トランプ氏が次期国防長官と演説 IS掃討が最優先
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12月7日 12時11分 NHK
アメリカのトランプ次期大統領は、次の国防長官に起用するマティス元アメリカ中央軍司令官とともに演説し、過激派組織IS=イスラミックステートなどの掃討作戦を最優先課題に掲げる方針を強調しました。
来月大統領に就任するまでの間、支持者に感謝の意を伝える全米ツアーを行っているトランプ次期大統領は、南部ノースカロライナ州で6日、演説しました。この中で、トランプ氏は「これからはアメリカ第一主義だ。他国の政権打倒に関わるのはやめ、テロ組織を打ち負かし過激派組織IS=イスラミックステートを壊滅させることに集中していく」と述べました。
そして、「そのために国防総省を率いるのに適した人選が必要だ。軍を再建し、アメリカを再び安全にする」と述べたうえで、元アメリカ中央軍司令官のマティス氏を壇上に招き、次の国防長官に起用することを正式に発表しました。
紹介されたマティス氏は、「この機会を与えてくれ感謝している。同盟国との関係を強化し、文民の長官になることを楽しみにしている」と抱負を述べました。マティス氏は、中東やアフガニスタンで部隊を指揮した歴戦の将軍として知られ、その豊富な経験と敵対的な行動に対する強硬姿勢などから、「狂犬」とも呼ばれています。
トランプ氏は、次の国防長官にマティス氏を起用することで、安全保障政策ではISなどテロ組織の掃討作戦を最優先課題に掲げる狙いを鮮明にした形です。