韓国の放送局 1か月以上ストライキ ニュース番組など短縮/nhk
10月13日 4時26分
北朝鮮による核やミサイルの挑発が続くなか、韓国では、4つの地上波放送局のうち、公共放送KBSなど2つの局で労働組合が「前のパク・クネ(朴槿恵)政権に近い」とみなす社長の退陣を求めて1か月以上もストライキを続けていて、ニュース番組が短縮されるなどの影響が出ています。
韓国の地上波放送局のうち、ストライキが続いているのは、公共放送KBSと、政府が経営陣の選出に深く関与してきた民間放送のMBCで、ともに、社長は前のパク・クネ政権下で選ばれています。
労働組合側は、パク前大統領と長年の知人らをめぐる一連の事件の報道で、社長たちが前大統領への批判を抑えたなどと主張し、7月下旬から部分的なストライキを始め、先月4日からは、2つの放送局で全面的なストライキを続けています。
これによって、ニュース番組が短縮されるなどの影響が出ていて、先月、北朝鮮が核実験を行った際も、組合員の記者たちは取材を拒否しました。
また、韓国の新聞「朝鮮日報」が12日伝えたところによりますと、KBSの組合員の一部は、社長を選出する理事たちの職場に押しかけてデモを行い、こうした圧力により理事の1人が辞任しました。
労働組合がここまで強硬なのは、ムン・ジェイン(文在寅)大統領が、KBSとMBCの社長は交代すべきだという考えを示したためですが、保守系の野党は、「政権がメディアを私物化しようとしている」と強く批判しています。
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