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2016年12月24日23時50分 〜
記事 [経世済民117] 「世界一幸福な国」をめぐる誤解 ブータンで今起きていること 貧富の差の拡大や失業率の上昇、農村の過疎化 少年犯罪の増加

2016年12月24日 dot.
「世界一幸福な国」をめぐる誤解 ブータンで今起きていること

「世界一幸福な国」と呼ばれることもあるブータン。彼の地ではどのような生活が営まれているのか
 活気に満ちた街並みだった。盛んに行き交う自動車。忙しそうにスマートフォンを操りながら歩く人。ヒップホップ風のファッションで仲間とじゃれ合う若者たち。そんななかに伝統衣装の「ゴ」や「キラ」を身に着けた人の姿もある。ここはブータン王国の首都・ティンプー。同国における最大の都市だ。

 GNH(国民総幸福)という、国民の幸福度を測る尺度が国家運営の柱に据えられているブータンは、「世界一幸福な国」「現代最後の秘境」といった名で日本でも知られている。それゆえに牧歌的で、不安やストレスとは無縁の「桃源郷」のような国というのが、多くの日本人の抱くイメージではないだろうか。実際、記者もそう考えていた。

ブータンは意外と普通の国

 たしかに、ブータンには日本では見ることのできない風景が溢れている。

 例えばティンプーは電気式の交通信号機がない世界でも珍しい首都。中心部の、ある交差点の中央には小屋が設置されており、常駐する警察官が手信号で車の往来を監督している。これが国内唯一の「信号」で、その見事な手並みはしばらく眺めていても飽きない。少なくとも旅人にとって、ブータンが魅力的な国であることは確かだ。

 けれど、世界一幸福なのか、と問われると言葉に詰まる。ほほえみを浮かべながら道をゆく人もいるし、多くの人は親切だ。だが、終始しかめっつらで雑貨を売るおばちゃんや肩をいからせながら人ごみを押しのけて歩く人もよく目にする。日が落ちた路地裏にはぎらぎらした目つきの男たちがたむろし始めるし、記者が宿泊していたホテルの目と鼻の先では、現地人同士の喧嘩の現場検証をする警察官にも出くわした。

 つまり、幸せもあれば苦悩もある、普通の国に見えるのだ。

 記者をガイドしてくれた現地人男性に、「あなたは幸せですか?」と単刀直入に聞いてみると、どこか歯切れ悪そうな言葉が返ってきた。

「ブータンを訪れた旅行者からよく聞かれる質問です。幸せかそうでないかと聞かれたら、幸せだと思います。ただ、ブータンがGNHを重視しているのは、GDP(国内総生産)ではほかの国から大きく後れをとっているからで……」

 後れをとっているから何なのか。彼はそこで言葉を濁し、多くを語らなかった。滞在中、複数人のブータン人に同様の質問を投げかけたが、結局納得のいく結論を得られぬまま彼の地を後にすることになった。

ブータンは本当に「幸福の国」なのか

「そもそも、ブータンが『世界一幸福な国』というのは誤解です」

 長年ブータンを研究してきた早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター助教・平山雄大氏はそう指摘する。

「正しくは『世界一幸福な国を目指している国』。その目標を実現するための政策の柱がGNHで、幸福というイメージが独り歩きしてこうした誤解が生じたのだの考えられます」(平山氏)

 1970年代に当時のブータン国王によって提唱されたGNH。物質的な豊かさのみではなく、精神的にどれほど充足しているかを示すこの指標は、当時国際社会との交流を開始したばかりのブータンにとって国家のアイデンティティーの萌芽になり得るものだった。

 現在でもブータンの名目GDPは約20億ドル(2015年、国際通貨基金による)。調査対象となっている189ヵ国中166位と、世界でもかなり貧しい国のひとつであり、GDPが支配的な評価基準となっている国際社会で存在感を示すには、それ以外の尺度が必要だった。とはいえ2010年にブータン研究センター(現ブータン研究・GNH調査センター)が行った調査ではブータン国民の幸福度は6.1(0を「とても不幸」、10を「とても幸福」とした11段階評価)。日本の6.6(2012年、内閣府による)と比較しても、突出して幸福といえるわけではないのだが。

ブータンは「実験国家」だった

 ではブータンの現状とはどのようなものなのか。先の平山氏は「多くの国がそうであるように、貧富の差の拡大や失業率の上昇、農村の過疎化など、さまざまな問題が山積している」という。なかでも問題視されているのが少年犯罪だ。

 ある現地人男性は「傷害や窃盗などに手を染める若者が増えた。10年前まではほとんど考えられないことでした。インターネットやスマートフォンの普及で海外の映画やドラマを見る若者が増えたからともいわれます」と語っていた。

 ブータンの統計局が発行している年鑑には、少年犯罪に限定されたものではないが、確かに犯罪件数の上昇が見られる。例えば、2014年の資料に掲載された2008年と2013年の犯罪件数を比較したグラフ。窃盗等は436件から786件、傷害等は440件から644件、強盗等は310件から486件となっており、確かに治安悪化の兆候はあるようだ。

「海外メディアの影響」という観点ならば、平山氏からこんな話を聞いた。

「2009〜2012年ごろ、ブータンの若者の間では日本の映画『クローズZERO』がブームになり、感化された若者が徒党を組んで乱闘をするのがちょっとした社会問題になりました。一部の学校では、『クローズZERO』の視聴を禁止するお触れが出されたといいます」

 このようにさまざまな社会問題に直面するブータン。平山氏が語るには、その原因はこの国が今まさにターニングポイントにあるためだという。長らく隣国以外の外部社会との繋がりが希薄であったブータンが国際社会との交流を本格的に始めたのは1970年代。それを契機に始まった近代化のスピードは、ほかの国々が経験したものとは比較にならない。

「例えば、ブータンで携帯電話サービスが始まったのは2003年です。2015年の携帯普及率は約87%ですが、これは圧倒的な変化といえます。現在ブータンが抱える社会問題は、こうした急速な社会変化によるゆがみなのです。非常にわかりやすいのが教育分野。少し前まで高校に進学する人は全体の半分にも満たなかったのに、現在の高校就学率は80%近くに及んでいます。さらに、大学進学率も急速に伸びている。しかし、ブータンにはいわゆるホワイトカラーの仕事が少なく、高学歴の若者は肉体労働を嫌がるため、仕事をしていない者がとても多い。つまり教育制度の整備と労働市場の実情が噛み合っていないわけです。こうした現象がさまざまな分野で見られます」(平山氏)

 だが、こうした状況においても平山氏はブータンに希望を見いだす。

「もともとブータンが近代化を志向した背景には、北に位置する中国、南に位置するインドのプレッシャーがありました。20世紀半ばから後半にかけて中国がチベットを侵攻、インドはブータンの西にあったシッキム王国を併合しており、ブータンの為政者は『ブータンとしてのアイデンティティーを打ち出していかなければ、国がなくなってしまう』という強い危機感を抱いたはずです。その打開策の終着点のひとつがGNHだった。国家ブランドの確立という観点では非常によく考えられており、実際にある程度の成果を収めています。そういう意味ではブータンは“実験国家”なのです。かつて中国とインドという脅威から生き延びたように、現在抱える社会問題に対しても何らかの打開策を打ち出せるのではないか。この国にはそう思わせる力があります」

 ブータンの街を歩けば必ず目にする「ゴ」や「キラ」といった伝統衣装も、数十年前まではきちんと着る者はそれほど多くなかったという。しかし、国家のブランディングを模索する過程で、国王の号令によって公共の場所での着用が義務付けられるようになった。こうしたしなやかな国家運営やそれに順応できる国民性は世界でもなかなか類を見ない。この国なら本当にいつか世界一幸福な国になれるのでは……そんな期待を抱かずにはいられないのだ。

(ライター・小神野真弘)

※dot.より転載
http://diamond.jp/articles/-/112383?

http://www.asyura2.com/16/hasan117/msg/167.html

コメント [戦争b19] デイリーメール:英国メディアはアレッポについて虚偽を振りまいている あっしら
5. 2016年12月24日 23:50:22 : 8q3qeXT2cg : LR5ucA3lcb8[-1268]

この社会は「文明の衝突」に直面しているのかもしれない。国家の様態は清朝末期の中国に等しく、外国人投資家によって過半数株式を制圧された経済市場とは租界のようなものだろう。つまり外国人の口利きである「買弁」が最も金になるのであり、政策は市場取引されているのであり、すでに政治と背徳は同義に他ならない。

 TPPの正当性が喧伝されているが、近代において自由貿易で繁栄した国家など存在しないのであり、70年代からフリードマン(市場原理主義)理論の実験場となった南米やアジア各国はいずれも経済破綻に陥り、壮絶な格差と貧困が蔓延し、いまだに後遺症として財政危哉を繰り返している。

 今回の執筆にあたっては、グローバル資本による世界支配をテーマに現象の考察を試みたのだが、彼らのスキームとは極めてシンプルだ。傀儡政権を樹立し、民営化、労働者の非正規化、関税撤廃、資本の自由化の推進によって多国籍企業の支配を絶対化させる。あるいは財政破綻に陥ったところでIMFや世界銀行が乗り込み、融資条件として公共資源の供出を迫るという手法だ。それは他国の出来事ではなく、この社会もまた同じ抑圧の体系に与(くみ)している。

 我々の錯誤とは内在本質への無理解なのだけれど、おおよそ西洋文明において略奪とは国営ビジネスであり、エリー卜層の特権であるわけだ。女王陛下の軍隊がカリブ海でスペインの金塊輸送船を襲撃し、中国の民衆にアヘンを売りつけ、インドの綿製品市場を絶対化するため機織職人の手首を切り落とし、リヴァプールが奴隷貿易で栄えたことは公然だろう。

 グローバリズムという言葉は極めて抽象的なのだが、つまるところ16世紀から連綿と続く対外膨張エリートの有色人種支配に他ならない。この論理において我々非白人は人間とはみなされていないのであり、アステカやインカのインディオと同じく侵略地の労働資源に過ぎないわけだ。

 外国人投資家の利益を最大化するため労働法が改正され、労働者の約40%近くが使い捨ての非正規就労者となり、年間30兆円規模の賃金が不当に搾取されているのだから、この国の労働市場もコロンブス統治下のエスパニョーラ島と大差ないだろう。「文明の衝突」においては、優越種が劣等種を滅ぼすという歴史が繰り返されてきたのであり、危機に直面する我々は喫緊の生存戦略を問われている。

・・・・・響堂雪乃著「略奪者のロジック」より
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

何世紀も前から巨大資本が世界を支配している。仕組まれた戦争により、多くの人間の悲惨と引き換えに彼らは暴利を手にしてきた。略奪とは彼らにとってビジネスなのであり、そのための騙し打ちと殺戮は単なる手段であり、彼らが心を痛める類のものではない。

法律とは植民地の住民にのみ課せられた呪縛であるが、彼らにとっては蹂躙し無視すべき類のものである。その端的な例が日本国憲法とその体系であり、それを越えるものが日米合同委員会と日米地位協定である。選挙で不正が繰り返されているように、支配者が植民地住民に与えた民主主義は画餅であり、先住民を騙すためのフィクションに過ぎない。鬼畜米英は死語ではない。


>ブッシュとナチスの結託 政府公文書で確証http://cybervisionz.jugem.jp/?eid=50
〜911事件以降 イラク(中東)に於いて "自由・解放"の名の下に殺戮を繰り返す米ブッシュ大統領の家系は、第二次大戦当時 祖父のプレスコット・ブッシュによってナチス・ヒットラーとの関係により財を成してきた家系であることが政府公文書で確証されている。
>親玉の不正選挙が失敗しました。
http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/51996114.html
テネシー州のローカルTV局が大統領選の結果をうっかり映してしまいました!
>異常に早い当確発表 〜 ムサシ(安倍)・アンケート(麻生)・選挙速報(犬HK籾井)
http://blog.goo.ne.jp/fugimi63119/e/53d22eb106acc3f681b43455e1ce68ce
Q,午後8時、投票箱の閉鎖と同時に当確発表!?・・・・えっ、まだ投票箱は移動中なんですが???
A,この8時ちょうどの当確発表は総務省選管と同省内の総務省NHKがやってもない麻生事務所の出口調査で得票数を決めて発表して選管ムサシに事後通達して入力してるのさ。・・・
>白川勝彦〜永田町徒然草〜選挙監視団を組織せよ。
http://www.liberal-shirakawa.net/tsurezuregusa/?itemid=1657
>「メディアが無視する不正選挙訴訟」(EJ第3701号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/383513241.html
>不正選挙裁判日程表 追加情報 2013/10/27 20:09
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2013/10/27/7024942



http://www.asyura2.com/16/warb19/msg/380.html#c5

コメント [カルト17] 2016/12/24(土) ビートたけしの超常現象(秘)Xファイルでサトラレ電波がTV公開 チベットよわー
9. 2016年12月24日 23:55:26 : Z4gBPf2vUA : yAHRwQjY@XQ[388]
飛鳥昭雄のビデオ見て思ったが現在多分開発時から2005年〜HAARPで世界中を破壊しているユダヤ一味に警告みたいなことだった

ようは地球と宇宙の関係などの話だった
地球はなぜ自転しているのか?
無重力空間でおかしいね
それは多分隕石や惑星が衝突して無重力間で抵抗なし0で永久回転してるだけだと思う
駒を無重力空間で回転させれば永久に回る
永久磁石作る原理で液体窒素などに入れ冷やし抵抗を0にしたら永久に回るのと同じだ
https://www.youtube.com/watch?v=ZBq8hxPFGP4

●つまり脱エジプトは多分真実でその時奴隷ナイル川に舟を付け家畜積んで待機していたんだろうミルク文明だったし家畜は長旅なら当然積んでいたんだろうしそして金星が落ちて来て2日間暗黒でナイル川を紅海とか言い出すのは酸化鉄が降って真っ赤に染まったからだ
■飛鳥昭雄が言う縄文と弥生の土偶が一箇所に積み重なったとこがあると言った事
■ジャイアント馬場みたいな大男の1.6Mある指がエジプトで見つかったこと
■恐竜時代が終わり小動物が活動して来たということ
全部辻褄が合う

金星が出エジプトの頃地球に来た

丸2日真っ暗になった

ドサクサに紛れユダヤ一味が逃げた

天変地異で弥生縄文の土偶が積み重なった部分が出来た
1/6の重力がいきなり6倍になって1になるのでジャイアント馬場みたいな大男が生きられず死んだ(心臓に血液を送れなかったからだ)ピラミットの石碑を積み上げたのはこの大男に違いない

●ようは地球と宇宙は微妙な関係で位置関係が1:1みたいな何かで止まって静止しているこれがバランス崩れたら変な惑星や隕石が引き寄せられて来る
地球に金星の隕石が落ちたように月の重力を地球は吸い上げたように

HAARPで今バランスが崩れてるので変な地軸になり変な惑星や隕石が接近しているらしい
米の科学者【やめときないこれ以上HAARPでバランス崩すんじゃねい!!】と忠告しているらしいが
ユダヤ一味【その時は破壊してやる】って言ってるらしい

ビートたけしの事件も真実だろう
731部隊って映画を見たら減圧機で減圧していけば圧が均等でなく人間がクチャってなった物体は外圧と内圧が1:1でバランスが取れているので存在しているどちらか高くなれば強いほうが弱いほうを駆逐する人間も減圧されたらクチャってなる

人類はHAARPや核の暴走で地球のバランスが崩れ変な惑星や隕石が接近していて大変デンジャラすね
http://www.asyura2.com/16/cult17/msg/466.html#c9

コメント [政治・選挙・NHK218] ≪食べて応援≫安倍政権、福島産の食品にポイント付与!福島産の納品拒否なども調査へ!予算に47億円 赤かぶ
3. 2016年12月24日 23:57:48 : 1Yb9KdQJlM : AI25FUoBS1s[1]
食べて応援政策でどれだけの病人が増えるか調べたことはあるのか?。

http://www.asyura2.com/16/senkyo218/msg/166.html#c3

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