日経平均大幅下落、それでも利益を出し続けるために必要なこと
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180212-00000005-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 2/12(月) 20:00配信
株価下落に見舞われても利益を出し続けるために大切なこととは
日経平均株価(くりっく株)は2月9日に2万1157円まで下落した。1月23日の高値2万4238円からわずかな期間で、約3000円幅の下落となった。こうした下落に備えて個人トレーダーが意識すべきことは何か? カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが解説する。
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日経平均株価の2万1157円はフイボナッチリトレースメント(テクニカルツール)の法則に従って導き出される価格水準でした。昨年9月安値1万9153円から1月23日高値2万4238円までの上昇幅に対して、61.8%の価格水準です。また、週足長期移動平均線における、注目、重要ボイント価格でもありました。
さらには、私が考案したV計算値でもあらかじめ想定されていた価格水準でした。相場はきちんと法則通り動いている、と考えることができるでしょう。
ではなぜ、日経平均株価はここまで下落したのでしょうか。
まず、下落前にそれを予感させるデータがありました。例えば個別銘柄の信用取引の買い残が大きく膨らんでいました。買い残が増えているということは「その買い玉に対する売り決済がいずれ入ってくる」ということですから下落要因になり得ると考えられます。
新聞にも「逆張りから順張りへ」などという見出しの記事があり、「ああ、高い価格で日本株を買ってしまっている個人投資家も多いんだな」と感じられました。
他にも、私は「ある制度の変更」が、下落に関係しているのではないかと考えています。それが、「くりっく株365における証拠金の金額変更」です。
日経225証拠金取引に関して、2月2日まで4万6870円に設定されていた証拠金が、2月5日から6万9000円に引き上げられました。そして2月19日からは9万6000円に引き上げられることが決まっています。
つまり5日からは以前と比べて証拠金が約1.5倍になり、19日からは2倍以上の証拠金が必要になるということです。
この変更により同じ資金力でも保有できるポジション数が減ることになります。すると、くりっく株全体としてのポジション数も当然減りますよ。その結果、日経225の価格も抑えられることが想定されます。
世の中では下落に対して様々な理由が挙げられていますが、私としては「証拠金の金額変更」も日経225の価格下落と関係していると見ています。ちなみに、くりっく株の証拠金引き上げの理由のひとつには、日経平均先物との価格差200円から300円幅を同価格にすることの狙いがあったと聞いています。
資金100万円なら2ポジションまで
では、今後日経平均株価はどのような動きになると考えられるでしょうか。
テクニカル的には、RSI(オシレーター系のテクニカルツール)において売りのダイバージェンスが発生し、私オリジナルのyukikoVチャートでも売りサインが点灯していました。ただし、大勢波動が崩れる状況にはなっていませんので、調整終了後は出直り相場になると、考えています。
また日銀は、2万3800円台から2万1000円台で、連日700億円規模でETF(上場投資信託)を購入しています。
いずれにしても、大勝利トレーダーになるためには今回のような下落があったとしても問題なく利益を獲得し続けられるトレードをしなければいけません。そのために必要なことは、もちろん「資金管理」です。
資金管理について具体的にお伝えすると、くりっく株の日経225証拠金取引をするのであれば100万円の資金に対し、保有するポジションは2つまでにしておくべきでしょう。どんなに増やしても3ポジション以内です。これ以上は増やすべきではないと考えます。
すでに資金管理を徹底してトレードされている方は、5日のような下落があったとしても慌てることも無くトレードできていたと思いますが、損失を出してしまった方はそれを教訓にしていただき、資金管理に対する考えを改めてトレードをされるべきでしょう。
ちなみに、日経225証拠金取引をされている方の中で、2015年に2万300円を超えたあたりで買いポジションを持ち、2016年に1万4000円台まで下げてしまったので大きく含み損を抱えてしまった方もいたようです。
しかし資金管理をしっかりしていたので、つい最近2万4000円台まで上昇するタイミングまでポジションを持ち続け、結果的には大幅利益になったと言います。しかも2年間保有し続けましたので、配当金も6万円以上獲得されています。
このように資金管理を徹底し待ち続けることで、大きく利益を獲得されている方もいることは覚えておいて損はないでしょう。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。