トルコ軍の支援を受け、シリア北部アルバブ西の郊外に進攻するシリア反体制派(2017年2月9日撮影)。(c)AFP/Saleh ABO GHALOUN
【2月12日 AFP】在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、トルコ軍は11日、同盟関係にあるシリア反体制派と共に、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の拠点であるシリア北部アルバブ(Al-Bab)に進攻した。
トルコ半国営のアナトリア(Anadolu)通信は軍関係者の発言を引用し、ISとの戦闘でトルコ兵1人が死亡、1人が負傷したと伝えた。トルコ軍とシリア反体制派はアルバブの西側から攻勢をかけ、ISとの激しい戦闘の末に西の郊外全域を制圧した。監視団は、この戦闘と並行してトルコ軍による砲撃や空爆が行われ、住民に少なくとも6人の死者が出たとしている。
アルバブはアレッポ(Aleppo)県で最後に残されたISの拠点で、シリア政府軍も攻撃目標としている。トルコ主導の部隊は北と東、西から進攻し、シリア政府軍は南側から攻撃を行っている。
トルコ軍は昨年8月、シリア国内でISとクルド人武装勢力の双方を標的にした前例のない軍事作戦に乗り出した。最初は急速に進展したものの、12月からアルバブをめぐる戦闘が泥沼化している。トルコのドアン(Dogan)通信によると、作戦開始以来トルコ兵の死者は66人に上っており、その大半はISの攻撃で死亡した。(c)AFP
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