NHKの嘘発信―福島第一2号機、今後、ロボットによる詳しい調査を行うことにしています。実は調査できるか不明
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2017/02/03(金) 19:45:02 めげ猫「タマ」の日記
東京電力は2月3日の会見で福島第一原発2号機の内部調査で毎時530シーベルトの放射線量が計測されたと発表しました(1)。これについてNHKは
「今後、ロボットによる詳しい調査を行うことにしています。」
と報じていました(2)。でも調査対象としている圧力容器の下にある足場には大きな「穴」が見つかっており、ロボットが中へ進めるか分かりません。東京電力の発表資料では
「堆積物除去装置や自走式調査装置の投入可否の検討を進める。」
と記載されており(3)、詳しい調査が実施できるか不明です。NHKは実現できるか分からない「調査」について「今後、ロボットによる詳しい調査を行うことにしています。」と嘘発信をしています。
福島第一原発事故では、核燃料が溶け落ちてしまいました(5)。これをデブリと呼びます(6)。
※(5)より作成
図―1 東京電力が推定しているメルトダウンの様子
今の所、今年中に「号機毎の燃料デブリ取り出し方針の決定」し、2021より「初号機の燃料デブリ取り出しの開始」する予定になっています(7)。これに先立ち2号機の格納容器の下部の調査が1月26日(8)と第二段階が1月30日に実施されました(9)。
この調査は2号機原子炉格納容器の「穴」から内部観察用の装置を入れ内部を見ようとするものです。
※(10)をキャプチャー
図―2 2号機内部観察の位置
1月26日の調査はパイプの先きにカメラを付け、「穴」から突っ込み中をみるものです。
※2 ()内は東京電力の呼び名
図―3 格納容器内部調査、第一段階
1月30日の調査は曲げる事ができる第一段階よりも長い先端のカメラが付いたパイプをいれ、圧力容器を支える台(ペデスタル)(11)の内部にカメラを入れ圧力容器の下の一部を観察するものです。
※(8)に加筆
図―4 格納容器内部調査、第二段階。
当初の予定ではこの後に掃除ロボットや自走式のロボットを投入しより詳しい調査が実施される予定でした(11)。次の調査に向け東京電力や下請けさん(東芝)は1月26日、30日の調査結果の解析を進めているとしています。その途中結果が2月2日に発表されました(1)(3)。
※(12)を2月3日に閲覧
図―5 解析の途中結果が2月2日に発表を報じる福島県の地方紙・福島民報
第一のポイントは格納容器内の放射線量が毎時530シーベルトである事です(1)。
※(2)をキャプチャー
図―6 2号機の放射線量
1月26日、30日の調査では放射線量計はついていませんが、放射線が高い場所をカメラで撮影すると「ノイズ」が乗るので撮影した画像のノイズの様子からおおよその放射線量が計測できるそうです。誤差は30%程度だそうです(1)。オーダーではあっていると思います。1シーベルトは100万マイクロシーベルトなので(13)、毎時530シーベルトは毎時5億3000万マイクロシーベルトです。
第二のポイントは今後の調査で自走式ロボットを入れる予定の圧力容器の下にある「足場」に大きな穴が開いているとこでいす。1月30日の調査した画像を解析した結果、1m四方の大きな「穴」がみつかったそうです(2)。
※(14)に(3)に基づき加筆
図―7 画像解析の結果で見つかった新たな「穴」
1月30日の発表でも別の場所に「穴」が見つかっています(8)。
※(15)を引用
図―8 1月30日に発表された「足場」の穴
以下に1月30日と2月2日み見つかった「穴」の位置を示します。
※(1)を参考に(3)に加筆
図―9 福島第一格納容器内の「足場」で見つかった「穴」の位置
図に示す通り、自走式ロボットの走行ルートに大きな「穴」がりロボットが先に進めません。東京電力の発表資料では
「堆積物除去装置や自走式調査装置の投入可否の検討を進める。」
と記載しています。これを受けてと思いますが、
「圧力容器真下の鉄製足場に縦横1メートル程度の穴が開いていることが分かったため、自走式ロボットによる調査は計画の修正を迫られる。」(福島民報)(16)。
「圧力容器真下の作業用足場に1メートル四方の穴が確認されたことで計画の見直しを迫られている。当初予定していた調査範囲が大きく狭められる可能性がある。」(福島民友)(17)
との報道がなされています。
※(18)をキャプチャ
図―10 「ロボットそのもを内部に投入できるか検討」と報じる福島のローカルTV局(TUF)
でもNHKは違います。
「今後、ロボットによる詳しい調査を行うことにしています。」
との「嘘」を流しています(2)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
NHKは東京電力のプロパガンダ機関です。新潟ローカルですが以前に東京電力の柏崎刈羽原子力発電所は「安全」であり再稼働が必要であるかのような放送を流しています(19)。昨年の10月に実施された新潟県知事選挙では「県庁に赤旗」キャンペーン(20)に呼応するかのように、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に慎重な野党系候補があたかも「共産党」の候補のような放送もしています(21)。「嘘」を流すNHKでは福島の皆さんは何を信用して良いか分かくなり、不安だと思います。
福島県棚倉町では2月2日に「豊作」を願い八槻都々古別(つつこわけ)神社で、国指定重要無形民俗文化財の御田植祭が行われたそうです(22)。でも豊作になっても無意味だと(=^・^=)は思います。同町当たりでは美味しいお米が出来上がったそうです(23)。同町産のお米の全数・全袋検査数は15万件を超えています(24)。同町の人口は14,449人なので(24)、町民の皆様が食べるには十分な量です。福島県は昨年10,11月に福島産米は「安全」とのテレビCMを流していました(25)。でも、福島県棚倉町のスーパーのチラシには福島産米はありません。
※(26)を引用
図―11 福島産米が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県棚倉町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京電力記者会見|TEPCOニュース|東京電力
(2)福島第一原発2号機 格納容器で高い放射線量 推定 | NHKニュース
(3)2017年2月2日2号機 原子炉格納容器内部調査におけるペデスタル内事前調査の実施結果(画像処理の結果)(PDF 3.99MB)
(4)中長期ロードマップ|東京電力
(5)(4)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2017年1月26日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第38回事務局会議)⇒【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(8.63MB)
(6)用語集
(7)(4)中の「中長期ロードマップ⇒2015年6月12日(廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議第2回)⇒(資料1)中長期ロードマップ改訂案について(133KB)」
(8)2017年1月26日2号機原子炉格納容器内部調査における格納容器貫通部(X-6ペネトレーション)内の事前調査の実施結果について(PDF 2.51MB)
(9)東京電力ホールディングス 写真・動画集| 2号機 原子炉格納容器内部調査におけるペデスタル内の事前調査の実施結果について
(10)Nスタふくしま20170130 TUFchannel
(11)(4)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2017年1月26日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第38回事務局会議)⇒【資料3-3】燃料デブリ取り出し準備(2.81MB)
(12)福島民報
(13)シーベルト - Wikipedia
(14)東京電力ホールディングス 写真・動画集| 2号機 原子炉格納容器内部調査におけるペデスタル内事前調査の実施結果(画像処理の結果)
(15)東京電力ホールディングス 写真・動画集| 2号機 原子炉格納容器内部調査におけるペデスタル内の事前調査の実施結果について
(16)格納容器内推定530シーベルト 第一原発2号機 | 県内ニュース | 福島民報
(17)第1原発事故「最大値」...2号機・格納容器内530シーベルト:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(18)Nスタふくしま20170202 TUFchannel
(19)めげ猫「タマ」の日記 NHKの柏崎刈羽再稼働プロパガンダ
(20)新潟県庁に赤旗が翻る危機|衆議院議員 金子めぐみオフィシャルブログ Powered by Ameba
(21)めげ猫「タマ」の日記 NHKのネガティブキャペーン、新潟知事選・野党統一候補は共産党の候補
(22)豊作願って『伝統の舞』 棚倉・八槻都々古別神社で御田植祭:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(23)みりょく満点ブランド|JA東西しらかわ
(24)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を2月3日に閲覧
(25)TVCM ふくしまプライド。 安全安心「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(26)エコス/棚倉店のチラシと店舗情報|シュフー Shufoo! チラシ検索
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/438.html