アサドへの懲罰攻撃で評価をあげたトランプ
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2017-04-09 天木直人のブログ
けさ7時半から始まったフジテレビの新報道2001で、在米特派員の古森義久記者が語っていた。
今度のシリア懲罰攻撃でトランプは米国内の反トランプ派からも評価を得たと。
就任以来はじめて点数を稼いだと。
今度の攻撃に踏み切った理由をあれこれ解釈をするよりも、化学兵器の犠牲になった子供たちの画像を見たトランプの素直な感情から決まった攻撃だと考えるべきだと。
この古森氏の発言が正しければ、そして私は正しいと思うのだが、トランプは、世界の警察官を止めると言った発言を撤回したのだ。
撤回しただけでなく正しく世界の警察官になったのだ。
ここで私が「正しく」という意味は、自国の都合で他国の政権を軍事攻撃して倒すという事ではなく、あくまでも、非人道的な見地から懲罰的軍事攻撃を来なって暴政を止めるという意味だ。
その意味で、今度のトランプのシリア攻撃は、ブッシュのイラク攻撃とは根本的に違う。
これまで国際社会は、アサドの非人道的な自国民弾圧を誰も止められなかった。
オバマでさえも、化学兵器使用でレッドラインを越えたと言いながら、何もしなかった。
そして事態を悪化させた。
ひるがえってトランプは明言している。
もしアサドが再び化学兵器を使うような事があれば更なる懲罰を加えると。
米国が本気になって懲罰攻撃をおこなえばひとたまりもない。
もはやアサドは二度と化学兵器を使えないだろう。
米国は国際社会の誰もができなかったアサドの暴挙を阻止したのだ。
この時に限って、文字通り正しい世界の警察官になったのだ。
願わくばその世界の警察官の役割を公平、公正に行使してもらいたいものだ。
イスラエルのパレスチナに対する非人道的な弾圧を止めさせてもらいたいものだ。
それが出来ない米国に「正しい世界の警察官」になれない限界がある(了)