引っ越し難民が大量発生? 人手不足の深刻化に業界三重苦
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2018年2月25日 日刊ゲンダイ
人員を確保できず…(C)共同通信社
この春は「引っ越し難民」が大量に発生しそうだ。引っ越し業界は慢性的な人手不足に陥っているが、今年は特に深刻化。転勤や進学シーズンで例年3月下旬から4月上旬に迎える引っ越しのピーク時に、対応できるだけの人員が確保できないケースが相次ぐ恐れがあるのだ。
運送業界の「全日本トラック協会」も「引越混雑予想カレンダー」を作成し、ピーク時を避けた「分散引っ越し」を呼びかけている。
下部団体の東京都トラック協会の担当者が言う。
「2年ほど前から分散引っ越しを呼びかけてきましたが、今年は異常事態です。講習会で業者さんに聞くと、すでに『ピーク時はお断りしている』という声が上がっています」
大手業者の広報担当者も「法人部門は契約企業さまに、辞令を出す時期を早めるようにお願いしています」(サカイ引越センター)、「ご多分に漏れずドライバーの確保が難しい」(引越社)と悲鳴を上げている。
なぜ、今年は深刻な人手不足に陥っているのか。
「昨年、宅配大手のヤマト運輸と佐川急便が人手不足と荷物増の中、値上げに踏み切ってドライバーの待遇を改善した影響が波及しているのかもしれません。引っ越し業の適正運賃は他の業界に比べると、まだまだ低めに抑えられています。好待遇を求めるドライバーが宅配業に流れ、引っ越し業者が人員確保に苦しんでいる印象です」(前出の東京都トラック協会担当者)
さらに学生アルバイトも売り手市場で、飲食店やコンビニなどの時給は高騰。“きつい仕事をこなさなくても十分に稼げる”と引っ越し業は学生たちに敬遠され、作業員のアルバイトの確保にも苦心しているという。
「今年は暦も業者泣かせです。3月31日と4月1日が土曜・日曜に重なり、引っ越しの集中日となるのは間違いありません。ますます対応が難しくなりそうです」(引越社の広報担当者)
地方転勤の辞令を受け取ったら即、引っ越し業者を手配しなければ、家財道具ゼロで新生活を始めるハメになる。
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— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2018年2月24日
「はれのひ」みたいに当日来ないとかやらかしそうだなwwww
— はなし (@874ch874channel) 2018年2月24日
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