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2017年11月30日時分 〜
コメント [原発・フッ素49] 福島原発 3号機の原子炉建屋最上階を公開 (毎日新聞) 魑魅魍魎男
17. 2017年11月30日 00:02:57 : d20IYwvDVE : 6fYRUWxeMTY[33]
>14.

人が近づけない線量だったのに、どうやったら改修できるの?
遠隔操作では無理だよね、クレーン撤去で落としたこともあるしね

>ところで、フクイチの排気塔の撤去作業はどうなりましたか?
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201706/20170609_63009.html
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/139.html#c17

コメント [政治・選挙・NHK236] サンフランシスコ市議会の慰安婦像設置公聴会:日本人参加者「あの売春婦は嘘つきだ」⇒カンポス市議「恥を知れ(4回)」  赤かぶ
46. 2017年11月30日 00:06:02 : ZVAsJyJWts : 2hOUWZUVDd8[2]
ブルドッグ氏のツイッター
https://twitter.com/Bulldog_noh8/status/934517611999531008抜粋

--------------------------------------------------------------------------
ブルドッグ‏
@Bulldog_noh8

これねぇ…。
本来は中立で日本政府や大阪の立場にも理解を示していたサンフランシスコ市が、以後完全に日本の一部活動家を毛嫌いするようになり、慰安婦像の設立が決定的になった瞬間。
それほど彼らは無礼で支離滅裂で見るに耐えなかった。議論以前の問題。
結果がこれですよ。
---------------------------------------------------------------------------

h i d e‏ @cshd1203 · 11月28日

返信先: @Bulldog_noh8さん、@tengyu60さん

●でも正直従軍慰安婦なんてどこの国もやってるわけで
●このアメリカに関しても黒人奴隷とか、完全に慰安婦よりヤバいこと山ほどやってきた上に今の大国が成り立ってるのは事実です
●それはヨーロッパ各国も然り


●しかも日本は2015年に10億払って、不可逆的解決をしています

●ヨーロッパ及びアメリカが、このように謝罪、賠償したことはありません

●同意をなかったことのように慰安婦問題を訴え続ける韓国は、完全に国民の標的を国外へ向けたい政府の扇動によるものだと思います



ひらっち‏ @RkwRx · 11月26日

返信先: @Bulldog_noh8さん

●日韓合意で最終的かつ不可逆的に解決、というのが慰安婦を巡る問題の解答です。国家間の大事な約束です。
●日本は10億払いました。韓国は世界中の慰安婦像を撤去し、二度と慰安婦の話を蒸し返さないという義務があります。
●これは二度目の解答です。改めてケジメをつけても約束を守れない。恥を知れ。


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http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/393.html#c46

コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍晋三 / 「私が調べて私が適切であると申し上げたことはない」  赤かぶ
12. 2017年11月30日 00:07:04 : Z25cIBpwyU : OxnPiZgvdvA[2]
>>10

そのとおり。
安倍晋三は、平気でトカゲのしっぽ切りをするからね。
追い詰めらて、「私は、官僚に騙されたんです。」って言うのが目に浮かぶ

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/475.html#c12

コメント [政治・選挙・NHK236] サンフランシスコ市議会の慰安婦像設置公聴会:日本人参加者「あの売春婦は嘘つきだ」⇒カンポス市議「恥を知れ(4回)」  赤かぶ
47. 2017年11月30日 00:09:31 : ZVAsJyJWts : 2hOUWZUVDd8[3]
同性婚の相手は韓国人だとか

ツイッター
https://twitter.com/rainbowaisle/status/780979509331918848


レインボーアイル‏
@rainbowaisle

9/28は、デヴィッド キャンポス (David Campos)さんのお誕生日。グアテマラ出身の政治家。民主党所属の米サンフランシスコ市議を2014年まで。弁護士としての肩書きも持ち、同性愛者であることを公に。http://youtu.be/dqFFvyq0vaI


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/393.html#c47

コメント [政治・選挙・NHK236] さあ安倍晋三は白状したぞ、次は昭恵、佐川、谷の番だ!(simatyan2のブログ) 赤かぶ
31. 2017年11月30日 00:10:30 : SktTMTn8Fi : 3iWO8ejnOLY[4]

騙されたとは^^

籠池が詐欺を働かないことが前提であるから構成要件が成り立つのに^^

籠池が詐欺を働いたへの^^

関与に当たるとは相反であって、構成要件に当たるわけがない^^

>>30こそ、とんでもない詐欺師だ^^

おそらく私生活でも、他人を騙しまくっていることだろう^^


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/452.html#c31

コメント [政治・選挙・NHK236] 権力の私物化の果てには暗黒しかない。ここで真相解明できなければ、この国はもはや先進国とはいえない。  小沢一郎(事務所) 赤かぶ
2. 2017年11月30日 00:10:48 : gDuJsjuxdc : b1x@ShChRGI[688]
■野党の質問者に問う!

 質問を投げかけるだけじゃ〜

 『反省だけなら サルにも出来る』と同じ!

 アベの首取らなあかんぜよ!

 え〜質問しただけの自己満足じゃ〜

 何の役に立って内に等しい

 アベは国に害なす犯罪者であるの

 信念のもと アベ政治の終焉に

 執念を燃やしてほしい!

 よろしく!



http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/487.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK236] 高速増殖原型炉”もんじゅ”は、廃炉を想定しない悪魔の設備であることが関係者により公表された  赤かぶ
1. 2017年11月30日 00:11:40 : lh1GGwoOtM : YsxGZGc1SWo[1690]
たしか、何処かの原発誘致の話の時に「孫やひ孫の代に障害が出てもいいじゃないか。原発の落す金で町を発展させよう」とか言った町長がいたというが(今の自民党国会議員のオヤジだそうだが)それと同じ発想だな。
「今だけ、金だけ、自分等だけ」っていうやつだ。
自民党政治の元、日本人は此処までさもしくなった。子孫に顔向けできまい。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/492.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK236] 質問時間見直しの裏で 自民が国会から“安倍首相隠し”画策 ふざけるな!(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
3. めんたいこ[2228] gt@C8YK9gqKCsQ 2017年11月30日 00:14:54 : ryBkuiiJhQ : dJ9hYJ0HqGs[2]

誰が頼んだ訳でもないので、そんなに国会に出たく無ければ誰も止めないので

辞めれば済むので辞めてくれ。ついでに国会議員も辞めて隠居すれば国民は、

どれ程安心するか。日本を美しい国にしたいなら醜いアンタが辞めるしかない。

どれ程、日本を破壊し続けると気が済むのかなコノ馬鹿は。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/477.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK236] 志位和夫さん / 「宮本岳志議員が音声データを示し、売る側の国が値引き提案のストーリーを作っていた事実を明らかにする」  赤かぶ
47. 2017年11月30日 00:17:06 : Z25cIBpwyU : OxnPiZgvdvA[3]
安倍晋三が宮本議員の質問にまったく答えられなく、席から立つことができなかった。
はぐらかし答弁が得意な安倍晋三も、官僚の背任罪を認めたためだろう。
処分されるのは誰になるのか、見ものである。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/465.html#c47
コメント [政治・選挙・NHK236] 仰天!集団強姦の慶大生が全員、不起訴だそうだ!  赤かぶ
36. 2017年11月30日 00:21:10 : riwgxq1iJ6 : Bd5Q3wVbe7A[1621]
察は取り締まりが無駄になるという事例である。犯罪無法国家の先鞭をつけたわけだ。女性は町を歩けなくなった。なんたる堕落国家。総理が率先してこの国の秩序を破壊し続けている。検察ももういらない。警察も正義はなし。これで法治国家とはもう呼べない。なんでもありを了承した司法制度。もう解体でしょう。女性のみなさん、街を歩けなくなります。セクハラ抗議はもう無駄です。自民党政権は破壊国家の枢軸機関政党。もう恥ずかしくって議員になれません。いかさま選挙の暴露で浄化するしか道はなし。破壊総理夫妻の逮捕で見せしめ以外に国民は理解できないでしょう
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/460.html#c36
コメント [原発・フッ素49] 原発事故“予言”の広瀬隆が再び警告「近く大事故が起こる」その場所は…〈週刊朝日〉 赤かぶ
36. 2017年11月30日 00:21:30 : psQLGU4deY : 4E2Mnyi8G@k[-17]
オレも松本に避難したいよ
なんで福島の一次産業を守れの小出が松本に避難で、それを批判したオレが汚染地域にいるのか
逆だろ
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/160.html#c36
コメント [政治・選挙・NHK236] 平気でウソを付く総理大臣。安倍晋三はほとんどビョーキ!  赤かぶ
19. 2017年11月30日 00:21:56 : Z25cIBpwyU : OxnPiZgvdvA[4]
>>17

安倍アラートが発動していたんですね。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/414.html#c19

コメント [政治・選挙・NHK236] ますます逃げられなくなった安倍昭恵サン!  赤かぶ
22. 2017年11月30日 00:22:00 : EP03I43rNZ : Ykuduu3xE6U[3]
印象操作のネット工作でギャラ貰ってる就職経験ゼロの引きこもりの嫌韓が
自分のことを棚に上げて偉そうなことぬかしてやがるw

嫌韓よ、お前はどこからギャラをもらってるんだ?
クラウドワークスか?
ランサーズか?

ブサヨって言葉を流行らせようとしたけど流行らなかったから
今度はパヨクという言葉を流行らせろって自民ネトサポは上から命令されてるんだよなw
パヨクって言葉が出た瞬間に「こいつ自民ネトサポだw」ってすぐ判明しちゃうのになぁ〜
頭悪すぎだよなぁ〜
だって普通の人は誰も使ってない言葉だからw
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/450.html#c22

コメント [政治・選挙・NHK236] 志位和夫さん / 「宮本岳志議員が音声データを示し、売る側の国が値引き提案のストーリーを作っていた事実を明らかにする」  赤かぶ
48. 2017年11月30日 00:24:28 : utvSrFDDPo : zZcS2JCIoww[1]

>>47
宮本は^^

これがやりたくて、秋山社長を殺したのか?^^
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/465.html#c48

コメント [お知らせ・管理21] 2017年11月 削除依頼・削除報告・投稿制限連絡場所。突然投稿できなくなった方は見てください。2重投稿削除依頼もこちら 管理人さん
127. 管理人さん[2031] iseXnZBsgrOC8Q 2017年11月30日 00:24:37 : goJCZio63dQ[521]
>>115
ご提案ありがとうございます。

>何度もアラシ認定されたペンネームはアクセス禁止にしてはいかがでしょうか。
これと同様のことは何度かアドバイスいただいているのですが、
これをやっても現状の技術では実質的に無意味なんです。

匿名掲示板では、誰でも別人に成り代わることがいつでも何度でも可能です。
IPアドレスは何度でも変更できますので。

個人が特定できないため、ペンネームの変更はいつでも何度でも可能なので、
アクセス禁止にしても意味がないのです。
たとえば、ペンネームの発行でマイナンバーや免許証保険証の提示を求めたりすれば話は別でしょうが、そうするならそれは今の阿修羅掲示板とは全く別のなにかでしょう。

アラシを初期非表示にするのは現状では管理人と処理人が手作業でやっていますが、
処理人に外注費を出す余裕がなくなってきたので来年より処理人だけが手作業の予定で、
それではとうてい追いつかないので、別の初期非表示処理の仕組みを作ろうかと思いつきました。

今は管理人と処理人以外はスレ主だけが初期非表示処理が可能ですが、
その権限を常連さんにも仮渡しして初期非表示を手伝ってもらう。
そんなようにしたら、初期非表示のお手伝いをしてもらえる場合があるでしょうから
今よりももっと早期に悪意のあるコメントが初期非表示にできる可能性が出てきますよね。

いかがなものでしょうか。

放っておくとこのスレのように悪意のあるコメントで満ちあふれてしまいますからね。

http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/502.html#c127

コメント [政治・選挙・NHK236] 志位和夫さん / 「宮本岳志議員が音声データを示し、売る側の国が値引き提案のストーリーを作っていた事実を明らかにする」  赤かぶ
49. 2017年11月30日 00:28:33 : b3e86umq6Y : _PoBchQIt_I[62]
この森友疑獄の国費詐取事件、ほぼ全額値引きの根拠とされた「地中のゴミ」が、
財務省サイドと森友側建設業者サイドとで、口裏あわせされた架空のストーリー
であることは、もう今年の春頃には日本国民有権者らに明らかにされた内容であり
事実です。
この一点から安倍や財務省が追及されたら、安倍や財務省の森友国費詐取事件への
関与が明白になってしまうが為に、前政権じの農務大臣の不審死と同様、産廃処理
業者が不審死を遂げたわけです。
この「ゴミ問題」が国会で騒がれていたとき、麻生が経営する産廃処理業者が自社
で処理しなくてはならない大量の産廃ゴミを他者に任せていたという報道がされて
いました。
新聞はこうした大変重要な報道を、小さく目立たないように行うことを常套手段と
しております。つまりこの麻生が経営する産廃処理会社の違法行為と、この森友の
「ゴミ問題」は裏でリンクしていることを、日本国民有権者に推測させないように
こっそりとではあるが「報道」していたということが大事なのです。
地中から「産廃ゴミ」が出てきたということ自体が、実は「架空のストーリー」で
あったと判断すべきでしょう。
当然その「地中のゴミ」は横流し搬入されたものであり、だからこそ産廃処理会社
の経営者が不審死を遂げねばならなかったのでしょう。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/465.html#c49
コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍晋三、ついに会計検査院すら無視し始めた。そして脅すようにミサイルが飛ぶ  赤かぶ
17. 2017年11月30日 00:29:01 : EP03I43rNZ : Ykuduu3xE6U[4]
安倍がピンチの時だけ必ずミサイルが飛んでくる
選挙の時とかは絶対に飛んでこない
決定的な事実だろうが
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/472.html#c17
コメント [政治・選挙・NHK236] 「負け比べ、ここに極まれり」である  天木直人  赤かぶ
5. 2017年11月30日 00:29:46 : EIHH4CSarE : ZNs6WKx@BdQ[1137]
メディアは押し紙という売り上げ部数の詐欺まがいをして政府に弱みを握られたままだ。

この魂胆を逆手に取れば、「読み終わった新聞は、まとめて廃品回収に出してかrさ、トイレットペーパーと交換するという生活習慣はもう、日本人ならば、誰もがやっている生活習慣そのものであり、元外務官僚であれば、この生活習慣を、外交カードとして、中国に、どんどんアピールして貰うのであれば、このような押し紙制度なるもので、売れ残った新聞については、新聞販売店から、古紙回収業者に、そのまま横流しをして、古紙回収業者に置かれましては、そのまま中国に輸出し、中国からは、トイレットペーパーを逆輸入することで、売れ残った新聞を輸出することによる消費税還付金と、トイレットペーパーを逆輸入することによる消費税を、相殺して税務申告することで、財務省に置かれましては、余計な仕事を振屋くことがないこともまた、メリットになることとして、深く感謝して応えて頂ければ、日本国民全体としては、天皇陛下と共に、そっと静かに暖かく見守って参りましから、財務省に置かれましては、日本の外務省と共に、複雑な感情を抱きながらも、どんどん涙を流しながら「感謝‼感激!雨あられ‼天皇陛下有難うございます」ということもまた、元外務官僚であれば、中国外務省に置かれましては、どうぞ、国際社会の表舞台で、どんどん輝かせてやって下さいます様、どうぞよろしくお願い申し上げます、ということでアピールして頂ければ、これも新党憲法9条として、正々堂々とスローガンに掲げてもよいのかもしれませんね。

日本共産党に置かれましては、中国共産党をロールモデルとして、新党憲法9条に積極的に働きかけて貰うことになれば、中国共産党に置かれましても、日本共産党をロールモデルとして、深く感謝して貰えれば、沖縄県と台湾が、モンゴルと内モンゴル自治区をロールモデルとして、この生活習慣を、積極的に取り入れていくことで、台湾ならびに内モンゴル自治区に置かれましては、チベット自治区ならびにウイグル自治区にも、良いロールモデルとして、どんどんアピールしていくことで、中国国内全体に、どんどん拡大していくことにすれば、古新聞からトイレットペーパーにリサイクルするというノウハウのみならず、ごみの分別回収から、資源ごみを、再生するということについては、ドイツと協力し、積極的に、どんどん中国に伝えていくことにすれば、戦前の日本をナチスドイツに置き換えれば、フランスが韓国をロールモデルとすれば、北朝鮮にしてみれば、朝鮮総連を通じて、日本からどんどん伝えていくくらいのことならば、在日朝鮮人自らが、積極的に、どんどん協力していくことで、この見返りとして、小泉純一郎元首相を、北朝鮮の土下座大使として送り込みますので、金正恩指導者に置かれましては、「感謝‼感激!雨あられ‼天皇陛下有難うございます」ということで、どんどん涙を流しながら、この土下座大使を、国際社会全体にも、どんどんアピールしてくださいます様、どうぞよろしくお願い申し上げます、ということで積極的に、元外務官僚として、どんどん働きかけて頂くくらいのことも簡単にできる可能性もあれば、これが行き着き先には、全人類からのご褒美として、憲法9条にノーベル平和賞のお墨付きを賜るという結果にも見通せば、ドイツのメルケル首相に置かれましては、安倍首相には、核発電推進原理主義組織にまんまと騙された外務省から核開発計画書を持って来なさい、ということにでも利用するならば、表紙を差し替えただけの偽物でも構わないから、ドイツのメルケル首相に持って行かせてやり、トイレットペーパーをお土産に持ちかえらせて頂ければ、これだけで構いませんので、どうぞよろしくお願い申し上げます、ということならば、中国外務省と共に、そっと静かに腹の底で嘲笑いながらアピールして貰ってもよいのかも知れませんね。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/483.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK236] 森友疑惑、役人攻めて一転、曇り出す/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
24. 2017年11月30日 00:30:57 : b3e86umq6Y : _PoBchQIt_I[63]
49. 2017年11月30日 00:28:33 : b3e86umq6Y : _PoBchQIt_I[62]

▲△▽▼
この森友疑獄の国費詐取事件、ほぼ全額値引きの根拠とされた「地中のゴミ」が、
財務省サイドと森友側建設業者サイドとで、口裏あわせされた架空のストーリー
であることは、もう今年の春頃には日本国民有権者らに明らかにされた内容であり
事実です。
この一点から安倍や財務省が追及されたら、安倍や財務省の森友国費詐取事件への
関与が明白になってしまうが為に、前政権じの農務大臣の不審死と同様、産廃処理
業者が不審死を遂げたわけです。
この「ゴミ問題」が国会で騒がれていたとき、麻生が経営する産廃処理業者が自社
で処理しなくてはならない大量の産廃ゴミを他者に任せていたという報道がされて
いました。
新聞はこうした大変重要な報道を、小さく目立たないように行うことを常套手段と
しております。つまりこの麻生が経営する産廃処理会社の違法行為と、この森友の
「ゴミ問題」は裏でリンクしていることを、日本国民有権者に推測させないように
こっそりとではあるが「報道」していたということが大事なのです。
地中から「産廃ゴミ」が出てきたということ自体が、実は「架空のストーリー」で
あったと判断すべきでしょう。
当然その「地中のゴミ」は横流し搬入されたものであり、だからこそ産廃処理会社
の経営者が不審死を遂げねばならなかったのでしょう。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/468.html#c24
コメント [戦争b21] 北朝鮮「核保有国に」、新型ICBMの発射実験に成功 米全土を射程(AFP) 赤かぶ
8. 2017年11月30日 00:31:26 : UaM7rfsSzM : xT_ZpGXQLbE[147]
核弾頭って重いんだね。
http://www.asyura2.com/17/warb21/msg/386.html#c8
コメント [戦争b21] 北朝鮮「核保有国に」、新型ICBMの発射実験に成功 米全土を射程(AFP) 赤かぶ
9. 2017年11月30日 00:35:06 : 5jcicNH08c : Km4AgCVfYPk[25]

弾頭に何も搭載しなければ射程や高度は限界まで上げられます。
つまり、
重りを付けて居たのか居なかったのか空なのかが不明。いなかったとみるね
同じミサイルでも、弾頭(最終重量)が小さければ、高度は上がります



http://www.asyura2.com/17/warb21/msg/386.html#c9

コメント [政治・選挙・NHK236] 高速増殖原型炉”もんじゅ”は、廃炉を想定しない悪魔の設備であることが関係者により公表された  赤かぶ
2. 2017年11月30日 00:35:08 : gDuJsjuxdc : b1x@ShChRGI[689]
■『もんじゅ』は廃炉を想定しない悪魔の設備

 なんてことないよね〜・・・!

 だって『もんじゅ』とは

 智慧を司る仏様の文殊菩薩から

 いただいた名前!

 知恵のかけらもない

 ドアホが作った作った設備?

 何てことないよね〜・・・!

 それとも

 日本民族皆殺しの殺人兵器?

 どっち・・・?



http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/492.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍晋三、ついに会計検査院すら無視し始めた。そして脅すようにミサイルが飛ぶ  赤かぶ
18. 2017年11月30日 00:37:36 : b3e86umq6Y : _PoBchQIt_I[64]
49. 2017年11月30日 00:28:33 : b3e86umq6Y : _PoBchQIt_I[62]

▲△▽▼
この森友疑獄の国費詐取事件、ほぼ全額値引きの根拠とされた「地中のゴミ」が、
財務省サイドと森友側建設業者サイドとで、口裏あわせされた架空のストーリー
であることは、もう今年の春頃には日本国民有権者らに明らかにされた内容であり
事実です。
この一点から安倍や財務省が追及されたら、安倍や財務省の森友国費詐取事件への
関与が明白になってしまうが為に、前政権じの農務大臣の不審死と同様、産廃処理
業者が不審死を遂げたわけです。
この「ゴミ問題」が国会で騒がれていたとき、麻生が経営する産廃処理業者が自社
で処理しなくてはならない大量の産廃ゴミを他者に任せていたという報道がされて
いました。
新聞はこうした大変重要な報道を、小さく目立たないように行うことを常套手段と
しております。つまりこの麻生が経営する産廃処理会社の違法行為と、この森友の
「ゴミ問題」は裏でリンクしていることを、日本国民有権者に推測させないように
こっそりとではあるが「報道」していたということが大事なのです。
地中から「産廃ゴミ」が出てきたということ自体が、実は「架空のストーリー」で
あったと判断すべきでしょう。
当然その「地中のゴミ」は横流し搬入されたものであり、だからこそ産廃処理会社
の経営者が不審死を遂げねばならなかったのでしょう。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/472.html#c18
コメント [政治・選挙・NHK236] 「各省が、各省が」森友追及に安倍首相が無責任答弁連発(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
22. 2017年11月30日 00:38:45 : AtnQN3nh5Y : nSRykSzj12c[2]
49. 2017年11月30日 00:28:33 : b3e86umq6Y : _PoBchQIt_I[62]

▲△▽▼
この森友疑獄の国費詐取事件、ほぼ全額値引きの根拠とされた「地中のゴミ」が、
財務省サイドと森友側建設業者サイドとで、口裏あわせされた架空のストーリー
であることは、もう今年の春頃には日本国民有権者らに明らかにされた内容であり
事実です。
この一点から安倍や財務省が追及されたら、安倍や財務省の森友国費詐取事件への
関与が明白になってしまうが為に、前政権じの農務大臣の不審死と同様、産廃処理
業者が不審死を遂げたわけです。
この「ゴミ問題」が国会で騒がれていたとき、麻生が経営する産廃処理業者が自社
で処理しなくてはならない大量の産廃ゴミを他者に任せていたという報道がされて
いました。
新聞はこうした大変重要な報道を、小さく目立たないように行うことを常套手段と
しております。つまりこの麻生が経営する産廃処理会社の違法行為と、この森友の
「ゴミ問題」は裏でリンクしていることを、日本国民有権者に推測させないように
こっそりとではあるが「報道」していたということが大事なのです。
地中から「産廃ゴミ」が出てきたということ自体が、実は「架空のストーリー」で
あったと判断すべきでしょう。
当然その「地中のゴミ」は横流し搬入されたものであり、だからこそ産廃処理会社
の経営者が不審死を遂げねばならなかったのでしょう。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/441.html#c22
コメント [政治・選挙・NHK236] 転倒が笑いもの トップがガキ扱いされ揶揄される国の運命 二極化・格差社会の真相(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
14. 2017年11月30日 00:38:53 : lh1GGwoOtM : YsxGZGc1SWo[1691]
ゴルフが下手なら下手でいいんだよ。
それならそれで、トランプになめられないような、別の対峙の仕方だってあっただろうに。
(少なくとも習近平はゴルフの相手なんかしなかった。あと、他のどこの首脳がした?)
下手の横好きか知らないが、腕の違う相手に同じ趣味だからってゴルフで親しくなろうという根性がさもしい。
かつ、それが見事に裏目に出てしまった。

総理大臣のヘマで恥をかくのは国民も一緒なんだからな。
いい加減にしてほしいぜ、まったく!
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/443.html#c14

コメント [政治・選挙・NHK236] 高速増殖原型炉”もんじゅ”は、廃炉を想定しない悪魔の設備であることが関係者により公表された  赤かぶ
3. 2017年11月30日 00:42:17 : lh1GGwoOtM : YsxGZGc1SWo[1692]
いくら情け深い仏でも、文殊菩薩さまもお怒りになるだろう。
失礼千万な命名だったな。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/492.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK236] 日本会議会長の提言「安倍首相は核武装の議論も始めるべき」(NEWS ポストセブン) 赤かぶ
18. 雅則[487] ieuRpQ 2017年11月30日 00:45:02 : errDkKPP5U : OTeDwSKm@7E[13]
日本会議は太平洋の敗戦も戦後の平和憲法にも乗り遅れ、その上核武装だと頭が可笑しくないか。中国、ロシア、はすでに実戦配備して、日本が再軍備すれば敵国条項でロシア、中国、北朝鮮、韓国、等国連軍を敵にしてしまう。増して核武装すれば中国ロシア等核保有国にアメリカ合衆国を含む。に日本列島に核攻撃される。安倍総理が其れを知っているから当然「具体的な検討を行う予定はない」当たり前への事だ。北朝鮮の核ミサイルが世界中で問題に成っている時広島長崎の原爆戦災や福島の原発の核災害も分からないのか。中国、ロシア、北朝鮮、アメリカ合衆国、が日本列島に核を打ち込めばお仕舞だ。脅しではなく現実に出来る事である。小池都知事が希望の党で日本会議に乗っ取られたのと安倍総理の取り巻きが同じである事を国民の前にさらけ出した物です。森友、加計、辺野古、武器の製造販売、核武装全て憲法9条戦争の放棄の平和憲法に敵対する物である。戦争したら生き残れない時代である事に気が付かない、大日本帝國その者である。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/482.html#c18
コメント [政治・選挙・NHK236] この数字に何の意味があるのか? 空しい!  赤かぶ
1. あおしろとらの友[888] gqCCqIK1guuCxoLngsyXRg 2017年11月30日 00:48:07 : g0V1FC5JP2 : 17dmrvfXcr8[10]
「納得できる19%」 「評価する27%」 こっちの数字は意味があるのではないか? 政府のごまかしが分からないか政府の言う事を真に受ける者がこんなにいるのだ。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/490.html#c1
コメント [自然災害22] 警告!次の震災は国民の半数が被災者になる 名古屋の名物教授が訴える大地震への備え(東洋経済) 赤かぶ
9. 2017年11月30日 00:52:16 : rfQVNMrMxQ : QBWLc8z97U4[11]
>6.

まだネットの仕組みが解らないみたいなバカが居るのだね
IDぐらいで個人識別なんて、根本的に無理だね

多分共産主義クラゲ氏もTOR-NET経由でアクセスしてるみたいだけどね
今はスロベキア経由だから


http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/308.html#c9

コメント [アジア23] 「日本との差は100倍、恥ずかしかった」潘基文前国連事務総長が文大統領に苦言=韓国ネットは批判の声多く 赤かぶ
2. 2017年11月30日 00:53:51 : AtnQN3nh5Y : nSRykSzj12c[3]
日本が100倍馬鹿だと言うこと、

経団連が250人で「一帯一路」に馬鹿詣で、

之に合わせた、バラマキヨイショ。



http://www.asyura2.com/17/asia23/msg/400.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK236] サンフランシスコ市議会の慰安婦像設置公聴会:日本人参加者「あの売春婦は嘘つきだ」⇒カンポス市議「恥を知れ(4回)」  赤かぶ
48. 2017年11月30日 00:53:57 : ZVAsJyJWts : 2hOUWZUVDd8[4]
2015年の記事。
エリック・マーは中国系で世界抗日連合の関係者だってね。
あんなのを支持する日本人(?)と言ったら、もうお察し。

ーーーーーーーーーーーーーーー


東アジア黙示録


米西海岸に逆襲の慰安婦像…“反日連合”浸透の悪夢

作成日時 : 2015/07/20 23:50
http://dogma.at.webry.info/201507/article_6.html


サンフランシスコ市議会が捏造慰安婦の“招聘”にゴーサイン。反日組織が目論む設置場所は日本総領事館の目と鼻の先だ。そして、支那&朝鮮の新型W腐れ像が出現する恐れも高まる。

(略)

逆襲の捏造慰安婦像】

サンフランシスコ市内に捏造慰安婦像が建設される可能性が高まった。7月14日の市議会で、慰安婦に関する反日決議案が提出されたことが「なでしこアクション」の緊急リポートで判明したのだ。

 ●決議案を提出したのは、支那系と見られる市議エリック・マー。ホンダ決議を引用しながら、慰安婦を性奴隷と呼び、その数を「20万人」と捏造している。
▽SF市議会で演説する★エリック・マー(写真)

(略)


ーーーーーーーーーーーーーーー


なでしこアクション

【緊急】7月21日サンフランシスコ議会で慰安婦記念碑 採択か?

July 19, 2015
http://nadesiko-action.org/?p=8510

慰安婦記念碑建立決議(Urging the Establishment of a Memorial for “Comfort Women”)は the Public Safety and Neighborhood Services Committee委員会で審議されることになりました。

●世界抗日連合と連携しているMar議員がいる委員会です。

引き続き、サンフランシスコ慰安婦像反対のメッセージを送りましょう!
下の方に議員のメアド・TEL・FAXの一覧があります。

(略)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

世界抗日連合
http://www.global-alliance.net/

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

archive.is

webpage capture

サンフランシスコ市議会委員会への参加者からの報告!
http://archive.is/fTQWB


9月17日のサンフランシスコ市議会委員会への参加者からの報告
Report on the San Francisco City Committee Meeting on Building a Comfort Women Memorial on September 17, 2015

GAHT-US代表 目良浩一
Koichi Mera, Ph. D. President, GAHT-US Corporation


 サンフランシスコ市議会は、7月21日の審議の結果、慰安婦記念碑の建設の案件は、エリック・マー市議会議員が委員長である委員会の審議に託して、そこで承認されたならば、全体の市議会にかけて、決定することになった。そこで、9月17日にその委員会が開かれることになり、筆者はその会議に出席した。以下は、その日の会議の模様である。

(略)


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無意識のうちに洗脳されてた人のブログ

2015年 09月 24日

嘘はバレますよ?
http://pitbull8.exblog.jp/22216458/

(略)


お次は相当にヤバいニュース。

【慰安婦像設置決議案を全会一致で採択 サンフランシスコ市議会】

(略)


●以前のブログでは、豪の首相が親中派に交代するということで、より一層中韓系の市民団体が日豪離反工作を仕掛けてくるだろうと、そしてその通りに動いてきたということを述べました。


●アメリカには2013年にグレンデール市に設置され、日本の名誉を存分に貶めています。
●この記事の中に、日系人や在日日本人からの反対意見が出たと書いてありますが、これは決して彼らが右翼の人たちということを表しているのではありません。


●日本では決して報道されてきませんでしたが、中韓が歴史工作を仕掛けているアメリカの都市において生活を営む日本人の子供たちというのは壮絶なイジメの対象となっています。


●何もしていないのに唾を吐きかけられたり、お前の爺ちゃんは強姦魔だなんてことを言われて「なんで僕は日本人に生まれてきちゃったの?」なんてことを親に話す子供も居るそうです。


●しかし、その土地の政治家というのはそうした工作員らを票田に抱えていますので中々対応してくれないし、日本政府も動かない、というのが今の現状です。


●同じ日本人の、そして日本の名誉を守るためにもこうした歴史戦には勝たなくてはなりません。
反対署名等は気軽に出来るものもありますので是非是非協力して頂ければと思います。

●シナの将来的な目論見は、大東亜戦争においてソ連が日本とアメリカが衝突するように工作を仕掛けたのと同じく、日本とアメリカを衝突させることにあります。


●これは戦争戦略で言うところの「バックパッシング」という戦略ですが、自国(A)が最小限の労費で済むようにB国とC国が勝手に争って共に疲弊していく環境を創出してきます。
この点においては、現状を一顧してもシナは非常に優れているんだろうと思います。


●そして、ブログの最初の方の記事にも書きましたが、その一翼を担っているのが日本のマスゴミ集団という事実もあるんです。
シナにおける対日宣戦勝利70周年記念集会の時なんかそれを露骨にやってきたのがテレビ朝日(テロ朝)です。


●気付かないところでの、形を変えた戦争にも備える必要があるのだということを是非とも心得て頂きたく思います。

(略)

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/393.html#c48

コメント [カルト18] 野党が安倍サックスにアッキード喚問を要求したら、またも金孫サックスがミサイルサックスである。 小沢内閣待望論
2. 2017年11月30日 00:56:44 : Gzy9pDIvSA : mHahplz3xYY[8]
>>1
CSIS、ここで発言をする、ということは、「踏み絵」を踏んだも同じ
ことになってしまいます。

安倍政権を小池のヤラセ敗北ショーを受けて、「絶好調」だとヨイショ
し出している板垣が、ジャパンハンドラーズも分裂だの、キッシンジャー側に
寝返っただの、同じ面子を手先に使う「詐術」はもう通用しません。

キッシンジャーは、ベトナム戦争継続に反対したニクソン斬りの為に、画策
された「ウォーターゲート事件」の首謀者です。

自身やD・ロックフェラーとの通信記録すべてを、この盗聴事件を利用し
持ち去ったということです。

同じ手先が同じように、ヌクヌクと工作活動に励むというのは、
ボスが同じだということですので、板垣の情報は撹乱目的だと判断せざるを
得ません。
http://www.asyura2.com/17/cult18/msg/635.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK236] 差別意識、献金まみれ…相当ひどい自民党/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
10. 2017年11月30日 00:58:43 : SHqK28lYEU : zf4NDhHNGKo[597]
野党にも獣医師会から献金されていることは無視ですか?


※小西洋之「獣医師会の献金を疑うならそっちに立証責任がある」 足立康史「安倍総理を疑ってるお前らにブーメランじゃん」

http://netgeek.biz/archives/107445

小西洋之議員と足立康史議員が同時に出演したみのもんたの「よるバズ」で、小西洋之議員の主張を足立康史議員が一瞬にして論破する場面があった。
足立康史議員の素早い切り返しが秀逸。

小西洋之「玉木&福山を疑ってる足立さんに立証責任がある」←よく言うわ(笑)
足立康史「疑いをかけた側に立証責任があると言ってるが、野党はモリカケ問題で安倍総理に対して勝手に疑いをかけて、安倍総理が立証しろ!と言ってる。だったら疑いをかけられた玉木&福山に立証責任がある」#よるバズ pic.twitter.com/iQm8TV59mW

— ブルー (@blue_kbx) 2017年11月25日

小西洋之「玉木雄一郎議員と福山哲郎議員が獣医師会の団体から献金を貰っていて、こういう質問をしたという…」

足立康史「だから結びつきがある疑いがあるでしょって」

小西洋之「いやだから結びつきがあることをあなたが、足立さんが立証して初めて『疑い』っていう言葉が許される」

足立康史「立証責任は足立さんにあるってよく言われるんだけど、野党は安倍総理に対して『安倍さんが立証しろ』って言っている。おかしくないですか?モリカケ問題について、勝手に疑いを投げかけて証明しろお前と言っているんですよ。だから私も同じように『そんなこと言うんだったらあなたたちも疑いあるでしょ』って言っているんです。証明できるんだったら自分で証明したら?」

その後、小西洋之議員は疑いを裏付ける文書が出てきているからと説明するものの、それは玉木雄一郎議員と福山哲郎議員についても同じ。主張に筋が通っていない。

小西洋之議員ははじめに「立証責任は疑うほうにある」と言ったのだから、森友・加計学園問題で安倍総理の黒を立証できなかった野党の敗北は確定している。

さらに言えば、そもそも加計学園問題に違法性はないわけで、立証したからと言ってどうこうなる話ではない。百歩譲って安倍総理が加計孝太郎理事長を優遇していたとしても、加戸前知事が説明したように獣医学部新設のニーズがあるのだから何も問題はない。むしろ地域住民が喜ぶことではないか。
獣医学部設置のライバルだった京都産業大学は準備が間に合わなかったので応募しなかったと発言している。

参考:京都産業大学が加計学園問題の真相を暴露「うちは人材確保が間に合わなくて断念しただけ」

つまり被害者は誰もいないのだ。野党は安倍総理がプライベートの友人を贔屓したと不公平さを訴えているが、被害者がいないというまさかの事態はどう説明するのか。

違法性もないし被害者もいない。追及しても全く意味のない加計学園問題、小西洋之議員には早く立証責任を果たしてほしい。

あわせて読みたい→足立康史「あれ?亡命したんじゃなかったの?」小西洋之、一瞬硬直

2017/11/28(火) 21:54:10.05ID:RpolsBqw0
立証責任の分配は、司法試験に合格してから、司法修習生のときに勉強するので、

国会議員には無理。

ド素人が水掛け論をやっているだけ。

2017/11/28(火) 22:03:34.90ID:ljYmKR4H0
>3

それでいいんだよ?

疑われた側に立証責任があるっていってた奴らが
疑われた側にたった途端に疑う側に立証責任がある
という矛盾が素人受けするw

それ見てニヤニヤしとくっていうのが楽しい

まあ、今のままでは野党不利なのは間違いないんだけどなw

http://fate.5ch.net/test/read.cgi/seijinewsplus/1511873390/
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/400.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK236] 他国に厳しく、自国に優しい習近平中国の真実!  赤かぶ
10. 2017年11月30日 01:03:49 : SHqK28lYEU : zf4NDhHNGKo[598]

習近平はヤクザみたいなチンピラ面してますからね

※麻生太郎財務相がAIIBを「サラ金」


11月29日の参議院予算委員会で、中国主導のAIIBを「サラ金」に例えて説明した麻生財務相に対し、民進党の増子輝彦幹事長が「最も大事な相手国の一つ」「比喩としては芳しくない」と不快感を示す場面がありました。
http://www.buzznews.jp/?p=2113234
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/378.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK236] さあ安倍晋三は白状したぞ、次は昭恵、佐川、谷の番だ!(simatyan2のブログ) 赤かぶ
32. 2017年11月30日 01:08:01 : EP03I43rNZ : Ykuduu3xE6U[5]
安倍晋三よ黒塗りはお前の仲間がやったんだぞw

安倍晋三はバカだからもっと追及するべきだ
アドリブが利かないからどんどんボロが出てくるだろう
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/452.html#c32

コメント [政治・選挙・NHK236] また特別扱い!加計学園獣医学部の留学生受け入れ数は国内最多だった!「四国の獣医師不足」で特区指定受けたのに(リテラ) 赤かぶ
1. 2017年11月30日 01:13:04 : gDuJsjuxdc : b1x@ShChRGI[690]
■「四国の獣医師不足」

 2014年データ

順位 都道府県 獣医師数(人) 人口10万人あたり獣医師数(人)

 1  鹿児島県  1,074        64.4

 7   徳島県   348       45.6
 
 15   高知県   259        35.1

 16  香川県    343       35.0

 22〜23 全国平均 39,098       30.8

 30   愛媛県   397        28.4

 47   大阪府   1,549       17.5

 都道府県別の獣医師数です。

 農林水産省が2年おきに調査公表している

 ◎「四国の獣医師不足」も大ウソである!



http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/489.html#c1

コメント [カルト18] でんの嘘シリーズ、私も妻も籠池にだまされた→財務省に騙されたnew。そんな間抜けは退陣である。 小沢内閣待望論
3. 赤木アシュ[86] kNSW2INBg1aDhQ 2017年11月30日 01:13:04 : zqN660fsLg : VOFtwBIS3co[11]
 どんだけアメリカ無しじゃ生きれねんだよ!!プライドねーのかよ。
 遊んでねーでさっさと辞任しろよ。
シンゾーさんよ。
http://www.asyura2.com/17/cult18/msg/636.html#c3
コメント [中国12] 習主席による汚職摘発で元軍最高幹部が自殺〜「反腐敗は永遠に続ける」と/nhk 仁王像
1. 2017年11月30日 01:14:07 : l44mPFjivY : 1UCWJQ0eqbo[28]

汚職追求と関与者の追放は、続けなくてはなりません。
世の浄化の為に。世界に見本を示すために。
中国に現れた救世主でしょうか。
猶予期間は終わりです。

日本という国も見習うべきです。


http://www.asyura2.com/17/china12/msg/374.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK236] 足立康史はどうして怒っているの?(長周新聞) JAXVN
15. 2017年11月30日 01:17:29 : SHqK28lYEU : zf4NDhHNGKo[599]

「朝日新聞死ね」で怒ってる奴らは「日本○ね もダメだ」というコメントを何故かしないんだよな!
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/207.html#c15
コメント [政治・選挙・NHK236] <批判殺到>自民・山本前地方創生相が人種差別発言「何であんな黒いのが好きなんだ」⇒山本氏の言い訳「昔アフリカは”黒い大陸 赤かぶ
10. やもめーる[-1374] guKC4ILfgVuC6Q 2017年11月30日 01:20:30 : uLoYOJf2Yk : gEEEGDWSHtM[-11]
角界もそうだが今の政界(特に自民党)も
品格が欠落しておる!!ドン!!バッカモーン!!(by磯野波平)
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/331.html#c10
コメント [政治・選挙・NHK236] サンフランシスコ市議会の慰安婦像設置公聴会:日本人参加者「あの売春婦は嘘つきだ」⇒カンポス市議「恥を知れ(4回)」  赤かぶ
49. 2017年11月30日 01:21:31 : ZVAsJyJWts : 2hOUWZUVDd8[5]

反日はどこからくるの

反日を追っています。そして守るべき日本とは何か考えています。

2013 9月1日

世界抗日戦争史実維護連合会(Global Alliance)

米国にいる日本攻撃の主役
http://blog.livedoor.jp/aryasarasvati/archives/31438206.html(一部引用)

(略)

●抗日連合会は1994年に、中国政府と連携した中国系米人たちによりカリフォルニアを本部に設立された。●「日本に戦争での残虐行為を謝罪させ、賠償させる」ことを主目的とし、南京、捕虜虐待、731部隊、慰安婦を挙げてきた。戦犯裁判や対日講和条約での日本の責任受け入れを一切、認めない点で明白な反日組織である。

(略)


ーーー


反日はどこからくるの

2013 3月22日

反日ネットワークの正体

コミンテルンの陰謀 日米同盟解体 から再掲
http://blog.livedoor.jp/aryasarasvati/archives/24857731.html(一部引用)

(略)

・・この月刊「正論」2005年7月号を手に入れて読んでみた
『知られざる反日国際ネットワークの脅威と実態を暴く』
以下気になるところを抜粋

●“日本の戦争責任を蒸し返し、改めて日本に謝罪と保証を求める中国系組織がアメリカで初めて結成されたのは1987年のことで、その名は「対日索賠中華同胞会」という。

●次いで91年、ニューヨークで「南京大虐殺の非人間性を広く世界に訴え、終局的に日本政府から正式な謝罪と賠償を引き出すこと」と目的に「紀念南京大虐殺受難同胞連合会」が結成される。翌92年にはカリフォルニアで、「日本画再び不当な侵略行動を開始することを阻止するために、アメリカ、中国、日本及び他の諸国で、過去の日本の侵略に対する批判が高まるよう国際世論を喚起すること」を目的にした「抗日戦争史実維護会」が結成された。

●その後も次々と同主旨の組織が各地で結成され、94年12月、これら訳30もの中国系組織の連合体として「アジアにおける第二次大戦の歴史を保存する世界連盟」(以下「世界連盟」)が結成された。これ以後、アメリカにおける「日本の戦争責任追及の動き」のほとんどに「世界連盟」が係わっていると言っても過言ではない。

●“ 在米の反日組織「世界連盟」と表立って接触することを避けて来た中国政府だが、2002年2月、「世界連盟」の幹部を上海に招き、「第二次世界大戦保証問題に関する国際法律会議」を開催したのである。(略)

●その二ヶ月後の三月下旬、今度は南京において、日本の戦争責任を追及する中国、韓国、日本の関係者が一堂に集い、第一回「歴史認識と東アジアの平和フォーラム」を開催した。主催は、中国の「南京大虐殺記念館」「中国社会科学学院駐日歴史研究センター」、韓国の「韓国学術団体教会」「日本の教科書を正す運動本部」(別名「アジアの平和と歴史教育連帯」)、日本の「日本の歴史責任資料センター」「子どもと教科書全国ネット21」の6つの団体で、日本からはほかにも★日教組や★ピースボートの代表も参加している。
●このブログのタイトルの通り私は反日がどこから来るのかどうしても知りたくて調べていた
●反日においては韓国が一番目立つので韓国を一番の敵と思っている人が多いし
自分もそうだと思っていたが
●本当の敵は人為的に作られた「反日ネットワーク」ではないだろうか

(それにしても江崎道朗氏はもっと知られるべき)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

WEB VOICE

江崎道朗 日本を大戦に追い込んだコミンテルンの謀略

2017年08月07日 公開

江崎道朗(評論家)
http://shuchi.php.co.jp/voice/detail/4186(一部引用)


●コミンテルンのスパイ工作に振り回された戦前の日本

●アメリカでは、今、近現代史の見直しが起こっている。

●1995年、アメリカ政府は戦時中から戦後にかけての、在米ソ連(ソヴィエト連邦)のスパイの交信記録を解読した「ヴェノナ文書」を公開した。

●これが契機となって、戦前、日本を追いつめたアメリカのフランクリン・デラノ・ルーズヴェルト民主党政権の内部にソ連のスパイたちが潜み、ソ連に有利となるようにアメリカの外交政策を歪めてきたことが明らかになりつつある。

●先の大戦とその後の東西冷戦を振り返ったとき、「20世紀は、ソ連、特にコミンテルンのスパイたちとの戦争であった」という歴史観が浮上してきているのだ。この歴史観に立って、アメリカの保守派は、「ルーズヴェルト民主党政権とコミンテルンの戦争責任を追及する」視点で、近現代史の見直しを進めている。この点については拙著『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』に書いたので、関心のある方はご一読願いたい。

(略)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ママ★スタジアム

アメリカで慰安婦少女像設置後、日本人児童に対するいじめが日常化 自民党の調査報告書
http://mamastar.jp/bbs/comment.do?topicId=2766088(記事全文とコメント抜粋)

「慰安婦像で在外邦人の子供がいじめ」 自民党会合で「慰安婦像放置」の政府に注文が相次ぐ 対外発信の充実を求める意見も

2017.2.16 17:33

 ●自民党の外交部会などの合同会議が16日、党本部で開かれ、世界各地に設置された慰安婦像をめぐる日本政府の対応に批判が相次いだ。

 会合には、明星大の高橋史朗特別教授と、オーストラリアで慰安婦像設置計画を阻止した「オーストラリア・ジャパン・コミュニティー・ネットワーク(AJCN)」の山岡鉄秀氏が出席した。

 ●高橋氏は、米カリフォルニア州グレンデール市に慰安婦像が設置されて以降、韓国系や中国系の子供から在米邦人の子供が受けたいじめや嫌がらせの実態を報告した。「日本人は臭いと言われ、仲間はずれにされ続けた」(小学校低学年)、「追いかけてきて何度もつばを吐きかけてきた」(小学校中学年)といったことがあるという。


●高橋氏によると、現地の日本総領事館は「学校ではいじめはないことになっている」などとして、具体的な打開策はとっておらず、通学する学校長との関係悪化を恐れ、被害を訴えていない親子もいるとされる。

 ●報告に対し、出席議員からは「外務省は戦略的に歴史的事実を発信してほしい」「いじめがある前提で外務省と文部科学省の対応が必要だ」「在外邦人の身体を守るべき深刻な問題で、名誉回復と切り離して対処すべきだ」などと、政府に早急な対応を求める声が続出した。合同会議は今後、在外邦人の子供に対するいじめの問題を集中的に議論することを検討する。

 ●党国際情報検討委員会の原田義昭委員長は、平成27年12月の「日韓合意」声明文などの慰安婦像に関する英訳について「日本が全て悪く、申し訳ないという部分が強調され、悪用されている」と指摘。旧日本軍による組織的な強制連行を認めたと受け止められないよう政府に対応を促す意見が相次いだ。


産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/170216/plt1702160016-n1.html

ママ達の声


11
 古トピだけど

17/02/19 10:38

海外在住日本人が朝日新聞を糾弾。「現地では日本人に対する差別行為が…」【朝日慰安婦報道騒動】
http://mamastar.jp/bbs/comment.do?topicId=2525913


9
 ちょうちん

17/02/18 23:24

●新聞は同じニュースでも色んな見方からの伝えかたはあるべきだとは思うけど、●朝日はもう日本の新聞って名乗らないでほしい。潰れないないかなー。ほんとムカつく。

3
 ハツ

17/02/18 09:04

>>2
●アメリカ人じゃなくて、在米韓国人、在米中国人だよ

>韓国系や中国系の子供から在米邦人の子供が受けたいじめや嫌がらせの実態


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/393.html#c49

記事 [経世済民124] 安倍政権の賃上げ圧力は、大量失業を招く(Business Journal)
安倍政権の賃上げ圧力は、大量失業を招く
http://biz-journal.jp/2017/11/post_21533.html
2017.11.30 文=筈井利人/経済ジャーナリスト Business Journal


   
       安倍首相(日刊現代/アフロ)


 政府が企業に対し、賃上げの圧力を強めている。報道によれば、特定の条件を満たした大企業に適用している法人税優遇措置について、賃上げが不十分な場合に停止し、実質的に増税する方向で与党と調整に入ったという。

 しかし政治の力で無理に賃金を引き上げると、労働コストの上昇を受けて企業が雇用に慎重になり、労働者は職を得るチャンスが小さくなってしまう。悪くすると、多数の失業者が生じかねない。

 政府による賃上げ圧力は経済史上、最悪の事態の一因となったことがある。有名な大恐慌だ。

 大恐慌当時、米国の失業率が25%にも達したことはよく知られる。この原因について、当時のハーバート・フーバー大統領が自由放任主義者で、必要な不況対策を何も打たなかったからとよく説明される。しかし昨年10月24日の本連載記事『政府の経済政策で経済悪化いう事実』でも指摘したように、近年、事実は逆であることがわかってきた。

 フーバー政権は実際には、さまざまな不況対策を講じた。そしてそれが逆効果となり、経済の自律的な回復を妨げてしまったのである。そうした政策の1つが、賃金決定に対する政府の介入だった。

 大恐慌の発端となったニューヨーク株暴落から1カ月後の1929年11月21日、フーバー大統領はホワイトハウスに自動車王ヘンリー・フォードをはじめとする米産業界の大物たちを集め、次のような「過激な提案」を行った。

「賃金は現状を維持しなければならない。(略)産業界は状況を『緩和する』のを支援すべきである。苦しい企業は最悪でも労働時間を削減して雇用を共有してほしい。しかし、一般的な方向は高賃金を維持しつつ雇用を押し上げることにある」(『アメリカ大恐慌・上巻』<アミティ・シュレーズ著/田村勝省訳/NTT出版>)

 強制ではなかったが、大統領の要請を受け、会議に出席した経営者らは賃下げをしないと誓い、全米の経営者に同調を呼びかけた。なかでもヘンリー・フォードは、労働者が自分たちのつくった製品を購入するのに十分な賃金を払わなければならないという持論に基づき、勇敢にも賃上げを表明した。

 フーバーの介入に喜んだのは労働組合である。当時の労組は弱体で、組織率は労働者の7%にすぎず、業界全体に最低賃金を強制する力がなかった。そこへ政府が組合の代わりに、最低賃金を事実上強制してくれたのである。

 1930年10月、米労働総同盟(AFL)は年次総会にフーバーを招き、ウィリアム・グリーン議長が「(大統領は)偉大な影響力を発揮され、賃金水準を維持し、下落を防ぐことに貢献されました」とその政策をほめそやした。

■市場の失敗ではなく、政府の失敗

 しかしその背後で、米経済は未曽有の大量失業に苦しむことになる。経済学者リチャード・ベダーとローウェル・ギャラウェイの推計によると、米失業率は1929年1月から10月までの平均が2.44%だったのに対し、株暴落翌月の11月は5.0%、12月は9.0%に上昇する。その後、12月時点の値を追うと、1930年が14.4%、31年が19.8%、32年が22.3%。フーバーが退任した33年3月には28.3%にも達した。

 それまでの米政府が賃金を自由に下落するに任せたのと対象的に、フーバー政権では政府の介入のせいで賃金がなかなか下がらなかった。ベダーらは「労働市場は政府の介入で通常の働きを妨げられた。この介入のせいで、激しい衝撃で始まった不況が大恐慌に転じた。市場の失敗ではなく、政府の失敗こそ問題だった」と分析する。

 しかも失業の苦しみは、社会的弱者にひときわ厳しく襲いかかった。企業に賃下げが事実上禁じられたことで、技能や経験の乏しい労働者を安い賃金で雇うことができなくなったためである。1931年1月時点で、デトロイト市では黒人女性の失業率が約75%(全国平均は14%)に達した。

 フーバーに賃下げはしないと誓った企業は、1931年秋ごろまで、懸命に約束を守ろうとしたが、経済の繁栄が最高潮に達した株暴落直前の賃金水準を維持するのは、さすがに厳しくなってきた。卸売物価が30年に10%、31年に15%とそれぞれ大きく下落したため、名目賃金を横ばいに保つだけでも、物価を考慮した実質賃金は急上昇した。

 こうしたなか、ついに賃下げの動きが広がる。大企業で先陣を切ったのは鉄鋼大手のUSスチールで、1931年9月、賃下げに踏み切った。建設業は31年末、フーバー政権が承認しないことを恐れ、ひそかに賃下げを行った。独自の哲学で一時は賃上げを実施した自動車王フォードさえ、32年には賃下げに追い込まれた。

 フーバーは最後まで、みずからの賃上げ圧力のせいで大量の失業が発生し、不況が深刻になったことを理解しなかった。1932年秋、再選を目指した大統領選での演説で、政策の成果を誇らしげにこう強調した。

「不況の歴史上初めて、企業の配当、利益、生活費が減少しても、賃金は下がりませんでした」

 実際には、賃金だけがフーバーの圧力によって高止まりしていたため、実質賃金が上昇し、大量の失業を招いたのである。当然ながら、フーバーは再選を果たせなかった。

 安倍政権が企業に賃上げ圧力をかけ、それに企業が従えば、目先は労働者の人気を集めるかもしれない。しかしいずれ景気が悪化した際、大量失業というツケを払わされるのは労働者自身である。

(文=筈井利人/経済ジャーナリスト)



http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/717.html

コメント [カルト7] 集団ストーカー:一つの解決法 クークラック
263. 2017年11月30日 01:27:37 : Kowxfiw03j : 0960bIBSUeA[1]
こんばんは。

ひとりごと。僕へ。
比喩を使われることが多いですからね。自身にも当てはめてみましたよ。
反省しなくてはならないことと思いました。ごめんなさい。
日本的なもの、昔しお話をしました。人を思い遣る気持ちが失われてゆく
淋しいものでしょう。叩いて叩かれてね。

わたしは何度も申し上げております。権限はあなたさんに差し上げました。
ツイッターも恥を晒し、他の方をも傷つけて放置しています。
掲示板は、当たり前に普通の投稿が重なり増えてゆかれたなら、
わたしのものは消えて行くのよね。ですからなさらないでください。
お願いしますね。二度となさらないでください。

また、ご出演できたなら嬉しいですね。おやすみなさい。
お身体お大切にお元気で。
http://www.asyura2.com/09/cult7/msg/878.html#c263

記事 [経世済民124] 日産、取引先が一斉に反旗…子会社切り捨てで「儲ける」日産(Business Journal)
日産、取引先が一斉に反旗…子会社切り捨てで「儲ける」日産
http://biz-journal.jp/2017/11/post_21526.html
2017.11.30 文=編集部 Business Journal


   
      カルロス・ゴーン日産自動車会長(写真:ロイター/アフロ)


 日産自動車の10月の新車販売台数(軽自動車を含む)は2万2049台となり前年同月比で43.0%減となった。

 国土交通省の出入り検査で、工場出荷前の完成検査に資格を持たない従業員が従事していたことが発覚。10月20日までに国内の6つの完成車工場で国内向け車両の生産と出荷を止めた。販売店への新規の車両供給をストップしたため、10月の登録車の販売は52.8%減の1万2745台と急減した。外部に生産を委託している軽自動車は出荷を続けたものの、ブランドイメージの低下から10月の販売台数は20.4%減の9304台へと落ち込んだ。

 11月3日までに国内6つの完成車工場で再発防止策の導入を終え、順次、国交省の確認を受ける方針を示している。全6工場の生産が完全に軌道に乗る時期は見通せない。

 国内向け車両の出荷停止は、部品メーカーにも影響が広がっている。日産と親密な部品大手、カルソニックカンセイの森谷弘史社長は10月26日、自社の生産停止に伴う休業補償費を日産に請求する方針を明らかにした。費用請求の方針を示した部品メーカーは同社が初めてだ。

 日産系の最大手のディーラーである日産東京販売ホールディングスの酒井信也社長も11月2日の決算発表の席上、無資格検査に伴う販売減の補償について日産本体に請求する方針を示唆した。今後も追随する動きが出てくる可能性がある。

 カルソニックは日産の追浜工場(神奈川県横須賀市)に自前の生産ラインを設け、計器板など運転席まわりの複合部品を組み立てて日産に供給している。追浜工場内では派遣社員などを含め340人のカルソニックの従業員が働いている。追浜工場が生産を中止したためカルソニックのラインも止まった。生産停止が長引けば、休業手当を支払って自宅待機させている従業員の人件費や機会損失の補償を日産に求めるという。

 カルソニックは日産の国内工場に専用ラインを設け、売り上げの8割が日産グループ向けだ。日産の生産停止が長期化すると、経営への影響は避けられない。カルソニックは今年初めまで日産の子会社で東証1部に上場していた。

■手切れ金をふんだくられたカルソニックカンセイ

「日産から独立すれば、他メーカーとの取引拡大など発展の余地がある。サプライヤーは強くあってほしい」

 当時日産の社長だったカルロス・ゴーン氏(現会長)は、カルソニックを米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に売却することを決めた理由をこう説明した。

 KKRは傘下の投資ファンドを通じてTOB(株式公開買い付け)を行い、日産が保有している41%のカルソニック株式を含めた全株を取得する。買付価格は1株当たり1860円で、全株取得した場合、買収総額は4982億円になる計算だった。TOB公表前日までの、過去6カ月平均株価(923円)に、およそ約2倍のプレミアムを上乗せという破格の高値買収になるはずだった。

 TOBの成立を前提に、カルソニックは従来、1株当たり7円50銭としていた2017年3月期の期末配当を無配とし、1株当たり570円の特別配当を実施すると発表した。配当金の総額は1500億円に達する。

 これを踏まえてKKRは、今年2月22日〜3月22日までカルソニック株のTOBを実施した。価格は1株1290円で、買収総額は3455億円だった。従来のTOB価格(1860円)から特別配当金を差し引いた額にしたというのだ。この奇策で、日産とKKRは大いに潤った。

 日産はカルソニック株の売却金の一部を連結子会社からの配当金のかたちで得たほうが節税になり、実入りが増える。KKRは4982億円で買収するところを3455億円に引き下げることができた。双方にメリットがあり、ウイン-ウインの関係だ。

 カルソニックが、そのツケを払う格好になった。手元資金は570億円しかないので、特別配当金1500億円を支払うために借金をする破目に陥った。

 日産からKKRへのカルソニック株の売却は、カルソニックが莫大な借金を抱えることで成立した。カルソニックは日産から手切れ金をもらうどころか、手切れ金をふんだくられたわけだ。手練手管に長けた投資ファンドによるM&A(合併・買収)の冷徹な現実を垣間見ることになった。

 TOBの成立により、KKRはカルソニックを完全子会社にした。17年5月8日、カルソニックは東証1部上場を廃止となった。

 日産はカルソニックの売却で得た資金を三菱自動車の買収に充当するとともに、電気自動車(EV)や人工知能(AI)、自動運転の研究や新たな提携に回す。

 カルソニックは独立系の自動車部品メーカーとして、従来の枠を超えた独自の販路開拓が求められる。日産の連結子会社当時、1兆円を超えていた売上高は、21年には7500億円程度に縮小する見込みだ。

 かつてゴーン氏は、「日産リバイバルプラン」で購買コストの大幅な削減を打ち出し、自動車部品メーカーの経営者を震撼させた。鉄鋼メーカーにも鋼板の値下げを迫り、主力納入先だったNKK(日本鋼管)を切った。ゴーン・ショックがNKKと川崎製鉄の経営統合に発展し、JFEホールディングスが誕生するきっかけをつくったといわれている。

 日産によるカルソニックの“系列切り”が、自動車部品メーカーの再編の引き金になるのか。さらに、日産の生産停止は、自動車部品メーカーの再編の動きを加速させる可能性が高い。

(文=編集部)



http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/718.html

コメント [政治・選挙・NHK236] <日馬富士引退よりも森友が大事>太田理財局長が音声データの件で国会をザワつかせる「金額と価格は違う」「口裏合わせではない 赤かぶ
1. 2017年11月30日 01:32:09 : SHqK28lYEU : zf4NDhHNGKo[600]
森友よりも国民の安全保障が大事


野党の税金泥棒なの何これ?


※民進党「さて、今日の本題に移らさせて頂きます。加計ガー!」北朝鮮がICBMを撃った日


国防総省は今回のミサイルについて、飛距離が長いICBM(大陸弾道ミサイル)だったと分析し、アメリカのトランプ大統領は「我々が対処する状況だ」とコメントした。

ただの実験ではなく本格的にアメリカを狙うミサイル発射に世界の緊張が増す。

さてこの騒動について国会では大塚耕平代表が頓珍漢な動きを見せた。

大塚耕平代表はまずミサイルの種類や発射数を質問し、「中国共産党の特使の北朝鮮訪問は意味がなかったという理解でよろしいでしょうか?」とまるでマスコミの取材のような質問をする。
野党がそんなことを聞いても何も意味がないのに、とりあえず何か聞いておかないといけないと思い、このような質問をしたのだろう。

大塚耕平代表の真骨頂はここから。なんと「本題に移る」と宣言してから加計学園の質問を始めるのだ。

大塚耕平「さて、今日の本題に移らさせて頂きます。森友・加計問題については後ほど同僚の川合議員が詳しく聞かせて頂きますが、
2、3確認だけさせて頂きたく思います。加計学園に対する認可、これはあの〜…」

後ろの議員たちが笑っているのは「本題」と前置きしたのに森友・加計学園の話を始めたからだろうか。
もうこの状況なのだから北朝鮮対策について議論を進めるべきなのに、大塚耕平代表はとんでもなくずれている。
蓮舫代表が間違った方針を掲げてあれほど大失敗したのに民進党は何も変わっていない。

h ttp://netgeek.biz/archives/107487
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/496.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK236] <日馬富士引退よりも森友が大事>太田理財局長が音声データの件で国会をザワつかせる「金額と価格は違う」「口裏合わせではない 赤かぶ
2. 2017年11月30日 01:32:34 : gDuJsjuxdc : b1x@ShChRGI[691]
■太田理財局長曰く

 「金額と価格は違う」・・・?

 国民の僕である 小役人が

 御主人である国民を愚弄する

 腹立つわ〜

 クビじゃ〜 クビ!

 部下の管理監督もできひん

 上司の麻生も同罪 クビじゃ〜・・・!



http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/496.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK222] <共謀罪>閣議決定 野党「安倍政権が作ろうとする恐ろしい社会」(田中龍作ジャーナル) 赤かぶ
13. 2017年11月30日 01:32:53 : ZVAsJyJWts : 2hOUWZUVDd8[6]
江崎道朗 日本を大戦に追い込んだコミンテルンの謀略

2017年08月07日 公開

江崎道朗(評論家)

日本は、インテリジェンスにおいて敗北した
http://shuchi.php.co.jp/voice/detail/4186?p=1(一部引用)


(略)

●2014年、わが国では、特定秘密保護法が施行された。

●国家機密を漏洩したりした場合に処罰できるようにすることで、スパイを防止しようとする趣旨だ。「この法律が制定されると、戦前のように言論が弾圧される」と一部のマスコミが盛んに批判したが、私の問題意識は別のところにあった。この法案について担当の官僚と議論した際に、私はこう質問した。

●「特定秘密を入手できる人物の多くは、官邸にいる。ということは、特定秘密保護法に違反した容疑者が官邸の人物だった場合、その人物を逮捕するため、警察は官邸に乗り込むことはできるのか」

●担当の官僚は絶句した。そんなことは想定していなかったようなのだ。

●しかし戦前、近衛内閣のブレーンとして官邸に事務所を持っていた尾崎秀実がソ連のスパイだったのである。●スパイは味方のふりをして身近に存在していることを忘れてはなるまい。

(略)

http://www.asyura2.com/17/senkyo222/msg/690.html#c13

記事 [経世済民124] 国内航空運賃が一気に値下がるかもしれない…まず名古屋=札幌間が4500円に(Business Journal)
国内航空運賃が一気に値下がるかもしれない…まず名古屋=札幌間が4500円に
http://biz-journal.jp/2017/11/post_21530.html
2017.11.30 文=稲垣秀夫/航空経営研究所主席研究員 Business Journal


  
       「エアアジア・ジャパン HP」より


 新生エアアジア・ジャパンが10月29日に開業した。名古屋(中部国際空港)=札幌(新千歳空港)間を1日2往復する。これにより、閉塞した日本の国内線航空市場の活性化が始まるかもしれない。主要2社が高運賃を維持する寡占市場に、世界でも有数の独立系低コスト航空会社が参入してくるのである。

 エアアジアグループはマレーシアを本拠地とするアジア第1のLCC(格安航空会社)グループである。記憶に新しいが、エアアジアグループは2011年に全日本空輸(ANA)と共に日本におけるLCCの先駆けとなったエアアジア・ジャパンを設立し、12年8月に成田=福岡線をはじめとする国内線で営業を開始した。しかし、13年に開業1年足らずで全日空との提携を解消したことにより、一旦はエアアジアの名前が日本の国内線から消えた。

 エアアジアグループのトニー・フェルナンデスCEOはその後、ただちに日本への再進出を表明し、航空法で求められる国内線経営に必要な3分の2を担う日本人資本を楽天その他の投資家に仰ぎ、新生エアアジア・ジャパンを設立した。路線開設の準備は困難を極めたようで、4年の歳月を費やし、ようやく開業に漕ぎ着けた。

■ANAとJALの経営にも影響

 同社のホームページを見ると、今回の開業にあたり名古屋=札幌間の運賃で片道5円という破格の航空券を提供したが、これは開業のキャンペーン特価である。オールインフェアと称する空港使用料なども含めた包括的な運賃として、普段は片道4,500円から5,400円、限定的に設けられたピーク日で最大2万円程度の運賃が設定されるようである。

 12月初旬では、名古屋=札幌路線では各社の合計で1日17便のフライトがある。エアアジアの2往復のほかに、それぞれ、ANAが6往復、日本航空(JAL)が5往復、スカイマークが2往復、ジェットスター・ジャパンが2往復を運航する。平日の航空運賃(片道)で比較すると、エアアジアの4,500円に対してJALは普通運賃を4万3,210円として、エアアジア便の近傍の運航時間帯の便に、特別割引運賃として1万3,610円を設定。ANAもJALと同様に普通運賃4万3,210円に対して特割1万3,610円を設定、スカイマークは普通運賃2万2,210円に対して「いま得」8,310〜9,910円を設定。

 さらに唯一のLCCとしての競争相手であるジェットスター・ジャパンは4,680円を設定し、各社ともにエアアジア開業を意識した運賃を設定している。ただし、結果を見ると、同水準の運賃を設定しているのはジェットスターのみである。

 エアアジアは、日本での航空事業展開の地ならし段階にあり、今回の名古屋=札幌便での競争については規模が限定されるため、今後しばらくは直接的にANAとJALの経営にインパクトを与えるものではない。ただし、エアアジアにとって日本は他のアジア域内の展開地点よりも現状で圧倒的に大きな国内線需要を持つ場所であり、今後、最優先で事業拡大を進め、徐々に目に見えるかたちでANAとJALの経営にも影響を及ぼし始めるものと思われる。

■エアアジアの今後の戦略

 エアアジアは日本における今後の路線展開について公表していないが、一般的に考えると、名古屋=札幌線を増便するほかにも、国内線として名古屋から福岡、那覇などの幹線展開のほか、仙台、鹿児島、金沢などの高需要地方路線、ソウル、台北、北京、上海、香港などの高需要近距離国際線への展開など、名古屋を拠点としたネットワークの選択肢は少なくない。おそらくエアアジアの得意とする低運賃で、名古屋発着の新規需要を相当程度喚起すると同時に、エアアジアは名古屋発着便の一定のシェアを確保することになるだろうと思われる。

 名古屋において日本国内事業の地固めが終われば、次に2020年の東京五輪・パラリンピックをにらみ、訪日旅客需要の拡大と歩を合わせた羽田・成田空港の発着枠拡大の進展や、福岡ならびに沖縄の滑走路建設に伴う発着規制の緩和など、エアアジアは国内主要空港の能力拡大を利用しながら東京、大阪、福岡、札幌、那覇への拠点展開を順次進めていくものと思われる。

 エアアジアの強みはグラフに示したように、日本の主要航空会社と比べてみると3分の1程度の運賃単価であり、圧倒的な生産性の高さと今後の供給拡大を十分に可能とする企業規模を擁する(である)。日本の事業では多少のコスト上昇は避けられないだろうが、それでも日本展開では圧倒的な価格競争力を備えているだろう。

 また、エアアジアは現状でグループ航空会社10社、6拠点(うち2拠点は計画段階)、所有機数204機、発注済み機数637機、年間旅客数2600万人という規模を誇る。今後の事業拡大の制約要因となるのは、パイロットおよび航空機の確保、ならびに発着枠の確保であるが、21世紀に入って各航空会社も同じ悩みを抱えている。パイロット確保の問題についても、この事業規模が日本での要員確保をスムーズにするとともに、発注済みの機数が現有機数の3倍を超えるなど、航空機材の準備も問題ない。残るのは発着枠の確保だけだ。

  

 高品質なサービスは低運賃に対抗できるという意見もあるが、筆者はマクロビジネスにおいては、この見方とは逆の見方をしている。世界の9割の航空旅客はエコノミー座席に座る旅客である。現在、全世界で航空需要は急拡大しているが、その要因は新興国の経済成長にLCCの登場など航空ビジネスの生産性向上のタイミングがマッチしたこと、それによって起こった需要拡大と路線網充実が好循環していることであろう。

 今回の変化で日本でも競争の促進が図られ、拡大の波に乗る時代が来たようだ。今回のエアアジアの日本進出が航空市場にどんな変化をもたらすのか、興味深く見守りたい。

(文=稲垣秀夫/航空経営研究所主席研究員)



http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/719.html

記事 [国際21] 日本政府、中国の「一帯一路」事業に資金支援:デタント? だが、中国共産党の内心は‥
件名:日本政府、中国の「一帯一路」事業に資金支援
日時:20171129
媒体:東亜日報
出所:http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/1141287/1
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日本政府、中国の「一帯一路」事業に資金支援


中国の一帯一路(21世紀陸上と海上シルクロード・プロジェクト)構想に日本政府と企業が参加することを決め、具体案を示したと、読売新聞が28日付で明らかにした。一帯一路の沿線にあたる東南アジア諸国などで、日中両国の民間企業が共同事業を行う場合、日本政府が資金面で支援することを検討している。

中国の習近平国家主席と安倍晋三首相は今年7月、ドイツで開かれた主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議で、日本の一帯一路の参加方法について協議した。安倍首相は会談で、「ポテンシャル(潜在能力)を持った構想だ。協力していきたい」と表明した。今月ベトナムで開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議の時も、両首脳は関連内容を協議した。安倍首相はその後、外務省、財務省、経済産業省などに具体案をまとめるよう指示した。

具体案には、日中の民間企業がタイなど一帯一路沿線の第3国で共に工業地帯を開発する場合、政府系金融機関を通じて資金を支援するという内容が含まれている。太陽光、風力発電など環境にやさしい技術を両国が共に開発し、施設も共同運営するという内容も含まれたという。

日本は当初、一帯一路構想に対して「中国が経済覇権を握るためのもの」とし、賛成できないと考えた。しかし、北朝鮮の核・ミサイル危機を解決するには中国の役割が重要と判断し、経済協力を進展させていると同紙は分析した。鉄道など物流網が整備される場合、中国で工場を運営する日本企業の製品の欧州への輸送において長所もある。河野太郎外相も最近、一帯一路構想に対して「オープンに誰でも使える形でやれば、世界経済に非常にメリットがある」と期待感を示した。


張源宰

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//memo

百円ショップで品物を手に取れば、どれもこれもがメードインチャイナ。電器屋、コンビニ、洋服店、今やどこにでも満ち溢れている。まさに、鯉が滝を登るが如しの勢いだ。

かつては、彼らが作り出す品は安物で壊れやすく銭失いの代表格であった。ところが近頃は私の知る限り、スマホ、パソコン、液晶テレビ、機械設備、エコロジー関係など、どんどん高度な技術でできた物になってきた。

この先、ほんのすぐ近く、海を越えて電気自動車が大量にやってくる。そしていづれ、否、すでに、彼らは多くの効率的なシステムや高度な概念を幾重にも織り成し、それらを高らかに、世界に拡げる時代が来るのだろう。

文明と、文化の、結晶を。

http://www.asyura2.com/17/kokusai21/msg/322.html

コメント [戦争b21] 世界トップレベルの日本の潜水艦技術を決して甘く見てはならない!―中国メディア 赤かぶ
3. 2017年11月30日 01:37:49 : zIwRwnf2p6 : _U6I3pEr1QE[1]
>>02

リチウムイオン電池だって電気を使い切ってしまいます。スターリングエンジンは低速時に電池に電気を供給できますが全速疾走できるほどの電気を供給できるわけではありません。そんなマネが出来たら原子炉はお払い箱ですよ。

原潜より静粛性では勝るのも事実と言うけど、敵側にしてみればミサイル発射地点を中心にして索敵するわけです。例えばミサイル発射後に対潜哨戒機が発射地点に到着するまでに原潜はミサイル発射地点から5海里離れたとします。ディーゼル燃料電池潜水艦は電気を使い切ってしまうと沈んでしまうので全力疾走するわけにはいかない。せいぜいミサイル発射地点から1海里離れたとします。ソナー音波の強度は距離の二乗に反比例するから潜水艦の静粛性が同じ場合ディーゼル燃料電池潜水艦は原潜の25倍もソナー反射音波が強い事になるのです。しかも索敵面積もミサイル発射地点を中心とする円を描くと25倍。

つまりミサイルを発射してレーダーに発見された場合ディーゼル燃料電池潜水艦は原潜に比べて25倍も見つかりやすく、さらに原潜を発見できる25分の一の時間で発見されてしまう可能性が高いのです。さらに索敵の間も原潜は500mもの大深度に潜りながら40㌩以上の速度で逃げ続ける事ができる。逆にディーゼル燃料電池潜水艦は探知されないように、電気を消耗しないように5㌩以下の低速で逃げるしかありません。

これだけ不利だとディーゼル燃料電池潜水艦でミサイルを発射するのは、一撃で敵を沈黙させない限り自殺行為ではないのでしょうか。

http://www.asyura2.com/17/warb21/msg/385.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK186] なぜ? リベラルの星・池上彰が韓国特番でネトウヨ、嫌韓本をネタにヘイトデマ解説(リテラ) 赤かぶ
32. 2017年11月30日 01:43:07 : ZVAsJyJWts : 2hOUWZUVDd8[7]
無意識のうちに洗脳されてた人のブログ

2015年 09月 09日


池上彰という詐欺師
http://pitbull8.exblog.jp/22140145/(抜粋)


お茶の間には人気なのであろう、池上彰という男がいる。

いくぶん彼が出てくる番組というのは一方通行的なご教授式の解説番組が多い。しかし、落とし穴はそこにこそある。彼(ら)のやり方というのは、あらかじめ用意されたシナリオに沿った解説をフリップを用いて行い、サクラとも言うべきタレントなる者がシナリオに沿った質問を適所に散りばめる。それを何でも答えることのできる先生かの如くスラスラ解説していけば、見事池上氏は「我々視聴者の疑問に何でも答えられる人」という称号を得る。

何が問題って、これって創価学会だとか朝鮮系基督教会だとかが、一般の人々を洗脳する際によく用いる手法なんですよね。誰か教祖的な人がいて、その人を疑うことなしに崇拝する信者が存在する。そうして、一般の人々に「この人が言ってる事なら信じられる」という印象を与えていくんです。実に怖いやり方です。このブログは「無意識のうちに洗脳されてた人のブログ」という名前ですが私もこうした手法で見事、池上というメディアを通してマスゴミが誘導したい方向に扇動されていました。


そしてその池上氏が東洋経済オンラインという左派メディアに取り上げられて妄言を吐いています、と。

【池上彰が斬る!「朝日より読売、産経が問題http://toyokeizai.net/articles/-/82234」】


↑再度アクセスしようとしたらダメだったので(略)
そんだけあやしいおっさんだってことよ。

日本のマスゴミに登場する詐欺師が如何に多いか、そして我々はそんな人々に如何に上手に騙されているのか。持てる情報と比べることを通して是非、考えることを実践して頂きたく思います。

http://www.asyura2.com/15/senkyo186/msg/573.html#c32

コメント [お知らせ・管理21] 2017年11月 削除依頼・削除報告・投稿制限連絡場所。突然投稿できなくなった方は見てください。2重投稿削除依頼もこちら 管理人さん
128. 2017年11月30日 01:44:56 : 8K8L3PSaYk : gvKl5@23F80[710]
>>127 管理人さんへ

>>115です。丁寧なお返事をありがとうございます。

>匿名掲示板では、誰でも別人に成り代わることがいつでも何度でも可能です。
>IPアドレスは何度でも変更できますので。

たしかにそうでした。アク禁は禁止したいIPアドレスを登録しておいて弾くので、書き込みのたびごとにIPを変えて来るアラシには無意味ですね。
IPを変えれば、ペンネームの変更も何度でも可能ですね。>>115の書き込みをしているときは、「ペンネーム登録待ち板」で管理人さんの許可が出るまで待った時代のことが頭にあり、当時はIDが変動しない人の方が多かったはずなので、そのイメージで実際的ではない提案をしてしまいました。

手作業でコメントを一つずつ初期非表示にするのは、労力が必要で、大変だなと以前から思っています。
費用と人手の問題があるとすれば、常連がその作業を分担するのは理にかなっていると思いますので、賛成です。手を挙げる方も結構いるだろうと思われます。
(悪意のあるコメントを見た時には、「管理人さんに報告する?」ボタンを押しますが、そういう報告を受けてチェックをして、非表示にするかしないかを検討して決めるのは、なかなか大変だろうなあと思いながら押しています)。

ただ、常連のボランティアが非表示の作業を手伝う場合は、それなりに明確な非表示のルールを作る必要があるかと思いますが、管理人さんの発案に賛成致します。


http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/502.html#c128

コメント [政治・選挙・NHK186] なぜ? リベラルの星・池上彰が韓国特番でネトウヨ、嫌韓本をネタにヘイトデマ解説(リテラ) 赤かぶ
33. 2017年11月30日 01:47:46 : ZVAsJyJWts : 2hOUWZUVDd8[8]
パラス ダイアリー 日本/Japan


『無味無臭に思える池上彰は朝日より危険!』


公開日: 2014/07/15
http://blog.goo.ne.jp/lifetree241rnm/e/07959937c9685ab9f6da0672f5d8baa3
(抜粋)

西村幸祐 @kohyu1952

●池上の解説を韓国人は理解できない。池上が正しいのでなく、これは北朝鮮の主張だから。池上は学生時代に社青同という青ヘルメットの組織にいたという話があるが、それが本当なら北朝鮮労働党と友党関係にあった社会党の下部組織なので頷ける話です。 https://twitter.com/mizukikenkan/status/608831116514959361

13:02 - 2015年6月11日
http://www.asyura2.com/15/senkyo186/msg/573.html#c33

コメント [戦争b21] 北朝鮮「核保有国に」、新型ICBMの発射実験に成功 米全土を射程(AFP) 赤かぶ
10. 2017年11月30日 01:52:56 : zIwRwnf2p6 : _U6I3pEr1QE[2]
おいおい

日本まで届くのは確実なんだが
君たちはアメリカ人なのかい?

http://www.asyura2.com/17/warb21/msg/386.html#c10

コメント [原発・フッ素49] 「安倍晋三 もう一つの“大罪”」を忘れるな!  赤かぶ
2. 2017年11月30日 01:53:34 : MCfC7aq9Xg : E__5CDYrBSM[684]
安倍のこの答弁は、忘れないよう印刷して壁に貼っておきましょう。


[質疑応答の要約]

吉井英勝議員「海外(スウェーデン)では二重のバックアップ電源を喪失した事故もあるが日本は大丈夫なのか」
安倍首相「海外とは原発の構造が違う。日本の原発で同様の事態が発生するとは考えられない」

吉井議員「冷却系が完全に沈黙した場合の復旧シナリオは考えてあるのか」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」

吉井議員「冷却に失敗し各燃料棒が焼損した(溶け落ちた)場合の想定をしているのか」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」

吉井議員「原子炉が破壊し放射性物質が拡散した場合の被害予測を教えて欲しい」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」

吉井議員「総ての発電設備について、データ偽造が行われた期間と虚偽報告の経過を教えて欲しい」
安倍首相「調査、整理等の作業が膨大なものになることから答えることは困難」

吉井議員「これだけデータ偽造が繰り返されているのに、なぜ国はそうしたことを長期にわたって見逃してきたのか」
安倍首相「質問の意図が分からないので答えることが困難。とにかくそうならないよう万全の態勢を整えている」


「安全だと国会答弁して福島原発事故を起こした安部首相が、また安全と言っても誰が信じるか?」
http://www.asyura2.com/14/genpatu40/msg/646.html
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/172.html#c2

コメント [経世済民124] これは醜い。この男、経営者失格だ! 東レの不正  赤かぶ
1. 2017年11月30日 01:55:21 : gDuJsjuxdc : b1x@ShChRGI[692]
■また出ました

 データ改ざん不正ウソつき企業

 榊原トーレ(株)

 まだまだあるぞウソつき企業

 総理大臣が嘘800のアベじゃ〜

 経済界も推して知るべし!

 政治屋・役人・経営者・腐ってる・壊れてる

 連合も同じ!

 日本の再構築が必要である!



http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/716.html#c1

記事 [原発・フッ素49] 福島廃炉見えぬ道筋(上)溶融燃料、実態つかめず(中)作業機器開発に遅れ(下)溶融燃料、回収後の壁

福島廃炉見えぬ道筋

(上)溶融燃料、実態つかめず 格納容器内、調査すら難航

 東京電力福島第1原子力発電所の廃炉作業が難航している。事故後6年かけて調査したが、溶け落ちた核燃料(デブリ)の位置や状態など格納容器内部の状況把握は不十分だ。最難関である溶融燃料の取り出しや保管に関する工法の検討は進むが、具体化は遅れている。30〜40年で廃炉を完了するという当初目標の達成は可能なのか、技術的な課題を探る。


1号機のロボット調査では溶融燃料を確認できなかった=国際廃炉研究開発機構提供

 「この2〜3年の調査で、溶融燃料の広がりなど色々なことがわかってきた」。11月1日に都内で開かれた福島第1原発の廃炉に関する研究会。大学や企業の研究者らの前で、国際廃炉研究開発機構(IRID)の高守謙郎開発計画部長はこう力をこめた。

 内部の画像や放射線量のデータが得られたが、溶融燃料の分布や量、成分といった取り出しに不可欠な情報はつかめていない。最大の誤算はロボットによる原子炉格納容器内の調査が思うように進まないことだ。

 1〜3月に実施した1、2号機の調査では、溶融燃料が出す極めて強い放射線と落下した構造物などの障害物が妨げになった。これに対し3号機はロボットが水中を自由に動けたため、多くの場所を調査できた。水が放射線を遮蔽し、ロボットやカメラが故障しにくい利点があった。

 廃炉は溶融燃料を取り出し、原子炉などを解体する流れだ。発生した溶融燃料は1〜3号機で約880トンと推測されるが、いまだに確認できていない。日本原子力学会の宮野広・廃炉検討委員長は「ロボット調査で得られたのは表面的な画像情報だ」と指摘する。

 宇宙から降り注ぐ素粒子「ミュー粒子」を使う調査は格納容器内部を透視できると期待された。しかし解像度が粗く、詳細な情報を得るのに向いていない。画像から放射線量の推計を試みたが、精度は低かった。担当者は「満足のいく結果ではなかった」と認める。

 米スリーマイル島原発事故では、炉心のある原子炉圧力容器は破損せず、溶融燃料はその中にとどまり、大がかりな調査は不要だった。一方、福島第1原発の事故は深刻で、必要な技術を開発しながら手探りで進めなければならない。

 調査技術の開発費用は約50億円に達する。明らかになったのは、炉心溶融事故(メルトダウン)を起こした格納容器内部は調査が難しいほど過酷な状況だという現実だ。

 こうした状況を反省し、政府と東電は「ローテク回帰」を強めている。ロボットのような先端技術は強い放射線の影響を受けやすいうえに、内部の状況がわからない段階では想定外の問題が起こりやすい。

 来年初めに予定している再調査では、長い棒の先端にカメラを取り付けて差し入れるやり方が議論されている。細かな操作はできないもののロボットの行く手を阻んだ障害物の影響を受けにくく、確実に調査できるとみられる。

 廃炉作業を監視する原子力規制委員会の更田豊志委員長は「最先端技術に期待する声もあるが、これまでの調査からはローテクの方の結果が意外とよい」と支持する。

 政府が9月に改定した廃炉工程表では、溶融燃料の取り出しを始める号機の決定を1年先送りして2019年にした。再調査でもうまくいかないと、その後に続く廃炉工程にも悪影響が広がる。

[日経新聞11月6日朝刊P.9]


(中)作業機器開発に遅れ 溶融燃料回収開始のカギ

 「原子炉格納容器内にある核燃料由来の細かい砂を吸い取る」。東京電力は10月30日、原子力規制委員会で2021年に始める福島第1原子力発電所の溶け落ちた核燃料の取り出し作業を説明した。既にある格納容器の穴からロボットアームを入れて砂を吸引したりすくいとったりするという。規制庁幹部は「取り出し作業というよりも調査の延長といった方が正確ではないか」と苦笑した。

 政府と東京電力は9月に改定した福島第1原発の廃炉に向けた工程表(ロードマップ)で、溶融燃料の取り出しについて21年に回収を始める方針を維持した。格納容器の底にたまった燃料を横からロボットアームなどで削るなどして取り出すというが、最初の作業は吸引などの簡単なものだった。

 規制庁側は21年に溶融燃料のかたまりやがれきなどの除去が本格化すると認識しており「かなりギャップがあった」(同幹部)。東電関係者は「取り出しの本格化は30年ごろになりそうだ」と予想する。

 作業が先延ばしになる大きな要因は機器開発の遅れだ。そもそも溶融燃料の形や成分などが分かっていないため設計を詰められない。ロボットと原発に詳しい東京大学の浅間一教授は「(溶融燃料の)正体がよく分からないなかでは仮定や推測で開発を進めざるをえない」と指摘する。

 土台となる装置の試作は進んだ。国際廃炉研究開発機構(IRID)や三菱重工業は格納容器の側面から底部に届く長いアーム型のロボットと、内部へ送り込むレールを作った。だが実際に溶融燃料を切ったりつかんだりする肝心な「手」の部分はめどがたたない。

 現状では様々な状況を想定し、複数の技術開発を進めている。日本原子力研究開発機構などは水の噴射とレーザーを組み合わせて溶融燃料を削る技術に取り組む。日立GEニュークリア・エナジーはロボットにコンクリートの破砕器具などを持たせて実験を重ねている。

 溶融燃料が出す強い放射線への対応も課題だ。作業員の被曝(ひばく)を抑えなければ作業は進まない。IRIDなどは溶融燃料を運ぶルートには密閉型の囲いを設けたり、一時的な保管のための新たな建屋をつくったりすることを検討している。

 装置の設置工事などで被曝する恐れもある。浅間教授は「遠隔操作の技術を開発できなければ、作業者の被曝量が増える。研究する時間が足りない」と指摘する。後回しになっているのが現状だ。

 遠隔操作に使うカメラの開発も欠かせない。既存品は格納容器内の強い放射線では10時間程度で故障してしまう。調査には使えても、取り出し作業には10年単位の年月がかかる。経済産業省はより耐久性の高い技術の開発を急いでいる。

 政府は取り出し関連の技術開発に17年度までで約400億円もの補助金を投じたが、それでも基礎検討から抜け出せていない。

 東電の八木秀樹原子力・立地本部長代理は「21年の取り出し開始を目指すことに変わりはない」と主張する。調査や取り出しに技術的な裏付けがないことについて、東電は「ロードマップで決まっているから」と答えるだけだ。ロードマップの内容は政治がからみ東電だけでは変えられない。先に「取り出しありき」の辻つまあわせにすぎず実態とかけ離れている。

[日経新聞11月20日朝刊P.9]


(下)溶融燃料、回収後の壁 処分の方法・場所、全て白紙

 政府は東京電力福島第1原子力発電所の「廃炉」を30〜40年後に完了すると工程表の中で定めている。だが事故から6年半が過ぎても、原子炉から溶け落ちた溶融燃料を最終処分する方法や場所を議論した形跡はうかがえない。2021年から溶融燃料を取り出すと強調するだけで、880トンにも上る量を確実に処理する技術も開発途上だ。


溶融燃料の保管方法も課題となっている=国際廃炉研究開発機構提供

 東電は溶融燃料を回収し、まず地上に保管する計画を検討している。強い放射線のほかにリスクの一つとされるのが、溶融燃料のウランなどが再び核分裂反応を始める再臨界だ。新たな被曝(ひばく)の恐れも出てくる。

 再臨界は、核燃料の位置関係などで核分裂反応の条件がそろうと起きるとされる。このため東芝の原子力技術研究所では、「収納缶」と呼ぶ容器を使った保管方法の研究が始まっている。

 収納缶は表面が銀色に光るバケツのようなステンレス製容器だ。直径は約20センチメートル。廃炉技術を担う国際廃炉研究開発機構(IRID)開発計画部の奥住直明部長は「この大きさならば容器に入る量が限られ、物理的に再臨界しない」と説明する。

 収納缶に詰めたら終わりというわけではない。溶融燃料に水分が残っていると放射線で水素が発生し、缶が破裂する恐れがある。ガス抜きの工夫が必要になる。技術開発の難しさに加え、一時保管する場所の選定は難航が予想される。

 さらに心配されているのが最終処分の方法だ。原発などから出る放射性廃棄物は汚染度ごとに、地下に埋める深さが決まっている。汚染度が最も高い使用済み核燃料を再処理して固めた廃液(核のごみ)は地下300メートルより深くに封じ込める。

 福島第1原発から出る溶融燃料は世界でも前例がなく、通常の放射性廃棄物の対象外だ。

 処分方法は政府や東電が検討することになっているが、放射線を防ぎながらいかに最終処分するのか、研究さえも十分に着手できていない。最終処分地を含め「方向性は出ていない」(原子力規制庁の担当者)。

 政府は、核のごみの最終処分地ですら思うように選べずにいる。候補地となり得る地域を示し、全国で説明会を始めているにすぎない。

 ましてや溶融燃料は核のごみとは別に処分地を探す必要がある。

 規制庁の担当者は「核のごみの最終処分地でも時間がかかり、その前に溶融燃料の最終処分地を見つけるのは難しい」と案じる。

 原発のリスク評価が専門の東京大学の山口彰教授は「核燃料を取り出し終えるまでに軽く50年ということも十分に考えられる」と話す。

 溶融燃料を仮に取り出しても処分しなければ廃炉を終えたとはいえない。国民に約束した廃炉を確実にするためにも政府・東電は現実に合わせて計画を練り直す必要がある。

 塙和也、安倍大資、五艘志織が担当しました。

[日経新聞11月27日朝刊P.9]



http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/173.html

コメント [政治・選挙・NHK186] なぜ? リベラルの星・池上彰が韓国特番でネトウヨ、嫌韓本をネタにヘイトデマ解説(リテラ) 赤かぶ
34. 2017年11月30日 01:58:45 : ZVAsJyJWts : 2hOUWZUVDd8[9]
ツイッター
https://twitter.com/camomillem/status/606811226346119169(抜粋)


camomille‏
@camomillem

まだ知らない人がいたら大変なので。
池上彰は日本社会主義青年同盟の出身http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E9%9D%92%E5%B9%B4%E5%90%8C%E7%9B%9F

社青同は北朝鮮とズブズブ→深田肇http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B1%E7%94%B0%E8%82%87

●池上は北朝鮮がらみのピースボート(辻元清美が創立者)の講師もしていた #池上彰

6:14 - 2015年6月5日

tw_bert‏ @F3Tw · 2015年6月6日

返信先: @camomillemさん

@camomillem @kaoyamato ●なるほど、佐藤優氏も池上氏も、この社会主義同盟の出身者だったのですね。彼ら二人のコラボ本が多い理由はこれでしたか…

ちょい右おやじ‏ @cyoimigioyaji · 2015年6月6日

返信先: @camomillemさん

@camomillem @mimorimi ●確かに朝日にしても韓国にしてもバレバレの嘘を多少バラス振りをして肝心のところは語らないからな。朝日新聞の30年以上に及ぶ嘘捏造問題を池上の記事がらみに矮小化したり、●むしろ反朝日、嫌韓を最小限に留めようとしていると見た方が解り易いな。

宋太郎‏ @fkSoutaro · 2015年6月5日

返信先: @camomillemさん

@camomillem
●日本共産党以上にスターリン主義を崇拝していた
向坂逸郎の社会主義協会ですね。

偏見報道を許すな 🌸靖国参拝は国際常識‏ @fdffe87dgy · 4月8日

返信先: @camomillemさん、@asa6fujiさん

●NHK,テレビ朝日が起用しているという事は裏に調べなきゃいけない事があるという事。

gerituboisdead‏ @gerituboisdead · 6月3日

返信先: @camomillemさん

●赤軍シンパなのですね。爆弾を投げないテロリスト。



http://www.asyura2.com/15/senkyo186/msg/573.html#c34

記事 [国際21] ゲノム編集で植物をスパイに!?米軍が新たな研究開発に着手(ニューズウィーク)
ゲノム編集で植物をスパイに!?米軍が新たな研究開発に着手
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/11/post-9013.php
2017年11月29日(水)20時00分 松岡由希子 ニューズウィーク


 
  ゲノム編集で植物をスパイに!?米軍が新たな研究開発に着手 paylessimages-iStock


<DARPA(国防高等研究計画局)は、植物をゲノム編集して、特定の化学薬品や病原体、放射線を感知し、外界からの刺激を伝達できるような能力を付加した"植物センサー"をつくりだすことを計画している>

DARPA(国防高等研究計画局)は、軍事技術の研究開発を管轄するアメリカ国防総省(DoD)の機関であり、1950年代後半から60年代にかけてインターネットの原型となるARPANETGPS(全地球測位システム)を開発したことでも知られている。

現在、ドローン(無人航空機・UAV)やロボット技術などの研究開発に取り組む一方で、2017年11月17日には、合成生物学を中心とする「APT(先端植物技術)プログラム」を新たに創設し、植物に特定の環境を感知させる"植物センサー"の研究開発に着手した。

■ゲノム編集して"植物センサー"をつくりだす

植物には、光や温度をはじめとする様々な環境刺激を感知し、生理機能や形態を柔軟に変化させることで環境との調和をはかる"環境感覚"が備わっている。また、自立的に生息する能力を持ち、比較的容易に配置しやすく、環境のあちこちに偏在しているのも"スパイ"として活用する上では利点だ。

そこで、「APTプログラム」では、植物が有する生来のメカニズムを生かしながら、植物の生存力や生態系、自然環境などに影響をもたらさない範囲でゲノム編集して、特定の化学薬品や病原体、放射線、電磁信号を感知し、外界からの刺激を伝達できるような能力を人工的に付加した"植物センサー"をつくりだすことを計画。これによって、丈夫で目立ちにくく、容易に展開可能な、エネルギー自立型のセンシングプラットフォームを構築しようと考えている。

「APTプログラム」では、現在、合成生物学や生体工学、生化学、植物生態学、リモートセンシングなど、様々な領域にわたって研究者や専門家からの提案を募集。あらゆる連邦規則を遵守しながら、まずは、実験室や温室設備で限定的に研究開発活動を行い、フィールド試験へとすすむ流れを想定している。

 

このような"植物センサー"は、諜報や偵察といった軍事利用だけでなく、様々な分野での応用が期待されている。たとえば、過去の戦争や紛争で残されたままの地雷や不発弾を感知することで、地域の安全を担保したり、空気中に流出した有害な薬品などを素早く感知することで、犯罪やテロの防止につなげることができるだろう。

"植物センサー"が"スパイ"として活躍するまでにはまだ時間がかかりそうだが、近所の公園でさりげなく風に揺れている草花が、実は"スパイ"だった、ということも、近い将来、現実となるかもしれない。



http://www.asyura2.com/17/kokusai21/msg/323.html

コメント [お知らせ・管理21] 2017年11月 削除依頼・削除報告・投稿制限連絡場所。突然投稿できなくなった方は見てください。2重投稿削除依頼もこちら 管理人さん
129. 2017年11月30日 02:26:36 : MCfC7aq9Xg : E__5CDYrBSM[685]
>>127
>これをやっても現状の技術では実質的に無意味なんです。

必ずしもそうとは言えないでしょう。

工作員のIDを見ると、コメントごとに毎回違うIDを使うことは稀で、
数個のIDを使い回しています。

ですから、IDが掲載されたブラックリストを作成し、コメントが書き込まれるたびに
そのブラックリストを参照して該当するものがあれば初期非表示する、
という処理をすればよいのです。

ブラックリストのIDは数百ぐらいすれば、コメント書き込みごとにリストを参照しても
処理時間もほとんどかかりません。

初期非表示の頻度を元にブラックリストを随時更新すればよいでしょう。

完全に荒らしは防げないかも知れませんが、ないよりははるかにましで、
ゴミコメント処理の手間が大幅に省けるはずです。

http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/502.html#c129

コメント [政治・選挙・NHK222] 完全にアウト!稲田朋美は辞任せよ(simatyan2のブログ) 赤かぶ
314. 2017年11月30日 02:41:25 : xIkkUvl2KH : fCDBrGj3l7Q[1]
<ミサイルテロ、戦争お断り>・」、何もかも失くす日本征服!
空耳ラジオが先、その次にインターネットで送られる原稿、その後が社会現象!
通名偽装工作は同じ名前がわんさか出てくる、座間ーみろで、座間事件!
漫才を多投するTV番組、バナナマン、カンニング、地名と有名を真似をする!
開いた口が塞がらん、勝手に4以下犯罪の隠ぺい工作にヘリコプターを廻された!
新聞社ぜんぶ揃って天井を廻られたぞ、読売・毎日・朝日・中日、県警ヘリ!
仕事場の上空を入り替わり立ち代わり飛来する、ヘリコプターがうっとし過ぎ!
明らかに在日朝鮮人たちの黒塗り、集団ストカーの自動車の嫌がらせと住民に化けた難癖!
反日が目的、<平和の裡に破魔矢>、以心伝心テレパシー海福院=モコ媛の武田節!

<自分の家、頭の中で戦争>、イヤーホーン・テレパシー安奈、なんで聞こえるだ!
おまえの安奈・<甲斐の山々>は、わたしの武田節と同じ、テレパシー霊界通信に変わる!
本当か半信半疑、おまえをジィーと見ているぞ、お手伝いやったか、お使いやったか、お守やったか!
抵抗していた無我童子、モコ媛教育材料にさせられた、逆らうことはできん、在所に連れてくぞ!
芳右衛門お爺ちゃんに怒ってもらうぞ、それは困る、後ろで火箸さまが、ぶった叩く!
<屏風の達磨大使が福島芳右衛門>、恐怖の雁木囲いの教え、銀囲いしか覚えれんかった!
テレパシー座禅の海福院・武田節=お通じ穴観音安奈と同じと教えられた!
霊界通信・破魔矢の原稿、テレパシーを真逆に変えて大成功!

集団ストーカーのやり方が陰湿、訴えることを邪魔をする!
日本征服の戦い、辻寛一が書いた本で分かる、日本の合戦・名古屋の状況!
国内で起こる話、喜一お爺ちゃんは、栄小路で有名な阿部洋服店をやられていた!
<在日朝鮮人の日本征服>、それが洋裁で糸通し、モコ媛の愛知洋裁とくっ付いた糸重!
<乗っ取り成り済まし>、今池の別荘まで持っていた話、本当だった、何処へいったんだ!
<通名背乗り>、今は平和公園のど真ん中で眠っている、喜一お爺ちゃんの嫁さんもサムライ!
<北朝鮮は一瞬で潰される>、木村と言うサムライ、喜一お爺ちゃんの親せきは福島県・会津藩!
<世間知らずが致命的>、ボケる合間に書いてかんと会話もボケる、孫たちの為にボケ防止!

ミサイルテロ、
http://www.abc.es/internacional/abci-pyongyang-dice-logrado-meta-misil-capaz-alcanzar-todo-eeuu-201711291117_noticia.html
長篠・設楽原合戦 〜愛知県新城市〜
https://www.youtube.com/watch?v=7yEP-i7ZQVQ
2015-04-29JR長篠城駅〜長篠城址〜大通寺〜医王寺〜信玄塚〜富永神社〜JR新城駅
さわやかウオーキングマイ スライドショー
https://www.youtube.com/watch?v=1_JBPb2bdGo
愛知県新城市の信玄塚
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12988842?__ysp=5oSb55%2Bl55yMIOatpueUsOS%2FoeeOhOatu%2BS6oQ%3D%3D
今川義元
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8A%E5%B7%9D%E7%BE%A9%E5%85%83
桶狭間の戦いー名古屋・緑区
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%B6%E7%8B%AD%E9%96%93%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84



http://www.asyura2.com/17/senkyo222/msg/334.html#c314

コメント [政治・選挙・NHK236] さあ安倍晋三は白状したぞ、次は昭恵、佐川、谷の番だ!(simatyan2のブログ) 赤かぶ
33. 2017年11月30日 02:41:29 : IJjjrLkBu1 : Tp0IihGPIW0[2460]
  安倍首相の答弁や、例えば31のコメなどで、籠池氏に詐欺を働かれたが、騙された自分は被害者だ、とは言わず、被害者であるが関係が無い、旨の首相の弁に違和感を持つのは、誰しも同様であろう。
  詐欺被害に遭った者が、自分は関係無い、と言えば、警察も被害者を特定できないのであり、被害者が特定できないか、詐欺に遭ったと言いつつ関係無い、イコール被害者では無い、と言って加害者を罰する意志が無ければ、起訴することは不可能であるから、籠池氏は当然、被害者から被害届けが出ていない以上、釈放されねばならないのである。
  安倍首相が、自分と妻が詐欺に遭った、と明言したということは、イコール被害者という意味であるが、詐欺に遭った被害者であると公表しているにも拘わらず、被害届も出さずにいることで、法治主義国日本の法秩序を、首相自ら破壊しているということになる。
  詐欺に遭ったと言いつつ、自分は無関係というのは意味不明であり、それを真面に取れば、自分は無関係なのに相手を詐欺の加害者であると名指したに等しく、そうなれば明らかに、籠池氏にすれば逆に名誉棄損であろう。
  籠池氏が誰に対して詐欺を働いたのかとなれば、安倍首相である。
  安倍首相と夫人が総理という肩書を騙られた詐欺に遭ったが、無関係として欲しい、とは、つまりは首相一家は詐欺被害届は出す気が無いという意味であり、総理の名を騙った詐欺を行ったとされる籠池氏に対し、安倍首相夫妻から被害届が出ていない以上、これ以上の拘留はしてはならず、直ぐにでも釈放の義務がある。
  次に、行政部門は籠池氏とは通常の補助金や交付金支給に関する随意契約の対象者と支給者の間柄であるとし、籠池氏側は行政側と随意契約交渉をしたまでである旨の説明があるようだ。
  ところが、公有地の値引き引き渡しを実行したのは経理部門、つまり行政部であるところ、行政部が公有地を籠池氏の言い値で与えたことが問題となる。
  行政部門として、国民納税者の資産である公有地を、所轄大臣まで稟議することも無く、依って国権の最高機関である立法府の承認を受けることも無く、主権者国民の被雇用者である事務官が、忖度であろうと無かろうと、自分の匙加減で采配してしまったことが、国民納税者への行政部門による背任行為となるのである。
  総理夫人とお付きの官僚とで近畿財務局に乗り込んだ一件も含めて、役所が事業者の言い値で随意契約をし、それが通常の慣行であり日本国の行政事務上普遍的であるなら、財政逼迫の折からも、常に役所による国民納税者への背任行為が続く事を意味し、是正の必要がある。
  かつ、こうした経緯を記録してある筈の書類まで廃棄し消去などまで事務方で行っているとなると、国民納税者と被雇用者である公僕との、いわば主従関係が逆転していることになり、問題である。
  企業に於いても、取締役の持っているべき重要書類を社員が預かるも、勝手に廃棄したとなれば、解雇にもなる事例である。
  今後は、国民納税者の資産である公有地を事業者の言い値で売り渡してしまい、かつ重要書類を皆廃棄してしまって平然としている公僕としての過怠を、議会が追及する段階であり、それには、安倍夫妻が総理の名を騙った詐欺被害届を出さなかった以上は籠池氏を直ちに釈放させ、議会で、事務方との随意契約の詳細を検証するためにも、新たな状況証拠も出たことから証言者として再度出席してもらうことである。
   
  
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/452.html#c33
コメント [政治・選挙・NHK236] サンフランシスコ市議会の慰安婦像設置公聴会:日本人参加者「あの売春婦は嘘つきだ」⇒カンポス市議「恥を知れ(4回)」  赤かぶ
50. 2017年11月30日 02:45:48 : 14gawquy4E : HMNivhvV@a0[52]
↑↑↑ ネトウヨが 発狂しております 陰謀論に話を逸らすために

だが 普通の一般人は ネトウヨの戯言など相手にしないし 読む筈もない よっぽど暇なキモオタでない限り


日本が アジアと周辺諸国に 多大な迷惑と 壮絶な苦しみを与えた事実は、どんなにネトウヨが発狂しようとも
未来永劫 覆る事のない事実だ

ネトウヨの論法は それを 誰のせい彼のせいと、責任転嫁をしようとしているだけ
恥と言うものを知らないネトウヨ まさにこのスレの テーマそのもの。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/393.html#c50

コメント [政治・選挙・NHK236] 高速増殖原型炉”もんじゅ”は、廃炉を想定しない悪魔の設備であることが関係者により公表された  赤かぶ
4. 2017年11月30日 02:58:31 : 14gawquy4E : HMNivhvV@a0[53]
「もんじゅ」 に費やした国家予算は 貨幣価値の変動を考慮して のべ4兆円とも言われている

● 究極の 国家予算の 無駄遣い ●

4兆円あったら 保育所なんか 何百か所も作れてしまうぞ それをこうやって ドブに捨てているのだ


もんじゅ だけでこの無駄である 原発政策全体なら 天文学的数字の無駄を出しているとしか言いようがない
日本の借金 1000兆とも言われるが、このうち何割かは 原発政策のせいである事は間違いない。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/492.html#c4

コメント [お知らせ・管理21] 2017年11月 削除依頼・削除報告・投稿制限連絡場所。突然投稿できなくなった方は見てください。2重投稿削除依頼もこちら 管理人さん
130. 2017年11月30日 03:08:42 : MCfC7aq9Xg : E__5CDYrBSM[686]
>>127
>その権限を常連さんにも仮渡しして初期非表示を手伝ってもらう。

投稿者は掲示板に投稿させてもらうのですから、自分の投稿に対する
ゴミコメントの初期非表示を責任を持って行なうべきです。

ゴミコメント処理を自分で全くやらず放置し、管理者側にすべて任せている投稿者は
原則的に投稿禁止にすべきでしょう。

赤かぶ氏のように多くの投稿をしていてとても全部に手が回らない場合は、
他の投稿者何人かに初期非表示作業を許可・依頼すればいいでしょう。

>放っておくとこのスレのように悪意のあるコメントで満ちあふれてしまいますからね。

このスレは投稿者と管理者の連絡用ですから、ハンドル名とパスワードを入力して
書き込むようにする、投稿者以外の人はハンドル名・パスワードを設定して
コメントする、それ以外のコメントは自動的に初期非表示にすればよいだけの話です。

何も難しいことはありません。

放置すれば、荒らし工作員が増長するばかりです。

早急に対策するよう強く要望します。

http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/502.html#c130

コメント [政治・選挙・NHK236] <醜い>安倍総理が財務省の末端を切り捨て準備?「私が調べて、私が『適切』と申し上げたことはない(財務省を信頼したから… 赤かぶ
11. 2017年11月30日 03:34:29 : IJjjrLkBu1 : Tp0IihGPIW0[2461]
  いつまで加計問題をやっているんだ、の意見が保守層から出ているくらい、議会はかなりの時間を加計問題に割いており、安倍首相自身も、丁寧に説明を続けて来た、と自ら述べているのだから、今更、自分は単に財務官僚を信頼したまでで、いわゆる財務省が勝手にやったことだ、旨述べるのは真に異常である。
  既に森友事件から、財務官僚が基本法原則を曲げて文書保管期限の細則を作ってしまい、それに則って記録を廃棄してしまっているのであり、その時点で財務官僚に直言出来なかった首相が今更、信頼も何も無く、詭弁である。
  こういう政官の関係は、信頼関係などでは無く、いわば企業で言えば経営側の怠慢であり、株主に対しての経営側の背任行為でもある。
  首相は明らかに、国民納税者を代表して、国民が血税を預けた官僚を始めとする事務方による歳出事務の管理監督者として失格の答弁をしているのである。
  どのような組織体にも管理監督責任者が置かれており、議会で言えば、野党との競争に勝った勝ったと誇示している自民党が、与党として各省に大臣ポストを確保、行政事務の管理監督者として君臨するのは、権力確保と同時に、行政組織の管理者としての重要な責任と義務を負ったということである。
  にも拘らず、例えばいざとなれば不始末を従業員のせいにし、自分は信頼していたのだから無関係、とのたまうような経営者は、さすがに見たことも無い。
  自民党は、野党に勝った負けたの事実のみに一喜一憂するも、肝心の、国民納税者から徴税した血税を預かる事務方の管理監督責任は全く自覚していなかったことが、この首相の答弁で明白となった。
  与党、特に内閣には、例えば財務官僚による公金や公有地の歳出や采配に於ける、瑕疵、誤謬を検証するこれだけ厳しい任務が課されていた自覚が足りなかった、と抗弁するならまだしも、事務方を信頼していたんだから仕方無いでしょう、的発言は、国民納税者に対する何の言い訳にもならないのである。
  経営側と従業員との関係は信頼で成り立つ人治的な関係では無く、互いのポジションを自覚した、契約という科学的な関係で無ければならないのは、政官も同様である。
  信頼しているのだから阿吽の呼吸で互いに忖度し合おう、ということになれば、組織は出鱈目に動くだろう。
  ブラック企業の上司は、信頼、というトリックを以て、従業員を都合良く動かし、不始末の最終責任を取らず、自殺する最後まで従業員を翻弄して止まないのであり、安倍首相の論理も同様である。
  安倍内閣は、国民納税者を代表する行政機構の管理監督者として最悪であったということであり、日本の戦後の、納税者を代表する真の管理監督者無き出鱈目行政を象徴した答弁である。   
   
  
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/480.html#c11
コメント [経世済民124] 安倍政権の賃上げ圧力は、大量失業を招く(Business Journal) 赤かぶ
1. 2017年11月30日 04:05:21 : fN49t61XCI : FElYK1RoPUo[275]
非正規化推進だから問題なし。
http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/717.html#c1
記事 [原発・フッ素49] 日清、明星のカップ麺 容器や調味油パックの間違いで自主回収 製造は東日本 作業員の注意力低下が原因か 

今月初めに明星食品はカップ麺が無許可肉使用で自主回収を行ないましたが、
今度は日清、明星のカップ麺に容器や調味油パックの間違いがあり、
自主回収すると発表しています。

「日清食品 カップそば自主回収」 (毎日新聞 2017/11/22)
https://mainichi.jp/articles/20171123/k00/00m/020/022000c

日清食品は22日、20日に発売したカップそば「日清のどん兵衛 ラー油香る鴨だしねぎ太そば」の一部にカップうどんの容器を誤って使っていたとして、864食を自主回収すると発表した。うどんの容器にはアレルギー物質として「そば」が記載されておらず、注意を呼び掛けている。
回収対象は、関東工場(茨城県取手市)で10日に製造された商品で、賞味期限は来年5月10日。人為ミスで生産ラインに「日清御膳 肉だしうどん」の容器が混入し、抜き取り検査でも発見できなかった。顧客からの指摘で21日に発覚したという。再発防止のため全品検査を検討する。(共同)

「明星食品 カップ麺9万食を自主回収」 (毎日新聞 2017/11/22)
https://mainichi.jp/articles/20171123/k00/00m/020/017000c

明星食品は22日、カップ麺の調味油に別の商品に使うラー油が混ざっている可能性があるとして、9万食を自主回収すると発表した。食べても健康への影響はないという。
回収対象は「明星 評判屋 コク豚骨ラーメン」で、賞味期限が2018年4月13日と5月7日の商品。全国で販売された。20日に購入した客から「スープの色が違う」との指摘があり発覚した。明星は別の製造業者から調味油のパックを購入している。
 商品を着払いで送れば、後日、代金相当のクオカードを送付する。問い合わせは通話無料の同社お客さまセンター、電話(0120)917056。(共同)

容器に麺や調味油・かやくなどのパックを入れてフタを閉じる製造工程は、
衛生上の問題が起きないよう、完全に自動化されています。

容器や調味油パックなどの間違いや欠品が起きないよう、バーコード・スキャンや
画像認識技術により監視しており、間違いが見つかると警告灯が回って、
製造装置が停止するはずです。

容器間違いなど起こるはずがないのですが、いったいどうしたことでしょう。

明星の件は納入業者の間違いのようですが、品質管理部門が定期的に
抜き取り検査をしているはずで、9万食も製造して、客に指摘されるまで
気づかないということは普通ありえません。
ひょっとしたら、全く抜き取り検査をしていないのかもしれません。

どこの製造工場かと調べると、ああやっぱり、、、。
日清は茨城県取手市の関東工場、明星は埼玉県比企郡にある埼玉工場でした。

放射能汚染による内部被ばくで、作業員の注意力やモラルが極端に低下しているのでは
ないでしょうか。

これから、こういった今まででは決してあり得ない間違い、ミスがあらゆる業界で
頻発することは間違いありません。


(関連情報)

「明星カップ麺自主回収 営洋から具材仕入れ、無許可肉使用恐れ (福島民友)」
(拙稿 2017/11/5)
http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/870.html

「埼玉県内の事業者が行っている自主回収情報」 (埼玉県 2017/11/24)
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0708/jisyukaisyu/

http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/174.html

記事 [原発・フッ素49] ルモンド「ロシアは放射能汚染を引き起こすと認める」→ロシア測定局で高濃度放射性物質検出、9月末に「極めて高い」数値AFP

ルモンド 「ロシアは放射能汚染を引き起こすと認める」 原発はいますぐ廃止せよ





引用
気象Rosguidrometのためのロシアの研究所は、月曜日11月20日を認め、濃度「非常に高い」ルテニウム106、原子力産業の核分裂生成物は、ロシアの多くの地域で後半9月に検出されました。モスクワはこれまでいかなる関与も否定していた。

「のRu-106放射性同位体は、観測所とArguaïachNovogornyによって検出された」 9月25日の間と1 回目 10月Rosguidrometは、いくつかのヨーロッパのネットワークの監視からの報告を確認し、声明の中で述べています放射能。

ロシア政府は、ルテニウム106がタタールスタンで検出され、その後はロシア南部で検出されたと発表した。これは9月29日から「すべての欧州諸国でイタリアからヨーロッパの北部 "と呼ばれる。

同様の情報源によれば、最も高い割合は、ルタニウム106の「非常に高濃度」が986回を超える「ウラル」南部のチェリャビンスク近くの村Arguaiachに記録されています前月に記録された濃度が検出された。

-----------------------------

やはりロシアでした ドイツを疑った私の推測は誤りでした 大変失礼致しました
謹んでここにご関係者一同におわびします。


------------------------------






ロシアに実験研究炉が6個ぐらい固まってあってそこでなにかいろいろ作っているようだというニュースがあったので、やはりロシアかと思った矢先の自白だった。

フランス監視部隊 お見事




追記


ロシア測定局で高濃度放射性物質検出、9月末に「極めて高い」数値

引用2017年11月21日 10:00 発信地:モスクワ/ロシア AFP


【11月21日 AFP】ロシアの気象機関は20日、9月末に同国の一部地域で「極めて高い」濃度の放射性同位元素ルテニウム106が検出されたことを認めた。これに先立ち欧州では今月、この汚染に関する報告書が発表されていた。


 ロシア水文気象環境監視局(Rosgidromet)によると、9月25日〜10月1日の期間に「同国アルガヤシュ(Argayash)とノボゴルニ(Novogorny)の監視測定局で収集された放射性エアロゾルの調査データに放射性同位体ルテニウム106が含まれていることが判明した」という。


 同局によると、最高濃度はアルガヤシュの監視測定局で記録された。ロシア・ウラル(Ural)地方南部チェリャビンスク(Chelyabinsk)州にあるこの村は、自然界のバックグラウンド放射線量を986倍上回るルテニウム106の「極めて高い汚染」状態にあったという。


 汚染物質の明確な発生源については特定されていないが、アルガヤシュの測定局はマヤク(Mayak)の核施設から約30キロの距離にある。同施設では1957年に史上最悪の原子力事故の一つが発生した。マヤクは現在、使用済み核燃料の再処理施設となっている。


 フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は今月9日、同国内で9月27日〜10月13日にルテニウム106が検出されたとする報告書を発表。汚染の発生源はボルガ川(Volga River)とウラル山脈(Ural Mountains)の間のどこかで発生した事故の可能性が高いとした。一方で、欧州で測定された濃度は公衆衛生への脅威にはならないとしている。


 ルテニウム106は、原子炉内で生じる核分裂生成物で、自然界では発生しない。


 ロシア国営原子力企業ロスアトム(Rosatom)の当時の発表では「ロシア原子力インフラのあらゆる対象物の周辺における放射線量は基準値内で、バックグラウンド放射線のレベルにある」とされていた。(c)AFP



********** 引用ここまで **********


なんかロシアでやってる?


関連記事


《欧州の放射性核種汚染でロシアが原子力事故を否定》ヨーロッパをたびたび襲う「発生源不明の放射能」の推定発生地が判明。そ…




http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/175.html
コメント [政治・選挙・NHK236] 仰天!集団強姦の慶大生が全員、不起訴だそうだ!  赤かぶ
37. 2017年11月30日 04:40:44 : ZGe6JWgqVH : 1BHqgBu_vio[5]
>>20 のコメントは、嘘八百ですから。

騙しの手口が産経クループの有名人と同じ。
    

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/460.html#c37

コメント [カルト7] 集団ストーカー:一つの解決法 クークラック
264. 2017年11月30日 04:42:31 : Kowxfiw03j : 0960bIBSUeA[2]
伝言。

三途の川  が戻りました。ひとつのみです。
まぁ宜しいです。取り敢えずは。ありがとうございます。←少し違和感あるけど。

以上。
http://www.asyura2.com/09/cult7/msg/878.html#c264

コメント [カルト7] 集団ストーカー:一つの解決法 クークラック
265. 2017年11月30日 05:04:33 : Kowxfiw03j : 0960bIBSUeA[3]
かんし。あなたさんと同じですよ。おしゃべりするから。ぺらぺらおぺら。

いつまでつづくの?
捕獲されているのは何通りでしょうか?=類。
💢


昨日?一昨日?投稿できなかったもんね。


朝ですよ。
http://www.asyura2.com/09/cult7/msg/878.html#c265

コメント [経世済民124] 100均で買うと、むしろ高くつく物は何か(ダイヤモンド・オンライン) 赤かぶ
12. 2017年11月30日 05:25:29 : ZGe6JWgqVH : 1BHqgBu_vio[6]
100均のマウスは一度、休止状態にして
解除しないと動作しないことがある。
http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/682.html#c12
コメント [カルト7] 集団ストーカー:一つの解決法 クークラック
266. 2017年11月30日 05:26:26 : Kowxfiw03j : 0960bIBSUeA[4]
https://www.youtube.com/watch?v=wHvLmDp23e4


こう言うのはお好きでしょ?過去よく観ました。
この星のひとびとがどこから来ましたかのお話ね。
動画他も多くあります。過去ご紹介したかも知れません。
ホームページもお持ちです。点と線と延長上と地形。他。
とても発想力豊かな方です。
http://www.asyura2.com/09/cult7/msg/878.html#c266

コメント [政治・選挙・NHK236] <日馬富士引退よりも森友が大事>太田理財局長が音声データの件で国会をザワつかせる「金額と価格は違う」「口裏合わせではない 赤かぶ
3. 2017年11月30日 05:32:23 : eUTpkAQIBY : _ykxv7Bctt8[674]
ママ「あんた食べ過ぎよ!
さっきまで満腹だとか言ってたくせに。
デザートは別腹とか言って、
そんなに食べたらまたお腹壊すわよ?」

ボク「満腹だなんて言ってないし。
お腹いっぱいだって言ったんだもん」

ママ「同じでしょ?」

ボク「満腹とお腹いっぱいは、
違う言葉だから違うもん!」

ママ「じゃ、どう違うのよ?」

ボク「満腹は、おまけしたり
釣り上げたりできるけど、
お腹いっぱいはもうこれ以上、
入らないって意味!!」

ママ「はァ?さっきと言ってること、
逆じゃないの!」


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/496.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK236] <日馬富士引退よりも森友が大事>太田理財局長が音声データの件で国会をザワつかせる「金額と価格は違う」「口裏合わせではない 赤かぶ
4. 知る大切さ[11046] km2C6ZHlkNiCsw 2017年11月30日 05:39:23 : R9FCqA2vYc : rrJKS_dywEM[1804]
>1
の【腐翼】の【♪】ちゃんにお尋ねしたい。

【腐翼】の貴殿も「金額と価格は違う」が通用すると
思っている口かね?
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/496.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK236] 日本会議会長の提言「安倍首相は核武装の議論も始めるべき」(NEWS ポストセブン) 赤かぶ
19. 知る大切さ[11047] km2C6ZHlkNiCsw 2017年11月30日 05:45:31 : R9FCqA2vYc : rrJKS_dywEM[1805]
隣国が核兵器を持つ!
なら我が国も!

と北の若造も考えたんだろうね。

現に日本の教育を受けた人間でも
このスレッドに核兵器持つべ!
とのたまう輩がいるぐらいだ。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/482.html#c19

コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍晋三の痛いところを突いた金子勝!  赤かぶ
15. 2017年11月30日 05:49:27 : 8q3qeXT2cg : LR5ucA3lcb8[-3040]
>>1さま 強く同意!

安倍自公政権による主だった政策を、「政策の受益者」という観点で見ると、以下のようになる。

・国民が反対する消費増税 vs トヨタなどの輸出する大企業が歓喜する消費増税還付金制度
・国民が反対する労働者の奴隷化 vs 労働者を消耗品と見なし暴利を貪る多国籍企業・経団連
・国民が願う原発廃止・再稼働反対 vs 原発ムラが喜ぶ輸出と電力会社が願う原発再稼働の推進
・国民が願う平和憲法存続と世界平和 vs 軍需産業が喜ぶ武器輸出と紛争地域への自衛隊派遣
・国民の知る権利を奪う秘密保護法の強行 vs 秘かに天下り・ワタリで蓄財を重ねる官僚機構
・国民が願う知る権利・ジャーナリズムの再興 vs 報道統制のための記者クラブ・電波利権の温存
・医療・福祉予算の増額を願う多くの国民 vs 返却不能の米国債を積み上げ、大喜びの米国政府
・国民を苦しめる増税と社会負担費の増加 vs 大企業が喜ぶ88もの減税のための抜け穴
・貧困対策の予算増額を切望する多くの国民 vs 多額のバラマキODAで血族企業を潤す安倍政権
・国民が危機を感じる年金原資の株への投資 vs 高値で売り抜け暴利に歓喜するハゲタカ外資

つまるところ安倍政権が進めてきた「新自由主義政策」による受益者は、言うまでもなく外資と多国籍企業となった経団連加盟企業などであり、決して一般国民ではない。したがって、政権と癒着する大手マスコミや記者クラブ加盟の報道機関が発表する政権支持率は、信ずるに値しない。(1,2)

1>≪FB調査≫安倍内閣の支持率 「支持しない」92.6% 「支持する」5.0% 大手メディア調査は虚構!?
http://www.asyura2.com/16/senkyo216/msg/773.html
2>TV新聞の世論調査は<全部>嘘です!4倍に捏造
http://ameblo.jp/jcjk-now/entry-12078855827.html


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/457.html#c15

コメント [政治・選挙・NHK236] <詩織さん事件>ウソ指摘され手震わす警察官僚(田中龍作ジャーナル) 赤かぶ
37. 2017年11月30日 05:52:30 : EvK6SBmZAo : hVZb5cdoPRw[1]
 
注意した方がいいぞ。権力側の不正に対して人心は敏感だからな。
こうした不正が平然と罷り通ると一見無関係に見える局面で社会が荒れまくるもんだぞ!
 

 
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/424.html#c37

コメント [政治・選挙・NHK236] モリカケ審議で安倍首相ピンチ!テレビでは都合よくミサイル発射&相撲暴行事件(まるこ姫の独り言) かさっこ地蔵
7. 知る大切さ[11048] km2C6ZHlkNiCsw 2017年11月30日 05:58:55 : R9FCqA2vYc : rrJKS_dywEM[1806]
>1
【腐翼】の【阿ホ怪】

過去(2月〜3月頃)
この土地取引 一切問題無い、全て合法だ。

野党が2ー3月に指摘していた通りの結果が会計検査院も指摘した


この土地取引は 霞ヶ関の問題だ、いづれにせよ安倍政権には関係無い

ほんと
安倍マンセーは愉快だな。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/481.html#c7

コメント [政治・選挙・NHK236] <醜い>安倍総理が財務省の末端を切り捨て準備?「私が調べて、私が『適切』と申し上げたことはない(財務省を信頼したから… 赤かぶ
12. 知る大切さ[11049] km2C6ZHlkNiCsw 2017年11月30日 06:04:06 : R9FCqA2vYc : rrJKS_dywEM[1807]
野党が今まで指摘していた、取引に異常性があった事を
今まで認識できないで、総理として答弁していたと語るんだね、
総理の器じゃないよ。 危機管理能力の欠如だ。


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/480.html#c12

コメント [政治・選挙・NHK236] 柄谷行人(からたにこうじん)さんの護憲論にうなづくー(天木直人氏)  赤かぶ
44. 2017年11月30日 06:06:59 : 9Wmo5RsBEA : VeuFgxqVDM4[13]
 多摩散人です

 そうそう、コスタリカについても最近論争し、調べた結果があるので、リンクしておこう。

http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/573.html#c82

>35

 スイスとコスタリカ、(ブータンはおまけ)についてはまあ反論を書いたというか、リンクした。

 その他の国についてはボケ老人本人が論証するに任せよう。

 それから、以前この人と論争した結果をもう一度リンクするが、この人は法律論の中に超越論を持ち出して自分に都合のいい結論を導いている。「ボケ」と「超越」とはつながるものがありそうだ。

 それから、この人は、ウソ発見器の前では「自衛隊は、憲法九条に違反しない」と言えないそうだ。

●ついに一線を越えてしまった安倍晋三(simatyan2のブログ)
http://www.asyura2.com/17/senkyo223/msg/829.html#c13

 それから、この人は、「専守防衛」が日米安保抜きでは成立しない防衛政策だと言うことも知らないらしい。たぶん、13に書いた私の質問1.2.3.にも答えられないだろう。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/426.html#c44

コメント [政治・選挙・NHK236] 最低の総理夫人、昭恵! 国会に顔を出せ  赤かぶ
12. 2017年11月30日 06:25:08 : JyBgBBsjJs : EVcQo@Fn80g[3]
夫婦で森友の教育方針はすばらしいと思っていたのなら、夫婦で騙されていたということ?それなら夫婦で関わっていたということでしょう?
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/461.html#c12
コメント [政治・選挙・NHK236] 仰天!集団強姦の慶大生が全員、不起訴だそうだ!  赤かぶ
38. 2017年11月30日 06:25:22 : EvK6SBmZAo : hVZb5cdoPRw[2]
ヒドイ話ですよね。
輪姦して用が済めばションベンかけてポイ捨てる。
それで無罪です。世も末です。

(こういう話題になると自民ネトサポの阿加井というボケ郎が出てくるかと・・・)
 

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/460.html#c38

コメント [政治・選挙・NHK236] <渡辺輝人氏>森友学園とか加計学園関係の政府答弁、気がおかしくなりそうだ。何で総理大臣が他人事の面をして答弁できるんだ! 赤かぶ
1. 知る大切さ[11050] km2C6ZHlkNiCsw 2017年11月30日 06:29:42 : R9FCqA2vYc : rrJKS_dywEM[1808]
何で他人事みたいに語るのか?
過去にこんな発言してるから

認めたくないんだろうね。

あり得ない行政による特例措置が森友学園には色々あった。
値引き確定する為のゴミ埋めの不正行為を指導する行政があった
行政は会計検査院の検査に耐えうる資料を破棄していた。
何故か当時総理が大阪に行っていた。
タイミング良く、関連役が公邸に行っている。
国会で佐川が頑張って、総理はすっとぼけていた。

193回国会 予算委員会 第12号 平成29年2月17日(金曜日)午前八時五十九分開議

○福島委員 なぜもごもご言うのかわからないですけれども、私立大学でできないものを今回私立小学校でやって、法律を潜脱していて、脱法的な疑いがあるわけですよ。土地を買う値段もおかしければ、設置の認可の状況でもおかしいというのがこれなんですね。

 あえて言いますけれども、この小学校の名誉校長とされているのが安倍昭恵先生という方で、右を見ると、安倍晋三内閣総理大臣夫人と書いております。この理事長の籠池先生の教育に対する熱い思いに感銘を受け、このたび名誉校長に就任させていただきましたと。

 この事実、総理は御存じでしょうか。

○安倍内閣総理大臣 この事実については、事実というのはうちの妻が名誉校長になっているということについては承知をしておりますし、妻から森友学園の先生の教育に対する熱意はすばらしいという話を聞いております。

 ただ、誤解を与えるような質問の構成なんですが、私や妻がこの認可あるいは国有地払い下げに、もちろん事務所も含めて、一切かかわっていないということは明確にさせていただきたいと思います。もしかかわっていたのであれば、これはもう私は総理大臣をやめるということでありますから、それははっきりと申し上げたい、このように思います。


 いずれにいたしましても、繰り返して申し上げますが、私も妻も一切、この認可にもあるいは国有地の払い下げにも関係ないわけでありまして、なぜそれが当初の値段より安くなっているかということは、これは理財局に聞いて、もう少し詳細に詰めていただきたいと思いますし、認可においては、大阪府ですか、小学校、中学校ですから大阪市になるのかな。(福島委員「府です」と呼ぶ)ああ、府ですか、に確かめていただければいいことであって、私に聞かれてもこれは全くわからないわけでありますし、繰り返しになりますが、私や妻が関係していたということになれば、まさに私は、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめるということははっきりと申し上げておきたい。全く関係ないということは申し上げておきたいと思いますし、そもそも、何かそういうことが動いているかのようなことを前提にお話をされると、この小学校に通う子供たちもいるんですから、こういうことはやはり慎重にちゃんとやっていただきたい、このように思います。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/495.html#c1

コメント [議論31] いまだ執拗にイスラムヘイトを繰り返すナチスの信奉者 HIMAZIN
27. 仁王像[1920] kG2JpJGc 2017年11月30日 06:46:59 : nKJW0CrgZY : suCXs@yaPck[1]
(再掲)

(彼の思想を突き詰めて行くと、「イスラム教徒はこの地球上から抹殺すべし」となる)
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/406.html#c1

http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/557.html#c27

コメント [政治・選挙・NHK236] また特別扱い!加計学園獣医学部の留学生受け入れ数は国内最多だった!「四国の獣医師不足」で特区指定受けたのに(リテラ) 赤かぶ
2. 2017年11月30日 06:48:07 : GcesV1ljdZ : i8g_@5cYIK8[1]
あきれ、怒り心頭の国民の声。口を開けば
ウソと誤魔化しと言い訳だけのァヘ。

信用出来ないから早期退陣が
日本国民の願いだとは、あきれた政権だ。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/489.html#c2

コメント [原発・フッ素49] 日清、明星のカップ麺 容器や調味油パックの間違いで自主回収 製造は東日本 作業員の注意力低下が原因か  魑魅魍魎男
1. 2017年11月30日 06:53:23 : psQLGU4deY : 4E2Mnyi8G@k[-20]
また板違い投稿
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/174.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK236] 志位和夫さん / 「宮本岳志議員が音声データを示し、売る側の国が値引き提案のストーリーを作っていた事実を明らかにする」  赤かぶ
50. 2017年11月30日 06:56:04 : utvSrFDDPo : zZcS2JCIoww[2]

>>49
大阪航空局の見積もり行為は?^^

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/465.html#c50
コメント [政治・選挙・NHK236] <渡辺輝人氏>森友学園とか加計学園関係の政府答弁、気がおかしくなりそうだ。何で総理大臣が他人事の面をして答弁できるんだ! 赤かぶ
2. 2017年11月30日 06:56:18 : 6hWzKAMWbo : Ke79m00DQis[37]
「辞める」と啖呵を切っても、官僚は人事権で首根っこを掴んでいるし、マスコミも酒池肉林で骨抜きにしてあるし、ネット工作は底辺のネトサポどもに適当なはした金という餌をやっておけば、いくらでも「俺様マンセー」をするし、俺様の悪事がバレることはないし、仮にバレてもシラを切れば、そのうち国民も忘れると思っての発言だろうな。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/495.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK236] <日馬富士引退よりも森友が大事>太田理財局長が音声データの件で国会をザワつかせる「金額と価格は違う」「口裏合わせではない 赤かぶ
5. 2017年11月30日 07:00:00 : Qa7YLvUKbU : ScmoJFL0uR4[57]

>01

 バカ者!
 アベ流の安全保障論なんかを誰が信用するか
 ミサイル発射に対する毎度オナジミの「容認できない」は「ナンミョー」と同じだ。
 国会の本題は「モリカケ疑惑の追及」に決まってるじゃないか。



http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/496.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK236] <日馬富士引退よりも森友が大事>太田理財局長が音声データの件で国会をザワつかせる「金額と価格は違う」「口裏合わせではない 赤かぶ
6. 2017年11月30日 07:01:03 : 6hWzKAMWbo : Ke79m00DQis[38]
安倍晋三という馬鹿ひとりを守るために、東大や京大などの最高学府の頂点を卒業したエリート官僚が、こんな恥ずかしい、子供でも言わないような屁理屈、言い訳を国会で言わされるという事自体、この国の衰退ぶりがよく分かるというものだ。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/496.html#c6
コメント [政治・選挙・NHK236] 仰天!集団強姦の慶大生が全員、不起訴だそうだ!  赤かぶ
39. 2017年11月30日 07:01:18 : cH4jhM3bG2 : XqauBqrRDGo[314]
またそんたく??機密費? 不正義司法君は
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/460.html#c39
コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍首相に、相撲協会に読ませたい「永井荷風の喧嘩道」(サンデー毎日) 赤かぶ
1. 2017年11月30日 07:02:07 : GcesV1ljdZ : i8g_@5cYIK8[2]
>そうそう、相撲協会さん!
 早く「子供の喧嘩」をやめないと、エライことになるぞ!

−そのとおりだ
 密室にたむろしていて貴の岩をおびき寄せた。

 よってたかって暴力を振るったのが横綱。 後輩は、
 そこまでやるのかと目を白黒させて暴行を見ていたのだろうな。
 
 制裁を礼儀礼節など言い訳正で当化しては横綱ではない。
 ガチンコで白鵬に勝った貴の岩を見せしめに集団暴行に至ったとの

 ネット情報も飛び出すなどはその流れからの事なか。
 警察の捜査がそこまで行き着くかは不明だが。
 

  
 

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/491.html#c1

コメント [お知らせ・管理21] 2017年11月 削除依頼・削除報告・投稿制限連絡場所。突然投稿できなくなった方は見てください。2重投稿削除依頼もこちら 管理人さん
131. 2017年11月30日 07:06:14 : psQLGU4deY : 4E2Mnyi8G@k[-21]
初期非表示が殖えれば増えるほど過疎化が進行するんだぜ
http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/502.html#c131
コメント [原発・フッ素49] 高速増殖炉もんじゅ、廃炉想定せず困難に!原子炉内のナトリウム搬出 空気に触れるだけで発火 <設計に重大ミス!> 赤かぶ
9. 知る大切さ[11051] km2C6ZHlkNiCsw 2017年11月30日 07:06:25 : R9FCqA2vYc : rrJKS_dywEM[1809]
ナトリウムを入れる手順はどうなってたの?
今は放射能を帯びてる分厄介だけど。 入れる事は出来たんだよね?

卵みたいに殻・白身・黄身で内部から黄身(ナトリウム)解放だったの?

文殊て過去にナトリウム漏洩事故あったよね?

あれ隔離してどうにかできたんでしょ?なら取り出せるじゃ無いかい?

もっと何か不味いもんを隠しているじゃないの?
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/168.html#c9

コメント [政治・選挙・NHK236] <日馬富士引退よりも森友が大事>太田理財局長が音声データの件で国会をザワつかせる「金額と価格は違う」「口裏合わせではない 赤かぶ
7. 2017年11月30日 07:11:57 : Z25cIBpwyU : OxnPiZgvdvA[5]
>>6

まったくその通りなのだが、エリート官僚なら更迭、免職を覚悟して安倍晋三に嘘を吐かないように進言して欲しいものだ。
左遷させられても、匿名で内部告発して、公僕を貫くべきだ。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/496.html#c7

コメント [政治・選挙・NHK236] 高速増殖原型炉”もんじゅ”は、廃炉を想定しない悪魔の設備であることが関係者により公表された  赤かぶ
5. 2017年11月30日 07:15:38 : Z25cIBpwyU : OxnPiZgvdvA[6]
「もんじゅ」は、完全に名前負けだな。
永久機関が不可能なように、願望だけでは科学は成立しない。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/492.html#c5
記事 [IT12] グーグルの検索結果でのRTランク引き下げは、一種の検閲で、あからさまなプロパガンダ マスコミに載らない海…:国際板リンク


http://www.asyura2.com/14/it12/msg/256.html
コメント [原発・フッ素49] 日清、明星のカップ麺 容器や調味油パックの間違いで自主回収 製造は東日本 作業員の注意力低下が原因か  魑魅魍魎男
2. 2017年11月30日 07:18:34 : fN49t61XCI : FElYK1RoPUo[276]
回収理由が事実とは限らないし、確かめようもないけど、最近自主回収のニュースが増えた印象はあるね。
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/174.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK236] この数字に何の意味があるのか? 空しい!  赤かぶ
2. 2017年11月30日 07:21:29 : aR3MkGTjHg : N3GV4GyevuU[107]
『♪盛ってる盛ってる盛ってる盛ってる、<ウソツキ・メイト>!』

本当の数値は、
「政府の拙明」〜「納得できる:6%」「納得できない:84%」「DK:10%」
「加計学園の獣医学部新設認可」〜「評価できる:8%」「評価できない:80%」                 「DK:12%」
…である。
<バカメディア>は最早“粉飾・盛り方"に四苦八苦している。
だから、各社揃いも揃って、支離滅裂な、整合性の取れない“数値"を濫発しているのである。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/490.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK236] <渡辺輝人氏>森友学園とか加計学園関係の政府答弁、気がおかしくなりそうだ。何で総理大臣が他人事の面をして答弁できるんだ! 赤かぶ
3. 2017年11月30日 07:22:01 : yl7fvFqzPo : kxdP_@TJURM[3]
もう、おかしくなった者たち、いっぱい。

検察 警察、財務省ほか官僚・役人もその太鼓持ちぶりと腐敗が表面化。

読売はCIAらしく、世論操作をして露骨にその正体を現す。
NHKも簡単に私物化されてきた。
これら記者クラブメディアの後進国ぶりも明らか。

昭和のはじめに無謀、滅茶苦茶な戦争をやらかしたDNAを見ているのか
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/495.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK236] 森友問題答弁、「金額」「価格」使い分け 財務省が釈明(朝日新聞)-3月の佐川氏の答弁は「金額」ではなく「価格」 JAXVN
1. 2017年11月30日 07:22:05 : Z25cIBpwyU : OxnPiZgvdvA[7]
太田理財局長は「ストーリー」という言葉はないと最初は答弁していたり、答弁の首尾一貫性がなくなっている。
嘘吐き官僚は、国会の審議を長引かせるだけで国益を損なう。
クビにすべきだ。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/498.html#c1
コメント [原発・フッ素49] もんじゅ設計 廃炉想定せず ナトリウム搬出困難 (毎日新聞)  魑魅魍魎男
7. 2017年11月30日 07:23:02 : MCfC7aq9Xg : E__5CDYrBSM[687]
インパール作戦と同じ。

最初から不可能であることが明らかなのに、何とかなると行き当たりばったりで強行。
そして大失敗して地獄の底へ。

http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/167.html#c7

コメント [政治・選挙・NHK236] また特別扱い!加計学園獣医学部の留学生受け入れ数は国内最多だった!「四国の獣医師不足」で特区指定受けたのに(リテラ) 赤かぶ
3. 2017年11月30日 07:24:46 : rO5ujky51V : o33pkKmQsXI[16]
加計学園だけ特別扱い。他にそんな例はない。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/489.html#c3
コメント [カルト18] 大谷に殺人術を学ぶ 「ほっといても人が死ぬ環境を整備し、見殺しにすること」 れめく
9. 2017年11月30日 07:25:33 : fCZ83cf8p2 : ZyE@@HR5cDA[3968]
↑ ベトベト汗とか暗目のトーンとか暑苦しいシューゾーとかスカッと爽やかなCMでないのも確かw   ただ消毒の次亜塩素酸に関してはウィルスやカビに最強効果ありで用途に依っては捨てがたい。 重曹で代替出来そうな部分はあるカモ。//どこでもシュツシュはベトつきヘンカ   ヨリ
http://www.asyura2.com/17/cult18/msg/634.html#c9
コメント [政治・選挙・NHK236] <渡辺輝人氏>森友学園とか加計学園関係の政府答弁、気がおかしくなりそうだ。何で総理大臣が他人事の面をして答弁できるんだ! 赤かぶ
4. 2017年11月30日 07:31:48 : Z25cIBpwyU : OxnPiZgvdvA[8]
今に始まったことではなく、安倍政権の国会中継をみれば、安倍晋三がいかなるものなのかは誰の目にも明らかだった。

しかし、あの滅茶苦茶な国会答弁も、NHKなどのテレビのニュースでは削除されて、まるで別人のように報道されるのだから仕方ない。
強行採決しても、議事録では修正されてそれが如何に異常なやりかたであったのかはわからない。

普通の人は国会中継を見ている暇がないから、安倍晋三の出鱈目答弁に気付く人は少ない。Youtubeでも、ネトウヨが印象操作をする見出しをつけるものだから、実際とは正反対のことを印象を与えている。せめて、実際の動画を見てくれさえすれば、見出しと正反対のことが展開されていることがわかるのだが。


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/495.html#c4

コメント [お知らせ・管理21] 2017年11月 削除依頼・削除報告・投稿制限連絡場所。突然投稿できなくなった方は見てください。2重投稿削除依頼もこちら 管理人さん
132. 知る大切さ[11052] km2C6ZHlkNiCsw 2017年11月30日 07:33:57 : R9FCqA2vYc : rrJKS_dywEM[1810]
管理人さん

>今よりももっと早期に悪意のあるコメントが初期非表示にできる可能性が出てきますよね

の部分でアイデアですが、、、協力する常連が3〜5名以上の管理人に報告をチェックボタンを押ししたら自動的に初期非表示とかどうでしょうか?

登録された常連以外なら15名以上とか?

常連は5人分ですね。

ただしこの自動初期非表示は管理人と処理人とスレッド主の判断で覆せる仕組みは欲しい。

当方は当方のスレッドにおいてはあえて【初期非表示】を望まない事もあるので


http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/502.html#c132

コメント [政治・選挙・NHK236] <渡辺輝人氏>森友学園とか加計学園関係の政府答弁、気がおかしくなりそうだ。何で総理大臣が他人事の面をして答弁できるんだ! 赤かぶ
5. 2017年11月30日 07:36:06 : aR3MkGTjHg : N3GV4GyevuU[108]
『ボクチンは“コピペパペット"で〜す!』

だから、ボクチンに責任はありましぇ〜ん!
悪いのは、<姦猟>で〜しゅ。
って、逃げ回ってるだけのことさ。
無様だねぇ…。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/495.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK236] 加計終わらず!加計認可「評価しない」60%、政府説明「納得できない」71%(テレ東・日経調査)⇒ネット「認可を取り消せ! 赤かぶ
13. 地下爺[960] km6Jupbq 2017年11月30日 07:37:32 : F8wPZQzmYo : F4K4j5cqXzU[631]
>韓国は、国民民主主義だから。
 国民が火病すれば、国会議員も裁判所もそれに従う。 

 
 ブ ル ジ ョ ワ 民 主 主 義 の ア メ リ カ の 属 国

 よ り ま し と 最 近 思 う ん だ が 。。。

長渕剛 豚(BUTA)

http://www.dailymotion.com/cdn/H264-512x384/video/x4eul6f.mp4?auth=1512167747-2688-75tdxaru-8be03c2d46ee3c41d87a00e0981c1a55

あれは 去年の年もおしせまった頃だったぜ
TVドラマの共演女優とのスキャンダル
深夜4時 女のマンションから出て行くところ
カメラの前に 俺は立ちはだかった

やましい事でもこの俺 やらかしちまったのかと
想いめぐらし考える暇もなかったぜ
不倫だ、愛人、スケベだ、くそだの書きなぐられ
「なぜだ」と聞けば誰もが答える有名税!

フライデー、フォーカス、微笑に東スポ、2時のワイドショー
知ったかぶりで 人のケツをなめ ごくろうさんよ!
だけども かわいそうだね 
心が痛かろうよ 小銭が欲しけりゃ 
俺の足の裏なめさせてやるぜ

BUTAが北から南へ 走って行く
BUTAが北から南へ 走って行く
ねたみ そねみ ひがみで
ペンが走りゃ あんたの家族は 少しは助かるかい!

結婚、離婚に、葬式、自殺だ、他殺だ、そら追いかけろ
金権政治にBUTA野郎が ぶらさがってる
CM挾んで 背伸びをしてからお家へ帰るのは
有名大学卒業証書付のTVプロデューサー
けなす事限りなく ほめる事何ひとつなく
何ゆえそんなに ここまでいがみ合うのかね
金、金、金、金追いかけて 行きつくとこはどこ?
あんたも私も 俺らもあの子も みそくそ芸能人!

フライデー、フォーカス、微笑に東スポ、2時のワイドショー
「パパ、もうやめて!!」と あんたの子供が泣いている
だけども かわいそうだね 心が痛かろうよ
あんたの秘密は 銀座の姉ちゃんが 知ってるんだとよ

BUTAが西から東へ 走って行く
BUTAが西から東ヘ 走って行く
人間ですもの 人間ですもの ねぇ あんたもね
ふれちゃいけねえ事もあるだろう

買いたい雑誌が ひとつもみつからねえ
見たいテレビが ひとつもみつからねえ
本当の言葉が ひとつもみつからねえ
俺はますます かたくなになる
俺はますます かたくなになる

BUTAが北から南へ 走って行く
BUTAが北から南へ 走って行く
ねたみ そねみ ひがみでペンが走りゃ
あんたの家族は 少しは助かるかい!


BUTA BUTA 小BUTA
屋根までとんだ 屋根までとんで 
こわれて消えた かぜ かぜ吹いて 
地獄へ落ちた BUTAが北から南へ 走って行く
BUTAが北から南へ 走って行く BUTAが北から南へ 
走って行く あんたの家族は 少しは助かるかい

!


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/444.html#c13

コメント [政治・選挙・NHK236] 「安倍晋三 もう一つの“大罪”」を忘れるな! :原発板リンク  赤かぶ
1. 2017年11月30日 07:37:53 : Z25cIBpwyU : OxnPiZgvdvA[9]
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」

こういういい加減な答弁をして、安倍晋三が国難を招いていたんだね。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/488.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK236] 権力の私物化の果てには暗黒しかない。ここで真相解明できなければ、この国はもはや先進国とはいえない。  小沢一郎(事務所) 赤かぶ
3. 2017年11月30日 07:42:56 : Z25cIBpwyU : OxnPiZgvdvA[10]
>>2

議会を無視する安倍晋三には、国民の世論で対抗するしかない。
しっかりした世論が形成できれば、選挙で自民党が勝つこともなかっただろう。
そのための材料を、野党は国会で提供してくれている。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/487.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍晋三、ついに会計検査院すら無視し始めた。そして脅すようにミサイルが飛ぶ  赤かぶ
19. 斜め中道[2769] js6C35KGk7k 2017年11月30日 07:47:59 : u12DNOjV8I : DpNsSI7B2fY[1281]
>>6 不快
あいかわらず、鏡に映った自分を写生しとるようなコメントだなぁ。
お前も不快な阿修羅の常連じゃねぇか・・・?
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/472.html#c19
コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍晋三、ついに会計検査院すら無視し始めた。そして脅すようにミサイルが飛ぶ  赤かぶ
20. 地下爺[961] km6Jupbq 2017年11月30日 07:48:20 : F8wPZQzmYo : F4K4j5cqXzU[632]
>北朝鮮って日本の言いなりなの?
 これじゃぁ拉致も怪しいもんだな


 畑 中 理 ( 金 日 成 ) の 時 代 で は 無 い の で、

 ミ サ イ ル に は お 金 が か か る の で は と


 思 う の で す が 。。。 あ ー 税 金 が 。。 

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/472.html#c20

コメント [政治・選挙・NHK236] <渡辺輝人氏>森友学園とか加計学園関係の政府答弁、気がおかしくなりそうだ。何で総理大臣が他人事の面をして答弁できるんだ! 赤かぶ
6. 知る大切さ[11053] km2C6ZHlkNiCsw 2017年11月30日 07:50:09 : R9FCqA2vYc : rrJKS_dywEM[1811]
>4

国会で録画は見れる仕組みが今ある。
でも普通に頭からケツ見るのは正直ツライ。
だから
見せたいシーンを厳選し提示してくれる人が必要だ。

衆議院ビデオライブラリー
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php#library
参議院ビデオライブラリー
http://www.sangiin.go.jp/japanese/kaiki/index.html

気づかせたい国民に向けたカットを才能がある人が
作って欲しい。

今の政治コレ見て!を誰か作って。


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/495.html#c6

コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍晋三、ついに会計検査院すら無視し始めた。そして脅すようにミサイルが飛ぶ  赤かぶ
21. 地下爺[962] km6Jupbq 2017年11月30日 07:52:39 : F8wPZQzmYo : F4K4j5cqXzU[633]
16氏


勝手に補足します。m(_ _)m


北朝鮮やらせ問題)北朝鮮VSアメリカ 平壌→横田基地着(在日米軍基地)の航空便があった!(在日米軍問題)
http://www.asyura2.com/17/warb20/msg/731.html


  横 田 基 地 は 本 当 は 国 際 空 港 な の で は ?!

  
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/472.html#c21

コメント [政治・選挙・NHK236] 「立憲主義の根幹が問われている!」 前川喜平・前文科次官 加計問題を洗いざらい激白(後編)(毎日新聞) JAXVN
1. 阿快[446] iKKJ9Q 2017年11月30日 07:52:45 : 8u6fE6HVWk : Iwd8GoYOUa8[1]
ばかばかしい。笑
前川が組織的な天下りあっせんをして官邸から辞めさせられた身分でなければ
素直に聞けるが、
安倍官邸とは利害対立がある男だろ、こいつ。
そんなやつのいうことがあてになるとでも思っているのか。
瑕疵もなく、立派に公務を勤め上げた人間がいうのならともかく、笑止だ。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/499.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍晋三の痛いところを突いた金子勝!  赤かぶ
16. 2017年11月30日 07:53:40 : 8q3qeXT2cg : LR5ucA3lcb8[-3039]

2012,5,17 日本経団連の米倉弘昌会長は、「成長戦略の実行と財政再建の断行を求める」と題する提言を発表した。これによると消費税率の19%引き上げ、法人税率の25%引き下げ、さらに優遇税制である「研究開発促進税制の拡充」とTPPへの加入参加が盛り込まれている。しかし財源として社会保障費の年2000億円ペース削減を要求しているのだから、権益のため社会弱者を犠牲にすることは明らかだろう。

米倉弘昌氏は経団連会長としてTPPを推進する一方、氏が代表取締役を務める住友化学は米国のモンサント社と提携関係にあることが明らかとなった。モンサント社はベトナム戦争で使用された枯葉剤の開発メーカーとして知られ、また遺伝子組み換え作物においては90%のシェアを有する。しかし、いまだ世界規模で重大な健康被害をもたらしていることから、有力市民メディアであるNatural Societyは、同社を「最も悪辣な企業」において1位にランキングしている。

我々のレストランで提供するすべての食べ物に、遺伝子組み換え大豆と遺伝子組み換えトウモロコシを使わないことを決定した。モンサント社(多国籍バイオ化学メーカー)

2012年、フランスのカン大学は、遺伝子組み換え食品が死亡率を高めると研究結果を公表した。それによると、ラットにモンサント社のGM(遺伝子組み換え)トウモロコシを与え続けたところ、巨大な腫瘍が発生するなど発ガン性は顕著だという。GM飼料を摂取したメスのラットは通常飼育のラットに比べて死亡率が2、3倍上昇、またオス、メス ともに腫瘍発生率が2、3倍上昇し、さらに同社の除草剤を使った非GM飼料を摂取したラットも乳腺に25倍の腫瘍発生率が見られた。
*響堂雪乃著「略奪者のロジック」より http://www16.tok2.com/home/tayk/2013glo2.htm

Policy(提言・報告書) 総合政策 政治との連携強化に関する見解 __2017年10月23日一般社団法人 日本経済団体連合会__http://www.keidanren.or.jp/policy/2017/083.html
安倍政権は、政権発足以来、アベノミクスの経済政策を強力に推進し、わが国経済はデフレ脱却が見通せるところまで漕ぎ着けた。また、安倍総理が先頭に立っての積極的な外交により、国際社会におけるプレゼンスも高まっている。

目下の最重要課題は、デフレ脱却と経済再生を確実に実現し、GDP600兆円経済への確固たる道筋をつけることである。その最大の柱が成長戦略の実行であり、とりわけ、SDGsの達成に資するSociety 5.0の実現に向けた取組みが重要である。同時に、構造改革、社会保障制度改革や財政健全化などの痛みを伴う改革や、エネルギー問題、少子化対策、人口問題への取組みも不可欠である。まさに今こそが、日本経済再生に向けた正念場と言える。

また、反グローバル化の傾向が見られる中で、わが国は自由で開かれた国際経済秩序の維持・発展を牽引していかねばならない。同時に、緊迫の度合いを増す国際情勢への適確な対応が求められる。このような時にあっては、経済と政治とが言わば「車の両輪」となって、あらゆる政策や手立てを総動員することにより、国民一人ひとりが将来への希望と自信を持つことができ、国際社会から信頼される「豊かで活力ある日本の再生」を図っていく必要がある。

経団連はこれまでも、民主導の経済社会の実現に向けた改革を加速するため、政治との連携を図ってきた。引き続き、経済活力と国民生活の向上に資する政策提言、政党・政治家とのコミュニケーション、官民一体となった経済外交の推進、企業人の政治参加意識の高揚などの活動をより一層積極的に行い、政治との連携を強めていく。

一方、政治寄附については、経団連はかねてより、民主政治を適切に維持していくためには相応のコストが不可欠であり、企業の政治寄附は、企業の社会貢献の一環として重要性を有するとの見解を示してきた。政策本位の政治の実現、議会制民主主義の健全な発展、政治資金の透明性向上に向けて、クリーンな民間寄附の拡大を図っていくことが求められる。

そこで、経団連は、会員企業・団体に対し、自主的な判断に基づき、自由主義経済のもとで企業の健全な発展を促進し、日本再興に向けた政策を進める政党への政治寄附を実施するよう呼びかける。また、経団連としての政党の政策評価も実施していく。あわせて、企業・経済界は、イノベーションの推進、投資及び雇用の拡大を通じて経済の好循環の実現に努めていく。>
__________________________________________

Mr.モンサント・米倉・ダイオキシン会長様の後釜は、東レの榊原定征氏となった。誰もが認めるモンサント繋がりのダイオキシン人事である。その痛みを伴う改革(国民にとっては改悪)は、自公政権とクズ議員による採決の儀式を通じて国民に押し付けている。経団連は、その出来具合を評価し、何十億円もの献金を行っている。つまるところ政策を金で買っているのであり、経済界と自公政権が行っているのは贈収賄という犯罪だろう。そして50%ともいわれる異様に高い支持率は、経団連加盟企業による評価の指標であり、捏造された支持率なのだろう。この国の選挙は、捏造された支持率に沿った選挙の不正が繰り返されている。

主要政党の政策評価 2017年10月23日 一般社団法人 日本経済団体連合会
http://www.keidanren.or.jp/policy/2017/084.html
>経団連会長企業 東レ6年ぶり再開 4000万円
自民党への大口献金増トヨタ、三菱自 公明党に献金14年政治資金報告
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-28/2015112803_01_1.html

>偽りの世論調査<本澤二郎の「日本の風景」(2605)<NHK・共同・朝日は中止せよ!> <実施するなら総面接方式>http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52174598.html
>白川勝彦〜永田町徒然草〜選挙監視団を組織せよ。
http://www.liberal-shirakawa.net/tsurezuregusa/?itemid=1657



http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/457.html#c16

コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍晋三 / 「私が調べて私が適切であると申し上げたことはない」  赤かぶ
13. 斜め中道[2770] js6C35KGk7k 2017年11月30日 07:55:03 : u12DNOjV8I : DpNsSI7B2fY[1282]
>>3 不快
鏡に映る自分の写実は止めろって・・・。

恥・・・ってのは、
知らず知らずのうちに蓄積する。恥知らずであってもだ。

尻に手をあてて考えてみろ。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/475.html#c13

コメント [政治・選挙・NHK236] <日馬富士引退よりも森友が大事>太田理財局長が音声データの件で国会をザワつかせる「金額と価格は違う」「口裏合わせではない 赤かぶ
8. 2017年11月30日 07:55:13 : eUTpkAQIBY : _ykxv7Bctt8[675]
>6、7さん

大賛成!

けだし、それをなるべくされない為の
「内閣府」なる妖怪かんちょーが、
既に設けられている・・・

どしたもんかねー、、
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/496.html#c8

コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍晋三、ついに会計検査院すら無視し始めた。そして脅すようにミサイルが飛ぶ  赤かぶ
22. 地下爺[963] km6Jupbq 2017年11月30日 07:56:18 : F8wPZQzmYo : F4K4j5cqXzU[634]
15氏


  総 理 大 臣 に か わ っ て 答 弁 致 し ま す。


  総 理 の お 友 達 と の こ と で、法 令 ・ ル ー ル に 基 づ き

 迅 速 か つ 適 格 に 処 理 し た の で 、 法 令 ・ ル ー ル に 

 反 す る こ と は 、 一 切 あ り ま せ ん。

 ご 指 摘 の 事 案 に は 当 た ら な い と 考 え て い ま す。

                  b y 罪 務 省 @ 患 部



http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/472.html#c22

コメント [政治・選挙・NHK236] 政権を取れば自衛隊は「合憲」(小池晃書記局長)のとんでもない発言!:一刻も早く、看板を下ろすべし 手紙
1. 2017年11月30日 07:56:28 : U9Nrn3oZow : yNPovFOCWqc[38]
ぼくのかんがえベスじゃないとやだー

ベストじゃないじゃらといって、ベターを
ワースト以上にヘイトして叩く
あまりにも典型過ぎて、もうね
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/497.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK236] さあ安倍晋三は白状したぞ、次は昭恵、佐川、谷の番だ!(simatyan2のブログ) 赤かぶ
34. 2017年11月30日 07:58:08 : SktTMTn8Fi : 3iWO8ejnOLY[5]

>>33
お前はバカか?^^

昭恵夫人の「被害」に相当するものは、名誉校長の就任=「信用の使用」だ^^

籠池と昭恵夫人とは^^

「学生募集に対する用途・目的」にて^^

その「信用の使用」が認められているのに^^


役人を忖度させる目的に名義を使用すれば^^

「強要に利用」と成っているだろう!^^


これが^^

「強要に利用」と籠池が言って^^

昭恵夫人が名義を使用させているのなら共犯^^

「強要に利用」と説明せず^^

「信用の使用」と昭恵夫人に思わせて^^

これの使用可能な「肖像を用いる」なら「騙取」^^

である^^


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/452.html#c34

コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍は、最高のポチだ。反面、日本では国会出席を避けているとか。「俺は、アホか」という疑いに直面しないためだ  赤かぶ
1. 2017年11月30日 08:00:58 : Z25cIBpwyU : OxnPiZgvdvA[11]
国政の私物化、モリカケ問題を抱えた安倍晋三の党首討論を見てみたい。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/493.html#c1
コメント [カルト7] イエスのヒーリングは本物のシャーマンには敵わない 中川隆
7. 中川隆[-5833] koaQ7Jey 2017年11月30日 08:01:51 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

古来より宗教的体験はその記述を追ってみると病気の症状である場合が多い。
マイケル・ガザニガによれば、モーセやブッダ、ムハンマドについても側頭葉てんかんが疑われるという

側頭葉てんかんと神秘体験。


宗教的・神秘的な体験は
側頭葉の癲癇(てんかん)
によって起こると言われています。


側頭葉てんかんとは、てんかんの一種。

側頭葉てんかんの原因は、
仮死分娩、
脳炎・髄膜炎の後遺症、
はしか、
突発性発疹、
先天性脳腫瘍、
大脳皮質の形成障害、
脳血管障害、
頭部外傷など、
非常に多岐にわたる。


意識の喪失・痙攣はせず、
患者は発作が起きると
聴覚・視覚・嗅覚・触覚に異常を覚える。
茫然自失状態となったり、
よくわからない言葉を話したりする。


側頭葉てんかんの障害を持つ患者は、
発作が起きてなくても、
ゲシュヴィント症候群と称せられる特色を持つ。


@過剰書字(たくさん文章を書かずにいられない)
A過剰な宗教性・道徳性
B攻撃性
C粘着性
D性に対する極端な態度


側頭葉てんかんで有名な人は、
ゴッホ、
ドストエフスキー、
ルイス・キャロル、
アイザック・ニュートン、
ギュスターブ・フローベール


天才ばかり。


さらには、
パウロ、
ムハンマド、
モーセ、
仏陀、
ジャンヌ・ダルク

宗教関係者は、
伝記から推測するに
てんかん発作を経験していると思われる。


側頭葉は、
強烈な宗教体験を知覚するとき、
幻聴が聞こえるときに活動するとされている。

特定の電気を頭に流す事で、
神秘体験、宗教体験をする研究は盛んだ。
脳に流れているのは、
微弱な電流。

すでに、操作することが可能だと言う。

特定の電流を頭にあてることで、
頭が良くなるヘルメットなどもすでに開発されている。

オウム真理教のヘッドギア。
あれも似たような効果を狙っていたはずだ。

教祖の体験した、
側頭葉てんかんによる宗教体験を、
ストーリーを聞き、
左脳が理解し、
擬似的に、間接的に体験する事で
宗教というものは産まれているのですね。


側頭葉てんかんの患者は、
しばしば神の降臨・神との接触など
神秘体験をすることが知られています。


「神は側頭葉にいる」


そんなジョークもあるのです。

この、
側頭葉てんかんと神秘体験について、
擬似体験させてくれる小説があります。


山田正紀著 
『神狩り』
『神狩り 2 リッパー』


側頭葉の発火で
目の奥が、
バチバチッと光る感じで
超能力が発動して、
天使見えるようになっちゃう。
そんな話。

おすすめのSF小説。

そうだ。


今日、
てんかんについて書いたのは、
京都は祇園にて、
花見客6人をひき殺した事件。事故?

その死亡した運転手が、
てんかん患者だったというからだ。

てんかん患者、
パニック障害、
これらは似た症状が起きるのだが、
身近で見た事があれば、
運転が危険だと言う事は明らかだ。


てんかん患者に対する、
運転免許証の交付は、危険。
事故に直結します。
てんかん協会の対応が求められます。
https://ameblo.jp/zion69noiz/entry-11222862687.html


てんかん患者として知られる著名人 (Wikipedia)


俳優

ヒューゴ・ウィーヴィング(俳優)
ダニー・グローヴァー(俳優)


音楽家

アダム・ホロヴィッツ(ビースティ・ボーイズのMC兼ギタリスト)
リチャード・ジョブソン(ザ・スキッズのボーカル)
ニール・ヤング(シンガーソングライター)
大江光(作曲家)
沢田泰司(TAIJI)元Xのベーシスト)


イアン・カーティス(ジョイ・ディヴィジョンのボーカル)
ステージ上で発作を起こすこともあり、自殺の一因になったとの説もある。

ジョージ・ガーシュウィン(作曲家)
多型性神経膠芽腫の最初の徴候として、めまいや短時間のブラックアウトと同時に、焼けたゴムの様な臭いがしていたという。そして、腫瘍を取り出す手術を施されたにもかかわらず、6ヵ月後に死亡した。


芸術


エドワード・リア(画家)
子供の時に発症し、姉のジェーンも頻繁な発作に罹っていて、早世したことから、遺伝からくるものだったのではないか、と推測されている。彼は自身のてんかんを恥じていて、生涯周囲には隠していたという。しかし、自身の日記で各々の発作の様子を記していた。


フィンセント・ファン・ゴッホ (画家)


スポーツ選手

ピート・アレクサンダー(元メジャーリーグ選手、300勝クラブ投手)
バディ・ベル(元メジャーリーグ選手)
トニー・ラゼリ(元メジャーリーグ選手)
フローレンス・ジョイナー(陸上選手・ソウルオリンピック金メダリスト)


作家

フィリップ・K・ディック(SF作家)
フョードル・ドストエフスキー(作家)
ビョルンスティエルネ・ビョルンソン(作家、ノルウェー国歌の作詞者)
晩年に脳卒中に倒れた後、部分てんかんに罹った。


ギュスターヴ・フローベール(作家)


宗教

ピウス9世(カトリック教会の司祭)


ジャンヌ・ダルク(カトリック教会の聖女)


ギュイヨン夫人(神秘主義思想家)
ジョセフ・スミス・ジュニア(末日聖徒イエス・キリスト教会の設立者)
リジューのテレーズ(カトリック教会の聖人)

パウロ(新約聖書の著者の一人)


アビラのテレサ(スペインのローマ・カトリック教会の神秘主義思想家)
慢性的な頭痛や一時的なブラックアウトに悩まされ、酷いときには4日間も昏睡状態に陥ることもあったという。


ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ(イスラム教の開祖)
側頭葉癲癇が、彼にインスピレーションを与えていた原因の一つである、という分析がある。


エゼキエル(預言者)
スウェーデンのビルギッタ(スウェーデンの聖職者)


学者

ソクラテス(哲学者)

エマヌエル・スヴェーデンボリ(科学者・政治家・神秘主義思想家)

カール・グスタフ・ユング(精神科医・心理学者)
幼少時、失神を伴う痙攣発作をたびたび起こしていた。


君主・王族

ミカエル4世(東ローマ帝国マケドニア王朝の皇帝)
イヴァン5世(ロマノフ朝第4代のモスクワ大公)
ジョン(イギリス王子)
ヴェストマンランド公エーリク(スウェーデン王子)
フェルディナント1世 (オーストリア皇帝、ハンガリー王、ボヘミア王)


政治家

ガイウス・ユリウス・カエサル(軍人・政治家)
ハリエット・タブマン(奴隷解放運動家)
イーダ・サクストン・マッキンリー(ウィリアム・マッキンリー第25代アメリカ合衆国大統領夫人)

ナポレオン・ボナパルト(軍人・政治家)
夜中に短時間しか眠らなかったというエピソードは、睡眠中に発作を起こすため、連続した睡眠が得られなかったことに起因している。


なお、彼は一般に「3時間しか眠らなかった」と言われるが、実際は昼寝をしていて、それを含めれば6〜8時間に達していた(当時彼に仕えていた人の日記などからそう判断される)。

ウラジーミル・レーニン(ソビエト連邦建国者)
亡くなる最後の数ヵ月前に発病し、てんかん重積が原因で死亡した。ちなみに、その発作は50分間も続いた。


その他


ダニエル・タメット(円周率暗唱のヨーロッパ記録保持者)
https://blogs.yahoo.co.jp/smkss434/3285585.html


大宗教の誕生と「側頭葉てんかん」


エドガ・ケイシーの眠りながらする予言、療法なども「てんかん」なのではないかと思う。ケイシー自身は「てんかん」を頭の病ではなく腸の問題であると喝破しているところがすごい。


「てんかん」を次のように考えているようだ。


ケイシーは、テンカンになる原因として、主に、


1.頚椎、脊椎の歪み

2.出産時もしくは出産前に発生したトラブル、

3.内分泌腺の不均衡

4.腸の乳び管の癒着や炎症


などを
あげています。


※(妊娠中の母親の不適切な食事が原因のものもある)


さらに、魂の選択して、自分の魂の成長のためにテンカンとして生まれた。あるいは
両親の魂の成長のために自分がテンカンで生まれることを選択した(病を持った
子どもの世話をすることで、両親が精神的、霊的に成長していく)というものもあるようです。(ameblo.jp/sorakazeum)


お腹への「強打」あるいは殴打のような、傷害あるいは外傷

* 付着に帰着するお腹の炎症を作り出す幼年期の発熱
*脊柱の傷害(特により低位背骨)
*妊娠合併症
*困難あるいは異常分娩に起因する出産時外傷

より明確に、ケイシーは、てんかんのほとんどのケースに腹部癒着が乳糜管にあると述べました。
乳糜管はリンパ系の一部です。
それらは腸を通し消化された食物の通路として小腸から栄養素を吸収します。
乳糜管中の付着は、栄養素(特に脂肪およびタンパク質)の吸収を阻害をすることができます。
また、付着は血液リンパ循環とを阻害し、バランスあるいは「調整」から神経系を影響外にします。
神経系不調整はてんかんにおいてケイシーリーディングで引用された主要な要因です。

(blog.kushiroph.com)


側頭葉てんかんと宗教の誕生


(blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime)


「脳の中の倫理」(マイケル.S.ガザニガ著、梶山あゆみ訳、紀伊國屋書店)という本を読んでみた。


脳という臓器が、


(1) 辻褄を合わせようとする(左脳の「解釈装置」で辻褄の合う物語を作る)臓器であり、

(2) 記憶も書き替えられるし、
(3) 不都合なことは忘れる臓器


だ、という研究の紹介だ。


著者自身が、特に、左右の脳を分離した状態の研究の大家であり、左脳の「解釈装置」に詳しいので、この本の後半の説明は面白い。犯罪の目撃証言がいかにあやふやなものかがよく分かるし、自分の記憶も簡単に信用してはいけないということもまた分かる。


「信じたがる脳」と題された第9章では、宗教的な体験と側頭葉てんかんの関連性

についての面白い仮説があった。


側頭葉てんかん は、てんかんの一種だが、意識の喪失や痙攣を伴わない。


患者は発作が起きると、 聴覚、視覚、嗅覚、触覚に異常を覚え、 しばらく茫然自失状態となったり、 口をぺちゃくちゃ動かすような症状が現れたりする。


側頭葉てんかんの患者は、発作が起きていない状況でも、ゲシュヴィント症候群と称せられる特色を持つとされこれは、


1. 過剰書字(たくさん文章を書かずにいられない).......作家、音楽家
2. 過剰な宗教性・道徳性......宗教家、心理学者
3. 攻撃性..........政治家、スポーツ
4. 粘着性..........学者
5. 性に対する極端な態度(非常に強まるか、弱まるか).....英雄


を示すという。典型的には画家のゴッホがそうだ。


ゴッホ以外にも側頭葉てんかんと考えられている有名人は、


ドストエフスキー、ルイス・キャロル、
アイザック・ニュートン、ギュスターブ・フローベール


などの天才、さらには、


パウロ、ムハンマド、
モーセ、仏陀、ジャンヌ・ダルク


などの宗教関係者が伝記から てんかん発作を経験していると思われるという。


側頭葉は強烈な宗教体験を知覚するときや、幻聴が聞こえるときに活動するとされており、弱い磁場を発するヘルメットで、側頭葉を刺激して、側頭葉てんかん発作のような明確な宗教体験をした(カナダのローレンシアン大学のマイケル・パーシンガーの研究)という研究もある。かつての、オウム真理教のヘッドギアも似たような効果のものだったのだろうか。


ガザニガの仮説は、大まかにいえば、


教祖の側頭葉てんかん発作ないしはそれに近い脳活動が宗教体験のもと になって、これが


左脳の解釈装置で現実と(ないしは物語と)一緒に解釈され、


ゲシュヴィント症候群の特徴を持った教祖が他人に影響を与える


ことによって、これが


現実生活に合ったものであった場合に、その宗教が大きくなっている のではないか、というようなストーリーだ。

側頭葉てんかん


(detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa)


現在の脳科学では側頭葉癲癇患者が発作時に神秘体験をするといわれていますし、かなりの宗教的聖人とされている人が側頭葉癲癇であったろうとされています。


確かユングも側頭葉癲癇が疑われてるはずです。


側頭葉電気刺激で正常者でも神秘体験が再現性があるので、一定の脳への刺激で(激しい宗教的修行や臨死体験などの脳の低酸素状態で出現します)人間に内在してる宗教感覚が体感できる能力は遺伝子的に組み込まれてるのは明らかなんです。


彼はそれを癲癇患者なりに直感で人類共通にある宗教感覚と思ったんでしょう。


太古の昔から人類の進化には宗教とは切っても切れない関係があります。


氷河期などの環境の激変を乗り越え、飢餓や捕食者との戦いの連続の危機的な状況で集団で狩猟採取生活をし、子供を育て、農耕文化へと発展する進化の過程で集団をまとめるのは強いリーダーとシャーマニズムであると思われます。


自然を畏怖し死者を敬っていたのはかなり太古のネアンデルタール人でさえ遺跡に痕跡があるのです。


それこそが彼の言う文化や地域関係なく人類の共通の集団感覚なんでしょう。


あなたの思考する脳は人類200万年の進化の結晶であり、行動・思考はあなた個人の独創的なものでなくDNAに組み込まれた一定のパターンの中で選択してるはずです。


東京女子医大脳神経センター 脳神経外科
(soufusha.co.jp/hori/)


平沢研一、林 基弘、山根文孝、堀 智勝


日本全国において てんかん患者は120万人に達し、うち難治性は成人例で25%、小児例で13%、全体で17% (20万人)である。


これらの中で、側頭葉てんかん は、手術治療の最もよい適応の一つと考えられている。以下に側頭葉てんかんを概説し、我々の取り組みについて述べる。


発作: まず、


1. 上腹部のこみ上げるような不快感、

2. 異次元にいるような感じ、

3. ものが大きく見えたり、小さく見えたりする、

4. 恐怖感やいやな臭い、

5. 既視感


などの前兆から始まり、


6. 意識が混濁


する。


この際、


7. 動作を停止し、虚空を凝視する


ことが多い。さらに典型的には


8. 舌なめずりや、

9. 手でものをいじる、

10. 部屋の中を歩き回る


、といったいろいろなタイプの自動症がみられる。


一回の発作が1分程度と長いことが多く、また、発作後も意識混濁が数分間続くことが特徴的である。
https://blogs.yahoo.co.jp/smkss434/3285722.html

宗教とは何か(1)宗教とは宗教でないものではない
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150331/1427727600

 「宗教とは何か」ということについて、少しずつ考えてみようと思う。


 「宗教」とは何なのか。われわれは、たしかに何かを宗教と呼んでいる。しかし、「とは何か」ということになると、話は簡単ではない。

 これは、学問的に定義するのも難しければ、一般的な言葉で答えるのも難しいであろう。多くの場合、宗教とは何かと問われたら、「たとえば、キリスト教とか仏教とか」と個別の宗教を挙げるのではないかと思われる。あるいはそれから共通点を探そうとする。

 しかし、あらゆる「宗教」に共通のものは存在するのだろうか。われわれは、それが何であるとき、それがどのようであるとき、あるものを宗教と呼ぶのか。そのことは明らかに自明ではない。宗教の定義は、宗教学者の数だけあると言われている。


 上にあげたような、個別の宗教の名前を列挙することで「宗教」なるものを見出そうとする作法は、結局のところ「宗教なるものは存在しない」という態度を表していると言える。つまり、存在するのは個別の宗教だけであり、それらの上位概念たる「宗教」は、名称だけが存在するとみる。

 あるいは、これと対立するものとしてあえて挙げるなら、個別の宗教を超えた「宗教なるもの」が確かに存在するとみる立場もあるだろう。つまり、先に「宗教なるもの」があり、個別の宗教は全てその一つの表れのとみる。どちらをとるかは議論する価値があるだろう。

 一方で、この二つは「個別の宗教は複数ある」という認識は共有しているが、それすらもない場合もある。つまり、ある個別の宗教こそが普遍的実在だとみなす場合である。これは「原理主義」と呼ばれるが、こうなった時、他の宗教に対する非寛容が生じる。宗教は場合によっては、人間生活のあらゆる側面を規定するからである。

 宗教が個人の内面の問題だとされている場合は、人間生活の「それ以外」の領域は宗教からは自由である。しかし、宗教によっては、教義的に、「それ以外」の領域が存在しないものもある。たとえば国家の法律や社会の慣習が、宗教の教義と一致している場合である。そこでは、実践の領域も宗教の制限下にある。そのような場合、内部での連帯は強くなるが、異質なものへの排斥の念は強くなる。「他のもの」が入り込む隙間がないからである。

 しかし、他の宗教に対してどういう態度をとるのか、とってよいのか、とるべきなのかも宗教によっていろいろある。そして、それが教義上明らかにされている場合とされていない場合、あるいは教義にはなくてもコミュニティ内では暗黙的に決まっている場合がある。こうした複雑な実感のからみあいが個別の宗教を成立させている。


 もっとも、何かが「宗教である」ことが、われわれにはなぜかわかるとは言えるだろう。それを言葉にするのが難しくとも、われわれには、あるものが「宗教」あるいは「宗教的」であるのかないのかの判断はできている。そこには何か基準があるはずである。


 宗教とよく対立するのは「科学」である。科学者の多くは、宗教を過去のものとする。宗教は確かに、たとえば連帯を成り立たせ、想像の力を育て、倫理観を培ってきたと、「歴史的に」宗教に意義があったことは認める。しかし、理性を十分に使えるようになった人類には、もはや宗教は必要ないというのがそこでの考えである。このような発想は、本人が明示的に主張している場合と、暗黙の前提としている場合がある。

 こうした主張に対して、宗教の側からは、たとえば科学も一つの宗教であり、あらゆるイデオロギーも宗教であるとする反論がみられることがある。確かに、あらゆる体系を宗教とみなせば、それは宗教に見えるだろう。もっともそれは、メタファーの持つ性質による。メタファーとは、Aというものを理解するために、AをBであるととらえることによって、AのもつB的側面だけを強調するものだからである(ジョージ・レイコフ/マーク・ジョンソン『レトリックと人生』参照)。

 しかし、ここで重要なのは、それが便宜的な理解ための一つの方法であるということである。AをBであるととらえることが可能でも、AをBであるととらえること「によって」AがBであることを保証するわけではない。たとえば科学を宗教ととらえたところで、科学が宗教であることを証明するわけではない。

 それは、たとえば人間をサルであるととらえたところで、人間がサルであることを証明しているわけではないのと同じである。人間をサルであるととらえると、確かに人間のもつサル的側面が強調される。しかし、それは人間がサルであることの証明ではない。われわれは、人間をふつう人間だと思っており、サルだとは思っていないし、「違い」の方に注目しても、同じくらい見出されるからである。

 つまり、科学を宗教であるととらえるのは自由だが、そう考えたところで、われわれが科学を「科学」と呼び、「科学教」と呼んでいないのはなぜなのかという問題が生じる。「宗教とは何か」という問いに答える糸口は、一つはこのあたりにあるのではないかと思われる。

 もっとも、「科学も一つの宗教である」という宗教の側からの反論が、単に宗教の自己保身のための主張だとする判断は早計である。宗教の側と科学の側では、「宗教とは何か」ということに対する根本的な実感が異なるかもしれないからである。実際には、追求すべきなのはそうした対立の一つ上の視点からの理解である。


 いずれにしても、われわれが「あるものが宗教である」ことを判断していると考えられること、そして、あるものが「宗教ではない」ことも同様に判断していると考えられることから、「宗教とは何か」を問うにあたっては「宗教とは何でないか」という問いも掲げておくと、求める答えが得られる可能性は高くなるであろう。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150331/1427727600


宗教とは何か(2)少なくとも宗教は「信じる」ものである
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150401/1427884200


 前回、宗教と科学の関係について少しだけ触れたが、これについて「宗教とは信じるものであり、科学とは認めるもの」ではないかというコメントをいただいた。一般的には根強い考え方だが、今回はこれについて考えてみたい。


 「宗教とは信じるものであり、科学とは認めるものである」を解釈すると、ここで言われていることは、それとかかわるに際しての「態度」の区別であろう。つまり、宗教とは信じるという態度とともにあり、科学とは認めるという態度とともにある。このように考えれば、たしかに納得する人はたくさんいるだろう。日常的な言葉での表現としてはきわめて簡潔である。


 もっとも、ここで分析的な態度をとれば、ただちに「信じることと認めることの違いは何か」という問いが生じる。あるいは、「違いは何か」以前の問題として、信じることと認めることは別のことであるのかという問いもあるだろう。後者から考えてみることにする。


 単純に考えれば、言葉が違うのだから、違うものだと言えそうである。しかし、そのことは必ずしも自明ではない。なぜなら、「信じる」と「認める」という言葉を使い分けているのは、単に日本語という言語体系における習慣かもしれないからである。それが認知的なものと対応しているかは、必ずしも定かではない。

 とは言え、ここでは「違うものである」という態度をとりたい。私の実感では、同じものについて、「信じる」という時と「認める」という時では、思い描いているものが違うからである。これは、あくまでも私自身の実感に根差した判断であるが、多くの人は同意されるところではないかと思う。


 もっとも、信じることと認めることが別のことであり、それらに違いがあるとしても、それが宗教と科学の違いを説明するわけではない。なぜなら、宗教的な主張であっても納得すればわれわれは認めることがあるし、また科学的な主張でもたとえば「それは科学である」というお墨付きだけで信じている場合もあるからである。


 もっとも、宗教が基本的に「信じるもの」であるのは確かであろう。以下、特定の宗教を「信じる」ことについて少し考えておきたい。


 ちなみに、ここでおもしろいのは、ふつう、信じるのは個別の宗教のみであり、「宗教なるもの」を「信じる」人はいないということである。「○○教を信じる」とは言えても、「宗教を信じる」という言い方にはどこか「頭痛が痛い」と同じようなものを感じるのは、おそらく「宗教とは信じるものである」という前提がそこにあるからであろう。「私は宗教を信じる」と言う時、多くの場合の返答は「どの宗教?」であり、それなら「宗教なるものを信じる」ことは可能ではないと考えられているか、少なくとも一般的ではないと考えられる。


 では、特定の宗教を信じるようになるそれぞれのケースについて考えてみる。


 一つは、いつの間にか信じている場合である。このケースでは、子どものころから、あるいは社会にとりこまれる過程で、ある宗教を信じているのが当然だという認識を受け入れざるをえなかったというものが多いであろう(別のケースには、過去を否定する形で特定の宗教を信じ始める場合、たとえばある種の「洗脳」があった場合などがある)。

 もっとも、そうした事情で言わば「はじめから」特定の宗教を信じている場合でも、ある機会にその宗教を離れるケースは存在する。反対に、「その宗教を離れる」という選択肢を知る機会そのものがない場合もある。ドーキンスが『神は妄想である―宗教との決別』の冒頭で描いている「私は、そんなことができるとは知らなかった」である。こうした場合、その宗教の教義によっては、危険なものを生み出す可能性がある。そこでは、場合によっては不可避的に他者を排斥しなければならないからである。


 次に、自らの判断で特定の宗教を信じ始める場合である。そこでは、もともと宗教を信じていなかった、あるいは別の宗教を信じていたが、自分の意思と判断で特定の宗教に入信する。たとえば、自分の実感と最も合致する考えを持っている宗教を選ぶ場合もあるだろう。

 しかし、新たに入信する場合の多くは、比較検討したうえで選ぶというよりも、ある一つの宗教との強烈な「出会い」体験に根差している場合が多いと言える。それは、「どれかの宗教にかならず入信していなければならない」という制約でもない限り、わざわざいくつかの宗教を比較検討してどれかを選ぼうという動機が得られることがまずないからでもある。特定の宗教を信じることを、たとえば国家に強いられる場合は、そこでの主張は「この宗教を信じよ」であり、「どれでもいいからどれか一つを信じよ」ではない。

 「出会い」体験に根差している場合、どの宗教を選ぶかというのはつまり、こちら側から選ぶというよりも、「宗教の方からやってくる」場合が多い。そこでは、実はその人の内面ではすでにその宗教に親和的な、あるいはその宗教のものそのものである認知体系ができあがっている。なぜなら、知らない概念に名前はつけられないからである。そこでは、名前がついていることが存在を保証するのであり、「求めていたものが、確かにあった」ことに人は感動する。


 ここで、「信じる」というものはあくまでも内面的なものであると考えておきたい。われわれは、ある宗教を内面的に信じている場合と、ある宗教にかかわることを外面的に「実践している」場合がある。もっとも、「実践する」というとすでにある何らかの内面に照らして何かを実行に移すというニュアンスがあるから、ここでは単に「行う」と言った方がよいかもしれない。

 外面的という場合、たとえばその宗教の認知体系をもっているかどうかとは関係なく、その宗教と関係のある儀式なり行事に参加することを指す。そのような場合をわれわれはふつう「信じている」とは呼ばない。

 典型的な例は、日本で多くの人が仏教や神道、あるいはその他の宗教に関わる物事に接していながら、多くの人が「私は無宗教である」と言うことである。つまり宗教は、内面的生活がないところでは、文化や社会の一部となる。したがって、特定の宗教を「信じている」状態にあるには、特定の内面状態を持っている必要があると考えられる。

 その意味で言えば、「自分の意思と判断で入信する」場合も、多くは内面的にはすでに「信じて」おり、入信のための何らかの手続きを行うのは、あくまでも公的に、つまり外面的に「信じているとみなされる」ためであると言える。


 では、ある宗教を信じている時の「内面」はどのようなものであるのか。

 次回はそれについて考えてみたい。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150401/1427884200


宗教とは何か(3)宗教を知るには、心から信じるしかない
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150402/1427976000

 前回、「ある宗教を信じている時の内面はどのようなものであるのか」という問いを残した。今回はそれについて考えることにする。


 ある宗教を信じている時の実感がどのようなものであるかは、外からの理解は難しいであろう。そこでは、本人に話をきくのがひとまずの方法ではないかと思う。

 たとえば、「神がいるから信じるのではなく、信じるから神がいる」という主張がある。これは特に唯一神の存在を前提とする宗教を信じる人の主張であり、そうした人の実感を伝えるものであると思う。


 言いかえればこれは、認識についての問題であろう。つまり、「神がいるから信じる」という場合、神をどのように認識するのかという問題がある。

 それが、五感で感じられるものの場合は、他者との共有は容易であろう。「これだ」と示せばよい。しかし、多くの場合、神に限らず宗教的なものは五感では感じられないと言える。別の宗教を信じている人どうしでは時に、文字通り話が通じないからである。

 もっとも、人間は五感で感じられる世界にまずは生きているのであり、たとえば見たり触ったりできるものが、「宗教的なもの」として登場する場合もある。しかし、何らかの道具を使う場合も、それはあくまでも「向こう側」に到達するための手段であると言える。宗教における「リアル」は、精神的な領域にしか現れないのである。そのことが、他者からの理解を難しくする。


 言いかえれば、「信じていない人に信じさせることはできない」と言えるであろう。「信じるから神がいる」とは、「信じている」という状態になることによって、「神が認識できるようになる」ことを指す。そこではやはり、信じることが先なのである。それなら、信じるという行為によって宗教が生まれたのだから、宗教が「信じる」ものであるのは当然かもしれない。

 そこでは、あくまでも信じた結果として「神がいる」のである。しかし、いったん神を信じれば、あらゆる物事が、神が存在する証拠に見えてくる。神を信じていなければ、「これが証拠だ」とみせられても、神は見えないのである。なぜなら、その人の内面にはまだ「神はいない」からである。


 布教を行う場合に「まず、問答無用で神を信じてください」という態度になりがちなのは、裏から言えばつまり、それしか入り口がないからであろう。もっとも、ここにあげたようなパターンは、個人の内面を重視する宗教におけるものである。特に一神教の発想であろう。たとえばキリスト教である。

 キリスト教では、「神」が「イエスを救世主として遣わした」と心から信じれば、それだけでキリスト教徒になる。洗礼その他の儀式は、あくまでも他者からキリスト教徒であると「みなされる」入り口である。


 逆のパターンは、内面に信仰がなくても、外面的な行いに参加しているうちにいつしか内面も変化してゆくことである。そこでは、教義を理解している必要はない。時には、教義がわからなくても、実践してさえいれば「救われる」からである。これは、たとえば中世のカトリックにみられる。宗教においては、教義の理解と実践は別なのである。


 逆に言えば、教義を理解するだけでは、ある宗教を知ったことにはならないということになる。なぜなら、信仰という内面的実践を持っていない限りは、実感が異なるだろうからである。

 しかし、内面がいったんある宗教の認知体系になってしまえば、それ以外はみえなくなると考えられる。二つ以上の宗教を同時に信じている人がいないのは、そのためであろう。ある宗教を知るには、その宗教を「心から信じる」しかないのである。いくつもの宗教を「同時に」心から信じることは、構造的にできないのであろう。宗教理解が難しいのは、この点にある。


 前回「科学」と対比した際に、科学の側と宗教の側では「宗教とは何か」についての理解が根本的に異なるのではないかとしたが、それは確からしいと思われる。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150402/1427976000


「神秘体験」とは何か(1)サードマン現象
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150408/1428501600


 「宗教」について考えることの延長として、親和性が高いと思われる「神秘体験」について考えてみたい。


 いわゆる「神秘体験」を定義するのは難しいが、

(1)日常的に起こるものではないこと、
(2)多くの人にとって不可解な現象であること、

くらいを確認しておけばとりあえずは問題ないであろう。

 一般的によく言われるのは「科学では説明がつかない」ということだが、これは話が逆で、実際には神秘体験と呼ばれる多くの現象は科学ではけっこう説明がついている。つまり、どちらかと言えば「科学で説明できない」のではなく「日常的な実感で説明がつかない」もので、科学で説明がつかないと「思われている」のが神秘体験なのである(要するに、他のあらゆる領域でもそうであるように、一般的な実感は専門的な説明とはかけ離れていることが多いのである)。


 「サードマン現象」というものがある。一言で言えば、とくに非日常的な場面において、何らかの危機的状況に陥った時、そこにいないはずの「誰か」(サードマン=第三の人)が現れて助けてくれるというものである。実例については新潮文庫の

『サードマン: 奇跡の生還へ導く人』
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%B3-%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%81%AE%E7%94%9F%E9%82%84%E3%81%B8%E5%B0%8E%E3%81%8F%E4%BA%BA-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC/dp/4102184910

にたくさんある。

 たとえば雪山で遭難したとき、誰かの励ます声が聞こえる。あるいは正しい道を教えてくれる。共通するのは、自分ではない「誰か」の存在を感じることで、生還した人は決まって「誰か」に「助けられた」と言う。


 これは実際には幻覚と呼ばれるものの一種であるが、本人にとっては強烈な体験であるために、とても自分で起こしているとは信じないことが多い。しかし、実際は自分の脳が起こしている。人間の心に起こることは、最終的にはすべて脳が起こしているのである(脳と心は、同じ一つの存在だからである)。

 たとえばわかりやすい例は、夜道を一人で歩いている時に誰もいないのに気配を感じるというものである。あるいは幽霊が見えたとか自分の部屋に誰かいたとかでもよい。いずれも、自分がそう思ったことがリアルに「見えてしまう」。これは、前回あげた「信じるから神がいる」のメカニズムに通ずる。

 実は人の脳は、外部刺激、つまり感覚器官からの入力が単調になると、スクリーンに映画を映すかのように外部に内面状態を映すようになる。それは、脳にとっての整合性を保つためである。実際にはこれは四六時中やっているのだが、環境が単調になるとその傾向が明白に強まる。

 たとえば夜道なら、ふつうは真っ暗、つまり視覚的変化に乏しく、周囲は静まり返っているから、聴覚的にも変化に乏しい。そこでは、小さな刺激にも過敏に反応して、「何か」を見出し、「意味」を作り出してしまう。わざわざ木を人と見たり、風の音を人の声と聞いたりするのである。これがひどくなるとサードマンも現れる。

 もちろん、サードマン現象が起こる要因は一つではない。というより、「誰か」の存在を感じたという部分が共通しているだけであり、実際にはいくつかの異なる現象がまとめてサードマン現象と呼ばれていると言えるだろう。しかし、このように要素を追ってみると説明は可能である。

 そもそも、人間の脳は生存のために情報処理を行うべく動いているのであり、非日常的な状況になればなるほど、非日常的な体験をしやすくなる。たとえば雪山の例では、低体温、低酸素、孤独感といったストレスも認識に大きく影響を与えている。サードマン現象では、幻聴とはとても思えないようなリアルな呼びかけを聴いたりもするが、人間の認識が常に「外部刺激」とそれによって引き出される「記憶」の「統合」により生じていることを考えれば、それとて不可解なものではない。


 上のような例は、状況次第で誰にでも起こるものである。宗教と関連付けて言えば、「誰か」をたとえば「神」だと認識してしまえば、信仰心が篤くなることは容易に想像される。

「宗教とは何か(2)少なくとも宗教は「信じる」ものである」
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150401/1427884200

で「出会い体験」について書いたが、宗教と神秘体験の親和性が高いのはこのようなことからも説明可能だろう。逆に言えばそれは人間の認知構造に根差しているために、宗教という体系性を持ったものとセットで認識されると、なかなか離れがたいものになるのである。


 この「極限状態」の軽いバージョンが、もろもろの宗教的な「場」であろう。「場」には物理的な「場所」と、特定の「機会」を両方含むが、前者ならいわゆる「聖地」や教会、聖堂、寺院、祭壇等、後者は儀式・儀礼である。

 こうした場では、日常とは異なる体感を引き起こす要素、とくに視覚的、聴覚的にうったえかけるものが多い。あるいは大人数で歌を歌う時の肉体的同調、お経のように単調で一定周波数の音を聞く、炎を見つめるなど、いずれにしても環境的に非日常的な外部刺激がつくられている。だからこそ、そこでは神や仏も感じられるのである。


 さて、神秘体験については、上に挙げた状況的に起こりやすい場合のほか、先天的、あるいは後天的な体質により起こりやすい場合、そして自ら起こす場合があるであろうが、それらについては次回以降にふれることにする。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150408/1428501600


「神秘体験」とは何か(2)神秘体験が起きやすい体質
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150409/1428584400


 「宗教」について考えることの一環として「神秘体験」を取り上げているが、前回は「状況的に起こりやすい」場合に注目してみた。今回は、「先天的、あるいは後天的に体験しやすい体質を持っている場合」について考えてみたい。先天的という場合は遺伝的特質によるもの、後天的という場合は怪我などによる損傷によるものだが、いずれにしても肉体的、身体的ということである。


 「幻覚」を頻繁に体験する場合は、現代社会では何らかの病気と診断されていることが多い(幻覚そのものが病気なのではなく、症状の一つとして幻覚が起こる)。しかし、何が病気かはあくまでもそれぞれの時代にそれぞれの場所で文化的に定義されるものである。われわれは常に、自らを基準にして物事を測るからである。


 たとえば、ジュリアン・ジェインズは、文献からの分析で、四千年ほど前までの人々はみな現代でいう「統合失調症」の状態にあったのではないかと推測している

(『神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡』)
https://www.amazon.co.jp/%E7%A5%9E%E3%80%85%E3%81%AE%E6%B2%88%E9%BB%99%E2%80%95%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%81%AE%E8%AA%95%E7%94%9F%E3%81%A8%E6%96%87%E6%98%8E%E3%81%AE%E8%88%88%E4%BA%A1-%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BA/dp/4314009780


そこでは、「病気」という概念はおそらくなく、今でいう「幻覚」は日常体験だったと考えられる。これは、古代人の信仰心の篤さと関係があるかもしれない。古代では、およそ信仰のないところに歴史は生まれていない。

 あるいは、統合失調症は精神障害であるが、より物理レベルに近いところで言えば、側頭葉てんかんがある。側頭葉はもともと宗教的体験と関係が深い領域であるとされるが、たとえばよくあげられるのはサウロの例である(サウロはパウロの改宗前の名前である)。

 記述によれば、サウロはダマスコへ向かう旅路で突然強い光を受けて倒れ、目が見えなくなった。その時、「なぜわたしを迫害するのか」というイエスの声を聞いたという。側頭葉てんかんでは発作が起きると五感に異常を覚え、幻覚を体験することが多い。もちろん、これだけで断定できるわけではないが、その他の記述ともあわせてみれば、サウロが側頭葉てんかんだった可能性は高いとされている。

 このように、古来より宗教的体験はその記述を追ってみると病気の症状である場合が多い。マイケル・ガザニガによれば、モーセやブッダ、ムハンマドについても側頭葉てんかんが疑われるという

(『脳のなかの倫理―脳倫理学序説』)
https://www.amazon.co.jp/%E8%84%B3%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%AE%E5%80%AB%E7%90%86%E2%80%95%E8%84%B3%E5%80%AB%E7%90%86%E5%AD%A6%E5%BA%8F%E8%AA%AC-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BBS-%E3%82%AC%E3%82%B6%E3%83%8B%E3%82%AC/dp/4314009993


このように考えれば、ある時代までは、ある種の病気を持つ人は「異常」とレッテルを貼られるどころか、尊敬される対象だったのである。各地にみられるシャーマンも何らかの特異な体質を持っていることが多い(あるいは、幻覚作用のある植物を使うことも多いが)。


 神秘体験を得てそれが宗教と結びつく場合、特定の宗教の敬虔な信者となる場合と、本人が新たな宗教の教祖になる場合、あるいはサウロのように伝道者となる場合がある。いずれにしてもここで重要なのは、本人が、それが宗教的経験であると本気で信じているということである。実際には自分の脳によるものであるが、そうした知識がなければ宗教的体験であると解釈するのも無理はない。

 一般に、いかなる話であれ第三者が語るよりも本人が語る方が説得力が増すのは、身体的に空間を共有していると体感が伝播するからであるが、ここでは、本人が本当に強烈な体験をした経験を臨場感をもって思い出しながら語ることで、時にその体感とともに信念体系をも伝播させる。こうして本人が知らないうちに教祖なり伝道者なり、敬虔な信者となるのである。


 このように、宗教的体験が人間の認知構造に根差していると考えれば、人間は誰もが宗教的体験を覚える可能性があることになり、常に一定程度の宗教家や信者がいることは理解される。特定の宗教を知る者にはその宗教のリアリティが高まるであろうし、宗教を知らなければむしろ、そのような体験をすることで人間は宗教を作り出したと言えるのかもしれない。

 その意味では、人間にとって「宗教」とは、信じる方が普通であるようなものかもしれないだろう。つまり、どちらかと言えば、「信じる」ことを選択するのではなく、「信じない」ことを選択するのである。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150409/1428584400


「神秘体験」とは何か(3)自ら起こす場合
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150415/1429095600


 宗教を考える延長上で「神秘体験」に注目しているが、前回と前々回ではそれぞれ「状況的に起こりやすい場合」と「体質として起こりやすい場合」をとりあげた。今回は、「自ら起こす」場合について考えてみたい。少しあやしくなってきた。


 宗教において神秘体験を自ら起こすというと、いわゆる「修行」というものがかかわってくるであろう。「修行」というともっぱら東洋的な語感であるが、ここでは何にせよ、「何らかの形で身体にはたらきかけることで、心理状態あるいは脳内状態を自発的に変化させること」を指すことにする。つまり、心と身体が一つであることを利用している。

 宗教的行為のほとんどは、もともとはその意味での修行である。これは、伝統宗教でも民族宗教でも、新興宗教でもかわりはない。その本来的な意味からずれて表面的なところだけが残ったとき、それは文化に取り込まれるのだとも言えるであろう。そもそも各宗教にある聖地の巡礼にしても、もともとは祈ったり拝んだりすることが目的というよりも、そこに行くまでの行程が修行であった。修行はすべて、特定の精神状態に行きつくための一連の手段であり、最後のところだけをやっても意味がないのである。


 修行は、必ずしも苦行ではないと言われる。しかし、苦しいかどうかは本人の感覚によるだろう。外から見てどんなに苦しそうでも、本人の中では至福体験であるかもしれないから、これを区別することにあまり意味はないと思われる。苦行でも行きすぎると死んでしまうであろうから(それだから死んでしまう人もいる)、いずれにしてもどこかの段階でいわゆる脳内麻薬が出ていることは間違いないと考えられる。たとえばエンドルフィンであればいわゆる「ランナーズハイ」と同じメカニズムである。身体に負荷がかかりすぎると、脳の方が「もういいでしょう」と言ってくる。

 あるいは運動を促すドーパミンや、危機状態において「fight or flight」(闘争か逃走か)の判断を迫るノルアドレナリンも、出すぎると「行き過ぎ」を止めて精神状態を安定させるために相応のセロトニンが出る。セロトニンが大量に出ているときはいわば「落ち着いて」気分がよくなるから、思い切り身体を使ったり頭を使ったり、危ない状態になればなるほど、相対的にその後の「心の平穏」も強くなるのである(自傷行為のメカニズムもこれである)。これが修行や至福体験と関係が深いことは容易に想像される。


 もっとも、宗教ではそうした心と身体のメカニズムについて明示されない場合が多い。というか、それを明らかにしていたら宗教にならない。多くは、ただ教義に則って何事かを行っていれば、いつしか自然に特定の状態が生じる。そこで生じるのはあくまでも「体感」であり、その意味付けを行うのは本人である。したがって、人間の性質として自然に起こると本人が知らなければ、何らかの超越的なものを感じるほかなくなる。そこでは言わば、宗教は頭よりも先に身体を取り込むのである。


 その意味では、布教においては「とりあえず信じてもらう」のとは別に、「とりあえずやってみてもらう」というのがあり、その前提として「とりあえずふれておいてもらう」というのがあるのであろう。修行以前に環境として慣れ親しんでいること、つまり特定の宗教にかかわる何かが身の回りにあることは、動機づけとして重要な意味をもつと考えられる。つまり、文化の中からも布教するのである。そうして外堀を埋める。

 たとえばヨーロッパ文化におけるキリスト教を考えてみると、教会建築、聖歌、パンとぶどう酒、あるいはクラシック音楽は神の世界を表現するためにはじまったものであるし、絵画も当初はもっぱら宗教画である。さらには「科学」でさえも、当初の科学者たちは「神が創ったこの世界の素晴らしさを知るために」研究している場合が少なくない。こんな環境にいたら、無縁でいる方が無理があるだろう。

 キリスト教については、布教の過程でヨーロッパがキリスト教化すると同時にキリスト教がヨーロッパ化したと言われるくらいだから、文化と一体になることもまた宗教の宿命なのであろう。一般に宗教は、伝播した先ではもとのそれとは似ても似つかないものに変形する。これはキリスト教でも仏教でも同じである。そうしないと成立しないのであろう。

 逆に言えば、構造的に変形できない宗教は広められる範囲に限界がある。歴史的にイスラム教が日本に入ってこなかったのはそのためだという人もある。キリスト教がこれほど拡大できたのは、おそらく信仰の第一義を内面生活にのみ置くからである。そこでは、頭の中で信じてさえいれば、外面的に何をやっているかは言わば関係がない。「隠れクリスチャン」はクリスチャンだからこそ可能なのである。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150415/1429095600

シャーマンの病

 イタコの入魂儀礼も時代と場所によって多様であるが、いずれにしても神懸かりになる為に大変な苦行をする。寒い冬の水垢離は冷気に耐えかねて逆に身体に熱を発生させる。下半身に発生した熱が背骨を通って頭まで達成して変化が生じるのである。蛇や龍はこの熱エネルギーの象徴である。不動明王が右手にもつ、倶利伽藍(くりから)の剣に蛇が巻きついているのは、このことを表しているように思える。正常な意識では耐えられないので思考から切り離すため祝詞や祭文といったマントラを延々と唱え続ける。イタコは変成意識状態の中で神や仏と出会うのである。

 右耳の上にある大脳の右側頭葉は魂の座と呼ばれている。自己と意識の接点があり、右側頭葉を刺激するとテレパシー、光のヴィジョン、音の幻聴、人格の変容、体外離脱体験が起きることが解っている。この領域に脳の損傷がおきると魂の抜けた自動機械の状態になり、さながら生きる屍のようになる。


イタコの入魂儀礼は堪え難い疲労と緊張によるストレスが引き金になり大脳の右側頭葉の回路にスイッチが入るのだ。儀礼はスイッチが入るまで続く。

そうして右脳の中から声が聞こえるようになって、はじめてイタコが誕生するのだ。

イタコ系は人為的だがカミサマ系の教祖達は人生の中で極端な不幸、災難、困難を経験して発狂寸前まで追い込まれる。病気や苦悩の頂点でカミサマと出会うのである。

日常を超えたこのような体験はシャーマンの病と呼ばれる。


意識の成長・進化


 体験を否定して自我の崩壊、分裂が起こることもある。自我がある程度発達していないと恐怖のあまり退行してしまうのだ。閉じこもってそこから出て来ようとしなくなる。退行してしまうと、自我を越えることも社会にも適応できない状態に置かれてしまう。

 体験が肥大化すると、自分は凄い人間なんだとうぬぼれてしまう。教祖が信徒に攻撃的になったり人に対して抑圧的、支配的になってしまうのは抑圧された無意識のエネルギーに巻き込まれてしまっているからである。カルトや新興宗教の教祖にこのようなタイプがいるので注意が必要だ。

 私たちは自分の思考や感情を波動として周囲に放射しているので自我の境界が薄くなった人は気をつけなくてはいけない。霊能や特殊な能力をえて人に認めてもらいたいというのは自己評価欲求が満たされていない段階なので、問題を生じやすいのである。

 不思議なヴィジョンを見たり、異常な肉体の感覚を経験したり、このような普通では考えられない体験を大いなる自己に統合できれば意識の成長・進化がおこる可能性がある。

 それには抑圧されたエネルギーを解放し、体験を否定も肯定もせずただあるがままに見てゆく観察的な自我を育てることが必要だ。
http://homepage.mac.com/iihatobu/work/itako.html#anchor11


「神の存在」という幻想(1)
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/09/26/100035


ラマチャンドラン,ブレイクスリー『脳のなかの幽霊』
https://www.amazon.co.jp/%E8%84%B3%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%AE%E5%B9%BD%E9%9C%8A-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%EF%BC%B6%E3%83%BB%EF%BC%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%B3/dp/4042982115


ラマチャンドランは、局所発作(てんかんの発作)が大脳辺縁系に起こると、次のような症状になるという。


患者は、強い恍惚感から深い絶望、破滅のときが迫っているという気持ち、はては極度の怒りや恐怖まで、「感情がもえさかる」という。女性はときどき発作の最中にオーガズムを感じることがある。理由ははっきりしないが男性にはない。しかしなかでも一番注目に値するのは、神聖な存在を感じたり、神と直接コミュニケーションしたと感じるなど、感動的な霊的体験をする患者たちだ。周囲のあらゆるものが宇宙的な意味に満たされていると患者は言う。「私はようやく、すべてを理解しました。このときをずっと待っていたんです。不意にすべてがのみこめました」。「ついに私は宇宙の真髄を見抜きました」。

皮肉なことだが私は、この悟ったという意識、真実がついに啓示されたという絶対的な確信は、情動に関与する辺縁系からくるはずで、思考をつかさどる合理的な脳領域――真実と偽物を識別する能力をおおいに誇っている領域――からくるはずがないと理解している。

大脳辺縁系を理解しておこう。

http://www.cis.twcu.ac.jp/~asakawa/BrainScience2008/Pictures/Pinel002.jpg


辺縁系には、海馬・扁桃体・中隔・視床前核・乳頭体・帯状回などが含まれる。脳弓は長い神経線維束で、海馬と乳頭体をつなぐ。辺縁系は感覚や運動に直接かかわるのではなく、事象から抽出された情報や事象の記憶、事象に関連する感情などを扱う、中核的な処理システムを構成している。


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辺縁系はすべての感覚系(視覚・触覚・聴覚・味覚・嗅覚)から入力を受ける。辺縁系の出力は、主として情動の体験と表出に向けて調整される。情動体験は前頭葉との相互結合によって媒介されており、内面の感情の豊かさの多くは、恐らくこれらの相互作用によっていると思われる。これらの感情を外界に向かって表出するには、視床下部と呼ばれる、小さな核が密に集まった部位の関与が必要になる。

もう一つ、てんかん(癲癇)についても理解しておこう。


てんかんは、突然意識を失って反応がなくなるなどの「てんかん発作」をくりかえし起こす病気ですが、その原因や症状は人により様々で、乳幼児から高齢者までどの年齢層でも発病する可能性があり、患者数も1000人に5人〜8人(日本全体で60万〜100万人)と、誰もがかかる可能性のあるありふれた病気のひとつです。「てんかん発作」は、脳の一部の神経細胞が突然一時的に異常な電気活動(電気発射)を起こすことにより生じますが、脳のどの範囲で電気発射が起こるかにより様々な「発作症状」を示します。しかし症状は基本的に一過性で、てんかん発作終了後は元通りの状態に回復することが特徴です。原因は様々で、脳腫瘍や頭部外傷後遺症などの明らかな原因がある場合は「症候性てんかん」、原因不明の場合は「特発性てんかん」と呼ばれます。(厚労省 http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_epilepsy.html

ラマチャンドランの説明では、


「てんかん」と聞くと、たいていは、ひきつけを起こして倒れる人を思い浮かべるだろう。こうした症状は、大発作と呼ばれる、最もよく知られているタイプのてんかんの特徴である。こうした発作はふつう、脳のどこかでニューロンの小集団が混乱した発火を行い、その活動が野火のように広がって脳全体をのみこんでしまうことによる。しかし発作には「局所的な」発作、すなわち1カ所の狭い範囲にほぼとどまっているものもある。この局所発作が運動皮質で起こると、連続した筋肉の痙攣が生じる(ジャクソンてんかん)。局所発作が大脳辺縁系に起こると、感情の症状がもっとも顕著となる。[以下、冒頭の引用に続く]

以上の記述によれば、辺縁系のどこかに異常な電気活動が起こると、神秘的な体験をするということのようだ。


この患者たちは神の目をまっすぐに見つめるという、類のない特権を発作のたびに享受している。こういう体験が(どんな意味においても)「本物」かそれとも「病的」か、誰が決められるだろう。医師はこういう患者に薬を飲ませて、全脳の神が降臨するのを阻止すべきなのだろうか?

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この問いは、意外に重要な問いであるかもしれない。普通の「正常」な人は、このような神秘体験を病気とみなし治療すべきというのではないだろうか。しかしそれは「類のない特権」を否定するという抑圧的行動になる可能性を考慮したものであるかどうか。人類の進化を否定する行為になるかもしれないと考えた結果であるのかどうか。他方、それは後天的な経験の発現(単なる願望)という単純なことであるのかもしれない。
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/09/26/100035


「神の存在」という幻想(2) 神秘体験(宗教)は、精神疾患である?
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/10/26/210000


神秘体験(スピリチュアル/宗教体験)は病気(精神疾患)なのかどうかに関して、ラマチャンドランは、神経科学者として興味深い議論をしている。


大脳辺縁系のなかを神経インパルスの衝撃が大量かつ頻繁に通過すると、ある回路が永久的に「促進」されるか、あるいは大雨の水が丘陵をどっと流れ、新しい小川や溝や水路をつくるように、新しいルートが開かれるのかもしれない。このキンドリングと呼ばれる現象が、患者の内的な感情のあり方を永久的に変化させる――そしてときには豊かにする――のかもしれない。

こうした変化は、一部の神経科医が「側頭葉人格」と呼んでいるものを生み出す。患者は情動が強まり、ささいな出来事に宇宙的な意味を見出す。彼らはユーモアに欠け、ひどく尊大で、毎日の出来事をことこまかに日記に記録しつづける傾向(過書字と呼ばれる特徴)があるとされている。患者たちはときおり私に、神秘的なシンボルや記号でいっぱいの何百頁にもおよぶ書き物をくれる。患者の一部は、理屈っぽくて細かいことにうるさく、自分本位である(もっとも科学者仲間の多くにくらべればまだましだが)。そして哲学的、神学的な問題にとりつかれたように没頭する。

「理屈っぽくて、細かいことにうるさく、自分本位である」ことは、神秘家のみならず、似非科学者(似非評論家)の特徴である。やたら屁理屈をこね、些細などうでもよいことに拘り、自分は間違うはずがないと自信満々に主張する者に接すると、私は一体どうしたものかとおおいに悩む。


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「メルクマニュアル医学百科 家庭版」は、「側頭葉の損傷」について、次のように述べている。


右の側頭葉が損傷を受けると、音や形の記憶が障害される傾向があります。言語が左半球優位である人が左の側頭葉に損傷を受けた場合は、言葉の記憶や言語の理解能力が著しく低下することがあり、これはウェルニッケ失語症(受容性失語)と呼ばれます。ときとして、側頭葉の一部が損傷を受けると、ユーモアがなくなる、狂信的になる、性欲がなくなるなど、人格の変化が生じることがあります。


ラマチャンドランは、ポールというてんかん患者を診察した。


ポールは、自分の考えに夢中で、信者としての尊大さは持っていたが、深い宗教心の謙虚さはまるでなかった。…彼は歓喜を覚え、ほかのものは何もかも色あせた。歓喜の中で神をはっきりと感知した――カテゴリーも境界もなく、創造主との一体感だけがあった。彼はこの話を細部まで念入りに、とてもしつこく説明した。…翌日ポールは私の研究室に、派手な装飾の緑色の表紙を付けた膨大な量の原稿を持ってやってきた。彼が数か月前から取り組んでいる課題である。それには哲学や神秘主義や宗教に対する彼の見解、三位一体の神の本質、ダビデの星の図、霊的な題材を描いた精緻な絵、一風変わった神秘的なシンボルや図などが並んでいた。…ポールがフラッシュバックの話をしているときに「あなたは神を信じていますか」とふいに問いかけてみた。彼は当惑したような様子で「だって、ほかに何があるんです?」と言った。


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ポールのような患者は、なぜ宗教的な体験をするかに関して、ラマチャンドランは4つの可能性をあげている。

第1の可能性は「神が本当に彼らを訪れている」というもの。


もしこれが事実なら、それはそれでいい。神の無限の叡智にだれが疑問をさしはさめるだろう。残念だがこの可能性は、実験的に証明したり除外したりはできない。

これは科学者としては良心的な態度だろう。実験的に証明できないからと言って、この可能性を排除していない。しかし、ラマチャンドランがこのように言うとき、彼には「神」がどのようなものであるかについての一定の観念があると思われる。私にはそれがどのようなものであるかよく分からないので、実験的に証明できないと言われても、本当に?と疑問に思ってしまう。


第2の可能性は、「ありとあらゆる奇妙で不可解な感情の体験に対処するために、宗教的な静謐という、穏やかな沐浴を求める」というもの。


こうした患者は、まるで大釜が煮えたぎるように、ありとあらゆる奇妙で不可解な感情を体験するので、唯一の頼みの綱として宗教的な静謐という、穏やかな沐浴を求める。

精神安定剤としての宗教という考えは、かなり説得力あるように思える。免疫力が弱い子どもや老人(精神年齢)には、「ありとあらゆる奇妙で不可解な感情」が押し寄せてきても抵抗できるように宗教という精神安定剤を処方しようということになるのだろうか。

ラマチャンドランは次のような説明も検討している。


ごたまぜの感情が別の世界からの神秘的なメッセージとして、誤って解釈されるのかもしれない。

しかし、この説明はありそうもないとして、退けられる。


前頭葉シンドロームや精神分裂病、躁鬱病、それに単なる抑鬱などの神経および精神障害でも感情が混乱するが、こうした患者がこれほど宗教に心を奪われるケースはめったにない。…精神分裂病患者には、側頭葉てんかん患者のような強い熱情や、強迫観念めいた形は見られない。したがって、没我的な信心を、感情の変動だけで説明することはできない。


第3の可能性は、「キンドリング現象」によるというもの。


世界の不確かさに対処するには、辺縁系の他の部位や海馬にメッセージを送って闘争か逃走かに備える指令を出す前に、事象の顕著な特徴を何らかの方法で評価する必要がある。ところが辺縁系に発作が起こり、そこから出た偽のシグナルがこれらの経路を流れるとキンドリングが起こる。「顕著な特徴」の経路が増強され、脳組織どうしのコミュニケーションが増加する。人や事象を見たり、声や音を聞く感覚領域は、情動中枢とより密接に結合するようになる。その結果は? 顕著なものだけでなく、あらゆる物体と事象に深い意味がふきこまれ、患者は「一粒の砂の中に宇宙を」見たり、「自分の掌の中に無限を」つかんだりする。そして宗教的恍惚の海にただよい、宇宙の潮にのって涅槃の岸へと運ばれていく。

キンドリングにより、「宗教的恍惚の海にただよい、宇宙の潮にのって涅槃の岸へと運ばれていく」のならば、意図的に辺縁系に刺激を与えたくなるのではないか。…あなたは、「経験機械」につながれたいですか?(2015/2/20)で紹介したハッピーサプリが思い浮かぶ。

ラマチャンドランは、この可能性を実験的に検証した。その結果は?(次回に紹介)


第4の可能性は、「人間は、宗教的経験を伝達することを唯一の目的とする、特別な神経回路を進化させてきた」というもの。


超自然的な存在を信じる傾向が世界中のあらゆる社会にあまりに広く見られる。…生物学的な基盤があるとするなら、鍵となる疑問「どんな種類の選択圧がそのような機構を引き起こすのか」に答えなくてはならない。もしそのような機構があるとしたら、主として信仰や霊的な学習に関与する遺伝子あるいは遺伝子グループがあるのだろうか? 無神論者は、この遺伝子を持っていないか、これを出し抜くコツを習得しているのだろうか(これは冗談)。

この種の議論は進化心理学(社会生物学)の分野で行われているそうで、興味深いものがあるが、ここではラマチャンドランの話を聞くにとどめよう。


進化心理学の中心的な教義によれば、人間の特性や性向の多くは、ふつう「文化」によるとされがちなものでさえ、実は、適応的な価値を持っているので自然選択に導かれて特異的に選ばれてきた。…他方、こうした「進化心理学」の理論がいきすぎないように注意する必要がある。ある特性が普遍的に見られても、それだけではその特性が遺伝的に規定されているとは言えない。

では、進化心理学は宗教の起源をどのように説明するのか。


宗教(あるいは神や霊性を信じること)は、文化が主たる役割を果たしている料理に似ているのか。それとも強い遺伝的基盤を持っていると思われる一夫多妻婚のほうに似ているのか。

一つの可能性として、権威ある象徴を求める人類普遍の傾向が遵奉的な特性を促進し、同じ遺伝子を共有する社会集団(血縁集団)の安定性に寄与するのではないかと考えられる。したがって遵奉的特性の育成を促進する遺伝子は、繁栄し増加する。そしてこれを持たない人は社会的に逸脱した行動をとるために排斥され処罰される。…宗教遵奉の「遺伝子」を信じるかどうかに関わらず、側頭葉の特定の部位がこのような宗教的経験に、他のどの部位よりも直接的な役割を果たしていることは明らかである。

「宗教遵奉の遺伝子」は、誰かがまじめにその存在を証明しようとしているのだろうか。「権威ある象徴を求める性向」の遺伝子といったら、どうだろうか。もう少しブレークダウンしたら実験可能になるかもしれない。


患者にとってはどんな変化も本物で、ときには望ましくさえあり、医師には、人格に秘儀的な色合いがあることの価値を判断する権利はない。神秘的体験を正常であるとか異常であるとかを、誰がどんな根拠で決められるだろうか。「変わった」ことや「稀な」ことを異常と同等にみなす傾向が一般にあるが、これは論理的に間違っている。天才は稀だが非常に価値の高い特性であり、虫歯はごく普通にあるが、あきらかに望ましくない。

心に留めて欲しいのは、(側頭葉が宗教に関係しているという)まったく同じ証拠が、使いようによっては神の存在に対する反証ではなく、神の存在を支持する証拠にもなるということだ。例えば、大半の動物は色覚に関するレセプターや神経機構を持っていない。特権的な少数者だけが持っているのだが、だからと言って色が実在しないという結論になるだろうか? ならないのは明らかだが、ではなぜ同じ論法が神には適用されないのか。もしかすると、「選ばれた」人たちだけが、神の存在を知るのに必要な神経結合を持っているかもしれないではないか。

人格神を想定していると、全くナンセンスなことを議論していると思われるかもしれないが、次のような汎神論を考慮に入れて、もう一度ラマチャンドランの記述を読み返してみるのも面白いかもしれない。


汎神論…存在するものの総体(世界・宇宙・自然)は一に帰着し、かつこの一者は神であるとする思想をいう。「一にして全(ヘン・カイ・パン)」「梵我一如(ぼんがいちにょ)」「神即自然」などが標語として用いられる。世界そのものが神であるとするから、有神論のように世界の外にある神と被造的世界との絶対的対立を認めず、すべてのものは神の現象であり、あるいは神を内に含むとする点で、創造以後は神は被造物に干渉しないとする理神論と異なる。神を世界を統一する普遍的原理、法則性として考える点で合理的側面をもつが、その反面で自我の神への帰入、主観と客観との絶対的合一を説いて神秘主義に至りやすい。神と世界とについて明確な概念が形成された後で登場するのが普通である。ウパニシャッド、古代ギリシアの一部に最初にみられる。西欧近世以降のブルーノ、スピノザ、ドイツ観念論とその周辺の思想家たちの汎神論的思想は、宗教の非合理性を排して、近代自然科学と調和させようという意図で築かれたものである。[藤澤賢一郎/日本大百科全書(ニッポニカ)]
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/10/26/210000


「神の存在」という幻想(3) 「神モジュール」と「婚約数」
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/11/12/210000

今日、「神経科学」は、急速に進歩しつつあるようだ。Wikipediaによると、


神経科学は脳と心の研究の最先端に位置する。神経系の研究は、人間がどのように外界を知覚し、またそれと相互作用するのかを理解するための基盤となりつつある。

認知レベルにおいての研究(認知神経科学)では、神経回路がどのように心理・認知機能を生み出すのかが研究の対象となっている。近年、ニューロイメージング(例:fMRI、ポジトロン断層法 (PET)、単一光子放射断層撮影 (SPECT)、近赤外線分光法 (NIRS) )や電気生理学、経頭蓋磁気刺激法 (TMS)、ヒトの遺伝子解析などの強力な研究手段が発達してきたことにより、神経科学者(特にこのレベルの科学者を認知脳科学者とも言う)は、ヒトの認知や感情などのより抽象的な機能がどのような神経回路によって担われているかということについて研究を行うことが出来るようになった。従来は科学的に還元不可能と考える研究者さえいた多くの複雑な精神的なプロセスが神経活動と強固に結びついていることが解明されつつある。

「神の存在」を信じるというような「宗教的な体験」は、「認知や感情などの神経活動」の一種であるという観点から、「科学的な解明」を試みることは、「宗教対立」を「どうしようもないもの」と考えたり、「信仰の自由」を無条件に認めたりするような、「思考停止」に陥らないために有効な方途であろうと思われる。


ラマチャンドランは、側頭葉てんかんの患者が宗教的体験をする理由について、4つの仮説をあげていた。(前回の記事参照)


01.神が本当に彼らを訪れている

02.ありとあらゆる奇妙で不可解な感情の体験に対処するために、宗教的な静謐という、穏やかな沐浴を求める

03.キンドリング現象

04.人間は、宗教的経験を伝達することを唯一の目的とする、特別な神経回路を進化させてきた


ラマチャンドランは、第3の可能性を実験的に検証した。このキンドリング現象については、ラマチャンドランの説明より、次のブログ記事がわかりやすい。


キンドリングは元々てんかんのモデルとして考えられました。1967年にGraham Goddardがラットの脳を研究していて偶然見つけた現象です。彼は,ラットの脳をいろいろ電気刺激したけど,非常に低い電圧でどんなタイプの痙攣も起きない筈でした。ところが数週間実験を続けたら,その電圧で痙攣を起こすようになり,数ヶ月後でも同様に起こしたのです。つまりラットは電気刺激に感作されたのです。

この現象は,焚き木を燃やす時の焚きつけに似ていることからキンドリング(焚きつけ,燃え上がり)現象とよばれました。その後電気刺激でなく,化学物質の刺激でも同様の事が起きる事が分かりました。

てんかんでは,これと同じような事があって,痙攣が自然に起きる状態と考えられました。また抗けいれん薬の薬効を検定するのに動物のキンドリング・モデルが有効でした。

脳神経の条件付けによる過敏反応だとか,発作の反復により新たな神経ルートが構築され、小さな刺激で発作が再発するようになるなどが,想定されていますが,完全には解明されていません。(2004-11-12)

http://m2fazami.blog26.fc2.com/blog-entry-17.html 

ラマチャンドランの実験というのは、


キンドリングが側頭皮質から扁桃体までのすべての結合を無差別に増強するという説は、患者の電気皮膚反応を調べることで直接の検討ができる。通常、物体は側頭葉の視覚野で認識される。情動的な重要点――親しい顔あるいは恐ろしいライオン――のシグナルが扁桃体から出て辺縁系に伝えられると、情動が喚起されて発汗が始まる。しかし、キンドリングによってこの経路のすべての結合が増強されていると、なにもかもが重要点になってしまう。何を見ても――何の特徴もない見知らぬ人や、椅子やテーブルを見ても――辺縁系が強く活性化され、発汗が起こる。


ラマチャンドランは、この可能性を検証するために、同僚に紹介してもらった2人の患者に実験した。その患者は、過書字[毎日の出来事をことこまかに日記に記録しつづける傾向]があり、霊的なものを好み、宗教に対する自分の気持ちや形而上学的なテーマについて取りつかれたように話した。


(ラマチャンドランは)患者に、単語やイメージのランダムサンプルを数種類見せた。ごく普通の無生物の物体をあらわす単語、馴染みのある顔、馴染みのない顔、性的刺激となる単語や画像、性に関する4文字語、ひどい暴力や恐怖、宗教的な単語やイコンなど。

キンドリング仮説で予測すると、すべてのカテゴリーに対して一様に高い反応が出るはずだ。だが、驚いたことに、2人の患者は主として宗教的な単語とイコンに高い反応を示したが、他のカテゴリーに対する反応は、通常なら強い反応が出る性的な単語や画像に対する反応も含め、正常な人と比較して異様に低かった。

ここでラマチャンドランは、注意を喚起している。


側頭葉てんかんの患者がみな信心深くなるわけではない。側頭皮質と扁桃体の間には並行した結合がたくさんある。そのどれに問題があるかによって、人格が他の方向にそれて、取りつかれたように文章を書く患者や、絵を描く患者、哲学を論じる患者もいるし、稀にはセックスに夢中になる患者もいる。こうした患者のGSR[電気皮膚反応]をとれば、恐らく宗教的なイコンよりもそれぞれが夢中になっているものに関する刺激に大きく反応するだろう。この可能性については、私たちのところでも、他でも、いま研究が進行中である。

こういう話を聞くと、健常者と障害者との境界は曖昧なもので、「程度の差」に過ぎないように思えてくる。…本書は1998年に発行されたものであり、その後どれだけ研究が進展しているのだろうか。


さて、以下のような、ラマチャンドランの神経科学者らしからぬ話が面白い。これが本書の魅力である。(以下、「GSR」と訳されているところを「電気皮膚反応」に置き換える。)


神が電気皮膚反応装置を通して私たちに直接語りかけてきたのだろうか? 私たちは天国への直通ホットラインを手にしているのだろうか? 

宗教的な単語やイコンに対する反応が選択的に増幅されることで何ができあがるにせよ、この実験結果によって、提示した仮説の一つ――彼らが霊的になるのは、ただ周囲のすべてが重要点になり、深い意味を持つからだという説――が排除された。

キンドリング仮説は排除された。しかし、


結果は、あるカテゴリーの刺激(宗教的な単語やイコンなど)に対する反応が選択的に増強され、性的な意味合いの強いものなど他のカテゴリーに対する反応が実際に減少することを示している。とするとこれらの所見は、側頭葉に宗教や霊性を専門にする神経組織があって、それがてんかん発作によって選択的に強められていることを意味しているのだろうか? 

これは魅力的な仮説だが、他の解釈も成り立つ。私たちが知る限りでは、この患者たちの宗教的な熱情の引き金を引く変化は、どこでも起こる可能性があり、側頭葉で起こるとは限らない。それでもその活動性は最終的には辺縁系になだれ込み、宗教的イメージに対する電気皮膚反応の増強という同じ結果をもたらす。したがって電気皮膚反応が強いこと自体は、側頭葉が宗教に直接関係していることを保証するものではない。

辺縁系とは、次のようなものであった。(2015/9/26 の記事:「神の存在」という幻想(1)を参照)


辺縁系はすべての感覚系(視覚・触覚・聴覚・味覚・嗅覚)から入力を受ける。辺縁系の出力は、主として情動の体験と表出に向けて調整される。情動体験は前頭葉との相互結合によって媒介されており、内面の感情の豊かさの多くは、恐らくこれらの相互作用によっていると思われる。これらの感情を外界に向かって表出するには、視床下部と呼ばれる、小さな核が密に集まった部位の関与が必要になる。

以上のことから、ラマチャンドランは次のように結論する。


人間の脳には宗教的な体験に関与する回路があって、一部のてんかん患者ではこれが過活動になる。この回路が信仰心のために特別に進化したのか、それとも信仰心を誘導するような別の感情を生み出しているだけなのか(但しこれでは多くの患者の信仰心を支えている熱情を説明することはできない)は未だわかっていない。したがって脳に遺伝的に規定されているらしい「神モジュール」があることを示すのはまだまだ先のことになるが、神や霊性に関する疑問に科学的に取り組めるようになったというだけで、私にとっては十分に刺激的である。

「神モジュール」という考えは面白い。…私は、それは「恐れ」(地震や雷などの自然現象に対する恐れ)に由来しているのではないかと想像している。根拠はない。ちょっと言ってみたかっただけ。


人間の本質的な特性である信仰心…これはいまだ解明されない人間の本性の謎の一つに過ぎない。このほかの人間独自の特性――例えば音楽や数学やユーモアや詩作の能力――はどうなのだろう。モーツァルトが交響曲を頭の中でつくりだしたり、フェルマーやラマヌジャンのような数学者が段階的な証明を積み重ねることなしに、欠陥の無い推論や定理を「発見」するのを可能にしているのは何なのか。ディラン・トマスのような詩人が心を揺さぶる詩をつくりだすとき、脳の中ではいったいどんなことがおこっているのだろうか。創造の火花はすべての人のなかに存在する天与の火花のあらわれなのだろうか。皮肉なことにこの手がかりは「イデオ・サヴァン・シンドローム」(より政治的に正しい表現としては、サヴァン・シンドローム)と呼ばれる奇異な状態から得られる。精神遅滞がありながら高い才能を持つこの人たちは、人間の本性の進化――前世紀の偉大な科学者たちがとりつかれた主題――について貴重な洞察を提供してくれる。

確かに、人間の本性は謎だらけだ。私のような俗物にとっては、音楽家や数学者や詩人は、謎の生物だ。

イデオ・サヴァン・シンドロームとは、weblioによると、


精神障害や知能障害を持ちながら、ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人や症状を言う。

重度の精神障害を持つ人に見られる、ごく限られた特定の分野において突出した能力を発揮する人やその症状のことです。1887年に、J・ラングドン・ダウン博士により「イディオ・サヴァン(天才的白痴)」と名付けられ、のち「サヴァン症候群」と呼ばれるようになりました。その能力については特に規則性や傾向はありませんが、○月×日の曜日をすぐ当てられる、膨大な書籍を1回読むだけですべて暗記できる、一度聞いただけの曲を最後まで間違えずに弾ける、航空写真を一瞬見ただけで描き起こせるなど、異常なほどの記憶力・再現力が特徴といえます。一般的に男性に多く、また自閉症の人に多く見られます。サヴァン症候群についてはまだ解明すべき謎が多く残されていますが、現在では、左脳の損傷によるという説が有力視されています。

http://www.weblio.jp/content/%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3

こう見てくると、神を信じる人・信仰心が篤い人とは、モーツァルやフェルマーやトマスのようなサヴァン・シンドロームの症状を呈する人と同類なのかもしれない、と思ったりもする。

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https://www.youtube.com/watch?v=aNdUqBQ2r5k 


(余談)婚約数について

数学の未解決問題に、いろいろ面白い問題があるようだ。素人には、問題自体が理解できないものが多いが、次の問題は理解できる。Wikipediaより、


婚約数とは、異なる2つの自然数の組で、1と自分自身を除いた約数の和が、互いに他方と等しくなるような数をいう。準友愛数とも呼ばれる。現在まで知られる婚約数の組はすべて偶数と奇数の組である。

一番小さな婚約数の組は (48, 75) である。…48の1と自分自身を除いた約数は、2,3,4,6,8,12,16,24で、和は75となる。一方、75の1と自分自身を除いた約数は、3,5,15,25で、和は48である。

【未解決問題】

・婚約数の組は無限に存在するか?

・偶数同士、奇数同士の婚約数の組は存在するか?

「全能の神」は、「婚約数の組は無限に存在するか?」の問いに、何と答えるのだろうか。…私は知っているが、人間には教えない、とか。
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/11/12/210000


「神の存在」という幻想(4) 「自然選択説」は「潜在能力」を説明できない
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/12/09/221912


前回「サヴァン症候群」の話が出てきた。サヴァン症候群とは、「精神障害や知能障害を持ちながら、ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人や症状」であったが、ラマチャンドランはこれに関心を持っているようだ。自然選択の話もこれに関連してのことだろう。でも「天才」の話が出てきたりしてなかなか面白い。


音楽や美術や文学の才能は、「自然選択説」で説明できるのだろうか? 自然選択説とは、


生物の進化を要約すると次の通りである。

生物がもつ性質が次の3つの条件を満たすとき、生物集団の伝達的性質が累積的に変化する。

01.生物の個体には、同じ種に属していても、さまざまな変異が見られる。(変異)

02.そのような変異の中には、親から子へ伝えられるものがある。(遺伝)

03.変異の中には、自身の生存確率や次世代に残せる子の数に差を与えるものがある。(選択)


上記のメカニズムのうち、3番目に関わるのが自然選択である。一般に生物の繁殖力が環境収容力(生存可能数の上限)を超えるため、同じ生物種内で生存競争が起き、生存と繁殖に有利な個体はその性質を多くの子孫に伝え、不利な性質を持った個体の子供は少なくなる。このように適応力に応じて「自然環境が篩い分けの役割を果たすこと」を自然選択という。(Wikipedia)

「進化論」は面白い話題なので、いずれ取り上げたいと思う。ここでは「自然選択」について、wikipediaの解説のごく一部を引用しておくにとどめる。

ラマチャンドランはこう述べている。


ダーウィンは自然選択の原理で、指や鼻などの形態的な特性の出現だけでなく、脳の構造も、したがって精神的能力も説明できると考えていた。言い換えると、音楽や美術や文学の才能や、そのほかの人類の知的な業績も自然選択で説明がつくと考えた。ウォレスはそうではなかった。ダーウィンの原理で指や足指が説明でき、単純な精神特性も説明できるかもしれないというところまでは認めたが。数学や音楽の才能といった人間の本質をなす一定の能力は、偶然による行き当たりばったりの作用では生まれてこないと考えたのである。

ウォレスがなぜそう考えたかというと、


(第1に)いったん文化や言語や文字が生まれると、人類の進化はラマルク流になった――即ち人が生涯に蓄積した知恵を子に伝えることができた。この子孫は文字を持たない者の子孫よりも賢くなるが、それは遺伝子が変化したかえらではなく、(文化という形の)知識が親の脳から子の脳へ伝えられたためである。このように脳は文化と共生関係にある。

(第2に)例えばあなたが現存しているアポリジニの社会から、ほとんど読み書きのできない先住民の子どもを連れてきて(それともいっそタイムマシンを使ってクロマニヨン人の子どもを一人連れてきて)、リオデジャネイロかニューヨークか東京で現代の公教育を受けさせたとする。彼はもちろん、そういう都市で育った子どもたちと全く違わない。ウォレスの考えによれば、これはアポリジニもクロマニヨン人も、彼らの自然環境の中で必要とされる知能をはるかに超える潜在的知能を持っているからだ。

数学の能力が、生存競争において有利に働くのだろうか。ネアンデルタール人やクロマニオン人が数学的潜在能力を持っていたのは何故か。


http://www.wakingtimes.com/wp-content/uploads/2013/05/Flickr-NASA-NASA-Goddard-Photo-and-Video.jpg


ラマチャンドランはこう書いている。


潜在能力を出現させた選択圧とはどんなものなのだろう。自然選択では、生物が表出している実際の能力の出現しか説明できない――潜在能力は説明できないのである。能力は、それが有益で生存を高めるものであれば、次世代に受け継がれる。しかし潜在的な数学力の遺伝子など作って何になるのか。文字を持たない人にどんな利益になるのだろう。行き過ぎのように思える。

ここが問題のところだ。道具が所有者の必要に先立って発達してきた。だが私たちは進化が先見性を持たないことを知っている! ここに進化が予知力を持っているように思える例がある。なぜそんなことが可能なのか。

ウォレスはこのパラドックスに力強く取り組んだ。数学の技能と言う特殊な能力が(潜在的なかたちで)向上することが、どのようにしてこの潜在能力を持つ一族の生存や、持たない一族の絶滅に影響を及ぼせるのか。ウォレスはこう書いている。「現代の著述家たちは、みな人間が非常に古い歴史を持つことを認めているのに、その大半が、知能はごく最近になって発達したと主張し、われわれと同等の知的能力を持つ人間が先史時代に存在していた可能性をほとんど考えないのは、いくぶん奇妙な事実である」

現代の私たちは、そういう人間が存在していたことを知っている。ネアンデルタール人やクロマニヨン人の脳容量は、実際に私たちの脳容量よりも大きく、彼らがホモ・サピエンスと同等あるいはそれを上回る潜在的知能を持っていたというのは考えられないことではない。

だとすれば、先史時代に出現した驚異的な潜在能力が、つい1000年前になってようやく認識されたことになるが、なぜそんなことがありうるのか? ウォレスが出した答えは神の御業(!)だった。「より高い知的存在が人間の本性の発達過程を導いたに違いない」。したがって人間の資質は、この世に表出された「神授の資質」である。

ウォレスとダーウィンの意見が対立したのはここのところである。ダーウィンは、自然選択が進化の主たる原動力であり、最も特殊な精神特性の出現も神の手を借りることなく自然選択で説明できる、と断固として主張した。

「神の御業」とは面白い。「より高い知的存在」は「現在の科学では解明できない」という代わりの修辞学的表現なのだろうか。


現代の生物学者ならウォレスのパラドックスをどのように解決するだろうか? 恐らくは、音楽や数学の能力といった限定的かつ「高等な」人間の特性は、通常「一般的知能」と呼ばれているもの――300万年の間に「暴走し」、爆発的に大きく複雑になった脳が到達した頂点――の特殊な発現であると論じるだろう。論理はさらに続く。一般的知能の進化によって、会話や狩猟、食物の貯蔵、複雑な社会儀礼などを始めとする多数の人間の行為が可能になった。そしてこの知能がいったん備わると、計算や音楽や、感覚の及ぶ範囲を超える科学的な道具の設計など、ありとあらゆる物事にそれを使えるようになった。

ラマチャンドランは、音楽や数学の能力に関して、この見解に反対している。「サヴァン症候群」の知見にたちかえり、次のように述べている。


「サヴァン」とは、精神的能力あるいは一般的知能が非常に低いにもかかわらず、驚異的な才能の「島」を持っている人たち。例えば、報告されているサヴァンの中には、IQが50以下で普通の社会生活がほとんどできないのに、8桁の素数を簡単に言えるという人たちがいる。これは終身在職権をもつ数学教授でもめったにできない離れわざである。

美術や音楽の世界には、ときどきサヴァンが登場して、その才能が後々まで人を驚かせ喜ばせる。…盲目で自分の靴の紐が結べない13歳の少年トムは、どんなかたちにせよ音楽の指導を受けたことは一度もないが、ほかの人の演奏を聴くだけでピアノを弾くことができた。歌を聴いて旋律を聴き取り、どんな曲でも1回で、熟練した演奏家と同じくらい見事に演奏した。

…こうした例は、特殊化した才能が一般的知能から自然発生的に出てくるのではないことを示している。もしそれ[特殊化した才能が一般的知能から自然発生的に出てくる]が事実なら、精神遅滞者がこうした能力を示すはずがない。それにこの点を立証するのに、サヴァンという特異な例を引き合いに出す必要もない。才能のある人や天才はみな、このシンドロームの要素を持っているからだ。「天才」というのはよくある誤解とは裏腹に、超人的な知能の同義語ではない。私が光栄にも面識を得た天才のほとんどは、本人たちは認めたがらないだろうが、サヴァンに良く似ている――限られた分野ではなみはずれた才能を持っているが、その他の面ではごくふつうなのだ。


ラマチャンドランは、サヴァンの例として、インドの天才数学者ラマヌジャン(1887-1920)の話を紹介しているが、ここではwikipediaから、若干引用しておこう。


ラマヌジャンは、極貧の家庭に生まれたが、奨学金を得て大学に入学。数学に没頭し、他の科目の試験に不合格。大学中退後、港湾事務所に勤務。…周囲の勧めもあって、1913年、イギリスのヒル教授等に研究成果を記した手紙を出したが黙殺された。しかしケンブリッジ大学のG.H.ハーディは、ラマヌジャンの手紙を読み、最初は「狂人のたわごと」程度にしかとらなかったものの、やがてその内容に驚愕した。というのも、ラマヌジャンの成果には明らかに間違っているものや既知のものもあるが、中には「この分野の権威である自分でも真偽を即断できないもの」、「自分が証明した未公表の成果と同じもの」がいくつか書かれていたからである。…ハーディは1から100までの点数で数学者をランク付けするのが好きだった。それによると、ハーディ自身は25点、リトルウッドが30点、偉大なるヒルベルトが80点、そしてラマヌジャンが100点だった。

ラマヌジャンの逸話として有名なものの一つに次のものがある。

1918年2月ごろ、ラマヌジャンは療養所に入っており、見舞いに来たハーディは次のようなことを言った。

「乗ってきたタクシーのナンバーは1729だった。さして特徴のない数字だったよ」。これを聞いたラマヌジャンは、すぐさま次のように言った。「そんなことはありません。とても興味深い数字です。それは2通りの2つの立方数の和で表せる最小の数です」。実は、1729は次のように表すことができる。1729 = 123 + 13 = 103 + 93。すなわち、1729が「A = B3 + C3 = D3 + E3」という形で表すことのできる数 A のうち最小のものであることを、ラマヌジャンは即座に指摘したのである。この逸話のため、1729は俗にハーディ・ラマヌジャン数やタクシー数などと呼ばれており、スタートレックやフューチュラマなどのSFや、ハッカー文化の文脈では「一見すると特に意味のない数」のような文脈でこの数が使われていることがある。

最後の「一見すると特に意味のない数」にも意味があるという指摘は面白い。これを拡張すれば、「一見すると特に意味のない事象にも、重大な意味があるものがある」となろう。


では、サヴァンや天才はどのようにして生まれるのか? 遺伝と関係あるのか? それは、次回に。
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/12/09/221912


「神の存在」という幻想(5) 宇宙信仰と創造性
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/12/25/200000


ラマチャンドラン,ブレイクスリー『脳のなかの幽霊』(15)

サヴァンや天才はどのようにして生まれるのか? 遺伝と関係あるのか? (サヴァン症候群とは、「精神障害や知能障害を持ちながら、ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人や症状」をいう)

ラマチャンドランの推論はおもしろい。


靴の紐が結べない、あるいは普通の会話ができないという人が、いったいどうして素数を算出できるのか。その答えはひょっとすると左半球の角回と呼ばれる領域にあるのかもしれない。…サヴァンが誕生の前あるいは直後に脳に損傷を受けて…彼らの脳が、幻肢患者で見られたような地図の再配置をしているという可能性はないだろうか?…ある部位が何らかの理由で、通常よりも多くの入力あるいはそれに相当する刺激を受け取るようになって、大きく密になっているのだろうか。それは数学的な能力にどんな結果をもたらすのか。これが8桁の素数を言える子どもを生み出すのだろうか? 実を言うとニューロンが抽象的な作業をする仕組みはほとんど分かっていないので、こうした変化の影響を予測するのは難しい。角回の大きさが2倍になると数学の能力がただ2倍になるのではなく、対数的に増加したり100倍になったりする可能性もある。この脳の体積の単純なしかし「異常な」増加が才能の爆発を引き起こすと推測することもできる。同じ論法が絵画や言語をはじめ、どんな人間の特性にもあてはまる。

「ニューロンが抽象的な作業をする仕組みはほとんど分かっていない」…こういう教科書風でない書きっぷりは好感が持てる。


この議論は滑稽なほど奇抜なうえに全くの推論だが、少なくとも検証可能である。数学サヴァンは左の角回が肥大しているはずだし、美術サヴァンは左の角回が肥大しているのではないかと考えられる。私の知る限りでは、こうした研究はまだ行われていないが、右の頭頂葉(角回がある場所)が損傷されると、(左側の損傷で計算力が損なわれるのと同じように)美術的な技能が大きく損なわれることがわかっている。

現在(2015/12)は、検証されているのだろうか。仮に否定されていたとしても、こういう検証可能な仮説を提起する能力は重要だ。他人の「議論」「提案」「仮説」「作品」等を紹介・批判するだけでなく、自らの「議論」「提案」「仮説」「作品」等を産み出せるようになることが望ましい。


同様の理論を使って、正常な人たちのなかにときどき天才や並はずれた才能が出現するわけを説明することもできる。あるいは、そもそも進化の過程でそうした才能がどのようにして生じたのかという、厄介な疑問に答えることができる。おそらく脳の大きさがある臨界に達すると、予期しない新しい特性が、自然選択によってとくに選ばれたというのではなく、ただ出現するのだろう。

「自然選択」ではなく、「ただ出現する」。「自然選択」については、別途考えてみたい。ここでは、「ただ出現する」という言い方が面白いのでメモしておこう。


サヴァンに関する私の基本的な議論――特殊化した脳領域のあるものが他の領域を犠牲にして拡大しているのではないか――は、いずれ正しいか正しくないか判明するだろう。しかしもし本当だったとしても、留意してほしいのはピカソやアインシュタインのようになるサヴァンは一人もいないということだ。真の天才になるには、才能の孤島だけでなくほかの能力も必要なのだ。大半のサヴァンは真に創造的ではない。…欠けているように思えるのは、創造性という、言葉で表現できない資質、すなわち私たちを人間であるとはどういうことかの本質にむきあわせるものである。…猿にタイプライターを与えておけば、いずれはシェイクスピアの戯曲ができるという言い回しは有名だが、意味のあるセンテンスがたった一つ出てくるまでに寿命が10億年ほど必要になるだろう−ソネットだの戯曲は論外だ。


https://i.ytimg.com/vi/WLHfFaWzFqs/maxresdefault.jpg


ラマチャンドランは、サヴァンは創造的ではなく、天才になりえないという。天才には創造性が必要だ。猿は創造性を発揮することができるだろうか。


少し前、自分が創造性に関心を持っていることをある同僚に話したことがある。すると彼は、頭の中でアイデアをとことんまでいじり、ランダムな組み合わせをしているうちに、審美的に心地よいものにぶつかるのだという、言い古された議論を繰り返した。それで私は、それならいくつかの単語やアイデアを「いじりまわして」、「ばかばかしく過度な行為をする」あるいは「物事をやりすぎる」という状態を表わす、心に響くメタファーを一つつくってみてくれと挑発した。彼は一時間ほどたって、頭をかきながら、オリジナルなものは全く思いつかなかったと白状した(非常に高い言語IQを持っているにもかかわらずと付け加えておこう)。私は彼に、シェイクスピアは一つのセンテンスにそういうメタファーを五つも盛り込んでいると指摘した。

@純金に金箔をはり、Aユリの花に絵の具を塗り、Bスミレに香水をふりかけ、C氷をなめらかにし、D虹にもう一つ別の色をつけ加える……は無駄で、ばからしい、余分なことでありましょう。

ひどく簡単に聞こえる。しかしなぜシェイクスピアがこれを思いつき、他の人は誰も思いつかなかったのか。私たちはみな、同じ単語を思いのままに使える。伝えられている概念には複雑なところも深遠なところもない。それどころか一旦説明されると全く明白なことで、「なぜ自分は思いつかなかったんだろう」という反応を引きだす。これは独創的で見事な洞察の特徴である。しかしあなたや私が、心の中で言葉をかき集めたりでたらめに混ぜ合わせたりするだけで、同じくらいエレガントなメタファーを思いつくことは決してない。欠けているのは天才の創造の火花である。この特性は現代の私たちにも謎のまま残されているが、ウォレスにとってもそうだった。神の介入を引き合いに出さずにいられなかったのも無理はない。


今回で、第9章「神と大脳辺縁系」を終わるが、最後に、ラマチャンドランが本章冒頭に引用しているアインシュタインの言葉をあげておこう。


この宇宙信仰の感情を、それが全くない人に説明するのは非常に難しい…。あらゆる時代の宗教上の天才は、この教義を持たない宗教的感情によって特徴づけられる…。私の見解では、芸術や科学の最も重要な機能は、この感情を呼び覚まし、感受性のある人たちのなかで、それを生き続けさせることだ。

私には、この教義なき(神なき)宇宙宗教が、芸術や科学の駆動力たりうるのではないかと思われる。

世界(宇宙)は分からないから面白い。
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/12/25/200000

http://www.asyura2.com/09/cult7/msg/609.html#c7

コメント [リバイバル3] 狂った宗教 イスラム教 中川隆
28. 中川隆[-5832] koaQ7Jey 2017年11月30日 08:03:28 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

古来より宗教的体験はその記述を追ってみると病気の症状である場合が多い。
マイケル・ガザニガによれば、モーセやブッダ、ムハンマドについても側頭葉てんかんが疑われるという


側頭葉てんかんと神秘体験。


宗教的・神秘的な体験は
側頭葉の癲癇(てんかん)
によって起こると言われています。


側頭葉てんかんとは、てんかんの一種。

側頭葉てんかんの原因は、
仮死分娩、
脳炎・髄膜炎の後遺症、
はしか、
突発性発疹、
先天性脳腫瘍、
大脳皮質の形成障害、
脳血管障害、
頭部外傷など、
非常に多岐にわたる。


意識の喪失・痙攣はせず、
患者は発作が起きると
聴覚・視覚・嗅覚・触覚に異常を覚える。
茫然自失状態となったり、
よくわからない言葉を話したりする。


側頭葉てんかんの障害を持つ患者は、
発作が起きてなくても、
ゲシュヴィント症候群と称せられる特色を持つ。


@過剰書字(たくさん文章を書かずにいられない)
A過剰な宗教性・道徳性
B攻撃性
C粘着性
D性に対する極端な態度


側頭葉てんかんで有名な人は、
ゴッホ、
ドストエフスキー、
ルイス・キャロル、
アイザック・ニュートン、
ギュスターブ・フローベール


天才ばかり。


さらには、
パウロ、
ムハンマド、
モーセ、
仏陀、
ジャンヌ・ダルク

宗教関係者は、
伝記から推測するに
てんかん発作を経験していると思われる。


側頭葉は、
強烈な宗教体験を知覚するとき、
幻聴が聞こえるときに活動するとされている。

特定の電気を頭に流す事で、
神秘体験、宗教体験をする研究は盛んだ。
脳に流れているのは、
微弱な電流。

すでに、操作することが可能だと言う。

特定の電流を頭にあてることで、
頭が良くなるヘルメットなどもすでに開発されている。

オウム真理教のヘッドギア。
あれも似たような効果を狙っていたはずだ。

教祖の体験した、
側頭葉てんかんによる宗教体験を、
ストーリーを聞き、
左脳が理解し、
擬似的に、間接的に体験する事で
宗教というものは産まれているのですね。


側頭葉てんかんの患者は、
しばしば神の降臨・神との接触など
神秘体験をすることが知られています。


「神は側頭葉にいる」


そんなジョークもあるのです。

この、
側頭葉てんかんと神秘体験について、
擬似体験させてくれる小説があります。


山田正紀著 
『神狩り』
『神狩り 2 リッパー』


側頭葉の発火で
目の奥が、
バチバチッと光る感じで
超能力が発動して、
天使見えるようになっちゃう。
そんな話。

おすすめのSF小説。

そうだ。


今日、
てんかんについて書いたのは、
京都は祇園にて、
花見客6人をひき殺した事件。事故?

その死亡した運転手が、
てんかん患者だったというからだ。

てんかん患者、
パニック障害、
これらは似た症状が起きるのだが、
身近で見た事があれば、
運転が危険だと言う事は明らかだ。


てんかん患者に対する、
運転免許証の交付は、危険。
事故に直結します。
てんかん協会の対応が求められます。
https://ameblo.jp/zion69noiz/entry-11222862687.html


てんかん患者として知られる著名人 (Wikipedia)


俳優

ヒューゴ・ウィーヴィング(俳優)
ダニー・グローヴァー(俳優)


音楽家

アダム・ホロヴィッツ(ビースティ・ボーイズのMC兼ギタリスト)
リチャード・ジョブソン(ザ・スキッズのボーカル)
ニール・ヤング(シンガーソングライター)
大江光(作曲家)
沢田泰司(TAIJI)元Xのベーシスト)


イアン・カーティス(ジョイ・ディヴィジョンのボーカル)
ステージ上で発作を起こすこともあり、自殺の一因になったとの説もある。

ジョージ・ガーシュウィン(作曲家)
多型性神経膠芽腫の最初の徴候として、めまいや短時間のブラックアウトと同時に、焼けたゴムの様な臭いがしていたという。そして、腫瘍を取り出す手術を施されたにもかかわらず、6ヵ月後に死亡した。


芸術


エドワード・リア(画家)
子供の時に発症し、姉のジェーンも頻繁な発作に罹っていて、早世したことから、遺伝からくるものだったのではないか、と推測されている。彼は自身のてんかんを恥じていて、生涯周囲には隠していたという。しかし、自身の日記で各々の発作の様子を記していた。


フィンセント・ファン・ゴッホ (画家)


スポーツ選手

ピート・アレクサンダー(元メジャーリーグ選手、300勝クラブ投手)
バディ・ベル(元メジャーリーグ選手)
トニー・ラゼリ(元メジャーリーグ選手)
フローレンス・ジョイナー(陸上選手・ソウルオリンピック金メダリスト)


作家

フィリップ・K・ディック(SF作家)
フョードル・ドストエフスキー(作家)
ビョルンスティエルネ・ビョルンソン(作家、ノルウェー国歌の作詞者)
晩年に脳卒中に倒れた後、部分てんかんに罹った。


ギュスターヴ・フローベール(作家)


宗教

ピウス9世(カトリック教会の司祭)


ジャンヌ・ダルク(カトリック教会の聖女)


ギュイヨン夫人(神秘主義思想家)
ジョセフ・スミス・ジュニア(末日聖徒イエス・キリスト教会の設立者)
リジューのテレーズ(カトリック教会の聖人)

パウロ(新約聖書の著者の一人)


アビラのテレサ(スペインのローマ・カトリック教会の神秘主義思想家)
慢性的な頭痛や一時的なブラックアウトに悩まされ、酷いときには4日間も昏睡状態に陥ることもあったという。


ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ(イスラム教の開祖)
側頭葉癲癇が、彼にインスピレーションを与えていた原因の一つである、という分析がある。


エゼキエル(預言者)
スウェーデンのビルギッタ(スウェーデンの聖職者)


学者

ソクラテス(哲学者)

エマヌエル・スヴェーデンボリ(科学者・政治家・神秘主義思想家)

カール・グスタフ・ユング(精神科医・心理学者)
幼少時、失神を伴う痙攣発作をたびたび起こしていた。


君主・王族

ミカエル4世(東ローマ帝国マケドニア王朝の皇帝)
イヴァン5世(ロマノフ朝第4代のモスクワ大公)
ジョン(イギリス王子)
ヴェストマンランド公エーリク(スウェーデン王子)
フェルディナント1世 (オーストリア皇帝、ハンガリー王、ボヘミア王)


政治家

ガイウス・ユリウス・カエサル(軍人・政治家)
ハリエット・タブマン(奴隷解放運動家)
イーダ・サクストン・マッキンリー(ウィリアム・マッキンリー第25代アメリカ合衆国大統領夫人)

ナポレオン・ボナパルト(軍人・政治家)
夜中に短時間しか眠らなかったというエピソードは、睡眠中に発作を起こすため、連続した睡眠が得られなかったことに起因している。


なお、彼は一般に「3時間しか眠らなかった」と言われるが、実際は昼寝をしていて、それを含めれば6〜8時間に達していた(当時彼に仕えていた人の日記などからそう判断される)。

ウラジーミル・レーニン(ソビエト連邦建国者)
亡くなる最後の数ヵ月前に発病し、てんかん重積が原因で死亡した。ちなみに、その発作は50分間も続いた。


その他


ダニエル・タメット(円周率暗唱のヨーロッパ記録保持者)
https://blogs.yahoo.co.jp/smkss434/3285585.html


大宗教の誕生と「側頭葉てんかん」


エドガ・ケイシーの眠りながらする予言、療法なども「てんかん」なのではないかと思う。ケイシー自身は「てんかん」を頭の病ではなく腸の問題であると喝破しているところがすごい。


「てんかん」を次のように考えているようだ。


ケイシーは、テンカンになる原因として、主に、


1.頚椎、脊椎の歪み

2.出産時もしくは出産前に発生したトラブル、

3.内分泌腺の不均衡

4.腸の乳び管の癒着や炎症


などを
あげています。


※(妊娠中の母親の不適切な食事が原因のものもある)


さらに、魂の選択して、自分の魂の成長のためにテンカンとして生まれた。あるいは
両親の魂の成長のために自分がテンカンで生まれることを選択した(病を持った
子どもの世話をすることで、両親が精神的、霊的に成長していく)というものもあるようです。(ameblo.jp/sorakazeum)


お腹への「強打」あるいは殴打のような、傷害あるいは外傷

* 付着に帰着するお腹の炎症を作り出す幼年期の発熱
*脊柱の傷害(特により低位背骨)
*妊娠合併症
*困難あるいは異常分娩に起因する出産時外傷

より明確に、ケイシーは、てんかんのほとんどのケースに腹部癒着が乳糜管にあると述べました。
乳糜管はリンパ系の一部です。
それらは腸を通し消化された食物の通路として小腸から栄養素を吸収します。
乳糜管中の付着は、栄養素(特に脂肪およびタンパク質)の吸収を阻害をすることができます。
また、付着は血液リンパ循環とを阻害し、バランスあるいは「調整」から神経系を影響外にします。
神経系不調整はてんかんにおいてケイシーリーディングで引用された主要な要因です。

(blog.kushiroph.com)


側頭葉てんかんと宗教の誕生


(blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime)


「脳の中の倫理」(マイケル.S.ガザニガ著、梶山あゆみ訳、紀伊國屋書店)という本を読んでみた。


脳という臓器が、


(1) 辻褄を合わせようとする(左脳の「解釈装置」で辻褄の合う物語を作る)臓器であり、

(2) 記憶も書き替えられるし、
(3) 不都合なことは忘れる臓器


だ、という研究の紹介だ。


著者自身が、特に、左右の脳を分離した状態の研究の大家であり、左脳の「解釈装置」に詳しいので、この本の後半の説明は面白い。犯罪の目撃証言がいかにあやふやなものかがよく分かるし、自分の記憶も簡単に信用してはいけないということもまた分かる。


「信じたがる脳」と題された第9章では、宗教的な体験と側頭葉てんかんの関連性

についての面白い仮説があった。


側頭葉てんかん は、てんかんの一種だが、意識の喪失や痙攣を伴わない。


患者は発作が起きると、 聴覚、視覚、嗅覚、触覚に異常を覚え、 しばらく茫然自失状態となったり、 口をぺちゃくちゃ動かすような症状が現れたりする。


側頭葉てんかんの患者は、発作が起きていない状況でも、ゲシュヴィント症候群と称せられる特色を持つとされこれは、


1. 過剰書字(たくさん文章を書かずにいられない).......作家、音楽家
2. 過剰な宗教性・道徳性......宗教家、心理学者
3. 攻撃性..........政治家、スポーツ
4. 粘着性..........学者
5. 性に対する極端な態度(非常に強まるか、弱まるか).....英雄


を示すという。典型的には画家のゴッホがそうだ。


ゴッホ以外にも側頭葉てんかんと考えられている有名人は、


ドストエフスキー、ルイス・キャロル、
アイザック・ニュートン、ギュスターブ・フローベール


などの天才、さらには、


パウロ、ムハンマド、
モーセ、仏陀、ジャンヌ・ダルク


などの宗教関係者が伝記から てんかん発作を経験していると思われるという。


側頭葉は強烈な宗教体験を知覚するときや、幻聴が聞こえるときに活動するとされており、弱い磁場を発するヘルメットで、側頭葉を刺激して、側頭葉てんかん発作のような明確な宗教体験をした(カナダのローレンシアン大学のマイケル・パーシンガーの研究)という研究もある。かつての、オウム真理教のヘッドギアも似たような効果のものだったのだろうか。


ガザニガの仮説は、大まかにいえば、


教祖の側頭葉てんかん発作ないしはそれに近い脳活動が宗教体験のもと になって、これが


左脳の解釈装置で現実と(ないしは物語と)一緒に解釈され、


ゲシュヴィント症候群の特徴を持った教祖が他人に影響を与える


ことによって、これが


現実生活に合ったものであった場合に、その宗教が大きくなっている のではないか、というようなストーリーだ。

側頭葉てんかん


(detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa)


現在の脳科学では側頭葉癲癇患者が発作時に神秘体験をするといわれていますし、かなりの宗教的聖人とされている人が側頭葉癲癇であったろうとされています。


確かユングも側頭葉癲癇が疑われてるはずです。


側頭葉電気刺激で正常者でも神秘体験が再現性があるので、一定の脳への刺激で(激しい宗教的修行や臨死体験などの脳の低酸素状態で出現します)人間に内在してる宗教感覚が体感できる能力は遺伝子的に組み込まれてるのは明らかなんです。


彼はそれを癲癇患者なりに直感で人類共通にある宗教感覚と思ったんでしょう。


太古の昔から人類の進化には宗教とは切っても切れない関係があります。


氷河期などの環境の激変を乗り越え、飢餓や捕食者との戦いの連続の危機的な状況で集団で狩猟採取生活をし、子供を育て、農耕文化へと発展する進化の過程で集団をまとめるのは強いリーダーとシャーマニズムであると思われます。


自然を畏怖し死者を敬っていたのはかなり太古のネアンデルタール人でさえ遺跡に痕跡があるのです。


それこそが彼の言う文化や地域関係なく人類の共通の集団感覚なんでしょう。


あなたの思考する脳は人類200万年の進化の結晶であり、行動・思考はあなた個人の独創的なものでなくDNAに組み込まれた一定のパターンの中で選択してるはずです。


東京女子医大脳神経センター 脳神経外科
(soufusha.co.jp/hori/)


平沢研一、林 基弘、山根文孝、堀 智勝


日本全国において てんかん患者は120万人に達し、うち難治性は成人例で25%、小児例で13%、全体で17% (20万人)である。


これらの中で、側頭葉てんかん は、手術治療の最もよい適応の一つと考えられている。以下に側頭葉てんかんを概説し、我々の取り組みについて述べる。


発作: まず、


1. 上腹部のこみ上げるような不快感、

2. 異次元にいるような感じ、

3. ものが大きく見えたり、小さく見えたりする、

4. 恐怖感やいやな臭い、

5. 既視感


などの前兆から始まり、


6. 意識が混濁


する。


この際、


7. 動作を停止し、虚空を凝視する


ことが多い。さらに典型的には


8. 舌なめずりや、

9. 手でものをいじる、

10. 部屋の中を歩き回る


、といったいろいろなタイプの自動症がみられる。


一回の発作が1分程度と長いことが多く、また、発作後も意識混濁が数分間続くことが特徴的である。
https://blogs.yahoo.co.jp/smkss434/3285722.html

宗教とは何か(1)宗教とは宗教でないものではない
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150331/1427727600

 「宗教とは何か」ということについて、少しずつ考えてみようと思う。


 「宗教」とは何なのか。われわれは、たしかに何かを宗教と呼んでいる。しかし、「とは何か」ということになると、話は簡単ではない。

 これは、学問的に定義するのも難しければ、一般的な言葉で答えるのも難しいであろう。多くの場合、宗教とは何かと問われたら、「たとえば、キリスト教とか仏教とか」と個別の宗教を挙げるのではないかと思われる。あるいはそれから共通点を探そうとする。

 しかし、あらゆる「宗教」に共通のものは存在するのだろうか。われわれは、それが何であるとき、それがどのようであるとき、あるものを宗教と呼ぶのか。そのことは明らかに自明ではない。宗教の定義は、宗教学者の数だけあると言われている。


 上にあげたような、個別の宗教の名前を列挙することで「宗教」なるものを見出そうとする作法は、結局のところ「宗教なるものは存在しない」という態度を表していると言える。つまり、存在するのは個別の宗教だけであり、それらの上位概念たる「宗教」は、名称だけが存在するとみる。

 あるいは、これと対立するものとしてあえて挙げるなら、個別の宗教を超えた「宗教なるもの」が確かに存在するとみる立場もあるだろう。つまり、先に「宗教なるもの」があり、個別の宗教は全てその一つの表れのとみる。どちらをとるかは議論する価値があるだろう。

 一方で、この二つは「個別の宗教は複数ある」という認識は共有しているが、それすらもない場合もある。つまり、ある個別の宗教こそが普遍的実在だとみなす場合である。これは「原理主義」と呼ばれるが、こうなった時、他の宗教に対する非寛容が生じる。宗教は場合によっては、人間生活のあらゆる側面を規定するからである。

 宗教が個人の内面の問題だとされている場合は、人間生活の「それ以外」の領域は宗教からは自由である。しかし、宗教によっては、教義的に、「それ以外」の領域が存在しないものもある。たとえば国家の法律や社会の慣習が、宗教の教義と一致している場合である。そこでは、実践の領域も宗教の制限下にある。そのような場合、内部での連帯は強くなるが、異質なものへの排斥の念は強くなる。「他のもの」が入り込む隙間がないからである。

 しかし、他の宗教に対してどういう態度をとるのか、とってよいのか、とるべきなのかも宗教によっていろいろある。そして、それが教義上明らかにされている場合とされていない場合、あるいは教義にはなくてもコミュニティ内では暗黙的に決まっている場合がある。こうした複雑な実感のからみあいが個別の宗教を成立させている。


 もっとも、何かが「宗教である」ことが、われわれにはなぜかわかるとは言えるだろう。それを言葉にするのが難しくとも、われわれには、あるものが「宗教」あるいは「宗教的」であるのかないのかの判断はできている。そこには何か基準があるはずである。


 宗教とよく対立するのは「科学」である。科学者の多くは、宗教を過去のものとする。宗教は確かに、たとえば連帯を成り立たせ、想像の力を育て、倫理観を培ってきたと、「歴史的に」宗教に意義があったことは認める。しかし、理性を十分に使えるようになった人類には、もはや宗教は必要ないというのがそこでの考えである。このような発想は、本人が明示的に主張している場合と、暗黙の前提としている場合がある。

 こうした主張に対して、宗教の側からは、たとえば科学も一つの宗教であり、あらゆるイデオロギーも宗教であるとする反論がみられることがある。確かに、あらゆる体系を宗教とみなせば、それは宗教に見えるだろう。もっともそれは、メタファーの持つ性質による。メタファーとは、Aというものを理解するために、AをBであるととらえることによって、AのもつB的側面だけを強調するものだからである(ジョージ・レイコフ/マーク・ジョンソン『レトリックと人生』参照)。

 しかし、ここで重要なのは、それが便宜的な理解ための一つの方法であるということである。AをBであるととらえることが可能でも、AをBであるととらえること「によって」AがBであることを保証するわけではない。たとえば科学を宗教ととらえたところで、科学が宗教であることを証明するわけではない。

 それは、たとえば人間をサルであるととらえたところで、人間がサルであることを証明しているわけではないのと同じである。人間をサルであるととらえると、確かに人間のもつサル的側面が強調される。しかし、それは人間がサルであることの証明ではない。われわれは、人間をふつう人間だと思っており、サルだとは思っていないし、「違い」の方に注目しても、同じくらい見出されるからである。

 つまり、科学を宗教であるととらえるのは自由だが、そう考えたところで、われわれが科学を「科学」と呼び、「科学教」と呼んでいないのはなぜなのかという問題が生じる。「宗教とは何か」という問いに答える糸口は、一つはこのあたりにあるのではないかと思われる。

 もっとも、「科学も一つの宗教である」という宗教の側からの反論が、単に宗教の自己保身のための主張だとする判断は早計である。宗教の側と科学の側では、「宗教とは何か」ということに対する根本的な実感が異なるかもしれないからである。実際には、追求すべきなのはそうした対立の一つ上の視点からの理解である。


 いずれにしても、われわれが「あるものが宗教である」ことを判断していると考えられること、そして、あるものが「宗教ではない」ことも同様に判断していると考えられることから、「宗教とは何か」を問うにあたっては「宗教とは何でないか」という問いも掲げておくと、求める答えが得られる可能性は高くなるであろう。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150331/1427727600


宗教とは何か(2)少なくとも宗教は「信じる」ものである
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150401/1427884200


 前回、宗教と科学の関係について少しだけ触れたが、これについて「宗教とは信じるものであり、科学とは認めるもの」ではないかというコメントをいただいた。一般的には根強い考え方だが、今回はこれについて考えてみたい。


 「宗教とは信じるものであり、科学とは認めるものである」を解釈すると、ここで言われていることは、それとかかわるに際しての「態度」の区別であろう。つまり、宗教とは信じるという態度とともにあり、科学とは認めるという態度とともにある。このように考えれば、たしかに納得する人はたくさんいるだろう。日常的な言葉での表現としてはきわめて簡潔である。


 もっとも、ここで分析的な態度をとれば、ただちに「信じることと認めることの違いは何か」という問いが生じる。あるいは、「違いは何か」以前の問題として、信じることと認めることは別のことであるのかという問いもあるだろう。後者から考えてみることにする。


 単純に考えれば、言葉が違うのだから、違うものだと言えそうである。しかし、そのことは必ずしも自明ではない。なぜなら、「信じる」と「認める」という言葉を使い分けているのは、単に日本語という言語体系における習慣かもしれないからである。それが認知的なものと対応しているかは、必ずしも定かではない。

 とは言え、ここでは「違うものである」という態度をとりたい。私の実感では、同じものについて、「信じる」という時と「認める」という時では、思い描いているものが違うからである。これは、あくまでも私自身の実感に根差した判断であるが、多くの人は同意されるところではないかと思う。


 もっとも、信じることと認めることが別のことであり、それらに違いがあるとしても、それが宗教と科学の違いを説明するわけではない。なぜなら、宗教的な主張であっても納得すればわれわれは認めることがあるし、また科学的な主張でもたとえば「それは科学である」というお墨付きだけで信じている場合もあるからである。


 もっとも、宗教が基本的に「信じるもの」であるのは確かであろう。以下、特定の宗教を「信じる」ことについて少し考えておきたい。


 ちなみに、ここでおもしろいのは、ふつう、信じるのは個別の宗教のみであり、「宗教なるもの」を「信じる」人はいないということである。「○○教を信じる」とは言えても、「宗教を信じる」という言い方にはどこか「頭痛が痛い」と同じようなものを感じるのは、おそらく「宗教とは信じるものである」という前提がそこにあるからであろう。「私は宗教を信じる」と言う時、多くの場合の返答は「どの宗教?」であり、それなら「宗教なるものを信じる」ことは可能ではないと考えられているか、少なくとも一般的ではないと考えられる。


 では、特定の宗教を信じるようになるそれぞれのケースについて考えてみる。


 一つは、いつの間にか信じている場合である。このケースでは、子どものころから、あるいは社会にとりこまれる過程で、ある宗教を信じているのが当然だという認識を受け入れざるをえなかったというものが多いであろう(別のケースには、過去を否定する形で特定の宗教を信じ始める場合、たとえばある種の「洗脳」があった場合などがある)。

 もっとも、そうした事情で言わば「はじめから」特定の宗教を信じている場合でも、ある機会にその宗教を離れるケースは存在する。反対に、「その宗教を離れる」という選択肢を知る機会そのものがない場合もある。ドーキンスが『神は妄想である―宗教との決別』の冒頭で描いている「私は、そんなことができるとは知らなかった」である。こうした場合、その宗教の教義によっては、危険なものを生み出す可能性がある。そこでは、場合によっては不可避的に他者を排斥しなければならないからである。


 次に、自らの判断で特定の宗教を信じ始める場合である。そこでは、もともと宗教を信じていなかった、あるいは別の宗教を信じていたが、自分の意思と判断で特定の宗教に入信する。たとえば、自分の実感と最も合致する考えを持っている宗教を選ぶ場合もあるだろう。

 しかし、新たに入信する場合の多くは、比較検討したうえで選ぶというよりも、ある一つの宗教との強烈な「出会い」体験に根差している場合が多いと言える。それは、「どれかの宗教にかならず入信していなければならない」という制約でもない限り、わざわざいくつかの宗教を比較検討してどれかを選ぼうという動機が得られることがまずないからでもある。特定の宗教を信じることを、たとえば国家に強いられる場合は、そこでの主張は「この宗教を信じよ」であり、「どれでもいいからどれか一つを信じよ」ではない。

 「出会い」体験に根差している場合、どの宗教を選ぶかというのはつまり、こちら側から選ぶというよりも、「宗教の方からやってくる」場合が多い。そこでは、実はその人の内面ではすでにその宗教に親和的な、あるいはその宗教のものそのものである認知体系ができあがっている。なぜなら、知らない概念に名前はつけられないからである。そこでは、名前がついていることが存在を保証するのであり、「求めていたものが、確かにあった」ことに人は感動する。


 ここで、「信じる」というものはあくまでも内面的なものであると考えておきたい。われわれは、ある宗教を内面的に信じている場合と、ある宗教にかかわることを外面的に「実践している」場合がある。もっとも、「実践する」というとすでにある何らかの内面に照らして何かを実行に移すというニュアンスがあるから、ここでは単に「行う」と言った方がよいかもしれない。

 外面的という場合、たとえばその宗教の認知体系をもっているかどうかとは関係なく、その宗教と関係のある儀式なり行事に参加することを指す。そのような場合をわれわれはふつう「信じている」とは呼ばない。

 典型的な例は、日本で多くの人が仏教や神道、あるいはその他の宗教に関わる物事に接していながら、多くの人が「私は無宗教である」と言うことである。つまり宗教は、内面的生活がないところでは、文化や社会の一部となる。したがって、特定の宗教を「信じている」状態にあるには、特定の内面状態を持っている必要があると考えられる。

 その意味で言えば、「自分の意思と判断で入信する」場合も、多くは内面的にはすでに「信じて」おり、入信のための何らかの手続きを行うのは、あくまでも公的に、つまり外面的に「信じているとみなされる」ためであると言える。


 では、ある宗教を信じている時の「内面」はどのようなものであるのか。

 次回はそれについて考えてみたい。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150401/1427884200


宗教とは何か(3)宗教を知るには、心から信じるしかない
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150402/1427976000

 前回、「ある宗教を信じている時の内面はどのようなものであるのか」という問いを残した。今回はそれについて考えることにする。


 ある宗教を信じている時の実感がどのようなものであるかは、外からの理解は難しいであろう。そこでは、本人に話をきくのがひとまずの方法ではないかと思う。

 たとえば、「神がいるから信じるのではなく、信じるから神がいる」という主張がある。これは特に唯一神の存在を前提とする宗教を信じる人の主張であり、そうした人の実感を伝えるものであると思う。


 言いかえればこれは、認識についての問題であろう。つまり、「神がいるから信じる」という場合、神をどのように認識するのかという問題がある。

 それが、五感で感じられるものの場合は、他者との共有は容易であろう。「これだ」と示せばよい。しかし、多くの場合、神に限らず宗教的なものは五感では感じられないと言える。別の宗教を信じている人どうしでは時に、文字通り話が通じないからである。

 もっとも、人間は五感で感じられる世界にまずは生きているのであり、たとえば見たり触ったりできるものが、「宗教的なもの」として登場する場合もある。しかし、何らかの道具を使う場合も、それはあくまでも「向こう側」に到達するための手段であると言える。宗教における「リアル」は、精神的な領域にしか現れないのである。そのことが、他者からの理解を難しくする。


 言いかえれば、「信じていない人に信じさせることはできない」と言えるであろう。「信じるから神がいる」とは、「信じている」という状態になることによって、「神が認識できるようになる」ことを指す。そこではやはり、信じることが先なのである。それなら、信じるという行為によって宗教が生まれたのだから、宗教が「信じる」ものであるのは当然かもしれない。

 そこでは、あくまでも信じた結果として「神がいる」のである。しかし、いったん神を信じれば、あらゆる物事が、神が存在する証拠に見えてくる。神を信じていなければ、「これが証拠だ」とみせられても、神は見えないのである。なぜなら、その人の内面にはまだ「神はいない」からである。


 布教を行う場合に「まず、問答無用で神を信じてください」という態度になりがちなのは、裏から言えばつまり、それしか入り口がないからであろう。もっとも、ここにあげたようなパターンは、個人の内面を重視する宗教におけるものである。特に一神教の発想であろう。たとえばキリスト教である。

 キリスト教では、「神」が「イエスを救世主として遣わした」と心から信じれば、それだけでキリスト教徒になる。洗礼その他の儀式は、あくまでも他者からキリスト教徒であると「みなされる」入り口である。


 逆のパターンは、内面に信仰がなくても、外面的な行いに参加しているうちにいつしか内面も変化してゆくことである。そこでは、教義を理解している必要はない。時には、教義がわからなくても、実践してさえいれば「救われる」からである。これは、たとえば中世のカトリックにみられる。宗教においては、教義の理解と実践は別なのである。


 逆に言えば、教義を理解するだけでは、ある宗教を知ったことにはならないということになる。なぜなら、信仰という内面的実践を持っていない限りは、実感が異なるだろうからである。

 しかし、内面がいったんある宗教の認知体系になってしまえば、それ以外はみえなくなると考えられる。二つ以上の宗教を同時に信じている人がいないのは、そのためであろう。ある宗教を知るには、その宗教を「心から信じる」しかないのである。いくつもの宗教を「同時に」心から信じることは、構造的にできないのであろう。宗教理解が難しいのは、この点にある。


 前回「科学」と対比した際に、科学の側と宗教の側では「宗教とは何か」についての理解が根本的に異なるのではないかとしたが、それは確からしいと思われる。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150402/1427976000


「神秘体験」とは何か(1)サードマン現象
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150408/1428501600


 「宗教」について考えることの延長として、親和性が高いと思われる「神秘体験」について考えてみたい。


 いわゆる「神秘体験」を定義するのは難しいが、

(1)日常的に起こるものではないこと、
(2)多くの人にとって不可解な現象であること、

くらいを確認しておけばとりあえずは問題ないであろう。

 一般的によく言われるのは「科学では説明がつかない」ということだが、これは話が逆で、実際には神秘体験と呼ばれる多くの現象は科学ではけっこう説明がついている。つまり、どちらかと言えば「科学で説明できない」のではなく「日常的な実感で説明がつかない」もので、科学で説明がつかないと「思われている」のが神秘体験なのである(要するに、他のあらゆる領域でもそうであるように、一般的な実感は専門的な説明とはかけ離れていることが多いのである)。


 「サードマン現象」というものがある。一言で言えば、とくに非日常的な場面において、何らかの危機的状況に陥った時、そこにいないはずの「誰か」(サードマン=第三の人)が現れて助けてくれるというものである。実例については新潮文庫の

『サードマン: 奇跡の生還へ導く人』
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%B3-%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%81%AE%E7%94%9F%E9%82%84%E3%81%B8%E5%B0%8E%E3%81%8F%E4%BA%BA-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC/dp/4102184910

にたくさんある。

 たとえば雪山で遭難したとき、誰かの励ます声が聞こえる。あるいは正しい道を教えてくれる。共通するのは、自分ではない「誰か」の存在を感じることで、生還した人は決まって「誰か」に「助けられた」と言う。


 これは実際には幻覚と呼ばれるものの一種であるが、本人にとっては強烈な体験であるために、とても自分で起こしているとは信じないことが多い。しかし、実際は自分の脳が起こしている。人間の心に起こることは、最終的にはすべて脳が起こしているのである(脳と心は、同じ一つの存在だからである)。

 たとえばわかりやすい例は、夜道を一人で歩いている時に誰もいないのに気配を感じるというものである。あるいは幽霊が見えたとか自分の部屋に誰かいたとかでもよい。いずれも、自分がそう思ったことがリアルに「見えてしまう」。これは、前回あげた「信じるから神がいる」のメカニズムに通ずる。

 実は人の脳は、外部刺激、つまり感覚器官からの入力が単調になると、スクリーンに映画を映すかのように外部に内面状態を映すようになる。それは、脳にとっての整合性を保つためである。実際にはこれは四六時中やっているのだが、環境が単調になるとその傾向が明白に強まる。

 たとえば夜道なら、ふつうは真っ暗、つまり視覚的変化に乏しく、周囲は静まり返っているから、聴覚的にも変化に乏しい。そこでは、小さな刺激にも過敏に反応して、「何か」を見出し、「意味」を作り出してしまう。わざわざ木を人と見たり、風の音を人の声と聞いたりするのである。これがひどくなるとサードマンも現れる。

 もちろん、サードマン現象が起こる要因は一つではない。というより、「誰か」の存在を感じたという部分が共通しているだけであり、実際にはいくつかの異なる現象がまとめてサードマン現象と呼ばれていると言えるだろう。しかし、このように要素を追ってみると説明は可能である。

 そもそも、人間の脳は生存のために情報処理を行うべく動いているのであり、非日常的な状況になればなるほど、非日常的な体験をしやすくなる。たとえば雪山の例では、低体温、低酸素、孤独感といったストレスも認識に大きく影響を与えている。サードマン現象では、幻聴とはとても思えないようなリアルな呼びかけを聴いたりもするが、人間の認識が常に「外部刺激」とそれによって引き出される「記憶」の「統合」により生じていることを考えれば、それとて不可解なものではない。


 上のような例は、状況次第で誰にでも起こるものである。宗教と関連付けて言えば、「誰か」をたとえば「神」だと認識してしまえば、信仰心が篤くなることは容易に想像される。

「宗教とは何か(2)少なくとも宗教は「信じる」ものである」
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150401/1427884200

で「出会い体験」について書いたが、宗教と神秘体験の親和性が高いのはこのようなことからも説明可能だろう。逆に言えばそれは人間の認知構造に根差しているために、宗教という体系性を持ったものとセットで認識されると、なかなか離れがたいものになるのである。


 この「極限状態」の軽いバージョンが、もろもろの宗教的な「場」であろう。「場」には物理的な「場所」と、特定の「機会」を両方含むが、前者ならいわゆる「聖地」や教会、聖堂、寺院、祭壇等、後者は儀式・儀礼である。

 こうした場では、日常とは異なる体感を引き起こす要素、とくに視覚的、聴覚的にうったえかけるものが多い。あるいは大人数で歌を歌う時の肉体的同調、お経のように単調で一定周波数の音を聞く、炎を見つめるなど、いずれにしても環境的に非日常的な外部刺激がつくられている。だからこそ、そこでは神や仏も感じられるのである。


 さて、神秘体験については、上に挙げた状況的に起こりやすい場合のほか、先天的、あるいは後天的な体質により起こりやすい場合、そして自ら起こす場合があるであろうが、それらについては次回以降にふれることにする。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150408/1428501600


「神秘体験」とは何か(2)神秘体験が起きやすい体質
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150409/1428584400


 「宗教」について考えることの一環として「神秘体験」を取り上げているが、前回は「状況的に起こりやすい」場合に注目してみた。今回は、「先天的、あるいは後天的に体験しやすい体質を持っている場合」について考えてみたい。先天的という場合は遺伝的特質によるもの、後天的という場合は怪我などによる損傷によるものだが、いずれにしても肉体的、身体的ということである。


 「幻覚」を頻繁に体験する場合は、現代社会では何らかの病気と診断されていることが多い(幻覚そのものが病気なのではなく、症状の一つとして幻覚が起こる)。しかし、何が病気かはあくまでもそれぞれの時代にそれぞれの場所で文化的に定義されるものである。われわれは常に、自らを基準にして物事を測るからである。


 たとえば、ジュリアン・ジェインズは、文献からの分析で、四千年ほど前までの人々はみな現代でいう「統合失調症」の状態にあったのではないかと推測している

(『神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡』)
https://www.amazon.co.jp/%E7%A5%9E%E3%80%85%E3%81%AE%E6%B2%88%E9%BB%99%E2%80%95%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%81%AE%E8%AA%95%E7%94%9F%E3%81%A8%E6%96%87%E6%98%8E%E3%81%AE%E8%88%88%E4%BA%A1-%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BA/dp/4314009780


そこでは、「病気」という概念はおそらくなく、今でいう「幻覚」は日常体験だったと考えられる。これは、古代人の信仰心の篤さと関係があるかもしれない。古代では、およそ信仰のないところに歴史は生まれていない。

 あるいは、統合失調症は精神障害であるが、より物理レベルに近いところで言えば、側頭葉てんかんがある。側頭葉はもともと宗教的体験と関係が深い領域であるとされるが、たとえばよくあげられるのはサウロの例である(サウロはパウロの改宗前の名前である)。

 記述によれば、サウロはダマスコへ向かう旅路で突然強い光を受けて倒れ、目が見えなくなった。その時、「なぜわたしを迫害するのか」というイエスの声を聞いたという。側頭葉てんかんでは発作が起きると五感に異常を覚え、幻覚を体験することが多い。もちろん、これだけで断定できるわけではないが、その他の記述ともあわせてみれば、サウロが側頭葉てんかんだった可能性は高いとされている。

 このように、古来より宗教的体験はその記述を追ってみると病気の症状である場合が多い。マイケル・ガザニガによれば、モーセやブッダ、ムハンマドについても側頭葉てんかんが疑われるという

(『脳のなかの倫理―脳倫理学序説』)
https://www.amazon.co.jp/%E8%84%B3%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%AE%E5%80%AB%E7%90%86%E2%80%95%E8%84%B3%E5%80%AB%E7%90%86%E5%AD%A6%E5%BA%8F%E8%AA%AC-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BBS-%E3%82%AC%E3%82%B6%E3%83%8B%E3%82%AC/dp/4314009993


このように考えれば、ある時代までは、ある種の病気を持つ人は「異常」とレッテルを貼られるどころか、尊敬される対象だったのである。各地にみられるシャーマンも何らかの特異な体質を持っていることが多い(あるいは、幻覚作用のある植物を使うことも多いが)。


 神秘体験を得てそれが宗教と結びつく場合、特定の宗教の敬虔な信者となる場合と、本人が新たな宗教の教祖になる場合、あるいはサウロのように伝道者となる場合がある。いずれにしてもここで重要なのは、本人が、それが宗教的経験であると本気で信じているということである。実際には自分の脳によるものであるが、そうした知識がなければ宗教的体験であると解釈するのも無理はない。

 一般に、いかなる話であれ第三者が語るよりも本人が語る方が説得力が増すのは、身体的に空間を共有していると体感が伝播するからであるが、ここでは、本人が本当に強烈な体験をした経験を臨場感をもって思い出しながら語ることで、時にその体感とともに信念体系をも伝播させる。こうして本人が知らないうちに教祖なり伝道者なり、敬虔な信者となるのである。


 このように、宗教的体験が人間の認知構造に根差していると考えれば、人間は誰もが宗教的体験を覚える可能性があることになり、常に一定程度の宗教家や信者がいることは理解される。特定の宗教を知る者にはその宗教のリアリティが高まるであろうし、宗教を知らなければむしろ、そのような体験をすることで人間は宗教を作り出したと言えるのかもしれない。

 その意味では、人間にとって「宗教」とは、信じる方が普通であるようなものかもしれないだろう。つまり、どちらかと言えば、「信じる」ことを選択するのではなく、「信じない」ことを選択するのである。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150409/1428584400


「神秘体験」とは何か(3)自ら起こす場合
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150415/1429095600


 宗教を考える延長上で「神秘体験」に注目しているが、前回と前々回ではそれぞれ「状況的に起こりやすい場合」と「体質として起こりやすい場合」をとりあげた。今回は、「自ら起こす」場合について考えてみたい。少しあやしくなってきた。


 宗教において神秘体験を自ら起こすというと、いわゆる「修行」というものがかかわってくるであろう。「修行」というともっぱら東洋的な語感であるが、ここでは何にせよ、「何らかの形で身体にはたらきかけることで、心理状態あるいは脳内状態を自発的に変化させること」を指すことにする。つまり、心と身体が一つであることを利用している。

 宗教的行為のほとんどは、もともとはその意味での修行である。これは、伝統宗教でも民族宗教でも、新興宗教でもかわりはない。その本来的な意味からずれて表面的なところだけが残ったとき、それは文化に取り込まれるのだとも言えるであろう。そもそも各宗教にある聖地の巡礼にしても、もともとは祈ったり拝んだりすることが目的というよりも、そこに行くまでの行程が修行であった。修行はすべて、特定の精神状態に行きつくための一連の手段であり、最後のところだけをやっても意味がないのである。


 修行は、必ずしも苦行ではないと言われる。しかし、苦しいかどうかは本人の感覚によるだろう。外から見てどんなに苦しそうでも、本人の中では至福体験であるかもしれないから、これを区別することにあまり意味はないと思われる。苦行でも行きすぎると死んでしまうであろうから(それだから死んでしまう人もいる)、いずれにしてもどこかの段階でいわゆる脳内麻薬が出ていることは間違いないと考えられる。たとえばエンドルフィンであればいわゆる「ランナーズハイ」と同じメカニズムである。身体に負荷がかかりすぎると、脳の方が「もういいでしょう」と言ってくる。

 あるいは運動を促すドーパミンや、危機状態において「fight or flight」(闘争か逃走か)の判断を迫るノルアドレナリンも、出すぎると「行き過ぎ」を止めて精神状態を安定させるために相応のセロトニンが出る。セロトニンが大量に出ているときはいわば「落ち着いて」気分がよくなるから、思い切り身体を使ったり頭を使ったり、危ない状態になればなるほど、相対的にその後の「心の平穏」も強くなるのである(自傷行為のメカニズムもこれである)。これが修行や至福体験と関係が深いことは容易に想像される。


 もっとも、宗教ではそうした心と身体のメカニズムについて明示されない場合が多い。というか、それを明らかにしていたら宗教にならない。多くは、ただ教義に則って何事かを行っていれば、いつしか自然に特定の状態が生じる。そこで生じるのはあくまでも「体感」であり、その意味付けを行うのは本人である。したがって、人間の性質として自然に起こると本人が知らなければ、何らかの超越的なものを感じるほかなくなる。そこでは言わば、宗教は頭よりも先に身体を取り込むのである。


 その意味では、布教においては「とりあえず信じてもらう」のとは別に、「とりあえずやってみてもらう」というのがあり、その前提として「とりあえずふれておいてもらう」というのがあるのであろう。修行以前に環境として慣れ親しんでいること、つまり特定の宗教にかかわる何かが身の回りにあることは、動機づけとして重要な意味をもつと考えられる。つまり、文化の中からも布教するのである。そうして外堀を埋める。

 たとえばヨーロッパ文化におけるキリスト教を考えてみると、教会建築、聖歌、パンとぶどう酒、あるいはクラシック音楽は神の世界を表現するためにはじまったものであるし、絵画も当初はもっぱら宗教画である。さらには「科学」でさえも、当初の科学者たちは「神が創ったこの世界の素晴らしさを知るために」研究している場合が少なくない。こんな環境にいたら、無縁でいる方が無理があるだろう。

 キリスト教については、布教の過程でヨーロッパがキリスト教化すると同時にキリスト教がヨーロッパ化したと言われるくらいだから、文化と一体になることもまた宗教の宿命なのであろう。一般に宗教は、伝播した先ではもとのそれとは似ても似つかないものに変形する。これはキリスト教でも仏教でも同じである。そうしないと成立しないのであろう。

 逆に言えば、構造的に変形できない宗教は広められる範囲に限界がある。歴史的にイスラム教が日本に入ってこなかったのはそのためだという人もある。キリスト教がこれほど拡大できたのは、おそらく信仰の第一義を内面生活にのみ置くからである。そこでは、頭の中で信じてさえいれば、外面的に何をやっているかは言わば関係がない。「隠れクリスチャン」はクリスチャンだからこそ可能なのである。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150415/1429095600

シャーマンの病

 イタコの入魂儀礼も時代と場所によって多様であるが、いずれにしても神懸かりになる為に大変な苦行をする。寒い冬の水垢離は冷気に耐えかねて逆に身体に熱を発生させる。下半身に発生した熱が背骨を通って頭まで達成して変化が生じるのである。蛇や龍はこの熱エネルギーの象徴である。不動明王が右手にもつ、倶利伽藍(くりから)の剣に蛇が巻きついているのは、このことを表しているように思える。正常な意識では耐えられないので思考から切り離すため祝詞や祭文といったマントラを延々と唱え続ける。イタコは変成意識状態の中で神や仏と出会うのである。

 右耳の上にある大脳の右側頭葉は魂の座と呼ばれている。自己と意識の接点があり、右側頭葉を刺激するとテレパシー、光のヴィジョン、音の幻聴、人格の変容、体外離脱体験が起きることが解っている。この領域に脳の損傷がおきると魂の抜けた自動機械の状態になり、さながら生きる屍のようになる。


イタコの入魂儀礼は堪え難い疲労と緊張によるストレスが引き金になり大脳の右側頭葉の回路にスイッチが入るのだ。儀礼はスイッチが入るまで続く。

そうして右脳の中から声が聞こえるようになって、はじめてイタコが誕生するのだ。

イタコ系は人為的だがカミサマ系の教祖達は人生の中で極端な不幸、災難、困難を経験して発狂寸前まで追い込まれる。病気や苦悩の頂点でカミサマと出会うのである。

日常を超えたこのような体験はシャーマンの病と呼ばれる。


意識の成長・進化


 体験を否定して自我の崩壊、分裂が起こることもある。自我がある程度発達していないと恐怖のあまり退行してしまうのだ。閉じこもってそこから出て来ようとしなくなる。退行してしまうと、自我を越えることも社会にも適応できない状態に置かれてしまう。

 体験が肥大化すると、自分は凄い人間なんだとうぬぼれてしまう。教祖が信徒に攻撃的になったり人に対して抑圧的、支配的になってしまうのは抑圧された無意識のエネルギーに巻き込まれてしまっているからである。カルトや新興宗教の教祖にこのようなタイプがいるので注意が必要だ。

 私たちは自分の思考や感情を波動として周囲に放射しているので自我の境界が薄くなった人は気をつけなくてはいけない。霊能や特殊な能力をえて人に認めてもらいたいというのは自己評価欲求が満たされていない段階なので、問題を生じやすいのである。

 不思議なヴィジョンを見たり、異常な肉体の感覚を経験したり、このような普通では考えられない体験を大いなる自己に統合できれば意識の成長・進化がおこる可能性がある。

 それには抑圧されたエネルギーを解放し、体験を否定も肯定もせずただあるがままに見てゆく観察的な自我を育てることが必要だ。
http://homepage.mac.com/iihatobu/work/itako.html#anchor11


「神の存在」という幻想(1)
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/09/26/100035


ラマチャンドラン,ブレイクスリー『脳のなかの幽霊』
https://www.amazon.co.jp/%E8%84%B3%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%AE%E5%B9%BD%E9%9C%8A-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%EF%BC%B6%E3%83%BB%EF%BC%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%B3/dp/4042982115


ラマチャンドランは、局所発作(てんかんの発作)が大脳辺縁系に起こると、次のような症状になるという。


患者は、強い恍惚感から深い絶望、破滅のときが迫っているという気持ち、はては極度の怒りや恐怖まで、「感情がもえさかる」という。女性はときどき発作の最中にオーガズムを感じることがある。理由ははっきりしないが男性にはない。しかしなかでも一番注目に値するのは、神聖な存在を感じたり、神と直接コミュニケーションしたと感じるなど、感動的な霊的体験をする患者たちだ。周囲のあらゆるものが宇宙的な意味に満たされていると患者は言う。「私はようやく、すべてを理解しました。このときをずっと待っていたんです。不意にすべてがのみこめました」。「ついに私は宇宙の真髄を見抜きました」。

皮肉なことだが私は、この悟ったという意識、真実がついに啓示されたという絶対的な確信は、情動に関与する辺縁系からくるはずで、思考をつかさどる合理的な脳領域――真実と偽物を識別する能力をおおいに誇っている領域――からくるはずがないと理解している。

大脳辺縁系を理解しておこう。

http://www.cis.twcu.ac.jp/~asakawa/BrainScience2008/Pictures/Pinel002.jpg


辺縁系には、海馬・扁桃体・中隔・視床前核・乳頭体・帯状回などが含まれる。脳弓は長い神経線維束で、海馬と乳頭体をつなぐ。辺縁系は感覚や運動に直接かかわるのではなく、事象から抽出された情報や事象の記憶、事象に関連する感情などを扱う、中核的な処理システムを構成している。


http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/d0/c319628432589f964219719493388cf9.jpg


辺縁系はすべての感覚系(視覚・触覚・聴覚・味覚・嗅覚)から入力を受ける。辺縁系の出力は、主として情動の体験と表出に向けて調整される。情動体験は前頭葉との相互結合によって媒介されており、内面の感情の豊かさの多くは、恐らくこれらの相互作用によっていると思われる。これらの感情を外界に向かって表出するには、視床下部と呼ばれる、小さな核が密に集まった部位の関与が必要になる。

もう一つ、てんかん(癲癇)についても理解しておこう。


てんかんは、突然意識を失って反応がなくなるなどの「てんかん発作」をくりかえし起こす病気ですが、その原因や症状は人により様々で、乳幼児から高齢者までどの年齢層でも発病する可能性があり、患者数も1000人に5人〜8人(日本全体で60万〜100万人)と、誰もがかかる可能性のあるありふれた病気のひとつです。「てんかん発作」は、脳の一部の神経細胞が突然一時的に異常な電気活動(電気発射)を起こすことにより生じますが、脳のどの範囲で電気発射が起こるかにより様々な「発作症状」を示します。しかし症状は基本的に一過性で、てんかん発作終了後は元通りの状態に回復することが特徴です。原因は様々で、脳腫瘍や頭部外傷後遺症などの明らかな原因がある場合は「症候性てんかん」、原因不明の場合は「特発性てんかん」と呼ばれます。(厚労省 http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_epilepsy.html

ラマチャンドランの説明では、


「てんかん」と聞くと、たいていは、ひきつけを起こして倒れる人を思い浮かべるだろう。こうした症状は、大発作と呼ばれる、最もよく知られているタイプのてんかんの特徴である。こうした発作はふつう、脳のどこかでニューロンの小集団が混乱した発火を行い、その活動が野火のように広がって脳全体をのみこんでしまうことによる。しかし発作には「局所的な」発作、すなわち1カ所の狭い範囲にほぼとどまっているものもある。この局所発作が運動皮質で起こると、連続した筋肉の痙攣が生じる(ジャクソンてんかん)。局所発作が大脳辺縁系に起こると、感情の症状がもっとも顕著となる。[以下、冒頭の引用に続く]

以上の記述によれば、辺縁系のどこかに異常な電気活動が起こると、神秘的な体験をするということのようだ。


この患者たちは神の目をまっすぐに見つめるという、類のない特権を発作のたびに享受している。こういう体験が(どんな意味においても)「本物」かそれとも「病的」か、誰が決められるだろう。医師はこういう患者に薬を飲ませて、全脳の神が降臨するのを阻止すべきなのだろうか?

http://wildhopeartgallery.com/wp-content/uploads/2015/04/Karen-Weihs_IMG_4977-1020x1024.jpg


この問いは、意外に重要な問いであるかもしれない。普通の「正常」な人は、このような神秘体験を病気とみなし治療すべきというのではないだろうか。しかしそれは「類のない特権」を否定するという抑圧的行動になる可能性を考慮したものであるかどうか。人類の進化を否定する行為になるかもしれないと考えた結果であるのかどうか。他方、それは後天的な経験の発現(単なる願望)という単純なことであるのかもしれない。
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/09/26/100035


「神の存在」という幻想(2) 神秘体験(宗教)は、精神疾患である?
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/10/26/210000


神秘体験(スピリチュアル/宗教体験)は病気(精神疾患)なのかどうかに関して、ラマチャンドランは、神経科学者として興味深い議論をしている。


大脳辺縁系のなかを神経インパルスの衝撃が大量かつ頻繁に通過すると、ある回路が永久的に「促進」されるか、あるいは大雨の水が丘陵をどっと流れ、新しい小川や溝や水路をつくるように、新しいルートが開かれるのかもしれない。このキンドリングと呼ばれる現象が、患者の内的な感情のあり方を永久的に変化させる――そしてときには豊かにする――のかもしれない。

こうした変化は、一部の神経科医が「側頭葉人格」と呼んでいるものを生み出す。患者は情動が強まり、ささいな出来事に宇宙的な意味を見出す。彼らはユーモアに欠け、ひどく尊大で、毎日の出来事をことこまかに日記に記録しつづける傾向(過書字と呼ばれる特徴)があるとされている。患者たちはときおり私に、神秘的なシンボルや記号でいっぱいの何百頁にもおよぶ書き物をくれる。患者の一部は、理屈っぽくて細かいことにうるさく、自分本位である(もっとも科学者仲間の多くにくらべればまだましだが)。そして哲学的、神学的な問題にとりつかれたように没頭する。

「理屈っぽくて、細かいことにうるさく、自分本位である」ことは、神秘家のみならず、似非科学者(似非評論家)の特徴である。やたら屁理屈をこね、些細などうでもよいことに拘り、自分は間違うはずがないと自信満々に主張する者に接すると、私は一体どうしたものかとおおいに悩む。


https://spiritualmusclehead.files.wordpress.com/2014/09/spiritual-1.jpg


「メルクマニュアル医学百科 家庭版」は、「側頭葉の損傷」について、次のように述べている。


右の側頭葉が損傷を受けると、音や形の記憶が障害される傾向があります。言語が左半球優位である人が左の側頭葉に損傷を受けた場合は、言葉の記憶や言語の理解能力が著しく低下することがあり、これはウェルニッケ失語症(受容性失語)と呼ばれます。ときとして、側頭葉の一部が損傷を受けると、ユーモアがなくなる、狂信的になる、性欲がなくなるなど、人格の変化が生じることがあります。


ラマチャンドランは、ポールというてんかん患者を診察した。


ポールは、自分の考えに夢中で、信者としての尊大さは持っていたが、深い宗教心の謙虚さはまるでなかった。…彼は歓喜を覚え、ほかのものは何もかも色あせた。歓喜の中で神をはっきりと感知した――カテゴリーも境界もなく、創造主との一体感だけがあった。彼はこの話を細部まで念入りに、とてもしつこく説明した。…翌日ポールは私の研究室に、派手な装飾の緑色の表紙を付けた膨大な量の原稿を持ってやってきた。彼が数か月前から取り組んでいる課題である。それには哲学や神秘主義や宗教に対する彼の見解、三位一体の神の本質、ダビデの星の図、霊的な題材を描いた精緻な絵、一風変わった神秘的なシンボルや図などが並んでいた。…ポールがフラッシュバックの話をしているときに「あなたは神を信じていますか」とふいに問いかけてみた。彼は当惑したような様子で「だって、ほかに何があるんです?」と言った。


http://images.elephantjournal.com/wp-content/uploads/2014/02/spiritual-man.jpg


ポールのような患者は、なぜ宗教的な体験をするかに関して、ラマチャンドランは4つの可能性をあげている。

第1の可能性は「神が本当に彼らを訪れている」というもの。


もしこれが事実なら、それはそれでいい。神の無限の叡智にだれが疑問をさしはさめるだろう。残念だがこの可能性は、実験的に証明したり除外したりはできない。

これは科学者としては良心的な態度だろう。実験的に証明できないからと言って、この可能性を排除していない。しかし、ラマチャンドランがこのように言うとき、彼には「神」がどのようなものであるかについての一定の観念があると思われる。私にはそれがどのようなものであるかよく分からないので、実験的に証明できないと言われても、本当に?と疑問に思ってしまう。


第2の可能性は、「ありとあらゆる奇妙で不可解な感情の体験に対処するために、宗教的な静謐という、穏やかな沐浴を求める」というもの。


こうした患者は、まるで大釜が煮えたぎるように、ありとあらゆる奇妙で不可解な感情を体験するので、唯一の頼みの綱として宗教的な静謐という、穏やかな沐浴を求める。

精神安定剤としての宗教という考えは、かなり説得力あるように思える。免疫力が弱い子どもや老人(精神年齢)には、「ありとあらゆる奇妙で不可解な感情」が押し寄せてきても抵抗できるように宗教という精神安定剤を処方しようということになるのだろうか。

ラマチャンドランは次のような説明も検討している。


ごたまぜの感情が別の世界からの神秘的なメッセージとして、誤って解釈されるのかもしれない。

しかし、この説明はありそうもないとして、退けられる。


前頭葉シンドロームや精神分裂病、躁鬱病、それに単なる抑鬱などの神経および精神障害でも感情が混乱するが、こうした患者がこれほど宗教に心を奪われるケースはめったにない。…精神分裂病患者には、側頭葉てんかん患者のような強い熱情や、強迫観念めいた形は見られない。したがって、没我的な信心を、感情の変動だけで説明することはできない。


第3の可能性は、「キンドリング現象」によるというもの。


世界の不確かさに対処するには、辺縁系の他の部位や海馬にメッセージを送って闘争か逃走かに備える指令を出す前に、事象の顕著な特徴を何らかの方法で評価する必要がある。ところが辺縁系に発作が起こり、そこから出た偽のシグナルがこれらの経路を流れるとキンドリングが起こる。「顕著な特徴」の経路が増強され、脳組織どうしのコミュニケーションが増加する。人や事象を見たり、声や音を聞く感覚領域は、情動中枢とより密接に結合するようになる。その結果は? 顕著なものだけでなく、あらゆる物体と事象に深い意味がふきこまれ、患者は「一粒の砂の中に宇宙を」見たり、「自分の掌の中に無限を」つかんだりする。そして宗教的恍惚の海にただよい、宇宙の潮にのって涅槃の岸へと運ばれていく。

キンドリングにより、「宗教的恍惚の海にただよい、宇宙の潮にのって涅槃の岸へと運ばれていく」のならば、意図的に辺縁系に刺激を与えたくなるのではないか。…あなたは、「経験機械」につながれたいですか?(2015/2/20)で紹介したハッピーサプリが思い浮かぶ。

ラマチャンドランは、この可能性を実験的に検証した。その結果は?(次回に紹介)


第4の可能性は、「人間は、宗教的経験を伝達することを唯一の目的とする、特別な神経回路を進化させてきた」というもの。


超自然的な存在を信じる傾向が世界中のあらゆる社会にあまりに広く見られる。…生物学的な基盤があるとするなら、鍵となる疑問「どんな種類の選択圧がそのような機構を引き起こすのか」に答えなくてはならない。もしそのような機構があるとしたら、主として信仰や霊的な学習に関与する遺伝子あるいは遺伝子グループがあるのだろうか? 無神論者は、この遺伝子を持っていないか、これを出し抜くコツを習得しているのだろうか(これは冗談)。

この種の議論は進化心理学(社会生物学)の分野で行われているそうで、興味深いものがあるが、ここではラマチャンドランの話を聞くにとどめよう。


進化心理学の中心的な教義によれば、人間の特性や性向の多くは、ふつう「文化」によるとされがちなものでさえ、実は、適応的な価値を持っているので自然選択に導かれて特異的に選ばれてきた。…他方、こうした「進化心理学」の理論がいきすぎないように注意する必要がある。ある特性が普遍的に見られても、それだけではその特性が遺伝的に規定されているとは言えない。

では、進化心理学は宗教の起源をどのように説明するのか。


宗教(あるいは神や霊性を信じること)は、文化が主たる役割を果たしている料理に似ているのか。それとも強い遺伝的基盤を持っていると思われる一夫多妻婚のほうに似ているのか。

一つの可能性として、権威ある象徴を求める人類普遍の傾向が遵奉的な特性を促進し、同じ遺伝子を共有する社会集団(血縁集団)の安定性に寄与するのではないかと考えられる。したがって遵奉的特性の育成を促進する遺伝子は、繁栄し増加する。そしてこれを持たない人は社会的に逸脱した行動をとるために排斥され処罰される。…宗教遵奉の「遺伝子」を信じるかどうかに関わらず、側頭葉の特定の部位がこのような宗教的経験に、他のどの部位よりも直接的な役割を果たしていることは明らかである。

「宗教遵奉の遺伝子」は、誰かがまじめにその存在を証明しようとしているのだろうか。「権威ある象徴を求める性向」の遺伝子といったら、どうだろうか。もう少しブレークダウンしたら実験可能になるかもしれない。


患者にとってはどんな変化も本物で、ときには望ましくさえあり、医師には、人格に秘儀的な色合いがあることの価値を判断する権利はない。神秘的体験を正常であるとか異常であるとかを、誰がどんな根拠で決められるだろうか。「変わった」ことや「稀な」ことを異常と同等にみなす傾向が一般にあるが、これは論理的に間違っている。天才は稀だが非常に価値の高い特性であり、虫歯はごく普通にあるが、あきらかに望ましくない。

心に留めて欲しいのは、(側頭葉が宗教に関係しているという)まったく同じ証拠が、使いようによっては神の存在に対する反証ではなく、神の存在を支持する証拠にもなるということだ。例えば、大半の動物は色覚に関するレセプターや神経機構を持っていない。特権的な少数者だけが持っているのだが、だからと言って色が実在しないという結論になるだろうか? ならないのは明らかだが、ではなぜ同じ論法が神には適用されないのか。もしかすると、「選ばれた」人たちだけが、神の存在を知るのに必要な神経結合を持っているかもしれないではないか。

人格神を想定していると、全くナンセンスなことを議論していると思われるかもしれないが、次のような汎神論を考慮に入れて、もう一度ラマチャンドランの記述を読み返してみるのも面白いかもしれない。


汎神論…存在するものの総体(世界・宇宙・自然)は一に帰着し、かつこの一者は神であるとする思想をいう。「一にして全(ヘン・カイ・パン)」「梵我一如(ぼんがいちにょ)」「神即自然」などが標語として用いられる。世界そのものが神であるとするから、有神論のように世界の外にある神と被造的世界との絶対的対立を認めず、すべてのものは神の現象であり、あるいは神を内に含むとする点で、創造以後は神は被造物に干渉しないとする理神論と異なる。神を世界を統一する普遍的原理、法則性として考える点で合理的側面をもつが、その反面で自我の神への帰入、主観と客観との絶対的合一を説いて神秘主義に至りやすい。神と世界とについて明確な概念が形成された後で登場するのが普通である。ウパニシャッド、古代ギリシアの一部に最初にみられる。西欧近世以降のブルーノ、スピノザ、ドイツ観念論とその周辺の思想家たちの汎神論的思想は、宗教の非合理性を排して、近代自然科学と調和させようという意図で築かれたものである。[藤澤賢一郎/日本大百科全書(ニッポニカ)]
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/10/26/210000


「神の存在」という幻想(3) 「神モジュール」と「婚約数」
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/11/12/210000

今日、「神経科学」は、急速に進歩しつつあるようだ。Wikipediaによると、


神経科学は脳と心の研究の最先端に位置する。神経系の研究は、人間がどのように外界を知覚し、またそれと相互作用するのかを理解するための基盤となりつつある。

認知レベルにおいての研究(認知神経科学)では、神経回路がどのように心理・認知機能を生み出すのかが研究の対象となっている。近年、ニューロイメージング(例:fMRI、ポジトロン断層法 (PET)、単一光子放射断層撮影 (SPECT)、近赤外線分光法 (NIRS) )や電気生理学、経頭蓋磁気刺激法 (TMS)、ヒトの遺伝子解析などの強力な研究手段が発達してきたことにより、神経科学者(特にこのレベルの科学者を認知脳科学者とも言う)は、ヒトの認知や感情などのより抽象的な機能がどのような神経回路によって担われているかということについて研究を行うことが出来るようになった。従来は科学的に還元不可能と考える研究者さえいた多くの複雑な精神的なプロセスが神経活動と強固に結びついていることが解明されつつある。

「神の存在」を信じるというような「宗教的な体験」は、「認知や感情などの神経活動」の一種であるという観点から、「科学的な解明」を試みることは、「宗教対立」を「どうしようもないもの」と考えたり、「信仰の自由」を無条件に認めたりするような、「思考停止」に陥らないために有効な方途であろうと思われる。


ラマチャンドランは、側頭葉てんかんの患者が宗教的体験をする理由について、4つの仮説をあげていた。(前回の記事参照)


01.神が本当に彼らを訪れている

02.ありとあらゆる奇妙で不可解な感情の体験に対処するために、宗教的な静謐という、穏やかな沐浴を求める

03.キンドリング現象

04.人間は、宗教的経験を伝達することを唯一の目的とする、特別な神経回路を進化させてきた


ラマチャンドランは、第3の可能性を実験的に検証した。このキンドリング現象については、ラマチャンドランの説明より、次のブログ記事がわかりやすい。


キンドリングは元々てんかんのモデルとして考えられました。1967年にGraham Goddardがラットの脳を研究していて偶然見つけた現象です。彼は,ラットの脳をいろいろ電気刺激したけど,非常に低い電圧でどんなタイプの痙攣も起きない筈でした。ところが数週間実験を続けたら,その電圧で痙攣を起こすようになり,数ヶ月後でも同様に起こしたのです。つまりラットは電気刺激に感作されたのです。

この現象は,焚き木を燃やす時の焚きつけに似ていることからキンドリング(焚きつけ,燃え上がり)現象とよばれました。その後電気刺激でなく,化学物質の刺激でも同様の事が起きる事が分かりました。

てんかんでは,これと同じような事があって,痙攣が自然に起きる状態と考えられました。また抗けいれん薬の薬効を検定するのに動物のキンドリング・モデルが有効でした。

脳神経の条件付けによる過敏反応だとか,発作の反復により新たな神経ルートが構築され、小さな刺激で発作が再発するようになるなどが,想定されていますが,完全には解明されていません。(2004-11-12)

http://m2fazami.blog26.fc2.com/blog-entry-17.html 

ラマチャンドランの実験というのは、


キンドリングが側頭皮質から扁桃体までのすべての結合を無差別に増強するという説は、患者の電気皮膚反応を調べることで直接の検討ができる。通常、物体は側頭葉の視覚野で認識される。情動的な重要点――親しい顔あるいは恐ろしいライオン――のシグナルが扁桃体から出て辺縁系に伝えられると、情動が喚起されて発汗が始まる。しかし、キンドリングによってこの経路のすべての結合が増強されていると、なにもかもが重要点になってしまう。何を見ても――何の特徴もない見知らぬ人や、椅子やテーブルを見ても――辺縁系が強く活性化され、発汗が起こる。


ラマチャンドランは、この可能性を検証するために、同僚に紹介してもらった2人の患者に実験した。その患者は、過書字[毎日の出来事をことこまかに日記に記録しつづける傾向]があり、霊的なものを好み、宗教に対する自分の気持ちや形而上学的なテーマについて取りつかれたように話した。


(ラマチャンドランは)患者に、単語やイメージのランダムサンプルを数種類見せた。ごく普通の無生物の物体をあらわす単語、馴染みのある顔、馴染みのない顔、性的刺激となる単語や画像、性に関する4文字語、ひどい暴力や恐怖、宗教的な単語やイコンなど。

キンドリング仮説で予測すると、すべてのカテゴリーに対して一様に高い反応が出るはずだ。だが、驚いたことに、2人の患者は主として宗教的な単語とイコンに高い反応を示したが、他のカテゴリーに対する反応は、通常なら強い反応が出る性的な単語や画像に対する反応も含め、正常な人と比較して異様に低かった。

ここでラマチャンドランは、注意を喚起している。


側頭葉てんかんの患者がみな信心深くなるわけではない。側頭皮質と扁桃体の間には並行した結合がたくさんある。そのどれに問題があるかによって、人格が他の方向にそれて、取りつかれたように文章を書く患者や、絵を描く患者、哲学を論じる患者もいるし、稀にはセックスに夢中になる患者もいる。こうした患者のGSR[電気皮膚反応]をとれば、恐らく宗教的なイコンよりもそれぞれが夢中になっているものに関する刺激に大きく反応するだろう。この可能性については、私たちのところでも、他でも、いま研究が進行中である。

こういう話を聞くと、健常者と障害者との境界は曖昧なもので、「程度の差」に過ぎないように思えてくる。…本書は1998年に発行されたものであり、その後どれだけ研究が進展しているのだろうか。


さて、以下のような、ラマチャンドランの神経科学者らしからぬ話が面白い。これが本書の魅力である。(以下、「GSR」と訳されているところを「電気皮膚反応」に置き換える。)


神が電気皮膚反応装置を通して私たちに直接語りかけてきたのだろうか? 私たちは天国への直通ホットラインを手にしているのだろうか? 

宗教的な単語やイコンに対する反応が選択的に増幅されることで何ができあがるにせよ、この実験結果によって、提示した仮説の一つ――彼らが霊的になるのは、ただ周囲のすべてが重要点になり、深い意味を持つからだという説――が排除された。

キンドリング仮説は排除された。しかし、


結果は、あるカテゴリーの刺激(宗教的な単語やイコンなど)に対する反応が選択的に増強され、性的な意味合いの強いものなど他のカテゴリーに対する反応が実際に減少することを示している。とするとこれらの所見は、側頭葉に宗教や霊性を専門にする神経組織があって、それがてんかん発作によって選択的に強められていることを意味しているのだろうか? 

これは魅力的な仮説だが、他の解釈も成り立つ。私たちが知る限りでは、この患者たちの宗教的な熱情の引き金を引く変化は、どこでも起こる可能性があり、側頭葉で起こるとは限らない。それでもその活動性は最終的には辺縁系になだれ込み、宗教的イメージに対する電気皮膚反応の増強という同じ結果をもたらす。したがって電気皮膚反応が強いこと自体は、側頭葉が宗教に直接関係していることを保証するものではない。

辺縁系とは、次のようなものであった。(2015/9/26 の記事:「神の存在」という幻想(1)を参照)


辺縁系はすべての感覚系(視覚・触覚・聴覚・味覚・嗅覚)から入力を受ける。辺縁系の出力は、主として情動の体験と表出に向けて調整される。情動体験は前頭葉との相互結合によって媒介されており、内面の感情の豊かさの多くは、恐らくこれらの相互作用によっていると思われる。これらの感情を外界に向かって表出するには、視床下部と呼ばれる、小さな核が密に集まった部位の関与が必要になる。

以上のことから、ラマチャンドランは次のように結論する。


人間の脳には宗教的な体験に関与する回路があって、一部のてんかん患者ではこれが過活動になる。この回路が信仰心のために特別に進化したのか、それとも信仰心を誘導するような別の感情を生み出しているだけなのか(但しこれでは多くの患者の信仰心を支えている熱情を説明することはできない)は未だわかっていない。したがって脳に遺伝的に規定されているらしい「神モジュール」があることを示すのはまだまだ先のことになるが、神や霊性に関する疑問に科学的に取り組めるようになったというだけで、私にとっては十分に刺激的である。

「神モジュール」という考えは面白い。…私は、それは「恐れ」(地震や雷などの自然現象に対する恐れ)に由来しているのではないかと想像している。根拠はない。ちょっと言ってみたかっただけ。


人間の本質的な特性である信仰心…これはいまだ解明されない人間の本性の謎の一つに過ぎない。このほかの人間独自の特性――例えば音楽や数学やユーモアや詩作の能力――はどうなのだろう。モーツァルトが交響曲を頭の中でつくりだしたり、フェルマーやラマヌジャンのような数学者が段階的な証明を積み重ねることなしに、欠陥の無い推論や定理を「発見」するのを可能にしているのは何なのか。ディラン・トマスのような詩人が心を揺さぶる詩をつくりだすとき、脳の中ではいったいどんなことがおこっているのだろうか。創造の火花はすべての人のなかに存在する天与の火花のあらわれなのだろうか。皮肉なことにこの手がかりは「イデオ・サヴァン・シンドローム」(より政治的に正しい表現としては、サヴァン・シンドローム)と呼ばれる奇異な状態から得られる。精神遅滞がありながら高い才能を持つこの人たちは、人間の本性の進化――前世紀の偉大な科学者たちがとりつかれた主題――について貴重な洞察を提供してくれる。

確かに、人間の本性は謎だらけだ。私のような俗物にとっては、音楽家や数学者や詩人は、謎の生物だ。

イデオ・サヴァン・シンドロームとは、weblioによると、


精神障害や知能障害を持ちながら、ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人や症状を言う。

重度の精神障害を持つ人に見られる、ごく限られた特定の分野において突出した能力を発揮する人やその症状のことです。1887年に、J・ラングドン・ダウン博士により「イディオ・サヴァン(天才的白痴)」と名付けられ、のち「サヴァン症候群」と呼ばれるようになりました。その能力については特に規則性や傾向はありませんが、○月×日の曜日をすぐ当てられる、膨大な書籍を1回読むだけですべて暗記できる、一度聞いただけの曲を最後まで間違えずに弾ける、航空写真を一瞬見ただけで描き起こせるなど、異常なほどの記憶力・再現力が特徴といえます。一般的に男性に多く、また自閉症の人に多く見られます。サヴァン症候群についてはまだ解明すべき謎が多く残されていますが、現在では、左脳の損傷によるという説が有力視されています。

http://www.weblio.jp/content/%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3

こう見てくると、神を信じる人・信仰心が篤い人とは、モーツァルやフェルマーやトマスのようなサヴァン・シンドロームの症状を呈する人と同類なのかもしれない、と思ったりもする。

f:id:shoyo3:20151112174944j:plain

https://www.youtube.com/watch?v=aNdUqBQ2r5k 


(余談)婚約数について

数学の未解決問題に、いろいろ面白い問題があるようだ。素人には、問題自体が理解できないものが多いが、次の問題は理解できる。Wikipediaより、


婚約数とは、異なる2つの自然数の組で、1と自分自身を除いた約数の和が、互いに他方と等しくなるような数をいう。準友愛数とも呼ばれる。現在まで知られる婚約数の組はすべて偶数と奇数の組である。

一番小さな婚約数の組は (48, 75) である。…48の1と自分自身を除いた約数は、2,3,4,6,8,12,16,24で、和は75となる。一方、75の1と自分自身を除いた約数は、3,5,15,25で、和は48である。

【未解決問題】

・婚約数の組は無限に存在するか?

・偶数同士、奇数同士の婚約数の組は存在するか?

「全能の神」は、「婚約数の組は無限に存在するか?」の問いに、何と答えるのだろうか。…私は知っているが、人間には教えない、とか。
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/11/12/210000


「神の存在」という幻想(4) 「自然選択説」は「潜在能力」を説明できない
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/12/09/221912


前回「サヴァン症候群」の話が出てきた。サヴァン症候群とは、「精神障害や知能障害を持ちながら、ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人や症状」であったが、ラマチャンドランはこれに関心を持っているようだ。自然選択の話もこれに関連してのことだろう。でも「天才」の話が出てきたりしてなかなか面白い。


音楽や美術や文学の才能は、「自然選択説」で説明できるのだろうか? 自然選択説とは、


生物の進化を要約すると次の通りである。

生物がもつ性質が次の3つの条件を満たすとき、生物集団の伝達的性質が累積的に変化する。

01.生物の個体には、同じ種に属していても、さまざまな変異が見られる。(変異)

02.そのような変異の中には、親から子へ伝えられるものがある。(遺伝)

03.変異の中には、自身の生存確率や次世代に残せる子の数に差を与えるものがある。(選択)


上記のメカニズムのうち、3番目に関わるのが自然選択である。一般に生物の繁殖力が環境収容力(生存可能数の上限)を超えるため、同じ生物種内で生存競争が起き、生存と繁殖に有利な個体はその性質を多くの子孫に伝え、不利な性質を持った個体の子供は少なくなる。このように適応力に応じて「自然環境が篩い分けの役割を果たすこと」を自然選択という。(Wikipedia)

「進化論」は面白い話題なので、いずれ取り上げたいと思う。ここでは「自然選択」について、wikipediaの解説のごく一部を引用しておくにとどめる。

ラマチャンドランはこう述べている。


ダーウィンは自然選択の原理で、指や鼻などの形態的な特性の出現だけでなく、脳の構造も、したがって精神的能力も説明できると考えていた。言い換えると、音楽や美術や文学の才能や、そのほかの人類の知的な業績も自然選択で説明がつくと考えた。ウォレスはそうではなかった。ダーウィンの原理で指や足指が説明でき、単純な精神特性も説明できるかもしれないというところまでは認めたが。数学や音楽の才能といった人間の本質をなす一定の能力は、偶然による行き当たりばったりの作用では生まれてこないと考えたのである。

ウォレスがなぜそう考えたかというと、


(第1に)いったん文化や言語や文字が生まれると、人類の進化はラマルク流になった――即ち人が生涯に蓄積した知恵を子に伝えることができた。この子孫は文字を持たない者の子孫よりも賢くなるが、それは遺伝子が変化したかえらではなく、(文化という形の)知識が親の脳から子の脳へ伝えられたためである。このように脳は文化と共生関係にある。

(第2に)例えばあなたが現存しているアポリジニの社会から、ほとんど読み書きのできない先住民の子どもを連れてきて(それともいっそタイムマシンを使ってクロマニヨン人の子どもを一人連れてきて)、リオデジャネイロかニューヨークか東京で現代の公教育を受けさせたとする。彼はもちろん、そういう都市で育った子どもたちと全く違わない。ウォレスの考えによれば、これはアポリジニもクロマニヨン人も、彼らの自然環境の中で必要とされる知能をはるかに超える潜在的知能を持っているからだ。

数学の能力が、生存競争において有利に働くのだろうか。ネアンデルタール人やクロマニオン人が数学的潜在能力を持っていたのは何故か。


http://www.wakingtimes.com/wp-content/uploads/2013/05/Flickr-NASA-NASA-Goddard-Photo-and-Video.jpg


ラマチャンドランはこう書いている。


潜在能力を出現させた選択圧とはどんなものなのだろう。自然選択では、生物が表出している実際の能力の出現しか説明できない――潜在能力は説明できないのである。能力は、それが有益で生存を高めるものであれば、次世代に受け継がれる。しかし潜在的な数学力の遺伝子など作って何になるのか。文字を持たない人にどんな利益になるのだろう。行き過ぎのように思える。

ここが問題のところだ。道具が所有者の必要に先立って発達してきた。だが私たちは進化が先見性を持たないことを知っている! ここに進化が予知力を持っているように思える例がある。なぜそんなことが可能なのか。

ウォレスはこのパラドックスに力強く取り組んだ。数学の技能と言う特殊な能力が(潜在的なかたちで)向上することが、どのようにしてこの潜在能力を持つ一族の生存や、持たない一族の絶滅に影響を及ぼせるのか。ウォレスはこう書いている。「現代の著述家たちは、みな人間が非常に古い歴史を持つことを認めているのに、その大半が、知能はごく最近になって発達したと主張し、われわれと同等の知的能力を持つ人間が先史時代に存在していた可能性をほとんど考えないのは、いくぶん奇妙な事実である」

現代の私たちは、そういう人間が存在していたことを知っている。ネアンデルタール人やクロマニヨン人の脳容量は、実際に私たちの脳容量よりも大きく、彼らがホモ・サピエンスと同等あるいはそれを上回る潜在的知能を持っていたというのは考えられないことではない。

だとすれば、先史時代に出現した驚異的な潜在能力が、つい1000年前になってようやく認識されたことになるが、なぜそんなことがありうるのか? ウォレスが出した答えは神の御業(!)だった。「より高い知的存在が人間の本性の発達過程を導いたに違いない」。したがって人間の資質は、この世に表出された「神授の資質」である。

ウォレスとダーウィンの意見が対立したのはここのところである。ダーウィンは、自然選択が進化の主たる原動力であり、最も特殊な精神特性の出現も神の手を借りることなく自然選択で説明できる、と断固として主張した。

「神の御業」とは面白い。「より高い知的存在」は「現在の科学では解明できない」という代わりの修辞学的表現なのだろうか。


現代の生物学者ならウォレスのパラドックスをどのように解決するだろうか? 恐らくは、音楽や数学の能力といった限定的かつ「高等な」人間の特性は、通常「一般的知能」と呼ばれているもの――300万年の間に「暴走し」、爆発的に大きく複雑になった脳が到達した頂点――の特殊な発現であると論じるだろう。論理はさらに続く。一般的知能の進化によって、会話や狩猟、食物の貯蔵、複雑な社会儀礼などを始めとする多数の人間の行為が可能になった。そしてこの知能がいったん備わると、計算や音楽や、感覚の及ぶ範囲を超える科学的な道具の設計など、ありとあらゆる物事にそれを使えるようになった。

ラマチャンドランは、音楽や数学の能力に関して、この見解に反対している。「サヴァン症候群」の知見にたちかえり、次のように述べている。


「サヴァン」とは、精神的能力あるいは一般的知能が非常に低いにもかかわらず、驚異的な才能の「島」を持っている人たち。例えば、報告されているサヴァンの中には、IQが50以下で普通の社会生活がほとんどできないのに、8桁の素数を簡単に言えるという人たちがいる。これは終身在職権をもつ数学教授でもめったにできない離れわざである。

美術や音楽の世界には、ときどきサヴァンが登場して、その才能が後々まで人を驚かせ喜ばせる。…盲目で自分の靴の紐が結べない13歳の少年トムは、どんなかたちにせよ音楽の指導を受けたことは一度もないが、ほかの人の演奏を聴くだけでピアノを弾くことができた。歌を聴いて旋律を聴き取り、どんな曲でも1回で、熟練した演奏家と同じくらい見事に演奏した。

…こうした例は、特殊化した才能が一般的知能から自然発生的に出てくるのではないことを示している。もしそれ[特殊化した才能が一般的知能から自然発生的に出てくる]が事実なら、精神遅滞者がこうした能力を示すはずがない。それにこの点を立証するのに、サヴァンという特異な例を引き合いに出す必要もない。才能のある人や天才はみな、このシンドロームの要素を持っているからだ。「天才」というのはよくある誤解とは裏腹に、超人的な知能の同義語ではない。私が光栄にも面識を得た天才のほとんどは、本人たちは認めたがらないだろうが、サヴァンに良く似ている――限られた分野ではなみはずれた才能を持っているが、その他の面ではごくふつうなのだ。


ラマチャンドランは、サヴァンの例として、インドの天才数学者ラマヌジャン(1887-1920)の話を紹介しているが、ここではwikipediaから、若干引用しておこう。


ラマヌジャンは、極貧の家庭に生まれたが、奨学金を得て大学に入学。数学に没頭し、他の科目の試験に不合格。大学中退後、港湾事務所に勤務。…周囲の勧めもあって、1913年、イギリスのヒル教授等に研究成果を記した手紙を出したが黙殺された。しかしケンブリッジ大学のG.H.ハーディは、ラマヌジャンの手紙を読み、最初は「狂人のたわごと」程度にしかとらなかったものの、やがてその内容に驚愕した。というのも、ラマヌジャンの成果には明らかに間違っているものや既知のものもあるが、中には「この分野の権威である自分でも真偽を即断できないもの」、「自分が証明した未公表の成果と同じもの」がいくつか書かれていたからである。…ハーディは1から100までの点数で数学者をランク付けするのが好きだった。それによると、ハーディ自身は25点、リトルウッドが30点、偉大なるヒルベルトが80点、そしてラマヌジャンが100点だった。

ラマヌジャンの逸話として有名なものの一つに次のものがある。

1918年2月ごろ、ラマヌジャンは療養所に入っており、見舞いに来たハーディは次のようなことを言った。

「乗ってきたタクシーのナンバーは1729だった。さして特徴のない数字だったよ」。これを聞いたラマヌジャンは、すぐさま次のように言った。「そんなことはありません。とても興味深い数字です。それは2通りの2つの立方数の和で表せる最小の数です」。実は、1729は次のように表すことができる。1729 = 123 + 13 = 103 + 93。すなわち、1729が「A = B3 + C3 = D3 + E3」という形で表すことのできる数 A のうち最小のものであることを、ラマヌジャンは即座に指摘したのである。この逸話のため、1729は俗にハーディ・ラマヌジャン数やタクシー数などと呼ばれており、スタートレックやフューチュラマなどのSFや、ハッカー文化の文脈では「一見すると特に意味のない数」のような文脈でこの数が使われていることがある。

最後の「一見すると特に意味のない数」にも意味があるという指摘は面白い。これを拡張すれば、「一見すると特に意味のない事象にも、重大な意味があるものがある」となろう。


では、サヴァンや天才はどのようにして生まれるのか? 遺伝と関係あるのか? それは、次回に。
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/12/09/221912


「神の存在」という幻想(5) 宇宙信仰と創造性
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/12/25/200000


ラマチャンドラン,ブレイクスリー『脳のなかの幽霊』(15)

サヴァンや天才はどのようにして生まれるのか? 遺伝と関係あるのか? (サヴァン症候群とは、「精神障害や知能障害を持ちながら、ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人や症状」をいう)

ラマチャンドランの推論はおもしろい。


靴の紐が結べない、あるいは普通の会話ができないという人が、いったいどうして素数を算出できるのか。その答えはひょっとすると左半球の角回と呼ばれる領域にあるのかもしれない。…サヴァンが誕生の前あるいは直後に脳に損傷を受けて…彼らの脳が、幻肢患者で見られたような地図の再配置をしているという可能性はないだろうか?…ある部位が何らかの理由で、通常よりも多くの入力あるいはそれに相当する刺激を受け取るようになって、大きく密になっているのだろうか。それは数学的な能力にどんな結果をもたらすのか。これが8桁の素数を言える子どもを生み出すのだろうか? 実を言うとニューロンが抽象的な作業をする仕組みはほとんど分かっていないので、こうした変化の影響を予測するのは難しい。角回の大きさが2倍になると数学の能力がただ2倍になるのではなく、対数的に増加したり100倍になったりする可能性もある。この脳の体積の単純なしかし「異常な」増加が才能の爆発を引き起こすと推測することもできる。同じ論法が絵画や言語をはじめ、どんな人間の特性にもあてはまる。

「ニューロンが抽象的な作業をする仕組みはほとんど分かっていない」…こういう教科書風でない書きっぷりは好感が持てる。


この議論は滑稽なほど奇抜なうえに全くの推論だが、少なくとも検証可能である。数学サヴァンは左の角回が肥大しているはずだし、美術サヴァンは左の角回が肥大しているのではないかと考えられる。私の知る限りでは、こうした研究はまだ行われていないが、右の頭頂葉(角回がある場所)が損傷されると、(左側の損傷で計算力が損なわれるのと同じように)美術的な技能が大きく損なわれることがわかっている。

現在(2015/12)は、検証されているのだろうか。仮に否定されていたとしても、こういう検証可能な仮説を提起する能力は重要だ。他人の「議論」「提案」「仮説」「作品」等を紹介・批判するだけでなく、自らの「議論」「提案」「仮説」「作品」等を産み出せるようになることが望ましい。


同様の理論を使って、正常な人たちのなかにときどき天才や並はずれた才能が出現するわけを説明することもできる。あるいは、そもそも進化の過程でそうした才能がどのようにして生じたのかという、厄介な疑問に答えることができる。おそらく脳の大きさがある臨界に達すると、予期しない新しい特性が、自然選択によってとくに選ばれたというのではなく、ただ出現するのだろう。

「自然選択」ではなく、「ただ出現する」。「自然選択」については、別途考えてみたい。ここでは、「ただ出現する」という言い方が面白いのでメモしておこう。


サヴァンに関する私の基本的な議論――特殊化した脳領域のあるものが他の領域を犠牲にして拡大しているのではないか――は、いずれ正しいか正しくないか判明するだろう。しかしもし本当だったとしても、留意してほしいのはピカソやアインシュタインのようになるサヴァンは一人もいないということだ。真の天才になるには、才能の孤島だけでなくほかの能力も必要なのだ。大半のサヴァンは真に創造的ではない。…欠けているように思えるのは、創造性という、言葉で表現できない資質、すなわち私たちを人間であるとはどういうことかの本質にむきあわせるものである。…猿にタイプライターを与えておけば、いずれはシェイクスピアの戯曲ができるという言い回しは有名だが、意味のあるセンテンスがたった一つ出てくるまでに寿命が10億年ほど必要になるだろう−ソネットだの戯曲は論外だ。


https://i.ytimg.com/vi/WLHfFaWzFqs/maxresdefault.jpg


ラマチャンドランは、サヴァンは創造的ではなく、天才になりえないという。天才には創造性が必要だ。猿は創造性を発揮することができるだろうか。


少し前、自分が創造性に関心を持っていることをある同僚に話したことがある。すると彼は、頭の中でアイデアをとことんまでいじり、ランダムな組み合わせをしているうちに、審美的に心地よいものにぶつかるのだという、言い古された議論を繰り返した。それで私は、それならいくつかの単語やアイデアを「いじりまわして」、「ばかばかしく過度な行為をする」あるいは「物事をやりすぎる」という状態を表わす、心に響くメタファーを一つつくってみてくれと挑発した。彼は一時間ほどたって、頭をかきながら、オリジナルなものは全く思いつかなかったと白状した(非常に高い言語IQを持っているにもかかわらずと付け加えておこう)。私は彼に、シェイクスピアは一つのセンテンスにそういうメタファーを五つも盛り込んでいると指摘した。

@純金に金箔をはり、Aユリの花に絵の具を塗り、Bスミレに香水をふりかけ、C氷をなめらかにし、D虹にもう一つ別の色をつけ加える……は無駄で、ばからしい、余分なことでありましょう。

ひどく簡単に聞こえる。しかしなぜシェイクスピアがこれを思いつき、他の人は誰も思いつかなかったのか。私たちはみな、同じ単語を思いのままに使える。伝えられている概念には複雑なところも深遠なところもない。それどころか一旦説明されると全く明白なことで、「なぜ自分は思いつかなかったんだろう」という反応を引きだす。これは独創的で見事な洞察の特徴である。しかしあなたや私が、心の中で言葉をかき集めたりでたらめに混ぜ合わせたりするだけで、同じくらいエレガントなメタファーを思いつくことは決してない。欠けているのは天才の創造の火花である。この特性は現代の私たちにも謎のまま残されているが、ウォレスにとってもそうだった。神の介入を引き合いに出さずにいられなかったのも無理はない。


今回で、第9章「神と大脳辺縁系」を終わるが、最後に、ラマチャンドランが本章冒頭に引用しているアインシュタインの言葉をあげておこう。


この宇宙信仰の感情を、それが全くない人に説明するのは非常に難しい…。あらゆる時代の宗教上の天才は、この教義を持たない宗教的感情によって特徴づけられる…。私の見解では、芸術や科学の最も重要な機能は、この感情を呼び覚まし、感受性のある人たちのなかで、それを生き続けさせることだ。

私には、この教義なき(神なき)宇宙宗教が、芸術や科学の駆動力たりうるのではないかと思われる。

世界(宇宙)は分からないから面白い。
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/12/25/200000

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/322.html#c28

コメント [政治・選挙・NHK236] さあ安倍晋三は白状したぞ、次は昭恵、佐川、谷の番だ!(simatyan2のブログ) 赤かぶ
35. 阿快[447] iKKJ9Q 2017年11月30日 08:03:56 : 8u6fE6HVWk : Iwd8GoYOUa8[2]
ここの掲示板の投稿やコメントのほとんどは東スポなみだ。笑
東スポはまだ笑いがあるからいいが、おまいらは真剣だから、なを不気味だ。笑

昭恵夫人の小学校への名義貸し関与と、小学校の運営者による土地売買疑惑への関与を分けることもできないで、同じ水平線上で語ること自体、もはや頭の具合がふつうじゃない。論理的思考ができないことを意味している。

廃人掲示場とでも名を改めたほうがいいのではないか。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/452.html#c35

コメント [政治・選挙・NHK236] 「立憲主義の根幹が問われている!」 前川喜平・前文科次官 加計問題を洗いざらい激白(後編)(毎日新聞) JAXVN
2. 知る大切さ[11054] km2C6ZHlkNiCsw 2017年11月30日 08:04:09 : R9FCqA2vYc : rrJKS_dywEM[1812]
>1
おはようございます。【腐翼】の【阿ホ怪】
今日も元気に腐翼の主張を展開してるね。

前川氏を信じる事ができない人生感を持つ人物て
【阿ホ怪】と同じ【腐翼】系が圧倒的に多いんだよね?
なんでかな?

【阿ホ怪】は安倍マンセーし素直に安倍の言葉を信じている?
なんか不思議な存在。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/499.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK236] 最低の総理夫人、昭恵! 国会に顔を出せ  赤かぶ
13. 2017年11月30日 08:05:25 : SktTMTn8Fi : 3iWO8ejnOLY[6]

「教育方針に賛同」と^^

「『助成金詐欺、強要』は許さない」に^^

如何、因果関係があるんだ?^^


「助成金詐欺、強要」に名義を利用されたから^^

籠池が、昭恵夫人に対し、詐欺を働いた^^

↑此れで詐欺の構成要件が認められるのだ^^


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/461.html#c13

コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍首相は籠池泰典から訴えられる恐れがある!  赤かぶ
8. 斜め中道[2771] js6C35KGk7k 2017年11月30日 08:05:35 : u12DNOjV8I : DpNsSI7B2fY[1283]
>>5
世間さまが
“4ヶ月を超える「長期拘留」で訴えられない。”
・・・って指摘してんのに
“訴えればいいだけの話。何をもったい付けて・・・以下、あんにゃもんにゃ”
俺が。糞蝿や不快、邪魔より多少高く評価しているのを
後悔させるような戯けたコメントは止めろ。

>>7 やもさまの
“お前とアへ夫妻のパ〜カが籠池夫妻の代わりに豚箱で頭を冷やして来い!!
 そうすれば国民の気持ちが少しは理解できるだろう。”
・・・は、アラシコメントというよりも、
アラバイスとでも言うべき建設的な意見に思えるなぁ・・・。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/464.html#c8

コメント [議論31] 狂った宗教 イスラム教 _ 頭がおかしいのは中国人と朝鮮人だけではない 中川隆
110. 中川隆[-5831] koaQ7Jey 2017年11月30日 08:06:29 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

側頭葉てんかんの異常性格者だったイスラム教の教祖 ムハンマド

古来より宗教的体験はその記述を追ってみると病気の症状である場合が多い。
マイケル・ガザニガによれば、モーセやブッダ、ムハンマドについても側頭葉てんかんが疑われるという

側頭葉てんかんと神秘体験。


宗教的・神秘的な体験は
側頭葉の癲癇(てんかん)
によって起こると言われています。


側頭葉てんかんとは、てんかんの一種。

側頭葉てんかんの原因は、
仮死分娩、
脳炎・髄膜炎の後遺症、
はしか、
突発性発疹、
先天性脳腫瘍、
大脳皮質の形成障害、
脳血管障害、
頭部外傷など、
非常に多岐にわたる。


意識の喪失・痙攣はせず、
患者は発作が起きると
聴覚・視覚・嗅覚・触覚に異常を覚える。
茫然自失状態となったり、
よくわからない言葉を話したりする。


側頭葉てんかんの障害を持つ患者は、
発作が起きてなくても、
ゲシュヴィント症候群と称せられる特色を持つ。


@過剰書字(たくさん文章を書かずにいられない)
A過剰な宗教性・道徳性
B攻撃性
C粘着性
D性に対する極端な態度


側頭葉てんかんで有名な人は、
ゴッホ、
ドストエフスキー、
ルイス・キャロル、
アイザック・ニュートン、
ギュスターブ・フローベール


天才ばかり。


さらには、
パウロ、
ムハンマド、
モーセ、
仏陀、
ジャンヌ・ダルク

宗教関係者は、
伝記から推測するに
てんかん発作を経験していると思われる。


側頭葉は、
強烈な宗教体験を知覚するとき、
幻聴が聞こえるときに活動するとされている。

特定の電気を頭に流す事で、
神秘体験、宗教体験をする研究は盛んだ。
脳に流れているのは、
微弱な電流。

すでに、操作することが可能だと言う。

特定の電流を頭にあてることで、
頭が良くなるヘルメットなどもすでに開発されている。

オウム真理教のヘッドギア。
あれも似たような効果を狙っていたはずだ。

教祖の体験した、
側頭葉てんかんによる宗教体験を、
ストーリーを聞き、
左脳が理解し、
擬似的に、間接的に体験する事で
宗教というものは産まれているのですね。


側頭葉てんかんの患者は、
しばしば神の降臨・神との接触など
神秘体験をすることが知られています。


「神は側頭葉にいる」


そんなジョークもあるのです。

この、
側頭葉てんかんと神秘体験について、
擬似体験させてくれる小説があります。


山田正紀著 
『神狩り』
『神狩り 2 リッパー』


側頭葉の発火で
目の奥が、
バチバチッと光る感じで
超能力が発動して、
天使見えるようになっちゃう。
そんな話。

おすすめのSF小説。

そうだ。


今日、
てんかんについて書いたのは、
京都は祇園にて、
花見客6人をひき殺した事件。事故?

その死亡した運転手が、
てんかん患者だったというからだ。

てんかん患者、
パニック障害、
これらは似た症状が起きるのだが、
身近で見た事があれば、
運転が危険だと言う事は明らかだ。


てんかん患者に対する、
運転免許証の交付は、危険。
事故に直結します。
てんかん協会の対応が求められます。
https://ameblo.jp/zion69noiz/entry-11222862687.html


てんかん患者として知られる著名人 (Wikipedia)


俳優

ヒューゴ・ウィーヴィング(俳優)
ダニー・グローヴァー(俳優)


音楽家

アダム・ホロヴィッツ(ビースティ・ボーイズのMC兼ギタリスト)
リチャード・ジョブソン(ザ・スキッズのボーカル)
ニール・ヤング(シンガーソングライター)
大江光(作曲家)
沢田泰司(TAIJI)元Xのベーシスト)


イアン・カーティス(ジョイ・ディヴィジョンのボーカル)
ステージ上で発作を起こすこともあり、自殺の一因になったとの説もある。

ジョージ・ガーシュウィン(作曲家)
多型性神経膠芽腫の最初の徴候として、めまいや短時間のブラックアウトと同時に、焼けたゴムの様な臭いがしていたという。そして、腫瘍を取り出す手術を施されたにもかかわらず、6ヵ月後に死亡した。


芸術


エドワード・リア(画家)
子供の時に発症し、姉のジェーンも頻繁な発作に罹っていて、早世したことから、遺伝からくるものだったのではないか、と推測されている。彼は自身のてんかんを恥じていて、生涯周囲には隠していたという。しかし、自身の日記で各々の発作の様子を記していた。


フィンセント・ファン・ゴッホ (画家)


スポーツ選手

ピート・アレクサンダー(元メジャーリーグ選手、300勝クラブ投手)
バディ・ベル(元メジャーリーグ選手)
トニー・ラゼリ(元メジャーリーグ選手)
フローレンス・ジョイナー(陸上選手・ソウルオリンピック金メダリスト)


作家

フィリップ・K・ディック(SF作家)
フョードル・ドストエフスキー(作家)
ビョルンスティエルネ・ビョルンソン(作家、ノルウェー国歌の作詞者)
晩年に脳卒中に倒れた後、部分てんかんに罹った。


ギュスターヴ・フローベール(作家)


宗教

ピウス9世(カトリック教会の司祭)


ジャンヌ・ダルク(カトリック教会の聖女)


ギュイヨン夫人(神秘主義思想家)
ジョセフ・スミス・ジュニア(末日聖徒イエス・キリスト教会の設立者)
リジューのテレーズ(カトリック教会の聖人)

パウロ(新約聖書の著者の一人)


アビラのテレサ(スペインのローマ・カトリック教会の神秘主義思想家)
慢性的な頭痛や一時的なブラックアウトに悩まされ、酷いときには4日間も昏睡状態に陥ることもあったという。


ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ(イスラム教の開祖)
側頭葉癲癇が、彼にインスピレーションを与えていた原因の一つである、という分析がある。


エゼキエル(預言者)
スウェーデンのビルギッタ(スウェーデンの聖職者)


学者

ソクラテス(哲学者)

エマヌエル・スヴェーデンボリ(科学者・政治家・神秘主義思想家)

カール・グスタフ・ユング(精神科医・心理学者)
幼少時、失神を伴う痙攣発作をたびたび起こしていた。


君主・王族

ミカエル4世(東ローマ帝国マケドニア王朝の皇帝)
イヴァン5世(ロマノフ朝第4代のモスクワ大公)
ジョン(イギリス王子)
ヴェストマンランド公エーリク(スウェーデン王子)
フェルディナント1世 (オーストリア皇帝、ハンガリー王、ボヘミア王)


政治家

ガイウス・ユリウス・カエサル(軍人・政治家)
ハリエット・タブマン(奴隷解放運動家)
イーダ・サクストン・マッキンリー(ウィリアム・マッキンリー第25代アメリカ合衆国大統領夫人)

ナポレオン・ボナパルト(軍人・政治家)
夜中に短時間しか眠らなかったというエピソードは、睡眠中に発作を起こすため、連続した睡眠が得られなかったことに起因している。


なお、彼は一般に「3時間しか眠らなかった」と言われるが、実際は昼寝をしていて、それを含めれば6〜8時間に達していた(当時彼に仕えていた人の日記などからそう判断される)。

ウラジーミル・レーニン(ソビエト連邦建国者)
亡くなる最後の数ヵ月前に発病し、てんかん重積が原因で死亡した。ちなみに、その発作は50分間も続いた。


その他


ダニエル・タメット(円周率暗唱のヨーロッパ記録保持者)
https://blogs.yahoo.co.jp/smkss434/3285585.html


大宗教の誕生と「側頭葉てんかん」


エドガ・ケイシーの眠りながらする予言、療法なども「てんかん」なのではないかと思う。ケイシー自身は「てんかん」を頭の病ではなく腸の問題であると喝破しているところがすごい。


「てんかん」を次のように考えているようだ。


ケイシーは、テンカンになる原因として、主に、


1.頚椎、脊椎の歪み

2.出産時もしくは出産前に発生したトラブル、

3.内分泌腺の不均衡

4.腸の乳び管の癒着や炎症


などを
あげています。


※(妊娠中の母親の不適切な食事が原因のものもある)


さらに、魂の選択して、自分の魂の成長のためにテンカンとして生まれた。あるいは
両親の魂の成長のために自分がテンカンで生まれることを選択した(病を持った
子どもの世話をすることで、両親が精神的、霊的に成長していく)というものもあるようです。(ameblo.jp/sorakazeum)


お腹への「強打」あるいは殴打のような、傷害あるいは外傷

* 付着に帰着するお腹の炎症を作り出す幼年期の発熱
*脊柱の傷害(特により低位背骨)
*妊娠合併症
*困難あるいは異常分娩に起因する出産時外傷

より明確に、ケイシーは、てんかんのほとんどのケースに腹部癒着が乳糜管にあると述べました。
乳糜管はリンパ系の一部です。
それらは腸を通し消化された食物の通路として小腸から栄養素を吸収します。
乳糜管中の付着は、栄養素(特に脂肪およびタンパク質)の吸収を阻害をすることができます。
また、付着は血液リンパ循環とを阻害し、バランスあるいは「調整」から神経系を影響外にします。
神経系不調整はてんかんにおいてケイシーリーディングで引用された主要な要因です。

(blog.kushiroph.com)


側頭葉てんかんと宗教の誕生


(blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime)


「脳の中の倫理」(マイケル.S.ガザニガ著、梶山あゆみ訳、紀伊國屋書店)という本を読んでみた。


脳という臓器が、


(1) 辻褄を合わせようとする(左脳の「解釈装置」で辻褄の合う物語を作る)臓器であり、

(2) 記憶も書き替えられるし、
(3) 不都合なことは忘れる臓器


だ、という研究の紹介だ。


著者自身が、特に、左右の脳を分離した状態の研究の大家であり、左脳の「解釈装置」に詳しいので、この本の後半の説明は面白い。犯罪の目撃証言がいかにあやふやなものかがよく分かるし、自分の記憶も簡単に信用してはいけないということもまた分かる。


「信じたがる脳」と題された第9章では、宗教的な体験と側頭葉てんかんの関連性

についての面白い仮説があった。


側頭葉てんかん は、てんかんの一種だが、意識の喪失や痙攣を伴わない。


患者は発作が起きると、 聴覚、視覚、嗅覚、触覚に異常を覚え、 しばらく茫然自失状態となったり、 口をぺちゃくちゃ動かすような症状が現れたりする。


側頭葉てんかんの患者は、発作が起きていない状況でも、ゲシュヴィント症候群と称せられる特色を持つとされこれは、


1. 過剰書字(たくさん文章を書かずにいられない).......作家、音楽家
2. 過剰な宗教性・道徳性......宗教家、心理学者
3. 攻撃性..........政治家、スポーツ
4. 粘着性..........学者
5. 性に対する極端な態度(非常に強まるか、弱まるか).....英雄


を示すという。典型的には画家のゴッホがそうだ。


ゴッホ以外にも側頭葉てんかんと考えられている有名人は、


ドストエフスキー、ルイス・キャロル、
アイザック・ニュートン、ギュスターブ・フローベール


などの天才、さらには、


パウロ、ムハンマド、
モーセ、仏陀、ジャンヌ・ダルク


などの宗教関係者が伝記から てんかん発作を経験していると思われるという。


側頭葉は強烈な宗教体験を知覚するときや、幻聴が聞こえるときに活動するとされており、弱い磁場を発するヘルメットで、側頭葉を刺激して、側頭葉てんかん発作のような明確な宗教体験をした(カナダのローレンシアン大学のマイケル・パーシンガーの研究)という研究もある。かつての、オウム真理教のヘッドギアも似たような効果のものだったのだろうか。


ガザニガの仮説は、大まかにいえば、


教祖の側頭葉てんかん発作ないしはそれに近い脳活動が宗教体験のもと になって、これが


左脳の解釈装置で現実と(ないしは物語と)一緒に解釈され、


ゲシュヴィント症候群の特徴を持った教祖が他人に影響を与える


ことによって、これが


現実生活に合ったものであった場合に、その宗教が大きくなっている のではないか、というようなストーリーだ。

側頭葉てんかん


(detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa)


現在の脳科学では側頭葉癲癇患者が発作時に神秘体験をするといわれていますし、かなりの宗教的聖人とされている人が側頭葉癲癇であったろうとされています。


確かユングも側頭葉癲癇が疑われてるはずです。


側頭葉電気刺激で正常者でも神秘体験が再現性があるので、一定の脳への刺激で(激しい宗教的修行や臨死体験などの脳の低酸素状態で出現します)人間に内在してる宗教感覚が体感できる能力は遺伝子的に組み込まれてるのは明らかなんです。


彼はそれを癲癇患者なりに直感で人類共通にある宗教感覚と思ったんでしょう。


太古の昔から人類の進化には宗教とは切っても切れない関係があります。


氷河期などの環境の激変を乗り越え、飢餓や捕食者との戦いの連続の危機的な状況で集団で狩猟採取生活をし、子供を育て、農耕文化へと発展する進化の過程で集団をまとめるのは強いリーダーとシャーマニズムであると思われます。


自然を畏怖し死者を敬っていたのはかなり太古のネアンデルタール人でさえ遺跡に痕跡があるのです。


それこそが彼の言う文化や地域関係なく人類の共通の集団感覚なんでしょう。


あなたの思考する脳は人類200万年の進化の結晶であり、行動・思考はあなた個人の独創的なものでなくDNAに組み込まれた一定のパターンの中で選択してるはずです。


東京女子医大脳神経センター 脳神経外科
(soufusha.co.jp/hori/)


平沢研一、林 基弘、山根文孝、堀 智勝


日本全国において てんかん患者は120万人に達し、うち難治性は成人例で25%、小児例で13%、全体で17% (20万人)である。


これらの中で、側頭葉てんかん は、手術治療の最もよい適応の一つと考えられている。以下に側頭葉てんかんを概説し、我々の取り組みについて述べる。


発作: まず、


1. 上腹部のこみ上げるような不快感、

2. 異次元にいるような感じ、

3. ものが大きく見えたり、小さく見えたりする、

4. 恐怖感やいやな臭い、

5. 既視感


などの前兆から始まり、


6. 意識が混濁


する。


この際、


7. 動作を停止し、虚空を凝視する


ことが多い。さらに典型的には


8. 舌なめずりや、

9. 手でものをいじる、

10. 部屋の中を歩き回る


、といったいろいろなタイプの自動症がみられる。


一回の発作が1分程度と長いことが多く、また、発作後も意識混濁が数分間続くことが特徴的である。
https://blogs.yahoo.co.jp/smkss434/3285722.html

宗教とは何か(1)宗教とは宗教でないものではない
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150331/1427727600

 「宗教とは何か」ということについて、少しずつ考えてみようと思う。


 「宗教」とは何なのか。われわれは、たしかに何かを宗教と呼んでいる。しかし、「とは何か」ということになると、話は簡単ではない。

 これは、学問的に定義するのも難しければ、一般的な言葉で答えるのも難しいであろう。多くの場合、宗教とは何かと問われたら、「たとえば、キリスト教とか仏教とか」と個別の宗教を挙げるのではないかと思われる。あるいはそれから共通点を探そうとする。

 しかし、あらゆる「宗教」に共通のものは存在するのだろうか。われわれは、それが何であるとき、それがどのようであるとき、あるものを宗教と呼ぶのか。そのことは明らかに自明ではない。宗教の定義は、宗教学者の数だけあると言われている。


 上にあげたような、個別の宗教の名前を列挙することで「宗教」なるものを見出そうとする作法は、結局のところ「宗教なるものは存在しない」という態度を表していると言える。つまり、存在するのは個別の宗教だけであり、それらの上位概念たる「宗教」は、名称だけが存在するとみる。

 あるいは、これと対立するものとしてあえて挙げるなら、個別の宗教を超えた「宗教なるもの」が確かに存在するとみる立場もあるだろう。つまり、先に「宗教なるもの」があり、個別の宗教は全てその一つの表れのとみる。どちらをとるかは議論する価値があるだろう。

 一方で、この二つは「個別の宗教は複数ある」という認識は共有しているが、それすらもない場合もある。つまり、ある個別の宗教こそが普遍的実在だとみなす場合である。これは「原理主義」と呼ばれるが、こうなった時、他の宗教に対する非寛容が生じる。宗教は場合によっては、人間生活のあらゆる側面を規定するからである。

 宗教が個人の内面の問題だとされている場合は、人間生活の「それ以外」の領域は宗教からは自由である。しかし、宗教によっては、教義的に、「それ以外」の領域が存在しないものもある。たとえば国家の法律や社会の慣習が、宗教の教義と一致している場合である。そこでは、実践の領域も宗教の制限下にある。そのような場合、内部での連帯は強くなるが、異質なものへの排斥の念は強くなる。「他のもの」が入り込む隙間がないからである。

 しかし、他の宗教に対してどういう態度をとるのか、とってよいのか、とるべきなのかも宗教によっていろいろある。そして、それが教義上明らかにされている場合とされていない場合、あるいは教義にはなくてもコミュニティ内では暗黙的に決まっている場合がある。こうした複雑な実感のからみあいが個別の宗教を成立させている。


 もっとも、何かが「宗教である」ことが、われわれにはなぜかわかるとは言えるだろう。それを言葉にするのが難しくとも、われわれには、あるものが「宗教」あるいは「宗教的」であるのかないのかの判断はできている。そこには何か基準があるはずである。


 宗教とよく対立するのは「科学」である。科学者の多くは、宗教を過去のものとする。宗教は確かに、たとえば連帯を成り立たせ、想像の力を育て、倫理観を培ってきたと、「歴史的に」宗教に意義があったことは認める。しかし、理性を十分に使えるようになった人類には、もはや宗教は必要ないというのがそこでの考えである。このような発想は、本人が明示的に主張している場合と、暗黙の前提としている場合がある。

 こうした主張に対して、宗教の側からは、たとえば科学も一つの宗教であり、あらゆるイデオロギーも宗教であるとする反論がみられることがある。確かに、あらゆる体系を宗教とみなせば、それは宗教に見えるだろう。もっともそれは、メタファーの持つ性質による。メタファーとは、Aというものを理解するために、AをBであるととらえることによって、AのもつB的側面だけを強調するものだからである(ジョージ・レイコフ/マーク・ジョンソン『レトリックと人生』参照)。

 しかし、ここで重要なのは、それが便宜的な理解ための一つの方法であるということである。AをBであるととらえることが可能でも、AをBであるととらえること「によって」AがBであることを保証するわけではない。たとえば科学を宗教ととらえたところで、科学が宗教であることを証明するわけではない。

 それは、たとえば人間をサルであるととらえたところで、人間がサルであることを証明しているわけではないのと同じである。人間をサルであるととらえると、確かに人間のもつサル的側面が強調される。しかし、それは人間がサルであることの証明ではない。われわれは、人間をふつう人間だと思っており、サルだとは思っていないし、「違い」の方に注目しても、同じくらい見出されるからである。

 つまり、科学を宗教であるととらえるのは自由だが、そう考えたところで、われわれが科学を「科学」と呼び、「科学教」と呼んでいないのはなぜなのかという問題が生じる。「宗教とは何か」という問いに答える糸口は、一つはこのあたりにあるのではないかと思われる。

 もっとも、「科学も一つの宗教である」という宗教の側からの反論が、単に宗教の自己保身のための主張だとする判断は早計である。宗教の側と科学の側では、「宗教とは何か」ということに対する根本的な実感が異なるかもしれないからである。実際には、追求すべきなのはそうした対立の一つ上の視点からの理解である。


 いずれにしても、われわれが「あるものが宗教である」ことを判断していると考えられること、そして、あるものが「宗教ではない」ことも同様に判断していると考えられることから、「宗教とは何か」を問うにあたっては「宗教とは何でないか」という問いも掲げておくと、求める答えが得られる可能性は高くなるであろう。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150331/1427727600


宗教とは何か(2)少なくとも宗教は「信じる」ものである
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150401/1427884200


 前回、宗教と科学の関係について少しだけ触れたが、これについて「宗教とは信じるものであり、科学とは認めるもの」ではないかというコメントをいただいた。一般的には根強い考え方だが、今回はこれについて考えてみたい。


 「宗教とは信じるものであり、科学とは認めるものである」を解釈すると、ここで言われていることは、それとかかわるに際しての「態度」の区別であろう。つまり、宗教とは信じるという態度とともにあり、科学とは認めるという態度とともにある。このように考えれば、たしかに納得する人はたくさんいるだろう。日常的な言葉での表現としてはきわめて簡潔である。


 もっとも、ここで分析的な態度をとれば、ただちに「信じることと認めることの違いは何か」という問いが生じる。あるいは、「違いは何か」以前の問題として、信じることと認めることは別のことであるのかという問いもあるだろう。後者から考えてみることにする。


 単純に考えれば、言葉が違うのだから、違うものだと言えそうである。しかし、そのことは必ずしも自明ではない。なぜなら、「信じる」と「認める」という言葉を使い分けているのは、単に日本語という言語体系における習慣かもしれないからである。それが認知的なものと対応しているかは、必ずしも定かではない。

 とは言え、ここでは「違うものである」という態度をとりたい。私の実感では、同じものについて、「信じる」という時と「認める」という時では、思い描いているものが違うからである。これは、あくまでも私自身の実感に根差した判断であるが、多くの人は同意されるところではないかと思う。


 もっとも、信じることと認めることが別のことであり、それらに違いがあるとしても、それが宗教と科学の違いを説明するわけではない。なぜなら、宗教的な主張であっても納得すればわれわれは認めることがあるし、また科学的な主張でもたとえば「それは科学である」というお墨付きだけで信じている場合もあるからである。


 もっとも、宗教が基本的に「信じるもの」であるのは確かであろう。以下、特定の宗教を「信じる」ことについて少し考えておきたい。


 ちなみに、ここでおもしろいのは、ふつう、信じるのは個別の宗教のみであり、「宗教なるもの」を「信じる」人はいないということである。「○○教を信じる」とは言えても、「宗教を信じる」という言い方にはどこか「頭痛が痛い」と同じようなものを感じるのは、おそらく「宗教とは信じるものである」という前提がそこにあるからであろう。「私は宗教を信じる」と言う時、多くの場合の返答は「どの宗教?」であり、それなら「宗教なるものを信じる」ことは可能ではないと考えられているか、少なくとも一般的ではないと考えられる。


 では、特定の宗教を信じるようになるそれぞれのケースについて考えてみる。


 一つは、いつの間にか信じている場合である。このケースでは、子どものころから、あるいは社会にとりこまれる過程で、ある宗教を信じているのが当然だという認識を受け入れざるをえなかったというものが多いであろう(別のケースには、過去を否定する形で特定の宗教を信じ始める場合、たとえばある種の「洗脳」があった場合などがある)。

 もっとも、そうした事情で言わば「はじめから」特定の宗教を信じている場合でも、ある機会にその宗教を離れるケースは存在する。反対に、「その宗教を離れる」という選択肢を知る機会そのものがない場合もある。ドーキンスが『神は妄想である―宗教との決別』の冒頭で描いている「私は、そんなことができるとは知らなかった」である。こうした場合、その宗教の教義によっては、危険なものを生み出す可能性がある。そこでは、場合によっては不可避的に他者を排斥しなければならないからである。


 次に、自らの判断で特定の宗教を信じ始める場合である。そこでは、もともと宗教を信じていなかった、あるいは別の宗教を信じていたが、自分の意思と判断で特定の宗教に入信する。たとえば、自分の実感と最も合致する考えを持っている宗教を選ぶ場合もあるだろう。

 しかし、新たに入信する場合の多くは、比較検討したうえで選ぶというよりも、ある一つの宗教との強烈な「出会い」体験に根差している場合が多いと言える。それは、「どれかの宗教にかならず入信していなければならない」という制約でもない限り、わざわざいくつかの宗教を比較検討してどれかを選ぼうという動機が得られることがまずないからでもある。特定の宗教を信じることを、たとえば国家に強いられる場合は、そこでの主張は「この宗教を信じよ」であり、「どれでもいいからどれか一つを信じよ」ではない。

 「出会い」体験に根差している場合、どの宗教を選ぶかというのはつまり、こちら側から選ぶというよりも、「宗教の方からやってくる」場合が多い。そこでは、実はその人の内面ではすでにその宗教に親和的な、あるいはその宗教のものそのものである認知体系ができあがっている。なぜなら、知らない概念に名前はつけられないからである。そこでは、名前がついていることが存在を保証するのであり、「求めていたものが、確かにあった」ことに人は感動する。


 ここで、「信じる」というものはあくまでも内面的なものであると考えておきたい。われわれは、ある宗教を内面的に信じている場合と、ある宗教にかかわることを外面的に「実践している」場合がある。もっとも、「実践する」というとすでにある何らかの内面に照らして何かを実行に移すというニュアンスがあるから、ここでは単に「行う」と言った方がよいかもしれない。

 外面的という場合、たとえばその宗教の認知体系をもっているかどうかとは関係なく、その宗教と関係のある儀式なり行事に参加することを指す。そのような場合をわれわれはふつう「信じている」とは呼ばない。

 典型的な例は、日本で多くの人が仏教や神道、あるいはその他の宗教に関わる物事に接していながら、多くの人が「私は無宗教である」と言うことである。つまり宗教は、内面的生活がないところでは、文化や社会の一部となる。したがって、特定の宗教を「信じている」状態にあるには、特定の内面状態を持っている必要があると考えられる。

 その意味で言えば、「自分の意思と判断で入信する」場合も、多くは内面的にはすでに「信じて」おり、入信のための何らかの手続きを行うのは、あくまでも公的に、つまり外面的に「信じているとみなされる」ためであると言える。


 では、ある宗教を信じている時の「内面」はどのようなものであるのか。

 次回はそれについて考えてみたい。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150401/1427884200


宗教とは何か(3)宗教を知るには、心から信じるしかない
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150402/1427976000

 前回、「ある宗教を信じている時の内面はどのようなものであるのか」という問いを残した。今回はそれについて考えることにする。


 ある宗教を信じている時の実感がどのようなものであるかは、外からの理解は難しいであろう。そこでは、本人に話をきくのがひとまずの方法ではないかと思う。

 たとえば、「神がいるから信じるのではなく、信じるから神がいる」という主張がある。これは特に唯一神の存在を前提とする宗教を信じる人の主張であり、そうした人の実感を伝えるものであると思う。


 言いかえればこれは、認識についての問題であろう。つまり、「神がいるから信じる」という場合、神をどのように認識するのかという問題がある。

 それが、五感で感じられるものの場合は、他者との共有は容易であろう。「これだ」と示せばよい。しかし、多くの場合、神に限らず宗教的なものは五感では感じられないと言える。別の宗教を信じている人どうしでは時に、文字通り話が通じないからである。

 もっとも、人間は五感で感じられる世界にまずは生きているのであり、たとえば見たり触ったりできるものが、「宗教的なもの」として登場する場合もある。しかし、何らかの道具を使う場合も、それはあくまでも「向こう側」に到達するための手段であると言える。宗教における「リアル」は、精神的な領域にしか現れないのである。そのことが、他者からの理解を難しくする。


 言いかえれば、「信じていない人に信じさせることはできない」と言えるであろう。「信じるから神がいる」とは、「信じている」という状態になることによって、「神が認識できるようになる」ことを指す。そこではやはり、信じることが先なのである。それなら、信じるという行為によって宗教が生まれたのだから、宗教が「信じる」ものであるのは当然かもしれない。

 そこでは、あくまでも信じた結果として「神がいる」のである。しかし、いったん神を信じれば、あらゆる物事が、神が存在する証拠に見えてくる。神を信じていなければ、「これが証拠だ」とみせられても、神は見えないのである。なぜなら、その人の内面にはまだ「神はいない」からである。


 布教を行う場合に「まず、問答無用で神を信じてください」という態度になりがちなのは、裏から言えばつまり、それしか入り口がないからであろう。もっとも、ここにあげたようなパターンは、個人の内面を重視する宗教におけるものである。特に一神教の発想であろう。たとえばキリスト教である。

 キリスト教では、「神」が「イエスを救世主として遣わした」と心から信じれば、それだけでキリスト教徒になる。洗礼その他の儀式は、あくまでも他者からキリスト教徒であると「みなされる」入り口である。


 逆のパターンは、内面に信仰がなくても、外面的な行いに参加しているうちにいつしか内面も変化してゆくことである。そこでは、教義を理解している必要はない。時には、教義がわからなくても、実践してさえいれば「救われる」からである。これは、たとえば中世のカトリックにみられる。宗教においては、教義の理解と実践は別なのである。


 逆に言えば、教義を理解するだけでは、ある宗教を知ったことにはならないということになる。なぜなら、信仰という内面的実践を持っていない限りは、実感が異なるだろうからである。

 しかし、内面がいったんある宗教の認知体系になってしまえば、それ以外はみえなくなると考えられる。二つ以上の宗教を同時に信じている人がいないのは、そのためであろう。ある宗教を知るには、その宗教を「心から信じる」しかないのである。いくつもの宗教を「同時に」心から信じることは、構造的にできないのであろう。宗教理解が難しいのは、この点にある。


 前回「科学」と対比した際に、科学の側と宗教の側では「宗教とは何か」についての理解が根本的に異なるのではないかとしたが、それは確からしいと思われる。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150402/1427976000


「神秘体験」とは何か(1)サードマン現象
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150408/1428501600


 「宗教」について考えることの延長として、親和性が高いと思われる「神秘体験」について考えてみたい。


 いわゆる「神秘体験」を定義するのは難しいが、

(1)日常的に起こるものではないこと、
(2)多くの人にとって不可解な現象であること、

くらいを確認しておけばとりあえずは問題ないであろう。

 一般的によく言われるのは「科学では説明がつかない」ということだが、これは話が逆で、実際には神秘体験と呼ばれる多くの現象は科学ではけっこう説明がついている。つまり、どちらかと言えば「科学で説明できない」のではなく「日常的な実感で説明がつかない」もので、科学で説明がつかないと「思われている」のが神秘体験なのである(要するに、他のあらゆる領域でもそうであるように、一般的な実感は専門的な説明とはかけ離れていることが多いのである)。


 「サードマン現象」というものがある。一言で言えば、とくに非日常的な場面において、何らかの危機的状況に陥った時、そこにいないはずの「誰か」(サードマン=第三の人)が現れて助けてくれるというものである。実例については新潮文庫の

『サードマン: 奇跡の生還へ導く人』
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%B3-%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%81%AE%E7%94%9F%E9%82%84%E3%81%B8%E5%B0%8E%E3%81%8F%E4%BA%BA-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC/dp/4102184910

にたくさんある。

 たとえば雪山で遭難したとき、誰かの励ます声が聞こえる。あるいは正しい道を教えてくれる。共通するのは、自分ではない「誰か」の存在を感じることで、生還した人は決まって「誰か」に「助けられた」と言う。


 これは実際には幻覚と呼ばれるものの一種であるが、本人にとっては強烈な体験であるために、とても自分で起こしているとは信じないことが多い。しかし、実際は自分の脳が起こしている。人間の心に起こることは、最終的にはすべて脳が起こしているのである(脳と心は、同じ一つの存在だからである)。

 たとえばわかりやすい例は、夜道を一人で歩いている時に誰もいないのに気配を感じるというものである。あるいは幽霊が見えたとか自分の部屋に誰かいたとかでもよい。いずれも、自分がそう思ったことがリアルに「見えてしまう」。これは、前回あげた「信じるから神がいる」のメカニズムに通ずる。

 実は人の脳は、外部刺激、つまり感覚器官からの入力が単調になると、スクリーンに映画を映すかのように外部に内面状態を映すようになる。それは、脳にとっての整合性を保つためである。実際にはこれは四六時中やっているのだが、環境が単調になるとその傾向が明白に強まる。

 たとえば夜道なら、ふつうは真っ暗、つまり視覚的変化に乏しく、周囲は静まり返っているから、聴覚的にも変化に乏しい。そこでは、小さな刺激にも過敏に反応して、「何か」を見出し、「意味」を作り出してしまう。わざわざ木を人と見たり、風の音を人の声と聞いたりするのである。これがひどくなるとサードマンも現れる。

 もちろん、サードマン現象が起こる要因は一つではない。というより、「誰か」の存在を感じたという部分が共通しているだけであり、実際にはいくつかの異なる現象がまとめてサードマン現象と呼ばれていると言えるだろう。しかし、このように要素を追ってみると説明は可能である。

 そもそも、人間の脳は生存のために情報処理を行うべく動いているのであり、非日常的な状況になればなるほど、非日常的な体験をしやすくなる。たとえば雪山の例では、低体温、低酸素、孤独感といったストレスも認識に大きく影響を与えている。サードマン現象では、幻聴とはとても思えないようなリアルな呼びかけを聴いたりもするが、人間の認識が常に「外部刺激」とそれによって引き出される「記憶」の「統合」により生じていることを考えれば、それとて不可解なものではない。


 上のような例は、状況次第で誰にでも起こるものである。宗教と関連付けて言えば、「誰か」をたとえば「神」だと認識してしまえば、信仰心が篤くなることは容易に想像される。

「宗教とは何か(2)少なくとも宗教は「信じる」ものである」
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150401/1427884200

で「出会い体験」について書いたが、宗教と神秘体験の親和性が高いのはこのようなことからも説明可能だろう。逆に言えばそれは人間の認知構造に根差しているために、宗教という体系性を持ったものとセットで認識されると、なかなか離れがたいものになるのである。


 この「極限状態」の軽いバージョンが、もろもろの宗教的な「場」であろう。「場」には物理的な「場所」と、特定の「機会」を両方含むが、前者ならいわゆる「聖地」や教会、聖堂、寺院、祭壇等、後者は儀式・儀礼である。

 こうした場では、日常とは異なる体感を引き起こす要素、とくに視覚的、聴覚的にうったえかけるものが多い。あるいは大人数で歌を歌う時の肉体的同調、お経のように単調で一定周波数の音を聞く、炎を見つめるなど、いずれにしても環境的に非日常的な外部刺激がつくられている。だからこそ、そこでは神や仏も感じられるのである。


 さて、神秘体験については、上に挙げた状況的に起こりやすい場合のほか、先天的、あるいは後天的な体質により起こりやすい場合、そして自ら起こす場合があるであろうが、それらについては次回以降にふれることにする。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150408/1428501600


「神秘体験」とは何か(2)神秘体験が起きやすい体質
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150409/1428584400


 「宗教」について考えることの一環として「神秘体験」を取り上げているが、前回は「状況的に起こりやすい」場合に注目してみた。今回は、「先天的、あるいは後天的に体験しやすい体質を持っている場合」について考えてみたい。先天的という場合は遺伝的特質によるもの、後天的という場合は怪我などによる損傷によるものだが、いずれにしても肉体的、身体的ということである。


 「幻覚」を頻繁に体験する場合は、現代社会では何らかの病気と診断されていることが多い(幻覚そのものが病気なのではなく、症状の一つとして幻覚が起こる)。しかし、何が病気かはあくまでもそれぞれの時代にそれぞれの場所で文化的に定義されるものである。われわれは常に、自らを基準にして物事を測るからである。


 たとえば、ジュリアン・ジェインズは、文献からの分析で、四千年ほど前までの人々はみな現代でいう「統合失調症」の状態にあったのではないかと推測している

(『神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡』)
https://www.amazon.co.jp/%E7%A5%9E%E3%80%85%E3%81%AE%E6%B2%88%E9%BB%99%E2%80%95%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%81%AE%E8%AA%95%E7%94%9F%E3%81%A8%E6%96%87%E6%98%8E%E3%81%AE%E8%88%88%E4%BA%A1-%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BA/dp/4314009780


そこでは、「病気」という概念はおそらくなく、今でいう「幻覚」は日常体験だったと考えられる。これは、古代人の信仰心の篤さと関係があるかもしれない。古代では、およそ信仰のないところに歴史は生まれていない。

 あるいは、統合失調症は精神障害であるが、より物理レベルに近いところで言えば、側頭葉てんかんがある。側頭葉はもともと宗教的体験と関係が深い領域であるとされるが、たとえばよくあげられるのはサウロの例である(サウロはパウロの改宗前の名前である)。

 記述によれば、サウロはダマスコへ向かう旅路で突然強い光を受けて倒れ、目が見えなくなった。その時、「なぜわたしを迫害するのか」というイエスの声を聞いたという。側頭葉てんかんでは発作が起きると五感に異常を覚え、幻覚を体験することが多い。もちろん、これだけで断定できるわけではないが、その他の記述ともあわせてみれば、サウロが側頭葉てんかんだった可能性は高いとされている。

 このように、古来より宗教的体験はその記述を追ってみると病気の症状である場合が多い。マイケル・ガザニガによれば、モーセやブッダ、ムハンマドについても側頭葉てんかんが疑われるという

(『脳のなかの倫理―脳倫理学序説』)
https://www.amazon.co.jp/%E8%84%B3%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%AE%E5%80%AB%E7%90%86%E2%80%95%E8%84%B3%E5%80%AB%E7%90%86%E5%AD%A6%E5%BA%8F%E8%AA%AC-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BBS-%E3%82%AC%E3%82%B6%E3%83%8B%E3%82%AC/dp/4314009993


このように考えれば、ある時代までは、ある種の病気を持つ人は「異常」とレッテルを貼られるどころか、尊敬される対象だったのである。各地にみられるシャーマンも何らかの特異な体質を持っていることが多い(あるいは、幻覚作用のある植物を使うことも多いが)。


 神秘体験を得てそれが宗教と結びつく場合、特定の宗教の敬虔な信者となる場合と、本人が新たな宗教の教祖になる場合、あるいはサウロのように伝道者となる場合がある。いずれにしてもここで重要なのは、本人が、それが宗教的経験であると本気で信じているということである。実際には自分の脳によるものであるが、そうした知識がなければ宗教的体験であると解釈するのも無理はない。

 一般に、いかなる話であれ第三者が語るよりも本人が語る方が説得力が増すのは、身体的に空間を共有していると体感が伝播するからであるが、ここでは、本人が本当に強烈な体験をした経験を臨場感をもって思い出しながら語ることで、時にその体感とともに信念体系をも伝播させる。こうして本人が知らないうちに教祖なり伝道者なり、敬虔な信者となるのである。


 このように、宗教的体験が人間の認知構造に根差していると考えれば、人間は誰もが宗教的体験を覚える可能性があることになり、常に一定程度の宗教家や信者がいることは理解される。特定の宗教を知る者にはその宗教のリアリティが高まるであろうし、宗教を知らなければむしろ、そのような体験をすることで人間は宗教を作り出したと言えるのかもしれない。

 その意味では、人間にとって「宗教」とは、信じる方が普通であるようなものかもしれないだろう。つまり、どちらかと言えば、「信じる」ことを選択するのではなく、「信じない」ことを選択するのである。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150409/1428584400


「神秘体験」とは何か(3)自ら起こす場合
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150415/1429095600


 宗教を考える延長上で「神秘体験」に注目しているが、前回と前々回ではそれぞれ「状況的に起こりやすい場合」と「体質として起こりやすい場合」をとりあげた。今回は、「自ら起こす」場合について考えてみたい。少しあやしくなってきた。


 宗教において神秘体験を自ら起こすというと、いわゆる「修行」というものがかかわってくるであろう。「修行」というともっぱら東洋的な語感であるが、ここでは何にせよ、「何らかの形で身体にはたらきかけることで、心理状態あるいは脳内状態を自発的に変化させること」を指すことにする。つまり、心と身体が一つであることを利用している。

 宗教的行為のほとんどは、もともとはその意味での修行である。これは、伝統宗教でも民族宗教でも、新興宗教でもかわりはない。その本来的な意味からずれて表面的なところだけが残ったとき、それは文化に取り込まれるのだとも言えるであろう。そもそも各宗教にある聖地の巡礼にしても、もともとは祈ったり拝んだりすることが目的というよりも、そこに行くまでの行程が修行であった。修行はすべて、特定の精神状態に行きつくための一連の手段であり、最後のところだけをやっても意味がないのである。


 修行は、必ずしも苦行ではないと言われる。しかし、苦しいかどうかは本人の感覚によるだろう。外から見てどんなに苦しそうでも、本人の中では至福体験であるかもしれないから、これを区別することにあまり意味はないと思われる。苦行でも行きすぎると死んでしまうであろうから(それだから死んでしまう人もいる)、いずれにしてもどこかの段階でいわゆる脳内麻薬が出ていることは間違いないと考えられる。たとえばエンドルフィンであればいわゆる「ランナーズハイ」と同じメカニズムである。身体に負荷がかかりすぎると、脳の方が「もういいでしょう」と言ってくる。

 あるいは運動を促すドーパミンや、危機状態において「fight or flight」(闘争か逃走か)の判断を迫るノルアドレナリンも、出すぎると「行き過ぎ」を止めて精神状態を安定させるために相応のセロトニンが出る。セロトニンが大量に出ているときはいわば「落ち着いて」気分がよくなるから、思い切り身体を使ったり頭を使ったり、危ない状態になればなるほど、相対的にその後の「心の平穏」も強くなるのである(自傷行為のメカニズムもこれである)。これが修行や至福体験と関係が深いことは容易に想像される。


 もっとも、宗教ではそうした心と身体のメカニズムについて明示されない場合が多い。というか、それを明らかにしていたら宗教にならない。多くは、ただ教義に則って何事かを行っていれば、いつしか自然に特定の状態が生じる。そこで生じるのはあくまでも「体感」であり、その意味付けを行うのは本人である。したがって、人間の性質として自然に起こると本人が知らなければ、何らかの超越的なものを感じるほかなくなる。そこでは言わば、宗教は頭よりも先に身体を取り込むのである。


 その意味では、布教においては「とりあえず信じてもらう」のとは別に、「とりあえずやってみてもらう」というのがあり、その前提として「とりあえずふれておいてもらう」というのがあるのであろう。修行以前に環境として慣れ親しんでいること、つまり特定の宗教にかかわる何かが身の回りにあることは、動機づけとして重要な意味をもつと考えられる。つまり、文化の中からも布教するのである。そうして外堀を埋める。

 たとえばヨーロッパ文化におけるキリスト教を考えてみると、教会建築、聖歌、パンとぶどう酒、あるいはクラシック音楽は神の世界を表現するためにはじまったものであるし、絵画も当初はもっぱら宗教画である。さらには「科学」でさえも、当初の科学者たちは「神が創ったこの世界の素晴らしさを知るために」研究している場合が少なくない。こんな環境にいたら、無縁でいる方が無理があるだろう。

 キリスト教については、布教の過程でヨーロッパがキリスト教化すると同時にキリスト教がヨーロッパ化したと言われるくらいだから、文化と一体になることもまた宗教の宿命なのであろう。一般に宗教は、伝播した先ではもとのそれとは似ても似つかないものに変形する。これはキリスト教でも仏教でも同じである。そうしないと成立しないのであろう。

 逆に言えば、構造的に変形できない宗教は広められる範囲に限界がある。歴史的にイスラム教が日本に入ってこなかったのはそのためだという人もある。キリスト教がこれほど拡大できたのは、おそらく信仰の第一義を内面生活にのみ置くからである。そこでは、頭の中で信じてさえいれば、外面的に何をやっているかは言わば関係がない。「隠れクリスチャン」はクリスチャンだからこそ可能なのである。
http://nekonaga.hatenablog.com/entry/20150415/1429095600

シャーマンの病

 イタコの入魂儀礼も時代と場所によって多様であるが、いずれにしても神懸かりになる為に大変な苦行をする。寒い冬の水垢離は冷気に耐えかねて逆に身体に熱を発生させる。下半身に発生した熱が背骨を通って頭まで達成して変化が生じるのである。蛇や龍はこの熱エネルギーの象徴である。不動明王が右手にもつ、倶利伽藍(くりから)の剣に蛇が巻きついているのは、このことを表しているように思える。正常な意識では耐えられないので思考から切り離すため祝詞や祭文といったマントラを延々と唱え続ける。イタコは変成意識状態の中で神や仏と出会うのである。

 右耳の上にある大脳の右側頭葉は魂の座と呼ばれている。自己と意識の接点があり、右側頭葉を刺激するとテレパシー、光のヴィジョン、音の幻聴、人格の変容、体外離脱体験が起きることが解っている。この領域に脳の損傷がおきると魂の抜けた自動機械の状態になり、さながら生きる屍のようになる。


イタコの入魂儀礼は堪え難い疲労と緊張によるストレスが引き金になり大脳の右側頭葉の回路にスイッチが入るのだ。儀礼はスイッチが入るまで続く。

そうして右脳の中から声が聞こえるようになって、はじめてイタコが誕生するのだ。

イタコ系は人為的だがカミサマ系の教祖達は人生の中で極端な不幸、災難、困難を経験して発狂寸前まで追い込まれる。病気や苦悩の頂点でカミサマと出会うのである。

日常を超えたこのような体験はシャーマンの病と呼ばれる。


意識の成長・進化


 体験を否定して自我の崩壊、分裂が起こることもある。自我がある程度発達していないと恐怖のあまり退行してしまうのだ。閉じこもってそこから出て来ようとしなくなる。退行してしまうと、自我を越えることも社会にも適応できない状態に置かれてしまう。

 体験が肥大化すると、自分は凄い人間なんだとうぬぼれてしまう。教祖が信徒に攻撃的になったり人に対して抑圧的、支配的になってしまうのは抑圧された無意識のエネルギーに巻き込まれてしまっているからである。カルトや新興宗教の教祖にこのようなタイプがいるので注意が必要だ。

 私たちは自分の思考や感情を波動として周囲に放射しているので自我の境界が薄くなった人は気をつけなくてはいけない。霊能や特殊な能力をえて人に認めてもらいたいというのは自己評価欲求が満たされていない段階なので、問題を生じやすいのである。

 不思議なヴィジョンを見たり、異常な肉体の感覚を経験したり、このような普通では考えられない体験を大いなる自己に統合できれば意識の成長・進化がおこる可能性がある。

 それには抑圧されたエネルギーを解放し、体験を否定も肯定もせずただあるがままに見てゆく観察的な自我を育てることが必要だ。
http://homepage.mac.com/iihatobu/work/itako.html#anchor11


「神の存在」という幻想(1)
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/09/26/100035


ラマチャンドラン,ブレイクスリー『脳のなかの幽霊』
https://www.amazon.co.jp/%E8%84%B3%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%AE%E5%B9%BD%E9%9C%8A-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%EF%BC%B6%E3%83%BB%EF%BC%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%B3/dp/4042982115


ラマチャンドランは、局所発作(てんかんの発作)が大脳辺縁系に起こると、次のような症状になるという。


患者は、強い恍惚感から深い絶望、破滅のときが迫っているという気持ち、はては極度の怒りや恐怖まで、「感情がもえさかる」という。女性はときどき発作の最中にオーガズムを感じることがある。理由ははっきりしないが男性にはない。しかしなかでも一番注目に値するのは、神聖な存在を感じたり、神と直接コミュニケーションしたと感じるなど、感動的な霊的体験をする患者たちだ。周囲のあらゆるものが宇宙的な意味に満たされていると患者は言う。「私はようやく、すべてを理解しました。このときをずっと待っていたんです。不意にすべてがのみこめました」。「ついに私は宇宙の真髄を見抜きました」。

皮肉なことだが私は、この悟ったという意識、真実がついに啓示されたという絶対的な確信は、情動に関与する辺縁系からくるはずで、思考をつかさどる合理的な脳領域――真実と偽物を識別する能力をおおいに誇っている領域――からくるはずがないと理解している。

大脳辺縁系を理解しておこう。

http://www.cis.twcu.ac.jp/~asakawa/BrainScience2008/Pictures/Pinel002.jpg


辺縁系には、海馬・扁桃体・中隔・視床前核・乳頭体・帯状回などが含まれる。脳弓は長い神経線維束で、海馬と乳頭体をつなぐ。辺縁系は感覚や運動に直接かかわるのではなく、事象から抽出された情報や事象の記憶、事象に関連する感情などを扱う、中核的な処理システムを構成している。


http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/d0/c319628432589f964219719493388cf9.jpg


辺縁系はすべての感覚系(視覚・触覚・聴覚・味覚・嗅覚)から入力を受ける。辺縁系の出力は、主として情動の体験と表出に向けて調整される。情動体験は前頭葉との相互結合によって媒介されており、内面の感情の豊かさの多くは、恐らくこれらの相互作用によっていると思われる。これらの感情を外界に向かって表出するには、視床下部と呼ばれる、小さな核が密に集まった部位の関与が必要になる。

もう一つ、てんかん(癲癇)についても理解しておこう。


てんかんは、突然意識を失って反応がなくなるなどの「てんかん発作」をくりかえし起こす病気ですが、その原因や症状は人により様々で、乳幼児から高齢者までどの年齢層でも発病する可能性があり、患者数も1000人に5人〜8人(日本全体で60万〜100万人)と、誰もがかかる可能性のあるありふれた病気のひとつです。「てんかん発作」は、脳の一部の神経細胞が突然一時的に異常な電気活動(電気発射)を起こすことにより生じますが、脳のどの範囲で電気発射が起こるかにより様々な「発作症状」を示します。しかし症状は基本的に一過性で、てんかん発作終了後は元通りの状態に回復することが特徴です。原因は様々で、脳腫瘍や頭部外傷後遺症などの明らかな原因がある場合は「症候性てんかん」、原因不明の場合は「特発性てんかん」と呼ばれます。(厚労省 http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_epilepsy.html

ラマチャンドランの説明では、


「てんかん」と聞くと、たいていは、ひきつけを起こして倒れる人を思い浮かべるだろう。こうした症状は、大発作と呼ばれる、最もよく知られているタイプのてんかんの特徴である。こうした発作はふつう、脳のどこかでニューロンの小集団が混乱した発火を行い、その活動が野火のように広がって脳全体をのみこんでしまうことによる。しかし発作には「局所的な」発作、すなわち1カ所の狭い範囲にほぼとどまっているものもある。この局所発作が運動皮質で起こると、連続した筋肉の痙攣が生じる(ジャクソンてんかん)。局所発作が大脳辺縁系に起こると、感情の症状がもっとも顕著となる。[以下、冒頭の引用に続く]

以上の記述によれば、辺縁系のどこかに異常な電気活動が起こると、神秘的な体験をするということのようだ。


この患者たちは神の目をまっすぐに見つめるという、類のない特権を発作のたびに享受している。こういう体験が(どんな意味においても)「本物」かそれとも「病的」か、誰が決められるだろう。医師はこういう患者に薬を飲ませて、全脳の神が降臨するのを阻止すべきなのだろうか?

http://wildhopeartgallery.com/wp-content/uploads/2015/04/Karen-Weihs_IMG_4977-1020x1024.jpg


この問いは、意外に重要な問いであるかもしれない。普通の「正常」な人は、このような神秘体験を病気とみなし治療すべきというのではないだろうか。しかしそれは「類のない特権」を否定するという抑圧的行動になる可能性を考慮したものであるかどうか。人類の進化を否定する行為になるかもしれないと考えた結果であるのかどうか。他方、それは後天的な経験の発現(単なる願望)という単純なことであるのかもしれない。
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/09/26/100035


「神の存在」という幻想(2) 神秘体験(宗教)は、精神疾患である?
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/10/26/210000


神秘体験(スピリチュアル/宗教体験)は病気(精神疾患)なのかどうかに関して、ラマチャンドランは、神経科学者として興味深い議論をしている。


大脳辺縁系のなかを神経インパルスの衝撃が大量かつ頻繁に通過すると、ある回路が永久的に「促進」されるか、あるいは大雨の水が丘陵をどっと流れ、新しい小川や溝や水路をつくるように、新しいルートが開かれるのかもしれない。このキンドリングと呼ばれる現象が、患者の内的な感情のあり方を永久的に変化させる――そしてときには豊かにする――のかもしれない。

こうした変化は、一部の神経科医が「側頭葉人格」と呼んでいるものを生み出す。患者は情動が強まり、ささいな出来事に宇宙的な意味を見出す。彼らはユーモアに欠け、ひどく尊大で、毎日の出来事をことこまかに日記に記録しつづける傾向(過書字と呼ばれる特徴)があるとされている。患者たちはときおり私に、神秘的なシンボルや記号でいっぱいの何百頁にもおよぶ書き物をくれる。患者の一部は、理屈っぽくて細かいことにうるさく、自分本位である(もっとも科学者仲間の多くにくらべればまだましだが)。そして哲学的、神学的な問題にとりつかれたように没頭する。

「理屈っぽくて、細かいことにうるさく、自分本位である」ことは、神秘家のみならず、似非科学者(似非評論家)の特徴である。やたら屁理屈をこね、些細などうでもよいことに拘り、自分は間違うはずがないと自信満々に主張する者に接すると、私は一体どうしたものかとおおいに悩む。


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「メルクマニュアル医学百科 家庭版」は、「側頭葉の損傷」について、次のように述べている。


右の側頭葉が損傷を受けると、音や形の記憶が障害される傾向があります。言語が左半球優位である人が左の側頭葉に損傷を受けた場合は、言葉の記憶や言語の理解能力が著しく低下することがあり、これはウェルニッケ失語症(受容性失語)と呼ばれます。ときとして、側頭葉の一部が損傷を受けると、ユーモアがなくなる、狂信的になる、性欲がなくなるなど、人格の変化が生じることがあります。


ラマチャンドランは、ポールというてんかん患者を診察した。


ポールは、自分の考えに夢中で、信者としての尊大さは持っていたが、深い宗教心の謙虚さはまるでなかった。…彼は歓喜を覚え、ほかのものは何もかも色あせた。歓喜の中で神をはっきりと感知した――カテゴリーも境界もなく、創造主との一体感だけがあった。彼はこの話を細部まで念入りに、とてもしつこく説明した。…翌日ポールは私の研究室に、派手な装飾の緑色の表紙を付けた膨大な量の原稿を持ってやってきた。彼が数か月前から取り組んでいる課題である。それには哲学や神秘主義や宗教に対する彼の見解、三位一体の神の本質、ダビデの星の図、霊的な題材を描いた精緻な絵、一風変わった神秘的なシンボルや図などが並んでいた。…ポールがフラッシュバックの話をしているときに「あなたは神を信じていますか」とふいに問いかけてみた。彼は当惑したような様子で「だって、ほかに何があるんです?」と言った。


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ポールのような患者は、なぜ宗教的な体験をするかに関して、ラマチャンドランは4つの可能性をあげている。

第1の可能性は「神が本当に彼らを訪れている」というもの。


もしこれが事実なら、それはそれでいい。神の無限の叡智にだれが疑問をさしはさめるだろう。残念だがこの可能性は、実験的に証明したり除外したりはできない。

これは科学者としては良心的な態度だろう。実験的に証明できないからと言って、この可能性を排除していない。しかし、ラマチャンドランがこのように言うとき、彼には「神」がどのようなものであるかについての一定の観念があると思われる。私にはそれがどのようなものであるかよく分からないので、実験的に証明できないと言われても、本当に?と疑問に思ってしまう。


第2の可能性は、「ありとあらゆる奇妙で不可解な感情の体験に対処するために、宗教的な静謐という、穏やかな沐浴を求める」というもの。


こうした患者は、まるで大釜が煮えたぎるように、ありとあらゆる奇妙で不可解な感情を体験するので、唯一の頼みの綱として宗教的な静謐という、穏やかな沐浴を求める。

精神安定剤としての宗教という考えは、かなり説得力あるように思える。免疫力が弱い子どもや老人(精神年齢)には、「ありとあらゆる奇妙で不可解な感情」が押し寄せてきても抵抗できるように宗教という精神安定剤を処方しようということになるのだろうか。

ラマチャンドランは次のような説明も検討している。


ごたまぜの感情が別の世界からの神秘的なメッセージとして、誤って解釈されるのかもしれない。

しかし、この説明はありそうもないとして、退けられる。


前頭葉シンドロームや精神分裂病、躁鬱病、それに単なる抑鬱などの神経および精神障害でも感情が混乱するが、こうした患者がこれほど宗教に心を奪われるケースはめったにない。…精神分裂病患者には、側頭葉てんかん患者のような強い熱情や、強迫観念めいた形は見られない。したがって、没我的な信心を、感情の変動だけで説明することはできない。


第3の可能性は、「キンドリング現象」によるというもの。


世界の不確かさに対処するには、辺縁系の他の部位や海馬にメッセージを送って闘争か逃走かに備える指令を出す前に、事象の顕著な特徴を何らかの方法で評価する必要がある。ところが辺縁系に発作が起こり、そこから出た偽のシグナルがこれらの経路を流れるとキンドリングが起こる。「顕著な特徴」の経路が増強され、脳組織どうしのコミュニケーションが増加する。人や事象を見たり、声や音を聞く感覚領域は、情動中枢とより密接に結合するようになる。その結果は? 顕著なものだけでなく、あらゆる物体と事象に深い意味がふきこまれ、患者は「一粒の砂の中に宇宙を」見たり、「自分の掌の中に無限を」つかんだりする。そして宗教的恍惚の海にただよい、宇宙の潮にのって涅槃の岸へと運ばれていく。

キンドリングにより、「宗教的恍惚の海にただよい、宇宙の潮にのって涅槃の岸へと運ばれていく」のならば、意図的に辺縁系に刺激を与えたくなるのではないか。…あなたは、「経験機械」につながれたいですか?(2015/2/20)で紹介したハッピーサプリが思い浮かぶ。

ラマチャンドランは、この可能性を実験的に検証した。その結果は?(次回に紹介)


第4の可能性は、「人間は、宗教的経験を伝達することを唯一の目的とする、特別な神経回路を進化させてきた」というもの。


超自然的な存在を信じる傾向が世界中のあらゆる社会にあまりに広く見られる。…生物学的な基盤があるとするなら、鍵となる疑問「どんな種類の選択圧がそのような機構を引き起こすのか」に答えなくてはならない。もしそのような機構があるとしたら、主として信仰や霊的な学習に関与する遺伝子あるいは遺伝子グループがあるのだろうか? 無神論者は、この遺伝子を持っていないか、これを出し抜くコツを習得しているのだろうか(これは冗談)。

この種の議論は進化心理学(社会生物学)の分野で行われているそうで、興味深いものがあるが、ここではラマチャンドランの話を聞くにとどめよう。


進化心理学の中心的な教義によれば、人間の特性や性向の多くは、ふつう「文化」によるとされがちなものでさえ、実は、適応的な価値を持っているので自然選択に導かれて特異的に選ばれてきた。…他方、こうした「進化心理学」の理論がいきすぎないように注意する必要がある。ある特性が普遍的に見られても、それだけではその特性が遺伝的に規定されているとは言えない。

では、進化心理学は宗教の起源をどのように説明するのか。


宗教(あるいは神や霊性を信じること)は、文化が主たる役割を果たしている料理に似ているのか。それとも強い遺伝的基盤を持っていると思われる一夫多妻婚のほうに似ているのか。

一つの可能性として、権威ある象徴を求める人類普遍の傾向が遵奉的な特性を促進し、同じ遺伝子を共有する社会集団(血縁集団)の安定性に寄与するのではないかと考えられる。したがって遵奉的特性の育成を促進する遺伝子は、繁栄し増加する。そしてこれを持たない人は社会的に逸脱した行動をとるために排斥され処罰される。…宗教遵奉の「遺伝子」を信じるかどうかに関わらず、側頭葉の特定の部位がこのような宗教的経験に、他のどの部位よりも直接的な役割を果たしていることは明らかである。

「宗教遵奉の遺伝子」は、誰かがまじめにその存在を証明しようとしているのだろうか。「権威ある象徴を求める性向」の遺伝子といったら、どうだろうか。もう少しブレークダウンしたら実験可能になるかもしれない。


患者にとってはどんな変化も本物で、ときには望ましくさえあり、医師には、人格に秘儀的な色合いがあることの価値を判断する権利はない。神秘的体験を正常であるとか異常であるとかを、誰がどんな根拠で決められるだろうか。「変わった」ことや「稀な」ことを異常と同等にみなす傾向が一般にあるが、これは論理的に間違っている。天才は稀だが非常に価値の高い特性であり、虫歯はごく普通にあるが、あきらかに望ましくない。

心に留めて欲しいのは、(側頭葉が宗教に関係しているという)まったく同じ証拠が、使いようによっては神の存在に対する反証ではなく、神の存在を支持する証拠にもなるということだ。例えば、大半の動物は色覚に関するレセプターや神経機構を持っていない。特権的な少数者だけが持っているのだが、だからと言って色が実在しないという結論になるだろうか? ならないのは明らかだが、ではなぜ同じ論法が神には適用されないのか。もしかすると、「選ばれた」人たちだけが、神の存在を知るのに必要な神経結合を持っているかもしれないではないか。

人格神を想定していると、全くナンセンスなことを議論していると思われるかもしれないが、次のような汎神論を考慮に入れて、もう一度ラマチャンドランの記述を読み返してみるのも面白いかもしれない。


汎神論…存在するものの総体(世界・宇宙・自然)は一に帰着し、かつこの一者は神であるとする思想をいう。「一にして全(ヘン・カイ・パン)」「梵我一如(ぼんがいちにょ)」「神即自然」などが標語として用いられる。世界そのものが神であるとするから、有神論のように世界の外にある神と被造的世界との絶対的対立を認めず、すべてのものは神の現象であり、あるいは神を内に含むとする点で、創造以後は神は被造物に干渉しないとする理神論と異なる。神を世界を統一する普遍的原理、法則性として考える点で合理的側面をもつが、その反面で自我の神への帰入、主観と客観との絶対的合一を説いて神秘主義に至りやすい。神と世界とについて明確な概念が形成された後で登場するのが普通である。ウパニシャッド、古代ギリシアの一部に最初にみられる。西欧近世以降のブルーノ、スピノザ、ドイツ観念論とその周辺の思想家たちの汎神論的思想は、宗教の非合理性を排して、近代自然科学と調和させようという意図で築かれたものである。[藤澤賢一郎/日本大百科全書(ニッポニカ)]
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/10/26/210000


「神の存在」という幻想(3) 「神モジュール」と「婚約数」
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/11/12/210000

今日、「神経科学」は、急速に進歩しつつあるようだ。Wikipediaによると、


神経科学は脳と心の研究の最先端に位置する。神経系の研究は、人間がどのように外界を知覚し、またそれと相互作用するのかを理解するための基盤となりつつある。

認知レベルにおいての研究(認知神経科学)では、神経回路がどのように心理・認知機能を生み出すのかが研究の対象となっている。近年、ニューロイメージング(例:fMRI、ポジトロン断層法 (PET)、単一光子放射断層撮影 (SPECT)、近赤外線分光法 (NIRS) )や電気生理学、経頭蓋磁気刺激法 (TMS)、ヒトの遺伝子解析などの強力な研究手段が発達してきたことにより、神経科学者(特にこのレベルの科学者を認知脳科学者とも言う)は、ヒトの認知や感情などのより抽象的な機能がどのような神経回路によって担われているかということについて研究を行うことが出来るようになった。従来は科学的に還元不可能と考える研究者さえいた多くの複雑な精神的なプロセスが神経活動と強固に結びついていることが解明されつつある。

「神の存在」を信じるというような「宗教的な体験」は、「認知や感情などの神経活動」の一種であるという観点から、「科学的な解明」を試みることは、「宗教対立」を「どうしようもないもの」と考えたり、「信仰の自由」を無条件に認めたりするような、「思考停止」に陥らないために有効な方途であろうと思われる。


ラマチャンドランは、側頭葉てんかんの患者が宗教的体験をする理由について、4つの仮説をあげていた。(前回の記事参照)


01.神が本当に彼らを訪れている

02.ありとあらゆる奇妙で不可解な感情の体験に対処するために、宗教的な静謐という、穏やかな沐浴を求める

03.キンドリング現象

04.人間は、宗教的経験を伝達することを唯一の目的とする、特別な神経回路を進化させてきた


ラマチャンドランは、第3の可能性を実験的に検証した。このキンドリング現象については、ラマチャンドランの説明より、次のブログ記事がわかりやすい。


キンドリングは元々てんかんのモデルとして考えられました。1967年にGraham Goddardがラットの脳を研究していて偶然見つけた現象です。彼は,ラットの脳をいろいろ電気刺激したけど,非常に低い電圧でどんなタイプの痙攣も起きない筈でした。ところが数週間実験を続けたら,その電圧で痙攣を起こすようになり,数ヶ月後でも同様に起こしたのです。つまりラットは電気刺激に感作されたのです。

この現象は,焚き木を燃やす時の焚きつけに似ていることからキンドリング(焚きつけ,燃え上がり)現象とよばれました。その後電気刺激でなく,化学物質の刺激でも同様の事が起きる事が分かりました。

てんかんでは,これと同じような事があって,痙攣が自然に起きる状態と考えられました。また抗けいれん薬の薬効を検定するのに動物のキンドリング・モデルが有効でした。

脳神経の条件付けによる過敏反応だとか,発作の反復により新たな神経ルートが構築され、小さな刺激で発作が再発するようになるなどが,想定されていますが,完全には解明されていません。(2004-11-12)

http://m2fazami.blog26.fc2.com/blog-entry-17.html 

ラマチャンドランの実験というのは、


キンドリングが側頭皮質から扁桃体までのすべての結合を無差別に増強するという説は、患者の電気皮膚反応を調べることで直接の検討ができる。通常、物体は側頭葉の視覚野で認識される。情動的な重要点――親しい顔あるいは恐ろしいライオン――のシグナルが扁桃体から出て辺縁系に伝えられると、情動が喚起されて発汗が始まる。しかし、キンドリングによってこの経路のすべての結合が増強されていると、なにもかもが重要点になってしまう。何を見ても――何の特徴もない見知らぬ人や、椅子やテーブルを見ても――辺縁系が強く活性化され、発汗が起こる。


ラマチャンドランは、この可能性を検証するために、同僚に紹介してもらった2人の患者に実験した。その患者は、過書字[毎日の出来事をことこまかに日記に記録しつづける傾向]があり、霊的なものを好み、宗教に対する自分の気持ちや形而上学的なテーマについて取りつかれたように話した。


(ラマチャンドランは)患者に、単語やイメージのランダムサンプルを数種類見せた。ごく普通の無生物の物体をあらわす単語、馴染みのある顔、馴染みのない顔、性的刺激となる単語や画像、性に関する4文字語、ひどい暴力や恐怖、宗教的な単語やイコンなど。

キンドリング仮説で予測すると、すべてのカテゴリーに対して一様に高い反応が出るはずだ。だが、驚いたことに、2人の患者は主として宗教的な単語とイコンに高い反応を示したが、他のカテゴリーに対する反応は、通常なら強い反応が出る性的な単語や画像に対する反応も含め、正常な人と比較して異様に低かった。

ここでラマチャンドランは、注意を喚起している。


側頭葉てんかんの患者がみな信心深くなるわけではない。側頭皮質と扁桃体の間には並行した結合がたくさんある。そのどれに問題があるかによって、人格が他の方向にそれて、取りつかれたように文章を書く患者や、絵を描く患者、哲学を論じる患者もいるし、稀にはセックスに夢中になる患者もいる。こうした患者のGSR[電気皮膚反応]をとれば、恐らく宗教的なイコンよりもそれぞれが夢中になっているものに関する刺激に大きく反応するだろう。この可能性については、私たちのところでも、他でも、いま研究が進行中である。

こういう話を聞くと、健常者と障害者との境界は曖昧なもので、「程度の差」に過ぎないように思えてくる。…本書は1998年に発行されたものであり、その後どれだけ研究が進展しているのだろうか。


さて、以下のような、ラマチャンドランの神経科学者らしからぬ話が面白い。これが本書の魅力である。(以下、「GSR」と訳されているところを「電気皮膚反応」に置き換える。)


神が電気皮膚反応装置を通して私たちに直接語りかけてきたのだろうか? 私たちは天国への直通ホットラインを手にしているのだろうか? 

宗教的な単語やイコンに対する反応が選択的に増幅されることで何ができあがるにせよ、この実験結果によって、提示した仮説の一つ――彼らが霊的になるのは、ただ周囲のすべてが重要点になり、深い意味を持つからだという説――が排除された。

キンドリング仮説は排除された。しかし、


結果は、あるカテゴリーの刺激(宗教的な単語やイコンなど)に対する反応が選択的に増強され、性的な意味合いの強いものなど他のカテゴリーに対する反応が実際に減少することを示している。とするとこれらの所見は、側頭葉に宗教や霊性を専門にする神経組織があって、それがてんかん発作によって選択的に強められていることを意味しているのだろうか? 

これは魅力的な仮説だが、他の解釈も成り立つ。私たちが知る限りでは、この患者たちの宗教的な熱情の引き金を引く変化は、どこでも起こる可能性があり、側頭葉で起こるとは限らない。それでもその活動性は最終的には辺縁系になだれ込み、宗教的イメージに対する電気皮膚反応の増強という同じ結果をもたらす。したがって電気皮膚反応が強いこと自体は、側頭葉が宗教に直接関係していることを保証するものではない。

辺縁系とは、次のようなものであった。(2015/9/26 の記事:「神の存在」という幻想(1)を参照)


辺縁系はすべての感覚系(視覚・触覚・聴覚・味覚・嗅覚)から入力を受ける。辺縁系の出力は、主として情動の体験と表出に向けて調整される。情動体験は前頭葉との相互結合によって媒介されており、内面の感情の豊かさの多くは、恐らくこれらの相互作用によっていると思われる。これらの感情を外界に向かって表出するには、視床下部と呼ばれる、小さな核が密に集まった部位の関与が必要になる。

以上のことから、ラマチャンドランは次のように結論する。


人間の脳には宗教的な体験に関与する回路があって、一部のてんかん患者ではこれが過活動になる。この回路が信仰心のために特別に進化したのか、それとも信仰心を誘導するような別の感情を生み出しているだけなのか(但しこれでは多くの患者の信仰心を支えている熱情を説明することはできない)は未だわかっていない。したがって脳に遺伝的に規定されているらしい「神モジュール」があることを示すのはまだまだ先のことになるが、神や霊性に関する疑問に科学的に取り組めるようになったというだけで、私にとっては十分に刺激的である。

「神モジュール」という考えは面白い。…私は、それは「恐れ」(地震や雷などの自然現象に対する恐れ)に由来しているのではないかと想像している。根拠はない。ちょっと言ってみたかっただけ。


人間の本質的な特性である信仰心…これはいまだ解明されない人間の本性の謎の一つに過ぎない。このほかの人間独自の特性――例えば音楽や数学やユーモアや詩作の能力――はどうなのだろう。モーツァルトが交響曲を頭の中でつくりだしたり、フェルマーやラマヌジャンのような数学者が段階的な証明を積み重ねることなしに、欠陥の無い推論や定理を「発見」するのを可能にしているのは何なのか。ディラン・トマスのような詩人が心を揺さぶる詩をつくりだすとき、脳の中ではいったいどんなことがおこっているのだろうか。創造の火花はすべての人のなかに存在する天与の火花のあらわれなのだろうか。皮肉なことにこの手がかりは「イデオ・サヴァン・シンドローム」(より政治的に正しい表現としては、サヴァン・シンドローム)と呼ばれる奇異な状態から得られる。精神遅滞がありながら高い才能を持つこの人たちは、人間の本性の進化――前世紀の偉大な科学者たちがとりつかれた主題――について貴重な洞察を提供してくれる。

確かに、人間の本性は謎だらけだ。私のような俗物にとっては、音楽家や数学者や詩人は、謎の生物だ。

イデオ・サヴァン・シンドロームとは、weblioによると、


精神障害や知能障害を持ちながら、ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人や症状を言う。

重度の精神障害を持つ人に見られる、ごく限られた特定の分野において突出した能力を発揮する人やその症状のことです。1887年に、J・ラングドン・ダウン博士により「イディオ・サヴァン(天才的白痴)」と名付けられ、のち「サヴァン症候群」と呼ばれるようになりました。その能力については特に規則性や傾向はありませんが、○月×日の曜日をすぐ当てられる、膨大な書籍を1回読むだけですべて暗記できる、一度聞いただけの曲を最後まで間違えずに弾ける、航空写真を一瞬見ただけで描き起こせるなど、異常なほどの記憶力・再現力が特徴といえます。一般的に男性に多く、また自閉症の人に多く見られます。サヴァン症候群についてはまだ解明すべき謎が多く残されていますが、現在では、左脳の損傷によるという説が有力視されています。

http://www.weblio.jp/content/%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3

こう見てくると、神を信じる人・信仰心が篤い人とは、モーツァルやフェルマーやトマスのようなサヴァン・シンドロームの症状を呈する人と同類なのかもしれない、と思ったりもする。

f:id:shoyo3:20151112174944j:plain

https://www.youtube.com/watch?v=aNdUqBQ2r5k 


(余談)婚約数について

数学の未解決問題に、いろいろ面白い問題があるようだ。素人には、問題自体が理解できないものが多いが、次の問題は理解できる。Wikipediaより、


婚約数とは、異なる2つの自然数の組で、1と自分自身を除いた約数の和が、互いに他方と等しくなるような数をいう。準友愛数とも呼ばれる。現在まで知られる婚約数の組はすべて偶数と奇数の組である。

一番小さな婚約数の組は (48, 75) である。…48の1と自分自身を除いた約数は、2,3,4,6,8,12,16,24で、和は75となる。一方、75の1と自分自身を除いた約数は、3,5,15,25で、和は48である。

【未解決問題】

・婚約数の組は無限に存在するか?

・偶数同士、奇数同士の婚約数の組は存在するか?

「全能の神」は、「婚約数の組は無限に存在するか?」の問いに、何と答えるのだろうか。…私は知っているが、人間には教えない、とか。
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/11/12/210000


「神の存在」という幻想(4) 「自然選択説」は「潜在能力」を説明できない
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/12/09/221912


前回「サヴァン症候群」の話が出てきた。サヴァン症候群とは、「精神障害や知能障害を持ちながら、ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人や症状」であったが、ラマチャンドランはこれに関心を持っているようだ。自然選択の話もこれに関連してのことだろう。でも「天才」の話が出てきたりしてなかなか面白い。


音楽や美術や文学の才能は、「自然選択説」で説明できるのだろうか? 自然選択説とは、


生物の進化を要約すると次の通りである。

生物がもつ性質が次の3つの条件を満たすとき、生物集団の伝達的性質が累積的に変化する。

01.生物の個体には、同じ種に属していても、さまざまな変異が見られる。(変異)

02.そのような変異の中には、親から子へ伝えられるものがある。(遺伝)

03.変異の中には、自身の生存確率や次世代に残せる子の数に差を与えるものがある。(選択)


上記のメカニズムのうち、3番目に関わるのが自然選択である。一般に生物の繁殖力が環境収容力(生存可能数の上限)を超えるため、同じ生物種内で生存競争が起き、生存と繁殖に有利な個体はその性質を多くの子孫に伝え、不利な性質を持った個体の子供は少なくなる。このように適応力に応じて「自然環境が篩い分けの役割を果たすこと」を自然選択という。(Wikipedia)

「進化論」は面白い話題なので、いずれ取り上げたいと思う。ここでは「自然選択」について、wikipediaの解説のごく一部を引用しておくにとどめる。

ラマチャンドランはこう述べている。


ダーウィンは自然選択の原理で、指や鼻などの形態的な特性の出現だけでなく、脳の構造も、したがって精神的能力も説明できると考えていた。言い換えると、音楽や美術や文学の才能や、そのほかの人類の知的な業績も自然選択で説明がつくと考えた。ウォレスはそうではなかった。ダーウィンの原理で指や足指が説明でき、単純な精神特性も説明できるかもしれないというところまでは認めたが。数学や音楽の才能といった人間の本質をなす一定の能力は、偶然による行き当たりばったりの作用では生まれてこないと考えたのである。

ウォレスがなぜそう考えたかというと、


(第1に)いったん文化や言語や文字が生まれると、人類の進化はラマルク流になった――即ち人が生涯に蓄積した知恵を子に伝えることができた。この子孫は文字を持たない者の子孫よりも賢くなるが、それは遺伝子が変化したかえらではなく、(文化という形の)知識が親の脳から子の脳へ伝えられたためである。このように脳は文化と共生関係にある。

(第2に)例えばあなたが現存しているアポリジニの社会から、ほとんど読み書きのできない先住民の子どもを連れてきて(それともいっそタイムマシンを使ってクロマニヨン人の子どもを一人連れてきて)、リオデジャネイロかニューヨークか東京で現代の公教育を受けさせたとする。彼はもちろん、そういう都市で育った子どもたちと全く違わない。ウォレスの考えによれば、これはアポリジニもクロマニヨン人も、彼らの自然環境の中で必要とされる知能をはるかに超える潜在的知能を持っているからだ。

数学の能力が、生存競争において有利に働くのだろうか。ネアンデルタール人やクロマニオン人が数学的潜在能力を持っていたのは何故か。


http://www.wakingtimes.com/wp-content/uploads/2013/05/Flickr-NASA-NASA-Goddard-Photo-and-Video.jpg


ラマチャンドランはこう書いている。


潜在能力を出現させた選択圧とはどんなものなのだろう。自然選択では、生物が表出している実際の能力の出現しか説明できない――潜在能力は説明できないのである。能力は、それが有益で生存を高めるものであれば、次世代に受け継がれる。しかし潜在的な数学力の遺伝子など作って何になるのか。文字を持たない人にどんな利益になるのだろう。行き過ぎのように思える。

ここが問題のところだ。道具が所有者の必要に先立って発達してきた。だが私たちは進化が先見性を持たないことを知っている! ここに進化が予知力を持っているように思える例がある。なぜそんなことが可能なのか。

ウォレスはこのパラドックスに力強く取り組んだ。数学の技能と言う特殊な能力が(潜在的なかたちで)向上することが、どのようにしてこの潜在能力を持つ一族の生存や、持たない一族の絶滅に影響を及ぼせるのか。ウォレスはこう書いている。「現代の著述家たちは、みな人間が非常に古い歴史を持つことを認めているのに、その大半が、知能はごく最近になって発達したと主張し、われわれと同等の知的能力を持つ人間が先史時代に存在していた可能性をほとんど考えないのは、いくぶん奇妙な事実である」

現代の私たちは、そういう人間が存在していたことを知っている。ネアンデルタール人やクロマニヨン人の脳容量は、実際に私たちの脳容量よりも大きく、彼らがホモ・サピエンスと同等あるいはそれを上回る潜在的知能を持っていたというのは考えられないことではない。

だとすれば、先史時代に出現した驚異的な潜在能力が、つい1000年前になってようやく認識されたことになるが、なぜそんなことがありうるのか? ウォレスが出した答えは神の御業(!)だった。「より高い知的存在が人間の本性の発達過程を導いたに違いない」。したがって人間の資質は、この世に表出された「神授の資質」である。

ウォレスとダーウィンの意見が対立したのはここのところである。ダーウィンは、自然選択が進化の主たる原動力であり、最も特殊な精神特性の出現も神の手を借りることなく自然選択で説明できる、と断固として主張した。

「神の御業」とは面白い。「より高い知的存在」は「現在の科学では解明できない」という代わりの修辞学的表現なのだろうか。


現代の生物学者ならウォレスのパラドックスをどのように解決するだろうか? 恐らくは、音楽や数学の能力といった限定的かつ「高等な」人間の特性は、通常「一般的知能」と呼ばれているもの――300万年の間に「暴走し」、爆発的に大きく複雑になった脳が到達した頂点――の特殊な発現であると論じるだろう。論理はさらに続く。一般的知能の進化によって、会話や狩猟、食物の貯蔵、複雑な社会儀礼などを始めとする多数の人間の行為が可能になった。そしてこの知能がいったん備わると、計算や音楽や、感覚の及ぶ範囲を超える科学的な道具の設計など、ありとあらゆる物事にそれを使えるようになった。

ラマチャンドランは、音楽や数学の能力に関して、この見解に反対している。「サヴァン症候群」の知見にたちかえり、次のように述べている。


「サヴァン」とは、精神的能力あるいは一般的知能が非常に低いにもかかわらず、驚異的な才能の「島」を持っている人たち。例えば、報告されているサヴァンの中には、IQが50以下で普通の社会生活がほとんどできないのに、8桁の素数を簡単に言えるという人たちがいる。これは終身在職権をもつ数学教授でもめったにできない離れわざである。

美術や音楽の世界には、ときどきサヴァンが登場して、その才能が後々まで人を驚かせ喜ばせる。…盲目で自分の靴の紐が結べない13歳の少年トムは、どんなかたちにせよ音楽の指導を受けたことは一度もないが、ほかの人の演奏を聴くだけでピアノを弾くことができた。歌を聴いて旋律を聴き取り、どんな曲でも1回で、熟練した演奏家と同じくらい見事に演奏した。

…こうした例は、特殊化した才能が一般的知能から自然発生的に出てくるのではないことを示している。もしそれ[特殊化した才能が一般的知能から自然発生的に出てくる]が事実なら、精神遅滞者がこうした能力を示すはずがない。それにこの点を立証するのに、サヴァンという特異な例を引き合いに出す必要もない。才能のある人や天才はみな、このシンドロームの要素を持っているからだ。「天才」というのはよくある誤解とは裏腹に、超人的な知能の同義語ではない。私が光栄にも面識を得た天才のほとんどは、本人たちは認めたがらないだろうが、サヴァンに良く似ている――限られた分野ではなみはずれた才能を持っているが、その他の面ではごくふつうなのだ。


ラマチャンドランは、サヴァンの例として、インドの天才数学者ラマヌジャン(1887-1920)の話を紹介しているが、ここではwikipediaから、若干引用しておこう。


ラマヌジャンは、極貧の家庭に生まれたが、奨学金を得て大学に入学。数学に没頭し、他の科目の試験に不合格。大学中退後、港湾事務所に勤務。…周囲の勧めもあって、1913年、イギリスのヒル教授等に研究成果を記した手紙を出したが黙殺された。しかしケンブリッジ大学のG.H.ハーディは、ラマヌジャンの手紙を読み、最初は「狂人のたわごと」程度にしかとらなかったものの、やがてその内容に驚愕した。というのも、ラマヌジャンの成果には明らかに間違っているものや既知のものもあるが、中には「この分野の権威である自分でも真偽を即断できないもの」、「自分が証明した未公表の成果と同じもの」がいくつか書かれていたからである。…ハーディは1から100までの点数で数学者をランク付けするのが好きだった。それによると、ハーディ自身は25点、リトルウッドが30点、偉大なるヒルベルトが80点、そしてラマヌジャンが100点だった。

ラマヌジャンの逸話として有名なものの一つに次のものがある。

1918年2月ごろ、ラマヌジャンは療養所に入っており、見舞いに来たハーディは次のようなことを言った。

「乗ってきたタクシーのナンバーは1729だった。さして特徴のない数字だったよ」。これを聞いたラマヌジャンは、すぐさま次のように言った。「そんなことはありません。とても興味深い数字です。それは2通りの2つの立方数の和で表せる最小の数です」。実は、1729は次のように表すことができる。1729 = 123 + 13 = 103 + 93。すなわち、1729が「A = B3 + C3 = D3 + E3」という形で表すことのできる数 A のうち最小のものであることを、ラマヌジャンは即座に指摘したのである。この逸話のため、1729は俗にハーディ・ラマヌジャン数やタクシー数などと呼ばれており、スタートレックやフューチュラマなどのSFや、ハッカー文化の文脈では「一見すると特に意味のない数」のような文脈でこの数が使われていることがある。

最後の「一見すると特に意味のない数」にも意味があるという指摘は面白い。これを拡張すれば、「一見すると特に意味のない事象にも、重大な意味があるものがある」となろう。


では、サヴァンや天才はどのようにして生まれるのか? 遺伝と関係あるのか? それは、次回に。
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/12/09/221912


「神の存在」という幻想(5) 宇宙信仰と創造性
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/12/25/200000


ラマチャンドラン,ブレイクスリー『脳のなかの幽霊』(15)

サヴァンや天才はどのようにして生まれるのか? 遺伝と関係あるのか? (サヴァン症候群とは、「精神障害や知能障害を持ちながら、ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人や症状」をいう)

ラマチャンドランの推論はおもしろい。


靴の紐が結べない、あるいは普通の会話ができないという人が、いったいどうして素数を算出できるのか。その答えはひょっとすると左半球の角回と呼ばれる領域にあるのかもしれない。…サヴァンが誕生の前あるいは直後に脳に損傷を受けて…彼らの脳が、幻肢患者で見られたような地図の再配置をしているという可能性はないだろうか?…ある部位が何らかの理由で、通常よりも多くの入力あるいはそれに相当する刺激を受け取るようになって、大きく密になっているのだろうか。それは数学的な能力にどんな結果をもたらすのか。これが8桁の素数を言える子どもを生み出すのだろうか? 実を言うとニューロンが抽象的な作業をする仕組みはほとんど分かっていないので、こうした変化の影響を予測するのは難しい。角回の大きさが2倍になると数学の能力がただ2倍になるのではなく、対数的に増加したり100倍になったりする可能性もある。この脳の体積の単純なしかし「異常な」増加が才能の爆発を引き起こすと推測することもできる。同じ論法が絵画や言語をはじめ、どんな人間の特性にもあてはまる。

「ニューロンが抽象的な作業をする仕組みはほとんど分かっていない」…こういう教科書風でない書きっぷりは好感が持てる。


この議論は滑稽なほど奇抜なうえに全くの推論だが、少なくとも検証可能である。数学サヴァンは左の角回が肥大しているはずだし、美術サヴァンは左の角回が肥大しているのではないかと考えられる。私の知る限りでは、こうした研究はまだ行われていないが、右の頭頂葉(角回がある場所)が損傷されると、(左側の損傷で計算力が損なわれるのと同じように)美術的な技能が大きく損なわれることがわかっている。

現在(2015/12)は、検証されているのだろうか。仮に否定されていたとしても、こういう検証可能な仮説を提起する能力は重要だ。他人の「議論」「提案」「仮説」「作品」等を紹介・批判するだけでなく、自らの「議論」「提案」「仮説」「作品」等を産み出せるようになることが望ましい。


同様の理論を使って、正常な人たちのなかにときどき天才や並はずれた才能が出現するわけを説明することもできる。あるいは、そもそも進化の過程でそうした才能がどのようにして生じたのかという、厄介な疑問に答えることができる。おそらく脳の大きさがある臨界に達すると、予期しない新しい特性が、自然選択によってとくに選ばれたというのではなく、ただ出現するのだろう。

「自然選択」ではなく、「ただ出現する」。「自然選択」については、別途考えてみたい。ここでは、「ただ出現する」という言い方が面白いのでメモしておこう。


サヴァンに関する私の基本的な議論――特殊化した脳領域のあるものが他の領域を犠牲にして拡大しているのではないか――は、いずれ正しいか正しくないか判明するだろう。しかしもし本当だったとしても、留意してほしいのはピカソやアインシュタインのようになるサヴァンは一人もいないということだ。真の天才になるには、才能の孤島だけでなくほかの能力も必要なのだ。大半のサヴァンは真に創造的ではない。…欠けているように思えるのは、創造性という、言葉で表現できない資質、すなわち私たちを人間であるとはどういうことかの本質にむきあわせるものである。…猿にタイプライターを与えておけば、いずれはシェイクスピアの戯曲ができるという言い回しは有名だが、意味のあるセンテンスがたった一つ出てくるまでに寿命が10億年ほど必要になるだろう−ソネットだの戯曲は論外だ。


https://i.ytimg.com/vi/WLHfFaWzFqs/maxresdefault.jpg


ラマチャンドランは、サヴァンは創造的ではなく、天才になりえないという。天才には創造性が必要だ。猿は創造性を発揮することができるだろうか。


少し前、自分が創造性に関心を持っていることをある同僚に話したことがある。すると彼は、頭の中でアイデアをとことんまでいじり、ランダムな組み合わせをしているうちに、審美的に心地よいものにぶつかるのだという、言い古された議論を繰り返した。それで私は、それならいくつかの単語やアイデアを「いじりまわして」、「ばかばかしく過度な行為をする」あるいは「物事をやりすぎる」という状態を表わす、心に響くメタファーを一つつくってみてくれと挑発した。彼は一時間ほどたって、頭をかきながら、オリジナルなものは全く思いつかなかったと白状した(非常に高い言語IQを持っているにもかかわらずと付け加えておこう)。私は彼に、シェイクスピアは一つのセンテンスにそういうメタファーを五つも盛り込んでいると指摘した。

@純金に金箔をはり、Aユリの花に絵の具を塗り、Bスミレに香水をふりかけ、C氷をなめらかにし、D虹にもう一つ別の色をつけ加える……は無駄で、ばからしい、余分なことでありましょう。

ひどく簡単に聞こえる。しかしなぜシェイクスピアがこれを思いつき、他の人は誰も思いつかなかったのか。私たちはみな、同じ単語を思いのままに使える。伝えられている概念には複雑なところも深遠なところもない。それどころか一旦説明されると全く明白なことで、「なぜ自分は思いつかなかったんだろう」という反応を引きだす。これは独創的で見事な洞察の特徴である。しかしあなたや私が、心の中で言葉をかき集めたりでたらめに混ぜ合わせたりするだけで、同じくらいエレガントなメタファーを思いつくことは決してない。欠けているのは天才の創造の火花である。この特性は現代の私たちにも謎のまま残されているが、ウォレスにとってもそうだった。神の介入を引き合いに出さずにいられなかったのも無理はない。


今回で、第9章「神と大脳辺縁系」を終わるが、最後に、ラマチャンドランが本章冒頭に引用しているアインシュタインの言葉をあげておこう。


この宇宙信仰の感情を、それが全くない人に説明するのは非常に難しい…。あらゆる時代の宗教上の天才は、この教義を持たない宗教的感情によって特徴づけられる…。私の見解では、芸術や科学の最も重要な機能は、この感情を呼び覚まし、感受性のある人たちのなかで、それを生き続けさせることだ。

私には、この教義なき(神なき)宇宙宗教が、芸術や科学の駆動力たりうるのではないかと思われる。

世界(宇宙)は分からないから面白い。
http://shoyo3.hatenablog.com/entry/2015/12/25/200000

http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/332.html#c110

コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍晋三の痛いところを突いた金子勝!  赤かぶ
17. 阿快[448] iKKJ9Q 2017年11月30日 08:08:02 : 8u6fE6HVWk : Iwd8GoYOUa8[3]
金子勝も監獄で頭を冷やしてきたほうがいいのではないか?笑
こいつの論理はいつも支離滅裂だ。こんな教授に教えを受ける学生が不憫だ。笑
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/457.html#c17
コメント [政治・選挙・NHK236] 仰天!集団強姦の慶大生が全員、不起訴だそうだ!  赤かぶ
40. 2017年11月30日 08:09:06 : 2OcmOZV31g : n3cYAh9seV4[177]
韓国がもっと酷いとか、他国の事はどうでもいいねん。他国は他国の人が解決するんだから。
問題は、自分の住んでる国でこれはないだろって事だ。
ホントしねばいいのに。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/460.html#c40
コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍は、最高のポチだ。反面、日本では国会出席を避けているとか。「俺は、アホか」という疑いに直面しないためだ  赤かぶ
2. 乳良〜くTIMES[502] k_uXx4Fggq1USU1FUw 2017年11月30日 08:09:24 : uP5DoiDc8c : c38gLfBky@U[3]
「臭いものに蓋」にも限度があろうに。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/493.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK236] 最低の総理夫人、昭恵! 国会に顔を出せ  赤かぶ
14. 2017年11月30日 08:09:40 : SktTMTn8Fi : 3iWO8ejnOLY[7]

昭恵夫人が^^

籠池が「助成金詐欺、強要に昭恵夫人の肖像を用いる」←こう知っていた^^

その上で^^

肖像の使用を認めた←ならば^^

共犯である^^


籠池が「助成金詐欺、強要に昭恵夫人の肖像を用いる」←と告げず^^

思想・信条に訴えて^^

取得した昭恵夫人の肖像について、通知と異なる目的に利用した^^

↑詐欺だ^^


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/461.html#c14

コメント [政治・選挙・NHK236] 金子勝が日本の司法の不平等、不公正さを指摘!  赤かぶ
6. 斜め中道[2772] js6C35KGk7k 2017年11月30日 08:10:03 : u12DNOjV8I : DpNsSI7B2fY[1284]
>>5
お前が娑婆にいるだけでも・・・・
(薮蛇になる可能性があるので、以下略)
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/459.html#c6
コメント [政治・選挙・NHK236] 最低の総理夫人、昭恵! 国会に顔を出せ  赤かぶ
15. 2017年11月30日 08:12:32 : SktTMTn8Fi : 3iWO8ejnOLY[8]

また^^

証人喚問とは^^

思想・信条に関する喚問は許されない^^


この記事の「喚問すべき」に当たる内容とは^^

思想・信条に関わる内容なので^^

憲法違反=基本的人権の無視に相当している^^


この要求は行えない^^
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/461.html#c15

コメント [カルト18] でんの嘘シリーズ、私も妻も籠池にだまされた→財務省に騙されたnew。そんな間抜けは退陣である。 小沢内閣待望論
4. 2017年11月30日 08:13:18 : ABPExKQ6Vk : WkKEBT_l450[436]
>3.  どんだけアメリカ無しじゃ生きれねんだよ!!プライドねーのかよ。
> 遊んでねーでさっさと辞任しろよ。
> シンゾーさんよ。

辞められないんだろうよ
刑務所が待っているんだから

おまけに明治維新の田布施の再評価もね
アメリカにぶら下がって身の保全を謀っているのだろうね
プライドなんか最初から無いのさ

辞めれば官房機密費がなくなり国民にその実態が晒され
北のロケットを打ち上げることもできなくなり
万事窮すだからさ

やめて時がひどいことになるのだろうな
空想できるよ
http://www.asyura2.com/17/cult18/msg/636.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK236] 「立憲主義の根幹が問われている!」 前川喜平・前文科次官 加計問題を洗いざらい激白(後編)(毎日新聞) JAXVN
3. 中川隆[-5830] koaQ7Jey 2017年11月30日 08:15:59 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

色キチガイの詐欺師 前川喜平が安部批判してる理由を教えてあげる

文科省の前事務次官、前川喜平氏(62才)が「実地調査」で通い詰めた店である。7月初旬のある夜、本誌もまたここで働く女性の生態を“調査”すべく、店に入った。南国のモンステラの葉が壁一面を覆う店内には、カウンター席の他、ガラスで仕切られた向かい合わせの席がある。

1時間1ドリンク付きで3500円、2時間4800円。女性は無料。ドリンク飲み放題、スナック菓子食べ放題。席に座ると、男性の手元にはピンク色のメッセージカードが置かれる。ニックネーム、職業、血液型書き、「食事」「カラオケ」「飲み」「女の子におまかせ」の4項目から1つを選択。全て記入したら店員経由で気になる女性に送る。先方がOKの場合、相席して“次の予定”を交渉する。

この夜、店内には9人の女性がいた。ミニスカワンピの20代前半から、スーツを着たアラフォーまで、さまざま。グラスを片手にスマホをいじり、男性からの指名を待つ。一晩遊ぶ男を求め、あるいは交際相手を求め、店に集った素人女性である。

「ま、多くが“ワリキリ”目的だけどね。要は、エンコー。お金のために割り切って寝ますってこと。前川さん、よく来てました。あたしも指名されたことあるんで。貧困調査なのかなぁ。教育問題とか難しい話をしてたけど。『このあと外出る?』みたいな交渉もあった。アタシは断ったけど、ついてく娘もいた」

出会い系カフェは、いわばグレーゾーンの商売であり、自由恋愛が前提になっている。出会って気に入れば自由恋愛に発展するし、気に入らなければ断ることができる。「文科省の前事務次官、前川喜平氏(62才)が「実地調査」で通い詰めた店」もそのようなお店であり、話では断られることが多かったようだ。

60代のおっさんでは、よほどのことがない限りワリキリに応じてくれる子はいないだろう。あったとすれば自由恋愛ではなく個人売春に近いだろう。このような人物が文部科学省の事務次官をしていたのだ。そして何人かの子と個人売春までしていたのだろう。状況的にそうなる。
http://2013tora.jp/kabu395.html


2017年07月02日
事務次官とは何か、前川前次官で注目エリート集団


この人が騒いでいる本当の理由は、「自分の方が総理大臣より身分が上だ」という事です。
引用:http://blogc.fujitv.co.jp/simg/blogimg/6db29/90119/537660_pcl.jpg


総理より地位が高い事務次官

加計学園をめぐる「忖度」騒動は前川喜平・前文部科学事務次官の告発から騒動が広まった。

なぜ前川氏はこのように安倍首相を憎み、敵愾心を露にして噛み付くのか、事務次官という身分階級を知らないとわかり難い。

各省庁の事務次官は「次官」なので文字を読んだだけでは「2番目の事務員」かなと思うが、実際には省庁の大統領のような地位にある。

         

事務次官は表向きの法律では大臣を補佐する役割だが、実際には大臣を上回る最高権威です。

大臣と事務次官の関係については、2001年に小泉内閣で外務大臣を(9ヶ月だけ)勤めた田中眞紀子議員が良く喋っていた。(喋りすぎた)

その前に田中眞紀子が外務大臣に選ばれた理由を説明すると、2001年4月の自民党総裁選で小泉純一郎を当選させた功労者だった。


超不人気だった森首相が退陣し、次の首相は橋本龍太郎で決まりと言われていて、国民は「またあのバカ総理か」と失望していた。

小泉純一郎は出馬しても負けそうなので立候補するつもりはなかったが、当時人気絶頂だった田中眞紀子が「あんた出なさいよ」とけしかけたと言われている。

人気者の眞紀子に後押しされて小泉旋風が吹き、めでたく総理大臣になり田中眞紀子は論功行賞で外務大臣になった。


欧米メディアは「次の総理は田中眞紀子」「初の女性総理誕生へ」と報道し、小泉自身より人気が高かったほどだった。

その大功労者が些細なことで外務官僚と対立して、クビになったのは田中眞紀子大臣の方だった。

日本政府の方針と異なる発言を、外相として勝手に発言したり、外相会談のドタキャンなど様々な出来事があった。


官僚を激怒させた安倍首相の行為

だが一番の対立点は「外務大臣と事務次官のどちらに人事権があるか」という事で、眞紀子大臣は自分に逆らう事務次官の更迭を小泉首相に要求した。

結果は書いたとおり、クビになったのは大臣のほうだったので、大臣の人事権は事務次官が握っているが、逆はありえない。

法律はどうであれ大臣より事務次官のほうが地位が上なのが日本の制度であり、主要な省の事務次官となると総理大臣より地位が上である。


ロッキード事件で田中角栄元首相が逮捕されたが、事務次官は決して逮捕されず、責任を取らされたりもしない。

思い出して欲しいがあらゆる政治スキャンダルで責任を取るのは大臣と総理だけで、事務次官や官僚はマスコミから責任の追求すらされない。

もし事務次官が責任を取らされるような事が起きれば、明治以来の大事件であり、絶対に有り得ない筈だった。


朝日新聞は平気で天皇や総理大臣の悪口を書くが、それでいて事務次官の悪口を絶対に書かず、官僚は神聖にして汚すべからずを貫いている。

朝日新聞も日本の最高権力者が怖いのであり、許認可権から逮捕権、裁判権まで握っている官僚たちには逆らいません。(最高裁判官も官僚)

その有り得ないはずの事が森友、加計騒動の根源である文部科学省で起きていて、事務次官がクビになっていました。


「キXXX」の言い分

前川喜平前事務次官は退職した文部官僚が民間機関に天下りする仲介役をしていて、2017年1月20日に辞職した。

2017年3月に懲戒免職になる予定だったが、文部省側は猛反発しして自主退職になったうえ、退職金5000万円以上が支払われた。

軽い処分で済んで助かったように見えるが、官僚目線では「どうして上司である事務次官が部下である総理大臣から追放されるのか」という事になる。


ニュースを見ていると異常な事件で犯人が意味不明な事をしゃべる場合があるが、「キXXX」の言い分は彼らにしか分からない。

前川喜平と官僚たちには「総理大臣風情がでかい面しやがって」「今に見ておれ小僧」という恨みだけが残ったようです。

そして文部科学省は自分のスキャンダルである森友、加計を暴露する事で安倍首相を糾弾するという捨て身の戦法に出た。


過去の政治スキャンダルで責任を問われたのは政治家だけで、官僚が罪に問われた事は無いので、こうした戦法は実は良く行われている。

大阪地検や東京地検は森友加計を捜査しているが、検察官僚の身内である文部官僚は決して捜査対象にならない。

うまく行けば前川喜平前事務次官は高給で天下りできるだろうし、それどころか政治家として権力を握る事もできる。


突き詰めると官僚と総理のどちらが上か、どちらが日本の権力者かという対立です。
http://www.thutmosev.com/archives/71597964.html


天下り官僚に翻弄される私大の悲惨

私大を渡り歩いて5億円を荒稼ぎ!
天下り官僚に食い物にされる私大

官僚時代は数百億円の予算を動かしていただけに金銭感覚がズレすぎているという。私大には文科省、経済産業省、財務省など多くの官僚が天下りし、教授の座に収まっている。

「“渡り鳥稼業”の天下り役人は会議の欠席はザラなうえ、仕事の知識もない。仕事は部下に任せてゴロゴロしているだけ。それでも年俸は最低2500万円。さらに5年勤めて退職金が3000万円。これで3〜5つの大学を渡り歩いて計5億円は稼ぎます」

 もっとも何もしないのならマシな部類で、元官僚と悪徳教授が手を組み、大学を食い物にするケースも多々あるそうだ。濱野氏がいた都内の女子大では40億円が消えたこともあったという。

「彼らが株式や投資信託を駆使してマネーロンダリングをやったようですが、証拠が出なかった。また、翌年に取り壊しが決定していた校舎の大規模修繕に3億をつぎ込み、さらに塗装で1億2000万円と、計4億2000万円を無駄遣いしたことも。すぐに跡地に新しいビルを建てるところまで計画済みで、旧ビルでどんなインチキがあったのかはウヤムヤになってしまった。巧妙に証拠が残らない工作だけは一流のため、追跡調査もできなかった。もちろん大学の事務職などは真相を知っていましたが、黙殺したまま。ヘタに口にしようものなら簡単に左遷されてしまいますからね」

 別の学校ではこんなケースも。

「もっとひどいのは、研究業績が大学院生ほどもないクズ教授を学長に仕立て、自分は定年のない常務理事のポストに就いた天下り官僚がいました。さらに、部課長などの大学の要職を、仲間や部下で固め、付属の建物の増改築で稼ぐなど好き放題だった。さらに、法人側の私立学校法違反事項を目ざとく見つけると、理事長選で教授会をけしかけ、当主を追い出し自分が理事長の座に座り、そのまま学園を乗っ取ったヤツもいた。都内有数の伝統校でしたが、その後は、学問はそっちのけとなり、今では生徒の確保にも困るほど疲弊してしまいました」

 悪質な実例はまだまだあるという。

「今時、わざとド田舎にキャンパスを購入し、引っ越さなくてもいい学部の建物まで建てて都内一等地のキャンパスを売却し、その取り壊しとキャンパス移転で数十億を着服する天下りもいました。ゼネコンのリベートで稼いだんです。その大学は生徒集めに窮し、今は中国やベトナムからの留学生で細々と命脈を保っていますが、近々、倒産の噂も聞こえてきます。もちろん、天下り役人はその前にいなくなるでしょうね」

 悪徳教授や官僚を受け入れる私学の側にも落ち度があるとの指摘もあるが、濱野氏はそれは違うという。

「教授会が天下り官僚は採りたくないと考えていても、彼らは巧妙に法人側の上席ポストを占めてしまう。そうなれば、自動的にかつての役所の部下を雇いこむルートができてしまうんです。大学が悪いのではなく、行列を作って乗っ取りに来る方が悪いんです」

 今年3月、松野博一・文部科学大臣は、省庁退職者が許認可や補助金の支出対象である大学や財団に再就職することを当面自粛すると明らかにしたが、果たして実効力がどれだけあるのか。はなはだ疑問と言わざるを得ない。
http://diamond.jp/articles/-/137283

内田樹の研究室 2017.11.03 大学教育は生き延びられるのか?

日本の論文数が急激に減り出したのは、2004年の独立行政法人化以後ですけれど、それは当たり前なのです。でも、じゃあどうすれば低下した学術的生産力を復元させて、海外の大学と競合できるようになるのかが問題になると、その課題に答えるためにまた会議が行われ、書類を書かされる。さらに研究は停滞する。そんなばかばかしいことを全部止めてしまえば日本の大学の研究教育の力は回復します。大学人であれば、誰でも内心はそう思っているはずです。教員たちを研究教育に専念させる。夏休み春休みをたっぷり与える。サバティカルで在外研究の機会を与える。それだけのことで論文数なんか一気にV字回復します。誰だってそれはわかっている。でも、今進んでいるのは、それとまったく逆の方向です。さらに教員たちへの負荷を課して、さらに研究教育機会を減らし、教員たちの自尊心を傷つけ、不機嫌な気分に追いやるような制度改革ばかりしている。

多くの教員は、研究教育が好きだからこの仕事を選んだのです。それに専念できる環境が整備されれば、給料なんか安くても喜んでこの仕事をします。多くの先生方が早い人は50代で定年前に仕事を辞めてしまう。理由を聞くと「もう会議をしたくない」という方が多い。会議がなくて、研究教育に専念できるなら、こんな楽しい仕事はない、と。そうすれば、学校はもっと明るくて、もっとイノヴェーティヴな場所になるだろうと思います。

大学に成果主義を導入したのも大失敗でした。実は僕は成果主義導入については「戦犯」の一人なんです。神戸女学院大学は日本の私学で最も早く教員評価システムを導入した大学の一つですが、その時にFD委員長として旗振りをしたのは僕です。

その頃は働いていない教員が目についたのです。学務をほとんどしない。研究もしない。何年も論文一本も発表しない。教育も手抜きという教員が目についた。そういう人たちが大きな顔をしているのが許せなかった。だから、研究、教育、学務の三分野で教員たち一人一人の活動成果を数値化して、全教員をそれに基づいて格付けして、予算を傾斜配分し、昇給・昇格にもそれに反映という、新自由主義者丸出しの案を提出したのです。もちろん教授会では批判の十字砲火を浴びましたけれど、「これからはビジネスマインドがないと、大学はマーケットに淘汰されてしまう」と訴えて、「危機の時代を生き残るためには限られた研究教育資源を活用しなければならない。そのためには、アクティヴィティの高い教員に資源を集中する。『選択と集中』だ」ということで教授会を説得しました。でも、始めて1年もしないうちに自分が取り返しのつかない失敗を犯したことを思い知らされました。

教員の活動成果の客観評価なんて無理なんですよ。担当しているクラス数とか、論文指導している院生数とか、委員をしている委員会の数とか、そういうものはたしかに簡単に数値として拾えます。でも、研究成果の数値化はできない。僕は刊行論文数ぐらいはそのまま数値化できるだろうと楽観していました。でも、それさえできなかった。委員会でいきなり「1年に5冊も6冊も書き飛ばす人間の書いた一冊と、20年かけて書いた一冊を同じ扱いにするのか」と言われて絶句してしまったからです。「1年に5冊も6冊も書き飛ばす人間」というのはもちろん僕のことなんですけれど(笑)。たしかにご指摘の通りなんです。一冊の本といってもそれぞれの学術的価値には場合によっては天と地ほどの隔たりがあります。それを「1冊何点」というふうに機械的に配点して、その多寡を比較しても意味がないといったら意味がない。言われてはじめて気がついた。著作や論文は何冊何本書いたということよりも、学術の歴史の中で、どのような地位を占めることになるのかというもっと長い時間的スパンの中で評価しなければほんとうの成果を見たことにはならない。

勤務考課についてもそうでした。考えてみたら、公正で客観的な考課ができる人なんか数が限られているわけです。同僚たちの日常の学務への貢献をきちんと評価できて、同僚たちから「あの人の下した評価なら信頼性がある」と思われている人に任せるしかない。でも、そんなフェアで目の行き届いたはだいたい研究者としても一流の仕事をこなしているし、すでに学長とか学部長とかになっているわけですよ。ただでさえ学務に忙しいそういう方々にさらにピアレビューの仕事を押しつけてしまった。でも、そんな格付け作業なんか、いくらやっても大学全体としての研究教育のアウトカムは少しも増えるわけじゃないんです。むしろこれらの「仕事ができる人たち」の研究教育学務のための時間を削るだけだった。

 やってみてはじめて知ったのは、成果主義がどれほど膨大な「評価コスト」を要求するかということでした。それを事前にはまったく想定していませんでした。それに、単一の「ものさし」で教員たちを一律に格付けしてみても、それで全体のアクティヴィティが高まるということはまったく起こらないということにも気がつかなかった。アクティヴィティの高い先生たちは、考課して点数なんかつけなくても、やることはやるし、研究も教育も学務ももともと手抜きという教員たちは、低い評価をつけても別に何の反省もするわけじゃない。ただ「こんな評価システムには何の意味もない」と怒るだけです。ただそれだけのことでした。

教員評価に要した膨大な評価コストはもともとアクティヴィティの高い教員たちにのしかかって、彼らの研究教育活動を妨げただけで終わってしまった。自分の「選択と集中」理論がどれほど愚かしいものであったかをそのときに気づきました。以後、「ああいうこと」をやってはいけませんということをお知らせするために、こうやって全国行脚をしているわけです(笑)。成果主義は絶対にやってはいけません。大学における成果主義は何一つ良きものを生み出しません。

シラバスもそうです。あれも全く無駄な仕組みです。でも、シラバスを整備するために教員たちはやはり大変な作業量を費やしている。

シラバスというのは商品の仕様書です。缶詰や薬品についているスペックと同じものです。この商品には何が含有されているか、効能は何か、賞味期限はいつまでか、それを消費者のために表記するものです。でも、学校の授業は乾電池や洗剤とは違います。授業というのは「なまもの」です。1年前に1年後にどんな授業をするのか事細かに書けと言われたって書けるはずがない。専門科目の場合、僕は自分がその日に話したいことを話す。でも、自分が1年後の何月何日にどんなことに興味を持っているのかなんかわかるはずがない。だから「人間について考える」とか「言語について考える」とか、そういうふうな漠然としたものしか書けない。

僕が教務部長だった頃に「シラバスをもっと精密に書くように」というお達しが文科省からありました。でも、僕は教授会で「そんなに詳しく書くことはありません」とつい口が滑ってしまった。そしたら、何も書かずにシラバスが白紙という人が出て来た(笑)。そしたら翌年、助成金が削られました。経理部長からは厭味を言われました。「内田先生のせいですよ」って。

僕はこの時猛然と怒りました。僕はシラバスは教育的に意味がないと判断したので、書かなくていいと言ったのです。別にそれは思い付きではなくFD委員長をしていたときの何年間かのアンケート結果を統計的に処理した結果、「授業満足度」と「シラバス通りに授業をしているか?」という問いの回答の間には有意な相関がないということがわかったからです。それ以外のことは「教員の板書はきれいか?」でも、「時間通りに授業を始めるか?」でも「授業満足度」との相関があった。数十の質問項目の中でたった一つ何の相関もないことがわかったのが「シラバス通りに授業をしているか?」という問いとの相関だった。だから、意味がないと僕は思ったのです。

文科省は「シラバスは教育効果がある」と思っているからそれを精密に書くことを大学に要求してきたわけでしょう。だったら、その根拠を示して欲しい。もし、文科省が「シラバスを精密に書き、シラバス通りに授業をすると教育効果が高まる」という統計的なエビデンスを持っているなら、それを示して欲しい。僕だって学者ですから、エビデンスを示されたら引っ込みます。こっちはせいぜいサンプル何千という程度のデータです。文科省が何十万かのサンプルに基づいて「シラバスの有用性」を証明してくれたら「すみません」と頭を下げます。でも、文科省はそうしないで、ただ助成金を削ってきた。

今はシラバスを英語で書けとか、同僚同士で他人のシラバスの出来不出来を査定しろとか、どんどん仕事量が増えていますけれど、そういうことにどのような教育効果があるのか。どんなデータがそれを証明しているのかについては何の情報も開示されていない。これはおかしいでしょう? ことは研究教育に関する話なんですから、研究教育の成果が上がったという実績があることを示した上で実施を求めて来るべきじゃないんですか? でも、文科省はエビデンスを示して、反論することをしないで、ただ金を削っただけでした。これは文科省の方がおかしいと僕は思います。反論しないで代わりに金を削るというのは「人間は条理によってではなく、金で動く」という人間観を文科省自身が開示したということですから。大学人であっても、「やれば金をやる。やらなければ金をやらない」と言えば、したくないことでも、明らかに無意味に思われることでもやる。文科省は人間というのは「その程度のものだ」と思っている。思っているどころか、人間は「そうあるべきだ」と告知している。

仮にも文科省は国民教育を専管する省庁でしょう。そこが「人間は条理ではなく、金で動く」というような人間観を披歴して恬として恥じないというのは、どういうわけです。僕は教育活動は効果があることが経験的に知られているものを行う方がいいと思っているので、そう言った。それに対して教育効果があろうとあるまいと、「お上」の言うことに黙って従え、従わないものには「金をやらない」と文科省は回答してきた。これは事大主義と拝金主義が「日本国民のあるべき姿」だと彼らが信じているというふうに解釈する以外にない。

先ほども言いましたけれど、日本の教育政策が全部失敗しているという指摘に対して、「それは違う」と文科省が思うなら、きちんと論拠を挙げてForeign AffairsなりNatureなりに反論して、国際社会に対して日本の教育について大きな誤解があるようだが、これは間違いであるということを大声でアナウンスすべきでしょう。反論は簡単です。現に日本の学校教育はこんなふうに成功して、高い成果を上げているという誰もがぐうの音も出ないエビデンスを示せばいいのです。でも、そういう反論はまったくなされていない。

もう一度申し上げますけれど、学校教育というのはビジネスじゃありません。お金のためにやっているわけじゃない。だから、教育内容に対して「こうすれば金をやる。従わなければ金をやらない」というようなかたちで干渉することは絶対に許してはいけないんです。建学者たちが何をめざして教育を始めたか、その原点を思い出してください。マーケットのニーズがあったので、消費者たちに選好されそうな教育プログラムを差し出したわけじゃありません。「教えたい」という気持ちがまずあって、その熱情に感応して「学びたい」という人が出現してきたのです。教育というのはそういう生成的な営みなわけです。「教えたい」という人と「学びたい」という人が出会うことによって、その場で創造されてゆくものです。その一番基本的なことがビジネスの言葉づかいで教育を語る人たちには理解できない。

もちろん一流のビジネスマンだったら、ニーズのないところにニーズを創り出すのが創造的なビジネスだということを知っているはずです。映画だって、自動車だって、電話だって、飛行機だって、パソコンだって、市場にまず「こういう商品が欲しい」というニーズがあって、それに応じて商品が開発されたわけじゃない。誰も思いつかなかった商品を提示してみせたら、「それこそ私が久しく求めていたものだ」とみんなが感じて、巨大な市場が生まれた。ニーズがまずあって、それを充足させるような商品やサービスを提供するのがリアルなビジネスだというふうに思っているのは、悪いけれど、二流三流のビジネスマンです。ある程度世の中がわかっていれば、「ニーズのないところにニーズを創造する」のがビジネスの真髄だということは知っているはずなんです。でも、それがわからない人たちが「民間ではありえない」というようなことお門違いなことを言って、学校教育に干渉してくる。そういう学校教育の本質を理解していない人たちが、まことに残念ながら、現在も学校教育、教育行政を司り、学校教育についての政策を起案し、実施しているわけです。ですから、もうあまりわれわれには時間が残されていないんです。仲野徹先生によれば、あと10年です。それまでに学校教育をまともな方向に転換させなければならない。

どうやって方向転換したら良いのか。一気に変えることはできません。残り時間は少ないけれど、できるところから一つ一つやるしかない。一気に全部を変えるというのはだいたいろくなことになりませんから。とにかく30年かけてここまで悪くした仕組みですから、復元するにしても30年かける覚悟が要る。

一つは、とにかく学校をある程度以上の規模にしてはいけないということです。小規模のものにとどめる。教える側からの「教えたい」という働きかけに「学びたい」という人たちが呼応してくるというダイナミックな生成のプロセスの中に巻き込むというようなことは、規模としてはせいぜい数百人が上限だと思います。それ以上大きくなると、管理部門が必要になってきます。研究にも教育にも関係がない部署ですけれど、それがないと組織が回らなくなる。そして、管理部門は必ず肥大化する。これは避けがたいんです。別にそこで働いている人にそういう意図があるわけじゃないんです。意図がなくても、放っておけば管理部門は自己肥大する。そして、組織そのものを「巨大な管理部門が存在しないと機能しないようなもの」に変えてしまう。管理部門に権力も財貨も情報も集中させて、管理部門の許諾を得ないと何一つできないような硬直した組織が出来上がる。これは組織の生理ですから、止めることはできないのです。われわれにできるのは「巨大な管理部門がないと制御できないような大きな組織」にしない、ということだけです。

これから30年くらいの間に、日本各地の大学は淘汰が進むと思います。でも「マーケットは間違えないから、マーケットに委ねる」ということに合意してしまった以上、今さらこの流れは止められない。

ただ、今人口減によって各地で交通網の廃止や行政機構の統廃合が行われていますが、統廃合に強い抵抗を示しているのが学校と医療機関であることには目を止めた方がいいと思います。もう人口が減って、需要がない、開業しても採算が取れないとわかっていても、教育機関と医療機関は統廃合にかなり頑強に抵抗する。この二つはマーケットの要請に対して鈍感なのです。

それも当たり前で、教育機関と医療機関は貨幣や市場経済や株式会社が存在するよりはるか前から存在していたからです。人類史の黎明期から、今から数万年前から、学校の原型、病院の原型は存在していた。どちらも人間が集団として生きてゆくためになくてはならないものだからです。

集団が存続するためには、年長者は集団の若い構成員たちに、「生き延びるための術」を教えました。子どもたちの成熟を支援した。そうしなければ集団は亡びてしまうからです。病んでいる人、傷ついている人を癒すことを本務とする人はどんな時代のどんな集団にも必ずいた。そういう人たちいなければ、やはり集団は亡びてしまったから。

どんな時代でも、教育と医療に携わる人たちは存在した。市場がどうだとか、ニーズがどうだとか、費用対効果がどうだとかいうようなレベルとは違うレベルで「そういうものがなくてはならない」ということについて、われわれは人類史的な確信を持っている。だから、「金にならないから、病人を治療するのを止める」「ニーズがないから、教えるのを止める」というような発想は出てこないのです。

それに加えて、ミッションスクールの場合は宗教が関与してきます。そのせいでふつうの教育機関よりもさらに惰性が強く、抵抗力が強いのだと思います。社会がどう変わっても、政治体制や経済体制がどう変わっても、こういうものは簡単には変わりません。それは、先ほど挙げた教育、医療に加えて、宗教と司法もまた人類史の黎明期から存在した太古的な社会的機能だからです。こういう仕事に就く人には、ある種の固有の「エートス」があると僕は思っています。「なくては済まされない職業」ですから、歴史的な条件がどう変わろうと、「この職業に就きたい」と思う人たちが必ず一定数は出てくる。

人間集団が存続するために絶対に必要な四つの「柱」があると僕は思っています。教育、医療、司法、宗教、この四つです。学び、癒し、裁き、祈りという四つが集団が存続するためになくてはならない四つの基本動作です。集団の若い成員たちに生き延びるための術を教えること、病み傷ついた人を癒すこと、正義を執行すること、死者を悼むこと。この四つの機能はどのような集団であれ、集団が集団として持続するためにはなくては済まされないものです。それに比べたら、市場経済だとか商品だとか貨幣だとかいうものは、あってもなくてもどうでもいいものです。

はるか太古の人間集団がどういうものだったか想像すれば、わかるはずです。集団の若い成員たちの成熟を支援するのは、集団が生き延びるためです。別に若者たちを査定したり、格付けしたり、選別したりするために教育をしたわけじゃない。生き延びるための術を教えておかないと、死んでしまうから教育したのです。狩猟で暮らしている集団なら狩りの仕方を、農耕で暮らしている集団であれば植物の育て方を、漁労で暮らしている集団なら魚の取り方を教えた。生きる術をきちんと伝えておかないと、彼らが飢えて死んでしまうからです。

だから、「大人たち」が「子どもたち」に向けて教育を行う。教育の主体は複数ですし、教育の受け手も複数です。なぜ教育を行うのか、それは共同体の存続のためです。教育の受益者は個人ではなく、集団そのものなのです。

市場経済の原理で教育を語る人たちには、このところがわかっていない。彼らは教育というのをある種の「商品」だと思っている。そこでやりとりされている知識や技術や情報を、自動車や洋服と同じようなものだと思っている。欲しい人が金を出して買う。金がたくさんあれば、よい商品が買える。金がない人はあきらめる。それが当然だと思っている。たしかに、「自動車が欲しい」という人が「あの自動車が欲しいので、税金で買って僕にください」と行政に頼み込むということはありえません。それは自動車を所有することの受益者が個人だからです。でも、教育は違います。教育の受益者は集団全体です。だから、集団的に教育事業は行わなければならない。だから、「義務教育」なのです。大人たちには子どもを教育する義務がある。そうしないと集団が存続できないから。

市場原理で教育を考える人はどうしてもこの理路が理解できない。それは彼らが教育の受益者は個人だと思っているからです。個人が学校に通って、それなりの授業料を払い、学習努力するのは、その成果として、有用な知識や技能や資格や免許を手に入れて、それによって自己利益を増大するためだと思っている。それなら、確かに学校教育にかかるコストは受益者負担すべきものです。金があるものが学校教育を受ける。ないものは受けない。それがフェアだという話になる。

公教育に税金を投じるべきではないと本気で思っている人たちがいる。これは昔からいたのです。アメリカの「リバタリアン」というのがそうですね。彼らは公教育への税金支出に反対します。人間は一人で立つべきであって、誰にも依存すべきではない。勉強して、資格や免状が欲しいなら、まず働いて学資を稼いで、それから学校に行けばいいと考える。だから、公教育への税金の投入に反対する。

同じようなことを思っている人はもう日本にも結構います。教育への公的支出のGDP比率が先進国最低だということは先ほど申し上げましたけれど、それはこういう考え方をする人が日本の指導層の中にどんどん増えているということです。彼らは教育の受益者は個人であるから、教育活動に公的な支援は要らないと考えている。口に出して言うと角が立ちますから大声では言いませんけれど、内心ではそう思っている。消費者たちが求める「個人の自己利益を増大させる可能性の高い教育プログラム」(これを「実学」と称しているわけですが)を提示できた教育機関だけが生き残って、「市場のニーズに合わない」教育プログラムしか提示できなかった学校は「倒産」すればいいと思っている。これは大声で公言してはばからない。


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/499.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK236] さあ安倍晋三は白状したぞ、次は昭恵、佐川、谷の番だ!(simatyan2のブログ) 赤かぶ
36. 2017年11月30日 08:16:16 : SktTMTn8Fi : 3iWO8ejnOLY[9]

>>33
「騙された」と言っているんだから^^

被害者ではないなどとの主張につながるわけがない^^


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/452.html#c36

コメント [政治・選挙・NHK236] 森友疑惑、役人攻めて一転、曇り出す/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
25. 阿快[449] iKKJ9Q 2017年11月30日 08:16:43 : 8u6fE6HVWk : Iwd8GoYOUa8[4]
>24

おまいら、どなたもこなたも、どこまで阿呆なんだよ。笑
値引きの根拠とされた「地中のゴミ」が、
財務省サイドと森友側建設業者サイドとで、口裏あわせされた架空のストーリー
だったとして、それがどうしてすぐに官邸に結びつくんだよ。爆笑。

そもそも安倍官邸がいちいち地方の財務局ごときに関心をもっていると思うのか。笑
昭恵夫人がいちいち地方の財務局ごときに口利きするとでも思うのか?笑
それはあまりにも官邸や首相という地位を舐めてるぞ。笑

生まれつきのカス詐欺師籠池が無理やり安倍夫人を名誉校長に仕立て、その名前を振り回してカネを集めたり、財務局に忖度を迫っただけの話を、ここまで膨らましてもしょせん、調査が進めば進むほど、安倍夫妻は関与してなくて、むしろ地方財務局の問題だということが浮き彫りになっている。

頭の悪すぎる阿修羅の皆さん、あきらめなさい。笑


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/468.html#c25

コメント [政治・選挙・NHK236] 貴ノ花親方、30日理事会で巡業部長の追及必至 暴行事件の報告義務怠り親方衆不信感 自称リベラル
1. 知る大切さ[11055] km2C6ZHlkNiCsw 2017年11月30日 08:17:22 : R9FCqA2vYc : rrJKS_dywEM[1813]
国会で国賊が権力の中枢に巣食っている。
でも報道はショボイ


力士の暴行事件は報道が過熱している。

国民がTVによって詐欺にあっている。

優先順位が完全に狂っている。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/500.html#c1

コメント [経世済民124] 国内航空運賃が一気に値下がるかもしれない…まず名古屋=札幌間が4500円に(Business Journal) 赤かぶ
1. 2017年11月30日 08:17:52 : qNApj6abVo : pmR1FMr_lBA[1777]
利用者にとっては、安くなる事は良い事です。

JRも値下げしてくれないか?

新幹線は高すぎる。

http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/719.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK236] 志位和夫さん / 「宮本岳志議員が音声データを示し、売る側の国が値引き提案のストーリーを作っていた事実を明らかにする」  赤かぶ
51. 2017年11月30日 08:20:10 : SktTMTn8Fi : 3iWO8ejnOLY[10]

地中のゴミを横流し搬送?^^

これは、何の証拠もなく主張するなら^^

風説の流布による公務執行妨害罪に相当する主張だな^^


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/465.html#c51

コメント [政治・選挙・NHK236] どこが丁寧な説明? 安倍首相が国会で“森友・加計は朝日新聞の捏造”のネトウヨ陰謀論に丸乗りして疑惑封じ(リテラ) 赤かぶ
24. 斜め中道[2773] js6C35KGk7k 2017年11月30日 08:20:40 : u12DNOjV8I : DpNsSI7B2fY[1285]
>>12 あ〜そう快
お前、3行で答えてこそ、
3も4もわからんボケという評価を覆せるんだ。(好意的に見て、4行ね。)
信念・真意で述べたであろう
「かわいい妻の昭恵と。」の1行は削っておけ。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/462.html#c24
コメント [経世済民124] 日産、取引先が一斉に反旗…子会社切り捨てで「儲ける」日産(Business Journal) 赤かぶ
1. 2017年11月30日 08:22:57 : qNApj6abVo : pmR1FMr_lBA[1778]
ゴーンを、ブラジルに追い出せ!

ルノーの奴隷会社になってよいのか?日産よ。

社員からの収奪が著しい。

ゴーンの年棒でいくら雇えるのだ?

高すぎはしないか?それだけ成果出しているのか?

来年は自身の年棒下げるかよく注力しておきましょう、成果主義ですからね。
http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/718.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK236] 貴ノ花親方、30日理事会で巡業部長の追及必至 暴行事件の報告義務怠り親方衆不信感 自称リベラル
2. 知る大切さ[11056] km2C6ZHlkNiCsw 2017年11月30日 08:24:19 : R9FCqA2vYc : rrJKS_dywEM[1814]
昨日、モーニングショーで
審議会の池坊保子議長が
協会の議長の個人的な思いを発言していたが、聴くに耐えない
個人的な思いが先行していた。議長があんな感じなら、結論は見えている。

法よりも身内の法(角界慣習)を優先する。 誰かを悪者にして事件無かった事にする。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/500.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK236] さあ安倍晋三は白状したぞ、次は昭恵、佐川、谷の番だ!(simatyan2のブログ) 赤かぶ
37. 2017年11月30日 08:25:09 : Z25cIBpwyU : OxnPiZgvdvA[12]
>>35

> 昭恵夫人の小学校への名義貸し関与と、小学校の運営者による土地売買疑惑への関与を分けることもできない

いやいや、あなたの判断は、意図的なのか情報不足による誤謬を犯している。
首相夫人付き職員の関与があったから、これらが一体のものになってしまったんだよ。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/452.html#c37

コメント [経世済民124] 安倍政権の賃上げ圧力は、大量失業を招く(Business Journal) 赤かぶ
2. 2017年11月30日 08:26:27 : qNApj6abVo : pmR1FMr_lBA[1779]
それは間違っているぞ。

嘘を言うな、内部留保を少なくすれば済むことだ。

会社は、利用者があって成り立っていること忘れるでない。

賃上げしないと、安くても売れないだろう? 売れないと倒産だ。
http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/717.html#c2

コメント [カルト18] 大谷に殺人術を学ぶ 「ほっといても人が死ぬ環境を整備し、見殺しにすること」 れめく
10. バアルのような者[1321] g2@DQYOLgsyC5oKkgsiO0g 2017年11月30日 08:26:42 : 1PzV6ia58U : iuo4nmpHBDM[3]
>紙類を含む衛生用品

サニタリーですね。わかります。sanitaryにはOが無いから大谷は出てきませんがサタンは出てきます
http://www.asyura2.com/17/cult18/msg/634.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK236] 貴ノ花親方、30日理事会で巡業部長の追及必至 暴行事件の報告義務怠り親方衆不信感 自称リベラル
3. 佐助[5123] jbKPlQ 2017年11月30日 08:28:56 : Ed8QsK1xcY : kNlje1ZcM5Y[18]

報告と言うか,怪我直後に貴乃花親方は事情を理事長に連絡していることが,一連の報道から読み取れる,玉川さんも言っているし,知人の話からも読み取れる。知らなかったでは済まされない,どうするのだろうか。

この理事長の態度から,警察沙汰にしたらしい。どちらにしても黒幕をなんとかしろ。


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/500.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK236] モリカケ審議で安倍首相ピンチ!テレビでは都合よくミサイル発射&相撲暴行事件(まるこ姫の独り言) かさっこ地蔵
8. 斜め中道[2774] js6C35KGk7k 2017年11月30日 08:29:15 : u12DNOjV8I : DpNsSI7B2fY[1286]
>>1
然るべき理由で、お前には理解できないのだろうが、
“このことに国民がいちいち関心をもっ”ているんだよ。

理解できなければ、汚れた嘴を挟むな。
洗って食っちまうぞ(パークペットとか、嘴料理は色々あるからな)。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/481.html#c8

コメント [政治・選挙・NHK236] <日馬富士引退よりも森友が大事>太田理財局長が音声データの件で国会をザワつかせる「金額と価格は違う」「口裏合わせではない 赤かぶ
9. 2017年11月30日 08:30:00 : eUTpkAQIBY : _ykxv7Bctt8[676]
なんとなくだけど。。

「価格」と言った方が
格がありそうで、
立派に聴こえるとか。。

「この品物にはこれだけの価値あり!」
という、初期提示という意味かな?

つまり業者側の主観、プライドの、
上から目線バージョン、かな?wと。

対して「金額」、の方が腰の低い、
顧客又は消費者目線の提示。。

つまり、
この金額なら出せるし、
出せる範囲で売ってくれるなら
是非とも欲しいけど、

それが無理なら、やたら吊り上げる位なら

別に要らない、、

という意味で、
例えば財務相は価格交渉に
応じたつもりが、
籠池さんは金額交渉を持ちかけた、
が、、

お役人の認識は、
価格コーシヨーは高尚wだが、
金額交渉は大阪にありがちな、
「儲かりまっか?」
「いやボチボチでんな」

的金額交渉は、
俗に属wする 位の、

差別視、だったりしてね。。
w
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/496.html#c9

コメント [カルト7] 集団ストーカー:一つの解決法 クークラック
267. 2017年11月30日 08:32:30 : Kowxfiw03j : 0960bIBSUeA[5]
わたしへの伝言。

自分が辞めてしまう。自分が辞めると言えば、その方が攻撃されます。
その方が攻撃されてしまうと、自分はたまらない気持ちになり自身を責めます。
その次には、日記が荒れます。
目の前の現実全ては、自身が創る幻覚なのです。
であるならば、今起きている現実世界に於いて、自身の心は壊れ始めているのだと
考えるべきなのかも知れません。

少しこころを休めましょう。


わたしが一晩思考してみました、解釈です。大丈夫ですか?と。

おやすみなさい。眠れませんが。わたしは元気です。
一晩大分音楽を聴いていました。
http://www.asyura2.com/09/cult7/msg/878.html#c267

コメント [経世済民101] 日本郵便、捨て身の逆襲 物流戦争勃発、ヤマトと佐川を圧倒か(Business Journal) 赤かぶ
2. 2017年11月30日 08:32:33 : qNApj6abVo : pmR1FMr_lBA[1780]
ヤマト運輸の小倉。

規制緩和で事業拡大、今度は逆襲を食らう新自由主義者。

ざまをみろ!

ヤマトは不要だ!つぶれなさい、従業員にはかわいそうだが、、、
http://www.asyura2.com/15/hasan101/msg/899.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK236] <日馬富士引退よりも森友が大事>太田理財局長が音声データの件で国会をザワつかせる「金額と価格は違う」「口裏合わせではない 赤かぶ
10. 2017年11月30日 08:32:38 : eUTpkAQIBY : _ykxv7Bctt8[677]
>6、7さん

大賛成!

けだし、それをなるべくされない為の
「内閣府」なる妖怪かんちょーが、
既に設けられている・・・

どしたもんかねー、、
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/496.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK236] 森友疑惑、役人攻めて一転、曇り出す/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
26. 2017年11月30日 08:34:56 : SktTMTn8Fi : 3iWO8ejnOLY[11]

もともと「忖度」だったんじゃないのか?^^


話が「実行犯」の方へ行けば行くほど^^

昭恵夫人への司法判断の要求からは遠ざかるので^^


まあ、別に構わんけどな^^
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/468.html#c26

コメント [経世済民124] 安倍政権の賃上げ圧力は、大量失業を招く(Business Journal) 赤かぶ
3. 中川隆[-5829] koaQ7Jey 2017年11月30日 08:35:45 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

こいつ、経済史を何も知らないド素人だろ。

フーバーの失敗は累進課税を緩和したのが原因だよ:


米国は1910年代後半から、50−75%の高累進所得税制で空前の好景気に沸いたが、1925年に最高所得税率を史上最低の25%へ所得規制緩和し、承継したフーバー大統領誕生の1929年アメリカで株価大暴落が発生し世界大恐慌へ突入した。


◆資本主義で失業率改善と税収増と株高を同時達成する 吉越勝之
http://www.geocities.jp/mirai200107/p0.htm

「別表日米90年間の年度別最高税率と経済」を調べてみると、米国は1910年代
後半から、50−75%の高累進所得税制で空前の好景気に沸いたが、1925年に
最高所得税率を史上最低の25%へ所得規制緩和し、承継したフーバー大統領誕生の
1929年アメリカで株価大暴落が発生し世界大恐慌へ突入したのです。

その3年後、多数の米国会議員の努力で成立した失業率を大改善し、本格的経済成長
に大成功して世界恐慌を完全克服し世界大戦の膨大な戦費を賄った上、財政再建に大
成功して世界一の経済大国となり株価上昇の原点となった、最高所得税率63−92
%へ税制改革の「必要は発明の母で生まれたルーズベルト税制」を分析し理論化した
のが本論文であります。

日本は戦後一般消費税を拒否し、この米国型直接税制を採用し国税75%の高累進所
得税制で高度経済成長と財政健全化に大成功したのです。 
しかし米国の強力な競争相手に成長した我国が、税制への無理解から平成元年にEU
型間接税中心税制へ大転換し米国型経済成長税制を放棄してしまったのです。 

この日本の競争力低下に助けられクリントン米大統領はルーズベルト税制を参考に
「富裕層所得税の累進強化の税制改革」を断行し国家競争力を再強化し株高と景気回
復と財政再建の同時達成に大成功を納めたのであります。

逆に直接税の所得規制緩和税制改革のレーガン税制やブッシュ税制では所得再配分機
能の低下を招き、個人消費は停滞減少し本格的経済成長と財政再建の同時達成に必ず
失敗するのです。

さて成熟経済においてアメリカと同じく納税者番号制を伴った高累進所得税の増税で
所得を規制強化し、且つ消費税を廃止し個人消費を規制緩和すると、国民所得が大幅
増加して失業率低下と経済成長と大幅な税収増の同時達成という素晴らしい結果を得
られます。 

この立証に世界一の経済大国アメリカと第二位日本で何回も大成功した実例を紹介し、
このメカニズムを詳細に分析しています。


逆にEU型間接税制で、消費税を大増税して高度経済成長と失業率大改善の同時達成
に成功した成熟経済大国の成功実例は皆無であり、消費税率を上げて個人消費と設備
投資を規制強化すると、景気は後退し、失業率は悪化し税収は増加出来ません。

消費税制では何故そうなるかについて解説しています。さて日本独特の消費慣行から、
消費税制の副作用は極端に出るので日本が消費税制に固執し、財政赤字をタレ流せば
財政は破綻し莫大な国債が残り必ず政治責任が発生します。

この税制改革理論は国家を誠実で正直な国民を要素部分とする全体、つまりシステ
ムと考え国民性に合致する国家システムで強力に経済成長させる手法を解説します。

◆この税制改革理論の結論の要約 吉越勝之
http://www.geocities.jp/mirai200107/p0.html

◆日本は戦前、マスコミ、政治家、官僚の広めた理念観念を礼賛し、武力によって膨大
な国土を獲得したが、7000万人の国民を食べさせることも困難な大不況の国家だ
ったのです。

ところが敗戦の昭和20年に「焼け野原の国富ゼロ」から出発し、日本固有の領土に
大幅縮小されたのに、国民と国家の「考え方」と「システム」を、「個人消費を課税
規制せず、逆に増進しながら徴税する自由と平等思想の高累進所得課税の税制改革」
によって、平成元年までに、何と1億2000万人の国民が食うに困らない「無から
有の年平均74兆円の国富を生み出し43年間でビルが林立する、国富3190兆円
増(経済企画庁発表)の国民が豊かに暮らすことが出来る国家」へ成長したのです。

ところが平成元年、個人消費を課税規制して個人消費を抑圧しながら徴税する間接税
中心税制へ大転換し、更に所得税の累進を弱体化させた税制改革以降、年々国富は減
少し、平成14年度の国富は2799兆円と確定発表されており、この14年間の国
富は391兆円減であり、年平均減少額はマイナス28兆円にもなるのです。

本論文は「経済は神の手ではなく人間が営むもので、人間の手で改悪も改善もできる」
のであり、分析の結果、経済不況が継続している原因は「平成元年の税制改革」にあ
ったことを後述の通り明らかにし、その改善方法を解説したものです。

さて「個人消費+設備投資=国民所得」の経済公式があり、更に設備投資の増減は、
個人消費の増減に正比例する重要な性質がありますので、結果として市場経済では個
人消費の増減が国民所得の増減を決定する、基本的な経済構造になっているのです。

所得税は所得を課税して規制する税ですが、所得は他人から稼得する性格から、他人
の意志決定で増加するため、本人所得に直接課税規制する方法は、他人の意志決定を
課税抑圧することにならず、ましてや本人の意欲と意志と全く無関係に増加するので、
直接税制の大きな利点は、所得増加の意欲と意志の人間行動を全く規制抑圧しないと
いう点なのです。

しかも「個々の所得を累進課税で累進強化すればするほど、消費性向が低い高額所得
者から、より多い税収を得、国家の基本的機能の一つである所得再配分機能が自動的
に作動し、国家財政は、公務員や公共事業や建設事業従事者等の中低所得者層の人件
費に使用され、低所得者層ほど個人消費性向が極めて高い事実から、国家全体の消費
性向は徐々に高まり、個人消費が増加し、比例して設備投資も増加し、個人消費と設
備投資の両者から等価変換される国家全体の国民所得は急速に向上するのです。

所得税の累進構造は個別の所得を課税規制し、国家税収を増収しながら、経済成長を
達成する巧妙なシステムを内在していたのです。

それに引き換え、消費税は、本人の意欲と意志で増殖する個人消費を、本人に直接課
税し個人消費増加の意志決定を抑圧して税収を得る、抑圧的なシステムであり個人消
費の増加そのものが抑圧され、設備投資も減少し国民所得も税収も停滞後退するので
す。

個人消費過少、貯蓄過多の日本人の国民性において経済成長と財政再建を同時達成す
るには、平成元年の間接税制への大転換は経済的合理性と科学性が全く無い税制改革
だったのです。

◆さて企業の生産設備が超進化しロボットが大量生産を行っても、国民総生産(GNP)
としては全く計算されないのです。

それを人間が現実にカネを支払い「個人消費した瞬間」に始めて国民総生産として計
算され把握されるのです。

この経済の仕組みの深い意味と個人消費を維持増強する経済システムの重要性を、ま
ず理解しなければなりません。

つまり個人消費は人間しか行なわず、どんなに機械化し生産性を挙げても、機械は絶
対に個人消費は出来ず、更に当たり前のことですが、世界最強の企業や最強の国家と
いえども現実に個人消費をするのは人間であるという現実は変えられないのです。
しかも人間は所得が順調に増加しないと継続して良好な個人消費が絶対に出来ない原
則があるのです。

更に進化システム(後段詳述)の科学技術の発達によって民間の生産力増強は、需要
さえあれば民間自身で可能なので、「国家は科学技術振興策より国家自身の責務とし
て国内個人消費を規制抑圧せず、更に財政再建のため増税しながら国家全体の個人消
費の増強効果を発揮する税制改革の実現」こそが重要なのです。

イギリスの大経済学者ケインズの言うとおり、個人消費こそ国民所得を増加させ国民
全体に国富をもたらすからです。

結局、経済成長は「消費の意欲」を規制抑圧しない税制改革が大切であり、資本主義
の間接金融国家日本では、設備投資や個人消費の増加意欲が強ければ、「国内総生産
と総需要の増加」の不足資金を賄うために「自己資金を活用する以外に国内民間銀行
の貸出総残高の増加」という形で現実のおカネの増加流通をもたらし、市場経済は経
済成長していくのです。

逆に「個人消費意欲を課税で規制抑圧する税制改革をすると」それに応じて国内資金
が国内消費や国内設備投資へ向かわず、国民所得は減少後退し、退蔵預金として固定
化し滞留し、国内資金の回転率が悪化し、更に海外投資や不正資金の逃避などで海外
へ流出して、経済成長は停滞、後退するのです。

結局進化システムの資本主義経済においては「お客様は神様であり」言葉を変えると
「個人消費は神様仏様である」のです。

◆次に国家の全租税収入は国民所得の一定割合であり、租税負担率を引き上げることな
く租税収入を増やすには結局の所、個人消費+設備投資(=国民所得)を増やす以外、
つまり経済成長を実現する以外方法はないのです。

日本経済の最大の問題点は、国民所得が連年低下状況であり経済成長どころか後退し
ています。

本論文では一貫して税制は、人間行動の意欲と意志への自然な動機付け手段であり、
個人消費+設備投資=国民所得の増加方法つまり経済成長に役立つ、強力な税制改革
を述べています。

「戦前の戦陣訓と同じく」知識人が頭の中で考えた「公平、中立、簡素」などの「言
葉の羅列による強制」では、人間文化の発展である意欲と意志で成り立つ資本主義の
成長発展には何の意味も為さず、経済成長に全く役に立たず害悪ですらあるのです。

大事なことは一台1000万円するベンツを年間10台買える消費者5人と一台一万
円する自転車を年間一台しか買えない消費者95人が存在する、国民所得5億95万
円の国家よりも、一台1000万円するベンツを年間3台買える消費者3人と、一台
450万円するクラウンを年間2台買える消費者33人と、一台180万円するカロ
ーラを年間1台買える消費者62人と、一台一万円する自転車を年一台しか買えない
消費者が2人存在する国民所得4億9862万円の国家の方が国家全体の国民所得が
ほぼ同一でも、国産自動車メーカーのトヨタ自動車が存在しうる存立基盤が国家内に
確保されるのです。

結局のところ資本主義の成長発展は、貧富の格差があまり無く中流意識を持った豊か
な消費者を、如何に多数作るかの、国民所得の増殖創出システムと、配分システムが
全てなのです。

したがって、市場経済の資本主義における問題解決方法は「人間の過剰性の本能(150参照)」と「個人消費の進化システム性」と「国民の所得階層別の消費性向の
事実(別表P4参照)」について科学的に理解することが最重要なのです。

◆更に付け加えれば、購買力平価へ近づけなければならない為替相場において、わずか
年間15兆円の貿易収支の黒字を得るために国家が推し進めた継続的な輸出振興策に
よる「異常な円高により」国内企業の見かけ上の人件費を高騰させ、国内の設備投資
環境を破壊し資本収支を14−15兆円の赤字とした上、国内外企業の対等で平等な
価格競争を破壊し、外国企業との仕事の奪い合いで国内人件費比率の高い産業は常に
国際競争で敗退を続け、結果として死に物狂いの生き残り競争により「単価・粗利益
率が継続的に減少」し、結果として国家経済と産業構造に大きな痛手となっているの
です。

国家全体をコントロールしなければならない、指導層が「自由貿易体制」を隠れ蓑に、
国家経営層の重大な責務である「貿易収支の均衡と資本収支の均衡がもたらす管理の
利益」を放棄しているために、起きている膨大な悲劇なのです。

根本的に年間500兆円以上の国内個人消費+設備投資の継続的で持続的な増殖を図
り続けることが、日本国の産業構造をゆがめず、アメリカ経済にも中国経済にも頼ら
ず、日本独自の力で経済成長を継続できる、真に日本経済の利益になるのです。

さて現状の最悪な税制の組み合わせを、昭和天皇の崩御の一週間前の昭和63年12
月30日法律107号として、急いで「税制改革法」として強行成立し、その「第4
条第一項」に、今次の税制改革は、所得課税において税負担の公平の確保を図るため
の措置を講ずるとともに、税体系全体として税負担の公平を資するため、「所得課税
を軽減し」「消費に広く薄く負担を求め」「資産に対する負担を適正化すること」等
により、「国民が公平感を持って納税し得る税体系の構築を目指して行なわれるもの
とする」と強制規定し、この税制改革が国民の幸福や福祉の向上に役立つ明確な証拠
も理論も実績も無いのに、如何にも、もっともらしい目的らしきものを掲げ法文化し
てしまったのです。

結局この条文によって現状の日本経済は最悪の事態に追いこまれた上「日本の税制改
革の方向性が固定的、観念的な税制イデオロギーに支配される結果」をもたらし、強
い経済規模縮小作用と税収減少作用を持つ税制を強制的に経済の中核システムへ持ち
込み財政再建が絶対不可能なレベルにしてしまったのです。

これこそが昭和天皇が奇襲攻撃に強く反対していた太平洋戦争開始時の状況と全く同
一の「日本のマスコミや国会議員や官僚等による事実を確かめないまま思い込みによ
る最悪の選択」だったのです。

この不幸の生い立ちと、誤った目的意識を掲げた平成元年の消費税導入の税制改革が、
国民へ絶対に幸福をもたらすことは無いのです。

この状況を根本的に改善するためには、まずこの税制改革法第4条第一項の税制改革
の目的を、観念的、信念的な税制イデオロギーから解き放ち「税制改革は憲法で規定
している国民の幸福と福祉の向上と資本主義経済の発展に役立つものでなくてはなら
ない」と、当たり前の税制改革の原則的な目的を再確認する本来の方式へ大改正する
ことです。

目的錯誤の法律は百害あって一利なしであり、政策立案者がフリーハンドの思考で経
済成長と税収増加と国民の福祉向上へ同時に役に立つ政策立案の強い障害になるだけ
だからです。

そのためには、まず全く誤った結論を法律化した「現行税制改革法の抜本的な改正」
が必要です。

一国の総理大臣が自分の任期中は消費税増税をせず、広く議論すべきと宣言している、
今こそ「日本経済にとって何が経済成長にとって役立つ税制なのか、何を規制緩和し、
何を規制強化すべきか、」事実を元に真実を再研究する最後の機会になると思います。

◆さて「経済成長とは」「科学技術の無限の進歩」により、絶え間なく上昇する労働生
産性を吸収して、企業売上を増加させ「全国民へ働く職場を提供し、資本や税収や、
国民所得を増加させるため」「個人消費(第三者へ所得を与える利他的行為)の持つ
無限の増殖性」を活用した、進化システム技術を言うのです。

分かりやすく表現すれば「経済成長とは」後述の通り「人間文化そのものである個人
消費の種類、質、量の増殖」の貨幣経済的表現なのです。

さて日米の全税制史を調べると「1925年米国は所得獲得者や資産所有者を優遇す
ることが正しい選択であると誤解し、税制は景気に無関係であると誤解し、当時50
−73%の高累進所得税率で好景気を謳歌していたのに、25%へ低下させる所得規
制緩和策を実施し、4年間継続した結果、1929年に株価大暴落に続く世界大恐慌
を引き起こしたのです」。

3年後に最高所得税率を25%から、63−>92%へ劇的に累進増税し所得規制強
化し「米国はわずか6年間で失業率の悪化を食い止めバブル崩壊前の国家税収を完全
に回復して、本格的景気回復軌道」へ載せたのですが、アメリカでさえ本論文の理論
は認識されておらず、このアメリカの増税策はやむをえず取られた政策と評価され、
50年後の大規模財政赤字を発生させたレーガン政権や現在の子ブッシュ政権の大減
税政策の強行でも明らかです。

しかしレーガン政権後のクリントン政権が場当たり的で失敗すると批判された累進所
得税等の増税政策で、本分析通り見事に本格的経済成長と財政再建の同時達成に大成
功したのです。

これに対して日本の平成2年初からのバブル崩壊は税制を、最高所得税率75%―>
50%へ所得規制緩和し、更にアメリカが採用したことの無い3%のヨーロッパ型付
加価値消費税を導入し個人消費へ規制強化したことが「原因」であるのに、バブル崩
壊後、景気が完全回復していない、平成10年には、更に最高所得税率を50−>3
7%へ所得規制緩和し、更に消費税率を5%へ個人消費規制強化したため、日本経済
を更に最悪の経済環境へ陥れ、結果として、日本経済は泥沼に陥り国家税収は更に大
幅減少し「バブル崩壊後15年も経過してるのにバブル前の税収に遠く及ばず」若者
の実質的失業率は最悪化し、多くの結婚も出来ない経済状況の若者を多数出現させ、
合計特殊出生率はますます悪化し、年金問題はますます解決困難に向かい、日本民族
は消滅の未来に向かっているのです。

では、なぜ税制が、このように強力な効果を持つのかを分析し研究した結果が本論文
であり、「この税制改革理論の結論の要約」と「別表日米90年間の年度別税率と経
済」「日米と主要経済大国を基礎データーで比較」だけでも読み進めば「税制が持つ
誰でも理解できる簡単で巧妙な原理と、もたらされる結果のデーターに、びっくりさ
れると思います。」    

従来の税制改革論議は税制が経済的に中立を装うという市場経済を無視した、大きな
誤りがありますので、市場経済に適応した、資本主義の本家であるアメリカの税制と
日本の高度経済成長期の税制を基礎に、新たな税制改革理論を打ち立て、自立してア
メリカと対等に強力に経済競争しながら、地球環境へ適応して日本国が発展していく
「第二の明治維新」を目指さなければなりません。

◆さて人間の過剰性を悪く解釈するだけでは人間性の否定につながり、まして輸出に課
税せず内需と輸入のみを課税するのは「対等な平等競争ではなく」その国の不平等な
反人間的論理なのです。

国家コストを消費税という税制で、自国民に役立つために生産された内需商品と、輸
入商品のみに課税転嫁して自国民のみ負担させ、自国で作り出された輸出という自国
民に全く役立たない輸出商品の国家コストを、輸出相手国に全く負担させない偏った
性格を持つ間接税なのです。

それに比較して所得税等の直接税は国家コストである税金を、商品価格に転嫁して自
国民の作り出した価値にすべてに平等課税し、内需商品、輸出商品、輸入商品に関わ
らず、商品価格に混入させ国家コストを自国民へ役立つ内需、輸入商品については自
国民へ負担させ、他国民へ役立つ輸出商品については輸出相手国に負担させる「自国
民にも他国民にも国家コストを経済的に対等で平等に割り振り負担させる税制」なの
です。

さて競争の中で「何を規制すべきで何を規制すべきでないか判断するのが政治」なの
です。

本論では同時に、この税制改革理論で主張している政治改革が実現出来れば、「人間
の本質が進化と生き残り本能」である以上「地球環境をこれ以上悪化させず人類が生
き残る方向」へ、自動的に経済成長が進むことを確信しています。

なんとなれば膨大な数の人間は五感で生き残りの方向を本能的に判断するセンサーを、
動物として保持しているからであります。

現に経済成長につれ膨大な数の国民は医療、環境保護、社会福祉、エネルギーなどへ
の関心が高っていることをご理解頂けると思います。

◆さて成熟経済では、なぜ個人消費規制緩和の消費税廃止や、所得規制強化の直接税の
累進増税で強力な経済成長を達成し、経済問題を根本的に解決できるのでしょうか。

(任意行動)少数ですが、自ら所得獲得額の調整ができる企業経営に携わる人たちや、
寄付を多額にする利他的意識の強い人たちかいます。
所得が多いと税を多額に納付しなければならず過剰に所得を取りすぎるのを控える行
動が生じます。
これが「直接税の所得規制のインセンティブ(動機付け)効果」なのです。

これは強力なオスライオンでも満腹になったら順位の低いライオンにエサを譲る「畜
生でさえ遵守している大自然の掟である自然界の無意識の利他的ルール」と同一なの
です。

これによって力の弱いライオンや他の動物も生き残り自然は豊かに繁栄できるのです。
逆に人間社会の強者の所得独占行為は、大自然のルールでは極めて不自然な行為なの
です。

結局その人が満腹で放棄した所得は「任意の自由意志で中低所得者への所得配分」さ
れ、より所得の低い人が生き残り、新たな個人消費が発生する経済の無限連鎖が確立
し、これによって消費性向の高い中低所得者から、更に多くの所得の原資となる個人
消費の自己増殖が得られ、等価変換される国民所得の向上に寄与し、強者は更に所得
獲得チャンスが増加し、且つ中低所得者が生き残れて増殖できるので、将来中低所得
者から優れた人材を突然変異と競争で得られる機会が増加し社会を進化発展させる共
存共栄の利益を得るのです。

つまりライオン(高額所得者の所得)を増やすには下層の草食動物、更に下層の植物
層(個人消費)を増やさなくては、ライオン自身増殖できないのです。

(強制行動)直接税の税率が高くても、自分で所得や資産を全て獲得したい人は多額
の税を支払うことなり消費性向の低い高額所得者から得た税収は国家によって公務員
の給与や、公共事業を通じて、ほぼ全額中低所得者層に配分されることとなります。
これが「直接税の強制的な中低所得者への所得配分のシステム効果」なのです。
これを適正担保するため「納税者番号制はアメリカと同じく絶対に必要」なのです。

(結果)個人消費は強力な自己増殖性を発揮する進化システムであり消費税での課税
強化は悪影響が生じますが、直接税は全く個人消費を課税規制しないので、大幅増税
しても進化システム効果は自然に充分に発揮されます。

更に中低所得者の消費性向はきわめて高く、常に上の階層の消費を目指し個人消費の
増殖能力も高いので、任意や強制により中低所得者へ配分された所得は、結果として
中低所得者の個人消費を通じ国家全体の消費性向を押し上げ、次の所得の源泉となる
個人消費が活発になり「設備投資を伴った本格的景気回復」が達成されるのです。

つまり所得税は個人消費と貯蓄への所得の使い道に平等に課税する結果をもたらし、
消費税は所得の使い道のうち個人消費のみを課税し、貯蓄を非課税にするため個人消
費を最小限にして貯蓄へより多く回す、不自然な経済行動を取らせてしまうのです。

つまり所得税の他に消費税を導入するということは結果として個人消費に二重に課税
する結果になり個人消費への規制抑圧になって国民所得と経済成長が停滞します。

所得税は消費税と異なり、個人消費を直接課税抑圧せず、所得の使い道である個人消
費と貯蓄へ不平等競争条件も持ち込まず、更に販売現場へ販売抑制効果も持ち込まず、
更に高所得者層と中低所得者層の消費性向の違いを活用し、所得配分機能を持つ国家
を通じて高額所得者からの税収をより消費性向の高い中低所得者へ配分し国家全体の
消費性向を引き上げる強力なシステム効果を発揮します。

更に「所得税累進増税は所得の大幅増加をもたらし且つ所得の増加は税収の増加をも
たらす」ので「国家と国民の目的は同一」になり、国民所得を増加させると国民が喜
ぶ上、国家も税収増となるので、政治家と官僚は国民所得の向上つまり経済成長に本
気に取り組めるのです。

これも直接税のインセンティブ(動機付け)効果といいます。
これが「直接税の進化システム効果とシステム効果とインセンティブ(動機付け)効
果」の三位一体の効果なのです。

つまり直接税は税率を高くすればするほど、国民所得が向上し景気が良くなる上、税
収がドンドン増える便利な税金だったのです。

アメリカが世界大恐慌後の50年以上にわたり採用した高累進税制こそ、アメリカ資
本主義の基礎をしっかりと発展進化確立した税制なのです。

http://www.asyura2.com/0411/hasan37/msg/454.html

クリントン政権が本格的経済成長と財政再建の同時達成に大成功した理由 吉越勝之

進化シ
ステム税制と経済を再構築すること」を提案しているのです。
さてこの理論の「実証」として、1929年10月の株価大暴落はアメリカ税制史上、
直接税の最大の減税環境(最高所得税率25%)で発生したのであり、平成2年から
始まった日本の株価の大暴落も全く同様であり、直接税の大減税は景気回復の手法と
いう通説は全くの虚偽であり、景気悪化の原因そのものなのです。
その後この世界大恐慌を回復させ資本主義を発展させた、レーガン政権誕生までの、
50年間にわたる累進大増税政策(63−92%)と、その後の累進弱体化減税政策
のレーガン政権でもたらされた記録的な財政赤字を解消し、記録的な大成功をもたら
したクリントン政権の富裕層への直接税の累進増税政策と、日本の高度経済成長期の、
消費税無しの直接税の累進増税政策(国税のみで75%)を「手本に」「所得税等を
累進増税すると個人消費増強効果が強まるので素直に増税し」その分「個人消費の進
化システム機能を常時規制抑圧している消費税を完全撤廃し個人消費の自然な増加を
促進し」相乗効果で「500兆円以上の膨大な個人消費の種類・質・量の自己拡大を
図り財政負担無しに国民所得つまりパイの継続的拡大」を図る「経済の出発点」で
「経済再生の根本」である「個人消費を時代に応じて増殖する進化システム機能を自
由に発揮させ」豊かな内需環境を整備する税制改革を実行すべきです。
http://www.asyura2.com/0411/hasan37/msg/456.html


日米の全税制史を調べると「1925年米国は所得獲得者や資産所有者を優遇することが正しい選択であると誤解し、税制は景気に無関係であると誤解し、当時50−73%の高累進所得税率で好景気を謳歌していたのに、25%へ低下させる所得規制緩和策を実施し、4年間継続した結果、1929年に株価大暴落に続く世界大恐慌を引き起こしたのです」。

3年後に最高所得税率を25%から、63−>92%へ劇的に累進増税し所得規制強化し「米国はわずか6年間で失業率の悪化を食い止めバブル崩壊前の国家税収を完全に回復して、本格的景気回復軌道」へ載せたのですが、アメリカでさえ本論文の理論は認識されておらず、このアメリカの増税策はやむをえず取られた政策と評価され、50年後の大規模財政赤字を発生させたレーガン政権や現在の子ブッシュ政権の大減税政策の強行でも明らかです。

しかしレーガン政権後のクリントン政権が場当たり的で失敗すると批判された累進所得税等の増税政策で、本分析通り見事に本格的経済成長と財政再建の同時達成に大成功したのです。

これに対して日本の平成2年初からのバブル崩壊は税制を、最高所得税率75%―>50%へ所得規制緩和し、更にアメリカが採用したことの無い3%のヨーロッパ型付加価値消費税を導入し個人消費へ規制強化したことが「原因」であるのに、バブル崩壊後、景気が完全回復していない、平成10年には、更に最高所得税率を50−>37%へ所得規制緩和し、更に消費税率を5%へ個人消費規制強化したため、日本経済を更に最悪の経済環境へ陥れ、結果として、日本経済は泥沼に陥り国家税収は更に大幅減少し「バブル崩壊後15年も経過してるのにバブル前の税収に遠く及ばず」若者の実質的失業率は最悪化し、多くの結婚も出来ない経済状況の若者を多数出現させ、合計特殊出生率はますます悪化し、年金問題はますます解決困難に向かい、日本民族 は消滅の未来に向かっているのです。
http://www.asyura2.com/0411/hasan37/msg/456.html

http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/717.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK236] 森友疑惑、役人攻めて一転、曇り出す/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
27. 2017年11月30日 08:39:30 : SktTMTn8Fi : 3iWO8ejnOLY[12]

犯罪特定とは^^

事実と、法規との関連性を突き詰めて行く事で^^

形成される概念だから^^


まあ、其処に拘る以上^^

その道は一本には通じんな^^


もっと他の視点からじゃないとなあ^^
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/468.html#c27

コメント [政治・選挙・NHK236] 政権を取れば自衛隊は「合憲」(小池晃書記局長)のとんでもない発言!:一刻も早く、看板を下ろすべし 手紙
2. 2017年11月30日 08:42:37 : RTWWw8j8P6 : 0[6]

重箱の隅をつついてもな。

お互いこの娑婆で生きているんだからね(笑)


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/497.html#c2

コメント [議論31] いまだ執拗にイスラムヘイトを繰り返すナチスの信奉者 HIMAZIN
28. 2017年11月30日 08:42:39 : N5sEgV5Lys : gJDc90AKsFQ[338]
「中川」云々は病気的ですね。

『それが表示規制されるのは解ります。』

ですが何故、私の意見が、表示規制されるのでしょう?

例えば:
平気でウソを付く総理大臣。安倍晋三はほとんどビョーキ! 
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/414.html

の、

コメント01に対する:規制者「阿修羅管理人」

または、

反日感情煽る習近平中国!記念館建設の動き 
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/340.html

の、

コメント01に対する:規制者「赤かぶ」

などです。

何が動機なのでしょう?

http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/557.html#c28

コメント [政治・選挙・NHK236] 日本政府は日本国民のことを最優先に考えるべきだ。(日々雑感) 笑坊
1. 2017年11月30日 08:44:59 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[4472]

>日本政府は日本国民のことを最優先に考えるべき

ま、それが普通の国だが

ここの工作員たちにとっては困るだろうw

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/122600095/112800020/
忘れてはいけないことと、忘れたほうがいいこと

和田秀樹 サバイバルのための思考法

解決できることとできないことを仕分けする
2017年11月29日(水)
和田 秀樹
 トランプ大統領がアジアを歴訪したが、首脳会談とは別の形で、各国の思惑で、トランプとの面会をセッティングしたことが注目された。日本は拉致被害者やその家族との面会をセッティングし、韓国は元従軍慰安婦との面会をセッティングした。どちらもかなり昔の話ではあるが、忘れてはならないし、むしろ世界に注目してもらいたいことなのだという強い意志を示そうとしたのだろう。


米国のトランプ大統領が11月6日に来日し、日本の拉致被害者の家族と面会した。精神科医の立場から、日本が拉致問題にこだわるのは適応的(そのほうが状態がよくなること)と考える。(写真:代表撮影/AP/アフロ)
 今回は、精神科医の立場から、サバイバルのために「忘れてはならないこと」と、「むしろ忘れてもいいこと」、あるいは、「忘れたほうがいいこと」について考えてみたい。

トランプのアジア歴訪と忘れてはいけないこと

 日本は、今年で事件発生後、40年の節目を迎えるということもあり、拉致被害者の家族だけでなく、被害者本人もトランプとの面会をセッティングされた。本当のところは分からないが、直情的とされるトランプは深い悲しみと怒りを露わにしたとされる。核開発やミサイル開発の問題があり、そうでなくても圧力をかけている最中であるので、今回の面会によって追加のアクションがどれだけ期待できるかは分からないが、アメリカの大統領に事態の深刻さを伝えることには、ある程度の意味があるだろう。

 それ以上に、これを各国メディアが報じることで、世界にこの悲惨な事件の存在を知らしめ、解決しなければいけないという感情を喚起することに大きな意味があると私は信じる。

 一方で、韓国は文在寅大統領が主宰した晩餐会に元従軍慰安婦の女性を招き、トランプ大統領と抱擁し合うというシーンを演出した。韓国としては、アメリカなど世界の国々にこの問題を知らしめたいという意図があるのだろう。

 11月14日に、サンフランシスコの市議会は従軍慰安婦像の寄贈を受け入れるという議案を全会一致で可決し、市長もこれを承認したので(拒否権はあったそうだ)、この像が市のものになる。これに対して、大阪市長がサンフランシスコ市との姉妹都市関係の解消の手続きに入ることを表明した。

 この問題を世界中に広めたいという韓国と広められたくない日本の思惑が交錯する中、トランプ訪韓も、この事態を広める道具に使った韓国のやり方は多くの日本人が不快に思ったことだろう。

 日本との関係が悪くなり、あるいは日本国民の反韓感情が高まる(これによって日本人が罪悪感を覚え、韓国にシンパシーを寄せる人が多くなると思うほど韓国側はおめでたくないだろう)のを覚悟のうえで、この問題を特に海外に向けてアピールし続けるには国家的な意図があると私は考えている。

 スマートフォンであれ、パソコンであれ、家電品であれ、自動車であれ、国際市場で韓国は日本市場を奪おうとしてきたし、それをさらに続けないといけない。日本と比べ物にならないほど輸出依存度の高い国にとって死活問題なのだろう。日米韓合同演習を韓国が拒否したのも、お得意様の中国をこれ以上怒らせたくないためだろう。(「THAAD(高高度防衛ミサイル)」の韓国配備によって、相当の経済被害を韓国は中国から受けている)

 日本が考える以上に、韓国が日本を敵国と考えていることが示唆されたというのは、深読み過ぎるだろうか?

解決できることは忘れてはいけない

 ただ、精神科医の立場として言えば、日本が拉致問題にこだわるのは適応的(そのほうが状態がよくなること)だが、韓国が従軍慰安婦問題にこだわるのはあまり適応的と言えない。

 森田療法という日本発祥の国際的にも高い評価を受ける心の治療法では、変えられないことを悩むのは神経症的で、変えられることを悩むのが建設的だとされる。

 顔が赤いことを悩む人がいれば、自力で変えられない顔が赤いことを悩むより、変えられる人との付き合い方に悩むように仕向けて、顔が赤くても人に好かれるようになることに注意を向けさせる。

 要するに解決できること、変えられることにはこだわり、変えられない過去にはこだわるべきでないと伝えることもある。

 まだ生きている可能性が高いし、解決の可能性が残されている以上、拉致問題を忘れてはならないし、それを世に訴えるのは当然適応的だ。

 韓国による慰安婦問題の取り組みも、もっと賠償を求めるためにやっているのかもしれないが、後述するように変えられない過去を悩んだり恨み続けたりするのは、メンタルヘルスに悪いとされている。

 実は、日本でこれからの事態を変えるために忘れてはならないことなのに、ほとんどの人が忘れている問題がある。

 それは李承晩ライン事件だ。

 当時の韓国大統領である李承晩が、1952年1月18日に勝手に海洋境界線を設定し、その中に入った漁船328隻を拿捕、3929人を拘束、そして44人を死亡(ほとんどが殴り殺されたような形だった)させたという事件だ。

 アメリカはこの境界線を認めなかったし、拘束された者は、死ななかった人も6畳ほどの板の間に30人も押し込まれ、30人で1日に桶1杯の水が支給されただけという国際法上の捕虜虐待に当たるひどい仕打ちだった。

 なぜこれを忘れてはいけないかというと、竹島は現在進行形で韓国が実効支配をしているが、これを変えることができる可能性が残されているからだ。

 従軍慰安婦問題で日本が「きちんと対価を払っていたし、その証拠もある」「軍の強制はなかった」と反論しても、現行の国際世論では「金を払っていたらいいというのか」「軍の強制がなくても性虐待だ」と世界中の人(とくに女性擁護団体)から言われるのが落ちだろう。しかし、44人の尊い命を奪われた日本の遺族が国際世論に強く訴え続ければ、あるいは4000人の被害者の方々がどんな仕打ちを受けたかの証言をすれば、竹島の不当支配を国際社会に知らしめることはできるかもしれない。

 韓国は、ここでも大新聞に意見広告を出し続けるなど莫大な宣伝費をかけ、トランプ訪韓時にも「独島エビ」なるもの(おいしいらしいが日本の漁船が獲れない状態が続いている)を振る舞ったそうだが、日本も過去を忘れない姿勢を示して、ちゃんと金をかけて世界的にプロパガンダをやらないと失うものは大きい。

忘れたほうがいいこともある

 私は基本的に解決できることは忘れない、諦めないという姿勢はとても大切だと思うが、精神科医の立場からすると忘れたほうがいいことがあるのも確かだ。

 私は91年から94年までアメリカに留学していたが、当時のアメリカ精神医学界はトラウマが心に与える影響の研究の最盛期と言っていい時代だった。そして、震災であれ、レイプであれ、暴行であれ、トラウマ記憶はなるべく思い出させて、現在の記憶と統合していくような治療が推奨されていた。

 ところが、それによって虐待を受けていない人が受けていたように記憶がすり替わってしまい、児童虐待をしていない親を訴えるような事件が頻発して社会問題になったことがある。さらに97年に、目撃証言がいかにあてにならないかという研究で知られる、ロフタスという心理学者が衝撃的な研究を発表した。トラウマの後遺症の人たちの回復プログラムを受けていた人たちからランダムに(無作為的に)選んだ30名において、26名の人に無意識的になっていたり、曖昧になっていたトラウマ当時の記憶が蘇ったが、心の治療は通常の治療を受けていた人と比べて長引き、それ以上に治療前の自殺企図(自殺未遂)は2名だったのに治療後はそれが11人に増え、婚姻関係はほぼ全例で破綻した。

 要するに悪い記憶が蘇ることで、人間不信(親切にしてくれる配偶者まで信じられなくなってしまうなど)や本人の苦悩が深まってしまうことが明らかになったのだ。かくして、この手のトラウマ記憶を思い出させる治療はほとんど行われなくなった。

 阪神淡路大震災の際は、私もボランティアで心のケアのため毎週神戸に通ったが、まだこの論文が発表される前だったので、悪い思い出を吐き出させる治療が盛んに行われた。私に限らず、多くの心のケアの担当者が、あまりいい結果でなかったことを反省し、その後の震災の心のケアではやはりこの手の治療は行われなくなった。

 現在では、むしろトラウマを思い出させるより、これからどうやって生きていこうという方向に気持ちを向けさせたり、将来についての悲観的な認知に対して、いろいろな可能性を考えられるような認知療法的なアプローチが盛んに行われている。

 前述のような変えられることがあり、それによって幸せが得られる見込みがあるなら、過去のことを考えてもいい。しかし、そうでない場合は、過去のことをずっと思い悩むのはメンタルヘルスに悪いというのが心の治療の原則だ。

 もちろん、性被害の犠牲者が、「忘れろ」ということで泣き寝入りをしたほうがいいはずはない。処罰感情を満たしたり、自分が悪くなかったことを明らかにしていったり、また将来の再発の不安を緩和するために、心のケアに配慮をしながら、被害届を出したり、勇気を出して被害を告発するのは、本人だけでなく同じような性被害を受けた犠牲者の心のケアのためにも望ましいことだ。

 そういう意味で、元TBS社員をレイプで訴えた被害者の勇気には賛同したい。しかし、裁判で真相を争うのでなく、検察が勝手にレイプでないと判断して真相を明らかにする場を奪ったことや、ある程度の証言を集めても、検察が立件しない前例を作ることで、性犯罪の被害者が訴え出ることをためらわせるような結果になったのは残念でならない。

忘れることで民主主義が危機にさらされる

 実際、私も精神科の臨床において、ある程度の信頼関係ができてから「忘れたほうがいい」と言うことはある(最初から言うと、相手の心の傷が分かっていないと感じさせてしまうリスクが大きい)。また、患者さんの過去の失敗や罪悪感について、「周囲の人はそんなに長く覚えていないよ」と伝えることは珍しくない。

 ただ、最近の政治家、特に首相の言動を見ていると、時間を稼げば有権者は忘れるということを前提として発言しているのではないかと思えてしまうことがある。

 自民党の衆院選の圧勝の後、よほど野党に質問の時間を与えたくなかったのか、民主党時代には野党8:与党2の比率で質問時間を割り当てたのに、今では議席数に比例した質問時間と言い出した(民主党時代は暗黒と言われるが、マスコミが自由に批判できたし、野党になった自民党に多くの質問時間を与えて自分たちのチェックをさせようという姿勢は評価していい)。多少は譲歩したものの、政府答弁が質問時間に含まれるというルールを利用して、答弁側の役人がたびたび答弁に詰まって時間をとるというテクニックを使い、野党第一党の質問者の質問時間を20分しか与えないという事態も発生した。

 この国会をやり過ごせば、マスコミも騒がなくなって、みんな忘れるだろうという計算が働いているのではないかというのはうがった見方だろうか? 代々政治家をやっていると、そういうことを親から教わったり、肌感覚になったりしているように思えてならないのだが。

 実際、老年精神医学の臨床家の立場で言わせてもらうと、2年前に安倍首相は「新3本の矢」と称して、介護離職ゼロを目指す政策を打ち出した。施設を充実させて介護のために仕事を辞める人をゼロにしようということで、普段は安倍氏を批判している私もさすがに期待した。しかし、それもすっかり忘れているようだ。

 ただ、箱物の場合は記憶が風化しないこともある。無駄に巨額の税金を使った多くの公共事業は後世の批判の対象になるが、意外にそれを作らせたとされる政治家などの名前が問題にされない。

 加計学園にしても、こうなった以上、今治市の発展に寄与するのかとか、必要とされる大型動物向けの獣医不足が解消されるのかなど、結果のフォローを忘れてはならないだろう。


このコラムについて

和田秀樹 サバイバルのための思考法
国際化、高齢化が進み、ストレスフルな社会であなたはサバイバルできますか? 厳しい時代を生き抜くアイデアや仕事術、思考法などを幅広く伝授します。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/501.html#c1

コメント [経世済民124] アベクロ崩壊か 日銀・黒田総裁の交代説が急浮上したワケ(日刊ゲンダイ) :政治板リンク  赤かぶ
1. 2017年11月30日 08:47:04 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[4473]

またゲンダイらしいゴミかw

http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/711.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK236] <醜い>安倍総理が財務省の末端を切り捨て準備?「私が調べて、私が『適切』と申し上げたことはない(財務省を信頼したから… 赤かぶ
13. 斜め中道[2775] js6C35KGk7k 2017年11月30日 08:48:08 : u12DNOjV8I : DpNsSI7B2fY[1287]
>>3 腐快・・・あ、こっちの方がいいな。
蛙屁の言ってることは、
蛙屁が、
最初から総理大臣てのをやる能力もやる気もなかった
・・・ということにしかならん。

お前も、それを上塗りしてるとしか思えんがなぁ。

ところで、
「論理」という言葉は、お前には荷が重過ぎる言葉だから、
使うのはやめとけ。
お前のシッタカ的言葉使いは、不愉快だ。
やめたら、そのうち「尻高(シッタカ・馬蹄螺)」と「鰤(ブリ)」の
創作料理を食わせてやるからさ。
(俺の料理は、評判いいよ〜)
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/480.html#c13

コメント [お知らせ・管理21] 2017年11月 削除依頼・削除報告・投稿制限連絡場所。突然投稿できなくなった方は見てください。2重投稿削除依頼もこちら 管理人さん
133. 中川隆[-5828] koaQ7Jey 2017年11月30日 08:48:08 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]
>>126
>「中川隆」が【超】長文コメント20連投という常軌を超越した所業をやらかしてくれたので


僕としてはレスポンス投稿をしたいのですが、リバイバル板と昼休み板以外は投稿禁止されていて、

レスポンス投稿の代わりにコメントとして投稿して下さいと管理人さんから指示されています。

レスポンス投稿の代わりにコメントを書いているのですから長くなって当然です。

それで困る人がいるというのなら、どの板でもレスポンス投稿だけは可能にする様に管理人に頼んで下さい

http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/502.html#c133

コメント [経世済民124] 現金が消えたスウェーデンの事例 --- 久保田 博幸  赤かぶ
1. 2017年11月30日 08:48:35 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[4474]

>現金の使い勝手が良すぎる面もあって、キャッシュレス化は進んでいない

特に中小企業は消費税や法人税などで脱税できなくなるからなw

http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/715.html#c1

コメント [カルト7] 集団ストーカー:一つの解決法 クークラック
268. 2017年11月30日 08:51:13 : Kowxfiw03j : 0960bIBSUeA[6]
そうです。修行ですよ。与国さんへのコメント投稿が載りました。
お逢いしたり、ご連絡しませんから大丈夫です。
お元気なのかな。その最新のブログから、266番のリンク先を思い出しました。
今室温26度あります。エアコン除湿中。曇り空ですが、明日から師走に
なりますね。掲示板をこの様な私的流用して独占してしまっている。
早く閉じられる日が訪れることを、願っております。
平和が有り難いですね。比喩よりは、暗号解読かな。全然違うかも。
http://www.asyura2.com/09/cult7/msg/878.html#c268
コメント [政治・選挙・NHK236] 森友疑惑、役人攻めて一転、曇り出す/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
28. 知る大切さ[11057] km2C6ZHlkNiCsw 2017年11月30日 08:52:36 : R9FCqA2vYc : rrJKS_dywEM[1815]
>25

おはよう【腐翼】の【阿ホ怪】が語った
法改正があったのはやっぱ【阿ホ怪】の
口から出まかせでいいんだね。

情けないねー【腐翼】は全然気にしないの?
貴殿のパーソナリティの根幹に関わる大事な事だよ?
それ気づかないから【腐翼】だけどさ。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/468.html#c28

コメント [経世済民124] 労働時間を減らしても"幸せ"にはなれない 仕事と生活の満足度を調べてみると(PRESIDENT Online) 赤かぶ
2. 2017年11月30日 08:52:57 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[4475]

当たり前の話だ

労働時間が少なければ幸せになれるなど妄想に過ぎない


昔は土曜も普通に働いていたし

残業で終電など普通だったから

それに慣れている場合や、

特に趣味がなく、仕事に没頭したい人も多い


ま、そういう人々は自分で、会社に頼らず、

仕事を作るべしということだな

http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/714.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK236] 柄谷行人(からたにこうじん)さんの護憲論にうなづくー(天木直人氏)  赤かぶ
45. ボケ老人[2540] g3uDUJhWkGw 2017年11月30日 08:54:44 : 08Tt0uxL56 : JtD17GQWPAo[972]
>44.多摩散人:スイスとコスタリカ、(ブータンはおまけ)についてはまあ反論を書いたというか、リンクした。その他の国についてはボケ老人本人が論証するに任せよう。

多摩のコメの特長
○○ですか
何処かにリンクして反論したつもりで得意顔
リンク先の要約は一切できず。
多摩散人の【馬鹿げた憲法を持っているのは世界中で日本一国】この嘘を指摘した。
真面目な議論では太刀打ちできないと見たか逃げてしまった。
武装警察と軍隊の区別がつかない【多摩】では反論できないのも無理なきことか。

>44.多摩散人:13に書いた私の質問1.2.3.にも答えられないだろう。

1.2.は既に【敵】という言葉を使用している。
この時点で議論が不適切なことがわかっていない。
この敵を北とするか中国かロシアか韓国か、はたまた米国か
ここまで言っても【多摩】には1.2.が【腐ヨク】の脳内お花畑の空想物語であることがわからないようだ。

【3.アメリカには日本を助けてもらうが、日本はアメリカを助けないという今までの日米安保は不公平だったので安倍さんが改め、】

とんでもないプロパガンダ
米国に助けてもらったことは過去に無かったし、
将来的にも確率論から行くと米国の戦争に巻き込まれる可能性の方が遥かに大である。過去にも巻き込まれそうになったことはある。
自衛隊の最高指揮官は誰だと思う?
「事実上日本の総理大臣ではない」ことは日本国民なら肌感覚で分かるだろうが、安倍の祖父、岸信介の密約によって、日本有事の際の自衛隊の指揮権が米国にあることが規定されている。

無知な晋三がウラジミールと呼ぶお友達との対ロ交渉で北方領土返還を国民に期待させ挫折したばかりではないか。
これも安倍の祖父、岸信介の対米密約によるものだ。

日米安保の本質が「日本の防衛」などではなく、あくまでも米軍による「日本の国土全体の軍事利用」なのだ。
【多摩】はこのことを理解していない。
だから【馬鹿げた憲法】などという言葉が出てくる。

また
【>3.:9条を破って自衛隊を作ることは出来た】
この認識も間違い。

自衛隊(警察予備隊)は米国による明確な押し付けである。
朝鮮戦争への参戦を米国から要求され吉田茂が憲法9条を楯に拒否した。
このため、米軍の後方の守りとして組織したのが警察予備隊だ。
ここでも9条の障壁が高く、当時の新聞では「警察と予備隊(呼びたい)」と揶揄されていた。

憲法9条は日本人の命を守るのに大いに役立っていた。
朝鮮戦争にもベトナム戦争にも参戦せずに済んだ。
私が歴代(戦後)3番目の悪総理と評する小泉純一郎が出てくるまでは海外派兵も無かった。

憲法を蔑ろにしてきた政権を責めるのではなく、憲法を【馬鹿げた】というのは本末転倒している。

>44.:「専守防衛」が日米安保抜きでは成立しない防衛政策だと言うことも知らないらしい。

何の理論付けも無く、
日米安保抜きで「専守防衛」が成立しないことを説明してごらん。

その前に
【馬鹿げた憲法】と【9条を護れ……私と同じ意見です】
の整合性はついたのかい?

    
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/426.html#c45

コメント [カルト18] 野党が安倍サックスにアッキード喚問を要求したら、またも金孫サックスがミサイルサックスである。 小沢内閣待望論
3. 斜め中道[2776] js6C35KGk7k 2017年11月30日 08:54:55 : u12DNOjV8I : DpNsSI7B2fY[1288]
編集者的視線からは
「中国大使島伝助日誌」⇒「中国大使島伝助〜でんでん日誌」
・・・では如何かと・・・。

なお、うち(職場)に来る宅配屋さんは
かわぐちさんの従兄弟です。
http://www.asyura2.com/17/cult18/msg/635.html#c3

コメント [経世済民124] 安倍政権の賃上げ圧力は、大量失業を招く(Business Journal) 赤かぶ
4. 2017年11月30日 08:55:45 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[4476]

あほらしい

いくらアベが騒いだところで

現実には、大して上がらないから心配など不要だ

http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/717.html#c4

コメント [ペンネーム登録待ち板6] TPP、11カ国の閣僚会合が始まる !  安倍政治・TPPの正体は ? 青木吉太郎
1. 2017年11月30日 08:55:59 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3367]
2017年11月29日(水)
戸別所得補償が必要
新潟 米山知事が訴え
紙参院議員 県・JAなどと懇談

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-11-29/2017112904_01_1.jpg
(写真)懇談する(右から)米山知事、紙参院議員ら=28日、新潟県庁

 来年から米の生産調整と10アール7500円の直接支払い(戸別所得補償)が廃止されるなど米農家への深刻な影響が懸念される問題で、日本共産党の紙智子参院議員は28日、新潟県を訪れ、県・JA・農家から今後の対応や国への要望などを聞き取りました。2日間の日程。

 米山隆一知事との懇談で紙参院議員は「前国会でTPP(環太平洋連携協定)を前提にした関連8法が強行され、コメどころ新潟でも大きな影響が予想されます。県としてどのように受け止めていますか」とあいさつ。

 米山氏は、知事の立場上、政府には言いにくいが農業問題では言いたいと強調。「戸別所得補償制度のようなものは農業を維持する上で絶対に必要」とし、県として独自に中山間地の3地区を対象に支援のモデル事業を実施していると説明。効果を見た上で国に対し必要があれば要望したいと述べました。生産調整廃止については「余剰米が出れば売り競争で米価暴落を招き、それを理由に農業をやめる人が出れば農村が成り立たなくなる」と懸念を表明しました。

 紙氏は「『種子を制する者は世界を制す』と言われるほど重要な種子法が、官邸主導で廃止され、市民からも不安の声が寄せられている」と語りました。米山氏は、種子の民間参入を促す政策に疑問を呈しながら「県として独自に条例を作り対応したい」と答えました。

 JA新潟中央会との懇談では橋(たかはし)一成専務理事らが応対。JA側は、政府が農家に効率化を求める一方、米価下落を招くようなTPPを進めることに疑問を呈し、「生産者の所得向上につながることをぜひ考えてほしい」と訴えました。さらに農協が厚生連病院やガソリンスタンド設置など地域に欠かせない存在であることを知ってほしいと強調しました。

 樋渡士自夫党県委員長、渋谷明治県議、西澤博党県政策委員長、武田勝利、遠藤れい子の両県議予定候補らが同席しました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-11-29/2017112904_01_1.html
http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/9058.html#c1

コメント [議論31] いまだ執拗にイスラムヘイトを繰り返すナチスの信奉者 HIMAZIN
29. 中川隆[-5827] koaQ7Jey 2017年11月30日 08:59:15 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

俺が真実を明らかにしてやったから、このスレもアクセスランキングの一番上まで上がったんだろ

俺がコメントを書かなければ、このスレもすぐに忘れられていたからな

感謝しろよ


http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/557.html#c29

コメント [政治・選挙・NHK236] 森友国会、財務役人の問題に近づくも、安倍は非を認めず。新局長も「ない」と詭弁を繰り返す。(日本がアブナイ!) 笑坊
1. 2017年11月30日 09:02:30 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3366]
社民党OfficialTweet‏認証済みアカウント @SDPJapan
16 時間16 時間前
福島みずほ副党首が11月30日(木)16時より、参議院・予算委員会で質問します。NHKでテレビ中継もされますので、ぜひご覧ください。
https://pbs.twimg.com/media/DPyR5fEVQAEPBfS.jpg
https://twitter.com/SDPJapan?ref_src=twsrc%5Etfw&ref_url=http%3A%2F%2Fwww5.sdp.or.jp%2Findex.html

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/502.html#c1
コメント [カルト18] でんの嘘シリーズ、私も妻も籠池にだまされた→財務省に騙されたnew。そんな間抜けは退陣である。 小沢内閣待望論
5. 斜め中道[2777] js6C35KGk7k 2017年11月30日 09:03:46 : u12DNOjV8I : DpNsSI7B2fY[1289]
狼少年は、本当のこと言うもんね。
蛙の屁は、そんなことないもんね。

狼少年は、避難訓練・防災訓練のシンボル的存在だと思うが、
蛙の屁は、避難訓練・防災訓練を色んな意味で生み出してる存在だよなぁ・・・
http://www.asyura2.com/17/cult18/msg/636.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK236] こんな国会があと4年も…この国の民主主義はもう死に体(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
3. 2017年11月30日 09:05:23 : osmo5P1Nwc : sg71b4kOyAI[1]
アメリカ出てけ
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/484.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK236] 安倍晋三 / 「私が調べて私が適切であると申し上げたことはない」  赤かぶ
14. 2017年11月30日 09:08:10 : ygxevxYaOc : bBQpFuxC_Fw[199]
NHK:テレビ設置の情報が入りました。契約してして下さい
あへ:設置したのは電気屋ですから、私に契約する責任はですね、ないですよね。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/475.html#c14
コメント [政治・選挙・NHK236] 森友問題答弁、「金額」「価格」使い分け 財務省が釈明(朝日新聞)-3月の佐川氏の答弁は「金額」ではなく「価格」 JAXVN
2. 2017年11月30日 09:08:37 : kwSi9MUtWY : dUHN_1uYGNQ[1]
時代劇で賄賂の小判を饅頭と言い、平成では札束をこんにゃくと言う。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/498.html#c2
コメント [原発・フッ素49] 東海第二きょう運転延長申請 30キロ圏5市の同意約束(もっと遠くは?) 戦争とはこういう物
4. 2017年11月30日 09:09:10 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3365]
20171129 UPLAN 老朽原発『東海第二原発』20年運転延長申請 日本原電本店前抗議、要請団激励
三輪祐児
2017/11/29 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=_sEYbwEUWAI
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/143.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK236] 権力の私物化の果てには暗黒しかない。ここで真相解明できなければ、この国はもはや先進国とはいえない。  小沢一郎(事務所) 赤かぶ
4. 2017年11月30日 09:15:28 : DDu9N02PAQ : qLd715b6Pn8[87]
>権力の私物化の果てには暗黒しかない。ここで真相解明できなければ、この国はもはや先進国とはいえない。  小沢一郎(事務所)

その通りかも知れない。
真相解明に当たって、野党がどれ程の説得力を発揮できるか、どれ程の団結力を見せるか、が鍵だろう。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/487.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK236] 日本政府は日本国民のことを最優先に考えるべきだ。(日々雑感) 笑坊
2. 中川隆[-5826] koaQ7Jey 2017年11月30日 09:18:28 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

日本の官僚の上司はアメリカの軍人だからな

官僚の祖国もアメリカという事だ
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/501.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK234] 安倍総理へのヤジに聴衆から「選挙妨害するな!」そして拍手…「偏向報道」に抗議するプラカードも登場 新潟(産経新聞) JAXVN
31. 2017年11月30日 09:18:31 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3364]
新潟の市民選挙、強さの秘密 佐々木寛さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 11人目
. デモクラシータイムス
2017/11/29 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=cQE2fgx0hsA
http://www.asyura2.com/17/senkyo234/msg/107.html#c31
コメント [政治・選挙・NHK236] 柄谷行人(からたにこうじん)さんの護憲論にうなづくー(天木直人氏)  赤かぶ
46. 2017年11月30日 09:19:28 : 9Wmo5RsBEA : VeuFgxqVDM4[14]
>45

 多摩散人です

 あなたは以前、私がなんたらかんたらの謝罪をしない限り私と議論しないと言ったが、その話はどうなったんだ。

 私は謝罪しないし、あなたと議論しなくてもよいという方針は変わらない。議論してもいいけどね。つまり、議論してもしなくてもいいが、あなたは議論しないんでしょう。45を読むと、議論してるじゃないか。小言幸兵衛なみの口うるささを誇るなら、自分にも口うるさくしたらどうでしょう。

 あなたの45に、私は反論してもいいし、反論しなくてもいい。その前に、あなたは私への「謝罪要求」はどうなったんだ。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/426.html#c46

コメント [政治・選挙・NHK236] 日本政府は日本国民のことを最優先に考えるべきだ。(日々雑感) 笑坊
3. 中川隆[-5825] koaQ7Jey 2017年11月30日 09:20:51 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]
さて、選挙というのは単なるショー。
自民が勝っただの、立憲君主が躍進しただの。

選挙とは、ちゃんと国民主権でやってますよ〜
国民様の意見を聞いてますよ〜というポーズ。
プロレス中継とほぼ変わらないのです。

でも、バカな一般市民はプロレスの方に一喜一憂して、その裏のプロモーターについてはスルーしてるのです。

まぁ、良く言うことですが、
真実の動きを知りたければ、ヒト、モノ、カネの動きを追え。

例えばカネについては巨額の年金ファンドがどこを買ってるのか。
そこに着目すれば、だいたい未来が予測できてしまう。
先日ブラックロックが軍需産業株をしこたま買ってると書きました。

では一方、例えばヒト、モノはどうでしょう。
例えば軍隊。
多くのヒト、物資が動くのは軍隊でしょう。

どこかの国の政治を理解するのにはテレビの政治ショーではなく、軍隊の動きを見る。
それでその国の政治が分かってしまうのです。

以下の本は最近ベストセラーになってる本でした。

在日米軍の動きを書いてる本です。


知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書)
矢部 宏治 講談社 2017-08-17
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4062884399/asyuracom-22/


読んだ人も多いのじゃないでしょうか。

著者がこう言ってます。

今、日本に住んである程度生活に満足してる高齢者はこの本は読まない方が良いでしょう。
なぜならこの国に対する幻想が根底から崩れ絶望してしまうからだ。

日本の未来を知る必要のある若者だけが読んだ方が良い。
そう言ってます。

ワタスもそう思います。

この本の書評欄には、著者の命が心配と書いてありましたが、確かに結構危ない線まで書いてます。

まぁ、とにかく、元も子もないことが書いてあるのです。

日本は独立国だって?
ブハハハハ! アホか!
あんた、まだそんなこと信じてるの?

そんなことは幻想だよ。


日本の国会も単なるお飾り単なる政治ショーだよ。
在日米軍の動きを見たらわかるでしょ。

本当にこの日本を治めてるのは月2回開かれる米国軍人会議だよ。

毎月横田基地からヘリが飛んで来る。
そこにアメリが軍人が7名乗って来る。
そして日本の官僚が6名が呼び出されて、これからこの国をどう動かすかが決定されてるんだよ。

それを日米合同委員会と言うんだよ。
その仕組みは戦後70年間変わってないよ。

それなのに政治がどうのこうの。何党が勝っただの。バカなの?

と言ってる本でした。

うーん。。なんとも。。これは。。

ワタスが面白いと思ったのは横田基地からのルートですね。

毎月2回、横田基地から7名のアメリカ軍人が軍用機で六本木ヘリポートに降り立つ。

そこからニューサンノー米軍センターというところに移動するそうです。
車で5分だそうです。

六本木ヘリポートとは、六本木トンネルの上にあるヘリポートですね。
一度に2台もヘリが飛んで来ることもあるようです。

六本木ヒルズの横。ちゃんと米軍基地という立て看板があります。

うーん。こんなとこに米軍基地があったのか。


六本木トンネルは青山一丁目の交差点から青山霊園の脇を抜けて六本木六丁目の交差点に行くトンネルです。
この上にヘリポートがあるようです。

これは動画。こんな感じでヘリが六本木と、横田基地を行き来しています。


東京桜散歩 六本木に米軍基地が 米軍ヘリコプターが飛び立つ 2014.4.5 Roppongi - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=q-dXO6WAJ5o

20120322ヘリ23区唯一の米軍施設麻布米軍基地.3GP - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=A8ejBfzC0dI


ヘリが低空を飛ぶので住民たちがうるさい!返還デモが起きてるようでした。
ここは別名赤坂プレスセンターと呼ぶようです。

で、ヘリで降り立ったアメリカ軍人たち。
ニューサンノー米軍センターというところに向かいます。

ニューサンノー米軍センターとはこんな場所。別名ニューサンノーホテルです。


こんな感じで会議が開かれるようです。

隔週木曜日の午前11時前、横田基地から米軍軍人7名が、軍用ヘリで六本木にある米軍基地六本木ヘリポートに降り立つ。

そこから会議室がある南麻布の米軍施設ニューサンノー米軍センターに到着する。

そこには日本側6人の各省庁の官僚が呼ばれている。
アメリカ側は全員軍人。中に1人だけアメリカ大使館公使がいる。

この秘密会議で決められた内容は国会に報告する義務も外部に公表する義務もまったくない。
事実上ノーチェックで実行できる。

その秘密会議は、日本の国会や憲法より上位の存在なのです。

これが日米合同委員会と呼ばれる会議です。

以下は組織図。
http://golden-tamatama.com/blog-entry-america-army-roppongi-newsanno.html


ここに出席する日本側6名は、外務省なら北米局長、法務省なら大臣官房長、農林水産省経営局長、財務相大臣官房審議官・・等々のトップ官僚たち。

で、この組織図の上司が米軍になるのです。
つまり日本の官僚達のトップが忠誠を誓ってるのは米軍ということです。

安倍ちゃんや政治家などお飾りということです。

以下は、この本に載ってた漫画。

http://book-sp.kodansha.co.jp/topics/japan-taboo/ より

この漫画でも描いてるように。
実は、今までこの日米合同委員会についてはアメリカ側からもたびたび批判が来ていた。
米軍の軍人たちが日本の官僚に直接指示を与えるなんておかしい。
駐日公使が駐日大使に報告しているのです。
公使とは大使のすぐ下の立場の人です。

というわけで、日本政府は毎月2回、横田幕府からお使いが来て、
下々が命令をきく仕組みで動いていた。
それは戦後もずーっと変わってなかった。

ちゃんちゃん。

元も子もないお話ですね。

この本は、他に日本の空域が完全、日本人のものではなく在日米軍で使われてるとも書いてます。
http://golden-tamatama.com/blog-entry-america-army-roppongi-newsanno.html


知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書) 矢部 宏治 本
カスタマーレビュー
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4062884399/asyuracom-22/

日米安保体制の産みの親、ジョン・フォスター・ダレスの呪い。(基地権・指揮権の密約)
投稿者M まさベスト500レビュアー2017年10月4日


いつも矢部氏の著書を読んで感心しているが、膨大な資料から難題課題を我々に解りやすく纏めあげ提供してくれるのは非情に有難い、今回もメジャーメディアでは、タブーされている課題に切り込み、現在の日本国民に相当重要な内容がある。簡単に纏めて起きます。

外務省がつくった高級官僚向けの極秘マニュアル(「日米地位協定の考え方増補版)の中に、○アメリカは日本国内のどんな場所でも基地にしたいと要求することができる。○日本は合理的なしにその要求を拒否することはできず、現在に提供が困難な場合以外、アメリカの要求に同意しないケースは想定されていない。日米安全保障条約を結んでいる以上、日本政府の独自の政策判断で、アメリカ側の地位協定に「NO」ということはできない。

2016年、安倍晋三首相による「北方領土変換交渉」は、「変換された島に米軍基地を置かないという約束は出来ない」という方針が、ロシア側に伝えられ、プーチン大統領は、11月19日、ペルー・リマ日露首脳会議の席上で、「島に米軍基地が置かれる可能性がある」それでは交渉は終わると述べている。もし、安倍晋三が「返還された島には米軍基地を置かないという約束」をしていたら、2010年に普天間県外移設を唱えて失脚した鳩山由紀夫首相(当時)と同じになっただろう。

「戦後日本」には、首相ですらよくわからない「ウラの掟」が数多く存在し、社会全体の構造を大きく歪めて、残念なことに、そういう掟の殆どは、日米両政府のあいだではなく、米軍と日本のエリート官僚のあいだで直接結ばれた、占領期以来の軍事上の密約を起源としている。

1977年9月27日に、横浜市緑区(現・青葉区)でのファントム機・墜落事件は、「死者2人、重軽傷6人、家屋全焼1棟、損壊3棟」という大事故だったが、パラシュートで脱出した米兵2名は、自衛隊機によって厚木基地に運ばれ、その後、いつのまにかアメリカへ帰国、裁判で事故の調査報告書には、「日付も作成者の名前もない報告書の要旨」が示されただけだった。

実は、「横田空域」「岩国空域」「嘉手納空域」米軍が管理する巨大な空域があり、「日米合同委員会」という密室で合意されたことから、空域については、いまだに何の国内法の根拠もない、ただ占領時代から続く米軍支配の状態がそのまま継続している。米軍は上空に設定したような優先空域を日本全土の上空にいつでもどこでも設定できる権利を持っていて、米軍機は日本の上空において、どれだけ危険な飛行をしても合法なのである。

アフガニスタンで実践に使われた海兵隊の航空機は、全体平均飛行時間3,747時間(約5ヶ月相当)に1度事故をおこしたのに対して、オスプレー(MV22)はなんと、90時間(約4日相当)に1度事故を起こした事が報告されていて、2020年からは、よりいっそう危険とされる空軍仕様のオスプレー(CV22)も、横田基地に10機配備される。すでに、オスプレーは、10月には横田基地、11月には東富士演習場(静岡県)、12月には岩国基地(山口県)に飛んでいて、12月13日の夜、沖縄で空中給油訓練中に墜落した。米軍ヘリやオスプレーの墜落事故のケースを見てもわかるように、敗戦後70年以上たってもなお、事実上、国土全体が米軍に対して治外法権下にある。

日本国内で米軍の飛行機が墜落して市民が命を落としても、交通事故でけが人が出ても、日本の警察は米軍が勝手に張った規制ロープの中に入れず、証拠物件を捜索したり事故の原因を調べる法的な権利がない。こんな奇妙な国は、世界中どこにも存在しない。

サンフランシスコ講和条約(平和条約)と旧安保条約は、どちらも1951年9月に調印され、翌1952年4月に発効し、旧安保条約第1条には、「平和条約および安保条約の効力が発生すると同時に、米軍を日本国内およびその周辺に配備する権利を、日本は認め、アメリカは受け入れる」その時から日本はアメリカに対して、非常に大きな軍事上の特権を与えることになる。

アメリカとイラクがむすんだ「イラク・アメリカ地位協定」イラクがアメリカが提案してきた地位協定の草案に、110ヶ所の訂正を求め、中でも、「イラクに駐留する米軍が、イラクの国境を超えて周辺国を攻撃することを禁じる」という条文を加えている。

日本人は、世界一戦争をよくする米軍に対して、「国内に自由に基地を置く権利」と、「そこから飛びたって、自由に国境を超えて他国を攻撃する権利」を両方与えてしまい、これは明らかな「主権喪失条項」この協定を結んでいる国は、世界中の中に、日本と韓国、台湾で、台湾は、1979年に米中が国交を樹立したときにアメリカとの国交が断絶し条約も同じ年に失効している。

日米合同委員会は、「米軍が『戦後日本』において、占領期の特権をそのまま持ち続けるためのリモコン装置」であり、この本会議には、日本側六人、アメリカ側七人が出席し、月にだいたい二回、隔週木曜日の午前中の11時前に、横田基地から、軍用ヘリで六本木にある米軍基地から、南麻布にある米軍施設「ニューサンノー米軍センター」の会議室で開かれている。日本側メンバーがすべて各省のエリート官僚であるのに対して、アメリカ側メンバーは、たった一人をのぞいて全員が軍人である。ようするに日本では、アメリカ大使館がまだ存在しない占領中にできあがった、米軍と日本の官僚とのあいだの異常な直接関係が、いまだに続いているということてある。

つまり、「戦後日本」という国は、「在日米軍の法的地位は変えず」「軍事面での占領体制がそのまま継続した」「半分主権国家」として国際社会に復帰したということである。

私たち日本人がこれから克服しなければならない最大の課題である「対米従属」の根幹には、軍事面での法的な従属関係がある。つまり、「アメリカの従属」というよりも、それは「米軍への従属」であり、しかもその本質は精神的なものではなく、法的にガッチリと押さえこまれているものである。

鳩山首相時代、普天間基地の移設問題で、外務省、防衛省から幹部を二人ずつ首相官邸に呼んで秘密の会合をもち、以前から温めていた「徳之島移設案」という最後のカードを示して、協力を求めた、このメンバーが互いに情報交換しながら、それを外部に漏らさない、漏れた瞬間、この話は潰されてしまう恐れがあった、この連中はやってくれるんじゃないか、期待していたが、4月7日、朝日新聞の夕刊一面に、その機密会合の内容がそのままリークされた。当時の鳩山首相の精神的なダメージは大きかった。

日米合同委員会の実態がわかってくるにつれて、背景が徐々に明らかになり、協議といっても、最終決定権は米軍側が握っていて、「それはすでに米軍の上級司令官[大平洋軍司令官]が決定したことなので、日本政府が承認するかどうかは問題でない」などとスレートに発言しているケースもある。

法務省から合同委員会のメンバーとなる大臣官房長は、その後、かなりの確率で検事総長に就任している。検事総長を出す権利を握っているわけだから、日本の法的な権力構造のトップには、この日米合同委員会が位置している。

1957年群馬県で、21歳の米兵が、41歳の日本人農婦を基地の中で遊び半分に射殺した「ジラード事件」では、秘密合意事項として、日本の検察がジラードを殺人罪ではなく、傷害罪で起訴すること、日本の裁判所に対して可能なかぎり軽くするように勧告することが合意されていた。それを受けて前橋地方裁判所は、「懲役三年、執行猶予4年」という、判決を出す、判決の2週間後には、ジラードはアメリカへの帰国が認められてしまった。

「米軍関係者が日本の法によって裁かれない権利」(裁判権)も、「米軍が日本の国土全体を自由に使用できる権利」(基地権)も、最初は旧安保条約と行政協定の中に書かれていた。

米軍関係者の犯罪について、なぜ行政協定の条文が改善されても実態が変わらなかったかというと、その裏側で、日米合同委員会の秘密協議によって、
○「裁判権放棄密約」〈日本側はいちじるしく重要な事件以外は、裁判権を行使しない〉○「身柄引き渡し密約」〈米軍関係者による犯罪が、公務中に行われたものかどうかわからないときは、容疑者の身柄を米軍に引き渡す〉このふたつの密約が日米合同委員会で結ばれていた。「いちじるしく重要か」、「重要でないか」は、米軍側が決定権を持つ日米合同委員会である。

日本の裁判権を事実上放棄するこの密約について、外務省が真正面からそれを認めるコメント(報道ステーション)をだしている。

「行政協定」=「地位協定」+「密約」という非常に大きな基地権密約について、「公式」が生まれ、そこから無数の密約が生み出されていくことになった。

とてつもない歪みを隠すために、この国は、国家のもっとも重要なセクションにそれぞれ裏マニュアルを必要とするようになった。@最高裁の「部外秘資料」A検察の「実務資料」B外務省の「日米地位協定の考え方」@とAどちらも、米軍関係者に「治外法権」を与え、Bは「裁判権」と「基地権」のあり方について、方針をまとめた、それぞれの裏マニュアルである。

戦後を考える上で、1954年の造船疑獄事件で、当時与党自民党の幹事長だった佐藤栄作の逮捕を、犬養健法務大臣が検事総長に対して指揮権を発動し、止めさせた、犬養はその後責任をとり辞任し、結局、吉田茂内閣の退陣までつながった。

検察裏マニュアルには、米軍関係者の犯罪については、「全ての起訴と起訴猶予について、必ず法務大臣が指揮する」と、「部外秘の通達」が、前年に、法務省検事局から全国の検察庁にあてて通達されていた。たった1度、実行されただけで、法務大臣を失脚させ、内閣を崩壊させ、その後も長く「戦後政治における最大の汚点」と目されて指揮権の発動。それが米兵犯罪については日々つねに「発動」されているという、いかにそれが深刻な状態で有るか、わかると思う。

なぜ福島で原発被害にあったみなさんが、正当な補償を受けられなかったか、法的な構造問題が沖縄基地問題と同じだった。日本には環境汚染を防止する立派な法律はあるが、放射性物質はその「適用除外」条項があり、大気汚染防止法、土壌汚染対策法、水質汚濁防止法、それぞれ、放射性物質を適用しないまたは、除くと、ある。

1959年「砂川裁判」は、東京都・立川にあった米軍基地拡張工事をめぐる裁判で、東京地裁の伊達秋雄裁判長が、「憲法9条2項に違反」として、旧安保条約を違憲とする判決を下すが、翌日、マッカーサー駐日大使が日本の藤山外務大臣を呼び出し、指示を与えた経緯から、マッカーサー在日大使が最高裁の長官(田中耕太郎)と密会して、日本の司法の歴史における最大の汚点、「司法破壊」を行った。

「安保条約は日本国憲法の上位にある」ことが最高裁の判例として、事実上、確定してしまった。

「安保条約のような重大で高度な政治性を持つ問題については、最高裁は憲法判断をしなくていい」まさに、「法治国家崩壊」をもたらした大事件が、最高裁の法廷で起きてしまった。

ほとんどの人が、1945年8月15日に「第二次大戦を終えた」(終戦記念日)は、世界の常識とは違い、米国や英国の外交官は、必ず9月2日と答えが返ってくる。「降伏」ではなく「終戦」という言葉を使うことで、戦争に負けた日本のきびしい状況について、目をつぶりつづけてきた、日本の戦後だった。

ミズーリ号の調印式(9月2日)には、重光葵、梅津美治郎(よしじろう)が二人が出席し、天皇の姿は意図的に隠されることになった。

この降伏文章の受け入れから、7年後の1952年4月に独立回復するまで、日本政府や昭和天皇が自分だけの判断にもとづいて、何か重要な文章を作成したり、発表したりすることなど全くなかった。

日本人をうまく誘導するためにつくられる、イメージ操作用のオモテのストーリー(絵本のような歴史)の裏側には、すべて分厚い研究の裏付けがある。もともと、「占領」とは、戦闘行為は、終わっているが、平和条約を結んで国と国の関係が法的に決着するまでには、法的にも政治的にもまだ
「武器を使わない戦争」が続いていて、日本に決定権がないのは当然のことなわけである。

「降伏文書」→「人間宣言」→「戦争放棄」と重大な政策はすべて、まず、天皇自身に宣言させ、それから日本人に受け入れさせるという基本方針があった。

国連憲章のどの条文にルーツがあるのか、さらにその国連憲章の条文はそれぞれどこにルーツをもっているかについて、調べる必要がある。

@大西洋憲章(米英で基本文書作成・1941年4月) A連合国共同宣言(26ヵ国参加・1942年1月) Bダンバートン・オークス提案(米英ソ中で基本文書作成・1944年10月) C国連憲章(50ヵ国参加作成・1945年6月)
非常に理論的かつ戦略的なやり方で、米英は第二次大戦に勝利し、そのまま「戦後世界」を支配し続けた。

憲法9条とは、完全に国連軍の存在を前提として書かれたもので、自国の武力も交戦も放棄したということである。

指揮権密約「戦争になったら、自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う」という密約が、1981年に、「朝日ジャーナル」がアメリカの公文書から発見して、発表している。

戦争になったら、誰かが最高指令官になるのは、現状ではその人物が米軍司令官で有ることに異議はない。という表現で、吉田茂は日本の軍隊に対する米軍の指揮権を認め、「指揮権密約」が成立することになる。軍隊の指揮権をあらかじめ他国が持っているとなると、これはなんの言い訳もできない完全な「属国」であり、絶対に公表は出来なかった。

1951年9月8日、「吉田・アチソン交換公文」という条約は、朝鮮戦争の開始以来、占領軍からの指示によって行っていた米軍への 兵站(へいたん)活動(後方支援)を独立後も続ける。という意味だった。

日米の間には「日本占領下で行っていた米軍への戦争協力」を今後もずっと継続するという法的な関係が21世紀のいまもなお存在している。日本の歪みの根っこにあったのは、「占領体制の継続」ではなく、「占領下の戦争協力体制の継続」であった。

1950年6月に朝鮮戦争が始まり、劣勢を強いられ、米軍はどうしても日本の軍事力を利用しなければならなくなり、憲法9条2項の破壊が、日本国民にその実態を完全に隠したまま行われた再軍備への道であった。朝鮮半島に出撃した米軍部隊のかわりに、からになった米軍基地に配備するために、「軍隊そのもの」だったが、「警察予備軍」が発足された。

対米従属の正体に、旧安保条約があり、「戦後日本」という国がもつ大きな歪みの正体が、すべて条文に収縮されている。

「自衛隊と米軍基地は合憲で、海外派兵は違憲」という憲法解釈が続いてきた。

米軍が書いたこの旧安保条約の原案には、指揮権・基地権について、非常にリアルな日米安保の本質が記されていて、軍事面からみた「戦後日本」の歴史とは、つまりは米軍が朝鮮戦争のさなかに書いた安保条約の原案が、多くの密約によって少しずつ実現されていく、長い一本のプロセスだった。

安保条約での集団的自衛権を拒否し続けていたのがアメリカ側で、基本的に個別的自衛権にもとづいて協力しあう関係「相互防衛条約」とはいいながら、相手国への最終的な防衛義務は負わない条文を、意図的に安保改定交渉の真っ最中に意図的に考え出していた。

安保関連法を強引に可決させた安部首相は、日本が集団的自衛権を行使できれば、アメリカと「互いに血を流して守りあう」対等な関係になれると幻想を抱いているが、日米安保条約が、集団的自衛権にもとづく対等な相互防衛条約となることは、今後も絶対にありえなく、指揮権密約を見れば解る。つまり集団自衛権というのは、現在の日米安保条約とは基本的に関係ない概念である。

「戦後世界の歴史は、法的支配の歴史」であり、「国際法→条約→国内法」という法体系でしばっておけば、自分たちは何もしないで、その国の警察や検察が、都合の悪い人間を勝手に逮捕し、アメリカはコストゼロで他国を支配出来る。戦後世界においては、軍事力ではなく、国際法こそが最大の武器になる。詐欺同然のダレスのグランドデザインが、70年近くの時を経て、すべて現実のものになろうとしている。

公平な目で世界を見わたせば、世界大戦の可能性がほぼ消滅した地球上において、国民の平和の配当を還元することなく、突出した軍事力を維持し続け、国連憲章を無視した他国への軍事介入を繰り返しているのは、ただ一カ国アメリカだけである。

「戦後の日本」という国は、アメリカ政府ではなく、アメリカ軍部(日本を占領した米極東軍を編入した米大平洋軍)によって植民地支配されている。
そしてアメリカ外交のトップである国務長官でさえ、日本がなぜそんな状態になっているのか、その歴史的経緯や法的構造がさっぱりわかっていない。

サンフランシスコ・システムの法的構造は、安保法体系→日米合同委員会→基地権密約・裁判密約・指揮権密約となっている。これから、「解決策を探す旅」のヒントに、○大国と従属関係に合った国が、どうやって不平等条約を解消したのか、○アメリカの軍事支配を受けていた国が、どうやって脱却したのか、○自国の独裁政権を倒した人たちは、どのような戦略を立てていたのか、を、急いで調べる必要があると、締めている。

素晴らしい、ここまでよく調べあげている、私は改憲や集団的自衛権等の論争で、何時も欠けている論点が有ると感じていて、国連の集団的自衛権の行使の議決権を取り戻さなければ、只、利用される自衛隊になるだけで、ここの問題は大きいと、しかし、矢部氏が指摘している様に、最も重要な論点、「指揮権密約」の問題は深刻で、日本国民の為の自衛隊なら歓迎だか、訳の解らない組織に利用される自衛隊には勘弁してもらいたい。正直、改憲や憲法解釈等の著書を幾つか読んだか、この著書は郡を抜いて素晴らしい内容になっている今後の矢部氏の活動に注目したい。
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知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書) 矢部 宏治 本
カスタマーレビュー
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米軍に支配された真の日本の姿をあぶり出す全国民の必読書
投稿者本格派ベスト500レビュアー2017年8月23日


本書は、著者が『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』などの自著、または企画編集した「知の再発見」シリーズ等の、米軍による日本支配の構造を知るために極めて重要な本で紹介してきた内容を簡潔にまとめて読みやすい新書版にしたものである。著者の7年間に渡る研究成果の集大成である。

初めてこれらの情報に触れる人にとって、本書はまさに衝撃以外の何物でもないだろう。なおかつ堪らなく面白い。

帯に「9つの掟」とある。その9つとは恐らく9つの章を指しており、それぞれの章で取り上げられているのは以下の内容である。


1.日本上空に設定された飛行禁止区域

2.日本の全国土は米軍の治外法権下にある

3.米軍にとって日本との境界はない

4.米軍幹部と日本の官僚が月2回話し合う日米合同委員会が在日米軍の在り方を決めている、

5.日本国民に示せない内容は密約にし、それを実行するための裏マニュアルを作成し運営する

6.日米安保条約は憲法の上位にある

7.降伏文書、憲法など重要な文書の原案はアメリカが英語で作る

8.自衛隊の指揮権は米軍にある

9.在日米軍は「国連軍の代わり」という詐欺的論理で駐留し続ける


いずれも大多数の国民にとっては初耳の驚くべき内容であろう。しかし、これまでの在日米軍と日本政府との異常な関係性を見聞きして感じてきたであろう様々な疑問にものの見事に応えてくれる内容でもあるはずだ。

ここで詳細を語るには「話せば長い」内容なので、ごく簡単にエッセンスだけ書き出す。詳細については本書をぜひ読んで欲しい。


・日本の上空には、未だに米軍が制空権を握る空域が首都圏を含めていくつかある

・米軍は日本のどこにでも好き勝手に基地を置ける

・「砂川裁判」により、最高裁は在日米軍や原発などの「高度に政治的な内容」に関しては判断をできなくなっている。つまり日米安保条約は憲法の上にある。

・自衛隊の指揮権は米軍が握っている

・憲法9条の戦力放棄は、実現しなかった国連軍が世界の警察として機能することを前提として書かれた

・在日米軍に関する取り決めはすべて、日米安保条約などの「表の取り決め+密約」で構成されている

・軍事に関しては、未だに米軍が日本の官僚に直接指示を出す「日米合同委員会」という仕組みを通じ、占領下そのものの仕組みが続いている


この本を読むと、昨年制定されて国民の大きな反発を受けた安保法案とはどのような意味合いを持つものだったのかがはっきりと理解できるようになっているはずだ。

本書は、公開されたアメリカの公文書を元に構築された紛れもない事実によって構成されている。これが日本の真の姿である。

従って本書は国政を率いて行く政治家及び官僚には必須の知識である。日米関係に関する密約の中身を知らずに在日米軍に関する対米交渉を行なったり憲法改正を行おうとするのは、著者の言う通り極めて危険であり、無益なことである。

我々国民も、この本の内容を知った上で、憲法改正の是非、沖縄基地問題、選挙の投票先などを判断するようになれば、時間は掛かるだろうが、日本も本来あるべき姿へと近づいて行くことができるのではないかと思う。

http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/501.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK236] 森友国会、財務役人の問題に近づくも、安倍は非を認めず。新局長も「ない」と詭弁を繰り返す。(日本がアブナイ!) 笑坊
2. 2017年11月30日 09:24:51 : qNApj6abVo : pmR1FMr_lBA[1781]
横綱引退。

潔いね、その点政界の極悪国家泥棒;安倍はどうだ?

潔いどころか相手に責任押し付け居座っている。

いい加減にせい!安倍。

国家泥棒メ、お前は首だ。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/502.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK236] 仰天!集団強姦の慶大生が全員、不起訴だそうだ!  赤かぶ
41. ボケ老人[2541] g3uDUJhWkGw 2017年11月30日 09:26:01 : 08Tt0uxL56 : JtD17GQWPAo[973]
〔8〕氏の指摘、もっともです。

混んだ電車での痴漢、非常に卑劣な犯罪です。
しかし、誤認逮捕も多い。
たとえ誤認逮捕であっても、一旦被疑者になると名誉回復は非常に困難な世の中

レイパー山口と言い
この慶大の強制輪姦事件と言い
何らかの力が働かない限り不起訴になるわけがない。

少し事情は異なるが
善良な運転者が車の空いた見通しの良い道路でほんの少しスピードオーバーすると反則金が課せられる。
ところが二人乗りバイクで棒を振り回しながら蛇行運転しても警察は見守るだけ。

数千万円の補助金をせしめると接見禁止の長期拘留
しかも、首相と蜜月時代にはお構いなしで、首相が保身に走るや否や突然に
実際に手続きを主導したとみられる弁護士はおかまいなし
何百億と搾取しても首相とゴルフやバーベキューができる上級国民様は
次から次へと不都合が出てもお構いなし。

   
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/460.html#c41

コメント [カルト18] 野党が安倍サックスにアッキード喚問を要求したら、またも金孫サックスがミサイルサックスである。 小沢内閣待望論
4. 2017年11月30日 09:29:46 : vVIglchyHo : oeJZ9gJPtnU[50]
>>2 ユダーのボスも同じ、パシリ工作員ユダーニダーの面子も同じで、そいつらが基本的に日本国民にとって良い動きをするわけがない。これは前提としてはまったくその通りでしょう。
しかし、ユダーのボスが中露にたしなめられて、渋々したがって日本国民を開放する動きをし出すかもしれない。そういうことはあるかもしれないので、その兆候を期待を持ってウォッチしている(してきた)んですよ。
だから、日本をまな板の上の鯉に縛り付けるのも連中なら、さばかずにイケスに戻すのも連中であるというのは、過渡的なこととしてはあると思うのです。
そしてその後、日本が大海に旅立てるかどうかは、自力でやるのか中露の力で放流してもらうのか、さてどうだろうという所でしょう。
そうして考えてみれば、板垣の書いてるネオ満州国とか世界支配層の誰々がとか、そういうのは端から信用してなくて、あくまで自分の見立てに沿った部分だけ参考にするというか、パクって活用する感じです。
小池百合子がイイもんなんていうのは結局全然違ったみたいですし、今度もなんか小沢さんの後継者・玉木雄一郎が、とか書き出してませんでしたっけ?
また来たよー、あぶないよー、また騙されるよーw、と思いながら読んでいます。
http://www.asyura2.com/17/cult18/msg/635.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK236] 政権を取れば自衛隊は「合憲」(小池晃書記局長)のとんでもない発言!:一刻も早く、看板を下ろすべし 手紙
3. 2017年11月30日 09:31:20 : Q7Xo3PPOrk : CNPmh385SmA[145]
「お互いこの娑婆で生きているんだからね(笑)」

 おなじ娑婆の空気を吸ってるんだ、右も左もないぜ、仲良くやろうぜ

 そこそこな。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/497.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK236] 貴ノ花親方、30日理事会で巡業部長の追及必至 暴行事件の報告義務怠り親方衆不信感 自称リベラル
4. 2017年11月30日 09:32:57 : Cb1Ug5si0I : PuEXUJ6fJiI[2]
>どっかの、住職さんが言っていたが、貴ノ花親方は警察に被害届する前に、八角理事長へ報告した後に警察へ行ったと。

しょうもない憶測表現。
貴乃花が堂々と記者会見や公開の場で発言しなければ、話にならない。
それができないということは、報告していないとみるしかない。


http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/500.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK236] モリカケ審議で安倍首相ピンチ!テレビでは都合よくミサイル発射&相撲暴行事件(まるこ姫の独り言) かさっこ地蔵
9. 2017年11月30日 09:34:40 : mp6fw9MOwA : XTWWyuFax_s[138]
日馬富士は怪我をさせた責任を取り引退を決意した。しかし、怪我をさせた貴の岩への謝罪がないし、反省の姿勢が見えないとの批判が大手をふっており、潔くやめる人へ追い打ちをかけている。
マスコミに相撲界悪事をとことん追求するとの姿勢があるが、何故安倍の悪事をこの様にしつこく追及しないのだろうか。
罪を認めず責任を取らない安倍には優しく、罪を認め責任を取る日馬富士に追い打ちをかけるのが日本人の根底にある意識なのだろうか。
安倍はこのことを理解しており、非を認めるととことん追い詰められるので嘘をつき続けていると思われる。
罪を自覚し責任を取る人に寛大な対処をする土壌が犯罪を無くす良き手段と思うが、日本にはこの土壌が不足しているようだ。
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/481.html#c9

   

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