつつ自衛隊を書き込む方針を前提に「違憲論争に終止符を打とうではないか」と呼びかけた。
学校法人「森友学園」「加計学園」の問題などが相次ぎ、報道各社の世論調査で安倍内閣の支持率は低下している。与党内では改憲は遠のいたという見方も出始めたが、首相は「みなさんとともに新しい日本をつくり上げていきたい」と協力を求めた。財務省の決裁文書改ざんや自衛隊のイラク日報隠蔽(いんぺい)に関しては「行政府の長、自衛隊の最高指揮官として責任を痛感している。必ず全容を解明し、うみを出し切る」と陳謝した。
自民党は、改憲案が国民投票で過半数の賛成を得るには、有権者と日常的に接する地方議員の理解を深める必要があるとみて、研修会の開催を1月下旬に決めた。【野間口陽】
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