米中首脳、長時間協議 米公表は「一つの中国」のみ
2017/2/10 15:14
【北京=山田周平】トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は10日(中国時間)、電話協議した。米中双方が発表した。米ホワイトハウスによると、トランプ氏は習氏の求めに応じ、「我々の『一つの中国』政策を尊重していく」と表明した。トランプ氏の1月20日の大統領就任以降、米中首脳が電話協議するのは初めて。
ホワイトハウスによると、両首脳は電話で長い時間協議し、多くの議題を話し合った。ただ、具体的な議題として公表したのは、中国大陸と台湾が一つの国に属するとする「一つの中国」の原則を巡るやりとりだけだった。
中国では、国営中央テレビが昼のトップニュースで電話協議を伝えた。習氏が米中が幅広い分野で協力を進める必要性を指摘したなどと報じたが、具体的な議題ではトランプ氏が「米国政府が一つの中国の政策を堅持する」と述べたとする台湾問題だけを詳報した。
米国は1979年に中国共産党政権と国交を樹立する際、中国が主張する「一つの中国」の原則を尊重することを確認。その後は台湾当局とは外交関係を持たず、米台交流は非公式だとしてきた。中国はこれを「中米関係の政治的な基礎」と位置づけてきた。
しかし、トランプ氏は当選後の2016年12月、中国が自国の一部と見なしている台湾の蔡英文総統と異例の電話協議を行い、公表した。中国がこれに反発した後も、「一つの中国」の原則の見直しを辞さない考えを表明し、大統領就任後の出方が注目されていた。
トランプ氏は就任以降、安倍晋三首相やロシアのプーチン大統領、メルケル独首相ら主要国首脳と電話協議を重ねたが、米中協議だけ行われない異常な状態が続いていた。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM10H6J_Q7A210C1000000/
米大統領府:トランプ大統領が米中関係の発展を期待
2017-02-10 10:18:01 cri [A A A]
米国のスパイサー大統領報道官は現地時間9日の定例記者会見で、「トランプ大統領は米中関係の重要性を理解し、前向きな関係発展を望んでいる」と表明しました。
スパイサー報道官は「米中関係において、米国が重要視するのは、経済、安全保障など分野での利益だ」と述べ、中国進出への意欲を見せる米国企業の例を挙げました。
また、これに先立ち大統領府は8日夜に声明を発表し、トランプ大統領が同日、習近平国家主席に書簡を送り、習主席と中国国民に元宵節(旧暦1月15日、今年は2月11日)のお祝いを述べ、中国との建設的な関係発展に期待を示したことを明らかにしました。
一方、中国外務省の陸慷報道官は9日の定例記者会見で、トランプ大統領から書簡を受け取ったことを表明し、これを高く評価する中国政府の姿勢を示しました。さらに、「中国は米国と共に、衝衝突せず、対抗せず、互いに尊重し、協力するという原則にのっとって協力を拡大し、意見の不一致を調整し、中米関係の健全で安定した、さらなる発展を推し進めていきたい」と述べました。(Mou、謙)
http://japanese.cri.cn/2021/2017/02/10/161s258040.htm
トランプ氏「一つの中国」を尊重、習主席と電話会談
ホワイトハウスのトランプ米大統領(9日)
2017 年 2 月 10 日 14:06 JST 更新
【北京】ドナルド・トランプ米大統領は中国の習近平国家主席と電話会談し、「一つの中国」政策を尊重する見解を示した。ホワイトハウスの発表と、中国国営メディアの報道で明らかになった。
トランプ氏は大統領就任前に、米国が対中関係で長年にわたって維持してきた「一つの中国」政策を尊重する姿勢に疑問を呈したことがあった。今回の電話会談により、米中関係の円滑化に弾みがつきそうだ。
中国が掲げる同政策の下、米国は台湾との外交関係を認めないことで中国と合意している。
ホワイトハウスによると、両首脳は「非常に心のこもった」長いやりとりを交わし、トランプ氏は「習氏の要望により」、同政策を尊重することで合意した。
大統領に就任する前、トランプ氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、中国が為替や貿易問題に対する姿勢で変化を見せない限り、この政策に対する自身の姿勢を対中関係の切り札に使うことを示唆していた。
トランプ新大統領特集
トランプ氏、揺らぐ同盟国との信頼関係 日本も矛先か
トランプ米大統領への対応、再考する中国
米中首脳、重なる世界観
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=4&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwiHx77C8oTSAhWEebwKHT1fA3YQFggqMAM&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB10734999991334983926204582612570698828772&usg=AFQjCNHA89u9KeTQ2cLvnjdE1RGX8lkMqA
トランプ氏、「一つの中国」確認−習主席と就任後初の電話会談
Ting Shi
2017年2月10日 14:04 JST 更新日時 2017年2月10日 15:12 JST
両首脳は互いの国への訪問を要請−ホワイトハウス
習主席は貿易や投資などで米国との関係強化の意向示す−CCTV
トランプ米大統領は就任後初めて中国の習近平国家主席と電話会談を行い、米国の歴代政権が支持してきた「一つの中国」政策を確認した。
ホワイトハウスは9日の声明で、「両首脳は数多くの議題について話し合った。『一つの中国』政策を尊重するよう習主席が求め、トランプ大統領が同意した」と説明。「両首脳はまた、互いの国への訪問を要請した」と明らかにした。
中国国営の中国中央テレビ局(CCTV)によれば、習主席は協力強化が双方にとって必要だと述べ、貿易や投資、技術、エネルギー、インフラ分野で米国との関係を強化する意向を示した。国際的また地域的な軍事問題で両国がコミュニケーションを深めるべきだとの考えも伝えた。
トランプ大統領が「一つの中国」政策への支持を明言したことで、両大国間の外交的な緊張の主な原因の一つが和らぐ可能性がある。トランプ大統領は昨年12月に台湾の蔡英文総統と電話会談し、その後「一つの中国」政策に縛られない考えを示していた。
アジアCEOフォーラムのマーク・マイケルソン会長は「米中の不透明感を解消させる最初のステップだが、問題は他にもある。貿易はどうなのか。制裁が科されるのか。中国は為替操作国に認定されるのか。南シナ海はどうなんだ」と述べた。
原題:Trump Reaffirms ‘One-China’ Stance in First Call With Xi (1)(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-02-10/OL571F6TTDS101
中国軍機、南シナ海で米軍機に急接近 米軍「危険行為」
ワシントン=峯村健司2017年2月10日11時53分
南シナ海の上空を飛行していた米海軍のP3哨戒機に8日、中国軍の早期警戒機が急接近していたことがわかった。米太平洋軍司令部当局者が9日、明らかにした。約300メートルまで接近していたとみられ、米軍は「危険行為」として中国側に申し入れをした。
ロイター通信によると、現場は中国がフィリピンと領有権を争うスカボロー礁の上空付近。当局者は「国際法にのっとった定期飛行をしていた」と説明している。スカボロー礁は中国が実効支配しており、埋め立てて軍事拠点化にすることを米側は警戒している。監視活動をしていた米軍機に対して、中国軍機が妨害をした可能性がある。
米当局者によれば、米中の軍用機同士による接近は、2016年に2回発生しているという。これまでも、米新政権の発足直後に中国軍側が南シナ海において米側を軍事挑発する事件が起きている。ブッシュ政権発足直後の01年4月には南シナ海の海南島沖で両軍機が空中接触。オバマ政権発足後の09年3月にも米国の調査活動が中国船に妨害された。(ワシントン=峯村健司)
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http://www.asahi.com/articles/ASK2B3FKSK2BUHBI00V.html
中国の対米貿易黒字、1月は213.7億ドルに縮小
Business | 2017年 02月 10日 13:13 JST 関連トピックス: ビジネス, トップニュース
[北京 10日 ロイター] - 中国税関総署が公表したデータによると、1月の中国の対米貿易黒字は213億7000万ドルと、昨年12月の217億3000万ドルから縮小した。
http://jp.reuters.com/article/china-usa-trade-surplus-idJPKBN15P0DA?rpc=190
2017年 2月 10日 2:41 PM JST
中国、1月は輸出入とも予想上回る 内外需要上向く
[北京 10日 ロイター] - 中国税関総署が公表したデータによると、1月の中国輸出はドル建てで前年同月比7.9%増となり、アナリスト予想を大きく上回った。輸入も16.7%増で、こちらも予想を上回った。
国内外で需要が上向き、国内では石炭や原油、鉄鉱石の需要が増加した。
貿易収支は513億5000万ドルの黒字。
ただ中国ウオッチャーらは、1月と2月のトレンドが長い旧正月休みの影響で歪んでいる可能性があると警告している。休み前には企業活動が鈍化し、業務規模を縮小したり閉鎖したりする企業が多いためだ。
今年の休みは1月28日に始まり、昨年より11日早かった。
税関総署は2月23日に改定値を発表する。
アナリストは1月の輸出を3.3%増、輸入を10.0%増、貿易黒字を479億ドルと見込んでいた。
2016年の輸出は7.7%減と2年連続で減少。減少率は金融危機時の09年以降で最大だった。貿易黒字は5107億ドルに縮小した。
1月の対米輸出は前年比6.2%増、輸入は23.4%増。対米貿易黒字は213億7000万ドルと、12月の217億3000万ドルから縮小した。
*内容を追加し写真を差し替え、再送します。
http://jp.mobile.reuters.com/article/topNews/idJPKBN15P0EP
2017年 2月 10日 2:33 PM JST
中国貿易統計、輸出入とも予想を上回る:識者はこうみる
[東京 10日 ロイター] - 中国税関総署が公表したデータによると、1月の中国輸出はドル建てで前年同月比7.9%増となり、アナリスト予想を大きく上回った。輸入も16.7%増で、こちらも予想を上回った。
市場関係者の見方は以下の通り。
●旧正月控え企業が輸出前倒しか
<OCBC銀行(シンガポール)エコノミストのTOMMY XIE氏>
輸出が予想を上回った理由は主として3つある。1)比較水準が低かったこと、2)旧正月の影響、3)成長見通しの改善だ。
中国企業は旧正月を控え、輸出を前倒しする傾向がある。今年の旧正月は1月末だったため、前倒しが行われたのではないか。
政治的な不透明感が世界経済に与える影響も当面は限定的なようで、これも中国の輸出を引き続き支援しそうだ。
ただ、全体的に見ると、旧正月休み中の1カ月のデータで全体像は分からないため、2月のデータを見るまでは、結論に飛び付かないようにしている。
●人民元の下向きバイアス変わらず
<オーストラリア・ニュージーランド銀行(香港)のシニアエコノミスト、RAYMOND YEUNG氏>
今年の人民元については引き続き、バイアスが下向きと市場はみており、今回の貿易統計によっても変わらないだろう。貿易統計自体、春節の連休が昨年よりも前倒しになったことでゆがめられており、年初の3週間に駆け込みで取引が行われた可能性がある。
トランプ米大統領が中国との貿易で強硬姿勢をみせる可能性から、中国企業が取引を急いだとの見方もあるが、私は懐疑的だ。
市場の構造的なトレンドを変えるような一部の反貿易政策をトランプ政権が実施しない限り、貿易収支は今後数カ月安定的に推移するだろう。コモディティー価格の上昇と連動した輸入の順調な増加は、国内経済に対する健全な兆候だ。ただ輸入高の増加率に関しては、天井を打った可能性がある。
●輸入好調、リフレ継続の裏付け
<ガベカル・ドラゴノミクスの中国担当エコノミスト、ロン・チェン氏>
今年は春節が1月、昨年は2月だったことによる影響もあるが、かなり強い内容だった。(特に資源の)輸入が力強く、中国経済のリフレがなお続いていることを裏付けた。輸出は人民元安が奏効し始めたことを示している。
●世界経済の回復が増加要因、リスクは米中関係
<みずほ証券(香港)のチーフエコノミスト、Jianguang Shen氏>
(輸出入の増加は)春節の大型連休による影響だけではなく、欧米や新興国経済の成長回復も関係があるとみる。
輸入は堅調であり、中国政府の刺激策により内需が促進されていることからすれば当然と言えよう。輸出の見通しは、米中間の貿易戦争のリスクがあることを除けば良好だ。
米トランプ政権が対中貿易でどう対応するかが、中国にとって最も重要なリスクだ。
(Reporting By Michio Kohno)
http://jp.mobile.reuters.com/article/topNews/idJPKBN15P0FV
http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/116.html