安倍首相、改憲へ加速発言 ! 立憲民主党と合意にこだわらず
安倍政治・改憲への野党の主張は ?
(www.tokyo-np.co.jp:2017年10月24日 より抜粋・転載)
東京新聞・朝刊:
◆立憲民主と最終的に合意に達しなくても、
改憲発議に踏み切る !
安倍晋三首相(自民党総裁・右翼政治家)は、十月二十三日、衆院選を受けて党本部で記者会見し、自民党が衆院選公約の重点項目に掲げた改憲について、野党第一党となった、立憲民主党との合意には必ずしもこだわらない考えを表明した。
公明党は、野党第一党を含む、合意形成を求めており、与党内で考え方の違いが、浮き彫りになった。 (中根政人)
安倍首相は、改憲について、与野党に関係なく、「合意形成に努める」と説明した。立憲民主も含めて合意を図るのかとの質問に、「合意形成の努力は(野党)第一党であろうと、第二、第三、第四党であろうと行わなければならない。
しかし、政治なので、当然、みなさん全てに理解いただけるわけではない」と話した。立憲民主と最終的に合意に達しなくても、改憲発議に踏み切ることを、想定した発言だ。
立憲民主は、安倍政権が成立させた安全保障関連法を違憲として、首相が主張する自衛隊を明記する改憲に反対している。公明党の山口那津男代表は二十三日、国会内で「幅広い合意をつくり出すことが大切というのは従来から変わらない」と記者団に強調した。
◆安倍首相は、選挙期間中の街頭演説で、改憲にほとんど言及しなかった !
会見で、安倍首相は、二〇二〇年の改憲施行という目標について「スケジュールありきではない」と強調。一方で「具体的な条文案について自民党内で検討を深め、党の案を国会の憲法審査会に提案したい」と、意見集約を急ぐ考えを示した。
選挙期間中の街頭演説で、改憲にほとんど言及しなかった理由について「限られた時間の中、街頭で述べることは、地域の生活に密着した政策だ。憲法改正は(衆院選ではなく)国民投票の場で、具体的に説明する責任がある」と話した。
森友学園や加計(かけ)学園を巡る問題では、選挙期間中の党首討論会などで「丁寧に説明した」と強調した。「これからも国会で質問があれば、丁寧に答えたい」とも話した。
(参考資料)
T 【奈良】「民主主義を壊す安倍1強政治にノーを」
前原代表が3区・前川候補と訴える
(www.minshin.or.jp:2017年10月19日より抜粋・転載)
民進党の前原誠司代表は、10月19日昼、奈良県橿原市にある近鉄大和八木駅前で、希望の党公認で奈良3区から立候補している前川清成候補と街頭演説を行った。
前原代表は、「これから国会では働き方改革の議論が行われる。働き方改革といえば言葉はきれいだが、どう働かせるかという考え方だ。
ある一定以上の給与をもらっている人には残業代を出さない。しかし残業時間は青天井というものだ。こういうことを許してはならない。こういう問題こそ前川さんに国会で国会で先頭に立って止めてもらわなければならない」と話し、前川さんを今度は衆院で国会に送ってほしいと訴えた。
「これほど国会が馬鹿にされている、国民が軽視されていると思うことは初めてだ」と前原代表は述べた上で、「大臣が平気でうそをつく。役人が平気で情報を隠す。
憲法には国民主権と書いてあるが、皆さんの代わりに代議士を代表として選び、国会で議論してもらう。
その国権の最高機関の国会で、安倍総理の顔色ばかり見て情報を隠し嘘をつく、記録にない記憶にないを連発するようなことは、まさに民主主義の土台が壊されていることに他ならない」と指摘し、この選挙を安倍1強政治にノーを突きつける選挙にしなくてはならないと力を込めた。
前川候補は、「安倍自民党のこれまでの5年間はどうだったか。特定秘密保護法は、安倍政権が返り咲いてすぐに強行採決を行った。その時の権力者に都合の悪い情報が隠されてしまったら民主主義は成り立たない。森友・加計問題と、安倍総理に都合の悪い情報は全部隠されてしまう。
そしてその情報を隠し通した官僚は国税庁長官にまで出世してしまう。これが真っ当で正しい、私たちの期待を集める政治といえるのか。安保法も共謀罪も最後は数の力で強行採決された。こんな政治をこれからも続けていいのか」と問いかけ、この政治を変えるため、皆さんのあともう一歩のお力添えをお願いしたいと訴えた。
民進党広報局
U 枝野・立憲民主党代表メッセージ
日本社会は危機の中にあります。分断と排除の政治が行われ、立憲主義が壊されています。社会の多様性が脅かされ、国民の大切な情報が隠蔽されています。
一握りの人たちがトップダウンで物事を決めてしまう、傲慢な政治が横行しています。政治は、政治家のためでも政党のためでもなく、国民のためにあるものです。今の政治に怒りや危機感を持つ、多くの国民の声に応え、政治の流れを転換させたい。
この国に暮らす多様な一人ひとりとの対話を通じて誰もが自分らしく生きられる社会をつくりたい。その決意をもって、私たちは、立憲民主党を立ち上げました。
国民のみなさんの日常の暮らし、現場のリアルな声に根ざした、ボトムアップの政治を実現する。
それが私たちの描く、日本の未来です。右でも左でもなく、前へ。
V 野党共闘で改憲阻む ! 九州沖縄 再選の田村氏決意
(www.jcp.or.jp:2017年10月23日より抜粋・転載)
(写真)赤嶺氏が当確し、比例での当選を決めて支援者の拍手に応える田村氏=22日、福岡市
九州・沖縄ブロックでは、赤嶺政賢氏が小選挙区で再選を果たすとともに、定数1減で20となった比例で1議席を確保し、田村貴昭氏が再選しました。
午後11時すぎ、日本共産党福岡県委員会の会見場でマスコミ関係者らが見守る中、沖縄1区での赤嶺政賢氏の当選確実の報が伝えられ、比例での再選が決まると、集まった支援者らから喜びの拍手が湧き起こりました。
万歳三唱のあと田村氏は、「共闘に逆流が持ち込まれる中、立憲勢力が頑張って共産党、立憲民主党、社民党が選挙協力し、次につながる選挙だったと思う。今から改憲をどうやって阻んでいくか、これは野党共闘しかない。新たなたたかいを国民や市民とともに進めていくということで武者ぶるいをしている」と決意を語りました。
W アベ暴走政治をストップ ! 憲法変えさせない !
吉田党首が総選挙の公約を発表
社民党の吉田忠智党首は5日、都内で記者会見し、「衆議院総選挙公約2017」を発表した。
今回の選挙の争点は第1に「安倍政治の是非」だと強調。その上で、
@立憲主義、民主主義、平和主義を踏みにじる安倍政治の暴走を許すのか
A1%の大企業・富裕層優遇の政治か、99%の庶民を大事にする政治か
B憲法9条を変えて戦争をする国に変えるのか、憲法を暮らしと政治に活(い)かすのか――
が問われているとし、「憲法を活かす政治こそ安倍政治への対案であるとあらためて訴える」と述べた。
希望の党への合流をめぐり民進党が分裂するという選挙戦の構図の変化について吉田党首は、改憲・戦争法賛成の希望とは「共闘することはできない」とした上で、「立憲民主党とはその(以前の野党4党協議の)延長線上で選挙区においてはしっかりすみ分け、できれば相互推薦、相互支援という形で積極的に選挙協力していきたい」と述べた。
(社会新報2017年10月11日号より)
X 共闘広げ、違憲・自民党政治を打破 !
近畿比例 9選の穀田氏決意
(www.jcp.or.jp:2017年10月23日より抜粋・転載)
(写真)選挙事務所で9期目の当選を決め、万歳で喜び合う穀田氏(中央)ら=22日午後8時すぎ、京都市中京区
「おめでとうございます」「お疲れさまでした」。午後8時すぎ、近畿ブロック比例(定数28、1減)での当選確実の報を受けた穀田恵二さん(70)が京都市中京区の選挙事務所に姿を見せると、到着を待っていた支持者から拍手と歓声がわきました。
党国対委員長・選対委員長として市民と野党の共闘をすすめる文字通り「大黒柱」としての役割を果たし、9期目の当選となった穀田さんは、「政治を変える力は市民と野党の共闘にこそあると訴えて、大きな共感を広げた。新たな国会でさらに共闘を発展させ、自民党政治を打ち破りたい」と決意を語りました。
事務所に駆け付けた女性(27)は「青年のリアルな実態を、引き続き国会に届けてほしい」と期待を寄せました。
Y 【愛媛】「覇道どころか邪道。宰相の王道でない」
臨時国会要求無視・冒頭解散への動きに前原代表
(www.minshin.or.jp:2017年9月24日より抜粋・転載)
前原誠司代表は、9月23日、愛媛県西条市を訪れ、衆院愛媛3区(新居浜市、西条市、四国中央市)の党公認候補予定者である白石洋一(しらいし・よういち)総支部長とともに「白石よういちを囲む会」に参加した。
前原代表は、白石洋一総支部長について、元日から街頭演説に立ち、1軒1軒訪問し歩いて靴底をすり減らす活動を落選中の5年間続けてきたと紹介。「本当に真面目」と評した。
安倍総理が臨時国会冒頭の衆院解散の方針を固めたと報じられていることについては、野党4党が6月22日に憲法53条に基づき臨時国会の開会を求めたことに触れ、「憲法に書いてあることを無視し続け、ようやく開くと思ったら議論を全くせずに冒頭解散。
こういうのは覇道どころか邪道。宰相の王道ではない」と厳しく批判し、このまま解散となれば、「逃げているとしか思えない」「安倍総理がさらにこれからも続けて政権の中枢を担うことを認めてはいけない」と述べた。
「自民党しか選べない国民の不幸に対して、しっかり責任を果たすというのがわれわれ野党第1党の責任。責任を果たす。白石洋一さんを勝たせることが、皆さんに新たな1つの安心の選択肢を示すことになる。5年間苦労した洋一さんのためではなく、全ての国民の皆さん方のためだ」と前原代表は述べ、白石洋一氏への支援を訴えた。
白石洋一総支部長は、幼少の頃、手伝いをしていた父の工場で野球のラジオ中継を聞いていた時、お客からどちらのチームを応援しているのか問われた父親が「わしは、弱いほうを、負けとるほうを、いつも応援しよんよ」と語ったことが、今の自分を形成したと話し、就職も1番を目指す2番手の銀行を、政治でも弱い立場・庶民の立場を応援する当時の民主党に加わったと説明した。
また「生活に本当に困っている方は、自宅に居てうずくまっている。政治に期待していないかもしれない。投票所にいったことがないかもしれない。でも、その方の気持ちを知ることが大事」と語り、この5年間、地域をまわる活動を毎日してきたと報告。
「私には、生活の切実な思いが、声が体一杯に詰め込まれています。皆さんから託された声を国会まで届けなければならない」と語り、来たる選挙に向けての協力を呼びかけた。
会合後に記者団の取材に応じた前原代表は、愛媛の選挙区が補欠選挙ではなく解散総選挙になる可能性が強くなった影響について、「当初は昨日・今日と入念に回らせていただく予定だったが、この演説会と個人的な訪問ということになりました。
いずれにしても全国規模の選挙であるし、四国の各選挙区、あるいは比例の上積みを目指して、これからもしっかりテコ入れをしていきたい」と語った。
野党連携については、「小選挙区であるので、与党は自民党か公明党が立ってくる。したがって1対1に持ち込むことが小選挙区にとっては望ましい。まずは理念・政策、政権選択の選挙であるということをしっかりとらえながら、さまざまな野党との連携をしていきたい」との考えを示した。
具体的な時期や実現可能性については、「解散になるのではないかと言われてから、幹事長中心に各党との接触をさせていただいている」「(告示日の10月10日までに)各選挙区を含めて、話を煮詰めていきたい」と語った。
愛媛の選挙区で勝つためのポイントを問われると、「今日(の講演で)話したように、大義なき解散であると申し上げながら、われわれの目指す社会像をしっかりと訴えていくことが大事だ」と述べた。