過半数の米国人が、トランプ氏は良い大統領になると考えている
過半数がトランプ氏は「良い大統領に」 変化もたらすと予想
http://www.cnn.co.jp/usa/35092610.html
2016.11.23 Wed posted at 10:44 JST
(CNN) 米大統領選挙で勝利したドナルド・トランプ氏が良い大統領になると期待する国民が過半数に上ることが23日までに分かった。選挙から2週間後に実施したCNNとORCの世論調査で明らかになった。また、66%がトランプ大統領は米国に変化をもたらすと予想しているが、良い方向への変化が期待できると答えたのは43%にとどまっている。
世論調査によると、トランプ氏が大統領として「非常にうまくやる」「それなりにうまくやる」と予想する回答者は53%に上った。トランプ大統領の経済政策に大いに期待するという回答は40%に上り、就任前のオバマ、ブッシュ、クリントン、レーガンの歴代大統領への期待度を上回った。
回答者の過半数は、トランプ氏が選挙期間中に最優先課題として掲げた目標を達成すると予想。ほぼ4人中3人がオバマケア(医療保険制度改革)は撤廃もしくは別の制度に置き換えられる公算が大きいと答えた。
3人中2人が北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉実現を予想し、困難な経済状況に陥っている地域での雇用創出にも10人中6人が期待を寄せている。
今から1年後の経済状況は改善が見込めると答えた人は63%に上り、2012年以来で最も多かった。
一方で、米政界の腐敗を減らすとした公約について実現が見込めるとした回答は51%。過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)撲滅については50%が、メキシコとの国境の壁建設については48%がそれぞれ実現を見込んでいる。
全体では66%がトランプ大統領は米国に変化をもたらすと予想する。ただし良い方向への変化が期待できると答えたのは43%にとどまり、2008年11月にオバマ大統領が選出された当時の63%を大幅に下回った。
トランプ氏の支持率は選挙後に上昇して47%になったが、依然として不支持が50%と上回る。それでもトランプ氏の支持率は、これまでで最も高かった7月の共和党大会直後の43%を上回っている。
政権移行に対する評価は拮抗した
政権移行に向けたこれまでの対応については支持が46%、不支持が45%だった。この時点での支持率はオバマ、ブッシュ、クリントンの歴代大統領よりはるかに低い。大統領に選出された後のトランプ氏の言動によって同氏の大統領としての手腕に信頼感を強めたとする回答者は48%にとどまり、43%は信頼感が低くなったと回答した。
トランプ氏の弱点とされてきた外交政策については49%とほぼ半数が期待できないと答え、大いに期待できると答えたのは27%、ある程度期待できるとの回答も23%止まりだった。
真のリーダーシップ発揮については43%がまったく期待できないと答え、大いに期待できるとした33%を上回る。
現在の米国はうまくいっていると考える回答者は、10月下旬の54%から今回の調査では47%に減少。4年後の米国については約半数が今よりも良くなっていると予想、46%は悪くなっていると予想し、今と変わらないは3%だった。
CNNとORCの世論調査は11月17〜20日にかけ、全米で無作為に抽出した1003人を対象に実施した。