初代貴ノ花は、横綱にこそなれなかったが長く大関を務めた(10年以上)。力が安定していたと言える。貴ノ花が辞める時、NHKのアナウンサーが泣いてくれた、とは貴ノ花本人の述懐である。
ファンも多く、その一人は貴ノ花関に会うと気分がとても良くなる、素晴らしいです、などと感慨を言っていた。おそらく関取の全身から「いい氣」が出ていたのだろうと想像される。
剣の達人・山岡鉄舟にもそんなところがあったようだ。山岡は当時、胃がんか何かを病んでいたが、それでも彼を慕う連中と一同に対面していた。病に苦しみながらも人を惹きつけるものがあったようだ。やはり氣のようなが出ていたのではないか。(読んだ本の記憶は定かでないが、死にゆく彼を皆で見送っていたというようなニュアンスであった)。
達人とは、こうでなければならない。その人の存在自体がそのまわりに人々を惹きつけて止まないのである。そう言えば小柄ながら合気道の塩田剛三も同じだったっようだ、息子の著作にあった。
そこでまた思い出したが、ケネデイに付いてきたボデーガードが塩田の手を掴んだが、塩田が手のひらを返すだけでボデーガードはひっくり返ったとあった。達人というのはほんに素晴らしい、本物人間である。
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